JP2001014818A - ディスクファイル装置のstw方法 - Google Patents

ディスクファイル装置のstw方法

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JP2001014818A JP11186127A JP18612799A JP2001014818A JP 2001014818 A JP2001014818 A JP 2001014818A JP 11186127 A JP11186127 A JP 11186127A JP 18612799 A JP18612799 A JP 18612799A JP 2001014818 A JP2001014818 A JP 2001014818A
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康雅 黒羽
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    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/58Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B5/596Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head for the purpose of maintaining alignment of the head relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following for track following on disks
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  • Moving Of The Head To Find And Align With The Track (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスク装置における非同期連続振動に起因
する書き込み開始位置での段差を抑制し、サーボトラッ
クの品質を向上させるSTW方法を提供する。 【解決手段】 スピンドルモータ、ディスク媒体、記録
/再生ヘッド、ヘッドの移動機構を備えてセクタサーボ
を行うディスク装置におけるSTW方法を、スピンドル
モータの回転数に非同期な連続振動の検出ステップと、
検出された非同期な連続振動の位相の検出ステップと、
検出された非同期な連続振動の位相に基づいて各サーボ
トラックの書き始めセクタを決定するステップと、サー
ボトラックの書き始め時刻をクロック信号に従って決定
する書き始め決定ステップと、ヘッドの移動機構によっ
てヘッドをヘッドの位置決め情報を書き込むサーボトラ
ック上に移動させ、書き始め時刻に基づいてこのサーボ
トラックに情報を書き込むステップとから構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディスクファイル装
置のSTW方法に関し、特に、コンピュータの外部記録
装置として使用される磁気ディスク装置のようなディス
クファイル装置において、ディスク媒体の上に形成され
るサーボトラックの品質を向上させることができるST
W方法に関する。
【0002】近年、コンピュータの外部記憶装置とし
て、磁気ディスク装置や光ディスク装置等のディスクフ
ァイル装置が使用されている。このようなディスクファ
イル装置においては、ディスク媒体の記憶容量が年々増
大しており、このために、ディスク媒体の大きさが決ま
っている場合には、記憶容量の増大はディスク媒体上の
記録トラックのピッチを狭める高TPI化(1インチ当
たりの記録トラック数を高めること)が行われている。
【0003】一方、磁気ディスク装置のようなディスク
ファイル装置では、ディスク媒体に形成される記録トラ
ックはディスクの回転中心に対して同心円状をしてい
る。各記録トラックは、ディスク装置の製造時に、ディ
スク媒体がディスク装置に組み込まれた後にディスク装
置の各ヘッドによってサーボパターンを同心円状に全面
にわたって書いた結果、形成される。各記録トラックに
は予めサーボ情報が書き込まれたサーボゾーンと、デー
タを記録するデータゾーンとがある。この記録トラック
上にサーボ情報を含むサーボパターンを書き込む動作は
サーボ・トラック・ライト(STW)と呼ばれる。よっ
て、以後、記録トラックにサーボトラックを書き込む動
作をSTWと記す。
【0004】従来のディスク装置におけるSTWでは、
まず、ディスク装置の筐体(DE)の外部からロードさ
せた揺動しないヘッド(通常、クロックヘッド、リファ
レンスヘッドなどと呼ばれる)により、サーボトラック
を書き込むための時間的な基準となる基準信号を、ディ
スク媒体上の記録トラック以外の部分に書き込む。この
基準信号は一定周波数のバースト信号、および基準位置
を示すインデックス信号を含んでおり、リファレンス信
号と呼ばれる。ディスク媒体上のサーボトラックは、こ
のリファレンス信号に同期させてDE内部のヘッドで書
き込まれる。
【0005】ところが、DE内部のヘッドを用いてST
Wを行う時には、このヘッドはDE外部に設けられた駆
動装置(サーボトラックライタ)のプッシュピンで押さ
れることによってディスク媒体上を移動するので、この
プッシュピンの移動精度が悪いと、サーボトラックの書
き込み品質(STW品質)が悪化するという問題点があ
った。また、STW時の品質を悪化させる他の要因とし
ては、ディスク媒体のフラッタ、ディスク媒体を回転さ
せるスピンドルモータの軸受によるスピンドルモータの
回転に非同期な連続振動等があり、この非同期な連続振
動に対するSTWの品質の向上が望まれていた。
【0006】
【従来の技術】図1は磁気ディスク装置のディスク媒体
2の上の記録トラックTとセクタSの配置を模式的に示
すものである。記録トラックTはディスク媒体2の上に
同心円状に多数設けられており、図1にはこの内の1つ
の記録トラックTが図示されている。各サーボトラック
Tは周方向に複数の(例えば60個の)セクタSに分け
られており、各セクタの記録トラックTの先頭にサーボ
ゾーンが設けられている。このサーボゾーンには、それ
ぞれのセクタSの番号とそれぞれの記録トラックTの番
号に対するヘッドの相対位置がわかるようなサーボパタ
ーン信号が書き込まれている。
【0007】図2(a) はサーボパターン信号を示すもの
であり、図2に示されるサーボパターンは2位相サーボ
パターンの一例である。この2位相サーボパターンは、
半径およびディスクの回転方向にずらして書かれた4つ
の磁化反転のピークの差からサーボ信号を復調するもの
である。図2(a) の符号6はヘッドを示しており、符号
(n−1)、n、(n+1)、(n+2)は記録トラッ
ク番号を示している。また、図2(b) はこの2層サーボ
パターンによるヘッド6からの出力波形を示すものであ
り、A−Bが図2(a) のA−B間から得られる波形であ
り、C−Dが図2(a) のC−D間から得られる波形を示
している。
【0008】STW動作としては、ディスク媒体2にサ
ーボパターンを連続して1周分書き込んで記録トラック
Tを形成した後、ヘッド6を径方向に移動させ、次のサ
ーボパターンを書き込む位置に位置決めする。このよう
に、ディスク媒体2に1周分のヘッドの位置決め情報を
書き込んで各記録トラックTを形成するという作業を繰
り返して、ディスク媒体2の全面にサーボパターンを書
き込んでいる。各記録トラックTを形成するためのサー
ボパターンの書き始め時刻に関しては、従来は、特定セ
クタから書き始めるか、もしくはSTW工程時間短縮の
ため、ヘッド6の移動が完了した直後に書き始めてい
る。直後とは言っても、少なくとも、プッシュピン等の
ヘッド移動後の残留振動の減衰等を考慮して書き始めて
いる。以後、ディスク媒体2へのサーボパターンの書き
込みを略してサーボトラックの書き込みと記す。
【0009】図3(a), (b)は従来のディスク媒体にサー
ボトラックを書き込む様子を示すものである。図におい
て、○がサーボトラックの書き込み開始を示しており、
●がサーボトラックの書き込み終了を示している。ディ
スク媒体2が1回転する毎に太線で示すようにサーボト
ラックが書き込まれる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このS
TWにおいて、ヘッドは常にディスク媒体2の記録トラ
ック上に位置することが望ましいが、ディスク媒体2に
は(a) に細線で示すような、ディスク媒体2の回転周期
に同期しない非同期連続振動があり、このためにサーボ
トラックの書き込み品質(STW品質)が悪化する問題
がある。
【0011】STW品質に影響のある要因としてあげら
れるのは、ヘッド移動に使用されるプッシュピンの移動
精度、ディスクのフラッタ、スピンドルモータの回転に
同期しない振動(NRRO:Non-Repeatable RunOut
(スピンドル回転非同期振動))等の外乱である。これ
らは、位置信号として復調した場合、信号の振れ(ラン
アウト)として観察され、ランアウトが小さい程STW
品質が良く、ヘッドの位置決め精度も良好になる。
【0012】例えば、転がり軸受(玉軸受など)を用い
たスピンドルモータには、スピンドルモータの回転に非
同期な連続振動が生じる。スピンドル回転非同期連続振
動とは、スピンドルモータの回転周期に同期しない振動
で、ヘッドの位置決めではNRROとして観察されるも
のである。スピンドル回転非同期連続振動は、スピンド
ルモータの回転中にはほぼ一定周期であり、条件により
振幅、位相の変動が起きる場合もあるが、振動は継続し
て生じている。
【0013】このようなスピンドル回転非同期連続振動
があると、STWにおいては、スピンドルモータの回転
数同期でサーボトラックの1周分の書き込みとヘッド移
動を繰り返すため、特定の記録トラック上で書き込み開
始点と終了点との間に径方向の位置ずれが生じ、段差と
なって現れてしまう。ディスク装置では、サーボトラッ
クに対しては、ヘッドをクローズドループ制御により追
従させてデータの記録・再生が行われている。現状のア
クチュエータにおける追従誤差特性の一例を図4(a),
(b) に示す。図4(a) では縦軸の単位がdBであり、図
4(b) では縦軸の単位が倍数である。これらの図から分
かるように、書き込まれているランアウトの振幅がその
まま維持されるのが約230Hzであり、周波数がこれ
より大きくなると振動の振幅が拡大され、これより小さ
くなると振動の振幅を圧縮することができる。従って、
230Hz程度以上の高周波数の振動はできるだけ抑制
した方がよいことが分かる。
【0014】図5(a) ,(b) はスピンドル回転同期振動
(RRO:Repeatable RunOut)の段差の大小による位置
信号(Position Error Signal:PES)の挙動差を比較
して示すものである。非同期連続振動によってサーボト
ラックの書込後に前述の段差が生じると、それによって
復調される位置信号には高周波数の振動が生じるため、
ランアウトが拡大され位置決め精度が悪化してしまう。
トラックの高密度化により位置決め精度は上げる必要が
あり、そのため、高精度なSTW品質も要求されるよう
になり、特に問題となってきた。
【0015】現状でスピンドル回転に非同期な連続振動
成分としてあげられるのは軸受に起因する振動である。
例えば、スピンドルモータの玉軸受に起因する公転振動
fcについて考えてみると、玉軸受の玉径をd、ピッチ
円径をD、接触角をα、玉数をZとし、スピンドルモー
タの回転数をfrとした場合、現状で最も影響のあると
