JPH11299140A - モータにおけるステータの取付構造 - Google Patents

モータにおけるステータの取付構造

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JPH11299140A
JPH11299140A JP12172698A JP12172698A JPH11299140A JP H11299140 A JPH11299140 A JP H11299140A JP 12172698 A JP12172698 A JP 12172698A JP 12172698 A JP12172698 A JP 12172698A JP H11299140 A JPH11299140 A JP H11299140A
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JP
Japan
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conductive ring
stator
peripheral surface
ring
mounting member
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JP12172698A
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Osamu Wada
修 和田
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Nidec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】シャフト及びステータとの取付状態を強固にし
て両者の接触を十分に確保することが可能なステータの
取付構造を提供する。 【解決手段】導電リング57の外周面に、3個の短突条
82及び2個の長突条83を膨出して形成する。各短突
条82は導電リング57の外周面にほぼ等間隔に形成
し、両長突条83は互いに180゜対向する位置に形成
する。導電リング57の一方の端縁を内方に向かって折
曲して折曲部88を形成すると共に、導電リング57の
内周面であってこの折曲部88に180゜対向する位置
に内方に膨出した内突条89を形成する。こうすると、
ステータコア64及び固定シャフト51の間に導電リン
グ57を介在させたときに、上記したように、導電リン
グ57の各突条82、83がステータコア64の挿通孔
63の周面に圧接して塑性変形し、導電リング57の折
曲部88及び内突条89が固定シャフト51の両長溝8
6に係合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モータにおいて
ステータを所定位置に正確に取り付けるためのステータ
の取付構造に関し、例えばハードディスク駆動装置に用
いられるディスク駆動用モータにおけるステータの取付
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ハードディスク駆動装置に用いら
れるディスク駆動用モータ等のモータにおいて、ステー
タを取り付けるための取付構造として、例えば図8に示
すものがある。
【0003】図8はモータの構成を示す一例であり、同
図に示すように、固定シャフト1にステータ2が外嵌さ
れて固定され、固定シャフト1の上部及び下部にそれぞ
れ嵌着された軸受3、4を介して、ロータ5が固定シャ
フト1に回転自在に取り付けられている。
【0004】このとき、アルミニウム等の非磁性材料に
より構成されたモータブラケット6に一体的に固定シャ
フト1が形成され、この固定シャフト1に一対の軸受
3、4を介してロータ5が回転自在に支持され、固定シ
ャフト1における両軸受3、4間にステータ2が固定さ
れている。ロータ5は、磁気ディスクを保持するための
ロータハブ7と、このロータハブ7に内嵌されたロータ
ヨーク8と、このロータヨーク8の内側に嵌着された円
筒状のロータマグネット9とにより構成され、ロータ5
の上端開口側は上側の軸受3に直接支持され、ロータ5
の下端開口側はブッシュ10を介して下側の軸受4に支
持されている。ロータヨーク8の開口部には、磁性流体
シール13が保持されている。
【0005】また、ステータ2は、固定シャフト1に外
嵌された導電性を有する例えばステンレス鋼から成る円
筒状の導電リング18と、この導電リング18に外嵌さ
れたステータコア19と、このステータコア19の外周
面以外の外面を被覆した絶縁コーティング層20と、絶
縁コーティング層20により被覆されたステータコア1
9に巻装された巻線21とにより構成されている。
【0006】この導電リング18は、その下端面が軸受
