JP2001027026A - 移動式手摺り装置 - Google Patents

移動式手摺り装置

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JP2001027026A JP19942099A JP19942099A JP2001027026A JP 2001027026 A JP2001027026 A JP 2001027026A JP 19942099 A JP19942099 A JP 19942099A JP 19942099 A JP19942099 A JP 19942099A JP 2001027026 A JP2001027026 A JP 2001027026A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柱や壁に取付けた手摺りを、高さ調節の際に
取り外して再度目的の高さに取付け直すことなく、容易
に高さ調節ができる移動式手摺り装置を提供することを
目的とする。 【解決手段】 断面円形で所定長さの金属又は木からな
る手摺り11と、手摺り11の両端部にそれぞれ設けら
れた第1、第2の端部金具12、13を有する手摺り装
置10において、第1、第2の端部金具12、13は、
端部金具12、13を上下方向に移動調整可能に取付け
ることができる取付け部材14、15を介して、柱又は
壁等の建築物立面に取付けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手摺りの高さを変
えるときに、手摺りを柱や壁から取り外すことなく、高
さを調節できる移動式手摺り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手摺りは、手摺りの両端部にそれ
ぞれ設けられた端部金具を用いて、柱や壁に固定してい
る。この手摺りを柱や壁に取付ける際、柱や壁から外れ
ないようにするため、端部金具をそれぞれ、ボルト、ね
じ、又は接着剤等を用いて柱や壁等に取付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、大人か
ら子供まで使用するとき、その使用者に見合った高さに
するためには、一度、柱や壁に取付けた端部金具を取り
外し、再度目的の高さに取付け直さなければならない。
これにより、端部金具を外した柱や壁の部分には、ボル
ト、ねじ等の穴や、接着剤等の汚れが残り、見た目が非
常に悪くなる。また、取付け、取外し等を行うため、作
業等に時間を要し、作業性が悪い。本発明はかかる事情
に鑑みてなされたもので、柱や壁に取付けた手摺りを、
取り外して、再度目的の高さに取付け直すことなく容易
に高さ調整ができる移動式手摺り装置を提供することを
目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う本発明に
係る移動式手摺り装置は、断面円形で所定長さの金属、
木又はプラスチックからなる手摺りと、該手摺りの両端
部にそれぞれ設けられた第1、第2の端部金具を有する
手摺り装置において、前記第1、第2の端部金具は、該
端部金具を上下方向に移動調整可能に取付けることがで
きる取付け部材を介して、柱又は壁等の建築物立面に取
付けられている。これにより、柱や壁に取付けた手摺り
を、手摺りの高さを変えるために、壁から取外し、再度
取付け直すことなく、高さ調整することが可能となる。
【0005】ここで、本発明に係る移動式手摺り装置に
おいて、前記手摺りは金属パイプからなると共に、前記
第1、第2の端部金具の何れか一方又は双方は、実質的
に直角に曲げられた前記手摺りの端部に溶接固定される
中間座からなり、前記取付け部材は前記中間座のねじ孔
に符合する雌ねじ孔が上下方向に並べて形成された台座
とすることも可能である。これにより、手摺りを容易に
目的の高さに調整し、固定することが可能となる。ま
た、本発明に係る移動式手摺り装置において、前記手摺
りは木棒からなると共に、前記第1、第2の端部金具の
何れか一方又は双方は、前記手摺りを下から受ける受け
部を有する中間座からなり、前記取付け部材は前記中間
座のねじ孔に符合する雌ねじ孔が上下方向に並べて形成
された台座とすることも可能である。これにより、直線
