JP2001025824A - 折曲げ長さ計測方法および折曲げ長さ計測装置並びに折曲げ加工方法および折曲げ加工機 - Google Patents

折曲げ長さ計測方法および折曲げ長さ計測装置並びに折曲げ加工方法および折曲げ加工機

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JP2001025824A
JP2001025824A JP11202252A JP20225299A JP2001025824A JP 2001025824 A JP2001025824 A JP 2001025824A JP 11202252 A JP11202252 A JP 11202252A JP 20225299 A JP20225299 A JP 20225299A JP 2001025824 A JP2001025824 A JP 2001025824A
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JP
Japan
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work
laser
bending
die
measuring device
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JP11202252A
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English (en)
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Katsumi Koyama
勝巳 小山
Junichi Koyama
純一 小山
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Amada Co Ltd
Amada Engineering Center Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折曲げ加工中に機械を停止させることなく自
動で折曲げ長さを補正して作業者の負担を軽減し機械の
稼働率を上げると共に高精度の折曲げ加工を行うことの
できる折曲げ長さ計測方法および折曲げ長さ計測装置並
びに折曲げ加工方法および折曲げ加工機を提供する。 【解決手段】 ダイDの上に位置決めされたワークWを
パンチPとの協働で折曲げ加工を行っている時に、ワー
クWの傾斜した両側面にレーザ測長器41からレーザ光
LB移動させながら照射して複数点について距離を検出
し、この距離およびレーザ測長器41の座標からワーク
Wの両側面の直線式を求め、両直線の交点PCの座標と
ワークWの先端点WEの座標から折曲げ長さLFを算出
する。ワークWの先端点WEは、レーザ光LBを移動さ
せて測定される距離が急激に増加する点をと判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワークをV字状
に折り曲げ加工する際の、折曲げ長さ計測方法および折
曲げ長さ計測装置並びに折曲げ加工方法および折曲げ加
工機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図14を参照するに、従来より、折曲げ
加工機としてのプレスブレーキを用いてパンチPとダイ
Dの協働により板状のワークWの曲げ加工を行う場合に
は、以下のようにして行うのが一般的である。
【0003】まず、折曲げ加工を開始したら(ステップ
SS)、バックゲージ101を所定位置に設定し(ステ
ップS101)、バックゲージ101の突当て103に
ワークWを当接せしめて位置決めを行う(ステップS1
02)。そして、パンチPの下降あるいはダイDの上昇
によりワークWに折曲げ加工を行う(ステップS10
3)。
【0004】パンチPをダイDから離して(ステップS
104)、ワークWを取り出し(ステップS105)、
曲げられたフランジFRの長さLFを計測して(ステッ
プS106)、目標値の範囲内か否かを判断し(ステッ
プS107)、計測値が範囲内に入っていれば折曲げ加
工を終了する(ステップSE)。計測値が範囲内に入っ
ていない場合には、バックゲージ101の位置を補正し
て(ステップS108)ステップS103に戻り、以後
の工程を計測値が範囲内に入るまで繰り返す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこのよう
な従来の技術にあっては、一旦折曲げ加工したワークW
を取り出してからフランジFRの長さを計測するので、
折曲げ角度が90度に近くないと正確な計測ができない
(図15)という問題がある。
【0006】また、目標折曲げ角度が直角でない場合に
は、3次元測定器を用いない限り正確な計測を行うのが
困難である(図16(A)、(B)参照)という問題が
ある。
【0007】さらに、プレスブレーキから取り出して計
測し、補正を入力することは作業者が行うので、時間を
要し、機械の稼働率を低下させるという問題がある。ま
た、このとき、入力ミスをおこすおそれもある。
【0008】またさらに、パンチPおよびダイDの芯と
バックゲージ101の突当て103との寸法が正確でな
いおそれがある。すなわち、パンチPやダイDの加工や
バックゲージ101のストレッチの加工等に加工誤差が
ある場合がある。
【0009】この発明の目的は、以上のような従来の技
術に着目してなされたものであり、折曲げ加工中に機械
を停止させることなく自動で折曲げ長さを補正すること
により作業者の負担を軽減し機械の稼働率を上げると共
に高精度の折曲げ加工を行うことのできる折曲げ長さ計
測方法および折曲げ長さ計測装置並びに折曲げ加工方法
および折曲げ加工機を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1による発明の折曲げ長さ計測方法は、板
状のワークの折曲げ加工を行うためのダイ溝を備えたダ
イの上記ダイ溝へパンチによってワークを押圧して上記
ワークをV字形状に折曲げ加工時に、前記ワークの傾斜
した両側面の各々複数箇所に基準位置のレーザ測長器か
らレーザ光を照射して、このレーザ測長器から前記ワー
クの両側面までの距離を検出し、この検出された距離お
よび前記レーザ測長器の座標等から前記ワークの両側面
における前記レーザ光を照射された点の座標を求めると
共に折曲げられたワークの先端点の座標を求め、各々得
られた複数点の座標から両側面を示す直線式を求め、両
直線の交点の座標と前記ワークの先端点の座標から折曲
げ長さを算出すること、を特徴とするものである。
【0011】従って、ダイの上に位置決めされたワーク
