JP2001025660A - 粒子状アルデヒドガス吸収剤およびその製造方法 - Google Patents
粒子状アルデヒドガス吸収剤およびその製造方法Info
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- JP2001025660A JP2001025660A JP11200902A JP20090299A JP2001025660A JP 2001025660 A JP2001025660 A JP 2001025660A JP 11200902 A JP11200902 A JP 11200902A JP 20090299 A JP20090299 A JP 20090299A JP 2001025660 A JP2001025660 A JP 2001025660A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 樹脂に練り込みあるいは繊維表面または繊維
間に添加し易く、かかる場合にも優れたアルデヒドガス
吸収能を発揮し得る粒子状アルデヒドガス吸収剤を提供
する。 【解決手段】平均粒径が1μmまたはそれより小さい粒
子状無孔質シリカに、常温で液状のポリアミンを担持さ
せることによって、粒子状アルデヒドガス吸収剤を構成
する。この粒子状アルデヒドガス吸収剤は、粒子状シリ
カ100重量部に対して、常温で液状のポリアミンの液
状物または該ポリアミンを含有する溶液をアミン量で2
0重量部またはそれより少ない重量部となるように混合
することによって該シリカに該ポリアミンを担持させる
ことによって得られる。
間に添加し易く、かかる場合にも優れたアルデヒドガス
吸収能を発揮し得る粒子状アルデヒドガス吸収剤を提供
する。 【解決手段】平均粒径が1μmまたはそれより小さい粒
子状無孔質シリカに、常温で液状のポリアミンを担持さ
せることによって、粒子状アルデヒドガス吸収剤を構成
する。この粒子状アルデヒドガス吸収剤は、粒子状シリ
カ100重量部に対して、常温で液状のポリアミンの液
状物または該ポリアミンを含有する溶液をアミン量で2
0重量部またはそれより少ない重量部となるように混合
することによって該シリカに該ポリアミンを担持させる
ことによって得られる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルデヒドガスに
由来する煙草臭その他の悪臭を消臭し得る粒子条アルデ
ヒドガス吸収剤およびその製造法に関し、詳しくは、粒
子状シリカを担体とする粒子状アルデヒドガス吸収剤お
よびその製造方法に関する。
由来する煙草臭その他の悪臭を消臭し得る粒子条アルデ
ヒドガス吸収剤およびその製造法に関し、詳しくは、粒
子状シリカを担体とする粒子状アルデヒドガス吸収剤お
よびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、環境衛生問題がクローズアップさ
れてきており、それにともなって消臭に対する関心も高
まっている。例えば、一般居住空間から煙草臭を効果的
に消臭することができる資材に対するニーズが急速に高
まっている。煙草臭の原因物質は、アセトアルデヒド、
ニコチン、ピリジンおよび酢酸であり、特にアセトアル
デヒドが刺激の強い悪臭の原因とされている。また、健
康衛生上の理由から、建材や衣類収納部等から生じ得る
ホルムアルデヒドガスを室内空気から速やかに除去する
ことが望まれている。従って、これら原因物質すなわち
アルデヒドガスを空気中から吸収・除去し得るガス吸収
剤の開発が要望されている。
れてきており、それにともなって消臭に対する関心も高
まっている。例えば、一般居住空間から煙草臭を効果的
に消臭することができる資材に対するニーズが急速に高
まっている。煙草臭の原因物質は、アセトアルデヒド、
ニコチン、ピリジンおよび酢酸であり、特にアセトアル
デヒドが刺激の強い悪臭の原因とされている。また、健
康衛生上の理由から、建材や衣類収納部等から生じ得る
ホルムアルデヒドガスを室内空気から速やかに除去する
ことが望まれている。従って、これら原因物質すなわち
アルデヒドガスを空気中から吸収・除去し得るガス吸収
剤の開発が要望されている。
【0003】アルデヒドガスを空気中から除去する一つ
の手段として、アルデヒドガスと親和性の高い化合物と
して知られているアミンの利用が考えられている(特開
昭51−44587号公報)。例えば、従来、活性炭に
アニリン等のアミンを担持させたガス吸収剤(特開昭5
6−53744号公報)、ケイ酸マグネシウム質粘土鉱
物に第1級アミンを担持させてなるガス吸収剤、層状燐
酸塩(α燐酸ジルコニウム)の層間にポリアミンを担持
させてなるガス吸収剤(津波古ら;PHARM. TECH. JAPAN
Vol.12 No.12 pp.77-87(1996))、粒径が数百μm〜数
mmのシリカゲル(多孔質二酸化珪素)にアミンを担持
させてなるガス吸収剤(特開平4−200742号公
報)等が開発されている。
の手段として、アルデヒドガスと親和性の高い化合物と
して知られているアミンの利用が考えられている(特開
昭51−44587号公報)。例えば、従来、活性炭に
アニリン等のアミンを担持させたガス吸収剤(特開昭5
6−53744号公報)、ケイ酸マグネシウム質粘土鉱
物に第1級アミンを担持させてなるガス吸収剤、層状燐
酸塩(α燐酸ジルコニウム)の層間にポリアミンを担持
させてなるガス吸収剤(津波古ら;PHARM. TECH. JAPAN
Vol.12 No.12 pp.77-87(1996))、粒径が数百μm〜数
mmのシリカゲル(多孔質二酸化珪素)にアミンを担持
させてなるガス吸収剤(特開平4−200742号公
報)等が開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のアミン担持ガス吸収剤によっては、病院
その他住宅のカーテンや壁紙、カーエアコンや電気製品
のフィルター部、あるいは衣服等のような繊維製品に消
臭性を持たせることが困難であった。従来のガス吸収剤
の形状・サイズは概して大きく、そのようなガス吸着剤
を合成樹脂品や繊維材料(例えば繊維の表面または繊維
間)に当該部材の品質・風合を損なわずに添加するのは
困難だからである。また、上記従来のガス吸収剤を単に
粉砕等することによって小粒化したものでは、単位面積
当たりのアルデヒドガス吸収量が十分であるとはいえな
かった。
たような従来のアミン担持ガス吸収剤によっては、病院
その他住宅のカーテンや壁紙、カーエアコンや電気製品
のフィルター部、あるいは衣服等のような繊維製品に消
臭性を持たせることが困難であった。従来のガス吸収剤
の形状・サイズは概して大きく、そのようなガス吸着剤
を合成樹脂品や繊維材料(例えば繊維の表面または繊維
間)に当該部材の品質・風合を損なわずに添加するのは
困難だからである。また、上記従来のガス吸収剤を単に
粉砕等することによって小粒化したものでは、単位面積
当たりのアルデヒドガス吸収量が十分であるとはいえな
かった。
【0005】本発明は、上記従来のアミン担持ガス吸収
剤に関する問題点を解決するものであり、その目的とす
るところは、樹脂に練り込みあるいは繊維表面または繊
維間に添加し易く、かかる場合にも優れたアルデヒドガ
ス吸収能を発揮し得る粒子状アルデヒドガス吸収剤を提
供することである。而して、本発明の目的の他の側面
は、そのような粒子状アルデヒドガス吸収剤を製造する
方法を提供することである。
剤に関する問題点を解決するものであり、その目的とす
るところは、樹脂に練り込みあるいは繊維表面または繊
維間に添加し易く、かかる場合にも優れたアルデヒドガ
ス吸収能を発揮し得る粒子状アルデヒドガス吸収剤を提
供することである。而して、本発明の目的の他の側面
は、そのような粒子状アルデヒドガス吸収剤を製造する
方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、平均粒径が1μm以下の粒子状無孔質シリ
カに、常温で液状のポリアミンを担持させてなる粒子状
アルデヒドガス吸収剤(以下「本発明の微粒子状ガス吸
収剤」という。)を提供する。本発明の微粒子状ガス吸
収剤は、平均粒径が1μm以下の粒子で無孔質のシリカ
を担体として構成されており、樹脂や繊維に添加し易
い。従って、これら材料からなる種々の製品にそれらの
品質や風合を損なうことなくアルデヒドガス(蒸気、エ
アロゾル中に含まれるアルデヒドを包含する。以下同
じ。)吸収能を付与することができる。
成するため、平均粒径が1μm以下の粒子状無孔質シリ
カに、常温で液状のポリアミンを担持させてなる粒子状
アルデヒドガス吸収剤(以下「本発明の微粒子状ガス吸
収剤」という。)を提供する。本発明の微粒子状ガス吸
収剤は、平均粒径が1μm以下の粒子で無孔質のシリカ
を担体として構成されており、樹脂や繊維に添加し易
い。従って、これら材料からなる種々の製品にそれらの
品質や風合を損なうことなくアルデヒドガス(蒸気、エ
アロゾル中に含まれるアルデヒドを包含する。以下同
じ。)吸収能を付与することができる。
【0007】また、本発明の微粒子状ガス吸収剤として
好ましいものは、上記ポリアミンの担持量が表面積あた
りのモル担持量として0.1〜100μmol/m2で
あることを特徴とする。かかる微粒子状アルデヒドガス
吸収剤によれば、単位表面積当たりのアルデヒドガス吸
収量を実用的なレベルに維持することができるととも
に、担体表面からのポリアミンの溶出を抑制することが
できる。
好ましいものは、上記ポリアミンの担持量が表面積あた
りのモル担持量として0.1〜100μmol/m2で
あることを特徴とする。かかる微粒子状アルデヒドガス
吸収剤によれば、単位表面積当たりのアルデヒドガス吸
収量を実用的なレベルに維持することができるととも
に、担体表面からのポリアミンの溶出を抑制することが
できる。
【0008】また、本発明は、上記本発明の微粒子状ガ
ス吸収剤その他の粒子状アルデヒドガス吸収剤を製造す
る方法として、粒子状シリカ100gに対して、常温で
液状のポリアミンの液状物または該ポリアミンを含有す
る溶液をポリアミン量で1mmol以上200mmol
以下となるように混合することによって、該シリカに該
ポリアミンを担持させることを特徴とする製造方法(以
下「本発明の製造方法」という。)を提供する。本発明
の製造方法によれば、粒子状シリカの表面に効果的に上
記ポリアミンを担持させることができる。前記粒子状シ
リカとして、平均粒径が1μm以下の微粒子状無孔質シ
リカを適用することで、本発明の微粒子状ガス吸収剤を
より好適に製造することができる。
ス吸収剤その他の粒子状アルデヒドガス吸収剤を製造す
る方法として、粒子状シリカ100gに対して、常温で
液状のポリアミンの液状物または該ポリアミンを含有す
る溶液をポリアミン量で1mmol以上200mmol
以下となるように混合することによって、該シリカに該
