JP2001036451A - Cdmaセルラシステムにおけるパスサーチ回路 - Google Patents

Cdmaセルラシステムにおけるパスサーチ回路

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JP2001036451A JP20375299A JP20375299A JP2001036451A JP 2001036451 A JP2001036451 A JP 2001036451A JP 20375299 A JP20375299 A JP 20375299A JP 20375299 A JP20375299 A JP 20375299A JP 2001036451 A JP2001036451 A JP 2001036451A
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  • Variable-Direction Aerials And Aerial Arrays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アダプティブアレイアンテナを用いたセルラ
システムにおいて、アンテナ指向性が形成される前の低
Eb/Io下でもパスサーチを行う。 【解決手段】 アレイアンテナ101と、アンテナエレ
メント101〜10Na毎の無線受信部1021〜10
Na、A/D変換器101〜103Na、受信側で既知の
信号系列のレプリカ発生部105と、レプリカ信号とア
ンテナエレメント毎の相互相関信号を計算する相関演算
部1041〜104Naと、アンテナエレメント毎の相関
信号を重み付け平均する重み付け平均演算部106と、
通信相手の移動端末の存在する可能性のある複数の方向
に指向性をあわせるように重み付け係数を指定する重み
付け制御部108、複数の方向の遅延プロファイルから
ピークを検出し、移動端末のラフな方向と受信タイミン
グを決定する相関ピーク検出部107で構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接拡散符号分割
多元接続(DS−CDMA)方式を用いた自動車電話・
携帯電話システム(セルラシステム)に関し、特にアダ
プティブアレイアンテナを備えた基地局装置におけるパ
スサーチ(パスタイミング検出)回路に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパスサーチ回路の一例が、特開平
10−32523号公報「CDMA受信装置の受信タイ
ミング検出回路」に開示されている。この公報に記載さ
れた受信タイミング検出回路は下記の処理手順に従って
いる。 (1)予め既知のパイロットシンボル系列を拡散した信
号系列と受信信号の相互相関信号を求める。 (2)相関演算量を増やさずに受信タイミングの検出精
度を上げるために相互相関信号を内挿(インタポレーシ
ョン)し、サンプリング周期の短い相互相関信号を得
る。 (3)相互相関信号の電力値を求める。 (4)相互相関信号の電力値を一定期間平均化する。 (5)平均化された相互相関信号の電力値のピークを検
出し、ピークが検出されたタイミングをCDMA受信装
置の受信タイミングとする。
【0003】また、相互相関信号を求める際、受信信号
とパイロットシンボル系列を拡散した系列をメモリに記
憶し、複数回タイミングをずらせながら読み出すことに
より遅延をずらせた相互相関値(相互相関信号)を求め
ることができる。
【0004】上記従来技術により、1ビット当たりの信
号エネルギー(Eb)と1Hz当たりの干渉電力(I
o)の比(Eb/Io)が低い場合でも安定した受信タ
イミングの検出(パスサーチ)を行うことができる。さ
らに、インタポレーションにより相関演算量を増やさず
に精度の高いタイミングを計算することもできる。
【0005】本発明の適用分野として、第3世代移動通
信システムの、Wideband Code Division Multiple Acce
ss (W−CDMA)方式が挙げられる。W−CDMA方
式はまだ実用化されてはいないが、その無線インタフェ
ースは規格化されつつある。(Specifications of Air-
Interface for 3G Mobile Systems Volume 3, Ver.1.0
(-1.2)、ARIB)W−CDMA方式では、各々の移動端末
向けのチャネルの個別に既知のパイロットシンボルが付
加されている。このパイロットシンボルおよび拡散符号
系列は受信側で既知であるから、パスサーチを行う際の
