JP2004127495A - ハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法 - Google Patents

ハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験について、機械的精度を超えて測定が可能とする。
【解決手段】トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスク111に対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッド121を、該ハード磁気ディスク111の所定の目標トラックまで移動させ、前記磁気ヘッド121により、前記目標トラックの各セクタ毎に付与されたデータ面埋め込み位置情報を読み出して記憶しながら所定信号を書き込み、その後、該磁気ヘッド121により読み出した位置情報が前記記憶した位置情報と一致またはその差が許容範囲内のときに、該セクタのデータ領域に他の信号を書き込む。
【選択図】 図1

Description

 本発明は、ハード磁気ディスクドライブ、ハード磁気ディスク記憶装置(以下「HDD」という)の主要機能部品であるハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法に関する。
 HDDは、高速回転させたハード磁気ディスク媒体(プラッター)に近接浮上する磁気ヘッドによりディジタル情報をハード磁気ディスク媒体に読み書きする大容量ランダムアクセス記憶装置である。近年、情報化社会の発展に伴う需要、技術開発競争の結果、形状寸法はより小さく、また、同一の形状および寸法における記憶容量は飛躍的に増大している。同一の形状寸法での記憶容量の増大は、ハード磁気ディスク媒体の磁気記録密度の向上によって実現される。
 磁気記録密度(面密度:単位;GbpSI(Giga bit per square inch))は、線密度(円周方向密度:単位;bpi(bit per inch))とトラック密度(半径方向密度:単位;TPI(Track per inch))の積である。現在の代表的なHDDにおける磁気記録密度は、線密度が600Kbpi、トラック密度が90KTPI程度なので、54GbpSI(=600Kbpi×90KTPI)程度である。しかし、当面の目標は100GbpSIとされており、また近い将来、1000GbpSI程度まで高められると予測されているが、現在のいわゆる水平磁気記録技術では、線密度が自己減磁などの原因で限界に近づきつつある。そこで、当面トラック密度の向上が期待されている。例えば、90KTPIのトラック密度を線密度並に600KTPIまで高めることができれば、面記録密度は一気に7倍の360GbpSI程度にまで高まる。
 一方、このように磁気記録密度の向上著しいHDDを試験するための磁気ヘッドテスターは、被測定ヘッドをHDD内での使用状態に出来るだけ近づけるための、ハード磁気ディスク、このハード磁気ディスクを回転させるエアスピンドルモーター、磁気ヘッドを保持して所定のトラックまで移動させるシーク機構などを持つスピンスタンドと呼ばれる機械装置と、信号波形を発生、記録、試験するためのアナライザを備えている。
 しかしながら、現在実用化されている磁気ヘッドテスターの技術水準は、HDD製品、部品の高性能化に十分対応できているとはいえない。対応できない主たる原因の一つは、読み書き信号周波数の向上が困難なこと、もう一つは極小トラック幅ヘッド測定技術に必要な半径方向のトラック位置決め精度の向上が困難なことにある。
 製品としてのHDDが極小トラック幅ヘッド測定技術に必要な(半径方向の)トラック位置決め精度を得るために埋め込みサーボ技術(セクターサーボ技術)を用いているのに対して、磁気ヘッドテスターのスピンスタンドでは、従来よりセクターサーボ技術は使用しないで、代わりにスピンスタンドの各部の要素機械精度を向上させ、また機械振動を抑えて同等以上の位置決め精度を出そうとして来た。しかし、年々高まるトラック密度に要求される必要位置決め精度の向上に対して能力の限界に近づいている。
 トラック密度とトラックピッチ、ヘッドトラック幅、要求再現精度の関係を下記表に示す。
   トラック密度 50KTPI 200KTPI 500KTPI
   トラックピッチ 500nm 125nm 50nm
   ヘッドトラック幅 300nm 75nm 30nm
   要求再現精度 30nm 7.5nm 3nm
 ここで、磁気ヘッドの位置ずれの主な発生原因は、
(1-1) スピンドルモーターの非繰返し芯ずれ(NRRO)、
(1-2) 振動などによる磁気ヘッド保持機構および磁気ヘッドの位置ずれ、
(1-3) 高速回転するハード磁気ディスク面上の空気流の乱れによるハード磁気ディスクおよび磁気ヘッドの振動、
の3種類である。
 また、未だヘッドテスター製品としての実用化例は無いが、HDD製品自体に使われているセクターサーボ技術による追従制御技術の利用がある。セクターサーボ技術は、あらかじめハード磁気ディスクに指定方式で高精度のトラック位置情報を書き込んでおき、それを被測定磁気ヘッドで時々刻々読み出して位置ずれ補正をするという方法(追従制御)により高精度の位置決め性能を得ようとするものである。そのためには、
(2-1) 高精度なトラック位置情報書き込み機能(サーボトラックライト機能)、(2-2) 高速追従のための高剛性のアクチュエータ技術、
が必要である。
 これらの条件を満足させるためには、スピンスタンドに高精度のサーボトラックライト機能を持たせなければならない。スピンスタンドには高精度のエアベアリングスピンドルモーターを使用できるが、被測定磁気ヘッドの着脱機構が必要なのでアーム先端部が重くなり、追従速度を高めるのは困難になる。これらの制約があるため、このセクターサーボ技術による追従制御技術で到達できる限界は200KTPI程度である。
 本件出願人は、これらの問題を解決し、極小トラック幅ヘッド対応の限界性能を飛躍的に向上させることができる磁気ヘッドまたはハード磁気ディスクの試験装置および試験方法を提案した(特許文献1)。
特許公開2002-093088号
