JP2004126554A - 電気光学パネル及び電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】比較的簡単な構成を用いることにより、画素が微細化しても工程歩留まりや画素開口率の低下を招かない電気光学パネル及び当該電気光学パネルを備えた電子機器を提供する。
【解決手段】TFTアレイ基板(10)上には、複数のデータ線(6a)にコンタクトホール(5)を介して夫々接続されており、データ線(6a)及び走査線(3a)によりTFT(30)を用いて駆動される複数の画素電極(9a)が設けられている。TFT(30)と画素電極(9a)を接続するためのコンタクトホール(8)は、走査線(3a)と容量線(3b)との間に位置し、コンタクトホール(8)の周囲の走査線(3a)と容量線(3b)には窪みが設けられている。
【選択図】  図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、薄膜トランジスタ(以下、TFT:Thin Film Transistorと称す)駆動等によるアクティブマトリクス駆動方式の電気光学パネル及びこれを用いた電子機器の技術分野に属し、特に、画素が微細化しても工程歩留まりや画素開口率の低下を招かない電気光学パネル及びこれを用いた電子機器の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
従来、マトリクス状に複数設けられた画素電極をスイッチング素子であるTFTにより制御するアクティブマトリクス駆動方式の液晶パネル等の電気光学パネルにおいては、図16に示すように、縦横に夫々配列された多数の走査線3a及びデータ線6a並びにこれらの各交点に対応して多数のTFT30’及び当該TFTにコンタクトホール8を介して電気的に接続された画素電極9aがTFTアレイ基板上に設けられている。各TFT30’の構成は、半導体層1aのチャネル領域1a’(図16 左上り斜線部)を走査線3aから突出したゲート電極3a’により制御し、画像信号を供給するデータ線6aがコンタクトホール5を介して電気的に半導体層1aのソース領域に接続され、画素電極9aが半導体層1aのドレイン領域に接続されている。特に画素電極9aは、TFT30’やデータ線6a及び走査線3a等の配線を構成する各種の膜や当該画素電極9aを相互に絶縁するための層間絶縁膜上に設けられているため、層間絶縁膜等に開孔されたコンタクトホール8を介してTFT30’のドレイン領域に接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、液晶パネルの技術分野において、高解像度な画質を得るために、画素の高精細化への要請が強まる一方であり、画素ピッチの微細化は益々加速されている。このように、画素密度を上げて高精細な画像を表示可能とするため及び液晶パネルの大きさを小型化するために図16に示すように画素ピッチLを狭くして微細化すると、非開口領域をなす各種配線間の距離が狭まることになる。また、液晶パネルの重要な要素として明るさがあり、これは画像表示領域に対する画素の開口領域の比率である画素開口率を高めることで実現できるが、画素が微細化すると、データ線6aや走査線3aといった配線やスイッチング素子であるTFT30’の領域は非開口領域となるので、画素開口率を高めるにはある一定の限界がある。そこで、画素が微細化しても、画素開口率を高めるために、画素電極9aとTFT30’を接続するためのコンタクトホール8とデータ線6aや走査線3aとの間隔も狭まってしまう。従って、画素電極9aと各種配線が短絡し、致命的な画素欠陥を生じる可能性があった。
【0004】
また、データ線6aや走査線3a等の配線幅を細めるだけでなく、スイッチング素子としてのTFT30’を微細化することも重要であり、半導体層1aのソース領域とデータ線6aとのコンタクトホール5、及びドレイン領域と画素電極9aとのコンタクトホール8のサイズについて各々微細化を図る必要がある。図17は、図16のD−D’線に沿った断面図、すなわちTFT30’の断面図を示しており、コンタクトホール8を開孔する工程を示している。図17(a)において、ドレイン領域1e上にゲート絶縁膜2や層間絶縁膜4及び7を形成した後、図17(b)に示すように、レジスト302をフォトマスク303の方から露光する事により、ポジ型のレジストの場合は、光が照射された部分のレジスト302が感光し、レジスト302が除去される。ところがここで問題となるのが、ゲート電極3a’による層間絶縁膜4及び7の段差である。TFT30’のサイズの微細化を図るために、ゲート電極3a’の直近にコンタクトホール8を開孔する際に、この段差部により、マスク露光で光の乱反射が生じ、図中の矢印の方向にレジスト302が後退してしまうという不具合が生じた。これにより、フォトマスク303上の遮光性のクロム膜304のない部分、すなわちコンタクトホール開孔用のパターン径よりもレジスト302が除去されたパターン径の方が大きくなり、これを図17(c)に示すようにエッチングすると、開孔径がフォトマスク303上に形成したコンタクトホール開孔用のパターン径よりも大きくなり、コンタクトホール8の微細化が困難であるという問題があった。
【0005】
更に、液晶パネルの技術分野における表示画像の高品位化や省エネルギー化の要請の下では、マイクロレンズ等を使用した光利用効率の向上が必要であるが、図16に示す従来の画素のように光が透過する領域は、対向基板上に形成した第2遮光膜22により規定され、破線で囲った内側が光が透過する領域である。上述した従来例のように、光が透過する領域が画素開口部の中心に対して線対称ではない場合、マイクロレンズの効果を最大限に活かすことができず、入射光の利用効率を十分得ることができない。
【0006】
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、比較的簡単な構成を用いることにより、画素が微細化しても工程歩留まりや画素開口率の低下を招かない電気光学パネル及び当該電気光学パネルを備えた電子機器を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気光学パネルは上記課題を解決するために、薄膜トランジスタを介して画像信号を画素電極に供給する電気光学パネルにおいて、平面的に見て互いに並列して形成された2つの導電膜と、前記2つの導電膜の間に、上層の導電層と下層の導電層との間を電気的に接続するためのコンタクトホールとを備え、前記コンタクトホールの周囲の前記2つの導電膜には平面的に見て窪みが設けられていることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、前記2つの導電膜は、走査線と容量線であると良い。
【0009】
また、本発明は、前記コンタクトホールは、前記薄膜トランジスタの半導体層と前記画素電極との間を電気的に接続すると良い。
【0010】
また、本発明は、前記薄膜トランジスタの半導体層は、蓄積容量電極領域として前記容量線に沿って延在し、前記コンタクトホールと電気的に接続されると良い。
【0011】
また、本発明は、前記容量線の窪みは前記走査線の窪みより深いと良い。
【0012】
また、本発明は、基板上に、複数のデータ線と、該複数のデータ線に交差する複数の走査線と、前記各データ線及び前記各走査線に接続されたスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子に接続されてマトリクス状に配置された複数の画素電極とが設けられており、前記画素電極はコンタクトホールを介して前記スイッチング素子に接続されてなり、前記コンタクトホールは、前記画素電極に画像信号を供給するためのデータ線と、当該データ線と隣り合うデータ線との間のほぼ中心位置に開孔されてなると良い。
【0013】
この電気光学パネルによれば、スイッチング素子であるTFTのドレイン領域と画素電極を接続するために層間絶縁膜に開孔するコンタクトホールの形成位置を、対応する画素電極に画像信号を供給するためのデータ線と、当該データ線と隣り合うデータ線との間のほぼ中心位置に開孔することにより、データ線と画素電極との短絡を防ぐことができ、画素が微細化しても、工程歩留まりや画素開口率の低下を招くことがない。
【0014】
また、電気光学パネルは、前記基板上に、前記画素電極に所定蓄積容量を夫々付与する容量線が前記走査線とほぼ平行に設けられており、前記コンタクトホールは、相隣接する容量線及び走査線の間に開孔されていると良い。
【0015】
この電気光学パネルによれば、スイッチング素子であるTFTと画素電極を接続するためのコンタクトホールは、その段差形状により液晶のディスクリネーションを引き起こすが、走査線と容量線の間にコンタクトホールを設けることにより、画素電極間の横方向電界による液晶のディスクリネーションが発生する領域に合わせ込むことが可能となる。これにより、従来は液晶のディスクリネーションが発生することにより遮光せざるを得なかった非開口領域を最小限に抑えることができる。また、画素の書き込み電荷を保持するために画素電極に付加する蓄積容量を形成するための容量線をディスクリネーション発生領域に設けることにより、画素開口率を低下させずに、表示品位の高い電気光学パネルが実現できる。更に、コンタクトホールは、開口領域を挟むことなく相隣接する容量線及び走査線の間にあるスペースを利用して、開孔されているので、容量線及び走査線によりデータ線に沿った方向の幅が規定された線対称な開口領域を、マトリクス状に配置された各画素内において広くとることができる。従って、従来のように各画素のコーナーにコンタクトホールが形成される場合と比較して、光の利用効率が改善される。