ポリアミンを担持させることを特徴とする製造方法(以
下「本発明の製造方法」という。)を提供する。本発明
の製造方法によれば、粒子状シリカの表面に効果的に上
記ポリアミンを担持させることができる。前記粒子状シ
リカとして、平均粒径が1μm以下の微粒子状無孔質シ
リカを適用することで、本発明の微粒子状ガス吸収剤を
より好適に製造することができる。
【0009】好ましい本発明の製造方法では、上記シリ
カ1gに対する上記ポリアミン供給量(即ち負荷量)が
0.01mmol以上となるようにして上記混合が行わ
れる。このことによって、上記無孔質シリカその他の粒
子状シリカの表面に上記ポリアミンを効率よく担持させ
ることができる。さらに好ましい本発明の製造方法は、
使用するシリカの含水率が10重量%を超えないように
して上記混合が行われる。このことによって、シリカ表
面へのポリアミンの担持効率を高めることができる。
カ1gに対する上記ポリアミン供給量(即ち負荷量)が
0.01mmol以上となるようにして上記混合が行わ
れる。このことによって、上記無孔質シリカその他の粒
子状シリカの表面に上記ポリアミンを効率よく担持させ
ることができる。さらに好ましい本発明の製造方法は、
使用するシリカの含水率が10重量%を超えないように
して上記混合が行われる。このことによって、シリカ表
面へのポリアミンの担持効率を高めることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明は、典型的には以下のよう
にして実施され得る。
にして実施され得る。
【0011】<シリカ>本発明の微粒子状ガス吸収剤を
製造するにあたって担体として使用するシリカ(SiO2)
は、平均粒径が1μm以下の微粒子状で無孔質のもので
あればよく、体積、密度等の性状に特に限定されない。
従って、例えば、多孔質二酸化珪素であるシリカゲルを
乾燥、破砕処理して得た粗シリカ(平均粒径2〜4μ
m)をさらに融解処理して得た溶融シリカを平均粒径1
μm以下に粉砕・微粒子化した無孔質シリカ(以下「微
粒子状溶融シリカ」という。)は、本発明にかかる担体
として好適である。また、塩化珪素(SiCl4)の加水分解
物(SiO2)を乾燥、破砕して得た微粒子状の無孔質シリカ
も本発明にかかる担体として好ましく、そのようにして
得られた無孔質シリカであって平均粒径が0.1μm以
下の超微粒子状の無孔質シリカ(アエロジルと一般に呼
ばれている。)が本発明にかかる担体として特に好まし
い。このような超微粒子状無孔質シリカは、そのサイズ
の小ささゆえ、種々の繊維材料等にその風合を損なうこ
となく添加することができる。なお、このような超微粒
子状無孔質シリカは、例えばCABOT社から「CAB
−O−SIL」の商品名で販売されており、容易に入手
することができる。
製造するにあたって担体として使用するシリカ(SiO2)
は、平均粒径が1μm以下の微粒子状で無孔質のもので
あればよく、体積、密度等の性状に特に限定されない。
従って、例えば、多孔質二酸化珪素であるシリカゲルを
乾燥、破砕処理して得た粗シリカ(平均粒径2〜4μ
m)をさらに融解処理して得た溶融シリカを平均粒径1
μm以下に粉砕・微粒子化した無孔質シリカ(以下「微
粒子状溶融シリカ」という。)は、本発明にかかる担体
として好適である。また、塩化珪素(SiCl4)の加水分解
物(SiO2)を乾燥、破砕して得た微粒子状の無孔質シリカ
も本発明にかかる担体として好ましく、そのようにして
得られた無孔質シリカであって平均粒径が0.1μm以
下の超微粒子状の無孔質シリカ(アエロジルと一般に呼
ばれている。)が本発明にかかる担体として特に好まし
い。このような超微粒子状無孔質シリカは、そのサイズ
の小ささゆえ、種々の繊維材料等にその風合を損なうこ
となく添加することができる。なお、このような超微粒
子状無孔質シリカは、例えばCABOT社から「CAB
−O−SIL」の商品名で販売されており、容易に入手
することができる。
【0012】また、本発明の製造方法には、上記無孔質
シリカに限られず、シリカゲルを粉砕して得た多孔質で
ある粗粒子状シリカ(平均粒径が10〜100μmのも
の)や細粒子状シリカ(平均粒径が1〜10μmのも
の)も使用し得る。本発明の製造方法によれば、かかる
多孔質の粒子状シリカにも十分量のポリアミンを担持さ
せることができる。
シリカに限られず、シリカゲルを粉砕して得た多孔質で
ある粗粒子状シリカ(平均粒径が10〜100μmのも
の)や細粒子状シリカ(平均粒径が1〜10μmのも
の)も使用し得る。本発明の製造方法によれば、かかる
多孔質の粒子状シリカにも十分量のポリアミンを担持さ
せることができる。
【0013】本発明において使用するシリカの比表面積
(m2/g)は特に限定されないが、得られた粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤を繊維材料に添加して用いることと高いア
ルデヒドガス吸着量を維持することを考慮すれば、1.
0m2/g以上が望ましく、100〜900m2/gであ
ることが好ましい。比表面積が大きすぎるものはポリア
ミンが多く吸着されすぎて、繊維、樹脂等に添加して混
練した際、加熱により変色を生じさせる原因となり易
い。一方、比表面積があまりに小さすぎるものはポリア
ミンとアルデヒドガスとの接触面積が減少し、ガス吸着
量が損なわれるおそれがある。なお、粒子状シリカの比
表面積は、例えば、窒素吸着量から算出するBET法に
より容易に測定できる。
(m2/g)は特に限定されないが、得られた粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤を繊維材料に添加して用いることと高いア
ルデヒドガス吸着量を維持することを考慮すれば、1.
0m2/g以上が望ましく、100〜900m2/gであ
ることが好ましい。比表面積が大きすぎるものはポリア
ミンが多く吸着されすぎて、繊維、樹脂等に添加して混
練した際、加熱により変色を生じさせる原因となり易
い。一方、比表面積があまりに小さすぎるものはポリア
ミンとアルデヒドガスとの接触面積が減少し、ガス吸着
量が損なわれるおそれがある。なお、粒子状シリカの比
表面積は、例えば、窒素吸着量から算出するBET法に
より容易に測定できる。
【0014】本発明の製造方法の実施にあたり、シリカ
の好ましい含水率は10重量%以下であり、特に5重量
%以下のものが好ましい。実質的に無水の状態である微
粒子状無孔質シリカ(例えば上記アエロジル)は本発明
において使用するシリカの好適例である。シリカの含水
率が10重量%を超えると、ポリアミンの担持効率が低
下する。また、得られたアルデヒドガス吸収剤を繊維や
樹脂に添加した際、着色、発泡や劣化の原因となるおそ
れがある。したがって、使用するシリカの含水率が高い
場合は、先ず含水率を上記範囲となるように乾燥処理す
るとよい。シリカを乾燥する方法としては加熱や減圧等
があり、何れの方法でもよい。なお、シリカの含水率
は、熱重量分析法により容易に測定できる。例えば、示
差熱重量測定器(例えばセイコー電子工業株式会社製T
G−DTA220型)を用い、室温から500℃に至る
まで10℃/分のペースでシリカを昇温していき、その
ときの加熱減量を測定する。これにより、加熱前におけ
るシリカ重量に対する加熱減量の比率として含水率を容
易に算出することができる。
の好ましい含水率は10重量%以下であり、特に5重量
%以下のものが好ましい。実質的に無水の状態である微
粒子状無孔質シリカ(例えば上記アエロジル)は本発明
において使用するシリカの好適例である。シリカの含水
率が10重量%を超えると、ポリアミンの担持効率が低
下する。また、得られたアルデヒドガス吸収剤を繊維や
樹脂に添加した際、着色、発泡や劣化の原因となるおそ
れがある。したがって、使用するシリカの含水率が高い
場合は、先ず含水率を上記範囲となるように乾燥処理す
るとよい。シリカを乾燥する方法としては加熱や減圧等
があり、何れの方法でもよい。なお、シリカの含水率
は、熱重量分析法により容易に測定できる。例えば、示
差熱重量測定器(例えばセイコー電子工業株式会社製T
G−DTA220型)を用い、室温から500℃に至る
まで10℃/分のペースでシリカを昇温していき、その
ときの加熱減量を測定する。これにより、加熱前におけ
るシリカ重量に対する加熱減量の比率として含水率を容
易に算出することができる。
【0015】<ポリアミン>本発明において使用するポ
リアミンは、常温(本明細書において30℃〜40℃を
いう。)で液状のポリアミンである。分子内に第1級ア
ミノ基を2以上有するポリアミンが好ましい。炭素、水
素および窒素元素のみから構成される典型的な低級脂肪
族ポリアミン(C数が10以下のもの)が特に好まし
い。例えば、以下の式(1)で表されるポリアミンは、
常温域で液体であることに加え、分解温度および沸点が
高く、アルデヒドガスとの反応性も高いために特に好適
なポリアミンである(式中のnは0以上3以下の整
数)。
リアミンは、常温(本明細書において30℃〜40℃を
いう。)で液状のポリアミンである。分子内に第1級ア
ミノ基を2以上有するポリアミンが好ましい。炭素、水
素および窒素元素のみから構成される典型的な低級脂肪
族ポリアミン(C数が10以下のもの)が特に好まし
い。例えば、以下の式(1)で表されるポリアミンは、
常温域で液体であることに加え、分解温度および沸点が
高く、アルデヒドガスとの反応性も高いために特に好適
なポリアミンである(式中のnは0以上3以下の整
数)。
【0016】
【化1】
【0017】すなわち、本発明の実施にあたって好適に
使用されるポリアミンとしては、式(1)に包含される
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミンが挙げられ
る。また、式(1)に包含されるポリアミンの他、例え
ば、トリメチレンジアミン、プロピレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン等の低級脂肪族ポリアミンも使用し
得る。而して、これらポリアミンを1種単独または2種
以上混合して用いることができる。高沸点のトリエチレ
ンテトラミン(沸点:278℃)および/またはテトラ
エチレンペンタミン(沸点:330℃)を用いることに
よって、耐熱性を著しく向上させた本発明の微粒子状ガ
ス吸収剤を提供することができる。
使用されるポリアミンとしては、式(1)に包含される
エチレンジアミン、ジエチレントリアミン、トリエチレ
ンテトラミン、テトラエチレンペンタミンが挙げられ
る。また、式(1)に包含されるポリアミンの他、例え
ば、トリメチレンジアミン、プロピレンジアミン、テト
ラメチレンジアミン等の低級脂肪族ポリアミンも使用し
得る。而して、これらポリアミンを1種単独または2種
以上混合して用いることができる。高沸点のトリエチレ
ンテトラミン(沸点:278℃)および/またはテトラ