をパンチによりダイ溝へ押圧してV字形状に折曲げ加工
を行っている時に、ダイの上に位置決めされたワークの
傾斜した両側面にレーザ測長器からレーザ光を照射しこ
のレーザ光を移動させて複数点について距離を検出し、
この距離およびレーザ測長器の座標等からワークの両側
面の直線式を求め、両直線の交点の座標とワークの先端
点の座標から折曲げ長さを算出する。また、レーザ光を
移動させてワークの先端部と判断して座標を求め、先に
求めた交点の座標と先端部の座標から折曲げ長さを算出
する。
【0012】請求項2による発明の折曲げ長さ計測方法
は、請求項1記載の折曲げ長さ計測方法において、前記
ダイに設けられたダイ溝の長手方向に対して直交する平
面内において上記ダイに設けられたスリット内またはパ
ンチに設けられたスリット内に傾斜して設けられた反射
ミラーに基準位置に設けられたレーザ測長器からレーザ
光を照射し、上記反射ミラーによって反射されたレーザ
光をワークの両側面へ照射し、前記レーザ測長器または
反射ミラーを移動することによってワークに対する照射
位置を変更して複数箇所のレーザ照射点までの距離を検
出すること、を特徴とするものである。
【0013】従って、ダイまたはパンチの長手方向に直
交する方向に設けたスリット内に反射ミラーを傾斜して
設け、レーザ測長器からレーザ光を反射ミラーに照射
し、反射ミラーにより反射したレーザ光がワークに照射
されてワークまでの距離を測長する。このとき、レーザ
測長器または反射ミラーを移動させることによりワーク
におけるレーザ光照射点の位置を変えて、複数点につい
て測長する。
【0014】請求項3による発明の折曲げ長さ計測装置
は、パンチとダイとの協働により折曲げられたワークに
対してレーザ光を照射して距離を検出するレーザ測長器
と、前記レーザ光の照射点を所定の位置に変更するレー
ザ照射点移動手段と、前記レーザ測長器により得られた
各照射点までの距離とこのレーザ測長器の位置等からレ
ーザ照射点の座標を算出して折曲げられたワークの両側
の直線式を求め、両直線の交点を算出すると共にこの交
点と折曲げられたワークの先端点の座標から折曲げ長さ
を算出する演算手段と、を備えてなることを特徴とする
ものである。
【0015】従って、レーザ測長器によりワークに照射
されるレーザ光の照射点位置をレーザ照射点移動手段に
より変えて複数点について測長を行い、演算手段が各レ
ーザ照射点までの距離とレーザ測長器の位置等からレー
ザ照射点の座標を算出する。
【0016】演算手段は、算出された座標からワークの
両側の直線式を求め、両直線の交点の座標とワークの先
端部の座標から折曲げ長さを算出する。
【0017】請求項4による発明の折曲げ長さ計測装置
は、請求項3記載の折曲げ長さ計測装置において、前記
ダイまたは前記パンチに設けられたスリット内に傾斜し
て設けられ前記レーザ測長器からのレーザ光を反射して
前記ワークに照射する反射ミラーを、備えてなることを
特徴とするものである。
【0018】従って、レーザ測長器から発せられたレー
ザ光は、ダイまたはパンチに設けられたスリット内の反
射ミラーにより反射されてワークのレーザ照射点に照射
される。
【0019】請求項5による発明の折曲げ長さ計測装置
は、請求項3または4に記載の折曲げ長さ計測装置にお
いて、前記レーザ照射点移動手段が、前記レーザ測長器
を移動させるものであること、を特徴とするものであ
る。
【0020】従って、ワークの複数点について測長する
際に、レーザ照射点移動手段がレーザ測長器を移動させ
ることによりレーザ照射点を移動させる。
【0021】請求項6による発明の折曲げ長さ計測装置
は、請求項3または4に記載の折曲げ長さ計測装置にお
いて、前記レーザ照射点移動手段が、前記反射ミラーを
移動させるものであること、を特徴とするものである。
【0022】従って、ワークの複数点について測長する
際に、レーザ照射点移動手段が反射ミラーを移動させる
ことによりレーザ照射点を移動させる。
【0023】請求項7による発明の折曲げ長さ計測装置
は、請求項3から6のいずれかに記載の折曲げ長さ計測
装置において、前記折曲げられたワークの先端点が前記
ダイの幅より外側にある場合に前記先端点へレーザ光を
反射して照射する補助ミラーと、この補助ミラーを介し
て前記ワークへレーザ光を照射する補助レーザ測長器
と、を備えてなることを特徴とするものである。
【0024】従って、ワークの先端点がダイの幅の外側
にある場合には、補助レーザ測長器から発せられたレー
ザ光を補助ミラーに照射して反射させ、ワークの先端点
にレーザ光を照射して測長を行う。
【0025】請求項8による発明の折曲げ加工方法は、
板状のワークの折曲げ位置をバックゲージ装置によりパ
ンチおよびダイ位置に設定してパンチおよびダイの協働
により前記ワークをV字形状に折曲げる折曲げ加工方法
において、レーザ測長器を用いて折曲げられたワークの
折曲げ長さを求め、求められた折曲げ長さが設定値と異
なる場合には前記バックゲージ装置の位置を自動補正し
て折曲げ加工を続行すること、を特徴とするものであ
る。
【0026】従って、バックゲージ装置により位置決め
されたワークをV字形状に折曲げ加工する際に、レーザ
測長器を用いて折曲げ長さを求め、求められた折曲げ長
さが設定値と異なる場合にはバックゲージ装置の位置を
自動補正して折曲げ加工を続行する。
【0027】請求項9による発明の折曲げ加工方法は、
請求項8記載の折曲げ加工方法において、前記レーザ測
長器から前記ワークの傾斜した両側面の各々複数箇所に
レーザ光を照射して、このレーザ測長器から前記ワーク
の両側面までの距離を検出し、この検出された距離およ
び前記レーザ測長器の座標等から前記ワークの両側面に
おけるレーザ光照射点の座標を求めると共に、折曲げら
れたワークの先端点の座標を求め、各々得られた複数点
の座標から両側面を示す直線式を求め、両直線の交点の
座標と前記ワークの先端点の座標から折曲げ長さを算出
すること、を特徴とするものである。
【0028】従って、レーザ測長器から発せられたレー
ザ光をワークの傾斜した両側面の複数箇所に照射して距
離を測長し、この距離とレーザ測長器の座標等から各照
射点の座標を求める。また、レーザ光を移動させてワー
クの先端点として座標を求める。このようにして求めら
れた座標を用いてワークの両側の直線式を求め、両直線
の交点の座標とワークの先端点の座標から折曲げ長さを
求める。
【0029】請求項10による発明の折曲げ加工方法
は、請求項8または9に記載の折曲げ加工方法におい
て、前記バックゲージ装置の位置の自動補正を、折曲げ
長さの設定値と計測された折曲げ長さの差を求め、設定
値の方が大きい場合には得られた前記長さの差だけバッ
クゲージ装置を前記ダイまたはパンチから離し、設定値
