JP2001018154A - 眼鏡レンズ加工装置 - Google Patents
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- B24B49/02—Measuring or gauging equipment for controlling the feed movement of the grinding tool or work; Arrangements of indicating or measuring equipment, e.g. for indicating the start of the grinding operation according to the instantaneous size and required size of the workpiece acted upon, the measuring or gauging being continuous or intermittent
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Abstract
また、溝掘り機構と共用され、有用な面取り加工ができ
るようにする。 【解決手段】 レンズ回転手段と、粗砥石及び仕上げ砥
石の回転軸と異なる回転軸を持ち,溝掘り砥石と面取り
砥石を同軸に軸支えし,前記回転軸は溝掘り砥石が被加
工レンズの光学面のカーブに沿うように前記レンズ回転
手段に対して傾いている面取り砥石回転軸と、退避位置
と加工位置との間で移動する面取り砥石の移動手段と、
眼鏡フレーム又は型板の枠形状及び枠形状に対する被加
工レンズのレイアウトに基づいて面取りするコバ角部の
位置を求める検知手段と、面取り砥石の加工面の形状と
コバ角部の位置に基づいてレンズ回転角に対する面取り
砥石と被加工レンズの接触(加工)点の位置データを求
めてレンズ回転手段の動作を制御する制御手段と、を備
える。
Description
を加工する眼鏡レンズ加工装置に関する。
に加工する眼鏡レンズ加工装置が知られている。この種
の装置では、眼鏡レンズを粗加工した後に仕上げ砥石に
より仕上加工を行うが、加工されたレンズは両側に角部
を有するので、この角部にはさらに面取り加工を行う。
円錐の砥石を持ついわゆる手摺り機により、作業者が手
作業で行っていた。
る手作業の面取り加工は容易でなく、所望する量の面取
りを行うには熟練を要し、加工に不慣れな作業者では良
好な面取りが難しかった。
熟練度に拘わらずに良好な面取り加工を容易に行うこと
ができる眼鏡レンズ加工装置を提供することを技術課題
とする。また、本発明は、溝掘り機構と共用され、有用
な面取り加工ができる眼鏡レンズ加工装置を提供するこ
とを技術課題とする。
に、本発明は以下のような構成を備えることを特徴とす
る。
レンズ加工装置において、被加工レンズを保持して回転
させるレンズ回転手段と、粗砥石及び仕上げ砥石の回転
軸と異なる回転軸を持ち,溝掘り砥石と面取り砥石を同
軸に軸支えし,前記回転軸は溝掘り砥石が被加工レンズ
の光学面のカーブに沿うように前記レンズ回転手段に対
して傾いている面取り砥石回転軸と、退避位置と加工位
置との間で移動する面取り砥石の移動手段と、眼鏡フレ
ーム又は型板の枠形状及び枠形状に対する被加工レンズ
のレイアウトに基づいて面取りするコバ角部の位置を求
める検知手段と、面取り砥石の加工面の形状とコバ角部
の位置に基づいてレンズ回転角に対する面取り砥石と被
加工レンズの接触(加工)点の位置データを求めて,そ
の位置データに基づいて前記レンズ回転手段の動作を制
御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
いて、前記面取り砥石回転軸は溝掘り砥石を中心にその
両側に加工面を持ちその加工面は外側に向かって径が小
さくなる面取り砥石を軸支えすることを特徴とする。
いて、前記面取り砥石の加工面は溝掘り砥石を中心にし
て左右対称であることを特徴とする。
いて、前記面取り砥石回転軸の傾き角は約8度であるこ
とを特徴とする。
に基づいて説明する。
す図である。装置本体1の上部右奥には、眼鏡枠測定装
置2が内蔵されている。眼鏡枠測定装置2としては、例
えば、本出願人による特開平4−93164号公報、特
開平5−212661号公報等に記載のものが使用でき