 従来の磁気ヘッドテスターは、除振台、エアベアリングスピンドルモーター、ピエゾアクチュエータ、および空気流整流板などの組み合わせにより位置決め精度を向上させるという方法をとってきた。このような従来方法では、要求精度が高まるにしたがって、コストおよびスペースがともに大きくなる上に、その精度向上も限界に達してきた。この従来方法のみではトラック記録密度50KTPI程度が測定限界とされ、またトラック記録密度がその限界に近づくにつれて測定精度は悪化するという問題があった。
 また、未だヘッドテスター製品としての実用化例は無いが、HDD製品自体に使われているセクターサーボ技術による追従制御技術の利用がある。セクターサーボ技術は、あらかじめハード磁気ディスクに指定方式で高精度のトラック位置情報を書き込んでおき、それを被測定磁気ヘッドで時々刻々読み出して位置ずれ補正をするという方法(追従制御)により高精度の位置決め性能を得ようとするものである。そのためには、
(2-1) 高精度なトラック位置情報書き込み機能(サーボトラックライト機能)、(2-2) 高速追従のための高剛性のアクチュエータ技術、
が必要であり、機械精度の向上が必須であった。
 これらの条件を満足させるためには、スピンスタンドに高精度のサーボトラックライト機能を持たせなければならない。スピンスタンドには高精度のエアベアリングスピンドルモーターを使用できるが、被測定磁気ヘッドの着脱機構が必要なのでアーム先端部が重くなり、追従速度を高めるのは困難になる。これらの制約があるため、このセクターサーボ技術による追従制御技術で到達できる限界は200KTPI程度である。
 本発明は、これらら従来技術の問題に鑑みてなされたもので、従来の機械的な精度から期待される精度以上の測定精度が得られる、ハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験が可能な試験方法を提供することを目的とする。
 この目的を達成する本発明は、トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、前記磁気ヘッドにより、前記目標トラックのセクタについて前記データ面埋め込み位置情報を読み出して該読み出した位置情報が所定値または所定範囲内であったときに該セクタのデータ領域に所定の信号を書き込みまたは該セクタのデータ領域から信号を読み出す段階とを含むことに特徴を有する。
 請求項2記載発明は、トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を読み出し、該読み出した位置情報を記憶するとともに該セクタのデータ領域に所定の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合は該セクタのデータ領域の信号を読み出して記憶する処理を、前記磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第1読み出し段階と、前記磁気ヘッドにより前記各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域に他の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す上書き段階と、前記磁気ヘッドにより前記上書きした各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域の信号を読み出す処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第2読み出し段階と、を含むことに特徴を有する。
 請求項3記載の発明では、トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を読み出し、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のときに該セクタのデータ領域に所定の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のときに該セクタのデータ領域の信号を読み出して記憶する処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第1読み出し段階と、前記磁気ヘッドにより前記各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のときに該セクタのデータ領域に他の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す上書き段階と、前記磁気ヘッドにより前記上書きした各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のセクタのデータ領域の信号を読み出す処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第2読み出し段階とを含むことに特徴を有する。
 実際的には、前記書き込み段階の前に、該磁気ヘッドにより目標トラックの中心に対して所定帯域内の全てのセクタを消去する消去段階を含む。
 また、前記書き込み段階では低周波数で前記所定の信号を書き込み、前記上書き段階では高周波数で前記他の信号を上書きすることが好ましい。
 請求項4記載の本発明は、トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ領域に、所定の符号化デジタル信号を書き込む処理を、データ面埋め込み位置情報を読み出して記憶しながら、1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域から前記符号化デジタル信号をデータエラー検出のために読み出す処理を前記磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す読み出し段階とを含むことに特徴を有する。
 前記読み出し段階では、全セクタまたは選択されたセクタについて前記読み出した位置情報を記憶しながら実行することが好ましい。
 前記書き込み段階では低周波数で前記所定の信号を書き込み、前記上書き段階では高周波数で前記他の信号を上書きすることが好ましい。
