JP2001037552A - キャビネット構成体及びキャビネット組立方法 - Google Patents

キャビネット構成体及びキャビネット組立方法

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JP2001037552A
JP2001037552A JP11214882A JP21488299A JP2001037552A JP 2001037552 A JP2001037552 A JP 2001037552A JP 11214882 A JP11214882 A JP 11214882A JP 21488299 A JP21488299 A JP 21488299A JP 2001037552 A JP2001037552 A JP 2001037552A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】分割されたパネル構成体を用いてキヤビネット
を簡単に組み立てることができるようにする。 【解決手段】背面パネル10及び両側の側面パネル1
1,12を有すると共に、これら三枚のパネルを折曲げ
可能に連結した複数パネル構成体2と、複数パネル構成
体2の側面パネル11,12に寄せ蟻の継手14で接合
できる底面パネル構成体3及び幕板構成体5とを準備
し、底面パネル構成体3を挟むように複数パネル構成体
2を折り曲げて両側の側面パネル11,12を接近させ
つつ寄せ蟻14の蟻ほぞ16を一旦逃げ穴15aに差し
込み、その後に底面パネル構成体3を押し込むことで蟻
ほぞ16を蟻穴15bに入れて両者を接合し、次に複数
パネル構成体2の側面パネル11,12に向かって幕板
構成体5を移動させつつ寄せ蟻14の蟻ほぞ16を一旦
逃げ穴15aに差し込み、その後に幕板構成体5を下方
に移動することで蟻ほぞ16を蟻穴15bに入れて両者
を接合すること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗面器載置台、収
納棚又は扉付き収納庫等のキャビネットであって、分解
されたキャビネット構成体の状態で現地へ搬送され、現
地で組み立てられるものに関する。
【0002】
【従来の技術】製造コスト及び搬送コストの低減を図る
ために、分解された一組のキャビネット構成体の状態で
販売されられるものがある。この一組のキャビネット構
成体は、特開平6−319620号公報に記載の如く、
個々独立した背面パネル、側面パネル、上面パネル及び
底面パネルを組み合わせ、現地で各パネルどうしを次々
に接合して組み立てるようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】組み立てる初期の段階
では、連結する各パネルどうしを起立させた状態で接合
する必要がある。しかし、各パネルが倒れないように自
立させた状態で連結するには、熟練を必要とする。ま
た、パネルが大きい場合には、一人で組み立てることが
困難なため、自立させたパネルを保持する者とパネル連
結を行う者の二人で組み立てなければならない。更に、
多数のパネルの有る一組のキャビネット構成体の中から
対となるパネルを探し出し、更に対となるパネルの接合
箇所を見つけ出すのに多くの時間を必要とする場合があ
る。
【0004】本発明は、上記問題を解決するために、対
となるパネルを容易に探し出すことができると共にパネ
ルを簡単に自立させる等できるキャビネット構成体及び
キャビネット組立方法の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】対となるパネルを容易に
探し出すことができると共にパネルを簡単に自立させる
等できるようにするために請求項1記載の本発明が採用
した手段は、キャビネットを組み立てるための構成体に
おいて、キャビネットの連なる複数枚のパネルとなり得
る複数枚のパネルを有すると共に、該複数枚のパネルを
折曲げ可能に連結した複数パネル構成体と、該複数パネ
ル構成体に接合できる接合用パネル構成体とを備え、該
複数パネル構成体及び該接合用パネル構成体に、両者を
接合するための継手を形成したことを特徴とするキャビ
ネット構成体である。本発明にあっては、複数パネル構
成体が対となるパネルを折曲げ可能に連結してあるた
め、複数パネル構成体を探し出すだけで、対となってい
る複数枚のパネルを一体として得ることができる。更
に、本発明にあっては、複数パネル構成体の隣接するパ
ネルの間を折り曲げて連結された両パネルを交叉状態に
することで自立させたり又は横に寝かした状態とし、こ
の状態で複数パネル構成体に接合用パネル構成体を継手
で接合できる。
【0006】対となるパネルを容易に探し出すことがで
きると共にパネルを簡単に自立させる等でき、更にパネ
ルの接合が簡単にできるようにするために請求項2記載
の本発明が採用した手段は、キャビネットを組み立てる
ための構成体において、背面パネル及び両側の側面パネ
ルを有すると共に、これら三枚のパネルを折曲げ可能に
連結した複数パネル構成体と、該複数パネル構成体の両
側の側面パネルに寄せ蟻の継手で接合できる底面パネル
構成体とを備えたことを特徴とするキャビネット構成体
である。本発明にあっては、複数パネル構成体が対とな
る背面パネル及び両側の側面パネルを折曲げ可能に連結
してあるため、複数パネル構成体を探し出すだけで、対
となる背面パネル及び両側の側面パネルを一体として得
ることができる。また、本発明にあっては、複数パネル
構成体を折り曲げて両側の側面パネルを接近させて自立
させたり又は横に寝かした状態とし、この状態の複数パ
ネル構成体の両側の側面パネルの間に配置した底面パネ
ル構成体を両側の側面パネルで挟むようにして寄せ蟻の
蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に底面パネル構
成体を移動させることで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接
合できる。寄せ蟻の継手の蟻穴が逃げ穴より背面パネル
寄りに設けられているときには、底面パネル構成体を背
面パネルに向かって押し込むことで蟻ほぞを蟻穴に差し
込んで接合できる。
【0007】なお、請求項2記載の本発明において、上
記複数パネル構成体の両側の側面パネルに寄せ蟻の継手
で接合できる幕板構成体を備えることもある。この場合
には、複数パネル構成体の両側の側面パネルに向かって
幕板構成体を移動させつつ寄せ蟻の蟻ほぞを一旦逃げ穴
に差し込み、その後に幕板構成体を移動することで蟻ほ
ぞを蟻穴に入れて両者を接合することができる。そし
て、寄せ蟻の継手の蟻穴が逃げ穴より下方に設けられて
いるときには、幕板構成体を下方へ向かって押し込むこ
とで蟻ほぞを蟻穴に入れて接合できる。
【0008】リサイクルが容易にできるようにするため
に請求項3記載の本発明が採用した手段は、前記複数パ
ネル構成体は、前記三枚のパネルの夫々の表層を合成樹
脂素材で成形すると共に夫々の内側に中空部を形成し、
前記パネルを折曲げ可能に連結する箇所を、連結する両
パネルの表層に一体に連なる同じ合成樹脂素材からなる
可撓性のもので形成した請求項2記載のキャビネット構
成体である。本発明にあっては、三枚のパネルからなる
複数パネル構成体を同一の合成樹脂素材で成形してある
ため、リサイクルするときに同一の合成樹脂素材に還元
することが可能となる。更に、本発明にあっては、複数
パネル構成体が内側に中空部を形成するように同じ合成
樹脂素材で表層を成形してあるため、複数パネル構成体
をブロー成形で得ることが可能となる。
【0009】蹴り込み部を容易に得ることができるよう
にするために請求項4記載の本発明が採用した手段は、
前記底面パネル構成体の奥行き寸法を、前記両側の側面
パネルの奥行き寸法より大きくしてある請求項2又は3
記載のキャビネット構成体である。本発明にあっては、
複数パネル構成体の両側の側面パネルの間に配置した底
