JP2001016544A - 記録再生装置 - Google Patents

記録再生装置

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JP2001016544A JP11184605A JP18460599A JP2001016544A JP 2001016544 A JP2001016544 A JP 2001016544A JP 11184605 A JP11184605 A JP 11184605A JP 18460599 A JP18460599 A JP 18460599A JP 2001016544 A JP2001016544 A JP 2001016544A
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】フレームのデータが混ざることなく記録が行
え、コンポジット信号等の外部入力映像データの同期信
号が乱れた場合でも、正常な映像データを記録する。 【解決手段】シャフリングメモリとしての3フレーム分
のメモリと、外部から入力された映像信号の同期信号に
より映像データをメモリに書込む手段と、該同期信号に
より映像データをメモリから読出す第1の読出し手段
と、別途作成された自走同期信号により映像データを読
出す第2の読出し手段と、同期信号にしたがってメモリ
への映像データの書込みタイミングと読出しタイミング
を制御しメモリのフレームページを管理するページ管理
手段とを備え、ページ管理手段にしたがって第1の読出
し手段と第2の読出し手段とを切換える記録再生装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像デジタル信号
を記録・再生するデジタル信号装置に関するものであ
り、外部入力映像信号を記録する装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル信号処理技術の発展に伴
い、映像信号などを高能率符号化したデジタルデータを
記録再生する装置、例えばデジタルビデオカセットテー
プレコーダー(以下、DVCと称す)が普及してきてい
る。
【0003】この記録再生装置で、コンポジット信号等
の外部入力映像信号を記録する方法が、特開平7ー17
7469号公報に提案されている。
【0004】上記提案の場合の一実施例を図8に示す。
図8において、101はI/Oブロック、102はVS
Pブロック、103はDRPブロック、104は制御ブ
ロック、105は入力映像信号処理回路、106はシャ
フリングメモリ、107は直交変換回路、108はフレ
ーム化回路、109はPTGメモリ、110はエンコー
ダ、111はデコーダ、112はECCメモリ、113
はデフレーム化回路、114は逆直交変換回路、115
は出力映像信号処理回路、116は同期分離回路、11
7は同期検出回路、118はマルチプレクサ、119は
垂直及び水平同期分離回路、120はI/Oコントロー
ル信号発生回路、121はI/OPLL回路、122は
VSPコントロール信号発生回路、123は2VSPP
LL回路、124はDRPコントロール信号発生回路、
125はDRPPLL回路、126はマルチプレクサ、
127はPBPLL回路、128はリファレンス同期ジ
ェネレータ、129はフレームパルス生成回路である。
【0005】図8に示した記録再生装置は、映像信号の
入出力処理を行なう入出力部であるI/Oブロック10
1(入出力処理部)と、映像データに対して所定の信号
処理を行なうVSP(Video Signal Pr
ocessing)ブロック102(圧縮伸長処理部)
と、映像データの記録再生を行なう記録再生処理等を行
なうDRP(Data Recording Play
back)ブロック103(記録再生処理部)と、各ブ
ロック101〜103に必要なクロックをそれぞれ形成
すると共に、装置全体の制御を行なう制御ブロック10
4で構成されている。
【0006】この記録再生装置において、外部から入力
される、例えばコンポジット信号の記録再生を行う場合
を以下に説明する。
【0007】まず制御ブロック104では、入力された
コンポジット信号は、同期分離回路116で同期信号が
抽出され、同期検出回路117で同期信号が検出された
時に、同期分離回路116からの同期信号がマルチプレ
クサ118を介して垂直及び水平同期分離回路119に
供給される。尚、同期検出回路117で所定時間同期信
号が検出されなかった場合でも、リファレンス同期ジェ
ネレータ128からマルチプレクサ118を介して垂直
及び水平同期分離回路119に同期信号が供給されるよ
うになっている。
【0008】垂直及び水平同期分離回路119で同期信
号を垂直同期信号及び水平同期信号に分離し、水平同期
信号はI/OPLL回路121で位相が引き込まれ、正
確なタイミングの水平同期信号が形成され、I/Oコン
トロール信号発生回路120に供給される。I/Oコン
トロール信号発生回路120では、水平同期信号をリフ
ァレンスとして、国際無線通信諮問委員会(ITV−
R)で勧告されている13.5MHzのクロックが形成
されると共に、I/Oコントロール信号が形成され、こ
れらがI/Oブロック101に供給される。
【0009】垂直同期信号は、フレームパルス生成回路
129で映像信号のフレーム長が検出され、標準の周波
数に対して±1%以内の時は供給された垂直同期信号か
らフレームパルスを生成(以下、外部入力同期信号と称
す)し、標準の垂直同期信号に対して+1%以上の時は
+1%の、−1%以下の時は−1%の独自のフレームパ
ルスを生成(以下、内部自走同期信号と称す)し、2V
SPPLL回路123に供給する。
【0010】尚、外部入力同期信号から内部自走同期信
号へ切り換わる時は、供給された垂直同期信号で内部自
走同期信号用カウンタをリセットすることで、出力する
フレームパルスに連続性を持たせる。また内部自走同期
信号から外部入力同期信号へ切り換わる時は、所定のウ
ィンドウ幅を設けて、位相がウィンドウ内の時に切り換
えを行なうことで、出力するフレームパルスに連続性を
持たせる。
【0011】2VSPPLL回路123では、フレーム
パルスの位相が引き込まれ、正確なタイミングのフレー
ムパルスが形成され、VSPコントロール信号発生回路
122に供給される。VSPコントロール信号発生回路
122からは、18MHzのクロックと、18MHzの
クロックに基づいて形成されるVSPコントロール信号
が、VSPブロック102に供給される。
【0012】また、DRPPLL回路125では、2V
SPPLL回路123から供給されるタイミング信号の
位相が引き込まれ、正確なタイミングの41.85MH
zのクロックが形成され、マルチプレクサ126を介し
てDRPコントロール信号発生回路124に供給する。
DRPコントロール信号発生回路124からは、41.