さらに請求項8記載発明は、トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を読み出し、該読み出した位置情報を記憶するとともに該セクタのデータ領域に所定の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、前記磁気ヘッドを、前記記憶した位置情報を基準位置として該基準位置よりも所定量半径方向外周位位置または内周位置に移動する移動段階と、前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの基準位置より所定量半径方向外周位置または内周位置と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域を消去する処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す消去段階とを含むことに特徴を有する。
 実際的には、前記移動段階および消去段階において、前記外周側の位置よび内周側の位置はそれぞれ異なる複数の位置が設定されていて、各設定された前記外周側および内周側の位置について、最外周側の位置および最内周側の位置から逐次基準位置に近づく位置について前記移動段階および消去段階を繰り返す。
 また、これら発明において実際的には、前記書き込み段階の前に、該磁気ヘッドにより目標トラックの中心に対して所定帯域内の全てのセクタを消去する消去段階を含む。
 本発明のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法は、書き込み、読み出しにおける磁気ヘッドの半径方向位置をデータ面埋め込み位置情報から判断し、書き込み時と読み書き時とにおいて一致したセクタのみ使用するので、最も条件のよいセクタに対する書き込み、読み込みデータを使用できるので、機械的精度以上の精度で測定することが可能になる。
 請求項4記載の本発明のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法は、磁気ヘッドによってハード磁気ディスクから読み出した位置情報が所定値または許容範囲内であったときに、前記セクタのデータ領域に所定の信号を書き込みまたは前記セクタのデータ領域から信号を読み出すので、磁気ヘッドの追従精度またはハード磁気ディスクの機械的、物理的精度以上の読み書きが可能になり、試験装置の精度を超えた高精度の測定試験が可能になる。
  以下図面に基づいて本発明を説明する。まず、本発明が適用されるHDDのハード磁気ディスクのデータ面のフォーマット構造について、図4、図5を参照して説明する。
 HDDでは、磁気ヘッドの位置決めを行なう方法として次のような方法を採用している。HDD製造工程でハード磁気ディスク、磁気ヘッド等の組み込み終了後、通電が可能になり、各部の基本機能が確認された後に、サーボトラックライターと呼ばれる装置を用いて、各ハード磁気ディスク(通常は複数枚)のデータ面のすべてのトラックに、データ埋め込み位置情報である位置情報(以下サーボ情報)を書きこむサーボトラックライティングを行う。1本のトラックは数100個のサーボセクタと呼ばれる部分領域で区切られ、1個のサーボセクタは、先頭をサーボ領域として使用し、残りをデータ領域として実際のデータ記録/再生に用いている。このような領域の区分けを、全体としてトラックフォーマットあるいはセクタフォーマットという。典型的なトラックフォーマットを図4(A)、(B)に示した。
 図4(A)は、ハード磁気ディスク上に書かれた円形のトラック、該トラックを等分する円弧状のセクタフォーマットを、水平方向の直線トラックに変形して模式的に表現したものである。磁気ヘッドがトラックN上に位置決めされているときは、トラックN上の信号を左から右へと読み出す。1個のサーボセクタの詳細な領域分割を図4(B)に示してある。各サーボセクタはサーボ領域とデータ領域から成る。サーボ領域はさらに以下の小領域より成る。
WR: (Write Recovery Field)・・・データ書き込み時に、書き込みモードからサーボ領域読み出しまでの準備時間を与える領域
SSM: (Servo Start Mark)・・・サーボ領域の始まりを示すマーカー領域
SID: (Servo Identification Field)・・・トラック番号またはシリンダー番号が記録されている領域
SECID: (Sector Identification Field)・・・セクタ番号が記録されている領域
SB: (Servo Burst Field)・・・アナログ位置信号(データ埋め込み面位置情報)が記録されている領域
DATA: (Data Field)・・・ユーザーデータが記録される領域(セクタのデータ領域)
 トラック/シリンダー番号領域SIDは、磁気ヘッドがディスク半径方向(ラジアル方向、図4(A)においては上下方向)に移動している途中でも正しく読めるように、グレーコードという数値表現法で書かれている。また、アナログ位置信号領域SBにはいくつかの方式があるが、現在の主流はアナログ位置信号領域SB内を4つの時間領域に分け、ラジアル方向に位相差を持たせて書き込み、4つの振幅情報から、2相アナログ位置情報を得るという方式である。これは光学的位置エンコーダーと同様の2相信号を生成する。2相信号の振幅を測定することにより、基準トラック位置に対する半径方向の位置差を求めることができる。
 本実施形態では、磁気ヘッドの位置情報、つまりハード磁気ディスクのトラック、半径方向の絶対位置情報およびセクタを、トラック/シリンダー番号領域SIDと、セクタ番号領域SECIDと、アナログ位置信号領域SBから磁気ヘッドにより読み出したデータを合成して得ている。なお、トレースするトラックが同一の場合は、アナログ位置信号領域SBおよびセクタ情報のみにより、トラックに対する相対位置情報および半径方向の絶対位置を、位置情報として得ることができる。
