JP2001033820A - 電気光学装置とその製造方法および投射型表示装置 - Google Patents

電気光学装置とその製造方法および投射型表示装置

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JP2001033820A JP11207902A JP20790299A JP2001033820A JP 2001033820 A JP2001033820 A JP 2001033820A JP 11207902 A JP11207902 A JP 11207902A JP 20790299 A JP20790299 A JP 20790299A JP 2001033820 A JP2001033820 A JP 2001033820A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来構造の装置に比べて開口率の向上および
光の利用効率の向上を図ることができ、例えば単板式の
投射型表示装置等に用いて好適な電気光学装置を提供す
る。 【解決手段】 本発明の液晶装置を構成するTFTアレ
イ基板は、走査線配置領域40とデータ線配置領域41
とに囲まれた画素開口領域42内に、R、G、Bに対応
する3つの画素電極9r、9g、9bが設けられ、各走
査線配置領域40内に1本の走査線3、各データ線配置
領域41内に上層側データ線6c、下層側データ線6d
の2本のデータ線が配置されている。3つの画素電極9
r、9g、9bは、その輪郭の一部が画素開口領域42
の中心から放射状に延びる3本の線分で分割されたよう
な形状を有し、対向基板側に設けられた各マイクロレン
ズの中心が各画素開口領域42の中心の位置に略一致し
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気光学装置とそ
の製造方法および投射型表示装置に関し、特に、電気光
学装置を一つだけ用いる投射型表示装置に適した電気光
学装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】投射型液晶表示装置は、赤、緑、青の3
原色に対応させて液晶パネルを3枚使用する3板式のも
のと、1枚の液晶パネルと色生成手段とから構成される
単板式のものとに大別される。単板式の投射型液晶表示
装置は、構成が複雑かつ高価であるという3板式の欠点
を克服することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、単板式投射
型液晶表示装置用のTFTアレイ基板と3板式投射型液
晶表示装置用のTFTアレイ基板とを比較した場合、単
板式の場合、3板式に比べて画素数が3倍になることで
開口率が低下する、という問題を抱えている。つまり、
3板式用のTFTアレイ基板であれば、図15に示した
3つの画素は1つの画素となり、この領域で1つの開口
領域を形成することができるが、単板式の場合、この図
の通り、3原色に対応する各画素毎に画素電極225
r、225g、225bに隣接してデータ線222が設
けられ、この領域に遮光領域が形成されるために開口率
が低下するのである。ここで画素の開口領域とは隣接す
る2本のデータ線と隣接する2本の走査線とで囲まれた
矩形状の領域であり、逆にデータ線や走査線が配置され
た領域は遮光領域となる。
【0004】さらに、開口領域が小さくなることに起因
して、光が透過する際に光の回折が生じるようになる。
この影響により、光の透過率(光の利用効率)がさらに
低下するという問題も生じる。
【0005】また、3原色に対応する3つの画素を合わ
せて正方形状の画素とする関係から、各色毎の画素は長
方形状となる。一方、上述したように、液晶ライトバル
ブにマイクロレンズアレイを備える場合、各マイクロレ
ンズは円形であるため、図15に示すように、3原色に
対応する3つの画素R、G、Bを含むように1個のマイ
クロレンズ226が配置される(マイクロレンズの外形
を2点鎖線で示す)。ところが、このような構成である
と、図16に示す配置の場合、中央にある「G」の画素
に多く、その両側の「R」および「B」の画素に少ない
光が入射されることになり、各色毎の透過光量が不均等
になる。この問題を解決するためには、各色毎の画素形
状に対応させて縦長楕円形のマイクロレンズ227(そ
の外形を破線で示す)を設けることも考えられるが、こ
のような形状のマイクロレンズでは集光効率が低く、光
の利用効率をあまり上げることが出来ない。
【0006】本発明は、上記の課題を解決するためにな
されたものであって、従来構造の装置に比べて開口率の
向上および光の利用効率の向上を図ることができ、例え
ば単板式の投射型表示装置等に用いて好適な電気光学装
置とその製造方法、およびこれを用いた投射型表示装置
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の電気光学装置は、一対の基板間に電気光
学材料が挟持されてなり、前記一対の基板のうちの一方
の基板上に、互いに交差する複数の走査線配置領域と複
数のデータ線配置領域と、前記走査線配置領域と前記デ
ータ線配置領域とに囲まれた領域であって基板上にマト
リクス状に配置された複数の画素開口領域とを有し、各
画素開口領域内に、複数の異なる色光にそれぞれ対応す
る複数の画素電極と、これら画素電極の各々にそれぞれ
接続された複数のスイッチング素子とが設けられている
ことを特徴とする。
【0008】本発明によれば、マトリクス状に配置され
た画素開口領域それぞれに複数の画素電極を配置するよ
うにしたものである。このようにすることにより、遮光
領域を小さくすることができるため、従来に比べて開口
率を向上させることができる。例えば、データ線配置領
域と走査線配置領域において、走査線配置領域には1本
以上の走査線を、データ線配置領域には2本または3本
等のデータ線をまとめて配置し、これらのデータ線から
当該画素開口領域内の複数の画素電極に画像信号を供給
できるようにすれば良い。
【0009】本発明の電気光学装置は、一対の基板間に
電気光学材料が挟持されてなり、前記一対の基板のうち
の一方の基板上に、互いに交差する複数の走査線配置領
域と複数のデータ線配置領域と、前記走査線配置領域と
前記データ線配置領域とに囲まれた領域であって基板上
にマトリクス状に配置された複数の画素開口領域とを有
し、各画素開口領域内に、3つの異なる色光にそれぞれ
対応する3つの画素電極と、これら画素電極の各々にそ
れぞれ接続された3つのスイッチング素子とが設けられ
た構成となっていることを特徴とするものである。
【0010】さらに前記各走査線配置領域内に1本以上
の走査線が配置されるとともに前記各データ線配置領域
内に2本または3本のデータ線が配置され、前記3つの
画素電極それぞれに対して、これら画素電極を含む画素
開口領域の両側に隣接する前記データ線配置領域内の2
本または3本のデータ線のいずれかから前記スイッチン
グ素子を介して画像信号が供給される構成となっている
ことを特徴とするものである。
【0011】従来の電気光学装置においては、例えば単
板式投射型表示装置用として「発明が解決しようとする
課題」の項に提示したように、3つの異なる色光に対応
する各画素毎に画素電極に隣接してデータ線が設けられ
ており、3つの異なる色光に対応する3つの画素を1つ
の単位と見たときに1単位内が遮光領域で分割された3
つの開口領域となっていた。これに対して、本発明の電
気光学装置は、マトリクス状に配置された画素開口領域
それぞれに3つの画素電極を配置するようにしたもので
ある。このようにすることにより、遮光領域を小さくす
ることができるため、従来に比べて開口率を向上させる
ことができる。
【0012】上記のような画素電極の配置を可能にする
ためには、データ線配置領域と走査線配置領域におい
て、走査線配置領域には1本以上の走査線を、データ線
配置領域には2本または3本のデータ線をまとめて配置
し、これらのデータ線から当該画素開口領域内の3つの
画素電極に画像信号を供給できるようにすれば良い。
【0013】また上記データ線配置領域内に2本または
3本のデータ線をまとめて配置する点に関して、1つの
画素開口領域内に3つの画素電極が存在するわけである
から、3本のデータ線をまとめて配置するのは考えやす
いが、1つのデータ線配置領域内に2本のデータ線をま
とめる構成でもよい。すなわち、1つの画素開口領域に
注目すれば、その周囲には2本のデータ線と2本の走査
線が配置されている。よって、1つの画素開口領域に隣
接して4つのスイッチング素子を設けることができる
が、そのうちの3つを用いれば、3つの画素電極に対し
て問題なく画像信号を供給することができる。
【0014】1つのデータ線配置領域内に設ける2本ま
たは3本のデータ線は、同一の配線層上に並列させるよ
うに形成してもよいが、データ線間を互いに短絡させる
ことなく、配線を引き回して同一の配線層上に配置する
のが困難な場合もある。その場合は、上記各データ線配
置領域内に配置するデータ線の数を2本とし、層間絶縁
膜を間に挟む2層の配線層からなる2本のデータ線(上
層側データ線、下層側データ線)としてもよい。
【0015】この構成によれば、2本のデータ線を同一
の配線層で形成するのではなく、異なる2層の配線層を
用いて形成するため、データ線間を短絡させないための
配線の引き回しが容易になり、配線の設計を容易に行う
ことができる。
【0016】異なる2層の配線層を用いて2本のデータ
線を形成する場合、前記上層側データ線、下層側データ