面パネル構成体を両側の側面パネルに接合したとき、底
面パネル構成体の手前側が両側の側面パネルより手前側
へ突出するので、蹴り込み部を容易に得ることができ
る。
【0010】キャビネットの組み立てが簡単となるよう
にするために請求項5記載の本発明が採用した手段は、
キャビネットの組立方法において、背面パネル及び両側
の側面パネルを有すると共に、これら三枚のパネルを折
曲げ可能に連結した複数パネル構成体と、該複数パネル
構成体の両側の側面パネルに寄せ蟻の継手で接合できる
底面パネル構成体と、該複数パネル構成体の両側の側面
パネルに寄せ蟻の継手で接合できる幕板構成体とを準備
し、上記底面パネル構成体を挟むように上記複数パネル
構成体を折り曲げて両側の側面パネルを接近させつつ上
記寄せ蟻の蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に上
記底面パネル構成体を上記背面パネルに向かって押し込
むことで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接合し、次に上記
複数パネル構成体の両側の側面パネルに向かって上記幕
板構成体を移動させつつ上記寄せ蟻の蟻ほぞを一旦逃げ
穴に差し込み、その後に上記幕板構成体を下方に移動す
ることで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接合することを特
徴とするキャビネット組立方法である。本発明にあって
は、複数パネル構成体を折り曲げて両側の側面パネルを
接近させることで自立させることができ、この自立した
複数パネル構成体の両側の側面パネルの間に底面パネル
構成体を配置し、寄せ蟻の継手で接合するように両側の
側面パネルで底面パネル構成体を挟んだ状態で底面パネ
ル構成体を押し込むことで、複数パネル構成体と底面パ
ネル構成体とを接合でき、更に複数パネル構成体の両側
の側面パネルに幕板構成体を、寄せ蟻の継手で接合する
ように当接させて下方に移動することで、複数パネル構
成体と幕板構成体を接合できる。
【0011】幅木を備える状態での組み立てが簡単とな
るようにするために請求項6記載の本発明が採用した手
段は、前記底面パネル構成体の底面手前側に寄せ蟻の継
手で接合できる幅木構成体を準備し、前記複数パネル構
成体に前記底面パネル構成体を接合する前に、該寄せ蟻
の蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に該幅木構成
体をその長手方向へ移動させることで蟻ほぞを蟻穴に入
れて両者を予め接合させておく請求項5記載のキャビネ
ット組立方法である。本発明にあっては、底面パネル構
成体に幅木構成体を寄せ蟻の継手で予め接合しておくこ
とで、幅木構成体を一体化した底面パネル構成体が得ら
れ、幅木を備える組み立てができる。
【0012】組み立て後にも幅木構成体を着脱できるよ
うにするために請求項7記載の本発明が採用した手段
は、前記複数パネル構成体の両側の側面パネルに寄せ蟻
の継手で接合できる幅木構成体を準備し、前記複数パネ
ル構成体と前記底面パネル構成体を接合した後に、前記
複数パネル構成体の両側の側面パネルに向かって上記幅
木構成体を移動させつつ上記寄せ蟻の蟻ほぞを一旦逃げ
穴に差し込み、その後に上記幅木構成体を下方に移動す
ることで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接合する請求項5
記載のキャビネット組立方法である。本発明にあって
は、組み立て後に幅木構成体を上方に移動した後に手前
へ移動させることで、幅木構成体を分離して底面パネル
構成体の底面側を開口させることができる。
【0013】扉を備える状態での組み立てが簡単となる
ようにするために請求項8記載の本発明が採用した手段
は、前記複数パネル構成体に接合した前記幕板構成体と
前記底面パネル構成体との間に扉構成体を配置する共
に、前記複数パネル構成体の両側の側面パネルにヒンジ
具を介して扉構成体を接合する請求項5,6又は7記載
のキャビネット組立方法である。本発明にあっては、扉
を後付けすることができる。
【0014】キャビネットの組み立てが簡単となるよう
にするために請求項9記載の本発明が採用した手段は、
キャビネットの組立方法において、背面パネル及び両側
の側面パネルを有すると共に、これら三枚のパネルを折
曲げ可能に連結した複数パネル構成体と、該複数パネル
構成体の下端面に寄せ蟻の継手で接合できる上面を有す
る底面パネル構成体と、該複数パネル構成体の両側の側
面パネルに寄せ蟻の継手で接合できる幕板構成体とを準
備し、上記複数パネル構成体を折り曲げて両側の側面パ
ネルを対峙させ、次に折り曲げ状態の複数パネル構成体
と上記底面パネル構成体とを接近させつつ上記寄せ蟻の
蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に両者を相対移
動することで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接合すると共
に、上記複数パネル構成体の両側の側面パネルに向かっ
て上記幕板構成体を移動させつつ上記寄せ蟻の蟻ほぞを
一旦逃げ穴に差し込み、その後に上記幕板構成体を下方
に移動することで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接合する
ことを特徴とするキャビネット組立方法である。本発明
にあっては、複数パネル構成体を折り曲げて両側の側面
パネルを接近させることで自立させることができ、この
自立した複数パネル構成体と底面パネル構成体とを寄せ
蟻の継手で接合でき、更に複数パネル構成体の両側の側
面パネルに幕板構成体を、寄せ蟻の継手で接合するよう
に当接させて下方に移動することで、複数パネル構成体
と幕板構成体を接合できる。
【0015】組み立て後にも幅木構成体を着脱できるよ
うにするために請求項10記載の本発明が採用した手段
は、準備される前記底面パネル構成体は底面の両側に脚
部が備えられ、前記底面パネル構成体の該脚部に着脱自
在に接合できる幅木構成体を準備し、適宜時期に前記底
面パネル構成体の脚部に上記幅木構成体を接合する請求
項9記載のキャビネット組立方法である。本発明にあっ
ては、組み立て後に幅木構成体を分離して底面パネル構
成体の底面側を開口させることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るキャビネット
構成体及びキャビネット組立方法を図面に示す実施の形
態に基づいて説明する。
【0017】(第1の実施の形態)図1乃至図13は本
発明に係るキャビネット構成体及びキャビネット組立方
法を洗面器用キャビネットに応用した第1の実施の形態
を示すものである。図1は組立てられた洗面器用キャビ
ネットを示すものであり、(A)は正面図、(B)は平
面図、(C)は部分断面した右側面図、(D)は一部を
示す底面図である。図2は背面パネル及び両側の側面パ
ネルを連結した複数パネル構成体を示すものであって、
(A)は平面状に広げた状態の正面図、(B)は同状態
の平面図、(C)は同状態の左側面図である。図3は複
数パネル構成体の背面図である。図4は複数パネル構成
体の拡大した断面図であって、(A)は図2(A)のa
−a線における断面図、(B)は図2(A)のb−b線
における断面図、(C)は図2(B)の一点鎖線cで囲
まれた部分の断面図である。図5は複数パネル構成体の
中間を省略して左右両端寄りを拡大して示す平面図であ
る。図6は底面パネル構成体を示すものであって、
(A)は底面図、(B)は部分断面した背面図である。
図7は幅木構成体を示すものであって、(A)は正面
図、(B)は右側面図、(C)は部分断面した平面図で
ある。図8は幕板構成体を示すものであって、(A)は
部分断面した正面図、(B)は平面図、(C)は背面図
である。図9は中仕切構成体を示すものであって、