 回転するハード磁気ディスク111に対して浮上する磁気ヘッド121は、前記トラックフォーマットで書かれたサーボ領域情報を絶えず読みながら、読み出したサーボ領域情報中の位置情報に基づいてヘッド位置決め制御されている。ヘッド位置決め制御には、磁気ヘッドを目的のトラックまで移動させるシークと、以後そのトラックをトレース(追従)するトラックフォローイングがある。また、このようにサーボ領域情報を読みながら、データ領域に読み書きする制御を「フォーマットコントロール」といい、このようなフォーマットコントロールを実行する装置がフォーマットコントローラである。
 次に、このような構成からなるHDD用の磁気ヘッドまたはハード磁気ディスクを試験(測定)する本発明の試験システムおよび試験方法について、添附図面を参照して説明する。スピンスタンドにおいて、高精度の磁気ヘッド移動機構には、X?Y移動機構、ロック機構およびセンサ付きピエゾアクチュエーター微動機構の組み合わせが使用されているが、本発明はその構成を問わないので、スピンドル、ヘッド着脱機構、およびヘッド微動機構を備えた構成とし、その構成の一実施例を図5に示した。
 このスピンスタンド(Spinstand)11は、ハード磁気ディスク(ハード磁気ディスク媒体、プラッタ)111と、ハード磁気ディスク111を回転させるためのエアベアリングスピンドルモータ113と、先端部に磁気ヘッド121が装着されたサスペンション114と、このサスペンション114の他端部を支持する取り付け部材115と、X-Yテーブル117に支持され、取り付け部材115をX軸方向に高精度に移動させるピエゾアクチュエータ119とを備えている。X-Yテーブル117は直交方向に移動し、磁気ヘッド121の直交方向位置決め機構として作用し、ピエゾアクチュエータ119は、X軸方向の微調整機構として作用する。これらの機構動作の組み合わせにより、X-Yテーブル117およびピエゾアクチュエータ119は、HDDのスイングアームまたはロータリーアクチュエータとと同等の位置決め機構を実現する。
 本実施の形態では、コンピュータ、例えばパーソナルコンピュータ16によってこのアクチュエータ119を駆動し、磁気ヘッド121を所定ピッチで指定した半径方向位置に移動させる。また、現在主流となっているGMR(Giant Magneto-Resistive)ヘッドなどの磁気ヘッドは、独立したライトヘッドとリードヘッドを備えている。本実施の形態で試験する磁気ヘッド121も、詳細は図示しないが、独立したライトヘッドとリードヘッドを備えたGMRヘッドとする。
 FEE(Front-end Electronics)12はプリアンプ12aと書き込みドライバ12bを有していて、磁気ヘッド121によりハード磁気ディスク111に読み書きするための電気的インターフェースを構成する。
 プリアンプ12aは、磁気ヘッド121(リードヘッド)がハード磁気ディスク111から読み出して出力する微小信号を増幅し、増幅した読み出し信号をフォーマットコントローラ14とリード/ライトアナライザー(Read/Write Analyzer)15へ供給する。書き込みドライバ12bは、リード/ライトアナライザー15から出力されたデータ信号を磁気ヘッド121(ライトヘッド)によってハード磁気ディスク111に書き込むために、データ信号を増幅する増幅器である。FEE12は、微小信号、高速信号を取り扱うために可及的に磁気ヘッドの近くに置く必要があるので、通常、スピンスタンド11の内部に配置される。なお、磁気ヘッドとFEEとが一体化されているものもあるので、本実施の形態では、磁気ヘッドと一体形成されたFEEを利用する。
 サーボコントローラ13は、スピンスタンド11上の磁気ヘッド121の位置決め制御を行う。参照すべき位置決め情報は二つある。一つは、スピンスタンド11内のヘッド位置決め機構から出力される位置情報、つまり磁気ヘッド121の半径方向の相対的な位置情報であり、他の一つは、フォーマットコントローラ14経由の、ハード磁気ディスク111から読み出したデータ面埋め込み位置情報(=PS:位置信号)である。
 フォーマットコントローラ14は、磁気ヘッド121が読み出した信号から位置情報を抽出してサーボコントローラ13に送り、さらにデータ領域のリード/ライトのためのタイミング信号をリード/ライトアナライザー15に送る。
 1セクタ内のデータを読み出すときのフォーマットコントローラ14内のタイミングチャートの一例を図5に示した。
 フォーマットコントローラ14はまた、磁気ヘッド121によってハード磁気ディスク111に書き込んだとき、および読み出したときの磁気ヘッド位置情報を記録し、記録した位置情報をパーソナルコンピュータ16に送る機能を持つ。
 リード/ライトアナライザー15は、パーソナルコンピュータ16の指令を受けて、FEE12および磁気ヘッド121を経由して、データをハード磁気ディスク111に書き込み、また、書き込んだデータをハード磁気ディスク111から読み出すなど、磁気ヘッド121の機能試験に必要な信号処理を行う。データの書き込み、読み出しは、フォーマットコントローラ14から出力されるタイミング信号に同期して動作する。
 パーソナルコンピュータ16は、試験作業員の操作を受けて、スピンスタンド11、リード/ライトアナライザー15、およびフォーマットコントローラ14を制御し、磁気ヘッド121の機能試験、ホスト・レポーティングあるいはサーボトラック(位置情報)書き込み等を実行する。
 本発明の実施の形態のフォーマットコントローラ14の詳細をブロックで図2に示す。図2において、読み出し信号(Read Signal)30は磁気ヘッド121から出力された読み出し信号をプリアンプ12aで増幅した信号であり、この増幅された読み出し信号は各検出ブロックに入力される。
 PS’信号31は、PSジェネレータ24から出力され、サーボコントローラ13へ供給されるアナログあるいはディジタル位置情報である。
 PS信号32は、PSメモリ26から読み出され、パーソナルコンピュータ16へ供給されるディジタル位置情報である。
 リード/ライトタイミング信号33は、クロック・タイミングコントローラ27から出力され、リード/ライトアナライザー15に供給されるタイミング情報である。
 SSMサーチ回路21(Search SSM)は、マーカ領域SSMの特有のデータパターンを検出し、検出したデータパターンをクロック・タイミングコントローラ27(Clocking & Timing Controller)に供給する。
