JP2001035725A - 基板実装型トランス装置 - Google Patents

基板実装型トランス装置

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JP2001035725A
JP2001035725A JP11210418A JP21041899A JP2001035725A JP 2001035725 A JP2001035725 A JP 2001035725A JP 11210418 A JP11210418 A JP 11210418A JP 21041899 A JP21041899 A JP 21041899A JP 2001035725 A JP2001035725 A JP 2001035725A
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JP
Japan
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transformer
wiring board
main body
pin terminals
flange portion
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Pending
Application number
JP11210418A
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English (en)
Inventor
Satoru Tawara
哲 田原
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Mitsumi Electric Co Ltd
Original Assignee
Mitsumi Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Mitsumi Electric Co Ltd filed Critical Mitsumi Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高価な成形金型によって成形されるトランス
が、極めて簡易な部品を用いることで共用化され各国規
格に適合し得るようにする。 【解決手段】 コイル線が巻回されたボビン4の一方フ
ランジ部6からやや長軸のピン端子9を突出させてなる
トランス本体2と、所定の厚みを有するとともに前記ピ
ン端子9を貫通させる貫通孔10が形成された合成樹脂
製のスぺーサ部材3とを備える。トランス本体2は、フ
ランジ部6の主面を実装側としてピン端子9が端子孔2
2に貫通されるとともに半田付けされることによって配
線基板20に直接実装される第1の使用形態で用いられ
る。トランス本体2は、ピン端子9を貫通孔10に貫通
させてフランジ部6の主面にスペーサ部材3が接合され
た状態で配線基板20に実装される第2の使用形態で用
いられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配線基板上に直接
実装される小型のトランス装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、小型の電子機器等においては、
図4に示すように配線基板100上に他の種々の電子部
品等と同様に小型のトランス110も直接実装して電源
部等を構成している。配線基板100には、適宜の回路
パターン101が形成されるとともに、この回路パター
ン101のランドに端子穴102が形成されている。ト
ランス110は、詳細を省略するがボビン111にコイ
ル線が巻回されてコイル部112が構成され、ボビン1
11と一体に形成された一方のフランジ部113からコ
イル線の端部がそれぞれ接続されたピン端子やダミー端
子等のピン端子114が突設されてなる。トランス11
0は、配線基板100の実装面100a側からピン端子
114をそれぞれ端子穴102に貫通させるとともに、
半田面100bにおいてこれらピン端子114が例えば
リフロー半田等を施されて半田103によってランドと
接続される。トランス110は、フランジ部113を介
してコイル部と配線基板100との絶縁が保持される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電源の電圧
仕様は、各国毎に異なっており、例えば日本では100
V仕様であるがヨーロッパ諸国では200V以上の高圧
仕様となっている。電子機器等においては、電圧仕様に
適合した電子部品が使用されるとともに安全確保のため
に種々の規格が定められており、配線基板100等に対
する電子部品等の実装条件も細かく規定されている。
【0004】例えば国内仕様のトランス110Jについ
ては、コイル部112と配線基板100の回路パターン
101との絶縁が保持されるに足るものであればよく、
実装側のフランジ部113についても図4に示すように
その厚みが比較的薄厚に形成されている。一方、ヨーロ
ッパ仕様のトランス110Yについては、高電圧仕様に
おいて安全性が充分に確保されるために、図5に示すよ
うに実装側のフランジ部113の厚み寸法aが6mm以
上と規定されている。
【0005】したがって、従来のトランス110におい
ては、国内仕様とヨーロッパ仕様とでフランジ部113
の厚みを異にしたボビン111が用いられ、これらボビ
ン111をそれぞれ成形するために仕様を異にした複数
種の高価な成形金型が必要であった。また、従来のトラ
ンス110は、それぞれの仕様に適合したボビン111
