JP2001026317A - 部品整列装置 - Google Patents

部品整列装置

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JP2001026317A JP20008699A JP20008699A JP2001026317A JP 2001026317 A JP2001026317 A JP 2001026317A JP 20008699 A JP20008699 A JP 20008699A JP 20008699 A JP20008699 A JP 20008699A JP 2001026317 A JP2001026317 A JP 2001026317A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 落下衝撃に弱い部品、更には長さと幅の差が
小さい部品について、移送の向きを選別して整列させる
ことができる部品整列装置を提供すること。 【解決手段】 ボウル21の径外方へ向かって下向き傾
斜の広幅トラック54とその周壁53に形成した単層・
単列化部51に続いて、周壁53に整合する外周側壁6
3の下端からボウル21の径内方へ向かって下向き傾斜
で部品Qの幅より広く、広幅長さより狭い幅の帯状の選
別移送路64と、その傾斜の下端に上端面がトラック5
4と同一傾斜で外周側壁63の下端より高い位置にある
内周側壁65とを設けて一次選別部61とし、長さ方向
を移送方向に向けた部品Qは選別移送路64によって移
送し、幅方向を移送方向に向けた部品Q’は内周側の端
部を内周側壁65上に乗せる姿勢として選別する。二次
選別部7に続く三次選別部81で外周側壁83の下端よ
り低くした低内周側壁85の上端部から部品Q’をずり
落とさせて排除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は部品の整列装置に関
するものであり、更に詳しくは、落下衝撃に弱い部品に
ついて、移送の向きが正規な部品を選別して整列させ、
移送の向きが正規でない部品を排除する場合に、これを
破損させることなく排除することができ、かつ選別精度
の高い選別を行い得る整列装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図1は整列させる対象部品の一例である
電子部品Qの斜視図である。電子部品Q(以降、部品Q
と略す)の形状は、長さL=9.5mm、幅W=7.4
4mm、厚さT=3.8mmの直方体形状であり、長さ
Lと幅Wとの差が小さく、かつ銅メッキされており、落
下衝撃に弱い。そして、部品Qは図1のAにおいて矢印
で示すように、横臥した姿勢で長さLの方向を移送の向
きとして移送することが要請されており、図1のBで示
す向きの部品Qは排除されなければならない。なお、側
面または端面に立つ姿勢の部品Qも、勿論、排除され
る。従来、このような直方体形状の部品Qの移送の向き
を選別し、向きを整えて移送するには以下の従来例に示
すような方法が採用されている。
【0003】(従来例1) 図15は振動パーツフィー
ダによる部品整列装置の部品Rを整列させて移送するボ
ウル121における選別部の断面図である。なお、部品
Rは幅に比較して比較的大きい長さを有している直方体
形状のものである。ボウル121内にスパイラル状に形
成されたトラック124を、部品Rは周壁123に接触
して移送されるが、トラック124の途中において内周
側から切欠き溝125を設けて、トラック124の幅が
部分的に狭められており、長さ方向に移送される部品R
はそのまま通過し得るが、幅方向に移送される一点鎖線
の部品R’は重心がトラック124の狭幅部分から外れ
ることから、二点鎖線で示すように落下して排除される
ようにしたものである。
【0004】(従来例2) 図16は従来例1と同様な
振動パーツフィーダによる部品整列装置のボウル131
における選別部の断面図である。ボウル131内にスパ
イラル状に形成された狭幅のトラック134を部品Rは
周壁133に傾倒して移送されるが、トラック134の
途中において周壁133の所定の高さ位置に空気が常時
噴出される空気噴出孔136を設け、長さ方向を移送方
向とし空気噴出孔136よりも下方を通過する部品Rは
そのまま移送されるが、長さ方向を立てて幅方向に移送
されている一点鎖線の部品R’は噴出する空気によって
二点鎖線で示すように吹き飛ばされて排除されるように
したものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来例1および従来例
2による選別方法では、落下した部品Rが落下した箇所
で立ち姿勢となることも考慮してトラック124、13
4から落下箇所までの落差を大きくすることが必要であ
り、落下衝撃に弱い部品Qについて、その移送の向きを
選別して整列させるには適していない。また、選別する
ための切欠き溝125によるトラック124の狭幅部分
ないしは周壁133に設けられた所定の高さ位置の空気
噴出孔136は、部品Rのように長さと幅との差が比較
的大きい場合には選別精度は高いが、図1に示した部品
Qのように長さLと幅Wとの差が小さい場合には、選別
精度が大幅に低下するという問題もある。
