JP2020047876A - ウェッジボンディング装置 - Google Patents

ウェッジボンディング装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2020047876A
JP2020047876A JP2018177146A JP2018177146A JP2020047876A JP 2020047876 A JP2020047876 A JP 2020047876A JP 2018177146 A JP2018177146 A JP 2018177146A JP 2018177146 A JP2018177146 A JP 2018177146A JP 2020047876 A JP2020047876 A JP 2020047876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
ultrasonic
bonding
wire
ultrasonic vibrator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2018177146A
Other languages
English (en)
Inventor
雅之 小嶋
Masayuki Kojima
雅之 小嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ultrasonic Engineering Co Ltd
Original Assignee
Ultrasonic Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ultrasonic Engineering Co Ltd filed Critical Ultrasonic Engineering Co Ltd
Priority to JP2018177146A priority Critical patent/JP2020047876A/ja
Publication of JP2020047876A publication Critical patent/JP2020047876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/42Wire connectors; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/47Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process
    • H01L2224/48Structure, shape, material or disposition of the wire connectors after the connecting process of an individual wire connector
    • H01L2224/4805Shape
    • H01L2224/4809Loop shape
    • H01L2224/48091Arched
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/74Apparatus for manufacturing arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and for methods related thereto
    • H01L2224/78Apparatus for connecting with wire connectors
    • H01L2224/7825Means for applying energy, e.g. heating means
    • H01L2224/783Means for applying energy, e.g. heating means by means of pressure
    • H01L2224/78313Wedge
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/80Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected
    • H01L2224/85Methods for connecting semiconductor or other solid state bodies using means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected using a wire connector
    • H01L2224/8512Aligning
    • H01L2224/85148Aligning involving movement of a part of the bonding apparatus
    • H01L2224/85169Aligning involving movement of a part of the bonding apparatus being the upper part of the bonding apparatus, i.e. bonding head, e.g. capillary or wedge
    • H01L2224/8518Translational movements
    • H01L2224/85186Translational movements connecting first outside the semiconductor or solid-state body, i.e. off-chip, reverse stitch

Landscapes

  • Wire Bonding (AREA)

Abstract

【課題】ウェッジボンディング装置において、デバイスへのダメージを抑制しつつ、より簡素な構成によってデバイスの電極にワイヤを接合させる。【解決手段】ボンディングツールと、ボンディングツールを支持するホーンを含み、所定の方向に延在する軸線を有する超音波振動子と、第1周波数及び、第1周波数よりも高い第2周波数を含む少なくとも2つの周波数の交流電圧を出力可能な電圧源と、電圧源に接続され、超音波振動子に駆動可能に設けられた圧電素子とを有し、超音波振動子の軸線方向長さが、第1周波数に対応する半波長の奇数倍に等しく、かつ第2周波数に対応する半波長の奇数倍に等しくなるように、第1周波数及び第2周波数が定められ、超音波振動子が、第1周波数及び第2周波数の両者についての超音波振動子の振動の節に対応する固定位置にて固定支持されている。【選択図】図6

