JP2000050540A - 回転電機の組み立てティース式固定子コア - Google Patents
回転電機の組み立てティース式固定子コアInfo
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- JP2000050540A JP2000050540A JP10218064A JP21806498A JP2000050540A JP 2000050540 A JP2000050540 A JP 2000050540A JP 10218064 A JP10218064 A JP 10218064A JP 21806498 A JP21806498 A JP 21806498A JP 2000050540 A JP2000050540 A JP 2000050540A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】別歯部と基歯部との結合性を阻害することな
く、組み立て作業性を格段に向上可能な回転電機の組み
立てティース式固定子コアを提供すること。 【解決手段】基歯部2aの溝部22の周方向幅を径方向
中央部で最大または最小とし、この溝部22と密着嵌合
する別歯部2bの軸部25の周方向幅を径方向中央部で
逆に最小または最大とし、軸部25の先端部が溝部22
の開口部よりも小さい周方向幅を有する。このようにす
れば、別歯部2bと基歯部25との結合性を阻害するこ
となく、組み立て作業性を格段に向上可能な回転電機の
組み立てティース式固定子コアを実現することができ
る。
く、組み立て作業性を格段に向上可能な回転電機の組み
立てティース式固定子コアを提供すること。 【解決手段】基歯部2aの溝部22の周方向幅を径方向
中央部で最大または最小とし、この溝部22と密着嵌合
する別歯部2bの軸部25の周方向幅を径方向中央部で
逆に最小または最大とし、軸部25の先端部が溝部22
の開口部よりも小さい周方向幅を有する。このようにす
れば、別歯部2bと基歯部25との結合性を阻害するこ
となく、組み立て作業性を格段に向上可能な回転電機の
組み立てティース式固定子コアを実現することができ
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電磁積層鋼板など
から構成されて軟磁性を有する回転電機の固定子コアに
関する。
から構成されて軟磁性を有する回転電機の固定子コアに
関する。
【0002】
【従来の技術】特開平10−145990号公報は、リ
ング状のヨーク側の基歯部及びこの基歯部と嵌合する別
歯部とにティースを分割する回転電機の組み立てティー
ス式固定子コアを提案している。更に説明すると、基歯
部は、それぞれ異なるスロットに隣接しつつヨークから
略径方向へ延在する一対の側壁部、及び、これら両側壁
部の間に設けられてロータ側に開口する溝部を有し、別
歯部は、スロットの開口へ向けて略周方向へ突出する開
口狭窄部を含んでロータ周面に対面する周壁部、およ
び、周壁部から略径方向へ突出して溝部に密着嵌合され
る軸部を有して前記基歯部及びヨークとは別体に形成さ
れている。 更にその上、これら側壁部の周方向断面形
状を先端が先太となるいわば逆台形状に形成し、軸部を
逆に先細の台形状に形成して、別歯部の抜け止めを図る
ことを提案している。
ング状のヨーク側の基歯部及びこの基歯部と嵌合する別
歯部とにティースを分割する回転電機の組み立てティー
ス式固定子コアを提案している。更に説明すると、基歯
部は、それぞれ異なるスロットに隣接しつつヨークから
略径方向へ延在する一対の側壁部、及び、これら両側壁
部の間に設けられてロータ側に開口する溝部を有し、別
歯部は、スロットの開口へ向けて略周方向へ突出する開
口狭窄部を含んでロータ周面に対面する周壁部、およ
び、周壁部から略径方向へ突出して溝部に密着嵌合され
る軸部を有して前記基歯部及びヨークとは別体に形成さ
れている。 更にその上、これら側壁部の周方向断面形
状を先端が先太となるいわば逆台形状に形成し、軸部を
逆に先細の台形状に形成して、別歯部の抜け止めを図る
ことを提案している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した上
記公報記載の回転電機の組み立てティース式固定子コア
では、基歯部と別歯部との密着嵌合性は向上するもの
の、軸部を溝部に挿入する際に軸部の先端部が溝部の開
