JP2001010481A - 倍力装置 - Google Patents

倍力装置

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JP2001010481A JP2000099477A JP2000099477A JP2001010481A JP 2001010481 A JP2001010481 A JP 2001010481A JP 2000099477 A JP2000099477 A JP 2000099477A JP 2000099477 A JP2000099477 A JP 2000099477A JP 2001010481 A JP2001010481 A JP 2001010481A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易な構成で、ソレノイド機構の作動によっ
てもその出力の大きさを広範囲にわたって調整できる倍
力装置を提供する。 【解決手段】 ソレノイド39への通電によりアーマチ
ュア13が戻しバネに抗して図1右方向に移動し、通路
T3を通して定圧室5に連通する空間部80が形成され
る。アーマチュア13に作用する電磁力が所定値以上に
なると、筒部材31を介して弁体28の先端部が図1右
方に移動して大気弁34が開弁し、変圧室6に大気が導
入され、アーマチュア13は定圧室5との差圧力により
図1左方向に押し戻される。そして、ソレノイド39の
電流の大きさに比例した大きさのブースタ出力が得ら
れ、従来技術で必要とされたセンサを設けなくて済む
分、構成が簡易になり、かつ装置を低廉化できる。電流
を変えることによりブースタ出力を広範囲にわたって調
整できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大気弁または真空
弁を電磁的に作動して自動的に出力を増減可能な制御型
の倍力装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種倍力装置の一例として、特
表平7−503214号に示すように、バルブボディ内
にソレノイド機構を内蔵し、ソレノイド機構のソレノイ
ドに通電してその可動子を移動させ、この可動子の移動
によってブレーキペダルに連動する入力ロッドの変位に
基づく作動とは別に、弁機構(大気弁あるいは真空弁)
を開弁するようにしたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うなソレノイド機構を有する倍力装置では、ブレーキペ
ダルに連動する入力ロッドによって弁機構を作動し倍力
装置を作動させる場合の出力と同様に、ソレノイド機構
の作動によってもその出力の大きさを広範囲にわたって
調整できることが望まれている。
【0004】しかしながら、上述した従来技術では、ソ
レノイド機構はソレノイドに供給される電流の大きさに
よって弁機構の開弁量を制御できるだけで、ソレノイド
機構に流す電流の大きさと倍力装置の出力の大きさ状態
との間には対応関係(比例関係)が無い。そのため、ソ
レノイド機構の作動によってブースタの出力を所望の大
きさに制御するためには、例えばマスタシリンダから出
力されるブレーキ液の圧力を検出するマスタシリンダ圧
力センサの出力信号のように、ブースタの出力に相当す
る信号をフィードバックしてソレノイド機構の作動を制
御する必要があった。そのために、上記マスタシリンダ
圧力センサのようなブースタの出力に相当する信号を出
力するセンサ等を新たに設けなければならないため、シ
ステム全体のコストが高くなる問題点があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、簡易な構成で、ソレノイド機構の作動によってもそ
の出力の大きさを広範囲にわたって調整できる倍力装置
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ハウジング内をパワーピストンにより定圧室と変圧室と
に画成し、該パワーピストンに支持されたバルブボディ
内には、ブレーキペダルに連動する入力ロッドに連結さ
れたプランジャの移動により前記変圧室への作動流体の
供給を制御する弁機構を設け、該弁機構の作動に基づく
前記変圧室と前記定圧室との間に発生した差圧によって
前記パワーピストンに生じた推力を出力する倍力装置で
あって、前記バルブボデー内に摺動可能に設けられて、
一端が前記入力ロッドの作動とは別に前記弁機構を作動
