JP2001017123A - 食品組成物 - Google Patents

食品組成物

Info

Publication number
JP2001017123A
JP2001017123A JP11187534A JP18753499A JP2001017123A JP 2001017123 A JP2001017123 A JP 2001017123A JP 11187534 A JP11187534 A JP 11187534A JP 18753499 A JP18753499 A JP 18753499A JP 2001017123 A JP2001017123 A JP 2001017123A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
garcinia
tablet
food composition
soybean polysaccharide
disintegration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11187534A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Sugawara
聖嗣 菅原
Kenichi Ishiwatari
健一 石渡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fancl Corp
Original Assignee
Fancl Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fancl Corp filed Critical Fancl Corp
Priority to JP11187534A priority Critical patent/JP2001017123A/ja
Publication of JP2001017123A publication Critical patent/JP2001017123A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Coloring Foods And Improving Nutritive Qualities (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガルシニアエキスの含有量を下げることな
く、錠剤の崩壊性を高めた錠剤型食品を提供すること。 【解決手段】 ガルシニアエキス粉末と大豆多糖類を含
有することを特徴とする錠剤食品組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は崩壊性が向上したガ
ルシニア含有の錠剤型食品組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】ガルシニア(学名:Garcinia cambogia
)は、別名「ゴラカ(Goraka)」、「タマリンドマラ
バー(Tamarind Malabar)」などとも呼ばれるインドや
東南アジアを原産地とするオトギリソウ科の植物であ
る。果実は果物として生食されるほか、カレーなどの酸
味料、魚など食品の保存料、スパイス原料などとして利
用されるなど食経験豊かな食材であり、南アジアでは消
化薬(胆汁の働きをたすける)としても用いられた。19
65年ガルシニアから主要成分が単離され、HCA
((−)-ヒドロキシクエン酸)であることが明らかと
なった(Y.S.Lewis,S.Neelakantan,Phytochemistry,4,6
19(1965))。1960年代後半にはHCAのクエン酸回路の
ATP-クエン酸リアーゼの抑制による脂質合成阻害作
用が発見され、1970年代からはその化学的作用機構が研
究されてきた(J.M.Lowenstein,J.Biol.Chem.,246,629
(1971))。このようにガルシニアが持つ脂質代謝改善効
果に注目され、食品として摂取することにより脂質代謝
異常を防止、改善し健康に寄与するものとして期待され
ている。近年は、ガルシニアの果皮を乾燥させたのち、
主として熱水抽出した後、濃縮乾燥させHCA含量を高
めたガルシニアエキスの形で食品素材として使用されて
いる。
【0003】ガルシニアエキスは一日に何度かに分けて
摂取すると効果的という報告から(A.C.Sullivan,J.Tri
scari,J.G.Hamilton,O.N.Miller,V.R.Wheatley,Lipids,
9,121(1973))、携帯性に優れ、簡易に効率良く摂取可
能とである錠剤型食品に加工することが好ましいとさ
れ、多くの製品が開発されている。ガルシニアエキス
は、打錠適性が大変高く、容易に錠剤型食品として成形
可能である。しかしながら、錠剤型食品とした場合、水
への崩壊性が悪いことが指摘され、さらには、胃液、腸
内での崩壊性も悪いことから、食品として摂取した場
合、有効成分の効率良い体内への吸収が問題とされてい
る。
【0004】この解決策として、錠剤組成の内、ガルシ
ニア含有量を減少させ、セルロース、増粘多糖類、澱
粉、糖類などの賦形剤を含有させ、崩壊性をあげる試み
がなされてきた(特開昭50-140623、特開昭56-161319、
特開平05-310558、特開平06-321790)。しかしながら、
これらの通常使用する賦形剤の場合、ガルシニアエキス
固形分1重量部あたり、0.5重量部以上配合すること
が通常であり、このため錠剤単位あたりのガルシニアエ
キス含有量が少なくなり、このため、有効量摂取するに
は、多くの粒数を摂取するか、もしくは、大型錠剤とし
て加工する必要がある。この場合、錠剤として摂取しに
くくなり、特に錠剤型食品の摂取に不慣れな人の場合、
嚥下困難が生じるなど多くの問題がある。このようにガ
ルシニアエキスを高含有量含みかつ崩壊性が良好なガル
シニア錠剤は広く求められているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ガル
シニアエキスの含有量を下げることなく、錠剤の崩壊性
を高めた錠剤型食品を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明はガルシニ
