JP7237631B2 - 加飾フィルム、および、その加飾フィルムを貼着してなる成形品 - Google Patents

加飾フィルム、および、その加飾フィルムを貼着してなる成形品 Download PDF

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Description

本発明は、合成樹脂、金属等によって形成された成形品の表面を装飾するために用いられる合成樹脂製の加飾フィルムに関するものである。
近年では、異なる質感を成形品に付与するために成形品の表面に合成樹脂製の合成樹脂製のフィルム(所謂、加飾フィルム)を貼着する技術が開発され、合成樹脂、金属、セラミックス、木質材、紙等の各種の材料からなる成形品に対して広く用いられている。そして、そのような加飾フィルムとしては、ポリプロピレン系樹脂と熱可塑性樹脂とを混合した樹脂組成物からなるシール層と、アクリル系樹脂からなる層とを、接着性樹脂からなる接着層によって貼り合わせたものが知られている(特許文献1)。
一方、近年では、廃棄された合成樹脂を燃焼させる際に排出されるCOが環境問題になっているが、上記従来の合成樹脂製の加飾フィルムは、燃焼時には多くのCOを排出させるものであるため、廃棄時の環境負荷が小さいとは言い難い。それゆえ、特許文献2の如く、カーボンニュートラルな性質(燃やしても大気中のCOの増減に影響を与えない性質)を有する竹等の木質材等を、原料である合成樹脂中に含有させた合成樹脂フィルムも開発されている。
特開2018-154115号公報 特開2016-23282号公報
しかしながら、特許文献2の如き従来の木質材入りの合成樹脂積層フィルムは、原料である合成樹脂中に竹材からなる粒子を単純に添加して製造するものであるため、原料樹脂と竹材粒子との馴染みが悪く、ボイドやクラックを発生しやすい上、原料樹脂中における竹材粒子の分散性が悪いことに起因して合成樹脂本来の特性が発現されにくい、という不具合がある。
本発明の目的は、上記従来の合成樹脂製の加飾フィルムが有する問題点を解消し、カーボンニュートラルな性質を有する物質を含有しており廃棄時の環境負荷が小さいにもかかわらず、その物質と合成樹脂との馴染みが良好であり、ボイドやクラックがないため、合成樹脂本来の特性を発現可能な合成樹脂製の加飾フィルムを提供することにある。また、表面に貼着された加飾フィルムを分離して廃棄する際の環境負荷が小さい成形品を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、成形品の表面を装飾するための加飾フィルムであって、竹、竹炭、餡殻、あるいはそれらの混合物である植物由来材の粒子を15~40質量%添加したポリオレフィン系樹脂によって形成された植物由来粒子含有樹脂フィルムと、植物由来材を含有していない合成樹脂からなる基材フィルムとが積層されており、前記ポリオレフィン系樹脂が、酸変性処理されたものであるとともに、前記植物由来材の粒子が、表面をアセチル化処理したものであることを特徴とするものである。なお、成形品とは、合成樹脂、金属、セラミックス、木質材、紙等によって種々の形状に形成された日用品、生活用品、台所用品、事務用品、自動車部品、インテリア用品等のことである。
請求項2に記載された発明は、成形品の表面を装飾するための加飾フィルムであって、竹、竹炭、餡殻、あるいはそれらの混合物である植物由来材の粒子を15~40質量%添加したポリオレフィン系樹脂によって形成された植物由来粒子含有樹脂フィルムと、植物由来材を含有していない合成樹脂からなる基材フィルムとが積層されており、前記ポリオレフィン系樹脂が、相溶加剤を添加したものであることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1、または2に記載された発明において、前記ポリオレフィン系樹脂が、顔料を添加したものであることを特徴とする。
請求項4に記載された発明は、請求項1~3のいずれかに記載された発明において、成形品の表面に熱接着させるための熱接着層が積層されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1~4のいずれかに記載された発明において、前記合成樹脂にバイオマス由来のポリオレフィンを含むことを特徴とするものである。
請求項6に記載された発明は、請求項1~5のいずれかに記載された発明において、前記植物由来粒子含有樹脂フィルムの表面に凹凸を形成してなることを特徴とするものである。
請求項7に記載された発明は、請求項1~6のいずれかに記載された発明において、前記植物由来粒子含有樹脂フィルムの表面に木目柄を印刷してなること特徴とするものである。