(A)は平面図、(B)は部分断面した左側面図、
(C)は背面図である。図10は右側の扉構成体を示す
ものであって、(A)は部分断面した正面図、(B)は
平面図である。図11は寄せ蟻の継手を示すものであっ
て、(A)は逃げ穴及び蟻穴を示す表面図、(B)は蟻
ほぞを示す表面図、(C)は逃げ穴及び蟻穴に蟻ほぞを
差し込む前の状態の側面図、(D)は逃げ穴及び蟻穴に
蟻ほぞを差し込んだ状態の側面図である。図12はヒン
ジ具を示すものであって、(A)は上方のヒンジ具の正
面図、(B)は上方のヒンジ具の平面図、(C)は下方
のヒンジ具の正面図、(D)は下方のヒンジ具の平面図
である。図13は組立て途中の状態を示す平面図であ
る。
【0018】洗面器用キャビネット1を構成するキャビ
ネット構成体は、図1に示す如く、背面パネル10及び
両側の側面パネル11,12を形成する複数パネル構成
体2と、底面パネル構成体3と、正面下方に設けた幅木
構成体4と、正面上方に設けた幕板構成体5と、正面中
央寄りに設けた左右の扉構成体6,7と、左右の扉構成
体6,7を枢支するための上下一組のヒンジ具8,9
(図12参照)の二組と、内部1bに配置した中仕切パ
ネル構成体13とを備えている。組み立てられた洗面器
用キャビネット1は、背面パネル10、両側の側面パネ
ル11,12及び幕板構成体5の各上縁10a,11
a,12aで洗面器(図示略)を支持すると共に、上面
開口部1aからキャビネット内部1bの上方に洗面器底
面側を挿入できるようになっている。
【0019】前記複数パネル構成体2は、図2乃至図5
に示す如く、背面パネル10の左右両端に左右の側面パ
ネル11,12を折曲げ可能に連結して一体化したもの
であって、平面状態に広げたときの折曲げ箇所を縦方向
に延びる90°のV字状の凹溝2a,2a(図2(B)
及び図4(C)参照)で形成してあり、左右の側面パネ
ル11,12を手前側へ折り曲げることができるように
してある(図13参照)。複数パネル構成体2は、三枚
のパネル10〜12の夫々の内外の表層10b,11
b,12b(図4,図5参照)を合成樹脂素材で成形す
ると共に夫々の内側に中空部10c,11c,12cを
形成し、パネルを折曲げ可能に連結する各凹溝2aの隅
部箇所2a−1(図4(C)参照)を、連結する両パネ
ルの表層へ一体に連なる同じ合成樹脂素材からなる可撓
性のもので形成してある。複数パネル構成体2は、ブロ
ー成形法で成形することが可能となり、ブロー成形法で
成形したときには製造コストの低減を図ることができ
る。複数パネル構成体2は、全体が同一の合成樹脂素材
で成形されているため、リサイクルするときに同一の合
成樹脂素材に還元することが可能となる。
【0020】前記複数パネル構成体2は、図2(A)の
正面図に示す如く、正面下方寄りに、三枚のパネル10
〜12に亘つて横方向へ直線状に延びる凹溝2b,2
b,2bが設けられており、底面パネル構成体3aの三
辺の縁部を挿着できるようにしてある。複数パネル構成
体2は、図2(C)及び図4(A)(B)に示す如く、
各凹溝2bより下方領域を上方領域より突出させること
により、各凹溝2bより下方領域に支持部2c,2c,
2cを形成し、凹溝2b,2b,2bに挿着する底面パ
ネル構成体3の三辺の縁部を各支持部2cで支持できる
ようにしてある。
【0021】前記複数パネル構成体2は、背面パネル1
0及び右側面パネル12に、縦方向へ直線状に延びる凹
溝2d,2eが設けられており、中仕切パネル構成体1
3の縁部を挿着できるようにしてある。複数パネル構成
体2は、左右の側面パネル11,12の部分に設けられ
た横方向の各凹溝2b並びに背面パネル10及び右側面
パネル12の部分に設けられた縦方向の凹溝2d,2e
の上端寄りに、寄せ蟻の継手14(図11参照)を構成
する逃げ穴15a及び蟻穴15bからなる穴15を設け
てある。複数パネル構成体2は、両側面2g,2gの夫
々に、寄せ蟻の継手14を構成する蟻ほぞ16を設ける
と共に、ヒンジ具連結用のブラケット17,17を設け
てある。複数パネル構成体2は、背面パネル10の部分
に設けられた横方向の凹溝2bに、係止用の凹部2fを
形成してある。
【0022】前記洗面器用キヤビネット1は、図1
(B)に示す如く、背面パネル10と右側面パネル12
と中仕切パネル構成体13とで囲まれる内部領域が配管
スペース1cとなっている。背面パネル10は、この配
管スペース1cを形成する箇所に、図2(A)および図
4(B)に示す如く、内外両側の表層10b,10bを
合わせて凹部10dとした領域を多数形成してある。洗
面器用キヤビネット1は、キヤビネット外側の配管をキ
ヤビネット内部へ導くとき、適所の凹部10dをカッタ
ー等で切除して貫通させることで施工性の向上が図れる
ようになっている。凹部10dを設ける背面パネル10
の面としては、背面パネル10の正面側(キヤビネット
1の内側となる面側)、背面側及び両側を適宜選択する
ことができる。
【0023】前記底面パネル構成体3は、図6に示す如
く、表層3bを合成樹脂素材で成形すると共に内側に中
空部3cを形成してあり、ブロー成形法で成形したとき
には製造コストの低減を図ることができる。底面パネル
構成体3は、前記複数パネル構成体2と同一の合成樹脂
素材で成形することにより、リサイクルするときに同一
の合成樹脂素材に還元することが可能となる。底面パネ
ル構成体3は、左右の外側面3a,3aの夫々所定箇所
に、寄せ蟻の継手14を構成する蟻ほぞ16,16を設
けてある。底面パネル構成体3は、背側の外側面3fに
係止用の凸部3g,3gを突設してある。底面パネル構
成体3は、底面の手前側に、横方向の延びる凹溝3dを
凹設すると共に、凹溝3dに寄せ蟻の継手14を構成す
る逃げ穴15a及び蟻穴15bからなる穴15を二組設
けてある。底面パネル構成体3は、洗面器用キヤビネッ
ト1の配管スペース1c(図1(B)参照)を形成する
領域に、排水管用貫通孔3eを設けてある。底面パネル
構成体3は、その奥行き寸法D1を前記左右の側面パネ
ル11,12の奥行き寸法D2(図1(B)参照)より
大きくしてあり、洗面器用キヤビネット1を構成したと
きに、両側面パネル11,12よりその手前側を突出さ
せて、蹴り込み部を容易に得ることができるようにして
ある。
【0024】前記幅木構成体4は、図7に示す如く、表
層4bを合成樹脂素材で成形すると共に内側に中空部4
cを形成してあり、ブロー成形法で成形したときには製
造コストの低減を図ることができる。幅木構成体4は、
前記複数パネル構成体2と同一の合成樹脂素材で成形す
ることにより、リサイクルするときに同一の合成樹脂素
材に還元することが可能となる。幅木構成体4は、前記
底面パネル構成体3の凹溝3dに嵌入できる凸部4dを
形成すると共に、凸部4dの所定箇所に寄せ蟻の継手1
4を構成する蟻ほぞ16,16を設けてある。幅木構成
体4は、前記底面パネル構成体3に接合したとき、底面
パネル構成体3の幅寸法W1と同一となるようにしてあ
る。
【0025】前記幕板構成体5は、図8に示す如く、主
体部の表層5bを合成樹脂素材で成形すると共にその内
側に中空部5cを形成してあり、ブロー成形法で成形し
たときには製造コストの低減を図ることができる。幕板
構成体5は、前記複数パネル構成体2と同一の合成樹脂
素材で成形することにより、リサイクルするときに同一
の合成樹脂素材に還元することが可能となる。幕板構成
体5は、背面両側の所定箇所に、寄せ蟻の継手14を構
成する逃げ穴15a及び蟻穴15bからなる穴15を二
組設けることにより、前記左右の側面パネル11,12
に接合できるようにしてある。幕板構成体5は、接合状
態の両側面パネル11,12の左右幅寸法と同一寸法と
なるようにしてある。
【0026】前記中仕切りパネル構成体13は、図9に
示す如く、表層13bを合成樹脂素材で成形すると共に
その内側に中空部13cを形成してあり、ブロー成形法
で成形したときには製造コストの低減を図ることができ