る。眼鏡枠測定装置2の前方には、眼鏡枠測定装置2を
操作するためのスイッチを持つスイッチパネル部41
0、加工情報等を表示するディスプレイ415が配置さ
れている。また、420は加工条件等の入力や加工のた
めの指示を行う各種のスイッチを持つスイッチパネル部
であり、402は加工室用の開閉窓である。
工部の構成を示す斜視図である。ベース10上にはキャ
リッジ部700が搭載され、キャリッジ701の回転軸
に挟持された被加工レンズLEは、回転軸601に取り
付けられた砥石群602により研削加工される。砥石群
602はガラス用粗砥石602a、プラスチック用粗砥
石602b、ヤゲン及び平加工用の仕上げ砥石602c
からなる。回転軸601はスピンドル603によりベー
ス10に回転可能に取り付けられ、回転軸601の端部
にはプーリ604が取り付けられており、プーリ604
はベルト605を介して砥石回転用モータ606の回転
軸に取り付けられたプーリ607と連結されている。
測定部500が設けられている。また、手前側には面取
り・溝掘り機構部800が設けられている。
説明する。図3はキャリッジ部700の要部を概略的に
示した図であり、図4は図2におけるキャリッジ部70
0をE方向から見たときの図である。
レンズチャック軸702L、702Rにチャッキングし
て回転させることができ、また、ベース10に固定され
て砥石回転軸601と平行に延びるキャリッジシャフト
703に対して回転摺動自在になっている。以下では、
キャリッジ701を砥石回転軸601と平行に移動させ
る方向をX軸、キャリッジ701の回転によりレンズチ
ャック軸(702L、703R)と砥石回転軸601と
の軸間距離を変化させる方向をY軸として、レンズチャ
ック機構及びレンズ回転機構、キャリッジ701のY軸
移動機構、キャリッジ701のX軸移動機構を説明す
る。
>キャリッジ701の左腕701Lにチャック軸702
Lが、右腕701Rにチャック軸702Rが回転可能に
同一軸線上で保持されている。右腕701Rの中央上面
にはチャック用モータ710が固定されており、モータ
710の回転軸に付いているプーリ711の回転がベル
ト712を介して、右腕701Rの内部で回転可能に保
持されている送りネジ713を回転させる。送りネジ7
13の回転により送りナット714を軸方向に移動させ
ることにより、送りナット714に連結したチャック軸
702Rが軸方向に移動することができ、レンズLEが
チャック軸702L、702Rによって挟持される。
ャック軸702Lの軸線を中心にして回動自在なモータ
取付用ブロック720が取り付けられており、チャック
軸702Lはブロック720を通ってその左端にはギヤ
721が固着されている。ブロック720にはレンズ回
転用のモータ722が固定されており、モータ722が
ギヤ724を介してギヤ721を回転することにより、
チャック軸702Lへモータ720の回転が伝達され
る。左腕701Lの内部ではチャック軸702Lにプー
リ726が取り付けられており、プーリ726はキャリ
ッジ701の後方で回転可能に保持されている回転軸7
28の左端に固着されたプーリ730aとタイミングベ
ルト731aにより繋がっている。また、回転軸728
の右端に固着されたプーリ730bは、キャリッジ右腕
701R内でチャック軸702Rの軸方向に摺動可能に
取付けられたプーリ733と、タイミングベルト731
bにより繋がっている。この構成によりチャック軸70
2Lとチャック軸702Rは同期して回転する。
構>キャリッジシャフト703にはその軸方向に摺動可
能な移動アーム740が設けられており、移動アーム7
40はキャリッジ701と共にX軸方向(シャフト70
3の軸方向)に移動するように取り付けられている。ま
た、移動アーム740の前方は、シャフト703と平行
な位置関係でベース10に固定されたガイドシャフト7
41上を摺動可能にされている。移動アーム740の後
部には、シャフト703と平行に延びるラック743が
取り付けられており、このラック743にはベース10
に固定されたキャリッジX軸移動用モータ745の回転
軸に取り付けられたピニオン746と噛み合っている。
これらの構成によりモータ745は移動アーム740と
共にキャリッジ701をシャフト703の軸方向に移動
させることができる。
が、図3(b)のように、砥石の回転中心と一致する軸