請求項8に記載された発明は、請求項1~7のいずれかに記載された発明において、前記基材フィルムの破断伸度が150%以上であることを特徴とするものである。
請求項9に記載された発明は、請求項1~8に記載の加飾フィルムが表面に貼着されてなる成形品である。
本発明に係る加飾フィルムは、カーボンニュートラルな性質を有する植物由来粒子を含有しており廃棄時の環境負荷が小さい。また、それにもかかわらず、植物由来粒子とポリオレフィン系樹脂との馴染みが良好であり、植物由来粒子含有樹脂フィルム中にボイドやクラックが少ないため、主原料であるポリオレフィン系樹脂本来の特性を発現することができる。したがって、本発明に係る加飾フィルムは、成形品の表面に貼着する際に、良好な形状追従性を発現して、シワや厚み斑なく均一に貼着することができる。さらに、本発明に係る加飾フィルムは、成形品に貼着する場合には、竹や竹炭等からなる植物由来材独特の質感(木質感やヒンヤリ感等)を付与することができる。それゆえ、本発明に係る加飾フィルムは、合成樹脂、金属等の様々な材質からなる各種の成形品の表面の装飾に幅広く利用することができる。
一方、本発明に係る成形品は、植物由来粒子含有樹脂フィルムを含む加飾フィルムが貼着されているため、成形品本体と加飾フィルムとを分離して廃棄する際の環境負荷が小さい。また、本発明に係る成形品は、加飾フィルムを表面に貼着する際に、加飾フィルムが良好な形状追従性を発現してシワや厚み斑なく均一に貼着されるため、美観に優れている。さらに、本発明に係る成形品は、表面に貼着された加飾フィルム中の植物由来材粒子(竹や竹炭等)が大腸菌や黄色ブドウ球菌等の細菌の繁殖を防ぐ機能を奏するため、抗菌性が必要とされる用途に好適に用いることができる。
成形品に加飾フィルムを貼着する様子を示す説明図である(aは加飾フィルムを貼着する前の成形品の斜視図であり、bは加飾フィルムを貼着した後の成形品の鉛直断面図である)。 加飾フィルムの層構成を示す説明図である。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明においては、各成分の特性、含有量、添加量に関する“~”は、原則的に、左側の数値以上右側の数値以下を意味するものとする。
本発明に係る加飾フィルムは、竹、竹炭、餡殻(あんがら)、その他の木材、あるいはそれらの混合物である植物由来材の粒子を1~60質量%添加したポリオレフィン系樹脂(すなわち、植物由来粒子含有樹脂)によって形成された植物由来粒子含有樹脂フィルムと、植物由来材を含有していない合成樹脂からなる基材フィルムとを積層したものである。植物由来粒子含有樹脂フィルムの主原料は、ポリオレフィン系樹脂である。ここでいうポリオレフィン系樹脂とは、ポリオレフィンの比率が概ね80質量%であるポリオレフィンを主体とする樹脂のことである。かかるポリオレフィンとしては、ポリプロピレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンを単独で、あるいは、それらの内の2種以上を混合して用いることができる。また、ポリオレフィン系樹脂として、マレイン酸変性ポリエチレン、マレイン酸変性ポリプロピレン等、グラフト変性されたポリオレフィンを単独で、あるいは、それらの内の2種以上を混合して用いると、ポリオレフィン系樹脂と植物由来粒子との接着性が良好なものとなり、植物由来粒子含有樹脂フィルムに成形する際に、よりボイドが形成されにくくなるので好ましい。また、本発明の加飾フィルムは、植物性由来の樹脂フィルムを用いることができ、たとえばサトウキビやトウモロコシ由来のポリエチレンを使用することができ、環境の観点から好ましい。
また、ポリオレフィン系樹脂に含有させる植物由来粒子とは、竹、竹炭、餡殻、その他の木材、あるいはそれらの混合物(すなわち、植物由来材)を、分級粉砕機等の粉砕装置等を利用して粒子状に分級・粉砕したものである。本発明でいう餡殻とは、小豆やインゲン豆等の種皮部分のことであり、小豆やインゲン豆(白餡用の豆)から餡子を製造する際に取り除かれる煮沸後の小豆やインゲン豆の皮を好適に用いることができる。当該餡殻をポリオレフィン系樹脂に添加するためには、分級粉砕機等の粉砕装置等を利用して餡殻を粒子状に粉砕する必要がある。また、植物由来粒子が、真竹あるいは孟宗竹を由来とするものであると、ポリオレフィン系樹脂との接着性が良好なものとなり、植物由来材含有層を成形する際にボイドが形成されにくくなるので好ましい。