エチレンペンタミン(沸点:330℃)を用いることに
よって、耐熱性を著しく向上させた本発明の微粒子状ガ
ス吸収剤を提供することができる。
【0018】<本発明の製造方法による粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤の製造>本発明に係る微粒子状ガス吸収剤
は、上述したような微粒子状無孔質シリカに上述したよ
うなポリアミンを担持させることによって構成されるア
ルデヒドガス吸収剤である。微粒子状無孔質シリカの表
面にポリアミンを0.1〜100μmol/m2担持さ
せたものが好ましい。単位面積当たりのポリアミン担持
量が100μmol/m2よりも多すぎると、繊維材料
や樹脂に混練する際の加熱によってポリアミンが当該シ
リカ表面から溶出するおそれがあり、当該溶出したポリ
アミン自体が着色や悪臭の原因物質となり得るため好ま
しくない。逆に、単位面積当たりのポリアミン担持量が
0.1μmol/m2よりも少なすぎるとアルデヒドガ
ス吸収能が低下してもはやアルデヒドガス吸収剤として
の実効が乏しくなる。
ドガス吸収剤の製造>本発明に係る微粒子状ガス吸収剤
は、上述したような微粒子状無孔質シリカに上述したよ
うなポリアミンを担持させることによって構成されるア
ルデヒドガス吸収剤である。微粒子状無孔質シリカの表
面にポリアミンを0.1〜100μmol/m2担持さ
せたものが好ましい。単位面積当たりのポリアミン担持
量が100μmol/m2よりも多すぎると、繊維材料
や樹脂に混練する際の加熱によってポリアミンが当該シ
リカ表面から溶出するおそれがあり、当該溶出したポリ
アミン自体が着色や悪臭の原因物質となり得るため好ま
しくない。逆に、単位面積当たりのポリアミン担持量が
0.1μmol/m2よりも少なすぎるとアルデヒドガ
ス吸収能が低下してもはやアルデヒドガス吸収剤として
の実効が乏しくなる。
【0019】本発明の製造方法によって製造される粒子
状アルデヒドガス吸収剤は、担体であるシリカの粒径に
よってそのサイズが決定される。例えば、本発明の微粒
子状ガス吸収剤を製造する場合、上記微粒子状溶融シリ
カを担体として使用することによって平均粒径が0.1
〜1μm程度のものを得ることができる。一方、上記ア
エロジルのようなシリカを担体として使用することによ
って、平均粒径が0.05〜0.1μm程度の超微粒子
状のガス吸収剤を得ることができる。好ましい本発明の
微粒子状ガス吸収剤の平均粒径は0.01〜1μmであ
る。かかる粒径の微粒子状ガス吸収剤は樹脂材料に均一
に分散させやすい。これに対し、平均粒径が0.01μ
m未満になると再凝集化し易くなるため取り扱いが難し
くなり、利便性を欠く。
状アルデヒドガス吸収剤は、担体であるシリカの粒径に
よってそのサイズが決定される。例えば、本発明の微粒
子状ガス吸収剤を製造する場合、上記微粒子状溶融シリ
カを担体として使用することによって平均粒径が0.1
〜1μm程度のものを得ることができる。一方、上記ア
エロジルのようなシリカを担体として使用することによ
って、平均粒径が0.05〜0.1μm程度の超微粒子
状のガス吸収剤を得ることができる。好ましい本発明の
微粒子状ガス吸収剤の平均粒径は0.01〜1μmであ
る。かかる粒径の微粒子状ガス吸収剤は樹脂材料に均一
に分散させやすい。これに対し、平均粒径が0.01μ
m未満になると再凝集化し易くなるため取り扱いが難し
くなり、利便性を欠く。
【0020】本発明の微粒子状ガス吸収剤およびその他
の粒子状アルデヒドガス吸収剤は、上記ポリアミンの液
状物または該ポリアミンを希釈して得た溶液と粒子状シ
リカを混合することによって得られる。例えば、上記式
(1)によって表されるポリアミン(液状である)をそ
のまま又は典型的には水または低級アルコールで希釈す
ることによって得た溶液と、微粒子状無孔質シリカとを
混合することによって、かかるポリアミンを担持した微
粒子状無孔質シリカから成る本発明の微粒子状ガス吸収
剤が得られる。混合手段は、特に限定されず、種々のミ
キサー(リボンミキサー、ヘンシェルミキサー等)やミ
ル(振動ミル、ボールミル等)が用い得る。また、混合
処理は室温〜50℃程度の温度条件下で行うことが好ま
しく、その際、混合物を適宜攪拌又は振盪させることに
よって担持効率を高めることができる。混合時間は、所
望する担持量によって適宜異なり得るが0.1〜100
μmol/m2の担持量を実現するには特に制限はない
が24時間以内が適当である。攪拌又は振盪の程度によ
って混合処理時間は短縮することができる。なお、本発
明の製造方法において、上記混合処理を行う時期は特に
限定されないが、使用するシリカの吸水性に鑑みれば、
前段階として使用シリカを乾燥させて上記含水率の範囲
内とした直後に混合処理を行うのが好ましい。
の粒子状アルデヒドガス吸収剤は、上記ポリアミンの液
状物または該ポリアミンを希釈して得た溶液と粒子状シ
リカを混合することによって得られる。例えば、上記式
(1)によって表されるポリアミン(液状である)をそ
のまま又は典型的には水または低級アルコールで希釈す
ることによって得た溶液と、微粒子状無孔質シリカとを
混合することによって、かかるポリアミンを担持した微
粒子状無孔質シリカから成る本発明の微粒子状ガス吸収
剤が得られる。混合手段は、特に限定されず、種々のミ
キサー(リボンミキサー、ヘンシェルミキサー等)やミ
ル(振動ミル、ボールミル等)が用い得る。また、混合
処理は室温〜50℃程度の温度条件下で行うことが好ま
しく、その際、混合物を適宜攪拌又は振盪させることに
よって担持効率を高めることができる。混合時間は、所
望する担持量によって適宜異なり得るが0.1〜100
μmol/m2の担持量を実現するには特に制限はない
が24時間以内が適当である。攪拌又は振盪の程度によ
って混合処理時間は短縮することができる。なお、本発
明の製造方法において、上記混合処理を行う時期は特に
限定されないが、使用するシリカの吸水性に鑑みれば、
前段階として使用シリカを乾燥させて上記含水率の範囲
内とした直後に混合処理を行うのが好ましい。
【0021】混合処理においては、シリカ100重量部
に対してポリアミン液状物または溶液がポリアミン量で
20重量部またはそれより少ない重量部となる重量比で
両者を混合する。重量比がシリカ1に対してポリアミン
液状物または溶液が0.005〜0.1となるのが好ま
しい混合である。また、シリカの比表面積の程度によっ
て適宜異なり得るが、好ましくはシリカ1gに対してポ
リアミンを0.01mmol以上供給(負荷)して混合
するとよい。このようにポリアミンを負荷することで効
率よくシリカ表面にポリアミンを担持させることができ
る。なお、ポリアミンの担持量は、有機元素分析により
検出される窒素含有率から容易に算出できる。
に対してポリアミン液状物または溶液がポリアミン量で
20重量部またはそれより少ない重量部となる重量比で
両者を混合する。重量比がシリカ1に対してポリアミン
液状物または溶液が0.005〜0.1となるのが好ま
しい混合である。また、シリカの比表面積の程度によっ
て適宜異なり得るが、好ましくはシリカ1gに対してポ
リアミンを0.01mmol以上供給(負荷)して混合
するとよい。このようにポリアミンを負荷することで効
率よくシリカ表面にポリアミンを担持させることができ
る。なお、ポリアミンの担持量は、有機元素分析により
検出される窒素含有率から容易に算出できる。
【0022】而して、混合処理後、好ましくは混合物を
濾過等することによって余剰のアミン液状物または溶液
を取り除いた後、被処理シリカを純水で洗浄する。これ
によりシリカ表面に過剰に付着している非担持アミン
(即ちシリカ表面に共有結合等の化学結合によって固定
されていないアミン)を除去することができる。このと
き、導電率が50μS/cm以下になるまで洗浄するの
が好ましい。この洗浄処理後、被処理シリカを適宜乾燥
する。50〜120℃の熱風による強制対流乾燥が好ま
しい。以上の一連の工程によって、シリカ表面に所望す
るポリアミンが担持してなる粒子状アルデヒドガス吸収
剤を好適に製造することができる。
濾過等することによって余剰のアミン液状物または溶液
を取り除いた後、被処理シリカを純水で洗浄する。これ
によりシリカ表面に過剰に付着している非担持アミン
(即ちシリカ表面に共有結合等の化学結合によって固定
されていないアミン)を除去することができる。このと
き、導電率が50μS/cm以下になるまで洗浄するの
が好ましい。この洗浄処理後、被処理シリカを適宜乾燥
する。50〜120℃の熱風による強制対流乾燥が好ま
しい。以上の一連の工程によって、シリカ表面に所望す
るポリアミンが担持してなる粒子状アルデヒドガス吸収
剤を好適に製造することができる。
【0023】また、本発明の製造方法における一つのメ
リットは、上記の式(1)に包含されるような炭素、水
素および窒素元素のみから構成される低級脂肪族ポリア
ミン液状物またはその溶液とシリカとを本発明の製造方
法の上記混合処理に供した場合、例えばシリカゲルとシ
ランカップリング剤(γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン等の第1級アミノ基を有するもの)とを水中混和
してカップリング反応させた場合に生成されるエタノー
ルのようないわゆる副生物が生じないことである。この
ため、本発明の製造方法によれば、アミン以外の副生物
の分離・処理に伴うコストや手間を省くことができる。
リットは、上記の式(1)に包含されるような炭素、水
素および窒素元素のみから構成される低級脂肪族ポリア
ミン液状物またはその溶液とシリカとを本発明の製造方
法の上記混合処理に供した場合、例えばシリカゲルとシ
ランカップリング剤(γ−アミノプロピルトリエトキシ
シラン等の第1級アミノ基を有するもの)とを水中混和
してカップリング反応させた場合に生成されるエタノー
ルのようないわゆる副生物が生じないことである。この
ため、本発明の製造方法によれば、アミン以外の副生物
の分離・処理に伴うコストや手間を省くことができる。
【0024】本発明の製造方法によって得られる本発明
の微粒子状ガス吸収剤およびその他の粒子状ガス吸収剤
は、シリカ表面にポリアミンが強固に固定されるため、
製造後のポリアミン溶出を高い次元で防止することがで
きる。従って、本発明の製造方法によって得られた粒子
状ガス吸収剤は、アルデヒドガス吸収能と耐熱変色性に
優れている。特に好ましい本発明の微粒子状ガス吸収剤
は、以下のプロセス:試料1gと純水100mlをポリ
エチレン瓶に入れ、40℃で60時間振盪した後、ポリ
エチレン瓶の内容物を濾過して得られる濾液の窒素濃度
を測定する;からなる試験方法によって算出されるポリ
アミン溶出量が窒素濃度に換算して1ppm以下であ
る。かかるポリアミン難溶出性は、本発明の製造方法に
よって微粒子状無孔質シリカの表面にポリアミンを0.