る。中仕切りパネル構成体13は、前記複数パネル構成
体2と同一の合成樹脂素材で成形することにより、リサ
イクルするときに同一の合成樹脂素材に還元することが
可能となる。中仕切りパネル構成体13は、両外側面1
3a,13aの所定箇所に、寄せ蟻の継手14を構成す
る蟻ほぞ16,16を設けることにより、前記背面パネ
ル10及び右側の側面パネル12に接合できるようにし
てある。
【0027】前記右側の扉構成体7は、図10に示す如
く、表層7bを合成樹脂素材で成形すると共に内側に中
空部7cを形成してあり、ブロー成形法で成形したとき
には製造コストの低減を図ることができる。なお,扉構
成体7は、中空部7cを形成することなく板状に成形す
ることもある。扉構成体7は、前記複数パネル構成体2
と同一の合成樹脂素材で成形することにより、リサイク
ルするときに同一の合成樹脂素材に還元することが可能
となる。扉構成体7は、正面側に把手7dを形成すると
共に、右側上下端の夫々にヒンジ用孔7eを設けてあ
る。扉構成体7は、上下面の左側にストッパー用凸部7
f,7fを設けてある。左側の扉構成体6(図1参照)
は、右側の扉構成体7と左右対称に形成される。
【0028】前記寄せ蟻の継手14は、図11に示す如
く、穴15である逃げ穴15a及び蟻穴15bと、穴1
5に嵌入する蟻ほぞ16とからなる。寄せ蟻の継手14
は、逃げ穴15aに蟻ほぞ16を嵌入した後に、蟻穴1
5bに向かって蟻ほぞ16をスライドすることで、蟻穴
15bに蟻ほぞ16を抜けない状態に嵌着させることが
できる。寄せ蟻の継手14の穴15及び蟻ほぞ16は、
前記各構成体の部位に設ける以外に、前記構成体とは逆
の構成体の部位に設けることも可能な場合もある。
【0029】前記ヒンジ具8,9の夫々は、図12に示
す如く、本体18とピン19又は20とからなる。本体
18は、前記左右の側面パネル11,12に設けられて
いるブラケット17に嵌着できる挟持片部18aと、挟
持片部18aから片持ち状に張り出したピン受部18b
とを備え、ピン受部18bに縦貫通孔18cを設けてあ
る。上方支持用のピン19は、上端の止め鍔部19a
と、縦貫通孔18cを貫通して下端から突出するピン部
19bとを備えている。下方支持用のピン20は、中間
の止め鍔部20aと、縦貫通孔18cに嵌入するピン部
20bと、上方に突出するピン部20cとを備えてい
る。
【0030】前記洗面器用キヤビネット1の組立て方法
は、その組立て手順に従って説明すると下記の通りであ
る。先ず、背面パネル10の両側に左右の側面パネル1
1,12を折曲げ可能に連結した複数パネル構成体2
と、複数パネル構成体2の両側の側面パネル11,12
に寄せ蟻の継手14で接合できる底面パネル構成体3
と、複数パネル構成体2の両側の側面パネル11,12
に寄せ蟻の継手14で正面側から接合できる幕板構成体
5と、底面パネル構成体3の底面手前側に寄せ蟻の継手
14で接合できる幅木構成体4と、複数パネル構成体2
の両側の側面パネル11,12にヒンジ具8,9を介し
て取付けられる扉構成体6,7とを予め準備すると共
に、底面パネル構成体3の底面側に幅木構成体4に接合
しておく。底面パネル構成体3に対する幅木構成体4の
接合は、底面パネル構成体3の底面側の凹溝3dに幅木
構成体4の凸部4dを挿入して、両者3,4の間に設け
られている二組の継手14の各逃げ穴15aに各蟻ほぞ
16を嵌入させ、その後に幅木構成体4を左右方向へ移
動させて各蟻穴15bに蟻ほぞ16をスライド挿入し、
蟻穴15bから蟻ほぞ16が抜けない状態に嵌着させる
ことで行われる。
【0031】次に、図2に示す平面状態の複数パネル構
成体2の両側の側面パネル11,12が手前側に来るよ
うに折曲げることで、図13に示すように立体状態にし
て自立させると共に、側面パネル11,12の段状の支
持部2c,2cに底面パネル構成体3の左右両側の奥部
を載置する。この載置状態の底面パネル構成体3の前後
位置を調整しながら、更に両側の側面パネル11,12
を接近させつつ、側面パネル11,12と底面パネル構
成体3との間に設けられている四組の継手14の各逃げ
穴15aに対応する蟻ほぞ16を嵌入させる。この嵌入
が終了したならば、底面パネル構成体3を背面パネル1
0に向かって押し込むことで、四組の継手14の各蟻穴
15bに蟻ほぞ16をスライド挿入させて抜けない状態
に嵌着させると共に、背面パネル10の係止用凹部2f
に底面パネル構成体3の係止用凸部3gを挿着させる。
これにより、複数パネル構成体2と底面パネル構成体3
とは、四組の継手14で接合されて一体化する。
【0032】続けて、複数パネル構成体2の平面コ状と
なった両側の側面パネル11,12の手前側に、幕板構
成体5を接合する。この接合は、側面パネル11,12
と幕板構成体5との間に設けられている二組の継手14
の各逃げ穴15aに対応する蟻ほぞ16を嵌入させた後
に、幕板構成体5を下方へ移動させて各蟻穴15bに蟻
ほぞ16をスライド挿入し、蟻穴15bから蟻ほぞ16
が抜けない状態に嵌着させることで行われる。
【0033】最後に、複数パネル構成体2の両側の側面
パネル11,12にヒンジ具8,9のピン19,20か
らなるヒンジを介して左右の扉構成体6,7を接合して
洗面器用キヤビネット1の組立てを完了する。この扉構
成体6,7を接合は、両側の側面パネル11,12の手
前側の4個のブラケット17に上下一組のヒンジ具8,
9の左右二組を嵌着し、下方のヒンジ具9,9に短いピ
ン20を挿着し、次に左右の扉構成体6,7の下方のヒ
ンジ用孔7eに短いピン20を挿入させるように扉構成
体6,7を配置し、続けて上方のヒンジ具10,10に
長いピン19を挿入すると共に、ピン先端を扉構成体
6,7の上方のヒンジ用孔7eに挿入することで行う。
【0034】洗面器用キヤビネット1の上記組立て方法
では、複数パネル構成体2を折り曲げて両側の側面パネ
ル11,12を接近させることで自立させることがで
き、この自立した複数パネル構成体2の両側の側面パネ
ル11,12の間に配置した底面パネル構成体3を、寄
せ蟻の継手14で接合するように両側の側面パネル1
1,12で挟んだ状態で押し込むことで、複数パネル構
成体2と底面パネル構成体3とを接合でき、更に複数パ
ネル構成体2の両側の側面パネル11,12に幕板構成
体5を、寄せ蟻の継手14で接合するように移動させて
下方に移動することで、複数パネル構成体2と幕板構成
体5を接合でき、そして左右の扉構成体6,7をヒンジ
具8,9で枢支できるので、一人で簡単に組み立て作業
することが可能となる。更に、複数パネル構成体2が背
面パネル10と左右の側面パネル11,12とを一体化
してあるため、三枚のパネルを個々に探す必要も、三枚
のパネルどうしの連結箇所を探し出す必要もないため、
短時間に組立てることが可能となる。
【0035】本実施の形態に係る洗面器用キャビネット
1を構成するキャビネット構成体は、ホームセンター等
の量販店等で販売することも可能となるため、販売ルー
トの拡大が図れる。そして、消費者は、納期を待つこと
なく必要なときにキャビネット構成体を手軽に購入し、
自家用車等で持ち帰つて家庭で簡単に組み立てることが
できる。
【0036】(第2の実施の形態)図14は本発明に係
るキャビネット構成体及びキャビネット組立方法を洗面
器用キャビネットに応用した第2の実施の形態の下半部
を中間省略して示す部分断面した右側面図であって、
(A)は複数パネル構成体と幅木構成体とを分離した状
態を示し、(B)は複数パネル構成体に幅木構成体を接
合した状態を示すものである。
【0037】本実施の形態が前記第1の実施の形態と相
違する点は、キャビネットの組み立て後に、複数パネル
構成体2に対して幅木構成体54を正面側から着脱でき
るようにしたことである。この相違点以外の構成は、前
記第1の実施の形態と実質的に同一であり、同一の符合
は同一の構成部材等を示す。本実施の形態にあっては、
平面コ状に折り曲げられた複数パネル構成体2の左右の
