JP2001033548A - リアルタイム探査方法及び装置 - Google Patents

リアルタイム探査方法及び装置

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JP2001033548A
JP2001033548A JP11207546A JP20754699A JP2001033548A JP 2001033548 A JP2001033548 A JP 2001033548A JP 11207546 A JP11207546 A JP 11207546A JP 20754699 A JP20754699 A JP 20754699A JP 2001033548 A JP2001033548 A JP 2001033548A
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秀樹 早川
Yuzuru Ashida
譲 芦田
Yoshinori Sanada
佳典 真田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 媒質中の物体の存在をリアルタイムで検出
でき、同時に、物体までの深さ検出も短時間で行えるリ
アルタイム探査方法及び装置を提供する。 【解決手段】 送受信部16から移動方向前方への距離
i と同方向の垂直方向への距離Yj と送受信部16が
放射する波動信号の媒質1中の伝搬速度Vk を座標とす
る3次元配列を予め作成し、送受信部16を移動させな
がら、所定の時間間隔または移動距離毎に反射信号の反
射時間と信号強度を対応付けて保存し、3次元配列の各
ボクセル値を−X方向へ1ボクセル分シフトするととも
に、シフト後の各ボクセル値に対して、座標値Xi ,Y
j ,Vk で決定される反射時間に対応する保存された信
号強度を単純加算または加重加算し、当該加算処理の度
に、3次元配列の各(Xi ,Yj )座標におけるV軸方
向の最大ボクセル値の何れかまたはその中の最大値が所
定閾値を超えたとき、物体2が存在すると判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒質の表面または
媒質中で送受信部を移動させながら、電磁波または音波
による波動信号を媒質中へ放射し、その媒質中に存在す
る物体からの反射信号を受信することにより、媒質中に
存在する物体を探査するリアルタイム探査方法及び装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般的なリアルタイム探査方法及び装置
としては、電磁波の反射を用いて地中にある埋設物また
は空洞を探査するリアルタイム探査方法及び装置があ
る。例えば、電子情報通信学会技術研究報告Vol.9
5,No.191、pp9〜14「地中断面観測パター
ンに含まれる双曲線形状のリアルタイム認識方法」(1
995年7月)に開示されている方法(以下、従来方法
という。)が知られている。この従来方法の場合、図1
2に示すフローチャートに基づいて、アンテナが1cm
移動する毎にステップ3から8までの処理が繰り返し実
行される。ステップ4では反射信号を受信し、ステップ
5では反射信号の極大値と極小値を抽出し、各々を
「1」と「−1」に、それ以外を「0」とする。ステッ
プ6のセグメント化処理では、同一の値となった座標の
一定範囲内の近傍(例えば、反射時間で±2ns)にあ
る座標を同一のセグメントとして分類する。そして、ス
テップ7の加算処理では、ステップ6のセグメント化処
理で分類された、同一のセグメントに属する座標の組に
対して、反射時間の差が加算され、その加算値が所定の
値を超えた時に、ステップ8でブザーを鳴動させる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来方法では、ステップ6のセグメント化処理において、
同一の値となった座標の一定範囲内の近傍にある座標を
同一のセグメントとして分類したうえ、ステップ7の加
算処理において、それらを単純に加算しているだけであ
り、当該セグメントの傾き(双曲線形状の傾きに相当)
は全く考慮されていないため、電磁波の地中伝搬速度V
を正しく推定することができない。例えば、伝搬速度V
=0.2c0 (比誘電率25)の地中において、地表か
ら深さ100cmに埋設された物体からの電磁波の反射
時間は33nsであるが、平均的な地中の電磁波の伝搬
速度V=0.33c0 (比誘電率9)で深さを計算する
と、深さは165cmと大きな誤差を生じてしまう。
尚、c0 は真空中の光速である(以下、本明細書中にお
いて同じ。)。従って、埋設物の深さに相当する送受信
アンテナからの正確な深さ方向の距離Yをリアルタイム
で求めることができないことが分かる。
【0004】また、かかる深さ検出ができないという問
題を解決すべく、反射信号を保存する度に、前記移動方
向前方への前記送受信アンテナからの距離X、前記移動
方向に垂直な方向への前記送受信アンテナからの距離
Y、波動信号の地中における伝搬速度V毎に加算の規則
を変更しながら加算処理を行っていては、処理時間が長
くなり、探査速度が遅くなってしまうという問題があ
る。加えて、ブザーを鳴動させるか否かの判定を行う際
に、伝搬速度が遅くなるような土壌(電磁波の減衰が大
きい粘土に相当)の場合に、反射信号強度が弱くなり、
埋設物を検知できないという問題が生じる。同様に、前
記移動方向に垂直な方向への前記送受信アンテナからの
距離Yが大きい場合も、距離が遠い分だけ反射信号強度
が弱くなるため、同様の問題が発生する。
【0005】更に、上記従来方法を、媒質中で送受信ア
ンテナを回転させ且つその移動方向を中心軸として回転
移動させながら探査する方法に適用する場合、回転に対
する認識方法が配慮されていないため、埋設物が存在す
る方向を検出することができない。また、かかる回転す
る送受信アンテナを用いた探査に適応したリアルタイム
探査方法はなかった。
【0006】本発明は上述のような従来技術の有する問
題点を解消するためになされたものであり、その目的
は、媒質中の物体の存在をリアルタイムで検出でき、同
時に、物体までの深さ検出も短時間で行えるリアルタイ
ム探査方法及び装置、更には、媒質中で送受信アンテナ
を回転移動させながら探査が行えるリアルタイム探査方
法及び装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
の本発明に係るリアルタイム探査方法の第一の特徴構成
は、特許請求の範囲の欄の請求項1に記載した通り、媒
質の表面または媒質中で送受信部を移動させながら、前
記送受信部から電磁波または音波による波動信号を前記
媒質中へ放射し、前記媒質中に存在する物体からの反射
信号を前記送受信部が受信することにより、前記媒質中
に存在する物体を探査するリアルタイム探査方法であっ
て、前記送受信部の所定個所の現在位置を基準とする前
記送受信部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向
