JP5281456B2 - プッシュナット、およびプッシュナットを用いた結合構造 - Google Patents

プッシュナット、およびプッシュナットを用いた結合構造 Download PDF

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Description

本発明は、プッシュナット、およびプッシュナットを用いた結合構造に関する。
部材同士の連結に際して使用される係止体(プッシュナット)として、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特開2004−156757号公報
図6は、特許文献1に開示されたプッシュナット100を説明する図であって、(a)は、プッシュナット100の平面図、(b)は、プッシュナット100の側面図、(c)は、プッシュナット100を用いて平面板110に対して軸120を固定した状態を示す断面図である。
特許文献1に開示されたプッシュナット100は、平面板110の開口111を貫通した軸120の先端部121に取り付けられており、平面板110と軸120との連結に用いられている。
プッシュナット100は、周縁部101から中央側に突出する突出片102を有しており、プッシュナット100の中央部には、軸120の先端部121を挿通させる開口103が、各突出片102の先端102aにより形成されている。
各突出片102は、周縁部101から軸方向における同一方向に突出しており、弾性変形可能とされている。
プッシュナット100は、各突出片102の先端102aを、軸120の外周面に食い込ませて軸120に固定されており、この状態において周縁部101が平面板110に当接することで、平面板110と軸120とが連結された状態で保持されるようになっている。
しかし、突出片102の先端102aと軸120の先端部121との接触面積が大きいため、先端102aを軸120の外周面に食い込ませる力の単位面積あたりの大きさが小さくなる。そのため、プッシュナット100を軸120に固定させる力が弱くなるので、プッシュナット100が軸120から抜け易くなり、平面板110と軸120との連結状態を維持できなくなることがある。
そこで、図中点線で示すように、軸120の先端部121に環状溝122を形成し、プッシュナット100の先端102aを環状溝122に嵌め込んで軸120に固定することが考えられるが、先端部121に環状溝122を形成するための工程を必要とするので、作製コストが高くなってしまう。また、軸120にプッシュナット100を取り付ける際に、突出片102の先端102aが環状溝122に嵌り込んだか否かの確認が難しくなる。
本発明は、軸部材に取り付けられたプッシュナットの脱落を阻止することを目的とする。
本発明は、環状の基部と、基部の周方向で複数設けられており、基部の中心側に延出する延出部と、を備え、延出部に尖状の爪部を設けて、基部を挿通させた軸部材に、爪部のみを係止するようにしたプッシュナットであって、プッシュナットは、板状部材のプレス打ち抜きにより形成されており、延出部は、軸部材の軸方向で、プレス打ち抜きのパンチが突き抜ける側に延出しており、延出部の先端側を幅方向に沿ってカールさせることで、延出部の先端の幅方向両側が爪部とされており、爪部の先端は、軸部材の軸方向から見て、軸部材の外径よりも径の小さい仮想円上に位置している構成のプッシュナットとした。
のように構成すると、爪部における軸部材との当接部分にダレがなく、プレス打ち抜きによるエッジが、爪部として軸部材に食い込むようになるので、プッシュナットを軸部材に確実に取り付けて、軸部材からの脱落を確実に阻止できる。
さらに、爪部を軸部材の外周面に確実に食い込ませることができるので、プッシュナットの軸部材からの脱落をより確実に阻止できる。また、延出部はカールされているため、爪部から根元側にかかる応力に対する強度が増し、延出部の変形を防ぐことができる。延出部をカールさせずに平面状とした場合に比べて、延出部の曲げに対する強度が高くなるからである。