考えられる玉軸受に起因する公転振動は、次の式で表さ
れる。
【0016】fc= fr/2×(1+d/D* cosα) そこで、本発明は、磁気ディスク装置等のディスクファ
イル装置において、スピンドル回転に非同期な連続振動
成分が原因のサーボトラックの書き込み開始位置と書き
込み終了位置での段差を抑制することにより、サーボト
ラックの品質を向上させることができるディスクファイ
ル装置のSTW方法を提供することを目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の特徴は、以下に第1から第7の発明として示され
る。第1の発明の特徴は、スピンドルモータに回転させ
られる少なくとも1枚のディスク媒体と、このディスク
媒体に対してデータの記録、再生を行うヘッドと、この
ヘッドの移動機構とを少なくとも備え、このディスク媒
体の記録面には複数のセクタに分割された記録トラック
が同心円状に形成され、各セクタのトラックには前記ヘ
ッドの位置決め情報が予め書き込まれているディスクフ
ァイル装置における前記記録トラックへのサーボトラッ
クの書き込み方法であって、スピンドルモータの回転数
に非同期な連続振動を検出するステップと、検出された
非同期な連続振動の位相を検出するステップと、検出さ
れた非同期な連続振動の位相に基づいて、各サーボトラ
ックの、書き始めセクタ、もしくは書き終わりセクタ、
または書き始め、もしくは書き終わり時刻を決定するス
テップと、ヘッドの移動機構によってヘッドをヘッドの
位置決め情報を書き込む記録トラック上に移動させ、書
き始めセクタ、もしくは書き終わりセクタに基づいてこ
の記録トラックに前記情報を書き込むステップとを備え
ることにある。
【0018】第2の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、通常のSTW方法によって前記ディスク媒体に予
め所定数のトラック分のヘッドの位置決め情報を書き込
むステップと、ヘッドの位置決め情報を書き込んだ所定
数のトラックを同じヘッドで読み出して、ヘッド位置信
号出力の位相を検出するステップと、ヘッド位置信号出
力の位相と非同期な連続振動の位相の位相差を測定する
ステップとを備え、各サーボトラックの書き始めセク
タ、もしくは書き終わりセクタを決定するステップにお
いて、非同期な連続振動の位相のピーク値における振動
数をfc、スピンドルモータの回転数をfrとして、f
c<frの場合は、非同期な連続振動の位相のピーク値
から〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れた位置
をサーボトラックの書き込み開始位置とし、fc>fr
の場合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進ん
だ位置をサーボトラックの書き込み開始位置とすること
にある。
【0019】第3の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、通常のSTW方法によってディスク媒体に予め所
定数のトラック分のヘッドの位置決め情報を書き込むス
テップと、ヘッドの位置決め情報を書き込んだ所定数の
トラックを同じヘッドで読み出すステップとを備え、ス
ピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検出する
ステップが、ヘッド位置信号の位相を検出することによ
り、非同期な連続振動を検出するステップを含み、各サ
ーボトラックの書き始めセクタ、もしくは書き終わりセ
クタを決定するステップにおいて、非同期な連続振動の
位相のピーク値における振動数をfc、スピンドルモー
タの回転数をfrとして、fc<frの場合は、非同期
な連続振動の位相のピーク値から〔(1−fc/fr)
×180〕°だけ遅れた位置をサーボトラックの書き込
み開始位置とし、fc>frの場合は、〔(fc/fr
−1)×180〕°だけ進んだ位置をサーボトラックの
書き込み開始位置とし、サーボトラックに情報を書き込
むステップが、全記録トラックのうちの情報を書き込む
複数のトラック分の情報書き込みスケジュールを立てる
ステップと、このスケジュールに従って複数のサーボト
ラックにヘッドの位置決め情報を書き込むステップとを
含むことにある。
【0020】第4の発明の特徴は、第3の発明におい
て、更に、ヘッド位置信号出力の位相を検出するステッ
プで検出した位相と、前回のスケジュール時に検出され
た位相との位相差を検出するステップと、この位相差が
所定値を越えていた場合は、通常のSTW方法によって
ディスク媒体に予め所定数のトラック分のヘッドの位置
決め情報を書き込むステップ以降のステップをやり直さ
せるステップとを備えることにある。
【0021】第5の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、リファレンスヘッドをクロック信号が書き込まれ
ている最外周部に移動させるステップとを備え、スピン
ドルモータの回転数に非同期な連続振動を検出するステ
ップが、リファレンスヘッドから検出されるクロック信
号のモジュレーションを観測するステップと、観測した
モジュレーションから非同期な連続振動の位相を検出す
るステップとを含み、各サーボトラックの書き始めセク
タ、もしくは書き終わりセクタを決定するステップにお
いて、非同期な連続振動の位相のピーク値における振動
数をfc、スピンドルモータの回転数をfrとして、f
c<frの場合は、非同期な連続振動の位相のピーク値
から〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れた位置
をサーボトラックの書き込み開始位置とし、fc>fr
の場合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進ん
だ位置をサーボトラックの書き込み開始位置とし、サー
ボトラックに情報を書き込むステップが、全記録トラッ
クのうちの情報を書き込む複数のトラック分の情報書き
込みスケジュールを立てるステップと、このスケジュー
ルに従って複数のサーボトラックにヘッドの位置決め情
報を書き込むステップとを含むことを特徴としている。
【0022】第6の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、ヘッド及び前記リファレンス信号を書き込むヘッ
ド以外の第3のヘッドにより、ディスク媒体のSTWを
行うゾーンとリファレンス信号の書き込まれたゾーン以
外の場所に、1トラック分のヘッドの位置決め情報を書
き込むステップと、ヘッドの位置決め情報を書き込んだ
トラックを、第3のヘッドで読み出すステップとを備
え、スピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検
出するステップが、第3のヘッドで読み出したヘッド位
置信号の位相を検出することにより、非同期な連続振動
を検出するステップを含み、各サーボトラックの書き始
めセクタ、もしくは書き終わりセクタを決定するステッ
プにおいて、非同期な連続振動の位相のピーク値におけ
る振動数をfc、スピンドルモータの回転数をfrとし
て、fc<frの場合は、非同期な連続振動の位相のピ
ーク値から〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れ
た位置をサーボトラックの書き込み開始位置とし、fc
>frの場合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だ
け進んだ位置をサーボトラックの書き込み開始位置とす
ることにある。
【0023】第7の発明の特徴は、スピンドルモータに
回転させられる少なくとも1枚のディスク媒体と、この
ディスク媒体に対してデータの記録、再生を行うヘッド
と、このヘッドの移動機構とを少なくとも備え、このデ
ィスク媒体の記録面には複数のセクタに分割された記録
トラックが同心円状に形成され、各セクタのトラックに
は前記ヘッドの位置決め情報が予め書き込まれているデ
ィスクファイル装置における前記記録トラックへのサー
ボトラックの書き込み方法であって、スピンドルモータ
の回転数に非同期な連続振動を検出するステップと、検
出された非同期な連続振動の位相と振幅を検出するステ
ップと、サーボセクタ数をm、回転周波数をfr、非同
期な連続振動数をfcとして、i番目のサーボトラック
を書き始めるサーボセクタ番号をn(i)、後続の数値
mに対する剰余の解を得る演算子をmodとしたとき、
隣接するサーボトラックで、式n(i) = (n(i-1) +m
fr/fc ) mod mを満たすように予め所定数のトラック分
のヘッドの位置決め情報の書き込みを行うステップと、
ヘッドの位置決め情報の書き込み中に同時に非同期な連
続振動を検出するステップと、ヘッドの位置決め情報を
書き込んだ所定数のトラックを同じヘッドで読み出し
て、ヘッドの位置信号出力の位相を検出するステップ
と、得られたヘッドの位置信号出力とこのヘッドの位置
信号出力に対応する書き込み時の非同期な連続振動の位
相の検知出力との位相差を算出し、この位相差からヘッ
ドの位置決め情報の書き込み時の前記非同期な連続振動
に起因する、ヘッドの不要な振動振幅を算出するステッ
プと、ヘッドの不要な振動振幅を抑制するように、ヘッ
ドの移動機構を加振するタイミング及び振幅を測定する
ステップと、加振タイミングと加振振幅に基づいて前記
ヘッドの移動機構を加振しながら、ディスク媒体にヘッ
ドの位置決め情報を書き込むステップとを備えることを
特徴としている。
【0024】本発明のディスクファイル装置のSTW方
法によれば、スピンドルモータの回転に非同期な連続振
動を検出し、この検出信号に基づいてSTWを行ってい
るので、記録トラックへのSTW時に記録開始位置と記
録終了位置との間に径方向の段差が発生しにくく、記録
トラックにSTWされたヘッドの位置決め情報の品質が
向上する。
【0025】
【発明の実施の形態】以下添付図面を用いて本発明の実
施形態を具体的な実施例に基づいて詳細に説明するが、
本発明の具体的な実施例を説明する前に、STWを行う
装置であるサーボトラックライタの構成について説明す
る。図6は本発明のディスクファイル装置のSTW方法
に使用するサーボトラックライタ30の構成を示すもの
である。サーボトラックライタ30には、ディスク媒体
2にリファレンス信号を書き込むリファレンスヘッド3
5の駆動機構100、ディスクファイル装置20との電
気的な接続をとるコネクタ接触ピン38の駆動機構11
0、及びキャリッジ5の位置決めピン(プッシュピン)
45の駆動機構120がある。また、この図にはサーボ
トラックライタ30に取り付けられるディスクファイル
装置20の位置が、破線を用いて示されている。このデ
ィスクファイル装置20において、2はディスク媒体、
3はディスク媒体2を回転させるスピンドルモータ、5
はアーム6Aを介してヘッド6を保持するキャリッジを
示している。
【0026】リファレンスヘッド35は、アーム35
A,支柱35B、及び移動台35Cからなる保持機構1
01に保持されている。移動台35Cは駆動機構100
によって上下に昇降するようになっている。移動台35
Cは厚板で構成されており、その一端部には支柱35B
が突設されており、支柱35Bの頂面にアーム35Aの
基部が取り付けられており、アーム35Aの先端部にリ
ファレンスヘッド35が取り付けられている。アーム3
5Aは支柱35Bに対して交換可能に取り付けられてい
る。
【0027】サーボトラックライタ30における位置決
めピン45の駆動機構120は、図6に示されるよう
に、ディスクファイル装置20のキャリッジ5を位置決
