JP2001031720A - オレフィン重合用触媒成分及びそれを用いたオレフィン重合用触媒 - Google Patents
オレフィン重合用触媒成分及びそれを用いたオレフィン重合用触媒Info
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Abstract
いポリオレフィンを重合しうるオレフィン重合用触媒成
分として好適な化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩
及びそれを用いたオレフィン重合用触媒を提供すること
を課題とする。 【解決手段】 イオン交換性層状珪酸塩を、処理剤を含
む処理剤溶液と接触させて化学的に処理する際に、処理
を開始したのち終了するまでの間に、処理剤溶液に新た
な処理剤を追加することにより処理剤濃度を高めるか、
あるいは処理剤溶液に希釈剤を添加することにより処理
剤濃度を低下させるかすることによって、処理剤溶液中
の少なくとも一種の処理剤濃度を変化させて化学処理
し、得られた珪酸塩をメタロセン化合物及び必要に応じ
て有機アルミニウム化合物と組み合わせ、オレフィン重
合用触媒に用いる。
Description
触媒成分としての化学処理されたイオン交換性層状珪酸
塩に関する。詳しくは、本発明は、高い嵩密度のポリオ
レフィンを重合しうるオレフィン重合用触媒の触媒成分
として好適な化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩及
びそれを用いたオレフィン重合用触媒に関する。
脱色剤や増量剤のほか、触媒としても広く利用されてい
る。特に、酸化触媒、水素化触媒、アルキル化触媒をは
じめとする種々の化学反応やオレフィン重合用の触媒成
分、触媒担体等として工業的に使用されている。
理等の化学処理したイオン交換性層状珪酸塩とを成分と
して含む触媒の存在下に、オレフィンを重合してオレフ
ィン重合体を製造することは公知である(特開平5−2
95022、特開平5−301917)。また、イオン
交換性層状塩の化学処理において、塩類処理を行ったの
ち酸処理を行う方法、酸処理を行ったのち塩類処理を行
う方法、塩類処理と酸処理を同時に行う方法、およびこ
れらを組み合わせた方法も公知である(特開平7−22
8621、特開平7−309907)。
るオレフィン重合体の嵩密度が不充分であったり、粒子
同士の付着量の抑制が不充分であるものが多い。
くポリマー粒子同士の付着が少ないポリオレフィンを重
合しうるオレフィン重合用触媒の触媒成分として好適な
化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩を提供すること
を課題とする。
な現状に鑑み鋭意検討した結果、本発明に到達した。す
なわち、本発明は、イオン交換性層状珪酸塩を、処理剤
を含む処理剤溶液と接触させて化学的に処理することに
より得られる化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩か
らなるオレフィン重合用触媒成分であって、前記化学処
理において、処理を開始したのち該処理を終了するまで
の間に、前記処理剤溶液中の少なくとも一種の処理剤の
濃度を変化させることを特徴とする、化学処理されたイ
オン交換性層状珪酸塩からなるオレフィン重合用触媒成
分を提供する。
少なくとも一種の処理剤の濃度の最高値と最低値の差が
4重量%以上となるように該処理剤の濃度を変化させる
ことを特徴とする、前記化学処理されたイオン交換性層
状珪酸塩からなるオレフィン重合用触媒成分を提供す
る。
処理を開始したのち該処理を終了するまでの間に、前記
処理剤溶液に、該処理剤と同一又は異なる少なくとも一
種の処理剤を追加することによって、前記処理剤溶液中
の少なくとも一種の処理剤の濃度を高めることを特徴と
する、前記化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩から
なるオレフィン重合用触媒成分を提供する。
処理を開始したのち該処理を終了するまでの間に、前記
処理剤溶液に希釈剤を添加することによって、前記処理
剤溶液中の少なくとも一種の処理剤の濃度を低下させる
ことを特徴とする、前記化学処理されたイオン交換性層
状珪酸塩からなるオレフィン重合用触媒成分を提供す
る。
径0.1〜1000μmに造粒されたイオン交換性層状
珪酸塩を化学的に処理するものである、前記化学処理さ
れたイオン交換性層状珪酸塩からなるオレフィン重合用
触媒成分を提供する。また、本発明は、前記処理剤が、
酸類、塩類、アルカリ類、及び酸化剤からなる群から選
ばれる少なくとも一種である、前記化学処理されたイオ
ン交換性層状珪酸塩からなるオレフィン重合用触媒成分
を提供する。
る、前記化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩からな
るオレフィン重合用触媒成分を提供する。また、本発明
は、前記いずれかのオレフィン重合用触媒成分と、周期
律表第3〜10族の遷移金属化合物とからなることを特
徴とする、オレフィン重合用触媒を提供する。また、本
発明は、前記いずれかのオレフィン重合用触媒成分と、
周期律表第3〜10族の遷移金属化合物及び有機アルミ
ニウム化合物とからなることを特徴とする、オレフィン
重合用触媒を提供する。
処理において、処理剤溶液をイオン交換性層状珪酸塩と
接触させて処理を開始したあとで反応系内の処理剤溶液
中の少なくとも一種の処理剤の濃度を変化させること、
好ましくは4%以上変化させることにより、特異な性質
を持つ化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩が製造さ
れることを発見したことに基づく。そして、この化学処
理されたイオン交換性層状珪酸塩をポリオレフィン重合
における助触媒兼担体として用いることにより、粒子同
士の凝集が少なく性状のよいポリオレフィン重合体を高
活性で与えうることを見いだし、本発明に到達したもの
である。
量を、イオン交換性層状珪酸塩以外の反応系の物質の総
重量(あるいは処理剤溶液を構成する全処理剤もしくは
全処理剤と全希釈剤の総重量)で除した値をパーセント
で示した値であり、複数の処理剤を用いた場合はそのう