に垂直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質
中における伝搬速度Vk を座標(Xi ,Yj ,Vk )と
する3次元配列を予め作成する配列作成工程と、前記送
受信部を移動させながら、所定の時間間隔または所定の
移動距離毎に前記反射信号の反射時間と信号強度を対応
付けて保存する信号保存工程と、前記信号保存工程が実
行される度に、前記3次元配列の各ボクセル値を−X方
向へ1ボクセル分シフトするとともに、前記シフト後の
各ボクセル値に対して、座標値Xi ,Yj ,Vk で決定
される反射時間に対応する前記信号保存工程で保存され
た信号強度を単純加算または加重加算する信号加算工程
と、前記信号加算工程が実行される度に、前記3次元配
列の各(Xi ,Yj )座標におけるV軸方向の最大ボク
セル値の何れかまたはその中の最大値が所定の閾値を超
えたときに、前記媒質中に物体が存在すると判定する物
体検出工程とを備えてなる点にある。
【0008】尚、本明細書中、座標(Xi ,Yj ,V
k )とする3次元配列は、Xi ,Yj,Vk を夫々引数
とする3次元配列と同意である。ここで、i,j,kは
夫々座標値Xi ,Yj ,Vk の添字で例えば自然数であ
り、i,j,kを夫々特定することで、座標値Xi ,Y
j ,Vk が夫々特定され、更には、3次元配列の一つの
配列要素(ボクセルという)が特定される。また、X方
向またはX軸方向という場合、添字j,kが共通するボ
クセル群の配列方向と同意である。+X方向とは、添字
iの増加する方向で、−X方向とは、添字iの減少する
方向である。Y及びVについても同様である。
【0009】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項2に記載した通り、媒質中で送受信部をその移
動方向を中心軸として回転移動させながら、前記送受信
部から電磁波または音波による波動信号を前記媒質中へ
放射し、前記媒質中に存在する物体からの反射信号を前
記送受信部が受信することにより、前記媒質中に存在す
る物体を探査するリアルタイム探査方法であって、前記
送受信部の所定個所の現在位置を基準とする前記送受信
部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向に垂直な
方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質中におけ
る伝搬速度Vkを座標(Xi ,Yj ,Vk )とする3次
元配列を前記送受信部の所定の複数の回転角に対応させ
て予め複数作成する配列作成工程と、前記送受信部を回
転移動させながら、前記送受信部の回転角が前記所定の
回転角となる毎に前記反射信号の反射時間と信号強度を
対応付けて保存する信号保存工程と、前記信号保存工程
が実行される度に、前記複数の3次元配列の内の前記信
号保存工程実行時の回転角に対応する一の3次元配列の
各ボクセル値を−X方向へ1ボクセル分シフトするとと
もに、前記シフト後の各ボクセル値に対して、座標値X
i ,Yj ,Vk で決定される反射時間に対応する前記信
号保存工程で保存された信号強度を単純加算または加重
加算する信号加算工程と、前記信号加算工程が実行され
る度に、前記一の3次元配列の各(Xi ,Yj )座標に
おけるV軸方向の最大ボクセル値の何れかまたはその中
の最大値が所定の閾値を超えたときに、前記媒質中に物
体が存在すると判定する物体検出工程とを備えてなる点
にある。
【0010】ここで、送受信部の回転角とは、送受信部
の基準回転姿勢からの回転軸芯回りの回転角である。ま
た、送受信部の所定の複数の回転角とは、例えば、基準
回転姿勢の回転角0°と、その後30°刻みで30°〜
330°の値をとる。尚、刻み幅(角度)は任意であ
り、また、必ずしも等間隔でなくてもよい。
【0011】同第三の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項3に記載した通り、上述の第二の特徴構成に加
えて、前記配列作成工程において、前記信号保存工程が
実行される各回転角に対応する前記複数の3次元配列以
外に、これらと同じ大きさの追加の3次元配列を作成
し、前記信号加算工程が実行される度に、前記複数の3
次元配列の各ボクセル毎の総和を、前記追加の3次元配
列において計算する配列加算工程を実行し、前記信号保
存工程実行時の回転角に対応する一の3次元配列を使用
する代わりに、前記配列加算工程で得られた前記追加の
3次元配列を使用して前記物体検出工程を実行する点に
ある。
【0012】同第四の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項4に記載した通り、上述の第二または第三の特
徴構成に加えて、前記物体検出工程において、前記所定
の閾値を超えた前記3次元配列のボクセル値の座標(X
i ’,Yj ’,Vk ’)に対応する前記各回転角毎の前
記複数の3次元配列のボクセル値を比較し、そのボクセ
ル値が最大となる3次元配列に対応する前記回転角を前
記物体が存在する方位であると判定する方位検出工程を
実行する点にある。
【0013】同第五の特徴構成は、特許請求の欄の請求
項5に記載した通り、上述の第一、第二、第三または第
四の特徴構成に加えて前記座標値Xi ,Yj ,Vk で決
定される反射時間は、前記3次元配列と同じ大きさのル
ックアップテーブルに予め計算されて格納されているも
のを使用する点にある。尚、前記座標値Xi ,Yj ,V
k で決定される反射時間は、前記信号加算工程において
使用される反射時間である。
【0014】同第六の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項6に記載した通り、上述の第一、第二、第三、
第四または第五の特徴構成に加えて、前記信号加算工程
において加重加算を実行する場合、加算するボクセルの
座標値Xi ,Yj ,Vk の内の少なくとも一つの座標値
に基づいて一義的に決定される振幅補正値を係数として
前記信号強度に乗じてから加算する点にある。
【0015】同第七の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項7に記載した通り、上述の第一、第二、第三、
第四または第五の特徴構成に加えて、前記信号加算工程
において単純加算を実行する場合、後続の前記物体検出
工程において、前記所定の閾値として、判定対象のボク
セルの座標値Xi ,Yj ,Vk の内の少なくとも一つの
座標値に基づいて一義的に決定される閾値を用いる点に
ある。
【0016】同第八の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項8に記載した通り、上述の第六または第七の特
徴構成に加えて、前記座標値Xi ,Yj ,Vk の内の少
なくとも一つの座標値に基づいて一義的に決定される値
は、前記3次元配列と同じ大きさのルックアップテーブ
ルに予め計算されて格納されているものを使用する点に
ある。