めピン45によって駆動するものである。位置決めピン
の駆動機構120には、位置決めピン45が一端に突設
されたスイングアーム121、スイングアームの回転軸
122、回転軸122の側面に設けられた2つの反射ミ
ラー123,124、レーザ光の発光装置125、レー
ザ光の受光装置126、レーザ光を2つに分離するハー
フミラー127、及び2つの反射ミラー128,129
がある。
【0028】レーザ光の発光装置125から発射された
レーザ光は、ハーフミラー127で2方向に分離されて
一方はそのままスイングアーム121上の反射ミラー1
24に至り、他方は反射ミラー128で反射してスイン
グアーム121上の反射ミラー123に至る。反射ミラ
ー123で反射したレーザ光は反射ミラー128とハー
フミラー127で反射してレーザ光の受光装置126に
到達し、反射ミラー124で反射したレーザ光は反射ミ
ラー129で反射してレーザ光の受光装置126に到達
する。
【0029】レーザ光の受光装置126は、反射ミラー
123,124で反射されたレーザ光の入射状況によっ
てディスクファイル装置20のキャリッジ5の回転角度
を検出する。ディスクファイル装置20のキャリッジ5
の回転角度を変更する場合は、位置決めピンの駆動機構
120に制御信号を出力して位置決めピン45でキャリ
ッジ5を押してその回転角度を変更する。
【0030】以上のように構成されたサーボトラックラ
イタ30により、ディスク媒体2の上にサーボトラック
がヘッド6によって書き込まれると共に、リファレンス
ヘッド35によってディスク媒体2の最外周部にクロッ
ク信号が書き込まれる。サーボパターンの書き込みによ
って形成される記録トラックは、スピンドルモータ3の
回転軸に対して同心円状にディスク媒体2の上に形成さ
れている。
【0031】ところが、図7(a) に示すように、ヘッド
によりディスク媒体2の○で示す位置からサーボトラッ
クの書き込みを開始して記録トラックに1周分のサーボ
トラックを書き込む場合を考えると、ヘッドがディスク
媒体2の同心円上に位置している場合、或いは、ヘッド
がディスク媒体2の偏心回転に追従して移動するように
制御されていた場合には、サーボトラックの書き込み終
了時点でヘッドは書き込み開始位置に戻るはずである。
ところが、ディスク媒体2に前述のようにディスク媒体
2の回転周期に同期しないスピンドル回転非同期連続振
動があると、ディスク媒体2に一周分のサーボトラック
を書き込んだ後には、ヘッドはこの非同期連続振動によ
って●で示す位置に戻ってしまい、○で示す書き込み開
始位置との間に段差Dが生じてしまう。
【0032】図7(b) はディスク媒体2が回転している
時に、ディスク媒体2の回転周期に非同期の連続振動が
加わった場合の、ヘッドの記録トラックからのずれ量の
変化(ランアウト)を示すものである。この図から分か
るように、例えば、非同期連続振動によるヘッドの軌跡
Sが非同期連続振動のない時のヘッドの軌跡Rに一致す
る点Pからサーボトラックの書き込みを開始し、1周分
のサーボトラックを破線で示すようにディスク媒体2に
書き込むと、1周分のサーボトラックを書き終えた位置
Q(非同期連続振動によるヘッドの軌跡Sの上の点)
は、非同期連続振動のない時のヘッドの軌跡Rからずれ
てしまい、これが図7(a) に示すように段差となって現
れるのである。
【0033】このようなサーボトラックを1周分書き込
んだ後の段差をなくすためには、図7(b) に2つの書き
込み例を示すように、サーボトラックの書き込み開始時
点○におけるヘッドの軌跡Sの非同期連続振動のない時
のヘッドの軌跡Rからの変位量を、サーボトラックの書
き込み終了時点●におけるヘッドの軌跡Sの軌跡Rから
の変位量に一致させるようにすれば良い。
【0034】ここで前述のスピンドルモータの回転に非
同期な連続振動がスピンドルモータの軸受に起因するも
のであるとして、更に詳しく説明する。STW時のスピ
ンドルモータの回転周波数をfrとし、そのときの軸受振
動数をfc、時刻tのときの軸受振動による振れ(ランア
ウト)がsin(2πfct)になるとする。書き始め時刻をt
とすると、一周後の時刻は t+1/fr であるから、書き込
み開始(終了)点での段差は以下の通りとなる(振幅O
p:A)。
【0035】A{sin(2πfct+2πfc/fr)−sin(2π
fct)}=2Asin(πfc/fr)cos(πfc/fr+2πfct) よって、段差を小さくするには、cos(πfc/fr+2πfc
t)=0の時刻、即ち、(n−1/2)=fc/fr+2fc
tからnを整数としてt =(n−1/2)/2fcに書き
始めるのが良い。つまり、1/2fc周期(周波数=2f
c)毎に良い時刻が訪れることが分かる。
【0036】よって、軸受振動数fc、もしくは2倍の回
転周波数2fcに同期させてサーボトラックを書き始める
ようにすれば良い。そして、軸受振動数fc、もしくは2
倍の回転周波数2fcに同期させるためには、スピンドル
モータの軸受の振動数を観測しながらSTWすれば良
い。但し、単にスピンドルモータの軸受の振動数にサー
ボトラックの書き始めを同期させただけでは「最良」に
なるか「最悪」になるかが不明である。最良の位相は、
ヘッドで見た軸受振動数fcのランアウトのピーク値か
ら、Δt=(1/fc−1/fr)/2だけ遅れた時刻であ
る。位相としては(1−fc/fr)×180°の遅れとな
る。ここで述べた位相はfc<frの場合であるが、fc>fr
の場合は、負の遅れ、即ち、(fc/fr−1)×180°
の進みとなる。
【0037】段差が最小となるためには、非同期連続振
動である軸受振動数fcのランアウトのピーク値から(1
/fc−1/fr)/2だけ遅れた位置から、サーボトラッ
クの書き込みを開始すれば良いことになる。この位置が
図7(b) の左側の書き込み開始点Uで示す位置である。
その後、ヘッドを移動し、隣のトラックを書き始める位
置は、ヘッド移動後に来る軸受振動数fcのランアウトの
ピーク値から(1/fc−1/fr)/2だけ遅れた位置と
なり、この位置が図7(b) の右側の書き込み開始点Vで
示す位置である。従って、軸受振動数fcに同期がとれる
ようにしておけば、ヘッドの移動時間を考慮してサーボ
トラックの書き込み開始の位置を決定することができ
る。
【0038】例えば、非同期連続振動数fcが軸受の公転
振動数の場合で、スピンドルモータの回転数fr=70H
z、公転振動数fc=42Hzの場合、公転振動がピーク
値となる位置から72°遅れの位置から書き込み開始す
ると、サーボトラックの書き始めと書き終わりとの段差
の抑制が最良となる。ヘッドを使用して測定するランア
ウトはSTW時は測定できない。そこで、本発明では、
予めサーボトラックをいくつかSTWしておき、このS
TWしたサーボトラックをヘッドで読み出して位置信号
を復調し、ヘッド以外で観測できる非同期連続振動との
位相差を検出しておく。そして、この位相差と(1−fc
/fr)×180°の遅れを考慮してサーボトラックの書
き始めの位相を決定する。この場合、非同期連続振動の
位相に変動がないかを、書き込み信号を定期的に確認す
ることによって調べ、変動がある場合はサーボトラック
の書き初めの位相を補正する必要がある。
【0039】前述のスピンドルモータの回転に非同期な
連続振動を検出する手段に、ヘッド以外の振動検知手段
を用いない場合は、予め幾つかのサーボトラックをST
Wした部分からヘッドで位置信号を復調して、観測され
た非同期連続振動から、STW基準時刻に対して書き込
み開始時間を同定してスケジュールをたて、STWを行
う方法もある。この場合もスケジュールによる書き込み
信号の定期的な確認と補正が必要となる場合がある。
【0040】ここで、以上の説明した本発明のディスク
ファイル装置のSTW方法を実現する具体的な実施例に
ついて説明するが、まず、最初にスピンドルモータの回
転に非同期な連続振動を検出する手段にヘッド以外の検
出手段を用いる場合の実施例を説明し、次に、ヘッド以
外に非同期な連続振動を検出する振動検知手段を持たな
い場合の実施例について説明する。 〔第1の実施例〕第1の実施例は、スピンドルモータの
回転数に非同期な連続振動の検出手段として加速度計を
用いたものであり、第1の実施例の方法を実現する装置
構成が図8に示される。
【0041】図8において、20は図6で説明したサー
ボトラックライタ30に取り付けられたディスクファイ
ル装置であり、その筐体21の中にはスピンドルモータ
3によって回転させられるディスク媒体2と、ヘッドを
備えたキャリッジ5、およびキャリッジ5を駆動するV
CM4が設けられている。第1の実施例では、ディスク
ファイル装置20の筐体21、もしくはサーボトラック
ライタ30のディスクファイル装置20の固定治具に加
速度計7が取り付けられている。加速度計7の取り付け
方法は、バネにより筐体へ押し付けておく方法、ワック
ス等の粘着物による貼り付けなどが考えられる。また、
条件によっては、ディスクファイル装置20に内蔵され
て市販後の製品稼動時に使用する、キャリッジやフレキ
シブル回路基板などに貼り付けられた加速度計の出力を
用いることも可能である。加速度計7は少なくとも1箇
所に取り付けておき、スピンドルモータ3の回転時の加
速度出力を検出し、検出出力を測定器22に入力する。
【0042】測定器22では、複数箇所に設置された加
速度計7からの検出出力に基づいて、ディスクファイル
装置20に発生しているスピンドルモータ3の回転に同
期しない非同期の連続振動fcを検出する。非同期の連
続振動fcは測定器22から演算装置23に入力され
る。また、ディスクファイル装置20の筐体21には、
スピンドルモータ3の回転数frを検出する回転数セン
サ17が設けられており、この回転数センサ17の出力
も演算装置23に入力される。
【0043】演算装置23は入力される非同期の連続振
動fcとスピンドルモータ3の回転数frに基づいてサ
ーボトラックの書き込み時期を決定し、これをSTW装
置24に伝える。STW装置24は演算装置23からの
サーボトラックの書き込み時期の指示に基づいてサーボ
トラックライタ30に信号を出力してSTWを行う。演
算装置23内では、例えば、スピンドルモータの回転数
frと非同期な連続振動fcを狭帯域の帯域通過フィル
タ(バンドパスフィルタ:BPF)等で分離してロック
する。BPFのかわりに、A/Dコンバータでディジタ
ルサンプリングして離散フーリエ変換(DFT)等によ
り位相を求めることも可能である。
【0044】非同期連続振動がスピンドルモータ3の転
がり軸受に起因する振動(公転振動など)である場合
は、転がり軸受の仕様により前述のように振動数が算出
され、対象となる振動が複数ある場合にも絞りやすい。
なお、図9は演算装置23内にあるキャリッジ制御の制
御ブロック図の一例を示すものであるが、ここではこの
機能についての説明を省略する。
【0045】次に、第1の実施例におけるディスクファ
イル装置のSTW方法の手順について説明する。STW
の方法としては、まず、通常通りのSTW手順に従い、
サーボトラックを最初の数トラック分書き込む。ここで
停止させ、サーボトラックの書き込みを行ったディスク
ファイル装置20のヘッド自身でオントラック位置での
位置信号出力を観測する。
【0046】非同期連続振動fcについては、ヘッド位
置信号出力と、加速度計7の出力の両者での位相差を測
定しておき、ヘッド位置信号において、非同期連続振動
fcのピーク値の位相から(1−fc/fr)×180°だ
け遅れた位置(fc<frの場合)から、サーボトラックの
書き込みを開始できるように、加速度計7の出力の非同
期連続振動fcにおける位相を、加速度計7の出力の非
同期連続振動fcにロックしながら検出しておく。
