JP2001018648A - 自動車用ドア構造 - Google Patents

自動車用ドア構造

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JP2001018648A
JP2001018648A JP11194767A JP19476799A JP2001018648A JP 2001018648 A JP2001018648 A JP 2001018648A JP 11194767 A JP11194767 A JP 11194767A JP 19476799 A JP19476799 A JP 19476799A JP 2001018648 A JP2001018648 A JP 2001018648A
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inner panel
trim
guide rail
opening
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JP11194767A
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Teruo Kawasaki
輝夫 川崎
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Kasai Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 軽量化とともにガラス昇降機構等の取付け作
業性を同時に達成した。 【解決手段】 アウタパネル22及びインナパネル21
が、外縁同士を接合することでドア袋部23を形成し、
ドア袋部23のインナーパネル21側をドアトリム50
により美装して構成する。インナーパネル21の中央部
に開口孔24を形成してドア袋部24を開口し、且つ、
開口孔24に橋渡すように配置された、ガラス昇降機構
27を構成するガイドレール28の両端をインナーパネ
ル21に結合する。ガイドレール28に交叉するように
配置された補強プレート40を開口孔24に橋渡され
て、やはりインナーパネルに結合し、ドアトリム50を
上下に2分割したアッパートリム50aとロアトリム5
0bとで構成し、ロアトリム50bの上端部b2 にシー
リングスクリーン33の一端側を一体成形で貼着した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車用ドア構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のドア構造は、図13及び
図14に示すように、インナーパネル1とアウターパネ
ル2とが、これら両パネル1、2の外周部に形成したフ
ランジ部同士を接合することによってドア袋部3を形成
して構成されている。
【0003】インナーパネル1には、ドア袋部3内へ部
品を配置するための取付作業用孔として開口部4が複数
個形成されており、この開口部4は、インナーパネル1
延いてはドア構造自体の所定剛性を確保するために、可
能な限り小さく形成されている。
【0004】そして、この開口部4から、例えば、ドア
ガラス6を取付けていないガラス昇降機構7をドア袋部
3内に潜り込ませて、ガラス昇降機構7を構成するガイ
ドレール8に設けた取付孔8aとインナーパネル1側の
取付孔1aとを一致させ、これら取付孔内においてネジ
8c等を用い取着することによって、ガラス昇降機構7
をインナーパネル1に取り付けている。この場合、ガラ
ス昇降機構7は、ガイドレール8内に摺動可能に配置し
たガラス装着部8bと、このガラス装着部8bを摺動さ
せるワイヤー9を駆動するモータ10とを有して構成
し、モータ10の回転をワイヤー9に伝え、これにより
ガラス装着部8bがガイドレール8に沿って摺動するこ
とによりドアガラス6の昇降を行うようになっており、
ガイドレール8とモータ10とはワイヤー9によって連
結されていることから、このワイヤー9を折曲すること
によって、昇降機構7全体が作業孔4の一つよりドア袋
部3内に潜り込ませることができる。
【0005】更に、モーター10の取付孔10aおよび
インナーパネル1に形成したモータ取付孔2a内におい
てネジ等を螺着することによって、モータ10をインナ
ーパネル1に取着する。
【0006】ガラス昇降機構7をインナーパネル1に装
着した後、ガラス6がドア袋部3の内部まで延在するよ
うに取り付けたサッシュ12内を昇降できるように、当
該ガラス6をその下端部側からドア袋部3の上部開口5
より挿入し、ガラス6の下端装着部6aにおける開口y
をガイドレール8に形成した装着部8bにおける開口x
に一致させて、貫通孔kからドライバー等を挿入してネ
ジ等を用いてガイドレール8にガラス6を装着してい
る。
【0007】そして、ガイドレール8の取付けは、図1