相関演算部の既知信号系列として用いることができる。
【0006】また、W−CDMA方式では将来通信容量
を増加させるためアダプティブアレイアンテナ(あるい
はスマートアンテナ)を導入することが想定されてい
る。アダプティブアレイアンテナでは複数のアンテナエ
レメントを一定の間隔(例えば波長の1/2)で並べ、
各アンテナエレメントの送信および受信信号の振幅およ
び位相を制御することにより、通信相手の移動端末に最
適なアンテナ指向性を形成し、同一周波数の多重アクセ
ス干渉(Multiple Access Interference:MAI)を低減
することを特徴としている。アダプティブアレイアンテ
ナ(スマートアンテナ)については例えば“Smart Ante
nna Arrays for CDMA Systems” IEEE Personal Commu
nications Vol.3 No.5、に記載されている。
【0007】上述した従来のパスサーチ回路は、アダプ
ティブアレイアンテナを用いた無線基地局装置に適用さ
れることは想定されておらず、1本のアンテナ(エレメ
ント)毎に独立な処理となっている。そのため、従来の
パスサーチ回路は、通常の1つのエレメントからなるア
ンテナのみを備えた無線基地局装置に対して適用された
場合には、正しくパスサーチを行うことできるが、アダ
プティブアレイアンテナを用いた基地局装置に対して適
用されると問題が発生する。
【0008】すなわち、アダプティブアレイアンテナを
用いたCDMAセルラシステムの場合のように、指向性
利得を得た後の信号のEb/Ioが要求品質となるよう
に制御された場合、アンテナ1エレメント当たりのEb
/Ioはそれよりも遙かに低い値となる。そのため、パ
スサーチが困難となるという問題が発生する。
【0009】Naエレメントのアダプティブアレイアン
テナの場合、1エレメント当たりのEb/Ioに対して
Naエレメント合成後のEb/Ioは理想的にはNa倍
になる。したがって、W−CDMAシステムのように必
要かつ十分なEb/Ioが受信機で得られるように送信
電力を速い周期(0.625ms)で制御している場合
には、アンテナエレメント当たりのEb/Ioがアダプ
ティブアレイアンテナを使用しない場合に比較して1/
Naの状態でパスサーチを行わなければならない。
【0010】具体的に数字を挙げて説明すると、アンテ
ナエレメント数Na=8、合成後の所要Eb/Io=5
dBとすると、理想的には1アンテナエレメント当たり
のEb/Ioは8エレメント合成後のEb/Ioと比べ
1/8(−9dB)となるので、アンテナエレメント当
たりのEb/Io=−4dBで動作しなければならな
い。したがって、合成後のEb/Ioがアダプティブア
レイアンテナを用いない従来と同一(すなわち受信品質
が従来と同一)とすると、従来と比べ9dB低いEb/
Ioでパスサーチを動作させることになり、従来のパス
サーチ回路では十分な品質を得ることはできなかった。
さらに、等レベルのマルチパスが4パス存在するとする
と、1パス当たりのEb/Io=−10dBとなり、こ
れは非常に厳しい条件であり、従来の方法では十分な精
度でパスを検出することはできない。
【0011】また、CDMA方式ではパスの正しいタイ
ミングを検出しない限り受信を行うことはできない。ア
ダプティブアレイアンテナの指向性形成後、つまり各ア
ンテナエレメントの受信信号に適正な重み付け係数を掛
けて加算合成された後の信号を用いてパスサーチを行え
ば従来と同じEb/Ioの信号を用いてパスサーチを行
うことが可能である。しかし、パスサーチが正しくでき
なければ受信ができないので適正なアンテナ指向性を形
成することができない。そして、適正なアンテナ指向性
を形成することができなければ、正しいパスを検出する
ことができない、という互いに依存する関係を有する。
そのため、何かの擾乱で一旦パスタイミングあるいはア
ンテナ指向性が正しい値をとらなくなると、以降、自律
的に正常な状態に戻ることができなくなる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のパスサ
ーチ回路は、アダプティブアレイアンテナ(スマートア
ンテナ)を用いた基地局装置に適用された場合に、下記
のような問題点があった。 (1)アンテナ1エレメント当たりのEb/Ioが、単
一エレメントのアンテナを用いた場合のEb/I0より
も遙かに低い値となり、パスサーチが困難となる。 (2)何かの擾乱で一旦パスタイミングあるいはアンテ
ナ指向性が正しい値をとらなくなると、以降、自律的に
正常な状態に戻ることができず、安定したパスサーチを
行うことができない。
