JP2001027303A - トルクコンバータのブレード取着構造 - Google Patents

トルクコンバータのブレード取着構造

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JP2001027303A
JP2001027303A JP11197641A JP19764199A JP2001027303A JP 2001027303 A JP2001027303 A JP 2001027303A JP 11197641 A JP11197641 A JP 11197641A JP 19764199 A JP19764199 A JP 19764199A JP 2001027303 A JP2001027303 A JP 2001027303A
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JP
Japan
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core
shell
blade
torque converter
turbine runner
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JP11197641A
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English (en)
Inventor
Makoto Yamaguchi
誠 山口
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Aisin AW Industries Co Ltd
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Aisin AW Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコンバータのタービンランナを構成す
るシェルとコアの間に等間隔で取り付けられるブレード
において、該ブレードがガタ付くことなく、安定して取
着され、タービンランナの耐久性を高めることが出来る
ブレード取着構造の提供。 【解決手段】 シェル2とコア3にはスリット穴4、4
…を貫通し、ブレード1は湾曲したシェル内周面7とコ
ア内周面8になじんで当接する外側面9と内側面10を
持った弓型を成し、外側面9と内側面10にはタブ5,
5…を形成すると共に、該タブ5,5…には小さな突起
6,6…を設け、これらタブ5,5…をシェル2とコア
3のスリット穴4,4…に挿通して折り曲げカシメるこ
とで、突起6,6…がシェル2及びコア3面に食い込む
ようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルクコンバータを
構成しているタービンランナ及びポンプインペラに固定
されるブレードがガタ付くことなく定位置に安定して取
着される構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータとは周知の通りエンジ
ンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッション
へ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによ
って回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラ
の回転により送り出される作動流体の動きを受けて回る
タービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流
体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構
成されている。
【0003】そこで、これらポンプインペラ、タービン
ランナ、及びステータには複数枚のブレードが所定の角
度をもって一定間隔で配列されている。トルクコンバー
タ内に封入されている作動流体は、ポンプインペラから
その各ブレードを介して遠心力を受けて外周方向へ送り
出され、トルクコンバータのケース内壁を伝い、タービ
ンランナのブレードに当ってタービンランナをポンプイ
ンペラと同方向に回す働きをする。また、タービンラン
ナに当ってから送り出される作動流体は、ステータのブ
レードに当ってポンプインペラの回転を助長する方向に
流れ方向が変えられ、再び内周からポンプインペラに流
入する。
【0004】図3は一般的なトルクコンバータの断面を
示している。同図の(ヘ)はポンプインペラ、(ト)はター
ビンランナ、(チ)はステータを示している。また図4は
タービンランナの一部であり、(a)は背面図、(b)は断
面図、(c)は正面図をそれぞれ表わしている。タービン
ランナ(ト)は大きな円弧断面をしたシェル(ロ)を外側
に、小さな円弧断面をしたコア(ハ)を内側に配置し、シ