【0047】そして、加速度計7の出力の非同期連続振
動fcを基準にして、検出した位相タイミングでサーボ
トラック書き込みを行う。非同期連続振動fcに対して
常にロックしているのであれば、位相の補正は常時行わ
れていると考えられる。従って、軸受振動の検出周波数
精度が高い場合は、常にロックさせておく必要はなく、
定期的に加速度計7の出力の非同期連続振動fcの位相
をチェックするだけでも良い。
【0048】ここで、非同期連続振動fcとして軸受の
公転振動について検討してみる。例えば、スピンドルモ
ータ3の回転数fr=70Hz、非同期連続振動fc=
43Hz(軸受の公転振動)の場合、それぞれの1周期
時間は14.3msec、23.3msecである。非同期連続振動fc
に同期させてSTWを行うとすると、半周期間隔で書き
込み開始(終了)点での段差を抑制する位相が来るの
で、11.7msec間隔となる。ただし、1周の書き込み時間
は14.3msecであるから、1周の書き込み終了後のヘッド
移動時間が9msec以内であれば、非同期連続振動の1周
期間隔でSTWを進めることが最適となる。この条件に
おいて、ヘッド移動時間を3msecとし、位相の許容範囲
を広げた場合に、STW時間を限りなく短縮する条件で
は、±40度までは1周期間隔のSTWスケジュールと
なったが、±40度での書き込み開始時刻と終了時刻で
の非同期連続振動の振幅差が、非同期連続振動振幅(p
p)の5割以上となってしまう。振幅差を非同期連続振
動振幅(pp)の1割程度に抑えるとすると、±5度以下
程度に抑えるのが適当である。 〔第2の実施例〕第2の実施例は、スピンドルモータの
回転数に非同期な連続振動の検出手段として変位計を用
いたものであり、第1の実施例の方法と異なる点は、加
速度計の代わりに変位計を使用した点のみである。従っ
て、第2の実施例を実現する装置構成は、図7おける加
速度計7が変位計8に置き替わっただけであるので、図
10(a) ,(b) には第2の実施例に使用する変位計8の
種類と取付位置を2種類示す。
【0049】第2の実施例は、非同期連続振動fcの検
出手段として変位計8を用いたものであり、ディスク媒
体2、もしくはスピンドルモータ3の回転部(ハブ等)
で測定される変位計8の出力から非同期連続振動fcを
検出している。変位計8の設置場所(測定箇所)は、軸
受の公転成分のようにラジアル方向およびアキシアル方
向に観測される軸受振動の場合は、図10(a) に示すよ
うに、変位計8をディスク媒体2のラジアル方向と、ア
キシアル方向の両方に設けている。
【0050】また、変位計8は、図6で説明したサーボ
ライタ30の位置決めピン45に取り付けることもでき
る。この場合は、位置決めピン45の内周側から外周側
で、ヘッド位置が回転方向にずれることを補正できると
いうメリットがある。更に、変位計8に静電容量型セン
サや渦電流センサなどを使用する場合の測定箇所は、デ
ィスクファイル装置の場合、ディスク媒体2の端部、ス
ピンドルモータ3の上側(クランパ上側)、などであ
り、プローブ設置用に筐体21に孔を設けるか、筐体2
1をオープンにした状態で測定可能である。
【0051】更にまた、レーザ変位計やLDV(レーザ
ドップラ振動計)などを使用する場合の測定箇所は、デ
ィスクファイル装置の場合、図10(b) に示すように、
ディスク媒体2の上面、もしくは下面、スピンドルモー
タ3の上側(クランパ上側)、ディスク間のスペーサリ
ング端、などである。ディスクファイル装置のハウジン
グに孔を設ける必要はあるが、オープンにしておく必要
はなく、ガラスのように光透過性のもので覆ってあって
も測定可能である。
【0052】第2の実施例のSTW方法は、前述した第
1の実施例と同様であり、加速度計7の出力のかわりに
変位計8の出力を使用し、変位計8の出力から検出した
非同期連続振動fcを図8の演算装置23内でBPF等
で分離してロックしながら、サーボトラックの書き込み
開始位置を検出しておく。変位計8の出力の非同期連続
振動fcを基準にして、検出した位相でサーボトラック
の書き込みを行う。非同期連続振動fcに対して常にロ
ックしているのであれば、位相の補正は常時行われてい
ると考えられる。軸受振動の検出周波数精度が高い場合
は、常にロックさせておく必要はなく、定期的に位相を
チェックするだけでも良い。 〔第3の実施例〕スピンドルモータの回転数に非同期な
連続振動の検出手段として、第1の実施例では加速度
計、第2の実施例では変位計を用いていたが、第3の実
施例では非同期連続振動の検出手段として、ディスクフ
ァイル装置内にあるヘッド自身が使用されており、この
ヘッドでSTWした信号を同じヘッドで読み込むことに
より、読み込んだ信号から非同期連続振動を検出してい
る。スピンドルモータの回転精度がよく、非同期連続振
動が安定して生じている場合には、第1、第2の実施例
のように常時、非同期連続振動を観測しなくても、いく
つかのトラックの書き込み後に1度、位相をチェックし
ていけばよい。
【0053】STWの方法としては、まず通常通りのS
TW手順に従い、データゾーン最初の数トラックにヘッ
ドの位置決め信号を書き込む。ここで書き込みを一時停
止させ、ヘッドを位置決めして位置信号出力を読み出
す。そして、位置信号に含まれる非同期連続振動fcの
振幅のピーク位置から(1−fc/fr)×180°だけ遅
れた位相(fc<frの場合)で書き込み開始するように、
インデックス信号を基準時刻として、各サーボトラック
のライト開始可能時刻のスケジュールをたてる。即ち、
ヘッドの位置決め信号のそれぞれの書き始めのポイント
を、何セクタ、何セクタとスケジュールをたてて予め定
めておいた複数の記録トラック分のSTWを行うのであ
る。
【0054】非同期連続振動周波数fcの同定は、離散
フーリエ変換(DFT)や最大エントロピ法(MEM)
により精度良く求めることができる。また、非同期連続
振動周波数fcの位相の検出はDFT等で行う。この測
定精度によって書き込み精度が決定される。基準時刻
は、スピンドルモータの回転に対して設定するか、ある
いは予めディスク媒体の最外周部にリファレンスヘッド
によって書き込まれたクロック信号を同じリファレンス
ヘッドで再生して得られるクロック(サンプル)信号に
対して設定することができる。測定精度を上げるために
非同期連続振動fcに関する位相のチェックを行う必要
がある。
【0055】このように、サーボトラックのライト開始
可能時刻のスケジュールをたててSTWを行う第3の実
施例では、加速度計や変位計のように常時、非同期連続
振動fcを観察する場合に比べて、非同期連続振動fc
の位相のチェックおよび補正頻度を増やす必要がある。
例えば、200周毎に非同期連続振動fcの位相のチェ
ックおよび補正頻度を行う実施例の手順を以下示す。
【0056】 (1) 適当な位置に1トラックSTWを行う。 (2) ヘッドを位置決めして復調し、200周分の軸受
振動数を測定する。 (3) 測定された振動数をもとに数周で位相を同定す
る。 (4) この位相をもとに200トラック分のSTWスケ
ジュールを立てる。 (5) 200トラックのSTWを行う。
【0057】(6) 途中で割込みが無い場合は、 (3)〜
(5) を繰り返す。 (7) (3) で測定した位相が前回のスケジュール時に予
想した位相に対し大幅に異なっていた場合はその前の2
00トラックのSTWをやり直す。ここで、スケジュー
ルの例を示すが、第1の実施例で説明したように、スピ
ンドルモータ3の回転数fr=70Hz、非同期連続振
動fc=43Hzの場合、記録トラック1周分のSTW
を行う時間は14.3msecであり、非同期連続振動の周期は
23.3msecである。そして、第3の実施例でも、ある記録
トラックにおけるサーボトラックの書き込み開始点と書
き込み終了点の段差を無くすために、非同期連続振動f
cに同期させてSTWを行う。この場合、非同期連続振
動fcの半周期間隔11.7msecで書き込み開始点での段差
を抑制する位相が来るので、1周の書き込み時間は14.3
msecであるから、あるサーボトラックのSTWを終了し
た後の9msec後(14.3msec+9msec=23.3msec)に隣接
するサーボトラックのSTWを開始すれば良い。
【0058】第3の実施例では、ヘッドの記録トラック
間の移動時間が 3.2ms(<9msec)であったので、ヘッ
ドを隣接トラック位置に移動させた後に、5.8ms 待って
このトラックへのSTWを開始すれば良いことになる。
また、第1の実施例で説明したように、振幅差を非同期
連続振動振幅(pp)の1割以内に抑えるために、第3の
実施例では、許容位相角を±2度とした。この場合のS
TWのスケジュールを6記録トラック分示すと以下に示
すようになる。なお、1つの記録トラックには00セク
タから59セクタまでの60セクタがあるものとする。
【0059】 書込開始周 00 02 04 05 07 08 … 書込開始セクタ 44 22 00 38 16 54 … 書込終了周 01 03 04 06 08 09 … 書込終了セクタ 43 21 59 37 15 53 … これを図示すると図11(a) のようになる。
【0060】図11(b) は図11(a) に対比させて示す
従来のSTWによるサーボトラックの書込状況を示すも
のである。従来法では、1つのサーボトラック分のST
Wが終了すると、隣接するトラック位置にヘッドを移動
させ、直ちにSTWを行っていた。すなわち、ある記録
トラック1周分のSTWを14.3msecの時間で行った後
に、 3.2msの時間でヘッドを隣接する記録トラック位置
に移動させて直ちに次のSTWを行っていた。ヘッドの
移動時間の 3.2msの間にヘッドの下を通過したセクタ数
は14であるので、従来のサーボトラックの書込セクタ
は以下のようになる。この場合の許容位相各は±90°
である。
【0061】 書込開始周 00 01 02 03 04 06 … 書込開始セクタ 00 13 26 39 52 05 … 書込終了周 00 02 03 04 05 07 … 書込終了セクタ 59 12 25 38 51 04 … この従来例のSTWによれば、図11(b) から分かるよ
うに、サーボトラックの書込開始点と書込終了点の段差
が大きくなっていることがわかる。〔第4の実施例〕第
4の実施例では、スピンドルモータの回転数に非同期な
連続振動の検出手段として、ディスク媒体の最外周部に
リファレンスヘッドで書き込まれたリファレンス信号
(クロック信号)を使用している。リファレンス信号は
周波数と振幅が一定の信号であるが、この信号の書込時
にディスク媒体への書込時に非同期な連続振動がある
と、書き込まれたリファレンス信号も振動している。
【0062】そこで、第4の実施例では、リファレンス
信号を書き込んだ後、リファレンスヘッドの位置をディ
スク媒体の外周方向に移動させ、リファレンス信号をオ
フトラック位置で再生する。すると、リファレンスヘッ
ドから再生される信号は、図12(a) に示すように、リ
ファレンス信号を書き込んだ時の非同期な連続振動によ
る振動成分がモジュレーションの形、即ち、振幅が増減
する形で観測できる。観測されるモジュレーションはラ
ンアウトと考えることができるので、これによりランア
ウトを算出し、非同期連続振動成分fcを検出する。ス
ピンドルモータの回転精度が良く、非同期連続振動が安
定して生じている場合には、前述のように、いくつかの
トラックへのサーボトラックの書き込み毎に位相をチェ
ックするだけでよい。
【0063】STWの方法としては、まず通常通りのS
TW手順に従い、リファレンスヘッド用のクロック信号
を書き込んだ所で、リファレンスヘッドの位置を径方向
にオフセットさせ、オフトラック位置でこのクロック信