させる可動子を有する電磁付勢手段を備え、前記可動子
の一端に前記変圧室内の圧力を、該可動子の他端に前記
定圧室内の圧力をそれぞれ作用させるようにしたことを
特徴とする。
【0007】請求項2記載の発明は、ハウジング内をパ
ワーピストンにより定圧室と変圧室とに画成し、該パワ
ーピストンに支持されたバルブボディ内には、ブレーキ
ペダルに連動する入力ロッドに連結されたプランジャの
移動により前記変圧室への作動流体の供給を制御する弁
機構を設け、該弁機構の作動に基づく前記変圧室と前記
定圧室との間に発生した差圧によって前記パワーピスト
ンに生じた推力をリアクションディスクを介して出力ロ
ッドに伝達する倍力装置であって、前記バルブボデー内
に摺動可能に設けられ、前記入力ロッドの作動とは別に
前記弁機構を作動させる可動子を有する電磁付勢手段を
備え、さらに前記リアクションディスクからの反力の一
部を前記可動子に伝達する反力伝達部材を備えたことを
特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
の倍力装置を図1及び図2に基づいて説明する。図1及
び図2において、倍力装置1は、フロントシェル2及び
リアシェル3からなるハウジング4と、ハウジング4内
に設けられてハウジング4内を定圧室5及び変圧室6に
画成する、ダイアフラム7を備えたパワーピストン8
と、パワーピストン8に形成された孔(符号省略)に気
密的に嵌合されパワーピストン8に支持された略筒状の
バルブボディ9と、ブレーキペダル(図示省略)に連動
する入力ロッド10に連結されバルブボディ9内に配置
されたプランジャ11と、バルブボディ9内に配置され
てバルブボディ9に対するプランジャ11の相対移動に
より前記変圧室6への作動流体の供給を制御する弁機構
12と、バルブボディ9内に配置されアーマチュア13
(可動子)により弁機構12をブレーキペダルに連動す
る入力ロッドの変位に基づく作動とは別に作動させるソ
レノイド機構14(電磁付勢手段)と、から大略構成さ
れている。本装置はリアシェル3に植設されたスタッド
ボルト16を介して図示しない車体に取り付けられる。
また、本装置には、フロントシェル2に植設されたスタ
ッドボルト17を介して図示しないマスタシリンダが取
り付けられる。
【0009】バルブボディ9は、パワーピストン8に気
密的に嵌合されるバルブボディ大径筒部18と、このバ
ルブボディ大径筒部18に連接されリアシェル3に気密
的かつ摺動可能に挿通してリアシェル3の後方に延ばさ
れた延長筒部19とからなっており、このバルブボディ
9とフロントシェル2との間に介装されたバネ(バルブ
ボディ戻しバネ)20により、図1右方向に付勢されて
いる。
【0010】延長筒部19の開口部19aとリアシェル
3の筒状の開口部3aとの間には、有底筒状の可撓性部
材からなるブーツ状のカバー21が保持されている。カ
バー21は、筒状をなし先端部がリアシェル3の筒状の
開口部3aに気密的に保持されたカバー本体22と、カ
バー本体22に連接されたカバー底部23とからなって
いる。カバー底部23は、その周縁部が延長筒部19の
開口部19aに気密的に保持され、中央部には入力ロッ
ド10を挿通し、かつ周縁部と中央部との間の部分には
大気(作動流体)連通用の孔(符号省略)を形成してい
る。延長筒部19におけるバルブボディ大径筒部18側
の部分(以下、延長筒部厚肉部という。)24は、開口
側部分(延長筒部開口側部分という)25及びバルブボ
ディ大径筒部18の内部空間に比して内径寸法が小さく
なって(即ち、厚肉に形成されて)いる。延長筒部開口
側部分25内にはサイレンサ機能及び空気浄化機能を有
するフィルタ26が収納されており、フィルタ26を介
して大気がバルブボディ9の内部に導入されるようにな
っている。
【0011】延長筒部厚肉部24には、一端側がバルブ
ボディ大径筒部18内を介して定圧室5に連通し、他端
側が延長筒部開口側部分25に開口する軸方向に延びる
通路T1及び一端側が変圧室6に開口し、他端側が厚肉
部分の内側に開口する径方向に延びる通路T2が形成さ
れている。定圧室5は、接続管27を介して図示しない
エンジンの吸気装置等の負圧源に接続されており、常時
負圧になっている。
【0012】延長筒部19内の前記通路T1の開口部分
の近傍には、弾性変形可能な弁体28の基端部が押え部
材29により固定されている。弁体28の先端部と入力
ロッド10との間には弁付勢バネ30が介装されてお