さらに、植物由来粒子の大きさは、特に限定されないが、粒子径(粒子の直径)が5~50μmであると、ポリオレフィン系樹脂と混ざりやすくなり、物性に斑のない均一な加飾フィルムが得られるので好ましく、粒子径が10~45μmであるとより好ましく、粒子径が15~40μmであると特に好ましい。なお、粒子径は、数平均径として、顕微鏡の画像解析により得ることができ、粒子100点の直径(粒子が円形でない場合には長径)の平均値を採用することができる。また、植物由来粒子として、表面をアセチル化処理(酢酸による浸漬処理等)した粒子を用いると、ポリオレフィン系樹脂との接着性が一段と良好なものとなるので好ましい。
また、植物由来粒子は、上記したポリオレフィン系樹脂(原料全体)に対して、1~60質量%の割合で含有させる必要がある。植物由来粒子の含有量(添加量)が1%未満であると、加飾フィルムの耐熱性が低くなる上、植物由来材独特の風合いを発現させることができなくなるので好ましくない。反対に、植物由来粒子の含有量が60%を上回ると、ポリオレフィン系樹脂本来の特性が発現されにくくなり、包装袋に成形する際に、ヒートシールしにくくなるので好ましくない。植物由来粒子の含有量は、10%以上55%以下であるとより好ましく、15%以上40%以下であると特に好ましい。加えて、植物由来材を含有させたポリオレフィン系樹脂は、MFR(メルトフローレート)が3.0以上30.0以下の範囲内にあると、押し出し成形等の方法によってフィルムやシートを形成するときのハンドリング性(成形加工性)が良くなり、効率良く成形することができるので好ましく、MFRが15.0以上30以下であると、より好ましい。
また、植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製するための植物由来粒子含有樹脂は、ポリオレフィン系樹脂中に、植物由来粒子とともに、相溶化剤を添加したものでも良い。かかる相溶化剤としては、ワックス成分、界面活性剤、酸変性樹脂組成物、脂肪族エステル化合物、多価アルコールエステル、フマル酸、マレイン酸、クエン酸、ステアリン酸、ポリアルキレングリコール等を好適に用いることができる。また、相溶化剤の含有量(添加量)を、0.1~30重量%に調整すると、ポリオレフィン系樹脂と植物由来粒子との親和性が良好なものとなり、フィルムに成形する際にボイドが形成されにくくなるので好ましく、1~10重量%に調整することが更に好ましい。また、植物由来粒子含有樹脂は、着色のための顔料を添加したものでも良い。顔料の添加量は、特に限定されないが、1~10質量%であると、植物由来粒子含有樹脂本来の特性を損なうことなく、良好な色に発色させることが可能となるので好ましい。なお、顔料の種類は、特に限定されず、無機顔料、多環顔料、アゾ顔料等の有機顔料、レーキ顔料、蛍光顔料等を好適に用いることができる。そして、植物由来粒子含有樹脂フィルムは、上記した植物由来粒子含有樹脂をシート状に溶融押し出しする方法や、押し出し後に延伸する方法によって、形成することができる。
一方、基材フィルムは、単層フィルムでも積層フィルムでも良く、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム、ポリアミド(PA)樹脂フィルム、ポリオレフィン樹脂フィルムとしてポリプロピレン(PP)樹脂フィルム、ポリエチレン(PE)樹脂フィルム、ポリエチレンナフタレート(PEN)樹脂フィルム、ポリアクリロニトリル(PAN)樹脂フィルム、ポリカーボネート(PC)樹脂フィルム、ポリイミド(PI)樹脂フィルム等や、それらのフィルムを積層したもの等を好適に使用することができる。さらに、それらの中でもポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルム、ポリアミド(PA)樹脂フィルムを用いるのが好ましい。また、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂フィルムとして、植物由来のアルコール成分を含むものを用いると、環境配慮の観点から好ましい。加えて、基材フィルムの厚さは、特に限定されないが、加飾フィルムのハンドリング性の観点から、10~200μmとするのが好ましい。また、基材フィルムには、必要に応じて、金属蒸着層を積層することも可能である。
上記した植物由来粒子含有樹脂フィルムと基材フィルムとの積層には、溶融させた植物由来粒子含有樹脂を基材フィルム上に積層する方法や、ポリエチレン樹脂によるサンドポリラミネート法、接着剤を用いて植物由来粒子含有樹脂フィルムと基材フィルムとを接着(ドライラミネート)する方法等を、単独で、あるいは、組み合わせて用いることができる。植物由来粒子含有樹脂フィルムと基材フィルムとを接着する場合の接着剤としては、二液硬化型ウレタン系接着剤、ポリエステルウレタン系接着剤、ポリエーテルウレタン系接着剤、アクリル系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、エポキシ系接着剤等を利用することができる。これら接着剤は植物性由来の原料を含むことが好ましい。