アエキス粉末と大豆多糖類を含有することを特徴とする
錠剤食品組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用するガルシニアエキ
ス粉末は、ガルシニア果皮から抽出製造されたものであ
れば、いずれも使用可能である。すなわち、抽出工程、
エキス粉末用賦形剤の種類に関係なく全て使用可能であ
る。
【0008】本発明においては、ガルシニアエキス粉末
に大豆多糖類を含有させることを特徴とする。本発明で
使用する大豆多糖類とは、大豆ミールまたは大豆フレー
クまたは大豆粉末から、アルカリ水溶液処理を行った
後、アルカリ水溶液不溶性成分を乾燥させて製造された
ものをいい、水溶性ヘミセルロースを主成分とする多糖
類である。
【0009】大豆多糖類は高分子量の水溶性ヘミセルロ
ースが高次元構造で複雑に形成されていることから、ガ
ルシニアエキスと均一に混合することにより、多孔質部
分への吸水が高まる結果、崩壊性が向上すると考えられ
る。ガルシニアエキスの場合、他の繊維素材、賦形剤で
は大豆多糖類ほどの崩壊性は得られない。この理由は不
明であるが、ガルシニアエキスと大豆多糖類の高次構造
の相性がきわめて高いことによると想定される。
【0010】本発明においては、ガルシニアエキス粉末
1重量部(以下、部は重量部とする)に対し、大豆多糖
類を0.07部以上0.2部以下混合することを特徴と
する。大豆多糖類が0.07部未満であると、錠剤とし
た場合、大豆多糖類の性能が必ずしも十分ではなく崩壊
性が悪くなる傾向にあり、0.2部を越えると、大豆多
糖類の臭気が出ることにより錠剤の性状を低下させる傾
向にある。さらには、大豆多糖類の粘性のため、逆に崩
壊性が低下する可能性がある。
【0011】さらに本発明においては、好ましくは、ク
ロム酵母末をガルシニアエキス粉末1重量部あたり0.
01重量部以上、0.07重量部以下で配合する。クロ
ム酵母末を配合することにより、大豆多糖類のガルシニ
アエキス粉末の崩壊性がさらに向上する。これは、ガル
シニアエキスと大豆多糖類により形成された高次元構造
の間に、クロム酵母の菌体セルロースが介在し、さらに
クロムの3価陽イオンの親和性も関与し、吸水性が向上
するためと推察される。本発明で使用するクロム酵母
は、パン酵母をクロム含有培養液中で培養した後、菌体
のみ濾集し、乾燥粉末化して製造されるものが代表的で
あるが、かならずしもこの製法に限定されるものではな
い。
【0012】クロム酵母末が、0.01部未満である
と、配合効果はなく、0.07部を越えると、酵母臭の
ため、製品性状を損ねる。もっとも、クロム酵母の配合
効果を期待するには0.07部で十分量である。その
他、必要に応じてでんぷん、でんぷん分解物、植物繊
維、乳糖などの糖類や植物油脂などを任意に添加でき
る。
【0013】本発明の錠剤を製造するには、常法に従え
ばよく、製造方法に特に制限はない。例えばガルシニア
エキス粉末と大豆多糖類、及び好ましくはクロム酵母
末、さらに必要に応じて賦形剤等の原料を混合し、打錠
すればよい。原材料を混合後、流動造粒等の方法で造粒
した後、打錠してもよい。
【0014】
【実施例】以下に実施例を記載し、本発明の有効性を示
す。 実施例1 表1の処方でガルシニアエキス含有錠剤型食品を製造し
た。賦形剤としては、極めて一般的なデキストリンを使
用した。原材料を攪拌混合した後、70%アルコールを
噴霧しつつ、流動造粒した後、打錠機で打錠することに
より、打錠型食品を製造した。いずれも製造可能であっ
た。
【0015】
【表1】
【0016】このようにして製造した錠剤型食品を水
(37℃、500ml)、および人工胃液(37℃、5
00ml)に5粒入れ、錠剤が崩壊するまでの時間を計
ることにより崩壊性能を調べた。併せて、パネル5名が
それぞれの錠剤を摂取して、匂い、味、外観等について
官能検査を行い、総合的な評価を次の3段階で判定し
た。 問題なし +1、 少し気になる 0、 気になる −1 その結果を表2に記載する。
【0017】
【表2】
【0018】以上のごとく、本発明による処方No.1,
2は崩壊性が極めて高く嗜好性も大きな問題とはならな
かった。大豆多糖類を多く含有させた処方3の場合、粘
性により嗜好性がやや劣った。クロム酵母末を多く含有
させた処方5の場合、嗜好性が劣る結果となった。ま
た、ガルシニアエキスのみで成形した錠剤(処方8)、
およびガルシニアに賦形剤を含有させ成形した錠剤(処
方7)は嗜好性の問題はないが、本発明による錠剤と比
べ、崩壊性が極めて劣ることが明らかであった。
【0019】
【発明の効果】本発明により、極めて崩壊性が良く、嗜
好性も問題ないガルシニア含有錠剤型食品を提供するこ
とが可能である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガルシニアエキス粉末と大豆多糖類を含
    有することを特徴とする錠剤食品組成物。
  2. 【請求項2】 ガルシニアエキス粉末の1重量部に対
    し、大豆多糖類を0.07重量部以上、0.2重量部以
    下含有することを特徴とする錠剤食品組成物。
  3. 【請求項3】 ガルシニアエキス粉末1重量部に対し、
    さらにクロム酵母末を0.01重量部以上、0.07重
    量部以下含有することを特徴とする請求項1又は2の錠
    剤食品組成物。
JP11187534A 1999-07-01 1999-07-01 食品組成物 Pending JP2001017123A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11187534A JP2001017123A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 食品組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11187534A JP2001017123A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 食品組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001017123A true JP2001017123A (ja) 2001-01-23

