JP2001024405A - アイソレータ及び通信機装置 - Google Patents

アイソレータ及び通信機装置

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JP2001024405A
JP2001024405A JP11189441A JP18944199A JP2001024405A JP 2001024405 A JP2001024405 A JP 2001024405A JP 11189441 A JP11189441 A JP 11189441A JP 18944199 A JP18944199 A JP 18944199A JP 2001024405 A JP2001024405 A JP 2001024405A
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JP
Japan
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isolator
center
center conductor
port
conductors
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JP11189441A
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English (en)
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Satoru Niimura
悟 新村
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通過帯域幅及びアイソレーション帯域幅を広く
することができるアイソレータを提供する。 【解決手段】終端抵抗Rが接続される終端ポートP3の
中心導体53は磁性体54に密接して配置され、その上
に入出力ポートP2,P1の中心導体52,51が絶縁
シートを介して配置されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マイクロ波帯等の
高周波帯域で使用されるアイソレータに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、集中定数型のアイソレータは、
信号の伝送方向(順方向)には減衰量が極めて小さく、
逆方向には極めて大きい特性を有しており、携帯電話等
の通信機器の送受信回路部等に採用されている。この種
のアイソレータは、例えば図6に示すように、磁性体
(フェライト)54の下面にアース部を当接し、磁性体
54を包み込むように3つの中心導体51〜53を磁性
体54の上面に絶縁シート(図示省略)を介在させて互
いに所定の角度で交差するように折り曲げて配置し、各
中心導体51〜53及び磁性体54に永久磁石(図示せ
ず)により直流磁界Hexを印加し、各中心導体51〜
53の先端部にあたるポートP1,P2,P3に整合用
容量C1,C2,C3を接続し、1つのポートP3に終
端抵抗Rを接続して構成されている。このアイソレータ
は、例えばポートP1からポートP2方向への信号の減
衰量は極めて小さく、ポートP2からの信号はポートP
3側に流れポートP1方向への信号の減衰量は極めて大
きくなるように機能する。
【0003】このアイソレータは、図7に示すように、
磁性体54側から中心導体52、絶縁シート、中心導体
51、絶縁シート、中心導体53の順に配置されてい
る。つまり、従来のアイソレータでは、挿入損失を小さ
くするために、入出力ポートP1,P2の中心導体5
1,52は磁性体54側となるように、終端抵抗Rが接
続される終端ポートP3の中心導体53は磁性体54か
ら最も離れるように配置されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般的に、このような
アイソレータはその順方向及び逆方向の減衰特性は周波
数に依存しており、すなわち、順方向ではバンドパスフ
ィルタまた逆方向ではバンドエリミネーションフィルタ
の機能を有しており、使用する周波数帯において、順方
向では所定の減衰量以下の通過帯域幅、逆方向では所定
の減衰量以上のアイソレーション(逆方向での減衰量)
帯域幅が必要である。
【0005】しかしながら、磁性体54及びアイソレー
タ全体の小型化に伴い、上記従来の中心導体51〜53
の配置構成、すなわち終端抵抗Rが接続される中心導体
53を磁性体54から最も離れるように配置した構造で
は、通過帯域幅及びアイソレーション帯域幅が狭くな
り、それぞれ必要とする帯域幅を確保することが難しい
という問題があった。
【0006】そこで、本発明の目的は、通過帯域幅及び
アイソレーション帯域幅を広くすることができるアイソ
レータを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るアイソレータは、永久磁石により直流
磁界が印加される磁性体に3つの中心導体を絶縁体を介
して互いに交差させて配置し、各中心導体のポートとア
