JP2001032515A - 床 材 - Google Patents

床 材

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JP2001032515A
JP2001032515A JP11211458A JP21145899A JP2001032515A JP 2001032515 A JP2001032515 A JP 2001032515A JP 11211458 A JP11211458 A JP 11211458A JP 21145899 A JP21145899 A JP 21145899A JP 2001032515 A JP2001032515 A JP 2001032515A
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典利 亀山
Hiroaki Usui
宏明 碓氷
Satoru Konishi
悟 小西
Arihiro Adachi
有弘 足立
Tsutomu Watanabe
力 渡辺
Masasuke Tsukamoto
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐キャスター性、耐クラック性、寸法安定
性、高度な耐水性を有し、また、製造も簡単にできる床
材を提供する。 【解決手段】 少なくとも木粉と熱可塑性合成樹脂を複
合した木粉樹脂複合材1の表面側に表面化粧材2を積層
した床材3である。木粉樹脂複合材1の厚みが少なくと
も0.1mm以上ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木粉と熱可塑性合
成樹脂を複合した木粉樹脂複合材を用いた床材に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅の建物の床、壁等に使用さ
れる建築材は、合板、MDF、パーチクルボード等の表
面に表面化粧の目的で、表面天然突板や化粧シート等を
接着して構成してある。特に、床材としては、合板、M
DF等に表面化粧材としての天然突板を接着積層するこ
とで構成してある。また、近年は生活様式の変化により
高い耐キャスター性が求められており、MDFに天然突
板等を接着して耐キャスター性を高めるようにしてい
る。このように、MDFは耐キャスター性を高めること
ができるが、耐水性について問題がある。
【0003】また、床材を直貼りする直貼りの床がある
が、この直貼りの床においては、近年集合住宅の増加と
プライバシーの観点より防音性が要求されている。しか
しながら、従来にあっては、防音性を有する床において
は合板、MDFの裏面にクッション材を接着しているた
め、水分による膨れ、変形、反りが大きいという問題が
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、耐キャスター性、耐クラック
性、寸法安定性、高度な耐水性を有し、また、製造も簡
単にできる床材を提供することを主たる課題とし、ま
た、薄い厚みの木粉樹脂複合材を用いて安価に厚みの厚
い床材を構成でき、また、防音性や歩行性に優れ、ま
た、防音性や歩行性を向上しながら同時に荷重に対する
へこみを低減でき、また、床下地の凹凸を吸収できると
共に防音性能を向上でき、また、木粉と熱可塑性合成樹
脂との分散性を向上させることができて、各部における
性能を均質にでき、また、木粉樹脂複合材の硬度を高く
しながら透湿性で問題がないようにでき、また、表面化
粧材の膨れ、パンクが発生することがなく、表面化粧材
と木粉樹脂複合材との接着性が向上でき、また、透湿性
材料層の強度を高めることができるようにすることを別
の課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る床材は、少なくとも木粉と熱可塑性合成
樹脂を複合した木粉樹脂複合材1の表面側に表面化粧材
2を積層した床材3であって、木粉樹脂複合材1の厚み
が少なくとも0.1mm以上あることを特徴とするもの
である。このような構成とすることで、木粉樹脂複合材
1を用いることで、表面硬度が高く且つ平滑な表面が得
られるようになり、耐キャスター性、耐クラック性、寸
法安定性、耐水性を向上させることができる。しかも、
木粉樹脂複合材1の厚さを少なくとも0.1mm以上と
したことにより、木粉樹脂複合材1の層厚方向におい
て、0.1mm以上の径の木粉が少なくとも1個が存在
することとなり、従って、木粉樹脂複合材1による効果
である耐キャスター性、耐クラック性等を保ちながら、
温湿度に対する寸法安定性を向上させることができる。
【0006】また、木粉樹脂複合材1の表面化粧材2を
積層した方と反対側に裏打ち材4を積層して成ることが
好ましい。このような構成とすることで、薄い厚みの木