の方が小さい場合には得られた前記長さの差だけバック
ゲージ装置を前記ダイまたはパンチに近づけて行うこ
と、を特徴とするものである。
【0030】従って、折曲げ長さの設定値と求められた
折曲げ長さを比較して、設定値の方が大きい場合には得
られた長さの差だけバックゲージ装置を自動でダイまた
はパンチから離し、設定値の方が小さい場合には得られ
た長さの差だけバックゲージ装置を自動でダイまたはパ
ンチに近づける。
【0031】請求項11による発明の折曲げ加工機は、
板状のワークの折曲げ加工を行うためのダイ溝を備えた
ダイと、ワークを上記ダイ溝へ押圧するために上記ダイ
に対して接近離反する方向へ相対的に移動自在のパンチ
と、前記ダイまたはパンチの移動を制御する制御装置
と、を備えた折曲げ加工機において、前記ダイ溝の両肩
部付近においてワークの傾斜した両側面の複数箇所に基
準位置からレーザ光を照射してレーザ照射点までの距離
を測長するレーザ測長器と、このレーザ測長器によって
測長した基準位置から複数のレーザ照射点までの距離に
基づいてワークの折曲げ長さを演算する演算手段と、を
備えてなることを特徴とするものである。
【0032】従って、制御装置の制御によりダイとパン
チとの協働でワークに折り曲げ加工を行っている時に、
折曲げられたワークの傾斜した両側面の複数箇所にレー
ザ測長器からレーザ光を照射して距離を測長し、演算手
段が測長された複数のレーザ照射点までの距離およびレ
ーザ測長器の位置等から折曲げ長さを算出する。
【0033】請求項12による発明の折曲げ加工機は、
板状のワークの折曲げ加工を行うためのダイ溝を備えた
ダイと、ワークを上記ダイ溝へ押圧するために上記ダイ
に対して接近離反する方向へ相対的に移動自在のパンチ
と、前記ダイまたはパンチの移動を制御する制御装置
と、を備えた折曲げ加工機において、前記ダイまたはパ
ンチの内部に設けられたスリットに傾斜して設けられた
反射ミラーと、この反射ミラーで反射されたレーザ光を
前記ダイ溝の両肩部付近においてワークの傾斜した両側
面の複数箇所に照射してレーザ照射点までの距離を測長
するレーザ測長器と、このレーザ測長器によって測長し
た基準位置から複数のレーザ照射点までの距離に基づい
てワークの折曲げ長さを演算する演算手段と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0034】従って、制御装置の制御によりダイとパン
チとの協働でワークに折り曲げ加工を行っている時に、
レーザ測長器からダイまたはパンチの内部のスリットに
傾斜して設けられた反射ミラーにレーザ光を照射し、レ
ーザ光を折曲げられたワークの傾斜した両側面の複数箇
所に反射させて距離を測長し、演算手段が測長された複
数のレーザ照射点までの距離およびレーザ測長器の位置
等から折曲げ長さを算出する。
【0035】請求項13による発明の折曲げ加工機は、
請求項11または12に記載の折曲げ加工機において、
前記制御装置が、前記演算手段により演算されたワーク
の折曲げ長さと折曲げ長さの設定値との長さの差を求
め、設定値の方が大きい場合には得られた前記長さの差
だけ前記ワークの折曲げ位置を設定するバックゲージ装
置を前記ダイまたはパンチから離すべく自動補正し、設
定値の方が小さい場合には得られた前記長さの差だけ前
記バックゲージ装置を前記ダイまたはパンチに近づける
べく自動補正すること、を特徴とするものである。
【0036】従って、制御装置により、演算手段で演算
されたワークの折曲げ長さと設定値との差を求め、設定
値の方が大きい場合には得られた差だけバックゲージ装
置をダイまたはパンチから離すべく自動補正し、設定値
の方が小さい場合には得られた差だけバックゲージ装置
をダイまたはパンチに近づけるべく自動補正して折曲げ
加工を続行する。
【0037】請求項14による発明の折曲げ加工機は、
請求項11、12、または13に記載の折曲げ加工機に
おいて、前記レーザ測長器が、前記ワークの折曲げ位置
を設定するバックゲージ装置に設けられていること、を
特徴とするものである。
【0038】従って、レーザ測長器はバックゲージ装置
に設けられているので、バックゲージ装置と共に移動す
る。
【0039】請求項15による発明の折曲げ加工機は、
請求項11から14のいずれかに記載の折曲げ加工機に
おいて、折曲げられたワークの先端点が前記ダイの幅よ
り外側にある場合に前記先端点へレーザ光を反射して照
射する補助ミラーと、この補助ミラーを介して前記ワー
クへレーザ光を照射する補助レーザ測長器と、を備えて
なることを特徴とするものである。
【0040】従って、折曲げられたワークの先端点がダ
イの幅より外側にある場合には、補助レーザ測長器から
補助ミラーにレーザ光を照射し、補助ミラーにより反射
したレーザ光をワークに照射して測長を行う。
【0041】請求項16による発明の折曲げ加工機は、
請求項15に記載の折曲げ加工機において、前記補助ミ
ラーが、前記ワークの折曲げ位置を設定するバックゲー
ジ装置における突当てに設けられていること、を特徴と
するものである。
【0042】従って、補助ミラーは突当て位置に設けら
れているので、常にワークの先端点の真下付近に設けら
れることとなる。
【0043】請求項17による発明の折曲げ加工機は、
請求項15または16に記載の折曲げ加工機において、
前記ダイ上に平板を水平にセットし、前記補助ミラーお
よび補助レーザ測長器を用いて計測された前記平板まで
の距離が、前記レーザ測長器により計測された前記平板
までの距離と等しくなる位置に前記補助ミラーおよび補
助レーザ測長器を配置すること、を特徴とするものであ
る。
【0044】従って、折曲げたワークの先端がダイの幅
から外側に出ている場合でも、補助ミラーおよび補助レ
ーザ測長器を用いることにより、ダイの幅の内側に納ま
っている場合と同様に測長することができる。
【0045】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。
【0046】図1、図2および図3を参照するに、折曲
げ加工機としてのプレスブレーキ1は、立設されたサイ
ドフレーム3L、3Rを備えており、このサイドフレー
ム3L、3Rのほぼ中央部には切欠きGを有している。
また、前記サイドフレーム3L、3Rの上部前方には、
下端部に複数の中間板5を介してパンチPを装着するラ
ムとしての上部テーブル7が上下動自在に設けられてい
る。
【0047】前記サイドフレーム3L、3Rの上部前面
には、前記上部テーブル7を上下移動させるラム駆動手
段である左右のボールネジユニット9L、9Rが設けら
れている。このボールネジユニット9L、9Rでは、駆
動モータ11により図示省略のボールネジを回転駆動し
て上部テーブル7を上下動させる。