線の各々を、平面視した際にこれらデータ線の少なくと
も一部が重なるように配置することが望ましい。
【0017】この構成によれば、上層側データ線と下層
側データ線が重なる部分を多くすればする程、平面視し
た際のデータ線の占有面積を小さくできるため、遮光領
域を狭くすることができ、開口率を向上することができ
る。
【0018】また、電気光学装置を構成する基板は、デ
ータ線と走査線の2層の配線層を元来有しているので、
本発明における電気光学装置の上層側データ線、下層側
データ線となる配線層にはこの配線層を用いるとよい。
例えば、スイッチング素子がTFTである場合、通常は
層間絶縁膜を挟んで走査線が下層側、データ線が上層側
にあることになる。そこで、前記下層側データ線は走査
線と同一配線層で形成することができる。ただし、ここ
で言う「同一配線層」とは、同じ層上に位置する配線層
という意味であって、材料までが全く同一の配線層とい
う意味ではない。ところが、ただ単に下層側データ線を
走査線と同一配線層で形成すると、データ線と走査線の
交差点では下層側データ線と走査線とが短絡してしま
う。したがって、下層側データ線と走査線との交差点で
は、下層側データ線を上に持ち上げて上層側データ線と
同一配線層上に形成し、走査線と立体交差する構成とす
ればよい。その時、上層側データ線と下層側データ線は
あくまでも別の画像信号を供給する配線であるから、下
層側データ線の持ち上げた部分を上層側データ線と接触
しないように配置することは勿論である。
【0019】また、下層側データ線と走査線との交差点
のより具体的な構成としては、下層側データ線を隣接す
る2本の走査線間で分断し、その端部を、層間絶縁膜を
貫通するコンタクトホールを介して、上層側データ線と
同一配線層上に形成するとともに上層側データ線と接触
しないように配置した他の上層側データ線と接続すれば
よい。すなわち、ここで言う他の上層側データ線が、走
査線と同一の層で形成した下層側データ線の走査線との
交差点において、走査線をよけるためのバイパス配線と
なる。この構造を形成するにあたって特に工程を増やす
必要はない。
【0020】以上、データ線側の構成について説明した
が、走査線側の構成に関しては、1つの画素開口領域内
にある3つの画素電極に対応する3つのスイッチング素
子が、当該画素開口領域を間に挟む2つの走査線配置領
域内の2本の走査線により駆動される構成とすればよ
い。例えば、1つの画素開口領域内の3つのスイッチン
グ素子に対し、平面視した際にその画素開口領域の上側
を通る1本の走査線に2つのスイッチング素子を接続
し、下側を通る1本の走査線に残りの1つのスイッチン
グ素子を接続すればよい。つまり、基板全体で見ると、
1つの画素開口領域内の3つの画素を1.5本の走査線
に割り当てることになる。
【0021】また、本発明の電気光学装置を構成する一
方の基板上に、各画素開口領域内の3つの画素電極にそ
れぞれ3つの異なる色素層を対応させたカラーフィルタ
ーを設けることもできる。この構成によれば、高い開口
率を有するカラー対応の電気光学装置を実現することが
できる。
【0022】1つの画素開口領域内に3つの画素電極を
設ける場合、通常、従来通りの矩形状の画素電極を単に
並置することが考えられるが、この構成に代えて、3つ
の画素電極が、画素開口領域に対して、略中心対称な配
置になるようにすることが望ましい。さらに、画素開口
領域全体の形状を略正方形とすることが望ましい。
【0023】また、上記構成において、本発明の電気光
学装置を構成する一対の基板のうち少なくとも一方の基
板上に、入射光を各画素開口領域に向けて集光するマイ
クロレンズアレイを設けることが望ましい。そしてこの
際、マイクロレンズアレイを構成する各マイクロレンズ
を各画素開口領域に対応して設け、各マイクロレンズの
中心を各画素開口領域の中心に一致するように配置する
ことが望ましい。
【0024】電気光学装置に入射する光の利用効率を高
めるために、マイクロレンズを備える場合がある。マイ
クロレンズ付きの電気光学装置の従来の考え方では、画
素形状の方が先に規定され、それに合わせてマイクロレ
ンズが配置されていた。このため、上述したような光の
利用効率の低下の問題が発生していた。これに対して、
本願発明者は、最も集光効率の良いマイクロレンズの形
状は円形であるから、このマイクロレンズ形状に画素形
状の方を合致させることによりマイクロレンズの集光効
率の良さを生かす、という従来と逆の発想をするに至っ
た。すなわち、1つの画素開口領域内に3つの画素電極
を設ける場合、例えば円形を120°ずつに3等分した
扇形に近い形状に正方形の画素開口領域を3等分し、こ
れを3つの色光に対応する各画素とすれば、各画素の透
過率を略均等化することができ、従来に比べて光の利用
効率を向上することができる。
【0025】本発明の電気光学装置の電気光学材料とし
ては、ノーマリーブラック型液晶を用いることが望まし
い。
【0026】それにより、同じ開口領域内に設けられた
3つの画素電極間にある液晶部分を遮光層と同等に扱う
ことができ、表示コントラストを高くすることができ
る。これは画素間部分の液晶には電界が印加されず、初
期配向状態を保つことによる。ノーマリーホワイト型液
晶を用いる場合、画素間は光が透過する状態になるの
で、表示コントラストを高くするに、この部分にも遮光
層を設ける必要が生じる。
【0027】また、本発明の電気光学装置の製造方法
は、一対の基板間に電気光学材料が挟持されてなり、前
記一対の基板のうちの一方の基板上に、互いに交差する
複数の走査線配置領域と複数のデータ線配置領域と、前
記走査線配置領域と前記データ線配置領域とに囲まれた
領域であって基板上にマトリクス状に配置された画素開
口領域とを有してなる電気光学装置の製造方法であっ
て、前記一方の基板上に薄膜トランジスタを構成する半
導体層を形成する工程と、該半導体層を覆うゲート絶縁
膜を形成する工程と、該ゲート絶縁膜上の前記走査線配
置領域内に前記半導体層の上方を横断する走査線を形成
する工程と、前記ゲート絶縁膜を貫通して前記半導体層
に達する第1のコンタクトホールを形成する工程と、前
記ゲート絶縁膜上の前記データ線配置領域内に、前記走
査線と接触しないように前記第1のコンタクトホールを
介して前記半導体層に接続される下層側データ線を形成
する工程と、前記走査線および前記下層側データ線を覆
う第1の層間絶縁膜を形成する工程と、該第1の層間絶
縁膜を貫通して前記下層側データ線に達する第2のコン
タクトホールを形成する工程と、前記第1の層間絶縁膜
上の前記データ線配置領域内に、下層側データ線の延在
方向において1画素おきに配置された下層側データ線同
士を前記第2のコンタクトホールを介して接続する上層
側データ線を形成する工程と、前記上層側データ線を覆
う第2の層間絶縁膜を形成する工程と、前記第2の層間
絶縁膜上の前記画素開口領域内に前記半導体層に電気的
に接続される画素電極を形成する工程とを有することを
特徴とするものである。
【0028】本発明の電気光学装置の製造方法によれ
ば、それ程大きなプロセス変更を伴うことなく、データ
線配置領域に2層の配線層を用いて2本のデータ線を形
成したTFTアレイ基板を得ることができる。
【0029】また、前記半導体層と前記画素電極とを電
気的に接続するにあたって、これらを前記第1の層間絶
縁膜上に形成した導電層を介して電気的に接続すること
ができる。この構成によれば、導電層の一部を例えば蓄
積容量電極とする等、導電層を様々な用途に利用するこ
とができる。
【0030】また、前記画素電極形成工程においては、
画素開口領域内に3つの画素電極を画素開口領域の中心
から放射状に延びる3本の線分で分割された形状を一部
有するように形成することが望ましい。
【0031】本発明の投射型表示装置は、上記本発明の
電気光学装置を備えた投射型表示装置であって、光源
と、光源から出射された光を変調する電気光学装置と、
電気光学装置により変調された光を投射面に拡大投影す
る拡大投影光学系とを有することを特徴とするものであ
る。
【0032】本発明の投射型表示装置によれば、上記本
発明の電気光学装置の使用により、光の利用効率が高
く、明るい投射型表示装置を実現することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0034】[電気光学装置の実施形態]本発明による
電気光学装置の一実施形態である液晶装置の構成につい
て、図1から図3を参照して説明する。図1は、液晶装
置を構成する一対の基板のうち、データ線、走査線、画
素電極等が形成されたTFTアレイ基板の一画素を示す
平面図であり、図2は、図1のA−A’断面図である。
図3は、図1のB−B’断面図である。なお、図2およ
び図3においては、各層や各部材を図面上で認識可能な
程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異な
らしめてある。
【0035】図1に示すように、本実施の形態の液晶装
置のTFTアレイ基板10上には、複数の走査線配置領
域40と複数のデータ線配置領域41とが互いに交差す
るように設けられ、走査線配置領域40とデータ線配置
領域41とに囲まれた領域が画素開口領域42となり、
この画素開口領域42が基板上に複数、マトリクス状に
配置されている。そして、各画素開口領域42内には、
R(赤)、G(緑)、B(青)の3つの異なる色光にそ
れぞれ対応する3つの画素電極9r、9g、9bと、各
画素電極9r、9g、9bをそれぞれスイッチング制御
する3つのTFT30(スイッチング素子)が設けられ