4の内輪の上端面に当接し、導電リング18の上部はそ
の外周面が若干小径に形成され、これによりステータコ
ア19を導電リング18に外嵌する際に容易に案内でき
るようになっている。
【0007】また、固定シャフト1には、巻線21とモ
ータ外部のドライバ回路(図示せず)とを接続するため
リード線及びコネクタが配置されている孔部23が形成
されている。
【0008】ところで、図8に示す構成のモータにおい
て、ハードディスクとしての磁気ディスクに対するデー
タの書き込み及び読み出しは、磁気ヘッドにより行われ
る。その際に、磁気ディスク及び磁気ヘッドの付近に磁
気的ノイズがあると、正確なデータの読み書きができな
くなる。そのため、磁気ディスク及び磁気ヘッドの付近
に磁気的ノイズが生じないように、従来種々の対策が採
られている。
【0009】その対策のひとつとして、例えば図8にお
けるステータ2に生じる静電気を、シャフト1を通して
アースに流すことが行われている。ここでは、図8に示
す導電リング18を、上記したように導電性を有する防
錆機能の優れたステンレス鋼により形成し、この導電リ
ング18を固定シャフト1とステータ2のステータコア
19との間に介在させることで、ステータ2に発生する
静電気を、導電リング18及び固定シャフト1を介して
効率よくアースに流すようにしている。
【0010】このとき、導電リング18を用いずに、ス
テータ2を固定シャフト1に対して直接嵌合させ、ステ
ータ2に発生する静電気を直接シャフト1に流すことも
考えられるが、この場合ステータ2及び固定シャフト1
の嵌合面の接触が不十分になって導通が確保しにくく、
これを防止するための寸法の高精度管理が必要になると
いう不都合が生じる。
【0011】これに対して、上記したように導電リング
18を介在させると、この導電リング18が削れ或いは
変形し、これによりシャフト1、導電リング18、ステ
ータ2の嵌合状態が強固になり、電気的な導通を十分に
確保することが可能になる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような導
電リング18でも、なかには削り或いは変形が不十分等
の理由で十分な嵌合状態が得られず、シャフト1の軸線
に対してステータ2の軸線がはずれて歪んで固定されて
しまったり、シャフト1に導電リング18を装着するの
にシャフト1の上端側(または下端側)から導電リング
18をはめ込まなければならず、組立作業の効率が悪
く、しかも組立中にシャフト1や導電リング18の表面
に傷がつく恐れがあるといった問題がある。
【0013】この発明が解決しようとする課題は、シャ
フト及びステータとの取付状態を強固にして両者の接触
を十分に確保すると共に正確な取り付けが可能なステー
タの取付構造を提供することにある。
【0014】また、組立作業の簡素化を図ることが可能
なステータの取付構造を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明は、導電リングの周面に形成されステー
タ及び取付部材との間に導電リングを介在する際にステ
ータのコアに形成された挿通孔の周面に圧接して変形す
る変形部と、取付部材に形成された係合部と、導電リン
グの周面に形成され取付部材の係合部に係合する位置ず
れ防止用の回り止め部とを備えていることを特徴として
いる。
【0016】このような構成によれば、ステータのコア
及び取付部材の間に導電リングを介在させたときに、導
電リングの変形部がコアの挿通孔の周面に圧接して一部
削られつつ変形し、導電リングの回り止め部が取付部材
の係合部に係合する。そのため、変形部の変形によって
導電リングとコアとの強固な嵌合状態を得ることがで
き、回り止め部と係合部との係合によって取付部材に対
する導電リングの位置ずれを防止することができる。従
って、取付部材に対してステータを強固に取り付けて両
者間の十分な接触を確保することができると共に、ステ
ータの取付部材に対する位置ずれを確実に防止できる。
【0017】また、本発明は、前記係合部が、前記取付
部材に形成された凹部または凸部から成り、前記回り止
め部が、前記導電リングに形成された凸部または凹部か
ら成ることを特徴としている。
【0018】こうすると、凹、凸の組み合わせにより係
合部と回り止め部とを係合させることができ、取付部材
に対する導電リングの位置ずれを確実に防止することが
可能になる。
【0019】このとき、係合部と回り止め部のどちら側
に凹部或いは凸部を形成するかは適宜選択すればよく、
凹部及び凸部の形状も互いに係合して位置ずれを防止し
得るものであればどのような形状であってもよい。
【0020】また、本発明は、前記変形部が、前記導電
リングの外周面に膨出して形成された軸方向への複数の