的な棒状の手摺りを曲げることなく、そのまま使用で
き、容易に目的の高さに調整し、固定することが可能と
なる。
【0006】更に、本発明に係る移動式手摺り装置にお
いて、前記手摺りは金属パイプ又は木棒からなると共
に、前記取付け部材は実質的に垂直方向に配置された断
面円形の縦手摺りからなり、前記第1、第2の端部金具
の何れか一方又は双方は、前記手摺りの端部が嵌入する
受け部と該受け部と実質的に直交して前記縦手摺りを内
側に挿通する取付け管部とを有する中間金具からなっ
て、予め前記縦手摺りの上下方向に所定ピッチで設けら
れた雌ねじ孔のいずれかに前記取付け管部をねじ止めし
てもよい。これにより、溶接しにくい材料や、溶接でき
ない材料でも、手摺りの材料として使用でき、容易に目
的の高さに調整し、固定することが可能となる。ここ
で、前記縦手摺りの上下端は、柱又は壁等の建築物立面
にねじ止めされる取付け金具を介して取付けてもよい。
これにより、様々な長さや材質の縦手摺りを使用するこ
とが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。ここに、図1は本発明の一実施の形
態に係る移動式手摺り装置の正面図、図2(A)、
(B)はそれぞれ同移動式手摺り装置の手摺りと端部金
具の正面図、底面図、図3(A)、(B)、(C)はそ
れぞれ同移動式手摺り装置の中間座の正面図、側断面
図、平断面図、図4(A)、(B)はそれぞれ同移動式
手摺り装置の台座の正面図、平断面図、図5(A)、
(B)はそれぞれ同移動式手摺り装置の縦手摺りの表側
に雌ねじ孔が有る場合と裏側に雌ねじ孔が有る場合の側
断面図、図6は本発明の他の実施の形態に係る移動式手
摺り装置の正面図、図7(A)、(B)、(C)はそれ
ぞれ同移動式手摺り装置の中間座の受け部及び連結部の
正面図、側面図、底面図、図8(A)、(B)、(C)
はそれぞれ同移動式手摺り装置の中間金具の正面図、側
面図、平面図、図9(A)、(B)、(C)はそれぞれ
同移動式手摺り装置の中間座のスライド部の正面図、側
断面図、平断面図、図10(A)、(B)、(C)はそ
れぞれ同移動式手摺り装置の取付け金具の正面図、平面
図、側面図、図11は本発明の一実施の形態に係る移動
式手摺り装置の変形例の正面図、図12は本発明の他の
実施の形態に係る移動式手摺り装置の変形例の正面図で
ある。
【0008】図1に示すように、本発明の一実施の形態
に係る移動式手摺り装置10は、金属の一例であるステ
ンレスの断面円形で所定長さのパイプからなる手摺り1
1を有し、手摺り11の両端部には、それぞれ第1、第
2の端部金具の一例である中間金具12と、中間座13
とが溶接により取付けられている。さらに中間金具12
と中間座13はそれぞれ、取付け部材の一例である実質
的に垂直方向に配置された断面円形の縦手摺り14と、
取付け部材の一例である台座15を介して、柱又は壁等
の建築物立面に取付けられている。以下、これらについ
て詳細に説明する。図2(A)に示すように、中間金具
12は、縦手摺り14を内側に挿通する取付け管部12
aを有しており、縦手摺り14に沿って手摺り11を上
下方向に移動調整することが可能となる。一方、図2
(B)、図3(A)、(B)、(C)、図4(A)、
(B)に示すように、中間座13は、実質的に直角に曲
げられた手摺り11の端部に溶接固定されており、ま
た、断面が凹状で、断面凸状の台座15と互いに噛み合
い直線的に手摺り11を上下方向に移動調整することが
可能となっている。
【0009】また、図2、図3に示すように、中間金具
12と中間座13には、ねじ孔16、17がそれぞれ設
けられており、一方、図1、図4(A)、(B)、図5
(A)に示すように、縦手摺り14と台座15には、そ
れぞれこれを柱や壁等の建築物立面に取付けるためのね
じ孔18、19と、中間金具12、中間座13のねじ孔
16、17にそれぞれ符合し、しかも所定ピッチで上下
方向に並べられた雌ねじ孔20、21がそれぞれ設けら
れている。手摺り11のねじ孔16、17と、いずれか
の雌ねじ孔20、21とをそれぞれ重合させて、ねじで
固定(ねじ止め)することにより、手摺り11を容易に
所定の位置に設定することができる。これにより、手摺
り11の位置を上下方向に自由に移動調整でき、また、
