JP2983888B2 - 超音波接合用共振器 - Google Patents

超音波接合用共振器

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JP2983888B2 JP7213479A JP21347995A JP2983888B2 JP 2983888 B2 JP2983888 B2 JP 2983888B2 JP 7213479 A JP7213479 A JP 7213479A JP 21347995 A JP21347995 A JP 21347995A JP 2983888 B2 JP2983888 B2 JP 2983888B2
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and for methods related thereto
    • H01L2224/75Apparatus for connecting with bump connectors or layer connectors

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  • Pressure Welding/Diffusion-Bonding (AREA)
  • Apparatuses For Generation Of Mechanical Vibrations (AREA)
  • Wire Bonding (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の被接合部
材の互いに重ね合わされた被接合部分を所定周波数を有
する超音波振動で接合する超音波接合に用いられる共振
器に関する。
【0002】
【従来の技術】超音波接合としては、例えば特公昭54
−13349号公報に開示されたように、超音波振動を
発生する振動子の出力端に共振器を結合し、受け台を共
振器の接合作用部に近づく方向に所定距離移動すること
により、共振器に設けられた接合作用部と受け台とでそ
れらの間に複数の被接合部材の互いに重ね合わされた被
接合部分を加圧した状態に保持し、振動子から接合作用
部に超音波振動を伝達することにより、被接合部分の重
ね合わせ面間を接合することが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の超音波
接合に用いられる共振器は、接合作用部をブロック形状
に形成したのみであり、例えば、回路基板の周縁に設け
られた複数の外部接続用パッドにリードフレームに設け
られた複数のリード端子を個別に同時に接続することは
できなかった。このような場合、回路基板の各辺ごとに
接合作業を行うことも考えられるけれども、多大な労力
と時間を要することから、経済的に不利である。
【0004】そこで、この発明は、方形、長方形、円
形、楕円形、三角形、または多角形などの環状に形成さ
れた周縁を呈する被接合部分間に超音波振動のエネルギ
を集中させて、接合強度を安定させ、品質感及び信頼性
を向上することができる超音波接合用共振器を提供しよ
うとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項の発明は、超音波
振動を発生する振動子の出力端に結合される共振器であ
って、共振器の超音波振動の最小振動振幅点に十字形の
振動変換部を設け、この振動変換部の十字形の平面に接
合作用部を当該最小振動振幅点を中心とした環状に形成
したことを特徴としている。この構成によれば、被接合
部分を超音波振動で接合する場合に、接合作用部が方
形、長方形、円形、楕円形、三角形、または多角形など
の環状の周縁を呈する被接合部分を受け台との共同で同
時に均一に加圧した状態で保持し、振動子から共振器に
超音波振動を与えるだけで、被接合部分間に超音波振動
によるエネルギを集中させて、接合強度を安定させるこ
とができる。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は実施の一形態としての振動
子と共振器と超音波振動との位置関係を示す模式図であ
る。この図1において、共振器7は良好な音響特性を有
するチタンなどのような合金からなる棒状に構成してあ
ると共に、振動子10から縦波として伝達された超音波
振動と所定の周波数で共振する6つの最大振動振幅点f
1,f3,f5,f7,f9,f11と、これらの最大
振動振幅点f1〜f11のそれぞれの間の二等分位置の
5つの最小振動振幅点f2,f4,f6,f8,f10
とを提供する長さに形成されている。つまり、共振器7
の全長は共振周波数の5/2波長分の寸法に設定されて
いる。この実施形態の場合、共振器7は、超音波ホーン
18と、その両側に図外のねじにより同軸状態に一体に
結合された二つのブースタ19,20とを備えている。
この超音波ホーン18は最大振動振幅点f3から最大振
動振幅点f9までの3/2波長分の長さを有し、平面視
十字形の振動変換部18aとこれの両側に図外のねじに
より同軸状態に一体に結合された二つのホーン部18
b,18cとを備えている。振動変換部18aは最大振
動振幅点f5から最大振動振幅点f7までの1/2波長
分の長さを有する十字形になっており、振動子10から