ちの一つの処理剤の重量をイオン交換性層状珪酸塩以外
の反応系の物質の総重量で除した値をその処理剤の濃度
とする。またある時点での処理剤濃度は反応によって消
費された処理剤の量をゼロとして計算するものとする。
助触媒兼担体として使用するポリオレフィン重合のポリ
マー粒子の性状は、イオン交換性層状珪酸塩の粒子構
造、物理構造や化学的性質を制御することによってコン
トロールすることが可能である。この理由については厳
密には明確でないが、例えばイオン交換性層状珪酸塩の
物理構造の制御によって、重合活性点の分布を制御する
ことができることによる、等の理由が考えられる。
させて化学的処理を行うことによってもイオン交換性層
状珪酸塩の物理的、化学的性質を制御できることを見い
だしたものである。この性質を示すパラメーターとして
は、イオン交換性層状珪酸塩の膨潤度が挙げられる。膨
潤度とは、日本粘土学会編「粘土ハンドブック 第二
版」に記載のように、自由に膨潤させた際の吸水量を試
料の乾燥質量で除した値である。この膨潤度は、表面電
荷密度や比表面積などの物性に依存する。詳細な理由は
明らかではないが、同じ化学組成のイオン交換性層状珪
酸塩同士を比較しても、処理の途中で処理剤の濃度を変
化させたものとさせなかったものでは膨潤度が異なる。
度を変化させることにより、膨潤度で示されるようなイ
オン交換性層状珪酸塩の物理的、化学的性質を制御し、
該処理したイオン交換性層状珪酸塩を助触媒兼担体とし
て使用するポリオレフィン重合により得られるポリマー
粒子の性状を良好に制御する方法に関するものであると
いうこともできる。
する。本発明は、イオン交換性層状珪酸塩を化学処理し
て得られるものからなるオレフィン重合用触媒成分に関
する。ここで、イオン交換性層状珪酸塩の化学処理と
は、イオン交換性層状珪酸塩をある種の処理剤と接触さ
せて化学反応を起こさせることにより、原料のイオン交
換性層状珪酸塩とは異なる性質を持つ珪酸塩を製造する
ことをいう。なお、本発明の処理された珪酸塩として
は、原料のイオン交換性層状珪酸塩と同様にイオン交換
性を有する層状の珪酸塩のみならず、該処理を加えるこ
とによって物理的、化学的な性質が変化し、イオン交換
性や層構造を有しなくなった珪酸塩も含まれる。
珪酸塩は、イオン結合等によって構成される面が互いに
弱い結合力で平行に積み重なった結晶構造をとる珪酸塩
化合物であり、含有するイオンが交換可能なものを言
う。大部分のイオン交換性層状珪酸塩は、天然には主に
粘土鉱物の主成分として産出するが、これら、イオン交
換性層状珪酸塩は特に、天然産のものに限らず、人工合
成物であってもよい。
しては、例えば、白水春雄著「粘土鉱物学」朝倉書店
(1995年)、等に記載される公知の層状珪酸塩であ
り、1:1型構造や2:1型構造をもつものが挙げられ
る。1:1構造とは前記「粘土鉱物学」等に記載されて
いるような1層の四面体シートと1層の八面体シートが
組合わさっている1:1層構造の積み重なりを基本とす
る構造を示し、2:1型構造とは2層の四面体シートが
1層の八面体シートを挟み込んでいる2:1層構造の積
み重なりを基本とする構造を示す。
性層状珪酸塩の具体例としては、ディッカイト、ナクラ
イト、カオリナイト、アノーキサイト、メタハロイサイ
ト、ハロイサイト等のカオリン族、クリソタイル、リザ
ルダイト、アンチゴライト等の蛇紋石族等が挙げられ
る。2:1層が主要な構成層であるイオン交換性層状珪
酸塩の具体例としては、モンモリロナイト、ザウコナイ
ト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、ヘク
トライト、スチーブンサイト等のスメクタイト族、バー
ミキュライト等のバーミキュライト族、雲母、イライ
ト、セリサイト、海緑石等の雲母族、アタパルジャイ
ト、セピオライト、パリゴルスカイト、ベントナイト、
パイロフィライト、タルク、緑泥石群が挙げらる。これ
らは混合層を形成していてもよい。これらの中では、主
成分が2:1型構造を有するイオン交換性層状珪酸塩で
あることを特徴とするものが好ましい。より好ましく
は、主成分がスメクタイト族であるものであり、さらに
好ましくは、主成分がモンモリロナイトであるものであ
る。
層間に含有される陽イオン)の種類としては特に限定さ
れないが、主成分として、リチウム、ナトリウム等の周
期表1族のアルカリ金属、カルシウム、マグネシウム等
の周期表2族のアルカリ土類金属、あるいは鉄、コバル
ト、銅、ニッケル、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラ
ジウム、銀、イリジウム、白金、金等の遷移金属など
が、工業原料として比較的容易に入手可能である点で好
ましい。
用いてもよく、液体にスラリー化した状態で用いてもよ
い。また、イオン交換性層状珪酸塩の形状については特
に制限はなく、天然に産出する形状、人工的に合成した
時点の形状でもよいし、また粉砕、造粒、分級などの操
作によって形状を加工したイオン交換性層状珪酸塩を用
いてもよい。このうち、造粒されたイオン交換性層状珪
酸塩を用いると、該イオン交換性層状珪酸塩を触媒成分
として用いた場合に良好なポリマー粒子性状を与えるた
め特に好ましい。
塩の形状の加工は化学処理の前に行ってもよい(すなわ
ち、あらかじめ形状を加工したイオン交換性層状珪酸塩
に上記化学処理を行ってもよい)し、化学処理を行った
後に形状を加工してもよい。造粒法の制限は特になく、
噴霧造粒、転動造粒、流動層造粒、攪拌造粒、解砕造
粒、圧縮成形、押出成形などのいずれの方法でもよい。
この中では噴霧造粒が好ましい。また、造粒されたイオ
ン交換性層状珪酸塩の粒径は、好ましくは0.1〜10
00μm、より好ましくは1〜500μmの範囲であ
る。粒径がこの範囲内であれば粒子性状が良好なポリマ
ーが得られる。なお、イオン交換性層状珪酸塩の粉砕法
についても特に制限はなく、乾式粉砕、湿式粉砕のいず
れでもよい。
用の処理剤を含むものである。含まれる処理剤は1種類
のみであってもよく、また2種以上の処理剤が同時に含
まれていてもよい。用いられる処理剤としては、酸類、
塩類、アルカリ類、酸化剤、還元剤、あるいはイオン交
換性層状珪酸塩の層間にインターカレーションしうる化
合物(ゲスト化合物)などが挙げられる。インターカレ