さらに、本発明は、プッシュナットを用いた結合構造であって、本体ケースと一体に形成された筒状部に外挿されたステータと、筒状部で回転可能に支持されたシャフトと一体回転可能なロータと、を有するモータにおいて、筒状部の外周にリブを設けると共に、ステータにリブが係合する溝を形成し、筒状部の軸方向におけるステータの一端を、筒状部の段部に当接させると共に、他端を、筒状部に爪部を係止させて取り付けられたプッシュナットの基部で支持させた構成とした。
このように構成すると、プッシュナットは爪部の先端のみを筒状部に係止させて設けられており、筒状部との接触面積が小さいので、爪部の先端を筒状部に食い込まれる力が大きくなる。これにより、ステータの筒状部からの抜け止めとして用いられているプッシュナットは、筒状部に確実に取り付けられるので、筒状部からのステータの脱落を確実に阻止できる。
また、筒状部に設けられたリブとステータに設けられた溝が係合することによって、プッシュナットと筒状部とが相対的に回転しないので、爪部によって筒状部が削られることがない。
また、プッシュナットは、筒状部とステータとの間に設けられた溝内に設けられている構成とした。
このように構成すると、筒状部の軸方向においてロータとステータとを近接させることができると共に、プッシュナットを取り付けるためのスペースを確保するために、筒状部材の軸方向長さを長くする必要がない。よって、モータの軸方向の大きさを小さくできる。
また、プッシュナットの基部の外径と、溝の外径は、略同じ径に設定されていることが好ましい。
このような構成とすると、ステータが筒状部から外れる方向に移動しようとすると、プッシュナットの基部には、基部を径方向外側に広げる方向に応力が作用するが、かかる応力を溝の内周面で受けることができるようになるので、応力に抗するために基部の径方向厚みを大きくする必要がない。
本発明によれば、延出部の先端の尖状の爪部のみが軸部材に係止されるので、軸部材との接触面積が小さいために、単位接触面積当たりの爪部を軸部材に食い込ませる力が大きくなる。よって、プッシュナットを軸部材に確実に係止させて、プッシュナットの軸部材からの脱落を阻止できる。
実施形態に係るモータの断面図である。 実施形態に係るモータのシャフト支持隔壁の斜視図である。 実施形態に係るモータの要部拡大図である。 実施形態にかかるプッシュナットを示す図である。 板状部材のプレス打ち抜きにより得られる打ち抜き部材を示す図である。 従来例に係るプッシュナットを示す図である。
次に本発明をアウターローター型モータに適用した実施形態について説明する。
図1は、実施形態にかかるアウターローター型モータ1の全体構造を示す縦断面図である。
アウターローター型モータ1(以下、モータ1と記載する)のケース2は、外周壁2aを備える有底のドラム状で、その開口部をシャフト支持隔壁3でカバーされて、モータハウジング4が形成される。
ケース2とシャフト支持隔壁3との結合は、順次に周方向複数箇所の爪を用いたバヨネット方式で連結し、ボルトなどで回り止めされる。
シャフト支持隔壁3は、ケース2とは反対側に膨んだ膨出部5を有する。膨出部5は後述するシャフト40を軸心とする円筒状の外周壁6と、外周壁6から内方へ向かうディスク部7とからなっており、ディスク部7の中心部にボス部8を有する。ボス部8にはオイルシール20が保持されている。
さらに、シャフト支持隔壁3からモータハウジング4内へは、筒状部10が延びている。筒状部10はその根元の拡径部11でボス部8に接続している。
ボス部8の内部には、拡径部11とオイルシール20との間に、シール空間Sが形成されている。
筒状部10の拡径部11とは反対側の端部には、縮径部12が形成されており、縮径部12には、後記するプッシュナット50が外挿して取り付けられている。
筒状部10の軸方向における拡径部11と縮径部12との間には、段差13が設けられており、段差13にはヨーク31の一端31aが当接している。
図2に示すように、筒状部10の外周面には、縮径部12の基端から段差13まで延びるリブ16が、周方向に沿って120度間隔で3つ設けられている。
リブ16の段差13側の幅W2は、縮径部12側の幅W1よりも若干広くなっている。筒状部10が圧入されるステータ30のヨーク31の貫通穴31c(図1参照)には、リブ16に対応する位置に図示しない等幅の溝が設けられている。そのため、ステータ30を筒状部10に組み付けた際に、ステータ30がガタツクことなく筒状部10に固定されるようになっている。