1〜100μmol/m2の割合で担持させた微粒子状
アルデヒドガス吸収剤において実現され得る。
の微粒子状ガス吸収剤およびその他の粒子状ガス吸収剤
は、シリカ表面にポリアミンが強固に固定されるため、
製造後のポリアミン溶出を高い次元で防止することがで
きる。従って、本発明の製造方法によって得られた粒子
状ガス吸収剤は、アルデヒドガス吸収能と耐熱変色性に
優れている。特に好ましい本発明の微粒子状ガス吸収剤
は、以下のプロセス:試料1gと純水100mlをポリ
エチレン瓶に入れ、40℃で60時間振盪した後、ポリ
エチレン瓶の内容物を濾過して得られる濾液の窒素濃度
を測定する;からなる試験方法によって算出されるポリ
アミン溶出量が窒素濃度に換算して1ppm以下であ
る。かかるポリアミン難溶出性は、本発明の製造方法に
よって微粒子状無孔質シリカの表面にポリアミンを0.
1〜100μmol/m2の割合で担持させた微粒子状
アルデヒドガス吸収剤において実現され得る。
【0025】本発明の微粒子状アルデヒドガス吸収剤
は、アルデヒドガス全般に対して有効であり、特に環境
衛生上の観点から問題となっているアセトアルデヒドや
ホルムアルデヒドの吸収・除去に適している。従って、
本発明の微粒子状ガス吸収剤その他の本発明の製造方法
によって得られる粒子状アルデヒドガス吸収剤を用いる
ことによって、それ単独又はその他の成分や資材と組み
合わせて、アセトアルデヒドガス由来の悪臭除去に有効
な消臭剤を提供することができる。また、建材や衣類収
納具等から発生するホルムアルデヒドを吸収する器材を
提供することができる。
は、アルデヒドガス全般に対して有効であり、特に環境
衛生上の観点から問題となっているアセトアルデヒドや
ホルムアルデヒドの吸収・除去に適している。従って、
本発明の微粒子状ガス吸収剤その他の本発明の製造方法
によって得られる粒子状アルデヒドガス吸収剤を用いる
ことによって、それ単独又はその他の成分や資材と組み
合わせて、アセトアルデヒドガス由来の悪臭除去に有効
な消臭剤を提供することができる。また、建材や衣類収
納具等から発生するホルムアルデヒドを吸収する器材を
提供することができる。
【0026】本発明で得られる粒子状アルデヒドガス吸
収剤は、200℃以上で加熱されたり、紫外線に曝され
た場合でも、アルデヒドガス吸収能が低下したり、変色
する等の劣化が殆ど起こらず、高温又は光に曝されても
安定である。さらに、水と接触させてもポリアミンが殆
ど溶出しないという優れた性質を有する。従って、本発
明の微粒子状ガス吸収剤その他の本発明の製造方法によ
って得られる粒子状アルデヒドガス吸収剤では、高温又
は光による劣化がほとんど問題になることはなく、結
果、種々の繊維や樹脂または紙に含有させて任意の形態
に成形加工することができる。而して、成形加工品は保
存時、使用時のいずれにおいても加熱温度あるいは遮光
等の制約を殆ど受けることがない。
収剤は、200℃以上で加熱されたり、紫外線に曝され
た場合でも、アルデヒドガス吸収能が低下したり、変色
する等の劣化が殆ど起こらず、高温又は光に曝されても
安定である。さらに、水と接触させてもポリアミンが殆
ど溶出しないという優れた性質を有する。従って、本発
明の微粒子状ガス吸収剤その他の本発明の製造方法によ
って得られる粒子状アルデヒドガス吸収剤では、高温又
は光による劣化がほとんど問題になることはなく、結
果、種々の繊維や樹脂または紙に含有させて任意の形態
に成形加工することができる。而して、成形加工品は保
存時、使用時のいずれにおいても加熱温度あるいは遮光
等の制約を殆ど受けることがない。
【0027】本発明の微粒子状ガス吸収剤は、その粒径
が小さいことから、特に繊維および繊維製品に含有させ
るのに適する。また、繊維に限らず、樹脂成形体、フィ
ルム、塗料、被覆剤、床壁材、建材および紙等に含有さ
せるのにも好適である。而して、これらに高いアルデヒ
ドガス吸収能を付与することができる。本発明の微粒子
状アルデヒドガス吸収剤その他の本発明の製造方法によ
って得られる粒子状アルデヒドガス吸収剤は、吸収機構
が反応型である結果、アルデヒドガス吸収速度が速いこ
とが要求される用途に特に有効である。以下、これら本
発明によって提供される粒子状アルデヒドガス吸収剤の
用途の一例を説明する。
が小さいことから、特に繊維および繊維製品に含有させ
るのに適する。また、繊維に限らず、樹脂成形体、フィ
ルム、塗料、被覆剤、床壁材、建材および紙等に含有さ
せるのにも好適である。而して、これらに高いアルデヒ
ドガス吸収能を付与することができる。本発明の微粒子
状アルデヒドガス吸収剤その他の本発明の製造方法によ
って得られる粒子状アルデヒドガス吸収剤は、吸収機構
が反応型である結果、アルデヒドガス吸収速度が速いこ
とが要求される用途に特に有効である。以下、これら本
発明によって提供される粒子状アルデヒドガス吸収剤の
用途の一例を説明する。
【0028】<樹脂成形体>本発明によって提供される
粒子状アルデヒドガス吸収剤を所望する樹脂に配合する
ことによって、当該樹脂からなる成形体にアルデヒドガ
ス吸収能を容易に付与することができる。かかる用途に
好適な樹脂としては、例えば、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビ
ニル、ポリビニリデン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル
およびポリスチレン樹脂がある。これらの樹脂は、単独
ポリマーであっても共重合体であってもよい。シリカの
比表面積の程度に応じて適宜異なり得るが、これら樹脂
に本発明の微粒子状ガス吸収剤を添加する場合の好まし
い割合は、樹脂100重量部当たり0.1〜20重量部
であり、より好ましくは0.5〜10重量部である。樹
脂中には目的に応じて、他の消臭剤、艶消し剤、着色
剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、安定剤、増粘剤、難燃
剤、抗菌防臭剤、防黴剤、防虫忌避剤、赤外線吸収剤、
紫外線吸収剤等の各種添加剤を適宜配合してもよい。
粒子状アルデヒドガス吸収剤を所望する樹脂に配合する
ことによって、当該樹脂からなる成形体にアルデヒドガ
ス吸収能を容易に付与することができる。かかる用途に
好適な樹脂としては、例えば、ポリエステル、ナイロ
ン、アクリル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビ
ニル、ポリビニリデン、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル
およびポリスチレン樹脂がある。これらの樹脂は、単独
ポリマーであっても共重合体であってもよい。シリカの
比表面積の程度に応じて適宜異なり得るが、これら樹脂
に本発明の微粒子状ガス吸収剤を添加する場合の好まし
い割合は、樹脂100重量部当たり0.1〜20重量部
であり、より好ましくは0.5〜10重量部である。樹
脂中には目的に応じて、他の消臭剤、艶消し剤、着色
剤、酸化防止剤、蛍光増白剤、安定剤、増粘剤、難燃
剤、抗菌防臭剤、防黴剤、防虫忌避剤、赤外線吸収剤、
紫外線吸収剤等の各種添加剤を適宜配合してもよい。
【0029】<繊維>本発明によって提供される粒子状
アルデヒドガス吸収剤を繊維に含有させるには、予め粒
子状アルデヒドガス吸収剤を繊維形成用樹脂に練り込ん
だものを紡糸して繊維化するとよい。あるいは、粒子状
アルデヒドガス吸収剤をバインダーで繊維表面に付着さ
せる手段によってもよい。必要に応じて、粒子状アルデ
ヒドガス吸収剤の分散性を向上させるために界面活性
剤、分散剤等を適宜添加してもよい。繊維に含有させる
粒子状アルデヒドガス吸収剤量は特に限定されないが、
本発明の微粒子状ガス吸収剤を適用する場合、天然繊維
または合成繊維用樹脂100重量部あたり好ましくは
0.1〜20重量部であり、より好ましくは0.5〜1
0重量部である。また、繊維には目的に応じて、他の消
臭剤、ガス分解剤、艶消し剤、着色剤、酸化防止剤、蛍
光増白剤、安定剤、難燃剤、抗菌防臭剤、防黴剤、芳香
剤、防虫忌避剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等の各種
添加剤を適宜含有させることができる。
アルデヒドガス吸収剤を繊維に含有させるには、予め粒
子状アルデヒドガス吸収剤を繊維形成用樹脂に練り込ん
だものを紡糸して繊維化するとよい。あるいは、粒子状
アルデヒドガス吸収剤をバインダーで繊維表面に付着さ
せる手段によってもよい。必要に応じて、粒子状アルデ
ヒドガス吸収剤の分散性を向上させるために界面活性
剤、分散剤等を適宜添加してもよい。繊維に含有させる
粒子状アルデヒドガス吸収剤量は特に限定されないが、
本発明の微粒子状ガス吸収剤を適用する場合、天然繊維
または合成繊維用樹脂100重量部あたり好ましくは
0.1〜20重量部であり、より好ましくは0.5〜1
0重量部である。また、繊維には目的に応じて、他の消
臭剤、ガス分解剤、艶消し剤、着色剤、酸化防止剤、蛍
光増白剤、安定剤、難燃剤、抗菌防臭剤、防黴剤、芳香
剤、防虫忌避剤、赤外線吸収剤、紫外線吸収剤等の各種
添加剤を適宜含有させることができる。
【0030】本発明の微粒子状ガス吸収剤を含有させた
繊維は、特に制限なく種々の繊維製品製造のために使用
し得る。例えば、肌着、ストッキング、靴下、布団、布
団カバー、座布団、毛布、カーペット、カーテン、ソフ
ァー、カーシート、エアーフィルター、マスク、ハンカ
チ、帽子、マフラー、ワイシャツ、敷布、枕カバー、作
業着、テーブルクロス、暖簾、紙、段ボール、不織布、
タオル、寝具、パジャマ等、種々の繊維製品を製造し
得、これら製品に優れたアルデヒドガス吸収能を付与す
ることができる。
繊維は、特に制限なく種々の繊維製品製造のために使用
し得る。例えば、肌着、ストッキング、靴下、布団、布
団カバー、座布団、毛布、カーペット、カーテン、ソフ
ァー、カーシート、エアーフィルター、マスク、ハンカ
チ、帽子、マフラー、ワイシャツ、敷布、枕カバー、作
業着、テーブルクロス、暖簾、紙、段ボール、不織布、
タオル、寝具、パジャマ等、種々の繊維製品を製造し
得、これら製品に優れたアルデヒドガス吸収能を付与す
ることができる。
【0031】<塗料>本発明によって提供される粒子状
アルデヒドガス吸収剤は種々の塗料に配合することがで
きる。特に本発明の微粒子状ガス吸収剤は、シリカ粒径
が極めて小さいため、好ましい。塗料成分は、塗膜の主
体となる塗膜主要素(基体樹脂)のほかに可塑剤、硬化
剤、乳化剤、分散剤等の塗膜副要素および顔料からなる
塗膜形成要素と溶剤、希釈剤等からなる塗膜形成助要素
とから構成されるが、本発明の微粒子状ガス吸収剤を配
合するにあたって、塗膜主要素に特に制限はない。天然
植物油、天然樹脂、半合成樹脂および合成樹脂のいずれ
であってもよく、また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の
いずれであってもよい。本発明の微粒子状ガス吸収剤を
配合するのに好適な塗膜主要素としては、例えば、あま
に油、しなきり油、大豆油等の乾性油または半乾性油、
ロジン、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸酪
酸セルロース、べンジルセルロース、ノボラック型また
はレゾール型のフェノール樹脂、アルキド樹脂、アミノ
アルキド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル、シリコーン
樹脂、ホモポリマー型熱可塑性、コポリマー型熱可塑
性、変成型熱可塑性または熱硬化性のフッ素樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、メラ
ミン樹脂およびポリ塩化ビニリデン樹脂等が挙げられ
る。
アルデヒドガス吸収剤は種々の塗料に配合することがで
きる。特に本発明の微粒子状ガス吸収剤は、シリカ粒径
が極めて小さいため、好ましい。塗料成分は、塗膜の主
体となる塗膜主要素(基体樹脂)のほかに可塑剤、硬化
剤、乳化剤、分散剤等の塗膜副要素および顔料からなる
塗膜形成要素と溶剤、希釈剤等からなる塗膜形成助要素
とから構成されるが、本発明の微粒子状ガス吸収剤を配
合するにあたって、塗膜主要素に特に制限はない。天然
植物油、天然樹脂、半合成樹脂および合成樹脂のいずれ
であってもよく、また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の
いずれであってもよい。本発明の微粒子状ガス吸収剤を
配合するのに好適な塗膜主要素としては、例えば、あま
に油、しなきり油、大豆油等の乾性油または半乾性油、
ロジン、ニトロセルロース、エチルセルロース、酢酸酪
酸セルロース、べンジルセルロース、ノボラック型また
はレゾール型のフェノール樹脂、アルキド樹脂、アミノ
アルキド樹脂、アクリル樹脂、塩化ビニル、シリコーン
樹脂、ホモポリマー型熱可塑性、コポリマー型熱可塑
性、変成型熱可塑性または熱硬化性のフッ素樹脂、エポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、飽和ポリエステル樹脂、メラ
ミン樹脂およびポリ塩化ビニリデン樹脂等が挙げられ
る。
【0032】塗料に含有させる粒子状アルデヒドガス吸
収剤の割合は、特に限定されないが、塗膜形成要素10
0重量部あたり好ましくは0.1〜20重量部であり、
より好ましくは0.5〜10重量部である。本発明の微
粒子状ガス吸収剤を含有させた塗料組成物は、液状(エ
マルションを包含する)または粉体状の何れでもよい。
また、塗料の硬化機構に制限はなく、酸化重合型、湿気
硬化型、加熱硬化型、触媒硬化型、紫外線硬化型および
ポリオール硬化型等のいずれであっても構わない。
収剤の割合は、特に限定されないが、塗膜形成要素10
0重量部あたり好ましくは0.1〜20重量部であり、
より好ましくは0.5〜10重量部である。本発明の微
粒子状ガス吸収剤を含有させた塗料組成物は、液状(エ
マルションを包含する)または粉体状の何れでもよい。
また、塗料の硬化機構に制限はなく、酸化重合型、湿気
硬化型、加熱硬化型、触媒硬化型、紫外線硬化型および
ポリオール硬化型等のいずれであっても構わない。
【0033】本発明によって提供される粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤を含有させた塗料は、アルデヒドガスの除
去や消臭を必要とする種々の分野で利用することができ
る。例えば、病院、学校、食品工場、自動車、飛行機、
鉄道車両等の交通機関、一般住宅の居住空間、浴室、ト
イレまたは台所の壁、天井、床等の住宅設備、冷蔵庫や
電子レンジなど電気製品の内装・外装等がある。
ドガス吸収剤を含有させた塗料は、アルデヒドガスの除
去や消臭を必要とする種々の分野で利用することができ
る。例えば、病院、学校、食品工場、自動車、飛行機、
鉄道車両等の交通機関、一般住宅の居住空間、浴室、ト
イレまたは台所の壁、天井、床等の住宅設備、冷蔵庫や
電子レンジなど電気製品の内装・外装等がある。
【0034】
【実施例】以下の実施例において、本発明をさらに詳細
に説明するが、これらはなんら本発明を限定するもので
はない。まず、実施例1〜実施例30において本発明の
製造方法によって得られるアルデヒドガス吸収剤の好適
な製造例を示す。
に説明するが、これらはなんら本発明を限定するもので
