JP2936096B2 - 手 摺 - Google Patents

手 摺

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JP2936096B2
JP2936096B2 JP9233197A JP9233197A JP2936096B2 JP 2936096 B2 JP2936096 B2 JP 2936096B2 JP 9233197 A JP9233197 A JP 9233197A JP 9233197 A JP9233197 A JP 9233197A JP 2936096 B2 JP2936096 B2 JP 2936096B2
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handrail
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俊男 袋
進 小西
正樹 森
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TATEYAMA ARUMINIUMU KOGYO KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に建築物への出入
りを車椅子で支障なく行えるようにしたスロープや、階
段等の坂状通路に沿って設置する手摺に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の手摺としては、坂状通路に沿っ
て中空支柱を間隔を開けて起立し、支柱の上に、笠木へ
の接合面が一定角度に傾斜した連結具を取付け、それら
連結具上に笠木を傾斜して架設し、支柱内に挿入した補
強板を利用して支柱の上部前後面に固定金具をネジ止め
し、それら固定金具に上桟を笠木の下方に且つ笠木と略
平行に取付ける構造や、その構造に加えて支柱の下部に
下桟を上桟と平行に設けた構造や、或いは前記構造の上
下桟間に手摺子や化粧板を介在する構造が知られてい
る。なお、補強板は支柱に固定金具を強固に取付ける為
のものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが笠木の傾斜角
度は施工場所によってまちまちなので、様々な傾斜角度
で笠木を保持するには、接合面の傾斜角度が異なる連結
具を予め多種類用意しておかねばならず、しかも、笠木
の複数箇所を固定する各連結具の接合面が同一傾斜面中
に存在するように支柱の取付位置を現場で微調整する煩
わしさがあった。これら理由から笠木の取付施工は厄介
で、しかも高度な技術を要する作業であった。また、固
定金具を支柱に取付ける為には、支柱内に挿入した補強
板を保持した状態でネジ止めする必要があるので、その
取付作業が面倒でもあった。
【0004】本発明は上記実情に鑑みて成されたもので
あり、その目的とするところは、笠木の取付作業、並び
に固定金具を支柱に取付ける作業を容易に行うことので
きる手摺を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、坂状通路に沿
って支柱を間隔を開けて起立し、各支柱の上に連結具を
介して笠木を架設し、各支柱の上部前後面に段違いに取
付けた固定金具を介して上桟を笠木と略平行に取付ける
手摺において、連結具は角筒形状をなす支柱の上端面に
あてがう載置部の上部に笠木接合部を揺動可能に軸支
し、載置部の下面の前後両側に、支柱内に挿入し且つ固
定金具をネジ止めする長脚と短脚とを対向して垂設して
あることを特徴とする。
【0006】また、前記連結具の笠木接合部を軸支部に
対して短脚側に傾斜する状態で笠木の裏面にあてがうよ
うに形成したものでも良い。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の手摺10は図1〜図3に
示すように、階段やスロープ等の坂状通路に沿って間隔
を開けて起立する支柱1と、各支柱1の上に取付ける連
結具2と、複数の連結具2上に通路と略平行に架設する
笠木3と、各支柱1の上部前後面(図中左右面であり、
通路の下側を向く面と通路の上側を向く面)に段違いに
取付ける固定金具4と、これら固定金具4に笠木3の下
方に且つ笠木3と略平行な状態で取付ける上桟5と、支
柱1の下部に上桟5と略平行に取付ける下桟6とを備え
たものである。また、上下桟5,6の間に化粧板若しく
は手摺子(図示せず)を介在することもある。
【0008】連結具2は断面略四角形の角筒形状をなす
支柱1の上に載置する状態で取付けられ、笠木3を任意
の傾斜角度で保持する役割と、固定金具4を支柱1に強
固に取付ける為の補強板としての役割を兼ね備えたもの
である。その具体的な構造は、支柱1の水平な上端面に
あてがう載置部21の上部に、笠木3の裏面にあてがう
接合部24を揺動可能に軸支し、載置部21の下面の前
後側に、支柱1内に挿入する長脚22と短脚23とを対
向して垂下したものである。
【0009】載置部21は支柱1の上部開口端を覆う遮
蔽板25の前後両端部間に半円形のアーチ板26を上方
に架設し、アーチ板26の頂部に起立板27を突設し、
起立板27の先端部に接合部24を揺動可能に軸支し、