図1に示すように、筒状部10は、後述するロータ38のシャフト40を通す貫通穴14を有しており、貫通穴14の両端にはシャフト40を支持する軸受21、22が設けられている。軸受21、22は、円筒状のすべり軸受であり、筒状部10において貫通穴14の端部を座ぐり状に拡径した軸受保持部15、15に配置されている。
シャフト40は貫通穴14からシャフト支持隔壁3を貫通し、先端のローレット41は、モータハウジング4の外部に突出している。
筒状部10の外周には、ヨーク31にコイル32を巻いたステータ30が圧入して取り付けられており、軸方向におけるヨーク31の一端31aおよび他端31bには、絶縁部33、34が設けられている。
筒状部10の縮径部12からモータハウジング4内に突出したシャフト40の端部には、ステータ30の外方に筒壁35を位置させたロータドラム36が結合されている。ロータドラム36の筒壁35内面には永久磁石37が接着などにより取り付けられ、永久磁石37の内周面がステータ30の外周面との間に所定の間隙をもつように設定されている。
これらロータドラム36、永久磁石37、そしてシャフト40によりロータ38が形成されており、このロータ38とステータ30とによりモータMが形成される。
シャフト支持隔壁3のモータハウジング4内に面する側には、トンネル80が形成されている。トンネル80は、一端がシール空間Sに開口し、他端がモータハウジング4の外方に向って開口しており、オイルシール20を通ってシール空間Sに漏れ入った水が、トンネル80を通って、モータハウジング4の外部へ排出されるようになっている。
プッシュナット50を用いた連結構造を説明する。
図3の(a)は、図1の要部拡大図であり、(b)は、(a)におけるA―A矢視図である。図4の(a)は、プッシュナット50の平面図であり、(b)は、(a)におけるA−A線断面図である。
図3の(a)に示すように、筒状部10の縮径部12の径方向外側では、ステータ30の絶縁部33が、縮径部12の外周面を所定間隔で囲むように設けられており、縮径部12の外周面と絶縁部33との間には、軸方向から見てリング状の溝23(プッシュナット挿入溝)が形成されている。
プッシュナット50は、プッシュナット挿入溝23内で縮径部12に取り付けられており、ステータ30(ヨーク31)の軸方向の移動を規制することで、ステータ30の筒状部10からの脱落を阻止している。
図4に示すように、プッシュナット50は、リング状の基部51と、基部51の内周面から中心O側に延出する延出部52とを備えて構成される。
基部51の外径d1は、プッシュナット挿入溝23の外径d2(図3の(a)参照)と略同じ径(整合する径)とされており、図3の(b)に示すように、プッシュナット50は、基部51の外周面51aを、プッシュナット挿入溝23の内周面23aに当接させた状態で設けられている。
プッシュナット挿入溝23は、プッシュナット50が縮径部12の先端12aよりも軸方向外側に突出しない深さで形成されている。
プッシュナット挿入溝23を設けない場合、筒状部10(縮径部12)軸方向長さを長くして、プッシュナット50の基部51をステータ30の絶縁部33に当接させる必要があるが、プッシュナット挿入溝23を設けることで、筒状部10(縮径部12)の軸方向長さを抑えることができるようになっている。
図4の(a)に示すように、延出部52は、基部51の内周面において、周方向に等間隔で3つ設けられており、(b)に示すように、基部51から同一方向に突出している。
延出部52の先端52a側には、曲げ加工が施されており、先端52aの幅方向における両側端が、尖状の爪部52b、52bとして中心O側に突出している。
曲げ加工は、曲線状の先端52aが一部をなす仮想円Xの径D1が、縮径部12の外径D(図3参照)よりも小さくなるように施されており、先端52aが描く曲線の曲率が、縮径部12の外周の曲率よりも小さくなって、尖状の爪部52bのみが縮径部12と接触するようにされている。延出部52と縮径部12との接触面積を小さくするためである。
さらに、各延出部52の爪部52bは、縮径部12の外径Dよりも径が若干小さい直径D2の仮想円Y上に位置しており、プッシュナット50を縮径部12に外挿した際に、これら爪部52bの先端が縮径部12に食い込んで、プッシュナット50が縮径部12に対して確実に固定されるようになっている。