はない。まず、実施例1〜実施例30において本発明の
製造方法によって得られるアルデヒドガス吸収剤の好適
な製造例を示す。
【0035】<実施例1>比表面積220m2/g、平
均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ(CAB
OT社製「CAB−O−SIL」)5gとジエチレント
リアミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件
下、40℃、16時間の混合処理を行った。なお、使用
した超微粒子状無孔質シリカの含水率は約0.2重量%
であった。また、シリカ1gあたりに供給(負荷)され
るジエチレントリアミン量が1mmol/gとなるよう
に上記ジエチレントリアミン溶液の濃度を調整した。混
合処理後、スラリーをブフナー漏斗で濾過し、被処理シ
リカを純水で電気伝導度が50μS/cm以下になるま
で十分に洗浄した。この洗浄処理後、被処理シリカを1
00℃で12時間乾燥することによって、本実施例にか
かる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ(CAB
OT社製「CAB−O−SIL」)5gとジエチレント
リアミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件
下、40℃、16時間の混合処理を行った。なお、使用
した超微粒子状無孔質シリカの含水率は約0.2重量%
であった。また、シリカ1gあたりに供給(負荷)され
るジエチレントリアミン量が1mmol/gとなるよう
に上記ジエチレントリアミン溶液の濃度を調整した。混
合処理後、スラリーをブフナー漏斗で濾過し、被処理シ
リカを純水で電気伝導度が50μS/cm以下になるま
で十分に洗浄した。この洗浄処理後、被処理シリカを1
00℃で12時間乾燥することによって、本実施例にか
かる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0036】<実施例2>実施例1で使用したものと同
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとジエチレントリアミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミ
ン量が10mmol/gとなるようにジエチレントリア
ミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同
様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施
例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとジエチレントリアミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミ
ン量が10mmol/gとなるようにジエチレントリア
ミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同
様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施
例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0037】<実施例3>実施例1で使用したものと同
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとトリエチレンテトラミ
ン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、4
0℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとトリエチレンテトラミ
ン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、4
0℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0038】<実施例4>実施例1で使用したものと同
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとトリエチレンテトラミ
ン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、4
0℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が10mmol/gとなるようにトリエチレンテ
トラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1
と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本
実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとトリエチレンテトラミ
ン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、4
0℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が10mmol/gとなるようにトリエチレンテ
トラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1
と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本
実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0039】<実施例5>実施例1で使用したものと同
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとテトラエチレンペンタ
ミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、
40℃、16時間の混合処理を行った。本実施例におい
ては、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペ
ンタミン量が1mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとテトラエチレンペンタ
ミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、
40℃、16時間の混合処理を行った。本実施例におい
ては、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペ
ンタミン量が1mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
【0040】<実施例6>実施例1で使用したものと同
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとテトラエチレンペンタ
ミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、
40℃、16時間の混合処理を行った。本実施例におい
ては、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペ
ンタミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチ
レンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実
施例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによ
って本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を
得た。
じ超微粒子状無孔質シリカ5gとテトラエチレンペンタ
ミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、
40℃、16時間の混合処理を行った。本実施例におい
ては、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペ
ンタミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチ
レンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実
施例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによ
って本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を
得た。
【0041】<実施例7>シリカゲルを溶融・粉砕処理
して得た、比表面積1.8m2/g、平均粒径1μm以
下の微粒子状溶融シリカ(無孔質)5gとジエチレント
リアミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件
下、40℃、16時間の混合処理を行った。なお、使用
した微粒子状溶融シリカの含水率は約0.3重量%であ
った。本実施例においては、シリカ1gあたりに供給さ
れるジエチレントリアミン量が1mmol/gとなるよ
うにジエチレントリアミン溶液の濃度を調整した。混合
処理後、実施例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行
うことによって本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガ
ス吸収剤を得た。
して得た、比表面積1.8m2/g、平均粒径1μm以
下の微粒子状溶融シリカ(無孔質)5gとジエチレント
リアミン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件
下、40℃、16時間の混合処理を行った。なお、使用
した微粒子状溶融シリカの含水率は約0.3重量%であ
った。本実施例においては、シリカ1gあたりに供給さ
れるジエチレントリアミン量が1mmol/gとなるよ
うにジエチレントリアミン溶液の濃度を調整した。混合
処理後、実施例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行
うことによって本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガ
ス吸収剤を得た。
【0042】<実施例8>実施例7で使用したものと同
じ微粒子状溶融シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
16時間の混合処理を行った。本実施例においては、シ
リカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が
10mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶
液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗
浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施例にか
かる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
じ微粒子状溶融シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
16時間の混合処理を行った。本実施例においては、シ
リカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が
10mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶
液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗
浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施例にか
かる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0043】<実施例9>実施例7で使用したものと同
じ微粒子状溶融シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
じ微粒子状溶融シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0044】<実施例10>実施例7で使用したものと
同じ微粒子状溶融シリカ5gとテトラエチレンペンタミ
ン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、4
0℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
同じ微粒子状溶融シリカ5gとテトラエチレンペンタミ
ン溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、4
0℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
【0045】<実施例11>シリカゲルを粉砕して、比
表面積680m2/gおよび平均粒径50μmの粗粒子
状シリカ(多孔質)を調製し、120℃で乾燥すること
によって含水率を1重量%以下とした。こうして得られ
た粗粒状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液100
mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16時
間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ1
gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1mm
ol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃度
を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理お
よび乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる粗粒
子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
表面積680m2/gおよび平均粒径50μmの粗粒子
状シリカ(多孔質)を調製し、120℃で乾燥すること
によって含水率を1重量%以下とした。こうして得られ
た粗粒状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液100
mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16時
間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ1
gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1mm
ol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃度
