JP2001280443A - トルクコンバータのブレードロウ付け方法 - Google Patents

トルクコンバータのブレードロウ付け方法

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JP2001280443A
JP2001280443A JP2000096915A JP2000096915A JP2001280443A JP 2001280443 A JP2001280443 A JP 2001280443A JP 2000096915 A JP2000096915 A JP 2000096915A JP 2000096915 A JP2000096915 A JP 2000096915A JP 2001280443 A JP2001280443 A JP 2001280443A
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JP
Japan
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shell
brazing
core
brazing material
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JP2000096915A
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English (en)
Inventor
Yukinori Fujimoto
幸紀 藤本
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Aisin AW Industries Co Ltd
Original Assignee
Aisin AW Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコンバータのポンプインペラ又はター
ビンランナを構成するシェルとコアの間にカシメにて取
付けられたブレードがガタ付かないように、正確にロウ
付けする方法の提供。 【解決手段】 シェル3を載せる台とロウ材2を掴む供
給治具にはそれぞれ電極を接続し、供給治具にて概略U
型のロウ材2を掴んでブレード1の縁となるシェル3又
はコア4の境界に係止すると共に接点を溶着し、この状
態で高温に加熱した炉に入れてロウ付けする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はトルクコンバータを
構成しているタービンランナ及びポンプインペラに取付
けられるブレードが、ガタ付かないように定位置に安定
して固定されるロウ付け方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータとは周知の通りエンジ
ンの動力を、作動流体を媒体としてトランスミッション
へ伝えることが出来る一種の継手であり、エンジンによ
って回されるポンプインペラ、そして該ポンプインペラ
の回転により送り出される作動流体の動きを受けて回る
タービンランナ、さらにタービンランナから出た作動流
体の向きを変えてポンプインペラへ導くステータから構
成されている。
【0003】そこで、これらポンプインペラ、タービン
ランナ、及びステータには複数枚のブレードが所定の角
度をもって一定間隔で配列されている。トルクコンバー
タ内に封入されている作動流体は、ポンプインペラから
その各ブレードを介して遠心力を受けて外周方向へ送り
出され、トルクコンバータのケース内壁を伝い、タービ
ンランナのブレードに当ってタービンランナをポンプイ
ンペラと同方向に回す働きをする。また、タービンラン
ナに当ってから送り出される作動流体は、ステータのブ
レードに当ってポンプインペラの回転を助長する方向に
流れ方向が変えられ、再び内周からポンプインペラに流
入する。
【0004】図3は一般的なトルクコンバータの断面を
示している。同図の(ヘ)はポンプインペラ、(ト)はター
ビンランナ、(チ)はステータを示している。また図4は
タービンランナの一部であり、(a)は背面図、(b)は断
面図、(c)は正面図をそれぞれ表わしている。タービン
ランナ(ト)は大きな円弧断面をしたシェル(ロ)を外側
に、小さな円弧断面をしたコア(ハ)を内側に配置し、シ
ェル(ロ)とコア(ハ)間に複数枚のブレード(イ)、(イ)…
が配列されている。
【0005】そしてコンバータ外殻(リ)内には作動流体
が封入されており、エンジンによってフロントカバーと
共にポンプインペラ(ヘ)が回転することにより、作動流
体を媒介としてタービンランナ(ト)が回り始め、ポンプ
インペラ(ヘ)とタービンランナ(ト)の回転数差が大きい
