JP2002074868A - 磁気ヘッド位置決め装置 - Google Patents

磁気ヘッド位置決め装置

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JP2002074868A
JP2002074868A JP2000259913A JP2000259913A JP2002074868A JP 2002074868 A JP2002074868 A JP 2002074868A JP 2000259913 A JP2000259913 A JP 2000259913A JP 2000259913 A JP2000259913 A JP 2000259913A JP 2002074868 A JP2002074868 A JP 2002074868A
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magnetic head
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Rikichi Murooka
利吉 室岡
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 磁気ディスク又は磁気ヘッドの検査におい
て、サーボ信号等がブランクの磁気ディスクに対して磁
気ヘッドの位置決めを安価な構成でできるようにする。 【解決手段】 スピンドル12には、何等の信号も書き
込まれていないブランク磁気ディスク16が着脱可能に
固定される。サーボ用磁気ディスク14は、既知のサー
ボ信号が書き込まれたデータ面サーボ方式の磁気ディス
クであって、これもスピンドル12に固定される。この
スピンドル12は、モータ10によって回転する。ヘッ
ド駆動装置18には、ブランク磁気ディスク16にアク
セスする磁気ヘッド22と、サーボ用磁気ディスク14
にアクセスするサーボ用磁気ヘッド20の2つのヘッド
が固定される。制御回路26は、サーボ用磁気ディスク
14にアクセスしたサーボ用磁気ヘッド20で読み出し
たサーボ信号に応じてモータ10及びヘッド駆動装置1
8を制御し、ブランク磁気ディスク16に対する磁気ヘ
ッド22の位置を制御する。サーボ用磁気ディスク14
には、基本的には市販品の磁気ディスクと同等の安価な
ものを使用できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気ディスク装置
で使用される磁気ディスク又は磁気ヘッドの検査におい
て、信号が書き込まれていないブランク磁気ディスクに
対する磁気ヘッドの位置決めを安価且つ高精度に行うこ
とができる磁気ヘッド位置決め装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般にハード・ディスク・ドライブ(H
DD)とも呼ばれる磁気ディスク装置は、パソコン等の
大容量記録装置として使用され、その記録容量は近年急
速に増加している。磁気ディスク装置は、磁気記録可能
な磁気ディスクをスピンドルに固定し、このスピンドル
を回転させながら磁気ヘッドを通じてデータを磁気ディ
スクに書込み(ライト)とともに読出し(リード)を行
っている。
【0003】磁気ディスク装置における磁気ヘッドの位
置決め方式には、サーボ面サーボ方式とデータ面サーボ
方式がある。サーボ面サーボ方式では、同じスピンドル
にデータ記録を目的とする磁気ディスク(データ・ディ
スク)と、磁気ヘッドのサーボを目的とする磁気ディス
ク(サーボ・ディスク)とが固定される。データ・ディ
スク及びサーボ・ディスク夫々にアクセスする磁気ヘッ
ドは、同じアクチュエータ(駆動装置)に取り付けられ
るので、サーボ用磁気ヘッドがサーボ・ディスク上のサ
ーボ信号を読み取って所望の位置に移動すれば、同時に
データ用磁気ヘッドもデータ・ディスク上の所望の位置
に移動する。こうしたサーボ面サーボ方式の磁気ディス
ク装置については、例えば特開平7−211026号公
報に記載されている。しかし、サーボ面サーボ方式で
は、サーボ・ディスクのスペース分だけデータ記憶に利
用できないことで小型化に適さず、またサーボ・ディス
クとデータ・ディスクの2種類の磁気ディスクを製造す
るために生産効率が悪化するという問題点がある。
【0004】これに対し、データ面サーボ方式は、デー
タを記憶する磁気ディスクが同時に磁気ヘッドを位置決