ている。前記各走査線配置領域40内に1本の走査線3
が配置される一方、前記各データ線配置領域41内には
それぞれ2本のデータ線6a、6bなどが配置されてい
る。これら2本のデータ線6a、6bは、異なる2層の
配線層からなる上層側データ線、下層側データ線で構成
されているが、これらデータ線の構成に関しては、断面
図を参照しながら後で説明する。
【0036】各画素開口領域42は略正方形状であり、
この中に配置された3つの画素電極9r、9g、9b
は、画素開口領域42に対し略中心対称になるように配
置されており、この例では図1における左上の画素電極
9rがR用、右上の画素電極9gがG用、下の画素電極
9bがB用に割り当てられている。また、各TFT30
においては、基板上に形成されたポリシリコン膜等から
なる平面視L字状の半導体層1のソース領域に対してコ
ンタクトホールを介してデータ線が接続され、半導体層
1のドレイン領域に対してコンタクトホール8を介して
各画素電極9r、9g、9bが接続されている。そし
て、ゲート絶縁膜を介して半導体層1のチャネル領域上
を走査線3が横断し、TFT30を構成している。すな
わち、TFT30の箇所では走査線3がそのままゲート
電極として機能している。なお、実際には、画素電極9
r、9g、9bはバッファとして機能するバリア層(導
電層、図示略)を中継し、第1コンタクトホールおよび
第2コンタクトホールを介して半導体層1のドレイン領
域に電気的に接続されているが、図示を省略する。各画
素電極9r、9g、9b毎に見ると、R用画素電極9r
の左上に設けられたTFT30は、図1中、画素上側の
走査線3によって駆動されるとともに左側の下層側デー
タ線から画像信号が供給され、G用画素電極9gの右上
に設けられたTFT30は、画素上側の走査線3によっ
て駆動されるとともに右側の下層側データ線から画像信
号が供給され、B用画素電極9bの右下に設けられたT
FT30は、画素下側の走査線3によって駆動されると
ともに右側の下層側データ線から画像信号が供給される
ようになっている。
【0037】その他、TFTアレイ基板10には、画素
電極9r、9g、9bに供給される電荷を保持するため
の蓄積容量を構成する容量線や、各種配線やTFT30
が形成された領域を覆う遮光膜等が設けられるが、図示
を省略する。
【0038】次に、図2および図3の断面図を用いて、
本実施の形態の液晶装置の断面構造を説明する。図2
は、図1においてR用画素電極9rとG用画素電極9g
とを横断する線(A−A’線)で切断した状態を示す断
面図であり、図3は、図1において上層側データ線と下
層側データ線を接続するコンタクトホール5を結ぶ線
(B−B’線)で切断した状態を示す断面図である。本
実施の形態の液晶装置は、一方の透明基板を構成するT
FTアレイ基板10と、これに対向配置された他方の透
明基板を構成する対向基板20とを備えている。TFT
アレイ基板10と対向基板20との間には、後述するシ
ール材(図10および図11参照)により囲まれた空間
に電気光学物質の一例である液晶が封入され、液晶層5
0が形成されている。液晶層50は、画素電極9r、9
g、9bからの電界が印加されていない状態で配向膜1
6、22により所定の配向状態をとる。液晶層50は、
例えば一種または数種類のネマティック液晶を混合した
液晶からなる。シール材は、TFTアレイ基板10およ
び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、
例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であ
り、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイ
バーあるいはガラスビーズ等のギャップ材(スペーサ)
が混入されている。
【0039】図2に示すように、TFTアレイ基板10
は例えば石英基板からなり、各画素電極9r、9g、9
bに隣接する位置に各画素電極9r、9g、9bをスイ
ッチング制御するTFT30が設けられている。さら
に、TFT30に各々対向する位置においてTFTアレ
イ基板10と各TFT30との間には、第1遮光膜(図
示略)が設けられている。第1遮光膜は、好ましくは不
透明な高融点金属であるTi、Cr、W、Ta、Moお
よびPdのうちの少なくとも一つを含む、金属単体、合
金、金属シリサイド等から構成される。このような材料
から構成すれば、TFTアレイ基板10上の第1遮光膜
の形成工程後に行われるTFT形成工程における高温処
理により、第1遮光膜が破壊されたり溶融しないように
できる。特に投射型表示装置などに本液晶装置を用いる
場合、第1遮光膜を形成することにより、TFTアレイ
基板10の側からの反射光(戻り光)等が光に対して励
起しやすいTFT30のチャネル領域やソース側LDD
領域、ドレイン側LDD領域に入射する事態を未然に防
ぐことができ、これに起因した光電流の発生によりTF
Tの特性が劣化することはない。
【0040】さらに、第1遮光膜と複数のTFT30と
の間には、下地絶縁膜(図示略)が設けられている。下
地絶縁膜は、TFT30を構成する半導体層1を第1遮
光膜から電気的に絶縁するために設けられるものであ
る。さらに、下地絶縁膜は、TFTアレイ基板10の全
面に形成されることにより、TFT30のための下地膜
としての機能をも有する。すなわち、TFTアレイ基板
10の表面の研磨時における荒れや、洗浄後に残る汚れ
等でTFT30の特性の劣化を防止する機能を有する。
下地絶縁膜は、例えば、NSG(ノンドープトシリケー
トガラス)、PSG(リンシリケートガラス)、BSG
(ボロンシリケートガラス)、BPSG(ボロンリンシ
リケートガラス)などの高絶縁性ガラス、または酸化シ
リコン膜、窒化シリコン膜等からなる。下地絶縁膜によ
り、第1遮光膜がTFT30等を汚染する事態を未然に
防ぐこともできる。
【0041】図3に示すように、下地絶縁膜上にTFT
30を構成する半導体層1が形成されている。本実施の
形態のTFT30は、LDD構造を有しており、走査線
3、当該走査線3からの電界によりチャネルが形成され
る半導体層1のチャネル領域、走査線3と半導体層1と
を絶縁する2層のゲート絶縁膜2a、2b、データ線6
a、6b、半導体層1の低濃度ソース領域(ソース側L
DD領域)および低濃度ドレイン領域(ドレイン側LD
D領域)、半導体層1の高濃度ソース領域および高濃度
ドレイン領域を備えている。走査線3は、例えば導電性
を付与したポリシリコン膜から形成される。高濃度ドレ
イン領域には、画素電極9r、9g、9bがバリア層
(図示略)を中継して接続されている。ソース領域およ
びドレイン領域は、後述のように、半導体層1に対し
て、n型またはp型のいずれのチャネルを形成するかに
応じて所定濃度のn型用またはp型用のドーパントをド
ープすることにより形成されている。n型チャネルのT
FTは、動作速度が速いという利点があり、画素のスイ
ッチング素子である画素スイッチング用TFTとして用
いられることが多い。さらに、図示を略すが半導体層1
の一部は蓄積容量電極を構成することも可能である。
【0042】本実施の形態では、特に図3に示すよう
に、データ線6a、6bは上層側データ線6c、下層側
データ線6dから構成されている。これらデータ線6
c、6dは、ともにAl等の低抵抗な金属膜や金属シリ
サイド等の合金膜などの遮光性と導電性を持つ薄膜から
形成されている。つまり、下層側データ線6dは位置的
には走査線3と同一レイヤーにはあるが、材料は異なっ
ており、走査線3はポリシリコン膜、下層側データ線6
dは金属膜で形成されている。この下層側データ線6d
は走査線3の両側で分断されるとともに、分断された各
下層側データ線6dの一方の端部が2層のゲート絶縁膜
2a、2bを貫通するコンタクトホール5aを介して半
導体層1の高濃度ソース領域に接続されている。また、
走査線3および下層データ線6dは第1層間絶縁膜8
1、第2層間絶縁膜4で順次覆われ、半導体層1の高濃
度ソース領域に接続された下層側データ線6dの一端部
と半導体層1の高濃度ソース領域に接続されない下層側
データ線6dの他端部とが、第1層間絶縁膜81および
第2層間絶縁膜4を貫通するコンタクトホール5を介し
て上層側データ線6cにより電気的に接続されている。
なお、第1層間絶縁膜81と第2層間絶縁膜4との間に
は半導体層1の高濃度ドレイン領域と画素電極9r、9
g、9bとを電気的に接続する介在体となるバリア層が
設けられている。
【0043】図1に示すように、下層側データ線6dは
直線的に延在し、上層側データ線6cはコ字状の屈曲部
を有している。すなわち、本実施の形態の場合、下層側
データ線6dを走査線3と同一レイヤーで形成している
ため、下層側データ線6dと走査線3の交差点では下層
側データ線6dと走査線3とが短絡しないような構成と
する必要がある。そこで、下層側データ線6dと走査線
3との交差点においては、走査線3の両側に位置する下
層側データ線6dの端部を、他の上層側データ線6aと
接触しないように配置した上層側データ線6bによって
接続したわけである。したがって、データ線6a、6b
が走査線3を跨ぐ箇所では、上層側データ線が2本並置
された状態となる。
【0044】図2に示すように、第2層間絶縁膜4上の
画素開口領域42には、カラーフィルターをなす各色の
色素層が形成されている。図2においては、R用色素層
43rとG用色素層43gが図示されている。そして、
これら上層側データ線6c、カラーフィルターの色素層
43r、43gを覆うように第2層間絶縁膜4上に第3