ース間に整合用容量を接続し、各中心導体の他端をアー
スに接続し、いずれか1つの中心導体のポートに終端抵
抗を接続してなるアイソレータにおいて、終端抵抗が接
続された中心導体を磁性体に最も近接させて配置したこ
とを特徴とする。
【0008】この構成により、終端抵抗が接続された中
心導体の等価的なインダクタンスは他の中心導体のイン
ダクタンスよりも大きくなるので、順方向での通過帯域
幅及び逆方向でのアイソレーション帯域幅は広くなる。
【0009】また、中心導体と永久磁石の間にスペーサ
部材を介在させることにより、中心導体と永久磁石が直
接接触することを防止して、挿入損失の改善を図ること
ができる。また、このスペーサ部材は構成部品を安定に
保持固定するために機能する。
【0010】また、本発明に係る通信機装置は上記の特
徴を有するアイソレータを備えて構成される。これによ
り、通過特性及びアイソレーション特性が良好な通信機
装置を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態に係るアイ
ソレータの構成を図1〜図3を参照して説明する。図1
は磁性組立体の斜視図、図2はアイソレータの分解斜視
図、図3はスペーサ部材、永久磁石及び上ヨークを除い
た状態での平面図である。
【0012】本実施形態のアイソレータは、磁性体金属
からなる箱状の上ヨーク2の内面に永久磁石3を配置す
るとともに、該上ヨーク2に同じく磁性体金属からなる
概略コ字状の下ヨーク8を装着して磁気閉回路を形成
し、下ヨーク8内の底面8a上には樹脂ケース7が配設
され、該樹脂ケース7内には磁性組立体5、整合用コン
デンサC1〜C3、終端抵抗Rが配設され、永久磁石3
と磁性組立体5との間に四角板状のスペーサ部材4が配
設され、磁性組立体5に永久磁石3により直流磁界が印
加されるように構成されている。
【0013】磁性組立体5は、円板状の磁性体54の下
面に薄板状の金属板からなる3本の中心導体51〜53
のアース部を当接し、磁性体54の上面に3本の中心導
体51〜53をシート状の絶縁体(絶縁シート:図示省
略)を介在させて互い略120度の角度をなすように折
り曲げて配置した構造のものであり、各中心導体51〜
53の先端部にあたるポート部P1〜P3を外方に突出
して構成されている。
【0014】このアイソレータでは、磁性体54の上面
に磁性体54側から中心導体53、絶縁シート、中心導
体52、絶縁シート、中心導体51の順に配置されてい
る。つまり、本実施形態のアイソレータでは、終端抵抗
Rが接続される終端ポートP3の中心導体53は磁性体
54に密接して配置され、その上に入出力ポートP2,
P1の中心導体52,51が絶縁シートを介して配置さ
れている。なお、中心導体51,52の配置順序は逆で
あってもよい。
【0015】樹脂ケース7は、電気的絶縁部材からな
り、矩形枠状の側壁7aに底壁7bを一体形成した構造
のもので、入出力端子71、72、アース端子73がそ
の一部を樹脂内に埋設して設けられ、底壁7bの略中央
部には挿通孔7cが形成され、挿通孔7cの周縁部には
所定の箇所に複数の凹部が形成されている。
【0016】挿通孔7cの周縁に形成された凹部には整
合用コンデンサC1〜C3、終端抵抗Rが配置され、挿
通孔7c内には磁性組立体5が挿入配置され、磁性組立
体5の上部にスペーサ部材4が配設され、スペーサ部材
4の上部に永久磁石3が配設されている。スペーサ部材
4は、ガラスエポキシ、プラスチック、テフロン、液晶
ポリマー、セラミック等の絶縁体からなり、各中心導体
51〜53と永久磁石3とが直接接触しないように、か
つ内部の隙間を埋めるあるいはその弾性を利用して内部
に配設される構成部品の安定な保持固定を得るためのも
のである。なお、整合用コンデンサC1〜C3や中心導
体51〜53の先端部(ポート部P1〜P2)等をより
効果的に押えるためにスペーサ部材4の中央部には貫通
孔が設けられているが、この貫通孔は必ずしも形成する
必要はない。
【0017】磁性組立体5下面の各中心導体51〜53
のアース部は下ヨーク8の底面8aに接続されている。
各整合用コンデンサC1〜C3の下面電極、及び終端抵
抗Rの一端側の電極はそれぞれアース端子73、73に
接続されている。各整合用コンデンサC1〜C3の上面
電極にはそれぞれ各中心導体51〜53のポート部P1
〜P3が接続され、終端抵抗Rの他端側はポート部P3
に接続されている。
【0018】なお、上記実施形態では磁性体に平面視円
板状のもの用いたが、磁性体の形状はこれに限るもので
はなく、矩形状または多角形状の磁性体を用いるように
してもよい。
【0019】以下、本発明の構成と従来の構成での順方
向及び逆方向の周波数特性を図4及び図5に示す。外形
寸法:5mm×5mm、高さ(厚み)2.0mm、中心
周波数:924.5MHzのアイソレータで、矩形状磁
性体:3.0mm×2.7mm、厚み0.47mm、各
中心導体:厚み0.05mm、ライン幅0.15mm×
2を用いた場合の測定値である。
【0020】図4に示すように、通過帯域幅(挿入損失
0.75dBでの帯域幅)は従来品では約93MHzで
あるのに対し、発明品では約100MHzとなり、従来