めするためのサーボ信号も記憶している。サーボ信号
は、高精度の位置決めが可能な磁気ヘッドを有するサー
ボ・ライタによって磁気ディスクに予め書き込まれ、一
般にデータ・トラックを等分割する位置に割り当てられ
ている。したがって、磁気ディスク装置稼動時は一定の
サイクルで読み込まれるこれらの情報をDSP(デジタ
ル信号処理装置)等を用いて処理し、ヘッド駆動装置
(アクチュエータ)のVCM(ボイスコイル・モータ)
の電流に変換してデータ・アクセスに必要な位置決め動
作を行う。なお、1トラックあたりのサーボ・セクタ数
は、磁気ディスク装置の回転数や機構系の固有振動数お
よび必要な位置決め精度によってその最適値が決定され
る。現在では、磁気ディスク装置1台あたりの記憶容量
を増加させるため、サーボ面サーボ方式は用いられず、
データ面サーボ方式によるものが一般的になり、きわめ
て安価に製造されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気ディスク装置を構
成する磁気ヘッドや磁気ディスクは、検査した上で出荷
される。磁気ヘッドの検査では、既にその品質を検査
し、所定基準以上であること確認した磁気ディスクに対
して所定の検査用信号を書込み、続いて書き込んだ信号
を読み出すことにより、被検査磁気ヘッドが所定の品質
を有しているかどうかが検査される。一方、磁気ディス
クの検査では、既にその品質を検査し、所定基準以上で
あること確認した磁気ヘッドを用いて所定の検査用信号
を書込み、続いて書き込んだ信号を読み出すことによ
り、被検査磁気ディスクが所定の品質を有しているかど
うかが検査される。
【0006】これら検査においては、磁気ディスクはサ
ーボ信号等が書き込まれていないブランク状態にある
(以下、ブランク磁気ディスクと呼ぶ)ため、磁気ヘッ
ドとブランク磁気ディスクとの位置決めは、機械的にき
わめて高精度の装置が使用されている。例えば、ブラン
ク磁気ディスクを回転させるスピンドルには、高精密軸
受けであるエアースピンドルを利用し、これをエアース
ピンドルモータによって回転させる。また、磁気ヘッド
は、例えば、高精密ボールネジを利用したリニア・ステ
ージに搭載される。そしてこれらをマイクロプロセッサ
から構成される制御回路で制御している。
【0007】しかし、こうした機械的に高精度の機構は
高価であるために検査工程のコストが高くなり、これが
磁気ディスク装置のコスト低減を妨げる1つの要因とな
っている。そこで本発明は、こうした機械的な高精度を
必要とせずに、ブランク磁気ディスクと磁気ヘッドの位
置決めを高精度で可能とした安価な磁気ヘッド位置決め
装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決する為の手段】本発明は、磁気ディスク又
は磁気ヘッドの検査においてブランク磁気ディスクに対
する磁気ヘッドの位置を制御する磁気ヘッド位置決め装
置に関する。スピンドルは、何等の信号も書き込まれて
いないブランク磁気ディスクを着脱可能に固定する。サ
ーボ用磁気ディスクは、既知のサーボ信号が書き込まれ
たデータ面サーボ方式の磁気ディスクであって、スピン
ドルに固定される。このスピンドルは、モータによって
回転する。ヘッド駆動手段には、ブランク磁気ディスク
にアクセスする磁気ヘッド及びサーボ用磁気ディスクに
アクセスするサーボ用磁気ヘッドの2つのヘッドが固定
される。制御手段は、サーボ用磁気ディスクにアクセス
したサーボ用磁気ヘッドで読み出したサーボ信号に応じ
てモータ及びヘッド駆動手段を制御し、ブランク磁気デ
ィスクに対する磁気ヘッドの位置を制御する。
【0009】このとき、サーボ用磁気ディスクからサー
ボ用磁気ヘッドがサーボ信号を読み出すことにより生成
したパルス信号を逓倍することによって、検査用セクタ
・パルス信号を生成するようにすると良い。これは、市
販のサーボ用磁気ディスクから読出したサーボ信号から
単純にパルス信号を生成しただけでは、磁気ディスク又
は磁気ヘッドの検査おいて用いられるだけ多数のパルス
を有するセクタ・パルス信号を生成できないことに対応
したものである。
【0010】また、サーボ信号が書き込まれるサーボ用
磁気ディスク上の領域は、磁気ヘッドがアクセスするブ
ランク磁気ディスク上の領域よりも広くすると良い。こ
れにより、サーボ用磁気ディスクの中心とブランク磁気
ディスクの中心がややずれてスピンドルに固定されてし