粉樹脂複合材1を用いても裏打ち材4を積層することで
所定の厚みの床材3を構成でき、耐キャスター性、耐ク
ラック性、寸法安定性、耐水性を有しながら所定の厚み
の床材3を安価に構成できる。
【0007】また、裏打ち材4が合板、MDF、パーチ
クルボード等の木質材料であることが好ましい。裏打ち
材4として従来から床材3の基材として用いられている
木質材料を用いることができる。
【0008】また、裏打ち材4がクッション性を有する
クッション材であることが好ましい。クッション材によ
り防音性や歩行性を向上することができる。
【0009】また、裏打ち材4を構成するクッション材
が繊維系ボードであることが好ましい。裏打ち材4を、
麻、綿、パーム、合成繊維、バインダーなどからなる繊
維ボードで構成することで、厚さ、比重の調整等の自由
度が出るため、裏打ち材4自体の総合的な単位面積当た
りのばね定数低下による防振効果と繊維系材料による制
振効果が容易に得られ、防音性能を向上させることがで
きると共に、歩行感、荷重に対する耐へこみ性を向上さ
せることができるものである。
【0010】また、木粉樹脂複合材1の裏面に凹凸形状
をした凹凸形状部5を形成してあることが好ましい。こ
のような構成とすることで、凹凸形状部5を設けること
で、コンクリートスラブのような床基盤の表面の凹凸に
なじみやすく、また、防音性能も向上することになる。
【0011】また、木粉樹脂複合材1の熱可塑性合成樹
脂としてオレフィン系樹脂を用い、且つマレイン酸変性
ポリオレフィンが添加又はマレイン酸添加により変性さ
れていることが好ましい。このような構成とすること
で、木粉と熱可塑性合成樹脂との分散性の向上、及び剛
性の向上を図ることができるものである。
【0012】また、木粉樹脂複合材1は少なくともフィ
ーラとして木粉が30〜70wt%含有してあることが
好ましい。このような構成とすることで、木粉樹脂複合
材料1の硬度を高くしながら透湿性で問題が生じないよ
うにすることができるものである。
【0013】また、木粉樹脂複合材1の表面に透湿性材
料層6を介して表面化粧材2が設けてあることが好まし
い。このような構成とすることで、天然突板のような表
面化粧材2を加熱により接着するときに、熱により蒸発
した水分が透湿性材料層6に吸収され、したがって、表
面化粧材2との接着面にある水分の分散により、表面化
粧材2に膨れ、パンクなどが発生することがなく、表面
化粧材2と透湿性材料層6との接着が可能となる。この
ため、従来の表面化粧材2の装着仕様、例えばプレス機
械等を変更する必要がなくなる。さらに透湿性材料層6
の層間強度、密度の調整、及び接着剤の含浸効果によ
り、木粉樹脂複合材1に直接接着させた場合よりも、表
面化粧材2の接着性能が向上する。また、木粉樹脂複合
材1の特性である表面硬度や平滑性、温湿度による寸法
安定性が損なわれることがなく、それらの性能を保持し
た床材を製造することが可能となり、さらに表面化粧材
2のクラック発生や、寸法変化などの問題も生じないも
のとなる。
【0014】また、透湿性材料層6を構成する透湿性材
料が紙、不織布又は木粉であることが好ましい。このよ
うな構成とすることで、紙、不織布又は木粉という入手
が容易な材料により透湿性材料層6を形成できることに
なる。
【0015】また、透湿性材料層6に樹脂繊維を含むこ
とが好ましい。このような構成とすることで、透湿性材
料層6の強度を高めることができることになる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0017】本発明の床材3は、少なくとも木粉と熱可
塑性合成樹脂を複合した木粉樹脂複合材1の表面側に表
面化粧材2を積層して構成してあって、木粉樹脂複合材
1の厚みが少なくとも0.1mm以上となっている。こ
こで、本発明の床材3は、大別して、図1乃至図4、図
9に示すように、厚みが少なくとも0.1mm以上の木
粉樹脂複合材1を基材とし、この木粉樹脂複合材1より
なる基材の表面に天然突板等よりなる表面化粧材2を積
層して床材3を構成するタイプのものと、図5乃至図8
に示すように、厚みが少なくとも0.1mm以上の木粉
樹脂複合材1の表面に天然突板等よりなる表面化粧材2
を積層すると共に、木質樹脂複合材1の裏面に基材とな
る裏打ち材4を積層して床材3を構成するタイプのもの
とがある。
【0018】いずれの実施形態においても木質樹脂複合
材1が主要な構成層を構成するものである。この本発明
における床材3の主要な構成層を構成する木粉樹脂複合
材1の成形方法としては、木粉と熱可塑性合成樹脂との
複合材であり、木粉をフィラーとして熱可塑性合成樹脂
の押し出し成形により連続的に成形可能であるため、実
生産等においては押し出し成形により成形するのが好ま
しいものである。
【0019】ところで、木粉をフィラーとして熱可塑性