4に示すように、ガイドレール8の上下端を、それぞれ
レールブラケット11を介してインナーパネル1に浮く
ように取り付けて、ドアガラス6の昇降をスムーズに行
えるよう意図としており、ガラス装着部8bは、湾曲し
たドアガラス6の昇降起動に追従して、ガイドレール8
内を摺動できるようになっている。
【0008】上記のように、ガラス昇降機構7等をドア
袋部3内に装着した後に、シーリングスクリーン13に
よって、作業孔4を閉塞すべく、シーリングスクリーン
13をインナーパネル1のほぼ全体に貼着し、次に、ド
アトリム14をトリムクリップ14a或いは一部ネジ等
を用いてインナーパネル1に装着している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように構成する従来の自動車用ドア構造装置にあって
は、インナーパネル1に設けた複数個の作業孔4が、イ
ンナーパネル1が司るドア構造の剛性を考慮して、余り
大きな開口部として形成することができなかった。
【0010】このために、ガラス昇降機構7のインナー
パネル1の内側への取付けは、作業者が作業孔4内に一
方の手を差し込み、ガラス昇降機構7を保持しながらも
う一方の手で取付け孔1aおよび8aを一致させてネジ
を入れ、モータツールを用いて固定するという作業とな
り、ネジの取付け孔8aへの挿入等がブラインド作業と
なるばかりでなく、一方の手で重量の嵩張るガラス昇降
機構7を保持する非常に困難な作業となり、また、ガイ
ド昇降用レール8とモータ10とはワイヤー9により連
結されているために、ドア袋部3内でのガラス昇降機構
7の取りまわしが非常に不便で、取り付け作業がかなり
悪条件となっていた。
【0011】更に、インナーパネル1には、その剛性を
考えて小さな作業孔4を設けるだけであるために、重量
的に相当嵩むことになって、自動車用ドア構造の軽量化
のネックとなっていた。
【0012】また、ガラス6のガイドレール8への取付
けも、作業者は一方の手でガラス6を持って、ドア袋部
3の上部開口5挿入し、もう一方の手でガラス6の下端
部を受けて、貫通孔kにドライバーを挿入して、ガラス
装着部8bの開孔xとドアガラス6の下端装着部6aに
おける開孔yとを合わせて、ネジ等を用いた取付作業と
なり、やはりブラインド作業であることを否めず、この
点からも作業性を悪くしていることになる。
【0013】更にまた、ガイドレール8は、レールブラ
ケット11を介してインナーパネル一に装着されている
構造であり、インナーパネルに浮くように取り付けてい
るために、ドア構造の剛性アップにほとんど寄与してい
なかった。
【0014】本発明は、かかる点に鑑み、軽量化ととも
にガラス昇降機構等の取付けのための作業性を同時に達
成した自動車用ドア構造を提供することを目的としてい
る。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の本発明による自動車用ドア構造は、
アウタパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外
縁同士を接合することによってドア袋部を形成し、該ド
ア袋部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して
構成する自動車用ドア構造において、前記インナーパネ
ルの中央部に開口孔を形成して前記ドア袋部を開口し、
且つ、該開口孔に橋渡すように配置された、ガラス昇降
機構を構成するガイドレールを前記インナーパネルに結
合し、更に、前記ドアトリムを上下2分割したアッパー
トリムとロアトリムとで構成して、該ロアトリムの上端
部に、前記開口孔からロアトリム側に雨水等の侵入を防
ぐシーリングスクリーンの一端部を一体成形により貼着
したことを特徴とする。
【0016】本発明によれば、インナーパネルの開口孔
は、ガイドレールが橋渡されて結合していることから、
インナーパネルの剛性は、ガイドレールが司ることにな
り、前記開口孔は非常に大きな開口面積を確保できる。
【0017】このために、この大きな開口孔から、ガラ
ス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付
け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレイ
ンフォースメンバーとして使用することと相俟って、補
強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いて
はドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0018】ただ、ガイドレールのインナーパネルへの
結合点は、ロアトリムのインナーパネルへの取り付け時
には露出することになるが、上部側の結合点は後にイン
ナーパネルに取り付けるアッパートリムによってカバー