突条から成ることを特徴としている。
【0021】こうすれば、導電リングを取付部材とステ
ータのコアとの間に介在させる際に、複数の突条が効果
的に変形し、導電リングとコアとの強固な嵌合状態が得
られる。
【0022】ここで、突条は、コアの挿通孔の周面形状
等を考慮して4個以上が望ましく、各突条は等間隔に配
置するとよい。
【0023】また、本発明は、前記各突条のうち少なく
とも1個が長い突条であり、前記各突条のうちの残り
が、前記導電リングの外周面にほぼ等間隔に複数形成さ
れた短い突条であることを特徴としている。
【0024】このように、長さの異なる突条を形成する
と、導電リングにステータのコアを外嵌する際に、コア
が長い突条に先に当接することでコアがガイドされ、そ
の後コアが短い突条に当接してコアが導電リングに外嵌
されるようになる。従って、コアの導電リングへの外嵌
を容易に行うことが可能になる。
【0025】また、本発明は、前記導電リングが、C字
状でバネ性を有していることを特徴としている。
【0026】こうすれば、取付部材に導電リングを取り
付ける際に、導電リングを押し広げて取付部材に対し径
方向に沿って挿入するので、導電リングが完全なリング
状である場合のように取付部材の表面に傷がつくことを
最小限にできる。また、導電リングを押し広げて、その
導電リングの広げた部位を取付部材に径方向に挿入して
導電リングのバネ性により挟み付けて取り付けできるた
め、組立作業が非常に簡易になる。
【0027】
【発明の実施の形態】この発明の一実施形態について図
1ないし図6を参照して説明する。但し、本実施形態は
この発明をハードディスク駆動装置に用いられるディス
ク駆動用モータに適用した場合の例であり、図1はこの
モータの切断正面図、図2は同モータの一部の切断平面
図、図3は導電リングの図2中のX−X’における切断
正面図、図4は導電リングの斜視図、図5及び図6は導
電リングをそれぞれ異なる方向から見たときの正面図で
ある。
【0028】図1の同モータにおいて、51はアルミニ
ウム等の非磁性材料により構成されたモータブラケット
52に一体的に形成された取付部材としての固定シャフ
ト、53、54は固定シャフト51の上部及び下部にそ
れぞれ嵌着された軸受、55は両軸受53、54を介し
て固定シャフト51に回転自在に取り付けられたロー
タ、56はステータであり、後に詳述する導電性を有す
る例えばステンレス鋼から成る導電リング57を介して
固定シャフト51に外嵌されて固定されている。
【0029】ここで、ロータ55は、磁気ディスクを保
持するためのロータハブ59と、このロータハブ59に
内嵌されたロータヨーク60と、このロータヨーク60
の内側に嵌着された円筒状のロータマグネット61とに
より構成され、ロータ55の上端開口側は上側の軸受5
3に直接支持され、ロータ55の下端開口側はブッシュ
62を介して下側の軸受54に支持されている。
【0030】また、ステータ56は、ケイ素鋼板が複数
積層されて構成され中央部に形成された挿通孔63に導
電リング57及び固定シャフト51が挿通され導電リン
グ57を介在して固定シャフト51に外嵌されたステー
タコア64と、このステータコア64の外周面以外の外
面を被覆した絶縁コーティング層65と、絶縁コーティ
ング層65により被覆されたステータコア64に巻装さ
れた巻線66とにより構成されている。
【0031】更に図1において、68はロータヨーク6
0の上端の開口部に内嵌されたブッシュ69に保持され
た磁性流体である。74は固定シャフト51の下端に形
成された孔部、75は孔部74に嵌挿されたコネクタで
あり、このコネクタ75は、孔部74に嵌挿される本体
部76と、この本体部76に貫設された一対のピン77
とにより構成され、このコネクタ75は図示しないドラ
イバ側の雌側コネクタに着脱自在に接続されるようにな
っている。
【0032】更に図1において、79は固定シャフト5
1のほぼ中央に形成されて孔部74とロータ55の内部
とを連通する開口部、80は一対の外部引出し用リード
80であり、コネクタ75の両ピン77に接続され、固
定シャフト51の開口部79を介してその端部がロータ
55の内部に導出され、ロータ55の内部に導出された
両リード80の先端が半田付けされてステータ56の巻
線66に電気的に接続され、ドライバ(図示せず)から
の駆動電流がコネクタ75の両ピン77及び両リード8
0を介して巻線66に供給されるようになっている。
【0033】そして、上記した導電リング57の外観形
状は、特に図4に示されるように平板をC字状にプレス
加工して成り、その開口に沿ってバネ性を有しており、
このような形状の導電リング57を若干押し広げつつ固
定シャフト51に対して径方向に挿通することで、導電