遮蔽板25の下面前後両端から支柱1の肉厚分だけ夫々
中央に寄った箇所に、長短両脚22,23を支柱1の内
側面に殆ど接するように垂下してある。なお、アーチ板
26は外観を良くする為のものであり、遮蔽板25とア
ーチ板26とで半円形の中空部を形成しているが、中空
部を方形状、三角形状等の他形状にしても良い。
【0010】接合部24は方形状をなす板体の一端部を
軸支し、一端部に対して他端部を短脚23側に傾斜する
状態で笠木3にネジ止めするもので、笠木3の裏面にあ
てがう為に片面の対向縁部に沿って一対の凸条28,2
8を突設し、両凸条28,28の間に片面側から他面側
に貫通する抜孔Hを形成したものである。また、接合部
24の揺動範囲は、水平状態から約45度斜め上方に傾
斜する程度あれば使用上差し支えない。なお、軸支され
た一端部に対して他端部を長脚22側に傾斜する状態で
接合部24を笠木3にあてがうと、載置部21が邪魔に
なってネジ止め作業が行いにくいが、上述したように他
端部を短脚23側に傾斜する状態にすればネジ止め作業
を行いやすい。
【0011】連結具2は上記形状に限定されるものでは
なく、その他の形状、例えば図4に示すように長短両脚
22,23に連続する遮蔽板25の中央部に起立板27
を突設して載置部21を形成し、平板体31の下面中央
部にU字板32を連続して垂下して接合部24を形成
し、起立板27の先部とU字板32の中央部を揺動可能
に軸支した構造であっても良い。
【0012】固定金具4は支柱1にあてがう中片41の
左右両側に、一対の側片42,42を支柱1から離隔す
る方向に傾斜して延設した略コ字形状をなすもので、使
用する際には側片42の傾斜が笠木3の勾配に一致した
ものを用いる。固定金具4を支柱1に取付ける場合は、
たとえば支柱1に連結具2の長短両脚22,23を挿入
し、遮蔽板25を支柱1の上端面に載置した状態で、支
柱1と長短両脚22,23を貫通するような抜孔を現場
で笠木3の勾配を考慮して段違いに形成し、該抜孔と中
片41に開けた貫通孔とを一致させ、タッピンネジを捩
じ込むことによって固定する。また、この固定作業によ
って連結具2が支柱1に固定される。なお、上桟5はそ
の一端部内に両側片42,42を収納する状態で両者を
ビス止めすることによって取付けられる。
【0013】
【発明の効果】請求項1に記載した本発明の手摺は、支
柱上に上記した構造の連結具を短脚が坂状通路の上方側
に位置するように取付ければ、笠木接合部を笠木の裏面
にあてがうように傾けてネジ止め固定するだけで、笠木
を任意の傾斜状態で保持できる。また、支柱内に長短両
脚が補強板として挿入されているので、支柱に固定金具
を押し付けてネジ止めするだけで取付けることができ、
その結果、笠木の取付作業並びに固定金具を支柱に取付
ける作業が容易且つ効率的に行える。
【0014】請求項2に記載した手摺は、前記連結具が
笠木接合部を軸支部に対して短脚側に傾斜する状態で笠
木の裏面にあてがうように形成してあるので、連結具を
支柱に取付ける際に、連結具の取付方向を知る判断材料
として笠木接合部を用いることも、長短両脚を用いるこ
とも思いのままであり、その結果、連結具の取付作業を
一層簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の手摺を示す概略側面図である。
【図2】連結具の取付構造を示す一部切欠側面図であ
る。
【図3】本発明の手摺の要部分解斜視図である。
【図4】連結具の一例を示す側面図である。
【符号の説明】
1 支柱 2 連結具 3 笠木 4 固定金具 5 上桟 10 手摺 21 載置部 22 長脚 23 短脚 24 笠木接合部(接合部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−44462(JP,A) 実開 昭57−164109(JP,U) 特公 昭54−4179(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04F 11/18

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 坂状通路に沿って支柱(1)を間隔を開
    けて起立し、各支柱(1)の上に連結具(2)を介して
    笠木(3)を架設し、各支柱(1)の上部前後面に段違
    いに取付けた固定金具(4)を介して上桟(5)を笠木
    (3)と略平行に取付ける手摺(10)において、 連結具(2)は角筒形状をなす支柱(1)の上端面にあ
    てがう載置部(21)の上部に笠木接合部(24)を揺
    動可能に軸支し、載置部(21)の下面の前後両側に、
    支柱(1)内に挿入し且つ固定金具(4)をネジ止めす
    る長脚(22)と短脚(23)とを対向して垂設してあ
    ることを特徴とする手摺。
  2. 【請求項2】 前記連結具(2)の笠木接合部(24)
    を軸支部に対して短脚(23)側に傾斜する状態で笠木
    (3)の裏面にあてがうように形成してあることを特徴
    とする請求項1記載の手摺。
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