層間絶縁膜7が設けられている。第3層間絶縁膜7には
バリア層に達するコンタクトホールが形成されており、
このコンタクトホールを介して、インジウム錫酸化物
(Indium Tin Oxide, 以下、ITOと記す)からなる画
素電極9r、9g、9bがバリア層に電気的に接続され
ており、さらにバリア層を中継してコンタクトホールを
介して半導体層1の高濃度ドレイン領域に電気的に接続
されている。前述の画素電極9r、9g、9bは、この
ように構成された第3層間絶縁膜7の上面に設けられて
いる。
【0045】なお、TFT30は、好ましくは上述のよ
うにLDD構造を持つが、低濃度ソース領域および低濃
度ドレイン領域に不純物イオンの打ち込みを行わないオ
フセット構造を持っていてもよいし、ゲート電極をマス
クとして高濃度で不純物イオンを打ち込み、自己整合的
に高濃度ソースおよびドレイン領域を形成するセルフア
ライン型のTFTであってもよい。
【0046】また、本実施の形態では、TFT30のゲ
ート電極を高濃度ソース領域および高濃度ドレイン領域
間に1個のみ配置したシングルゲート構造としたが、こ
れらの間に2個以上のゲート電極を配置してもよい。こ
の際、各々のゲート電極には同一の信号が印加されるよ
うにする。このように、デュアルゲートあるいはトリプ
ルゲート以上でTFTを構成すれば、チャネルとソース
−ドレイン領域接合部のリーク電流を防止でき、オフ時
の電流を低減することができる。これらのゲート電極の
少なくとも1個をLDD構造あるいはオフセット構造に
すれば、さらにオフ電流を低減でき、安定したスイッチ
ング素子を得ることができる。
【0047】本実施の形態の液晶装置では、バリア層は
半導体層1と画素電極9r、9g、9bとの間に介在し
ており、高濃度ドレイン領域と画素電極9r、9g、9
bとを第1および第2コンタクトホールを経由して電気
的に接続する。このため、画素電極9r、9g、9bか
ら半導体層1のドレイン領域まで一つのコンタクトホー
ルを開孔する場合と比較して、第1および第2コンタク
トホールの径を夫々小さくできる。すなわち、一つのコ
ンタクトホールを開孔する場合には、エッチング時の選
択比が低いとコンタクトホールを深く開孔する程エッチ
ング精度は落ちるため、例えば50nm程度の非常に薄
い半導体層1における突き抜けを防止するためには、コ
ンタクトホールの径を小さくできるドライエッチングを
途中で停止して、最終的にウエットエッチングで半導体
層1まで開孔するように工程を組まねばならない。ある
いは、ドライエッチングによる突き抜け防止用のポリシ
リコン膜を別途設けたりする必要が生じてしまうのであ
る。
【0048】これに対して、本実施の形態では、画素電
極9r、9g、9bおよび高濃度ドレイン領域を2つの
直列な第1および第2コンタクトホールにより接続すれ
ばよいので、これら第1および第2コンタクトホールを
夫々、ドライエッチングにより開孔することが可能とな
るのである。あるいは、少なくともウエットエッチング
により開孔する距離を短くすることが可能となるのであ
る。ただし、第1および第2コンタクトホールに夫々若
干のテーパを付けるために、ドライエッチング後に敢え
て比較的短時間のウエットエッチングを行うようにして
もよい。
【0049】他方、液晶装置の対向基板20は、例えば
ガラス基板や石英基板からなり、図2に示すように、対
向基板20には、対向基板20の側から入射される入射
光をTFTアレイ基板10側の画素電極9r、9g、9
bに集光するマトリクス状に配置された複数のマイクロ
レンズ44からなるマイクロレンズアレイ45が設けら
れている。マイクロレンズアレイ45を構成する各マイ
クロレンズ44は平面視円形であって、各画素開口領域
42に対応して設けられ、各マイクロレンズ44の中心
が各画素開口領域42の中心に一致するように配置され
ている。そして、複数のマイクロレンズ44相互の境界
にそれぞれ対向する位置に第2遮光膜23が形成されて
いる。マイクロレンズアレイ45の表面全体には、接着
剤46によりカバーガラス47が貼り付けられており、
この上(図中下側)に第2遮光膜23およびITO膜な
どの透明導電性薄膜からなる対向電極21が形成されて
いる。マイクロレンズ44は感光性樹脂からなり、接着
剤46は空気に近い屈折率を有するアクリル系の接着剤
からなり、両者間の屈折率の違いにより、マイクロレン
ズ44は集光レンズとしての機能を果たす。第2遮光膜
23の存在により、対向基板20の側から入射光がTF
T30の半導体層1のチャネル領域やソース側LDD領
域およびドレイン側LDD領域に侵入することはない。
さらに、第2遮光膜23は、コントラストの向上、カラ
ーフィルタを形成した場合における色材の混色防止など
の機能も有している。さらに、対向電極21(共通電
極)の下側にはラビング処理等の所定の配向処理が施さ
れたポリイミド薄膜などの有機薄膜からなる配向膜22
が設けられている。
【0050】本実施の形態の液晶装置においては、デー
タ線配置領域41内に上下2層のデータ線6c、6dを
配置するとともにデータ線配置領域41と走査線配置領
域40とで区画される画素開口領域42内に3つの画素
電極9r、9g、9bを配置したことにより、従来に比
べて開口率を向上することができる。すなわち、従来の
液晶装置の場合は、例えば図17に示すように、R、
G、Bの色光に対応する各画素毎に画素電極216に隣
接してデータ線222が設けられているため、この3画
素を1つの単位(破線で示す)と見たときに1単位内を
2本のデータ線222が横断し、遮光領域で分割された
3つの開口領域となっていた。したがって、遮光領域が
占める面積が大きく、開口率が大きく低下していた。こ
れに対して、本実施の形態の電気光学装置は、データ線
配置領域41内に2層のデータ線6c、6dをまとめて
配置し、これらデータ線6c、6dから当該画素開口領
域42内の3つの画素電極9r、9g、9bに画像信号
を供給する構成とした。その結果、従来の構成のように
画素開口領域内に各画素電極に隣接させてデータ線を配
置する必要がなくなるため、従来に比べて開口率を向上
させることができる。
【0051】本実施の形態の場合、1つのデータ線配置
領域41内に2本のデータ線6a、6bを設けている
が、2本のデータ線6a、6bを同一の配線層上に並列
させるのではなく、第1、第2層間絶縁膜81、4を間
に挟む上層側データ線6c、下層側データ線6dで構成
しているので、データ線間を短絡させないための配線の
引き回しが容易になり、配線の設計を容易に行うことが
できる。さらに、上層側データ線6c、下層側データ線
6dの各々を、平面視した際にこれらデータ線6c、6
dの少なくとも一部が重なるように配置しているため、
その分データ線の占有面積が小さくなり、遮光領域を狭
くすることができ、開口率をより向上することができ
る。
【0052】また、本実施の形態の場合、略正方形状の
画素開口領域42内に配置した3つの画素電極9r、9
g、9bの形状を、その輪郭の一部が画素開口領域42
の中心から放射状に延びる3本の線分で分割したような
形状となっている。すなわち画素開口領域に対して画素
電極が略中心対称になるように配置されている。そし
て、対向基板20側には入射光集光用のマイクロレンズ
アレイ45が設けられ、各マイクロレンズ44の中心が
各画素開口領域42の中心に一致するように配置されて
いる。この構成により、R、G、Bの各色光に対応する
各画素の透過率を略均等化することができ、従来に比べ
て光の利用効率を向上することができる。
【0053】また画素開口領域が大きくなるので、光の
回折の影響も低減でき、光の利用効率をさらに高めるこ
とができる。
【0054】[電気光学装置の一実施形態における製造
プロセス]次に、上記構成を有する本実施形態の液晶装
置の製造プロセスについて、図4ないし図9を参照して
説明する。なお、図4ないし図9は途中工程におけるT
FTアレイ基板10を平面視したパターンを示す工程図
である。
【0055】まず、石英基板、ハードガラス、シリコン
基板等のTFTアレイ基板10を用意する。ここで、好
ましくは、N2(窒素)等の不活性ガス雰囲気かつ約9
00〜1300℃の高温でアニール処理し、後に実施さ
れる高温プロセスにおけるTFTアレイ基板10に生じ
る歪みが少なくなるように前処理しておく。すなわち、
製造プロセスにおける最高温で高温処理される温度に合
わせて、事前にTFTアレイ基板10を同じ温度かそれ
以上の温度で熱処理しておく。そして、このように処理
されたTFTアレイ基板10の全面に、Ti、Cr、
W、Ta、MoおよびPd等の金属や金属シリサイド等
の金属合金膜を、スパッタリングにより100〜500
nm程度の膜厚、好ましくは約200nmの膜厚の遮光
膜として形成する。なお、遮光膜上には、表面反射を緩
和するためにポリシリコン膜等の反射防止膜を形成して
も良い。
【0056】次に、形成された遮光膜上にフォトリソグ
ラフィにより第1遮光膜のパターンに対応するレジスト
マスクを形成し、レジストマスクを介して遮光膜に対し
エッチングを行うことにより、第1遮光膜を形成する。
【0057】次に、第1遮光膜の上に、例えば、常圧ま
たは減圧CVD法等によりTEOS(テトラ・エチル・
オルソ・シリケート)ガス、TEB(テトラ・エチル・
ボートレート)ガス、TMOP(テトラ・メチル・オキ
シ・フォスレート)ガス等を用いて、NSG、PSG、
BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリ
コン膜や酸化シリコン膜等からなる下地絶縁膜を形成す