まった場合でも、ディスク上で通常データ記録に使用さ
れる領域よりも広い領域までサーボ用磁気ヘッドがサー
ボ用磁気ディスクにアクセスできるので、結果的に通常
のブランク磁気ディスクがデータ領域として使用する領
域への磁気ヘッドのアクセスをカバーできるようになる
からである。
【0011】本発明の他の実施形態としては、スピンド
ルとヘッド駆動手段に夫々エンコーダを設け、これらで
検出する回転角度から磁気ヘッドの位置決めを行うもの
がある。より具体的には、スピンドルでブランク磁気デ
ィスクを着脱可能に固定し、第1エンコーダでスピンド
ルの回転角度を検出する。スピンドルは、モータにより
回転される。ブランク磁気ディスクにアクセスする磁気
ヘッドを駆動するヘッド駆動手段の回転角は、第2エン
コーダによって検出する。そして、マイクロプロセッサ
を有する制御手段が第1及び第2エンコーダで検出した
スピンドル及びヘッド駆動手段の回転角度を基にブラン
ク磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置を演算により
求め、モータ及びヘッド駆動手段を制御することによ
り、ブランク磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置を
制御するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面を参照しながら説明する。なお、以下に述べる実
施形態は、本発明の好適な具体例であるから、技術的に
好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲
は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の記載
がない限り、これらの態様に限定されるものではない。
【0013】図1は、本発明による磁気ヘッド位置決め
装置の好適な実施形態の一例を示すブロック図である。
スピンドル・モータ10は、制御回路26の制御に従っ
てサーボ用磁気ディスク14が固定されたスピンドル1
2を回転させる。スピンドル・モータ10の回転子の軸
受には、例えば流体動圧軸受を使用すると良い。これに
よれば、従来広く使用されている玉軸受に比較し、回転
に伴う振動の発生を低減できるので、検査精度を向上さ
せることができる。同様に、スピンドル12の軸受にも
流体動圧軸受を使用すると良い。スピンドル・モータ1
0は、1回転につき1個のパルス(インデックス・パル
ス)を生成し、制御回路26はこれをスピンドルの回転
角度(同時にサーボ用磁気ディスク14上のセクタ)を
特定するために利用する。サーボ用磁気ディスク14
は、基本的には市販されている磁気ディスク装置で使用
されている磁気ディスクと同じものである。スピンドル
12の一端部には、ブランク磁気ディスク16が着脱可
能に固定される。ブランク磁気ディスク16は、何等の
信号も書き込まれていない状態(ブランク)の磁気ディ
スクである。
【0014】ヘッド駆動装置(アクチュエータ)18に
は、サーボ用磁気ディスク14にアクセスするサーボ用
磁気ヘッド20と、ブランク磁気ディスク16にアクセ
スする磁気ヘッド22が固定される。ヘッド駆動装置1
8は、軸受け28に支持されて回転可能となっている。
ボイスコイル・モータ24は、制御回路26の制御に従
ってヘッド駆動装置18に動力を与え、これによりサー
ボ用磁気ヘッド20及び磁気ヘッド22のサーボ用磁気
ディスク14及びブランク磁気ディスク16に対する位
置が変化する。
【0015】測定回路30は、制御回路26の制御に従
って磁気ヘッド22へ出力する電気信号を生成するとと
もに、磁気ヘッド22から読み出した信号を受けて適切
に増幅する。そして、読み出した信号の特徴的な変化部
分を抽出する等の処理を行う。記憶回路32は、制御回
路26で使用するデータを一時的に保持したり、制御回
路26が実行するプログラム(検査工程のプログラムな
ど)を記憶する。
【0016】磁気ヘッド22を被検査磁気ヘッドとして
検査する場合では、ブランク磁気ディスク16には、予
めその品質を検査し、所定基準以上であることを確認し
たものが使用される。そして、所定の検査用信号を磁気
ヘッド22を用いてブランク磁気ディスク16に書込
み、続いて書き込んだ信号を読み出すことにより、磁気
ヘッド22が所定の品質を有しているかどうかが検査さ
れる。
【0017】一方、ブランク磁気ディスク16を被検査