ーションとは、層状物質の層間に別の物質を導入するこ
とを言う。
オンの交換を行うことが挙げられるが、それ以外に各種
化学処理は次のような種々の効果がある。例えば、酸類
による酸処理は表面の不純物を取り除く他、結晶構造中
のAl、Fe、Mg等の陽イオンを溶出させることによ
って表面積を増大させる。アルカリ類によるアルカリ処
理では粘土の結晶構造が破壊され、粘土の構造の変化を
もたらす。またインターカレーションや塩類処理では、
イオン複合体、分子複合体、有機誘導体等を形成し、表
面積や層間距離を変えることができる。イオン交換性を
利用し、層間の交換性イオンを別の大きな嵩高いイオン
と置換することにより、層間が拡大した状態の層状物質
を得ることもできる。すなわち、嵩高いイオンが層状構
造を支える支柱的な役割を担っており、ピラーと呼ばれ
る。
発明では、以下の酸類、塩類、アルカリ類、酸化剤、還
元剤、及びイオン交換性層状珪酸塩の層間にインターカ
レーションしうる化合物からなる群から選ばれる2種以
上を組み合わせてもよい。また、これら酸類、塩類、ア
ルカリ類、酸化剤、還元剤、及びイオン交換性層状珪酸
塩の層間にインターカレーションしうる化合物は、それ
ぞれが2種以上の組み合わせであってもよい。
交換を行うほか、結晶構造のAl、Fe、Mg等の陽イ
オンの一部または全部を溶出させることができる。酸処
理で用いられる酸としては、塩酸、硝酸、硫酸、リン
酸、酢酸、シュウ酸、安息香酸、ステアリン酸、プロピ
オン酸、アクリル酸、マレイン酸、フマル酸、フタル
酸、などが挙げられる。
ンからなる群から選ばれる陽イオンと、有機陰イオン、
無機陰イオン、ハロゲン化物イオンからなる群から選ば
れる陰イオンとから構成される塩類が例示される。例え
ば、周期律表1〜14族から選択される少なくとも一種
の原子を含む陽イオンと、ハロゲン原子、無機酸および
有機酸からなる群より選ばれる少なくとも一種の陰イオ
ンとから構成される化合物が好ましい例として挙げられ
る。
l、LiBr、Li2SO4、Li3(PO4)、Li(C
lO4)、Li2(C2O4)、LiNO3、Li(OOC
CH 3)、Li2(C4H4O4)、NaCl、NaBr、
Na2SO4、Na3(PO4)、Na(ClO4)、Na2
(C2O4)、NaNO3、Na(OOCCH3)、Na 2
(C4H4O4)、KCl、KBr、K2SO4、K3(PO
4)、K(ClO4)、K2(C2O4)、KNO3、K(O
OCCH3)、K2(C4H4O4)、CaCl2、CaS
O4、CaC2O4、Ca(NO3)2、Ca3(C6H
5O7)2、MgCl2、MgBr2、MgSO4、Mg(P
O4)2、Mg(ClO4)2、MgC2O4、Mg(N
O3)2、Mg(OOCCH3)2、MgC4H4O4、Sc
(OOCCH3)2、Sc2(CO3)3、Sc2(C2O4)
3、Sc(NO3)3、Sc2(SO4)3、ScF3、Sc
Cl3、ScBr3、ScI3、Y(OOCCH3)3、Y
(CH3COCHCOCH3)3、Y2(CO3)3、Y
2(C2O4)3、Y(NO3)3、Y(ClO4)3、YPO
4、Y2(SO4)3、YF3、YCl3、La(OOC
H3)3、La(CH3COCHCOCH3)3、La2(C
O3)3、La(NO3)3、La(ClO4)3、La
2(C2O2)3、LaPO4、La2(SO4)3、La
F3、LaCl3、LaBr3、LaI3、
CHCOCH3)3、Sm2(CO3)3、Sm(N
O3)3、Sm(ClO4)3、Sm2(C2O4)3、SmP
O4、Sm2(SO4)3、SmF3、SmCl3、SmBr
3、SmI3、 Yb(OOCCH3)3、Yb(N
O3)3、Yb(ClO4)3、Yb2(C2O4)3、Yb2
(SO4)3、YbF3、YbCl3、Ti(OOCC
H3)4、Ti(CO3)2、Ti(NO3)4、Ti(SO
4)2、TiF4、TiCl4、TiBr4、TiI4、Zr
(OOCCH3)4、Zr(CO3)2、Zr(NO3)4、
Zr(SO4)2、ZrF4、ZrCl4、ZrBr4、Z
rI4、ZrOCl2、ZrO(NO3)2、ZrO(Cl
O4)2、ZrO(SO4)、Hf(OOCCH3)4、H
f(CO3)2、Hf(NO3)4、Hf(SO4)2、Hf
OCl2、HfF4、HfCl4、HfBr4、HfI4、
V(CH3COCHCOCH3)3、VOSO4、VOCl
3、VCl3、VCl4、VBr3、Nb(CH3COCH
COCH3)5、Nb2(CO3)5、Nb(NO3)5、N
b2(SO4)5、ZrF5、ZrCl5、NbBr5、Nb
I5、Ta(OOCCH3)5、Ta2(CO3)5、Ta
(NO3)5、Ta2(SO4)5、TaF5、TaCl5、
TaBr5、TaI5、
OCHCOCH3)3、Cr(NO3) 3、Cr(Cl
O4)3、CrPO4、Cr2(SO4)3、CrO2Cl3、
CrF3、CrCl3、CrBr3、CrI3、MoOCl
4、MoCl3、MoCl4、MoCl5、MoF6、Mo
I2、WCl4、WCl6、WF6、WBr5、Mn(OO
CH3)2、Mn(CH3COCHCOCH3)3、MnC
O3、Mn(NO3)2、MnO、Mn(ClO4)2、M
nF2、MnCl2、MnBr2、MnI2、Fe(OOC
H3)2、Fe(CH3COCHCOCH3)3、FeC
O3、Fe(NO3)3、Fe(ClO4)3、FePO4、
FeSO4、Fe2(SO4)3、FeF3、FeCl3、M
nBr3、FeI3、FeC6H5O7、Co(OOCH3)
2、Co(CH3COCHCOCH3)3、CoCO3、C
o(NO3)2、CoC2O4、Co(ClO4) 2、Co3
(PO4)2、CoSO4、CoF2、CoCl2、CoB
r2、CoI2、NiCO3、Ni(NO3)2、NiC2O
4、Ni(ClO4)2、NiSO4、NiCl2、NiB
r2、
H3)2、PbCO3、Pb(NO3)2、PbSO4、Pb
HPO4、Pb(ClO4)2、PbF2、PbCl2、P
bBr2、PbI2、CuCl2、CuBr2、Cu(NO
3)2、CuC2O4、Cu(ClO4)2、CuSO4、C
u(OOCCH3)2、Zn(OOCH3)2、Zn(CH
3COCHCOCH3)2、ZnCO3、Zn(NO3)2、
Zn(ClO4)2、Zn3(PO4)2、ZnSO4、Zn