【0048】一方、前記サイドフレーム3L、3Rの下
部前面には、前後(図2、図3において左右)の支持板
13F、13Rが設けられており、上端部にダイDを装
着する下部テーブル15が前後の支持板13F、13R
の上部に挟まれている。また、下部テーブル15の左右
両端は、前記支持板13F、13Rと一体的に貫通して
サイドフレーム3L、3Rに固定される支点ピン17
L、17Rにより支持されている。
【0049】従って、下部テーブル15における左右両
端部は支点ピン17L、17Rによりサイドフレーム3
L、3Rに対して上下方向に固定されているが、中央部
分では若干の上下変形が可能となっている。
【0050】また、前記支持板13F、13Rの中央部
において、下部テーブル15の下側に接するように、前
述の左右の支点ピン17L、17Rを支点として下部テ
ーブル15の中央部を持ち上げるためのクラウニング手
段19が設けられている。さらに、図1における左側の
サイドフレーム3Lの左側には、駆動モータ11等を制
御するための制御装置21が設けられている。
【0051】前記サイドフレーム3L、3Rの切欠きG
の位置には、ワークWの曲げ位置をパンチPおよびダイ
Dの位置に合わせるためのバックゲージ装置23が設け
られている。このバックゲージ装置23では、ワークW
を突当てる複数の突当て25がストレッチ27に備えら
れていて、エンコーダ28(図6参照)を装着したL軸
モータ29でリンク機構31によりL軸方向(前後方
向)へ前記ストレッチ27が移動位置決めされるように
なっている。
【0052】また、エンコーダ32(図6参照)を装着
したZ軸モータ33を駆動することにより、リンク機構
31を介して突当て25がZ軸方向(上下方向)へ移動
される。さらに、エンコーダ34(図6参照)を装着し
たY軸モータ35を駆動することにより、例えばラック
とピニオンの駆動機構で突当て25がY軸方向(左右方
向)へ移動される。
【0053】上記構成により、バックゲージ装置23の
突当て25をY軸、L軸およびZ軸方向へ移動させて所
望の位置へ位置決めしてワークWを突当て25に突当て
る。
【0054】次いで、パンチPとダイDとの協働でワー
クWに折曲げ加工が行われることになる。
【0055】図4を参照するに、前記ダイDの左右方向
の適宜位置にはダイ溝DVに連通して複数のスリット3
7が形成されている。このスリット37の代わりに穴で
あってもかまわない。このスリット37内には、図5に
示されているように、右斜め上方へほぼ45度傾斜して
反斜面を有する反射ミラー39が設けられている。ま
た、図5に示されているように、前記反射ミラー39を
介してワークWを検出するためのレーザ光LB1を照射
する折曲げ長さ計測装置としてのレーザ測長器41が、
例えばレーザ照射点移動手段でもあるバックゲージ装置
23に設けられている。
【0056】なお、図7を併せて参照するに、ワークW
を折曲げたときのフランジFRがダイDの幅を超えた場
合にワークWの先端点WEを検出するための補助ミラー
43がバックゲージ装置23の突当て25に設けられて
いる。この補助ミラー43は、エンコーダ45付きのZ
´軸モータ47(図6参照)によりZ軸方向へ上下移動
自在に、またエンコーダ49付きのL2軸モータ51
(図6参照)によりL軸方向へ前後移動自在に設けられ
ている。
【0057】また、この補助ミラー43を介してワーク
Wの先端点WEを検出するためのレーザ光LB2を照射
する補助レーザ測長器53が設けられている。この補助
レーザ測長器53は、後述する演算によりレーザ測長器
41からZ軸方向に距離Zn、L軸方向に距離Lnだけ
ずれた位置に設けられる。
【0058】上記構成により、レーザ測長器41はY
軸、L軸およびZ軸方向へ移動せしめられて所望の位置
に位置決めされるものである。しかも、レーザ測長器4
1から発振されたレーザ光LB1は反射ミラー39で反
射された後スリット37内を通ってワークWの側面に照
射される。
【0059】そして、照射されたレーザ光LB1は戻り
光としてレーザ測長器41へ戻されて、レーザ測長器4
1からワークWの側面までの距離が検出されることにな
る。
【0060】なお、折曲げられたフランジFRの先端点
WEが反射ミラー39およびレーザ測長器41を用いて
計測可能な範囲を超えている場合(ダイDの幅を超えて
いる場合)には、補助ミラー43および補助レーザ測長
器53を用いて計測を行う。
【0061】また、レーザ測長器41をZ軸モータ33
によりZ軸方向へ移動位置決めさせることで、ワークW
の両側面における複数点までの距離を検出することがで
きる。従って、この検出されたワークWの両側面までの
距離を用いて、後述するようにしてフランジFRの折曲
げ長さを求めることができる。
【0062】図6には制御装置21の構成が示されてい
る。この制御装置21では、中央処理装置であるCPU
55を備えており、このCPU55には種々のデータを
入力するためのキーボードのごとき入力手段57および
種々のデータを表示するためのCRTのごとき出力手段
59が接続されている。
【0063】また、CPU55には、前述のY軸モータ
35、L軸モータ29、Z軸モータ33、さらにZ´モ
ータ47およびL2軸モータ51が接続されて制御され
るようになっている。これらの各軸モータ35、29、
33、47、51に装備されている位置検出器であるエ
ンコーダ34、28、32、45、49が接続されてい
て、各軸の位置が入力されるようになっている。また、
レーザ測長器41および補助レーザ測長器53も接続さ
れており、測定値が入力されるようになっている。
【0064】また、前記CPU55には、加工プログラ
ムや入力された種々のデータを記憶しておくメモリ6
1、このメモリ61に記憶されているデータおよびレー
ザ測長器41や補助レーザ測長器53による計測値等に
基づいてフランジFRの長さを算出する演算手段63が
接続されている。
【0065】次に、図7〜図13に基づいて、前記演算
手段63によりフランジFRの長さを求める演算のアル
ゴリズムについて説明する。
【0066】まず、折曲げ加工されたワークWの左右の
フランジFL、FRの直線の式の求め方について説明す
る。図7を参照するに、前記レーザ測長器41および補
助レーザ測長器53は、各々発光器と受光器を備えてお
り、発光器から発せられたレーザ光LB1は水平に進ん
で反射ミラー39(45度で傾斜している場合)により
鉛直上方に反射されて真上に進み、ワークWの下面に当
たる。ワークWの下面からの反射光が同じ経路を反対に
辿って受光器により受光され、レーザ光LB1の進んだ
距離が測長される。
【0067】このようにレーザ光LB1が進むので、ワ
ークWの下面における反射点の座標は、レーザ測長器4