【0013】本発明の目的は、アダプティブアレイアン
テナ(スマートアンテナ)を用いた基地局装置に対して
適用された場合でも、安定したパスサーチを行うことが
できるパスサーチ回路を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のパスサーチ回路は、複数のエレメントから
なるアンテナ部と、前記アンテナ部の各エレメントで受
信された無線周波数信号を各々ベースバンド信号に周波
数変換する複数の無線受信部と、前記各ベースバンド信
号をデジタルデータに変換しているA/D変換器と、デ
ジタルデータに変換された前記各ベースバンド信号と、
受信側で既知の信号との相互相関をそれぞれ計算し相関
信号を出力する複数の相関演算部と、前記相関演算部か
ら出力された相関信号に対して、指示された重み付け係
数に基づいて重み付け加算を行った後一定回数平均を行
う重み付け平均値演算部と、前記重み付け平均部から出
力される遅延プロファイルである重み付け平均後相関信
号の中から1つあるいは複数のピークを検出し、検出さ
れたピークに対応する受信レベルおよび受信タイミング
を受信パスの受信レベルおよび受信タイミングとして出
力する相関ピーク検出部と、前記重み付け係数を制御す
ることにより、前記アンテナ部の指向性を定めていて、
通信開始時には、通信相手の移動端末が存在するセクタ
を分割する複数のおおまかなアンテナ指向性が形成され
るような複数の重み付け係数を発生させている重み付け
制御部とから構成されている。
【0015】本発明では、重み付け制御部が重み付け係
数を制御することにより、通信開始時に、通信相手の移
動端末の存在する可能性のある複数の方向にアンテナ指
向性が形成されるようにし、重み付け平均値演算部によ
り、そのアンテナ指向性毎に遅延プロファイルを計算す
るようにし、相関ピーク検出部は計算された遅延プロフ
ァイルの中からピークを見つけるようにし、おおまかな
アンテナ指向性制御とパスサーチを同時に行うようにし
たものである。したがって、移動端末の方向が未知の通
信開始段階でもアンテナゲインによりEb/Ioが向上
した信号を用いてパスサーチができ、パスサーチの精度
を上げることができる。
【0016】また、アンテナ指向性制御とパスサーチを
同時に行うため、従来のような、アンテナ指向性がはず
れるとパスサーチもはずれ、受信が全く行えなくなり、
アンテナ指向性を自律的に回復できなくなるというよう
な不安定要素を排除することができる。
【0017】上記処理は、パスサーチを行う際にもっと
も演算量のウェイトが大きい相関演算の演算量を増やす
ことなく行うことができる。また、アンテナエレメント
毎の重み付け演算はサンプル数の比較的少ない相関信号
に対して行えば良いため、複数のアンテナ指向性に対応
した遅延プロファイルを同時に求めても、演算量の増加
は少なく押さえることができるという効果がある。
【0018】また、本発明のパスサーチ回路では、前記
重み付け平均値演算部は、前記各相関演算部からの相関
信号を一時的に記憶する第1のメモリと、形成されるア
ンテナ指向性の数だけ設けられていて、前記重み付け加
算後の相関信号の平均演算途中結果をアンテナ指向性毎
に記憶する第2のメモリと、前記第1のメモリから読み
出された相関信号に、前記重み付け制御部により指示さ
れた重み付け係数を乗算して加算した後、得られた信号
の電力値を求め、該電力値に基づいて前記第2のメモリ
に記憶されている平均演算途中結果を更新し、予め定め
られた一定回数だけ平均化処理を行い、得られた相関値
の重み付け平均値を遅延プロファイルとしてを出力する
演算手段とから構成されている。
【0019】また、本発明のパスサーチ回路では、前記
重み付け平均値演算部は、前記重み付け後の相関信号を
前記A/D変換器のサンプリング周波数より高い周波数
でサンプリングし直すことによりサンプリングレートを
上げる処理を行っているインタポレーションフィルタを
さらに有するようにしてもよい。
【0020】本発明では、重み付け後の相関信号をイン
タポレーションフィルタに通すことにより、任意の精度
でサンプリングし直した相関信号を得ることができ、遅
延時間の精度を向上させることができる。
【0021】また、本発明のパスサーチ回路では、前記
重み付け制御部は、通信開始時には通信相手が存在する
可能性のある複数の方向にアンテナ指向性を形成する重
み付け係数の組み合わせを発生し、通信中は発生する組
み合わせの数を通信開始時より減らすようにしてもよ
い。
【0022】また、本発明のパスサーチ回路では、前記
重み付け平均値演算部は、移動平均による方法または忘