磁気ディスクとして検査する場合では、予めその品質を
検査し、所定基準以上であること確認した磁気ヘッド2
2が用いられる。そして、所定の検査用信号を磁気ヘッ
ド22を用いてブランク磁気ディスク16に書込み、続
いて書き込んだ信号を読み出すことにより、ディスク上
の欠陥の位置を特定する等を行い、これによってブラン
ク磁気ディスク16が所定の品質を有しているかどうか
等を検査する。
【0018】サーボ用磁気ヘッド20がサーボ用磁気デ
ィスク14から読み出したサーボ信号は、サーボ制御回
路34に送られる。サーボ制御回路34の動作について
は、後述する。制御回路26は、サーボ制御回路34で
生成される検査用セクタ・パルスを用いて、磁気ヘッド
22がブランク磁気ディスク16上のどの角度位置(即
ち、検査用のセクタ)にあるかを特定する。本発明によ
るサーボ制御回路34は、市販の磁気ディスク装置で使
用されているサーボ制御回路に、後述するようなPLL
発振回路等のわずかな回路を追加するだけなので、安価
に製造できる。
【0019】図2は、サーボ用磁気ディスク14の1ト
ラックから読み出した信号のチャート図で、特にサーボ
信号を構成するサーボエリアを中心に描いている。な
お、この例では、1周のセクタの個数を32個としてい
る。サーボ信号は、同期信号、セクタID信号及び位置
決め用基準信号の3つの部分で構成され、これらサーボ
信号が書き込まれたトラック上の領域をサーボエリアと
呼ぶ。サーボエリアの後には、データを記憶するデータ
領域が続く。セクタID部分は、サーボ用磁気ヘッド2
0がアクセスしているトラックとセクタと特定するため
のID情報を含む部分である。位置決め用基準信号は、
バースト信号等で構成され、読み出した信号が適切な振
幅を有するかどうかによって、サーボ用磁気ヘッド20
が適切にトラックをトラッキングしているかどうかを判
断し、ヘッドがトラックからはずれないようサーボする
ために使用される。同期信号は、特定のビット列が記憶
されたもので、これによりサーボエリアの開始位置を判
定するとともに、セクタID部分他、これに続く信号を
適切に読むためのタイミング(同期)を取るために使用
される。これによってスピンドル12に回転むらがあっ
ても、信号が含む情報を適切に読み取ることが可能にな
る。また、サーボ制御回路34は、同期信号の位置から
所定のビット区間をサーボエリアと判定し、サーボエリ
アに対応したサーボエリア信号を生成する。
【0020】磁気ディスク又は磁気ヘッドの検査におい
ては、磁気ディスクの何処で欠陥があるかを詳細に分析
できるようにするため、一般にディスク一周を1024
のセクタに均等に分割して検査が行われる。そこで、1
周につき1024個のパルス(検査用セクタ・パルス)
を生成し、これに従って磁気ヘッド22が読み出す信号
を1周あたり1024セクタに区分して処理する必要が
ある。そこでこの検査用セクタ・パルスを、サーボエリ
ア信号を利用して生成する。例えば、サーボエリア信号
の立上りを捕らえ、これを微分することによりディスク
の1トラックを均等に分割するパルスを生成する。ま
た、サーボ信号の1つである同期信号を利用して、ディ
スクの1トラックを均等に分割するパルスを生成しても
良い。
【0021】ところで、市販の磁気ディスク装置で使用
されている磁気ディスクのセクタ数は任意であるが、1
024個もの多数のセクタを設定することは一般には行
われていない。このため、市販の磁気ディスクをサーボ
用磁気ディスク14として転用し、そのサーボエリア信
号(又はサーボ信号)からセクタ・パルスを単純に生成
しても、検査で必要とされる1周あたり1024個もの
多数のパルスは得られない。
【0022】そこで、本発明では、サーボ制御回路34
において、サーボエリア信号を微分して(又は同期信号
等のサーボ信号を利用して)パルスを生成し、更に得ら
れたパルス信号をPLL発振回路を用いて逓倍すること
により、必要なパルス数を得る。例えば、サーボ用磁気
ディスク14が32個のセクタを有する場合には、サー
ボエリア信号(又はサーボ信号)から得たパルス信号を
PLL発振回路の入力信号として、これの32倍の周波
数を有するパルス信号を生成する。これにより、1周あ
たり1024個のパルスを有する検査用セクタ・パルス
信号を生成できる。この検査用セクタ・パルス信号によ
り、制御回路26はサーボ磁気ヘッド20及び磁気ヘッ
ド22がディスクの円周方向に関して、どの位置(セク