Description

本発明は、超音波を用いてワイヤボンディングを行うウェッジボンディング装置に関する。
IGBT、GTO、パワートランジスタ等のデバイスのボンディングパッド(電極)と引出し電極とを超音波を用いたウェッジボンディングするときに、超音波によってデバイスが損傷することがあることが知られている。このようなデバイスの損傷を防止するため、ワイヤの接合部位を加熱することのできるウェッジボンディング装置が開発されている(例えば、特許文献1)。特許文献1に記載されたウェッジボンディング装置では、ワイヤの接合部位を加熱することで、接合部位の硬度及び加工硬度指数を小さくした状態でデバイスの電極にワイヤを接合することができる。これにより、ウェッジボンディング時に加える超音波のパワーを小さくことができるため、デバイスに加わるダメージを抑制することができる。
特許第5804644号公報
特許文献1に記載されたウェッジボンディング装置では、ワイヤの接合部位を加熱するため、ボンディングツールの先端にヒータを設けられている。これにより、ボンディングツールの構成が複雑になるという問題があった。
本発明は、このような背景に鑑みなされたもので、ウェッジボンディング装置において、デバイスへのダメージを抑制しつつ、より簡素な構成によってデバイスの電極にワイヤを接合させることを課題とする。
上記課題を解決するために、ウェッジボンディング装置(1)であって、ボンディングツール(25)と、前記ボンディングツールを支持するホーン(39)を含み、所定の方向に延在する軸線を有する超音波振動子(24)と、第1周波数及び、前記第1周波数よりも高い第2周波数を含む少なくとも2つの周波数の交流電圧を出力可能な電圧源(55)と、前記電圧源に接続され、前記超音波振動子に駆動可能に設けられた圧電素子(27)とを有し、前記超音波振動子の軸線方向長さが、前記第1周波数に対応する半波長の奇数倍に等しく、かつ前記第2周波数に対応する半波長の奇数倍に等しくなるように、前記第1周波数及び前記第2周波数が定められ、前記超音波振動子が、前記第1周波数及び前記第2周波数の両者についての前記超音波振動子の振動の節に対応する固定位置(P)にて固定支持されていることを特徴とする。
上記構成によれば、第1周波数の交流電圧を電圧源に出力させると、超音波振動子が共振し、ボンディングツールの先端に十分な強度の第1周波数の超音波が伝わる。これにより、第1周波数の超音波を用いてウェッジボンディングすることができる。第2周波数の交流電圧を電圧源に出力させると、超音波振動子が共振し、ボンディングツールの先端に十分な強度の第2周波数の超音波が伝わる。これにより、第2周波数の超音波を用いてウェッジボンディングすることができる。第1周波数及び第2周波数の中から、デバイスにダメージの少ない周波数を選択してウェッジボンディングすることができるため、デバイスへのダメージを抑制しつつ、デバイスの電極にワイヤを接合させることができる。また、第1周波数で共振しているときの節の位置、且つ、第2周波数で共振しているときの節の位置で、超音波振動子が固定位置されているため、第1周波数での共振及び第2周波数での共振が超音波振動子の固定によって乱されず、ボンディングツールの先端に伝わる超音波振動のパワーをより大きくすることができる。更に、電圧源に出力させる交流電圧の周波数を変更することで、第1周波数の超音波と第2周波数の超音波とを切り替えることができるため、ボンディングツールにヒータを設けた場合に比べて、ウェッジボンディング装置の構成がより簡素になる。
また、本発明の一態様によれば、前記圧電素子が、前記第1周波数及び前記第2周波数の両者についての前記超音波振動子の振動の節に対応する加振位置(Q)に取り付けられているとよい。
上記構成によれば、圧電素子が節の位置に設けられる。これにより、圧電素子が他の位置に設けられる場合に比べて、超音波振動子の振動効率を向上させることができる。
また、本発明の一態様によれば、前記固定位置及び前記加振位置はともに、実質的に前記超音波振動子の軸線方向における略中央に設けられているとよい。
上記構成によれば、固定位置と加振位置とを容易に節の位置に配置することができる。
また、本発明の一態様によれば、前記第2周波数は前記第1周波数の3倍であり、前記超音波振動子の軸線方向長さが、前記第1周波数における前記超音波振動子中での超音波の半波長に実質的に同一であるとよい。
上記構成によれば、ボンディングに用いる第1周波数及び第2周波数が定まっているときに、超音波振動子の軸線方向長さを短くすることができる。これにより、ウェッジボンディング装置の構成が簡素になる。
また、本発明の一態様によれば、前記超音波振動子は、前記所定の方向に向かって延在する基部(28)と、前記基部の延在方向一端側から突出し、突端に前記ホーンを備えたツール接続部(29)と、前記基部の延在方向他端側から突出するテール部(30)とを有し、前記基部の軸線方向長さと、前記ツール接続部の軸線方向長さと、前記テール部との軸線方向長さはそれぞれ、前記第1周波数又は前記第2周波数における前記超音波振動子中での超音波の半波長に等しいとよい。
上記構成によれば、基部、ツール部、及びテール部の全てを第1周波数又は第2周波数のいずれかで共振させることができる。これにより、基部、ツール部、及びテール部の全てが共振する周波数における超音波振動子のQ値を高めることができるため、ボンディングツールの先端に超音波が伝わり易くなる。
また、本発明の一態様によれば、前記超音波振動子を前後、左右、及び上下に移動可能に支持する本体(20)を有し、前記固定位置は前記超音波振動子の周方向に配列された複数の点(50A、50B、50C、50D)により構成され、前記超音波振動子は前記複数の点において前記本体に支持されているとよい。
上記構成によれば、超音波振動子と本体との結合面積が小さくなるため、超音波振動子から本体に超音波振動が漏れ難くなる。これにより、ボンディングツールの先端により効率よく超音波を伝えることができる。
また、本発明の一態様によれば、前記ツール接続部(38)は、前記基部の前記延在方向一端側から突出する円柱状のブースター部と、前記ブースター部の端部から突出する円柱状の前記ホーンとを有し、前記ホーンの直径は前記ブースター部の直径に比べて小さい
とよい。
上記構成によれば、ホーンの突端に発生する超音波の振幅をより大きくすることができる。これにより、ボンディングツールの先端により効率よく超音波を伝えることができる。
また、本発明の一態様によれば、前記第1周波数は30kHz以上50kHz以下であり、前記第2周波数は90kHz以上150kHz以下であり、金属端子(9)とワイヤ(6)との接合のときには、前記電圧源は前記第1周波数の交流を出力し、半導体チップ(2)の電極(4)と前記ワイヤとの接合のときには、前記電圧源は前記第2周波数の交流を出力するとよい。
上記構成によれば、半導体チップの電極とワイヤとの間に良好な接合を得ることができるとともに、半導体チップに設けられたデバイスの損傷を防止できる。また、金属端子とワイヤとの間に良好な接合を得るためのボンディング条件範囲を広くすることができる。
このように本発明によれば、ウェッジボンディング装置において、デバイスへのダメージを抑制しつつ、より簡素な構成によってデバイスの電極にワイヤを接合させることができる。