り、弁体28の先端部を、後述する筒部材31(真空弁
32の弁座)及びプランジャ11のフランジ33(プラ
ンジャフランジ33、大気弁の弁座)に当接するように
図1左方向に付勢しており、筒部材31(真空弁32の
弁座)に当接することにより通路T1を閉じ(真空弁3
2を閉弁し)、プランジャフランジ33(大気弁の弁
座)に当接することにより、通路T2を通しての大気と
変圧室6との連通を遮断する(大気弁を閉弁する)るよ
うにしている。この弁体28及び筒部材31(弁座)に
より前記真空弁32が構成され、この弁体28及びプラ
ンジャフランジ33により大気弁34が構成されてい
る。本実施の形態では真空弁32及び大気弁34から前
記弁機構12を構成している。
【0013】また、押え部材29と入力ロッド10との
間には入力ロッド戻しバネ35が介装されていて入力ロ
ッド10を後方に付勢するようにしている。前記入力ロ
ッド10はブレーキペダル(図示省略)に連動するもの
になっており、かつ先端側が延長筒部19内に挿入され
ている。この入力ロッド10の先端部には、該入力ロッ
ド10に連動する軸状の前記プランジャ11が連結され
ている。
【0014】前記ソレノイド機構14は、フロントシェ
ル2に設けたコネクタ部36に気密的に接合されるプラ
グ37用の引き出し線38を接続したソレノイド39
と、ソレノイド39を保持する磁性材料からなるソレノ
イド保持具40と、前記ソレノイド39への通電により
ソレノイド39の電磁力により作動されて図1右方向に
変位する略筒状の前記アーマチュア13(可動子)と、
から大略構成されている。アーマチュア13は所定の外
径、内径寸法のアーマチュア本体41と、アーマチュア
本体41に比して外径寸法が小さく内径寸法が同等でア
ーマチュア本体41に連接したアーマチュア小径部42
とからなっている。アーマチュア小径部42の端部には
略筒状の筒部材31が一体に接合されている。
【0015】ソレノイド保持具40は、外筒(保持具外
筒)43及び保持具外筒43に比して短い高さ寸法の内
筒(保持具内筒)44からなり、保持具外筒43及び保
持具内筒44の一端側が底板(保持具底板)45により
閉塞され保持具外筒43及び保持具内筒44の間に前記
ソレノイド39を配置する二重筒状部46と、二重筒状
部46の閉塞側部分から延設された筒状の延長部(保持
具延長部)47と、からなっている。保持具内筒44
は、先端側から基端側にかけて内径が大、中、小と段階
的に小さくなる、第1、第2、第3保持具内筒部44
a,44b,44cからなっている。第1保持具内筒部
44aの内径はアーマチュア本体41の外径に比して僅
かに大きくなっている。第2保持具内筒部44bの内径
はアーマチュア小径部42の外径に比して僅かに大きく
なっている。
【0016】ソレノイド保持具40は、保持具外筒43
をバルブボディ大径筒部18内に配置し、保持具底板4
5を、バルブボディ9の内部におけるバルブボディ大径
筒部18と延長筒部厚肉部24との間の段差部48に対
面させ、保持具延長部47を延長筒部厚肉部24内に挿
入してバルブボディ9内に配置されている。そして、バ
ルブボディ9の延長筒部厚肉部24に挿通するキー部材
49を、保持具延長部47の外周部に形成された溝(符
号省略)に嵌合することにより、ソレノイド保持具40
はバルブボディ9に固定されている。
【0017】また、ソレノイド保持具40の二重筒状部
46の開口部には、略筒状の出力ロッド嵌合部材50が
結合されており、先端側が前記図示しないマスタシリン
ダのピストンに接続される出力ロッド51の基端部に形
成した筒状部(出力ロッド筒状部)52を嵌合し、前記
バルブボディ戻しバネ20のバネ受けを兼ねる押え板と
共に出力ロッド51を開口部内で軸方向に移動可能に保
持するようにしている。出力ロッド嵌合部材50は、出
力ロッド筒状部52が移動可能に嵌合される出力ロッド
嵌合部材本体54と、出力ロッド嵌合部材本体54に連
接しこの出力ロッド嵌合部材本体54に比して内径が小
さく、かつ、前記第1保持具内筒部44aと同等内径の
筒状の出力ロッド嵌合部材底部55と、出力ロッド嵌合
部材底部55に径方向外方に突出形成されたフランジ
(出力ロッド嵌合部材フランジ)56と、出力ロッド嵌
合部材底部55の内径側に連接し、内径及び外径が前記
第1保持具内筒部44aと同等寸法の筒状の突出部(出
力ロッド嵌合部材突出部)57と、からなっている。出
力ロッド嵌合部材突出部57と第1保持具内筒部44a
との間には、非磁性の環状部材58が介装されている。