る。この下地絶縁膜の膜厚は、例えば、約500〜20
00nmとする。なお、TFTアレイ基板10裏面から
の戻り光が問題にならない場合は、第1遮光膜を形成す
る必要はない。
【0058】次に、下地絶縁膜の上に、約450〜55
0℃、好ましくは約500℃の比較的低温環境中で、流
量約400〜600cc/minのモノシランガス、ジ
シランガス等を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20
〜40PaのCVD)により、アモルファスシリコン膜
を形成する。その後、窒素雰囲気中で、約600〜70
0℃にて約1〜10時間、好ましくは、4〜6時間のア
ニール処理を施することにより、ポリシリコン膜を約5
0〜200nmの厚さ、好ましくは約100nmの厚さ
となるまで固相成長させる。固相成長させる方法として
は、RTA(Rapid Thermal Anneal)を使ったアニール
処理でも良いし、エキシマレーザー等を用いたレーザー
アニールでも良い。
【0059】この際、図1に示したTFT30として、
nチャネル型のTFTを作成する場合には、当該チャネ
ル領域にSb(アンチモン)、As(砒素)、P(リ
ン)などのV族元素のドーパントを僅かにイオン注入等
によりドープしても良い。また、TFTをpチャネル型
とする場合には、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、I
n(インジウム)などのIII族元素のドーパントを僅か
にイオン注入等によりドープしても良い。なお、アモル
ファスシリコン膜を経ないで、減圧CVD法等によりポ
リシリコン膜を直接形成しても良い。あるいは、減圧C
VD法等により堆積したポリシリコン膜にシリコンイオ
ンを打ち込んで一旦非晶質化(アモルファス化)し、そ
の後アニール処理等により再結晶化させてポリシリコン
膜を形成しても良い。
【0060】次に、フォトリソグラフィ工程、エッチン
グ工程等により上記ポリシリコン膜をパターニングする
ことにより、所定パターンを有する半導体層1を形成す
る(図4参照)。ここでは図示しないが、画素に保持容
量を設ける場合は、同パターンにて蓄積容量電極を同時
に形成する。
【0061】次に、TFT30を構成する半導体層1を
約900〜1300℃の温度、好ましくは約1000℃
の温度で熱酸化することにより、約30nmの比較的薄
い厚さの熱酸化シリコン膜を形成し、さらに、減圧CV
D法等により高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シ
リコン膜からなる絶縁膜を約50nmの比較的薄い厚さ
に堆積し、熱酸化シリコン膜(第1ゲート絶縁膜2a)
および絶縁膜(第2ゲート絶縁膜2b)を含む多層構造
を持つTFT30のゲート絶縁膜を形成する。この結
果、ゲート絶縁膜の厚さは、約20〜150nmの厚
さ、好ましくは約30〜100nmの厚さとなる。この
ように、高温熱酸化時間を短くすることにより、特に8
インチ程度の大型基板を使用する場合に熱による反りを
防止することができる。ただし、ポリシリコン膜を熱酸
化することのみにより、単一層構造を持つゲート絶縁膜
を形成してもよい。
【0062】蓄積容量電極を設けている場合、ここで、
フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等によりレジ
スト層を蓄積容量電極となる部分を除く半導体層1上に
形成した後、例えばPイオンをドーズ量約3×1012
/cmでドープして、蓄積容量電極を低抵抗化しても
良い。その後レジスト層は除去しておく。
【0063】次に、減圧CVD法等によりポリシリコン
膜を堆積し、さらにリン(P)を熱拡散し、ポリシリコ
ン膜を導電化する。または、Pイオンをポリシリコン膜
の成膜と同時に導入したドープトシリコン膜を用いても
よい。ポリシリコン膜の膜厚は、約100〜500nm
の厚さ、好ましくは約300nmに堆積する。
【0064】次に、レジストマスクを用いたフォトリソ
グラフィ工程、エッチング工程等によりポリシリコン膜
のパターニングを行い、図1に示したような所定パター
ンの走査線3を形成する(図5参照)。保持容量を設け
る場合は、同時に容量線(図示略)も形成する。走査線
3および容量線は、高融点金属や金属シリサイド等の金
属合金膜で形成しても良いし、ポリシリコン膜等と組み
合わせた多層配線としても良い。
【0065】次に、図1に示したTFT30をLDD構
造を持つnチャネル型のTFTとする場合、半導体層1
に、先ず低濃度ソース領域および低濃度ドレイン領域を
形成するために、走査線3(ゲート電極)をマスクとし
て、PなどのV族元素のドーパントを低濃度で(例え
ば、Pイオンを1〜3×1013/cmのドーズ量に
て)ドープする。これにより走査線3下の半導体層1は
チャネル領域となる。この不純物のドープにより走査線
3も低抵抗化される。
【0066】次に、TFT30を構成する高濃度ソース
領域および高濃度ドレイン領域を形成するために、走査
線3よりも幅の広いマスクでレジスト層を走査線3上に
形成した後、同じくPなどのV族元素のドーパントを高
濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1015/cm
のドーズ量にて)ドープする。また、TFT30をpチ
ャネル型とする場合、半導体層1に、低濃度ソース領域
および低濃度ドレイン領域並びに高濃度ソース領域およ
び高濃度ドレイン領域を形成するために、BなどのIII
族元素のドーパントを用いてドープする。なお、例え
ば、低濃度のドープを行わずに、オフセット構造のTF
Tとしてもよく、走査線3をマスクとして、Pイオン、
Bイオン等を用いたイオン注入技術によりセルフアライ
ン型のTFTとしてもよい。この不純物のドープにより
走査線3もさらに低抵抗化される。
【0067】次に、多層構造を持つゲート絶縁膜2a、
2bを貫通して半導体層1表面にまで達し、次工程で形
成する下層側データ線6dと高濃度ソース領域とを電気
的接続するためのコンタクトホール5aを、反応性イオ
ンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドラ
イエッチングにより形成する。このようなドライエッチ
ングは、指向性が高いため、小さな径のコンタクトホー
ル5aを開孔可能である。あるいは、コンタクトホール
5aが半導体層1を突き抜けるのを防止するのに有利な
ウエットエッチングを併用してもよい。このウエットエ
ッチングは、コンタクトホール5aに対し、より良好な
コンタクトをとるためのテーパを付与する観点からも有
効である。
【0068】次に、ゲート絶縁膜2a、2b上に、スパ
ッタリング等により遮光性のAl等の低抵抗金属や金属
シリサイド等を金属膜として、約100〜500nmの
厚さ、好ましくは約300nmに堆積する。
【0069】次に、フォトリソグラフィ工程、エッチン
グ工程等により金属膜のパターニングを行い、下層側デ
ータ線6dを形成する(図6参照)。
【0070】なお、これらのTFT30の素子形成工程
と並行して、nチャネル型TFTおよびpチャネル型T
FTから構成される相補型構造を持つデータ線駆動回
路、走査線駆動回路等の周辺回路をTFTアレイ基板1
0上の周辺部に形成してもよい。このように、本実施形
態において、画素スイッチング用TFT30を構成する
半導体層1をポリシリコンで形成すれば、画素スイッチ
ング用TFT30の形成時にほぼ同一工程で周辺回路を
形成することができ、製造上有利である。
【0071】次に、レジスト層を除去した後、走査線3
上、およびゲート絶縁膜2a、2b上に、減圧CVD
法、プラズマCVD法等により高温酸化シリコン膜(H
TO膜)や窒化シリコン膜からなる第1層間絶縁膜81
を10nm以上、200nm以下の比較的薄い厚さに堆
積する。ただし、前述のように、第1層間絶縁膜81
は、多層膜から構成してもよいし、一般にTFTのゲー
ト絶縁膜を形成するのに用いられる各種の公知技術によ
り、第1層間絶縁膜81を形成可能である。第1層間絶
縁膜81の場合には、第2層間絶縁膜4の場合のように
比較的薄くするとデータ線および走査線3間の寄生容量
が大きくなってしまうことはなく、また、TFT30に
おけるゲート絶縁膜2a、2bのように比較的薄く構成
するとトンネル効果等の特異現象が発生することもな
い。
【0072】次に、後で形成するバリア層と高濃度ドレ
イン領域とを電気的接続するためのコンタクトホール
を、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッ
チング等のドライエッチングにより形成する。このよう
なドライエッチングは、指向性が高いため、小さな径の
コンタクトホールを開孔可能である。あるいは、コンタ
クトホールが半導体層1を突き抜けるのを防止するのに
有利なウエットエッチングを併用してもよい。このウエ
ットエッチングは、コンタクトホールに対し、より良好
なコンタクトをとるためのテーパを付与する観点からも
有効である。
【0073】次に、第1層間絶縁膜81およびコンタク
トホールを介して覗く高濃度ドレイン領域の全面に、T
i、Cr、W、Ta、MoおよびPd等の金属や金属シ
リサイド等の金属合金膜をスパッタ処理により堆積し
て、50〜500nm程度の膜厚の導電膜を形成する。
50nm程度の厚みがあれば、後に第2コンタクトホー
ルを開孔する時に突き抜ける可能性は殆どない。なお、
この導電膜上には、表面反射を緩和するためにポリシリ
コン膜等の反射防止膜を形成しても良い。また、導電膜