また、それらの接着剤の中でも、無溶剤系の接着剤を用いると、各層間(特に、熱接着層と他の層との間)の接着強度がきわめて高いものとなり、加飾フィルムが層間剥離しにくいものとなるので好ましい。そのような無溶剤系の接着剤としては、ポリイソシアネート成分とポリオール成分とを含有した二液タイプ(二液硬化型)のウレタン系接着剤を好適に用いることができる。かかる二液タイプのウレタン系接着剤のポリイソシアネート成分としては、ポリイソシアネート単量体、ポリイソシアネート誘導体、ウレタンプレポリマー等を好適に用いることができる。一方、ポリオール成分は、常温で結晶性を示す成分でなければ特に制限されず、ポリエステルポリオール、ポリエーテルポリオール、ポリウレタンポリオール等を好適に用いることができる。また、ポリイソシアネート成分および/またはポリオール成分には、必要に応じて、シランカップリング剤やリンの酸素酸またはその誘導体を配合することができる。
また、本発明に係る加飾フィルムは、植物由来粒子含有樹脂フィルム、基材フィルム以外に、印刷層、バリア層、アンカーコート層、熱接着層等として機能する他のフィルム、紙、金属箔(アルミ箔等)等を積層することも可能である。加えて、本発明に係る加飾フィルムは、植物由来粒子含有樹脂フィルムの基材フィルム積層側と反対側に、合成樹脂製あるいは金属製の成形品の表面に貼着するための接着層、熱接着層、粘着層を積層することも可能である。
植物由来粒子含有樹脂フィルムに熱接着層を積層する場合には、当該熱接着層としては、ポリオレフィン系樹脂を用いることができる。熱接着層となるポリオレフィン系樹脂層は、植物由来粒子含有樹脂フィルム上にポリオレフィン系樹脂を押し出しコートする方法や、または、接着剤によってポリオレフィン系樹脂フィルム(延伸フィルムあるいは未延伸フィルム)を接着(ドライラミネート)する方法等で形成することができる。また、近年、環境対応への要望が高まっていることから、バイオマス由来の樹脂成分を含んだ熱接着層を使うことも好ましい。なお、ここでいうバイオマス由来のポリオレフィン系樹脂とは、バイオマス由来のエタノールを原料として製造されるポリオレフィン系樹脂のことであり、特に、トウモロコシ、サトウキビ、ビート、マニオク等の植物原料から得られるバイオマス由来の発酵エタノールを原料としたものを好適に用いることができる。
また、本発明に係る加飾フィルムは、厚みや形状も特に限定されないが、成形品の表面に貼着する際の加工性、ハンドリング性、強度等の観点から、厚みが10~400μmであると好ましく、30~300μmであるとより好ましい。さらに、加飾フィルムは、弾性率や破断強度等の特性も特に限定されないが、破断伸度が300~600%となるように調整すると、成形品(本体)の表面に貼着する際に成形品の形状に容易にフィットさせることが可能となる(すなわち、形状追従性が良好になる)上、製造時の加工性が良好となるので好ましく、350~500%であるとより好ましい。破断伸度が300%未満であると、成形品の表面に貼着する際に破れ易くなるので好ましくなく、反対に、破断伸度が600%を上回ると、製造時の加工性(裁断性)が不良となるので好ましくない。また、植物由来粒子含有樹脂フィルムに積層させる基材フィルムの破断伸度を150%以上450%以下に調整すると、加飾フィルムの破断伸度を上記した300~600%の範囲に調整し易くなるので好ましい。
本発明の加飾フィルムは、その表面に木質感を出すために、その表面に木目状の凹凸を形成することができる。木目状の凹凸は、たとえば凹凸を有するロールを加熱しながら押し当てることにより成形ができる。木目状の凹凸は、凹部と凸部の高さの差が0.01~1.0mmのとすることができ、木目状の凹凸の面方向の幅は0.1~2.0cmとすることができる。
また、加飾フィルムの表面に木質感を出すために、フィルムの表面に木目状の印刷を施すことができる。木目状の印刷は、たとえばインクジェット方式により印刷をすることができる。
また、本発明に係る成形品は、上記した加飾フィルムが表面に貼着されていることを特徴とするものである。そのように加飾フィルムを成形品の表面に貼着する方法は、特に限定されないが、水圧転写法、三次元表面被覆工法(所謂、TOM(Three dimension Overlay Method))、インモールド成形法を用いると、加飾フィルムが表面形状に合わせてよくフィットしており外観の良好な成形品が得られるので好ましい。
以下、本発明に係る加飾フィルムについて実施例によって詳細に説明するが、本発明は、かかる実施例の態様に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。また、実施例(参考例)・比較例における物性、特性の評価方法は以下の通りである。