され、下部側はロアトリムに形成したポケット部の下方
に位置させるようにすれば、美観上何ら問題はない。
【0019】この発明におけるシーリングスクリーン
は、ロアトリムに貼着されていない他端側を、例えば、
該ロアトリムの下端側に貼設すれば、特にロアトリム側
の遮水構造となり、アッパーパネルの上端側に貼設すれ
ば、特にアッパートリム側の遮水構造となる。後者の場
合には、ロアトリム側には、別のシーリングスクリーン
を設けることになる。そして、シーリングスクリーンの
一端側は、ロアトリムに一体成形により貼着されている
結果、他の遮水構造を特に採用しなくとも、この貼着部
分からドア袋部に侵入した雨水等の遮水機能を確実なも
のとする。
【0020】請求項2に記載した本発明は、請求項1に
おける記ガイドレールに、これに対して交叉した状態で
補強プレートを装着しており、該補強プレートが、前記
開口孔に橋渡されるように配置されて、前記インナーパ
ネルに結合した構成とするものである。
【0021】本発明によれば、前記ガイドレールに対し
て交叉して前記開口孔に橋渡されるように補強プレート
を配置し、この補強プレートをインナーパネルに結合し
ていることから、インナーパネルの剛性は、ガイドレー
ルと相俟って高くすることができ、前記開口孔の開口面
積をさらに大きく形成することができる。
【0022】請求項3に記載した本発明は、請求項1ま
たは2のシーリングスクリーンに、ドアトリムに装着す
るドアフィニッシャースイッチ等の電気機器類と車体側
電源部とを電気的に接続する電気回路を植設した構成と
したものである。
【0023】本発明によれば、当該電気回路をドア袋部
内で取り回さずに済むことから、ドアフィニッシャスイ
ッチ等の電気機器類と車体側電源部との電気的接続が簡
単となり、またドア袋部内が整理されて、スペースが拡
大した分、他の機構をドア袋部内に設置することができ
る。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明における一の実施の
形態について、図1乃至図7を用いて説明する。
【0025】図において、インナーパネル21とアウタ
ーパネル22とによって、これら両パネル21、22の
外周部に形成したフランジ部同士を接合することによっ
てドア袋部23を形成して、ドア本体20を構成してい
る。
【0026】インナーパネル21には、ドア袋部23を
開口する1個の開口孔24が形成されている。
【0027】一方、ドア本体20の上部は、開口25し
ており、この上部開口部25を通して、ガラス26がド
ア袋部23の上部開口25より内部に延在するように取
り付けたサッシュ32内を昇降できるように、ドア袋部
23の内外を出入り昇降するようになっている。
【0028】ガラス26を昇降させるガラス昇降機構2
7は、ガイドレール28と、このガイドレール28内を
摺動するガラス装着部28aが取着したワイヤー29
と、このワイヤー29を駆動するモータ30とを有して
構成している。
【0029】ガイドレール28は、1本の場合もある
が、この実施の形態では、2本のレール体から構成し、
補強プレート40に交叉させて取着することによって、
互いに離間した状態で、アセンブリーされ、また、補強
プレート40のほぼ中央部に、モータ30をネジ等によ
って装着している。
【0030】モータ30には、ワイヤー29を駆動すべ
く、その一端が装着されており、ワイヤー29の他端
は、ガイドレール28内を摺動するガラス装着部28a
に結合されている。そして、ガラス装着部28aの開孔
Yとドアガラス26の下端装着部26aにおける開孔X
とを一致させて、ネジ等の締着具を用いてガイドレール
28にドアガラス26を装着して、ドアガラス26がサ
ッシュ32内を昇降動可能に構成している。
【0031】50はドアトリムで、このドアトリム50
は、図3に示すように、アームレスト51の棚部51a
付近を境目に2分割されたアッパートリム50aとロア
トリム50bとで構成している。
【0032】ロアトリム50bの下端部50b1 は、ガ
ラス昇降機構27のモータ30及びワイヤー29等を開
口孔24からドア袋部23に挿入した状態で、図5に明
確に示すように、その両側がポケット部53とブラケッ
ト54およびシーリングスクリーン33とに挟まれた状
態で、予めインナーパネル27に植設したスクリューグ
ロメット57にボルト56等の締着具をを取着すること
によりインナーパネル21に車室側より装着されてい
る。
【0033】補強プレート40は、その両端をインナー
パネル21に設けた取付孔21aを用いて、ネジ等の締
着具により、インナーパネル21の外面側に取着して、
この補強プレート40が開口孔24に横方向に橋渡され
るように配置されている。
【0034】また、補強プレート40に取着されたガイ
ドレール28は、その上端部28bに取り付けたブラケ
ット421 がネジ等の締着具を用いてインナーパネル2