85MHzのクロックと、41.85MHzのクロック
に基づいて形成されるDRPコントロール信号が、DR
Pブロック103に供給される。
【0013】次にI/Oブロック101では、入力され
たコンポジット信号は、入力映像信号処理回路105で
サンプリングされると共にデジタル化され、さらに輝度
データY及びクロマデータCが形成され、制御ブロック
104から供給される13.5MHzのクロックによ
り、シャフリングメモリ106に書き込まれる。
【0014】そしてVSPブロック102では、制御ブ
ロック104から供給される18MHzのクロックで、
シャフリングメモリ106から映像データを読み出し、
直交変換回路107でデータ圧縮し、フレーム化回路1
08で1画像分の映像データを形成し、PTGメモリ1
09に書き込むと共にパリティを付加する。
【0015】そしてDRPブロック103では、制御ブ
ロック104から供給される41.85MHzのクロッ
クで、PTGメモリ109から映像データを読み出し、
エンコーダ110で所定の符号化処理を施し、記録ヘッ
ド(図示せず)に出力する。
【0016】次に、この記録再生装置において、再生を
行う場合を以下に説明する。
【0017】映像データは再生時において、再生ヘッド
(図示せず)により再生され、デコーダ111に供給さ
れる。
【0018】ここで、制御ブロック104では、上記デ
コータ111(DRPブロック103内)で処理された
映像データがPBPLL回路127に供給され、41.
85MHzのクロックが形成され、マルチプレクサ12
6を介してDRPコントロール信号発生回路124に供
給される。DRPコントロール信号発生回路124から
は、41.85MHzのクロックとDRPコントロール
信号が、DRPブロック103に供給される。また、D
RPコントロール信号発生回路124では、テープに記
録されたパイロット信号をもとにキャプスタン速度が制
御される。即ち、再生ヘッドにより記録トラックを正確
にトレースすることができ、従って映像データを正確に
再生することができる。
【0019】また、リファレンス同期ジェネレータ12
8から、マルチプレクサ118を介して、垂直及び水平
同期分離回路119に同期信号が供給される。垂直及び
水平同期分離回路119で分離された垂直同期信号は、
フレームパルス生成回路129を介して、2VSPPL
L回路123で位相が引き込まれ、VSPコントロール
信号発生回路122で18MHzのクロックと、VSP
コントロール信号が形成され、VSPブロック102に
供給される。
【0020】また、垂直及び水平同期分離回路119で
分離された水平同期信号は、I/OPLL回路121で
位相が引き込まれ、I/Oコントロール信号発生回路1
20で13.5MHzのクロックと、I/Oコントロー
ル信号が形成され、I/Oブロック101に供給され
る。
【0021】DRPブロック103では、上記のように
再生データがデコータ111に供給され、所定の復号化
処理が施され、制御ブロック104から供給される4
1.85MHzのクロックでECCメモリ112に書き
込まれると共に、誤り訂正される。
【0022】VSPブロック102では、制御ブロック
104から供給される18MHzのクロックによりEC
Cメモリ112から読み出され、デフレーム化回路11
3を介して逆直交変換回路114に供給され、VSPコ
ントロール信号に基づいて逆直交変換処理され、18M
Hzのクロックにより、1画像分の映像データを形成す
るようにシャフリングメモリ106に書き込まれる。
【0023】I/Oブロック101では、制御ブロック
104から供給される13.5MHzのクロックにより
シャフリングメモリ106から映像データが読み出さ
れ、出力映像信号処理回路115で、I/Oコントロー
ル信号に基づいてコンポジットデータが形成されると共
に、アナログ化されて外部に出力される。
【0024】このようにして、記録時に外部入力映像デ
ータの垂直同期信号が、標準周波数の±1%以内の場合
は、外部入力同期信号にしたがって、+1%以上及び−
1%以下の場合は、それぞれ+1%,−1%の内部自走
同期信号にしたがって映像データの記録を行うことがで
きる。また、外部入力同期信号と内部自走同期信号の切
り換わり時に、出力される垂直同期信号に連続性をもた
せることができるため、記録ヘッドの回転数に関して、
正確なドラムサーボをかけることができる。
【0025】また、再生時には、テープに記録された映
像データを、正確に再生することができる。
【0026】
【発明が解決しようとしている課題】しかしながら、シ
ャフリングメモリへの書き込みと読み出しが非同期のた
め、1フレーム分のデータの書き込みが終了する前に読
み出しが始まった場合、上書きされる前の古いフレーム
のデータと混ざる現象が発生する。また、1フレーム分
のデータの読み出しが終了する前に次フレームのデータ
の書き込みが始まった場合、上書きされた新しいフレー
ムのデータと混ざる現象が発生する。これらの現象は、
特に垂直同期信号の長さが標準信号に比べて恒常的に±
1%以上の場合は頻繁に発生すると考えられるが、特開
平7ー177469ではこの件には触れていない。
【0027】また、外部入力時の入力ソースによっては
乱れた映像データが記録される可能性がある。その例と
して、つなぎ撮りされたテープ再生の入力によるフィー
ルドの不連続や、チューナーからの入力中のチャンネル
切り換えによるフィールドの不連続,1フレーム中のラ
イン数の増減,異なるフレームデータの混在や、ゲーム
機等のノンインターレース信号入力による片フィールド
の連続や、ブランク信号入力による同期抜け及び復帰後
の同期信号位相の不連続等が挙げられる。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は以下のような構成とした。
【0029】即ち、映像デジタル信号を記録・再生する
記録再生装置において、少なくとも3フレーム分のメモ
リと、外部から入力された映像デジタル信号の同期信号
にしたがって映像データを前記メモリに書き込む書き込
み手段と、前記同期信号にしたがって映像データを前記
メモリから読み出す第1の読み出し手段と、別途作成さ
れた自走同期信号にしたがって映像データを前記メモリ