タ)にあるかを認識することができる。
【0023】一方、制御回路26は、サーボ磁気ヘッド
20及び磁気ヘッド22がディスクの半径方向に関し
て、どの位置にあるか、即ち、どのトラックにあるかに
ついては、サーボ用磁気ディスク14から読み出した信
号のセクタID信号を読み出すことにより特定する。
【0024】このように本発明では、非常に安価になっ
ている市販の磁気ディスク装置で使用されているデータ
面サーボ方式の磁気ディスクをサーボ用磁気ディスクと
して利用しつつ、通常の磁気ディスクで必要とされるセ
クタ・パルスよりも高周波数の検査用セクタ・パルスを
生成し、検査に必要とされる高精度の磁気ヘッドの位置
決めを可能としている。
【0025】サーボ用磁気ディスク14は、基本的には
市販品で使用されている磁気ディスクと同じもので良い
が、より適当なものとしては、磁気ヘッド22がアクセ
スするブランク磁気ディスク16の領域よりも広い領域
に渡ってトラック(データ及びサーボ信号)が書き込ま
れたもの使用すると良い。図3は、市販品の磁気ディス
クにおいてデータ及びサーボ信号が書き込まれる領域
と、本発明に適したサーボ用磁気ディスクにおいてデー
タ及びサーボ信号が書き込まれる領域の大きさの関係を
示す図である。破線で示す半径R1〜R2の領域を、市
販品の磁気ディスクにおいてデータ及びサーボ信号が書
き込まれる領域とする。これに対し、サーボ用磁気ディ
スク14には太実線に示す半径R10〜R11の領域に
データ及びサーボ信号を書き込んで使用すると良い。こ
れにより、サーボ用磁気ディスク14の中心とブランク
磁気ディスク16の中心がややずれて固定されてしまっ
た場合でも、サーボ用磁気ヘッド20がサーボ用磁気デ
ィスク14上で、半径R1〜R2の領域より広い半径R
10〜R11の領域までアクセスできるので、結果的に
通常のブランク磁気ディスク16がデータ領域として使
用する半径R1〜R2の領域に対する磁気ヘッド22の
アクセスをカバーできるようになる。
【0026】サーボ用磁気ディスク14に関し、通常の
データ領域である半径R1〜R2の領域より広い半径R
10〜R11の領域にデータ及びサーボ信号を書き込む
ためには、磁気ディスク(何の信号も書き込んでいない
ブランクもの)に対してサーボライタでサーボ情報を書
き込む工程(市販の磁気ディスクの加工工程の1つ)に
おいて、半径R10〜R11の領域までサーボ情報を書
き込んでおけば良い。これにより、磁気ディスクの通常
の加工工程を若干修正する必要が生じるが、サーボ情報
を書き込む半径の数値設定を変更するだけ実施可能であ
る。
【0027】図4は、本発明による磁気ディスク又は磁
気ヘッドの検査における磁気ヘッド位置決め装置の他の
実施形態例によるブロック図である。この例は、ヘッド
駆動装置18及びスピンドル12の回転角度を検出する
2つのエンコーダを具えたことが特徴である。スピンド
ル12は軸受36で支持され、この軸受36には例えば
流体動圧軸受を使用する。これによれば、従来広く使用
されている玉軸受に比較し、回転に伴う振動の発生を低
減できるので、検査精度を向上させることができる。軸
受36の下方にはスケール(目盛り)38が設けられ、
これを第1エンコーダ40が光学的に読み取ることによ
ってパルス信号に変換され、制御回路26に送られる。
制御回路26は、スピンドル・モータ10からのインデ
ックス・パルスと、第1エンコーダ40からのパルス信
号とからスピンドル12の回転角度を検出する。第1エ
ンコーダ40からのパルス信号は、例えばスピンドル1
回転につき1024個としてもよく、これによって上述
した検出用セクタ・パルスとして利用することができ
る。これにより、磁気ヘッド22のブランク磁気ディス
ク16に対する円周上の位置(セクタ)を特定できる。
【0028】同時にヘッド駆動装置18の回転軸下端部
には、スケール(目盛り)42があり、これを第2エン
コーダ44が光学的に読み取ることにより、ヘッド駆動
装置18の回転角度を検出する。ヘッド駆動装置18の
回転角度を演算で変換することにより、磁気ヘッド22
のブランク磁気ディスク16に対する半径(トラック)
を特定することができる。
【0029】以上、本発明の好適な実施形態の例を説明
したが、本発明は、上述の実施例のみに限定されるもの
ではなく、本発明の要旨から逸脱することなく、種々の
変形及び修正を加え得ることは当業者には明らかであ
る。