ウェッジワイヤボンディング装置の正面図 図1に示すボンディングツール近傍の拡大図 (A)上方、及び(B)下方から見たときの超音波振動子の斜視図 図2のIV−IV断面図 超音波振動子の一次の振動モードを説明するための説明図 超音波振動子の三次の振動モードを説明するための説明図 超音波振動子の五次の振動モードを説明するための説明図
以下、本発明に係るウェッジボンディング装置(以下、ボンディング装置)の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、ボンディング装置1には、微細加工後の半導体ウエハをダイシングして半導体チップ2(図2参照)に加工し、その半導体チップ2をチップキャリアやプリント基板3(PCB)にマウントしたワーク5が導入される。図2に示すように、半導体チップ2にはボンディングパッド(以下、電極4)が設けられている。プリント基板3には半導体チップ2の電極4にワイヤ6によって接続される引出し電極7が設けられている。本実施形態では、ワーク5は半導体チップ2、プリント基板3に加えて、プリント基板3を収容する箱形のケーシング8を含んでいる。ケーシング8にはアース用又は冷却用の金属端子9が設けられている。ボンディング装置1はボンディング前のワーク5に対して、半導体チップ2の電極4及び引出し電極7の間、及び、プリント基板3に設けられた引出し電極7以外の電極10及びケーシング8に設けられた金属端子9の間を、超音波を用いてワイヤボンディング(ウェッジボンディング)する装置である。
図1に示すように、ボンディング装置1は、ボンディング前のワーク5Aをボンディングが行われるステージ11に供給するための供給ライン12と、ボンディング後のワーク5Bが排出される排出ライン13とを備えている。供給ライン12および排出ライン13はそれぞれベルトコンベアによって構成される。
ステージ11は供給ライン12と排出ライン13との間に設けられ、ボンディング中のワーク5Cを下方から支持する。ステージ11の上方には門型に形成された架台15が設けられている。架台15の下側、且つステージ11の上方には、水平面上の互いに直交する2つの方向(X方向及びY方向)に移動可能に支持された支持台16が設けられている。支持台16の下側には水平回転可能なロータリ機構18を介して上下動ブロック19が取付けられる。上下動ブロック19は金属製のブロックである支持ブロック20(本体)を公知のリンク機構によって鉛直方向(Z方向)に移動自在に支持している。支持ブロック20の下側には金属製のブラケット21を介して支持部材22が結合され、その支持部材22に超音波振動子24が略水平方向に延在するように結合されている。図1及び図2に示すように、超音波振動子24の一端には、ボンディングツール25が取付けられている。上下動ブロック19はリニアモータの推力などを利用してボンディングツール25に所望の鉛直方向荷重を加える加圧機構として機能する。このように、超音波振動子24は、支持部材22、支持ブロック20、上下動ブロック19、ロータリ機構18、及び支持台16を介して架台15に支持されている。これにより、超音波振動子24はステージ11に対して3次元に移動自在かつ上下方向を軸線とする回転自在となっている。以下では、超音波振動子24の延在方向が前後方向にあり、ボンディングツール25が設けられた側を後方にある場合(図1及び図2参照)を想定して、超音波振動子24、及びその支持構造についてより詳細に説明する。
図3(A)及び(B)に示すように、超音波振動子24は複数の圧電素子27を備え、その圧電素子27に所定周波数の交流電圧を加えることによって、その周波数の超音波振動を発生させるいわゆるトランスデューサである。超音波振動子24は前後方向に延在する軸線Xを中心とする棒状をなしている。超音波振動子24の延在方向(軸線方向)における長さは50mm以上70mm以下であることが好ましく、本実施形態では60mmに設定されている。
超音波振動子24は、軸線Xを中心として前後方向に延び、複数の圧電素子27を含む略円柱状の基部28と、軸線Xを中心として基部28の後端(延在方向一端)から後方に突出し、その突端にボンディングツール25が設けられたツール接続部29と、基部28の前端(延在方向他端)から軸線Xを中心として前方に突出するテール部30とを有している。図5に示すように、基部28の前後方向(軸線方向)の長さと、ツール接続部29の前後方向(軸線方向)の長さと、テール部30の前後方向(軸線方向)の長さとは概ね等しい。図2に示すように、基部28には前後方向に貫通する貫通孔が設けられ、テール部30の後端面及びツール接続部29の前端面にはそれぞれ螺子孔が設けられている。ツール接続部29に両螺子ボルト31の一端に締結した後、両螺子ボルト31を基部28の貫通孔に通し、テール部30を両螺子ボルト31の他端に締結することによって、ツール接続部29及びテール部30は基部28を挟んで互いに結合されている。これにより、ツール接続部29、基部28、及びテール部30は一体となっている。
図3(A)及び(B)に示すように、基部28は前側から順に第1部材32A、第1圧電素子27A、第2圧電素子27B、中板材33(中板部)、第3圧電素子27C、第4圧電素子27D、及び第2部材32Bを備えている。第1部材32A及び第2部材32Bはともに前後方向に沿って延びる金属製の略円筒状の部材である。第1部材32Aと第2部材32Bとは略同形をなしている。第1圧電素子27A、第2圧電素子27B、第3圧電素子27C、及び第4圧電素子27Dは全て略同形な円筒状をなしている。第1圧電素子27A、第2圧電素子27B、第3圧電素子27C、及び第4圧電素子27Dの横断面は円環状をなし、第1部材32A(又は第2部材32B)の横断面と同形である。第1部材32Aの後端面及び第1圧電素子27Aの前端面の間には第1電極34Aが、第1圧電素子27Aの後端面及び第2圧電素子27Bの前端面の間には第2電極34Bが、中板材33の後端面及び第3圧電素子27Cの前端面の間には第3電極34Cが、第3圧電素子27Cの後端面及び第4圧電素子27Dの前端面の間には第4電極34Dがそれぞれ設けられている。第1電極34A、第2電極34B、第3電極34C、及び第4電極34Dはそれぞれ銅板により形成され、第1部材32A(又は第2部材32B)の横断面と同形な略円環状をなしている。
図3(A)及び(B)に示すように、中板材33は前後方向に向き、軸線Xに略垂直な壁面を有する金属製の板状部材である。図4に示すように、中板材33は軸線Xに同軸をなす略円環状をなしており、厚さ方向に貫通する中板貫通孔35を備えている。図3に示すように、中板材33の外径は第1部材32Aの外径よりも若干大きい。中板材33の外周面には、周方向に沿って概ね等間隔に配置された支持凹部36が複数設けられている。支持凹部36は径方向内方に凹む凹部であり、本実施形態では4つの支持凹部36が中板材33に設けられている。本実施形態では、更に、中板材33の外周面には左右方向に向く面を備えた一対の切欠部37が形成されている。図3(A)及び(B)に示すように、中板材33の後側(裏側)に第2圧電素子27B及び第1圧電素子27Aが、中板材33の前側(表側)に第3圧電素子27C及び第4圧電素子27Dがそれぞれ設けられ、第1圧電素子27A及び第2圧電素子27Bと、第4圧電素子27D及び第3圧電素子27Cはそれぞれ、中板材33を中心として前後に概ね対称に配置されている。