合成樹脂の押し出し成形に成形する際、使用するフィラ
ーである木粉の粒径により成形厚みが制限される。一
方、木粉は数十μm程度のパウダー状のものも存在する
が、非常にコストが高くて建材用途には不向きであり、
一般的に流通している粒径としては0.1mm程度以上
のものがコスト的に有利である。この木粉を使用するに
当たっては少なくとも厚み内に木粉が1個含有されてい
ることが性能を発現するためには必要であり、このた
め、本発明においては木粉樹脂複合材1は厚みを少なく
とも0.1mm以上とすることで、木粉樹脂複合材1の
厚み内に一般的に流通しているコストの安い0.1mm
程度の木粉が少なくとも1個以上含有されたものとする
ことができるものである。図10(a)には木粉1aが
層厚方向Aにおいて1個存在している場合を示し、図1
0(b)には木粉1aが層厚方向Aにおいて3個存在し
ている場合を示している。図10における寸法dは木粉
1aの直径を示し、寸法Dは木粉樹脂複合材1を示し、
また、符号の1bは熱可塑性合成樹脂層を示している。
【0020】上記のように、熱可塑性合成樹脂単体に対
して熱可塑性合成樹脂にフィーラとして木粉を混合する
ことで、強度、表面硬度、ヤング率等の物性が向上し、
結果として耐キャスター性が確保させることになる。ま
た、熱可塑性合成樹脂は熱膨張率が大きいことが欠点で
あるが、木粉の添加により熱による熱膨張収縮について
も改善される。また、表面化粧材2や裏打ち材4との接
着においても、木粉の添加により接着性が向上すること
になる。すなわち、現在一般に床材の表面化粧材として
は天然突板を湿潤状態で水性接着剤を用いて熱圧貼りに
より接着し同時に水分の除去を実施しているが、その際
木質材料に接着剤、湿式突板の水分を移動させること
と、表面からの蒸発とにより水分を除去させ、これによ
り熱圧時のパンク防止や接着力の確保をしているが、熱
可塑性合成樹脂単体やあるいは吸水性のないフィーラと
熱可塑性合成樹脂とを配合したものでは、接着時にパン
ク現象を起こして接着不良の原因となるものである。
【0021】これらのことにより木粉樹脂複合材1とし
て厚み0.1mm以上のものを用いるのは非常に有用で
あることが判る。
【0022】木粉樹脂複合材1中における木粉量として
は、上記の性能を発現させるには30wt%以上が好ま
しく、また、成形性の観点からは70wt%以下である
ことが好ましいものである。更に、製造工程で安定的に
製造するには、木粉樹脂複合材1と表面化粧材2を透湿
性材料層6を介して接着するのが好ましいものであり、
このようにして形成された床材3が図2、図4、図7、
図8に示してある。
【0023】しかして、木粉樹脂複合材1は成形により
図11(a)のように表面に樹脂リッチなスキン層1
b’が形成されるので、スキン層1b’をサンディング
等により除去して図11(b)のように木粉1aを表面
に露出させることで、従来使用されている水性接着剤で
の接着が可能となる。
【0024】ところで、熱可塑性合成樹脂を含む材料の
実際の工程でのサンディングでは、サンディングペーパ
ーの目詰まりによる交換頻度が高く、また、サンディン
グむら等による接着性のばらつきという生産上の課題が
ある。そこで、上記のように木粉樹脂複合材1と表面化
粧材2を透湿性材料層6を介して接着する構造とするこ
とで、透湿性材料層6によりサンディング等のスキン層
1b’除去なしで水性接着剤による接着を可能とし、ま
た、透湿性材料層6により接着剤、表面化粧材2を構成
する湿式突板中の水分が抜けやすくなるとともに、透湿
性材料層6により接着強度が安定するものである。つま
り、天然突板のような表面化粧材2を加熱により接着す
るときに、熱により蒸発した水分が透湿性材料層6に吸
収されることになり、表面化粧材2との接着面にある水
分が分散して、表面化粧材2に膨れ、パンクなどが発生
することなく、表面化粧材2と透湿性材料層6との接着
が可能となるものである。このため、従来の表面化粧材
2の装着仕様、例えばプレス機械等を変更する必要がな
くなるものであり、また、透湿性材料層6の層間強度、
密度の調整、及び接着剤の含浸効果により、木粉樹脂複
合材1に直接接着させた場合よりも、表面化粧材2の接
着性能が向上することになる。また、木粉樹脂複合材1
の特性である表面硬度や平滑性、温湿度による寸法安定
性が損なわれることがなく、それらの性能を保持したパ
ネルを製造することが可能となり、さらに表面化粧材2
のクラック発生や、寸法変化などの問題も生じないもの
となる。
【0025】ここで、使用する透湿性材料層6は例え
ば、紙、不織布、木粉等を挙げることができ、これらの
材料はいずれも安価に入手することができる材料であ
る。なお、表面化粧材2の積層に使用する接着剤のアン
カー効果の発現にという観点では、透湿性材料層6とし
て繊維系の紙や不織布等の繊維系のものを用いるのが好