間は、ステータ(チ)があることによるトルク増幅作用に
よってタービンランナ(ト)は大きなトルク比で回転させ
られ、回転数差が小さくなるとトルク増幅作用はなくな
り、流体継手としてポンプインペラ(ヘ)からタービンラ
ンナ(ト)へ動力が伝えられる。
【0006】図5はタービンランナの部分断面拡大図で
あり、ブレード(イ)はシェル(ロ)とコア(ハ)に跨って取
着されるが、上記シェル(ロ)とコア(ハ)に貫通したスリ
ット穴(ニ)、(ニ)に両側端に形成しているタブ(ホ)、
(ホ)が挿通されて、これらタブ(ホ)、(ホ)は(b)のよう
に折り曲げ・カシメて固定される。
【0007】ところが、上記スリット穴(ニ)はブレード
(イ)の組立て作業性を確保する為に、タブ(ホ)の板厚に
対してある程度大きく、余裕を持たせた巾寸法となって
いる。そしてシェル(ロ)及びコア(ハ)は所定の曲率面に
て構成されていることから、カシメられるタブ(ホ)がシ
ェル(ロ)及びコア(ハ)と全面にて接触させることは困難
である。仮に全面接触状態でカシメられた場合であって
も、完全固定することは容易でない。
【0008】その為に、該ブレード(イ)に作動流体の圧
力が作用すると、ブレード(イ)はスリット穴(ニ)のクリ
アランスの範囲内でガタが生じてタービンランナ(ト)の
耐久性が低下したり、まれに異常音を発したりする。し
たがって、カシメた後でブレード(イ)をシェル(ロ)及び
コア(ハ)にロウ付けする場合もある。このことはタービ
ンランナ(ト)の場合だけでなく、ポンプインペラ(ヘ)の
場合も同じであって、シェルとコア間にカシメによって
取付けられたブレードをロウ付けにて固定している。
【0009】ブレード(イ)をシェル(ロ)にロウ付けする
場合、図6に示すように該ブレード(イ)の縁に概略U型
に曲げた銅製のロウ材(ヘ)を引っ掛け、引っ掛けたロウ
材を位置決めする為にタービンランナ及びポンプインペ
ラを回転させることで遠心力を発生し、ロウ材(ヘ)がシ
ェル(ロ)に当って位置決めされる。しかし、固定はされ
ていない為に搬送中などに位置ズレ、欠落などを起こす
ことがある。
【0010】若し、このような状態で加熱すれば所定の
箇所にロウ材を浸透させることが出来なくなる。また、
図7に示すようなポンプインペラのシェル形状によって
は、ロウ材(ヘ)がブレード(イ)の縁まで移動しても、ブ
レード(イ)とシェル(ロ)との間に隙間(ト)が存在するこ
とで定位置に安定しない場合もあり、この状態で加熱し
ても融けるロウ材が所定の箇所に流れてロウ付けされな
いことになる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のブレ
ードロウ付け方法には上記のごとき問題がある。本発明
が解決しようとする課題はこれら問題点であり、タービ
ンランナのシェル及びコアに、またポンプインペラのシ
ェル及びコアにブレードがガタ付くことがないように正
確にロウ付けすることが出来、しかもロウ材を無駄にし
ないでロウ付けする為に、ブレードの縁にロウ材を正し
く位置決めした状態でロウ付けする方法を提供する。
【0012】
【課題を解決する為の手段】タービンランナのブレード
は外側のシェルと内側のコアとの間に取り付けられ、シ
ェルとコアには複数個の細いスリット穴が貫通し、この
スリット穴にブレードのダブを挿入して折り曲げ・カシ
メるといった従来の構造ではブレードが安定しない為
に、本発明ではカシメた後でロウ付けする。ロウ付けは
ブレードとシェル及びコア間の僅かな隙間へ融けたロウ
材を流し込むことで行われるが、本発明では概略U型に
曲げたロウ材をブレードの縁であるシェルとコアの境界
に係止すると共に溶着して位置決めする。所定の位置に
係止したロウ材が融けることで、毛管現象にて僅かな隙
間へ流れてブレードが固定される。
【0013】そしてブレードのロウ付けはポンプインペ
ラの場合も同じであり、シェルとコアにカシメられた後
でロウ付けされ、ブレードの縁であるシェルとコアの境
界に係止された概略U型のロウ材は溶着されて位置決め
がなされる。所定の位置に係止したロウ材は高温に加熱
されることで融けて、毛管現象によりブレードとシェル
及びコア間の僅かな隙間へ侵入する。本発明では、ロウ
材の溶着手段として電気が用いられ、ロウ材の供給治具
とポンプインペラ及びタービンランナにそれぞれ電極を
接続し、ロウ材がブレードに係止した瞬間に通電して接
点が溶着・固定される。以下、本発明に係る実施例を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0014】
【実施例】図1はポンプインペラのブレード1にロウ材2
が係止して止着されている場合を示している。概略扇型