環状部材58とアーマチュア本体41との間にはシール
部材59が介装されている。
【0018】出力ロッド嵌合部材50には、略筒状の中
間部材60が嵌合して保持されている。中間部材60
は、出力ロッド嵌合部材底部55に嵌合される中間部材
本体61と、中間部材本体61の一端側(図1左側)に
径方向外方に突出して形成され、出力ロッド嵌合部材本
体54の内径に比して外径が小さい(出力ロッド筒状部
52の内径に比して外径が僅かに小さい)フランジ(中
間部材フランジ)62と、中間部材本体61の他端側
(図1右側)に延設されアーマチュア13に挿通してこ
のアーマチュア13を摺動案内する延長部(中間部材延
長部)63とからなっている。中間部材60に形成され
た孔は、中間部材延長部63及び出力ロッド嵌合部材本
体54に形成されプランジャ軸部64が挿通される軸部
挿通孔65と、中間部材フランジ62及び中間部材本体
61に形成され軸部挿通孔65に比して大径で軸部挿通
孔65に連通し、プランジャ軸部64の先端部に一体的
に形成された軸部挿通孔65よりも大径の円板部66が
配置される円板収納孔67と、からなっている。そし
て、円板収納孔67の深さと円板部66の厚さとの関係
は、後述のジャンプイン時の出力発生のために、円板収
納孔67の深さは円板部66の厚さよりも大きくなって
おり、また、円板収納孔67と軸部挿通孔65と円板部
66との径の大きさの関係は、後述の自動ブレーキ時
に、バルブボディ9がプランジャ11及び入力ロッド1
0に先行して前進する場合に、円板収納孔67と軸部挿
通孔65との間に形成される段部が円板部66に当接す
ることにより、バルブボディ9に追従してプランジャ1
1及び入力ロッド10も前進し、入力ロッド10には後
述する出力ロッド51からの反力が伝達されるような関
係になっている。出力ロッド筒状部52の底部と中間部
材60との間には、ゴム等の弾性体からなるリアクショ
ンディスク68が配置されている。また、中間部材延長
部63とアーマチュア13との間にはシール部材69が
介装されている。
【0019】なお、図1に示す初期状態(入力ロッド1
0が押圧されておらず、ソレノイド39が通電されてお
らず、かつ定圧室5と変圧室6とが一定圧(負圧)の状
態)で、中間部材60の中間部材本体61の他端側(図
1右側)にはアーマチュア本体41が当接し、アーマチ
ュア本体41と第2保持具内筒部44bとの間、及びア
ーマチュア13と第3保持具内筒部44cとの間には、
空間部(可動子作動力補助機構)70,71が形成され
ており、この空間部70,71は変圧室6に連通したも
のになっており、空間部70,71は常時変圧室6と同
圧に保たれるようになっている。
【0020】前記アーマチュア13に保持される筒部材
31は、第3保持具内筒部44cに挿通しアーマチュア
13と同等内径の筒部材小径筒部72と、筒部材小径筒
部72に段差(符号省略)をもって連接し、保持具延長
部47の内径に比して僅かに小さい外径寸法の筒部材中
径筒部73と、筒部材中径筒部73に連接されて延長筒
部厚肉部24にシール部材74を介して摺動する筒部材
大径筒部75と、筒部材大径筒部75に軸方向に延設さ
れた環状の弁座部76(筒部材31の弁座部76、真空
弁32の弁座)と、から構成されている。
【0021】前記プランジャ11は、前記中間部材60
の軸部挿通孔65に挿通される軸部64(前記プランジ
ャ軸部64)と、プランジャ軸部64に連接されこのプ
ランジャ軸部64に比して大径で、入力ロッド10の先
端部が嵌合される穴(符号省略)が形成されたプランジ
ャ基端部77と、プランジャ基端部77の端部側に径方
向外方に突出形成されたフランジ(前記プランジャフラ
ンジ33。大気弁34の弁座を構成する。)とからなっ
ている。プランジャ基端部77の外周部に環状の溝(符
号省略)が形成されており、この溝に前記通路T2に挿
通されたキー部材78が嵌合されてハウジング4内にお
けるバルブボディ9の後退変位、及びバルブボディ9に
対するプランジャ11の軸方向の相対的な後退変位を規
制するようにし、図1に示す初期状態を設定している。
プランジャ基端部77と筒部材31との間には戻しバネ
(アーマチュア13(筒部材31)戻し用バネ)79が
介装されており、軸方向に関してプランジャ基端部77
と筒部材31(ひいてはアーマチュア13)とを離間す
る方向に付勢している。
【0022】前記出力ロッド嵌合部材底部55には、内
径側に及び外径側(定圧室5)に開口する通路T3が形