【0016】
また、電気光学パネルは、前記スイッチング素子の下で、前記コンタクトホールの直下に、少なくとも嵩上げ膜を設けると良い。
【0017】
この電気光学パネルによれば、スイッチング素子であるTFTと画素電極を接続するためのコンタクトホールを開孔する所定の位置において、TFTの半導体層下に嵩上げ膜を敷設することにより、コンタクトホールをエッチング工程において開孔する際にTFTの半導体層を突き抜けても画素欠陥とならないように防止することができる。これにより、半導体層を薄膜化することが可能となり、高速な書き込み特性が得られることから、コントラスト比の高い電気光学パネルが実現できる。
【0018】
また、電気光学パネルは、前記スイッチング素子は薄膜トランジスタからなり、該薄膜トランジスタのソース領域がデータ線に電気的に接続されており、該薄膜トランジスタのドレイン領域が画素電極に接続されており、前記嵩上げ膜は該ドレイン領域と電気的に接続しており、導電膜であると良い。
【0019】
この電気光学パネルによれば、嵩上げ膜は、スイッチング素子であるTFTの半導体層のドレイン領域に電気的に接続するようにする。また、嵩上げ膜の材質として、ポリシリコン膜やW(タングステン),Ti(チタン),Cr(クロム),Mo(モリブデン),Ta(タンタル)といった高融点金属膜或いはその合金膜といった導電膜で形成することにより、コンタクトホールをエッチング工程において開孔する際に、万が一、半導体層を突き抜けたとしても、電気的に導通が取れているため、画素欠陥を生じることはない。
【0020】
また、電気光学パネルは、前記嵩上げ膜は、前記走査線及び容量線と重ならない位置に設けられると良い。
【0021】
この電気光学パネルによれば、TFTの半導体層のドレイン領域下に設けられる嵩上げ膜と、当該半導体層の上方にゲート絶縁膜を介して設けられる走査線及び容量線と重ならないように敷設する。これは、半導体層のドレイン領域上の層間絶縁膜の表面をほぼ平らにすることができることを意味している。これにより、前記層間絶縁膜の所定の領域にコンタクトホールを開孔するのに、層間絶縁膜を取り除かない領域にはレジストマスクを形成するが、このレジストマスクをフォトリソグラフィ工程で露光する際に、層間絶縁膜の表面が平坦化されていれば、膜表面での光の反射を抑制することができ、レジストが後退することがないため、ほぼマスク寸法とおりのコンタクトホールが形成できる。従って、コンタクトホールの開孔形状寸法が広がることがないので、画素欠陥による歩留まりの低下を招くことがない。また、コンタクトホールの寸法を微細化できるので、画素の微細化が可能となり、電気光学パネルの高精細化や小型化が実現できる。
【0022】
また、電気光学パネルは、前記嵩上げ膜の膜厚は、前記走査線及び容量線の膜厚とほぼ同一であると良い。
【0023】
この電気光学パネルによれば、嵩上げ膜の膜厚を走査線や容量線の膜厚とほぼ同一に形成することで、TFTのドレイン領域上の層間絶縁膜の表面を更に平坦にすることが可能となる。これにより、レジストマスクの後退を更に防止することができ、コンタクトホールの寸法を更に微細化することができ、更なる画素の微細化が可能となり、電気光学パネルの高精細化や小型化に有利である。
【0024】
また、電気光学パネルは、各画素の開口領域は、前記コンタクトホールに対して線対称な平面形状を持つと良い。
【0025】
この電気光学パネルによれば、TFTのドレイン領域と画素電極を電気的に接続するコンタクトホールは、各画素の開口領域の中心線に対して線対称な位置に開孔されているので、マトリクス状に配置されて四角い平面形状を持つ各画素内の中央付近に位置する線対称な開口領域を広くとることができる。そしてコンタクトホールの周囲における画素電極の段差が開口領域に対して線対称となる。従って、右回りの液晶を用いた場合でも左回りの液晶を用いた場合でも、リバースティルト等の液晶の配向不良の起き易さは、殆ど同じとなる。即ち、どちらか一方回りの液晶を用いると、配向不良が顕著に発生してしまうような事態を未然に防ぐことが可能となり、どちら回りの液晶でも等しく採用でき実用上便利である。また、図16に示す従来例のように各画素の角にコンタクトホールが形成され線対称でない開口領域内に対称形でない光照射領域が形成される場合と比較して、光の利用効率が改善される。
【0026】
また、電気光学パネルは、前記開口領域の中心線にレンズ中心を有するように、夫々の画素電極に対向する位置にマイクロレンズを設けることを特徴とする。
【0027】
この電気光学パネルによれば、マイクロレンズによる円形等の光照射領域の中心点を、画素の開口領域の中心線に合わせるようにすることで、当該開口領域に対する光照射領域が占める割合を高め、光利用効率が改善することができる。これにより、画素が微細化しても明るい電気光学パネルを実現することができる。
【0028】
また、本発明の電子機器は、上述した電気光学パネルを備えると良い。
【0029】
この電子機器によれば、電子機器は、上述した本願発明の電気光学パネルを備えており、画素が微細化しても歩留まりの低下を招くことがなく、また、開口領域に対する光照射領域が広く、光の利用効率が改善された電気光学パネルにより、明るく高品位の画像表示が可能となる。
【0030】
本発明のこのような作用及び他の利得は次に説明する実施の形態から明らかにする。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。尚、本実施の形態では、電気光学パネルの一例として液晶パネルを用いて説明する。
【0032】
(液晶パネルの第1実施形態)
液晶パネルの第1実施形態の構成について図1から図3に基づいて説明する。図1は、液晶パネルの画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素を示した等価回路図である。図2は、液晶パネルを構成するTFTアレイ基板上の隣接する複数の画素群を示した平面図であり、図3は図2におけるA−A’間の断面図であり、画素のスイッチング素子としてのTFTの構造を示している。図3においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0033】
まず、本実施の形態による液晶パネルの画像表示領域を構成するマトリクス状に形成された複数の画素は、図1に示すように、画素電極9ato画素電極9aを制御するためのTFT30がマトリクス状に複数形成されており、画像信号を供給するデータ線6aが当該TFT30のソースに電気的に接続されている。データ線6aに書き込む画像信号はS1,S2,…,Snの順に線順次に供給しても構わないし、隣接する複数のデータ線6a同士に対してグループ毎に供給するようにしても良い。また、前記TFT30のゲートに走査線3aが電気的に接続されており、所定のタイミングで走査線31に走査信号をパルス的にG1,G2,…Gmの順に線順次で印加するように構成されている。画素電極9aは、TFT30のドレインに電気的に接続されており、スイッチング素子であるTFT30を一定期間だけそのスイッチを閉じることにより、データ線から供給される画像信号を所定のタイミングで書き込む。画素電極9aを介して液晶に書き込まれた所定レベルの画像信号は対向基板(後述する)に形成された対向電極(後述する)との間で一定期間保持される。液晶は、印加される電圧レベルにより分子集団の配向や秩序が変化することにより、光を変調し、階調表示を可能にする。ノーマリーホワイトモードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部分を通過不可能とされ、ノーマリーブラックモードであれば、印加された電圧に応じて入射光がこの液晶部分を通過可能とされ、全体として液晶パネルからは画像信号に応じたコントラストを持つ光が出射する。ここで、保持された画像信号がリークするのを防ぐために、画素電極9aと対向電極との間に形成される液晶容量と並列に蓄積容量70を付加する。これにより、保持特性は更に改善され、コントラスト比の高い液晶パネルが実現できる。尚、蓄積容量70を形成する方法としては、容量を形成するための配線である容量線3bを設けても良いし、前段の走査線3aとの間で容量を形成しても良いことは言うまでもない。
【0034】
次に、液晶パネルの第1実施形態の構成について説明する。
【0035】
第1実施形態によれば、液晶パネルの画像表示領域を構成する画素の平面レイアウトは図2に示すような構成を採る。すなわち、マトリクス状に設けられた複数の画素電極9aと、X方向に複数配列されており各々がY方向に沿って延びるデータ線6aと、Y方向に複数配列されており各々がX方向に沿って延びる走査線3a設けられている。ここで、S番目のデータ線6aと走査線3aの交差部にTFT30を構成する半導体層1aのチャネル領域1a’(図2 左上がり斜線部)を形成し、当該TFT30のソース領域はデータ線6a下においてコンタクトホール5により電気的に接続するようにする。また、半導体層1aのドレイン領域は、隣り合うSX+1番目のデータ線6aの直近まで延設され、画素に容量を付加するための第1蓄積容量電極1fを形成する。第1蓄積容量電極1fは容量線3bとの間で、ゲート絶縁膜を誘電体として蓄積容量を形成する。容量線3bは走査線3aに沿ってX方向に画像表示領域の外側まで延設される。更に、自段のデータ線6a下にも同様に半導体層1aのドレイン領域から延設して第1蓄積容量電極1fを形成するようにすれば、配線形成部という液晶パネルの非光透過領域において、効率良く蓄積容量を付加できるので、画素に書き込まれた電荷を保持するための能力が向上し、コントラスト比の高い液晶パネルが実現できる。尚、図2において、データ線6aのS番目とSX+1番目の関係が逆になったとしても何ら問題はない。