は応力緩和のためにドープトポリシリコン膜等を用いて
も良い。
【0074】次に、形成された導電膜上にフォトリソグ
ラフィによりバリア層のパターンに対応するレジストマ
スクを形成し、レジストマスクを介して導電膜に対しエ
ッチングを行うことにより、バリア層を形成する。
【0075】次に、第1層間絶縁膜81およびバリア層
を覆うように、例えば、常圧または減圧CVD法やTE
OSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPS
Gなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シ
リコン膜等からなる第2層間絶縁膜4を形成する。第2
層間絶縁膜4の膜厚は、約500〜1500nmが好ま
しい。第2層間絶縁膜4の膜厚が500nm以上あれ
ば、データ線および走査線3間における寄生容量はあま
り問題とならない。
【0076】次に、高濃度ソース領域および高濃度ドレ
イン領域を活性化するために約1000℃のアニール処
理を20分程度行った後、上層側データ線6cに対する
コンタクトホール5を開孔する。この上層側データ線6
cに対するコンタクトホール5は第2層間絶縁膜4およ
び第1層間絶縁膜81を貫通して下層側データ線6dの
表面に達するものである。また、走査線3や容量線を基
板周辺領域において図示しない配線と接続するためのコ
ンタクトホールも、コンタクトホール5と同一の工程に
より第2層間絶縁膜4に開孔することができる。
【0077】次に、第2層間絶縁膜4の上に、スパッタ
リング等により、遮光性のAl等の低抵抗金属や金属シ
リサイド等を金属膜として、約100〜500nmの厚
さ、好ましくは約300nmの厚さに堆積する。
【0078】次に、フォトリソグラフィ工程、エッチン
グ工程等により上記金属膜をパターニングすることによ
り、上層側データ線6cを形成する(図7参照)。ここ
で、図2に示すように、TFTアレイ基板上にカラーフ
ィルタを形成する場合、上層側データ線6cを形成後、
まず感光性材料に赤色顔料を分散させた有機材料を基板
面にスピンコート法等を用いて塗布する。その後、Rの
画素形状になるように、フォトリソグラフィ工程を用い
てパターニングを行う。以降、青色、緑色について同様
の工程を繰り返すことににより、第2層間絶縁膜上にカ
ラーフィルター層が形成される。
【0079】次に、上層側データ線6cまたは図示しな
いカラーフィルター層上を覆うように、例えば、常圧ま
たは減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、
PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、
窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶
縁膜7を形成する。第3層間絶縁膜7の膜厚は、約50
0〜1500nmが好ましい。
【0080】次に、第3層間絶縁膜7を貫通して次に形
成する画素電極9r、9g、9bとバリア層とを電気的
接続するためのコンタクトホール8を、反応性イオンエ
ッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエ
ッチングにより形成する。また、テーパ状にするために
ウェットエッチングを用いても良い。
【0081】次に、第3層間絶縁膜7の上に、スパッタ
処理等により、ITO膜等の透明導電性薄膜を、約50
〜200nmの厚さに堆積し、更に、フォトリソグラフ
ィ工程、エッチング工程等により透明導電性薄膜をパタ
ーニングし、画素電極9r、9g、9bを形成する(図
8参照)。なお、当該液晶装置を反射型の液晶装置に用
いる場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料から
画素電極9r、9g、9bを形成してもよい。続いて、
画素電極9r、9g、9bの上にポリイミド系の配向膜
の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つよ
うに且つ所定方向でラビング処理を施すこと等により、
配向膜16(図2および図3参照)が形成される。
【0082】他方、図2および図3に示した対向基板2
0については、まず、ネオセラム等からなる基板を用意
し、この基板上に感光性樹脂を塗布する。次に、各マイ
クロレンズとなる部分に対応する凸部が残るように所定
パターンを有するマスクを介して、感光性樹脂をマスク
露光し、その後、ウエットまたはドライエッチングによ
り現像する。次に、熱フローを印加し、感光性樹脂の熱
変形および表面張力により、滑らかな各マイクロレンズ
の凸面形状を感光性樹脂からなる、図2に示したような
複数のマイクロレンズ44を形成する。この際、特に熱
フローを基板面上で制御することにより、所定の集光能
力を有するように複数のマイクロレンズ44を形成す
る。次に、マイクロレンズ44の表面にアクリル系接着
剤を塗布してネオセラム等からなるカバーガラスを接着
する。次に、カバーガラスを研磨して、所定の厚みを有
するカバーガラス47とする。
【0083】次に、カバーガラス47上に、第2遮光膜
23を、例えば金属クロムをスパッタした後、フォトリ
ソグラフィ工程、エッチング工程を経て形成する。な
お、この第2遮光膜23は、Cr、Ni、Al等の金属
材料の他、カーボンやTiをフォトレジストに分散した
樹脂ブラック等の材料から形成してもよい。なお、TF
Tアレイ基板10上で、データ線6a、6b、バリア
層、第1遮光膜等で遮光領域を規定すれば、対向基板2
0上の第2遮光膜23を省くこともできる。
【0084】その後、対向基板20の全面にスパッタ処
理等により、ITO等の透明導電性薄膜を、約50〜2
00nmの厚さに堆積することにより、対向電極21を
形成する。さらに、対向電極21の全面にポリイミド系
の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角
を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等
により、配向膜22(図2および図3参照)が形成され
る。
【0085】最後に、上述のように各層が形成されたT
FTアレイ基板10と対向基板20とは、配向膜16お
よび22が対面するようにシール材(図10および図1
1参照)により貼り合わされ、真空吸引等により、両基
板間の空間に、例えば複数種類のネマティック液晶を混
合してなる液晶が吸引されて、所定層厚の液晶層50が
形成される。この際、対向基板20上の各マイクロレン
ズ44の中心が、TFTアレイ基板10上の各画素開口
領域42の中心に一致するように各基板同士を位置合わ
せする(図9参照。この図においてはマイクロレンズ4
4の輪郭を2点鎖線で示す)。
【0086】[電気光学装置の全体構成]以上のように
構成された各実施形態における液晶装置の全体構成を図
10および図11を参照して説明する。なお、図10
は、TFTアレイ基板10をその上に形成された各構成
要素とともに対向基板20の側から見た平面図であり、
図11は、図10のH−H断面図である。
【0087】図10において、TFTアレイ基板10の
上には、シール材52がその縁に沿って設けられてお
り、その内側に並行して、例えば第2遮光膜23と同じ
あるいは異なる材料からなる画像表示領域の周辺を規定
する額縁としての第3遮光膜53が設けられている。シ
ール材52の外側の領域には、データ線6aに画像信号
を所定タイミングで供給することによりデータ線6aを
駆動するデータ線駆動回路101および実装端子102
がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられてお
り、走査線3aに走査信号を所定タイミングで供給する
ことにより走査線3aを駆動する走査線駆動回路104
が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。
走査線3aに供給される走査信号遅延が問題にならない
のならば、走査線駆動回路104は片側だけでも良いこ
とは言うまでもない。また、データ線駆動回路101を
画像表示領域の辺に沿って両側に配列してもよい。例え
ば上層側のデータ線は画像表示領域の一方の辺に沿って
配設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給し、下
層側のデータ線は前記画像表示領域の反対側の辺に沿っ
て配設されたデータ線駆動回路から画像信号を供給する
ようにしてもよい。この様にデータ線を櫛歯状に駆動す
るようにすれば、データ線駆動回路の占有面積を拡張す
ることができるため、複雑な回路を構成することが可能
となる。
【0088】さらに、TFTアレイ基板10の残る一辺
には、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路
104間をつなぐための複数の配線105が設けられて
いる。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも1
箇所においては、TFTアレイ基板10と対向基板20
との間で電気的導通をとるための導通材106が設けら
れている。そして、図11に示すように、図10に示し
たシール材52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当
該シール材52によりTFTアレイ基板10に固着され