側面2g,2gの下方寄りに、寄せ蟻の継手14を形成
する蟻ほぞ16(又は穴15)を設ける共に、幅木構成
体54の背面側の左右両側に継手14の穴15(又は蟻
ほぞ16)を設けてある。
【0038】組み立てるときには、複数パネル構成体2
の両側の側面パネル11,12に寄せ蟻の継手14で接
合できる幅木構成体54を準備し、前記第1の実施の形
態と同様に複数パネル構成体2と底面パネル構成体3を
接合した後に、複数パネル構成体2の両側の側面パネル
11,12に向かって幅木構成体54を移動させつつ寄
せ蟻継手14の蟻ほぞ16を一旦逃げ穴15aに差し込
み、その後に幅木構成体54を下方に移動することで蟻
ほぞ16を蟻穴15bに入れて両者を接合する。複数パ
ネル構成体2に対する幅木構成体54の接合は、配管5
5の継手55aの接合が完了した後に行われる。なお、
底面パネル構成体3の下方の漏水を点検するためには、
複数パネル構成体2から幅木構成体54を分離して、底
面パネル構成体3の下方をオープン状態にする。この幅
木構成体54の分離は、上記組立手順と逆の手順で行う
ことができる。
【0039】(第3の実施の形態)図15及び図16は
本発明に係るキャビネット構成体及びキャビネット組立
方法を洗面器用キャビネットに応用した第3の実施の形
態を示すものであり、図15は底面パネル構成体と複数
パネル構成体とを示す正面図であり、左側半分に両者の
接合状態を示すと共に右側半分に両者の分離状態を示
す、図16は底面パネルと複数パネル構成体とを分離し
た状態を示す部分断面した右側面図である。
【0040】本実施の形態が前記第1の実施の形態と相
違する点は、底面パネル構成体63の上面側に平面コ字
状に折り曲げた複数パネル構成体62の下端側を接合さ
せるようしたことである。この相違点以外の構成は、前
記第1の実施の形態と実質的に同一であり、同一の符合
は同一の構成部材等を示す。
【0041】本実施の形態の洗面器用キャビネットは、
背面パネル10及び両側の側面パネル11,12を有す
ると共に、これら三枚のパネル10〜12を折曲げ可能
に連結した複数パネル構成体62と、複数パネル構成体
62の下端面に寄せ蟻の継手14を介して接合できる上
面を有する底面パネル構成体63と、複数パネル構成体
62の両側の側面パネル11,12に寄せ蟻の継手14
で接合できる幕板構成体5(図1参照)と、底面パネル
構成体63に寄せ蟻の継手14を介して接合できる幅木
構成体54と、左右の扉構成体6,7(図1参照)を備
えている。
【0042】複数パネル構成体62は、背面パネル10
及び両側の側面パネル11,12の下端面に、寄せ蟻の
継手14の蟻ほぞ16(又は穴15)を設けてある。底
面パネル構成体63は、上面63aに、複数パネル構成
体62の蟻ほぞ16(又は穴15)に対応する穴15
(又は蟻ほぞ16)を設けてある。底面パネル構成体6
3は、下面63bの左右両側から垂下した脚部63c,
63cを設け、脚部63c,63cの間に配管接続用空
間63dを形成してある。底面パネル構成体63は、脚
部63c,63cの正面側に、寄せ蟻の継手14を形成
する蟻ほぞ16(又は穴15)を設けてある。また、幅
木構成体54は、その背面側の左右両側に、脚部63
c,63cの蟻ほぞ16(又は穴15)に対応する穴1
5(又は蟻ほぞ16)を設けてある。
【0043】組み立てるときには、複数パネル構成体6
2を平面コ字状に折り曲げて両側の側面パネル11,1
2を対峙させ、次に折り曲げ状態の複数パネル構成体6
2と底面パネル構成体63とを接近させつつ寄せ蟻継手
14の各蟻ほぞ16を対応する逃げ穴15aに一旦差し
込み、その後に両者62,63を相対移動することで各
蟻ほぞ16を対応する蟻穴15bに入れて両者62,6
3を接合する。次に、図示は省略したが、複数パネル構
成体62の両側の側面パネル11,12に向かって幕板
構成体5(図1参照)を移動させつつ寄せ蟻継手14の
蟻ほぞ16を一旦逃げ穴15aに差し込み、その後に幕
板構成体5を下方に移動することで蟻ほぞ16を蟻穴1
5bに入れて両者62,5を接合する。最後に、底面パ
ネル構成体63の配管接続用空間63dにおける配管接
続が終了したならば、底面パネル構成体63に寄せ蟻継
手14を介して幅木構成体54を接合する。この幅木構
成体54の接合は、底面パネル構成体63の左右の脚部
63c,63cの正面側に向かって幅木構成体54を移
動させつつ寄せ蟻継手14の蟻ほぞ16を一旦逃げ穴1
5aに差し込み、その後に幅木構成体54を下方に移動
することで蟻ほぞ16を蟻穴15bに入れて行う。
【0044】なお、底面パネル構成体63の配管接続用
空間63dにおける漏水等を点検するためには、底面パ
ネル構成体63の左右の脚部63c,63cから幅木構
成体54を分離して、配管接続用空間63dをオープン
状態にする。この幅木構成体54の分離は、上記組立手
順と逆の手順で行うことができる。
【0045】(第4の実施の形態)図17乃至図20は
本発明に係るキャビネット構成体を収納棚に応用した第
4の実施の形態を示すものである。図17は組立てられ
た収納棚の部分断面した正面図である。図18は背面パ
ネル及び両側の側面パネルを連結した複数パネル構成体
を示す平面図である。図19は組立て途中の状態を示す
右側面図である。図20は別態様の複数パネル構成体を
示す平面図である。
【0046】収納棚21を構成するキャビネット構成体
は、背面パネル26及び両側の側面パネル27,28を
形成する複数パネル構成体22と、底面(下面)パネル
構成体23と、上面パネル構成体24と、棚板構成体2
5,25とを備えている。
【0047】該複数パネル構成体22は、背面パネル2
6の左右両端に左右の側面パネル27,28を折曲げ可
能に連結したものであって、図18中に二点鎖線で示す
ように平面状態に広げたときの折曲げ箇所を縦方向に延
びる90°のV字状の凹溝22a,22aで形成してあ
り、同図中に実線で示すように左右の側面パネル27,
28を手前側へ折り曲げることができるようにしてあ
る。複数パネル構成体22は、三枚のパネル26〜28
の夫々の内外の表層26b,27b,28bを合成樹脂
素材で成形すると共に夫々の内側に中空部26c,27
c,28cを形成し、パネルを折曲げ可能に連結する各
凹溝22aの隅部箇所22a−1を、連結する両パネル
の表層に一体に連なる同じ合成樹脂素材からなる可撓性
のもので形成してある。複数パネル構成体22は、左右
の側面パネル27,28の上下面の夫々に、寄せ蟻の継
手14を構成する蟻ほぞ16,16を設けてある。
【0048】上記複数パネル構成体22は、左右の側面
パネル27,28を手前側へ折り曲げたときに内側面と
なる各側面パネル27,28の表面に、図17及び図1
9に示す如く、棚板構成体25を嵌入スライドさせるた
めの適宜組数の凹溝27a,28aを設けると共に、各
凹溝27a,28aに係止用の凹部27d,28dを設
けてある。背面パネル26は、正面に棚板構成体25を
挿着させるための凹溝26aを設けると共に、上下端面
の夫々に係止用突起26dを設けてある。複数パネル構
成体22は、ブロー成形法で成形することが可能とな
り、ブロー成形法で成形したときには製造コストの低減
を図ることができる。複数パネル構成体22は、全体が
同一の合成樹脂素材で成形されているため、リサイクル
するときに同一の合成樹脂素材に還元することが可能と
なる。
【0049】なお、前記複数パネル構成体22は、図2
0に示す別態様の複数パネル構成体22に変更すること
も可能である。この別態様の複数パネル構成体22は、
二分割可能な背面パネル29を用いた以外の構成が前記
複数パネル構成体22と実質的に同一である。背面パネ
ル29は、分離接合可能な左右の分割部29a,29b
からなり、分割部29a,29bの突き合わせ部に、適
宜組数の寄せ蟻の継手14(図11参照)を構成する穴
15及び蟻ほぞ16を設けてある。複数パネル構成体2
2は、背面パネル29を分離することにより、搬送のた
