JP2002021972A - トルクコンバータのブレードロウ付け用ロウ材、及びロウ材の仮止め構造 - Google Patents

トルクコンバータのブレードロウ付け用ロウ材、及びロウ材の仮止め構造

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JP2002021972A
JP2002021972A JP2000206719A JP2000206719A JP2002021972A JP 2002021972 A JP2002021972 A JP 2002021972A JP 2000206719 A JP2000206719 A JP 2000206719A JP 2000206719 A JP2000206719 A JP 2000206719A JP 2002021972 A JP2002021972 A JP 2002021972A
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JP
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blade
brazing
brazing material
shell
torque converter
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JP2000206719A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ueno
淳 上野
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Aisin AW Industries Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Industries Co Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコンバータにおいて、シェル及びコア
間に取付けたブレードがガタ付かないように正しくロウ
付けされ、しかもロウ材が無駄にならないようにするロ
ウ材の仮止め構造の提供。 【解決手段】 ロウ材Aは概略U型を成すと共に両脚1
a,1b間の隙間3をブレード5の厚さより小さくし、
そして先端部4a,4bを外方向に湾曲して隙間幅を大
きくしたもので、このロウ材Aをブレード5に圧入状態
で係止し、両脚1a,1bにてブレード5を挟み込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルクコンバータを
構成しているタービンランナ及びポンプインペラに取付
けられるブレードが、ガタ付かないように定位置に安定
して固定される為にロウ付けを行う場合、該ロウ材を定
位置に仮止めする構造、及び仮止めされるロウ材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータとは周知の通りエンジ
ンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッション
へ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによ
って回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラ
の回転により送り出される作動流体の動きを受けて回る
タービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流
体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構
成されている。
【0003】そこで、これらポンプインペラ、タービン
ランナ、及びステータには複数枚のブレードが所定の角
度をもって一定間隔で配列されている。トルクコンバー
タ内に封入されている作動流体は、ポンプインペラから
その各ブレードを介して遠心力を受けて外周方向へ送り
出され、トルクコンバータのケース内壁を伝い、タービ
ンランナのブレードに当ってタービンランナをポンプイ
ンペラと同方向に回す働きをする。また、タービンラン
ナに当ってから送り出される作動流体は、ステータのブ
レードに当ってポンプインペラの回転を助長する方向に
流れ方向が変えられ、再び内周からポンプインペラに流
入する。
【0004】図4は一般的なトルクコンバータの断面で
あって、同図の(ヘ)はポンプインペラ、(ト)はタービン
ランナ、(チ)はステータを示している。また図5はター
ビンランナの一部であり、(a)は背面図、(b)は断面
図、(c)は正面図をそれぞれ表わしている。タービンラ
ンナ(ト)は大きな円弧断面をしたシェル(ロ)を外側に、
小さな円弧断面をしたコア(ハ)を内側に配置し、シェル
(ロ)とコア(ハ)間に複数枚のブレード(イ)、(イ)…が配
列されている。
【0005】そしてコンバータ外殻(リ)内には作動流体
が封入されており、エンジンによってフロントカバーと
共にポンプインペラ(ヘ)が回転することにより、作動流
体を媒介としてタービンランナ(ト)が回り始め、ポンプ
インペラ(ヘ)とタービンランナ(ト)の回転数差が大きい
間は、ステータ(チ)があることによるトルク増幅作用に
よってタービンランナ(ト)は大きなトルク比で回転させ
られ、回転数差が小さくなるとトルク増幅作用はなくな
り、流体継手としてポンプインペラ(ヘ)からタービンラ
ンナ(ト)へ動力が伝えられる。
【0006】図6はタービンランナの部分断面拡大図で
あり、ブレード(イ)はシェル(ロ)とコア(ハ)に跨って取
着されるが、上記シェル(ロ)とコア(ハ)に貫通したスリ
ット穴(ニ)、(ニ)に両側端に形成しているタブ(ホ)、
(ホ)が挿通されて、これらタブ(ホ)、(ホ)は(b)のよう
に折り曲げ・カシメて固定される。
【0007】ところが、上記スリット穴(ニ)はブレード
(イ)の組立て作業性を確保する為に、タブ(ホ)の板厚に
対してある程度大きく、余裕を持たせた巾寸法となって
いる。そしてシェル(ロ)及びコア(ハ)は所定の曲率面に
て構成されていることから、カシメられるタブ(ホ)がシ
ェル(ロ)及びコア(ハ)と全面にて接触させることは困難
である。仮に全面接触状態でカシメられた場合であって
も、完全固定することは容易でない。
【0008】その為に、該ブレード(イ)に作動流体の圧
力が作用すると、ブレード(イ)はスリット穴(ニ)のクリ
アランスの範囲内でガタが生じてタービンランナ(ト)の
耐久性が低下したり、まれに異常音を発したりする。し
たがって、カシメた後でブレード(イ)をシェル(ロ)及び
コア(ハ)にロウ付けする場合もある。このことはタービ
ンランナ(ト)の場合だけでなく、ポンプインペラ(ヘ)の
場合も同じであって、シェルとコア間にカシメによって