1に取り付けられている。この結果、ガイドレール28
は、開口孔24に縦方向に橋渡されるように配置され
て、補強プレート40とガイドレール28とは、互いに
交叉するように、インナーパネル21に装着されている
ことになる。そして、この交叉は、互いに略直角な交叉
であっても、例えばガラス昇降用レール28に対して、
補強プレート40が傾斜した交叉であってもよい。要す
るに、補強プレート40とガイドレール28が互いに交
叉した形で、開口孔24に橋渡されることによって、イ
ンナーパネル21延いてはドア本体20の補強構造とな
っているのである。
【0035】アッパートリム50aの上端部は、図6に
明確に示すように、ウエザーストリップ52が嵌合装着
されている。そして、ウエザーストリップ52は、アッ
パートリム50aの上端部への嵌合装着の前に、予め、
取付凹部52aから突出植設された一対の係止片52
b、52bがインナーパネル21の上端部を係止するこ
とによって、インナーパネル21に装着されている。
【0036】アッパートリム50aの下端部には、図7
に明確に示すように、V字或いはU字等を呈する二又状
部50a1 に形成され、この二又状部50a1 に、シー
リングスクリーン33の一端側が一体成形にて貼着した
ロアトリム50bの上端部50b2 を挿着することによ
り、アッパートリム50aとロアトリム50bとが結合
して、ドアトリム50を構成している。
【0037】又、ロアトリム50bの上端部50b2
おいて、補強プレート40の下端部は、シーリングスク
リーン33を挟着する形で、ネジ55等の締着具によっ
て取着されている。
【0038】シーリングスクリーン33は、前述したよ
うに、その上端部が一体成形により貼着されているので
あるが、図8に示す通り、上下金型61、62によりロ
アトリム50bを成形する際に、予め、下金型62の所
定箇所にシート状のままセットしておき、ノズル63か
ら射出された溶融樹脂を上下金型61、62の型締めに
よってロアトリム50bに成形する際に、このロアトリ
ム50bに一体成形にて貼着されるものである。
【0039】このようにロアトリム50bに一体成形に
より貼付されたシーリングスクリーンは、図9及び図1
0に示すように、ロアトリム50bの上端部より更に上
部に延在するように成形されており、シーリングスクリ
ーン33の下端部(図9及び図10に示す状態では上側
に存在している)を図10の矢印方向に一体成形により
貼着された上端部を中心に折り返して、ロアトリム50
bの50b1 に装着することになる。
【0040】この状態では、シーリングスクリーン33
は、開口孔24の下端部を覆う構成となっていて、従来
のように、開口孔24全体を覆う構成となっていない。
又、ロアトリム50bは、シーリングスクリーン33に
覆われていることによって、雨水等の影響を受けないの
である。ただ、アッパートリム50a側を覆う必要があ
る場合には、シーリングスクリーン33の下端側をアッ
パートリム50aの上端側に取着するようにして、ロア
アーム50b側は、別のシーリングスクリーンを用い
て、覆うようにすることが考えられる。
【0041】上記のように構成する本発明の実施の形態
によれば、インナーパネル24の開口孔24は、補強プ
レート40およびガイドレール28が交叉して橋渡され
ており、しかも、補強プレート40およびガイドレール
28の両端がそれぞれインナーパネル21に結合してい
るために、インナーパネル21の剛性は、補強プレート
40およびガイドレール28により司ることができるこ
とから、開口孔24は非常に大きな開口として形成する
ことができる。
【0042】このために、この大きな開口孔24から、
ガラス昇降機構27を挿入して取付けるという作業とな
って、当該取付け作業性が非常に向上するとともに、イ
ンナーパネル21延いてはドア構造そのものの軽量化に
寄与することになる。
【0043】また、補強プレート40および昇降用レー
ル28の両端を、インナーパネル21の外面側から取付
けることから、取付け作業がブラインド作業とならず
に、作業性向上を更に進めることができる。
【0044】更に、ガラス昇降機構27のモータ30を
補強プレート40に取付けるようにしたことから、従来
のようなモータのインナーパネルへの装着が必要なくな
り、この点からも、インナーパネル21の開口孔24の
孔面積をより拡大することが可能となる。
【0045】更にまた、ドアトリム50をアッパートリ
ム50aとロアトリム50bとの二分割構成として、ロ
アトリム50bに補強プレート40とガイドレール28
を含むガラス昇降機構27をサブアッシーしたことか
ら、ドア構造の生産ラインにおける作業工数を減少させ
ることができる。
【0046】上記実施の形態におけるシーリングスクリ
ーン33は、ロアトリム50bに貼着されていない他端
側をロアトリム50bの下端部50b1 に装着すること