1の座標(XLa、YLa)、反射ミラー39の中心の
座標(XM、YM)、測長された距離D0から求めるこ
とができる。
【0068】そして、ワークWの左側フランジFLにつ
いて2点以上P1 、P2 …、右側のフランジFRについ
て2点以上P3 、P4 …の座標を求めて、左右のフラン
ジFL、FRの直線式を求める。
【0069】すなわち、図8に示されているように、最
低左右のフランジFL、FRについて2個づつの点の座
標が求められると、両直線式を求めることができる。あ
るいは、図9に示されているように、ワークWの下面に
おけるより多くの点の座標を求めて、最小二乗法により
左右の直線を求めることもできる。
【0070】このようにして、左右のフランジFL、F
Rの直線式が、 Y=A1・X+B1……(1) Y=A2・X+B2……(2) のように求められる。
【0071】次に、両直線の交点PCの座標および右フ
ランジFRの先端点WEの座標を求めてフランジFRの
長さを求める方法について説明する。前述の両直線の交
点PCの座標(XC、YC)は、(1)=(2)と置く
ことにより、 XC=−(B1−B2)/(A1−A2)……(3) YC=−A1・(B1−B2)/(A1−A2)+B1……(4) として求めることができる。
【0072】また、曲げられた右側のフランジFRの折
曲げ長さFLがダイDの幅の内側に収まっている場合に
は(図7中実線で示される状態)、前述のようにしてワ
ークWの下面までの距離をレーザ測長器41により測長
する際に、右側のフランジFRの先端点WEを超えると
測長距離が突然大きくなることから先端点WEの位置
(Xe、Ye)を求めることができる。
【0073】一方、右フランジFRの先端点WEがダイ
Dの幅を超えている場合には、図7および図8を併せて
参照するに、補助ミラー43に反射ミラー39と同一の
機能を持たせることにより、補助レーザ測長器53およ
び補助ミラー43を用いて測長するようにする。
【0074】このため、まず図10に示されているよう
に、補助レーザ測長器53のキャリブレーションを行
う。すなわち、補助レーザ測長器53および補助ミラー
43により測長された距離D0´が、レーザ測長器41
および反射ミラー39により測長された場合の距離D0
と等しくなるように、レーザ測長器41と補助レーザ測
長器53の位置関係LnおよびZnを定める。
【0075】ここで、ダイDの上面にダイDの幅よりも
大きな平板である補助ミラーキャリブレーション用治具
65を載せ、レーザ測長器41および反射ミラー39を
用いて測長すると、レーザ測長器41の上下方向移動量
と補助ミラーキャリブレーション用治具65における側
定点の水平方向のずれ量が同じため、レーザ測長器41
が上下方向に移動しても常に同じ距離D0を得ることに
なる。
【0076】このことから、レーザ測長器41および反
射ミラー39により測長した距離D0と補助レーザ測長
器53および補助ミラー43により測長された距離D0
´が等しくなるように補助レーザ測長器53の位置を決
定する。ここで、レーザ測長器41の座標を(XLa、
YLa)、補助レーザ測長器53の座標を(XLa´、
YLa´)とすると、レーザ測長器41からのレーザ光
LB1が通る点P1〜 P2〜P3の距離は(XLa−X11)+(Y11−YLa)……(5) 補助レーザ測長器53からのレーザ光LB2が通る点P1´〜P2´〜P3´ の距離は(XLa´−X21)+(Y11−YLa´)……(6) 一方、点P3とP3´との位置関係から、 XLa´=XLa+Ln……(7) YLa´=YLa+Zn……(8) となるので、(6)式に(7)および(8)を代入して
(5)=(6)とおくことにより(XLa−XLa´−
X11+X21)+(YLa´−YLa)=0……
(9)となる。
【0077】ここで、ワークWの右端点WEは突当て2
5の位置よりも右側へ突出することはないので、補助ミ
ラー43をレーザ測長器41が取り付けられているバッ
クゲージ装置23の突当て25に取り付けることができ
ることを考慮すると、XLa´−X21はバックゲージ
装置23の位置決めにより既知の量となるのでこれをB
とおき、YLa´−YLaがZnであること、から、前
記(9)式は、 (XLa−X11)−B+Zn=0……(10) となる。キャリブレーション時には点(X11、Y1
1)および(XLa、YLa)は決められているので、
(10)式を満足するように補助レーザ測長器53の座
標(XLa´、YLa´)を決定する。
【0078】このようにして補助レーザ測長器53の位
置を決定することにより、ワークWがダイDの幅から右
側へ突出する場合においても、あたかもレーザ測長器4
1と反射ミラー39により測長したように取り扱うこと
ができる。
【0079】従って、右フランジFRの長さLFは、交
点PCの座標(XC、YC)と右フランジFRの先端点
WEの座標(Xe、Ye)から、 LF=√{(Xe−XC)+(Ye−YC)} として求めることができる。
【0080】このようにして求められた右フランジFR
の長さFDは、曲げ角度が直角の場合は図13(A)に
示されているように、曲げ角度が鋭角の場合は図13
(B)に示されているように、また曲げ角度が鈍角の場
合は図13(C)に示されているような状態となる。
【0081】次に、図11を参照して、曲げられたフラ
ンジFRの長さを自動的に補正しながら行う曲げ加工方
法について説明する。
【0082】図11を参照するに、曲げ加工を開始する
と(ステップSS)、まずバックゲージ装置23の突当
て25位置の設定を行い(ステップS1)、突当て25
にワークWの先端を当接させて位置決めする(ステップ
S2)。そして、曲げられたフランジFRの折曲げ長さ
LFを計測しながらパンチPとダイDの協働によりワー
クWに曲げ加工を行う(ステップS3)。
【0083】すなわち、図12を参照するに、スタート
すると(ステップS8)、ラムである上部テーブル7を
下降させて(ステップS9)、パンチPとダイDにより
ワークWを挟み(ステップS10)、さらに上部テーブ
ル7を下降させて曲げ加工を行う(ステップS11)。
【0084】あらかじめ設定された曲げ角度に到達した
ら(ステップS12)、バックゲージ装置23の突当て
25に装着されたレーザ測長器41を用いて、曲げ加工
されたワークWの下面の複数点について前述した方法で
距離を測長し(ステップS13)、V字状に折り曲げら
れて傾斜している左右フランジFL、FRの直線式を求
めて(ステップS14)、両直線の交点PC(XC、Y
C)およびフランジFRの先端点WEの座標(Xe、Y
e)を求める(ステップS15)。得られた座標からフ
ランジFRの折曲げ長さLFを求めて(ステップS1
6)、一回目の曲げを終了する(ステップS17)。