ましいものである。更に、木粉樹脂複合材1と透湿性材
料層6との接着の観点では、樹脂繊維が混合されている
繊維系の紙、不織布が好ましいものである。透湿性材料
層6に含まれる樹脂繊維としては木粉樹脂複合材1と同
様の樹脂を用いるのが好ましいものである。また、木粉
樹脂複合材1と、表面化粧材2との双方の接着強度を確
保するため、透湿性材料層6の木粉樹脂複合材1側を樹
脂繊維層を含むものとし、表面化粧材2側を使用する接
着剤との親和性の高い物(例えば、水性接着剤であれば
パルプ等が挙げられる)といった二重構造としてもよい
ものである。ここで、透湿性材料層6への樹脂繊維の配
合量としては十分な接着強度を確保するために40%以
上が好ましいものである。
【0026】本発明の床材3の主要な層を構成する木粉
樹脂複合材1に用いられる熱可塑性合成樹脂としては、
上記のいずれの実施形態においても、木粉との複合後の
剛性等の物性により適宜選択することができて特に限定
はないが、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィ
ン系樹脂が材料の入手、コスト、環境面で他の樹脂に比
較して好ましいものである。また、特に限定はされない
が、木粉と熱可塑性合成樹脂との分散、剛性向上等に対
して酸変性ポリオレフィンが添加、または酸添加により
変性されていることが好ましいものである。酸変性とし
てはアクリル酸、マレイン酸等を例示することができ、
コスト、性能等によりマレイン酸変性樹脂の添加、また
はマレイン酸の添加による溶融混合または押し出し時で
の変性が好ましいものである。このような木粉樹脂複合
材1により従来の床材に比較して前記した耐キャスター
性等の向上以外に、熱可塑性合成樹脂との複合により耐
水性が改善されることになる。また、表面化粧材2とし
て天然突板を用いた場合、木粉樹脂複合材1が床暖房、
エアコン、ファンヒーター等を用いた際の温湿度変化時
の天然突板の伸び縮みを抑制することにより結果として
耐クラック性が改善されることになる。同様に、温湿度
変化による反り、目隙も改善するものである。また、床
材3の表面に溝部を形成したり、面取り部を形成した場
合、溝部や面取り部のささくれを改善することができる
ものである。
【0027】上記の木粉樹脂複合材1の製造方法として
は、特に限定はないが、前述のように押し出し成形が連
続成形ができて好ましい。例えば、所定サイズの板状に
Tダイスにより押し出し、ポリシングロールにより所定
厚みに調整、冷却することにより木粉樹脂複合材1を板
状に連続成形することができるものである。また、上記
押し出し成形時に紙、不織布、シート、板材等のラミネ
ート、例えば、合板やMDFといった木質基材、無機質
材料からなる基材等の裏打ち材4へ押し出し時に熱によ
る融着により積層固着することも可能である。
【0028】ここで、押し出し時に使用する木粉と熱可
塑性合成樹脂はあらかじめ事前に混練りしたものを用い
てもよいし、また、木粉と熱可塑性合成樹脂を直接押し
出し機に投入して成形してもよいものである。事前の混
練り方法としては、熱可塑性合成樹脂と木粉等を高速撹
拌による剪断発熱により木粉を乾燥し且つ半溶融混練り
を行う手法、ニーダー等により完全に熱可塑性合成樹脂
を溶融して乾燥木粉と混練りしてペレットとする手法等
を挙げることができ、特に限定はないが、木粉乾燥も同
時に行える前者が好ましいものである。なお、木粉と熱
可塑性合成樹脂を直接押し出し機に投入する手法であれ
ば、設備コスト的に好ましいものである。
【0029】図5、図6に示すように少なくとも木粉と
熱可塑性合成樹脂を複合した厚み0.1mm以上の木粉
樹脂複合材1の表面に天然突板等よりなる表面化粧材2
を積層すると共に、裏面に木粉樹脂複合材1の裏面に裏
打ち材4を積層して床材3を構成したり、あるいは、図
7、図8に示すように、少なくとも熱可塑性合成樹脂を
複合した厚み0.1mm以上の木粉樹脂複合材1の表面
に透湿性材料層6を介して天然突板等よりなる表面化粧
材2を積層すると共に、裏面に木粉樹脂複合材1の裏面
に裏打ち材4を積層して床材3を構成したものにおいて
は、薄い厚みの木粉樹脂複合材1を用いても裏打ち材4
を積層することで所定の厚みの床材3を構成できるもの
であり、この床材3は耐キャスター性、、耐クラック
性、寸法安定性、耐水性を有しながら所定の厚みの床材
3を安価に構成できる。ものである。この場合、基材と
して用いる裏打ち材4としては特に限定はないが、合
板、MDF、パーチクルボード、OSB等の木質材料
や、合成樹脂(ゴム系)、合成樹脂発泡材料、繊維系材
料(不織布等)のクッション性を有するクッション材が
用いられ、材料の選択は用いる用途により適宜選択が可
能であって、例えば、一般の床材3であれば、前記した
合板、MDF、パーチクルボード、OSB等の木質系板