却係数を用いて時間的に指数重み付け平均を行う方法に
より前記相関信号の電力値の平均化を行う。
【0023】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
【0024】(第1の実施形態)図1は本発明の第1の
実施形態のパスサーチ回路の構成を示すブロック図であ
る。
【0025】図1を参照すると、本実施形態のパスサー
チ回路は、半波長間隔で直線状に並べられたNa個のア
ンテナエレメント101〜10Naにより構成されるアレ
イアンテナ101と、アンテナエレメント101〜10
Naの各々に対応したNa個の無線受信部1021〜10
Naと、A/D変換器1031〜103Naと、レプリカ
発生部105と、Na個の相互相関演算部1041〜1
04Naと、重み付け平均値演算部106と、相関ピーク
検出部107と、重み付け制御部108とから構成され
る。
【0026】A/D変換器1031〜103Naは、無線
受信部1021〜102Naにより受信された各受信信号
をデジタルデータに変換する。
【0027】レプリカ発生部105は、受信信号に含ま
れる既知の信号系列、例えばW−CDMAシステムにお
けるパイロットシンボルを拡散した系列のレプリカを発
生させる。
【0028】相互相関演算部1041〜104Naは、レ
プリカ発生部105により生成されたレプリカ信号と、
A/D変換器1031〜103Naにより生成されたデジ
タルデータとの相互相関(複素数値)をそれぞれ計算し
Na個の相関信号として出力する。
【0029】重み付け平均値演算部106は、相互相関
演算部1041〜104Naにより出力されたNa個の相
関信号を、重み付け制御部108により指示された重み
付けに基づいて重み付け加算し、重み付け加算した後の
信号の電力を一定期間にわたって平均化する。
【0030】次に、重み付け平均値演算部106の具体
的な構成を、図2を参照して説明する。
【0031】図2を参照すると、重み付け平均値演算部
106は、アンテナエレメント数(Na)に対応したブ
ロックを持ち、相互相関演算部1041〜104Naによ
り算出されたたNa個の相関値を格納しているメモリ2
011〜201Naと、メモリ2011〜201Naから読み
出された相関値に、重み付け制御部108により指示さ
れた重み付け係数wnをそれぞれ掛け算する掛け算器2
021〜202Naと、重み付けされたNa個の相関値ど
うしの加算を行う加算器203と、加算器203から出
力された信号の電力(実数成分と虚数成分の各々の2乗
の和)を計算する電力計算部204と、アンテナ指向性
の数Nbに対応したブロックを持ち遅延プロファイルの
途中演算結果を記憶するメモリ2071〜207Nbと、
メモリ2071〜207Nbの書き込みおよび読み出しを
それぞれ選択する選択部206、207と、遅延プロフ
ァイルを一定期間にわたって平均化する平均化部205
とから構成されている。
【0032】また、掛け算器2021〜202Naと、加
算器203と、電力計算部204と、平均化部205
と、選択部206、208とにより演算部が構成されて
いる。
【0033】相関ピーク検出部107は、重み付け平均
化された相関信号(アンテナ指向性毎の遅延プロファイ
ルに相当する)から複数のピークを検出し、そのピーク
に対応する受信レベルおよびタイミングを受信パスの受
信レベルおよび受信タイミングとして出力する。
【0034】重み付け制御部108は、重み付け平均値
演算部106に設定される重み付け係数w1〜wNaを制
御することにより、アンテナ101の指向性を制御して
いて、通信開始時には、通信相手の移動端末が存在する
セクタを分割する複数のおおまかなアンテナ指向性が形
成されるような複数の重み付け係数w1〜wNaを発生さ
せ重み付け平均値演算部106に供給する。
【0035】図3を参照して、本実施形態のパスサーチ
回路の動作原理の一例を説明する図3では1つのセルが
3つのセクタに分割されているセルラシステムの場合に
ついて示していて、1つのセクタは120度となってい
る。基地局は、通信相手の移動端末が存在しているセク
タはわかっているが、そのセクタのどこに存在している
かは未知であるとする。
【0036】基地局は、移動端末が存在しているセクタ
を分割してカバーするBF1〜BF4という4つのアン
テナ指向性を順次形成し、BF1〜4のアンテナ指向性
のそれぞれに対して遅延プロファイルを計算し、得られ
た遅延プロファイルのピークを検出することにより、移
動端末がBF1〜4のどの方向に存在しているかの判別
と、パスのタイミングの検出を同時に行うことができ