【0085】再び図11を参照するに、続いてパンチP
とダイDの間をあけて(ステップS4)、前述のように
して得られたフランジFRの長さLFが設定通りか否か
を判断し(ステップS5)、設定通りであれば曲げ加工
を終了する(ステップSE)。一方、フランジFRの長
さLFが設定通りでない場合には、バックゲージ装置2
3の補正値L´を求める(ステップS6)。
【0086】すなわち、設定されたフランジFRの長さ
をLF0、計測されたフランジFRの長さをLF、この
ときのバックゲージ装置23の位置をL、補正後のバッ
クゲージ装置23の位置をL´とすると、L´=L+
(LF−LF0)となる。
【0087】続いて、制御装置21にバックゲージ装置
23の補正位置L´を自動入力してL軸モータ29によ
りバックゲージ装置23を移動させ(ステップS7)、
ステップS1に戻って以降の工程を繰り返す。
【0088】以上の結果から、インラインでフランジF
Rの折曲げ長さLFを計測するので、プレスブレーキ1
を停止させることなくバックゲージ装置23の位置を自
動補正することができる。これにより、所望のフランジ
長さの曲げ加工を高精度で行うことができる。
【0089】また、図13(A)、(B)、(C)に示
されているように、曲げ角度が直角の場合、鋭角の場
合、鈍角の場合でも高精度でフランジ長さの計測を行う
ことができる。
【0090】なお、この発明は前述の発明の実施の形態
に限定されることなく、適宜な変更を行うことにより、
その他の態様で実施し得るものである。すなわち、前述
の実施の形態においては、レーザ測長器41をバックゲ
ージ装置23に設けたが、このほかレーザ測長器41は
左右のサイドフレーム3L、3Rに固定された支持部材
に設けるようにしてもよい。
【0091】また、レーザ測長器41および反射ミラー
39等をダイD側に設けたが、これらをパンチP側に設
けて上からフランジFRの長さを測定することも可能で
ある。
【0092】さらに、反射ミラー39を用いることな
く、ダイDまたはパンチPにレーザ測長器41を上向き
または下向きに設けて、直接フランジFR長さの計測を
行うようにすることも可能である。
【0093】さらにまた、前述の実施の形態において
は、反射ミラー39を45度に傾けたが、その他の角度
で設けて測長を行うことも可能である。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よる折曲げ長さ計測方法では、ダイの上に位置決めされ
たワークをパンチによりダイ溝へ押圧してV字形状に折
曲げ加工を行っている時に、ダイの上に位置決めされた
ワークの傾斜した両側面にレーザ測長器からレーザ光を
照射しこのレーザ光を移動させて複数点について距離を
検出し、この距離およびレーザ測長器の座標等からワー
クの両側面の直線式を求め、両直線の交点の座標とワー
クの先端点の座標から折曲げ長さを算出すると共に、レ
ーザ光を移動させてワークの先端部と判断して座標を求
め、先に求めた交点の座標と先端部の座標から折曲げ長
さを算出するので、一連の折曲げ加工において加工機を
停止させることなく折曲げ長さを測定することができ、
高精度の折曲げ加工を行うことができる。
【0095】請求項2の発明による折曲げ長さ計測方法
では、ダイまたはパンチの長手方向に直交する方向に設
けたスリット内に反射ミラーを傾斜して設け、レーザ測
長器からレーザ光を反射ミラーに照射し、反射ミラーに
より反射したレーザ光がワークに照射されてワークまで
の距離を測長する。このとき、レーザ測長器または反射
ミラーを移動させることによりワークにおけるレーザ光
照射点の位置を変えて複数点について測長することがで
きるので、複数点の座標を求めることができる。
【0096】請求項3の発明による折曲げ長さ計測装置
では、レーザ測長器によりワークに照射されるレーザ光
の照射点位置をレーザ照射点移動手段により変えて複数
点について測長を行い、演算手段が各レーザ照射点まで
の距離とレーザ測長器の位置等からレーザ照射点の座標
を算出する。演算手段は、算出された座標からワークの
両側の直線式を求め、両直線の交点の座標とワークの先
端部の座標から折曲げ長さを算出することができる。
【0097】請求項4の発明による折曲げ長さ計測装置
では、レーザ測長器から発せられたレーザ光は、ダイま
たはパンチに設けられたスリット内の反射ミラーにより
反射されてワークのレーザ照射点に照射されるので、ワ
ークまでの距離を測長し、折曲げ長さを検出することが
できる。
【0098】請求項5の発明による折曲げ長さ計測装置
では、ワークの複数点について測長する際に、レーザ照
射点移動手段がレーザ測長器を移動させることによりレ
ーザ照射点を移動させて複数箇所について測長すること
ができる。
【0099】請求項6の発明による折曲げ長さ計測装置
では、ワークの複数点について測長する際に、レーザ照
射点移動手段が反射ミラーを移動させることによりレー
ザ照射点を移動させて複数箇所について測長することが
できる。
【0100】請求項7の発明による折曲げ長さ計測装置
では、ワークの先端点がダイの幅の外側にある場合に
は、補助レーザ測長器から発せられたレーザ光を補助ミ
ラーに照射して反射させ、ワークの先端点にレーザ光を
照射して測長を行うので、ワークがダイの外側まで延び
ている場合でも測長することができる。
【0101】請求項8の発明による折曲げ加工方法で
は、バックゲージ装置により位置決めされたワークをV
字形状に折曲げ加工する際に、レーザ測長器を用いて折
曲げ長さを求め、求められた折曲げ長さが設定値と異な
る場合にはバックゲージ装置の位置を自動補正して折曲
げ加工を続行するので、自動で高精度の折曲げ加工を行
うことができる。
【0102】請求項9の発明による折曲げ加工方法で
は、レーザ測長器から発せられたレーザ光をワークの傾
斜した両側面の複数箇所に照射して距離を測長し、この
距離とレーザ測長器の座標等から各照射点の座標を求め
る。また、レーザ光を移動させてワークの先端点として
座標を求める。このようにして求められた座標を用いて
ワークの両側の直線式を求め、両直線の交点の座標とワ
ークの先端点の座標を求めるので、これらの座標から折
曲げ長さを求めることができる。
【0103】請求項10の発明による折曲げ加工方法で
は、折曲げ長さの設定値と求められた折曲げ長さを比較
して、設定値の方が大きい場合には得られた長さの差だ
けバックゲージ装置を自動でダイまたはパンチから離
し、設定値の方が小さい場合には得られた長さの差だけ
バックゲージ装置を自動でダイまたはパンチに近づける
ので、高精度の折曲げ加工を自動で行うことができる。
【0104】請求項11の発明による折曲げ加工機で
は、制御装置の制御によりダイとパンチとの協働でワー