ツール接続部29は、基部28の前端から前方に突出する円柱状のブースター部38と、ブースター部38の前端(端部)から突出した円柱状のホーン部39(ホーン)とを備えている。ホーン部39の直径はブースター部38の直径に比べて小さく、好ましくは、その直径比が0.2以上0.8以下であるとよい。ブースター部38の前後方向の長さとホーン部39の前後方向の長さとは概ね等しい。ホーン部39の前端には上下方向に貫通するツール孔40が設けられている。
図2に示すように、ボンディングツール25は上下に延びる棒状をなし、ツール孔40に挿入されている。ホーン部39の前端には、前面からツール孔40に達する螺子孔41(図3参照)が設けられ、ボンディングツール25をツール孔40に挿入した後に、螺子孔41に螺子を挿入して螺子を締めることによって、ボンディングツール25はホーン部39の前端付近に固定されている。ボンディングツール25の下部は下方に近づくにつれて左右方向(超音波振動方向に直角方向)の幅が次第に小さくなるように構成され、ボンディングツール25の下端面には上方に凹む凹部42が形成されている。凹部42を画定する壁面はワイヤ6をボンディング時に電極等に向かって押圧する押圧面43として機能する。
図3(A)及び(B)に示すように、テール部30は基部28の前端から基部28の軸線Xの方向に沿って前方に突出する略円柱状をなしている。テール部30の直径は基部28の直径、より詳細には第1部材32Aの直径よりも若干小さい。テール部30の直径と基部28の直径との比は0.60以上0.95以下であることが好ましく、本実施形態ではその比は0.83倍に設定されている。
図4に示すように、支持部材22は前後方向に延びる金属製の略円筒状の部材であり、中板材33を外囲するように配置されている。支持部材22には周方向に概ね等間隔をなすように螺子孔48が設けられている。支持部材22に設けられる螺子孔48の数は中板材33に設けられる支持凹部36の数と等しく、本実施形態では支持部材22に4つの螺子孔48が設けられている。支持部材22の螺子孔48にはそれぞれ径外方向から金属製の螺子49が嵌め込まれている。螺子49の突端は中板材33の支持凹部36に突入し、螺子49の突端がそれぞれ支持凹部36を画定する壁面に当接するように締め付けられている。これにより、超音波振動子24は螺子49の突端と支持凹部36の壁面とが当接する4つの点50A、50B、50C、及び50Dにおいて支持部材22に支持されている。本実施形態では、支持部材22は上部が左右方向に延びる面によって切り取られることにより上方を向く平坦な切欠き面51Aが形成されている。支持部材22の下部も同様に、左右方向に延びる面によって切り取られることにより、下方を向く切欠き面51Bが形成されている。
図3(A)に示すように、第1電極34Aと第3電極34Cとは金属板材によって形成された負極側金属片52によって接続され、互いに導通している。図3(B)に示すように、第2電極34Bと第4電極34Dとは金属板材によって形成された正極側金属片53によって接続され、互いに導通している。
第1電極34A及び第3電極34Cは中板材33、螺子49を介して支持部材22に導通している。また、図2に示すように、支持部材22は支持ブロック20を介して接地(グランド)されている。これにより、第3電極34Cは、中板材33、支持部材22、及び支持ブロック20を介して接地されている。正極側金属片53には架台15に支持された電圧源55の電圧端子に電気配線によって接続されている。これにより、第2電極34B及び第4電極34Dは電圧源55の電圧端子に接続される。電圧源55はグランドを基準として所定の実効値の交流電圧を電圧端子に出力可能に構成されている。電圧源55が交流電圧を出力すると4つの圧電素子27がそれぞれ伸縮し、超音波振動子24に縦振動の超音波振動が発生する。すなわち、圧電素子27は電圧源55からの交流電圧によって駆動可能に超音波振動子24に設けられている。超音波振動子24に発生した超音波振動によってボンディングツール25に撓み振動が生じ、押圧面43が電圧源55から発生する交流の振動数で前後方向に振動する。
支持ブロック20には、ワイヤ6が巻き回されたワイヤスプール60と、ワイヤ6をカットするためのカッタ61と、ワイヤ6を把持して、必要に応じてワイヤ6をフィードするワイヤクランプ62とが支持されている。ワイヤクランプ62はボンディングツール25の後方、且つホーン部39の下方に設けられた左右一対のクランプ板63を有している。クランプ板63の下端にはそれぞれ、その内面に左右外方に凹むワイヤガイド63Aが設けられている。ワイヤガイド63Aはボンディングツール25の下端に設けられた凹部42に向かってワイヤ6をガイドする。カッタ61はその下端に刃61Aを有し、ボンディングツール25の後方、且つワイヤクランプ62の前方において、支持ブロック20に上下動可能に支持されている。ホーン部39には後方に向かって下方に傾斜する貫通孔64が設けられている。貫通孔64もまた、ワイヤ6をガイドするための孔として機能する。
ワイヤスプール60から供給されるワイヤ6は、ホーン部39に設けられた貫通孔64、及びワイヤガイド63Aの間を通過して、押圧面43の下側に達している。ワイヤ6としては、金ワイヤ、アルミニウムワイヤ、銅ワイヤ、銀合金ワイヤ、アルミニウム・シリコン合金ワイヤのいずれであってもよく、本実施形態では、ワイヤ6として直径が100〜600μmのアルミニウムワイヤが用いられている。
次に、ボンディング装置1を用いたボンディング方法について説明する。ボンディング装置1は、図2に示すように、半導体チップ2の電極4とプリント基板3の引出し電極7との間をワイヤボンディングする場合(図2の6Aを参照)と、プリント基板3の電極10とケーシング8の金属端子9とをワイヤボンディングする場合(図2の6Bを参照)とで、異なる条件でワイヤボンディングを行う。以下では、まず半導体チップ2の電極4とプリント基板3の引出し電極7との間のボンディングする場合について説明する。
ボンディング装置1は、ワイヤクランプ62を閉じて2つのクランプ板63の間にワイヤ6を挟ませた状態で、ボンディングツール25の下端を、引出し電極7の上に配置する。次に、加圧機構によって所定の荷重を加えて押圧面43と引出し電極7にとの間のワイヤ6を加圧するとともに、電圧源55に第1周波数の交流電圧を出力させる。但し、第1周波数は、その超音波振動子24中での超音波の半波長が超音波振動子24の前後方向の長さ(より正確には有効長)と等しくなるように選択されている。第1周波数は30kHz以上50kHz以下であることが好ましく、本実施形態では46kHzに設定されている。
電圧源55が第1周波数の交流電圧を出力すると、図5に示す振動モードで超音波振動子24は振動する。これにより、押圧面43が第1周波数で前後に振動し、第1周波数の超音波がボンディングツール25の押圧面43と引出し電極7との間のワイヤ6に加えられる。これにより、ワイヤ6は引出し電極7に接合される(ファーストボンディング)。