 SID読み出し回路22(Read SID)は、トラック/シリンダー番号領域SIDのデータを分離し、分離したトラック/シリンダー番号データをPSジェネレータ24(PS Generator)に供給する。
 バースト読み出し回路23(Read Burst)は、読み出し信号30中のアナログ位置信号領域SBの信号から2相アナログ位置信号を生成してPSジェネレータ24に供給する。
 PSジェネレータ24は、トラック/シリンダー番号領域SIDとアナログ位置信号領域SBの情報に基づいて、位置情報を生成する。
 PSメモリ(PS Memory)26は、ディスク1回転分のアナログ位置信号を位置信号PSとして記録保存(メモリ)し、保存した位置信号PSを、パーソナルコンピュータ16の指令によりパーソナルコンピュータ16にPS位置信号32として送出する。
 クロック・タイミングコントローラ(Clocking & Timing Controller)27は、SSMサーチ回路21からのSSM検出タイミング信号および読み出し信号30に基づいて、フォーマットコントローラ14内部の制御タイミング信号(System Timing)28およびリード/ライトタイミング信号33(Read/Write Timing)を生成する。位置情報
 これらの各ブロックのうち、SSMサーチ回路21、SID読み出し回路22、バースト読み出し回路23、およびタイミング・クロックコントローラ27は、ハードウェア(電子回路)制御される。PSジェネレータ24、およびPSメモリ26は、詳細は図示しないが、ディジタル信号処理プロセッサ(DSP)などのマイクロプロセッサおよび所定のマイクロプログラムによってソフトウェア制御される。
 図3に示したスピンスタンドの機能およびこのスピンスタンドを使用したハード磁気ディスクおよび磁気ヘッドの試験方法を以下説明する。
 フォーマットコントローラ14の機能は次の通りである。
(3-1) 読み出し信号からセクタータイミングを抽出し、リード/ライトアナライザー15にリード/ライトのタイミング信号を供給する。
(3-2) 読み出し信号からトラック位置情報を抽出し、サーボコントローラ13に供給する。
(3-3) 磁気ヘッドの位置情報(位置ずれ情報)を、ハード磁気ディスクから各セクタ毎に読み出して各セクタ毎にPS位置信号として記録し、パソコン16に転送し、また、読み出した位置情報と、そのセクタの位置情報をパソコン16から読み出して比較する。
 HDDにおいて高トラック密度(単位:TPI (Track per Inch ))を実現するためには、狭トラック幅の磁気ヘッドを使わなければならない。一方、狭トラック幅で書かれたデータを読み出すためには、磁気ヘッドの高精度な位置決めが必要となる。近年の磁気ヘッドは、独立したリードヘッドとライトヘッドで構成されているので、磁気ヘッドの特性を測定する場合は通常、被測定磁気ヘッド自身を用いてデータを書き込み(セルフライティング)、その後その信号をその磁気ヘッドで読み出して解析する方法が採用されている。一般に、設計上の理由あるいは製造工程で発生する機械的、組み立て誤差によりリードヘッドとライトヘッドの位置ずれが発生している。
 本発明の実施形態は、このような独立したリードヘッドおよびライトヘッドを備えた磁気ヘッドのの位置ずれ、および読み書き特性の精密測定に適した試験方法である。
 そして本実施形態のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法は、従来のスピンスタンドの機械的精度より高精度のトラックプロファイル試験などの測定、試験を可能にするものである。その特徴は、
(a) PS‘位置情報に基づく磁気ヘッド121のトラック追従制御(トラックフォロワーまたはトレース)は行わず、
(b) ハード磁気ディスク111上に磁気ヘッド121で書き込む時または読み出す時の各時点でのPS‘位置情報と記憶したPS位置情報に基づいて、所定のPS’位置情報が得られた時だけ、書き込みまたは読み出し処理を実行すること、
にある。
 なお本発明は、磁気ヘッドのトラック追従制御をしながら、上記(b)の処理を実行することも可能である。
 以下、本発明のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法について、図1、2に示した試験システムにより、図6に示したオーバーライト試験を実施した実施形態を参照して説明する。図6は、図4と同様に、円弧状のトラックを直線状に延ばし、磁気ヘッドのトレース軌跡を模式的に示した図である。なお、セクタ番号1〜Nまでを図示してある。この実施の形態では、スピンスタンド11を含め、全体の動作、処理をパーソナルコンピュータ16によって制御する。
 「移動段階」
 試験を開始する際に、アクチュエータ119を駆動して、サスペンション114の先端部に装着された磁気ヘッド121を、ハード磁気ディスク111に予めフォーマットされている目標のトラックまで移動させる。なお、ハード磁気ディスク111は、予め所定回転速度で回転する定速回転状態にある。
 「消去段階」
 そうして通常は、磁気ヘッド121により、目標トラックを含む所定範囲内の全てのまたは選択されたセクタのデータ領域を消去する。
 「書き込み段階」
 先ず、磁気ヘッド121によりハード磁気ディスク111のトラックの各セクタのデータ領域に所定の信号を書き込む処理を、各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を読み出して読み出した位置情報およびそのセクタ情報をPSメモリ26に記憶し、パーソナルコンピュータ16に転送するとともに、そのセクタのデータ領域に書き込む書き込み段階を実行する(図6(A))。
 この書き込み段階により所定の信号が書き込まれたハード磁気ディスク111上の書き込み信号領域の輪郭を、符号LFWを付して示した。
 本実施形態のオーバーライト試験における所定の信号は、書き込み易くかつ消去し難い低周波信号LFとする。
 1本のトラック一周分の書き込みが終了したら次の第1読み出し段階に進む。なお、この書き込み処理は、磁気ディスク111が1回転する間だけ、または複数回回転する間繰り返してもよい。
 「第1読み出し段階」