【0006】本発明は上述の問題に鑑みてなされ、落下
衝撃に弱い部品について、移送の向きを選別しての整列
が可能であり、更には長さと幅との差が小さい部品につ
いても精度の高い選別が可能な部品整列装置を提供する
ことを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題は請求項1の
構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれ
ば、請求項1の部品整列装置は、長さと幅とが異なる部
品について、その移送の向きを選別して整列させるため
の振動フィーダからなる部品整列装置において、部品の
選別部が、下流側へ順に少なくとも、部品の移送方向に
対する一方の側方へ向かって下向き傾斜の平面状の広幅
トラックと傾斜の下端にほぼ直角に設けられた側壁とか
らなり、その途中に部品を単層、単列とする機構を備え
た単層・単列化部と、側壁に整合する第1主側壁を有
し、第1主側壁の下端から他方の側方へ向かって下向き
傾斜で部品の幅より広く部品の長さより狭い幅の帯状部
からなる第1選別移送路と、その第1選別移送路の傾斜
の下端にほぼ直角に設けられ上端部が広幅トラックとほ
ぼ同一の傾斜を有し第1主側壁の下端より高い位置にあ
る第1副側壁とからなる第1選別部と、第1主側壁に整
合する第2主側壁と、第1選別移送路に整合する第2選
別移送路と、第1副側壁にほぼ整合して設けられ上端部
が第2主側壁の下端より低い位置にある第2副側壁とか
らなる第2選別部とから構成されており、かつ、選別部
から排除される部品の落差が好ましくは前記部品の厚さ
の2〜3倍程度またはそれ以下とされている装置であ
る。このような部品整列装置は、部品に落差を与えるこ
となく部品を移送の向きによって選別し、向きが正規で
ない部品も小さい落差をずり落として排除するので、部
品は落下衝撃による損傷を受けない。また、部品を単
層、単列化させて、長さ方向を移送方向に向けている部
品は入り込み、幅方向を移送方向に向けている部品は入
り込めない幅の選別移送路によって部品の向きを選別す
るので、長さと幅との差が小さい部品についても精度高
く選別し整列させることができる。
【0008】請求項1に従属する請求項2の部品整列装
置は、第1選別部とほぼ同様に構成され、広幅トラック
の傾斜と第1選別移送路の傾斜との中間の傾斜の選別移
送路を有する選別部が、単層・単列化部と第1選別部と
の間に設けられているものである。このような部品整列
装置は、広幅トラックの傾斜と第1選別移送路の傾斜と
の間に大きい角度差がある場合に、単層・単列化部と第
1選別部との間における部品の移行を円滑化させる。請
求項1に従属する請求項3の部品整列装置は、広幅トラ
ックの上流側に、断面が上に開いた台形溝が形成されて
おり、台形溝の底面部分が部品の幅より僅かに広い幅と
されている装置である。このような部品整列装置は、台
形溝の傾斜面によって立ち姿勢で移送されてくる部品は
転倒して横臥姿勢となるほか、幅方向を移送方向に向け
ている部品は向きを変えられ、部品中における長さ方向
を移送方向に向けている部品の割合を予備的に増大させ
る。
【0009】請求項1に従属する請求項4の部品整列装
置は、第2副側壁からずり落ちる部品を後押しする空気
の噴出源が設けられている装置である。このような部品
整列装置は、排除すべき部品を円滑に落下させて排除
し、部品の整列を効率的に進行させる。
【0010】請求項1に従属する請求項5の部品整列装
置は、長さLと幅Wとの寸法比(L/W)が1.1以上
で2.0以下の範囲内にある部品を整送する装置であ
る。このような部品整列装置は、長さ方向を移送方向に
向けている部品は入り込み、幅方向を移送方向に向けて
いる部品は入り込めない溝によって部品の向きを選別す
るので、上記のように長さを幅との差が小さい部品につ
いて精度の高い選別を可能にする。請求項1に従属する
請求項6の部品整列装置は、直方体形状の部品を整列さ
せる装置である。このような部品整列装置は、部品が接
触して移送される単層・単列化部の側壁に続く第1選別
部の第1主側壁、またはそれらの中間に設ける選別部の
主側壁からの寸法によって部品の向きを選別するので、
側壁によって位置決めされ易い直方体形状の部品を高精
度で選別し整列させる。請求項1に従属する請求項7の
部品整列装置は、振動フィーダーとして捩り振動フィー
ダーが使用されており、そのボウル内のスパイラル状ト
ラック続いて選別部が同心円上に設けれているものであ
る。このような部品整列装置はコンパクトに構成され、
小さい占有面積の中で効率よく部品を整列させる。請求
項7に従属する請求項8の部品整列装置は、第2副側壁
の内周側の直下にスパイラル状トラックが形成されてい
る装置である。このような部品整列装置は排除される部
品の落差が小さくなるほか、スパイラル状トラックへの
落下後、直ぐに選別部へ戻されるので、部品の選別、整
列を効率的に進行させる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の部品整列装置は上述した
ような解決手段を具備するものであるが、以下、本発明
の部品整列装置を実施例によって図面を参照し具体的に