線Laを中心に回動可能に取り付けられており、また、
シャフト703の中心からこの軸線Laまでの距離と、
シャフト703の中心からキャリッジ701のチャック
軸(702L,702R)の回転中心までの距離とは同
じになるように設定されている。揺動ブロック750に
はY軸モータ751が取り付けられており、モータ75
1の回転はプーリ752とベルト753を介して、揺動
ブロック750に回転可能に保持された雌ネジ755に
伝達される。雌ネジ755内のネジ部には送りネジ75
6が噛み合わされて挿通されており、雌ネジ755の回
転により送りネジ756は上下移動する。
ブロック720の下端面に当接するガイドブロック76
0が固定されており、ガイドブロック760は揺動ブロ
ック750に植設された2つのガイド軸758a、75
8bに沿って移動する。したがって、Y軸モータ751
の回転により送りネジ756と共にガイドブロック76
0を上下させることにより、ガイドブロック760に当
接するモータ取付用ブロック720の上下位置を変化さ
せることができる。これにより、ブロック720に取付
けられたキャリッジ701もその上下位置を変化させる
ことができる(すなわち、キャリッジ701はシャフト
703を回転中心に回旋し、レンズチャック軸(702
L、702R)と砥石回転軸601との軸間距離を変化
させる)。キャリッジ701の左腕701Lと移動アー
ム740との間にはバネ762が張り渡されており、キ
ャリッジ701は常時下方に付勢され、レンズLEの加
工圧が与えられる。このキャリッジ701の下方への付
勢力に対して、キャリッジ701はブロック720がガ
イドブロック760に当接する位置までしか下降できな
い。ブロック720には加工終了検知用のセンサ764
が取付けられており、センサ764はガイドブロック7
60に付いているセンサ板765の位置を検知すること
により加工終了(研削状態)を検知する。
明する。図5はレンズ形状測定部500を上から見たと
きの図、図6は図5の左側面図、図7は図5の右側面の
要部を示した図である。図8は図5のF−F断面図であ
る。
されており、この支基ブロック501には、上下に配置
されたガイドレール部502a、502bによってスラ
イドベース510が左右方向(チャック軸と平行な方
向)に摺動可能に保持されている。スライドベース51
0の左端には前方に延びる側板510aが一体的に形成
されており、側板510aにはチャック軸702L、7
02Rと平行な位置関係を持つシャフト511が回転可
能に取付けられている。シャフト511の右端部にはレ
ンズ後面測定用の測定子515を持つ測定子アーム51
4が固着されており、また、シャフト511の中央より
にはレンズ前面測定用の測定子517を持つ測定子アー
ム516が固着されている。測定子515及び測定子5
17は共に円筒形状をしており、図13のように先端側
は斜めにカットされ、その斜めにカットされた各最先端
がレンズLEの後面及び前面に接触する。測定子515
の接触点及び測定子517の接触点は対向しており、そ
の間隔は距離不変に配置されている。なお、測定子51
5の接触点と測定子517の接触点を結ぶ軸線は、図1
3に示す測定状態のとき、レンズチャック軸(702
L,702R)の軸線と平行に所定の位置関係となって
いる。また、レンズ後面測定用の測定子515はやや長
めの円筒部を持ち、レンズ外径の測定の際にはその側面
をレンズLEのコバ端面に当接させて測定を行う。
固定されており、側板510aに回転可能取付けられた
大ギヤ521が小ギヤ520に噛み合っている。大ギヤ
521と側板510aの下方にはバネ523が張り渡さ
れており、バネ523により大ギヤ521が図15上の
時計回りに回転する方向に常時引っ張られている。つま
り、アーム514、516は小ギヤ520を介して下方
に回転するように付勢されている。
り、大ギヤ521からはこの溝503を貫通するピン5
27が偏心して固着されている。ピン527には大ギヤ
521を回転させるための第1移動板528が取付けら
れている。第1移動板528の略中央には長穴528a
が形成されており、この長穴528aに側板510aに
固着された固定ピン529が係合する。
後部板501aにはアーム回転用のモータ531が取付
けられており、モータ531の回転軸に取付けられた回
転部材532には回転軸から偏心した位置に偏心ピン5