 第1読み出し段階では、磁気ヘッド121により前記トラックの各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、前記読み出した位置情報と、そのセクタに対応する、前記PSメモリ26に記憶した対応するセクタの位置情報とが一致またはその差が許容範囲内のときに、該セクタのデータ領域の信号を読み出して、そのセクタデータとしてPSメモリ26に記憶し、パーソナルコンピュータ16に転送して記憶する処理を、磁気ディスク111が1回、または複数回、例えば数回または数十回回転する間繰り返す。これが第1読み出し段階である。
 つまり第1読み出し段階では、磁気ヘッド121の位置がが書き込み位置と一致したときのみ、そのセクタのデータ領域から信号を読み出し、記憶するのである。ここで記憶するセクタの信号は、強度に関するデータとする。
 この各セクタの読み出し信号の強度を解析することにより、磁気ヘッド121のライトヘッドとリードヘッドの特性を測定することができる。
 この第1読み出し段階は、1トラックの全てのセクタのデータ領域のデータを読み出すまで繰り返す必要はないが、多数読み出した方が精度の高い測定結果が得られる。この第1読み出し段階で読み出し、記憶したセクタを、次の上書き段階(消去段階)で使用する。なお、図示実施例では、図示の全てのセクタについてデータを読み出せたものとする。
 「上書き段階」
 上書き段階では、磁気ヘッド121により前記トラックの各セクタのデータ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報と、そのセクタ情報に対応する前記記憶した位置情報とを比較し、これらが一致またはその差が許容範囲内のときにそのセクタのデータ領域に他の信号を書き込む処理を、ハード磁気ディスク111が1回転または複数回回転する間繰り返す。複数回繰り返せば、1回目では磁気ヘッド121の位置がずれていても、複数回転する間繰り返すことにより、磁気ヘッド121の位置が合致するセクタが増加する。図6(B)には、書き込み段階で書き込まれた輪郭LFWの上に、この上書き段階で磁気ヘッド121が通過した軌跡(輪郭)を符号HFOWを付して示してある。
 この上書き段階における他の信号は、低周波信号LFよりも高い周波数の高周波信号LFとする。
 図6(B)に示した実施例では、3個のセクタナンバ6、7、8において磁気ヘッド121の位置が第一の書き込み時の位置と一致し、上書きされていることを示している。
 このように上書きされたセクタナンバ6〜8のデータ領域から、次の第2読み出し段階で信号を読み出す。
 「第2読み出し段階」
 第2読み出し段階では、磁気ヘッド121により前記トラックの上書きした各セクタのデータ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報と、そのセクタ情報に対応する前記記憶した位置情報とを比較し、これらが一致またはその差が許容範囲内のときに、そのセクタのデータ領域の信号を読み出す。
 読み出した信号は、パーソナルコンピュータ16に転送され、記憶される。この記憶した信号の強度に基づいて、上書き特性が分析される。
 ここで読み出した信号には、書き込み段階で書き込んだ低周波信号LFと、上書き段階で書き込んだ高周波信号HFとが混在するが、低周波信号LFを抽出して、抽出した低周波信号LFと第1読み出し段階で読み出した原低周波信号LFの強度を比較する。
 このように本実施形態の試験方法は、磁気ヘッド121のトラック追従制御をせず、磁気ヘッドが所定の半径方向位置にあるときだけ読み書き処理を実行するので、ハード磁気ディスクの精度、磁気ヘッドの追従精度を超えた高精度の測定試験が可能になる。
 この実施形態では、磁気ヘッド121により書き込み、読み出ししたときの位置情報PSを記憶し、書き込み処理の時の位置と一致または許容範囲内のときにその後の読み下記処理を実行したが、他の実施形態では、書き込み、読み出しするときの位置情報を予め設定しておいて、設定した位置情報が得られたセクタのみ書き込み、読み出しする。この他の構成によれば、読み書きの際に位置情報PSを記憶しなくてもよい。この場合、前記書き込み段階では、ハード磁気ディスク111が複数回回転する間、書き込み処理を繰り返すことにより、多数のセクタについて書き込みが可能になる。さらに、ハード磁気ディスク111が1回転または複数回回転する毎に、磁気ヘッド121を半径方向に所定ステップ単位で移動させると、より多数のセクタについて書き込むことが可能になる。
 次に、本発明の試験方法を利用して、サイドイレース処理を実行し、マイクロトラックプロファイルとよばれる、より幅狭のトラック形成をすることができる。その一例を、図7を参照して説明する。
 先ず、オーバーライト試験で実施した書き込み処理等により、1トラックに書き込み処理を実行する。つまり、磁気ヘッド121を所定半径位置まで移動させて、磁気ヘッド121により読み出した位置情報を記憶しながらそのセクタのデータ領域に書き込み処理を実行するか、読み出した位置情報が基準値または所定範囲内であったセクタの、そのセクタのデータ領域に書き込み処理を実行する。このデータ領域の輪郭を、図7の(A)に符号LFWを付して示した。この図は、データ領域を直線上に延ばして図の上下方向に配置したもので、図の左側が外周、右側が内周に相当する。
 次に、このデータ領域に書き込んだときの半径方向書き込み位置を基準位置として、基準位置よりも所定値外周(図では左側)の複数位置、および所定値内周(図では右側)の複数位置を設定して、各位置に磁気ヘッド121を移動し、読み出した位置情報が所定値または所定範囲内であったセクタについてのみ、そのセクタのデータ領域を消去する、サイドイレース処理を実行する。
 図示実施例では、先ず、図における最外周位置(a)において読み出した位置情報が所定値または所定範囲内であったセクタのみ、そのセクタのデータ領域に対して消去処理を実行する。その後、この最外周位置(a)よりも内周側の位置を設定してこの位置(b)に磁気ヘッド121を移動し、この位置(b)において読み出した位置情報が所定値または所定範囲内であったセクタのみ、そのセクタのデータ領域に対して消去処理を実行する。