る。この例では1つのセクタを4つのアンテナ指向性
(ビーム)で分割しているため、約6dBのアンテナゲ
インを見込むことができる。重み付け制御部108は、
予め計算されている重み付け係数w1〜wNaの組を重み
付け平均値演算部106の掛け算器2011〜202Na
に設定することによりアンテナ指向性BF1〜4をそれ
ぞれ形成することができる。
【0037】本実施形態のパスサーチ回路は、予め通信
相手が存在する可能性のある複数の方向に指向性を絞っ
た複数の遅延プロファイルを作成し、その複数の遅延プ
ロファイルからピークを検出することによりラフな移動
端末の方向とパスの検出を同時に行うものである。本実
施形態のパスサーチ回路では、アンテナ指向性を絞った
後に遅延プロファイルの作成を行っているので、エレメ
ント毎の信号のEb/Ioに比べ高いEb/Ioで遅延
プロファイルを計算することができる。
【0038】しかし、図3に示すように、4通りのアン
テナビームを形成し、各々の合成信号に対して遅延プロ
ファイルを計算すると演算量が非常に大きくなってしま
うという問題が発生する。
【0039】なぜならば、アンテナ指向性を形成した後
の受信信号でパスサーチを行う場合、チップレートの2
倍以上のクロックレートで重み付け演算、加算処理を行
わなければならず、かなり大きな演算量が要求されるか
らである。
【0040】アンテナ指向性を形成した後の受信信号で
パスサーチを行う場合、W−CDMAを例に取り、チッ
プレート=4MHz、パイロットシンボル=6シンボル
×256チップ=1536チップ、アンテナエレメント
数Na=8、パスサーチ範囲L=128チップ(往復伝
搬遅延=31マイクロ秒、半径=約4.7km)、遅延
プロファイルの演算精度=1/8チップを仮定すると、
1スロット当たりの演算数は下記のようになる。 (1)1ビームの合成信号を発生するための演算:15
36×8×Na回の複素積和演算 (2)1ビーム当たりの遅延プロファイルの演算:15
36×128×8=1,572,864回の相関演算 4ビームでは上記の4倍の演算を1スロット=0.62
5ms毎に繰り返す必要がある。相関演算は、レプリカ
信号が振幅を持たない符号系列であるから掛け算は不要
である。
【0041】以上より、約630M回/秒の複素積和演
算と約10G回/秒の相関演算が必要になる。この演算
量は、膨大であり非現実的である。
【0042】本実施形態のパスサーチ回路では以上説明
した方法と等価な計算をより少ない演算量で実現するも
のである。
【0043】つぎに本実施形態における各部の動作につ
いて図面を参照して詳細に説明する。
【0044】図1においてアンテナ101の各エレメン
ト101〜10Naで受信された信号はベースバンド信号
に周波数変換されてA/D変換される。W−CDMAの
場合、チップレート=4MHz、帯域幅=5MHz(片
側2.5MHz)であるから、ナイキストのサンプリン
グ定理により5MHz以上のクロックでサンプリングす
れば受信信号に含まれる情報はサンプリングしても完全
に維持する事ができる。チップレートの整数倍でないと
扱いにくいので、チップレートの2倍の8MHzでサン
プリングするものとする。パスバンド信号を等価的にベ
ースバンドで扱うためにベースバンド信号は複素数で表
現される。すなわち、同相成分(I成分)を実数部、直
交成分(Q成分)を虚数部とする複素数で表現できる。
【0045】レプリカ発生部105は、受信側の基地局
で既知の信号系列を発生させる手段であり、W−CDM
Aの場合はパイロットシンボル系列が相当する。相関演
算部1041〜104Naは、各アンテナエレメントで受
信した信号に等価な複素ベースバンド・デジタル信号と
パイロットシンボルのレプリカとの相互相関を計算す
る。 アンテナエレメントの番号をn (n=1〜Na) チップ番号をt (t=1〜Nc) 遅延(lag)をl (l=0〜2L−1) アンテナエレメントnの受信信号を Rn(2t+
i)、i=0,1 パイロットのレプリカ信号を P(t) としたとき、アンテナエレメントnの相互相関信号Xn
(l)は下記の式(1)で表される。
【0046】
【数1】 移動端末は下り信号(基地局→移動端末)に同期して上
り信号(移動端末→基地局)を送信するため、基地局に
おける受信タイミングは下り信号の送信タイミングより
基地局−移動端末間の往復伝搬遅延だけ遅れたタイミン
グとなる。したがって、基地局ではサービスエリアの半
径から定まる一定の遅延範囲で受信パスをサーチすれば
よい。パスサーチ範囲を128チップとすると、往復伝
搬遅延=31マイクロ秒、サービスエリア半径=約4.