説明する。
【0012】(実施例) 図2は実施例の部品整列装置
1の部分破断側面図であり、図3はその平面図である。
部品整列装置1は部品Qを収容し移送するボウル21
と、これに捩り振動を与える駆動部11とからなってい
る。駆動部11においては、図2に示すように、ボウル
21の底板と一体的に接合された可動ブロック12が等
角度間隔に配置された傾斜板バネ13によって下方の固
定ブロック14と連結されている。そして、固定ブロッ
ク14上にはコイル15を巻装した電磁石16が可動ブ
ロック12の下面側に取り付けられた可動コア12cと
僅かの間隙をあけて対向するように固定されている。ま
た、駆動部11は周囲を防音カバー17で覆われてお
り、防振ゴム18を介して床面に設置されている。そし
て、コイル15に交流が通電されると、電磁石16は可
動コア12cを交番的に吸引することにより、ボウル2
1に反時計回りの捩り振動を与える。
【0013】ボウル21においては、図3に示すよう
に、底面22に部品Qが多数に収容されており(図では
簡明化のために省略して示している)、底面22の周辺
部に起点24sを有し、横臥した姿勢の部品Qを単列で
移送する幅とされたトラック24がボウル21の周壁2
3に沿ってスパイラル状に上昇して設けられてられてい
る。そして、トラック24の途中の直上には、ボウル2
1の外周側からトラック24に斜交してワイパー25が
取り付けられている。また、ワイパー25の先端部の下
方に位置してトラック24の内周側に切欠き溝26が形
成されいる。すなわち、図3における[4]−[4]線
方向の断面図である図4も参照して、ワイパー25はボ
ウル21の周縁部の切欠き部27の一面にボルト25b
で根元部を固定して取り付けられており、ワイパー25
の下端縁とトラック24の移送面との間は横臥した姿勢
の部品Qが単層でのみ通過し得る間隙とされている。そ
して、ワイパー25に衝突する部品Qはワイパー25に
沿って移送され、切欠き溝26を経由してボウル21の
底面22へ落下する。この場合も含めて、以降の選別過
程で排除される部品Qの落差は部品Qの厚さの2〜3倍
程度またはそれ以下としている。しかし、一般に部品が
耐え得る落差は部品の種類によって異なり、一概には規
定し得ない。
【0014】ワイパー25の下流側には早出しゲート3
1が取り付けられている。図3における[5]−[5]
線方向の断面図である図5も参照して、ボウル21の周
縁部を切り欠いて排出路33が形成され、その上流側に
ボルト34bによって固定されて排出路33の上方へ延
びる取付け部材34の上下方向の長穴34hを挿通する
摘み付きボルト35によって早出しゲート31が取り付
けられている。すなわち、摘み付きボルト35を緩めて
早出しゲート31を上方へ移動させることにより、トラ
ック24を移送されてくる部品Qは早出しゲート31の
下方を通過し排出路33を経て取り出される。早出しゲ
ート31は作業中断時、品種切り替え時等に、ボウル2
1の底面22に残る部品Qを系外へ取り出すためのもの
であり、定常時には使用されない。なお、早出しゲート
31の下端の切欠き32は、早出しゲート31の開閉と
は無関係に、部品Qに同伴されてくる小片異物等の排出
口となるものである。
【0015】早出しゲート31の下流側には、トラック
24に接続して断面形状が上に開いた台形の台形溝41
が形成されている。図3における[6]−[6]線方向
の断面図である図6、および、台形溝41部分の拡大平
面図である図7を参照して、台形溝41はその底面42
の下流端を除く周囲に傾斜面43を有し、底面44の幅
は部品Qの幅Wより僅かに大とされている。従って、長
さ方向を移送方向としてる部品Qは底面44を移送され
るが、図7に示すように、長さ方向が移送方向でない一
点鎖線で示す部品Q1 は両側の傾斜面43に接触する部
分が振動を受けて移送される間に傾斜面43に沿って下
方へ導かれ、二点鎖線で示す部品Q2 のように移送の向
きが変えられる。従って、台形溝41を通過する間に、
部品Qの中で長さ方向を移送方向とするものの割合が増
大される。また、上流側のトラック24から部品Qが端
面または側面に立って移送されてくる場合、部品Qは傾
斜面43において転倒し、横臥した姿勢となって移送さ
れるようになる。
【0016】なお、台形溝41を設けた部分には光ファ
イバーによる部品検知センサー45が設置されている。
図7にも部品検知センサー45が部分破断されて示され
ているが、図3における[8]−[8]線方向の断面図
である図8を参照して、ボウル21の周縁部に固定した
支柱48にサポート47がボウル21の径方向の長穴4
7hを挿通するボルト47bによって固定され、サポー
ト47の先端部に部品検知センサー45が上下位置を調
整可能にネジ止めされている。部品検知センサー45の
レンズ46を経由する光が部品Qに照射され、部品Qの
反射率で反射された反射光がレンズ46を経由して部品
検知センサー45に戻るが、部品Qの反射率とボウル2
1の底面22の反射率とが異なることにより部品Qの存
在状態が検知される。そして部品Qの欠乏が検知される
場合には、図示しないホッパーからボウル21内へ部品
Qが補充されるようになっている。
【0017】台形溝41の下流端には部品Qの単層・単