材4aを裏打ち材4として用いて基材を構成するのが良
く、上記の木質材は入手が容易でコストの面でも有利で
ある。また、床材3をコンクリートスラブのような床基
盤に直貼りで施工する場合には施工面である基盤面の凹
凸等の吸収による施工の容易さや、集合住宅における防
音性の確保のためであればクッション材4bを裏打ち材
4として用いて基材を構成するのが良いものである。
【0030】クッション性を有するクッション材4bの
材料としては特に限定はないが、重量、防音性能、歩行
感、コスト等を考慮すると、繊維系のクッション材料が
好ましい。繊維系のクッション材4bとしては、例え
ば、麻、綿、パーム、合成繊維におりなるものを例示す
ることができ、比重としては特に限定はされないが、
0.2〜0.3g/ccが好ましいものである。また、
木質系板材4aを裏打ち材4として用いて基材を構成す
るものの場合、裏面に鋸溝を形成してその裏面に更にク
ッション材4bを積層して防音用途に用いることも可能
である。また、木粉樹脂複合材1の厚みも用途、コスト
により適宜選択が可能である。このような構成とするこ
とで、例えば、基材となる裏打ち材4として用いる合板
などの表層部に微細な割れや穴等の欠点を有していて
も、耐キャスター性、耐水性、耐クラック性といった性
能を確保することができるものである。
【0031】図3、図4に示す実施形態においては、木
粉樹脂複合材1により床材3の基材を構成したものにお
いて、木粉樹脂複合材1の裏面に凹凸形状をした凹凸形
状部5を形成した例が示してある。この実施形態におい
ては、木粉樹脂複合材1の裏面の凹凸形状部5により、
コンクリートスラブのような床基盤に床材3を直貼りで
施工する場合、施工面である基盤面の凹凸等に沿いやす
く、防音性能が向上するといった利点を有することにな
る。また、この形状によっては、クッション性基材との
併用により床としてのばね定数を向上させることができ
るものである。凹凸形状部5の形成方法としては特に限
定はないが、切削等でなく、木粉樹脂複合材1の製造時
に熱による凹凸成形、クッション材との積層が切削屑の
低減、生産効率面より好ましいものである。
【0032】なお、いずれの実施形態でも、表面化粧材
2として天然突板の例を示したが、突板模様シートであ
ってもよいが、自然な木質感が得られてという点で天然
突板が好ましいものである。
【0033】なお、図9(a)(b)に示すように、木
粉樹脂複合材1で床材3の基材を構成するものの場合、
木粉樹脂複合材1を上下2層とし、表面化粧材2から遠
い方の木粉樹脂複合材部1d中の木粉の配合割合を表面
化粧材2に近い方の木粉樹脂複合材部1eの木粉の配合
割合よりも多くするようにしてもよいものである。すな
わち、表面化粧材2を天然突板等の木質材により形成し
た場合、床材3の表面の表面化粧材2と床材3の裏面の
木粉樹脂複合材1部分との寸法変化率が大きく異なるた
め、製造時に反りが発生するおそれがある。そこで、木
粉樹脂複合材1を上下2層とし、表面化粧材2から遠い
方の木粉樹脂複合材部1d中の木粉の配合割合を表面化
粧材2に近い方の木粉樹脂複合材部1eの木粉の配合割
合よりも多くすることで、床材3の表面側の木質系の表
面化粧材2部分における反り力と、裏面側の木粉の配合
割合が多い木粉樹脂複合材部1d部分の反り力を略同一
にすることができて、床材3全体としての反りを抑制す
ることができるものである。
【0034】以下、本発明の実施例及び比較例につき説
明する。
【0035】
【実施例】(実施例1)ポリプロピレン樹脂45wt
%、木粉50wt%(米ツガ ♯100メッシュ)、及
びマレイン酸変性ポリプロピレン5wt%を混練機によ
り半溶解混練したのち5mm角程度に粉砕し、押し出し
機により厚み3.5mmで押し出して木粉樹脂複合材1
を作成した。押し出し温度は200℃であった。得られ
た木粉樹脂複合材1の表面を♯80のサンダーにより研
磨し、その後、木粉樹脂複合材3のサンダーで研磨した
表面に水性のユリア−SBR系接着剤を100g/m
塗布し、0.25mm厚の湿式の天然突板を表面化粧材
2として用いて熱圧により接着した。接着条件は6.5
kg/cmで120℃で約1分熱圧した。その後、表
面に塗装を施して床材3を得た。
【0036】(実施例2)ポリプロピレン樹脂45wt
%、木粉30wt%(米ツガ ♯100メッシュ)、及
びタルク20wt%、マレイン酸変性ポリプロピレン5
wt%を混練機により半溶解混練したのち5mm角程度
に粉砕し、押し出し機により木粉樹脂複合材1を押し出
し、押し出しと同時に透湿性材料層6である紙を木粉樹
脂複合材1の片面に熱により融着ラミネートした。紙を
含めた厚みは3.5mmであった。使用する紙は目付が
50g/mで、厚みが140μmであり、二重構造と
なっており、木粉樹脂複合材1と接着する面には繊維と
してパルプ以外にポリプロピレン繊維が40%含有され