F2、ZnCl2、ZnBr2、ZnI2、Cd(OOCC
H3)2、Cd(CH3COCHCOCH3)2、Cd(O
COCH2CH3)2、Cd(NO3)2、Cd(ClO4)
2、CdSO4、CdF2、CdCl2、CdBr2、Cd
I2、AlF3、AlCl3、AlBr3、AlI3、Al2
(SO4)3、Al2(C2O4)3、Al(CH3COCH
COCH3)3、Al(NO3)3、AlPO4、GeC
l4、GeBr4、GeI4、Sn(OOCCH3)4、S
n(SO 4)2、SnF4、SnCl4、SnBr4、Sn
I4等が挙げられる。
アンモニウム、トリエチルアンモニウム、トリプロピル
アンモニウム、トリブチルアンモニウム、ドデシルアン
モニウム、N,N−ジメチルオクタデシルアンモニウ
ム、オクタドデシルアンモニウム、N,Nジメチルアニ
リニウム、N,Nジエチルアニリニウム、N,N−2,
4,5−ペンタメチルアニリニウム、N,N−ジメチル
−p−n−ブチルアニリニウム、N,N−ジメチル−p
−トリメチルシリルアニリニウム、N,N−ジメチル−
1−ナフチルアニリニウム、N,N,2−トリメチルア
ニリニウム、2,6ジメチルアニリニウムなどのアンモ
ニウムイオン、ピリジニウム、2,6ジメチルピリジニ
ウム、キノリニウム、N−メチルピペリジニウム、2,
2,6,6−テトラメチルピペリジニウム等の含窒素芳
香族化合物陽イオン、トリフェニルホスホニウム、トリ
(o−トリル)ホスホニウム、トリ(p−トリル)ホス
ホニウム、トリ(メシチル)ホスホニウム、等の含リン
化合物陽イオン、ジメチルオキソニウム、ジエチルオキ
ソニウム、ジフェニルオキソニウム、フラニウム、オキ
ソラニウム等のオキソニウムイオンなどの陽イオンを例
示することもできる。
陰イオン以外にも、例えばヘキサフルオロフォスフェー
ト、テトラフルオロボレート、テトラフェニルボレート
などが例示されるが、これらに限定されるものではな
い。
し、2種類以上を組み合わせて用いてもよい。さらに酸
類、アルカリ類、酸化剤、還元剤、イオン交換性層状珪
酸塩の層間にインターカレーションする化合物等と組み
合わせて用いてもよい。これらの組み合わせは処理開始
時に添加する処理剤について組み合わせて用いてもよい
し、処理の途中で添加する処理剤について組み合わせて
用いてもよい。
NaOH、KOH、Mg(OH)2、Ca(OH)2、S
r(OH)2、Ba(OH)2などが例示される。
などの過マンガン酸類、HNO3、N2O4、N2O3、N2
O、Cu(NO3)2、Pb(NO3)2、AgNO3、K
NO3、NH4NO3などの硝酸化合物、F2、Cl2、B
r2、I2などのハロゲン、H2O2、Na2O2、Ba
O2、(C6H5CO)2O2、K2S2O8、K2SO5、HC
O3H、CH3CO3H、C6H5CO3H、C6H4(COO
H)CO3H、CF3CO3H、などの過酸化物、KI
O、KClO、KBrO、KClO3、KBrO3、KI
O3、HIO4、Na3H2I6、KIO4、などの酸素酸
類、CeO2、Ag2O、CuO、HgO、PbO2、B
i2O3、OsO4、RuO4、SeO2、MnO2、As2
O5などの酸化物、酸素、オゾン、などの酸素類、熱濃
硫酸、発煙硫酸と濃硝酸の混合物、ニトロベンゼン、ヨ
ードソ化合物などが挙げられる。
aBH4などの水素化合物、SO2、Na2S、などのイ
オウ化合物、アルカリ金属、アルカリ土類金属、3−1
0族遷移金属などの金属またはその合金、Fe(I
I)、Sn(II)、Ti(II)、Cr(II)など
の低原子価状態にある金属の塩類、CO、などが例示さ
れる。
ーカレーションしうる化合物 インターカレーションに用いられるゲスト化合物として
は、TiCl4、ZrCl4等の陽イオン性無機化合物、
Ti(OR)4、Zr(OR)4、PO(OR)3、B
(OR)3[Rはアルキル基、アリール基など]等の金
属アルコラート、[Al13O4(OH)24]7+、[Zr4
(OH)14]2+、[Fe3O(OCOCH3)6]+等の金
属水酸化物イオン、エチレングリコール、グリセロー
ル、尿素、ヒドラジン等の有機化合物、アルキルアンモ
ニウムイオン等の有機陽イオンなどが挙げられる。これ
らの化合物をインターカレーションする際に、Si(O
R)4、Al(OR)3、Ge(OR)4等の金属アルコ
ラート等を加水分解して得た重合物、SiO2等のコロ
イド状無機化合物等を共存させることもできる。また、
ピラーの例としては、上記水酸化物イオンを層間にイン
ターカレーションした後に加熱脱水することにより生成
する酸化物等が挙げられる。ゲスト化合物の使用法とし
ては、そのまま用いてもよいし、新たに水を添加吸着さ
せ、あるいは加熱脱水処理した後用いてもよい。また、
単独で用いても、上記固体の2種以上を混合して用いて
もよい。
溶液として用いてもよいし、処理剤自身を溶媒として用
いてもよい。使用できる溶剤としては、水、アルコール
類、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、エステル類、エ
ーテル類、ケトン類、アルデヒド類、フラン類、アミン
類、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、二
硫化炭素、ニトロベンゼン、ピリジン類やこれらのハロ
ゲン化物などが挙げられる。また、処理剤溶液中の処理
剤濃度は0.1〜100重量%程度が好ましく、より好
ましくは5〜50重量%程度である。処理剤濃度がこの
範囲内であれば処理に要する時間が短くなり効率的に生
産が可能になるという利点がある。
述した処理剤を含む処理剤溶液と接触させることによ
り、イオン交換性層状珪酸塩と処理剤とを化学反応させ
るが、該化学処理において、前記処理剤を接触させて処
理を開始したのち該処理を終了するまでの間に、処理剤
溶液中の少なくとも一種の処理剤の濃度を変化させるこ
とを特徴とする。
の処理剤、又は1種以上の処理剤と1種以上の希釈剤と
により構成されるものである。すなわち、処理剤のみか
ら構成されていてもよく、また場合により処理剤と希釈
剤とから構成されていてもよい。また、処理剤(処理剤
が複数含まれる場合はそのうちの一種の処理剤)の濃度
は、次のように求められる。すなわち、たとえば処理剤
溶液が処理剤A、B、C・・・と希釈剤A、B、C・・