の部品在庫が必要であった。従来のトランス110は、
このために製造コストが高くなるといった問題があっ
た。
【0006】したがって、本発明は、高価な成形金型を
共用して成形されたボビンを有するトランス本体が用い
られ、このトランス本体に対して極めて簡易でかつ廉価
なスペーサを用いることにより各国規格に適合し得るよ
うにした廉価な基板実装型トランス装置を提供すること
を目的としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明にかかる基板実装型トランス装置は、コイル線が巻回
されたボビンの一方フランジ部からやや長軸のピン端子
等を突出させてなるトランス本体と、所定の厚みを有す
るとともにピン端子等を貫通させる貫通孔が形成された
合成樹脂製のスぺーサ部材とから構成される。基板実装
型トランス装置は、トランス本体が、フランジ部の主面
を実装側としてピン端子等を端子孔に貫通するとともに
半田付けされることによって配線基板に直接実装される
第1の使用形態で用いられる。基板実装型トランス装置
は、トランス本体が、ピン端子等を貫通孔に貫通させて
フランジ部の主面にスペーサ部材が接合された状態で配
線基板に直接実装される第2の使用形態で用いられる。
以上のように構成された本発明にかかる基板実装型トラ
ンス装置によれば、トランスと配線基板との間隔使用を
異にする場合においても、高価な成形金型によって成形
されるトランス本体が共用化され、このトランス本体に
所定の厚みを有するスペーサ部材が選択されて組み合わ
されて配線基板に実装することで規格適合が図られるよ
うになる。基板実装型トランス装置は、高価な成形金型
を一種類備えればよいとともに、スペーサが簡易な構造
で廉価であることから大幅なコスト低減が図られる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。実施の形態として
示すトランス装置1は、図1に示すように基本形態が上
述した従来のトランス110とほぼ同様とされたトラン
ス本体2と、規格仕様に応じてこのトランス本体2に組
み合わされるスペーサ3とから構成される。トランス装
置1は、図2に示すようにトランス本体2が単独で使用
される第1の使用態様と、図3に示すように及び図3に
示すようにトランス本体2とスペーサ3とが組み合わさ
れて使用される第2の使用態様とで用いられる。
【0009】トランス装置1は、配線基板20上に他の
種々の電子部品等と同様に直接実装されて電源部等を構
成する。配線基板20には、図2及び図3に示すように
適宜の回路パターン21が形成されるとともに、この回
路パターン21のランドに端子穴22が形成されてい
る。トランス本体2は、ボビン4が、上述した国内仕様
のトランス110Jに備えられるボビン111を成形す
る成形金型と同等に構成された1種類の成型金型によっ
て成形される。トランス本体2は、筒状の本体部5と、
この本体部5の両側に一体に張り出し形成された一対の
フランジ部6,7とから構成される。トランス本体2
は、ボビン4の本体部5の外周にコイル線が巻回されて
コイル部8が構成されるとともに、一方のフランジ部6
からコイル線の端部がそれぞれ接続された接続端子やダ
ミー端子等の複数のピン端子9が突設されてなる。トラ
ンス本体2は、後述するように一方のフランジ部6を実
装側として配線基板20に位置決めされた状態で直接実
装される。
【0010】トランス本体2は、上述したように国内仕
様のトランス110Jと同様に構成されることでフラン
ジ部6の厚み寸法bがやや薄厚とされている。トランス
本体2は、各ピン端子9がその長さ寸法cを配線基板2
0の厚み寸法tよりも充分長軸とされたものが用いられ
ている。各ピン端子9は、具体的にはその長さ寸法c
が、配線基板20の厚み寸法t+6mmよりもやや長軸
とされてフランジ部6から突出されている。
【0011】なお、トランス本体2は、配線基板20上
に位置決め状態で実装されるようにするために、フラン
ジ部6の実装面6aに複数個の位置決め凸部を一体に形
成してもよい。トランス本体2は、これら位置決め凸部
が配線基板20に形成した位置決め孔と相対係合される
ことによって位置決めされる。
【0012】スペーサ3は、合成樹脂を素材としてトラ
ンス本体2のフランジ部6とほぼ同形の形状を以って成
形されてなる。スペーサ3には、図1に示すようにトラ
ンス本体2の各ピン端子9に対応して複数個の貫通孔1
0が形成されている。スペーサ3は、フランジ部6に接
合された状態において、このフランジ部6とともに全体
の厚み寸法が6mm以上となるような厚み寸法dを以っ
て形成されている。
【0013】スペーサ3は、後述するようにトランス装
置1がヨーロッパ仕様の電子機器等に用いられる場合
に、各ピン端子9を貫通孔10に貫通させてその接合面
3aがトランス本体2のフランジ部6の実装面6aに接
合される。なお、スペーサ3は、トランス本体2との接
合面3aにフランジ部6に形成された位置決め凸部に対
応して位置決め凹部を形成するとともに、配線基板20
との実装面3bにこの配線基板20に形成した位置決め
孔とそれぞれ相対係合される位置決め凸部を一体に形成
してもよい。スペーサ3については、上述した厚み寸法
dに限定されるものでは無く、適宜の厚み寸法を有する
ものが複数種備えられてもよい。
【0014】以上のように構成されたトランス装置1
は、例えば国内仕様の電子機器等に用いられる場合に
は、図2に示すようにトランス本体2のみが単独で用い
られる。トランス装置1Jは、トランス本体2が、配線
基板20の実装面20a側から各ピン端子9をそれぞれ
