JP2001031788A - メッキされた架橋重合体成形物 - Google Patents

メッキされた架橋重合体成形物

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JP2001031788A
JP2001031788A JP11207244A JP20724499A JP2001031788A JP 2001031788 A JP2001031788 A JP 2001031788A JP 11207244 A JP11207244 A JP 11207244A JP 20724499 A JP20724499 A JP 20724499A JP 2001031788 A JP2001031788 A JP 2001031788A
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carbonate
monomer
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Masanori Abe
正典 阿部
Kenko Yamada
建孔 山田
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Teijin Metton KK
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  • Polyoxymethylene Polymers And Polymers With Carbon-To-Carbon Bonds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来品に比べ強固かつ光沢に優れたメッキ層
を有するメタセシス架橋重合体成形物製品を提供する。 【解決手段】 メタセシス架橋重合体成形物中に周期表
第II族金属の炭酸塩を一定割合で含有せしめてメッキす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、メタセシス重合
性モノマーをメタセシス重合触媒系の存在下で重合と同
時に成形を行って得た架橋重合体成形物であって、その
表面は金属メッキされているメッキされた架橋重合体成
形物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】有歪環状オレフィンが、メタセシス重合
触媒系によって開環重合することは公知であり、ジシク
ロペンタジエンのような安価に得られるメタセシス重合
性モノマーを用い、メタセシス重合触媒系が触媒成分と
活性化剤成分の2成分からなり、かかる2つの成分を含
有するモノマーの反応性溶液を混合後、直ちに成形用鋳
型に流し込み、その中でバルク重合を行い、重合と成形
とを一段でおこなう方法が提案されている(例えば特開
昭58−129013号公報)。このような方法によ
り、安価な成形用鋳型を用いて架橋重合体成形物が得ら
れるため、広範な用途に使用されている。
【0003】このような架橋重合体成形物は、用途によ
り、全体あるいは部分の表面をメタライジングして用い
られている。メタライジング方法としては、金属感が良
く、耐久性に優れるメッキ法が常用されている。
【0004】特開平07−164573号公報にはメタ
セシス重合による架橋重合体成形物に対しオレフィン系
エラストマーを一定量割合含有せしめることにより、光
沢に優れ、強固なメッキ層を有する製品が得られること
が報告されている。
【0005】しかしながら、近年の樹脂メッキへの用途
が拡大するにつれて、より過酷な条件での使用に耐えう
るような、より強固かつ光沢性に優れたメッキ層を有す
る製品が望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本願発明は、かかるメ
タセシス架橋重合体成形物の優れたメッキ製品を得るた
めに鋭意検討を行った結果、架橋重合体成形物中に周期
表第II族金属の炭酸塩を含有せしめることで、強固かつ
光沢に優れたメッキ層を有する製品が得られることを見
出したものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本願発明は次
の通りである。
【0008】1. メタセシス重合触媒系の触媒成分を
含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノ
マー液(溶液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成
分を含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなる
モノマー液(溶液B)とを混合し、金型内において架橋