を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理お
よび乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる粗粒
子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0046】<実施例12>実施例11で使用したもの
と同じ粗粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
16時間の混合処理を行った。本実施例においては、シ
リカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が
10mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶
液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗
浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施例にか
かる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ粗粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
16時間の混合処理を行った。本実施例においては、シ
リカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が
10mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶
液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗
浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施例にか
かる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0047】<実施例13>実施例11で使用したもの
と同じ粗粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ粗粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0048】<実施例14>実施例11で使用したもの
と同じ粗粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が10mmol/gとなるようにトリエチレンテ
トラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1
と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本
実施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ粗粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が10mmol/gとなるようにトリエチレンテ
トラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1
と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本
実施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0049】<実施例15>実施例11で使用したもの
と同じ粗粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が1mmol/gとなるようにテトラエチレン
ペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例
1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって
本実施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
と同じ粗粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が1mmol/gとなるようにテトラエチレン
ペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例
1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって
本実施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
【0050】<実施例16>実施例11で使用したもの
と同じ粗粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
と同じ粗粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる粗粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
【0051】<実施例17>シリカゲルを粉砕して比表
面積680m2/gおよび平均粒径5μmの細粒子状シ
リカ(多孔質)を調製し、120℃で乾燥することによ
って含水率を1重量%以下とした。こうして得られた細
粒状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液100ml
とを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16時間の
混合処理を行った。本実施例においては、シリカ1gあ
たりに供給されるジエチレントリアミン量が1mmol
/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃度を調
整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理および
乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細粒子状
アルデヒドガス吸収剤を得た。
面積680m2/gおよび平均粒径5μmの細粒子状シ
リカ(多孔質)を調製し、120℃で乾燥することによ
って含水率を1重量%以下とした。こうして得られた細
粒状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液100ml
とを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16時間の
混合処理を行った。本実施例においては、シリカ1gあ
たりに供給されるジエチレントリアミン量が1mmol
/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃度を調
整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理および
乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細粒子状
アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0052】<実施例18>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
16時間の混合処理を行った。本実施例においては、シ
リカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が
10mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶
液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗
浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施例にか
かる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
16時間の混合処理を行った。本実施例においては、シ
リカ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が
10mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶
液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗
浄処理および乾燥処理を行うことによって本実施例にか
かる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0053】<実施例19>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が1mmol/gとなるようにトリエチレンテト
ラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1と
同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本実
施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0054】<実施例20>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が10mmol/gとなるようにトリエチレンテ
トラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1
と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本
実施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとトリエチレンテトラミン溶
液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるトリエチレンテトラ
ミン量が10mmol/gとなるようにトリエチレンテ
トラミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例1
と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって本
実施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0055】<実施例21>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が1mmol/gとなるようにテトラエチレン
ペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例
1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって
本実施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
と同じ細粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が1mmol/gとなるようにテトラエチレン
ペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施例
1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによって
本実施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
【0056】<実施例22>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
と同じ細粒子状シリカ5gとテトラエチレンペンタミン
溶液100mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40
℃、16時間の混合処理を行った。本実施例において
は、シリカ1gあたりに供給されるテトラエチレンペン
タミン量が10mmol/gとなるようにテトラエチレ
ンペンタミン溶液の濃度を調整した。混合処理後、実施
例1と同様の洗浄処理および乾燥処理を行うことによっ
て本実施例にかかる細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得
た。
【0057】而して、上記実施例1〜実施例22におい
て得られた各アルデヒドガス吸収剤におけるポリアミン
担持量を有機元素分析法により確認した。すなわち、有
機元素分析装置(柳本製作所(株)製品:CHNコーダ
ー「MT−5」)で検出した実際の窒素量と使用した各
ポリアミンにおける窒素含有率に基づいて実際のポリア
ミン担持量(mmol/g、μmol/m2)を求め
た。結果を表1に示す。
て得られた各アルデヒドガス吸収剤におけるポリアミン
担持量を有機元素分析法により確認した。すなわち、有
機元素分析装置(柳本製作所(株)製品:CHNコーダ
ー「MT−5」)で検出した実際の窒素量と使用した各
ポリアミンにおける窒素含有率に基づいて実際のポリア
ミン担持量(mmol/g、μmol/m2)を求め
た。結果を表1に示す。
【0058】
【表1】
【0059】表1から明らかなように、実施例1〜実施
例22のいずれのアルデヒドガス吸収剤においても、ポ
リアミンの担持量が0.1〜100μmol/m2の範
囲内であった。このことは、本発明の製造方法によれ
ば、多孔質シリカ由来の同様、粗または細粒子状アルデ
ヒドガス吸収剤と同様、粒径の小さい無孔質シリカにお
いても多量のポリアミン(典型的には上記式(1)に包
含されるもの)を担持させ得ることを示している。
例22のいずれのアルデヒドガス吸収剤においても、ポ
リアミンの担持量が0.1〜100μmol/m2の範
囲内であった。このことは、本発明の製造方法によれ
ば、多孔質シリカ由来の同様、粗または細粒子状アルデ
ヒドガス吸収剤と同様、粒径の小さい無孔質シリカにお
いても多量のポリアミン(典型的には上記式(1)に包
含されるもの)を担持させ得ることを示している。
【0060】<実施例23>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
50gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16
時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ
1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1m
mol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃
度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理
および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細
粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
50gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16
時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ
1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1m
mol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃
度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理
および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細
粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0061】<実施例24>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
50gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16
時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ
1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が5m
mol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃
度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理
および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細
粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
50gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16
時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ
1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が5m
mol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃
度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理
および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細
粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0062】<実施例25>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
5gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16時
間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ1
gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1mm
ol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃度
を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理お
よび乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細粒
子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
5gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16時
間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ1
gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1mm
ol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃度
を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理お
よび乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細粒
子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0063】<実施例26>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
25gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16
時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ
1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1m
mol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃
度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理
および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細
粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
25gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、16
時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリカ
1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1m
mol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の濃
度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処理
および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる細
粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0064】<実施例27>実施例17で使用したもの
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
250gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、1
6時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリ
カ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1
mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の
濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処
理および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる
細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
と同じ細粒子状シリカ5gとジエチレントリアミン溶液
250gとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、1
6時間の混合処理を行った。本実施例においては、シリ
カ1gあたりに供給されるジエチレントリアミン量が1
mmol/gとなるようにジエチレントリアミン溶液の
濃度を調整した。混合処理後、実施例1と同様の洗浄処
理および乾燥処理を行うことによって本実施例にかかる
細粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0065】<実施例28>実施例1で合成した複合体
(即ち微粒子状アルデヒドガス吸収剤)に担持されたア
ミン化合物の量を分析し、同量となるようにアミン化合
物を秤量した。而して、実施例1で使用したものと同様
の平均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ5g
を180℃に乾燥させた後、ジエチレントリアミン溶液
(98.5%)を63mg添加して十分混合した。すな
わち、シリカを180℃以上に加熱乾燥した状態で直接
上記アミンを混合し、そのまま乾燥した。なお、洗浄は
行わなかった。以上の処理により、所望するジエチレン
トリアミンの複合化が為され、ジエチレントリアミンの
含有率が1.3重量%(有機元素分析結果より算出した
値)である超微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
(即ち微粒子状アルデヒドガス吸収剤)に担持されたア
ミン化合物の量を分析し、同量となるようにアミン化合
物を秤量した。而して、実施例1で使用したものと同様
の平均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ5g
を180℃に乾燥させた後、ジエチレントリアミン溶液
(98.5%)を63mg添加して十分混合した。すな
わち、シリカを180℃以上に加熱乾燥した状態で直接
上記アミンを混合し、そのまま乾燥した。なお、洗浄は
行わなかった。以上の処理により、所望するジエチレン
トリアミンの複合化が為され、ジエチレントリアミンの
含有率が1.3重量%(有機元素分析結果より算出した
値)である超微粒子状アルデヒドガス吸収剤を得た。
【0066】<実施例29>実施例1で使用したものと
同様の平均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ
5gと濃度1mmol/mlのジエチレントリアミン溶
液20mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
2時間の混合処理を行った。次いで、実施例1と同様、
洗浄処理および乾燥処理を行った。以上の処理により、
ジエチレントリアミンの含有率が3.8重量%(有機元
素分析結果より算出した値)である超微粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤を得た。
同様の平均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ
5gと濃度1mmol/mlのジエチレントリアミン溶
液20mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
2時間の混合処理を行った。次いで、実施例1と同様、
洗浄処理および乾燥処理を行った。以上の処理により、
ジエチレントリアミンの含有率が3.8重量%(有機元
素分析結果より算出した値)である超微粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤を得た。
【0067】<実施例30>実施例1で使用したものと
同様の平均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ
5gと濃度1mmol/mlのジエチレントリアミン溶
液60mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
6時間の混合処理を行った。次いで、実施例1と同様、
洗浄処理および乾燥処理を行った。以上の処理により、
ジエチレントリアミンの含有率が3.8重量%(有機元
素分析結果より算出した値)である超微粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤を得た。
同様の平均粒径0.05μmの超微粒子状無孔質シリカ
5gと濃度1mmol/mlのジエチレントリアミン溶
液60mlとを反応容器に入れ、振盪条件下、40℃、
6時間の混合処理を行った。次いで、実施例1と同様、
洗浄処理および乾燥処理を行った。以上の処理により、
ジエチレントリアミンの含有率が3.8重量%(有機元
素分析結果より算出した値)である超微粒子状アルデヒ
ドガス吸収剤を得た。
【0068】<実施例31> −アルデヒドガス吸収能の測定(1)− 上記実施例3,13,17,19,20および21で得
た各ガス吸収剤によるアルデヒドガス吸収能を測定し
た。すなわち、ガス吸収剤0.01gを入れた容器(1
リットル)にアセトアルデヒドガスを初期濃度13pp
mとなるように注入し、2時間後および24時間後にお
ける容器中のアルデヒドガス濃度を検知管(ガステック
(株)製品)を用いて測定した。対照としてガス吸収剤
を入れない容器についても同様の試験・測定を行った。
結果を表2に示す。
た各ガス吸収剤によるアルデヒドガス吸収能を測定し
た。すなわち、ガス吸収剤0.01gを入れた容器(1
リットル)にアセトアルデヒドガスを初期濃度13pp
mとなるように注入し、2時間後および24時間後にお
ける容器中のアルデヒドガス濃度を検知管(ガステック
(株)製品)を用いて測定した。対照としてガス吸収剤
を入れない容器についても同様の試験・測定を行った。
結果を表2に示す。
【0069】
【表2】
【0070】表2から明らかなように、測定したいずれ
のガス吸収剤も優れたアセトアルデヒドガス吸収能を有
しており、実験開始後2時間で顕著なアセトアルデヒド
ガス吸収(除去)が認められた。特に実施例3の超微粒
子状ガス吸収剤は、粒径が極めて微小(0.05μm)
であり且つ無孔質であるにもかかわらず、優れたアセト
アルデヒドガス吸収能を保持していた。
のガス吸収剤も優れたアセトアルデヒドガス吸収能を有
しており、実験開始後2時間で顕著なアセトアルデヒド
ガス吸収(除去)が認められた。特に実施例3の超微粒
子状ガス吸収剤は、粒径が極めて微小(0.05μm)
であり且つ無孔質であるにもかかわらず、優れたアセト
アルデヒドガス吸収能を保持していた。
【0071】<実施例32> −アルデヒドガス吸収能の測定(2)− 上記実施例23〜30で得た各ガス吸収剤によるアルデ
ヒドガス吸収能を測定した。すなわち、ガス吸収剤0.
01gを入れた容器(1リットル)にアセトアルデヒド
ガスを低濃度区:初期濃度15ppmまたは高濃度区:
500ppm(但し高濃度区は実施例28〜30で得た
ガス吸収剤に対してのみ行う)となるように注入し、2
時間後に容器中のアルデヒドガス濃度を上記検知管を用
いて測定した。対照としてガス吸収剤を入れない容器に
ついても同様の試験・測定を行った。さらに、実施例2
8〜30で得た各ガス吸収剤については、アセトアルデ
ヒドガスに代えてホルムアルデヒドガスを初期濃度15
ppmとして容器内に注入したものも同様に行った。こ
れら結果を表3に示す。
ヒドガス吸収能を測定した。すなわち、ガス吸収剤0.