口部よりも大きな周方向幅をもつので、一々、治具など
を用いて溝部両側の側壁部を周方向溝部拡幅側へ弾性変
形させる必要があり、インナーロータ型モータの固定子
コアには採用が困難であり、アウターロータ型モータの
固定子コアに採用する場合でも組み立て作業が容易では
なく、実用性に乏しかった。
記公報記載の回転電機の組み立てティース式固定子コア
では、基歯部と別歯部との密着嵌合性は向上するもの
の、軸部を溝部に挿入する際に軸部の先端部が溝部の開
口部よりも大きな周方向幅をもつので、一々、治具など
を用いて溝部両側の側壁部を周方向溝部拡幅側へ弾性変
形させる必要があり、インナーロータ型モータの固定子
コアには採用が困難であり、アウターロータ型モータの
固定子コアに採用する場合でも組み立て作業が容易では
なく、実用性に乏しかった。
【0004】本発明は上記問題点に鑑みなされたもので
あり、別歯部と基歯部との結合性を阻害することなく、
組み立て作業性を格段に向上可能な回転電機の組み立て
ティース式固定子コアを提供することを、その目的とし
ている。
あり、別歯部と基歯部との結合性を阻害することなく、
組み立て作業性を格段に向上可能な回転電機の組み立て
ティース式固定子コアを提供することを、その目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載した本発
明の回転電機の固定子コアによれば、基歯部の溝部の周
方向幅を径方向中央部で最大または最小とし、この溝部
と密着嵌合する別歯部の軸部の周方向幅を径方向中央部
で逆に最小または最大とし、軸部の先端部が溝部の開口
部よりも小さい周方向幅を有する。
明の回転電機の固定子コアによれば、基歯部の溝部の周
方向幅を径方向中央部で最大または最小とし、この溝部
と密着嵌合する別歯部の軸部の周方向幅を径方向中央部
で逆に最小または最大とし、軸部の先端部が溝部の開口
部よりも小さい周方向幅を有する。
【0006】このようにすれば、別歯部と基歯部との結
合性を阻害することなく、組み立て作業性を格段に向上
可能な回転電機の組み立てティース式固定子コアを実現
することができる。なお、本構成の作用効果については
実施例により更に詳しく説明する。請求項2記載の構成
によれば請求項1記載の回転電機の固定子コアにおいて
更に、溝部の径方向底縁は、スロットの70〜110%
の深さの位置に形成される。
合性を阻害することなく、組み立て作業性を格段に向上
可能な回転電機の組み立てティース式固定子コアを実現
することができる。なお、本構成の作用効果については
実施例により更に詳しく説明する。請求項2記載の構成
によれば請求項1記載の回転電機の固定子コアにおいて
更に、溝部の径方向底縁は、スロットの70〜110%
の深さの位置に形成される。
【0007】すなわち、溝部の径方向底縁の位置がスロ
ットの70%未満の深さの位置とする場合には、両者の
結合深さが浅いので、回転電機の回転などによる振動に
より別歯部ががたついたりしやすい。更に、軸部と溝部
との周方向重なり幅が等しければ軸部及び溝部の深さ
(径方向長)の減少により、基歯部の側壁部の弾性変形
率を大きくする必要があり、組み立て作業性が困難とな
る。
ットの70%未満の深さの位置とする場合には、両者の
結合深さが浅いので、回転電機の回転などによる振動に
より別歯部ががたついたりしやすい。更に、軸部と溝部
との周方向重なり幅が等しければ軸部及び溝部の深さ
(径方向長)の減少により、基歯部の側壁部の弾性変形
率を大きくする必要があり、組み立て作業性が困難とな
る。
【0008】逆に、溝部の径方向底縁の位置がスロット
の100%を超える場合には、リング状のヨークの径方
向幅の減少によりこのヨークを周方向に流れる磁束の一
部が、一度軸部に入り、その後、再度軸部からヨークに
出るように流れることになり、固定子コアの磁気抵抗が
増大してしまう。請求項3記載の構成によれば請求項1
又は2記載の回転電機の組み立てティース式固定子コア
において更に、基歯部は、ヨークから略径方向へ延設さ
れて側壁部に対し溝部を挟んで並設される基歯部側軸部
を有し、軸部は、基歯部側軸部と密着嵌合する別歯部側
溝部を有するので、後述する請求項4の構成と同一の作
用効果を更に奏することができる。
の100%を超える場合には、リング状のヨークの径方
向幅の減少によりこのヨークを周方向に流れる磁束の一