列化部51が接続されている。すなわち、図3、および
図3における[9]−[9]線方向の断面図である図9
を参照して、単層・単列化部51においては、ボウル2
1の周縁部の面を低くした切下げ面28に下方からのボ
ルト50bによってトラックブロック50が固定されて
おり、そのトラックブロック50にボウル21の径外方
へ向かって下向きの傾斜角度10度の広幅トラック54
と、その広幅トラック54の傾斜の下端に直角な周壁5
3とが形成されており、部品Qは周壁53に接して移送
される。なお、図3にも示すように、台形溝41から移
送されてくる部品Qに対して周壁53の上流端が障害と
ならないように、周壁53の上流端部が部分的に斜面5
3eを形成して削られている。
【0018】そして、広幅トラック54の途中の直上に
は、ボウル21の外周側から広幅トラック54と斜交し
てワイパー55が取り付けられており、広幅トラック5
4の内周側にはボウル21内へ向かって下向きの傾斜面
57が設けられている。すなわち、図3における[1
0]−[10]線方向の断面図である図10を参照し
て、トラックブロック50の周壁53の頂部にボルト5
6bで固定した取付け部材56に対してワイパー55が
ボルト55bで取り付けられている。ワイパー55の下
端縁と広幅トラック54の移送面との間隙は横臥した姿
勢の部品Qが単層でのみ通過し得る間隔とされており、
重なって上層にある部品Qはワイパー55に衝突した
後、ワイパー55に沿って広幅トラック54の内周側へ
導かれ、傾斜面57を滑落して排除されるようになって
いる。また、広幅トラック54は内周側の傾斜面57に
よって形成された狭幅部分において部品Qが単列でのみ
通過し得るようになっている。
【0019】単層・単列化部51の下流側には一次選別
部61が接続されている。図3における[11]−[1
1]線方向の断面図である図11を参照して、ボウル2
1の周縁部の面を更に低くした切下げ面29上に下方か
らのボルト60bで固定されたトラックブロック60
に、請求項2の選別部に相当する一次選別部61が形成
されている。トラックブロック60には、上流側の周壁
53の下端と整合する位置にある外周側壁63の下端か
らボウル21の径内方へ向かって下向きの傾斜角度5度
として、部品Qの幅Wよりは広く部品Qの長さLよりは
狭い幅とした帯状の選別移送路64が形成されており、
傾斜の下端には内周側壁65が直角に設けられ、その上
端面は上流側の広幅トラック54の傾斜と同一の傾斜角
とされている。従って、長さ方向を移送の向きとする部
品Qは、図11のAに示すように、選別移送路64内を
移送され、幅方向を移送の向きとする部品Q’は、図1
1のBに示すように、外周側の端部の下側の稜線Rを外
周側壁63の下端に接し、内周側の端部は内周側壁65
の上端面に乗せて、選別移送路64を跨ぐ姿勢となって
移送される。
【0020】一次選別部61の下流側には請求項1の第
1選別部に相当する二次選別部71が接続されている。
図3における[12]−[12]線方向の断面図である
図12を参照し、ボウル21の周縁部の切下げ面29上
に下方からのボルト70bで固定されたトラックブロッ
ク70に二次選別部71が形成されている。二次選別部
71の垂直な外周側壁73の下端は上流側の外周側壁6
3の下端と整合する位置にあり、上流側の選別移送路6
4と同様、部品Qの幅Wよりは広く部品Qの長さLより
は狭い幅の選別移送路74が外周側壁73の下端からボ
ウル21の径内方へ向かって下向きの傾斜角度20度で
形成されており、その傾斜の下端に直角に内周側壁75
が形成されている。なお、外周側壁73を垂直にしてい
るのは選別移送路74の傾斜角度を大にしたことにより
内周側壁75の上端部がボウル21内の方へ若干シフト
したことを補償するためである。このような補償は、部
品の長さが幅に比較して若干大きい場合や、選別移送路
の傾斜角度が浅い場合には、勿論、必要としない。上記
のような二次選別部71において、長さ方向を移送の向
きとする部品Qは、図12のAに示すように、選別移送
路74を内周側壁75に接して移送され、幅方向を移送
の向きとする部品Q’は、図12のBに示すように、外
周側の端部を外周側壁73と選別移送路74とに接し、
内周側の端部は内周側壁75の上端部に乗せて、選別移
送路74を跨ぐ姿勢で移送される。
【0021】二次選別部71には請求項1の第2選別部
に相当する三次選別部81が接続されている。図3にお
ける[13]−[13]線方向の断面図である図13に
示すように、ボウル21の周縁部の切下げ面29に固定
されたトラックブロック80に三次選別部81が形成さ
れている。トラックブロック80には上流側の選別移送
路74に接続して同様な断面形状の選別移送路84が形
成されており、選別移送路84の内周側には、上端部の
高さを外周側壁83の下端より低いレベルまで下げた低
内周側壁85が設けられ、上流側の内周側壁75に続く
位置に設けられている。従って、長さ方向を移送方向に
向けている部品Qは、図13のAに示すように、選別移
送路84内を移送されるが、幅方向を移送方向に向けて
いる部品Q’は、図13のBに示すように、低内周側壁
85上からその内周側へずり落ち、一点鎖線、二点鎖線