<環境への負荷>
実施例(参考例)・比較例で得られた加飾フィルム中に含まれるカーボンニュートラルな性質(燃やしても大気中のCOの増減に影響を与えない性質)を有する原料の量によって下記の2段階で評価した。
○:カーボンニュートラルな性質を有する原料の含有量が10質量%以上である
×:カーボンニュートラルな性質を有する原料の含有量が10質量%未満である
<見た目の質感(風合い)>
実施例(参考例)・比較例で得られた加飾フィルムの質感(竹質感、竹炭感、木質感等)を、目視によって下記の3段階で官能評価した。
○:十分な質感があるとともに、表面が艶消しされており、ほとんどてからない
△:若干の質感があるとともに、表面がわずかに艶消しされており、あまりてからない
×:質感がない上、表面がほとんど艶消しされておらず、表面のてかり度合いが高い
<引張強さ>
実施例(参考例)・比較例で製造された加飾フィルムを、長さ150mm、幅15mmにサンプリングし、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下で24時間調湿した。しかる後、温度23℃、相対湿度50%の条件下で、JIS K-7127に準拠し、島津株式会社製オートグラフAG-100E型を使用し、調湿したフィルムを100mmの距離を隔てたチャック間に掴み、引張速度200mm/分で引っ張り、引張比例限度内における引張応力とこれに対応するひずみの比を、引張弾性率として算出した。そして、算出された引張弾性率の数値によって、下記の3段階で評価した。
◎:2.0GPa以上
○:1.0GPa以上2.0GPa未満
△:1.0GPa未満
<破断伸度>
実施例(参考例)・比較例で製造された加飾フィルムを、長さ150mm、幅15mmにサンプリングし、温度23℃、相対湿度50%の雰囲気下で24時間調湿した。しかる後、温度23℃、相対湿度50%の条件下で、JIS K-7127に準拠し、島津株式会社製オートグラフAG-100E型を使用し、調湿したフィルムを100mmの距離を隔てたチャック間に掴み、引張速度200mm/分で破断させるまで引っ張り、引っ張る前のサンプルの長さに対する破断時のサンプルの長さの比(百分率)を、破断伸度として算出した。
<フィルム貼着表面の外観(形状追従性)>
実施例(参考例)・比較例で得られた加飾フィルムを、三次元表面被覆工法(TOM)を利用して、図1の如き形状を有する成形品(直径=100mm×高さ=70mmの円柱の上面を曲率半径=300mmの球面状に刻設したもの)の表面に貼着した。なお、貼着加工時には、真空ボックス内を約160℃になるように加熱した。そして、貼着された加飾フィルム(F)の状態(外観)を目視によって下記の3段階で官能評価した。
○:(特に上端の円形の稜線の部分において)薄く引き延ばされたり、シワが寄ったりすることなく、斑(厚み斑、色斑)なく均一に綺麗に貼着されている
△:薄く引き延ばされた部分やシワが寄った部分がわずかに認められる
×:薄く引き延ばされた部分やシワが寄った部分が多数(概ね3カ所以上)認められる
<メルトフローレート(MFR)>
東洋精機製作所製メルトインデックサ F-F01を用いて、JIS K6921-1に準拠した方法により、温度:190℃、荷重:2.16kg、単位:g/10minの条件下で測定した。
[実施例1]
<植物由来粒子含有樹脂フィルムの作製>
変性ポリオレフィン樹脂であるマレイン酸変性ポリプロピレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、竹(真竹を乾燥させたもの)を粉砕して表面をアセチル化(酢酸へ浸漬)した植物由来粒子(数平均粒子径=30μm)20質量%、および、緑色の顔料(フタロシアニン)1質量%を添加することによって樹脂原料(樹脂組成物)を調製した。しかる後、得られた樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を上記した方法によって測定した。そして、その樹脂組成物を、200℃の温度条件でシート状に押し出し、所定の温度で二軸延伸することによって、厚さ70μmの植物由来粒子含有樹脂フィルムを得た。
<加飾フィルムの作製>