 次に、磁気ヘッド121を図の最内周位置(c)に移動させて、その位置で読み出した位置情報が所定値または所定範囲内であったセクタのみ、そのセクタのデータ領域に対して消去処理を実行し、さらにこの最内周位置(c)よりも外周側の位置(d)を設定してその位置に磁気ヘッド121を移動し、この位置において読み出した位置情報が所定値または所定範囲内であったセクタのみ、そのデータ領域に対して消去処理を実行する。
 このように、データ領域に書き込んだときの磁気ヘッド121の位置を基準位置として、基準位置から最も離反した最外周位置および最内周位置から段階的に基準位置方向に移動しながら消去処理を繰り返すことにより、幅狭のマイクロトラック輪郭LFW0が形成される。
 図示実施例では、トラック輪郭LFWの外周および内周をそれぞれ、2段階に消去しているが、その段数、各段における移動幅は実施例に限定されない。
 また本発明のサイドレース処理の別の実施形態では、磁気ヘッドにより読み出した位置情報が所定位置情報と一致しまたは許容範囲内のときに書き込み処理を実行し、その後の消去処理は、この所定位置情報を基準として所定値外周側または内周側のときに消去処理を実行する構成にしてもよい。
 このサイドイレース処理により、トラックの外周側および内周側が消去され、幅狭のトラックを正確に形成できる。図7(B)には、このサイドイレース処理によって形成されたマイクロトラック輪郭LFW0のマイクロトラックプロファイルを示していて、横軸は半径方向、縦軸は出力を示している。また、破線は、トラック輪郭LFWのトラックプロファイルを示している。
 また、本発明の試験方法は、オーバーライト試験、トラックプロファイル試験や、狭小トラックの形成に使用できる。各試験においても、前記書き込み段階、第1読み出し段階、上書き段階、第2読み出し段階のいずれかと、さらに磁気ヘッドを半径方向に所定ピッチで移動する段階とを組み合わせることで容易に実現できる。
 さらに本発明の試験方法は、ビットエラーレート試験にも適用できる。このビットエラー試験では、前記移動段階および消去段階を経た後に次の段階を備える。ます、磁気ヘッド121により、前記目標トラックの各セクタのデータ領域に所定の符号化デジタル信号を書き込む処理を、データ面埋め込み位置情報を読み出して記憶しながら、磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返し(書き込み段階)、その後、磁気ヘッド121により前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域から前記符号化デジタル信号を読み出す処理を前記磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す(読み出し段階)。
 この読み出し段階では、全セクタまたは選択されたセクタについて前記読み出した位置情報を記憶しながら実行する。
 以上の実施の形態の説明では、1個の磁気ヘッドについての試験として説明したが、複数の磁気ヘッドが装着されるヘッドスタックアセンブリにも適用できる。この場合は複数のハード磁気ディスクを備え、各ハード磁気ディスクのデータ記録面および磁気ヘッド毎に以上の試験方法を実施する。また、図示実施形態では磁気ヘッド121の試験としたが、磁気ヘッドを基準磁気ヘッドに代えて、ハード磁気ディスクの試験に適用することも可能である。
本発明のハード磁気ディスクドライブ用の磁気ヘッド試験方法を適用する試験システムの実施の形態の概要をブロックで示す図である。 同試験システムのフォーマットコントローラの主要構成の一実施例をブロックで示す図である。 同試験システムのスピンスタンドの実施形態の概要を示す図である。 同ハード磁気ディスクのフォーマットの一例を示す図である。 同ハード磁気ディスクのセクタを読み出すタイミングチャートを示す図である。 本実施形態の試験方法による読み書き状態を、円弧状のトラックを直線状に延ばし、磁気ヘッドのトレース軌跡として模式的に示した図であり、(A)は書き込み時の軌跡を、(B)は読み出し時または上書き時の軌跡を示している。 本実施形態の試験方法によるサイドイレース処理を説明する図であって、(A)はトラックの輪郭を示し、(B)はマイクロトラックプロファイルを示している。
符号の説明
 11 スピンスタンド
 12 FEE
 12a プリアンプ
 12b 書き込みドライバ
 13 サーボコントローラ
 14 フォーマットコントローラ
 15 リード/ライトアナライザー
 16 パーソナルコンピュータ
 21 SSMサーチ回路
 22 SIDリード回路
 24 PSジェネレータ
 26 PSメモリ
 27 クロック・タイミングコントローラ
 111 ハード磁気ディスク
 114 サスペンション
 115 取り付け部材
 117 X-Yテーブル
 119 ピエゾアクチュエータ

Claims (10)

  1. トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、
     前記磁気ヘッドにより、前記目標トラックのセクタについて前記データ面埋め込み位置情報を読み出して該読み出した位置情報が所定値または所定範囲内であったセクタのデータ領域に所定の信号を書き込みまたは該セクタのデータ領域から信号を読み出す段階と、を含むことを特徴とするハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法。
  2. トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を読み出し、該読み出した位置情報を記憶するとともに該セクタのデータ領域に所定の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域の信号を読み出して記憶する処理を、前記磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第1読み出し段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域に他の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す上書き段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記上書きした各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域の信号を読み出す処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第2読み出し段階と、を含むことを特徴とするハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法。