で示すように、ボウル21の周縁部の切下げ面29を経
て一周下方のトラック24へ落下することにより排除さ
れる。この時、図13に示すように、部品Q’がずり落
ちる箇所のボウル21内には上昇過程にあるトラック2
4を設けて部品Q’の受ける落下衝撃を小さくしてい
る。
【0022】そして、図13に示すように、ボウル21
の周縁部の下面に圧縮空気配管89の継手88が挿入螺
着されており、トラックブロック80に設けた連通孔8
7から外周側壁83の所定の高さ位置に開口する水平方
向の空気噴出孔86から空気が常時噴出されている。図
13のAに示すように、長さ方向を移送方向に向けて選
別移送路84を移送される部品Qは噴出される空気を浴
びても、低内周側壁85によって受け止められて選別移
送路84から外れることはない。他方、図13のBに示
すように、幅方向を移送方向に向けており、低内周側壁
85をずり落ちる部品Q’は、噴出される空気によって
後押しされて一層円滑に排除される。なお、同様な空気
噴出孔は三次選別部81の上流部と下流部に設けられて
おり、それら二箇所の位置は図3において空気噴出孔8
6A、86Bとして示した。なお、これらの噴出空気は
後押しのためのものであり、従来例2のように部品を吹
き飛ばすものではないので、噴出箇所へ順次送り込まれ
てくる部品Qに対して噴出空気が障害物的に作用するこ
とはなく、部品Qの排除は極めて円滑に行われる。
【0023】三次選別部81の下流側には排出部91が
接続されている。すなわち、図3における[14]−
[14]線方向の断面図である図14を参照して、ボウ
ル21の周縁の切下げ面29にネジ90bで固定された
トラックブロック90に移送面を水平とした排出トラッ
ク94が溝状に形成されている。なお、図13に示した
ボウル21の径内方へ向かって下向きに20度の傾斜と
なっている上流側の選別移送路84は、図示せずとも、
下流部において選別移送路84の移送面が捻られて水平
面とされて排出トラック94に続いている。排出トラッ
ク94は部品Qの幅Wよりは広く部品Qの長さLよりは
狭い幅とされている。更には、トラックブロック90の
外周部にローレット付きの摘みネジ96で固定された取
付け部材97に対してネジ98bによって抑えプレート
98が取り付けられており、その下端面は排出トラック
94を横臥した姿勢て長さ方向を移送方向に向けた部品
Qが単層でのみ通過し得る高さとされている。
【0024】実施例の形態の部品整列装置1は以上のよ
うに構成されるが、次にその作用を説明する。なお、図
2、図3において、ボウル21内には多数の部品Qが収
容され、駆動部11のコイル15には交流が通電されて
ボウル21に反時計方向の捩り振動が与えられており、
また圧縮空気配管89からの空気が2か所の空気噴出孔
86から常時噴出され部品検知センサー45も作動状態
にあるものとする。
【0025】図3を参照して、ボウル21内の部品Qは
捩り振動を受けて底面22を周辺部へ移動されると共に
矢印mで示す方向へ移送され、起点24sからスパイラ
ル状に形成されているトラック24に乗る。トラック2
4は横臥した姿勢の部品Qが単列で移送される幅とされ
ているが、この時点において、移送される部品Qは横臥
した姿勢で長さ方向を移送方向に向けているもの、幅方
向を移送方向に向けているもののほか、側面や端面に立
つ姿勢のもの、ないしは多層に積み重なりっているもの
が存在する。
【0026】部品Qはトラック24を移送されてワイパ
ー25に到達するが、図4に示すように、トラック24
の移送面とワイパー25の下端縁との間は横臥した姿勢
の部品Qが単層でのみ通過し得る間隔とされているの
で、単層の横臥した姿勢で長さ方向を移送方向に向けて
いる部品Q、同じく幅方向を移送方向に向けている部品
Qはそのままワイパー25の下を通過して下流側へ移送
される。部品Qが重なっている場合には、最下層の部品
Qはワイパー25の下を通過するが上層の部品Qはワイ
パー25に衝突して崩されて単層化されるか、衝突した
後、ワイパー25に沿って移送され、切欠き溝27を経
てボウル21の底面22へ落下し排除される。すなわ
ち、落下する部品Qも切欠き溝27によって落下衝撃を
弱められて排除される。そのほか、側面や端面に立って
移送されてくる部品Qもワイパー25に衝突した後、横
臥した姿勢とされるか、または立ち姿勢のままワイパー
25に沿って移送されて上述の上層の部品Qと同様に排
除される。
【0027】ワイパー25の下を過した部品Qはそのま
まトラック24を移送され早出しゲート31に至るが、
定常的な作業では部品Qは早出しゲート31に接してそ
のまま通過し、小片異物が共存する場合には、小片異物
のみが早出しゲート31の下端の切欠き32を経て排出
路33へ排除される。
【0028】早出しゲート31を通過した部品Qは続く
台形溝41に至り、図6、図7に示すように、トラック
24から台形溝41内へ入り込む。長さ方向を移送方向
に向けている部品Qはそのまま台形溝41の底面44上
を移送される。 底面44の周囲に段差としての傾斜面
43が存在することから、立ち姿勢の部品Qがある場合
にはこれらは傾斜面43で転倒して横臥姿勢とされる。
また、図7に示すように、長さ方向が移送方向を向いて