柱や壁等に、手摺りの端部金具を固定する場合に生じる
ねじ孔や、接着剤の汚れ等が残ることもなくなる。
【0010】なお、ここで中間座13は断面凹状とし、
台座15は断面凸状としているが、中間座が台座上を直
線的に走行できればよいので、逆に、中間座を凸状に、
台座を凹状にすることも可能である。更に、図5(B)
に示すように、外観を考慮して、裏側に雌ねじ孔20a
を形成した縦手摺り14aを使用することも可能であ
る。また、中間金具12、中間座13、縦手摺り14、
台座15の材質は、金属製、例えばステンレス、アルミ
ニウム合金、又は、亜鉛合金等を使用することができ
る。手摺りにおいては、ステンレスの他に、例えばアル
ミニウムやアルミニウム合金等の他の金属のものも使用
できる。
【0011】また、図11に示すように、本発明の一実
施の形態に係る移動式手摺り装置10の変形例である移
動式手摺り装置60は、実質的に垂直方向に配置された
縦手摺り14に対して、左右に手摺り11を高さを変え
て設置し、手摺り11、縦手摺り14、手摺り11と、
横縦横の手摺りを連続的に取付けている。このように配
置することで、例えば、風呂、トイレ等で座ったときは
低い位置の手摺り11を持ち、次に縦手摺り14を持
ち、立ち上がったときは、高い位置の手摺り11を持つ
ことが可能となるため、手摺りの高さを頻繁に変えるこ
となく、子供から、大人、そして老人まで、安全に立ち
上がること、また、座ることが可能となる。よって、安
全性、作業性が非常に良い移動式手摺り装置を提供でき
る。また、手摺り11と柱や壁等の建築物立面との間の
距離が異なる場合、すなわち柱や壁等の建築物立面に段
差のある場合にも容易に取付け可能となる。更に、縦手
摺り14を中心として左右の手摺り11のなす角度を1
80度以外(例えば、直角)にすることで、コーナー部
分に対しても容易に取付け可能となる。なお、ここで
は、実質的に垂直方向に配置された縦手摺り14に対し
て、左右に手摺り11を取付けているが、台座15に対
して、左右に手摺り11を取付けることも可能であり、
これにより、縦手摺り14、手摺り11、手摺り11、
縦手摺り14と、縦横縦に手摺りを連続的に取付けるこ
とが可能となる。また、ここでは、左の手摺り11を高
く、右の手摺り11を低く配置しているが、左右を逆に
することで、右の手摺り11を高く、左の手摺り11を
低く配置することも可能である。
【0012】次に、図6〜図10を参照して、本発明の
他の実施の形態に係る移動式手摺り装置30について示
す。図6に示すように、移動式手摺り装置30は、断面
円形の所定長さの木棒からなる手摺り31の両端部に、
それぞれ第1、第2の端部金具の一例である中間金具3
2と、中間座33とがねじにより取付けられており、中
間金具32と中間座33はそれぞれ、取付け部材の一例
である実質的に垂直方向に配置された断面円形の縦手摺
り34と、台座35を介して、柱又は壁等の建築物立面
に取付けられている。以下、これらについて詳細に説明
する。
【0013】図6、図8(A)、(B)、(C)に示す
ように、中間金具32は、手摺り31の端部が嵌入する
受け部37と、その受け部37と実質的に直交して溶接
固定され、断面円形の縦手摺り34を内側に挿通する取
付け管部36を有し、受け部37にあけたねじ孔37a
にねじを装着して手摺り31を中間金具32に固定して
いる。これにより、溶接できない手摺り、例えば、プラ
スチックも手摺りとして利用することが可能となり、更
には、手摺り31を、縦手摺り34に沿って容易に移動
させることが可能となる。一方、図6、図7(A)、
(B)、(C)、図9(A)、(B)、(C)に示すよ
うに、中間座33は、手摺り31を下から受ける受け部
38と、この受け部38を台座35に沿って移動調整す
るスライド部39、そして、スライド部39に受け部3
8を固定する連結部40を有している。この、受け部3
8には、ねじ孔38aが設けられ、手摺り31を下から
ねじ固定できるようになっており、連結部40とは、溶
接により連結されている。また、スライド部39と連結
部40は、それぞれのねじ孔39a、40aを符合させ
て、ねじ固定している。
【0014】更に、スライド部39は、断面凹状で、台
座35は、断面凸状であるので、互いに噛み合って直線
的に手摺り31を移動調整することが可能となる。な