をしたブレード1,1…は外側のシェル3と内側のコア
4に挟まれてポンプインペラを構成しているが、各ブレ
ード1,1…はタブを介してシェル3とコア4に連結・固
定されている。本発明ではこのように取着されているブ
レード1,1…がガタ付かないようにする為にシェル3
とブレード1間の隙間、及びコア4とブレード1間の隙間
にロウ材を流し込むことで、ブレード1,1…のガタ付
きを防止するようにしている。
【0015】ロウ材2は概略U型に曲げられて、ブレー
ド1に係止され、しかもブレード1の縁であってシェル3
とコア4に接する境界に止着されている。各ブレード
1,1…の縁に止着されたロウ材2,2…はポンプイン
ペラごと高温に加熱されている炉に搬入され、この熱に
よってロウ材2,2…は融け、毛管現象によってブレー
ド1とシェル3及びコア4の隙間に侵入する。そして炉か
ら出されて冷えるならばロウは固まってブレード1は固
定される。
【0016】ところで、概略U型のロウ材2をブレード
1に係止するだけでは位置がズレてしまう為に、本発明
ではブレード1に係止すると同時に溶着して位置ズレし
ないようにしている。溶着には電気が使用され、シェル
3を載せる台を−電極とし、他方のロウ材供給治具側を
+電極とする。そして供給治具で摘んだロウ材2がブレ
ード1の縁に係止すると同時にショートして接点が溶融
し、該ブレード1に止着される。
【0017】図2はブレード1にロウ材2が係止している
拡大図であり、概略U型のロウ材2はブレード1に係止す
ることで2接点5,5にて接すると共に、この接点5,
5が溶着する。したがって溶着したロウ材2,2…は位
置ズレしたり、ブレード1から外れることはなく、安定
したロウ付けが出来る。図7に示すようなシェルとブレ
ード間に隙間があっても、該隙間を考慮した上でロウ材
2を引っ掛けるために、所定の位置に正しく係止する。
【0018】以上述べたように、本発明に係るブレード
のロウ付け方法は、概略U型のロウ材をブレードの縁に
係止すると共に通電して接点を溶着し、これを高温の炉
へ導いて融かすことで、ロウは毛管現象にてブレードと
シェル及びコアの隙間へ侵入してロウ付けするものであ
り、次のような効果を得ることが出来る。
【0019】
【発明の効果】本発明ではポンプインペラ及びタービン
ランナを製作するにおいて、ブレードをシェルとコアで
挟んでカシメると共に、該ブレードがガタ付かないよう
にロウ付けしている。そしてこのロウ付けはブレードの
縁であってシェルとコアの境界に概略U型をしたロウ材
を係止し、しかも位置ズレしないように電気を流して溶
着している。すなわち、シェル側とロウ材を掴む供給治
具側にそれぞれの電極を設けることで、ロウ材をブレー
ドに係止すると同時に接点が溶融して固着することが出
来、ロウ材の位置ズレやブレードからの外れはなく、安
定したロウ付けが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】ブレードの縁にロウ材を係止した場合。
【図2】ブレードにロウ材が係止している拡大図。
【図3】トルクコンバータの断面図。
【図4】タービンランナの一部。
【図5】従来のタービンランナのブレード取付工程。
【図6】ブレードにロウ材を引っ掛けた状態。
【図7】ブレードの縁とシェル間に隙間を有すポンプイ
ンペラ。
【符号の説明】
1 ブレード 2 ロウ材 3 シェル 4 コア 5 接点

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トルクコンバータのポンプインペラ又は
    タービンランナを構成するシェルとコアの間に等間隔で
    ブレードを取付け、ブレードとシェル及びコア間の僅か
    な隙間にロウを流し込んでロウ付けする方法において、
    シェルを載せる台とロウ材を掴む供給治具にはそれぞれ
    電極を接続し、供給治具で概略U型をしたロウ材を摘ん
    でブレードの縁となるシェル又はコアの境界に係止する
    と共に接点を溶着し、この状態で高温に加熱した炉に入
    れてロウ付けすることを特徴とするトルクコンバータの
    ブレードロウ付け方法。
JP2000096915A 2000-03-31 2000-03-31 トルクコンバータのブレードロウ付け方法 Pending JP2001280443A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007054859A (ja) * 2005-08-24 2007-03-08 High Frequency Heattreat Co Ltd ろう材及びろう付け方法
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