いない一点鎖線で示す部品Q1 は四隅部の何れかが傾斜
面43上にあり、重力下に振動されて傾斜面43を下方
へ移動されることから二点鎖線で示す部品Q2 のように
移送の向きを変える。従って、台形溝41の下流端部に
おいては部品Qの中で長さ方向を移送方向に向けた部品
Qの割合が増大される。
【0029】台形溝41を通過した部品Qは若干の段差
を落下して下流側の単層・単列化部51へ移行される。
すなわち、図9に示すように、部品Qは単層・単列化部
51をその周壁53に接して広幅トラック54を移送さ
れ、図3に示すように、広幅トラック54の途中に設け
られているワイパー55に至る。図10に示すように、
ワイパー55の下端縁と広幅トラック54の移送面との
間は横臥した姿勢の部品Qが単層でのみ通過し得る間隔
とされているので、単層の横臥した姿勢で長さ方向を移
送方向に向けている部品Q、同じく幅方向を移送方向に
向けている部品Qはそのままワイパー55の下を通過し
て下流側へ移送される。部品Qが重なっている場合に
は、最下層の部品Qはワイパー55の下を通過するが上
層の部品Qはワイパー55に衝突して崩されて単層化さ
れるか、衝突した後、ワイパー55に沿って移送され、
傾斜面57を滑落してボウル21の周縁部の切下げ面2
8を経由しボウル21内へ落下して排除される。すなわ
ち、落下する部品Qは切下げ面28を経由することによ
り落下衝撃を弱められて排除される。そのほか、側面や
端面に立って移送されてくる部品Qが存在する場合、こ
れらもワイパー55に衝突した後、横臥した姿勢とされ
るか、または立ち姿勢のままワイパー55に沿って移送
され、上層の部品Qと同様に排除される。そして、広幅
トラック54において傾斜面57で幅の狭められた狭幅
部分では部品Qが単列でのみ移送され、内周側で多列に
なっている部品Qは傾斜面57を滑落して排除される。
すなわち、単層・単列化部51を通過した部品Qは横臥
した姿勢で単層、単列となっている。
【0030】単層・単列化部51を通過した部品Qは続
く一次選別部61へ移送される。図11に示すように、
選別移送路64は上流側の周壁53の下端と整合した位
置にある外周側壁63の下端からボウル21の径内方へ
向かって下向きの傾斜角度5度として、部品Qの幅Wよ
りは広く部品Qの長さLよりは狭い幅に形成されている
ので、長さ方向を移送方向に向けている部品Qは、図1
1のAに示すように、選別移送路64内を内周側壁65
に接して移送され、幅方向を移送方向に向けている部品
Q’は、図11のBに示すように、外周側の端部の下側
の稜線Rを外周側壁63の下端に接し、内周側の端部は
内周側壁65の上端面に乗せて選別移送路64を跨ぐ姿
勢で移送される。すなわち、移送の向きの異なる部品Q
は異なった姿勢となって移送されるようになる。
【0031】一次選別部61を通過した部品Qはこれに
接続された図12に示す二次選別部71を移送される。
すなわち、長さ方向を移送方向とする部品Qは、図12
のAに示すように、二次選別部71において径内方へ向
かって下向きの傾斜角度20度の選別移送路74を移送
され、幅方向を移送方向とする部品Q’は、図12のB
に示すように、外周側の端部を外周側壁73と選別移送
路74とに接触させ、内周側の端部を内周側壁75に乗
せて移送される。この時、部品Qの内周側の端部は外周
側壁の下端より高い位置にあるので部品Qは内周側へ落
下することなく安定に移送される。
【0032】二次選別部71を通過した部品Qはこれに
接続された図13の三次選別部81を移送される。すな
わち、長さ方向を移送方向とする部品Qは、図13のA
に示すように、上流側の選別移送路74と整合して設け
られた選別移送路84を移送される。また、幅方向を移
送方向とする部品Qは、図13のBに示すように、外周
側壁83の下端より低いレベルとされた低内周側壁85
の上端部からずり落ち、ボウル21の周縁部の切下げ面
29を経由して一周下方のトラック24へ落下すること
により、落下衝撃を弱めて排除される。また、三次選別
部81では図3において空気噴出孔86A、86Bとし
て示した二箇所において空気がほぼ水平方向に噴出され
ている。この空気噴出箇所において、図13のAに示す
ように、長さ方向を移送方向とする部品Qは、噴出空気
を浴びても低内周側壁85によって係止されるので、選
別移送路84から逸脱することはなく移送される。一
方、幅方向を移送方向とする部品Q’は、図13のBに
示すように、低内周側壁85からずり落ちる過程におい
て、噴出される空気によって後押しされるので、部品Q
の排除は極めて円滑に進行する。このようにして、横臥
した姿勢で単層、単列化され長さ方向を移送方向に向け
た部品Qは下流側へ移送され、下流部で捻られて水平面
とされた選別移送路84によって下流側の排出部91へ
送り込まれる。
【0033】三次選別部81を通過した部品Qはそのま
ま図14に示す排出路91内へ送り込まれる。排出路9
1においては、排出トラック94の幅が部品Qの幅Wよ
りは広く部品Qの長さLよりは狭い幅とされているほ
か、上方から垂下される抑えプレート98の下端面と排
出トラック94の移送面との間を横臥した部品Qが単層
でのみ通過し得る間隔とされているので、部品Qはその
姿勢を乱されることなく移送され、その下流端から所定