品に比べ本発明品の方が約7%広くなっている。また、
図5に示すように、アイソレーション帯域幅(アイソレ
ーション10dBでの帯域幅)は従来品では約89MH
zであるのに対し、発明品では94MHzとなり、従来
品に比べ本発明品の方が約5%広くなっている。また、
アイソレーションのピーク値も従来品に比べ大きくなっ
ている。このように、本実施形態のアイソレータは、終
端抵抗Rが接続される中心導体53を磁性体54に最も
近接して配置したので、通過帯域幅及びアイソレーショ
ン帯域幅を広くすることができる。すなわち、本実施形
態のアイソレータにおいては、外形寸法を変えることな
く、必要とする通過特性及びアイソレーション特性を得
ることができる。
【0021】なお、アイソレータ全体の構造は上記実施
形態で説明したものに限るものではなく、本発明は磁性
体上に配置される3つの中心導体のうち終端抵抗が接続
される中心導体を磁性体に最も近接して配置したことを
特徴とするものであり、他の構成については特に限定す
るものではない。
【0022】次に、本発明の第2実施形態に係る通信機
装置の構成を図6に示す。この通信機装置は、送信用フ
ィルタTX及び受信用フィルタRXからなるデュプレク
サDPXのアンテナ端にアンテナANTが接続され、送
信用フィルタTXの入力端とと送信回路との間にアイソ
レータISOが接続され、受信用フィルタRXの出力端
に受信回路が接続されて構成されている。送信回路から
の送信信号はアイソレータISOを経由し、デュプレク
サDPXの送信用フィルタTXを通してアンテナANT
から発信される。また、アンテナANTで受信された受
信信号はデュプレクサDPXの受信用フィルタRXを通
して受信回路に入力される。
【0023】ここに、アイソレータISOとして、第1
実施形態のアイソレータを使用することができる。本発
明に係るアイソレータを用いることにより、通過特性及
びアイソレーション特性が良好な通信機装置を実現する
ことができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るアイ
ソレータによれば、終端抵抗が接続される中心導体を磁
性体に最も近接して配置しているので、通過帯域幅及び
アイソレーション帯域幅を広くすることができ、所要の
通過特性及びアイソレーション特性を得ることができ
る。
【0025】また、中心導体と永久磁石の間にスペーサ
部材を介在させることにより、中心導体と永久磁石が直
接接触することを防止して、挿入損失の改善を図ること
ができる。
【0026】また、本発明に係るアイソレータを実装す
ることにより、通過特性及びアイソレーション特性が良
好な通信機装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る磁性組立体の斜視
図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るアイソレータの分
解斜視図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るアイソレータの平
面図である。
【図4】アイソレータの挿入損失の周波数特性を示す図
である。
【図5】アイソレータのアイソレーションの周波数特性
を示す図である。
【図6】本発明の第2実施形態に係る通信機装置のブロ
ック図である。
【図7】従来のアイソレータを説明するための図であ
る。
【符号の説明】
2 上ヨーク 3 永久磁石 4 スペーサ部材 5 磁性組立体 51〜53 中心導体 54 磁性体 7 樹脂ケース 71、72 入出力端子 73 アース端子 8 下ヨーク C1〜C3 整合用コンデンサ R 終端抵抗 P1〜P3 ポート(ポート部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 永久磁石により直流磁界が印加される磁
    性体に3つの中心導体を絶縁体を介して互いに交差させ
    て配置し、各中心導体のポートとアース間に整合用容量
    を接続し、各中心導体の他端をアースに接続し、いずれ
    か1つの中心導体のポートに終端抵抗を接続してなるア
    イソレータにおいて、 前記終端抵抗が接続された中心導体を磁性体に最も近接
    させて配置したことを特徴とするアイソレータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のアイソレータにおい
    て、各中心導体の交差部上方に永久磁石を配置し、各中
    心導体と永久磁石とが密着しないように中心導体と永久
    磁石の間にスペーサ部材を配置したことを特徴とするア
    イソレータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載のアイソレ
    ータを備えたことを特徴とする通信機装置。
JP11189441A 1999-07-02 1999-07-02 アイソレータ及び通信機装置 Pending JP2001024405A (ja)

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