・とからなる場合、処理剤Aの濃度(重量%)は以下の
式により求められる。
(重量%)であり、「処理剤A」「希釈剤A」・・・等
は、処理剤A、希釈剤A・・・等の処理剤溶液中の含有
量(重量)である。なお、上記式中、「(処理剤A+処
理剤B+処理剤C+・・・+希釈剤A+希釈剤B+・・
・希釈剤C)」は、イオン交換性層状珪酸塩以外の反応
系の物質の総重量と同一である。
剤溶液中の少なくとも一種の処理剤濃度が変化すればよ
く、複数種の処理剤を用いる場合にその各処理剤の濃度
がすべて変化する必要ななく、また全処理剤を合計した
総濃度が変化する必要もない。
は、濃度を高める方向への変化、及び濃度を低下させる
方向への変化の、いずれであってもよい。ただし、濃度
を高める場合の方がより好ましい結果を与える。また、
いずれの場合においても、その濃度変化の幅は4重量%
以上であることが好ましい。すなわち、前記化学処理工
程を通して、処理剤の濃度の最高値と最低値の差が4%
以上となるように該処理剤の濃度を変化させるのが好ま
しい。この濃度変化の幅が4%未満では、ポリマー粒子
の嵩密度の向上の程度が小さくなる場合がある。濃度変
化の幅の上限値は特に限定されない。
に制限はないが、例えば濃度を高める方法としては、処
理の途中で処理剤溶液に一種以上の処理剤を追加する方
法などが例示される。また、濃度を低下させる方法とし
ては、希釈剤としてイオン交換性層状塩と化学反応しな
い成分を、処理の途中で処理剤溶液に添加する方法など
が例示される。
状珪酸塩と処理剤とを接触させて処理を開始した後、さ
らに少なくとも一種以上の処理剤を該処理の途中で追加
することにより、反応系内の処理剤溶液中の処理剤成分
の濃度を上昇させる。なお、追加する処理剤は、処理開
始時に用いた処理剤と同一でも異なっていてもよい。ま
た、処理開始時に用いた処理剤と同一の処理剤に加えて
さらに新たな種類の処理剤を加えてもよい。この場合、
処理開始時に用いた処理剤と異なる種類の処理剤を処理
途中で加えたときは、その新たに加えた処理剤について
いえば、処理開始時の濃度はゼロであり、処理途中で加
えられることにより濃度が上昇することとなる。
触させて処理を開始してから処理剤を追加するまでの時
間は、特に制限されるものではないが、好ましくは5分
〜24時間、より好ましくは5分〜6時間とする。処理
剤の追加の方法としては、追加する処理剤を一括して加
えてもよいし、時間をかけて徐々に加えてもよい。処理
剤の追加操作に要する時間の長さにも特に制限はない
が、処理を行う時間に1/1000〜1を掛けた時間の
長さが好ましい。また、追加速度は一定でもよいし、変
化させてもよい。追加する方法は、反応系内を攪拌しな
がら加えてもよいし、攪拌せずに加えてもよい。また、
処理剤は反応系内の液相、気相、固相のいずれの部分に
加えてもよい。
処理剤濃度を低下させる方法では、用いられる希釈剤
は、イオン交換性層状珪酸塩と化学反応しない成分が好
ましい。イオン交換性層状珪酸塩と化学反応しない成分
としては特に制限はないが、水、アルコール類、炭化水
素類、ハロゲン化炭化水素類、エーテル類、エステル類
などの液体、イオン交換性層状珪酸塩自体、無機珪酸
塩、無機酸化物、金属などの固体、窒素、二酸化炭素、
アルゴン、ヘリウムのような気体のいずれでもよく、こ
れらを組み合わせて用いてもよい。
の時間は、特に制限されるものではないが、好ましくは
5分〜24時間、より好ましくは5分〜6時間とする。
希釈剤の添加方法としては、添加する希釈剤を一括して
加えてもよいし、時間をかけて徐々に加えてもよい。希
釈剤の添加操作に要する時間の長さにも特に制限はない
が、処理を行う時間に1/1000〜1を掛けた時間の
長さが好ましい。また、添加速度は一定でもよいし、変
化させてもよい。添加する方法は、反応系内を攪拌しな
がら加えてもよいし、攪拌せずに加えてもよい。また、
希釈剤は反応系内の液相、気相、固相のいずれの部分に
加えてもよい。
温度は室温〜処理剤溶液の沸点、処理時間は5分〜24
時間の条件を選択し、イオン交換性層状珪酸塩を構成し
ている物質の少なくとも一部が除去または交換される条
件で行うことが好ましい。また、化学処理工程における
イオン交換性層状珪酸塩と処理剤との比率は特に限定さ
れないが、好ましくはイオン交換性層状珪酸塩(g):
処理剤(モル)=1:0.001〜1:0.1程度であ
る。
および処理により溶出したイオンの除去をすることが可
能であり、好ましい。この際、一般的には、水や有機溶
媒などの液体を使用する。脱水後は乾燥を行うが、一般
的には、乾燥温度は100℃〜800℃で実施可能であ
り、構造破壊を生じるような高温条件(加熱時間にもよ
るが例えば800℃以上)は好ましくない。
珪酸塩は、構造破壊されなくとも乾燥温度により特性が
変化するために、用途に応じて乾燥温度を変えることが
好ましく、可能である。乾燥時間は、通常1分〜24時
間、好ましくは5分〜4時間であり、雰囲気は乾燥空
気、乾燥窒素、乾燥アルゴン、または減圧下であること
が好ましい。乾燥方法に関しては特に限定されず各種方
法で実施可能である。
酸塩 本発明の化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩には、
原料のイオン交換性層状珪酸塩と同様にイオン交換性を
有する層状の珪酸塩、及び、該処理を加えることによっ
て物理的、化学的な性質が変化し、イオン交換性や層構
造がなくなった珪酸塩が含まれる。
塩の性質を示すパラメーターとしては、イオン交換性層
状珪酸塩の膨潤度が挙げられる。例えば、本発明の化学
処理されたイオン交換性層状珪酸塩の膨潤度は、例えば
1.7〜3.3程度である。
変化させることにより、膨潤度で示されるようなイオン
交換性層状珪酸塩の物理的、化学的性質を制御し、該化
学処理したイオン交換性層状珪酸塩を助触媒兼担体とし
て使用した場合に得られるオレフィン重合体の粒子性状
を、良好に制御することができる
は、3〜10族の遷移金属化合物、例えば3〜10族の
遷移金属ハロゲン化物、4〜6族のメタロセン化合物、
4族のビスアミドまたはビスアルコキシド化合物あるい
は10族のビスイミド化合物との組み合わせにより、良
好な性能を示すオレフィン重合用触媒となる。
よれば、下記成分(A)及び成分(B)、並びに必要に