から読み出す第2の読み出し手段と、前記同期信号にし
たがって、少なくとも前記メモリへの映像データの書き
込みタイミングと読み出しタイミングを制御し、メモリ
のフレームページを管理するページ管理手段と、を備
え、前記ページ管理手段にしたがって前記第1の読み出
し手段と前記第2の読み出し手段とを切換えるようにし
た。
【0030】ここで、前記第2の読み出し手段は、前記
同期信号のフレーム長と予め設定された所定の標準値と
の長短差を検出するフレーム長検出手段と、前記標準値
より長い、第1のフレーム基準信号を作成する第1の内
部カウンタと、前記標準値より短い、第2のフレーム基
準信号を作成する第2の内部カウンタと、前記同期信号
に基づいてウィンドウパルスを生成するウィンドウパル
ス生成部と、を備え、前記フレーム長検出手段の検出結
果より、前記フレーム長が前記標準値と一致した場合
は、前記第1の読み出し手段で前記メモリから映像デー
タを読み出し、前記フレーム長が前記標準値より長い場
合は、前記第1のフレーム基準信号を用いた前記第2の
読み出し手段で前記メモリから映像データを読み出し、
前記フレーム長が前記標準値より短い場合は、前記第2
のフレーム基準信号を用いた前記第2の読み出し手段で
前記メモリから映像データを読み出し、前記第1の読み
出し手段から前記第2の読み出し手段への切り換わり時
には、前記第1の内部カウンタ及び第2の内部カウンタ
をリセットし、前記第2の読み出し手段から前記第1の
読み出し手段への切り換わりは、前記ウィンドウパルス
内に前記第1のフレーム基準信号または前記第2のフレ
ーム基準信号が入った時に行われるようにした。
【0031】また、前記第2の読み出し手段は、フィー
ルドを判別するフィールド判別手段と、フィールドの不
連続を検出する不連続検出手段と、を備え、前記フィー
ルド判別手段で判別したフィールドから前記不連続検出
手段によりフィールド不連続を検出した場合、メモリの
書き込みページ及び読み出しページを保持するようにし
ても良く、また、前記第2の読み出し手段は、1フレー
ム中のライン数を検出するライン数検出手段を備え、該
ライン数検出手段で検出されたライン数が、予め設定さ
れた所定のライン数と異なる場合、メモリの書き込みペ
ージ及び読み出しページを保持するようにしても良い。
【0032】更に、前記第2の読み出し手段は、外部か
ら入力された映像デジタル信号のブランク期間を検出す
るブランク検出手段と、前記ブランク検出手段によりブ
ランク期間を検出した場合、前記メモリから読み出され
る映像信号を強制的にミュートするマスク手段と、を備
えても良く、また、前記第2の読み出し手段は、外部か
ら入力された映像デジタル信号がインターレースかノン
インターレースか判別するインターレース判別手段と、
前記インターレース判別手段により外部から入力された
映像デジタル信号がノンインターレースと判別された場
合、フィールド付け替えを行い、インターレースに変換
するフィールド付け替え手段と、を備えても良い。
【0033】ここで、前記インターレース判別手段の判
別結果が変化した際、メモリの書き込みページ及び読み
出しページの内容を保持することが好ましく、更には、
前記インターレース判別手段の判別結果が変化した際、
予め設定された所定の期間前記判別結果を監視した後、
メモリの書き込みページ及び読み出しページの内容を保
持することが好ましい。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例について
説明する。
【0035】まず、映像データのシャフリングについて
説明する。
【0036】映像データを圧縮、記録する場合に直交変
換を行なうが、その際に情報量のバラツキを小さくして
圧縮効率を向上させるために、シャフリング処理(映像
データの並べ換え処理)が行われている。
【0037】上記シャフリング処理を簡単に行うために
は、1フレーム分の映像データを記憶できるメモリを2
個用意し、一方が書き込みを行っている間に他方は1フ
レーム前のデータを書き込み時とは異なった順序で読み
出すという方法(バンク方式)を用いればよい。
【0038】しかしながら、従来はメモリのコストが高
く、上記バンク方式で必要とされる2フレーム分のメモ
リは、容量が大きすぎてコストパフォーマンスが悪いた
め、それを解決する手段として、1フレーム分のメモリ
を使用してシャフリング処理を行う方法が用いられてい
た。
【0039】図4を用いて、1フレーム分のメモリでシ
ャフリング処理を行う方法の一例を説明する。図4は標
準モード・525/60方式の1フレーム分のメモリを
示す図であり、図4において51はY信号DCTブロッ
ク、52はCr信号DCTブロック、53はCb信号D
CTブロック、54はマクロブロック、55はスーパー
ブロックである。
【0040】まず、メモリへの書き込みは、1stフィ
ールドのデータが横方向に1ラインおきに240ライ
ン、続いて2ndフィールドのデータが同様に240ラ
イン書き込まれる。
【0041】次に、読み出しはDCTブロックと呼ばれ
る、水平方向サンプリング数8、垂直方向サンプリング
数8のブロックを最小単位として行われる。このDCT
ブロックは、Y信号DCTブロック51が4つ、Cr信
号DCTブロック52が1つ、Cb信号DCTブロック
53が1つの合計6つでマクロブロック54単位にまと
められ、さらにマクロブロック54が27個でスーパー
ブロック55にまとめられる。最初に読み出されるのは
図4中で斜線で示したスーパーブロック55であり、Y
0からY3までのY信号DCTブロック51、Cr信号
DCTブロック52、Cb信号DCTブロック53の順
にマクロブロック54の単位で読み出され、各5つのス
ーパーブロック55中の0から26までのマクロブロッ
ク54が読み出されると、順次下の段のスーパーブロッ
ク55に移動して読み出しが行われる。
【0042】そして、次のフレームのデータは、読み出
しが終了したスーパーブロック55に書き込みを行い、
以降順次読み出しが終了したブロックに書き込みを行う
ことで、1フレーム分のメモリでシャフリング処理を実
現している。
【0043】ここで、上記1フレーム分のメモリで行う