Family

ID=16207781

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11187534A Pending JP2001017123A (ja) 1999-07-01 1999-07-01 食品組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001017123A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054191A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Ogawa & Co Ltd 粉末酸味料組成物、並びにその製造方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014054191A (ja) * 2012-09-11 2014-03-27 Ogawa & Co Ltd 粉末酸味料組成物、並びにその製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4431711B2 (ja) 海藻高温抽出組成物、海藻熱処理組成物及びそれらの製造方法並びに海藻高温抽出組成物又は海藻熱処理組成物を含む調味料、化粧料、食品及び健康食品
JPH04218501A (ja) 食物繊維、その製造法及びその食物繊維を含有する生理活性剤
JP2639726B2 (ja) 水溶性食物繊維およびその製造法
JP2007049952A (ja) 麺線生地及びその製造方法
KR20100064120A (ko) 알로에베라와 알로에아보레센스를 주성분으로 함유하는 변비개선 및 예방기능을 갖는 겔상 식품조성물
JP2002223727A (ja) 機能性食品
JP3720496B2 (ja) 新規ペクチン及びそれを含有する乳化液
JP2001321094A (ja) 乳酸菌を含むローヤルゼリー錠剤の製造方法
WO2016194131A1 (ja) ジンセノサイド組成物
JP3413134B2 (ja) 食物繊維摂取用組成物
JP2010166876A (ja) 醗酵黒ウコン及びその製造方法
JPH04207173A (ja) 食物繊維含有デキストリンの製造法
JP4830130B2 (ja) キトサン配合組成物及び食品
JP3698738B2 (ja) グアーガム酵素分解物を有効成分とする鉄吸収促進剤
JP2001017123A (ja) 食品組成物
JP6923065B1 (ja) 経口固形組成物
KR20190140737A (ko) 디톡스-다이어트 물질을 포함하는 식초 조성물의 제조방법
JP2670742B2 (ja) α−アミラーゼ阻害物質
CN1042492C (zh) 阿扑长春胺酸乙酯制剂的制备方法
KR20110132887A (ko) 간, 위 기능 및 숙취 개선용 조성물
JPS6211072A (ja) 痩身用食品
DE2451388A1 (de) Verfahren zur entgiftung von kleber in nahrungsmitteln
JP6263820B1 (ja) 飲食用組成物
JP2008120771A (ja) 便秘改善剤
KR101725056B1 (ko) 함초환의 제조방법 및 상기 제조방법으로 제조된 함초환