図5は、板状部材のプレス打ち抜きにより得られる打ち抜き部材であって、プッシュナット50の作成に用いられる打ち抜き部材50’の平面図である。
プッシュナット50は、板状部材のプレス打ち抜きにより得られる図5に示す形状の打ち抜き部材50’において、中心O側に突出する等幅の延出部52の先端52a側を、幅方向に沿ってカールさせることで形成される。
具体的には、各延出部52の先端52a側を、両側端52cが中心O側に突出するように、それぞれ幅方向の両側から中央側に向けて図中太矢印で示す方向に曲げながら、立ち上げることで形成される。
これにより、図4に示すように、延出部52の先端52aの幅方向両端が、尖状の爪部52b、52bとして中心O側に突出したプッシュナット50が形成される。
そして、各延出部52の爪部52bにより囲まれた中心O側の空間が、筒状部10の縮径部12を挿通させる開口53とされている。
ここで、打ち抜き部材50’の延出部52は、プレス打ち抜きに用いられるパンチが突き抜ける側であるカエリ側に立ち上げられて、プッシュナット50が形成される。
このようにすることで、プッシュナット50において、プレス打ち抜きによるエッジ部分が、延出部52の開口53に面する側に位置し、このエッジ部分が延出部52の爪部52bとなるので、爪部52bが縮径部12により確実に食い込むようになるからである。
ここで、図4に示すように、プッシュナット50の延出部52は、径方向に弾性変形可能とされており、開口53に縮径部12を挿入する際に延出部52が径方向外側に撓むことで、プッシュナット50の縮径部12への取り付けが、延出部52により阻害されないようになっている。
さらに、縮径部12への取り付け後は、爪部52bを結んで形成される仮想円Yの直径D2が、縮径部12の外径Dよりも小さいので、プッシュナット50は、爪部52bの先端を縮径部12に食い込ませた状態で配置されるようになっている。
以上のように構成されたプッシュナット50では、爪部52bの先端のみが縮径部12の外周面に係止されるので、爪部52bを縮径部12の外周面に食い込ませる力の単位面積あたりの大きさが大きくなる。これにより、爪部52bは、縮径部12に深く食い込むことができるので、プッシュナット50の筒状部10(縮径部12)からの脱落を好適に阻止できる。
ここで、実施形態における筒状部10(縮径部12)が、発明における「軸部材」に相当し、延出部52の爪部52b、52bが、発明における「爪部」に相当し、段差13が、発明における「段部」に相当し、プッシュナット挿入溝23が、発明における「溝」に相当する。
以上の通り、実施形態では、リング状の基部51と、基部51の周方向で複数設けられており、基部51の中心O側に延出する延出部52と、を備え、延出部52に尖状の爪部52bを設けて、基部51の開口53を挿通させた筒状部10の縮径部12に、爪部52bのみを係止するようにした構成のプッシュナットとした。
これにより、プッシュナット50は、筒状部10の縮径部12に爪部52bの先端のみを係止させて取り付けられる。ここで、縮径部12との接触面積が小さいので、単位接触面積当たりの爪部52bを縮径部12に食い込ませる力が大きくなる。
よって、プッシュナット50を縮径部12に確実に係止させて、プッシュナット50の縮径部12からの脱落を阻止できる。実施形態では、プッシュナット50は、ステータ30の筒状部10からの抜け止めとして用いられているので、筒状部10とステータ30との連結状態を維持することができる。
さらに、プッシュナット50を縮径部12に確実に係止させることができるので、従来例にかかるプッシュナットのように、縮径部12にプッシュナット50を係止させるための環状溝を設ける必要がない。よって、筒状部10の作製に用いられる金型の形状が複雑になることもない。
さらに、プッシュナット50は、板状部材のプレス打ち抜きにより形成されており、延出部52は、プレス打ち抜きのパンチが突き抜ける側であるカエリ側に延出している構成とした。
これにより、プレス打ち抜きによるエッジ部分が、縮径部12に係止される爪部52bとなるので、爪部52bにダレがなく、爪部52bのエッジが縮径部12に食い込むようになる。よって、プッシュナット50は、より確実に筒状部10の縮径部12に係止されて、プッシュナット50の縮径部12からの脱落が確実に阻止されるので、プッシュナット50による筒状部10とステータ30との連結を維持することができる。