の向きに整列された状態で円滑に排出される。
【0034】本実施例による部品整列装置1は以上の様
に構成され作用するが、勿論、本発明はこれに限られる
ことなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が
可能である。
【0035】例えば本実施例においては、部品を長さ方
向に整列させる部品整列装置を例示したが、部品を幅方
向に整列させる部品整列装置とすることは極めて容易で
あり、そのような部品整列装置も本発明に含まれる。ま
た本実施例においては、一次選別部61から三次選別部
81までをそれぞれ独立したトラックブロックに形成さ
せたが、1本のトラックブロックに2個以上の選別部を
形成させるようにしてもよい。
【0036】また本実施例においては、単層・単列化部
51において、広幅トラック54にワイパー55と傾斜
面57とを設けて部品Qを単層、単列化させたが、部品
Qを単層、単列化させる方法はこれに限られず、如何な
る方法であってもよい。例えば部品が単層、単列でのみ
通過し得る断面形状のトンネルを設けてもよい。また本
実施例においては、空気の噴出を外周側壁83に開口さ
せた空気噴出孔86によったが、これ以外の方法として
もよく、例えば空気噴出ノズルを別途に設けてもよい。
【0037】また本実施例においては、振動フィーダー
として一般的な捩り振動フィーダーを採用したが、これ
を楕円振動フィーダーとしてもよく、また直線振動フィ
ーダや、互いに逆方向に移送する二基の直線振動フィー
ダを併列に組み合わせて部品を循環させ一部を排出させ
る循環式直線振動フィーダにおいても本発明は適用され
る。
【0038】また本実施例においては、単層・単列化部
51に続いて一次選別部61、二次選別部71、三次選
別部81を設けたが、単層・単列化部51の広幅トラッ
ク54の傾斜角度(ボウル21の径外方へ向かって下向
き10度)と、二次選別部71の選別移送路74の傾斜
角度(ボウル21の径内方へ向かって下向き20度)を
浅くすることが可能な場合には、一次選別部61を省略
することができる。
【0039】また本実施例においては、直方体形状の部
品Qを整列対象物として取り上げたが、本発明の部品整
列装置は直方体形状以外の部品も整列対象物とし得る。
例えば、斜方形状の板状体、楕円形状の板状体、その
他、長さと幅とが規定される形状のものについて移送の
向きを選別して整列させることができる。
【0040】
【発明の効果】本発明の部品整列装置は上述したような
形態で実施され、以下に述べるような効果を奏する。
【0041】請求項1の部品整列装置によれば、落下衝
撃に弱い部品を移送の向きによって選別し、正規でない
移送の向きの部品を排除するに際し小さい落差によって
排除するので、部品が落下衝撃によって損傷を受けず、
リターンさせて再度選別にかけることができる。また、
長さ方向を移送方向に向けている部品は入り込み、幅方
向を移送方向に向けている部品は入り込めない幅の選別
移送路によって部品の移送の向きを選別するので、長さ
と幅との差が小さい部品についても精度高く選別するこ
とができる。
【0042】請求項2の部品整列装置によれば、単層・
単列化部と第1選別部との間に、広幅トラックの傾斜と
第1選別移送路の傾斜との中間の傾斜の選別移送路を有
する選別部が設けられているので、広幅トラックの傾斜
と第1選別移送路の傾斜との差が大きい場合に、単層・
単列化部と第1選別部との間における部品の移行を円滑
化させ、選別および整列を効率的に進行させる。請求項
3の部品整列装置によれば、長さ方向を移送の向きとす
る正規の部品を選別する選別部に送り込む前に、あらか
じめ台形溝によって部品中に含まれる正規の部品の割合
を増大させるので、部品を高い効率で整列させることが
できる。請求項4の部品整列装置によれば、選別されて
内周側壁からずり落ちる部品に対し、後方から空気を噴
出させて後押しするので、部品の選別、排除を円滑に進
行させる。
【0043】請求項5の部品整列装置によれば、長さ方
向を移送方向に向けている部品は入り込み、幅方向を移
送方向に向けている部品は入り込めない溝によって部品
の向きを選別するので、部品の長さと幅の寸法差によっ
ては高い選別精度を得難い部品、すなわち、長さLと幅
Wとの寸法比(L/W)が1.1以上で2.0以下の範
囲内にある部品について、部品の移送の向きを精度高く
選別する。請求項6の部品整列装置によれば、部品が接
触して移送される単層・単列化部の側壁に続く第1選別
部の主側壁、またはそれらの中間に設ける選別部の主側
壁からの寸法によって部品の向きを選別するので、側壁
によって位置決めされ易い直方体形状の部品を高い効率
と高い精度で整列させる。
【0044】請求項7の部品整列装置によれば、振動フ
ィーダーとして捩り振動フィーダーが採用されており、
ボウル内のスパイラル状トラックに続いて選別部が同心
円上に設けられてコンパクトに構成されており、小さい
占有面積の中で効率よく部品を整列させる。請求項8の
部品整列装置によれば、移送の向きが正規でない部品を
ずり落とさせて選別する第2副側壁の内周側の直下にボ
ウル内のスパイラル状トラックが設けられているので、
排除される部品の落差が小さく落下衝撃を受け難いほ