重合せしめることによって得られた架橋重合体成形物で
あって、該成形物に周期表第II族金属の炭酸塩を0.1
〜10重量%含有しており、かつ表面は金属メッキ処理
されていることを特徴とするメッキされた架橋重合体成
形物。
【0009】2. 溶液Aと溶液Bに加えて、周期表第
II族金属の炭酸塩を含有するメタセシス重合性環状オレ
フィンからなるモノマー液Cを第3成分として混合する
上記1記載の成形物。
【0010】3. 周期表第II族金属の炭酸塩が炭酸カ
ルシウムである上記1または2記載の成形物。
【0011】本願発明における架橋重合体成形物は、メ
タセシス重合触媒系の触媒成分を含有するメタセシス重
合性環状オレフィンからなるモノマー液A(溶液A)と
メタセシス重合触媒系の活性化剤成分を含有するメタセ
シス重合性環状オレフィンからなるモノマー液B(溶液
B)とを混合し、その原料混合液を金型内に注入しその
金型内において重合および架橋反応せしめることによっ
て得られる。もしくは、溶液Aと溶液Bとに、さらにメ
タセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー液Cを
第三成分として混合してもよい。
【0012】かかるメタセシス重合性環状オレフィンと
しては、メタセシス重合性シクロアルケン基を分子中に
1〜2個含有するものが使用される。好ましくはノルボ
ルネン骨格を分子中に少なくとも1つ有する化合物であ
る。
【0013】これらの具体例としては、ジシクロペンタ
ジエン、トリシクロペンタジエン、シクロペンタジエン
−メチルシクロペンタジエン共二量体、5−エチリデン
ノルボルネン、ノルボルネン、ノルボルナジエン、5−
シクロヘキセニルノルボルネン、1,4,5,8−ジメタ
ノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフ
タレン、1,4−メタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a
−オクタヒドロナフタレン、6−エチリデン−1,4,
5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オク
タヒドロナフタレン、6−エチリデン−1,4−メタノ
−1,4,4a,5,6,7,8,8a−オクタヒドロナフタレ
ン、1,4,5,8−ジメタノ−1,4,4a,5,8,8a−
ヘキサヒドロナフタレン、エチレンビス(5−ノルボル
ネン)などを挙げることができ、これらの混合物も使用
することができる。
【0014】特にジシクロペンタジエンまたはそれを5
0モル%以上、好ましくは70モル%以上含む混合物が
好適に用いられる。また、必要に応じて、酸素、窒素な
どの異種元素を含有する極性基を有するメタセシス重合
性環状オレフィンを共重合モノマーとして用いることが
できる。
【0015】モノマー液A(溶液A)中に含有する触媒
成分としては、タングステン、レニウム、タンタル、モ
リブデンなどの金属のハライドやアンモニウムなどの塩
類が用いられるが、特にタングステン化合物が好まし
い。
【0016】かかるタングステン化合物としては、タン
グステンヘキサハライド、タングステンオキシハライド
などが好ましく、より具体的にはタングステンヘキサク
ロライド、タングステンオキシクロライドなどが好まし
い。また、有機アンモニウムタングステン酸塩なども用
いることができる。
【0017】かかるタングステン化合物は、直接モノマ
ーに添加すると、直ちにカチオン重合を開始することが
分かっており好ましくない。従って、かかるタングステ
ン化合物は不活性溶媒、例えばベンゼン、トルエン、ク
ロロベンゼンなどに予め懸濁し、少量のアルコール系化
合物および/またはフェノール系化合物を添加すること
によって可溶化させて使用するのが好ましい。
【0018】さらに上述した如き、好ましくない重合を
予防するためにタングステン化合物1モルに対し、約1
〜5モルのルイス塩基またはキレート化剤を添加するこ
とが好ましい。かかる添加剤としてはアセチルアセト
ン、アセト酢酸アルキルエステル類、テトラヒドロフラ
ン、ベンゾニトリルなどを挙げることができる。
【0019】極性モノマーを用いる場合には、前述の如
く、そのものがルイス塩基である場合があり、上記の如
き化合物を特に加えなくてもその作用を有している場合
もある。
【0020】前述の如くして、触媒成分を含むモノマー
液A(溶液A)は、実質上充分な安定性を有することに
なる。
【0021】一方、モノマー液B(溶液B)中に含有す
る活性化剤成分としては、周期律表第I〜第III族の
金属のアルキル化物を中心とする有機金属化合物、特に
テトラアルキル錫、アルキルアルミニウム化合物、アル
キルアルミニウムハライド化合物が好ましく、具体的に