成されている。通路T3の内径側の開口部は、初期状態
(図1)における中間部材60の中間部材本体61とア
ーマチュア本体41との当接部分に形成されており、ア
ーマチュア13が図1右方向へ変位した際に中間部材本
体61とアーマチュア13との間に形成される空間部8
0が通路T3を介して定圧室5に連通するようになって
いる。
【0023】上述したように構成した倍力装置1の作用
を、以下に説明する。この倍力装置1は、図1(図2)
に示す初期状態で、定圧室5、変圧室6は一定圧(負
圧)となっており、かつ大気弁34、真空弁32は閉じ
られている。この状態でブレーキペダルが踏み込まれ入
力ロッド10が押されると、プランジャ11が図1左方
向に変位して、プランジャフランジ33が弁体28から
離間して大気弁34が開弁し、大気が通路T2を通って
変圧室6に流入して変圧室6と定圧室5との間に差圧が
生じる。これによりパワーピストン8ひいてはバルブボ
ディ9が前進して出力ロッド51に推力が発生し制動作
用が開始される。この制動初期状態では、大気弁34が
開弁されて、変圧室6と定圧室5との間に生ずる差圧を
パワーピストン8ひいてはバルブボディ9が受けてバル
ブボディ9ひいては出力ロッド51に大きな推力が発生
するので、十分な初期制動力(ジャンプイン量)を得る
ことができる。
【0024】このジャンプイン後は出力ロッド51から
の出力反力がリアクションディスク68を介して入力ロ
ッド10に伝達される。この際、出力ロッド51から入
力ロッド10に伝達される出力反力値は、出力ロッド5
1からの反力値に倍力比(リアクションディスク68の
面積とプランジャ11の受圧面積の比で定まる)を掛け
た値になる。この際、出力ロッド51からの反力の一部
はリアクションディスク68を介してブレーキペダル側
に伝達され、ペダル踏力感覚が得られるようになってい
る。そして、この大気弁34の開弁に基づく変圧室6と
定圧室5との間に生じた差圧力によって、バルブボディ
9が前進することによって生じる出力ロッド51からの
反力の大きさが、ブレーキペダルに加わる踏力の大きさ
と等しくなると、大気弁34は閉弁状態となる。また、
この状態から、ブレーキペダルに加わる踏力の大きさを
増減し、前記差圧力に基づく反力の大きさとブレーキペ
ダルに加わる踏力の大きさとの間に不均衡が生じた場合
には、大気弁34が再び開弁し、または真空弁32が大
気弁33に代わり開弁することによって、前記差圧力に
基づく反力の大きさがブレーキペダルに加わる踏力の大
きさに等しくなるように、耐圧室5との間に生じた差圧
力が調整される。したがって、ソレノイド39に通電し
ない状態では、ブレーキペダルに加わる踏力の大きさが
所定の倍力比で倍力され、倍力装置1は通常の倍力装置
として作動するようになっている。
【0025】これに対し、ソレノイド39に通電する自
動ブレーキ時には、ソレノイド39の通電電流の大きさ
によって、まず、アーマチュア13が戻しバネ(可動子
用戻しバネ)79のバネ力に抗して図1右方向に移動す
る。アーマチュア13が図1右方向に移動しだすことに
伴い、アーマチュア13の図1左方には空間部80が形
成され、空間部80は通路T3を通して定圧室5と連通
して定圧状態とされる。さらに、電流を増加して、アー
マチュア13に作用する電磁力が、アーマチュア戻し用
バネ79のバネ力、弁付勢バネ30のバネ力、及びアー
マチュア13に作用する空間部80と空間部70,71
との間の差圧力(前記初期状態では、定圧室5及び変圧
室6とも低圧状態のため差圧力は無し)との合計値を超
えると、筒部材31を介して弁体28の先端部が図1右
方に移動して大気弁34が開弁し、変圧室6に大気が導
入される。これにより、変圧室6と定圧室5との間には
差圧が生じ、バルブボディ9が前進して出力ロッド51
に推力が発生し制動作用が開始される。
【0026】また、これに伴い、変圧室6に大気が導入
されると、空間部70,71には変圧室6内の圧力が導
入されるため、空間部80と空間部70,71との間に
は図1左方へアーマチュア13を戻す方向、すなわちア
ーマチュア13に作用する電磁力の向きと逆方向の差圧
力が発生するようになる。この結果、アーマチュア13
に作用する電磁力が一定とされている場合には、アーマ
チュア13はこの差圧力によって図1左方へ押し戻さ
れ、アーマチュア13に作用する電磁力がアーマチュア
13に作用する空間部80と空間部70,71との間の
差圧力に等しくなった(均衡するようになった)状態