応じて成分(C)からなるオレフィン重合用触媒におけ
る該成分(B)として用いることができる。 成分(A):共役五員環配位子を有する4〜6族遷移金
属化合物 成分(B):化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩 成分(C):有機アルミニウム化合物
(II)、又は(III)で表される化合物である。
橋する結合性基を、Q'は共役五員環配位子とZ基を架
橋する結合性基を、Mは周期律表4〜6族遷移金属を、
XおよびYは、それぞれ独立して、水素、ハロゲン基、
炭素数1〜20の炭化水素基、炭素数1〜20の酸素含
有炭化水素基、炭素数1〜20の窒素含有炭化水素基、
炭素数1〜20のリン含有炭化水素基または炭素数1〜
20の珪素含有炭化水素基を、Zは酸素、イオウ、炭素
数1〜20のアルコキシ基、炭素数1〜40の珪素含有
炭化水素基、炭素数1〜40の窒素含有炭化水素基また
は炭素数1〜40のリン含有炭化水素基を示す。
素数1〜20の炭化水素基、ハロゲン基、炭素数1〜2
0のハロゲン含有炭化水素基、アルコキシ基、アリール
オキシ基、珪素含有炭化水素基、リン含有炭化水素基、
窒素含有炭化水素基又はホウ素含有炭化水素基を示す。
また、隣接する2個のR1、2個のR2または2個のR 3
がそれぞれ結合してC4〜C10環を形成していてもよ
い。a、b、c、dおよびeは、それぞれ0≦a≦5、
0≦b≦5、0≦c≦4、0≦d≦4、0≦e≦4を満
足する整数である。)
合性基Qおよび共役五員環配位子とZ基とを架橋する結
合性基Q'は、具体的には下記のようなものが挙げられ
る。メチレン基、エチレン基のようなアルキレン基、エ
チリデン基、プロピリデン基、イソプロピリデン基、フ
ェニルメチリデン基、ジフェニルメチリデン基のような
アルキリデン基、ジメチルシリレン基、ジエチルシリレ
ン基、ジプロピルシリレン基、ジフェニルシリレン基、
メチルエチルシリレン基、メチルフェニルシリレン基、
メチル−t−ブチルシリレン基、ジシリレン基、テトラ
メチルジシリレン基のような珪素含有架橋基、ゲルマニ
ウム含有架橋基、アルキルフォスフィン、アミン等であ
る。これらのうち、アルキレン基、アルキリデン基およ
び珪素含有架橋基が特に好ましく用いられる。
物としては、一般式[(AlRnX3-n)m]で表される
化合物が挙げられる。ここで、式中のRは炭素数1〜2
0のアルキル基を表し、Xはハロゲン、水素、アルコキ
シ基、又はアミノ基を表し、nは1〜3の、mは1〜2
の整数を各々表す。かかる有機アルミニウム化合物は、
単独であるいは複数種を組み合わせて使用することがで
きる。
ては、トリメチルアルミニウム、トリエチルアルミニウ
ム、トリノルマルプロピルアルミニウム、トリノルマル
ブチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、ト
リノルマルヘキシルアルミニウム、トリノルマルオクチ
ルアルミニウム、トリノルマルデシルアルミニウム、ジ
エチルアルミニウムクロライド、ジエチルアルミニウム
セスキクロライド、ジエチルアルミニウムヒドリド、ジ
エチルアルミニウムエトキシド、ジエチルアルミニウム
ジメチルアミド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド、
ジイソブチルアルミニウムクロライド等が挙げられる。
これらのうち、好ましくは、m=1、n=3のトリアル
キルアルミニウム及びアルキルアルミニウムヒドリドで
ある。さらに好ましくは、Rが炭素数1〜8であるトリ
アルキルアルミニウムである。
分(B)、及び必要に応じて用いられる成分(C)を重
合槽内であるいは重合槽外で、重合させるべきモノマー
の存在下又は不存在下に接触させることにより調製する
ことができる。
ィンの存在下で予備重合を行ったものであってもよい。
予備重合に用いられるオレフィンは、プロピレン、エチ
レン、1−ブテン、3−メチルブテン−1、スチレン、
ジビニルベンゼン等が挙げられるが、これらと他のα−
オレフィンとの混合物を用いてもよい。
(C)の使用量は任意であるが、成分(A)中の遷移金
属と成分(C)中のアルミニウムとの比が、成分(B)
1gあたり、0.1〜1000(μmol):0〜10
0,000(μmol)となるように接触させることが
好ましい。
応じて用いられる成分(C)からなる重合触媒を用いて
実施する重合は、α−オレフィン単独あるいは該α−オ
レフィンと他のコモノマーとを混合接触させることによ
り行われる。共重合の場合、反応系中の各モノマーの量
比は経時的に一定である必要はなく、各モノマーを一定
の混合比で供給することも便利であるし、供給するモノ
マーの混合比を経時的に変化させることも可能である。
また、共重合反応比を考慮してモノマーのいずれかを分
割添加することもできる。
2〜10程度のものが好ましく、具体的にはエチレン、
プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン
等が挙げられる。共重合の場合、用いられるコモノマー
の種類は、前記α−オレフィンとして挙げられるものの
なかから、主成分となるもの以外のα−オレフィンを選
択して用いることができる。
よく接触するならば、あらゆる様式を採用しうる。具体
的には、不活性溶媒を用いるスラリー法、不活性溶媒を
実質的に用いずプロピレンを溶媒として用いるスラリー
法、溶液重合法あるいは実質的に液体溶媒を用いず各モ
ノマーをガス状に保つ気相法などが採用できる。また、
連続重合、回分式重合、又は予備重合を行う方法も適用
される。スラリー重合の場合は、重合溶媒として、ヘキ
サン、ヘプタン、ペンタン、シクロヘキサン、ベンゼ
ン、トルエン等の飽和脂肪族又は芳香族炭化水素の単独
又は混合物が用いられる。重合温度は0℃〜300℃、
好ましくは0℃〜150℃であり、また分子量調節剤と
して補助的に水素を用いることができる。重合圧力は0
より大きく3000kg/cm2G以下、好ましくは0
より大きく60kg/cm2G以下、特に好ましくは1
〜50kg/cm2Gが適当である。
るが本発明はその要旨を逸脱しない限りこれらの実施例
によって制約をうけるものではない。
水溶液(793g)に、水沢化学社製ベンクレイSL
(スメクタイト:100g)を30℃で加えてスラリー