リング57が完全なリング状である場合のように、挿通
時に固定シャフト51の表面(導電リング57の取付部
位以外)に傷がつくおそれもなく、導電リング57を固
定シャフト51に容易に取り付けることができる。
【0034】また、図2ないし図6に示すように、導電
リング57の外周面には、変形部として3個の短突条8
2及び2個の長突条83が膨出して形成され、これら各
突条82、83の下端は導電リング57の下端に揃うよ
うに形成されている。各短突条82は導電リング57の
外周面にほぼ等間隔に形成され、両長突条83、83は
互いに180゜対向する位置に形成されており、特に一
方の長突条83は導電リング57の端縁に沿うように形
成されている。
【0035】このように、長さの異なる突条82、83
を形成すると、導電リング57の上部からステータコア
64を外嵌する際に、ステータコア63が長突条83に
先に当接し、長突条83によりステータコア64がガイ
ドされつつ嵌め入れられ、ステータコア64の導電リン
グ57への外嵌を容易に行うことが可能になる。その後
ステータコア64が各短突条82に当接してステータコ
ア64が導電リング57に完全に外嵌される。
【0036】これら各突条82、83の特に上端部は、
ステータコア64の嵌合のし易さを考慮して、なだらか
に膨出した形状を有している。これによって、導電リン
グ57にステータコア64を外嵌する際に、ステータコ
ア64が各突条82、83の端部に引っかかることを防
止しつつ、ステータコア64を導電リング57に円滑に
外嵌することが可能になる。
【0037】そして、このようにしてステータコア64
を導電リング57に外嵌すると、変形部である各突条8
2、83がステータコア64の挿通孔63の周面に圧接
し一部が削られつつ弾性変形し、導電リング57とステ
ータコア64との強固な嵌合状態を得ることができる。
【0038】また、固定シャフト51の導電リング57
の取付部位には、係合部である凹部としての軸方向の長
溝86が180゜対向する位置に一対形成されている。
【0039】更に、導電リング57の一方の端縁は内方
に向かって折曲されて回り止め部としての折曲部88が
形成されると共に、導電リング57の内周面であってこ
の折曲部88に180゜対向する位置には内方に膨出し
た回り止め部としての内突条89が形成されている。
【0040】このような導電リング57を固定シャフト
51に取り付けると、導電リング57の折曲部88が固
定シャフト51の一方の長溝86に嵌まって係合すると
同時に、導電リング57の内突条89が固定シャフト5
1の他方の長溝86に嵌まって係合する。これによって
導電リング57の固定シャフト51に対する回り止めが
なされ、固定シャフト51に対する導電リング57の位
置ずれが防止される。
【0041】ところで、ステータコア64の挿通孔63
の周面には図2に示すように、180゜対向する位置に
凹状部91が形成され、この凹状部91はステータコア
64を構成する各ケイ素鋼板各々に形成されており、こ
れらケイ素鋼板を積層する際の位置合わせ用にこの凹状
部91が利用される。更に、この凹状部91はステータ
コア64に巻線66を巻装する際の基準点としても利用
される。
【0042】そして、固定シャフト51に導電リング5
7を取り付ける際に、導電リング57の折曲部88及び
内突条89が固定シャフト51の両長溝86に嵌まるよ
うに導電リング57が取り付けられ、更に導電リング5
7を介在させた状態でステータコア64が固定シャフト
51の上方から外嵌される。
【0043】このとき、ステータコア64及び固定シャ
フト51の間に導電リング57を介在させたときに、上
記したように、導電リング57の変形部である各突条8
2、83がステータコア64の挿通孔63の周面に圧接
して一部が削られつつ変形し、導電リング57の折曲部
88及び内突条89が固定シャフト51の両長溝86に
係合する。
【0044】従って、上記した実施形態によれば、各突
条82、83の変形によって導電リング57とステータ
コア64との強固な嵌合状態を得ることができるため、
固定シャフト51に対してステータ56を強固に取り付
けることができ、導電リング57を介してステータコア
64と固定シャフト51との電気的な導通を十分に確保
することができ、ステータ56に発生する静電気を効率
よくアースに流すことが可能になる。
【0045】また、折曲部88及び内突条89と両長溝
86とが係合することによって、固定シャフト51に対
する導電リング57の位置ずれ、更にはステータ56の
固定シャフト51に対する位置ずれを確実に防止するこ
とが可能になる。
【0046】また、長さの異なる突条82及び83を形
成することで、導電リング57にステータコア64を外
嵌する際に、ステータコア64が長突条83に先に当接