7kmに対応する。相互相関は最大L=128チップま
で計算すればよい。
【0047】次に重み付け平均値演算部106の動作に
ついて説明する。アンテナ指向性k(k=1〜Nb)に
対応した重み付けをされた相関信号 XWk(l)は下
記の式(2)で表される。
【0048】
【数2】 ここで、Wk,n(n=1、…Na、k=1、…、Nb)
は、アンテナ指向性kに対応した重み付け係数である。
【0049】アンテナエレメント毎のNb個の相関信号
(複素信号)は、複数のアンテナ指向性に遅延プロファ
イルを計算するため複数回利用されるため、メモリ20
1〜201Naに一旦記憶される。記憶された相関信号
は読み出された後に、掛け算器2021〜202Naにお
いて、重み付け制御部108により指示された重み付け
係数を掛けられ、加算器203において加算される。加
算器203により求められた加算値は、電力計算部20
4において電力値に変換される。相関信号は複素信号で
あるから、その実数部と虚数部の各々の2乗の和を計算
することにより電力を計算できる。
【0050】途中演算結果を記憶するためのメモリ20
1〜207Nbは、最初にゼロクリアされた後、選択部
206、208の制御により、1スロット毎に計算され
る相関電力値と読み出された途中演算結果が加算され、
この更新された途中演算結果が再度書き込まれる。
【0051】以上の演算は1スロットの間に、アンテナ
指向性のパターン数(Nb)だけ繰り返され、Nb組の
相関信号(遅延プロファイル)が更新される。1スロッ
ト分の相関信号では、信号対雑音電力比が小さく誤って
ピークを検出する確率が高いため、一定期間にわたって
平均化され正しいピークを検出できる確率が十分高くな
った段階で、複数のアンテナ指向性に対応した遅延プロ
ファイルが出力される。平均化時間を長くするほど、信
号対雑音電力比は改善され正しいピークの検出が向上す
るが、ピーク検出までの時間遅れが生じる。特に、端末
が高速で移動している場合は平均化処理を行っている最
中に伝搬状況が変化することを無視できなくなる。した
がって、通常の移動通信の場合、平均化時間は50ms
〜100ms程度に制限している。
【0052】相関ピーク検出部107は、Nb通りのア
ンテナ指向性に対応した遅延プロファイルからピークを
検出する。簡単のため、1つの最大パスを検出する場合
を説明すると、Nb通りのアンテナ指向性に対応してN
b個の遅延プロファイルが求められ、各遅延プロファイ
ルは遅延0〜2L−1の範囲で相関値情報を持ってい
る。したがって、相関ピーク検出部107は、このNb
×2L個の相関値の中から最大値を求め、そのときのア
ンテナ指向性のインデックスk(k=1〜Nb)と遅延
l(l=0〜2L)を求めればよい。複数のパスを検出
する場合は同様に複数のピークを検出してゆけばよい。
もちろん、すでに検出されたピーク(パス)の裾野は検
出対象から除外する必要がある。
【0053】上記の場合と同様にW−CDMAを例に取
り、チップレート=4MHz、パイロットシンボル=6
シンボル×256チップ=1536チップ、アンテナエ
レメント数Na=8、パスサーチ範囲=128チップ
(往復伝搬遅延=31マイクロ秒、半径=約4.7k
m)、遅延プロファイルの演算精度=1/8チップを仮
定して演算量を見積もると、1スロット当たりの演算数
は、下記のようになる。 (1)1アンテナエレメント当たりの遅延プロファイル
の演算:1536×128×2=393,216回の相
関演算 8アンテナエレメントでは上記の8倍の演算を1スロッ
ト=0.625ms毎に繰り返す必要がある (2)1ビーム当たりの重み付け演算:8×128×2
=2,048回の複素積和演算 (3)1/2チップサンプリングを1/8チップサンプ
リングにインタポレーションするために4タップのフィ
ルタを使用するとすると:128×6×4×2=6,1
44回の実数積和演算 4ビームでは上記の4倍の演算を1スロット=0.62
5ms毎に繰り返す必要がある。相関演算は、レプリカ
信号が振幅を持たない符号系列であるから掛け算は不要
である。
【0054】以上より、約13M回/秒の複素積和演算
と約39M回/秒の実数積和演算、5G回/秒の相関演
算が必要になる。アンテナ重み付け演算を相関信号を求
める前に行う場合と比較すると、積和演算の回数を大幅
に減らすことができ、汎用のDSPで実現可能な範囲に
抑えることができている。
【0055】このようにして計算された複数のアンテナ
指向性に対応した遅延プロファイルを用いて、相関ピー
ク検出部107は、複数のアンテナ指向性にわたってピ
ークを検出し、受信レベル(相関値)が最大となるアン
テナ指向性とパス遅延を同時に検出することができる。
【0056】また、一旦通信を開始することができれ
ば、移動端末の方向は継続してモニタすることができ
る。移動端末の移動速度には限界があるため、突然受信
信号の到来方向が大きく変化する確率は少ないと考えら
れる。もちろん、移動端末が基地局アンテナのすぐ近く
にある場合等では受信信号の到来方向が突然変化する可
能性も無視できないが、多くの場合は到来方向の変化は
小さいと考えられるので、パスサーチ時に計算するアン
テナ指向性は通信開始時の移動端末の方向が未知の場合
に比べ、組み合わせを減らすことにより演算量を低減す