は塩化ジエチルアルミニウム、ジ塩化エチルアルミニウ
ム、トリオクチルアルミニウム、ジオクチルアルミニウ
ムアイオダイド、テトラブチル錫などを挙げることがで
きる。
【0022】これら活性化剤成分としての有機金属化合
物を、モノマーに溶解することにより、モノマー液B
(溶液B)が形成される。
【0023】基本的には前記溶液Aおよび溶液Bを混合
し、金型内に注入することによって、架橋重合体成形物
を得ることができるが、上記組成のままでは、重合反応
が非常に速く開始されるので、成形金型に十分流れ込ま
ない間に硬化が起こることもあり、問題となる場合が多
い。従って、活性調節剤を用いることが好ましい。
【0024】かかる調節剤としては、ルイス塩基類が一
般に用いられ、なかんずく、エーテル類、エステル類、
ニトリル類などが用いられる。具体例としては安息香酸
エチル、ブチルエーテル、ジグライムなどを挙げること
ができる。かかる調節剤は一般的に、有機金属化合物の
活性化剤の成分の溶液(溶液B)の側に添加して用いら
れる。前述と同様にルイス塩基を有するモノマーを使用
する場合には、それに調節剤の役目を兼ねさせることが
できる。
【0025】メタセシス重合触媒系の使用量は、例えば
触媒成分としてタングステン化合物を用いる場合は、上
記原料モノマーに対するタングステン化合物の比率は、
モル基準で約1,000対1〜15,000対1、好ま
しくは1,500対1〜2,500対1であり、また、
活性化剤成分はアルキルアルミニウム類を用いる場合に
は、上記原料モノマーに対するアルミニウム化合物の比
率は、モル基準で約100対1〜10,000対1、好
ましくは200対1〜1,000対1が用いられる。
【0026】さらに上述した如き、マスク剤や調節剤に
ついては、実験によって上記触媒系の使用量に応じて、
適宜、調節して用いることができる。
【0027】本願発明における周期表第II族金属の炭酸
塩としては、例えばカルシウム、マグネシウム、ストロ
ンチウム、バリウムなどの周期表第II族金属の炭酸塩を
挙げることができる。中でも炭酸カルシウムを好ましい
ものとして挙げることができる。
【0028】これらの炭酸塩は、MCO3の化学式のも
ののほかにM(M’CO32の化学式のものが含まれ
る。また、含水塩であっても、その結果メタセシス重合
反応を阻害しないようであれば問題ないが、水の存在は
一般的にはメタセシス重合反応を阻害することになるの
で、無水塩であることが望ましい。したがって使用に際
しては予めよく乾燥することも好ましい。ここで、Mは
周期表第II族金属を表わし、M’は、水素を除く1価の
陽性原子またはグループである。
【0029】かかる周期表第II族金属の炭酸塩の形状と
しては、添加時の形状は粉末もしくは、顆粒状、もしく
は塊状などどのようなものでも構わないが、成形物中に
できるだけ均一に分散していることが好ましく、そのた
め、成形前のモノマー液中での分散状態が均一かつ溶液
中での粒径が小さい方が好ましい。また、成形前のモノ
マー液中への分散が容易であることから、添加時の形状
としては、微粉末状であることがより好ましく、粒径に
して例えば50μm以下、より好ましくは10μm以下
であることが好ましい。
【0030】なお、炭酸カルシウムの場合は重質炭酸カ
ルシウムでも軽質炭酸カルシウムでもよい。
【0031】かかる周期表第II族金属の炭酸塩の架橋重
合体への添加方法としては、例えば予め溶液Aと溶液B
とに混ぜる、またはいずれか一方に混ぜる、もしくは第
3成分の液として混合する方法が挙げられる。
【0032】かかる周期表第II族金属の炭酸塩の架橋重
合体中の含有量としては0.1〜10重量%であること
が好ましい。より好ましくは0.5〜7重量%であるこ
とが好ましい。10重量%よりも高いとメタセシス重合
反応性の低下や架橋重合体の物性が損なわれることがあ
り、好ましくない。また、0.1重量%よりも低いと効
果が発現しにくくなることから好ましくない。
【0033】この架橋重合体の成形物には、実用に当っ
てその特性を改良または維持するために更にその目的に
応じた各種添加剤を配合することができる。かかる添加
剤としては、エラストマー、充填剤、強化剤、酸化防止
剤、熱安定剤、顔料、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、
帯電防止剤、難燃化剤、発泡剤、軟化剤、粘着付与剤、
可塑剤、離型剤、防臭剤、香料または増量剤が挙げら
れ、これらは単独のみならず2種以上を組み合せて使用
することもできる。
【0034】添加の方法としては、予め原料液に混ぜる
ことも、また第3液として重合直前に混合することも、
またあるいは予め成形金型内に充填して置くこともで
き、添加剤の種類により適した方法が選択される。特に