【0036】
ここで、走査線3aと容量線3bの配線間に半導体層1aのドレイン領域と画素電極9aを接続するためのコンタクトホール8を設ける。これは、コンタクトホール8の段差形状により液晶のディスクリネーションが発生する領域を、隣り合う画素電極9a間で生じる横方向電界によるディスクリネーションと同じ領域に合わせ込むことにより、従来遮光せざるを得なかった領域に効果的にコンタクトホール8を設けることができる。また、コンタクトホール8の直下には、図2の太線で囲まれた部分にエッチングストッパーとしてのポリシリコン膜やW(タングステン),Ti(チタン),Cr(クロム),Mo(モリブデン),Ta(タンタル)といった高融点金属膜或いはその合金膜といった導電性の嵩上げ膜13aを設けても良い。これは、半導体層1aのドレイン領域と画素電極9aを電気的に接続するために設けられるコンタクトホール8をエッチング工程で開孔する際に、半導体層1aを突き抜けても致命的な画素欠陥とならないようにするためであり、これにより、半導体層1aの薄膜化が実現でき、トランジスタ特性の改善及び光に対する光電効果の影響の少ない半導体層を形成できる利点がある。この場合、嵩上げ膜13aの少なくとも一部は、コンタクトホール8の形成領域を囲むように形成されてなり、また走査線3a及び容量線3bは嵩上げ膜13aに重ならないようにする。コンタクトホール8と走査線3a及び容量線3bとのマージンが少ない場合は図2に示すように、走査線3a及び容量線3bの少なくとも一方を嵩上げ膜13aに重ならないように、当該導電膜が設けられた領域に沿って走査線3a及び容量線3bを2次元的(平面的)に窪ませるようにしても良い。更に、コンタクトホール8を隣り合うS番目のデータ線6aとSX+1番目のデータ線6a間のほぼ中心に設けることにより、画素が微細化しても、データ線6aと画素電極9aが短絡することを防止することが可能となり、TFT30の不良による点欠陥や線欠陥等の致命欠陥を大幅に低減することができる。
【0037】
また、第1実施形態の液晶パネルでは、TFT30の少なくともチャネル領域1a’及び当該チャネル領域1a’とソース領域及びドレイン領域との接合部をデータ線6aの下方に形成することにより、入射光が直接チャネル領域1a’及び当該チャネル領域1a’とソース領域とドレイン領域との接合部に照射されないようにする。更に、TFT30の少なくともチャネル領域1a’及び当該チャネル領域1a’とソース領域及びドレイン領域との接合部に照射されないように、TFT30の下方にも層間絶縁膜を介してW(タングステン),Ti(チタン),Cr(クロム),Mo(モリブデン),Ta(タンタル)といった高融点金属膜或いはその合金膜やポリシリコン膜等の第1遮光膜11aを設けている(図2 右上がり斜線部)。このような構成を採れば、画素開口部を透過した光が偏光板等で反射してTFT30を照射することにより生じるリーク電流を防ぐことができる。これは、光利用効率を高めるために強い光を入射しても、半導体層1aの光電効果によるリーク電流を防止できることを意味しており、特に、プロジェクタ用途の液晶パネルには効果的である。尚、第1遮光膜11aはTFT30のトランジスタ特性の劣化を防ぐために、接地電位等の定電位を供給しておくと良い。この際、画像表示領域の外側に設けられた周辺回路に供給される電源等の定電位線に接続するようにすれば、専用の外部回路接続端子や引き回し配線を必要としないため、TFTアレイ基板のスペースの有効利用を図ることができる。
【0038】
図3は、図2のA−A’線に沿った断面であり、TFT30及び蓄積容量70の構造を三次元的に示している。TFT30は、 LDD(Lightly Doped Drain)構造を有しており、ゲート電極を含む走査線3a、走査線3aからの電界によりチャネルが形成される半導体層1aのチャネル領域1a’、走査線3aと半導体層1aとを絶縁するゲート絶縁膜を含む絶縁薄膜2、半導体層1aの低濃度ソース領域(ソース側LDD領域)1b及び低濃度ドレイン領域(ドレイン側LDD領域)1c、半導体層1aの高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを備えている。高濃度ソース領域1dにはデータ線6aが接続されており、高濃度ドレイン領域1eには、複数の画素電極9aのうちの対応する一つが接続されている。低濃度ソース領域1b及び高濃度ソース領域1d並びに低濃度ドレイン領域1c及び高濃度ドレイン領域1eは後述のように、半導体層1aに対し、n型又はp型のチャネルを形成するかに応じて所定濃度のn型用又はp型用の不純物イオンをドープすることにより形成されている。n型チャネルのTFTは、動作速度が速いという利点があり、画素のスイッチング素子であるTFT30として用いられることが多い。本実施形態では特にデータ線6aは、Al等の金属膜や金属シリサイド等の合金膜などの遮光性の導電膜から構成されている。また、走査線3a、絶縁薄膜2及び第1層間絶縁膜12の上には、高濃度ソース領域1dへ通じるコンタクトホール5及び高濃度ドレイン領域1eへ通じるコンタクトホール8が夫々形成された第2層間絶縁膜4が形成されている。この高濃度ソース領域1dへのコンタクトホール5を介して、データ線6aは高濃度ソース領域1dに電気的に接続されている。更に、データ線6a及び第2層間絶縁膜4の上には、高濃度ドレイン領域1eへのコンタクトホール8が形成された第3層間絶縁膜7が形成されている。この高濃度ドレイン領域1eへのコンタクトホール8を介して、画素電極9aは高濃度ドレイン領域1eに電気的に接続されている。前述の画素電極9aは、このように構成された第3層間絶縁膜7の上面に設けられている。ここで、コンタクトホール8の直下には半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eと当該高濃度ドレイン領域1eの下層に導電性の嵩上げ膜13aを設ける。これにより、コンタクトホール8の開孔時のエッチングで、半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eが突き抜けたとしても、下層の嵩上げ膜13aにより電気的に接続されるため、致命的な欠陥とはならない。また、コンタクトホール8を開孔する領域は、できるだけ平坦化した方がよいため、走査線3aと容量線3b及び嵩上げ膜13aの膜厚は揃えた方がよい。また、図2に示すように走査線3aと容量線3b間のスペースに嵩上げ膜13aを延設して、できるだけ平坦な領域を形成するようにする。このような構成を採れば、コンタクトホール8の周辺及び走査線3aと容量線3bの配線間において画素電極9aの下層の層間絶縁膜の表面に段差を生じることがないので、液晶のディスクリネーションが発生する領域を極力少なくすることができる。これにより、画素開口率を更に高めることが可能となる。
【0039】
TFT30は、好ましくは上述のようにLDD構造を持つが、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cに不純物イオンの打ち込みを行わないオフセット構造を持ってもよいし、走査線3aの一部からなるゲート電極をマスクとして高濃度で不純物イオンを打ち込み、自己整合的に高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するセルフアライン型のTFTであってもよい。
【0040】
また、図3に示すTFT30の構造において、TFT30の高濃度ソース領域1dと高濃度ドレイン領域1eとの間に、絶縁薄膜2を介して同一の走査信号が供給される2つの走査線3aの一部からなるゲート電極を直列抵抗となるように設けて、デユアルゲート(ダブルゲート)構造のTFTとしてもよい。これにより、TFT30のリーク電流を低減することができる。また、デユアルゲート構造のTFTを、上述のLDD構造、或いはオフセット構造を持つようにすれば、更にTFT30のリーク電流を低減することができ、高いコントラスト比を実現することができる。また、デユアルゲート構造により、冗長性を持たすことができ、大幅に画素欠陥を低減できるだけでなく、高温動作時でも、リーク電流が低いため、高コントラスト比の画質を実現することができる。尚、TFT30の高濃度ソース領域1dと高濃度ドレイン領域1eとの間に設けるゲート電極は3つ以上でもよいことは言うまでもない。
【0041】
ここで、一般には、半導体層1aのチャネル領域1a’、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c等は、光が入射するとポリシリコンが有する光電変換効果により電流が発生してしまいTFT30のトランジスタ特性が劣化するが、本実施形態では、走査線3aを上側から覆うようにデータ線6aがAl等の遮光性の金属膜等から形成されているので、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cへの入射光(即ち、図3で上側からの光)の光を効果的に防ぐことが出来る。また、前述のように、TFT30の下側には、第1遮光膜11aが設けられているので、少なくとも半導体層1aのチャネル領域1a’及び低濃度ソース領域1b、低濃度ドレイン領域1cへの戻り光(即ち、図3で下側からの光)の入射を効果的に防ぐことが出来る。
【0042】