めの梱包サイズを小さくすることができる。
【0050】前記底面パネル構成体23は、図17及び
図19に示す如く、表層23bを合成樹脂素材で成形す
ると共に内側に中空部23cを形成してあり、ブロー成
形法で成形したときには製造コストの低減を図ることが
できる。底面パネル構成体23は、上面の左右両側の夫
々所定箇所に、寄せ蟻の継手14を構成する逃げ穴15
a及び蟻穴15bからなる穴15を二個設けてある。底
面パネル構成体23は、上面奥側の所定箇所に係止用凹
部23dを設けてある。
【0051】前記上面パネル構成体24は、図17及び
図19に示す如く、表層24bを合成樹脂素材で成形す
ると共に内側に中空部24cを形成してあり、ブロー成
形法で成形したときには製造コストの低減を図ることが
できる。上面パネル構成体24は、底面の左右両側の夫
々所定箇所に、寄せ蟻の継手14を構成する逃げ穴15
a及び蟻穴15bからなる穴15を二個設けてある。上
面パネル構成体24は、下面奥側の所定箇所にに係止用
凹部24dを設けてある。
【0052】前記棚板構成体25は、図17及び図19
に示す如く、表層25bを合成樹脂素材で成形すると共
に内側に中空部25cを形成してあり、ブロー成形法で
成形したときには製造コストの低減を図ることができ
る。棚板構成体25は、左右の外側面の所定箇所に、係
止用の凸部25dを設けてある。
【0053】前記底面パネル構成体23、上面パネル構
成体24及び棚板構成体25は、前記複数パネル構成体
22と同一の合成樹脂素材で成形することにより、リサ
イクルするときに同一の合成樹脂素材に還元することが
可能となる。
【0054】前記収納棚21の組立て方法は、その組立
て手順に従って説明すると下記の通りである。先ず、背
面パネル26の両側に側面パネル27,28を折曲げ可
能に連結した複数パネル構成体22と、複数パネル構成
体22の折り曲げた両側の側面パネル27,28の上下
に寄せ蟻の継手14で接合できる上面パネル構成体24
及び底面パネル構成体23と、折り曲げた両側の側面パ
ネル27,28の間に挿着できるの二枚の棚板構成体2
5とを予め準備する。
【0055】次に、図18に二点鎖線で示す平面状態の
複数パネル構成体22の両側の側面パネル27,28が
手前側に来るように折曲げることで、実線で示すように
平面コ字状の立体状態にして自立させる。なお、背丈が
高いときには、複数パネル構成体22の背面パネル26
を床面上に寝かした状態でコ字状に折り曲げる。そし
て、平面コ字状の複数パネル構成体22の上端面に上面
パネル構成体24を接近させ、側面パネル27,28と
上面パネル構成体24との間に設けられている四組の継
手14の各逃げ穴15aに対応する蟻ほぞ16を嵌入さ
せる。この嵌入が終了したならば、上面パネル構成体2
4を背面パネル26に向かって押し込むことで、四組の
継手14の各蟻穴15bに蟻ほぞ16をスライド挿入さ
せて抜けない状態に嵌着させると共に、上面パネル構成
体24の係止用凹部24dに背面パネル26の係止用凸
部26dを嵌入させて係止状態にする。これにより、複
数パネル構成体22と上面パネル構成体24とは、四組
の継手14で接合されて一体化する。
【0056】続けて、複数パネル構成体22の天地を逆
にするか又は横に寝かした状態のまま、コ字状の複数パ
ネル構成体22の下端面に底面パネル構成体23を接近
させ、側面パネル27,28と底面パネル構成体23と
の間に設けられている四組の継手14の各逃げ穴15a
に対応する蟻ほぞ16を嵌入させる。この嵌入が終了し
たならば、底面パネル構成体23を背面パネル26に向
かって押し込むことで、四組の継手14の各蟻穴15b
に蟻ほぞ16をスライド挿入させて抜けない状態に嵌着
させると共に、底面パネル構成体23の係止用凹部23
dに背面パネル26の係止用凸部26dを嵌入させて係
止状態にする。これにより、複数パネル構成体22と底
面パネル構成体23とは、四組の継手14で接合されて
一体化する。なお、平面コ字状の複数パネル構成体22
に底面パネル構成体23を接合した後に、上面パネル構
成体24を接合する手順で行うことも可能である。
【0057】最後に、複数パネル構成体22の天地を再
度逆にするか又は横に寝かした状態のまま、両側の側面
パネル27,28の各一対の凹溝27a,28aに棚板
構成体25を一枚つづ奥まで差し込み、凹溝27a,2
8aの凹部27d,28dに棚板構成体25の凸部25
d,25dを嵌入させて係止状態にすることで、組み立
てを完了する。
【0058】収納棚21の上記組立て方法では、複数パ
ネル構成体22の折り曲げた各側面パネル27,28に
上下のパネル構成体24,25を接合して一体化できる
ので、一人で簡単に組み立て作業することが可能とな
る。更に、複数パネル構成体22が背面パネル26と左
右の側面パネル27,28とを一体化してあるため、三
枚のパネルを個々に探す必要も、三枚のパネルどうしの
連結箇所を探し出す必要もないため、短時間に組立てる
ことが可能となる。
【0059】(第5の実施の形態)図21乃至図23は
本発明に係るキャビネット構成体を隅用収納棚に応用し
た第5の実施の形態を示すものである。図21は組立て
られた隅用収納棚示すものであって、(A)は部分断面
した正面図、(B)は部分断面した平面図である。図2
2は図21(A)のa−a線における断面図である。図
23は組立て途中を示すものであって、図中上方には上
面パネル構成体の部分断面した底面図が図示され、図中
下方に複数パネル構成体の部分断面した平面図が図示さ
れている。
【0060】隅用収納棚31を構成するキャビネット構
成体は、両側の側面パネル37,38からなる複数パネ
ル構成体32と、底面パネル構成体33と、上面パネル
構成体34と、棚板構成体35,35とを備えている。
【0061】該複数パネル構成体32は、左右の側面パ
ネル37,38を折曲げ可能に連結したものであって、
図23に示すように平面状態に広げたときの折曲げ箇所
を縦方向に延びる90°のV字状の凹溝32aで形成し
てあり、凹溝32aで折り曲げることにより左右の側面
パネル37,38を90°で交差できるようになってい
る。複数パネル構成体32は、二枚のパネル37,38
の夫々の内外の表層37b,38bを合成樹脂素材で成
形すると共に夫々の内側に中空部37c,38cを形成
し、パネルを折曲げ可能に連結する各凹溝32aの隅部
箇所32a−1を、連結する両パネルの表層37b,3
8bに一体に連なる同じ合成樹脂素材からなる可撓性の
もので形成してある。複数パネル構成体32は、左右の
側面パネル37,38の上下面の夫々に、無理バメ嵌合
できる継手44を構成する凸部44aを設けてある。
【0062】上記複数パネル構成体32は、図21及び
図22に示す如く、左右の側面パネル37,38に、棚
板構成体35を嵌入させるための凹溝37a,38aを
設けると共に、各凹溝37a,38aに無理バメ嵌合で
きる継手44を構成する凹部44bを設けてある。複数
パネル構成体32は、ブロー成形法で成形することが可
能となり、ブロー成形法で成形したときには製造コスト
の低減を図ることができる。複数パネル構成体32は、
全体が同一の合成樹脂素材で成形されているため、リサ
イクルするときに同一の合成樹脂素材に還元することが
可能となる。
【0063】前記底面パネル構成体33は、図21に示
す如く、平面が扇状又は三角形状に形成され、表層33
bを合成樹脂素材で成形すると共に内側に中空部33c
を形成してあり、ブロー成形法で成形したときには製造
コストの低減を図ることができる。底面パネル構成体3
3は、上面側の直線状に延びる縁部の夫々に、継手44
を構成する凹部44bを設けてある。
【0064】前記上面パネル構成体34は、図21及び
図23に示す如く、平面が扇状又は三角形状に形成さ
れ、表層34bを合成樹脂素材で成形すると共に内側に
中空部34cを形成してあり、ブロー成形法で成形した
ときには製造コストの低減を図ることができる。上面パ