続いて、図2に示すように、ワイヤクランプ62を開いて、ボンディングツール25の下端を半導体チップ2の電極4の上方に移動させる。このとき、ボンディングツール25を若干上方に引き上げた後に、半導体チップ2の電極4の上方に移動させることによって、所定形状のループを形成するとよい。
次に、ボンディングツール25の下端を半導体チップ2の電極4上に配置する。次に、ワイヤクランプ62を閉じて2つのクランプ板63の間にワイヤを挟ませて、所定の荷重を加えてワイヤ6を電極4に対して加圧するとともに、電圧源55に第2周波数の交流電圧を出力させる。但し、第2周波数は第1周波数よりも高く、その超音波振動子24中での超音波の半波長の3倍が超音波振動子24の前後方向の長さ(より正確には有効長)と等しくなるように設定されている。第2周波数は90kHz以上150kHz以下であることが好ましく、本実施形態では104kHzに設定されている。
電圧源55が第2周波数の交流電圧を出力すると、超音波振動子24は図6に示す振動モードで振動する。これにより、押圧面43が第2周波数で前後に振動し、第2周波数の超音波がボンディングツール25の押圧面43と電極4との間のワイヤ6に加えられる。これにより、ワイヤ6は電極4に接合される(セカンドボンディング)。
その後、ボンディング装置1は、カッタ61を下げることによりワイヤ6に折り目をつけた後、ワイヤクランプ62を上方に引き上げる。これにより、ワイヤ6は折り目において切断される(ハーフカット)。半導体チップ2の電極4と引出し電極7との間は上記手順を繰り返すことによって、ワイヤボンディングが行われる。
次に、プリント基板3の電極10とケーシング8の金属端子9とをボンディングする場合について説明する。ボンディング装置1は、ワイヤクランプ62を閉じてボンディングツール25の下端を、プリント基板3の電極10の上に配置する。次に、加圧機構によって所定の荷重を加えて押圧面43と電極10にとの間のワイヤ6を加圧するとともに、電圧源55に第1周波数の交流電圧を出力させる。これにより、第1周波数の超音波がボンディングツール25の押圧面43と電極10との間のワイヤ6に加えられて、ワイヤ6は電極10に接合される(ファーストボンディング)。
次に、ボンディングツール25の下端を金属端子9上に配置する。次に、ワイヤクランプ62を閉じて、所定の荷重を加えてワイヤ6を金属端子9に対して加圧するとともに、電圧源55に第1周波数の交流電圧を出力させる。これにより、第1周波数の超音波がボンディングツール25の押圧面43と金属端子9との間のワイヤ6に加えられて、ワイヤ6は金属端子9に接合される(セカンドボンディング)。
その後、ボンディング装置1は、ワイヤ6が金属端子9に接するまでカッタ61を押し下げてワイヤ6を切断する(フルカット)。このようにカッタ61を押し下げてワイヤ6を切断することにより、ワイヤクランプ62を上方に引き上げる工程が不要となるため、ワイヤボンディングに要する時間を短くすることができる。プリント基板3の電極10とケーシング8の金属端子9との間は上記手順を繰り返すことによって、ワイヤボンディングが行われる。
次に、このように構成されたボンディング装置1の効果について説明する。本願の発明者は半導体チップ2の電極4へのボンディング時の超音波の周波数を通常(〜40kHz)よりも高くすることによって、半導体チップ2に設けられたデバイスに加わるダメージを低減することができ、そのデバイスの損傷を防止することができることを見出した。より具体的には、半導体チップ2の電極4へのボンディング時に印加する超音波の周波数を90kHz以上135kHz以下に設定すると、ワイヤ6と電極4との間に良好な接合を得ることができ、且つ、半導体チップに設けられたデバイスの損傷を防止できる。本願の発明者は更に、ケーシング8に設けられた金属端子9へのボンディング時には、超音波の周波数を通常よりも高くすると、超音波のパワーや超音波印加時間、加圧機構によって押圧面43に加える荷重を含むボンディング条件範囲が狭くなることを見出した。より詳細には、金属端子9へのボンディング時に印加する超音波の周波数を30kHz以上50kHz以下に設定することによって、ボンディング条件範囲を広くできることを見出した。
ボンディング装置1では、電圧源55から出力する交流電圧の周波数を第1周波数及び第2周波数との間で切り替えることで、接合に適した周波数の超音波を印加することができる。より具体的には、半導体チップ2の電極4にボンディングするときには第2周波数(104kHz)が印加される。これにより、ワイヤ6と電極4との間に良好な接合を得ることができるとともに、第1周波数の超音波を用いた場合に比べて、デバイスに加わるダメージを低減することができる。一方、金属端子9にワイヤボンディングするときには、第2周波数より低い周波数である第1周波数(46kHz)が印加される。これにより、金属端子9とワイヤ6とを容易に接合できることができる。また、ボンディング条件範囲を広くすることができるため、ボンディング条件の設定が容易になる。このように、ワイヤ6を接合させる電極や端子に応じて、適切な周波数の超音波を選択して印加することができるため、デバイスに加わるダメージを低減してデバイスの損傷を防止するとともに、ワイヤ6と接合させる電極や端子との良好な接合を得ることができる。
更に、超音波の周波数の切り替えは電圧源55に出力させる交流電圧の周波数を変更することで行うことができるため、ボンディングツール25にヒータを設けた場合に比べて、ボンディング装置1の構成を簡素にすることができる。また、ボンディングツール25の交換やメンテナンスが容易になる。
電圧源55に第1周波数の交流電圧を出力させると、その交流電圧は圧電素子27によって第1周波数の超音波に変換されて、超音波振動子24全体に伝わる。超音波振動子24の軸線方向長さは超音波振動子24中での第1周波数の超音波の半波長に実質的に同一であるため、図5に示すように、超音波振動子24は前後端を腹とする一次の振動モードで共振する。これにより、ボンディングツール25の下端、より詳細にはボンディングツール25の押圧面43に十分なパワーの超音波が伝達されて、ワイヤ6を半導体チップ2の電極4に十分なボンディング強度で接合させることができる。
電圧源55に第2周波数の交流電圧を出力させると、超音波振動子24には第2周波数の超音波が加えられる。第2周波数(104kHz)は第1周波数(46kHz)の3倍に設定されているため、超音波振動子24中での第2周波数の超音波の波長は、超音波振動子24中での第1周波数の超音波の波長の3分の1になる。そのため、図6に示すように、超音波振動子24は前後端を腹とする三次の振動モードで共振する。これにより、ボンディングツール25の押圧面43に十分なパワーの超音波が伝達されて、ワイヤ6を金属端子9に十分なボンディング強度で接合させることができる。
超音波振動子24は中板材33の外周面に沿って螺子49の突端と支持凹部36の壁面とが当接する4つの点50A、50B、50C及び50Dにおいて支持部材22に固定支持されている。すなわち、点50A、50B、50C及び50Dは、超音波振動子24が固定支持される固定位置Pに対応する。点50A、50B、50C及び50D(すなわち、固定位置P)はすべて、超音波振動子24の前後方向における略中央に設定されている。図5及び図6に示すように、超音波振動子24の前後方向における略中央は一次の振動モード、及び三次の振動モードのいずれの場合においても節となる。よって、超音波振動子24は第1周波数で共振しているときの節の位置、且つ、第2周波数で共振しているときの節の位置で、超音波振動子24が固定支持されている。このように、超音波振動子24を節の位置で固定支持することによって、第1周波数での共振及び第2周波数での共振が乱されず、ボンディングツール25の下端に発生する振動のパワーをより大きくすることができる。