また図1に示すように、画素電極9aには蓄積容量70が夫々設けられている。この蓄積容量70は、より具体的には、半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eから延設された第1蓄積容量電極1f、蓄積容量70の誘電体膜としての絶縁薄膜2、走査線3aと同一工程により形成される容量線3bの一部からなる第2蓄積容量電極、第2層間絶縁膜4及び第3層間絶縁膜7、並びに第2層間絶縁膜4及び第3層間絶縁膜7を介して容量線3bに対向する画素電極9aの一部から構成されている。このように、第1蓄積容量電極1fと容量線3bの一部からなる第2蓄積容量電極との間で、絶縁薄膜2を介在させて蓄積容量70が設けられているため、デューティー比が小さくても高精細な表示が可能とされる。容量線3bは、図2に示すように、走査線3aとほぼ平行に設けられている。更に、本実施形態のように、第1蓄積容量電極1f下に第1層間絶縁膜12を介して第1遮光膜11aを設けることにより、第1層間絶縁膜12が誘電体膜として機能し、蓄積容量70の増大を図ることができる。これにより、更に画質品位の高い液晶パネルが実現できる。
【0043】
(液晶パネルの製造プロセス)
次に、以上のような構成を持つ液晶パネルの製造プロセスについて図4から図7を参照して説明する。尚、図4から図6は各工程におけるTFTアレイ基板側の各層を図2のA−A’断面に対応させて示す工程図である。また、図7にTFTアレイ基板側の各層を図2のB−B’断面に対応させて示す工程図であり、図6の(17)からの工程を示している。尚、図4から図7においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。
【0044】
先ず、図4から図6を参照して、図2のA−A’断面に対応するTFT30を含む部分の製造プロセスについて説明する。
【0045】
図4の工程(1)に示すように、石英基板、ハードガラス等のTFTアレイ基板10を用意する。ここで、好ましくはN(窒素)等の不活性ガス雰囲気且つ約900〜1300℃の高温でアニール処理し、後に実施される高温プロセスにおけるTFTアレイ基板10に生じる歪みが少なくなるように前処理しておく。即ち、製造プロセスにおける最高温で高温処理される温度に合わせて、事前にTFTアレイ基板10を同じ温度かそれ以上の温度で熱処理しておく。
【0046】
このように処理されたTFTアレイ基板10の全面に、Ti(チタン)、Cr(クロム)、W(タングステン)、Ta(タンタル)、Mo(モリブデン)及びPb(鉛)等の金属や金属シリサイド等の金属合金膜を、スパッタリングにより、100〜500nm程度の膜厚、好ましくは約200nmの膜厚の遮光膜11を形成する。尚、クロストークが発生しない程度の光量を入射するような用途に使われる場合は、遮光膜11を形成しなくても良い。
【0047】
続いて、工程(2)に示すように、該形成された遮光膜11上にフォトリソグラフィにより第1遮光膜11aのパターンに対応するマスクを形成し、該マスクを介して遮光膜11に対しエッチングを行うことにより、第1遮光膜11aを形成する。この際、第1遮光膜11aは島状に形成しても良いし、走査線3a或いはデータ線6aに沿って縞状に形成しても良い。また、図2に示すように格子状に形成すれば、第1遮光膜11aの低抵抗化を図ることができる。
【0048】
次に工程(3)に示すように、第1遮光膜11aの上に、例えば、常圧又は減圧CVD法等によりTEOS(テトラ・エチル・オルソ・シリケート)ガス、TEB(テトラ・エチル・ボートレート)ガス、TMOP(テトラ・メチル・オキシ・フォスレート)ガス等を用いて、NSG(ボロンやリンを含まないシリケートガラス膜)、PSG(リンを含むシリケートガラス膜)、BSG(ボロンを含むシリケートガラス膜)、BPSG(リンとボロンを含むシリケートガラス膜)などのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第1層間絶縁膜12を形成する。この第1層間絶縁膜12の膜厚は、例えば、約800〜1500nmとする。
【0049】
次に工程(4)に示すように、減圧CVDやスパッタにより、導電膜13を形成する。導電膜13は、ポリシリコン膜やW(タングステン),Ti(チタン),Cr(クロム),Mo(モリブデン),Ta(タンタル)等の高融点金属、或いはその合金膜等からなり、導電膜13の膜厚は、後工程で形成する走査線や容量線と同じ膜厚になるようにすると良い。この利点に関しては、後述する。
【0050】
次に工程(5)に示すように、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程等を施すことにより、後工程で画素電極9aと半導体層1aのドレイン領域の直下に島状の嵩上げ膜13aを残すようにする。尚、嵩上げ膜13aは画素電極9aと半導体層のドレイン領域を電気的に接続するためのコンタクトホールがエッチング時に当該半導体層を突き抜けても不良とならないように敷設されるもので、データ線6aと半導体層のソース領域と電気的に接続するためのコンタクトホール5の直下に敷設しても何ら問題はない。
【0051】
次に工程(6)に示すように、嵩上げ膜13aの上に、約450〜550℃、好ましくは約500℃の比較的低温環境中で、流量約400〜600cc/minのモノシランガス、ジシランガス等を用いた減圧CVD(例えば、圧力約20〜40PaのCVD)により、アモルファスシリコン膜を形成する。その後、窒素雰囲気中で、約600〜700℃にて約1〜10時間、好ましくは、4〜6時間のアニール処理を施することにより、ポリシリコン膜1を約50〜200nmの厚さ、好ましくは約100nmの厚さとなるまで固相成長させる。この際、nチャネル型のTFT30を作成する場合には、Sb(アンチモン)、As(砒素)、P(リン)などのV族元素の不純物イオンを僅かにイオン注入等によりドープしても良い。また、TFT30をpチャネル型とする場合には、B(ボロン)、Ga(ガリウム)、In(インジウム)などのIII族元素の不純物イオンを僅かにイオン注入等によりドープしても良い。尚、アモルファスシリコン膜を経ないで、減圧CVD法等によりポリシリコン膜1を直接形成しても良い。或いは、減圧CVD法等により堆積したポリシリコン膜にシリコンイオンを打ち込んで一旦非晶質化(アモルファス化)し、その後アニール処理等により再結晶化させてポリシリコン膜1を形成しても良い。また、エキシマレーザー等のレーザー照射によりアニール処理をしてシリコン核を固相成長させても構わない。
【0052】
次に工程(7)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、所定パターンの島状の半導体層1aを形成する。この際、スイッチング素子となるチャネル領域及びソース・ドレイン領域だけでなく、画素の保持特性を改善するために容量を付加するための蓄積容量電極の一方の電極となる第1蓄積容量電極1fの領域を一括して形成する。
【0053】
次に工程(8)に示すように、半導体層1aを約900〜1300℃の温度、好ましくは約1000℃の温度により熱酸化することにより、約10〜50nmの比較的薄い厚さの熱酸化膜を形成し、更に減圧CVD法等により高温酸化シリコン膜(HTO膜)や窒化シリコン膜を約100〜1000オングストロームの比較的薄い厚さに堆積し、多層構造を持つ絶縁薄膜2を形成する。絶縁薄膜2はTFT30のゲート絶縁膜及び蓄積容量70の誘電体膜として機能することは言うまでもない。この結果、半導体層1aの厚さは、約20〜150nmの厚さ、好ましくは約35〜50nmの厚さとなり、ゲート絶縁膜2の厚さは、約20〜150nmの厚さ、好ましくは約30〜100nmの厚さとなる。このように高温熱酸化時間を短くすることにより、特に8インチ程度の大型基板を使用する場合に熱によるそりを防止することができる。但し、ポリシリコン膜1を熱酸化することのみにより、単一層構造を持つ絶縁薄膜2を形成してもよい。あるいは、絶縁薄膜2の高耐圧化を実現するために、窒化シリコン膜を用いても構わない。
【0054】
次に図5の工程(9)に示すように、減圧CVD法等によりポリシリコン膜3を堆積した後、P(リン)を熱拡散し、ポリシリコン膜3を導電化する。又は、Pイオンをポリシリコン膜3の成膜と同時に導入したドープトシリコン膜を用いてもよい。工程(10)に示すように、マスクを用いたフォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、図8に示した如き所定パターンの走査線3a及び容量線3bを形成する。走査線3aの膜厚は、例えば、約100〜800nmとする。この際、嵩上げ膜13aの膜厚とほぼ同じ膜厚にすることにより、コンタクトホールの開孔形状が広がらないようにすることができる。
【0055】
但し、走査線3aを、ポリシリコン膜ではなく、WやMo等の高融点金属膜又は金属シリサイド膜から形成してもよいし、若しくはこれらの金属膜又は金属シリサイド膜とポリシリコン膜を組み合わせて多層に形成してもよい。この場合、走査線3aを、図3に示す第2遮光膜22が覆う領域の一部又は全部に対応する遮光膜として配置すれば、金属膜や金属シリサイド膜の持つ遮光性により、第2遮光膜22の一部或いは全部を省略することも可能となる。この場合特に、対向基板20とTFTアレイ基板10との貼り合わせずれによる画素開口率の低下を防ぐことが出来る利点がある。
【0056】