することでステータコア64がガイドされ、その後ステ
ータコア64が短突条82に摺接しつつステータコア6
4が導電リング57に外嵌されるため、ステータコア6
4の導電リング57への外嵌を非常に容易に行うことが
可能になる。
【0047】このとき、各突条82、83の端部を、な
だらかに膨出した形状としているため、導電リング57
にステータコア64を外嵌する際、ステータコア64が
各突条82、83の端部に引っかかることがなく、ステ
ータコア64を円滑に外嵌することができ、組立作業の
能率の向上を図ることができる。
【0048】更に、導電リング57がC字状でバネ性を
有しているため、導電リング57を容易に押し広げるこ
とができ、固定シャフト51の両端等の表面に傷をつけ
ることなく、固定シャフト51に導電リング57を取り
付けることが可能になる。
【0049】なお、上記した実施形態では、長突条83
を2個とした場合について説明しており、このように長
突条83を2個設ければ、導電リング57にステータコ
ア64を外嵌する際のガイド作用が一層円滑になるとい
う利点はあるが、長突条83は1個であってもよいのは
勿論である。
【0050】また、上記した実施形態では、短突条82
を3個とした場合について説明したが、例えば長突条8
3が1個で短突条82が2個の場合には、いずれかの突
条がステータコア64の凹状部91に嵌まった状態で導
電リング57にステータコア64が外嵌されてしまう
と、ステータコア64の固定シャフト51に対する取り
付けバランスが悪くなって、固定シャフト51の軸方向
とステータコア64の軸方向とがずれることがある。そ
こで、突条82、83を4個(或いは4個以上)をほぼ
等間隔に設けておけば、このようにいずれかの突条が凹
状部91に嵌まっても、それ以外の突条が変形するので
固定シャフト51とステータコア64との軸の方向がず
れることなくバランスよくステータコア64を取り付け
ることが可能になる。
【0051】更に、各突条は全て長さが同じであっても
よい。
【0052】また、上記した実施形態では、回り止め部
として、折曲部88及び内突条89を形成した場合につ
いて説明したが、折曲部88または内突条89のうちの
いずれか一方だけを形成した場合であってもよいのは勿
論である。
【0053】ところで、この発明の他の実施形態とし
て、図7に示すように、導電性を有するステンレス鋼等
から成る横断面が完全なリング状の導電リング93を設
け、この導電リング93の外周面に6個の突条94を形
成し、このとき2個の突条94を1組にして3組の突条
94を3箇所にほぼ等間隔に形成し、更に導電リング9
3の内周面に1個の内突条95を形成してもよい。この
場合、内突起95が回り止め部として作用し、内突起9
5が固定シャフト51の長溝86に嵌まることで、固定
シャフト51に対する導電リング93の位置ずれが防止
される。又、各突条94が変形部として作用し、図7に
示すように1個の突条94がステータコア64の凹状部
91に嵌まっても、ステータコア64の固定シャフト5
1に対する取り付けのバランスが悪くなることはなく、
残りの各突条94が一部削られつつ変形して強固な嵌合
状態が得られ、その結果電気的な導通が十分に確保され
る。
【0054】なお、この導電リング93は、その形状か
ら固定シャフト51の端部から軸方向に外嵌するため、
固定シャフト51の表面に傷が生じてもよい場合か、或
いは傷が生じにくい場合に好適である。
【0055】また、本発明は、上記したようなハードデ
ィスク駆動装置に用いられるディスク駆動用モータのみ
に適用範囲が制限されるものではなく、インナーロータ
型のモータ、その他の直流モータ等、ステータとそれを
取り付けるための取付部材との電気的な導通を確保する
必要があるようなモータに対して、本発明を同様に適用
することができて上記した実施形態と同等の効果を得る
ことができる。
【0056】更に、この発明は上記した実施形態に限定
されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおい
て上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であ
る。例えば、固定シャフト51における長溝86は、図
2に示すように180゜対向する位置関係にある必要は
なく、導電リング57の両端部に合わせて配置させた
り、変形部や回り止め部の突出向きを逆にする等の変更
は可能である。また、導電リング57は、接着剤を介在
して固定すると確実に取付部材とステータとに当接させ
ることができるため、より導電性を確保できる。
【0057】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載の発明に