で、アーマチュア13は図1左方への移動を停止し、大
気弁34は閉弁状態となる。また、この状態から、ソレ
ノイド39に流す電流の大きさを増減し、前記アーマチ
ュア13に作用する差圧力とソレノイド39に発生する
電磁力の大きさとの間に再び不均衡が生じた場合には、
アーマチュア13が差圧力と電磁力とを均衡させるよう
に再び移動することによって、定圧室34が再び開弁
し、または真空弁32が大気弁34に代わり開弁するこ
とによって、定圧室5の圧力がソレノイド39に流す電
流の大きさに応じて調整される。しかして、ソレノイド
39に加えた電流に比例して定圧室5と変圧室6の間の
差圧、すなわちソレノイド39に加えた電流の大きさに
比例したブースタ出力が得られる。このように、ブース
タの出力を所望の大きさに制御する上で従来技術で必要
とされたマスタシリンダ圧力センサ等のセンサを設ける
ことなく、ソレノイド39に加えた電流に比例したブー
スタ出力が得られることにより、センサ等を新たに設け
なくて済む分、構成が簡易になり、かつ装置の低廉化を
図ることができる。また、ソレノイド39に加えた電流
に比例したブースタ出力が得られるので、ソレノイド3
9に加える電流を広範囲に変えることにより広範囲にわ
たってブースタ出力を調整できることになる。
【0027】次に、本発明の第2の実施の形態を図3及
び図4に基づいて説明する。この倍力装置1は、前記第
1の実施の形態に比して、次のようなことが主に異なっ
たものになっている。 (1)真空弁32の弁座を筒部材31の弁座部76に代
えて、通路T1の他端側の開口部の端部81としたこ
と。 (2)アーマチュア13の端部に大気弁用筒体82を設
け、大気弁34の弁座をプランジャフランジ33に代え
て前記大気弁用筒体82としたこと。 (3)プランジャ11には大気弁用筒体82と摺動する
シール部材83を設けたこと。 (4)中間部材60及び通路T3を廃止したこと。 (5)出力ロッド嵌合部材50を前記中間部材60の中
間部材本体61及び中間部材フランジ62を略備えた構
造とし、出力ロッド嵌合部材50にリアクションディス
ク68側、アーマチュア13側に開口する孔(符号省
略)を形成し、この孔にロッド(反力ロッド…反力伝達
部材)84を挿入してリアクションディスク68の反力
の一部(リアクションディスク68の反力の所定分の一
の反力)がアーマチュア13に伝達されるようにしたこ
と。 (6)第1の実施の形態ではソレノイド39の通電によ
りアーマチュア13を図1右方向(リア側)に変位させ
て大気弁34を開弁するようにしているが、これに代え
て、アーマチュア13を図4左方向(フロント側)に変
位させて大気弁34を開弁するようにしたこと。 (7)出力ロッド嵌合部材50とアーマチュア13との
間にバネ(アーマチュア付勢バネ)85を介装し、両者
を離間させる方向に付勢するようにしたこと。 (8)プランジャ11を、入力ロッド10に結合される
プランジャ本体86と、プランジャ本体86に結合され
かつアーマチュア13に挿通されるプランジャ軸体87
と、から構成し、プランジャ軸体87のプランジャ本体
86との結合部分に径方向外方に延びるフランジ(プラ
ンジャ軸体フランジ)88を形成し、プランジャ軸体フ
ランジ88をアーマチュア13の内側の段差部89とプ
ランジャ本体86との間に介装し、プランジャ11の図
4左方向への移動にアーマチュア13が連動するように
構成したこと。
【0028】この第2の実施の形態の倍力装置1では、
ソレノイド39への通電電流の大きさによって、まず、
アーマチュア13がロッド(反力伝達ロッド)84を介
してリアクションディスク68を押圧して図3左方向に
移動する。アーマチュア13が図3左方向に所定量移動
すると、大気弁34が開弁し、変圧室6に大気が導入さ
れる。これにより、変圧室6と定圧室5との間には差圧
が生じ、パワーピストン8(バルブボディ9)に推力が
発生してバルブボディ9ひいては出力ロッド51が前進
して制動作用が開始される。また、これに伴い、変圧室
6に大気が導入されると、変圧室6と定圧室5との間に
生じた差圧に伴う前記パワーピストン8(バルブボディ
9)の推力に基づく前記反力が、アーマチュア13に作
用する電磁力の向き(図4左方向)と逆方向(図4右方
向)に、このアーマチュア13に作用し、アーマチュア
13は図4右方向に押し戻されることになる。
【0029】この結果、アーマチュア13に作用する電
磁力が一定とされている場合には、アーマチュア13は
前記反力によって図3右方へ押し戻され、アーマチュア