次に工程(11)に示すように、TFT30をLDD構造を持つnチャネル型のTFTとする場合、半導体層1aに、先ず低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1cを形成するために、走査線3aを拡散マスクとして、PなどのV族元素の不純物イオン300を低濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1013/cmのドーズ量にて)ドープする。これにより走査線3a下の半導体層1aはチャネル領域1a’となる。また、容量線3b下の半導体層1aは絶縁薄膜2を誘電体とし蓄積容量70を形成する第1蓄積容量電極1fとなる。尚、第1蓄積容量電極1fを形成する部分にあらかじめPイオン等を打ち込んで低抵抗化しておいても良い。
【0057】
次に工程(12)に示すように、高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、走査線3aよりも幅の広いマスクでレジスト層302を走査線3a上に形成した後、同じくPなどのV族元素の不純物イオン301を高濃度で(例えば、Pイオンを1〜3×1015/cmのドーズ量にて)ドープする。また、TFT30をpチャネル型とする場合、nチャネル型のTFT30の領域をレジストで覆って保護し、工程(11)及び(12)を再度繰り返す。この時、半導体層1aに、低濃度ソース領域1b及び低濃度ドレイン領域1c並びに高濃度ソース領域1d及び高濃度ドレイン領域1eを形成するために、B(ボロン)などのIII族元素の不純物イオンを用いてドープする。このようにLDD構造とした場合、ショートチャネル効果を低減できる利点が得られる。尚、例えば、低濃度の不純物イオンのドープを行わずに、オフセット構造のTFTとしてもよく、走査線3aの一部からなるゲート電極をマスクとして、Pイオン、Bイオン等を用いたイオン注入技術によりセルフアライン型のTFTとしてもよい。
【0058】
これらの工程と並行して、nチャネル型TFT及びpチャネル型TFTから構成される相補型構造を持つ周辺駆動回路をTFTアレイ基板10上の周辺部に形成することができる。このように、本実施形態では、TFT30の形成時に同一工程で、データ線駆動回路や走査線駆動回路等の周辺駆動回路を形成することができ、製造上有利である。
【0059】
次に工程(13)に示すように、走査線3aや容量線3bを覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第2層間絶縁膜4を形成する。第2層間絶縁膜4の膜厚は、配線間の容量を付加させないために比較的厚い方が良く、約500〜1500nmが好ましい。
【0060】
次に工程(14)に示すように、半導体層1aを活性化するために約1000℃のアニール処理を20分程度行った後、データ線6aに対するコンタクトホール5を、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。この際、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッチングにより、コンタクトホール5を開孔した方が、開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点がある。但し、ドライエッチングとウエットエッチングとを組み合わせて開孔すれば、コンタクトホール5をテーパ状にできるので、配線接続時の断線を防止できるという利点が得られる。また、走査線3aを図示しない配線と接続するためのコンタクトホールも、コンタクトホール5と同一の工程により第2層間絶縁膜4に開孔することができる。
【0061】
次に図6の工程(15)に示すように、第2層間絶縁膜4の上に、スパッタリング処理等により、遮光性のAl等の低抵抗金属や金属シリサイド等の金属含有膜6として、約100〜800nmの厚さ、好ましくは約300nmに堆積する。
【0062】
次に工程(16)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、データ線6aを形成する。エッチング工程として反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成すれば、オーバーエッチングを抑えることができ、マスク寸法通りに精度良くパターニングができる利点がある。
【0063】
次に工程(17)に示すように、データ線6a上を覆うように、例えば、常圧又は減圧CVD法やTEOSガス等を用いて、NSG、PSG、BSG、BPSGなどのシリケートガラス膜、窒化シリコン膜や酸化シリコン膜等からなる第3層間絶縁膜7を形成する。第3層間絶縁膜7の膜厚は、データ線6aと後工程で形成される画素電極9aとの間に容量が付加されないように比較的厚い方が良く、約500〜1500nmが好ましい。また、配線やスイッチング素子であるTFT30の段差により、液晶のディスクリネーションが発生することがあるので、第3層間絶縁膜7を構成するシリケートガラス膜に代えて又は重ねて、有機膜やSOG(スピンオンガラス)をスピンコートして、若しくは又はCMP(Chemical Mechanical Polishing)処理を施して、平坦な膜を形成してもよい。このような構成を採れば、液晶のディスクリネーションの発生領域を極力低減することが可能となり、画素が微細化しても、高い画素開口率を実現できる。
【0064】
次に工程(18)に示すように、画素電極9aと高濃度ドレイン領域1eとを電気接続するためのコンタクトホール8を、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等のドライエッチングにより形成する。この際、反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチングのような異方性エッチングにより、コンタクトホール8を開孔した方が、開孔形状をマスク形状とほぼ同じにできるという利点が得られる。但し、ドライエッチングとウエットエッチングとを組み合わせて開孔すれば、コンタクトホール8をテーパ状にできるので、配線接続時の断線を防止できるという利点が得られる。また、コンタクトホール8の開孔領域の直下には半導体層1aの高濃度ドレイン領域1eだけでなく、導電膜である嵩上げ膜13aが敷設してあるので、万が一、半導体層1aを突き抜けても致命欠陥になることはない。更に、嵩上げ膜13aを敷設することで、半導体層1aのチャネル領域1a’が薄膜化することができるので、素子の特性を向上することができる。
【0065】
次に工程(19)に示すように、第3層間絶縁膜7の上に、スパッタリング等により、ITO(Indium Tin Oxide)膜等の透明導電性薄膜9を、約50〜200nmの厚さに堆積し、更に工程(20)に示すように、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程等により、画素電極9aを形成する。尚、当該液晶パネルを反射型の液晶装置に用いる場合には、Al等の反射率の高い不透明な材料から画素電極9aを形成してもよい。この場合は、第3層間絶縁膜7を形成する際にCMP処理等により平坦化し、画素電極9aを鏡面状にする必要がある。
【0066】
続いて、画素電極9aの上にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等により、図3に示した配向膜23が形成される。
【0067】
他方、図3に示した対向基板20については、ガラス基板等が先ず用意され、第2遮光膜22が、例えば金属クロムをスパッタした後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程を経て形成される。また、第2遮光膜22は、Cr、Ni(ニッケル)、Alなどの金属材料の他、カーボンやTiをフォトレジストに分散した黒色樹脂などの材料から形成してもよい。尚、TFTアレイ基板10上に遮光膜を形成すれば、 TFTアレイ基板10上で開口領域が規定されるため、対向基板上の第2遮光膜22は必要なくなり、TFTアレイ基板10と対向基板20との貼り合わせ精度は、無視することができ、透過率のばらつかない液晶パネルが実現できる。
【0068】
その後、対向基板20の全面にスパッタリング等により、ITO等の透明導電性薄膜を、約50〜200nmの厚さに堆積することにより、対向電極21を形成する。更に、対向電極21の全面にポリイミド系の配向膜の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等により、配向膜23が形成される。
【0069】
最後に、上述のように各層が形成されたTFTアレイ基板10と対向基板20とは、配向膜23が対面するように、所定径(例えば、1〜6μm程度の径)を持つグラスファイバやガラスビーズ等からなるギャップ材が所定量だけ混入されたシール材により貼り合わされ、真空吸引等により、両基板間の空間に、例えば複数種類のネマティック液晶等を混合してなる液晶が吸引されて、所定層厚の液晶層50が形成される。
【0070】
ここで、走査線3a及び容量線3bに挟まれた領域に設けられるコンタクトホール8を開孔する際の製造プロセスについて説明する。尚、図7は図2のB−B’線に沿った断面図で、図7の工程(a)は前述の図6の工程(17)と合致している。また、図7(a)〜(d)の工程について、従来例の図17(a)〜(d)と対比して説明する。
【0071】
図7の工程(a)に示すように、本実施形態の液晶パネルでは、走査線3a及び容量線3bと嵩上げ膜13aの膜厚をほぼ揃えることで、第3層間絶縁膜7上のコンタクトホール8を開孔する領域をほぼ平坦な状態にする。
【0072】