シャフリング処理方法について、上記課題の前後フレー
ムのデータが混ざる現象について検証する。書き込み周
期より読み出し周期が短い場合は、次第に書き込みが間
に合わなくなるため、まだ書き込みが終了していないス
ーパーブロック55の読み出しが行われることになり、
前フレームのデータと混ざったデータの読み出しが行わ
れる。書き込み周期より読み出し周期が長い場合は、次
第に読み出しが間に合わなくなるため、まだ読み出しが
終了していないスーパーブロック55に次のフレームの
書き込みが行われることになり、次フレームのデータと
混ざったデータの読み出しが行われる。
【0044】以上により、1フレーム分のメモリでシャ
フリング処理を行った場合、書き込み周期と読み出し周
期が異なると前後のフレームのデータが混ざる現象が発
生する。しかも書き込み/読み出しのアドレス巡回規則
が破綻するため、アドレス巡回をリセットしないと復帰
できない可能性もあり、使用は難しい。
【0045】しかし、最近ではメモリの大容量化及び量
産効果による低価格化により、外付けメモリを用いる場
合、1フレーム分の専用メモリより汎用メモリを用いる
方がコスト的に有利になってきている。現在コスト的に
も入手しやすいのが16MbitのDRAMであり、1
フレーム分のデータ量が最も多い標準モード・625/
50方式(4.75Mbit)でも3フレーム分確保で
きる。したがって上記バンク方式を用いることができ
る。以下に2フレーム分のメモリを使用したバンク方式
を用いた場合と、3フレーム分のメモリを使用してシャ
フリング処理を行った場合の、書き込み周期と読み出し
周期が異なる時の比較を行う。
【0046】まず、書き込み周期より読み出し周期が短
い場合について、図を用いて説明する。
【0047】図6は書き込み周期より読み出し周期が短
い場合であり、(a)は2フレーム分、(b)は3フレ
ーム分のメモリを使用した場合である。図中のXは、シ
ャフリングしながら読み出しを開始するのに、充分なデ
ータが書き込み終了している(標準モードで2ndフィ
ールドの216ライン)位置であり、読み出しはこのX
の位置を越えたデータに対して行うこととする。また、
図中のYは、読み出し終了位置であり、これより前に書
き込みが開始された場合はデータが混ざる。また、メモ
リの1フレーム目をA,2フレーム目をB,3フレーム
目をCとする。
【0048】図6(a)において、A1の書き込み終了
位置XよりA1の読み出しが先になるため、B0を2度
読みするが、B0の読み出し終了位置Yより前にB1の
書き込みが開始されるため、B0とB1のデータが混ざ
って読み出される。次にA1の読み出しが行われるが、
A1の読み出し終了位置Yより前にA2の書き込みが開
始されるため、A1とA2のデータが混ざって読み出さ
れる。続いて同様にB1の読み出しではB1とB2のデ
ータが混ざって読み出される。その次のA2の読み出し
で、読み出し終了位置Yまで次のA3の書き込みが開始
されないので、データの混ざりのない正常な読み出しに
復帰する。
【0049】図6(b)において、C0の書き込み終了
位置XよりC0の読み出しが先になるため、B0を2度
読みするが、C0の書き込み終了後はA1の書き込みと
なるため、2度目のB0の読み出しはデータの混ざりの
ない正常な読み出しとなり、以後もデータが混ざること
はない。
【0050】したがって、2フレーム分のメモリを使用
してシャフリング処理を行った場合は、読み出しと書き
込みが重なっている期間はフレームのデータが混ざって
読み出される。読み出し周期と書き込み周期の位相差に
より、データが混ざる場合と正常の場合とが周期的に現
われる。尚、この時の混ざるデータには2フレームの時
間差がある。3フレーム分のメモリを使用してシャフリ
ング処理を行った場合は、2度読みを行うことで、デー
タが混ざることはない。
【0051】次に、書き込み周期より読み出し周期が長
い場合について、図を用いて説明する。
【0052】図7は書き込み周期より読み出し周期が短
い場合であり、(a)は2フレーム分、(b)は3フレ
ーム分のメモリを使用した場合である。図中のXは、図
6と同様にシャフリングしながら読み出しを開始するの
に、充分なデータが書き込み終了している(標準モード
で2ndフィールドの216ライン)位置である。読み
出しはこのXの位置を越えたデータに対して行うことと
する。また、図中のYも図6ど同様に、読み出し終了位
置であり、これより前に書き込みが開始された場合はデ
ータが混ざる。また、メモリの1フレーム目をA,2フ
レーム目をB,3フレーム目をCとする。
【0053】図7(a)において、B0の読み出し終了
位置Yより前にB1の書き込みが開始されるため、B0
とB1のデータが混ざって読み出される。次にA1の読
み出しが行われるが、読み出し終了位置Yより前にA2
の書き込みが開始されるため、A1とA2のデータが混
ざって読み出される。続いて同様にB1の読み出しでは
B1とB2のデータが、A2の読み出しではA2とA3
のデータが混ざって読み出される。その次の読み出し
は、A3の書き込み終了位置Xを越えているので、B2
の読み出しを行わずにドロップし、A3の読み出しを行
うことで、データの混ざりのない正常な読み出しに復帰
する。
【0054】図7(b)において、B1の読み出しの次
の読み出しは、A2の書き込みが終了位置Xを越えてい
るので、C1の読み出しを行わずにドロップし、A2の
読み出しを行うことで、データの混ざりのない正常な読
み出しとなる。
【0055】したがって、2フレーム分のメモリを使用
してシャフリング処理を行った場合は、読み出しと書き
込みが重なっている期間はフレームのデータが混ざって
読み出される。読み出し周期と書き込み周期の位相差に
より、データが混ざる場合と正常の場合とが周期的に現
われる。尚、この時の混ざるデータには2フレームの時
間差がある。3フレーム分のメモリを使用してシャフリ
ング処理を行った場合は、ドロップを行うことで、デー
タが混ざることはない。
【0056】以上により、シャフリングメモリへの書き
込みと読み出しが非同期の場合、3フレーム分のメモリ
を使用することで、データが混ざることなくシャフリン
グ処理が行える。
【0057】次に、3フレーム分のシャフリングメモリ