13に作用する電磁力がアーマチュア13に作用する前
記反力に等しくなった(均衡するようになった)状態
で、アーマチュア13は図3右方への移動を停止し、大
気弁34は閉弁状態となる。また、この状態から、ソレ
ノイド39に流す電流の大きさを増減し、前記アーマチ
ュア13に作用する前記反力とソレノイド39に発生す
る電磁力の大きさとの間に再び不均衡が生じた場合に
は、アーマチュア13が前記反力と電磁力とを均衡させ
るように再び移動することによって、大気弁34が再び
開弁し、または真空弁32が大気弁34に代わり開弁す
ることによって、定圧室5の圧力がソレノイド39に流
す電流の大きさに応じて調整される。しかして、ソレノ
イド39に加えた電流に比例して定圧室5と変圧室6の
間の差圧、すなわちソレノイド39に加えた電流の大き
さに比例したブースタ出力が得られる。
【0030】このように、ブースタの出力を所望の大き
さに制御する上で従来技術で必要とされたマスタシリン
ダ圧力センサ等のセンサを設けることなく、ソレノイド
39に加えた電流に比例したブースタ出力が得られるこ
とにより、センサ等を新たに設けなくて済む分、構成が
簡易になり、かつ装置の低廉化を図ることができる。ま
た、ソレノイド39に加えた電流に比例したブースタ出
力が得られるので、ソレノイド39に加える電流を広範
囲に変えることにより広範囲にわたってブースタ出力を
調整できることになる。
【0031】次に、本発明の第3の実施の形態を図5乃
至図6に基づいて説明する。本第3の実施の形態は、基
本的には上記第2の実施の形態と同様に、ソレノイド3
9の通電によりアーマチュア13をフロント側へ変位さ
せて大気弁34を開くようにしたものであるが、倍力装
置90の全体をタンデム型として構成した点、リアクシ
ョンディスク68からの反力の一部をアーマチュア13
に伝える反力ロッド84を省略した点で相違する。本第
3の実施の形態においてはまた、第1の実施の形態で用
いた中間部材60を出力ロッド嵌合部材50に嵌装し
て、この中間部材60内に前記プランジャ11と後述の
反力調整機構91とを配設すると共に、前記出力ロッド
嵌合部材50内に、前記リアクションディスク71から
反力を受けかつ前記中間部材60を抜け不能に押えるリ
ング部材92を配設している。アーマチュア13は、こ
の中間部材60に摺動可能に外嵌され、常時は前記バネ
85によりリア側へ付勢されている。アーマチュア13
はまた、常時はその中間部に設けた開口縁を前記プラン
ジャ11に取付けたキー部材78に衝合させてリア側へ
の移動端に位置決めされ、これによりプランジャ11の
フロント側への移動に追従するようになっている。
【0032】本第3の実施の形態においては、倍力装置
90の全体をタンデム型としたことにより、ハウジング
4内は、センターシェル93により前・後2室に分割さ
れ、この分割された前・後2室には、前記定圧室5と変
圧室6とを画成する、ダイアフラム7を備えたパワーピ
ストン8がそれぞれ配置されることになる。また、バル
ブボディ9には、前記真空弁32に通じる通路T1をリ
ア側の定圧室5に連通する半径方向通路T4と前記大気
弁34に通じる通路T2をフロント側の変圧室6に連通
する軸方向通路T5とが設けられている。
【0033】ここで、上記した反力調整機構91は、プ
ランジャ11側に配置されたハット形状のばね受け94
と、前記リング部材92に一部が挿入された反力受け9
5と、ばね受け94及び反力受け95の間に介装された
圧縮ばね96と、頭部をばね受け94内に位置させると
共に軸部が反力受け95に固定され、前記圧縮ばね96
に所定のセット荷重を与えるステム97とからなってお
り、ばね受け94と反力受け95との間には、常時は所
定の間隙S2 が確保されている。この反力調整機構91
は、2次的なジャンプイン出力を得るためのもので、通
常の制動時に出力反力が圧縮ばね96のセット荷重を超
えた際、該圧縮ばね96が縮んで前記間隙S2 が解消さ
れ、この間、2次的なジャンプイン出力が生じる。
【0034】本第3の実施の形態において、アーマチュ
ア13と一体の大気弁用筒体82は、図6によく示され
るように、プランジャ11にシール部材83を介して摺
接する部分が半径内方向に絞り込まれて縮径部82aと
される一方で、大気弁34を構成する環状弁座部98を
提供する後端部が半径外方向へ拡大する拡径部82bと
されている。すなわち、この大気弁用筒体82は、プラ
ンジャ11に対する摺動径D1が大気弁径D2よりも小