取付けられたブレードをロウ付けにて固定している。
【0009】カシメられたブレード(イ)をロウ付けする
場合、該ブレード(イ)に概略U型に曲げた銅製のロウ材
を引っ掛けるが、該ロウ材は定位置に定まらずして動い
てしまう。特にロウ材を引っ掛けた状態で搬送するなら
ば、外れてしまうこともある。その結果、加熱されるこ
とで溶けたロウ材がブレードとシェル及びコア間の隙間
に侵入することなく、他の場所へ流れてしまう。
【0010】また、特開2000−61682号に係る
「ロウ付け方法」では、平らな面を持つて適宜厚さの平
板からなるロウ材が使用され、シェルとコアに跨った大
きさの平板型ロウ材を引っ掛けることでその位置ズレは
発生しないことになるが、消費するロウ材は非常に多く
なり、製作コストの高騰を招いてしまう。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のブレ
ードロウ付けには上記のごとき問題がある。本発明が解
決しようとする課題はこれら問題点であり、タービンラ
ンナのシェル及びコアに、またポンプインペラのシェル
及びコアにブレードがガタ付くことがないように正確に
ロウ付けされ、しかもロウ材を無駄にしないように、引
っ掛けたロウ材の位置ズレを防止する仮止め構造、及び
仮止めされるロウ材を提供する。
【0012】
【課題を解決する為の手段】タービンランナのブレード
は外側のシェルと内側のコアとの間に取り付けられる
が、シェルとコアには複数個の細いスリット穴が貫通
し、このスリット穴にブレードのダブを挿入して折り曲
げ・カシメるといった従来の構造ではブレードが安定し
ない為に、カシメた後でロウ付けされる。
【0013】ロウ付けはブレードとシェル及びコア間の
僅かな隙間へ融けたロウ材を流し込むことで行われる
が、本発明では概略U型に曲げたロウ材をブレードの縁
であるシェルとコアの境界に係止し、しかも位置ズレし
ないように圧入状態とする。すなわち、概略U型のロウ
材の両脚間隙間はブレードの厚さより幾分小さく成って
いて、ブレードに係止する際には圧入にて両脚が広が
る。そしてロウ材をブレードの縁に係止し易くする為
に、脚先端部開口では隙間が大きくなっている。
【0014】そしてブレードのロウ付けはポンプインペ
ラの場合も同じであり、シェルとコアにカシメられた後
でロウ付けされ、ブレードの縁であるシェルとコアの境
界に概略U型のロウ材が圧入状態で係止され。所定の位
置に係止したロウ材は高温に加熱されることで融けて、
毛管現象によりブレードとシェル及びコア間の僅かな隙
間へ侵入する。以下、本発明に係る実施例を図面に基づ
いて詳細に説明する。
【0015】
【実施例】図1は本発明に係る概略U型のロウ材を示し
ている実施例である。概略U型をしている為に、2本の
脚1a,1bを有すと共に、両脚1a,1bは基部2に
て繋がれている。そして脚1a,1b間には隙間3を有
し、この隙間3の幅はMと成っていて、脚1a,1bの
先端部4a,4bは外方向へ湾曲している。したがっ
て、先端部4a,4bでの隙間3は大きく、角度θを持
って開口している。勿論、先端部4a,4bを湾曲する
ことなく、先端部内側を潰すなどして先端部開口での隙
間幅を大きくすることも出来る。
【0016】図2はポンプインペラのブレード5,5…
に図1に示したロウ材A,A…が係止している場合を示
している。概略扇型をしたブレード5,5…は外側のシ
ェル6と内側のコア7に挟まれてポンプインペラを構成
しているが、各ブレード5,5…はタブを介してシェル
6とコア7に連結・固定されている。本発明ではこのよ
うに取着されているブレード5,5…がガタ付かないよ
うにする為にシェル6とブレード5間の隙間、及びコア
7とブレード5間の隙間にロウ材を流し込むことで、ブ
レード5,5…のガタ付きを防止するようにしている。
【0017】ロウ材Aは図1に示したように概略U型に
曲げられてブレード5に係止され、しかもブレード5の
縁であってシェル6とコア7に接する境界に止着されて
いる。各ブレード5,5…の縁に止着されたロウ材A,
A…はポンプインペラごと高温に加熱されている炉に搬
入され、この熱によってロウ材A,A…は融け、毛管現
象によってブレード5とシェル6及びコア7の隙間に侵
入する。そして炉から出されて冷えるならばロウは固ま
ってブレード5は固定される。
【0018】ところで、概略U型のロウ材Aをブレード
5に係止するだけでは位置がズレてしまう為に、本発明
ではブレード5に圧入状態で係止して位置ズレしないよ
うにしている。ロウ材Aの両脚1a,1b間に設けてい
る隙間3の幅Mはブレード5の厚さより小さくなってい
て、該ブレード5に圧入するならば両脚1a,1bは広
がり、その反力にて両脚1a,1bによってブレード5
を挟み込むことになる。この場合、先端部4a,4bが
外方向に開いている為に、ブレード5への圧入は容易に
行われる。
【0019】図3はブレード5にロウ材Aが係止してい
る拡大図であり、概略U型のロウ材Aは両脚1a,1b
にてブレード5を挟み込んでいる。ブレード5の厚さm
はロウ材Aの両脚1a,1b間の隙間幅Mより大きく、
従って、ブレード5に係止することで両脚1a,1b間
距離は広がり、反力としてのバネ力がブレード5に作用
して外れないように固定される。勿論、位置ズレするこ
ともなく、ブレード5,5…に係止したロウ材A,A…
は加熱した高温炉内へ搬入されて、所定の箇所に溶融し
たロウが侵入してロウ付けされる。
【0020】以上述べたように、本発明に係るロウ材は
概略U型を成すと共に、両脚間の隙間をブレード厚さよ
り小さくし、しかも先端部を開いた形状としたものであ
り、このロウ材をブレードに圧入状態で係止したもの
で、次のような効果を得ることが出来る。
【0021】
【発明の効果】ポンプインペラ及びタービンランナを製
作するにおいて、ブレードをシェルとコアで挟んでカシ
メると共に、該ブレードがガタ付かないようにロウ付け
している。そしてこのロウ付けはブレードの縁であって
シェルとコアの境界になされるが、概略U型をした本発
明に係るロウ材の両脚間の隙間はブレード厚さより小さ
くなっている為にブレードには圧入状態で係止し、ロウ
材の位置ズレやブレードからの外れはなく、所定の箇所
に安定したロウ付けが出来る。また、脚先端部は広がっ
ている為に、ブレードに圧入する際に先端が当ることは
ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロウ材を示す実施例。
【図2】ブレードの縁にロウ材を係止した場合。
【図3】ブレードにロウ材が係止している拡大図。
【図4】トルクコンバータの断面図。
【図5】タービンランナの一部。
【図6】従来のタービンランナのブレード取付工程。
【符号の説明】
1 脚 2 基部 3 隙間 4 先端部 5 ブレード 6 シェル 7 コア