次に、図7の工程(b)に示すように、フォトマスク303を用いてステッパ装置等により露光する。レジスト302がポジ型のレジストの場合は、フォトマスク303上の遮光性のクロム膜304がない部分(即ち、光が透過する部分)が除去される。第3層間絶縁膜7上のレジスト302は、コンタクトホール8を開孔する領域が平坦なため、露光時の乱反射等がなく、フォトマスク303上の遮光性のクロム膜304がない部分、即ちコンタクトホール開孔用のパターン径と同じ大きさでレジスト302を除去することができる。従って、従来例である図17(b)に示すような、レジスト302の後退がないため、設計値通りのコンタクトホールを開孔することができる。これにより、画素が微細化しても、歩留まりの低下を招くことがなく、高い画素開口率の液晶パネルを実現できる。
【0073】
次に、図7の工程(c)に示すように、コンタクトホール8を反応性イオンエッチング、反応性イオンビームエッチング等の異方性のドライエッチングにより形成することで、コンタクトホール8の開孔径ができるだけ広がらないようにする。また、コンタクトホール8の側壁をテーパー状に形成するためにウエットエッチングを施したとしても、従来のようにレジスト302が後退していないので、開孔径が広がることがなく、微細なコンタクトホールを開孔することができる。
【0074】
最後に、図7の工程(d)に示すように、画素電極9aを設ければ、TFTアレイ基板の画像表示領域の画素を形成することができる。
【0075】
(液晶パネルの第2実施形態)
本発明による液晶パネルの第2実施形態について図8及び図9を参照して説明する。図8は、液晶パネルを構成するTFTアレイ基板上の隣接する複数の画素群を示した平面図であり、図9は図8におけるC−C’間の断面図であり、画素のスイッチング素子としてのTFTの構造を示している。図9においては、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならしめてある。尚、図8及び図9において、図2から図7と同じ構成要素については、同じ参照符号を付し、その説明は省略する。
【0076】
第2実施形態では、液晶パネルの全体構成は図2及び図3に示した第1実施形態とほぼ同様であり、図8に示すように、第1遮光膜11aをTFT30の下方に敷設していないところが相違している。例えば、直視型の液晶パネルのように、強い光を入射する必要がない用途に使用される液晶パネルの場合は、第1遮光膜11aを敷設する必要がない。
【0077】
従って、図9に示すように、第1遮光膜11aを設けない場合は、 TFTアレイ基板10の表面に突起がなく、十分な洗浄が施されている場合は、第1層間絶縁膜12を形成する必要がない。これにより、第1遮光膜11aを形成する工程と第1層間絶縁膜12を堆積する工程が削減できる。即ち、図4の(1)から(3)の工程を削減できるため、製造歩留まりやコスト面において効果がある。
【0078】
また、第2実施形態のように第3層間絶縁膜7そのものを或いは、第3層間絶縁膜上にCMP処理や、有機膜等の平坦化膜を形成すれば、コンタクトホール8を開孔する際のフォトリソグラフィ工程における露光時の乱反射を防ぐことができるため、微細なコンタクトホール8を実現することができる。このような、構成を採れば、嵩上げ膜13aの膜厚は走査線3aや容量線3bの膜厚と同一にする必要はない。
【0079】
(液晶パネルの第3実施形態)
本発明による液晶パネルの第3実施形態について図10を参照して説明する。図10は、液晶パネルを構成するTFTアレイ基板上の隣接する複数の画素群を示した平面図である。
【0080】
第3実施形態では、液晶パネルの全体構成は図2及び図3に示した第1実施形態とほぼ同様であり、X方向の画素ピッチLが狭い場合の例である。これは、第1実施形態で示した画素ピッチLの3分の1であり、対向基板上にカラーフィルターを設けて、3画素でデータの1ドットを形成するような液晶パネルの実施形態で、カラーフィルター搭載の液晶パネルを1枚のみ用いる単板方式の液晶プロジェクタやノートパソコンのディスプレイとして用いることができる。
【0081】
このように、X方向の画素ピッチLが狭まると、データ線6a間の距離が狭まるために、データ線6aとコンタクトホール8を介して画素電極9aが短絡する可能性が高くなる。データ線6aをAl(アルミニウム)膜で形成した場合は、顕著に高くなる。これは、Al膜の融点が低いために、第3層間絶縁膜7を高温処理でポーラス状に形成できないことが理由である。従って、コンタクトホール8を開孔する際のエッチングレートが早まってしまう。特に開口部の側壁をテーパ状にするため、ウエットエッチングを行うとコンタクトホール8の第3層間絶縁膜7の開孔径は大きくなる傾向にある。また、従来のようにエッチングストッパーとしての嵩上げ膜13aを設けないと、ドライエッチングのみでは半導体層1aと層間絶縁膜との選択比が低いため、突き抜ける恐れがあり、ウエットエッチングとの併用を行わざるを得ないという事情があり、開孔径を小さく形成することは困難であった。
【0082】
図11にコンタクトホール8を2μm正方形で、データ線6aの配線幅を5μmで設計した場合の、画素ピッチLと不良率の推移を表したグラフを示す。図11の(a)は従来の製造プロセスで作製した液晶パネルであり、図11の(b)は本実施形態の製造プロセスで作製した液晶パネルでの結果である。これによると、(a)の従来例では、画素ピッチが20μm以下になると急激に画素欠陥による不良率が増加するが、本実施形態では10μm以下にならないと画素欠陥による不良率は増加しない。従って、本実施形態の液晶パネルを用いれば、画素の微細化や高開口率化が進んでも、データ線6aや走査線3a或いは容量線3bと画素電極9aとの短絡が少なく、かつ半導体層1aのドレイン領域と画素電極9aとのコンタクトホール8が突き抜けることがないため、歩留まりの低下を招くことがない。
【0083】
また、第3実施形態のようにコンタクトホール8とデータ線6aの距離が極端に近い場合は、嵩上げ膜13aの膜厚をデータ線6aの膜厚にほぼ同じとなるように設定する、即ち、データ線6a上の層間絶縁膜とコンタクトホール8を開孔する領域がほぼ平面になるようにしても良い。このような構成を採っても、コンタクトホール8の開孔径の拡がりを抑制することができ、また段差が緩和されるため液晶のディスクリネーションを低減することが可能となる。
【0084】
更に、本実施形態によれば、コンタクトホール8は、開口領域の中心線9c(図2、図8、図10参照)に対して線対称な位置に開孔されているので、コンタクトホール8の周囲における画素電極9aの段差(図3参照)が開口領域に対して線対称となる。これはTN(Twisted Nematic)液晶を用いると特に効果を発揮し、液晶層50用に、右回りの液晶を用いた場合でも左回りの液晶を用いた場合でも、リバースティルト等の液晶の配向不良の起き易さは、殆ど同じとなる。即ち、どちらか一方回りの液晶を用いると、配向不良が顕著に発生してしまうような事態を未然に防ぐことが可能となり、液晶層50として、右回りの液晶でも左回りの液晶でも等しく採用でき実用上便利である。
【0085】
以上に構成を説明したように本実施の形態によれば、図16に示す従来例の如く各画素の角に形成されたコンタクトホール8を介して画素電極9aがTFTのドレインに接続される場合と比較して、光の利用効率が改善される。特に、本実施形態の場合、開口領域は、正方形に近い矩形、即ち、回転対称な平面形状を持つので、円形等の光照射領域が、当該開口領域に対して占める割合が高くなり、光の利用効率が改善される。尚、開口領域を円形、正十二角形、正八角形、正六角形、正方形等の他の回転対称な形状としてもよいことは言うまでもない。更に本実施形態では、図2に示すように、X方向の開口領域の幅は、相隣接する2つのデータ線6aにより規定されており、Y方向の開口領域の幅は、開口領域を挟んで相隣接する走査線3a及び容量線3bにより規定されており、コンタクトホール8を、開口領域を挟むことなく相隣接する走査線3a及び容量線3bの間にあるスペースに開孔することにより、画像表示領域の2次元スペースを有効利用できる。従って、開口領域をより効率的に広くすることが出来、光の利用効率が非常に改善されている。
【0086】
(液晶パネルの構成)
本実施形態を用いた液晶パネルは、画素のスイッチング素子であるTFT30が、ポリシリコン(p−Si)タイプのTFTであるので、TFT30の形成時に同一工程で、TFTアレイ基板10上に画素を駆動するための周辺回路を形成することができる。このような周辺回路内蔵型の液晶パネル100の全体構成を図12及び図13を参照して説明する。尚、図12は、TFTアレイ基板をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図であり、図13は、対向基板を含めて示す図12のH−H’断面図である。
【0087】
図12において、TFTアレイ基板10の上には、画像表示領域を規定するための遮光性の第3遮光膜53が設けられており、その外側に並行してシール材52が設けられている。シール材52の外側の領域には、データ線駆動回路101及び外部回路接続端子102がTFTアレイ基板10の一辺に沿って設けられており、走査線駆動回路104が、この一辺に隣接する2辺に沿って設けられている。更にTFTアレイ基板10の残る一辺には、画像表示領域の両側に設けられた走査線駆動回路104間を接続するための複数の配線105が設けられている。尚、走査線の信号遅延が問題にならない場合は、走査線駆動回路104は一辺のみに形成しても良い。また、データ線駆動回路101を画像表示領域の両側に設けてもよいことは言うまでもない。また、対向基板20のコーナー部の少なくとも一個所において、TFTアレイ基板10と対向基板20との間で電気的に導通をとるための上下導通材106が設けられている。そして、図13に示すように、図12に示したシール材52とほぼ同じ輪郭を持つ対向基板20が当該シール材52によりTFTアレイ基板10に固着されている。