ネル構成体34は、底面側の直線状に延びる縁部の夫々
に、継手44を構成する凹部44bを設けてある。
【0065】前記棚板構成体35は、図21及び図22
に示す如く、平面が扇状又は三角形状に形成され、表層
35bを合成樹脂素材で成形すると共に内側に中空部3
5cを形成してあり、ブロー成形法で成形したときには
製造コストの低減を図ることができる。棚板構成体35
は、直線状に延びて交叉する外側面の夫々に、継手44
を構成する凸部44aを設けてある。
【0066】前記底面パネル構成体33、上面パネル構
成体34及び棚板構成体35は、前記複数パネル構成体
32と同一の合成樹脂素材で成形することにより、リサ
イクルするときに同一の合成樹脂素材に還元することが
可能となる。
【0067】前記隅用収納棚31の組立て方法は、その
組立て手順に従って説明すると下記の通りである。先
ず、側面パネル37,38を折曲げ可能に連結した複数
パネル構成体32と、折り曲げた複数パネル構成体32
の上下に継手44で接合できる上面パネル構成体34及
び底面パネル構成体33と、折り曲げた側面パネル3
7,38に挿着できると共に継手44で接合できる二枚
の棚板構成体35とを予め準備する。
【0068】次に、図23に二点鎖線で示す平面状態の
複数パネル構成体32を中央で折曲げることで、実線で
示すように平面ヘ字状の立体状態にして自立させる。そ
して、平面ヘ字状の複数パネル構成体32の上端面に上
面パネル構成体34を接近させ、側面パネル37,38
と上面パネル構成体34との間に設けられている四組の
継手44の凹凸部44b,44aを無理バメ嵌合させ
る。これにより、複数パネル構成体32と上面パネル構
成体34とは、四組の継手44で接合されて一体化す
る。
【0069】続けて、複数パネル構成体32の天地を逆
にし、平面ヘ字状の複数パネル構成体32の上向き状態
の下端面に上方から底面パネル構成体33を接近させ、
側面パネル37,38と底面パネル構成体33との間に
設けられている四組の継手44の凹凸部44b,44a
を無理バメ嵌合させる。これにより、複数パネル構成体
32と底面パネル構成体34とは、四組の継手44で接
合されて一体化する。なお、平面へ字状の複数パネル構
成体32に底面パネル構成体33を接合した後に、上面
パネル構成体34を接合する手順で行うことも可能であ
る。
【0070】最後に、複数パネル構成体32の天地を再
度逆にし、両側の側面パネル37,38の一対の凹溝3
7a,38aの夫々に棚板構成体35を一枚つづ奥まで
差し込み、側面パネル37,38と棚板構成体35との
間に設けられている四組の継手44の凹凸部44b,,
44aを無理バメ嵌合させる。これにより、複数パネル
構成体32と各棚板構成体35とは、四組の継手44で
接合されて一体化し、組み立てを完了する。
【0071】隅用収納棚31の上記組立て方法では、複
数パネル構成体32を折り曲げて両側の側面パネル3
7,38を交差状態にすることで自立させることがで
き、この自立した複数パネル構成体32に上下のパネル
構成体34,33を接合して一体化できるので、一人で
簡単に組み立て作業することが可能となる。更に、複数
パネル構成体32が左右の側面パネル37,38を一体
化してあるため、二枚のパネルを個々に探す必要も、二
枚のパネルどうしの連結箇所を探し出す必要もないた
め、短時間に組立てることが可能となる。
【0072】
【発明の効果】請求項1記載の本発明に係るキャビネッ
ト構成体は、複数パネル構成体を探し出すことで対とな
っている複数枚のパネルを一体として得ることができる
と共に、複数パネル構成体を折り曲げて自立させたり又
は横に寝かした状態とし、この状態で複数パネル構成体
に接合用パネル構成体を継手で接合できるので、一人で
短時間に組み立てることができる。請求項2記載の本発
明に係るキャビネット構成体は、複数パネル構成体を探
し出すことで背面パネル及び両側の側面パネルを一体と
して容易に得ることができると共に、複数パネル構成体
を折り曲げた状態で自立させたり又は横に寝かした状態
にして底面パネルの接合が簡単にできるので、一人で短
時間に組み立てることができる。
【0073】請求項3記載の本発明に係るキャビネット
構成体は、同一の合成樹脂素材に還元することが可能と
なるためリサイクルが容易となる。請求項4記載の本発
明に係るキャビネット構成体は、蹴り込み部を有するキ
ャビネットを一人で短時間に組み立てることができる。
【0074】請求項5及び9記載の本発明に係るキャビ
ネット組立方法は、折り曲げて自立させた状態の複数パ
ネル構成体に、寄せ蟻の継手を介して底面パネルと幕板
構成体とを接合できるので、一人で短時間に組み立てる
ことができる。請求項6記載の本発明に係るキャビネッ
ト組立方法は、幅木を備える状態での組み立てが簡単に
できる。請求項7及び10記載の本発明に係るキャビネ
ット組立方法は、組み立て後に幅木構成体を着脱できる
構造のキャビネットを得ることができるため、底面パネ
ル構成体の底面側を開口して点検等を行うことができる
キャビネットを提供できる。請求項8記載の本発明に係
るキャビネット組立方法は、扉を備える状態での組み立
てが簡単にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るキャビネット構成体及びキャビネ
ット組立方法を洗面器用キャビネットに応用した第1の
実施の形態を示すものであり、組立てられた洗面器用キ
ャビネットを示すものであって、(A)は正面図、
(B)は平面図、(C)は部分断面した右側面図、
(D)は一部を示す底面図である。
【図2】同実施の形態における背面パネル及び両側の側
面パネルを連結した複数パネル構成体を示すものであっ
て、(A)は平面状に広げた状態の正面図、(B)は同
状態の平面図、(C)は同状態の左側面図である。
【図3】同実施の形態における複数パネル構成体の背面
図である。
【図4】同実施の形態における複数パネル構成体の拡大
した断面図であって、(A)は図2(A)のa−a線に
おける断面図、(B)は図2(A)のb−b線における
断面図、(C)は図2(B)の一点鎖線cで囲まれた部
分の断面図である。
【図5】同実施の形態における複数パネル構成体の中間
を省略して左右両端寄りを拡大して示す部分断面した平
面図である。
【図6】同実施の形態における底面パネル構成体を示す
ものであって、(A)は底面図、(B)は部分断面した
背面図である。
【図7】同実施の形態における幅木構成体を示すもので
あって、(A)は正面図、(B)は右側面図、(C)は
部分断面した平面図である。
【図8】同実施の形態における幕板構成体を示すもので
あって、(A)は部分断面した正面図、(B)は平面
図、(C)は背面図である。
【図9】同実施の形態における中仕切構成体を示すもの
であって、(A)は平面図、(B)は部分断面した左側
面図、(C)は背面図である。
【図10】同実施の形態における右側の扉構成体を示す
ものであって、(A)は部分断面した正面図、(B)は
平面図である。
【図11】同実施の形態における寄せ蟻の継手を示すも
のであって、(A)は逃げ穴及び蟻穴を示す表面図、
(B)は蟻ほぞを示す表面図、(C)は逃げ穴及び蟻穴
に蟻ほぞを差し込む前の状態の側面図、(D)は逃げ穴
及び蟻穴に蟻ほぞを差し込んだ状態の側面図である。
【図12】同実施の形態におけるヒンジ具を示すもので
あって、(A)は上方のヒンジ具の正面図、(B)は上
方のヒンジ具の平面図、(C)は下方のヒンジ具の正面
図、(D)は下方のヒンジ具の平面図である。
【図13】同実施の形態における組立て途中の状態を示
す平面図である。
【図14】本発明に係るキャビネット構成体及びキャビ
ネット組立方法を洗面器用キャビネットに応用した第2
の実施の形態の下半部を中間省略して示す部分断面した
右側面図であって、(A)は複数パネル構成体と幅木構
成体とを分離した状態を示し、(B)は複数パネル構成
体に幅木構成体を接合した状態を示すものである。