【0017】前記座標値Xi ,Yj ,Vk の内の少なく
とも一つの座標値に基づいて一義的に決定される値と
は、上記第六の特徴構成を備える場合、即ち前記信号加
算工程において加重加算を実行する場合は、前記信号加
算工程において使用される前記振幅補正値のことであ
り、上記第七の特徴構成を備える場合、即ち前記信号加
算工程において単純加算を実行する場合は、前記物体検
出工程において使用される前記閾値のことである。
【0018】この目的を達成するための本発明に係るリ
アルタイム探査装置の第一の特徴構成は、特許請求の範
囲の欄の請求項9に記載した通り、電磁波または音波に
よる波動信号を送受信可能な送受信部を備え、媒質の表
面または媒質中で前記送受信部を移動させながら、前記
波動信号を前記媒質中へ放射し、前記媒質中に存在する
物体からの反射信号を受信することにより、前記媒質中
に存在する物体を探査するリアルタイム探査装置であっ
て、前記送受信部の所定個所の現在位置を基準とする前
記送受信部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向
に垂直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質
中における伝搬速度Vk を座標(Xi ,Yj ,Vk )と
する3次元配列を作成する配列作成手段と、前記送受信
部を移動させながら、所定の時間間隔または所定の移動
距離毎に前記反射信号の反射時間と信号強度を対応付け
て保存する信号保存手段と、前記信号保存手段が前記保
存処理を実行する度に、前記3次元配列の各ボクセル値
を−X方向へ1ボクセル分シフトするとともに、前記シ
フト後の各ボクセル値に対して、座標値Xi ,Yj,Vk
で決定される反射時間に対応する前記信号保存手段が
保存した信号強度を単純加算または加重加算する信号加
算手段と、前記信号加算手段が前記加算処理を実行する
度に、前記3次元配列の各(Xi ,Yj )座標における
V軸方向の最大ボクセル値の何れかまたはその中の最大
値が所定の閾値を超えたときに、前記媒質中に物体が存
在すると判定する物体検出手段とを備えてなる点にあ
る。
【0019】同第二の特徴構成は、特許請求の範囲の欄
の請求項10に記載した通り、電磁波または音波による
波動信号を送受信可能な送受信部を備え、媒質中で前記
送受信部をその移動方向を中心軸として回転移動させな
がら、前記波動信号を前記媒質中へ放射し、前記媒質中
に存在する物体からの反射信号を受信することにより、
前記媒質中に存在する物体を探査するリアルタイム探査
装置であって、前記送受信部の所定個所の現在位置を基
準とする前記送受信部の移動方向前方への距離Xi と前
記移動方向に垂直な方向への距離Yj 及び前記波動信号
の前記媒質中における伝搬速度Vk を座標(Xi ,Y
j ,Vk )とする3次元配列を前記送受信部の所定の複
数の回転角に対応させて複数作成する配列作成手段と、
前記送受信部を回転移動させながら、前記送受信部の回
転角が前記所定の回転角となる毎に前記反射信号の反射
時間と信号強度を対応付けて保存する信号保存手段と、
前記信号保存手段が前記保存処理を実行する度に、前記
複数の3次元配列の内のその保存処理実行時の回転角に
対応する一の3次元配列の各ボクセル値を−X方向へ1
ボクセル分シフトするとともに、前記シフト後の各ボク
セル値に対して、座標値Xi ,Yj ,Vk で決定される
反射時間に対応する前記信号保存手段が保存した信号強
度を単純加算または加重加算する信号加算手段と、前記
信号加算手段が前記加算処理を実行する度に、前記一の
3次元配列の各(Xi ,Yj )座標におけるV軸方向の
最大ボクセル値の何れかまたはその中の最大値が所定の
閾値を超えたときに、前記媒質中に物体が存在すると判
定する物体検出手段とを備えてなる点にある。
【0020】以下に上記特徴構成の作用及び効果を説明
する。上記リアルタイム探査方法に係る第一の特徴構成
によれば、探査対象の範囲において、且つ、必要となる
精度で、前記送受信部の所定個所、例えば送信アンテナ
と受信アンテナの中間点の現在位置を基準とする前記送
受信部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向に垂
直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質中に
おける伝搬速度Vk の三つのパラメータの範囲と刻みを
設定して、前記3次元配列を作成し、前記3次元配列に
上記した手順で座標値Xi ,Yj ,Vkで決定される反
射時間に対応する前記信号保存手段が保存した信号強度
を加算する加算処理を行うため、この加算処理により、
伝搬速度Vk が媒質中の伝搬速度と一致する場合には、
媒質中に物体が存在する場合に反射信号強度の最大値が
距離Xと反射時間tを座標とする2次元平面上で形成す
る双曲線に沿って、当該最大値を加算する処理に相当す
ることから、前記3次元配列のボクセル値が所定の閾値
を超えた時に前記媒質中に物体が存在するものと判定す
ることができる。逆に、媒質中に物体が存在しない場合
は、反射信号強度の最大値が距離Xと反射時間tを座標
とする前記2次元平面上で双曲線を形成しないため、設
定範囲内の伝搬速度Vk では加算処理毎に増加していく
ボクセル値が存在しないため、前記媒質中に物体が存在
するものとは判定されない。更に、前記閾値を超えたボ
クセル値に対応する座標値Yj ’より、埋設物の深さに
相当する前記移動方向に垂直な方向への前記送受信部か
ら物体までの距離Yをリアルタイムで求めることができ
る。
【0021】同第二の特徴構成によれば、前記送受信部
の所定個所の現在位置を基準とする前記送受信部の移動
方向前方への距離Xi と前記移動方向に垂直な方向への
距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質中における伝搬速
度Vk を座標(Xi ,Yj ,Vk )とする3次元配列を
前記送受信部の所定の複数の回転角に対応させて予め複
数作成し、前記送受信部の回転角が前記所定の回転角と
なる毎に、上記第一の特徴構成と同様の信号保存工程、
信号加算工程、物体検出工程を実行することから、各回
転角について、上記第一の特徴構成と同様の作用効果を
発揮し、回転軸芯回りのどの方向に物体が存在していて
も、物体の存在をリアルタイムで検出できるとともに、
物体の回転軸芯からの離隔距離Y(埋設物の深さに相
当)をリアルタイムで求めることができる。
【0022】更に、同第三の特徴構成によれば、前記波
動信号の放射方向の中心から逸れたところに物体が存在
しても反射信号を受信することから、前記物体の存在す
る方位と一致する或いは近い回転角以外の回転角につい
ての信号加算工程においても物体の存在に対応して媒質
中の伝搬速度と一致する伝搬速度Vk のボクセルは加算
処理毎にボクセル値が増加するため、配列加算工程によ
り、全ての回転角に対応する3次元配列の処理結果を加
算することで、所謂S/N比の向上が図られ、物体の存
在の判定をより精度良く行うことができる。