伝達された超音波振動をそのまま直進する方向と直交す
る方向との変換するものであって、この振動変換部18
aの十字形を呈する下面には最小振動振幅点f6を中心
とした環状の接合作用部11が振動変換部18aの下面
より外側に突出した状態で一体に設けられており、この
接合作用部11は直進方向の超音波振動と直交方向の超
音波振動との双方の合成振動エネルギを被接合部分Wa
(図2参照)に与える。この接合作用部11は、複数の
被接合部材のうちの一つを方形に形成したものを使用す
ることから、図2に示すように、方形の各隅部を互いに
連接した閉環状になっている。上記二つのブースタ1
9,20のうちの一方のブースタ19は最大振動振幅点
f1から最大振動振幅点f3までの1/2波長分の長さ
を有し、他方のブースタ20は最大振動振幅点f9から
最大振動振幅点f11までの1/2波長分の長さを有し
ている。これらのブースタ19,20の超音波ホーン1
8との結合面21,22は最大振動振幅点f3,f9に
位置している。これらのブースタ19,20には支持部
16,17をブースタ19,20の外周面より径方向外
側に突出して同軸状態で一体に設けてある。この共振器
7が発生する超音波振動の瞬間的な変位は、実線L1,
L2で描いた波形で示してある。実線L1の波形は振動
子10から伝達されると共に振動変換部18aで直進す
る超音波振動を示し、実線L2の波形は振動変換部18
aで直交する方向に変換された超音波振動を示してい
る。この超音波振動の変位に伴い共振器7の内部に発生
する応力の変位は、最大振動振幅点f1〜f11が最小
応力点となり、最小振動振幅点f2〜f10が最大応力
点となる事柄は、超音波理論で既に解明されている。
【0007】図3は前記実施形態の共振器を用いた超音
波接合に使用される被接合部材としての回路基板とリー
ドフレームとの実施形態を示す斜視図である。この図3
において、W1は方形の回路基板を示し、その上面にI
Cパッケージを搭載するマウントパッドやICパッケー
ジの端子を接続するための複数のパッドや配線パターン
などを有し、その下面には回路基板の周縁の4辺に沿っ
て配置された多数の外部接続用のパッドWbを有してお
り、これらのパッドWbは上面の配線パターンや複数の
パッドにスルーホールにて接続されている。また、W2
はリードフレームを示し、回路基板W1の下面のパッド
と上下に位置を対応させた同数の複数のリード端子Wc
を有しており、リード端子Wcの内側には当該リード端
子Wcで区画された方形の窓Wdを形成してある。
【0008】図4は前記実施形態の共振器で回路基板W
1及びリードフレームW2を接合する超音波接合装置の
実施の一形態を示す斜視図である。この図4において、
装置本体1はその前側下部において前方及び左右に開放
された作業空間2を形成しており、この作業空間2の上
部を区画した装置本体1の上部分の内部にはエアシリン
ダ3を装着してある。エアシリンダ3の下方に突出する
ピストンロッド4の下端には支持部材5が装着してあ
る。支持部材5は作業空間2の上方内部に振動子10の
出力端に図外のねじで同軸状態で一体に結合された共振
器7を両端支持の横置き状態で保持している。また、作
業空間2の背部を区画した装置本体の下部分は超音波接
合装置を例えば製造ラインなどに組み付けるためのベー
スを構成する定盤12の上に設置されており、この作業
空間2の下部を区画した定盤12の上面にはリードフレ
ームW2の各リード端子Wc上に回路基板W1のパッド
Wbを重ね合わされた状態の被接合部分Waを搭載する
ための受け台13を設置してある。受け台13は、ピス
トンロッド4及び接合作用部11と上下方向で同軸状態
となって作業空間2の内部の下部に配置されており、受
け台13の上面はピストンロッド4の上昇限度位置への
停止した状態では接合作用部11の下面と上下に所定間
隔を以て平行に対峙している。したがって、この図4に
示す実施形態によれば、図外の圧力空気供給回路の空気
供給経路切り替えにより、エアシリンダ3のピストンロ
ッド4が縮小駆動し、接合作用部11が振動子10から
共振器7への超音波振動の伝達方向と直交する方向で受
け台13から上方に離れる方向に所定距離上昇した後
に、ピストンロッド4の縮小駆動が停止し、接合作用部
11が上昇限度位置に停止することにより、接合作用部
11の下面と受け台13の上面との間には回路基板W1
とリードフレームW2との互いに重ね合わされた被接合
部分Waの入出用の所定空間を形成させておく。この接
合作用部11が上昇限度位置に停止した状態において、
受け台13の上面の接合作業領域にリードフレームW2
を搭載し、そのリードフレームW2の各リード端子Wc
の上に回路基板W1のパッドWbを重ね合わせた状態で
搭載する。引き続き、圧力空気供給回路の空気供給経路
切り替えにより、ピストンロッド4が伸長駆動して下降
限度位置に停止する過程において、図5に示すように、
受け台13の上面に搭載された回路基板W1の周縁の上
面が共振器7の接合作用部11の下面に押圧されて接触
すると共に、リードフレームW2のリード端子Wcの下
面が受け台13の上面に押圧されて接触し、回路基板W
1のパッドWbとリード端子Wcとが受け台13と接合
作用部11とでそれらの間に加圧された状態に保持され
る。一方、上記パッドWbとリード端子Wcとかなる被