ェル(ロ)とコア(ハ)間に複数枚のブレード(イ)、(イ)…
が配列されている。
【0005】そしてコンバータ外殻(リ)内には作動流体
が封入されており、エンジンによってフロントカバーと
共にポンプインペラ(ヘ)が回転することにより、作動流
体を媒介としてタービンランナ(ト)が回り始め、ポンプ
インペラ(ヘ)とタービンランナ(ト)の回転数差が大きい
間は、ステータ(チ)があることによるトルク増幅作用に
よってタービンランナ(ト)は大きなトルク比で回転させ
られ、回転数差が小さくなるとトルク増幅作用はなくな
り、流体継手としてポンプインペラ(ヘ)からタービンラ
ンナ(ト)へ動力が伝えられる。
【0006】図5は従来のタービンランナの部分断面拡
大図であり、ブレード(イ)はシェル(ロ)とコア(ハ)に跨
って取着されるが、上記シェル(ロ)とコア(ハ)に貫通し
たスリット穴(ニ)、(ニ)に両側端に形成しているタブ
(ホ)、(ホ)が挿通されて、これらタブ(ホ)、(ホ)は(b)
のように折り曲げ・カシメて固定される。
【0007】ところが、上記スリット穴(ニ)はブレード
(イ)の組立て作業性を確保する為に、タブ(ホ)の板厚に
対してある程度大きく、余裕を持たせた巾寸法となって
いる。そしてシェル(ロ)及びコア(ハ)は所定の曲率面に
て構成されていることから、カシメられるタブ(ホ)がシ
ェル(ロ)及びコア(ハ)と全面にて接触させることは困難
である。仮に全面接触状態でカシメられた場合であって
も、完全固定することは容易でない。
【0008】その為に、該ブレード(イ)に作動流体の圧
力が作用すると、ブレード(イ)はスリット穴(ニ)のクリ
アランスの範囲内でガタが生じてタービンランナ(ト)の
耐久性が低下したり、まれに異常音を発したりする。勿
論、カシメた後でタブ(ホ)、(ホ)をシェル(ロ)及びコア
(ハ)にロウ付けするならばスリット穴(ニ)との間にクリ
アランスがあってもガタ付きは防止されることになる
が、生産性は悪く大幅なコスト高となる。これらの問題
点はタービンランナ(ト)に限らず、ポンプインペラ(ヘ)
のブレード(イ)の場合も同じである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のブレ
ードの取付構造には上記のごとき問題がある。本発明が
解決しようとする課題はこれら問題点であり、タービン
ランナのシェル及びコアに、またポンプインペラのコア
にブレードがガタ付くことなく取付られる取着構造を提
供する。
【0010】
【課題を解決する為の手段】タービンランナのブレード
は外側のシェルと内側のコアとの間に取り付けられ、シ
ェルとコアには複数個の細いスリット穴が貫通し、この
スリット穴にブレードのダブを挿入して折り曲げ・カシ
メるといった従来の構造ではブレードが安定しない為
に、本発明ではタブに小さな突起を形成する。そして該
タブを折り曲げてカシメることで、形成した突起はシェ
ル及びコアの表面に押圧されて僅かに食い込み、その結
果ブレードの位置ズレは防止される。
【0011】上記突起はブレードの打ち抜き加工と同時
に、または打ち抜き加工の前後工程にて成形され、その
形状は突起先端がシェル及びコア面に食い込むことが出
来るように、曲面ではなく角錐状となっていることが好
ましい。一方、このブレード取着構造はタービンランナ
だけでなく、ポンプインペラにおけるコアとブレードの
取り付け構造の場合も対象とする。以下、本発明に係る
実施例を図面に基づいて詳細に説明する。
【0012】
【実施例】図1は本発明に係るブレード取着構造を示す
実施例である。基本的な構造は前記図5に示している場
合と共通し、ブレード1はシェル2及びコア3に形成して
いるスリット穴4,4に両側端のタブ5,5が挿通さ
れ、その後、該タブ5,5が曲げ成形されてカシメられ
る。この場合、タブ5,5には小さな突起6,6が成形
されていて、カシメられたタブ5,5の突起6,6はシ
ェル2及びコア3の表面に食い込むことが出来る。
【0013】同図の(a)はブレード1のダブ5,5がス
リット穴4,4に挿通している場合を、(b)はスリット
穴4,4に挿通したタブ5,5がカシメられた場合を示
している。そしてタブ5,5がカシメられることで突起
6,6の先端は同図に示すように食い込むことが出来、
ブレード1は位置決め固定される。
【0014】上記タブ5に突起6を形成することで、該タ
ブ5を挿通するスリット穴4の幅寸法は従来に比べて僅
かに大きくなるが、タブ5の突起6がシェル2およびコア3
の表面に食い込むことで固定され、作動流体の圧力がブ
レード面に作用してもガタ付くことはない。ブレード1
の材質硬度がシェル2及びコア3より高い場合であれ
ば、突起6はカシメ工程で表面に容易に食い込むことが
出来、仮に同じ材質を使用している場合であっても、突
起6を成形することで加工硬化する為に、表面に多少な
りと食い込むことが出来る。ここで、突起形状は食い込
み易くする為に三角錐、四角錐又は円錐等で先端が尖っ
ている方が好ましい。そして1個のタブ5に複数突起6,