【0023】また、第四の特徴構成によれば、物体が存
在する方位もリアルタイムで検出することができる。
【0024】第五の特徴構成によれば、前記信号加算工
程において、前記反射時間の計算を、その都度実行する
必要がなくなり、各工程の処理時間の短縮化が図れるの
で、探査速度を速くすることができる。ところで、物体
までの距離、特に回転軸芯からの離隔距離Yが遠い場合
には反射信号が減衰しているため、前方距離Xが徐々に
短くなるにもかかわらず、ボクセル値の加算が十分でな
い場合があり得る。また、伝搬速度が遅くなるような媒
質中(土壌)でも反射信号が減衰しているため、ボクセ
ル値の加算が十分でない場合があり得る。かかる場合
は、S/N比が低下することになり、物体の存在の判定
精度が低下する。
【0025】しかし、第六の特徴構成によれば、反射強
度が減衰している場合でも、離隔距離Yj や伝搬速度V
k に応じて振幅補正することで、物体までの距離が遠い
場合や伝搬速度が遅くなるような媒質中でも、物体の存
在の判定を精度良く行うことができる。
【0026】また、第七の特徴構成によれば、物体まで
の距離が遠い場合や伝搬速度が遅くなるような媒質中で
も、その状況に応じて、前記物体検出工程において使用
する閾値を調整することができ、上記第六の特徴構成と
同様に物体の存在の判定を精度良く行うことができる。
【0027】第八の特徴構成によれば、前記信号加算工
程において、前記振幅補正値の計算、或いは、前記物体
検出工程において前記閾値の計算を、その都度実行する
必要がなくなり、各工程の処理時間の短縮化が図れるの
で、探査速度を速くすることができる。
【0028】上記リアルタイム探査装置に係る第一の特
徴構成は、各手段が対応する上記リアルタイム探査方法
に係る第一の特徴構成の各工程を実行可能であるため、
上記リアルタイム探査方法に係る第一の特徴構成と同様
の作用効果を奏することができる。
【0029】また、上記リアルタイム探査装置に係る第
二の特徴構成は、各手段が対応する上記リアルタイム探
査方法に係る第二の特徴構成の各工程を実行可能である
ため、上記リアルタイム探査方法に係る第二の特徴構成
と同様の作用効果を奏することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に本発明のリアルタイム探査
方法及び装置実施の形態を図面に基づいて説明する。図
1に示すように、媒質である土壌1にガス等の流体を配
送する鋼管などの物体2が埋設されており、送受信手段
である送受信機10とデータ解析手段であるデータ解析
装置20を備えたリアルタイム探査装置3の本体部3a
に接続された送受信部16を付帯したボーリング装置の
回転先端部17が地中に向かって回転移動しながら、前
記物体2の埋設位置を探査する。前記送受信部16は送
信アンテナ11と受信アンテナ12からなり、前記送信
アンテナ11と前記受信アンテナ12は一定間隔で前記
回転推進先端部17の先端部分に配置されている。前記
送受信機10は例えば100MHz〜1GHzの図2
(1)に例示する単発のパルス信号を送信回路13で発
生し、前記送信アンテナ11より電磁波として土壌1に
放射する。
【0031】前記回転推進先端部17はその長手方向の
中心軸を回転軸芯として回転しながらその軸芯方向(図
1中のx方向)に向かって移動するため、前記回転推進
先端部17の回転に伴って、前記送信アンテナ11から
放射される電磁波の放射方向も前記回転軸芯回りに回転
する。
【0032】前記送信アンテナ11より放射された電磁
波の中の物体に入射した入射波4は物体2表面で反射散
乱し、その中の反射波5が前記受信アンテナ12で受信
された後、前記送受信機10の受信回路14において、
図2(2)に例示するような反射信号として復調増幅さ
れる。前記送信アンテナ11より放射され、受信アンテ
ナ12で受信されるまでの時間差ΔTは前記送受信部1
6の前記送信アンテナ11と前記受信アンテナ12の中
間点から物体2までの距離と土壌1の比誘電率εまたは
電磁波の伝搬速度vより一義的に決定される。
【0033】前記送受信機10に、前記受信回路14の
増幅部の利得を前記時間差ΔTに応じて変調する信号強
度変調手段15を設け、前記時間差ΔTが長くなるにつ
れて土壌1を伝搬する前記パルス信号の損失が大きくな
り、反射信号強度が減衰するのを振幅補正し、前記時間
差ΔT、つまりは反射時間tの増加に対して急激に減衰
しない反射信号強度分布を得ることができ、次段以降の
信号処理に必要な信号強度を確保する。具体的には、前
記信号強度変調手段15は前記単発のパルス信号の送信
タイミングに同期して、前記時間差ΔTの増加に伴い減
衰率を所定の変化率で自動的に低下させる減衰器で構成
され、前記増幅部の所定個所に挿入してある。
【0034】データ解析装置20はマイクロコンピュー
タや半導体メモリ等によって構成されるデータ処理部2
1と外部からの操作指示を入力するキーボード等の入力
部22と各処理段階での画像データや出力結果を表示す
る陰極線管ディスプレイや液晶ディスプレイ等の表示部
23と前記各処理段階での画像データや出力結果等を保
管格納する磁気ディスク等の外部補助記憶部24から構
成されている。受信回路14において反射信号は、前記
信号強度変調手段15による振幅補正後に、波形のスム
ージング等の雑音除去処理やA/D変換処理等の前置処
理が施され、ディジタル信号として前記データ処理部2
1へ出力される。
【0035】前記データ解析装置20では前記ディジタ
ル化された反射信号より、前記送受信部16の移動距離
xと前記反射波5の前記物体2からの反射時間tを座標
(x,t)とする2次元画像データが、前記送受信部1
6の移動に伴い逐次生成される。尚、前記送受信部16
は、x方向への移動に伴い回転するので、その回転角α
はα=f(x)で表される移動距離xの関数となり、移
動距離xに応じて回転角αの方位に埋設された物体2か
らの反射波を受信することとなる。ここで、反射信号強
度を−127〜128の256階調で輝度表示し、図2
(2)に示すように、信号強度の正値を白(輝度大)、
信号強度の負値を黒(輝度小)、信号強度0を中間階調
として表示部23に表示する。
【0036】図3に、伝搬速度V=0.45c0 (比誘
電率5)の地中において、地表面から深さx=100c
m、ボーリング位置から水平距離y=25cmに埋設さ
れた物体を、前記送受信部16の移動距離xが0.06
cm刻みで地表面から150cm移動した時に探査して
得られた2次元画像例を示す。但し、図3では、高輝度
部分のみを黒色で表示し、低輝度及び中間階調部分は紙
面地色のままである。また、本実施形態の前記回転推進
先端部17は移動距離xが0.06cm進む毎に30°
回転するので、0.72cm移動した時に丁度1回転す
る。表1に本実施形態における移動距離xと回転角αの
関係の一部を示す。ところで、図3より、前記送受信部
16が前記物体の存在する方位に向いている時に専ら反
射信号を受信するため、高輝度部分が断続的に破線状に
なっていることが分かる。
【0037】
【表1】