ている。なお、TFTアレイ基板10上には、これらの
データ線駆動回路101、走査線駆動回路104等に加
えて、複数のデータ線6aに画像信号を所定のタイミン
グで印加するサンプリング回路、複数のデータ線6aに
所定電圧レベルのプリチャージ信号を画像信号に先行し
て各々供給するプリチャージ回路、製造途中や出荷時の
当該液晶装置の品質、欠陥等を検査するための検査回路
等を形成してもよい。なお、本実施の形態によれば、対
向基板20上の第2遮光膜23はTFTアレイ基板10
の遮光領域よりも小さく形成すれば良い。また、液晶装
置の用途により、第2遮光膜23は容易に取り除くこと
ができる。
【0089】以上、図1から図11を参照して説明した
本実施の形態では、データ線駆動回路101および走査
線駆動回路104をTFTアレイ基板10の上に設ける
代わりに、例えばTAB(Tape Automated Bonding)基
板上に実装された駆動用LSIに、TFTアレイ基板1
0の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して電
気的および機械的に接続するようにしてもよい。また、
対向基板20の投射光が入射する側およびTFTアレイ
基板10の出射光が出射する側には各々、例えば、TN
(Twisted Nematic)モード、VA(Vertically Aligne
d)モード、PDLC(Polymer Dispersed Liquid Crysta
l)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード
/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィル
ム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置さ
れる。
【0090】以上説明した本実施形態における液晶装置
は、図14に示すような単板式の液晶プロジェクタに適
用される。単板式の液晶プロジェクタは、図14に示さ
れるように、光源202から出射された非偏光な光がイ
ンテグレータ光学系300を構成する第1の光学要素3
20の複数の微小レンズ321及び第2の光学要素33
0に含まれる集光レンズ340の複数の微小レンズ34
1によって複数の部分光束に分割されて偏光変換素子3
61の近傍で集光される。偏光変換素子361に入射さ
れた複数の部分光束は、1種の直線偏光光に変換され、
液晶ライトバルブ207に均一な光を入射する。そし
て、液晶ライトバルブ207に入射された光は与えられ
た画像情報に従って変調され、液晶ライトバルブ207
から出射された変調光は投射レンズ208に出射し、投
射レンズ208は変調光を投射スクリーン209上に投
射する。このようにプロジェクタの単板化によって必要
な部品点数を少なくすることができるので、光学系の小
型化と、低コスト化を図ることができる。また本実施形
態にある効果により、3板方式に比べて見劣りしない明
るい表示を得ることができる。
【0091】また、以上のような用途だけではなく、カ
ラーフィルタ層を有しているため、液晶プロジェクタ以
外の直視型や反射型のカラー液晶テレビなどのカラー液
晶装置に本実施の形態における液晶装置を適用すること
もできる。さらに、TFTアレイ基板上にカラーフィル
ター層を設ける代わりに、対向基板20上に、何層もの
屈折率の相違する干渉層を堆積することで、光の干渉を
利用してRGBの各色を作り出すダイクロイックフィル
タを画素の形状に対応させて形成してもよい。このダイ
クロイックフィルタ付き対向基板によれば、より明るい
カラー液晶装置が実現できる。
【0092】以上、説明した各実施形態における液晶装
置では、従来と同様に入射光を対向基板20の側から入
射することとしたが、第1遮光膜11aを設けているの
で、TFTアレイ基板10の側から入射光を入射し、対
向基板20の側から出射するようにしても良い。すなわ
ち、このように液晶装置を液晶プロジェクタに取り付け
ても、半導体層1aのチャネル領域1a’およびソース
側LDD領域1b、ドレイン側LDD領域1cに光が入
射することを防ぐことができ、高画質の画像を表示する
ことが可能である。この場合、TFTアレイ基板側にマ
イクロレンズを装着してもよい。
【0093】また、各画素に設けられるスイッチング素
子としては、正スタガ型またはコプラナー型のポリシリ
コンTFTであるとして説明したが、逆スタガ型のTF
TやアモルファスシリコンTFT等の他の形式のTFT
に対しても、本実施の形態は有効である。
【0094】[電子機器]次に、以上詳細に説明した液
晶装置100を備えた電子機器の実施の形態について図
12および図13を参照して説明する。
【0095】まず、図12に、このように液晶装置10
0を備えた電子機器の概略構成を示す。図12におい
て、電子機器は、表示情報出力源1000、表示情報処
理回路1002、駆動回路1004、液晶装置100、
クロック発生回路1008並びに電源回路1010を備
えて構成されている。表示情報出力源1000は、RO
M(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memo
ry)、光ディスク装置などのメモリ、画像信号を同調し
て出力する同調回路等を含み、クロック発生回路100
8からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの
画像信号などの表示情報を表示情報処理回路1002に
出力する。表示情報処理回路1002は、増幅・極性反
転回路、シリアル−パラレル変換回路、ローテーション
回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種処
理回路を含んで構成されており、クロック信号に基づい
て入力された表示情報からデジタル信号を順次生成し、
クロック信号CLKとともに駆動回路1004に出力す
る。駆動回路1004は、液晶装置100を駆動する。
電源回路1010は、上述の各回路に所定電源を供給す
る。なお、液晶装置100を構成するTFTアレイ基板
の上に、駆動回路1004を搭載してもよく、これに加
えて表示情報処理回路1002を搭載してもよい。
【0096】次に、図13にこのように構成された電子
機器の具体例を示す。
【0097】図13において、電子機器の他の例たるマ
ルチメディア対応のラップトップ型のパーソナルコンピ
ュータ(PC)1200は、上述した液晶装置100が
トップカバーケース内に設けられており、さらに、CP
U、メモリ、モデム等を収容するとともにキーボード1
202が組み込まれた本体1204を備えている。
【0098】以上、図13を参照して説明した電子機器
の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型またはモニ
タ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション
装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、エンジニア
リング・ワークステーション(EWS)、携帯電話、テ
レビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等な
どが図12に示した電子機器の例として挙げられる。
【0099】以上説明したように、本実施の形態によれ
ば、製造効率が高く高品位の画像表示が可能な液晶装置
を備えた各種の電子機器を実現できる。
【0100】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に
よれば、特にデータ線配置領域内に複数本のデータ線を
まとめて配置し、これらのデータ線から当該画素開口領
域内の3つの画素電極に画像信号を供給する構成によ
り、従来の構成のように画素開口領域内にデータ線を配
置する必要がなくなるため、従来に比べて開口率を向上
させることができる。さらに、略正方形の画素開口領域
を中心点を通るように3等分し、これを3つの色光に対
応する各画素としてこれに対応するマイクロレンズを設
けた場合、各画素を透過する光の透過率を略均等化する
ことができ、従来に比べて光の利用効率を向上すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態である液晶装置を構成
するTFTアレイ基板の一画素を示す平面図である。
【図2】 図1のA−A’線に沿う断面図である。
【図3】 図1のB−B’線に沿う断面図である。
【図4】 同、液晶装置の製造方法を順を追って示す工
程断面図である。
【図5】 同、工程断面図の続きである。
【図6】 同、工程断面図の続きである。
【図7】 同、工程断面図の続きである。
【図8】 同、工程断面図の続きである。
【図9】 同、工程断面図の続きである。
【図10】 本実施の形態のTFTアレイ基板をその上
に形成された各構成要素とともに対向基板の側から見た
平面図である。
【図11】 図10のH−H線に沿う断面図である。
【図12】 本発明による電子機器の実施の形態の概略
構成を示すブロック図である。
【図13】 電子機器の一例としてパーソナルコンピュ
ータを示す正面図である。
【図14】 本発明による単板式の液晶プロジェクタの
一例の概略構成を示す図である。
【図15】 液晶ライトバルブを構成するTFTアレイ
基板の平面図である。
【図16】 従来のTFTアレイ基板の平面図であっ
て、従来の問題点を説明するための図である。
【符号の説明】