号を読み出してモジュレーションを観測する。そして、
このモジュレーションからランアウトを算出し、非同期
連続振動fcを分離してロックする。図12(b) に算出
した連続ランアウト(RRO)を示す。
【0064】そして、第4の実施例では、この非同期連
続振動fcの振幅のピーク値から、(1−fc/fr)×1
80°だけ遅れた位相(fc<frの場合)でサーボトラッ
クを書き込み開始するように、インデックス信号(リフ
ァレンス信号)を基準時刻として、各サーボトラックの
ライト開始可能時刻のスケジュールを第3の実施例と同
様にたてる。このスケジュールをたててSTWを行う方
法は第3の実施例と同じであるので、ここではその説明
を省略する。 〔第5の実施例〕第5の実施例では、非同期連続振動の
検出手段として、これまで説明した実施例で使用したリ
ファレンスヘッドとディスクファイル装置に内蔵された
ヘッド以外の、第3種のヘッドを使用する。第5の実施
例は、この第3種のヘッドとして通常の磁気ヘッドを使
用する場合である。
【0065】図13に示すように、ディスクファイル装
置の筐体21に内蔵されたキャリッジのアーム6Aの先
端に設けられたヘッド6によってSTWを行うゾーン
と、ディスク媒体2の最外周部にクロック信号を書き込
むリファレンスヘッド9が使用するゾーン以外の場所
で、信号の書き込みが可能な場所に第3種のヘッド13
は設置されている。第3種のヘッド13による書き込み
信号は、STWで書き込むサーボトラック信号のような
ものでも良い。この場合には、復調信号から直接、非同
期連続振動fcを観測しながら、第1、第2の実施例の
ようにSTWを行うことが可能である。また、リファレ
ンス信号のようなバースト信号を書き込む場合でも、第
4の実施例のようにモジュレーションからランアウトを
測定して非同期連続振動fcを観測しながら、STWを
行うことができる。 〔第6の実施例〕第6の実施例は、第5の実施例におい
て使用した第3種のヘッド13を、光学クロックヘッド
19で置き換えた場合のものである。
【0066】光学クロックヘッド19の設置場所は、第
5の実施例と同様に、ディスクファイル装置内のヘッド
6によってSTWを行うゾーンと、リファレンスヘッド
9が使用するゾーン以外の場所で、信号の書き込みが可
能な場所とすれば良い。ところが、光学クロックヘッド
19は、特開平5−303852号公報に開示があるよ
うに、従来のSTWに使用されているクロックヘッド9
の機能を兼ねることが可能である。従って、クロックヘ
ッドとしてリファレンスヘッド9を使用せずに、光学ク
ロックヘッド19を使用する場合は、光学クロックヘッ
ド19の設置場所は、図14に示すように、図13で説
明したリファレンスヘッド9があった場所で良い。
【0067】第6の実施例では、光学クロックヘッド1
9によるフォーカス制御のサーボ信号をアキシアルラン
アウト検出として利用して、非同期連続振動fcの検出
を行い、この信号を観測しながらSTWを行う。STW
の方法は第5の実施例と全く同じようにできる。 〔第7の実施例〕以上説明した第1から第6の実施例で
は、スピンドルモータの回転に非同期な連続振動fcの
位相を検出して、ディスク媒体へのサーボトラックの書
き込み開始点と書き込み終了点の間に段差が生じないよ
うに、サーボトラックの書き込み開始点を決定してい
た。一方、第7の実施例は、非同期連続振動fcをこれ
までの第1から第6の実施例における検出手段を使用し
て検知する点は同じであるが、検出した非同期連続振動
fcを打ち消すような振動を逆にSTWを行うキャリッ
ジに与える点が異なる。即ち、第7の実施例では、非同
期連続振動fcに同期して、この振動を抑制してSTW
を行うものである。
【0068】従って、非同期連続振動fcの検知手段
は、前述の加速度計、変位計、ディスクファイル装置内
のヘッド、リファレンスヘッド、もしくは第3種のヘッ
ドの何れであっても良い。非同期連続振動fcに同期し
てSTWを行うヘッドを非同期連続振動fcとは位相が
180°異なる振動で駆動する手段は、図6で説明した
サーボトラックライタ30の位置決めピンの駆動機構で
も良く、また、ディスクファイル装置のキャリッジとヘ
ッドとの間に位置するロードビームに設けたヘッドの微
小移動機構でも良い。このヘッドの微小移動機構につい
ては、本出願人がすでにロードビームに圧電素子を取り
付けて、この圧電素子に印加された電圧の大小でロード
ビームを伸縮させ、ヘッドをキャリッジの動作に関係な
く、微小に移動させることができるものを出願してお
り、これを使用すれば良い。
【0069】第7の実施例では、まず通常のSTW手順
に従い、ヘッドの位置信号を読み出し、ヘッドの位置信
号として書き込まれる非同期連続振動fcの位相と振幅
を測定する。サーボセクタ数をm,スピンドルモータの
回転周波数をfr、軸受振動数をfcとして,i番目の
サーボトラックを書き始めるサーボセクタ番号をn(i)
としたとき、隣接するサーボトラックで、ほぼ下式を満
たすようにSTWを行う。なお、ここで、“mod"は後続
の数値mに対する剰余の解を得る演算子を意味するもの
である。
【0070】 n(i) = (n(i-1) +mfr/fc)mod m STW中も常時、非同期連続振動fcを観測できる検知
手段の場合、即ち、検知手段が、加速度計、変位計、或
いは、STWクロックヘッドを兼ねない第3種ヘッドの
場合、ヘッドからの位置信号出力と検知手段からの検知
出力における非同期連続振動fcの位相差を考慮して、
検知出力の非同期連続振動fcに同期させて書き込まれ
る振幅を抑制するように、振幅、位相を調整してSTW
中にヘッドを移動させるアクチュエータを加振するタイ
ミングを算出する。そして、このタイミングで前述のサ
ーボトラックライタ30のような外部アクチュエータ、
あるいはキャリッジとヘッドとの間に設けられたヘッド
の微小移動機構を加振して、非同期の連続振動fcを打
ち消しながらSTWを行う。
【0071】STW中に常時、非同期連続振動fcを観
測しない検知手段の場合、即ち、ディスクファイル装置
のヘッド、リファレンスヘッド、或いは、リファレンス
ヘッドを兼ねる第3種ヘッドの場合、第3の実施例で説
明したように、あるインデックス信号を基準時刻とし
て、STWで書き込まれる非同期連続振動fcを抑制す
るような加振の振幅、位相を調整しておき、前述のサー
ボトラックライタ30のような外部アクチュエータ、あ
るいはキャリッジとヘッドとの間に設けられたヘッドの
微小移動機構を加振して、非同期の連続振動fcを打ち
消しながらSTWを行う。
【0072】なお、以上説明した実施例では、非同期の
連続振動fcが単一の周波数の軸受振動である場合につ
いて説明したが、非同期の連続振動fcが複数の周波数
である場合、例えば、複数の軸受振動の場合、に対して
同時に適用することも可能である。非同期の連続振動f
cが複数の場合は、最初に書き込んだサーボトラックの
情報を復調して得られたスペクトラムから、周波数と振
幅を考慮して、影響の大きいいくつかの軸受振動に対し
て適用するようにすれば良い。また、ディスクファイル
装置自身が有するスピンドル振動だけでなく、つまりデ
ィスクファイル装置とは別のスピンドルへディスク媒体
を積層してSTWを行う場合、そのスピンドルに対して
適用することも可能である。
【0073】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のディスク
ファイル装置のSTW方法によれば、ディスクファイル
装置におけるサーボトラックの品質向上、およびディス
クファイル装置の高トラック密度化を実現することがで
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディスク媒体上のサーボトラックとセクタの配
置を示す摸式図である。
【図2】(a) はサーボパターンの説明図、(b) はヘッド
の出力特性図である。
【図3】(a) は従来のSTWを説明する図、(b) はディ
スク媒体上のサーボトラックを示す図である。
【図4】(a) ,(b) はアクチュエータの追従特性の例を
示す特性図である。
【図5】(a) ,(b) は連続ランアウトによるサーボトラ
ック書き込み時の位置信号の挙動差を説明する特性図で
ある。
【図6】サーボトラックライタの要部平面図である。
【図7】(a) はSTW時のサーボトラックの書き込み開
始点と終了点の段差を説明する図、(b) は非同期連続振
動が生じている時の従来のSTWと、本発明のSTWと
を対比して説明する特性図である。
【図8】本発明のディスクファイル装置の第1の実施例
のSTW方法に使用する装置の構成を示す構成図であ
る。
【図9】本発明のディスクファイル装置におけるキャリ
ッジ制御の制御ブロック図である。
【図10】(a) ,(b) は本発明のディスクファイル装置
の第1の実施例のSTW方法に使用する変位計の配置を
説明する図である。
【図11】(a) は本発明の第3の実施例によるSTWを
説明する図、(b) は従来のSTWを説明する図である。
【図12】(a) は本発明の第4の実施例においてヘッド
から読み取られるリファレンス信号を示す波形図、(b)
は(a) の波形図から算出される非同期連続振動を示す波
形図である。
【図13】本発明のディスクファイル装置の第5の実施
例のSTW方法に使用する第3種のヘッドの配置を説明
する図である。
【図14】本発明のディスクファイル装置の第6の実施
例のSTW方法に使用する第3種のヘッドの配置を説明
する図である。
【符号の説明】
2…ディスク媒体 3…スピンドルモータ 5…キャリッジ 6…ヘッド 7…加速度計 8…変位計 9…リファレンスヘッド 13…第3種のヘッド 17…回転数センサ 19…光学クロックヘッド 20…ディスクファイル装置 21…筐体 22…測定器 23…演算装置 24…STW装置 30…サーボトラックライタ 35…リファレンスヘッド 45…位置決めピン
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年2月29日(2000.2.2
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】一方、磁気ディスク装置のようなディスク
ファイル装置では、ディスク媒体に形成される記録トラ
ックはディスクの回転中心に対して同心円状をしてい
る。各記録トラックは、ディスク装置の製造時に、ディ
スク媒体がディスク装置に組み込まれた後にディスク装
置の各ヘッドによってサーボパターンを同心円状に全面
にわたって書いた結果、形成される。各記録トラックに
は予めサーボ情報が書き込まれたサーボゾーンと、デー
タを記録するデータゾーンとがある。サーボ情報を含む
サーボパターンを書き込む動作はサーボ・トラック・ラ
イト(STW)と呼ばれる。よって、以後、サーボトラ
ックを書き込む動作をSTWと記す。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】
【従来の技術】図1は磁気ディスク装置のディスク媒体
2の上の記録トラックTとセクタSの配置を模式的に示
すものである。記録トラックTはディスク媒体2の上に
同心円状に多数設けられており、図1にはこの内の1つ
の記録トラックTが図示されている。各記録トラックT
は周方向に複数の(例えば60個の)セクタSに分けら
れており、各セクタの記録トラックTの先頭にサーボゾ
ーンが設けられている。このサーボゾーンには、セクタ
Sの番号と記録トラックTの番号の情報を含むサーボパ
ターン信号が書き込まれている。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このS
TWにおいて、ヘッドは常にディスク媒体2上へ不必要