部が、一度軸部に入り、その後、再度軸部からヨークに
出るように流れることになり、固定子コアの磁気抵抗が
増大してしまう。請求項3記載の構成によれば請求項1
又は2記載の回転電機の組み立てティース式固定子コア
において更に、基歯部は、ヨークから略径方向へ延設さ
れて側壁部に対し溝部を挟んで並設される基歯部側軸部
を有し、軸部は、基歯部側軸部と密着嵌合する別歯部側
溝部を有するので、後述する請求項4の構成と同一の作
用効果を更に奏することができる。
【0009】請求項4記載の構成によれば、一対の側壁
部の他に、その中間に少なくとも一本の基歯部側軸部を
設け、これら側壁部と基歯部側軸部との間、または、複
数の基歯部側軸部の間に上記溝部を設ける。そして、別
歯部の軸部側に、上記基歯部側軸部と嵌合する別歯部側
溝部を設ける。このようにすれば、一対の側壁部の他
に、基歯部と別歯部との間の接合面積が増加するので、
基歯部に圧入された後、別歯部と基歯部との間にがたつ
きが生じにくい。
部の他に、その中間に少なくとも一本の基歯部側軸部を
設け、これら側壁部と基歯部側軸部との間、または、複
数の基歯部側軸部の間に上記溝部を設ける。そして、別
歯部の軸部側に、上記基歯部側軸部と嵌合する別歯部側
溝部を設ける。このようにすれば、一対の側壁部の他
に、基歯部と別歯部との間の接合面積が増加するので、
基歯部に圧入された後、別歯部と基歯部との間にがたつ
きが生じにくい。
【0010】請求項5記載の構成によれば請求項4記載
の回転電機の組み立てティース式固定子コアにおいて更
に、側壁部又は軸部又は基歯部側軸部の基端部、また
は、側壁部又は軸部又は基歯部側軸部の径方向中央部
は、それらの先端部よりも小さい周方向幅を有する。こ
のようにすれば、別歯部の軸部が、基歯部の側壁部又は
基歯部側軸部に対して抜け止め嵌合されるので、言い換
えれば、別歯部の軸部を径方向へ抜こうする場合に、基
歯部の側壁部を周方向へ拡幅変形を生じさせるので、回
転電機の運転時などにおいてもがたつきが生じにくい。
の回転電機の組み立てティース式固定子コアにおいて更
に、側壁部又は軸部又は基歯部側軸部の基端部、また
は、側壁部又は軸部又は基歯部側軸部の径方向中央部
は、それらの先端部よりも小さい周方向幅を有する。こ
のようにすれば、別歯部の軸部が、基歯部の側壁部又は
基歯部側軸部に対して抜け止め嵌合されるので、言い換
えれば、別歯部の軸部を径方向へ抜こうする場合に、基
歯部の側壁部を周方向へ拡幅変形を生じさせるので、回
転電機の運転時などにおいてもがたつきが生じにくい。
【0011】
【発明を実施するための態様】本発明の回転電機の組み
立てティース式固定子コアの好適な態様を以下の実施例
を参照して説明する。
立てティース式固定子コアの好適な態様を以下の実施例
を参照して説明する。
【0012】
【実施例1】実施例1の固定子コアを図1、図2を参照
して以下に説明する。図1はティース組み立て完了後の
固定子コアの部分正面図、図2はティース組み立て中の
固定子コアの部分正面である。この固定子コアは、いわ
ゆる継鉄をなすリング状のヨーク1、ヨークのロータ側
内周面に周方向交互に配置される多数のティース2及び
スロット3からなる。
して以下に説明する。図1はティース組み立て完了後の
固定子コアの部分正面図、図2はティース組み立て中の
固定子コアの部分正面である。この固定子コアは、いわ
ゆる継鉄をなすリング状のヨーク1、ヨークのロータ側
内周面に周方向交互に配置される多数のティース2及び
スロット3からなる。
【0013】ティース2は、ヨーク1と一体の基歯部2
aと、ヨーク1及び基歯部2aと別体の別歯部2bとで
構成され、ヨーク1及び基歯部2aは薄電磁鋼板を積層
してなり、同様に別歯部2bも薄電磁鋼板を積層してな
る。基歯部2aは、それぞれ異なるスロット3に隣接し
つつヨーク1から径内側へ延在する一対の側壁部21
と、両側壁部21の間に設けられて径内側に開口する溝
部22とからなる。
aと、ヨーク1及び基歯部2aと別体の別歯部2bとで
構成され、ヨーク1及び基歯部2aは薄電磁鋼板を積層
してなり、同様に別歯部2bも薄電磁鋼板を積層してな
る。基歯部2aは、それぞれ異なるスロット3に隣接し
つつヨーク1から径内側へ延在する一対の側壁部21
と、両側壁部21の間に設けられて径内側に開口する溝
部22とからなる。
【0014】別歯部2bは、スロット3の開口30へ向