1…半導体層 2a,2b…ゲート絶縁膜 3…走査線 4…第2層間絶縁膜 5,8…コンタクトホール 6a,6b…データ線 6c…上層側データ線 6d…下層側データ線 7…第3層間絶縁膜 9r,9g,9b…画素電極 10…TFTアレイ基板 16,22…配向膜 20…対向基板 21…対向電極 23…第2遮光膜 30…TFT(薄膜トランジスタ、スイッチング素子) 40…走査線配置領域 41…データ線配置領域 42…画素開口領域 43r,43g…色素層(カラーフィルター) 44…マイクロレンズ 45…マイクロレンズアレイ 46…接着剤 47…カバーガラス 50…液晶層(電気光学材料) 81…第1層間絶縁膜 100…液晶装置
フロントページの続き Fターム(参考) 2H088 EA13 FA10 FA18 GA02 GA10 HA13 HA25 JA05 JA10 MA02 MA04 MA06 2H091 FA05Y FA29X FB06 FB12 FC10 FC26 FD04 FD12 FD22 GA02 GA13 HA07 HA18 JA02 LA17 LA18 MA07 2H092 GA13 JA25 JA29 JA38 JA42 JA44 JB13 JB23 JB32 JB33 JB38 JB51 JB57 JB63 JB69 KA04 KA07 KA16 KA18 MA07 MA14 MA15 MA16 MA18 MA19 MA20 MA29 MA35 MA37 MA41 NA04 NA25 PA08 PA10 QA07 QA18 RA05

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に電気光学材料が挟持され
    てなり、前記一対の基板のうちの一方の基板上に、互い
    に交差する複数の走査線配置領域と複数のデータ線配置
    領域と、前記走査線配置領域と前記データ線配置領域と
    に囲まれた領域であって基板上にマトリクス状に配置さ
    れた複数の画素開口領域とを有し、各画素開口領域内
    に、複数の異なる色光にそれぞれ対応する複数の画素電
    極と、これら画素電極の各々にそれぞれ接続された複数
    のスイッチング素子とが設けられていることを特徴とす
    る電気光学装置。
  2. 【請求項2】 一対の基板間に電気光学材料が挟持され
    てなり、前記一対の基板のうちの一方の基板上に、互い
    に交差する複数の走査線配置領域と複数のデータ線配置
    領域と、前記走査線配置領域と前記データ線配置領域と
    に囲まれた領域であって基板上にマトリクス状に配置さ
    れた複数の画素開口領域とを有し、各画素開口領域内
    に、3つの異なる色光にそれぞれ対応する3つの画素電
    極と、これら画素電極の各々にそれぞれ接続された3つ
    のスイッチング素子とが設けられていることを特徴とす
    る電気光学装置。
  3. 【請求項3】 前記各走査線配置領域内に1本以上の走
    査線が配置されるとともに前記各データ線配置領域内に
    2本または3本のデータ線が配置され、前記3つの画素
    電極それぞれに対して、これら画素電極を含む画素開口
    領域の両側に隣接する前記データ線配置領域内の2本ま
    たは3本のデータ線のいずれかから前記スイッチング素
    子を介して画像信号が供給される構成となっていること
    を特徴とする請求項2に記載の電気光学装置。
  4. 【請求項4】 前記各データ線配置領域内に配置される
    データ線が層間絶縁膜を間に挟む2層の配線層からなる
    2本のデータ線であり、これら2本のデータ線をなす上
    層側データ線、下層側データ線の各々から前記3つの画
    素電極に対して画像信号が供給されることを特徴とする
    請求項2記載の電気光学装置。
  5. 【請求項5】 平面視した際に前記上層側データ線と前
    記下層側データ線の少なくとも一部が重なるように配置
    されたことを特徴とする請求項4記載の電気光学装置。
  6. 【請求項6】 前記下層側データ線の少なくとも一部が
    前記走査線と同一配線層で形成され、前記下層側データ
    線が前記走査線と交差する箇所では前記下層側データ線
    が前記上層側データ線と同一配線層上に形成され該上層
    側データ線と接触しない位置に配置されたことを特徴と
    する請求項4または5記載の電気光学装置。
  7. 【請求項7】 前記下層側データ線が前記走査線配置領
    域間で分断され、該下層側データ線の端部が、前記層間
    絶縁膜を貫通するコンタクトホールを介して、前記上層
    側データ線と同一配線層上に形成され該上層側データ線
    と接触しないように配置された他の上層側データ線と接
    続されたことを特徴とする請求項6記載の電気光学装
    置。
  8. 【請求項8】 前記3つの画素電極に対応する3つのス
    イッチング素子が、前記画素開口領域を間に挟む前記走
    査線配置領域内の2本の走査線により駆動されることを
    特徴とする請求項2ないし7のいずれかに記載の電気光
    学装置。
  9. 【請求項9】 前記一方の基板上に、前記各画素開口領
    域内の3つの画素電極にそれぞれ3つの異なる色素層を
    対応させたカラーフィルターが設けられたことを特徴と
    する請求項2ないし8のいずれかに記載の電気光学装
    置。
  10. 【請求項10】 前記各画素開口領域内に配置される3
    つの画素電極が、前記画素開口領域に対して、略中心対
    称に配置されていることを特徴とする請求項2ないし9
    のいずれかに記載の電気光学装置。
  11. 【請求項11】 前記画素開口領域の形状が略正方形で
    あることを特徴とする請求項10記載の電気光学装置。
  12. 【請求項12】 前記一対の基板の少なくとも一方の基
    板上に、入射光を前記各画素開口領域に向けて集光する
    マイクロレンズアレイが設けられたことを特徴とする請
    求項10または11記載の電気光学装置。
  13. 【請求項13】 前記マイクロレンズアレイを構成する
    各マイクロレンズが前記各画素開口領域に対応して設け
    られ、前記各マイクロレンズの中心が前記各画素開口領
    域の中心の位置に一致するように配置されたことを特徴
    とする請求項12記載の電気光学装置。
  14. 【請求項14】 前記電気光学材料がノーマリーブラッ
    ク型液晶であることを特徴とする請求項2ないし13の
    いずれかに記載の電気光学装置。
  15. 【請求項15】 一対の基板間に電気光学材料が挟持さ
    れてなり、前記一対の基板のうちの一方の基板上に、互
    いに交差する複数の走査線配置領域と複数のデータ線配
    置領域と、前記走査線配置領域と前記データ線配置領域
    とに囲まれた領域であって基板上にマトリクス状に配置
    された画素開口領域とを有してなる電気光学装置の製造
    方法であって、 前記一方の基板上に薄膜トランジスタを構成する半導体
    層を形成する工程と、 該半導体層を覆うゲート絶縁膜を形成する工程と、 該ゲート絶縁膜上の前記走査線配置領域内に前記半導体
    層の上方を横断する走査線を形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜を貫通して前記半導体層に達する第1
    のコンタクトホールを形成する工程と、 前記ゲート絶縁膜上の前記データ線配置領域内に、前記
    走査線と接触しないように前記第1のコンタクトホール
    を介して前記半導体層に接続される下層側データ線を形
    成する工程と、 前記走査線および前記下層側データ線を覆う第1の層間
    絶縁膜を形成する工程と、 該第1の層間絶縁膜を貫通して前記下層側データ線に達
    する第2のコンタクトホールを形成する工程と、 前記第1の層間絶縁膜上の前記データ線配置領域内に、
    下層側データ線の延在方向において1画素おきに配置さ
    れた下層側データ線同士を前記第2のコンタクトホール
    を介して接続する上層側データ線を形成する工程と、 前記上層側データ線を覆う第2の層間絶縁膜を形成する
    工程と、 前記第2の層間絶縁膜上の前記画素開口領域内に前記半
    導体層に電気的に接続される画素電極を形成する工程
    と、を有することを特徴とする電気光学装置の製造方
    法。
  16. 【請求項16】 前記半導体層と前記画素電極とを前記
    第1の層間絶縁膜上に形成した導電層を介して電気的に
    接続することを特徴とする請求項15に記載の電気光学
    装置の製造方法。
  17. 【請求項17】 前記画素電極形成工程において、前記
    画素開口領域内に3つの画素電極を該画素開口領域の中
    心から放射状に延びる3本の線分で分割された形状を一
    部有するように形成することを特徴とする請求項15ま
    たは16に記載の電気光学装置の製造方法。
  18. 【請求項18】 請求項2ないし14のいずれかに記載
    の電気光学装置を備えた投射型表示装置であって、光源
    と、該光源から出射された光を変調する前記電気光学装
    置と、該電気光学装置により変調された光を投射面に拡
    大投影する拡大投影光学系とを有することを特徴とする
    投射型表示装置。
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