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータのポンプインペラ又は
    タービンランナを構成するシェルとコアの間に等間隔で
    ブレードを取付け、ブレードとシェル及びコア間の僅か
    な隙間にロウを流し込んでロウ付けする為のロウ材にお
    いて、該ロウ材は概略U型をなし、また両脚間の隙間幅
    はブレード厚さより小さく、しかも先端部開口において
    隙間幅を大きくしていることを特徴とするトルクコンバ
    ータのブレードロウ付け用ロウ材。
  2. 【請求項2】 上記両脚の先端部を外方向へ湾曲又は屈
    曲して先端部開口の隙間幅を拡大した請求項1記載のト
    ルクコンバータのブレードロウ付け用ロウ材。
  3. 【請求項3】 トルクコンバータのポンプインペラ又は
    タービンランナを構成するシェルとコアの間に等間隔で
    ブレードを取付け、ブレードとシェル及びコア間の僅か
    な隙間にロウを流し込んでロウ付けする為のロウ材を所
    定の箇所に仮止めする構造において、該ロウ材は概略U
    型をなすと共に両脚間の隙間幅はブレード厚さより小さ
    く、しかも先端部開口において隙間幅を大きくした形状
    をなし、該ロウ材をブレードに圧入状態で係止すること
    で両脚にてブレードを挟み込んだことを特徴とするトル
    クコンバータのブレードロウ付け用ロウ材の仮止め構
    造。
JP2000206719A 2000-07-07 2000-07-07 トルクコンバータのブレードロウ付け用ロウ材、及びロウ材の仮止め構造 Pending JP2002021972A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10518449B2 (en) 2016-07-22 2019-12-31 Pascal Engineering Corporation Mold conveyance trolley

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US10518449B2 (en) 2016-07-22 2019-12-31 Pascal Engineering Corporation Mold conveyance trolley

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