お、中間座が台座上を直線的に走行できればよいので、
逆に、中間座を凸状、また台座を凹状とすることも可能
である。
【0015】一方、図6、図10(A)、(B)、
(C)に示すように、縦手摺り34の上下端は、取付け
金具41により、柱又は壁等の建築物立面に取付けられ
る。この取付け金具41は、縦手摺り34の上下端を嵌
入する受け部42と、取付け金具41を柱や壁に取付け
る取付け部43とを有し、この受け部42と、取付け部
43とを連結部44に溶接することで固定している。な
お、取付け部43には、取付け金具41を柱や壁にねじ
固定するためのねじ孔43aが設けられている。これに
より、取付け金具41は縦手摺り34を上下方向から挟
んで、柱や壁等の建築物立面にねじ止めすることができ
るので、手摺り34の長さは、使用者の必要な長さのも
のを適宜使用することも可能となる。
【0016】更に、台座35には、これを柱や壁等の建
築物立面にねじで取付けるためのねじ孔35aが設けら
れている。また、中間金具32の取付け管部36と中間
座33のスライド部39には、手摺り31を所定の高さ
に固定するためのねじ孔36a、39bがそれぞれ設け
られている。これにより、手摺り31を所定の高さに移
動させた後、縦手摺り34と台座35に、それぞれ、所
定ピッチで上下方向に設けられた雌ねじ孔34a、35
bとねじ孔36a、39bとを重合させ、ねじを入れる
ことで、固定することができる。これにより、例えば、
高い位置に固定していた手摺り31を、柱や壁等の建築
物立面から取り外すことなく、低い位置に移動させ、固
定することが容易に実施できるので、柱や壁等の、ねじ
孔や接着剤の汚れが残る心配がなくなる。
【0017】また、中間金具32、中間座33、台座3
5、取付け金具41の材質は、金属製、例えばステンレ
ス、アルミニウム合金、又は、亜鉛合金等を使用するこ
とができ、縦手摺り34については、木、ステンレス、
アルミニウム合金、又は、亜鉛合金等を使用することが
可能である。また、手摺りは、木の他に金属や、プラス
チック製のものを使用できる。そして、予め移動式手摺
りを柱や壁等の建築物立面に取付けることが分かってい
るとき(一戸建てや、マンション等の建築中の建物、又
は、リフォーム等)は、直接台座の凸部のみが出た状態
で、柱や壁等の建築物立面に埋めこむことも可能であ
る。これにより、柱や壁等の建築物立面から突出した部
分が、台座の凸部のみとなるため、安全性、外観性が良
好な移動式手摺りを提供することが可能となる。
【0018】図12には、本実施の形態に係る移動式手
摺り装置30の変形例として、縦手摺り34を中心に左
右両側に高さを変えて手摺り31を取付けた移動式手摺
り装置70を示している。このような配置により、体の
動きに合わせて、低い位置の手摺り31、縦手摺り3
4、高い位置の手摺り31を順次持ち替えるだけで、手
摺りの高さを頻繁に変えることなく、子供から、大人、
そして老人まで、安全に立ち上がったり、座ったりする
ことができる。よって、安全性、作業性が非常に良い移
動式手摺り装置を提供できる。なお、この移動式手摺り
装置70においても、実質的に垂直方向に配置された縦
手摺り34に対して、左右に手摺り31を取付けている
が、台座35に対して、左右に手摺り31を取付けるこ
とも可能である。これにより、縦手摺り34、手摺り3
1、手摺り31、縦手摺り34と、縦横縦に手摺りを連
続的に取付けることが可能となる。更に、ここでは、左
の手摺り31を高く、右の手摺り31を低く配置してい
るが、左右を逆にすることで、右の手摺り31を高く、
左の手摺り31を低く配置することも可能である。
【0019】以上の実施の形態においては、第1、第2
の端部金具として中間金具、及び、中間座をそれぞれ使
用した場合について説明したが、端部金具の両方が、中
間座、又は中間金具となっても本発明は適用される。ま
た、手摺りを柱や壁等の建築物立面へ取付ける方法とし
て、取付け部材の一例である縦手摺りと台座とを同一面
上に取付ける場合について説明したが、縦手摺りの取付
ける面を、台座を取付ける面と違う面にすることで、例
えば、コーナーを有する壁等に使用することも可能であ
る。そして、縦手摺りについては、端部金具を取付ける
雌ねじ孔を、縦手摺りの表側に有する場合と、裏側に有