6…を成形することもある。
【0015】図2はブレード単体を示している具体例で
あり、シェル2の湾曲した内周面7とコア3の湾曲した内
周面8に当接することが出来るように、概略弓型に湾曲
し、外側面9及び内側面10には上記タブ5,5…が形
成されている。そして各タブ5,5…には同図(a)のA
―A断面拡大図を(b)に示しているように、突起6を有
している。ブレード1は平板をプレス打ち抜きして製作
することが出来るが、この突起6も同じようにプレス成
形される。そしてブレード1の中央には湾曲したリブ1
1が成形され、該ブレード1の曲げ並びに捩り強度を高
めている。
【0016】ここで、図2に示すブレード1の形状は単な
る具体例に過ぎず、シェル2およびコア3の形状が異なる
ことで、それに応じて変化する。同じく外側面9及び内
側面10に形成しているタブ5,5…の個数も限定しない
ことにする。以上述べたように、本発明のブレード取着
構造は該ブレードに形成したタブに小さな突起を設け、
タブをカシメる際に突起をシェル及びコア面に食い込む
ようにしたものであり、次のような効果を得ることが出
来る。
【0017】
【発明の効果】本発明ではブレードをシェル及びコアに
取り付ける場合、タブをスリット穴に挿通してカシメる
だけでなく、タブには小さな突起を形成している為に、
この突起がカシメる場合にシェル面及びコア面に食い込
むことが出来る。従って、ブレードは完全固定され、ス
リット穴との間にクリアランスを残していてもガタ付く
ことはなく、勿論、ガタ付きに基づく異常音の発生もな
い。それにブレードのガタ付きがないことでタービンラ
ンナの強度並びに剛性は高くなる。
【0018】そしてタブに突起を設けることは、ブレー
ドの打ち抜きと同時に、または打ち抜き加工の前後工程
で簡単に成形することが出来る。従って従来のブレード
製作工数とほぼ同じであり、タービンランナ並びにポン
プインペラの組立てに要する工数も変わりない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のブレードの取付工程図。
【図2】ブレードの具体例。
【図3】トルクコンバータの断面図。
【図4】タービンランナの一部。
【図5】従来のタービンランナのブレード取付工程。
【符号の説明】
1 ブレード 2 シェル 3 コア 4 スリット穴 5 タブ 6 突起 7 内周面 8 内周面 9 外側面 10 内側面 11 リブ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータのタービンランナを構
    成するシェルとコアの間に等間隔で取付けられるブレー
    ドの取着構造において、シェルとコアにはスリット穴を
    貫通し、ブレードは湾曲したシェル内周面とコア内周面
    になじんで当接する外側面と内側面を持った弓形を成
    し、そして外側面及び内側面にはタブを形成すると共に
    該タブには小さな突起を設け、これらタブを上記シェル
    とコアに形成したスリット穴に挿通して折り曲げカシメ
    ることで、上記突起をシェル及びコア表面に食い込ませ
    たことを特徴とするトルクコンバータのブレード取着構
    造。
  2. 【請求項2】 トルクコンバータのポンプインペラを構
    成するシェルとコアの間に等間隔で取付けられるブレー
    ドの取着構造において、コアにはスリット穴を貫通し、
    ブレードは湾曲したシェル内周面とコア内周面になじん
    で当接する外側面と内側面を持った弓形を成し、そして
    少なくとも内側面にはタブを形成すると共に該タブには
    小さな突起を設け、このタブを上記コアに形成したスリ
    ット穴に挿通して折り曲げカシメることで、上記突起を
    コア表面に食い込ませたことを特徴とするトルクコンバ
    ータのブレード取着構造。
  3. 【請求項3】 上記突起を角錐等の先端を尖らせた形状
    とした請求項1、または請求項2記載のトルクコンバー
    タのブレード取着構造。
JP11197641A 1999-07-12 1999-07-12 トルクコンバータのブレード取着構造 Pending JP2001027303A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7273140B2 (en) * 2004-09-24 2007-09-25 Korea Powertrain Co., Ltd Torque converter for vehicle
CN105299171A (zh) * 2015-10-26 2016-02-03 广西柳工机械股份有限公司 液力变矩器泵轮
CN113290109A (zh) * 2021-05-25 2021-08-24 江苏华洋新思路能源装备股份有限公司 一种防火阀叶片的压制工艺

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