を使用した、本実施例で使用する記録再生装置の説明を
行う。
【0058】図1は、本実施例で使用する、記録再生装
置の回路の一例を示す図である。図1において、1はI
/Oブロック、2はVSPブロック、3はDRPブロッ
ク、4は制御ブロック、5は入力映像信号処理回路、6
はシャフリングメモリ、7は直交変換回路、8はフレー
ム化回路、9はPTGメモリ、10はエンコーダ、11
はデコーダ、12はECCメモリ、13はデフレーム化
回路、14は逆直交変換回路、15は出力映像信号処理
回路、16は同期分離回路、17は垂直及び水平同期分
離回路、18はI/OPLL回路、19はマルチプレク
サ、20はI/Oコントロール信号発生回路、21は1
3.5MHzクロック発振回路、22は4/1PLL回
路、23は分周器、24はフレームパルス生成カウン
タ、25はVSPコントロール信号発生回路、26はD
RPPLL回路、27はDRPコントロール信号発生回
路、28は外部入力制御回路、29は位相比較器、30
はデータマスク回路である。
【0059】図1に示した記録再生装置は、映像信号の
入出力処理を行なう入出力部であるI/Oフロック1
(入出力処理部)と、映像データに対して所定の信号処
理を行なうVSP(Video Signal Pro
cessing)ブロック2(圧縮伸長処理部)と、映
像データの記録再生を行なう記録再生処理等を行なうD
RP(Data Recording Playbac
k)ブロック3(記録再生処理部)と、各ブロック1〜
3に必要なクロックをそれぞれ形成すると共に、装置全
体の制御を行なう制御ブロック4で構成されている。
【0060】この記録再生装置において、外部から入力
される、例えばコンポジット信号の記録再生を行う場合
を以下に説明する。
【0061】まず制御ブロック4では、入力されたコン
ポジット信号は、同期分離回路16で同期信号が抽出さ
れ、垂直及び水平同期分離回路17に供給される。
【0062】垂直及び水平同期分離回路17で同期信号
を垂直同期信号及び水平同期信号に分離し、I/OPL
L回路18で水平同期信号をリファレンスとして、国際
無線通信諮問委員会(ITV−R)で勧告されている1
3.5MHzのクロックが形成され、マルチプレクサ1
9を介してI/Oコントロール信号発生回路20に供給
される。I/Oコントロール信号発生回路20では、I
/Oコントロール信号が形成され、13.5MHzのク
ロックと共にI/Oブロック1に供給される。
【0063】垂直同期信号は、外部入力制御回路28で
映像信号のフレーム長が標準の場合に、外部入力同期信
号としてフレームパルス生成の基準となり、映像信号の
フレーム長が非標準の周波数の場合には、自走カウンタ
による内部自走同期信号がフレームパルス生成の基準と
なり、位相比較器29に供給される。
【0064】また13.5MHzクロック発振回路21
では13.5MHzのクロックが形成され、4/1PL
L回路22とDRPPLL回路26に供給される。4/
1PLL回路22では13.5MHzのクロックが4倍
され、54MHzのクロックが形成されて分周器23に
供給される。分周器23では54MHzのクロックが1
/3分周されて18MHzのクロックが形成され、FP
カウンタ24とVSPコントロール信号発生回路25に
供給される。
【0065】FPカウンタ24では18MHzのクロッ
クでカウントされたフレームパルスが生成され、VSP
コントロール信号発生回路25と位相比較器29と外部
入力制御回路28に供給される。位相比較器29ではF
Pカウンタ24からのフレームパルスと、外部入力制御
回路28からのフレームパルス基準が比較され、その結
果が13.5MHzクロック発振回路21に供給されて
位相が合う方向に制御される。VSPコントロール信号
発生回路25では、分周器23からの18MHzのクロ
ックと、FPカウンタ24からのフレームパルスに基づ
いて形成されるVSPコントロール信号が、18MHz
のクロックと共にVSPブロック2に供給される。また
外部入力制御回路28で、シャフリングメモリのページ
管理信号とマスク信号の形成が行われ、VSブロック2
に供給される。
【0066】またDRPPLL回路26では、13.5
MHzクロック発振回路21からの13.5MHzのク
ロックが31/10倍されて41.85MHzのクロッ
クが形成され、DRPコントロール信号発生回路27に
供給される。DRPコントロール信号発生回路27で
は、41.85MHzのクロックに基づいてDRPコン
トロール信号を形成し、41.85MHzのクロックと
共にDRPブロック3に供給される。
【0067】次にI/Oブロック1では、入力されたコ
ンポジット信号は、入力映像信号処理回路5でサンプリ
ングされると共にデジタル化され、さらに輝度データY
及びクロマデータCが形成され、制御ブロック4から供
給される13.5MHzのクロックにより、外部入力制
御回路28からのページ管理にしたがって、シャフリン
グメモリ6に書き込まれる。
【0068】そしてVSPブロック2では、制御ブロッ
ク4から供給される18MHzのクロックで、外部入力
制御回路28からのページ管理にしたがって、シャフリ
ングメモリ6から映像データを読み出し、データマスク
回路30で外部入力制御回路28からのマスク信号にし
たがってマスク処理を施し、直交変換回路7でデータ圧
縮し、フレーム化回路8で1画像分の映像データを形成
し、PTGメモリ9に書き込むと共にパリティを付加す
る。
【0069】そしてDRPブロック3では、制御ブロッ
ク4から供給される41.85MHzのクロックで、P
TGメモリ9から映像データを読み出し、エンコーダ1
0で所定の符号化処理を施し、記録ヘッド(図示せず)
に出力する。
【0070】次に、この記録再生装置において、再生を
行う場合を以下に説明する。
【0071】まず制御ブロック4では、13.5MHz
クロック発振回路21で形成された13.5MHzのク
ロックが、DRPPLL回路26で31/10倍されて
41.85MHzのクロックが形成され、DRPコント
ロール信号発生回路27に供給される。DRPコントロ
ール信号発生回路27では、41.85MHzのクロッ
クに基づいてDRPコントロール信号を形成し、41.