接合部分Waの加圧保持完了後、または加圧保持以前の
うちのいずれかにおいて、超音波発振器8から振動子1
0に電気的なエネルギを供給して振動子10に超音波振
動を発生させる。この超音波振動に共振器7が共振し、
接合作用部11がエアシリンダ3による加圧方向と直交
する方向に最大振動振幅を以て振動するで直進方向の超
音波振動と直交方向の超音波振動との双方の合成振動の
エネルギが被接合部分Waの重ね合わせ面間に集中し、
当該合わせ面間が適切に短時間に非溶解接合する。この
実施形態によれば、接合作用部11のが方形の閉環状に
形成されていることから、回路基板W1の周縁に配置さ
れたパッドWbの全部がリードフレームW2の方形の窓
Wdに沿うリード端子Wcの先端の全部に個別に均一な
圧力で保持され、振動子10で発生された超音波振動の
エネルギが接合作用部11を経由して被接合部分Waの
接合面間に効率良く伝達される。よって、被接合部分W
aが安定した接合強度で適切に接合し、接合不良の発生
率が著しく低減する。そして、前記被接合部分Waの接
合が完了した後において、空気供給回路の空気供給系統
の切り替えにより、エアシリンダ3が縮小駆動し、接合
作用部11が下降限度位置から上昇限度位置に停止する
過程では、弾性部材15の収縮しようとする弾性力が支
持部材5に作用し、この弾性力がエアシリンダ3の上昇
動作をアシストする。よって、エアシリンダ3の上昇動
作の圧力が高くなくても、エアシリンダ3の初期上昇動
作が迅速となり、接合作用部11が被接合部分Waから
瞬時に離れると共に、上昇動作時間が短縮される。最後
に、接合作用部11と受け台13とによる被接合部分W
aへの加圧保持が解除された後に、受け台13の上面と
接合作用部11の下面11aが上記接合の完了したリー
ドフレームW2と回路基板W1とから瞬時に離れ、当該
接合の完了した被接合部分Waを介して一体となったリ
ードフレームW2と回路基板W1とを受け台13と接合
作用部11との間に形成された所定空間から取り出すこ
とによって、接合の一工程が終了する。
【0009】ところで、方形の接合作用部の4隅を分離
した形態、方形の接合作用部の4辺の中間を分離した形
態、接合作用部を円形に形成した形態、円形の接合作用
部を分離した形態の振動変換部をそれぞれ製作して、超
音波接合を行ったがいずれの場合も前記実施形態と同様
に接合状態が良好であった。
【0010】なお、前記実施形態では回路基板W1とリ
ードフレームW2と図示して説明したが、ICチップと
リードフレーム、ICパッケージとリードフレーム、あ
るいは方形以外の閉環状の周縁に沿う超音波接合でも、
接合作用部11の形状を長方形、円形、楕円形、三角
形、または多角形の閉環状に形成すれば、それらを選択
して使用することができる。
【0011】また、前記実施形態では振動子10の出力
端に共振器7を直接結合した場合を図示して説明した
が、共振器7と振動子10との間に中間ブースタを使用
して接合作用部11での振動振幅を変化させることも可
能である。この中間ブースタは1/2波長分の整数倍の
長さを有する例えばチタン、アルミニウムまたは焼き入
れされた鉄などのいずれかの材質からなる棒状の大径部
と小径部分との体積比によって振動振幅の入出力比(倍
率)を変化させる構成になっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態の振動子と共振器と超音波振動との
位置関係を示すものであって、a図は振動子と共振器と
の平面図、b図は超音波振動の波形図。
【図2】 同実施形態の振動変換部を示す斜視図。
【図3】 同実施形態のリードフレームを示す斜視図。
【図4】 同実施形態の超音波接合装置を示す斜視図。
【図5】 同実施形態の加圧保持状態を示す断面図。
【符号の説明】 7 共振器 11 接合作用部 18 超音波ホーン 16,17 支持用突起(支持部) 19,20 ブースタ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の被接合部材の互いに重ね合わされ
    た被接合部分を超音波振動で接合する超音波接合装置に
    用いられ振動子からの超音波振動と所定の共振周波数で
    共振する外周面に一体に突出された状態に設けられた接
    合作用部及び接合作用部より両側に離れた位置で外周面
    に一体に突出された状態に設けられた支持部を有する超
    音波接合用共振器であって、共振器の超音波振動の最小
    振動振幅点に十字形の振動変換部を設け、この振動変換
    部の十字形の平面に前記接合作用部を当該最小振動振幅
    点を中心とした環状に形成したことを特徴とする超音波
    振動接合用共振器。
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JP4592939B2 (ja) * 2000-12-11 2010-12-08 株式会社アルテクス 超音波振動接合用共振器及びそれを使用する超音波振動接合装置
JP3784391B2 (ja) * 2004-02-24 2006-06-07 京セラ株式会社 超音波加工用振動子及び加工装置

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