そして、植物由来粒子含有樹脂フィルムの片面に、2液混合型ウレタン系接着剤(無溶剤系のもの)により、基材フィルムとして機能する厚さ70μmの二軸延伸ナイロンフィルムを接着(ドライラミネート)するとともに、その植物由来粒子含有樹脂フィルムの他面に、熱接着層として機能する厚さ50μmのLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)を押出成形することによって、実施例1の加飾フィルムを得た。図2は、実施例1の加飾フィルムを示したものであり、加飾フィルムFは、植物由来粒子含有樹脂フィルムaの表面に、厚さ約5μmの接着剤層bを介して基材フィルムcが接着されているとともに、植物由来粒子含有樹脂フィルムaの裏面に、厚さ約5μmの接着剤層bを介してシーラントフィルムdが接着されており、約200μmの層厚みを有している。そして、その実施例1の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例1の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[実施例2]
ポリプロピレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、竹(真竹を乾燥させたもの)を粉砕してなる植物由来粒子(数平均粒子径=30μm)20質量%、相溶化剤(界面活性剤)5質量%(固形分換算)、および、緑色の顔料(フタロシアニン)1質量%を添加することによって樹脂原料(樹脂組成物)を調製した。しかる後、得られた樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を上記した方法によって測定した。そして、その樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製するとともに、その植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、実施例2の加飾フィルムを得た。そして、その実施例2の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例2の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[実施例3]
実施例1と同じ酸変性ポリプロピレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、竹(真竹を乾燥させたもの)を粉砕してなる植物由来粒子(数平均粒子径=60μm)20質量%、および、相溶化剤(実施例1と同じ界面活性剤)5質量%(固形分換算)を添加することによって樹脂原料(樹脂組成物)を調製した。しかる後、得られた樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を上記した方法によって測定した。そして、その樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製するとともに、その植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、実施例3の加飾フィルムを得た。そして、その実施例3の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例3の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[実施例4]
実施例1と同じ酸変性ポリプロピレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、杉の木(乾燥させたもの)を粉砕してなる植物由来粒子(数平均粒子径=30μm)20質量%、相溶化剤(実施例1と同じ界面活性剤)5質量%(固形分換算)、および、茶色(褐色)の顔料(アンバー)1質量%を添加することによって樹脂原料(樹脂組成物)を調製した。しかる後、得られた樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を上記した方法によって測定した。そして、その樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製するとともに、その植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、実施例4の加飾フィルムを得た。そして、その実施例4の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例4の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[実施例5]