【0088】
データ線駆動回路101及び走査線駆動回路104は中継配線を介してデータ線6a及び走査線3aに夫々電気接続されている。データ線駆動回路101には、クロック信号に基づいて、スタート信号を順次転送するためのシフトレジスタ回路が含まれており、当該データ線駆動回路101から順次出力される駆動信号によりサンプリング回路を制御し、図示しない表示情報処理回路から即時表示可能な形式に変換された画像信号をサンプリング回路を介してデータ線6aに供給するようにする。また、走査線駆動回路104には、クロック信号に基づいて、スタート信号を順次転送するためのシフトレジスタ回路が含まれており、パルス的に走査線3aに順次に走査信号を送る。この走査信号に合わせて、データ線駆動回路101は画像信号に応じた信号電圧をデータ線6aに送る。そして、データ線6a及び走査線3aの交点に対応する各画素部に設けられたTFT30により液晶が制御される。尚、サンプリング回路はデータ線駆動回路101内に形成しても良いし、第3遮光膜53の領域に形成するようにしても良い。このように、従来はデッドスペースであった第3遮光膜53の領域にサンプリング回路を形成することにより、スペースの有効利用が図れ、データ線駆動回路101の小型化や高機能化を実現することができる。
【0089】
図13において、液晶層50は、例えば一種又は数種類のネマティック液晶を混合した液晶からなる。シール材52は、TFTアレイ基板10及び対向基板20をそれらの周辺で貼り合わせるための、例えば光硬化性樹脂や熱硬化性樹脂からなる接着剤であり、両基板間の距離(基板間ギャップ)を所定値とするためのグラスファイバー或いはガラスビーズ等のギャップ材(スペーサ)が混入されている。また、対向基板20の液晶層50に面する側には、第2遮光膜22及び透明導電膜であるITO膜等からなる対向電極21が設けられている。尚、図13には示されていないが、対向基板20からの入射光が入射する側及びTFTアレイ基板10の出射光が出射する側には夫々、例えば、TNモード、STN(スーパーTN)モード、D−STN(ダブル−STN)モード等の動作モードや、ノーマリーホワイトモード/ノーマリーブラックモードの別に応じて、偏光フィルム、位相差フィルム、偏光板などが所定の方向で配置される。
【0090】
更に、液晶パネル100においては、一例として液晶層50をネマティック液晶から構成したが、液晶を高分子中に微小粒として分散させた高分子分散型液晶を用いれば、配向膜23、並びに前述の偏光フィルム、偏光板等が不要となり、光利用効率が高まることによる液晶パネルの高輝度化や低消費電力化の利点が得られる。その他、各種の液晶材料(液晶相)、動作モード、液晶配列、駆動方法等に本実施の形態を適用することが可能である。この様に本実施形態の液晶パネルは画像表示領域を駆動するための周辺回路をTFTアレイ基板10上に一体形成することができ、テープ実装やCOG実装により周辺回路を外付けする必要がなくなるため、超小型の液晶パネルを実現することができる。また、液晶パネルを駆動するためのICを大幅に削減することができ、コスト面でも大きな利点が得られる。
【0091】
(マイクロレンズを用いた液晶パネル)
マイクロレンズ200は、例えば、特開平6−194502号公報に開示されている製造方法により形成される。図14はその一例であるが、対向基板20上に感光性材料の膜を形成した後、各レンズとなる部分に対応する凸部が残るように光パターニングした後、感光性材料の熱変形及び表面張力により、滑らかな各レンズの凸面を持つ感光性材料からなる配列パターンを対向基板20の上に形成し、その後、当該感光性材料の配列パターンをマスクとしてドライエッチングを行って感光性材料の配列パターンを対向基板20に彫り写すことにより、表面に滑らかな各レンズの凸面が彫られたマイクロレンズ200が形成される。或いは、伝統的な所謂「熱変形法」によりマイクロレンズ200を形成してもよい。
【0092】
マイクロレンズ200の表面全体には、接着剤201によりカバーガラス202が貼り付けられており、この上に更に第2遮光膜22、対向電極21及び配向膜23が順に形成される。この場合、第2遮光膜22は、各開口の中心が各マイクロレンズ200のレンズ中心200aに重なるように各マイクロレンズ200の境界に沿ってマトリクス状に設けられている。
【0093】
図14において、対向電極21は、対向基板20の全面に渡って形成されている。このような対向電極21は、例えばスパッタリング等によりITO膜等を約50〜200nmの厚さに堆積した後、フォトリソグラフィ工程、エッチング工程を施すこと等により形成される。配向膜23は、例えば、ポリイミド薄膜などの有機薄膜からなる。このような配向膜23は、例えばポリイミド系の塗布液を塗布した後、所定のプレティルト角を持つように且つ所定方向でラビング処理を施すこと等により形成される。第2遮光膜22は、TFT30に対向する所定領域に設けられている。このような第2遮光膜22は、CrやNiなどの金属材料を用いたスパッタ工程、フォトリソグラフィ工程及びエッチング工程により形成されたり、カーボンやTiをフォトレジストに分散した黒色樹脂などの材料から形成される。第2遮光膜22は、TFT30の半導体層1aに対する遮光の他に、コントラストの向上、色材の混色防止などの機能を有する。或いは、図15に示すように、例えば、予め各レンズの凸面が形成された透明板(マイクロレンズアレイ)を対向基板20の表面に貼り付けて構成したマイクロレンズ200’を対向基板20に設けるようにしてもよい。更に、対向基板20の液晶層50に対面する側の面上に、このようなマイクロレンズを貼り付けてもよい。
【0094】
本実施形態では特に、図2、図8、図10に示すように画素電極9aの開口領域は、開口領域のほぼ中心点9bを通る中心線9cに対して線対称な形状を持つ。また、コンタクトホール8は、開口領域の中心線9bに対して線対称な位置に開孔されている。更に、マイクロレンズ200(或いは200’)は、ほぼ中心点9bに対向する位置にレンズ中心200a(或いは200a’)を夫々有する。
【0095】
本実施形態によれば、光が対向基板20の側から入射すると、開口領域のほぼ中心点9b(重心)に対向する位置にレンズ中心200a(或いは200a’)を有するマイクロレンズ200(或いは200’)により、この入射光は、開口領域のほぼ中心点9bを中心として画素電極9a上に集光される。従って、マイクロレンズ200(或いは200’)により集光された光により円形(若しくは略円形又は楕円形)の光照射領域が開口領域内に形成される。ここで、コンタクトホール8は、開口領域の中心線9cに対して線対称な位置に開孔されている。このため、各画素内の中央付近に位置する線対称な開口領域を広くとることができる。そして、開口領域は、そのほぼ中心点9bを通る中心線9cに対して線対称であるので、円形等の光照射領域は、この線対称な開口領域内において線対称な位置に形成される(円形等の中心がほぼ中心点9bと重なることになる)。従って、当該開口領域に対する光照射領域が占める割合が高くなり、光の利用効率が改善される。尚、マイクロレンズの集光能力としては、光照射領域が開口領域に丁度収まる程度に集光できれば十分であり、必要以上に光照射領域を小さくする必要はない。
【0096】
尚、本実施形態では、TFTを用いて画素電極9aを駆動するように構成したが、TFT以外の例えば、TFD(Thin Film Diode:薄膜ダイオード)等のアクティブマトリクス素子を用いることも可能であり、更に、液晶パネルをパッシブマトリクス型の液晶パネルとして構成することも可能である。このような場合であっても、マイクロレンズで画素電極上に光を集光する構成を採る限り、本実施形態で説明した開口領域を線対称や回転対称として、レンズ中心を開孔領域のほぼ中心点に対向させる構成は、光の利用効率を向上させる上で本実施形態の場合と同様に有効である。
【0097】
(電子機器)
次に、以上詳細に説明した本実施形態における液晶パネルを備えた電子機器の実施の形態について図18から図21を参照して説明する。
【0098】
先ず図18に、本実施形態の液晶パネルを備えた電子機器の概略構成を示す。
【0099】
図18において、電子機器は、表示情報出力源1000、表示情報処理回路1002、駆動回路1004、液晶パネル100、クロック発生回路1008並びに電源回路1010を備えて構成されている。表示情報出力源1000は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、光ディスク装置などのメモリ、画像信号を同調して出力する同調回路等を含み、クロック発生回路1008からのクロック信号に基づいて、所定フォーマットの画像信号などの表示情報を表示情報処理回路1002に出力する。表示情報処理回路1002は、増幅・極性反転回路、シリアル・パラレル変換回路、ローテーション回路、ガンマ補正回路、クランプ回路等の周知の各種処理回路を含んで構成されており、クロック信号に基づいて入力された表示情報からデジタル信号を順次生成し、クロック信号CLKと共に駆動回路1004に出力する。駆動回路1004は、液晶パネル100を駆動する。電源回路1010は、上述の各回路に所定電源を供給する。尚、液晶パネル100を構成するTFTアレイ基板の上に、駆動回路1004を搭載してもよく、これに加えて表示情報処理回路1002を搭載してもよい。
【0100】
次に図19から図21に、このように構成された電子機器の具体例を夫々示す。
【0101】