るようにしてもよい。
【0057】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態のパスサーチ回路について説明する。
【0058】本実施形態のパスサーチ回路は、図1に示
した第1の実施形態のパスサーチ回路において、重み付
け平均値演算部106のかわりに、図4に示す重み付け
平均値演算部106aを備えたものである。
【0059】本実施形態における重み付け平均値演算部
106aは、図2に示した重み付け平均値演算部106
に対して、加算器203と電力計算部204との間にイ
ンタポレーションフィルタ301を設け、選択部208
と平均化部205との間に掛け算器302を設けたもの
である。
【0060】インターポレーションフィルタ301は、
加算器203から出力された重み付け後の相関信号をA
/D変換器のサンプリング周波数より高い周波数でサン
プリングし直すことによりサンプリングレートを上げる
処理を行っている。
【0061】掛け算器302は、選択部208により出
力された値にある一定の値を乗算してから平均化部20
5に対して出力している。
【0062】インタポレーションフィルタを用いて相関
信号の遅延時間精度(サンプリングレート)を上げる場
合は、非線形演算である電力計算を行う直前にインタポ
レーションフィルタを挿入すればよい。
【0063】上記で示した式(2)において、XW
k(l)を求めるまでの演算はすべて線形演算なので、
1/2チップより細かい精度でパス遅延を求めたい場合
には、XWk(l)をインタポレーション(内挿)して
低域フィルタを通すことにより細かい遅延タイミングで
サンプリングした相関信号を得ることができる。1/2
チップを1/8チップ精度にインタポレーションする場
合、下記の式(3)のように間に“0”を挿入した後、
低域フィルタを通せばよい。詳細は公報“特開平10−
32523号公報 CDMA受信装置の受信タイミング
検出回路”に記載されている。
【0064】
【数3】 本実施形態のパスサーチ回路は重み付け後の相関信号を
インタポレーションフィルタ301に通すことにより、
遅延時間の精度を向上させるものである。逆に一定の遅
延時間の精度を得るために必要な相関演算の演算量を最
低限度に抑えることができると理解しても良い。すなわ
ち、遅延時間の精度に関わらず、相関演算はチップレー
トの2倍でサンプリングされた受信信号に対して行えば
よく、相関信号をインタポレーションフィルタに通すこ
とにより、任意の精度でサンプリングし直した相関信号
を得ることができる。
【0065】このようなメモリと演算回路で構成された
重み付け平均値演算部106は、汎用のデジタル信号処
理プロセッサ(DSP)を使っても簡単に実現すること
が可能である。
【0066】また、上記第1の実施形態のパスサーチ回
路では、一定期間毎に、まず途中演算結果メモリのクリ
ア、相関電力の平均化、遅延プロファイルの出力、が繰
り返される場合を説明したが、相関電力の平均化方法と
して移動平均による方法、忘却係数により時間的に指数
重み付けをして平均化する方法も同様に用いることがで
きる。移動平均を用いる場合および指数重み付け平均を
用いる場合は、遅延プロファイル出力の頻度を平均化時
間間隔より短くすることができる。したがって、平均化
時間と平均化遅延時間のトレードオフをある程度改善す
ることが可能である。図3の掛け算器302の係数を1
より小さい値に設定すると、過去の平均結果を指数的に
忘却することができ、時間的に指数重み付けした平均値
を求めることができる。
【0067】本実施形態では、インタポレーションフィ
ルタ301と掛け算器302を第1の実施形態における
重み付け平均値演算部106に対して同時に追加してい
るが、どちらか一方のみを追加するようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパスサー
チ回路は、下記のような効果を有する。 (1)移動端末の方向が求まっておらず、アダプティブ
アレイアンテナの指向性形成前の低いEb/Io環境で
もパスサーチを行うことができるため、アダプティブア
レイアンテナを用いた基地局装置に対して適用すること
ができるパスサーチ回路を実現できる。 (2)パスサーチと移動端末のおおまかな方向検出を同
時に行うため、互いの依存関係(片方の動作がおかしく
なるともう一方の動作が不能となり、自律的に復帰でき
なくなる)が軽減されるため、アダプティブアレイアン
テナを用いた基地局装置に本発明のパスサーチ回路を適
用した場合、パスサーチとアンテナ指向性制御の安定性
が向上する。 (3)受信信号に対するアンテナ重み付け演算を相関信
号を求めた後に行うことにより、複素演算の回数の大幅
な増加を防ぐことができ、また、インタポレーションフ
ィルタにより、相関演算に必要な遅延時間精度(サンプ
リング精度)が最低限(チップレートの1/2)ですむ
ため、パスサーチの演算量を大幅に低減することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態のパスサーチ回路の構
成を示すブロック図である。
【図2】図1中の重み付け平均値演算部106の構成を
示すブロック図である。