【0038】図4に示すように、前記データ処理部21
は、制御部30、配列作成手段31、信号保存手段3
2、信号加算手段33、配列加算手段34、物体検出手
段35、方位検出手段36、2次元画像データ生成手段
37、出力処理手段38、内部データバス39、制御・
アドレスバス40等を備えて構成されている。
【0039】前記配列作成手段31、前記信号保存手段
32、前記信号加算手段33、前記配列加算手段34、
前記物体検出手段35及び前記方位検出手段36は、夫
々後述する配列作成工程、信号保存工程、信号加算工
程、配列加算工程、物体検出工程及び方位検出工程を個
別に実行するための手段である。前記制御部30は上記
各手段及びデータの入出力を管理制御する。前記2次元
画像データ生成手段37は図3に例示したような2次元
画像データを生成し前記表示部23に出力する。また、
前記出力処理手段38は後述する種々の探査結果を前記
表示部23へ出力したり、必要に応じて音声出力等する
ための処理手段である。尚、上述のように、前記データ
処理部21は、マイクロコンピュータや半導体メモリ等
によって具体的に構成されるが、図4に示す各機能手段
はこれらマイクロコンピュータや半導体メモリ等の一部
または全部を使用して、内部データバス39、制御・ア
ドレスバス40によって有機的に結合され、所定のプロ
グラムを実行することで実現される。
【0040】次に、前記データ処理部21における典型
的なデータ処理手順及び各部の動作を、図3に示す探査
データの探査対象(媒質及び物体)を探査した実施例
(以下、第1実施例という。)について、図5に示すフ
ローチャートに基づいて説明する。
【0041】図5に示す配列作成工程において、前記配
列作成手段31が前記送受信部16の前記中間点を基準
とする前記送受信部の移動方向前方への距離Xi と前記
移動方向に垂直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の
前記媒質中における伝搬速度Vk を座標(Xi ,Yj
k )とする3次元配列Dl を、前記送受信部16の所
定の複数の回転角αl (lは自然数)に対応させて複数
作成する。本実施形態では、上述の如く前記回転推進先
端部17は移動距離xが0.06cm増加する毎に30
°回転するので、前記所定の複数の回転角αl は、隣接
する回転角の間隔を30°に設定し、0°〜330°の
12通りとした。即ち、α 1=0°、α2 =30°、…
………、α12=330°となる。
【0042】また、距離Xi とYj の範囲を、25cm
≦Xi ≦49.48cm、0cm≦Yj ≦35cmと
し、距離Xi とYj の刻みを夫々0.72cmと2.5
cmとした。尚、距離Xi の刻みを0.72cmとした
のは、前記送受信部16の回転角αがある回転角αl
ら同じ回転角αl まで1回転するのに要する移動距離x
が0.72cmとなるからである。
【0043】また、伝搬速度Vk は数1で定義され、k
は1〜11の自然数とした。
【0044】
【数1】Vk =c0 ×10-0.04k-0.32
【0045】従って、3次元配列Dl (Xi ,Yj ,V
k )の大きさは、35×15×11となり、この大きさ
の3次元配列Dl が前記回転角αl (l=1〜12)に
対応して12個作成される。
【0046】更に、この配列作成工程において、後述す
る配列加算工程で使用する3次元配列Dl (l=1〜1
2)と同じ大きさの3次元配列D13(Xi ,Yj ,V
k )を準備しておく。
【0047】図5に示す信号保存工程において、前記信
号保存手段32が、前記移動距離xが0.06cm増加
し、前記送受信部16の回転角αが前記回転角αl と一
致する毎に逐次、図2(2)で表されるような物体から
の反射信号の前記受信回路14においてディジタル化さ
れた所定の反射時間tの範囲内のものを、サンプリング
して保存する。本実施形態では、前記反射信号のサンプ
リングは、反射時間tが0〜20nsの範囲を0.07
8nsの時間間隔で行われ、1回の信号保存処理で25
6点の信号強度が保存される。
【0048】次に、前記信号保存工程が実行される度
に、図5に示す信号加算工程において、前記信号加算手
段33が、前記複数の3次元配列Dl の内の前記信号保
存工程実行時の回転角αl に対応する一の3次元配列の
各ボクセル値を−X方向へ1ボクセル分シフトするとと
もに、前記シフト後の各ボクセル値に対して、座標値X
i ,Yj ,Vk で決定される反射時間に対応する前記信
号保存工程で保存された前記信号強度を加重加算する。
【0049】上記シフト処理と加重加算は、数2及び数
3に示す要領で同時に処理される。尚、数2はi=1〜
34の各ボクセルに対する処理を、数3はi=35の各
ボクセルの処理を示しており、B(i,j,k)は座標
(Xi ,Yj ,Vk )のボクセル値を表している。ここ
で、数2の右辺第1項がシフト処理を、数2の右辺第2
項が加重加算を夫々表しており、数3の場合は、シフト
処理で0が代入されるため、右辺がシフト処理と加重加
算を表している。
【0050】
【数2】B(i,j,k)=B(i+1,j,k)+A
i,j,k ×r(ti,j,k
【数3】 B(35,j,k)=Ai,j,k ×r(t35,j,k
【0051】数2及び数3において、r(ti,j,k
は、前記信号保存工程において保存された前記反射信号
強度の反射時間tにおける信号強度である。また、反射
時間t i,j,k は座標値Xi ,Yj ,Vk で決定される反
射時間で、数4で表される。
【0052】
【数4】ti,j,k =2(Xi 2 +Yj 21/2 /Vk
【0053】更に、Ai,j,k は加重加算処理における係
数で、加算される前記反射信号強度r(ti,j,k )の振
幅補正値である。本実施形態では、Ai,j,k は数5で表
され、伝搬速度が遅くなるような媒質中で反射信号強度
が減衰する場合においても、加算処理が適正に実行でき
るように対処している。従って、当該振幅補正値Ai,
j,k は伝搬速度Vk のみの関数として表されている。
【0054】
【数5】Ai,j,k =Vk -1.5
【0055】ところで、数2及び数3の演算処理におい
て、数4及び数5の計算を逐次実行しても構わないが、
各座標値Xi ,Yj ,Vk は、前記配列作成工程におい
て既に決定されているため、前記反射時間ti,j,k と前
記振幅補正値Ai,j,k を予めルックアップテーブルとし
て計算したものを使用することで、加重加算処理の処理
時間を短縮化できる。
【0056】次に、前記信号加算工程が実行される度
に、図5に示す配列加算工程において、前記配列加算手
段34が、数6に示すように、前記回転角αl (l=1
〜12)に対応する12個の3次元配列Dl (Xi ,Y
j ,Vk )の各ボクセル値の総和を求め、前記他の一つ
の3次元配列D13(Xi ,Yj ,Vk )に代入する。
【0057】
【数6】D13(Xi ,Yj ,Vk )=Σl=1-12l (X
i ,Yj ,Vk
【0058】次に、図5に示す物体検出工程において、