けて略周方向へ突出する開口狭窄部23を含んで周方向
へ延在することにより図示しないロータの外周面に対面
する周壁部24と、周壁部24から径外側へ突出して溝
部22に密着嵌合される軸部25とを有している。溝部
22の深さはスロット3の深さの約85%に設定されて
いる。
けて略周方向へ突出する開口狭窄部23を含んで周方向
へ延在することにより図示しないロータの外周面に対面
する周壁部24と、周壁部24から径外側へ突出して溝
部22に密着嵌合される軸部25とを有している。溝部
22の深さはスロット3の深さの約85%に設定されて
いる。
【0015】この実施例のティース構造の特徴は、基歯
部2aの溝部22の周方向幅、及び、別歯部2bの軸部
25の周方向幅において、後述する各部寸法A,B,C
を、C>B>Aの関係に寸法設定した点にある。Aは軸
部25の先端の周方向幅かつ溝部22の底面の周方向
幅、Bは軸部25の基端の周方向幅かつ溝部22の開口
の周方向幅、Cは軸部25の径方向中央部の周方向幅か
つ溝部22の径方向中央部の周方向幅である。
部2aの溝部22の周方向幅、及び、別歯部2bの軸部
25の周方向幅において、後述する各部寸法A,B,C
を、C>B>Aの関係に寸法設定した点にある。Aは軸
部25の先端の周方向幅かつ溝部22の底面の周方向
幅、Bは軸部25の基端の周方向幅かつ溝部22の開口
の周方向幅、Cは軸部25の径方向中央部の周方向幅か
つ溝部22の径方向中央部の周方向幅である。
【0016】なお、本明細書でいう溝部22や軸部25
の径方向中央部とは、それらの深さ又は高さの20〜8
0%の範囲をいうものとする。ただし、嵌合後の密着性
の向上のために、軸部25の基端の周方向幅を、それと
密着する溝部22の開口の周方向幅よりもその弾性変形
可能な微小寸法だけ大きく設定してもよく、同様に、軸
部25の径方向中央部の周方向幅を、それと密着する溝
部22の径方向中央部の周方向幅よりもその弾性変形可
能な微小寸法だけ大きく設定してもよい。
の径方向中央部とは、それらの深さ又は高さの20〜8
0%の範囲をいうものとする。ただし、嵌合後の密着性
の向上のために、軸部25の基端の周方向幅を、それと
密着する溝部22の開口の周方向幅よりもその弾性変形
可能な微小寸法だけ大きく設定してもよく、同様に、軸
部25の径方向中央部の周方向幅を、それと密着する溝
部22の径方向中央部の周方向幅よりもその弾性変形可
能な微小寸法だけ大きく設定してもよい。
【0017】このようにすれば、図2に示すように、軸
部25の先端の周方向幅Aが溝部22の開口の周方向幅
Bより小さいので、溝部22への軸部25の挿入が容易
となる。更に、挿入が容易となるにもかかわらず、軸部
25の径方向中央部の周方向幅Cは溝部22の開口の周
方向幅Bよりも大きいので、一度挿入された軸部25が
溝部22から抜けたりがたついたりすることが防止され
る。
部25の先端の周方向幅Aが溝部22の開口の周方向幅
Bより小さいので、溝部22への軸部25の挿入が容易
となる。更に、挿入が容易となるにもかかわらず、軸部
25の径方向中央部の周方向幅Cは溝部22の開口の周
方向幅Bよりも大きいので、一度挿入された軸部25が
溝部22から抜けたりがたついたりすることが防止され
る。
【0018】ただし、軸部25の挿入時に、軸部25の
径方向中央部が溝部22の開口を通過する際、溝部22
の開口は周方向に側壁部21の基端を支点として変形す
ることができる弾性範囲内に上記周方向幅BとCとの寸
法差は設定されている。このようにすれば、別歯部2b
と基歯部2aとの結合性を阻害することなく、ティース
組み立て作業性を格段に向上することができる。
径方向中央部が溝部22の開口を通過する際、溝部22
の開口は周方向に側壁部21の基端を支点として変形す
ることができる弾性範囲内に上記周方向幅BとCとの寸
法差は設定されている。このようにすれば、別歯部2b
と基歯部2aとの結合性を阻害することなく、ティース
組み立て作業性を格段に向上することができる。
【0019】(変形態様)なお、別歯部2bと基歯部2
aとの接合面は平面ではなく曲面としてもよいことはも
ちろんである。
aとの接合面は平面ではなく曲面としてもよいことはも
ちろんである。
【0020】
【実施例2】本発明の回転電機の組み立てティース式固
定子コアの他の実施例を図3を参照して説明する。この
実施例のティース2は、実施例1(図1)に示すティー