ているものを使用した。木粉樹脂複合材1の押し出し温
度は200℃であった。その後、得られた木粉樹脂複合
材1の表面に水性のユリア−SBR系接着剤を100g
/m塗布し、0.25mm厚の湿式の天然突板を表面
化粧材2として用いて熱圧により接着した。接着条件は
6.5kg/cmで120℃で約1分熱圧した。その
後、表面に塗装を施して床材3を得た。
【0037】(実施例3)実施例1と同様の配合、条件
で厚み0.5mmとなるように木粉樹脂複合材1を押し
出して形成すると共に、この木粉樹脂複合材1を裏打ち
材4となる厚さ11.3mmの合板に熱による融着で積
層した。合板表面はヒータにより60℃以上に余熱し
た。得られた裏面に基材となる裏打ち材4を積層した木
粉樹脂複合材1の表面を♯80のサンダーにより研磨
し、その後、木粉樹脂複合材3のサンダーで研磨した表
面に0.25mm厚の天然突板を表面化粧材2として用
いて熱圧により接着した。接着剤、接着条件等は実施例
1と同様である。その後、表面に塗装を施して床材3を
得た。
【0038】(実施例4)実施例1と同様の配合、条件
で厚み3.5mmの木粉樹脂複合材1を押し出し成形に
より作成し、得られた木粉樹脂複合材3の表面を♯80
のサンダーにより研磨し、その後、木粉樹脂複合材3の
サンダーで研磨した表面に水性のユリア−SBR系接着
剤を100g/m塗布し、0.25mm厚の湿式の天
然突板を表面化粧材2として用いて熱圧により接着し
た。接着条件は6.5kg/cmで120℃で約1分
熱圧し、その後、裏打ち材4としてクッション性のある
厚さ9mmの繊維ボード基材(密度0.25g/cc、
裏面に深さ1.5mm、直径10mmのエンボスを13
mmピッチで形成したもの)の上に接着して床材3とし
た。
【0039】(実施例5)実施例1と同様の配合、条件
で厚み3.5mmの木粉樹脂複合材1を押し出し成形に
より作成した。この押し出し成形の際に、片面に巾2m
m、深さ1mm、ピッチ15mmの溝を熱により成形し
て木粉樹脂複合材1の裏面に凹凸形状部5を形成した。
得られた木粉樹脂複合材3の表面(凹凸形状部5を形成
した方と反対側の面)を♯80のサンダーにより研磨
し、その後、木粉樹脂複合材3のサンダーで研磨した表
面に水性のユリア−SBR系接着剤を100g/m
布し、0.25mm厚の湿式の天然突板を表面化粧材2
として用いて熱圧により接着した。接着条件は6.5k
g/cmで120℃で約1分熱圧した。
【0040】(比較例1)3mm厚の合板の表面に水性
のユリア−SBR系接着剤を100g/m塗布し、
0.25mm厚の湿式の天然突板を表面化粧材2として
用いて熱圧により接着した。接着条件は6.5kg/c
で120℃で約1分熱圧した。その後、表面に塗装
を施して床材を得た。
【0041】(比較例2)実施例1に使用しているポリ
プロピレン樹脂のみを押し出し成形により押し出して厚
み3.5mmの基材を形成し、このポリプロピレン製の
基材の表面に、水性のユリア−SBR系接着剤を100
g/m塗布し、0.25mm厚の湿式の天然突板を表
面化粧材2として用いて熱圧により接着した。接着条件
は6.5kg/cmで120℃で約1分熱圧した。そ
の後、表面に塗装を施して床材を得た。プレス解圧時に
パンクが発生したので、天然突板は簡単に剥離して接着
ができなかった。したがって、比較例2のものは評価は
実施しなかった。
【0042】上記した実施例1乃至実施例5、比較例1
のそれぞれの耐キャスター性、耐クラック性、寸法安定
性、耐水性の評価を下記の表1に示す。
【0043】ここで、耐キャスター性は、キャスターに
25kgの荷重をかけて1000回摺動させた後の凹み
量により評価した。150μm以下は○、以上を×とし
た。
【0044】耐クラック性は、80℃−2時間と、−2
0℃−2時間の温度変化を10回実施してクラックの総
延長で評価した。クラック総延長500mm以下を○、
以上を×とした。
【0045】寸法安定性は、40℃、90%の環境下に
24時間放置した際の寸法変化率で評価した。0.1%
以下○、0.1〜0.2%△、0.3%以上を×とし
た。
【0046】耐水性は、塗装、表面表面化粧材を貫通す
る傷(×印30mm長さ)をつけて、その部分への水の
しみこみ(5時間後)を評価した。合板以下○、合板並
△、合板以上を×とした。
【0047】
【表1】
【0048】表1の評価結果で判るように、実施例1乃
至実施例5のもは比較例に比べて、いずれも耐キャスタ
ー性、耐クラック性、寸法安定性、耐水性に優れたもの
であった。
【0049】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、少なくとも木粉と熱可塑性合成樹脂を複
合した木粉樹脂複合材の表面側に表面化粧材を積層した
床材であって、木粉樹脂複合材の厚みが少なくとも0.