33が取付けられている。偏心ピン533には第1移動
板528を前後方向(図6上の左右方向)に移動するた
めの第2移動板535が取り付けられている。第2移動
板535の略中央には長穴535aが形成されており、
この長穴535aに後部板201aに固定された固定ピ
ン537が係合する。第2移動板535の端部にはロー
ラ538が回転可能に取り付けられている。
を、図6の状態から時計回りに回転すると、固定ピン5
37と長穴535aのガイドにより第2移動板535は
前側(図6上の右側)に移動する。ローラ538は第1
移動板528の端面に当接しているので、第2移動板5
35の移動によりローラ538は第1移動板528をも
前側に移動する。この移動によって第1移動板528が
ピン527を介して大ギヤ521を回転するようにな
り、大ギヤ521の回転によりシャフト511に取り付
けられた測定子アーム514及び516は起立した状態
に退避する。この退避位置へのモータ532の駆動は、
回転部材532の回転位置を図示なきマイクロスイッチ
が検知することにより定められる。
35は引き戻され、大ギヤ521はバネ523に引っ張
られて回転し、測定子アーム514及び516は前側に
倒される。大ギヤ521の回転は側板510aに形成さ
れた溝503の端面にピン527がぶつかることにより
制限され、測定子アーム514及び516の測定位置が
決定される。この測定位置まで測定子アーム514及び
516が回転したことは、図8に示すように、側板51
0aに取り付けられたセンサ524で、大ギヤ521に
付いているセンサ板525の位置を検知することにより
検出する。
4,515)の左右移動機構を図18及び図9により説
明する。図9は左右移動の状態を説明する図である。
されており、その開口の下端部にはラック540が設け
られている。ラック540には支基ブロック501側に
固定されたエンコーダ542のピニオン543と噛み合
っており、エンコーダ542はスライドベース510の
左右の移動方向と移動量を検知する。スライドベース5
10の開口から覗く支基ブロック501の壁面には、
「く」の字状の駆動板551が軸552を中心に回転可
能に、逆「く」の字状の駆動板553が軸554を中心
に回転可能にそれぞれ取り付けられており、駆動板55
1と駆動板553の間には両者を接近させる方向に付勢
力を持つバネ555が張り渡されている。また、支基ブ
ロック501の壁面には制限ピン557が植設されてお
り、スライドベース510に外力が働いていないとき
は、この制限ピン557に駆動板551の上部端面55
1aと駆動板553の上部端面553aが共に当接した
状態となり、これが左右移動の原点となる。
駆動板551の上部端面551aと駆動板553の上部
端面553aとの間の位置にガイドピン560が固着さ
れている。スライドベース510に右方向に移動する力
が働くと、図9(a)のように、ガイドピン560は駆
動板553の上部端面553aに当接して駆動板553
は右方向に傾く。このとき、駆動板551側は制限ピン
557によって固定されているので、スライドベース5
10はバネ555により左右移動の原点まで戻される方
向(左方向)に付勢される。逆に、スライドベース51
0に左方向に移動する力が働くと、図9(b)のよう
に、ガイドピン560は駆動板551の上部端面551
aに当接して駆動板551は左方向に傾くが、駆動板5
53側は制限ピン557によって固定される。したがっ
て、今度はスライドベース510がバネ555により左
右移動の原点まで戻される方向(右方向)に付勢され
る。このようなスライドベース510の移動から、レン
ズ後面に接触する測定子515、レンズ前面に接触する
測定子517の移動量(チャック軸の軸方向の移動量)
が1つのエンコーダ542により検知される。
カバーを示し、防水カバー50からはシャフト511、
測定子アーム514、516、及び測定子515、51
7のみが露出する状態となっている。51は防水カバー
50とシャフト511とのシール材である。加工時には
図示なきノズルから研削水が噴射されるが、レンズ形状
測定部500を加工室の後方に配置するとともに、上記
のような構成により、防水カバー501から露出するシ
ャフト511のシールドを行うだけでレンズ形状測定部
500の電装部や移動機構の防水を行うことができ、防