化した。このスラリーを0.6℃/分で2時間かけて1
00℃まで昇温し、100℃で60分反応させた後、1
00℃のままその反応スラリーに96%硫酸(109
g)を12分かけて滴下し、硫酸濃度を12wt%、硫
酸マグネシウム/硫酸=1/2 [mol/mol]、
硫酸/ベンクレイSL=0.011[mol/g]と
し、さらに108分間100℃で反応させた。
し、蒸留水でpH3まで洗浄した。得られた固体を窒素
気流下130℃で2日間予備乾燥後、さらに200℃で
2時間減圧乾燥することにより、化学処理スメクタイト
22.9gを得た。この化学処理スメクタイトの組成は
Al:7.6wt%、Si:34.5wt%、Mg:
1.9wt%、Fe:2.2wt%、Na<0.2wt
%であり、Al/Si=0.229[mol/mol]
であった。また表面積は268m2/gであった。ま
た、この処理工程においては処理剤の一つである硫酸の
溶液中の濃度が前半(硫酸添加前)と後半(硫酸添加
後)とで変化しており、該硫酸濃度の処理工程中の最低
値は0wt%、最高値は12wt%である。
窒素雰囲気下で行った) 上で得られた化学処理スメクタイト20gをヘプタン
(183mL)スラリーとし、これにトリエチルアルミ
ニウム(10mmol:濃度68mg/mLのヘプタン
溶液を16.8mL)を加えて1時間攪拌後、ヘプタン
で1/100まで洗浄した。このスラリーを1Lオート
クレーブに導入した。
チル−4−(p−クロロフェニル)ジヒドロアズレニ
ル)ジルコニウムジクロリド(0.3mmol)のトル
エン87mL溶液にトリイソブチルアルミニウム(3m
mol:濃度140mg/mLのヘプタン溶液を4.2
6mL)を加えて反応させた溶液を、上記オートクレー
ブに加えた。さらに、ヘプタンを210mL追加したの
ち40℃でプロピレンを20g/hの速度で2時間フィ
ードし、予備重合を行った。
に2時間40℃で残重合を行った。得られた触媒スラリ
ーの上澄みを除去した後、失活防止剤としてトリイソブ
チルアルミニウム(12mmol:濃度140mg/m
Lのヘプタン溶液を17mL)を加えて10分攪拌し
た。この固体を3時間減圧乾燥することにより乾燥予備
重合触媒50.2gを得た。
プタン溶液(140mg/mL)2.86mLを加え、
液体プロピレン750g、エチレン30gを導入した
後、70℃まで昇温した。その後、上記予備重合触媒の
予備重合ポリマーを除いた重量で10mgを重合槽にフ
ィードし、70℃で1時間重合した。得られたポリマー
のエチレン含量は3.4wt%、DSCの融解ピーク温
度(Tm)は125.8℃、嵩密度(BD)は0.40
g/ccであった。このポリマーに含まれる粒子径が5
660μm以上の粒子は13wt%であった。
水溶液(793g)に96%硫酸(27g)を加え、さ
らに水沢化学社製ベンクレイSL(100g)を30℃
で加えてスラリー化した。このスラリーを0.6℃/分
で2時間かけて100℃まで昇温し100℃で60分反
応させた後、100℃のままその反応スラリーに96%
硫酸(82g)を20分かけて滴下して、硫酸濃度を1
2wt%、硫酸マグネシウム/硫酸=1/2 [mol
/mol]、硫酸/ベンクレイSL=0.011[mo
l/g]とし、さらに2時間100℃で反応させた。こ
の反応スラリーを1時間で室温まで冷却し、蒸留水でp
H3まで洗浄した。得られた固体を窒素気流下130℃
で2日間予備乾燥後、さらに200℃で2時間減圧乾燥
することにより化学処理スメクタイト45gを得た。こ
の化学処理スメクタイトの組成はAl:7.4wt%、
Si:32.9wt%、Mg:1.8wt%、Fe:
2.2wt%、Na<0.2wt%であり、Al/Si
=0.234[mol/mol]であった。また表面積
は233m2/gであった。なお、この処理工程におけ
る処理剤のひとつである硫酸の溶液中の濃度の最低値は
3wt%、最高値は12wt%である。
方法で乾燥予備重合触媒27gを得た。
プタン溶液(140mg/mL)2.86mLを加え、
液体プロピレン750g、エチレン30g、水素100
mL(標準状態での体積)を導入した後、70℃まで昇
温した。その後上記予備重合触媒の予備重合ポリマーを
除いた重量で10mgを重合槽にフィードし、70℃で
1時間重合した。得られたポリマーのエチレン含量は
3.4wt%、DSCの融解ピーク温度(Tm)は12
5.8℃、嵩密度(BD)は0.42g/ccであっ
た。このポリマーに含まれる粒子径が5660μm以上
の粒子はゼロであった。
水溶液(793g)に96%硫酸(27g)を加え、さ
らに水沢化学社製ベンクレイSL(100g)を30℃
で加えてスラリー化した。このスラリーを0.6℃/分
で2時間かけて100℃まで昇温し100℃で60分反
応させた後、100℃のままその反応スラリーに96%
硫酸(191g)を26分かけて滴下して、硫酸濃度を
21wt%、硫酸マグネシウム/硫酸=1/4 [mo
l/mol]、硫酸/ベンクレイSL=0.021[m
ol/g]とし、さらに94分間100℃で反応させ
た。この反応スラリーを1時間で室温まで冷却し、蒸留
水でpH3まで洗浄した。得られた固体を窒素気流下1
30℃で2日間予備乾燥後、さらに200℃で2時間減
圧乾燥することにより化学処理スメクタイト33.0g
を得た。この化学処理スメクタイトの組成はAl:6.
5wt%、Si:35.3wt%、Mg:1.4wt
%、Fe:2.0wt%、Na<0.2wt%であり、
Al/Si=0.192[mol/mol]であった。
また表面積は277m2/gであった。なお、この処理
工程における処理剤の一つである硫酸の溶液中の濃度の
最低値は3wt%、最高値は22wt%である。
法で乾燥予備重合触媒33.2gを得た。
レンコポリマーを得た。このポリマーのエチレン含量は
3.5wt%、DSCの融解ピーク温度(Tm)は12
6.8℃、嵩密度(BD)は0.42g/ccであっ
た。このポリマーに含まれる粒子径が5660μm以上
の粒子はゼロであった。
水溶液793gに、96%硫酸109g、水沢化学社製
ベンクレイSL100gを30℃で加えて、硫酸濃度が
12wt%、硫酸マグネシウム/硫酸=1/2 [mo
l/mol]、硫酸/ベンクレイSL=0.011[m
ol/g]のスラリーを調製した。このスラリーを0.