1mm以上あるので、木粉樹脂複合材により、表面硬度
が高く且つ平滑な表面が得られるようになり、耐キャス
ター性、耐クラック性、寸法安定性、耐水性を向上させ
ることができるものであり、また、木粉樹脂複合材の厚
さが少なくとも0.1mm以上であるから、押し出し成
形により形成することがが可能となり、その上、木粉樹
脂複合材の層厚方向において、0.1mm以上の径の木
粉が少なくとも1個存在することとなり、従って、木粉
樹脂複合材1による効果である耐キャスター性、耐クラ
ック性等を保ちながら、温湿度に対する寸法安定性を向
上させることができて、耐水性の高い床材を得ることが
できるものである。
【0050】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、木粉樹脂複合材
の表面化粧材を積層した方と反対側に裏打ち材を積層し
てあるので、薄い厚みの木粉樹脂複合材を用いても裏打
ち材を積層することで厚みの厚い床材を構成することが
でき、この結果、上記のように高い耐キャスター性、耐
クラック性、寸法安定性、耐水性を有しながら厚みの厚
い床材3を安価に構成できるものである。
【0051】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項2記載の発明の効果に加えて、裏打ち材が合
板、MDF、パーチクルボード等の木質材料であるの
で、裏打ち材として従来から床材の基材として用いられ
ている入手が容易な木質材料を用いることができて、こ
の点でもいっそう安価に床材を構成することができるも
のである。
【0052】また、請求項4記載の発明にあっては、上
記請求項2記載の発明の効果に加えて、裏打ち材がクッ
ション性を有するクッション材であるので、クッション
材により防音性や歩行性を向上することができるもので
ある。
【0053】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項4記載の発明の効果に加えて、裏打ち材を構成
するクッション材が繊維系ボードであるので、裏打ち材
を、麻、綿、パーム、合成繊維、バインダーなどからな
る繊維ボードで構成することで、厚さ、比重の調整等の
自由度が出るため、裏打ち材自体の総合的な単位面積当
たりのばね定数低下による防振効果と繊維系材料による
制振効果が容易に得られるものであり、これにより防音
性能を向上させることができると共に、歩行感、荷重に
対する耐へこみ性を向上させることができるものであ
る。
【0054】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項4又は請求項5記載の発明の効果
に加えて、木粉樹脂複合材の裏面に凹凸形状をした凹凸
形状部を形成してあるので、木粉樹脂複合材の裏面の凹
凸形状部により、コンクリートスラブのような床基盤の
表面の凹凸になじみやすくて施工性が向上し、また、凹
凸形状部を形成することで防音性能も向上するものであ
る。
【0055】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の効果に加え
て、木粉樹脂複合材の熱可塑性合成樹脂としてオレフィ
ン系樹脂を用い、且つマレイン酸変性ポリオレフィンが
添加又はマレイン酸添加により変性されているので、熱
可塑性合成樹脂に対して分散しにくい木粉の分散性を向
上することができて、木粉樹脂複合材の剛性の向上を図
り且つ木粉樹脂複合材の特性を各部においてほぼ均質に
できるものである。
【0056】また、請求項8記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の効果に加え
て、木粉樹脂複合材は少なくともフィーラとして木粉が
30〜70wt%含有してあるので、木粉樹脂複合材料
の硬度を高くしながら透湿性で問題が生じないものであ
る。
【0057】また、請求項9記載の発明にあっては、上
記請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の効果に加え
て、木粉樹脂複合材の表面に透湿性材料層を介して表面
化粧材が設けてあるので、天然突板のような表面化粧材
を加熱により接着するときに、熱により蒸発した水分が
透湿性材料層に吸収されることになり、このような表面
化粧材との接着面にある水分の分散によって表面化粧材
に膨れやパンクなどが発生を防止して表面化粧材と透湿
性材料層との確実な接着が可能な構成とすることができ
るものであり、この結果、従来の表面化粧材の装着仕
様、例えばプレス機械等を変更する必要がなくなるもの
であり、また、透湿性材料層の層間強度、密度の調整、
及び接着剤の含浸効果により、木粉樹脂複合材1に直接
接着させた場合よりも、表面化粧材の接着性能が向上す
るものであり、また、木粉樹脂複合材の特性である表面
硬度や平滑性、温湿度による寸法安定性が損なわれるこ
とがなく、それらの性能を保持したパネルを製造するこ
とが可能となり、さらに表面化粧材のクラック発生や、
寸法変化などの問題も生じないものである。