【図3】図1のパスサーチ回路の動作原理を説明するた
めの図である。
【図4】本発明の第2の実施形態のパスサーチ回路にお
ける重み付け平均値演算部106aの構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
101〜10Na アンテナエレメント 101 アレイアンテナ 1021〜102Na 無線信号受信部 1031 〜103Na アナログ・デジタル(A/D)
変換器 1041〜104Na 相関演算部 105 レプリカ発生部 106、106a 重み付け平均値演算部 107 相関ピーク検出部 108 重み付け制御部 2011〜201Na メモリ 2021〜202Na 掛け算器 203 加算器 204 電力計算部 205 平均化部 206 選択部 2071〜207Nb メモリ 208 選択部 301 インタポレーションフィルタ 302 掛け算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J021 AA05 AA06 CA06 FA09 FA14 FA16 FA20 FA26 FA29 FA30 FA32 GA02 GA08 HA05 HA10 5K022 EE02 EE32 EE36 5K067 AA42 BB03 BB04 CC10 EE02 EE10 EE46 HH23 KK02 KK03 KK15

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のエレメントからなるアンテナ部
    と、 前記アンテナ部の各エレメントで受信された無線周波数
    信号を各々ベースバンド信号に周波数変換する複数の無
    線受信部と、 前記各ベースバンド信号をデジタルデータに変換してい
    るA/D変換器と、 デジタルデータに変換された前記各ベースバンド信号
    と、受信側で既知の信号との相互相関をそれぞれ計算し
    相関信号を出力する複数の相関演算部と、 前記相関演算部から出力された相関信号に対して、指示
    された重み付け係数に基づいて重み付け加算を行った後
    一定回数平均を行う重み付け平均値演算部と、 前記重み付け平均部から出力される遅延プロファイルで
    ある重み付け平均後相関信号の中から1つあるいは複数
    のピークを検出し、検出されたピークに対応する受信レ
    ベルおよび受信タイミングを受信パスの受信レベルおよ
    び受信タイミングとして出力する相関ピーク検出部と、 前記重み付け係数を制御することにより、前記アンテナ
    部の指向性を定めていて、通信開始時には、通信相手の
    移動端末が存在するセクタを分割する複数のおおまかな
    アンテナ指向性が形成されるような複数の重み付け係数
    を発生させている重み付け制御部とから構成されている
    CDMAセルラシステムにおけるパスサーチ回路。
  2. 【請求項2】 前記重み付け平均値演算部は、 前記各相関演算部からの相関信号を一時的に記憶する第
    1のメモリと、 形成されるアンテナ指向性の数だけ設けられていて、前
    記重み付け加算後の相関信号の平均演算途中結果をアン
    テナ指向性毎に記憶する第2のメモリと、 前記第1のメモリから読み出された相関信号に、前記重
    み付け制御部により指示された重み付け係数を乗算して
    加算した後、得られた信号の電力値を求め、該電力値に
    基づいて前記第2のメモリに記憶されている平均演算途
    中結果を更新し、予め定められた一定回数だけ平均化処
    理を行い、得られた相関値の重み付け平均値を遅延プロ
    ファイルとしてを出力する演算手段とから構成される請
    求項2記載のCDMAセルラシステムにおけるパスサー
    チ回路。
  3. 【請求項3】 前記重み付け平均値演算部は、前記重み
    付け後の相関信号を前記A/D変換器のサンプリング周
    波数より高い周波数でサンプリングし直すことによりサ
    ンプリングレートを上げる処理を行っているインタポレ
    ーションフィルタをさらに有する請求項2記載のCDM
    Aセルラシステムにおけるパスサーチ回路。
  4. 【請求項4】 前記重み付け制御部は、通信開始時には
    通信相手が存在する可能性のある複数の方向にアンテナ
    指向性を形成する重み付け係数の組み合わせを発生し、
    通信中は発生する組み合わせの数を通信開始時より減ら
    す請求項1から3のいずれか1項記載のCDMAセルラ
    システムにおけるパスサーチ回路。
  5. 【請求項5】 前記重み付け平均値演算部は、移動平均
    による方法により前記相関信号の電力値の平均化を行う
    請求項1から4のいずれか1項記載のCDMAセルラシ
    ステムにおけるパスサーチ回路。
  6. 【請求項6】 前記重み付け平均値演算部は、忘却係数
    を用いて時間的に指数重み付け平均を行う方法により前
    記相関信号の電力値の平均化を行う請求項1から4のい
    ずれか1項記載のCDMAセルラシステムにおけるパス
    サーチ回路。
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