また、圧電素子27は超音波振動子24の中板材33の近傍、すなわち、超音波振動子24の軸線方向略中央の位置に設けられている。超音波振動子24の軸線方向中央は一次の振動モード、及び三次の振動モードのいずれの場合においても節となる。よって、圧電素子27が取り付けられた位置(以下、加振位置Q)は概ね節となる。このように、圧電素子27を概ね節の位置に設けることで、圧電素子27で発生する振動が超音波振動子24全体に伝わり易くなり、超音波振動子24の振動効率が最大となる。また、圧電素子27を節の位置に設けると、腹の位置に設ける場合に比べて、ボンディングを行うときに圧電素子27の位置が変化し難くなる。これにより、超音波振動子24によって得られる振動がより安定する。
このように、固定位置Pと加振位置Qとをそれぞれ、超音波振動子24の前後方向略中央に設定することで、両者を容易に一次の振動モードの節の位置、且つ三次の振動モードの節の位置に設定することができる。また、第1周波数及び第2周波数を共に、超音波振動子が奇数次の振動モードが共振する共振周波数となるように設定することで、前後方向略中央が節となり、固定位置Pと加振位置Qとを節の位置に設定し易くなる。
超音波振動子24は周方向に配列された4つの点50A、50B、50C及び50Dにおいて固定支持されている。このように、螺子49の突端と支持凹部36の壁面に当接させて超音波振動子24を点50A、50B、50C及び50Dで支持することで、超音波振動子24と支持部材22との結合面積を小さくすることができる。これにより、超音波振動子24から支持部材22、及び支持部材22に結合された支持ブロック等に超音波振動が散逸し難くなる。よって、超音波が超音波振動子24に閉じ込められて、超音波をボンディングツール25の下端により効率よく伝えることができる。
圧電素子27の伸縮によって発生した超音波は基部28からブースター部38に伝わり、ホーン部39へ達する。ブースター部38からホーン部39に伝わる超音波の振幅はホーン部39の直径がブースター部38の直径に比べて小さくなるに従って大きくなる。これにより、ホーン部39に伝わる超音波の振幅が大きくなるほど、ボンディングツール25の下端の振幅が大きくなる。上記したように、ボンディング装置1ではホーン部39の直径がブースター部38の直径に比べて小さく設定されているため、ボンディングツール25の下端に発生する振動の振幅を大きくすることができ、超音波をボンディングツール25の下端により効率よく伝えることができる。
また、電圧源55から第2周波数の交流電圧が出力されたときには、超音波振動子24は三次の振動モードで共振する。また、基部28、ツール接続部29及びテール部30の長さを第2周波数の超音波振動子24中での超音波の半波長に等しいため、図6に示すように、基部28、ツール接続部29、及びテール部30はそれぞれ一次の振動モードで共振している。これにより、基部28、ツール接続部29及びテール部30それぞれに超音波を閉じ込めることができる。また、基部28、ツール接続部29及びテール部30の長さが等しく設定されることによって、基部28及びツール接続部29の接続部分、ツール接続部29及びテール部30の接続部分において振動が乱され難くなる。これらにより、圧電素子27の伸縮によって発生した超音波振動が超音波振動子24に蓄えられ易く、且つ超音波振動子24から超音波振動が散逸し難くなる。すなわち、基部28、ツール接続部29及びテール部30の長さが等しく設定することで、超音波振動子24の第2周波数におけるQ値を高めることが可能となる。これにより、ボンディングツール25の下端に超音波を効率よく伝えることができる。
以上で具体的実施形態についての説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。第1周波数(第2周波数)は超音波振動子24における第1周波数(第2周波数)の超音波の半波長の奇数倍が超音波振動子24の軸線方向長さに実効的に等しくなるように定められていればよく、第1周波数及び第2周波数を共に、超音波振動子が奇数次の振動モードが共振する共振周波数となるように設定されていればよい。例えば、第1周波数を対応する半波長の3倍が超音波振動子24の軸線方向長さに実効的に等しくなるように定め、第2周波数を対応する半波長の5倍が超音波振動子24の軸線方向長さに実効的に等しくなるように定めてもよい。このとき、電圧源55から第2周波数の交流電圧を出力すると、超音波振動子24は図7に示すように五次の振動モードで共振する。但し、ボンディングに用いる第1周波数及び第2周波数が概ね定まっているときには、第1周波数を一次の共振モード、第2周波数を三次の共振モードに対応するように設定することで、超音波振動子24の軸線方向長さを短くすることができる。これにより、ボンディング装置1の構成が簡素になる。
上記実施形態では、ボンディング装置1を用いて、電極4にワイヤ6をボンディングするときには第2周波数を用い、引出し電極7、電極10及び金属端子9にワイヤ6をボンディングするときには第1周波数が用いられていたが、この態様には限定されない。例えば、電極4及び引出し電極7に対してワイヤ6をボンディングするときには第2周波数を用い、電極10及び金属端子9にワイヤ6をボンディングするときには第1周波数を用いるように構成してもよい。また、電極4、引出し電極7、及び電極10に対してワイヤ6をボンディングするときには第2周波数を用い、金属端子9にワイヤ6をボンディングするときには第1周波数を用いるように構成してもよい。更に、ワイヤ6を接合させる電極や端子の体積が大きくなるにつれて、ボンディングに用いる超音波の周波数を下げるように構成してもよい。例えば、半導体チップ2の電極4に対してワイヤ6をボンディングするときには超音波振動子24が五次の振動モードで共振する周波数の超音波を用い、引出し電極7、及び電極10に対してワイヤ6をボンディングするときには超音波振動子24が三次の振動モードで共振する周波数の超音波を用い、金属端子9に対してワイヤ6をボンディングするときには超音波振動子24が一次の振動モードで共振する周波数の超音波を用いてもよい。
また、ボンディングが行われるデバイスは半導体デバイスには限定されない。例えば、ボンディング装置1を、超伝導デバイスや単一分子デバイス等の各種デバイスの電極にワイヤ6をボンディングするために用いてもよい。
1 :ボンディング装置(ウェッジボンディング装置)
2 :半導体チップ
3 :プリント基板
4 :電極
6 :ワイヤ
7 :引出し電極
20 :支持ブロック
24 :超音波振動子
25 :ボンディングツール
27 :圧電素子
28 :基部
29 :ツール接続部
30 :テール部
33 :中板材(中板部)
38 :ブースター部
39 :ホーン部(ホーン)
50A〜50D:点
P :固定位置
Q :加振位置