な振動なしで位置することが望ましいが、ディスク媒体
2には(a) に細線で示すような、ディスク媒体2の回転
周期に同期しない非同期連続振動があり、このためにサ
ーボトラックの書き込み品質(STW品質)が悪化する
問題がある。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】このようなスピンドル回転非同期連続振動
があると、STWにおいては、スピンドルモータの回転
数同期でサーボパターンの1周分の書き込みとヘッド移
動を繰り返すため、記録トラック上で書き込み開始点と
終了点との間に径方向の位置ずれが生じ、段差となって
現れてしまう。ディスク装置では、サーボトラックに対
しては、ヘッドをクローズドループ制御により追従させ
てデータの記録・再生が行われている。現状のアクチュ
エータにおける追従誤差特性の一例を図4(a), (b) に
示す。図4(a) では縦軸の単位がdBであり、図4(b)
では縦軸の単位が倍数である。これらの図から分かるよ
うに、書き込まれているランアウトの振幅がそのまま維
持されるのが約230Hzであり、周波数がこれより大
きくなると振動の振幅が拡大され、これより小さくなる
と振動の振幅を圧縮することができる。従って、230
Hz程度以上の高周波数の振動はできるだけ抑制した方
がよいことが分かる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】図5(a) ,(b) はSTW時に書き込まれた
スピンドル回転同期ランアウト(RRO:Repeatable R
unOut)の段差の大小による位置信号(Position Error S
ignal:PES)の挙動差を比較して示すものである。非
同期連続振動によってサーボトラックの書込に前述の
段差が生じると、それによって復調される位置信号には
高周波数の振動が生じるため、ランアウトが拡大され位
置決め精度が悪化してしまう。トラックの高密度化によ
り位置決め精度は上げる必要があり、そのため、高精度
なSTW品質も要求されるようになり、特に問題となっ
てきた。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成する本発
明の特徴は、以下に第1から第7の発明として示され
る。第1の発明の特徴は、スピンドルモータに回転させ
られる少なくとも1枚のディスク媒体と、このディスク
媒体に対してデータの記録、再生を行うヘッドと、この
ヘッドの移動機構とを少なくとも備え、このディスク媒
体の記録面には複数のセクタに分割された記録トラック
が同心円状に形成され、各セクタのトラックには前記ヘ
ッドの位置決め情報が予め書き込まれているディスクフ
ァイル装置におけるサーボトラックの書き込み方法であ
って、スピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を
検出するステップと、検出された非同期な連続振動の位
相を検出するステップと、検出された非同期な連続振動
の位相に基づいて、各サーボトラックの、書き始めセク
タ、もしくは書き終わりセクタ、または書き始め、もし
くは書き終わり時刻を決定するステップと、ヘッドの移
動機構によってヘッドをヘッドの位置決め情報を書き込
径方向位置へ移動させ、書き始めセクタ、もしくは書
き終わりセクタに基づいて前記情報を書き込むステップ
とを備えることにある。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】第2の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、従来のSTW方法によって前記ディスク媒体に予
め所定数のトラック分のヘッドの位置決め情報を書き込
むステップと、ヘッドの位置決め情報を書き込んだ所定
数のトラックを同じヘッドで読み出して、ヘッド位置信
号出力の位相を検出するステップと、ヘッド位置信号出
力の位相と非同期な連続振動の位相の位相差を測定する
ステップとを備え、各サーボトラックの書き始めセク
タ、もしくは書き終わりセクタを決定するステップにお
いて、非同期な連続振動の周波数をfc、スピンドルモ
ータの回転数をfrとして、fc<frの場合は、非同
期な連続振動の振動がピークとなる位相から〔(1−f
c/fr)×180〕°だけ遅れた位置をサーボトラッ
クの書き込み開始位置とし、fc>frの場合は、
〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進んだ位置をサ
ーボトラックの書き込み開始位置とすることにある。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】第3の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、従来のSTW方法によってディスク媒体に予め所
定数のトラック分のヘッドの位置決め情報を書き込むス
テップと、ヘッドの位置決め情報を書き込んだ所定数の
トラックを同じヘッドで読み出すステップとを備え、ス
ピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検出する
ステップが、ヘッド位置信号の位相を検出することによ
り、非同期な連続振動を検出するステップを含み、各サ
ーボトラックの書き始めセクタ、もしくは書き終わりセ
クタを決定するステップにおいて、非同期な連続振動の
周波数をfc、スピンドルモータの回転数をfrとし
て、fc<frの場合は、非同期な連続振動の振動がピ
ークとなる位相から〔(1−fc/fr)×180〕°
だけ遅れた位置をサーボトラックの書き込み開始位置と
し、fc>frの場合は、〔(fc/fr−1)×18
0〕°だけ進んだ位置をサーボトラックの書き込み開始
位置とし、サーボトラックに情報を書き込むステップ
が、全記録トラックのうちの情報を書き込む複数のトラ
ック分の情報書き込みスケジュールを立てるステップ
と、このスケジュールに従って複数のサーボトラックに
ヘッドの位置決め情報を書き込むステップとを含むこと
にある。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】第4の発明の特徴は、第3の発明におい
て、更に、ヘッド位置信号出力の位相を検出するステッ
プで検出した位相と、前回のスケジュール時に検出され
た位相との位相差を検出するステップと、この位相差が
所定値を越えていた場合は、従来のSTW方法によって
ディスク媒体に予め所定数のトラック分のヘッドの位置
決め情報を書き込むステップ以降のステップをやり直さ
せるステップとを備えることにある。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正内容】
【0021】第5の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、リファレンスヘッドを最外周部でクロック信号
書き込み後に微動させるステップとを備え、スピンドル
モータの回転数に非同期な連続振動を検出するステップ
が、リファレンスヘッドから検出されるクロック信号の
モジュレーションを観測するステップと、観測したモジ
ュレーションから非同期な連続振動の位相を検出するス
テップとを含み、各サーボトラックの書き始めセクタ、
もしくは書き終わりセクタを決定するステップにおい
て、非同期な連続振動の周波数をfc、スピンドルモー
タの回転数をfrとして、fc<frの場合は、非同期
な連続振動の振動のピークとなる位相から〔(1−fc
/fr)×180〕°だけ遅れた位置をサーボトラック
の書き込み開始位置とし、fc>frの場合は、〔(f
c/fr−1)×180〕°だけ進んだ位置をサーボト
ラックの書き込み開始位置とし、情報を書き込むステッ
プが、全記録トラックのうちの情報を書き込む複数のト
ラック分の情報書き込みスケジュールを立てるステップ
と、このスケジュールに従って複数のヘッドの位置決め
情報を書き込むステップとを含むことを特徴としてい
る。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】第6の発明の特徴は、第1の発明におい
て、更に、スピンドルモータの回転数を検出するステッ
プと、ヘッド及び前記リファレンス信号を書き込むヘッ
ド以外の第3のヘッドにより、ディスク媒体のSTWを
行うゾーンとリファレンス信号の書き込まれたゾーン以
外の場所に、少なくとも1トラック分のヘッドの位置決
め情報を書き込むステップと、ヘッドの位置決め情報を
書き込んだトラックを、第3のヘッドで読み出すステッ
プとを備え、スピンドルモータの回転数に非同期な連続
振動を検出するステップが、第3のヘッドで読み出した
ヘッド位置信号の位相を検出することにより、非同期な
連続振動を検出するステップを含み、各サーボトラック
の書き始めセクタ、もしくは書き終わりセクタを決定す
るステップにおいて、非同期な連続振動の周波数をf
c、スピンドルモータの回転数をfrとして、fc<f
rの場合は、非同期な連続振動の振動がピークとなる位
から〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れた位
置をサーボトラックの書き込み開始位置とし、fc>f
rの場合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進
んだ位置をサーボトラックの書き込み開始位置とするこ
とにある。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】第7の発明の特徴は、スピンドルモータに
回転させられる少なくとも1枚のディスク媒体と、この
ディスク媒体に対してデータの記録、再生を行うヘッド
と、このヘッドの移動機構とを少なくとも備え、このデ
ィスク媒体の記録面には複数のセクタに分割された記録
トラックが同心円状に形成され、各セクタのトラックに
は前記ヘッドの位置決め情報が予め書き込まれているデ
ィスクファイル装置におけるサーボトラックの書き込み
方法であって、スピンドルモータの回転数に非同期な連
続振動を検出するステップと、検出された非同期な連続
振動の位相と振幅を検出するステップと、サーボセクタ
数をm、回転周波数をfr、非同期な連続振動数をfc
として、i番目のサーボトラックを書き始めるサーボセ
クタ番号をn(i)、後続の数値mに対する剰余の解を
得る演算子をmodとしたとき、隣接するサーボトラッ
クで、式n(i) = (n(i−1)+mfr/fc ) mod mを満た
すように予め所定数のトラック分のヘッドの位置決め情
報の書き込みを行うステップと、ヘッドの位置決め情報
の書き込み中に同時に非同期な連続振動を検出するステ
ップと、ヘッドの位置決め情報を書き込んだ所定数のト
ラックを同じヘッドで読み出して、ヘッドの位置信号出
力の位相を検出するステップと、得られたヘッドの位置
信号出力とこのヘッドの位置信号出力に対応する書き込
み時の非同期な連続振動の位相の検知出力との位相差を
算出し、この位相差からヘッドの位置決め情報の書き込
み時の前記非同期な連続振動に起因する、ヘッドの不要
な振動振幅を算出するステップと、ヘッドの不要な振動
振幅を抑制するように、ヘッドの移動機構を加振するタ
イミング及び振幅を測定するステップと、加振タイミン
グと加振振幅に基づいて前記ヘッドの移動機構を加振し
ながら、ディスク媒体にヘッドの位置決め情報を書き込
むステップとを備えることを特徴としている。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】本発明のディスクファイル装置のSTW方
法によれば、スピンドルモータの回転に非同期な連続振