対応する端子穴22に貫通させるとともに、半田面20
bにおいてこれら各ピン端子9に例えばリフロー半田や
ディップ半田等を施して半田23によってランドと接続
されてなる。トランス装置1Jは、比較的低圧仕様であ
ることから、トランス本体2が、フランジ部6を介して
そのコイル部8と配線基板20との絶縁が保持される。
【0015】トランス本体2は、上述したように長軸の
各ピン端子9を備えることにより、これらピン端子9の
先端部が配線基板20から大きく突出される。トランス
本体2は、配線基板20を機器内に組み込む際に各ピン
端子9の突出端部が邪魔になるようであれば、その他の
電子部品等の端子と同様に自動カッタ等によって所定の
長さに切断される。
【0016】トランス装置1は、例えばヨーロッパ仕様
の電子機器等に用いられる場合には、図3に示すように
トランス本体2のフランジ部6に対してスペーサ3が組
み合わされて用いられる。トランス装置1Yは、各ピン
端子9を相対する貫通孔10にそれぞれ貫通させてトラ
ンス本体2のフランジ部6の実装面6aにスペーサ3が
組み合わされる。トランス装置1Yは、この場合、エポ
キシ樹脂等の適宜の接着剤を用いてトランス本体2のフ
ランジ部6実装面6aとスペーサ3の接合面3aとを一
体に接合するようにしてもよい。
【0017】トランス装置1Yは、トランス本体2とス
ペーサ3とを組み合わせた状態において、上述したよう
に長軸に形成した各ピン端子9の先端部がそれぞれスペ
ーサ3の実装面3b側から突出露呈されてなる。トラン
ス装置1Yは、スペーサ3の実装面3b側から配線基板
20に組み合わされる。トランス装置1Yは、各ピン端
子9をそれぞれ対応する端子穴22に貫通させるととも
に、配線基板20の半田面20bにおいてこれら各ピン
端子9に例えばリフロー半田やディップ半田等を施して
半田23によってランドと接続されてなる。トランス装
置1Yは、上述したようにフランジ部6に対して所定の
厚みを有するスペーサ3が接合されることによって、高
圧仕様で用いられてもコイル部8と配線基板20との間
隔が充分に保持される。
【0018】なお、上述した実施の形態においては、ト
ランス装置1を国内仕様とヨーロッパ仕様とに用いる場
合について説明したが、その他の仕様で用いてもよいこ
とは勿論である。トランス装置1は、この場合トランス
本体2と配線基板20とを所定の間隔に保持するに足る
厚みを有するスペーサ3がトランス本体2に組み合わさ
れる。
【0019】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明にか
かる基板実装型トランス装置によれば、高価な成形金型
によって成形されるトランス本体が、これを単独で用い
る第1の使用態様と、一方のフランジ部に所定の厚みを
有する簡易なスペーサを組み合わせて使用する第2の使
用態様とで共用されることにより、トランス本体が同等
であるにもかかわらずこのトランス本体と配線基板とが
規格仕様の間隔に応じて設定されるようになる。したが
って、基板実装型トランス装置は、高価な成形金型によ
って成形されるトランス本体が共用化されることで製造
コストの低減が図られるとともに、種々の規格の適合も
図られるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態として示すトランス装置の
一部切欠き分解正面図である。
【図2】同トランス装置の国内仕様の使用状態の説明図
である。
【図3】同トランス装置のヨーロッパ仕様の使用状態の
説明図である。
【図4】従来の国内仕様のトランス装置の使用状態の説
明図である。
【図5】従来のヨーロッパ仕様のトランス装置の使用状
態の説明図である。
【符号の説明】
1 トランス装置 2 トランス本体 3 スペーサ 4 ボビン 5 本体部 6 フランジ部 7 フランジ部 8 コイル部 9 ピン端子 10 貫通孔 20 配線基板 21 回路パターン 22 端子孔 23 半田

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイル線が巻回されたボビンの一方フラ
    ンジ部からやや長軸のピン端子等を突出させてなるトラ
    ンス本体と、所定の厚みを有するとともに前記ピン端子
    等を貫通させる貫通孔が形成された合成樹脂製のスぺー
    サ部材とから構成され、 前記トランス本体は、前記フランジ部の主面を実装側と
    して前記ピン端子等が端子孔に貫通されるとともに半田
    付けされることによって配線基板に直接実装される第1
    の使用形態と、前記ピン端子等を前記貫通孔に貫通させ
    て前記フランジ部の主面に前記スペーサ部材が接合され
    た状態で前記配線基板に直接実装される第2の使用形態
    とに用いられ、 前記配線基板との間隔が規格仕様に応じて保持されるよ
    うに構成したことを特徴とする基板実装型トランス装
    置。
JP11210418A 1999-07-26 1999-07-26 基板実装型トランス装置 Pending JP2001035725A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006278792A (ja) * 2005-03-29 2006-10-12 Tdk Corp トランス
CN114606971A (zh) * 2022-03-04 2022-06-10 宁夏平罗凌云建材实业有限公司 一种能够现场装配的预制变电站变压器装置

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