6℃/分で2時間かけて100℃まで昇温し、100℃
で2時間反応させた後、100℃のままその反応スラリ
ーに蒸留水(640g)を10分かけて滴下して、硫酸
濃度を7wt%とし、さらに50分間100℃で反応さ
せた。この反応スラリーを1時間で室温まで冷却し、蒸
留水でpH3まで洗浄した。得られた固体を窒素気流下
130℃で2日間予備乾燥後、さらに200℃で2時間
減圧乾燥することにより化学処理スメクタイト35.2
gを得た。この化学処理スメクタイトの組成はAl:
7.5wt%、Si:35.6wt%、Mg:1.6w
t%、Fe:2.0wt%、Na<0.2wt%であ
り、Al/Si=0.219[mol/mol]であっ
た。また表面積は258m2/gであった。なお、この
処理工程における処理剤のひとつである硫酸の溶液中の
濃度の最低値は7wt%、最高値は12wt%である。
法で乾燥予備重合触媒32.2gを得た。
レンコポリマーを得た。このポリマーのエチレン含量は
3.5wt%、DSCの融解ピーク温度(Tm)は12
6.0℃、嵩密度(BD)は0.37g/ccであっ
た。このポリマーに含まれる粒子径が5660μm以上
の粒子は24wt%であった。
水溶液に、96%硫酸、水沢化学社製ベンクレイSLを
30℃で加えて、硫酸濃度が12wt%、硫酸マグネシ
ウム/硫酸=1/2 [mol/mol]、硫酸/ベン
クレイSL=0.011[mol/g]のスラリーを調
製した。このスラリーを0.6℃/分で2時間かけて1
00℃まで昇温し、100℃で2時間反応させた後、1
時間かけて室温まで冷却し、蒸留水でpH3まで洗浄し
た。得られた固体を窒素気流下130℃で2日間予備乾
燥後、さらに200℃で2時間減圧乾燥することにより
化学処理スメクタイトを得た。この化学処理スメクタイ
トの組成はAl:7.4wt%、Si:34.5wt
%、Mg:1.7wt%、Fe:2.1wt%、Na<
0.2wt%であり、Al/Si=0.223[mol
/mol]であった。また表面積は276m2/gであ
った。なお、この処理工程における処理剤溶液中の処理
剤濃度は一定である。
と同様の方法で予備重合し、乾燥予備重合触媒40.2
gを得た。
レンコポリマーを得た。このポリマーのエチレン含量は
3.4wt%、DSCの融解ピーク温度(Tm)は12
7.1℃、嵩密度(BD)は測定不能であった。このポ
リマーに含まれる粒子径が5660μm以上の粒子は9
1wt%であり、ポリマー凝集が非常に大きかった。
珪酸塩の化学処理と触媒合成を行った。その触媒を用
い、実施例2と同様の方法でエチレン−プロピレン共重
合を行い、エチレン−プロピレンコポリマーを得た。こ
のポリマーのエチレン含量は3.4wt%、DSCの融
解ピーク温度(Tm)は127.7℃、嵩密度(BD)
は0.22g/ccであった。このポリマーに含まれる
粒子径が5660μm以上の粒子は60wt%であり、
ポリマー凝集が非常に大きかった。
1、2にまとめて示す。
状珪酸塩をオレフィン重合用触媒成分に用いれば、ポリ
マー粒子同士の付着が少なく嵩密度の大きいポリマーが
得られる。
チャート図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 イオン交換性層状珪酸塩を、処理剤を含
む処理剤溶液と接触させて化学的に処理することにより
得られる化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩からな
るオレフィン重合用触媒成分であって、前記化学処理に
おいて、処理を開始したのち該処理を終了するまでの間
に、前記処理剤溶液中の少なくとも一種の処理剤の濃度
を変化させることを特徴とする、化学処理されたイオン
交換性層状珪酸塩からなるオレフィン重合用触媒成分。 - 【請求項2】 前記化学処理において、少なくとも一種
の処理剤の濃度の最高値と最低値の差が4重量%以上と
なるように該処理剤の濃度を変化させることを特徴とす
る、請求項1記載の化学処理されたイオン交換性層状珪
酸塩からなるオレフィン重合用触媒成分。 - 【請求項3】 前記化学処理において、処理を開始した
のち該処理を終了するまでの間に、前記処理剤溶液に、
該処理剤と同一又は異なる少なくとも一種の処理剤を追
加することによって、前記処理剤溶液中の少なくとも一
種の処理剤の濃度を高めることを特徴とする、請求項1
又は2記載の化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩か
らなるオレフィン重合用触媒成分。 - 【請求項4】 前記化学処理において、処理を開始した
のち該処理を終了するまでの間に、前記処理剤溶液に希
釈剤を添加することによって、前記処理剤溶液中の少な
くとも一種の処理剤の濃度を低下させることを特徴とす
る、請求項1又は2記載の化学処理されたイオン交換性
層状珪酸塩からなるオレフィン重合用触媒成分。 - 【請求項5】 前記化学処理が、平均粒径0.1〜10
00μmに造粒されたイオン交換性層状珪酸塩を化学的
に処理するものである、請求項1〜4のいずれかに記載
の化学処理されたイオン交換性層状珪酸塩からなるオレ
フィン重合用触媒成分。 - 【請求項6】 前記処理剤が、酸類、塩類、アルカリ
類、及び酸化剤からなる群から選ばれる少なくとも一種
である、請求項1〜5のいずれかに記載の化学処理され
たイオン交換性層状珪酸塩からなるオレフィン重合用触
媒成分。 - 【請求項7】 前記処理剤が酸類である、請求項1〜6
のいずれかに記載の化学処理されたイオン交換性層状珪
酸塩からなるオレフィン重合用触媒成分。 - 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載のオレフ
ィン重合用触媒成分と、周期律表第3〜10族の遷移金
属化合物とからなることを特徴とする、オレフィン重合
用触媒。 - 【請求項9】 請求項1〜7のいずれかに記載のオレフ
ィン重合用触媒成分と、周期律表第3〜10族の遷移金
属化合物及び有機アルミニウム化合物とからなることを
特徴とする、オレフィン重合用触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP20417299A JP4754041B2 (ja) | 1999-07-19 | 1999-07-19 | オレフィン重合用触媒成分及びそれを用いたオレフィン重合用触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
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