前記物体検出手段35が、前記配列加算工程で得られた
前記3次元配列D13の全ボクセル値の最大値が所定の閾
値を超えた時に、前記媒質中に物体が存在すると判定す
る。
【0059】図6に、前記閾値を60000に設定した
場合の前記物体の検出結果を示す。図6において、縦軸
は前記物体までの推定離隔距離で距離Yj に相当し、横
軸は前記物体までの真の距離を示している。図中の◆印
は、前記媒質中に物体が存在すると判定されたときの物
体との位置関係を、前記3次元配列D13の最大ボクセル
値を与える座標値Yj に基づいて表している。図6に示
すように、前記送受信部16から前記物体までの真の距
離が約−40cmの地点(前記物体の約40cm手前)
から前記物体の検出が開始しており、3次元配列Dl
(Xi ,Yj ,Vk )の距離Xi の設定範囲内(25c
m≦Xi≦49.48cm)で正しく検出されている。
また、推定された物体までの離隔距離も12.5cm〜
30cmと、真の離隔距離25cmに対して妥当な値と
なっている。
【0060】次に、図5に示す方位検出工程において、
前記方位検出手段36が前記物体検出工程で前記所定の
閾値を超えた前記3次元配列D13の最大ボクセル値の座
標(Xi ’,Yj ’,Vk ’)に対応する前記各回転角
αl 毎の前記複数の3次元配列Dl のボクセル値B(X
i ’,Yj ’,Vk ’)を比較し、そのボクセル値が最
大となる3次元配列Dl に対応する前記回転角αl を前
記物体が存在する方位であると判定する。図3に示す探
査データに適用して得られた物体の方位(回転角αl
相当)毎の前記ボクセル値B(Xi ’,Yj ’,V
k ’)の前記送受信部16の移動距離xに伴う変化を図
7に示す。図7に示すように、全ての移動距離xにおい
て、回転角α7 (=180°)の時に、前記ボクセル値
が最大となっている。本第1実施例では、180°の方
位に前記物体が存在していることから妥当な結果となっ
ている。
【0061】次に、本発明に係るリアルタイム探査方法
を同じ手順で他の媒質中に適用した第2実施例を示す。
【0062】図8に、伝搬速度V=0.2c0 (比誘電
率25)の地中(媒質中)において、地表面から深さx
=100cm、ボーリング位置から水平距離y=25c
mに埋設された物体を、前記送受信部16の移動距離x
が0.06cm刻みで地表面から150cm移動した時
に探査して得られた2次元画像例を示す。この媒質は伝
搬速度が遅くなるような土壌(電磁波の減衰が大きい粘
土に相当)であり、図8に示す画像より、反射信号強度
が弱くなっており、50cm手前では反射信号が得られ
ていないことが分かる。
【0063】図9に、第2実施例における物体検出工程
における、前記媒質中に埋設された物体の検出結果を示
す。図9は上記第1実施例の図6に対応するもので、縦
軸、横軸等の設定は同じである。
【0064】図9に示すように、前記送受信部16から
前記物体までの真の距離が約−25cmの地点(前記物
体の約25cm手前)から物体の検出が開始しており、
3次元配列Dl (Xi ,Yj ,Vk )の距離Xi の設定
範囲内(25cm≦Xi ≦49.48cm)で検出され
ている。また、推定された物体までの離隔距離も20c
m〜35cmと、真の離隔距離25cmに対して略妥当
な値となっている。
【0065】このように、反射信号強度の減衰の大きな
媒質中にもかかわらず、物体の検出が可能となっている
のは、前記信号加算工程において、数5に示す前記振幅
補正値Ai,j,k により振幅補正を行い、数2及び数3に
示す加重加算処理を行った効果である。従って、かかる
振幅補正を行わずに単純加算処理を行った場合は、閾値
を60000に設定したのでは、検出不可能である。
尚、この閾値を下げると、伝搬速度が速く減衰が小さい
土壌の場合、物体までの距離がかなり遠い時にも検出さ
れてしまい、推定される物体までの離隔距離の算出誤差
が大きくなるという問題が発生する。
【0066】更に、前記方位検出工程を実行した場合に
おける、前記物体の方位(回転角α l に相当)毎の前記
ボクセル値B(Xi ’,Yj ’,Vk ’)の前記送受信
部16の移動距離xに伴う変化を図10に示す。図10
に示すように、全ての移動距離xにおいて、回転角α7
(=180°)の時に、前記ボクセル値が最大となって
いる。本第2実施例では、180°の方位に埋設物が存
在していることから妥当な結果となっている。
【0067】以下に他の実施形態を説明する。 〈1〉上記実施の形態において、前記配列加算工程と前
記物体検出工程を実行する代わりに、前記信号加算工程
が実行される度に、その加算処理が実行されたときの回
転角αl に対応する3次元配列Dl (Xi ,Yj ,V
k )の各(Xi ,Y j )座標におけるV軸方向の最大ボ
クセル値の何れかまたはその中の最大値が所定の閾値を
超えたときに、前記媒質中に物体が存在すると判定する
物体検出工程を実行しても構わない。
【0068】〈2〉前記3次元配列Dl (Xi ,Yj
k )の大きさや、距離Xi 、距離Y j 並びに伝搬速度
k の範囲及び刻み幅は、必ずしも上記実施の形態の値
に限定されるものではない。また、回転角αl の総数や
設定値も、上記実施の形態の値に限定されるものではな
い。従って、前記3次元配列Dl の個数も上記実施の形
態の値に限定されるものではない。
【0069】〈3〉上記実施の形態の前記信号加算工程
において、前記振幅補正値Ai,j,k による振幅補正を行
わずに、数2及び数3における加重加算の係数Ai,j,k
を1とする単純加算であっても構わない。媒質中の伝搬
速度が予測可能な場合等においては、上記したような振
幅補正を行う必要のない場合がある。また、かかる振幅
補正が必要な場合であっても、前記信号加算工程では単
純加算を行い、前記物体検出工程における前記所定の閾
値を、例えば、前記振幅補正値Ai,j,k で前記定数の閾
値を除した値を使用するようにしてもよい。この場合、
この閾値を予めルックアップテーブル化するようにすれ
ば、判定時の計算時間が短縮できる。更に、前記振幅補
正値Ai,j,k は必ずしも数5に示す補正式に依らなくて
も構わない。例えば、距離Yj 、或いは、距離Yj と伝
搬速度Vk に応じて変化するものであっても構わない。
【0070】〈4〉上記実施の形態では、前記送受信部
16はボーリング装置の回転推進先端部17に付帯し、
媒質中を回転移動しながら、前記物体2の埋設位置を探
査する構成のものであったが、媒質表面を回転せずに移
動するものであっても構わない。また、この場合、前記
リアルタイム探査装置3の本体部3aと別体で構成され
るのではなく、前記本体部と一体化していても構わな
い。前記送受信部16が回転しない場合は、上記実施の
形態のリアルタイム探査方法は、図11に示すように簡
略化することができる。
【0071】また、図11に示す配列作成工程では、3
次元配列は前記送受信部16の回転角に対応させて複数
作成する必要がないため、3次元配列を一つだけを作成
する。また、3次元配列が一つだけであり、前記回転角
を検出する必要がないため、図5に示す前記配列加算工