85MHzのクロックと共にDRPブロック3に供給さ
れる。またDRPコントロール信号発生回路27では、
再生ヘッド(図示せず)からデコーダ11を介して供給
されるテープに記録されたパイロット信号に基づいて、
キャプスタン速度が制御される。即ち、再生ヘッドによ
り記録トラックを正確にトレースすることができ、従っ
て映像データを正確に再生することができる。
【0072】また13.5MHzクロック発振回路21
で形成された13.5MHzのクロックが4/1PLL
回路22に供給され、4倍されて54MHzのクロック
が形成されて分周器23に供給される。分周器23では
54MHzのクロックが1/3分周されて18MHzの
クロックが形成され、FPカウンタ24とVSPコント
ロール信号発生回路25に供給される。FPカウンタ2
4では18MHzのクロックでカウントされたフレーム
パルスが生成され、VSPコントロール信号発生回路2
5に供給される。
【0073】VSPコントロール信号発生回路25で
は、分周器23からの18MHzのクロックと、FPカ
ウンタ24からのフレームパルスに基づいて形成される
VSPコントロール信号が、18MHzのクロックと共
にVSPブロック2に供給される。
【0074】また分周器23で54MHzのクロックが
1/4分周されて13.5MHzのクロックが形成さ
れ、マルチプレクサ19を介してI/Oコントロール信
号発生回路20に供給される。I/Oコントロール信号
発生回路20では、I/Oコントロール信号が形成さ
れ、13.5MHzのクロックと共にI/Oブロック1
に供給される。
【0075】DRPブロック3では、再生ヘッド(図示
せず)により再生された映像データがデコータ11に供
給され、所定の復号化処理が施され、制御ブロック4か
ら供給される41.85MHzのクロックでECCメモ
リ12に書き込まれると共に、誤り訂正される。
【0076】VSPブロック2では、制御ブロック4か
ら供給される18MHzのクロックによりECCメモリ
12から映像データが読み出され、デフレーム化回路1
3を介して逆直交変換回路14に供給され、VSPコン
トロール信号に基づいて逆直交変換処理され、18MH
zのクロックにより、1画像分の映像データを形成する
ようにシャフリングメモリ6に書き込まれる。
【0077】I/Oブロック1では、制御ブロック4か
ら供給される13.5MHzのクロックによりシャフリ
ングメモリ6から映像データが読み出され、出力映像信
号処理回路15で、I/Oコントロール信号に基づいて
コンポジットデータが形成されると共に、アナログ化さ
れて外部に出力される。
【0078】ここで、外部入力制御回路28について、
さらに詳しく説明する。
【0079】図2は、外部入力制御回路28の詳細を示
す回路ブロック図である。図2において、31は外部同
期信号処理回路、32はフィールド不連続検出回路、3
3はライン数エラー検出回路、34はインターレース/
ノンインターレース判別回路、35はリファレンスペー
ジ生成回路、36はブランク検出回路、37はマスク信
号生成回路、38はフレーム長判定回路、39は長フレ
ーム基準パルス生成回路、40は短フレーム基準パルス
生成回路、41はマルチプレクサである。
【0080】まず、外部入力映像信号が乱れた場合につ
いて説明する。
【0081】入力された垂直同期信号と水平同期信号か
ら、フィールド不連続検出回路32でフィールド不連続
判定を行う。また、前フィールドのフィールド不連続判
定の結果を保持する。
【0082】同様に、垂直同期信号と水平同期信号か
ら、ライン数エラー検出回路33で1フィールド中のラ
イン数が所定の値を満たしているか判断し、満たしてい
ない場合にエラーフラグを立てる。また前フィールドの
ライン数判定結果を保持する。
【0083】次に、インターレース/ノンインターレー
ス判別回路34で、垂直同期信号にしたがってフィール
ド毎に、フィールド不連続検出回路32からのフィール
ド不連続判定と、前フィールドのフィールド不連続判定
を参照し、フィールド不連続が所定の回数を越えた場合
に、フラグを立てるとともに1st/2ndフィールド
の疑似付け替え信号を出力する。尚、フィールドが連続
が正常に戻った場合も、正常の連続が所定の回数を越え
た場合にフラグをリセットする。
【0084】外部同期信号処理回路31では、入力され
た垂直同期信号と水平同期信号から、フレームのスター
トを検出するが、インターレース/ノンインターレース
判別回路34のフラグが立っている場合は、1st/2
ndフィールドの疑似付け替え信号にしたがってフレー
ムのスタートを検出する。
【0085】そしてこれらの結果を元に、リファレンス
ページ生成回路35でシャフリングメモリのページ管理
を行う。まず外部同期信号処理回路31からのフレーム
スタート信号にしたがって、フレームスタート時にペー
ジを確定する。インターレースモードの時は、ライン数
判定、前フィールドのライン数判定、フィールド不連続
判定、前フィールド不連続判定の全てがエラーでない時
のみ、リファレンスページを更新する。ノンインターレ
ースモードの時は、ライン数判定、前フィールドのライ
ン数判定がエラーでない時のみ、リファレンスページを
更新する。それ以外の場合はリファレンスページは更新
されず、保持される。このリファレンスページを元に、
書き込みページは外部同期のフレームの先頭で、リファ
レンスページに1を加えてセットし、読み出しページは
フレームパルスの先頭で、リファレンスページの値をそ
のままセットする。
【0086】また、マスク信号は次のように生成され
る。ブランク信号が入ってきた場合は、水平同期信号が
来なくなるため、ブランク検出回路36では水平同期信
号の周期を測定し、周期が所定の値を越えた場合にブラ
ンクと判定する。また、ライン数エラー検出回路33か
らのライン数判定の値も参照し、ブランク判定又はライ
ン数エラーの際に、水平同期信号エラーフラグを立て
る。そしてマスク信号生成回路37で、フレームパルス
の先頭で水平同期信号エラーフラグを参照し、所定の回
数分連続した場合にマスク信号を出力する。
【0087】次に、外部入力映像信号のフレーム長が変
動する場合について説明する。
【0088】外部同期信号処理回路31からのフレーム
スタート信号を基準に、フレーム長判定回路38でフレ
ーム長が判定され、フレームが長い場合はロングフラグ
が立ち、短い場合はショートフラグが立つ。また切り換
えタイミングのウィンドウパルスを生成する。ロングフ
ラグが立った場合、長フレーム基準パルス生成回路39
で作成される、標準のフレーム長より所定の長さ分長い
内部自走同期信号が、マルチプレクサ41を介して出力
される。ショートフラグが立った場合、短フレーム基準
パルス生成回路40で作成される、標準のフレーム長よ
り所定の長さ分短い内部自走同期信号が、マルチプレク
サ41を介して出力される。またフレーム長が標準であ
り、ロングフラグもショートフラグも立たない場合は、
フレームスタート信号が外部入力同期信号として、マル
チプレクサ41を介して出力される。
【0089】尚、外部入力同期信号から内部自走同期信
号への切り換えの位相を合わせるために、外部入力同期
信号で動作している時は、長フレーム基準パルス生成回
路39及び短フレーム基準パルス生成回路40の内部自
走カウンタは、フレームスタート信号でリセットされ
る。また内部自走同期信号から外部入力同期信号への切
り換え時は、フレーム長判定回路38で生成されたウィ
ンドウパルスを参照し、ウィンドウパルス内に内部自走
同期信号が来るまで切り換えを行わないことで位相を合
わせる。
【0090】上記、外部入力制御回路の処理の流れを図
3に示す。
【0091】以上のような処理により、外部入力映像デ
ータが乱れた場合のデータの読み書きがどのように行わ