01gを入れた容器(1リットル)にアセトアルデヒド
ガスを低濃度区:初期濃度15ppmまたは高濃度区:
500ppm(但し高濃度区は実施例28〜30で得た
ガス吸収剤に対してのみ行う)となるように注入し、2
時間後に容器中のアルデヒドガス濃度を上記検知管を用
いて測定した。対照としてガス吸収剤を入れない容器に
ついても同様の試験・測定を行った。さらに、実施例2
8〜30で得た各ガス吸収剤については、アセトアルデ
ヒドガスに代えてホルムアルデヒドガスを初期濃度15
ppmとして容器内に注入したものも同様に行った。こ
れら結果を表3に示す。
【0072】
【表3】
【0073】表3から明らかなように、測定したいずれ
のガス吸収剤も優れたアセトアルデヒドガス吸収能およ
びホルムアルデヒドガス吸収能を有しており、顕著なア
ルデヒドガス吸収が認められた(表中「検出せず」は測
定限界以下を意味する。)。特に実施例28〜30の超
微粒子状ガス吸収剤は、粒径が極めて微小(0.05μ
m)であり且つ無孔質であるにもかかわらず、優れたア
ルデヒドガス吸収能を保持していた。
のガス吸収剤も優れたアセトアルデヒドガス吸収能およ
びホルムアルデヒドガス吸収能を有しており、顕著なア
ルデヒドガス吸収が認められた(表中「検出せず」は測
定限界以下を意味する。)。特に実施例28〜30の超
微粒子状ガス吸収剤は、粒径が極めて微小(0.05μ
m)であり且つ無孔質であるにもかかわらず、優れたア
ルデヒドガス吸収能を保持していた。
【0074】<実施例33> −アルデヒドガス吸収能の測定(3)− 上記実施例32と同様、実施例23〜30で得た各ガス
吸収剤を予め脱脂炉において180℃で10分間(実施
例23〜27)または220℃で10分間(実施例28
〜30)の熱処理を行った後、実施例32と同様の手順
でアセトアルデヒドガス吸収能およびホルムアルデヒド
ガス吸収能を測定した。なお、アセトアルデヒドガスの
初期濃度およびホルムアルデヒドガスの初期濃度は実施
例32と同じである。結果を表4に示す。
吸収剤を予め脱脂炉において180℃で10分間(実施
例23〜27)または220℃で10分間(実施例28
〜30)の熱処理を行った後、実施例32と同様の手順
でアセトアルデヒドガス吸収能およびホルムアルデヒド
ガス吸収能を測定した。なお、アセトアルデヒドガスの
初期濃度およびホルムアルデヒドガスの初期濃度は実施
例32と同じである。結果を表4に示す。
【0075】
【表4】
【0076】表4から明らかなように、ここで測定した
いずれのガス吸収剤も、180℃〜220℃で10分と
いう高熱処理にも関わらず優れたアセトアルデヒドガス
吸収能およびホルムアルデヒドガス吸収能を有してい
た。このことは、これらガス吸収剤においては、ポリア
ミンが極めて安定して担体であるシリカ表面に固定され
ており、高熱処理によっても容易に溶出しないことを示
している。従って、本発明の製造方法によって得られる
粒子状アルデヒドガス吸収剤は耐熱性に優れており、樹
脂成形時や合成繊維製造時におけるような高熱下にさら
されてもアルデヒドガス吸収能が低下しない。また、実
施例28〜30の超微粒子状ガス吸収剤は、無孔質シリ
カを担体としているにもかかわらず、耐熱性に優れるア
ルデヒドガス吸収能を保持していた。特に実施例29お
よび実施例30の超微粒子状ガス吸収剤について示差熱
分析を行ったところ、その発熱ピーク温度はそれぞれ2
51℃および247℃であった。かかる結果からも、こ
れら超微粒子状ガス吸収剤の耐熱性が裏付けられた。
いずれのガス吸収剤も、180℃〜220℃で10分と
いう高熱処理にも関わらず優れたアセトアルデヒドガス
吸収能およびホルムアルデヒドガス吸収能を有してい
た。このことは、これらガス吸収剤においては、ポリア
ミンが極めて安定して担体であるシリカ表面に固定され
ており、高熱処理によっても容易に溶出しないことを示
している。従って、本発明の製造方法によって得られる
粒子状アルデヒドガス吸収剤は耐熱性に優れており、樹
脂成形時や合成繊維製造時におけるような高熱下にさら
されてもアルデヒドガス吸収能が低下しない。また、実
施例28〜30の超微粒子状ガス吸収剤は、無孔質シリ
カを担体としているにもかかわらず、耐熱性に優れるア
ルデヒドガス吸収能を保持していた。特に実施例29お
よび実施例30の超微粒子状ガス吸収剤について示差熱
分析を行ったところ、その発熱ピーク温度はそれぞれ2
51℃および247℃であった。かかる結果からも、こ
れら超微粒子状ガス吸収剤の耐熱性が裏付けられた。
【0077】<実施例34> −耐熱変色性およびポリアミン溶出性の評価− 実施例28〜30で得られた超微粒子状ガス吸収剤につ
いて、上記220℃、10分間の加熱処理の前後で色差
計(日本電色工業(株)製品:色彩色差計「SZ−Σ8
0」)を用いて色彩(L,a,b)を測定し、サンプル
の加熱前のL,a,bと加熱後のL,a,bとの各々の
差の二乗を合計した数値の平方根を色差ΔEとした。結
果を表5に示す。
いて、上記220℃、10分間の加熱処理の前後で色差
計(日本電色工業(株)製品:色彩色差計「SZ−Σ8
0」)を用いて色彩(L,a,b)を測定し、サンプル
の加熱前のL,a,bと加熱後のL,a,bとの各々の
差の二乗を合計した数値の平方根を色差ΔEとした。結
果を表5に示す。
【0078】
【表5】
【0079】表5から明らかなように、加熱処理の前後
で色彩および色差に大差はなかった。また、実施例28
〜30で得られた超微粒子状ガス吸収剤1gと純水10
0mlをポリエチレン瓶に入れ、40℃で60時間振盪
した後、ポリエチレン瓶の内容物を濾過して得られる濾
液の窒素濃度を測定したところ、いずれも1ppm以下
であった。これらの結果は、本発明の超微粒子状ガス吸
収剤の耐熱性およびポリアミン難溶出性を支持するもの
である。
で色彩および色差に大差はなかった。また、実施例28
〜30で得られた超微粒子状ガス吸収剤1gと純水10
0mlをポリエチレン瓶に入れ、40℃で60時間振盪
した後、ポリエチレン瓶の内容物を濾過して得られる濾
液の窒素濃度を測定したところ、いずれも1ppm以下
であった。これらの結果は、本発明の超微粒子状ガス吸
収剤の耐熱性およびポリアミン難溶出性を支持するもの
である。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、樹脂に練り込みあるい
は繊維表面または繊維間に添加し易く、且つ、優れたア
ルデヒドガス吸収能を発揮し得る微粒子状アルデヒドガ
ス吸収剤およびその製造方法を提供することができる。
本発明の微粒子状ガス吸収剤によれば、種々の樹脂成形
体、繊維製品、塗料等に実用的なアルデヒドガス吸収能
および消臭性を付与することができる。また、本発明の
製造方法によれば、本発明の微粒子状ガス吸収剤その他
のアルデヒドガス吸収能に優れた実用的な粒子状アルデ
ヒドガス吸収剤を製造することができる。
は繊維表面または繊維間に添加し易く、且つ、優れたア
ルデヒドガス吸収能を発揮し得る微粒子状アルデヒドガ
ス吸収剤およびその製造方法を提供することができる。
本発明の微粒子状ガス吸収剤によれば、種々の樹脂成形
体、繊維製品、塗料等に実用的なアルデヒドガス吸収能
および消臭性を付与することができる。また、本発明の
製造方法によれば、本発明の微粒子状ガス吸収剤その他
のアルデヒドガス吸収能に優れた実用的な粒子状アルデ
ヒドガス吸収剤を製造することができる。
フロントページの続き Fターム(参考) 4C080 AA06 BB02 CC02 HH05 HH09 JJ04 JJ09 KK08 LL10 MM28 NN06 QQ03 4D012 BA01 CA09 CE02 CF05 CG01 CG03 CG05 4G066 AA22C AB01A AB01B AC27A AC27B BA03 BA09 BA20 BA26 BA50 CA02 CA52 DA03 FA03 FA12 FA21 FA33 FA37
Claims (5)
- 【請求項1】 平均粒径が1μm以下の粒子状無孔質シ
リカに、常温で液状のポリアミンを担持させてなる粒子
状アルデヒドガス吸収剤。 - 【請求項2】 前記ポリアミンの担持量が表面積あたり
のモル担持量として0.1〜100μmol/m2であ
ることを特徴とする請求項1に記載の粒子状アルデヒド
ガス吸収剤。 - 【請求項3】 粒子状シリカ100gに対して、常温で
液状のポリアミンの液状物または該ポリアミンを含有す
る溶液をポリアミン量で1mmol以上200mmol
以下となるように混合することによって、該シリカに該
ポリアミンを担持させることを特徴とする粒子状アルデ
ヒドガス吸収剤の製造方法。 - 【請求項4】 前記シリカの含水率が10重量%を超え
ないようにして前記混合が行われる、請求項3に記載の
粒子状アルデヒドガス吸収剤の製造方法。 - 【請求項5】 前記シリカは平均粒径が1μm以下の微
粒子状の無孔質シリカである、請求項3又は4に記載の
粒子状アルデヒドガス吸収剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11200902A JP2001025660A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 粒子状アルデヒドガス吸収剤およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11200902A JP2001025660A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 粒子状アルデヒドガス吸収剤およびその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001025660A true JP2001025660A (ja) | 2001-01-30 |
Family
ID=16432170
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11200902A Pending JP2001025660A (ja) | 1999-07-14 | 1999-07-14 | 粒子状アルデヒドガス吸収剤およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001025660A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003052800A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-25 | Toagosei Co Ltd | 硫黄系悪臭の消臭に適した消臭剤組成物 |
JP2009082786A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Taiyo Kagaku Co Ltd | アルデヒド吸着剤 |
JP2010500168A (ja) * | 2006-08-10 | 2010-01-07 | ユニバーシティ オブ サザン カリフォルニア | 空気を含む混合ガスからの二酸化炭素の分離のためのナノ構造に担持した固体再生式のポリアミン及びポリオール吸収剤 |
JP2013170326A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Magic Kk | 糸、繊維コーティング剤及び布 |
US10906024B2 (en) | 2015-03-23 | 2021-02-02 | Basf Corporation | Carbon dioxide sorbents for indoor air quality control |
US11229897B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-01-25 | Basf Corporation | Carbon dioxide sorbents for air quality control |
-
1999
- 1999-07-14 JP JP11200902A patent/JP2001025660A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003052800A (ja) * | 2001-08-21 | 2003-02-25 | Toagosei Co Ltd | 硫黄系悪臭の消臭に適した消臭剤組成物 |
JP2010500168A (ja) * | 2006-08-10 | 2010-01-07 | ユニバーシティ オブ サザン カリフォルニア | 空気を含む混合ガスからの二酸化炭素の分離のためのナノ構造に担持した固体再生式のポリアミン及びポリオール吸収剤 |
JP2012055886A (ja) * | 2006-08-10 | 2012-03-22 | Univ Of Southern California | 空気を含む混合ガスからの二酸化炭素の分離のためのナノ構造に担持した固体再生式のポリアミン及びポリオール吸収剤 |
KR101262213B1 (ko) * | 2006-08-10 | 2013-05-16 | 유니버시티 오브 써던 캘리포니아 | 공기를 포함하는 가스 혼합물로부터 이산화탄소를 분리하기위한 나노 구조의 지지 고형 재생성 폴리아민 및 폴리아민폴리올 흡착제 |
EP2054151B1 (en) * | 2006-08-10 | 2018-08-22 | University of Southern California | Nano-structure supported solid regenerative polyamine polyol absorbents for the separation of carbon dioxide from gas mixtures including the air |
JP2009082786A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Taiyo Kagaku Co Ltd | アルデヒド吸着剤 |
JP2013170326A (ja) * | 2012-02-21 | 2013-09-02 | Magic Kk | 糸、繊維コーティング剤及び布 |
US10906024B2 (en) | 2015-03-23 | 2021-02-02 | Basf Corporation | Carbon dioxide sorbents for indoor air quality control |
US11229897B2 (en) | 2016-02-12 | 2022-01-25 | Basf Corporation | Carbon dioxide sorbents for air quality control |
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Legal Events
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---|---|---|---|
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