水機構が簡略されている。
づいて説明する。図10は面取り・溝掘り機構部800
の正面図、図11は上面図、図12は左側面図を示した
ものである。
01には各部材を取る付ける固定板802が固定されて
いる。固定板802の上方左側には、後述するアーム8
20を回転して砥石部840を加工位置と退避位置とに
移動するためのパルスモータ805が、4個の柱スペー
サ806によって固定されている。固定板802の中央
部には、アーム回転部材810を回転可能に保持する保
持部材811が取り付けられており、固定板802の左
側まで伸びたアーム回転部材810には大ギヤ813が
固着されている。パルスモータ805の回転軸にはギヤ
807が取り付けられており、パルスモータ805によ
るギヤ807の回転はアイドラギヤ815を介して大ギ
ヤ813に伝達され、アーム回転部材810に取り付け
られたアーム820が回転される。
側)には砥石回転用のモータ821が固設されており、
モータ821は大ギヤ813と共に回転する。モータ8
21の回転軸はアーム回転部材810の内部で回転可能
に保持された軸823に連結されており、アーム820
内まで延びた軸823の他端にはプーリ824が取り付
けられている。また、アーム820の先端側には、砥石
回転軸830を回転可能に保持する保持部材831が取
り付けられ、砥石回転軸830の左端(図11上の左
側)にはプーリ832が取り付けられている。そして、
プーリ832はプーリ824とベルト835により繋が
っており、モータ821の回転が砥石回転軸830に伝
達される。
が取り付けられている。砥石部840はレンズ後面用の
面取砥石840aと、レンズ前面用の面取砥石840b
と、両面取砥石840a、840bの間に設けられた溝
掘用砥石840cと、を一体的に形成して構成されてい
る。溝掘用砥石840cの直径は約30mm程で、両側
の面取砥石840a、840bは溝掘用砥石840cを
中心に外側に向かって径が小さくなる加工斜面を持つ。
軸702L、702Rの軸線方向に対して8度程傾いて
配置されており、溝掘用砥石840cにより溝掘り形成
がレンズカーブに沿いやすいようになっている。また、
レンズ後面用の面取砥石840aの傾斜面、及びレンズ
前面用の面取砥石840bの傾斜面は、レンズチャック
軸702L、702Rに挟持されるレンズLEのコバ角
部の面取角度がそれぞれ55度と40度となるように設
計されている。
手前)にはブロック850が取り付けられ、ブロック8
50の内部にはバネ851aを持つボールプランジャ8
51が設けられている。また、大ギヤ813にはボール
プランジャ851が持つボール851bに当接する制限
板853が固定されている。溝掘り及び面取り加工の開
始時には、モータ805の回転により大ギヤ813と共
にアーム820が回転され、砥石部840が図12に示
す加工位置に置かれる。このとき制限板853がボール
プランジャ851のボール851bに当接する位置とな
る。溝掘り及び面取りの加工は、キャリッジ701の昇
降によりレンズLEが砥石部840に押し付けられなが
ら行われるので、砥石部840は図12上の矢印845
方向に押し下げられて大ギヤ813が回転する。この回
転により制限板853はボールプランジャ851のボー
ル851bを介してバネ851aを圧縮するので、砥石
部840にはレンズLE方向への(加工位置に戻る方向
への)付勢力が加えられるようになる。砥石部840は
ボール851bが押し込まれる位置までの逃げ移動が可
能であり、その逃げの距離は約5mm程に設計されてい
る。
は加工位置の原点検出用のセンサ855が固定されてお
り、センサ855は大ギヤ813に取り付けられたセン
サ板856の遮光状態を検出することによって砥石部8
40の加工位置の原点、すなわちボールプランジャ85
1による付勢力が加わらずに、制限板853がボール8
51bに当接する位置を検出する。
置検出用のセンサ858が固定されており、センサ85
8は大ギヤ813に取り付けられたセンサ板859を検
出することによって、矢印846方向にアーム820と
共に回転される砥石部840の退避位置を検出する。砥
石部840の退避位置は、図12上の垂直方向よりやや
右側の位置に設定されている。
荷を掛ける上では、加工時における面取砥石の配置を固
定し、キャリッジ機構に設けられたバネにより負荷を与
