JP2008255507A - 消臭布帛 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】多孔質物質から選択された1種以上の化合物と、金属酸化物から選択された1種以上の化合物と、ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物からなる消臭組成物をバインダー樹脂を介して付着させることによって、特にアセトアルデヒドや1−ノネン等の微量なガスを効率よく吸着除去することができる消臭布帛を提供することができる。
【選択図】なし
Description
次に、この発明の一例として、リン酸グアニジンによって難燃処理を施したポリエステル製のカーテン生地(目付435g/m2PH5)を、リン酸ナトリウム水溶液で中和処理し乾燥した難燃性カーテン生地(PH7)を用意した。次ぎに、平均粒径10nmの酸化亜鉛0.5質量部と、平均粒径5μmのMFI型ゼオライト3.0質量部と、ジエチレントリアミンを担持した平均粒径10μmの二酸化ケイ素2.0質量部を84.5質量部の水に加えた後、攪拌機により攪拌を行ない、分散液を得た。この分散液にさらに10質量部のアクリルシリコン系バインダー樹脂(固形分25%)を加え、良く攪拌して均一な処理液を得た。次に、この処理液中に、前記難燃性カーテン生地(PH7)を浸漬し、マングルで絞った後、130℃、15分間乾燥させ、難燃性カーテン生地を得た。酸化亜鉛のカーテン生地への付着量は、0.5g/m2、MFI型ゼオライトのカーテン生地への付着量は3.0g/m2、ジエチレントリアミンを担持した二酸化ケイ素のカーテン生地への付着量は2.0g/m2であった。こうして得られた難燃性消臭カーテン生地について、下記の各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、平均粒径10nmの酸化亜鉛1.0質量部と、平均粒径10μmのMFI型ゼオライト4.0質量部と、平均粒径10μmのジエチレントリアミンを担持した二酸化ケイ素2.0質量部を83質量部の水に加えた後、攪拌機により攪拌を行なった以外は実施例1と同様にして消臭カーテンを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、ポリエステル製のカーテン生地 に替えてナイロン性ループカーペット(目付800g/m2)とし、平均粒径10nmの酸化亜鉛1.0質量部と、平均粒径5μmのMFI型ゼオライト5.0質量部と、平均粒径10μmのジエチレントリアミンを担持した二酸化ケイ素3.0質量部を81質量部の水に加えた後、攪拌機により攪拌を行ない、カーペット表面に処理液をスプレー塗布し、乾燥して消臭カ−ペットを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、酸化亜鉛に替えて酸化ジルコニウムとし、MFI型ゼオライトに替えて多孔質シリカとした以外は実施例1と同様にして消臭カーテンを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、ジエチレントリアミンを担持した平均粒径10μmの二酸化ケイ素を、テトラエチレンペンタミンを担持した平均粒径10μmの二酸化ケイ素とした以外は実施例1と同様にして消臭カーテンを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、平均粒径10nmの酸化亜鉛0.5質量部を0とした以外は実施例1と同様にして消臭カーテンを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、平均粒径5μmのMFI型ゼオライト3.0質量部を0とした以外は実施例1と同様にして消臭カーテンを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、ジエチレントリアミンを担持した平均粒径10μmの二酸化ケイ素2.0質量部を0とした以外は実施例1と同様にして消臭カーテンを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載した。
実施例1において、消臭組成物の量を10倍にした以外は実施例1と同様にして消臭カーテンを得た。各種ガスの消臭試験をおこない悪臭の除去率を表1に記載したが、カーテンの風合が硬いものとなり商品にならなかった。
なお上記例における各種消臭性能の測定は次のように行った。
(アンモニア消臭性能)
試験片(10cm×10cm)を内容量500ミリリットルの袋内に入れた後、袋内において濃度が200ppmとなるようにアンモニアガスを注入し、1時間経過後にアンモニアガスの残存濃度を測定し、この測定値よりアンモニアガスを除去した総量を算出し、これよりアンモニアガスの除去率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えて硫化水素ガスを用いて袋内において濃度が20ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして硫化水素の除去率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えてメチルメルカプタンガスを用いて袋内において濃度が40ppmとなるように注入し、4時間経過後にメチルメルカプタンガスの残存濃度を測定した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてメチルメルカプタンガスの除去率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えて酢酸ガスを用いて袋内において濃度が100ppmとなるように注入した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして酢酸ガスの除去率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えてホルムアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が80ppmとなるように注入し、4時間経過後にホルムアルデヒドガスの残存濃度を測定した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてホルムアルデヒドの除去率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えてアセトアルデヒドガスを用いて袋内において濃度が80ppmとなるように注入し、4時間経過後にアセトアルデヒドガスの残存濃度を測定した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にしてアセトアルデヒドの除去率(%)を算出した。
アンモニアガスに代えて1−ノネンガスを用いて袋内において濃度が20ppmとなるように注入し、24時間経過後に1−ノネンガスの残存濃度を測定した以外は、上記アンモニア消臭性能測定と同様にして1−ノネンの除去率(%)を算出した。
Claims (6)
- ポリアミン化合物を担持した無機ケイ素化合物と、金属酸化物から選択された少なくとも1種類の化合物と、多孔質物質とからなる消臭組成物をバインダー樹脂を介して繊維に固着したことに特徴のある消臭布帛。
- 前記消臭組成物を構成する前記各成分の粒径が10nm〜100μmで、2〜50g/m2(乾燥重量)バインダー樹脂を介して繊維に固着したことに特徴のある請求項1に記載の消臭布帛。
- 前記金属酸化物から選択された少なくとも1種類の化合物が、銅、亜鉛、鉄、アルミニウム、チタン及びジルコニウムから選択された少なくとも1種類の化合物であることに特徴のある請求項1又は2に記載の消臭布帛。
- 前記多孔質物質が、多孔質シリカ、ゼオライトおよび活性炭から選択された少なくとも1種類であることに特徴のある請求項1〜3のいずれか1項に記載の消臭布帛。
- 前記多孔質物質が、人工ゼオライトでMFI型ゼオライトであることに特徴のある請求項1〜4のいずれか1項に記載の消臭布帛。
- 前記消臭布帛が椅子張り地、車両用天井材、カーテンまたはカ−ペットであることに特徴のある請求項1〜5のいずれか1項に記載の消臭布帛。
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