実施例1と同じ酸変性ポリプロピレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、餡殻(小豆から餡子を製造する際に取り除かれる煮沸後の小豆の皮を十分に乾燥させたもの)を粉砕してなる植物由来粒子(数平均粒子径=30μm)20質量%、相溶化剤(実施例1と同じ界面活性剤)5質量%(固形分換算)、および、茶色(褐色)の顔料(アンバー)1質量%を添加することによって樹脂原料(樹脂組成物)を調製した。しかる後、得られた樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を上記した方法によって測定した。そして、その樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製するとともに、その植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、実施例5の加飾フィルムを得た。そして、その実施例5の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例5の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[実施例6]
実施例1と同じ酸変性ポリプロピレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、竹炭(真竹を約900℃で焼き上げて炭化させたもの)を粉砕してなる植物由来粒子(数平均粒子径=15μm)20質量%、相溶化剤(実施例1と同じ界面活性剤)5質量%(固形分換算)を添加することによって樹脂原料(樹脂組成物)を調製した。しかる後、得られた樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を上記した方法によって測定した。そして、その樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製するとともに、その植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、実施例6の加飾フィルムを得た。そして、その実施例6の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例6の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[実施例7]
実施例2と同様の樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製した後に、その表面に凹凸を有するロールを150℃に加熱圧着することにより、表面に凹凸を有する植物性粒子含有樹脂フィルムを得た。その植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、実施例7の加飾フィルムを得た。そして、その実施例7の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例7の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[実施例8]
実施例2と同様の樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製した後に、その表面にインクジェット印刷により表面に竹状の印刷を施した。得られた植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、実施例8の加飾フィルムを得た。そして、その実施例8の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。実施例8の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[比較例1]
直鎖状低密度ポリエチレンを150℃の条件でフィルム状に押し出すことによって、厚さ145μmのポリエチレンフィルムを得た。そして、そのポリエチレンフィルムの片面に、実施例1と同じ厚さ50μmのLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)に緑色の顔料1質量%を添加したものを押出成形し積層することによって、比較例1の加飾フィルムを得た(接着層の厚みは約5μmであった)。そして、その比較例1の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。比較例1の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[比較例2]
実施例1と同じ酸変性ポリプロピレンを溶融させて、その溶融樹脂中に、竹(真竹を乾燥させたもの)を粉砕してなる植物由来粒子(数平均粒子径=30μm)0.5質量%を添加することによって樹脂原料(樹脂組成物)を調製した。しかる後、得られた樹脂組成物のメルトフローレート(MFR)を上記した方法によって測定した。そして、その樹脂組成物を用いて、実施例1と同様にして植物由来粒子含有樹脂フィルムを作製するとともに、その植物由来粒子含有樹脂フィルムを用いて、実施例1と同様にして、比較例2の加飾フィルムを得た。そして、その比較例2の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。比較例2の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