える構成とすることも考えられるが、キャリッジ機構側
のバネでは負荷が大きすぎ、糸面取りと呼ばれる僅かな
量の面取りには適さない。仮にその負荷を小さくするよ
うに調整したとしても、キャリッジ機構は重量があるの
で、移動時の動きが悪く、面取量の制御は非常に難しく
なる。これに対して、本形態のように重量の軽い面取砥
石側からレンズに一定の負荷を掛けることにより、面取
量の制御を行い易くできる。
て、その動作を図13の制御系ブロック図を使用して説
明する。ここでは、溝掘り加工と面取り加工を行う場合
について説明する。
鏡枠測定装置2により測定し、測定した枠形状データ
を、スイッチ421を押すことによりデータメモリ16
1に入力する。ディスプレイ415には枠データに基づ
く枠形状図形が表示され、加工条件を入力できる状態に
なる。操作者はスイッチパネル部410の各スイッチを
操作して装用者のPD、光学中心の高さ等の必要なレイ
アウトデータを入力する。また、加工するレンズの材質
や加工モードを入力する。溝掘り加工を行う場合は、加
工モード選択用のスイッチ423により溝掘り加工のモ
ードを選択する。面取り加工を行う場合は、スイッチ4
25を操作して面取りモードを選択する。スイッチ42
5では面取りを行うか否かの選択と、面取りの大きさを
選択でき、スイッチ425を押す毎にディスプレイ41
5に表示されるモードが、「面取り無し」→「小面取」
→「中面取」→「大面取」の順に切替わる。例えば、
「小面取」は0.1mm、「中面取」は0.2mm、
「大面取」は0.3mmの面取りを施すように設定され
ている。
ズチャック軸702Lとレンズチャック軸702Rによ
りチャッキングした後、スタートスイッチ423を押し
て装置を作動させる。主制御部160は入力された枠形
状データとレイアウトデータとを基にして加工中心を中
心とした動径情報(rδn,rθn)(n=1,2,…
…,N)を得た後、動径が砥石面に接する接触点の位置
情報から加工補正情報を求め(特開平5−212661
号公報参照)、これをメモリ161に記憶する。
スプログラムに従って、レンズ形状測定部500を用い
てレンズ形状の測定を実行する。主制御部160はモー
タ531を駆動してシャフト511を回転させ、測定子
アーム514,516を退避位置から測定位置に位置さ
せる。主制御部160は動径情報(rδn,rθn)に基
づき、測定子515と測定子517を結ぶ軸線Lbに対
するレンズチャック軸の軸線との距離を変化させるよう
にキャリッジ701を上下移動し、チャッキングしたレ
ンズLEを図5のように測定子515と測定子517の
間に位置させる。その後、モータ745の駆動によりキ
ャリッジ701を測定子517側へ所定量分だけ移動
し、レンズLEの前面屈折面の測定子517を当接させ
る。測定子517側へのレンズLEの初期測定位置は、
スライドベース510の左側移動範囲のほぼ中間であ
り、測定子517にはバネ555により常にレンズLE
の前側屈折面に当接するように力が働く。
で、モータ722によりレンズLEを回転するととも
に、加工形状データである動径情報を基にモータ751
を駆動してキャリッジ701を上下させる。こうしたレ
ンズLEの回転及び移動に伴い、測定子517はレンズ
前面形状に沿って左右方向に移動する。この移動量はエ
ンコーダ542により検出されレンズLEの前面屈折面
形状が計測される。
部160はそのままキャリッジ701を右方向へ移動
し、レンズLEの後側屈折面に測定子515を当接させ
て測定面を切換える。後面測定の初期測定位置もスライ
ドベース510の右側移動範囲のほぼ中間であり、測定
子515には常にレンズLEの後側屈折面に当接するよ
うに力が働く。その後、レンズLEを1回転させながら
前側屈折面の測定と同様にして測定子515の移動量か
ら後側屈折面形状を計測する。レンズの前側屈折面形状
及び後側屈折面形状が得られると、両者からコバ厚情報
を得ることができる。レンズ形状の測定終了後は、主制
御部160はモータ531を駆動させて測定子アーム5
14,516を退避させる。
160は加工条件の入力データに従ってレンズLEの加
工を実行する。主制御部160は粗砥石602b上にレ
ンズLEがくるようにキャリッジ701を745により
移動させた後、加工補正情報に基づいてキャリッジ70
1を上下移動させて粗加工を行う。次に、仕上げ砥石6