程や前記方位検出工程は設ける必要がない。
【0072】図5に示す前記信号保存工程が前記送受信
部16の回転角αが前記回転角αlと一致する毎に実行
されるのに対して、図11に示す信号保存工程は、前記
送受信部16の所定の移動時間間隔または所定の移動距
離毎に実行される点で異なる以外は、基本的に同じ処理
を行っている。また、信号加算工程は、常に同じ3次元
配列を使用する点で、図5に示す前記信号加算工程と異
なるが、加算処理自体は全く同じ処理を実行すればよ
い。更に、図11に示す物体検出工程では、図5に示す
前記配列加算工程が不要であるため、当該工程で得られ
た前記他の一つの3次元配列D13の代わりに、図11に
示す信号加算工程で処理した3次元配列を使用すればよ
く、その他の実質的な処理は図5に示す物体検出工程と
同様に処理可能である。
【0073】従って、前記送受信部16が回転しない場
合は、上記実施の形態のリアルタイム探査装置3は、前
記配列加算手段34と前記方位検出手段36を必ずしも
備えている必要はない。また、前記配列加算手段34と
前記方位検出手段36を備え、前記配列作成手段31、
前記信号保存手段32、前記信号加算手段33、及び、
前記物体検出手段35が前記送受信部16が回転する場
合と回転しない場合の両方に対応できるように構成され
ているのも好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るリアルタイム探査装置のブロック
構成図
【図2】送信信号と受信信号の波形図
【図3】本発明に係るリアルタイム探査方法のデータ処
理手順に使用した2次元探査画像(第1実施例の探査対
象を表す)
【図4】本発明に係るリアルタイム探査装置のデータ解
析装置の機能ブロック図
【図5】本発明に係るリアルタイム探査方法の一実施の
形態のデータ処理手順を示すフローチャート
【図6】本発明に係るリアルタイム探査方法を図3に示
す探査対象に適用した物体検出工程における探査結果を
示す図
【図7】本発明に係るリアルタイム探査方法を図3に示
す探査対象に適用した方位検出工程における探査結果を
示す図
【図8】本発明に係るリアルタイム探査方法のデータ処
理手順に使用した2次元探査画像(第2実施例の探査対
象を表す)
【図9】本発明に係るリアルタイム探査方法を図8に示
す探査対象に適用した物体検出工程における探査結果を
示す図
【図10】本発明に係るリアルタイム探査方法を図8に
示す探査対象に適用した方位検出工程における探査結果
を示す図
【図11】本発明に係るリアルタイム探査方法の別実施
の形態のデータ処理手順を示すフローチャート
【図12】従来技術のデータ処理手順を示すフローチャ
ート
【符号の説明】 1 媒質 2 物体 3 リアルタイム探査装置 4 入射波 5 反射波 10 送受信手段 11 送信アンテナ 12 受信アンテナ 13 送信回路 14 受信回路 15 信号強度変調手段 16 送受信部 17 回転推進先端部 20 データ解析装置 21 データ処理部 21a メモリ 22 入力部 23 表示部 24 外部補助記憶部 30 制御部 31 配列作成手段 32 信号保存手段 33 信号加算手段 34 配列加算手段 35 物体検出手段 36 方位検出手段 37 2次元画像データ生成手段 38 出力処理手段

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒質の表面または媒質中で送受信部を移
    動させながら、前記送受信部から電磁波または音波によ
    る波動信号を前記媒質中へ放射し、前記媒質中に存在す
    る物体からの反射信号を前記送受信部が受信することに
    より、前記媒質中に存在する物体を探査するリアルタイ
    ム探査方法であって、 前記送受信部の所定個所の現在位置を基準とする前記送
    受信部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向に垂
    直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質中に
    おける伝搬速度Vk を座標(Xi ,Yj ,Vk )とする
    3次元配列を予め作成する配列作成工程と、 前記送受信部を移動させながら、所定の時間間隔または
    所定の移動距離毎に前記反射信号の反射時間と信号強度
    を対応付けて保存する信号保存工程と、 前記信号保存工程が実行される度に、前記3次元配列の
    各ボクセル値を−X方向へ1ボクセル分シフトするとと
    もに、前記シフト後の各ボクセル値に対して、座標値X
    i ,Yj ,Vk で決定される反射時間に対応する前記信
    号保存工程で保存された信号強度を単純加算または加重
    加算する信号加算工程と、 前記信号加算工程が実行される度に、前記3次元配列の
    各(Xi ,Yj )座標におけるV軸方向の最大ボクセル
    値の何れかまたはその中の最大値が所定の閾値を超えた
    ときに、前記媒質中に物体が存在すると判定する物体検
    出工程とを備えてなるリアルタイム探査方法。
  2. 【請求項2】 媒質中で送受信部をその移動方向を中心
    軸として回転移動させながら、前記送受信部から電磁波
    または音波による波動信号を前記媒質中へ放射し、前記
    媒質中に存在する物体からの反射信号を前記送受信部が
    受信することにより、前記媒質中に存在する物体を探査
    するリアルタイム探査方法であって、 前記送受信部の所定個所の現在位置を基準とする前記送
    受信部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向に垂
    直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質中に
    おける伝搬速度Vk を座標(Xi ,Yj ,Vk )とする
    3次元配列を前記送受信部の所定の複数の回転角に対応
    させて予め複数作成する配列作成工程と、 前記送受信部を回転移動させながら、前記送受信部の回
    転角が前記所定の回転角となる毎に前記反射信号の反射
    時間と信号強度を対応付けて保存する信号保存工程と、 前記信号保存工程が実行される度に、前記複数の3次元
    配列の内の前記信号保存工程実行時の回転角に対応する
    一の3次元配列の各ボクセル値を−X方向へ1ボクセル
    分シフトするとともに、前記シフト後の各ボクセル値に
    対して、座標値Xi ,Yj ,Vk で決定される反射時間
    に対応する前記信号保存工程で保存された信号強度を単
    純加算または加重加算する信号加算工程と、 前記信号加算工程が実行される度に、前記一の3次元配
    列の各(Xi ,Yj )座標におけるV軸方向の最大ボク
    セル値の何れかまたはその中の最大値が所定の閾値を超
    えたときに、前記媒質中に物体が存在すると判定する物
    体検出工程とを備えてなるリアルタイム探査方法。