ス2において、基歯部2aに基歯部側軸部26を設け、
別歯部2bに基歯部側軸部26と密着嵌合する別歯部側
溝部27を設けた点をその特徴とする。
定子コアの他の実施例を図3を参照して説明する。この
実施例のティース2は、実施例1(図1)に示すティー
ス2において、基歯部2aに基歯部側軸部26を設け、
別歯部2bに基歯部側軸部26と密着嵌合する別歯部側
溝部27を設けた点をその特徴とする。
【0021】基歯部側軸部26は、溝部22の周方向中
央位置にてヨーク1から径内方向へ延設され、別歯部側
溝部27は、軸部25の周方向中央位置にて軸部25の
先端面から径内側へ凹設されている。このようにすれ
ば、実施例1で記載した作用効果の他に次の作用効果を
奏することができる。一対の側壁部21の他に、基歯部
2aと別歯部2bとの間の接合面積が増加するので、基
歯部に圧入された後、別歯部と基歯部との間にがたつき
が生じにくい。
央位置にてヨーク1から径内方向へ延設され、別歯部側
溝部27は、軸部25の周方向中央位置にて軸部25の
先端面から径内側へ凹設されている。このようにすれ
ば、実施例1で記載した作用効果の他に次の作用効果を
奏することができる。一対の側壁部21の他に、基歯部
2aと別歯部2bとの間の接合面積が増加するので、基
歯部に圧入された後、別歯部と基歯部との間にがたつき
が生じにくい。
【0022】なお、基歯部側軸部26の周方向幅を、別
歯部側溝部27の周方幅よりもわずかに大きく設定する
ことにより、前者により後者をいわゆる楔効果により周
方向拡幅方向に押し広げ、これにより、軸部25の先端
部と周壁部21及び基歯部側軸部26との接合性を向上
することができる。
歯部側溝部27の周方幅よりもわずかに大きく設定する
ことにより、前者により後者をいわゆる楔効果により周
方向拡幅方向に押し広げ、これにより、軸部25の先端
部と周壁部21及び基歯部側軸部26との接合性を向上
することができる。
【0023】
【実施例3】本発明の回転電機の組み立てティース式固
定子コアの他の実施例を図4、図5を参照して説明す
る。図4は基歯部2aと別歯部2bとが完全に嵌合した
状態を示し、図5は別歯部2bの軸部25を基歯部2a
の溝部22に挿入しようとする段階を示す。
定子コアの他の実施例を図4、図5を参照して説明す
る。図4は基歯部2aと別歯部2bとが完全に嵌合した
状態を示し、図5は別歯部2bの軸部25を基歯部2a
の溝部22に挿入しようとする段階を示す。
【0024】この実施例のティース2は、実施例1(図
1)に示すティース2において、各部寸法A,B,C
を、B>A>Cとした点だけが異なっているが、実施例
1で述べたと同じ挿入容易化及び抜け止めといった作用
効果を奏することができる点では同じである。
1)に示すティース2において、各部寸法A,B,C
を、B>A>Cとした点だけが異なっているが、実施例
1で述べたと同じ挿入容易化及び抜け止めといった作用
効果を奏することができる点では同じである。
【0025】
【実施例4】本発明の回転電機の組み立てティース式固
定子コアの他の実施例を図6を参照して説明する。この
実施例のティース2は、実施例2(図4)に示すティー
ス2において、基歯部2aに基歯部側軸部26を設け、
別歯部2bに基歯部側軸部26と密着嵌合する別歯部側
溝部27を設けた点をその特徴とする。
定子コアの他の実施例を図6を参照して説明する。この
実施例のティース2は、実施例2(図4)に示すティー
ス2において、基歯部2aに基歯部側軸部26を設け、
別歯部2bに基歯部側軸部26と密着嵌合する別歯部側
溝部27を設けた点をその特徴とする。
【0026】このようにすれば、実施例2で述べたと同
じ作用効果を奏することができる。
じ作用効果を奏することができる。
【図1】 実施例1の回転電機の固定子コアのティース
嵌合後の部分正面図である。
嵌合後の部分正面図である。
【図2】 実施例1の回転電機の固定子コアのティース
嵌合初期の部分正面図である。
嵌合初期の部分正面図である。
【図3】 実施例2の回転電機の固定子コアのティース
嵌合後の部分正面図である。
嵌合後の部分正面図である。
【図4】 実施例3の回転電機の固定子コアのティース
嵌合後の部分正面図である。
嵌合後の部分正面図である。
【図5】 実施例3の回転電機の固定子コアのティース
嵌合初期の部分正面図である。
嵌合初期の部分正面図である。
【図6】 実施例4の回転電機の固定子コアのティース