する場合との2例について示したが、縦手摺りの取付け
方向や、外観等を考慮して、他の方向に有することも可
能である。更に、縦手摺り、台座、中間金具、中間座等
の材料として、金属製の場合についてそれぞれ図示した
が、プラスチック溶接、接着剤、又ははめ込み等の取付
け方法を利用することで、金属製にするのではなく、木
製やプラスチック製にすることも可能である。
【0020】
【発明の効果】請求項1〜5記載の移動式手摺り装置
は、断面円形で所定長さの金属、木又はプラスチックか
らなる手摺りと、手摺りの両端部にそれぞれ設けられた
第1、第2の端部金具を有する手摺りにおいて、第1、
第2の端部金具は、端部金具を上下方向に移動調整可能
に取付けることができる取付け部材を介して、柱又は壁
等の建築物立面に取付けられている。これにより、柱や
壁に取付けた手摺りを、手摺りの高さを変えるために、
壁から取り外し取付け直すことなく、容易に高さ調整す
ることが可能となるので、柱や壁等に、ねじ孔や接着剤
の汚れが残ることがなくなる。よって、柱や壁等の外観
がよく、また瞬時に高さ調節ができるので操作性が非常
に良好となる。
【0021】特に、請求項2記載の移動式手摺において
は、手摺りは金属パイプからなると共に、第1、第2の
端部金具の何れか一方又は双方は、実質的に直角に曲げ
られた手摺りの端部に溶接固定される中間座からなり、
取付け部材を中間座のねじ孔に符合する雌ねじ孔が上下
方向に並べて形成された台座とするので、手摺りを容易
に目的の高さに調整し、固定することが可能となる。請
求項3記載の移動式手摺においては、手摺りは木棒から
なると共に、第1、第2の端部金具の何れか一方又は双
方は、手摺りを下から受ける受け部を有する中間座から
なり、取付け部材を中間座のねじ孔に符合する雌ねじ孔
が上下方向に並べて形成された台座とするので、直線的
な棒状の手摺りを曲げることなく、そのまま手摺りとし
て使用することが可能となる。これにより、製造方法が
容易で、手摺りの長さも、使用者が適宜使用しやすい長
さに調節し、取付けることが可能となる。
【0022】請求項4記載の移動式手摺においては、手
摺りは金属パイプ又は木棒からなると共に、取付け部材
は実質的に垂直方向に配置された断面円形の縦手摺りか
らなり、第1、第2の端部金具の何れか一方又は双方
は、手摺りの端部が嵌入する受け部と該受け部と実質的
に直交して縦手摺りを内側に挿通する取付け管部とを有
する中間金具からなって、予め縦手摺りの上下方向に所
定ピッチで設けられた雌ねじ孔のいずれかに取付け管部
をねじ止めするので、溶接しにくい材料や、溶接できな
い材料でも、手摺りとして使用することができる、様々
な種類の手摺りを作成することが可能となる。請求項5
記載の移動式手摺りにおいては、縦手摺りの上下端は、
柱又は壁等の建築物立面にねじ止めされる取付け金具を
介して取付けるので、様々な長さや材質の縦手摺りを使
用することが可能となる。また、縦手摺りが損傷して
も、縦手摺りの部分だけ交換が可能となるため、費用も
多くかからない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る移動式手摺り装置
の正面図である。
【図2】(A)、(B)はそれぞれ同移動式手摺り装置
の手摺りと端部金具の正面図、底面図である。
【図3】(A)、(B)、(C)はそれぞれ同移動式手
摺り装置の中間座の正面図、側断面図、平断面図であ
る。
【図4】(A)、(B)はそれぞれ同移動式手摺り装置
の台座の正面図、平断面図である。
【図5】(A)、(B)はそれぞれ同移動式手摺り装置
の縦手摺りの表側に雌ねじ孔が有る場合と、裏側に雌ね
じ孔が有る場合の側断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態に係る移動式手摺り装
置の正面図である。
【図7】(A)、(B)、(C)はそれぞれ同移動式手
摺り装置の中間座の受け部及び連結部の正面図、側面
図、底面図である。
【図8】(A)、(B)、(C)はそれぞれ同移動式手
摺り装置の中間金具の正面図、側面図、平面図である。
【図9】(A)、(B)、(C)はそれぞれ同移動式手
摺り装置の中間座のスライド部の正面図、側断面図、平
断面図である。