02cの平坦部分にレンズLEを移動し、同様にキャリ
ッジ701を上下移動させて仕上げ加工を行う。
掘り機構部800を駆動して溝加工に移る。主制御部1
60はキャリッジ701を上昇させた後、退避位置に置
かれている砥石部840を加工位置に来るように、モー
タ805を所定パルス数分だけ回転する。その後、キャ
リッジ701の上下移動と軸方向への移動とによりレン
ズLEを回転する溝掘用砥石840c上に位置させ、溝
加工用データに基づいてキャリッジ701の移動を制御
して加工を行う。
測定結果とから予め主制御部160が求めておく。キャ
リッジ701の上下移動させるデータについては、研削
用の砥石群602にと同じように、予定する動径情報
(rδn,rθn)と溝掘用砥石840cの径とにより、
レンズ回転角に対する溝掘用砥石840cとレンズチャ
ック軸との距離を求め、これに溝の深さ情報を加味して
得る。また、レンズチャック軸方向における溝位置デー
タは、レンズ形状の測定データによる前側屈折面形状及
び後側屈折面形状からコバ厚が分かるので、これに基づ
きヤゲン位置の決定方法と同じ要領で決定することがで
きる。例えば、レンズコバ厚をある比率で定める他、溝
位置をレンズ前面のコバ位置より一定量後面側にずら
し、前面カーブに沿わせるようにする等の各種の方法で
行うことができる。
りレンズLEが溝掘用砥石840cに押し当てられなが
ら行われる。加工中、溝掘用砥石840cは加工位置の
原点から図12上に矢印845の方向に逃げるが、ボー
ルプランジャ851により負荷が掛けられているので徐
々に削られていく。所定の深さまでの溝加工ができたか
否かはセンサ858が監視し、全周の加工終了が検知さ
れるまでレンズの回転が行われる。
取り加工データに基づいてキャリッジ701を移動制御
して面取り加工を行う。
説明する。レンズ後面側及び前面側にそれぞれ面取りを
施す場合は、それぞれの加工データを算出するが、ここ
ではレンズ後面側を例にとって説明する。
n)(n=1,2,……,N)を以下の式に代入してL
の最大値を求める。Rはレンズ後面のコバを当接させる
位置(例えば、砥石面の中間位置)における面取砥石8
40aの半径、Lは砥石回転中心とレンズ加工中心間の
距離を示している。
だけ加工中心を中心に回転させ、前述と同様にその時の
Lの最大値を求める。この回転角をξi(i=1,2,
……,N)とし、全周に亘ってこの計算を行うことによ
り、ぞれぞれのξiにおけるLの最大値をLi、その時
のrθnをΘiとする、動径方向における面取り加工補
正情報が(ξi,Li,Θi)(i=1,2,……,
N)として得られる。
チャック軸方向の加工情報は、レンズ形状測定によるレ
ンズ後面形状情報を回転角ξiとの関係に変換して得ら
れる。
転角速度を一定にすると、レンズ形状によっては、レン
ズと面取砥石との接触点での移動速度が異なり、均一な
面取が難しい。例えば、図14に示すようなレンズLE
を半径Raの面取砥石PLで加工するとき、レンズ回転
に対する砥石PLの中心の相対的な移動軌跡は、2点鎖
線Mで示すものとなる。P1−P2間の距離を加工する
時、レンズLEはθ1だけ回転し、鋭角な部分P2−P
3間はθ2だけ回転する。この時、レンズの回転角θ1
よりθ2の方が大きいが、P1−P2間の加工距離に対
してP2−P3間の加工距離はかなり短い。すなわち、
一定速度でレンズLEを回転すると、面取り砥石PLの
移動速度はP1−P2間に対してP2−P3間の方が遅
くなる。移動速度の遅い部分はその分だけ面取り砥石の
接触時間が長くなるので、レンズに対して面取砥石によ
り一定の負荷をかけて面取り加工を行うと、接触時間が
長い部分は面取砥石からの負荷が強く作用し、結果的に
多く面取りされることになる。
石とレンズとの接触点の移動速度が略一定となるよう
に、レンズの回転角速度を制御する。この回転角速度デ
ータは次のように主制御部160が求める(図15のフ
ローチャート参照)。
i,Θi)の算出において、単位回転角ξiにおけるL
の最大値をLiとしたときの動径長rδnをΔiとする
と、接触点位置情報が(ξi,Δi,Θi)(i=1,
2,……,N)として得られる。次に、ξiとξ(i+
1)の隣り合う2点間の距離diを順に求める(直交座
標に変換して求めることができる)。そして、接触点の
移動速度である単位時間当たりの移動距離Dに対する距