れるかを、図5を用いて説明する。
【0092】図5(a)は、つなぎ撮り等によるフィー
ルド不連続(1stフィールド連続)の場合である。図
5(a)において、A1の1stフィールドの書き込み
の次は、フィールド検出でA2の1stフィールドが検
出されるため、フィールド不連続となりフィールドエラ
ーフラグが立ち、書き込みページAと読み出しページC
が保持される。A1の1stフィールドのデータだけ書
き込まれたページAにA2のデータが上書きされ、前フ
ィールドエラーフラグの解除後にページ保持が解除され
てA2のデータが読み出されるため、正常な映像データ
が出力される。
【0093】また、図示してはいないが2ndフィール
ド連続の場合も、同様にページの保持により正常な映像
データが出力される。
【0094】次に、図5(b)はインターレースからノ
ンインターレース(1stフィールドのみ)に切り換わ
った場合である。図5(b)において、A1の1stフ
ィールドの書き込みの次は、フィールド検出でA2の1
stフィールドが検出されるため、フィールド不連続と
なりフィールドエラーフラグが立ち、書き込みページA
と読み出しページCが保持される。
【0095】しかし、A2の1stフィールドの書き込
みの次は、フィールド検出でA3の1stフィールドが
検出され、以下1stフィールドが連続して検出される
ため、フィールドエラーフラグは立ったままとなる。フ
ィールド不連続カウントは、フィールドエラーフラグの
立ち上がりでリセットされ、フィールドエラーフラグと
前フィールドエラーフラグの両方が立っている間カウン
トアップし、フィールドエラーが何回続いているが数え
る。そして所定の回数(図では4回)続いた場合にノン
インターフラグを立て、疑似フィールド付け換え信号を
発生し、A7の疑似1stフィールド、疑似2ndフィ
ールドを書き込む。以降、ページ保持が解除され、B7
以降の書き込みが順次行われ、読み出しもC0の次から
A7以降が読み出され、正常な映像データが出力され
る。
【0096】2ndフィールドのみのノンインターレー
スの場合も同様である。また、図示してはいないが、ノ
ンインターレースからインターレースへ切り換わった場
合も同様に、フィールドエラーの解除の連続をカウント
し、所定の回数続いたところでノンインターフラグを解
除する。そして切り換わるまでの期間、ページを保持す
ることで、正常な映像データが出力される。
【0097】次に、図5(c)はライン数変動(減少)
が有った場合である。図5(c)において、A1の1s
tフィールドのライン数が所定の値より少ないと判定さ
れ、ライン数エラーフラグが立ち、書き込みページAと
読み出しページCが保持される。A1のライン数不足の
データが書き込まれたページAにA2のデータが上書き
され、前フィールドエラーフラグの解除後にページ保持
が解除されてA2のデータが読み出されるため、正常な
映像データが出力される。また、図示してはいないがラ
イン数が増加した場合も、同様にページの保持により正
常な映像データが出力される。
【0098】次に、図5(d)はブランク入力の場合で
ある。ブランク入力は入力同期信号が来なくなるのだ
が、垂直同期信号が来なくなる場合、水平同期信号が来
なくなる場合、垂直同期信号と水平同期信号の両方が来
なくなる場合の3つの場合が考えられるが、図5(d)
は垂直同期信号が来なくなる場合を示している。図5
(d)において、A1の1stフィールドの書き込み中
に垂直同期信号が来なくなるが、水平同期信号は動作し
続けているためにライン数カウント値が所定の値より多
いと判定され、ライン数エラーフラグが立ち、書き込み
ページAと読み出しページCが保持される。
【0099】そしてライン数エラーフラグと水平同期信
号の周波数エラーフラグ(図示せず)のORをとった水
平同期エラーフラグが立つ。以後もライン数エラーフラ
グが立ったままとなるため、水平同期エラーフラグも立
ったままとなる。水平同期エラーカウントは水平同期エ
ラーフラグの立ち上がりでリセットされ、水平同期エラ
ーフラグと前フレーム水平同期エラーフラグの両方が立
っている間カウントアップし、水平同期エラーが何回続
いているが数える。そして所定の回数(図では4回)続
いた場合にブランクフラグを立て、読み出しデータを例
えばブラックミュート信号にマスクする。
【0100】また、図示してはいないが水平同期信号が
来ない場合、及び垂直同期信号と水平同期信号の両方が
来なくなる場合は、水平同期信号が来ない場合で兼用し
ており、水平同期信号が来なくなった場合に水平同期信
号の周波数エラーフラグ(図示せず)が立ち、ライン数
エラーフラグと水平同期信号の周波数エラーフラグのO
Rをとった水平同期エラーフラグが立つ。以後は上記と
同様に水平同期エラーが何回続いているが数え、所定の
回数続いた場合にブランクフラグを立て、読み出しデー
タをマスクする。
【0101】以上、説明したように、記録時に外部入力
映像データの垂直同期信号が標準周波数でない場合は、
内部自走同期信号にしたがって、標準周波数の場合は、
外部入力同期信号にしたがって映像データの記録を行う
ことができる。また、外部入力同期信号と内部自走同期
信号の切り換えは位相がとぶことなく行うことができ
る。また、3フレーム分のシャフリングメモリを用いる
ことで、フレームのデータが混ざらなく、さらにフレー
ムページを管理すること、及び映像データの強制マスク
を行なうことで、外部入力映像データに乱れがあっても
正常な映像データを記録することができる。
【0102】
【発明の効果】以上のような方法により、本発明では、
3フレーム分のシャフリングメモリを用いることで、フ
レームのデータが混ざることなく記録が行え、またコン
ポジット信号等の外部入力映像データの同期信号が乱れ
た場合でも、外部入力同期信号の乱れを検出し、3フレ
ーム分のシャフリングメモリのフレームページを管理す
ること、及び映像データの強制マスクを行なうことで、
正常な映像データが記録されるため、記録時の画質を高
めた記録再生装置を実現することができる。
【0103】また外部入力同期信号と内部自走同期信号
の切り換えがスムーズに行われるため、記録ヘッドの回
転数に関して、正確なドラムサーボをかけることがで
き、入力信号に忠実な記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録再生装置を示すブロック図で
ある。
【図2】本発明に係る記録再生装置の外部入力制御回路
の詳細を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る記録再生装置の外部入力制御回路
の処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】標準モード・525/60方式の1フレーム分
のメモリを示す図である。
【図5】外部入力映像データが乱れた場合のデータの読
み書きを示すタイミングチャートである。
【図6】書き込み周期より読み出し周期が短い場合のデ
ータの読み書きを示すタイミングチャートである。
【図7】書き込み周期より読み出し周期が長い場合のデ
ータの読み書きを示すタイミングチャートである。