【図10】(A)、(B)、(C)はそれぞれ同移動式
手摺り装置の取付け金具の正面図、平面図、側面図であ
る。
【図11】本発明の一実施の形態に係る移動式手摺り装
置の変形例の正面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態に係る移動式手摺り
装置の変形例の正面図である。
【符号の説明】
10:移動式手摺り装置、11:手摺り、12:中間金
具、12a:取付け管部、13:中間座、14:縦手摺
り、14a:縦手摺り、15:台座、16:ねじ孔、1
7:ねじ孔、18:ねじ孔、19:ねじ孔、20:雌ね
じ孔、20a:雌ねじ孔、21:雌ねじ孔、30:移動
式手摺り装置、31:手摺り、32:中間金具、33:
中間座、34:縦手摺り、34a:雌ねじ孔、35:台
座、35a:ねじ孔、35b:雌ねじ孔、36:取付け
管部、36a:ねじ孔、37:受け部、37a:ねじ
孔、38:受け部、38a:ねじ孔、39:スライド
部、39a:ねじ孔、39b:ねじ孔、40:連結部、
40a:ねじ孔、41:取付け金具、42:受け部、4
3:取付け部、43a:ねじ孔、44:連結部、60:
移動式手摺り装置、70:移動式手摺り装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 星野 光之 山口県宇部市大字際波字岡ノ下1082番地の 6 有限会社星和商事内 Fターム(参考) 2E101 GG00 HH04 KK01

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面円形で所定長さの金属、木又はプラ
    スチックからなる手摺りと、該手摺りの両端部にそれぞ
    れ設けられた第1、第2の端部金具を有する手摺り装置
    において、前記第1、第2の端部金具は、該端部金具を
    上下方向に移動調整可能に取付けることができる取付け
    部材を介して、柱又は壁等の建築物立面に取付けられて
    いることを特徴とする移動式手摺り装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の移動式手摺り装置におい
    て、前記手摺りは金属パイプからなると共に、前記第
    1、第2の端部金具の何れか一方又は双方は、実質的に
    直角に曲げられた前記手摺りの端部に溶接固定される中
    間座からなり、前記取付け部材は前記中間座のねじ孔に
    符合する雌ねじ孔が上下方向に並べて形成された台座か
    らなることを特徴とする移動式手摺り装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の移動式手摺り装置におい
    て、前記手摺りは木棒からなると共に、前記第1、第2
    の端部金具の何れか一方又は双方は、前記手摺りを下か
    ら受ける受け部を有する中間座からなり、前記取付け部
    材は前記中間座のねじ孔に符合する雌ねじ孔が上下方向
    に並べて形成された台座からなることを特徴とする移動
    式手摺り装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の移動式手摺り装置におい
    て、前記手摺りは金属パイプ又は木棒からなると共に、
    前記取付け部材は実質的に垂直方向に配置された断面円
    形の縦手摺りからなり、前記第1、第2の端部金具の何
    れか一方又は双方は、前記手摺りの端部が嵌入する受け
    部と該受け部と実質的に直交して前記縦手摺りを内側に
    挿通する取付け管部とを有する中間金具からなって、予
    め前記縦手摺りの上下方向に所定ピッチで設けられた雌
    ねじ孔のいずれかに前記取付け管部をねじ止めすること
    を特徴とする移動式手摺り装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の移動式手摺り装置におい
    て、前記縦手摺りの上下端は、前記柱又は壁等の建築物
    立面にねじ止めされる取付け金具を介して取付けられて
    いることを特徴とする移動式手摺り装置。
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