【図15】本発明に係るキャビネット構成体及びキャビ
ネット組立方法を洗面器用キャビネットに応用した第3
の実施の形態を示すものであり、底面パネル構成体と複
数パネル構成体とを示す正面図であり、左側半分に両者
の接合状態を示すと共に右側半分に両者の分離状態を示
す。
【図16】同実施の形態において、底面パネルと複数パ
ネル構成体とを分離した状態を示す部分断面した右側面
図である。
【図17】本発明に係るキャビネット構成体を収納棚に
応用した第4の実施の形態を示すものであって、組立て
られた収納棚の部分断面した正面図である。
【図18】同実施の形態における背面パネル及び両側の
側面パネルを連結した複数パネル構成体を示す平面図で
あり、平面状に広げた状態を二点鎖線で示す。
【図19】同実施の形態における組立て途中の状態を示
す右側面図である。
【図20】同実施の形態における別態様の複数パネル構
成体を示す平面図である。
【図21】本発明に係るキャビネット構成体を隅用収納
棚に応用した第5の実施の形態を示すものであって、
(A)は組立てられた隅用収納棚示の部分断面した正面
図、(B)は部分断面した平面図である。
【図22】図21(A)のa−a線における断面図であ
る。
【図23】同実施の形態における組立て途中を示すもの
であって、図中上方には上面パネル構成体の部分断面し
た底面図が図示され、図中下方に複数パネル構成体の部
分断面した平面図が図示されている。
【符号の説明】
2(22,32,62)…複数パネル構成体、3(2
3,33,53,63)…底面パネル構成体、4(5
4)…幅木構成体、5…幕板構成体、8,9…ヒンジ
具、10…背面パネル、11,12(27,28,3
7,38)…側面パネル、14…寄せ蟻の継手、15a
…逃げ穴、15b…蟻穴、16…蟻ほぞ、44…継手

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】キャビネットを組み立てるための構成体に
    おいて、キャビネットの連なる複数枚のパネルとなり得
    る複数枚のパネルを有すると共に、該複数枚のパネルを
    折曲げ可能に連結した複数パネル構成体と、該複数パネ
    ル構成体に接合できる接合用パネル構成体とを備え、該
    複数パネル構成体及び該接合用パネル構成体に、両者を
    接合するための継手を形成したことを特徴とするキャビ
    ネット構成体。
  2. 【請求項2】キャビネットを組み立てるための構成体に
    おいて、背面パネル及び両側の側面パネルを有すると共
    に、これら三枚のパネルを折曲げ可能に連結した複数パ
    ネル構成体と、該複数パネル構成体の両側の側面パネル
    に寄せ蟻の継手で接合できる底面パネル構成体とを備え
    たことを特徴とするキャビネット構成体。
  3. 【請求項3】前記複数パネル構成体は、前記三枚のパネ
    ルの夫々の表層を合成樹脂素材で成形すると共に夫々の
    内側に中空部を形成し、前記パネルを折曲げ可能に連結
    する箇所を、連結する両パネルの表層に一体に連なる同
    じ合成樹脂素材からなる可撓性のもので形成した請求項
    2記載のキャビネット構成体。
  4. 【請求項4】前記底面パネル構成体の奥行き寸法を、前
    記両側の側面パネルの奥行き寸法より大きくしてある請
    求項2又は3記載のキャビネット構成体。
  5. 【請求項5】キャビネットの組立方法において、背面パ
    ネル及び両側の側面パネルを有すると共に、これら三枚
    のパネルを折曲げ可能に連結した複数パネル構成体と、
    該複数パネル構成体の両側の側面パネルに寄せ蟻の継手
    で接合できる底面パネル構成体と、該複数パネル構成体
    の両側の側面パネルに寄せ蟻の継手で接合できる幕板構
    成体とを準備し、上記底面パネル構成体を挟むように上
    記複数パネル構成体を折り曲げて両側の側面パネルを接
    近させつつ上記寄せ蟻の蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込
    み、その後に上記底面パネル構成体を上記背面パネルに
    向かって押し込むことで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接
    合し、次に上記複数パネル構成体の両側の側面パネルに
    向かって上記幕板構成体を移動させつつ上記寄せ蟻の蟻
    ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に上記幕板構成体
    を下方に移動することで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接
    合することを特徴とするキャビネット組立方法。
  6. 【請求項6】前記底面パネル構成体の底面手前側に寄せ
    蟻の継手で接合できる幅木構成体を準備し、前記複数パ
    ネル構成体に前記底面パネル構成体を接合する前に、該
    寄せ蟻の蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に該幅
    木構成体をその長手方向へ移動させることで蟻ほぞを蟻
    穴に入れて両者を予め接合させておく請求項5記載のキ
    ャビネット組立方法。
  7. 【請求項7】前記複数パネル構成体の両側の側面パネル
    に寄せ蟻の継手で接合できる幅木構成体を準備し、前記
    複数パネル構成体と前記底面パネル構成体を接合した後
    に、前記複数パネル構成体の両側の側面パネルに向かっ
    て上記幅木構成体を移動させつつ上記寄せ蟻の蟻ほぞを
    一旦逃げ穴に差し込み、その後に上記幅木構成体を下方
    に移動することで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を接合する
    請求項5記載のキャビネット組立方法。
  8. 【請求項8】前記複数パネル構成体に接合した前記幕板
    構成体と前記底面パネル構成体との間に扉構成体を配置
    する共に、前記複数パネル構成体の両側の側面パネルに
    ヒンジ具を介して扉構成体を接合する請求項5,6又は
    7記載のキャビネット組立方法。
  9. 【請求項9】キャビネットの組立方法において、背面パ
    ネル及び両側の側面パネルを有すると共に、これら三枚
    のパネルを折曲げ可能に連結した複数パネル構成体と、
    該複数パネル構成体の下端面に寄せ蟻の継手で接合でき
    る上面を有する底面パネル構成体と、該複数パネル構成
    体の両側の側面パネルに寄せ蟻の継手で接合できる幕板
    構成体とを準備し、上記複数パネル構成体を折り曲げて
    両側の側面パネルを対峙させ、次に折り曲げ状態の複数
    パネル構成体と上記底面パネル構成体とを接近させつつ
    上記寄せ蟻の蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に
    両者を相対移動することで蟻ほぞを蟻穴に入れて両者を
    接合すると共に、上記複数パネル構成体の両側の側面パ
    ネルに向かって上記幕板構成体を移動させつつ上記寄せ
    蟻の蟻ほぞを一旦逃げ穴に差し込み、その後に上記幕板
    構成体を下方に移動することで蟻ほぞを蟻穴に入れて両
    者を接合することを特徴とするキャビネット組立方法。
  10. 【請求項10】準備される前記底面パネル構成体は底面
    の両側に脚部が備えられ、前記底面パネル構成体の該脚
    部に着脱自在に接合できる幅木構成体を準備し、適宜時
    期に前記底面パネル構成体の脚部に上記幅木構成体を接
    合する請求項9記載のキャビネット組立方法。
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