Claims (8)

  1. ボンディングツールと、
    前記ボンディングツールを支持するホーンを含み、所定の方向に延在する軸線を有する超音波振動子と、
    第1周波数及び、前記第1周波数よりも高い第2周波数を含む少なくとも2つの周波数の交流電圧を出力可能な電圧源と、
    前記電圧源に接続され、前記超音波振動子に駆動可能に設けられた圧電素子とを有し、
    前記超音波振動子の軸線方向長さが、前記第1周波数に対応する半波長の奇数倍に等しく、かつ前記第2周波数に対応する半波長の奇数倍に等しくなるように、前記第1周波数及び前記第2周波数が定められ、
    前記超音波振動子が、前記第1周波数及び前記第2周波数の両者についての前記超音波振動子の振動の節に対応する固定位置にて固定支持されていることを特徴とするウェッジボンディング装置。
  2. 前記圧電素子が、前記第1周波数及び前記第2周波数の両者についての前記超音波振動子の振動の節に対応する加振位置に取り付けられていることを特徴とする請求項1に記載のウェッジボンディング装置。
  3. 前記固定位置及び前記加振位置はともに、実質的に前記超音波振動子の軸線方向における略中央に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のウェッジボンディング装置。
  4. 前記第2周波数は前記第1周波数の3倍であり、
    前記超音波振動子の軸線方向長さが、前記第1周波数における前記超音波振動子中での超音波の半波長に実質的に同一であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つの項に記載のウェッジボンディング装置。
  5. 前記超音波振動子は、前記所定の方向に向かって延在する基部と、前記基部の延在方向一端側から突出し、突端に前記ホーンを備えたツール接続部と、前記基部の延在方向他端側から突出するテール部とを有し、
    前記基部の軸線方向長さと、前記ツール接続部の軸線方向長さと、前記テール部の軸線方向長さとはそれぞれ、前記第1周波数又は前記第2周波数における前記超音波振動子中での超音波の半波長に等しいことを特徴とする請求項4に記載のウェッジボンディング装置。
  6. 前記超音波振動子を前後、左右、及び上下に移動可能に支持する本体を有し、
    前記固定位置は前記超音波振動子の周方向に配列された複数の点により構成され、
    前記超音波振動子は前記複数の点において前記本体に支持されていることを特徴とする請求項5に記載のウェッジボンディング装置。
  7. 前記ツール接続部は、前記基部の前記延在方向一端側から突出する円柱状のブースター部と、前記ブースター部の端部から突出する円柱状の前記ホーンとを有し、
    前記ホーンの直径は前記ブースター部の直径に比べて小さいことを特徴とする請求項6に記載のウェッジボンディング装置。
  8. 前記第1周波数は30kHz以上50kHz以下であり、
    前記第2周波数は90kHz以上150kHz以下であり、
    金属端子とワイヤとの接合のときには、前記電圧源は前記第1周波数の交流を出力し、半導体チップの電極と前記ワイヤとの接合のときには、前記電圧源は前記第2周波数の交流を出力することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1つの項に記載のウェッジボンディング装置。
JP2018177146A 2018-09-21 2018-09-21 ウェッジボンディング装置 Pending JP2020047876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177146A JP2020047876A (ja) 2018-09-21 2018-09-21 ウェッジボンディング装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018177146A JP2020047876A (ja) 2018-09-21 2018-09-21 ウェッジボンディング装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020047876A true JP2020047876A (ja) 2020-03-26