クに折り曲げ加工を行っている時に、折曲げられたワー
クの傾斜した両側面の複数箇所にレーザ測長器からレー
ザ光を照射して距離を測長するので、演算手段が測長さ
れた複数のレーザ照射点までの距離およびレーザ測長器
の位置等から折曲げ長さを算出することができる。
【0105】請求項12の発明による折曲げ加工機で
は、制御装置の制御によりダイとパンチとの協働でワー
クに折り曲げ加工を行っている時に、レーザ測長器から
ダイまたはパンチの内部のスリットに傾斜して設けられ
た反射ミラーにレーザ光を照射し、レーザ光を折曲げら
れたワークの傾斜した両側面の複数箇所に反射させて距
離を測長するので、演算手段が測長された複数のレーザ
照射点までの距離およびレーザ測長器の位置等から折曲
げ長さを算出することができる。
【0106】請求項13の発明による折曲げ加工機で
は、制御装置により、演算手段で演算されたワークの折
曲げ長さと設定値との差を求め、設定値の方が大きい場
合には得られた差だけバックゲージ装置をダイまたはパ
ンチから離すべく自動補正し、設定値の方が小さい場合
には得られた差だけバックゲージ装置をダイまたはパン
チに近づけるべく自動補正して折曲げ加工を続行するの
で、高精度の折曲げ加工を自動で行うことができる。
【0107】請求項14の発明による折曲げ加工機で
は、レーザ測長器はバックゲージ装置に設けられている
ので、バックゲージ装置と共に移動することができる。
【0108】請求項15の発明による折曲げ加工機で
は、折曲げられたワークの先端点がダイの幅より外側に
ある場合には、補助レーザ測長器から補助ミラーにレー
ザ光を照射し、補助ミラーにより反射したレーザ光をワ
ークに照射して測長を行うので、ワークがダイの外側ま
で延びている場合でも折曲げ長さを検出することができ
る。
【0109】請求項16の発明による折曲げ加工機で
は、補助ミラーは突当て位置に設けられているので、常
にワークの先端点付近に設けられることとなり、折曲げ
長さを検出することができる。
【0110】請求項17の発明による折曲げ加工機で
は、折曲げたワークの先端がダイの幅から外側に出てい
る場合でも、補助ミラーおよび補助レーザ測長器を用い
ることにより、ダイの幅の内側に納まっている場合と同
様に測長することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る折曲げ加工機としてのプレスブ
レーキの正面図である。
【図2】図1における左側面図である。
【図3】図1における右側面図である。
【図4】ダイの正面図である。
【図5】図3におけるV矢視部の拡大図である。
【図6】制御装置の構成ブロック図である。
【図7】レーザ測長器および反射ミラー等により測長を
行っている状態を示す説明図である。
【図8】折曲げられたワークの両側面の直線を各2点か
ら求める説明図である。
【図9】折曲げられたワークの両側面の直線を最小二乗
法で求める説明図である。
【図10】補助レーザ測長器のキャリブレーションを示
す説明図である。
【図11】この発明に係る折曲げ加工方法を示すフロー
チャートである。
【図12】この発明に係る折曲げ長さ計測方法を示すフ
ローチャートである。
【図13】(A)は折曲げられたワークの形状が直角の
場合、(B)は鋭角の場合、(C)は鈍角の場合を示す
説明図である。
【図14】従来における折曲げ加工方法を示すフローチ
ャートである。
【図15】従来の折曲げ加工方法における折曲げ長さの
計測を示す説明図である。
【図16】(A)は折曲げられたワークの角度が鈍角の
場合、(B)は鋭角の場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 プレスブレーキ(折曲げ加工機) 21 制御装置 23 バックゲージ装置(レーザ照射点移動手段) 37 スリット 39 反射ミラー 41 レーザ測長器(折曲げ長さ計測装置) 43 補助ミラー 53 補助レーザ測長器 63 演算手段 LF 折曲げ長さ W ワーク WE 先端点 PC 交点 D ダイ P パンチ LB レーザ光

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状のワークの折曲げ加工を行うための
    ダイ溝を備えたダイの上記ダイ溝へパンチによってワー
    クを押圧して上記ワークをV字形状に折曲げ加工時に、
    前記ワークの傾斜した両側面の各々複数箇所に基準位置
    のレーザ測長器からレーザ光を照射して、このレーザ測
    長器から前記ワークの両側面までの距離を検出し、この
    検出された距離および前記レーザ測長器の座標等から前
    記ワークの両側面における前記レーザ光を照射された点
    の座標を求めると共に折曲げられたワークの先端点の座
    標を求め、各々得られた複数点の座標から両側面を示す
    直線式を求め、両直線の交点の座標と前記ワークの先端
    点の座標から折曲げ長さを算出すること、を特徴とする
    折曲げ長さ計測方法。
  2. 【請求項2】 前記ダイに設けられたダイ溝の長手方向
    に対して直交する平面内において上記ダイに設けられた
    スリット内またはパンチに設けられたスリット内に傾斜
    して設けられた反射ミラーに基準位置に設けられたレー
    ザ測長器からレーザ光を照射し、上記反射ミラーによっ
    て反射されたレーザ光をワークの両側面へ照射し、前記
    レーザ測長器または反射ミラーを移動することによって
    ワークに対する照射位置を変更して複数箇所のレーザ照
    射点までの距離を検出すること、を特徴とする請求項1
    記載の折曲げ長さ計測方法。
  3. 【請求項3】 パンチとダイとの協働により折曲げられ
    たワークに対してレーザ光を照射して距離を検出するレ
    ーザ測長器と、前記レーザ光の照射点を所定の位置に変
    更するレーザ照射点移動手段と、前記レーザ測長器によ
    り得られた各照射点までの距離とこのレーザ測長器の位
    置等からレーザ照射点の座標を算出して折曲げられたワ
    ークの両側の直線式を求め、両直線の交点を算出すると
    共にこの交点と折曲げられたワークの先端点の座標から
    折曲げ長さを算出する演算手段と、を備えてなることを
    特徴とする折曲げ長さ計測装置。
  4. 【請求項4】 前記ダイまたは前記パンチに設けられた
    スリット内に傾斜して設けられ前記レーザ測長器からの
    レーザ光を反射して前記ワークに照射する反射ミラー
    を、備えてなることを特徴とする請求項3記載の折曲げ
    長さ計測装置。
  5. 【請求項5】 前記レーザ照射点移動手段が、前記レー
    ザ測長器を移動させるものであること、を特徴とする請