よれば、変形部の変形によって導電リングとコアとの強
固な嵌合状態を得ることができ、回り止め部と係合部と
の係合によって取付部材に対する導電リングの位置ずれ
を防止することができるため、取付部材に対してステー
タを強固に取り付けることができて電気的な導通を十分
に確保することが可能になると共に、ステータの取付部
材に対する位置ずれを確実に防止できる。
【0058】また、請求項2に記載の発明によれば、
凹、凸の組み合わせにより係合部と回り止め部とを係合
させることができ、取付部材に対する導電リングの位置
ずれを確実に防止することが可能になる。
【0059】また、請求項3に記載の発明によれば、導
電リングを取付部材とステータのコアとの間に介在させ
る際に、複数の突条が効果的に変形し、導電リングとコ
アとの十分な嵌合状態を得ることができる。更に、ステ
ータのコアにある凹状部が仮に突条に重なってしまって
も、他の突条によりその取付状態が損なわれることはな
い。
【0060】また、請求項4に記載の発明によれば、コ
アが長い突条に先に当接することでコアをガイドするこ
とができるため、コアの導電リングへの外嵌を容易に行
うことが可能になる。
【0061】また、請求項5に記載の発明によれば、導
電リングを押し広げることで、導電リングが完全なリン
グ状である場合のように取付部材の表面に傷がつくこと
なく、導電リングを取付部材に取り付けることができ
る。また、導電リングを押し広げて、その導電リングの
広げた部位に取付部材を挿入するようにして取り付ける
ことも可能になるため、非常に簡易に組立作業を行うこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態の切断正面図である。
【図2】一実施形態の一部の切断平面図である。
【図3】一実施形態における導電リングの切断正面図で
ある。
【図4】一実施形態のにおける導電リングの斜視図であ
る。
【図5】一実施形態における導電リングをある方向から
見たときの正面図である。
【図6】一実施形態における導電リングを異なる方向か
ら見たときの正面図である。
【図7】他の実施形態の一部の切断平面図である。
【図8】この発明の背景となるモータの切断正面図であ
る。
【符号の説明】
51 固定シャフト(取付部材) 56 ステータ 57、93 導電リング 64 ステータコア 66 巻線 82 短突条(変形部) 83 長突条(変形部) 86 長溝(係合部) 88 折曲部(回り止め部) 89、95 内突条(回り止め部) 94 突条(変形部)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 挿通孔を有するコアとこのコアに巻装さ
    れた巻線とから成るステータと、前記挿通孔に挿通され
    ることで前記ステータが取り付けられる取付部材と、前
    記ステータ及び前記取付部材の間に介在されて両者を電
    気的に導通し前記ステータに生じる静電気を前記取付部
    材側に導電させる導電リングとにより構成されるモータ
    におけるステータの取付構造において、 前記導電リングの周面に形成され前記ステータ及び前記
    取付部材との間に介在する際に前記挿通孔の周面に圧接
    して変形する変形部と、 前記取付部材に形成された係合部と、 前記導電リングの周面に形成され前記係合部に係合する
    位置ずれ防止用の回り止め部とを備えていることを特徴
    とするモータにおけるステータの取付構造。
  2. 【請求項2】 前記係合部が、前記取付部材に形成され
    た凹部または凸部から成り、前記回り止め部が、前記導
    電リングに形成された凸部または凹部から成ることを特
    徴とする請求項1に記載のモータにおけるステータの取
    付構造。
  3. 【請求項3】 前記変形部が、前記導電リングの外周面
    に膨出して形成された軸方向への複数の突条から成るこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載のモータにおけ
    るステータの取付構造。
  4. 【請求項4】 前記各突条のうち少なくとも1個が長い
    突条であり、前記各突条のうちの残りが前記導電リング
    の外周面にほぼ等間隔に複数形成された短い突条である
    ことを特徴とする請求項3に記載のモータにおけるステ
    ータの取付構造。
  5. 【請求項5】 前記導電リングは、C字状でバネ性を有
    していることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載のモータにおけるステータの取付構造。
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