図19において、電子機器の一例たる液晶プロジェクタ1100は、上述した駆動回路1004がTFTアレイ基板上に搭載された液晶パネル100を含む液晶モジュールを3個用意し、夫々RGB用のライトバルブ100R、100G及び100Bとして用いたプロジェクタとして構成されている。液晶プロジェクタ1100では、メタルハライドランプ等の白色光源のランプユニット1102から投射光が発せられると、3枚のミラー1106及び2枚のダイクロイックミラー1108によって、RGBの3原色に対応する光成分R、G、Bに分けられ、各色に対応するライトバルブ100R、100G及び100Bに夫々導かれる。この際特にB光は、長い光路による光損失を防ぐために、入射レンズ1122、リレーレンズ1123及び出射レンズ1124からなるリレーレンズ系1121を介して導かれる。そして、ライトバルブ100R、100G及び100Bにより夫々変調された3原色に対応する光成分は、ダイクロイックプリズム1112により再度合成された後、投射レンズ1114を介してスクリーン1120にカラー画像として投射される。
【0102】
本実施形態では特に、前述のように遮光膜をTFTの下側に設けておけば、当該液晶パネル100からの投射光に基づく液晶プロジェクタ内の投射光学系による反射光、投射光が通過する際のTFTアレイ基板の表面からの反射光、他の液晶パネル100から出射した後にダイクロイックプリズム1112を突き抜けてくる投射光の一部(R光及びG光の一部)等が、戻り光としてTFTアレイ基板の側から入射しても、画素電極のスイッチング用のTFT等のチャネル領域に対する遮光を十分に行うことができる。このため、小型化に適したプリズムを投射光学系に用いても、各液晶パネルのTFTアレイ基板とプリズムとの間において、戻り光防止用のAR(Anti Reflection)フィルムを貼り付けたり、偏光板にAR被膜処理を施したりすることが不要となるので、構成を小型且つ簡易化する上で大変有利である。
【0103】
また、3枚のライトバルブ100R、100G、100Bを構成する各々の液晶パネルの明視方向を合わせることにより、色ムラの発生やコントラスト比の低下を抑制することができる。そこで液晶としてTN液晶を用いる場合には、ライトバルブ100Gのみ他のライトバルブ100R及び100Bと液晶の明視方向が画像表示領域に対して左右反転にする必要がある。ここで、本実施形態の液晶パネルを備えたライトバルブを用いれば、TN液晶が右回りであっても、左回りであっても画素の開口形状が左右でほぼ同じになるため、液晶のディスクリネーションが発生したとしても、同じように認識される。これにより、液晶の回転方向が違うライトバルブ100Gと100R及び100Bをプリズム等により合成した際に、表示画像で色ムラやコントラスト比の低下を招くことがないため、高品位な液晶プロジェクタを実現できる。
【0104】
図20において、電子機器の他の例たるマルチメディア対応のラップトップ型のパーソナルコンピュータ(PC)1200は、上述した液晶パネル100がトップカバーケース内に備えられており、更にCPU、メモリ、モデム等を収容すると共にキーボード1202が組み込まれた本体1204を備えている。
【0105】
また図21に示すように、駆動回路1004や表示情報処理回路1002を搭載しない液晶パネル100の場合には、駆動回路1004や表示情報処理回路1002を含むIC1324がポリイミドテープ1322上に実装されたTCP(Tape Carrier Package)1320に、TFTアレイ基板10の周辺部に設けられた異方性導電フィルムを介して物理的且つ電気的に接続して、液晶装置として、生産、販売、使用等することも可能である。
【0106】
以上図19から図21を参照して説明した電子機器の他にも、液晶テレビ、ビューファインダ型又はモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、エンジニアリング・ワークステーション(EWS)、携帯電話、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた装置等などが図18に示した電子機器の例として挙げられる。
【0107】
以上説明したように、本実施形態によれば、比較的簡単な構成を用いることにより、画素が微細化しても工程歩留まりや画素開口率の低下を招かない液晶パネル及び当該液晶パネルを備えた各種の電子機器を実現できる。また、本実施の形態では、液晶パネルを用いて説明したがこれに限らず、エレクトロルミネッセンス、あるいはプラズマディスプレイ等の電気光学パネルにも適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】液晶パネルの画像表示領域を構成する画素部の等価回路図である。
【図2】本発明による液晶パネルの第1実施形態におけるTFTアレイ基板上の隣接する複数の画素群を対向基板の側から見た平面図である。
【図3】対向基板を含めて示す図2のA−A’断面図である。
【図4】液晶パネルの実施形態の製造プロセスを図3に示した部分について順を追って示す工程図(その1)である。
【図5】液晶パネルの実施の形態の製造プロセスを図3に示した部分について順を追って示す工程図(その2)である。
【図6】液晶パネルの実施の形態の製造プロセスを図3に示した部分について順を追って示す工程図(その3)である。
【図7】液晶パネルの実施の形態の製造プロセスを図2のB−B’断面図に沿って、図6の(17)から(20)に示した工程について更に詳細に順を追って示す工程図である。
【図8】本発明による液晶パネルの第2実施形態におけるTFTアレイ基板上の隣接する複数の画素群を対向基板の側から見た平面図である。
【図9】対向基板を含めて示す図8のC−C’断面図である。
【図10】本発明による液晶パネルの第3実施形態におけるTFTアレイ基板上の隣接する複数の画素群を対向基板の側から見た平面図である。
【図11】本発明による液晶パネルの実施形態における液晶パネルと従来の液晶パネルとの画素ピッチにおける液晶パネルの画素欠陥不良率を表したグラフ図である。
【図12】本発明による液晶パネルの全体構成を示す平面図である。
【図13】図12のH−H’断面図である。
【図14】マイクロレンズの一例が形成された画素部における対向基板の拡大断面図である。
【図15】マイクロレンズの他の一例が形成された画素部における対向基板の拡大断面図である。
【図16】従来の液晶パネルにおけるTFTアレイ基板上の隣接する複数の画素群を対向基板の側から見た平面図である。
【図17】従来の液晶パネルの製造プロセスを図16のD−D’断面図に沿って、図6の(17)から(20)に示した工程について更に詳細に順を追って示す工程図である。
【図18】本発明による電子機器の実施の形態の概略構成を示すブロック図である。
【図19】電子機器の一例としての液晶プロジェクタを示す断面図である。
【図20】電子機器の他の例としてのパーソナルコンピュータを示す正面図である。
【図21】電子機器の一例としてのTCPを用いた液晶装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a …半導体層
2  …絶縁薄膜
3a …走査線
3a’…ゲート電極
3b …容量線
4  …第2層間絶縁膜
5  …コンタクトホール
6a …データ線
7  …第3層間絶縁膜
8  …コンタクトホール
9a …画素電極
10 …TFTアレイ基板
11a…第1遮光膜
12 …第1層間絶縁膜
13a…嵩上げ膜
20…対向基板
21…対向電極
22…第2遮光膜
23…配向膜
30…TFT
50…液晶層
52…シール材
53…第3遮光膜
70…蓄積容量
101…データ線駆動回路
104…走査線駆動回路
200、200’…マイクロレンズ
200a、200a’…レンズ中心
201…接着剤

Claims (8)

  1. 薄膜トランジスタを介して画像信号を画素電極に供給する電気光学パネルにおいて、
    平面的に見て互いに並列して形成された2つの導電膜と、前記2つの導電膜の間に、上層の導電層と下層の導電層との間を電気的に接続するためのコンタクトホールとを備え、
    前記コンタクトホールの周囲の前記2つの導電膜には平面的に見て窪みが設けられていることを特徴とする電気光学パネル。
  2. 前記2つの導電膜は、走査線と容量線であることを特徴とする請求項1に記載の電気光学パネル。
  3. 前記コンタクトホールは、前記薄膜トランジスタの半導体層と前記画素電極との間を電気的に接続することを特徴とする請求項1または2に記載の電気光学パネル。
  4. 前記薄膜トランジスタの半導体層は、蓄積容量電極領域として前記容量線に沿って延在し、前記コンタクトホールと電気的に接続されることを特徴とする請求項3に記載の電気光学パネル。
  5. 前記容量線の窪みは前記走査線の窪みより深いことを特徴とする請求項2乃至4に記載の電気光学パネル。
  6. 前記コンタクトホールは、前記薄膜トランジスタの半導体層の下に形成された嵩上げ膜に位置していることを特徴とする請求項3乃至5に記載の電気光学パネル。
  7. 前記画素の開口領域の中心点にレンズ中心を有するように、夫々の画素電極に対向する位置にマイクロレンズを設けることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の電気光学パネル。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか一項に記載の電気光学パネルを備えたことを特徴とする電子機器。
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