動を検出し、この検出信号に基づいてSTWを行ってい
るので、STW時に記録開始位置と記録終了位置との間
に径方向の段差が発生しにくく、STWされたヘッドの
位置決め情報の品質が向上する。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】ところが、図7(a) に示すように、ヘッド
によりディスク媒体2の○で示す位置からサーボトラッ
クの書き込みを開始して1周分のサーボパターンを書き
込む場合を考えると、ヘッドがディスク媒体2の同心円
上に位置している場合、或いは、ヘッドがディスク媒体
2の偏心回転に追従して移動するように制御されていた
場合には、サーボトラックの書き込み終了時点でヘッド
は書き込み開始位置に戻るはずである。ところが、ディ
スク媒体2に前述のようにディスク媒体2の回転周期に
同期しないスピンドル回転非同期連続振動があると、デ
ィスク媒体2に一周分のサーボトラックを書き込んだ後
には、ヘッドはこの非同期連続振動によって●で示す位
置に戻ってしまい、○で示す書き込み開始位置との間に
段差Dが生じてしまう。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】ここで前述のスピンドルモータの回転に非
同期な連続振動がスピンドルモータの軸受に起因するも
のであるとして、更に詳しく説明する。STW時のスピ
ンドルモータの回転周波数をfrとし、そのときの軸受振
動数をfc、時刻tのときの軸受振動による振動(ランア
ウト)がsin(2πfct)になるとする。書き始め時刻をt
とすると、一周後の時刻は t+1/fr であるから、書き込
み開始(終了)点での段差は以下の通りとなる(振幅
p:A)。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】A{sin(2πfct+2πfc/fr)−sin(2π
fct)}=2Asin(πfc/fr)cos(πfc/fr+2πfct) よって、段差を小さくするには、cos(πfc/fr+2πfc
t)=0の時刻、即ち、(n−1/2)=fc/fr+2fc
tからnを整数としてt =(n−1/2)/2fc−fr/
に書き始めるのが良い。つまり、1/2fc周期(周波
数=2fc)毎に良い時刻が訪れることが分かる。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正内容】
【0036】よって、軸受振動数fc、もしくは2倍の回
転周波数2fcに同期させてサーボトラックを書き始める
ようにすれば良い。そして、軸受振動数fc、もしくは2
倍の回転周波数2fcに同期させるためには、スピンドル
モータの軸受の振動数を観測しながらSTWすれば良
い。但し、単にスピンドルモータの軸受の振動数にサー
ボトラックの書き始めを同期させただけでは「最良」に
なるか「最悪」になるかが不明である。最良の時刻は、
ヘッドで見た軸受振動数fcのランアウトがピークとなる
時刻から、Δt=(1/fc−1/fr)/2だけ遅れた時
刻である。位相としては(1−fc/fr)×180°の遅
れとなる。ここで述べた位相はfc<frの場合であるが、
fc>frの場合は、負の遅れ、即ち、(fc/fr−1)×1
80°の進みとなる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正内容】
【0037】段差が最小となるためには、非同期連続振
動である軸受振動数fcのランアウトがピークとなる時刻
から(1/fc−1/fr)/2だけ遅れた時刻から、サー
ボトラックの書き込みを開始すれば良いことになる。こ
の位置が図7(b) の左側の書き込み開始点Uで示す位置
である。その後、ヘッドを移動し、隣のトラックを書き
始める位置は、ヘッド移動後に来る軸受振動数fcのラン
アウトがピークとなる時刻から(1/fc−1/fr)/2
だけ遅れた時刻となり、この時刻が図7(b) の右側の書
き込み開始点Vで示す時刻である。従って、軸受振動数
fcに同期がとれるようにしておけば、ヘッドの移動時間
を考慮してサーボトラックの書き込み開始の時刻を決定
することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正内容】
【0038】例えば、非同期連続振動数fcが軸受の公転
振動数の場合で、スピンドルモータの回転数fr=70H
z、公転振動数fc=42Hzの場合、公転振動がピーク
値となる位相から72°遅れの位相から書き込み開始す
ると、サーボトラックの書き始めと書き終わりとの段差
の抑制が最良となる。ヘッドを使用して測定するランア
ウトはSTW時は測定できない。そこで、本発明では、
予めサーボトラックをいくつかSTWしておき、このS
TWしたサーボトラックをヘッドで読み出して位置信号
を復調し、ヘッド以外で観測できる非同期連続振動との
位相差を検出しておく。そして、この位相差と(1−fc
/fr)×180°の遅れを考慮してサーボトラックの書
き始めの位相を決定する。この場合、非同期連続振動の
位相に変動がないかを、書き込み信号を定期的に確認す
ることによって調べ、変動がある場合はサーボトラック
の書き初めの位相を補正する必要がある。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0046
【補正方法】変更
【補正内容】
【0046】非同期連続振動fcについては、ヘッド位
置信号出力と、加速度計7の出力の両者での位相差を測
定しておき、ヘッド位置信号において、非同期連続振動
fcの振幅がピークとなる位相から(1−fc/fr)×1
80°だけ遅れた位相(fc<frの場合)から、サーボト
ラックの書き込みを開始できるように、加速度計7の出
力の非同期連続振動fcにおける位相を、加速度計7の
出力の非同期連続振動fcにロックしながら検出してお
く。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0053
【補正方法】変更
【補正内容】
【0053】STWの方法としては、まず通常通りのS
TW手順に従い、データゾーン最初の数トラックにヘッ
ドの位置決め信号を書き込む。ここで書き込みを一時停
止させ、ヘッドを位置決めして位置信号出力を読み出
す。そして、位置信号に含まれる非同期連続振動fcの
振幅のピークとなる位相から(1−fc/fr)×180°
だけ遅れた位相(fc<frの場合)で書き込み開始するよ
うに、インデックス信号を基準時刻として、各サーボト
ラックのライト開始可能時刻のスケジュールをたてる。
即ち、ヘッドの位置決め信号のそれぞれの書き始めのポ
イントを、何セクタ、何セクタとスケジュールをたてて
予め定めておいた複数のサーボトラック分のSTWを行
うのである。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0057
【補正方法】変更
【補正内容】
【0057】(6) 途中で割込みが無い場合は、 (3)〜
(5) を繰り返す。 (7) (3) で測定した位相が前回のスケジュール時に予
想した位相に対し大幅に異なっていた場合はその前の2
00トラックのSTWをやり直す。ここで、スケジュー
ルの例を示すが、第1の実施例で説明したように、スピ
ンドルモータ3の回転数fr=70Hz、非同期連続振
動fc=43Hzの場合、サーボトラック1周分のST
Wを行う時間は14.3msecであり、非同期連続振動の周期
は23.3msecである。そして、第3の実施例でも、ある記
録トラックにおけるサーボトラックの書き込み開始点と
書き込み終了点の段差を無くすために、非同期連続振動
fcに同期させてSTWを行う。この場合、非同期連続
振動fcの半周期間隔11.7msecで書き込み開始点での段
差を抑制する位相が来るので、1周の書き込み時間は1
4.3msecであるから、あるサーボトラックのSTWを終
了した後の9msec後(14.3msec+9msec=23.3msec)に
隣接するサーボトラックのSTWを開始すれば良い。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0062
【補正方法】変更
【補正内容】
【0062】そこで、第4の実施例では、リファレンス
信号を書き込んだ後、リファレンスヘッドの位置を
向に動させ、リファレンス信号をオフセット位置で再
生する。すると、リファレンスヘッドから再生される信
号は、図12(a) に示すように、リファレンス信号を書
き込んだ時の非同期な連続振動による振動成分がモジュ
レーションの形、即ち、振幅が増減する形で観測でき
る。観測されるモジュレーションはランアウトと考える
ことができるので、これによりランアウトを算出し、非
同期連続振動成分fcを検出する。スピンドルモータの
回転精度が良く、非同期連続振動が安定して生じている
場合には、前述のように、いくつかのトラックへのサー
ボトラックの書き込み毎に位相をチェックするだけでよ
い。
【手続補正25】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0063
【補正方法】変更
【補正内容】
【0063】STWの方法としては、まず従来のSTW
手順に従い、リファレンスヘッド用のクロック信号を書
き込んだ所で、リファレンスヘッドの位置を径方向にオ
フセットさせ、この位置でこのクロック信号を読み出し
てモジュレーションを観測する。そして、このモジュレ
ーションからランアウトを算出し、非同期連続振動fc
を分離してロックする。図12(b) に算出した繰り返し
ランアウト(RRO)を示す。
【手続補正26】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0064
【補正方法】変更
【補正内容】
【0064】そして、第4の実施例では、この非同期連
続振動fcの振幅のピークとなる位相から、(1−fc/
fr)×180°だけ遅れた位相(fc<frの場合)でサー
ボトラックを書き込み開始するように、インデックス信
号(リファレンス信号)を基準時刻として、各サーボト
ラックのライト開始可能時刻のスケジュールを第3の実
施例と同様にたてる。このスケジュールをたててSTW
を行う方法は第3の実施例と同じであるので、ここでは
その説明を省略する。 〔第5の実施例〕第5の実施例では、非同期連続振動の
検出手段として、これまで説明した実施例で使用したリ
ファレンスヘッドとディスクファイル装置に内蔵された
ヘッド以外の、第3種のヘッドを使用する。第5の実施
例は、この第3種のヘッドとして通常の磁気ヘッドを使
用する場合である。
【手続補正27】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0069
【補正方法】変更
【補正内容】
【0069】第7の実施例では、まず従来のSTW手順
に従い、ヘッドの位置信号を読み出し、ヘッドの位置信
号として書き込まれる非同期連続振動fcの位相と振幅
を測定する。サーボセクタ数をm,スピンドルモータの
回転周波数をfr、軸受振動数をfcとして,i番目の
サーボトラックを書き始めるサーボセクタ番号をn(i)
としたとき、隣接するサーボトラックで、ほぼ下式を満
たすようにSTWを行う。なお、ここで、“mod"は後続
の数値mに対する剰余の解を得る演算子を意味するもの
である。
【手続補正28】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】(a) ,(b) はSTW時に書き込まれたスピンド
ル回転同期ランアウトの段差が小さい時と大きい時のヘ
ッド位置信号の挙動差を説明する特性図である。
【手続補正29】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図10