【0030】上述のように、本発明による磁気ヘッド位
置決め装置によれば、磁気ディスク又は磁気ヘッドの検
査において、安価な構成でありながサーボ信号が書き込
まれていないブランク磁気ディスクに対して磁気ヘッド
の位置を精度良く定めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気ディスク又は磁気ヘッドの検査に使用する
本発明による磁気ヘッド位置決め装置の実施形態の一例
を示すブロック図である。
【図2】サーボ用磁気ディスクの1トラックから読み出
した信号のチャート図である。
【図3】市販品の磁気ディスクにおいてデータ及びサー
ボ信号が書き込まれる領域と、本発明に適したサーボ用
磁気ディスクにおいてデータ及びサーボ信号が書き込ま
れる領域の大きさの関係を示す図である。
【図4】本発明による磁気ディスク又は磁気ヘッドの検
査における磁気ヘッド位置決め装置の他の実施形態例の
ブロック図である。
【符号の説明】
10 スピンドル・モータ 12 スピンドル 14 サーボ用磁気ディスク 16 ブランク磁気ディスク 18 ヘッド駆動装置 20 サーボ磁気ヘッド 22 磁気ヘッド 24 ボイスコイル・モータ 26 制御回路 28 軸受け 30 測定回路 32 記憶回路 34 サーボ制御回路 36 軸受 40 第1エンコーダ 44 第2エンコーダ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気ディスク又は磁気ヘッドの検査にお
    いてブランク磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置を
    制御する磁気ヘッド位置決め装置であって、 上記ブランク磁気ディスクを着脱可能に固定するスピン
    ドルと、 該スピンドルに固定され、既知のサーボ信号が書き込ま
    れたデータ面サーボ方式のサーボ用磁気ディスクと、 上記スピンドルを回転させるモータと、 上記ブランク磁気ディスクにアクセスする上記磁気ヘッ
    ド及び上記サーボ用磁気ディスクにアクセスするサーボ
    用磁気ヘッドが固定されるヘッド駆動手段と、 上記サーボ用磁気ディスクにアクセスした上記サーボ用
    磁気ヘッドで読み出した上記サーボ信号に応じて上記モ
    ータ及び上記ヘッド駆動手段を制御することにより、上
    記ブランク磁気ディスクに対する上記磁気ヘッドの位置
    を制御する制御手段とを具える磁気ヘッド位置決め装
    置。
  2. 【請求項2】 上記サーボ用磁気ディスクから上記サー
    ボ用磁気ヘッドが上記サーボ信号を読み出すことにより
    生成したパルス信号を逓倍することによって検査用セク
    タ・パルス信号を生成することを特徴とする請求項1記
    載の磁気ヘッド位置決め装置。
  3. 【請求項3】 上記サーボ信号が書き込まれる上記サー
    ボ用磁気ディスク上の領域は、上記磁気ヘッドがアクセ
    スする上記ブランク磁気ディスク上の領域よりも広いこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の磁気ヘッド位置決
    め装置。
  4. 【請求項4】 磁気ディスク又は磁気ヘッドの検査にお
    いてブランク磁気ディスクに対する磁気ヘッドの位置を
    制御する磁気ヘッド位置決め装置であって、 上記ブランク磁気ディスクを着脱可能に固定するスピン
    ドルと、 該スピンドルの回転角度を検出する第1エンコーダと、 上記スピンドルを回転させるモータと、 上記ブランク磁気ディスクにアクセスする上記磁気ヘッ
    ドを駆動するヘッド駆動手段と、 該ヘッド駆動手段の回転角度を検出する第2エンコーダ
    と、 上記第1及び第2エンコーダで検出した上記スピンドル
    及び上記ヘッド駆動手段の回転角度を基に上記ブランク
    磁気ディスクに対する上記磁気ヘッドの位置を演算によ
    り求めて上記モータ及び上記ヘッド駆動手段を制御する
    ことにより、上記ブランク磁気ディスクに対する上記磁
    気ヘッドの位置を制御する制御手段とを具える磁気ヘッ
    ド位置決め装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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