  3. トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を読み出し、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のときに該セクタのデータ領域に所定の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のときに該セクタのデータ領域の信号を読み出して記憶する処理を、前記磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第1読み出し段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のときに該セクタのデータ領域に他の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す上書き段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記上書きした各セクタの前記データ面埋め込み位置情報を読み出しながら、該読み出した位置情報が所定値または許容範囲内のセクタのデータ領域の信号を読み出す処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す第2読み出し段階と、を含むことを特徴とするハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法。
  4. トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ領域に、所定の符号化デジタル信号を書き込む処理を、データ面埋め込み位置情報を読み出して記憶しながら、1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの位置情報と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域から前記符号化デジタル信号をデータエラー検出のために読み出す処理を前記磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す読み出し段階と、を含むことを特徴とするハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法。
  5. 前記読み出し段階では、全セクタまたは選択されたセクタについて前記読み出した位置情報を記憶しながら実行する請求項4記載のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法。
  6. 前記書き込み段階では低周波数で前記所定の信号を書き込み、前記上書き段階では高周波数で前記他の信号を上書きする請求項2または3記載のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法。
  7. 前記書き込み段階の前に、該磁気ヘッドにより目標トラックを含む所定範囲内の全てのまたは選択されたセクタのデータ領域を消去する消去段階を含む請求項1から6のいずれか一項記載のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの試験方法。
  8. トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を有し、所定回転速度で定速回転しているハード磁気ディスクに対して近接浮上状態で保持される磁気ヘッドを、該ハード磁気ディスクの所定の目標トラックまで移動させる段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記目標トラックの各セクタ毎にデータ面埋め込み位置情報を読み出し、該読み出した位置情報を記憶するとともに該セクタのデータ領域に所定の信号を書き込む処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す書き込み段階と、
     前記磁気ヘッドを、前記記憶した位置情報を基準位置として該基準位置よりも所定量半径方向外周位位置または内周位置に移動する移動段階と、
     前記磁気ヘッドにより前記各セクタから前記データ面埋め込み位置情報を読み出して、該読み出した位置情報が前記記憶した対応するセクタの基準位置より所定量半径方向外周位置または内周位置と一致する場合または許容範囲内の差の場合に該セクタのデータ領域を消去する処理を、前記ハード磁気ディスクが1回転または複数回回転する間繰り返す消去段階と、を含むことを特徴とするハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの書き込み/消去方法。
  9. 前記移動段階および消去段階において、前記外周側の位置よび内周側の位置はそれぞれ異なる複数の位置が設定されていて、各設定された前記外周側および内周側の位置について、最外周側の位置および最内周側の位置から逐次基準位置に近づく位置について前記移動段階および消去段階を繰り返す請求項8記載のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの書き込み/消去方法。
  10. 前記書き込み段階の前に、該磁気ヘッドにより目標トラックを含む所定範囲内の全てのまたは選択されたセクタのデータ領域を消去する消去段階を含む請求項8または9記載のハード磁気ディスクまたは磁気ヘッドの書き込み/消去方法。

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