[参考例1]
実施例1と同様にして得られた植物由来粒子含有樹脂フィルムの片面に、2液混合型ウレタン系接着剤(無溶剤系のもの)により、熱接着層として機能する厚さ50μmのLLDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)フィルムを接着(ドライラミネート)することによって、参考例1の加飾フィルムを得た(接着層の厚みは約5μmであった)。そして、その参考例1の加飾フィルムの特性を、上記した方法によって評価した。参考例1の加飾フィルムの特性の評価結果を、樹脂組成物の性状とともに表1に示す。
Figure 0007237631000001
表1から、実施例1~8の加飾フィルムは、いずれも、ポリエチレン系樹脂本来の特性が損なわれておらず(十分な引張強度を有しており)、かつ、植物由来材が多く含まれており、環境負荷が小さい上、見た目の木質感があるため意匠性に優れていることが分かる。さらに、実施例1~8の加飾フィルムは、いずれも、成形品に貼着した場合に良好な外観を呈することが分かる。加えて、実施例1~6の加飾フィルムは、良好な加工性(裁断性)を発現する可能性が高い適度な破断伸度を有していることが分かる。
それに対して、比較例1,2の加飾フィルムは、植物由来材がまったく添加されていないため、環境負荷が大きく、木質感等を呈さず意匠性が低いことが分かる。
本発明に係る加飾フィルムは、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、合成樹脂、金属等によって種々の形状に形成された成形品の表面を装飾するためのフィルムとして好適に用いることができる。また、本発明に係る成形品は、上記の如く優れた効果を奏するものであるから、日用品、生活用品、台所用品、事務用品、自動車部品、インテリア用品等として好適に用いることができる。
F・・加飾フィルム
a・・植物由来粒子含有樹脂フィルム
b・・接着層
c・・基材フィルム
d・・シーラントフィルム
O・・成形品

Claims (9)

  1. 成形品の表面を装飾するための加飾フィルムであって、
    竹、竹炭、餡殻、あるいはそれらの混合物である植物由来材の粒子を15~40質量%添加したポリオレフィン系樹脂によって形成された植物由来粒子含有樹脂フィルムと、植物由来材を含有していない合成樹脂からなる基材フィルムとが積層されており、
    前記ポリオレフィン系樹脂が、酸変性処理されたものであるとともに、前記植物由来材の粒子が、表面をアセチル化処理したものであることを特徴とする加飾フィルム。
  2. 成形品の表面を装飾するための加飾フィルムであって、
    竹、竹炭、餡殻、あるいはそれらの混合物である植物由来材の粒子を15~40質量%添加したポリオレフィン系樹脂によって形成された植物由来粒子含有樹脂フィルムと、植物由来材を含有していない合成樹脂からなる基材フィルムとが積層されており、
    前記ポリオレフィン系樹脂が、相溶加剤を添加したものであることを特徴とする加飾フィルム。
  3. 前記ポリオレフィン系樹脂が、顔料を添加したものであることを特徴とする請求項1、または2に記載の加飾フィルム。
  4. 成形品の表面に熱接着させるための熱接着層が積層されていることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の加飾フィルム。
  5. 前記合成樹脂にバイオマス由来のポリオレフィンを含むことを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の加飾フィルム。
  6. 前記植物由来粒子含有樹脂フィルムの表面に凹凸を形成してなることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の加飾フィルム。
  7. 前記植物由来粒子含有樹脂フィルムの表面に木目柄を印刷してなること特徴とする請求項1~6のいずれかに記載の加飾フィルム。
  8. 前記基材フィルムの破断伸度が150%以上450%以下であることを特徴とする請求項1~7のいずれかに記載の加飾フィルム。
  9. 請求項1~8のいずれかに記載の加飾フィルムが表面に貼着されてなる成形品。
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