ガラス繊維などの補強剤は、金型内に予めセットしそこ
に混合した液を注入するのが一般的である。
【0035】また、環状オレフィンの反応射出成形法に
よる成形物は、他の重合体をモノマー溶液状態の時に添
加しておいて得ることができる。かかる重合体添加剤と
してはエラストマーが、成形物の耐衝撃性を高めること
および溶液の粘度を調節する上で効果がある。かかる目
的に用いられるエラストマーとしては、スチレン−ブタ
ジエン−スチレントリブロックゴム、スチレン−イソプ
レン−スチレントリブロックゴム、ポリブタジエン、ポ
リイソプレン、ブチルゴム、エチレンプロピレン−ジエ
ン−ポリマー、ニトリルゴムなど広範なエラストマーを
挙げることができる。
【0036】本願発明の成形物を成形するための金型の
材質としては、スチール、鋳造あるいは鍛造のアルミニ
ウム、亜鉛合金などの鋳造や溶射、ニッケルや銅などの
電鋳および樹脂などが挙げられる。また、型の構造は成
形時に型内に発生する圧力が数kg/cm2と他の成形
方法に比べて極めて低いので簡単なもので十分であり、
従って他の成形方法に比べて安価に作ることができる。
【0037】かくして得られた架橋重合体成形物に対
し、メッキ処理を施すことにより、本願発明のメッキさ
れた架橋重合体成形物を得ることができる。
【0038】メッキ処理の方法としては、一般に常法と
して行われている方法に従えばよく、例えば、(1)前
処理、(2)触媒付与・活性化剤処理、(3)無電解メ
ッキ、(4)電解メッキの順に処理を行い、メッキを施
す方法が挙げられる。
【0039】(1)前処理においては、例えばプラスチ
ック表面を化学薬剤により処理し、脱脂、エッチング処
理を行う工程であり、(2)触媒付与・活性化剤処理に
おいては例えば塩化パラジウムから還元剤を作用させ、
コロイド状の金属パラジウムをプラスチック表面に付着
せしめる工程であり、(3)無電解メッキにおいては例
えば上記金属パラジウムを核としてニッケル無電解メッ
キ層を形成せしめる工程であり、これにより導電層が形
成されることで(4)電解メッキをその上に施し、メッ
キ層を形成せしめる。
【0040】
【実施例】以下実施例を挙げて本願発明を説明する。な
お、実施例は説明のためのものであって、本願発明はこ
れらに限定されない。なお、はく離強度は次のようにし
て測定した。
【0041】[はく離強度測定法]メッキ面に10mm
幅の短冊状にナイフで切り目を入れ、メッキ層の短冊の
一端を剥がしとり、これを摘んで板に対し垂直方向に毎
分50mmの速度でメッキ層を剥いでいくのに要する最
低荷重を測定した。
【0042】[実施例1] (モノマー液) (溶液Aの調製)六塩化タングステン28重量部を窒素
気流中下で乾燥トルエン80重量部に添加し、次いでt
−ブタノール1.3重量部をトルエン1重量部に溶解し
た溶液を加え1時間撹拌し、次いでノニルフェノール1
8重量部およびトルエン14重量部よりなる溶液を添加
して5時間窒素パージ下撹拌した。さらにアセチルアセ
トン14重量部を加えた。副生する塩化水素ガスを追い
出しながら窒素パージ下に一晩撹拌を継続し、重合用触
媒溶液を調製した。次いで、精製ジシクロペンタジエン
(純度99.7重量%、以下同様)95重量部、精製エ
チリデンノルボルネン(純度99.5重量%、以下同
様)5重量部よりなるモノマー混合物に対し、エチレン
含有70モル%のエチレン−プロピレン−エチリデンノ
ルボルネン重合ゴム3重量部、酸化安定剤としてエチル
社製エタノックス702を2重量部加えた溶液に上記重
合用触媒溶液をタングステン含量が0.01M/リット
ルになるように加えて触媒成分を含有するモノマー液
(溶液A)を調製した。
【0043】(溶液Bの調製)精製ジシクロペンタジエ
ン95重量部、精製エチリデンノルボルネン5重量部よ
りなるモノマー混合物に対し、エチレン含有70モル%
のエチレンープロピレンーエチリデンノルボルネン重合
ゴム3重量部を溶解した溶液に、トリオクチルアルミニ
ウム85、ジオクチルアルミニウムアイオダイド15、
ジグライム100のモル割合で混合調製した重合用活性
化剤混合液をアルミニウム含有が0.03M/リットル
になる割合で添加し、活性化剤成分を含有するモノマー
液B(溶液B)を調製した。
【0044】(溶液Cの調製)精製ジシクロペンタジエ
ン95重量部、精製エチリデンノルボルネン5重量部よ
りなるモノマー混合物に対し、炭酸カルシウムが20重
量部を溶解した溶液を調製した。
【0045】(成形)成形用アルミニウム金型により厚
さ3mmの成形板を作成した。この金型を用いてキャビ
ティー型を90℃、コア型を60℃に加熱し型を閉じた
後、この中へRIM(反応射出成形)成形機を利用して
ミキシングヘッド中で溶液Aと溶液Bと溶液Cとを4
2.5:42.5:15の重量比で衝突混合し注入し