か、トラックへ落ちたあと直ぐに選別のための第1選別
部へ戻されるので、選別および選別後の整列を効率的に
進行させる。
【図面の簡単な説明】
【図1】整列対象部品の斜視図であり、Aは正規な移送
の向きにある部品、Bは正規でない移送の向きにある部
品を示す。
【図2】部品整列装置の部分破断側面図である。
【図3】同平面図である。
【図4】図3における[4]−[4]線方向の断面図で
ある。
【図5】図3における[5]−[5]線方向の断面図で
ある。
【図6】図3における[6]−[6]線方向の断面図で
ある。
【図7】台形溝部の拡大平面図である。
【図8】図3における[8]−[8]線方向の断面図で
ある。
【図9】図3における[9]−[9]線方向の断面図で
ある。
【図10】図3における[10]−[10]線方向の断
面図である。
【図11】図3における[11]−[11]線方向の断
面図であり、Aは正規な移送の向きにある部品、Bは正
規でない移送の向きにある部品の移送を示す。
【図12】図3における[12]−[12]線方向の断
面図であり、Aは正規な移送の向きにある部品、Bは正
規でない移送の向きにある部品の移送を示す。
【図13】図3における[13]−[13]線方向の断
面図であり、Aは正規な移送の向きにある部品、Bは正
規でない移送の向きにある部品の移送を示す。
【図14】図3における[14]−[14]線方向の断
面図である。
【図15】従来例1の部品整列装置の選別部の断面図で
ある。
【図16】従来例2の部品整列装置の選別部の断面図で
ある。
【符号の説明】
1 部品整列装置 41 台形溝 51 単層・単列化部 54 広幅トラック 55 ワイパー 57 傾斜面 61 一次選別部 63 外周側壁 64 選別移送路 65 内周側壁 71 二次選別部 73 外周側壁 74 選別移送路 75 内周側壁 81 三次選別部 83 外周側壁 84 選別移送路 85 低内周側壁 86 空気噴出孔 91 排出部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長さと幅とが異なる部品について、その
    移送の向きを選別して整列させるための振動フィーダか
    らなる部品整列装置において、 前記部品の選別部が、下流側へ順に少なくとも、 前記部品の移送方向に対する一方の側方へ向かって下向
    き傾斜の平面状の広幅トラックと前記傾斜の下端にほぼ
    直角に設けられた側壁とからなり、その途中に前記部品
    を単層、単列とする機構を備えた単層・単列化部と前記
    側壁に整合する第1主側壁を有し、前記第1主側壁の下
    端から他方の側方へ向かって下向き傾斜で前記部品の幅
    より広く前記部品の長さより狭い幅の帯状部からなる第
    1選別移送路と、該第1選別移送路の傾斜の下端にほぼ
    直角に設けられ上端部が前記広幅トラックとほぼ同一の
    傾斜を有し前記第1主側壁の下端より高い位置にある第
    1副側壁とからなる第1選別部と、 前記第1主側壁に整合する第2主側壁と、前記第1選別
    移送路に整合する第2選別移送路と、前記第1副側壁に
    ほぼ整合して設けられ上端部が前記第2主周側壁の下端
    より低い位置にある第2副側壁とからなる第2選別部と
    から構成されており、 かつ、前記選別部から排除される前記部品の落差が好ま
    しくは前記部品の厚さの2〜3倍程度またはそれ以下と
    されていることを特徴とする部品整列装置。
  2. 【請求項2】 前記広幅トラックの傾斜と前記第1選別
    移送路の傾斜との中間の傾斜の選別移送路を有し、それ
    以外は前記第1選別部と同様に構成されている選別部が
    前記単層・単列化部と前記第1選別部との間に設けられ
    ている請求項1に記載の部品整列装置。
  3. 【請求項3】 前記広幅トラックの上流側に断面が上に
    開いた台形溝が前記っ部品の移送路として形成されてお
    り、前記台形溝の底面部の幅が前記部品の幅より僅かに
    広い幅とされている請求項1または請求項2に記載の部
    品整列装置。
  4. 【請求項4】 前記第2副側壁からずり落ちる前記部品
    を後押しするための空気の噴出源が設けられている請求
    項1から請求項3までの何れかに記載の部品整列装置。
  5. 【請求項5】 前記部品の長さLと幅Wとの寸法比(L
    /W)が1.1以上で2.0以下の範囲内にある請求項
    1から請求項4までの何れかに記載の部品整列装置。
  6. 【請求項6】 前記部品が直方体形状である請求項1か
    ら請求項5までの何れかに記載の部品整列装置。
  7. 【請求項7】 前記振動フィーダが捩り振動フィーダで
    あり、前記選別部がボウル内のスパイラル状トラックに
    続いて同心円上に設けられている請求項1から請求項6
    までの何れかに記載の部品整列装置。
  8. 【請求項8】 前記第2副側壁の内周側の直下に前記ス
    パイラル状トラックが設けられている請求項7に記載の
    部品整列装置。
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