JP2845945B2 - マグネトロン - Google Patents

マグネトロン

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JP2845945B2
JP2845945B2 JP14295589A JP14295589A JP2845945B2 JP 2845945 B2 JP2845945 B2 JP 2845945B2 JP 14295589 A JP14295589 A JP 14295589A JP 14295589 A JP14295589 A JP 14295589A JP 2845945 B2 JP2845945 B2 JP 2845945B2
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magnetron
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友勝 小黒
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、作用空間における磁界強度や磁界分布を犠
牲にすることなく、磁極の大部分の面積を占めるすり鉢
状部を薄肉にしてプレスで容易に成形できるようにした
製作工数が少なくて済むマグネトロンに関する。
[従来の技術] 第2図は従来のマグネトロンの一例を示す(特開昭64
−6345号公報)。銅を主成分とする陽極円筒1の内壁か
ら半径方向にベイン2が延在して空洞共振器を形成して
おり、中央部に陰極3が配設されている。陰極3は通常
トリウムタングステン線をヘリカルに巻回して作られ、
両端はエンドシールド5、6に固定保持されている。特
定のベイン2からマイクロ波出力を搬出するアンテナ9
が出力部10につながっている。また陽極円筒1の両外端
部に、ベイン2と陰極3とで形成された作用空間に効率
良く磁力線を集中させる磁極13,14が填め込まれ、更に
真空容器を形成するように鉄板をプレス加工によって成
形したシール部品15,16の一端がアーク溶接などで接合
されている。シール部品15,16の他端はそれぞれ出力部1
0、システム構体4に接合されている。磁極のすり鉢状
部での肉厚はかなり厚く、また、磁力線を効率良く作用
空間に集中させ、しかも比較的均一な磁界分布を得るた
め、磁極の作用空間に臨む先端部の形状はかなり複雑で
ある。このような磁極は、成形を鍛造で行うにしても、
大圧力の大形プレスなどで行うにしても、何れにせよ、
高価となることを免れないという問題があった。
[発明が解決しようとする課題] 本発明は上記従来の技術の問題点を解決し、磁極が作
り易く、所望の磁界分布が得られて良好な特性を有し、
しかも磁極の材料費も加工費も少なくて済むマグネトロ
ンを提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 上記目的を達成するために本発明においては、陽極空
洞共振器群を構成する複数のベインと、複数のベインの
先端部を連ねる円形のほぼ中央部に位置する陰極と、陰
極を囲み陰極とベイン端部の中間に管軸方向に延在する
円筒状の作用空間と、この作用空間の管軸方向両端に位
置して管軸方向に静磁界を形成させる磁極とを備えたマ
グネトロンにおいて、磁極を、比較的薄肉の強磁性体板
をプレス成形したすり鉢状部と、その作用空間に臨む端
部に固着された比較的厚肉で所望の断面形状を有する強
磁性体製円環状部とで構成し、作用空間で良好な磁界分
布が得られるようにした。
なお、従来も、実開昭55−11083号公報には、第3図
(第3a図は第3図中の円A内の拡大図)に示すように、
磁極13の作用空間に臨む端部を別の金属部材18で被覆し
た例が開示されている。しかし、この場合、金属部材18
として非磁性高融点の金属材料を用いている。これは、
使用時には、磁極13(又は14)は陽極電位、エンドシー
ルド5(又は6)は陰極電位となって、両者間には高い
電位差が生じ、通信用マグネトロンのパルス動作の場合
などにスパークすることがあるが、このようなスパーク
が発生したときに磁極の端部が溶融するなどの損傷、被
害が更にひどくなるのを防止するためのものであって、
本発明とは目的が全く異なる。
[作用] 上記のようにすれば、磁極の強磁性体板よりなるすり
鉢状部は、作用空間の磁界形成に必要な磁束を通過させ
るときに極端な磁気飽和状態になってしまわない程度ま
で薄肉にすることが出来る。一方、磁極の作用空間に臨
む端部に固着される強磁性体製円環状部は、専ら、作用
空間に多くの磁力線を集中させ、しかも比較的均一な磁
界分布を得ることを目的とする。すなわち、本発明の場
合は、磁極は、単に必要量の磁束を過大な起磁力を消費
せずに通過させれば良いすり鉢状部と、作用空間に最適
磁界分布を形成することだけを目的とする円環状部との
2部分の役割分担がはっきりしている。円環状部は、す