また、板状部材のプレス打ち抜きにより得られる打ち抜き部材50’において、等幅の延出部52の先端52a側を、曲げ加工により幅方向に沿ってカールさせることで、延出部52の先端52aの幅方向両端を、プッシュナット50の中心O側に突出する爪部52bとしており、軸方向から見て、延出部52の爪部52bの先端は、縮径部12の外径Dよりも小さい直径D2の仮想円Y上に位置している構成とした。
これにより、爪部52bが縮径部12に食い込むようになるので、プッシュナット50を縮径部12に確実に取り付けることができ、縮径部12からのプッシュナット50の脱落を阻止できる。また、延出部52はカールされているため、爪部52bから根元側(延出部52の基部51側)にかかる応力に対する強度が増し、延出部52の変形を防ぐことができる。延出部52をカールさせずに平面状とした場合に比べて、延出部52の曲げに対する強度が高くなるためである。
また、等幅の延出部52の曲げ加工により爪部52b、52bが形成されるので、爪部52bを形成するためにプレス打ち抜きのパンチの形状を複雑にする必要がない。よって、プッシュナットを安価に提供できる。
さらに、プッシュナット50を用いた結合構造であって、モータハウジング4のシャフト支持隔壁3と一体に形成された筒状部10に外挿されたステータ30と、筒状部10で回転可能に支持されたシャフト40と一体回転可能なロータ38と、を有するモータMにおいて、筒状部10の外周にリブ16を設けると共に、ステータ30にリブ16が係合する溝を形成し、筒状部10の軸方向におけるステータ30(ヨーク31)の一端31aを、筒状部10の段差13に当接させると共に、他端31bを、縮径部12に爪部52bのみを係止させて取り付けられたプッシュナット50の基部51で支持させた構成の結合構造とした。
これにより、プッシュナット50の爪部52bと縮径部12との接触面積が小さくなり、爪部52bを縮径部12に食い込まれる力が大きくなるので、プッシュナット50が縮径部12(筒状部10)に確実に取り付けられる。よって、筒状部10からのステータ30の抜け止めとして用いられているプッシュナット50を、縮径部12に確実に取り付けることができるので、筒状部10からのステータ30の脱落を確実に阻止できる。
さらに、プッシュナット50を縮径部12に確実に取り付けることができるので、従来のように環状溝を形成する必要がない。よって、筒状部10と一体形成されたシャフト支持隔壁3の形成に用いられる金型の形状を、環状溝を形成するためにより複雑な形状とする必要がないので、金型の作製コストの低減が可能となる。
また、従来のように、環状溝にプッシュナット50の爪部52bが落ち込んだことを、確認する必要もないので、モータの組み立てがより簡便に行えるようになる。
また、筒状部10に設けられたリブ16とステータ30に設けられた溝が係合することによって、プッシュナット50と筒状部10とステータ30が相対的に回転しないので、爪部52bによって縮径部12が削られることがない。
また、プッシュナット50は、筒状部10の縮径部12と、当該縮径部12の径方向外側に位置するステータ30の絶縁部33との間に設けられたプッシュナット挿入溝23内に設けられている構成とした。
これにより、プッシュナット50を取り付けるためのスペースを確保するために、筒状部10の軸方向長さを長くする必要がないので、筒状部10の軸方向においてロータ38とステータ30とを近接させることができる。よって、プッシュナット50の取り付けのために、モータMの軸方向の軸方向の大きさが大きくならないので、モータMの軸方向の大きさを小さくできる。
さらに、プッシュナット50の基部51の外径d1は、プッシュナット挿入溝23の外径d2と、略同じ径に設定されている構成とした。
ステータ30が筒状部10から脱落する方向(図3において左方向)移動しようとすると、プッシュナット50の基部51には、基部51を径方向外側に広げる方向に応力が作用する。プッシュナット50の基部51の外径d1と、プッシュナット挿入溝23の外径d2とを略同じ径に設定すると、基部51に作用する応力をプッシュナット挿入溝23の内周面23aで受けることができるようになる。よって、基部51が応力に耐えることができるようにするために、基部51の径方向厚みtを大きくする必要がないので、プッシュナット50の大きさを小さくすることができる。