によって、ロアトリム50b側の遮水構造となるのであ
るが、ロアトリム50bの下端部b1 側にのみ装着され
るものに限定されず、アッパーパネル50aの上端側に
装着することも考えられ、この場合には、特にアッパー
トリム50a側の遮水構造となるのである。したがっ
て、この場合には、ロアトリム50b側には、別のシー
リングスクリーン33を設けることになる。
【0047】そして、シーリングスクリーン33の一端
側は、ロアトリム50bに一体成形により貼着されてい
る結果、他の遮水構造を特に採用しなくとも、この貼着
部分からドア袋部23に侵入した雨水等の遮水機能を確
実なものとする。
【0048】図11及び図12は、本発明によるシーリ
ングスクリーン33の他の実施の形態を示すもので、シ
ーリングスクリーン33には、前記ロアトリム50bに
一体成形する前に、電気回路34を印刷により植設され
ている点、特徴としている。
【0049】そして、電気回路34は、一端側に車体側
電源部(不図示)に接続するための電源コネクタ35に接
続しており、他端側は複数に分岐して、ドアトリム50
に装着する複数個の電気機器類に接続させるためのコネ
クタが連結している。例えば、分岐回路34Aには、ロ
アトリム50bに取付けられるドアスピーカ(不図示)用
のコネクタ36が接続しており、分岐回路34bには、
パワーウインドスイッチ用のコネクタ37が接続してお
り、又、分岐回路34cには、ステップランプ用のコネ
クタ38が接続されている。
【0050】各コネクタ36、37及び38と分岐回路
34a、34b、34cとの接続は、実際には、ハーネ
ス39を介在させて行う。即ち、図12に示すように、
シーリングスクリーン33の上端部を、電気回路34が
印刷植設されている側を表面にくるように折り返して、
ハーネス39の裸線部39aを挟着し、裸線部39aは
シーリングスクリーン33及び分岐回路34a、34
b、34cを巻き込むように折り返して、全体をホチキ
ス31等によって固着している。これにより、分岐回路
34a、34b、34cと裸線部39aとが密着して、
電気的に接続される。
【0051】このように構成する場合、電気回路34を
シーリングスクリーン33に印刷植設した結果、従来の
ような単体の配線をドア袋部23内で取り回さずに済
み、このことから、ドアフィニッシャスイッチやドアス
ピーカ等の電気機器類と車体側電源部との電気的接続が
簡単となり、またドア袋部33内が整理されて、スペー
スが拡大した分、他の機構をドア袋部33内に設置する
ことができる。
【0052】なお、上記実施の形態では、電気回路34
をシーリングスクリーン33に印刷により植設したが、
これに限定されるものでなく、例えば、シーリングスク
リーン33を複数枚使用してラミネートし、これらの間
で電気回路34を挟着することによって植設したり、
又、シーリングスクリーン33に両面接着テープを使用
して貼着することにより植設する等が考えられる。
【0053】
【発明の効果】本発明による自動車用ドア構造は、アウ
タパネル及びインナパネルが、これら両パネルの外縁同
士を接合することによってドア袋部を形成し、該ドア袋
部のインナーパネル側をドアトリムにより美装して構成
する自動車用ドア構造において、前記ドアトリムを上下
2分割したアッパートリムとロアトリムとで構成し、該
ロアトリムにガラス昇降機構を構成するガイドレールを
サブアッシーにて予め装着しており、該ガイドレール
を、前記インナーパネルの中央部に形成して前記ドア袋
部を開口する開口孔に橋渡すように配置した状態で、前
記インナーパネルに結合した構成としたから、インナー
パネルの開口孔にガイドレールが橋渡された状態で、ガ
イドレールがインナーパネルに装着されることになり、
インナーパネルの剛性は、ガイドレールが司ることで、
前記開口孔を非常に大きな開口面積を有する単一のもの
として構成することができる。
【0054】このために、この大きな開口孔から、ガラ
ス昇降機構を挿入しての取付け作業となって、当該取付
け作業性が非常に向上すると共に、ガイドレールをレイ
ンフォースメンバーとして使用することと相俟って、補
強プレートを新設したとしても、インナーパネル延いて
はドア構造そのものの軽量化に寄与することになる。
【0055】また、ドアトリムは、上下に2分割したア
ッパートリムとロアトリムとで構成し、ロアトリムにガ
イドレールを含むガラス昇降機構をサブアッシーして構
成するために、ガイドレールのインナーパネルへの結合
点を、ロアトリムより露出する位置に形成しておけば、
ロアトリムにガラス昇降機構をサブアッシーしたとして
も、ガイドレールをロアトリムと共にインナーパネルへ
の取り付け作業が可能となり、ガイドレールは予めロア
トリムに位置決めされている結果、その取り付け作業が
簡単となる。
【0056】しかも、ガイドレールのインナーパネルへ
の結合点は、ロアトリムのインナーパネルへの取り付け