り鉢状部に比べて遥かに小さいので、比較的複雑な形状
に加工するけれども、鍛造または押出し成形により容易
に製作できる。2部分の接合は圧入、溶接、ろう付けの
何れでも差支えない。従って本発明に係る磁極は製作が
容易である。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例図である。本発明に係る磁
極は、すり鉢状部13A,14Aと、円環状部13B,14Bとで構成
されている。その他の部分は、第2図に示した従来のも
のと同様である。
本実施例では、すり鉢状部13A,14Aは大きな平面積を
有するけれども、薄肉であるし、従来の磁極のように端
部に複雑な形状の部分が無いから、大きなプレス機は不
要である。一方、円環状部13B,14Bは既述のように、断
面形状は多少複雑で、半径方向の幅もややあるが、すり
鉢状部に比較すれば遥かに小さいから、鍛造(比較的小
形な鍛造プレスを用いて高速加工することができる)ま
たは押出し成形により容易に製作できる。また、各部分
の接合にも困難はない。このように、本発明では磁極を
2部分に分け、それぞれを最適の形状、肉厚にしたの
で、所望の特性を保持しながら、材料を減らし、加工性
を上げることができた。
なお、円環状部は小形なので、この部分だけを、タン
ブリング、酸洗い、電解研磨などの方法で表面の凹凸が
極めて少ない状態にすることができるため、マグネトロ
ンの耐電圧性を向上させることが出来る。
第4〜7図は、本発明に係る磁極の端部を形成する円
環状部のそれぞれ異なる形状例を示す。
第4図に示す円環状部13Bは、単純な円筒形で、これ
をすり鉢状部13Aに挿入して点13Cでプラズマ溶接してあ
る。このように別部材である円環状部13Bを接合するの
で先端部の寸法x,yはすり鉢状部13Aの肉厚に無関係に大
きくできるため、作用空間に均一な磁界を与えることが
出来る。作用空間への磁束集中も進み磁気効率が高くな
る。第5図に示すものは、円環状部13Bの作用空間側の
面に一部凹みを持たせた例で、凹み具合や、y1,y2寸法
のバランスを変えることにより作用空間の磁界分布を調
整し効率を高くする磁界分布を得るのに適している。第
6図に示すものは、円環状部13Bの断面の外周側の高さ
を大きくした例で、作用空間寸法と磁極寸法との関係に
よりy2>y1の場合や逆にy1>y2となる場合があり得る。
第7図に示したものは、先端部を丸くしたもので、陰極
と近接する部位の電界強度が低下するため、耐電圧性を
改善することが出来る。
[発明の効果] 以上説明したように本発明によれば、磁極が、それぞ
れ、その目的に対して形状、寸法が最適化された2部分
から構成されているので、発振効率や発振の安定性など
性能の良好なマグネトロンが、低減された材料費や加工
費で、比較的簡単な設備で量産できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例図、第2図は従来のマグネト
ロンの一例を示す図、第3図は磁極の端部に別部材を取
付けた従来例を示す図、第3a図は第3図の一部拡大図、
第4〜7図は本発明に係る円環状部のそれぞれ異なる形
状例を示す図である。 1……陽極円筒、2……ベイン、3……陰極、13A,14A
……磁極のすり鉢状部、13B,14B……磁極の円環状部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陽極空洞共振器群を構成する複数のベイン
    と、複数のベインの先端部を連ねる円形のほぼ中央部に
    位置する陰極と、陰極を囲み陰極とベイン端部の中間に
    管軸方向に延在する円筒状の作用空間と、この作用空間
    の管軸方向両端に位置して管軸方向に静磁界を形成させ
    る磁極とを備えたマグネトロンにおいて、磁極を、強磁
    性体板をプレス成形したすり鉢状部と、その作用空間に
    臨むすり鉢状部の端部に固着された強磁性体製の円環状
    部とで構成したことを特徴とするマグネトロン。
JP14295589A 1989-06-07 1989-06-07 マグネトロン Expired - Lifetime JP2845945B2 (ja)

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JP4162332B2 (ja) 1999-07-07 2008-10-08 株式会社ニデック 眼鏡レンズ加工装置
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JP2006260976A (ja) * 2005-03-17 2006-09-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd マグネトロン

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