【補正方法】変更
【補正内容】
【図10】(a) ,(b) は本発明のディスクファイル装置
の第の実施例のSTW方法に使用する変位計の配置を
説明する図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピンドルモータに回転させられる少な
    くとも1枚のディスク媒体と、このディスク媒体に対し
    てデータの記録、再生を行うヘッドと、このヘッドの移
    動機構とを少なくとも備え、このディスク媒体の記録面
    には複数のセクタに分割された記録トラックが同心円状
    に形成され、各セクタのトラックには前記ヘッドの位置
    決め情報が予め書き込まれているディスクファイル装置
    における前記記録トラックへのサーボトラックの書き込
    み方法であって、 前記スピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検
    出するステップと、 検出された非同期な連続振動の位相を検出するステップ
    と、 検出された非同期な連続振動の位相に基づいて、前記各
    サーボトラックの、書き始めセクタ、もしくは書き終わ
    りセクタ、または書き始め、もしくは書き終わり時刻を
    決定するステップと、 前記ヘッドの移動機構によって前記ヘッドをヘッドの位
    置決め情報を書き込む記録トラック上に移動させ、前記
    書き始めセクタ、もしくは書き終わりセクタに基づいて
    この記録トラックに前記情報を書き込むステップと、 を備えることを特徴とするディスクファイル装置のST
    W方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のディスクファイル装置
    のSTW方法において、更に、 前記スピンドルモータの回転数を検出するステップと、 通常のSTW方法によって前記ディスク媒体に予め所定
    数のトラック分のヘッドの位置決め情報を書き込むステ
    ップと、 前記ヘッドの位置決め情報を書き込んだ前記所定数のト
    ラックを同じヘッドで読み出して、ヘッド位置信号出力
    の位相を検出するステップと、 前記ヘッド位置信号出力の位相と前記非同期な連続振動
    の位相の位相差を測定するステップとを備え、 前記各サーボトラックの書き始めセクタ、もしくは書き
    終わりセクタを決定するステップにおいて、前記非同期
    な連続振動の位相のピーク値における振動数をfc、前
    記スピンドルモータの回転数をfrとして、fc<fr
    の場合は、前記非同期な連続振動の位相のピーク値から
    〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れた位置をサ
    ーボトラックの書き込み開始位置とし、fc>frの場
    合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進んだ位
    置をサーボトラックの書き込み開始位置とすることを特
    徴とするディスクファイル装置のSTW方法。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のディスクファイル装置
    のSTW方法において、更に、 前記スピンドルモータの回転数を検出するステップと、 通常のSTW方法によって前記ディスク媒体に予め所定
    数のトラック分のヘッドの位置決め情報を書き込むステ
    ップと、 前記ヘッドの位置決め情報を書き込んだ前記所定数のト
    ラックを同じヘッドで読み出すステップとを備え、 前記スピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検
    出するステップが、前記ヘッド位置信号の位相を検出す
    ることにより、前記非同期な連続振動を検出するステッ
    プを含み、 前記各サーボトラックの書き始めセクタ、もしくは書き
    終わりセクタを決定するステップにおいて、前記非同期
    な連続振動の位相のピーク値における振動数をfc、前
    記スピンドルモータの回転数をfrとして、fc<fr
    の場合は、前記非同期な連続振動の位相のピーク値から
    〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れた位置をサ
    ーボトラックの書き込み開始位置とし、fc>frの場
    合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進んだ位
    置をサーボトラックの書き込み開始位置とし、 前記サーボトラックに前記情報を書き込むステップが、
    全記録トラックのうちの前記情報を書き込む複数のトラ
    ック分の情報書き込みスケジュールを立てるステップ
    と、このスケジュールに従って前記複数のサーボトラッ
    クにヘッドの位置決め情報を書き込むステップとを含む
    ことを特徴とするディスクファイル装置のSTW方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載のディスクファイル装置
    のSTW方法において、更に、 前記ヘッド位置信号出力の位相を検出するステップで検
    出した位相と、前回のスケジュール時に検出された位相
    との位相差を検出するステップと、 この位相差が所定値を越えていた場合は、通常のSTW
    方法によって前記ディスク媒体に予め所定数のトラック
    分のヘッドの位置決め情報を書き込むステップ以降のス
    テップをやり直させるステップとを備えることを特徴と
    するディスクファイル装置のSTW方法。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載のディスクファイル装置
    のSTW方法において、更に、 前記スピンドルモータの回転数を検出するステップと、 リファレンスヘッドを前記クロック信号が書き込まれて
    いる前記最外周部に移動させるステップとを備え、 前記スピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検
    出するステップが、前記リファレンスヘッドから検出さ
    れる前記クロック信号のモジュレーションを観測するス
    テップと、観測したモジュレーションから前記非同期な
    連続振動の位相を検出するステップとを含み、 前記各サーボトラックの書き始めセクタ、もしくは書き
    終わりセクタを決定するステップにおいて、前記非同期
    な連続振動の位相のピーク値における振動数をfc、前
    記スピンドルモータの回転数をfrとして、fc<fr
    の場合は、前記非同期な連続振動の位相のピーク値から
    〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れた位置をサ
    ーボトラックの書き込み開始位置とし、fc>frの場
    合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進んだ位
    置をサーボトラックの書き込み開始位置とし、 前記サーボトラックに前記情報を書き込むステップが、
    全記録トラックのうちの前記情報を書き込む複数のトラ
    ック分の情報書き込みスケジュールを立てるステップ
    と、このスケジュールに従って前記複数のサーボトラッ
    クにヘッドの位置決め情報を書き込むステップとを含む
    ことを特徴とするディスクファイル装置のSTW方法。
  6. 【請求項6】 請求項1に記載のディスクファイル装置
    のSTW方法において、更に、 前記スピンドルモータの回転数を検出するステップと、 前記ヘッド及び前記リファレンス信号を書き込むヘッド
    以外の第3のヘッドにより、前記ディスク媒体の前記S
    TWを行うゾーンと前記リファレンス信号の書き込まれ
    たゾーン以外の場所に、1トラック分のヘッドの位置決
    め情報を書き込むステップと、 前記ヘッドの位置決め情報を書き込んだ前記トラック
    を、前記第3のヘッドで読み出すステップとを備え、 前記スピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検
    出するステップが、前記第3のヘッドで読み出したヘッ
    ド位置信号の位相を検出することにより、前記非同期な
    連続振動を検出するステップを含み、 前記各サーボトラックの書き始めセクタ、もしくは書き
    終わりセクタを決定するステップにおいて、前記非同期
    な連続振動の位相のピーク値における振動数をfc、前
    記スピンドルモータの回転数をfrとして、fc<fr
    の場合は、前記非同期な連続振動の位相のピーク値から
    〔(1−fc/fr)×180〕°だけ遅れた位置をサ
    ーボトラックの書き込み開始位置とし、fc>frの場
    合は、〔(fc/fr−1)×180〕°だけ進んだ位
    置をサーボトラックの書き込み開始位置とすることを特
    徴とするディスクファイル装置のSTW方法。
  7. 【請求項7】 スピンドルモータに回転させられる少な
    くとも1枚のディスク媒体と、このディスク媒体に対し
    てデータの記録、再生を行うヘッドと、このヘッドの移
    動機構とを少なくとも備え、このディスク媒体の記録面
    には複数のセクタに分割された記録トラックが同心円状
    に形成され、各セクタのトラックには前記ヘッドの位置
    決め情報が予め書き込まれているディスクファイル装置
    における前記記録トラックへのサーボトラックの書き込
    み方法であって、 前記スピンドルモータの回転数に非同期な連続振動を検
    出するステップと、 検出された非同期な連続振動の位相と振幅を検出するス
    テップと、 サーボセクタ数をm、回転周波数をfr、非同期な連続
    振動数をfcとして、i番目のサーボトラックを書き始
    めるサーボセクタ番号をn(i)、後続の数値mに対す
    る剰余の解を得る演算子をmodとしたとき、隣接する
    サーボトラックで、式n(i) = (n(i-1) +mfr/fc )
    mod mを満たすように予め所定数のトラック分のヘッド
    の位置決め情報の書き込みを行うステップと、 前記ヘッドの位置決め情報の書き込み中に同時に前記非
    同期な連続振動を検出するステップと、 前記ヘッドの位置決め情報を書き込んだ前記所定数のト
    ラックを同じヘッドで読み出して、ヘッドの位置信号出
    力の位相を検出するステップと、 得られたヘッドの位置信号出力とこのヘッドの位置信号
    出力に対応する書き込み時の非同期な連続振動の位相の
    検知出力との位相差を算出し、この位相差から前記ヘッ
    ドの位置決め情報の書き込み時の前記非同期な連続振動
    に起因する、ヘッドの不要な振動振幅を算出するステッ
    プと、 前記ヘッドの不要な振動振幅を抑制するように、前記ヘ
    ッドの移動機構を加振するタイミング及び振幅を測定す
    るステップと、 前記加振タイミングと加振振幅に基づいて前記ヘッドの
    移動機構を加振しながら、前記ディスク媒体にヘッドの
    位置決め情報を書き込むステップと、 を備えることを特徴とするディスクファイル装置のST
    W方法。
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