Family

ID=69899972

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018177146A Pending JP2020047876A (ja) 2018-09-21 2018-09-21 ウェッジボンディング装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020047876A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08153758A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Nec Corp 超音波ワイヤボンディング装置及び方法
JPH09330958A (ja) * 1996-05-28 1997-12-22 Ali Reza Safabakhsh 多共鳴周波単体超音波トランスジューサ
JP2002050649A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd バンプボンディング装置
JP2002066456A (ja) * 2000-08-24 2002-03-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波振動子
US20030062395A1 (en) * 2001-10-01 2003-04-03 Li Hing Leung Ultrasonic transducer

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08153758A (ja) * 1994-11-28 1996-06-11 Nec Corp 超音波ワイヤボンディング装置及び方法
JPH09330958A (ja) * 1996-05-28 1997-12-22 Ali Reza Safabakhsh 多共鳴周波単体超音波トランスジューサ
JP2002050649A (ja) * 2000-08-07 2002-02-15 Matsushita Electric Ind Co Ltd バンプボンディング装置
JP2002066456A (ja) * 2000-08-24 2002-03-05 Matsushita Electric Ind Co Ltd 超音波振動子
US20030062395A1 (en) * 2001-10-01 2003-04-03 Li Hing Leung Ultrasonic transducer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100524596B1 (ko) 초음파 장치
JP2583398B2 (ja) 超音波接合装置
JP2004363612A (ja) 超音波変換器組立体
KR20100014729A (ko) 긴 혼을 포함하는 초음파 변환기
JP2003165161A (ja) 超音波振動溶着装置並びに超音波振動ホーン
JPH11314168A (ja) 超音波振動接合用共振器
US7997470B2 (en) Flanged transducer having improved rigidity
CN108067722A (zh) 用于振动焊接的方法和设备
JP2007035827A (ja) ワイヤボンディング装置
US7303110B2 (en) Flange-mounted transducer
JP2020047876A (ja) ウェッジボンディング装置
JP2006205140A (ja) 超音波加工装置
JP2016078093A (ja) 接合構造体及び音波又は超音波接合方法
WO2023063431A1 (ja) 超音波ホーン及びボンディング装置
JP6909333B2 (ja) 超音波接合装置
JP2018023997A (ja) 超音波接合装置
JP2008162004A (ja) バイトホルダー
Kodama Ultrasonic welding of non-ferrous metals
JP2002067162A (ja) ボンディングヘッド及びこれを備えたボンディング装置
JPH0629357A (ja) 超音波溶着機
JP2983888B2 (ja) 超音波接合用共振器
JP2010005779A (ja) 超音波バイトシャンク
JP4884936B2 (ja) 超音波振動接合装置
JPH07276068A (ja) 超音波溶接装置
CN108857037A (zh) 一种兆赫级高频超声波焊接装置及其方法

Legal Events

Date Code Title Description
A80 Written request to apply exceptions to lack of novelty of invention

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A80

Effective date: 20181001

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20210524

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20220324

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20220405

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20221011