    求項3または4に記載の折曲げ長さ計測装置。
  6. 【請求項6】 前記レーザ照射点移動手段が、前記反射
    ミラーを移動させるものであること、を特徴とする請求
    項3または4に記載の折曲げ長さ計測装置。
  7. 【請求項7】 前記折曲げられたワークの先端点が前記
    ダイの幅より外側にある場合に前記先端点へレーザ光を
    反射して照射する補助ミラーと、この補助ミラーを介し
    て前記ワークへレーザ光を照射する補助レーザ測長器
    と、を備えてなることを特徴とする請求項3から6のい
    ずれかに記載の折曲げ長さ計測装置。
  8. 【請求項8】 板状のワークの折曲げ位置をバックゲー
    ジ装置によりパンチおよびダイ位置に設定してパンチと
    ダイとの協働により前記ワークをV字形状に折曲げる折
    曲げ加工方法において、レーザ測長器を用いて折曲げら
    れたワークの折曲げ長さを求め、求められた折曲げ長さ
    が設定値と異なる場合には前記バックゲージ装置の位置
    を自動補正して折曲げ加工を続行すること、を特徴とす
    る折曲げ加工方法。
  9. 【請求項9】 前記レーザ測長器から前記ワークの傾斜
    した両側面の各々複数箇所にレーザ光を照射して、この
    レーザ測長器から前記ワークの両側面までの距離を検出
    し、この検出された距離および前記レーザ測長器の座標
    等から前記ワークの両側面におけるレーザ光照射点の座
    標を求めると共に、折曲げられたワークの先端点の座標
    を求め、各々得られた複数点の座標から両側面を示す直
    線式を求め、両直線の交点の座標と前記ワークの先端点
    の座標から折曲げ長さを算出すること、を特徴とする請
    求項8記載の折曲げ加工方法。
  10. 【請求項10】 前記バックゲージ装置の位置の自動補
    正を、折曲げ長さの設定値と計測された折曲げ長さの差
    を求め、設定値の方が大きい場合には得られた前記長さ
    の差だけバックゲージ装置を前記ダイまたはパンチから
    離し、設定値の方が小さい場合には得られた前記長さの
    差だけバックゲージ装置を前記ダイまたはパンチに近づ
    けて行うこと、を特徴とする請求項8または9に記載の
    折曲げ加工方法。
  11. 【請求項11】 板状のワークの折曲げ加工を行うため
    のダイ溝を備えたダイと、ワークを上記ダイ溝へ押圧す
    るために上記ダイに対して接近離反する方向へ相対的に
    移動自在のパンチと、前記ダイまたはパンチの移動を制
    御する制御装置と、を備えた折曲げ加工機において、前
    記ダイ溝の両肩部付近においてワークの傾斜した両側面
    の複数箇所に基準位置からレーザ光を照射してレーザ照
    射点までの距離を測長するレーザ測長器と、このレーザ
    測長器によって測長した基準位置から複数のレーザ照射
    点までの距離に基づいてワークの折曲げ長さを演算する
    演算手段と、を備えてなることを特徴とする折曲げ加工
    機。
  12. 【請求項12】 板状のワークの折曲げ加工を行うため
    のダイ溝を備えたダイと、ワークを上記ダイ溝へ押圧す
    るために上記ダイに対して接近離反する方向へ相対的に
    移動自在のパンチと、前記ダイまたはパンチの移動を制
    御する制御装置と、を備えた折曲げ加工機において、前
    記ダイまたはパンチの内部に設けられたスリットに傾斜
    して設けられた反射ミラーと、この反射ミラーで反射さ
    れたレーザ光を前記ダイ溝の両肩部付近においてワーク
    の傾斜した両側面の複数箇所に照射してレーザ照射点ま
    での距離を測長する適数のレーザ測長器と、このレーザ
    測長器によって測長した基準位置から複数のレーザ照射
    点までの距離に基づいてワークの折曲げ長さを演算する
    演算手段と、を備えてなることを特徴とする折曲げ加工
    機。
  13. 【請求項13】 前記制御装置が、前記演算手段により
    演算されたワークの折曲げ長さと折曲げ長さの設定値と
    の長さの差を求め、設定値の方が大きい場合には得られ
    た前記長さの差だけ前記ワークの折曲げ位置を設定する
    バックゲージ装置を前記ダイまたはパンチから離すべく
    自動補正し、設定値の方が小さい場合には得られた前記
    長さの差だけ前記バックゲージ装置を前記ダイまたはパ
    ンチに近づけるべく自動補正すること、を特徴とする請
    求項11または12に記載の折曲げ加工機。
  14. 【請求項14】 前記レーザ測長器が、前記ワークの折
    曲げ位置を設定するバックゲージ装置に設けられている
    こと、を特徴とする請求項11、12、または13に記
    載の折曲げ加工機。
  15. 【請求項15】 折曲げられたワークの先端点が前記ダ
    イの幅より外側にある場合に前記先端点へレーザ光を反
    射して照射する補助ミラーと、この補助ミラーを介して
    前記ワークへレーザ光を照射する補助レーザ測長器と、
    を備えてなることを特徴とする請求項11から14のい
    ずれかに記載の折曲げ加工機。
  16. 【請求項16】 前記補助ミラーが、前記ワークの折曲
    げ位置を設定するバックゲージ装置における突当てに設
    けられていること、を特徴とする請求項15に記載の折
    曲げ加工機。
  17. 【請求項17】 前記ダイ上に平板を水平にセットし、
    前記補助ミラーおよび補助レーザ測長器を用いて計測さ
    れた前記平板までの距離が、前記レーザ測長器により計
    測された前記平板までの距離と等しくなる位置に前記補
    助ミラーおよび補助レーザ測長器を配置すること、を特
    徴とする請求項15または16に記載の折曲げ加工機。
JP11202252A 1999-07-15 1999-07-15 折曲げ長さ計測方法および折曲げ長さ計測装置並びに折曲げ加工方法および折曲げ加工機 Pending JP2001025824A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007181875A (ja) * 2006-01-10 2007-07-19 Amada Co Ltd 曲げ加工装置
US9078455B2 (en) 2010-03-25 2015-07-14 Conopco, Inc. Process for manufacturing tea products

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