嵌合後の部分正面図である。
嵌合後の部分正面図である。
1はヨーク、2はティース、2aはティース2の基歯
部、2bはティース2の別歯部、3はスロット、21は
基歯部2aの側壁部、22は基歯部2aの溝部、23は
別歯部2bの開口狭窄部、24は別歯部2bの周壁部、
25は別歯部2bの軸部、26は基歯部2aの基歯部側
軸部、27は別歯部2bの別歯部側溝部
部、2bはティース2の別歯部、3はスロット、21は
基歯部2aの側壁部、22は基歯部2aの溝部、23は
別歯部2bの開口狭窄部、24は別歯部2bの周壁部、
25は別歯部2bの軸部、26は基歯部2aの基歯部側
軸部、27は別歯部2bの別歯部側溝部
Claims (5)
- 【請求項1】リング状のヨークから略径方向ロータ側へ
周方向交互に配置される多数のスロットおよびティース
を備え、 前記ティースは、 それぞれ異なる前記スロットに隣接しつつ前記ヨークか
ら略径方向へ延在する一対の側壁部、及び、前記両側壁
部の間に設けられてロータ側に開口する溝部を有する基
歯部と、 前記スロットの開口へ向けて略周方向へ突出する開口狭
窄部を含んでロータ周面に対面する周壁部、および、前
記周壁部から略径方向へ突出して前記溝部に密着嵌合さ
れる軸部を有して前記基歯部及びヨークとは別体に形成
される別歯部と、 を備える回転電機の組み立てティース式固定子コアにお
いて、 前記溝部の周方向幅は径方向中央部で最大または最小、
前記軸部の周方向幅は径方向中央部で最小または最大と
され、前記軸部の先端部は前記溝部の開口部よりも小さ
い周方向幅を有することを特徴とする回転電機の組み立
てティース式固定子コア。 - 【請求項2】請求項1記載の回転電機の組み立てティー
ス式固定子コアにおいて、 前記溝部の径方向底縁は、前記スロットの70〜110
%の深さの位置に形成されることを特徴とする回転電機
の組み立てティース式固定子コア。 - 【請求項3】請求項1又は2記載の回転電機の組み立て
ティース式固定子コアにおいて、 前記基歯部は、前記ヨークから略径方向へ延設されて前
記側壁部に対し前記溝部を挟んで並設される基歯部側軸
部を有し、 前記軸部は、前記基歯部側軸部と密着嵌合する別歯部側
溝部を有することを特徴とすることを特徴とする回転電
機の組み立てティース式固定子コア。 - 【請求項4】リング状のヨークから略径方向ロータ側へ
周方向交互に配置される多数のスロットおよびティース
を備え、 前記ティースは、 それぞれ異なる前記スロットに隣接しつつ前記ヨークか
ら略径方向へ延在する一対の側壁部、及び、前記両側壁
部の間に設けられてロータ側に開口する溝部を有する基
歯部と、 前記スロットの開口へ向けて略周方向へ突出する開口狭
窄部を含んでロータ周面に対面する周壁部、および、前
記周壁部から略径方向へ突出して前記溝部に密着嵌合さ
れる軸部を有して前記基歯部及びヨークとは別体に形成
される別歯部と、 を備える回転電機の組み立てティース式固定子コアにお
いて、 前記基歯部は、前記ヨークから略径方向へ延設されて前
記側壁部に対し前記溝部を挟んで並設される基歯部側軸
部を有し、 前記軸部は、前記基歯部側軸部と密着嵌合する別歯部側
溝部を有することを特徴とすることを特徴とする回転電
機の組み立てティース式固定子コア。 - 【請求項5】請求項4記載の回転電機の組み立てティー
ス式固定子コアにおいて、 前記側壁部又は前記軸部又は基歯部側軸部の基端部又は
径方向中央部は、先端部よりも小さい周方向幅を有して
互いに抜け止め嵌合することを特徴とする回転電機の組
み立てティース式固定子コア。
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JP10218064A JP2000050540A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 回転電機の組み立てティース式固定子コア |
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JP10218064A JP2000050540A (ja) | 1998-07-31 | 1998-07-31 | 回転電機の組み立てティース式固定子コア |
Publications (1)
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