前記実施形態では、図5の(a)に示す形状の打ち抜き部材50’において、各延出部52を、両側端52cが中心O側に突出するように幅方向に沿ってカールさせることで、爪部52bを形成していたが、両側端52cが中心Oから離れる方向に突出するように延出部52をカールさせて、延出部52の先端52aの幅方向における中央部のみが、爪部となるようにしても良い。この場合もまた、プレス打ち抜きによるエッジ部分が爪部として、縮径部12に確実に食い込むので、前記実施形態の場合と同様の効果が奏されることになる。
なお、前記実施形態では、図5の(a)に示す形状の打ち抜き部材50’において、各延出部52が等幅で形成されている場合を例示したが、延出部52は、先端52a側のカールにより尖状の爪部を形成できる形状であれば、基部51側から先端52a側に向かうにつれて幅が狭く成るように形成されていても、幅が広くなるように形成されていても良い。
さらに、前記実施形態では、爪部52bのみが縮径部12に食い込むようにしたので、従来例のような環状溝を縮径部12に設けなくても、プッシュナット50が縮径部12に確実に取り付けられるが、取り付けを確実にするために、縮径部12の外周面に延出部52の先端52aが挿入される環状溝を設けて、爪部52bが環状溝の底面に食い込むようにしても良い。このようにすることで、爪部52bによる食い込みと、延出部52の先端52aの環状溝での係止によって、プッシュナット50が縮径部12により確実に取り付けられるようになる。
1 アウターローター型モータ
2 ケース
3 シャフト支持隔壁
4 モータハウジング
10 筒状部
11 拡径部
12 縮径部
13 段差
14 貫通穴
15 軸受保持部
16 リブ
20 オイルシール
21、22 軸受
23 プッシュナット挿入溝
30 ステータ
31 ヨーク
32 コイル
33、34 絶縁部
35 筒壁
36 ロータドラム
37 永久磁石
38 ロータ
40 シャフト
50 プッシュナット
50’ 打ち抜き部材
51 基部
52 延出部
52a 先端
52b 爪部
53 開口
M モータ
S シール空間

Claims (4)

  1. 環状の基部と、
    前記基部の周方向で複数設けられており、前記基部の中心側に延出する延出部と、を備え、
    前記延出部に尖状の爪部を設けて、前記基部を挿通させた軸部材に、前記爪部のみを係止するようにしたプッシュナットであって、
    前記プッシュナットは、板状部材のプレス打ち抜きにより形成されており、
    前記延出部は、前記軸部材の軸方向で、前記プレス打ち抜きのパンチが突き抜ける側に延出しており、
    前記延出部の先端側を幅方向に沿ってカールさせることで、前記延出部の先端の幅方向両側が前記爪部とされており、
    前記爪部の先端は、前記軸部材の軸方向から見て、前記軸部材の外径よりも径の小さい仮想円上に位置していることを特徴とするプッシュナット。
  2. 請求項1に記載のプッシュナットを用いた結合構造であって、
    本体ケースと一体に形成された筒状部に外挿されたステータと、前記筒状部で回転可能
    に支持されたシャフトと一体回転可能なロータと、を有するモータにおいて、
    前記筒状部の外周にリブを設けると共に、前記ステータに前記リブが係合する溝を形成し、
    前記筒状部の軸方向における前記ステータの一端を、前記筒状部の段部に当接させると共に、他端を、前記筒状部に前記爪部を係止させて取り付けられたプッシュナットの基部で支持させたことを特徴とするプッシュナットを用いた結合構造。
  3. 前記プッシュナットは、前記筒状部と前記ステータとの間に設けられた溝内に設けられていることを特徴とする請求項2に記載の結合構造。
  4. 前記プッシュナットの基部の外径と、前記溝の外径は、略同じ径に設定されていることを特徴とする請求項3に記載の結合構造。
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