た。液注入充填後5分で型を開き架橋重合品を取り出し
た。
【0046】(メッキ処理)かくして得られた平板を奥
野製薬(株)エースクリーン洗浄剤50g/lの水溶液
中50〜60℃5分間の洗浄後、水洗した。ついでこの
板を三酸化クロム400gと濃硫酸400gを水で1リ
ットルに希釈した液に67℃で3分間浸漬後、水洗し
た。ついで濃塩酸の50mg/l水溶液に23℃2分間
浸漬した後、水洗した。ついで奥野製薬(株)製コンデ
ィライザー25mlに40℃3分浸漬後、水洗した。つ
いで奥野製薬(株)製キャタリストの30mlと濃塩酸
180mlを水で1リットルに希釈した濃度の触媒付与
液に30℃で3分間浸漬し、水洗した。ついで触媒活性
化のために濃硫酸100ml/l水溶液に40℃3分間
浸漬し、その後水洗した。ついで奥野製薬(株)製TM
PニッケルメッキA150ml、B150mlを水で1
リットルに希釈した無電解メッキ液に40℃6分間浸漬
後、水洗した。ついで濃硫酸50ml/l水溶液に23
℃30秒浸漬後、水洗した。その後、硫酸銅水溶液中に
て約60〜70μmの厚みに銅メッキを施した。さらに
水洗後、80℃2時間乾燥して、メッキ処理板を得た。
得られたメッキ処理板は、メッキが全面に付着し、光沢
にも優れ、外観は良好であった。この板を用い、メッキ
層のはく離強度を調べた結果、1.7kg/cmであっ
た。
【0047】[比較例1]成形の際に溶液Aと溶液B5
0:50のみで実施例1と同様の方法にて行った。その
結果、メッキが全面に付着し、光沢にも優れ、外観は良
好であったが、メッキ層のはく離強度が0.8kg/c
mであり、実施例1に比べ低く、耐久性に劣っていた。
【0048】
【発明の効果】本願発明によれば、メタセシス架橋重合
体成形物中に周期表第II族金属の炭酸塩を一定割合で含
有せしめることで、従来品に比べ強固かつ光沢に優れた
メッキ層を有する製品が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C23C 18/00 C23C 18/00 4K022 // C08J 5/00 CEZ C08J 5/00 CEZ Fターム(参考) 4F006 AA11 AA55 AB73 BA15 EA01 4F071 AA21 AA39 AB15 AB21 AC18 BA02 BB01 BB12 4F206 AA12 JA01 JW50 4J002 AC035 AC065 AC075 BB155 BB185 BK001 BP015 DE236 FD010 FD020 FD040 FD050 FD060 FD070 FD090 FD100 FD130 FD160 FD170 FD200 FD320 FD340 4J032 CA32 CA33 CA34 CA38 CA43 CA46 CB03 CD02 CD03 CD04 CD09 CE03 CE22 CG07 4K022 AA11 BA08 BA14 DA01 EA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタセシス重合触媒系の触媒成分を含有
    するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノマー
    液(溶液A)とメタセシス重合触媒系の活性化剤成分を
    含有するメタセシス重合性環状オレフィンからなるモノ
    マー液(溶液B)とを混合し、金型内において架橋重合
    せしめることによって得られた架橋重合体成形物であっ
    て、該成形物に周期表第II族金属の炭酸塩を0.1〜1
    0重量%含有しており、かつ表面は金属メッキ処理され
    ていることを特徴とするメッキされた架橋重合体成形
    物。
  2. 【請求項2】 溶液Aと溶液Bに加えて、周期表第II族
    金属の炭酸塩を含有するメタセシス重合性環状オレフィ
    ンからなるモノマー液Cを第3成分として混合する請求
    項1記載の成形物。
  3. 【請求項3】 周期表第II族金属の炭酸塩が炭酸カルシ
    ウムである請求項1または2記載の成形物。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004046419A1 (ja) * 2002-11-15 2004-06-03 Polyplastics Co., Ltd. 環状オレフィン系樹脂成形品表面への金属複合方法及び金属複合化環状オレフィン系樹脂成形品
WO2005080485A1 (ja) * 2004-02-20 2005-09-01 Daicel Polymer Ltd. メッキ樹脂成形体
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