【図8】従来の記録再生装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 I/Oブロック 2 VSPブロック 3 DRPブロック 4 制御ブロック 5 入力映像信号処理回路 6 シャフリングメモリ 7 直交変換回路 8 フレーム化回路 9 PTGメモリ 10 エンコーダ 11 デコーダ 12 ECCメモリ 13 デフレーム化回路 14 逆直交変換回路 15 出力映像信号処理回路 16 同期分離回路 17 垂直及び水平同期分離回路 18 I/OPLL回路 19 マルチプレクサ 20 I/Oコントロール信号発生回路 21 13.5MHzクロック発振回路 22 4/1PLL回路 23 分周器 24 フレームパルス生成カウンタ 25 VSPコントロール信号発生回路 26 DRPPLL回路 27 DRPコントロール信号発生回路 28 外部入力制御回路 29 位相比較器 30 データマスク回路 31 外部同期信号処理回路 32 フィールド不連続検出回路 33 ライン数エラー検出回路 34 インターレース/ノンインターレース判別回路 35 リファレンスページ生成回路 36 ブランク検出回路 37 マスク信号生成回路 38 フレーム長判定回路 39 長フレーム基準パルス生成回路 40 短フレーム基準パルス生成回路 41 マルチプレクサ 51 Y信号DCTブロック 52 Cr信号DCTブロック 53 Cb信号DCTブロック 54 マクロブロック 55 スーパーブロック 101 I/Oブロック 102 VSPブロック 103 DRPブロック 104 制御ブロック 105 入力映像信号処理回路 106 シャフリングメモリ 107 直交変換回路 108 フレーム化回路 109 PTGメモリ 110 エンコーダ 111 デコーダ 112 ECCメモリ 113 デフレーム化回路 114 逆直交変換回路 115 出力映像信号処理回路 116 同期分離回路 117 同期検出回路 118 マルチプレクサ 119 垂直及び水平同期分離回路 120 I/Oコントロール信号発生回路 121 I/OPLL回路 122 VSPコントロール信号発生回路 123 2VSPPLL回路 124 DRPコントロール信号発生回路 125 DRPPLL回路 126 マルチプレクサ 127 PBPLL回路 128 リファレンス同期ジェネレータ 129 フレームパルス生成回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高倉 英一 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 Fターム(参考) 5C053 FA21 FA22 GB18 GB21 GB22 GB23 KA04 KA19 5D044 AB05 AB07 BC06 CC04 DE03 DE32 DE81 EF03 FG10 GK08 GK12 GM12 GM23

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 映像デジタル信号を記録・再生する記録
    再生装置において、 少なくとも3フレーム分のメモリと、 外部から入力された映像デジタル信号の同期信号にした
    がって映像データを前記メモリに書き込む書き込み手段
    と、 前記同期信号にしたがって映像データを前記メモリから
    読み出す第1の読み出し手段と、 別途作成された自走同期信号にしたがって映像データを
    前記メモリから読み出す第2の読み出し手段と、 前記同期信号にしたがって、少なくとも前記メモリへの
    映像データの書き込みタイミングと読み出しタイミング
    を制御し、メモリのフレームページを管理するページ管
    理手段と、 を備え、前記ページ管理手段にしたがって前記第1の読
    み出し手段と前記第2の読み出し手段とを切換えること
    を特徴とする記録再生装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の読み出し手段は、 前記同期信号のフレーム長と予め設定された所定の標準
    値との長短差を検出するフレーム長検出手段と、 前記標準値より長い、第1のフレーム基準信号を作成す
    る第1の内部カウンタと、 前記標準値より短い、第2のフレーム基準信号を作成す
    る第2の内部カウンタと、 前記同期信号に基づいてウィンドウパルスを生成するウ
    ィンドウパルス生成部と、を備え、 前記フレーム長検出手段の検出結果より、 前記フレーム長が前記標準値と一致した場合は、前記第
    1の読み出し手段で前記メモリから映像データを読み出
    し、 前記フレーム長が前記標準値より長い場合は、前記第1
    のフレーム基準信号を用いた前記第2の読み出し手段で
    前記メモリから映像データを読み出し、 前記フレーム長が前記標準値より短い場合は、前記第2
    のフレーム基準信号を用いた前記第2の読み出し手段で
    前記メモリから映像データを読み出し、 前記第1の読み出し手段から前記第2の読み出し手段へ
    の切り換わり時には、前記第1の内部カウンタ及び第2
    の内部カウンタをリセットし、 前記第2の読み出し手段から前記第1の読み出し手段へ
    の切り換わりは、前記ウィンドウパルス内に前記第1の
    フレーム基準信号または前記第2のフレーム基準信号が
    入った時に行われることを特徴とする請求項1に記載の
    記録再生装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の読み出し手段は、 フィールドを判別するフィールド判別手段と、 フィールドの不連続を検出する不連続検出手段と、を備
    え、 前記フィールド判別手段で判別したフィールドから前記
    不連続検出手段によりフィールド不連続を検出した場
    合、メモリの書き込みページ及び読み出しページを保持
    することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の
    記録再生装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の読み出し手段は、 1フレーム中のライン数を検出するライン数検出手段を
    備え、 該ライン数検出手段で検出されたライン数が、予め設定
    された所定のライン数と異なる場合、メモリの書き込み
    ページ及び読み出しページを保持することを特徴とする
    請求項1乃至請求項3の何れかに記載の記録再生装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の読み出し手段は、 外部から入力された映像デジタル信号のブランク期間を
    検出するブランク検出手段と、 前記ブランク検出手段によりブランク期間を検出した場
    合、前記メモリから読み出される映像信号を強制的にミ
    ュートするマスク手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れ
    かに記載の記録再生装置。
  6. 【請求項6】 前記第2の読み出し手段は、 外部から入力された映像デジタル信号がインターレース
    かノンインターレースか判別するインターレース判別手
    段と、 前記インターレース判別手段により外部から入力された
    映像デジタル信号がノンインターレースと判別された場
    合、フィールド付け替えを行い、インターレースに変換
    するフィールド付け替え手段と、 を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れ
    かに記載の記録再生装置。
  7. 【請求項7】 前記インターレース判別手段の判別結果
    が変化した際、メモリの書き込みページ及び読み出しペ
    ージの内容を保持することを特徴とする請求項6に記載
    の記録再生装置。
  8. 【請求項8】 前記インターレース判別手段の判別結果
    が変化した際、予め設定された所定の期間前記判別結果
    を監視した後、メモリの書き込みページ及び読み出しペ
    ージの内容を保持することを特徴とする請求項6に記載
    の記録再生装置。
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