離diの距離比eiを順に求めた後、ξiとξ(i+
1)との差(すなわち単位回転角度)に距離比eiの逆
数を乗ずることにより、各2点間の移動速度を一定にす
るための単位回転角当たりの回転角速度情報VDi(i
=1,2,……,N)が得られる。なお、回転角速度V
Diは接触点の隣り合う2点間毎に細かく求めても良い
が、ある程度接触点の数をまとめて計算しても良い。
に配置された砥石部840の面取砥石840aに対し
て、面取り加工補正情報(ξi,Li,Θi)に基づい
てキャリッジ701の上下移動を制御し、回転角ξiに
対するレンズ後面形状情報に基づいてチャック軸の左右
移動を制御する。また、回転角速度情報VDiに基づい
てモータ722によるレンズの回転速度を制御する。こ
のときレンズLEの後面角部は面取砥石840aに押し
当てる必要があるので、加工位置に配置された面取砥石
840aの当接面に対して、例えば1mm余分に押し込
むようにキャリジ701を上下移動する。これにより面
取砥石840aは図12に示す矢印845方向に逃げる
と共に、ボールプランジャ851の付勢力により、レン
ズコバ角部に対して一定の負荷を掛けながら面取りを行
っていき、レンズを1回転させるこことでその全周に均
一な面取りが施される。
は、面取砥石の粒度やボールプランジャ851の付勢力
によって影響するので、実験的な結果から定めれば良
い。
とする接触点の移動速度、すなわち、単位時間当たりに
おける接触点の移動距離Dを変えることで行うことがで
きる。例えば、小面取(0.1mm)の移動速度を基準
にして、中面取(0.2mm)の時は1/2の移動速
度、大面取(0.3mm)の時は1/3の移動速度とす
ることにより、レンズLEの1回転での面取り量が変え
られる。この他、加工中における接触点の移動速度は一
定としたまま、レンズLEを回転する回数を変化させる
ことによって面取り量を制御することも可能である。例
えば、レンズの1回転で小面取(0.1mm)を行える
ようにした場合、中面取(0.2mm)の時はレンズを
2回転し、大面取(0.3mm)の時はレンズを3回転
して行う。
予め定められた量から選択するものとしたが、面取りの
パラメータ設定画面によって任意の量を設定できるよう
にしても良い。この場合、主制御部160は接触点の移
動速度とレンズ回転数の関係を最も好ましい条件とす
る。
作業者の熟練度に拘わらずに良好な面取り加工を容易に
行うことができる。また、溝掘り機構と共用され、有用
な面取り加工ができる。
示す図である。
示す斜視図である。
る。
きの図である。
る。
図である。
移動距離の関係を説明する図である。
一定となるようにするための、レンズ回転角速度情報の
算出を説明するフローチャートである。
Claims (4)
- 【請求項1】 眼鏡レンズの周縁を加工する眼鏡レンズ
加工装置において、被加工レンズを保持して回転させる
レンズ回転手段と、粗砥石及び仕上げ砥石の回転軸と異
なる回転軸を持ち,溝掘り砥石と面取り砥石を同軸に軸
支えし,前記回転軸は溝掘り砥石が被加工レンズの光学
面のカーブに沿うように前記レンズ回転手段に対して傾
いている面取り砥石回転軸と、退避位置と加工位置との
間で移動する面取り砥石の移動手段と、眼鏡フレーム又
は型板の枠形状及び枠形状に対する被加工レンズのレイ
アウトに基づいて面取りするコバ角部の位置を求める検
知手段と、面取り砥石の加工面の形状とコバ角部の位置
に基づいてレンズ回転角に対する面取り砥石と被加工レ
ンズの接触(加工)点の位置データを求めて,その位置
データに基づいて前記レンズ回転手段の動作を制御する
制御手段と、を備えることを特徴とする眼鏡レンズ加工
装置。 - 【請求項2】 請求項1の眼鏡レンズ加工装置におい
て、前記面取り砥石回転軸は溝掘り砥石を中心にその両
側に加工面を持ちその加工面は外側に向かって径が小さ
くなる面取り砥石を軸支えすることを特徴とする眼鏡レ
ンズ加工装置。 - 【請求項3】 請求項2の眼鏡レンズ加工装置におい
て、前記面取り砥石の加工面は溝掘り砥石を中心にして
左右対称であることを特徴とする眼鏡レンズ加工装置。 - 【請求項4】 請求項1の眼鏡レンズ加工装置におい
て、前記面取り砥石回転軸の傾き角は約8度であること
を特徴とする眼鏡レンズ加工装置。
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