  3. 【請求項3】 前記配列作成工程において、前記信号保
    存工程が実行される各回転角に対応する前記複数の3次
    元配列以外に、これらと同じ大きさの追加の3次元配列
    を作成し、 前記信号加算工程が実行される度に、前記複数の3次元
    配列の各ボクセル毎の総和を、前記追加の3次元配列に
    おいて計算する配列加算工程を実行し、 前記信号保存工程実行時の回転角に対応する一の3次元
    配列を使用する代わりに、前記配列加算工程で得られた
    前記追加の3次元配列を使用して前記物体検出工程を実
    行することを特徴とする請求項2記載のリアルタイム探
    査方法。
  4. 【請求項4】 前記物体検出工程において、前記所定の
    閾値を超えた前記3次元配列のボクセル値の座標(X
    i ’,Yj ’,Vk ’)に対応する前記各回転角毎の前
    記複数の3次元配列のボクセル値を比較し、そのボクセ
    ル値が最大となる3次元配列に対応する前記回転角を前
    記物体が存在する方位であると判定する方位検出工程を
    実行することを特徴とする請求項2または3記載のリア
    ルタイム探査方法。
  5. 【請求項5】 前記座標値Xi ,Yj ,Vk で決定され
    る反射時間は、前記3次元配列と同じ大きさのルックア
    ップテーブルに予め計算されて格納されているものを使
    用することを特徴とする請求項1、2、3または4記載
    のリアルタイム探査方法。
  6. 【請求項6】 前記信号加算工程において加重加算を実
    行する場合、加算するボクセルの座標値Xi ,Yj ,V
    k の内の少なくとも一つの座標値に基づいて一義的に決
    定される振幅補正値を係数として前記信号強度に乗じて
    から加算することを特徴とする請求項1、2、3、4ま
    たは5記載のリアルタイム探査方法。
  7. 【請求項7】 前記信号加算工程において単純加算を実
    行する場合、後続の前記物体検出工程において、前記所
    定の閾値として、判定対象のボクセルの座標値Xi ,Y
    j ,Vk の内の少なくとも一つの座標値に基づいて一義
    的に決定される閾値を用いることを特徴とする請求項
    1、2、3、4または5記載のリアルタイム探査方法。
  8. 【請求項8】 前記座標値Xi ,Yj ,Vk の内の少な
    くとも一つの座標値に基づいて一義的に決定される値
    は、前記3次元配列と同じ大きさのルックアップテーブ
    ルに予め計算されて格納されているものを使用すること
    を特徴とする請求項6または7記載のリアルタイム探査
    方法。
  9. 【請求項9】 電磁波または音波による波動信号を送受
    信可能な送受信部を備え、媒質の表面または媒質中で前
    記送受信部を移動させながら、前記波動信号を前記媒質
    中へ放射し、前記媒質中に存在する物体からの反射信号
    を受信することにより、前記媒質中に存在する物体を探
    査するリアルタイム探査装置であって、 前記送受信部の所定個所の現在位置を基準とする前記送
    受信部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向に垂
    直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質中に
    おける伝搬速度Vk を座標(Xi ,Yj ,Vk )とする
    3次元配列を作成する配列作成手段と、 前記送受信部を移動させながら、所定の時間間隔または
    所定の移動距離毎に前記反射信号の反射時間と信号強度
    を対応付けて保存する信号保存手段と、 前記信号保存手段が前記保存処理を実行する度に、前記
    3次元配列の各ボクセル値を−X方向へ1ボクセル分シ
    フトするとともに、前記シフト後の各ボクセル値に対し
    て、座標値Xi ,Yj ,Vk で決定される反射時間に対
    応する前記信号保存手段が保存した信号強度を単純加算
    または加重加算する信号加算手段と、 前記信号加算手段が前記加算処理を実行する度に、前記
    3次元配列の各(Xi,Yj )座標におけるV軸方向の
    最大ボクセル値の何れかまたはその中の最大値が所定の
    閾値を超えたときに、前記媒質中に物体が存在すると判
    定する物体検出手段とを備えてなるリアルタイム探査装
    置。
  10. 【請求項10】 電磁波または音波による波動信号を送
    受信可能な送受信部を備え、媒質中で前記送受信部をそ
    の移動方向を中心軸として回転移動させながら、前記波
    動信号を前記媒質中へ放射し、前記媒質中に存在する物
    体からの反射信号を受信することにより、前記媒質中に
    存在する物体を探査するリアルタイム探査装置であっ
    て、 前記送受信部の所定個所の現在位置を基準とする前記送
    受信部の移動方向前方への距離Xi と前記移動方向に垂
    直な方向への距離Yj 及び前記波動信号の前記媒質中に
    おける伝搬速度Vk を座標(Xi ,Yj ,Vk )とする
    3次元配列を前記送受信部の所定の複数の回転角に対応
    させて複数作成する配列作成手段と、 前記送受信部を回転移動させながら、前記送受信部の回
    転角が前記所定の回転角となる毎に前記反射信号の反射
    時間と信号強度を対応付けて保存する信号保存手段と、 前記信号保存手段が前記保存処理を実行する度に、前記
    複数の3次元配列の内のその保存処理実行時の回転角に
    対応する一の3次元配列の各ボクセル値を−X方向へ1
    ボクセル分シフトするとともに、前記シフト後の各ボク
    セル値に対して、座標値Xi ,Yj ,Vk で決定される
    反射時間に対応する前記信号保存手段が保存した信号強
    度を単純加算または加重加算する信号加算手段と、 前記信号加算手段が前記加算処理を実行する度に、前記
    一の3次元配列の各(Xi ,Yj )座標におけるV軸方
    向の最大ボクセル値の何れかまたはその中の最大値が所
    定の閾値を超えたときに、前記媒質中に物体が存在する
    と判定する物体検出手段とを備えてなるリアルタイム探
    査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011528784A (ja) * 2008-05-30 2011-11-24 アルカテル−ルーセント ユーエスエー インコーポレーテッド 広帯域rf探知
CN107864430A (zh) * 2017-11-03 2018-03-30 杭州聚声科技有限公司 一种声波定向传播控制系统及其控制方法
JP2020041984A (ja) * 2018-09-13 2020-03-19 オムロン株式会社 データ処理装置および埋設物検出装置
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