時には露出することになるが、上部側の結合点は後にイ
ンナーパネルに取り付けるアッパートリムによってカバ
ーされ、下部側はロアトリムに形成したポケット部の下
方に位置させるようにすれば、美観上何ら問題はない。
【0057】この発明におけるシーリングスクリーン
は、ロアトリムに貼着されていない他端側を、例えば、
該ロアトリムの下端側に貼設すれば、特にロアトリム側
の遮水構造となり、アッパーパネルの上端側に貼設すれ
ば、特にアッパートリム側の遮水構造となる。後者の場
合には、ロアトリム側には、別のシーリングスクリーン
を設けることになる。そして、シーリングスクリーンの
一端側は、ロアトリムに一体成形により貼着されている
結果、他の遮水構造を特に採用しなくとも、この貼着部
分からドア袋部に侵入した雨水等の遮水機能を確実なも
のとする。
【0058】請求項2に記載した本発明によれば、ガイ
ドレールに対して交叉して開口孔に橋渡されるように補
強プレートを配置し、この補強プレートをインナーパネ
ルに結合していることから、インナーパネルの剛性は、
ガイドレールと相俟って高くすることができ、前記開口
孔の開口面積をさらに大きく形成することができる。
【0059】請求項3に記載した本発明によれば、ハー
ネスをドア袋部内で取り回さずに済むことから、ドアフ
ィニッシャスイッチ等の電気機器類と車体側電源部との
電気的接続が簡単となり、またドア袋部内が整理され
て、スペースが拡大した分、他の機構をドア袋部内に設
置することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における一実施の形態による自動車用ド
ア構造の分解斜視図である。
【図2】図1におけるドアガラス及びガラス昇降機構を
示す分解斜視図である。
【図3】図1におけるドアトリムの斜視図である。
【図4】本発明における一の実施の形態による要部の縦
断面図である。
【図5】図4における下側部を拡大して描画した断面図
である。
【図6】図4における上側部を拡大して描画した断面図
である。
【図7】図4における中央部を拡大して描画した断面図
である。
【図8】本発明における一の実施の形態によるロアトリ
ムの成形を説明するための成形金型の縦断面図である。
【図9】図8に示す成形金型により成形されたロアトリ
ムの正面図である。
【図10】図9のA−A断面図である。
【図11】本発明における他の実施の形態によるシーリ
ングスクリーンの正面図である。
【図12】図11のB−B断面図である。
【図13】従来の自動車用ドア構造の分解斜視図であ
る。
【図14】同じく縦断面図である。
【符号の説明】
20 ドア本体 21 インナーパネル 22 アウターパネル 23 ドア袋部 24 開口孔 25 上部開口部 26 ガラス 27 ガラス昇降機構 28 ガイドレール 29 ワイヤー 30 モータ 31 ホチキス 33 シーリングスクリーン 34 電気回路 35 電源コネクタ 36,37,38 コネクタ 39 ハーネス 39a 裸線部 40 補強プレート 50 ドアトリム 50a アッパートリム 50a1 二又状部 50b ロアトリム 50b1 下端部 50b2 上端部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アウタパネル及びインナパネルが、これ
    ら両パネルの外縁同士を接合することによってドア袋部
    を形成し、該ドア袋部のインナーパネル側をドアトリム
    により美装して構成する自動車用ドア構造において、 前記インナーパネルの中央部に開口孔を形成して前記ド
    ア袋部を開口し、 且つ、該開口孔に橋渡すように配置された、ガラス昇降
    機構を構成するガイドレールを前記インナーパネルに結
    合し、 更に、前記ドアトリムを上下2分割したアッパートリム
    とロアトリムとで構成して、該ロアトリムの上端部に、
    前記開口孔からロアトリム側に雨水等の侵入を防ぐシー
    リングスクリーンの一端部を一体成形により貼着したこ
    とを特徴とする自動車用ドア構造。
  2. 【請求項2】 前記ガイドレールには、これに対して交
    叉した状態で補強プレートが装着されており、該補強プ
    レートは、前記開口孔に橋渡されるように配置されて、
    前記インナーパネルに結合していることを特徴とする請
    求項1に記載の自動車用ドア構造。
  3. 【請求項3】 前記シーリングスクリーンに、前記ドア
    トリムに装着するドアフィニッシャースイッチ等の電気
    機器類と車体側電源部とを電気的に接続する電気回路を
    植設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動
    車用ドア構造。
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