【0058】また、請求項10記載の発明にあっては、
上記請求項9記載の発明の効果に加えて、透湿性材料層
を構成する透湿性材料が紙、不織布又は木粉であるの
で、不織布又は木粉という入手が容易な材料により透湿
性材料層を容易に形成できるものである。
【0059】また、請求項11記載の発明にあっては、
上記請求項9又は請求項10記載の発明の効果に加え
て、透湿性材料層に樹脂繊維を含むので、透湿性材料層
の強度を高めることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の床材の一実施例の断面図である。
【図2】同上の床材の実施形態の断面図である。
【図3】同上の床材の他の実施形態の断面図である。
【図4】同上の床材の他の実施形態の断面図である。
【図5】同上の床材の他の実施形態の断面図である。
【図6】同上の床材の他の実施形態の断面図である。
【図7】同上の床材の他の実施形態の断面図である。
【図8】同上の床材の他の実施形態の断面図である。
【図9】同上の床材の他の実施形態の断面図である。
【図10】(a)(b)は木粉樹脂複合材の厚みと木粉
の径の関係を示す概略説明図である。
【図11】(a)(b)は木粉樹脂複合材の表面をサン
ディング前と、サンディング後の概略説明図である。
【符号の説明】
1 木粉樹脂複合材 2 表面化粧材 3 床材 4 裏打ち材 5 凹凸形状部 6 透湿性材料層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小西 悟 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 足立 有弘 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 渡辺 力 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 塚本 政介 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 2B250 AA05 AA06 BA05 BA06 CA11 DA04 EA02 EA13 FA21 FA25 FA28 FA31 FA33 FA37 GA03 4F100 AK01B AK01C AK03B AL07B AP01B AP01C AP01H AP03A AT00A BA03 BA07 BA10A BA10B CA23B DD01B DE01B DE01C DE01H DG01A DG01C DG10C DG15C GB08 HB00A JA20B JB07 JB16B JD04C JL00 JL04 YY00B

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも木粉と熱可塑性合成樹脂を複
    合した木粉樹脂複合材の表面側に表面化粧材を積層した
    床材であって、木粉樹脂複合材の厚みが少なくとも0.
    1mm以上あることを特徴とする床材。
  2. 【請求項2】 木粉樹脂複合材の表面化粧材を積層した
    方と反対側に裏打ち材を積層して成ることを特徴とする
    請求項1記載の床材。
  3. 【請求項3】 裏打ち材が合板、MDF、パーチクルボ
    ード等の木質材料であることを特徴とする請求項2記載
    の床材。
  4. 【請求項4】 裏打ち材がクッション性を有するクッシ
    ョン材であることを特徴とする請求項2記載の床材。
  5. 【請求項5】 裏打ち材を構成するクッション材が繊維
    系ボードであることを特徴とする請求項4記載の床材。
  6. 【請求項6】 木粉樹脂複合材の裏面に凹凸形状をした
    凹凸形状部を形成して成ることを特徴とする請求項1又
    は請求項4又は請求項5記載の床材。
  7. 【請求項7】 木粉樹脂複合材の熱可塑性合成樹脂とし
    てオレフィン系樹脂を用い、且つマレイン酸変性ポリオ
    レフィンが添加又はマレイン酸添加により変性されてい
    ることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに
    記載の床材。
  8. 【請求項8】 木粉樹脂複合材は少なくともフィーラと
    して木粉が30〜70wt%含有してあることを特徴と
    する請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の床材。
  9. 【請求項9】 木粉樹脂複合材の表面に透湿性材料層を
    介して表面化粧材が設けてあることを特徴とする請求項
    1乃至請求項8のいずれかに記載の床材。
  10. 【請求項10】 透湿性材料層を構成する透湿性材料が
    紙、不織布又は木粉であることを特徴とする請求項9記
    載の床材。
  11. 【請求項11】 透湿性材料層に樹脂繊維を含むことを
    特徴とする請求項9又は請求項10記載の床材。
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