さくなるように形状変更されており、これにより該筒体
82には大気圧と変圧室6内の圧力(真空度)との差圧
力が作用するようになっている。
【0035】この第3の実施の形態の倍力装置90にお
いては、通常の制動時は、ブレーキペダルの踏込みに応
じて入力ロッド10とプランジャ11とがフロント側へ
移動することで、その動きがキー部材78を介してアー
マチュア13に伝えられ、大気弁34が開いて前・後の
変圧室6に大気が導入され、定圧室5との差圧により前
・後のパワーピストン8が推進して倍力作用が行われ
る。この時、出力反力の一部がリアクションディスク6
8から反力調整機構91を介してプランジャ11及び入
力ロッド10に伝達されるが、出力反力が反力調整機構
91の圧縮ばね96のセット荷重を超えて高まると、該
圧縮ばね96が縮んで2次的なジャンプイン出力が生
じ、より大きな倍力作用が行われるようになる。
【0036】一方、自動ブレーキとして使用する場合
は、ソレノイド39への通電によりアーマチュア13が
バネ85の付勢力に抗してフロント側へ移動し、大気弁
34が開いて、前・後の変圧室6に大気が導入され、定
圧室5との差圧により前・後のパワーピストン8が推進
して倍力作用が行われる。この時、アーマチュア13と
一体の大気弁用筒体82には、前記したようにプランジ
ャ11に対する摺動径D1と大気弁径D2との径差によ
り差圧力が作用しており、この差圧力は、アーマチュア
13をフロント側へ引込む方向(ソレノイド39に発生
する電磁力を援助する方向)へ作用している。しかし
て、この差圧力は、変圧室6内の真空度に比例し、一
方、変圧室6内の真空度は倍力装置90の出力に反比例
しており、したがって、前記差圧力は倍力装置90の出
力に比例して低下するようになる。すなわち、倍力装置
90の出力に比例して、アーマチュア13をリア側へ押
し戻す力(アーマチュア駆動反力)が増加することにな
り、この結果、アーマチュア13に作用するソレノイド
39の電磁力は、倍力装置90の出力に比例して減殺さ
れることになる。
【0037】これにより、アーマチュア13に作用する
電磁力が一定とされている場合には、上記アーマチュア
駆動反力によってアーマチュア13はリア側へ押し戻さ
れ、上記第2の実施の形態と同様にアーマチュア13に
作用する電磁力が上記アーマチュア駆動反力に等しくな
った(均衡するようになった)状態で、アーマチュア1
3はリア側への移動を停止し、大気弁34は閉弁状態と
なる。また、この状態から、ソレノイド39に流す電流
の大きさを増減し、前記アーマチュア13に作用する前
記反力とソレノイド39に発生する電磁力の大きさとの
間に再び不均衡が生じた場合には、アーマチュア13が
前記反力と電磁力とを均衡させるように再び移動するこ
とによって、大気弁34が再び開弁し、または真空弁3
2が大気弁34に代わり開弁することによって、定圧室
5の圧力がソレノイド39に流す電流の大きさに応じて
調整される。すなわち、ソレノイド39に加えた電流に
比例して定圧室5と変圧室6の間の差圧、すなわちソレ
ノイド39に加えた電流の大きさに比例したブースタ出
力が得られることになる。本第3の実施の形態によれ
ば、ソレノイド39に発生する電磁力を援助する方向へ
差圧力を作用させるようにしているので、ソレノイド3
9に流す電流は可及的に低減し、省エネルギーの面で有
利となる。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、電磁付勢手段が
入力ロッドの作動とは別に弁機構を作動する可動子を有
し、変圧室と定圧室との差圧が可動子に倍力装置の出力
に応じた力を作用させるので、電磁付勢手段に加えた電
流の大きさに対応した(例えば比例して)大きさの定圧
室及び変圧室の間の差圧ひいてはブースタ出力が得られ
る。このため、ブースタの出力を所望の大きさに制御す
る上で従来技術で必要とされたマスタシリンダ圧力セン
サ等のセンサを設けることなく、電磁付勢手段に加えた
電流に比例したブースタ出力が得られることにより、セ
ンサ等を新たに設けなくて済む分、構成が簡易になり、
かつ装置の低廉化を図ることができる。さらに、電磁付
勢手段に加えた電流の大きさに比例した大きさのブース
タ出力が得られるので、電磁付勢手段に加える電流を広
範囲に変えることにより広範囲にわたってブースタ出力
を調整できることになる。請求項2記載の発明は、電磁
付勢手段が入力ロッドの作動とは別に弁機構を作動する
可動子を有し、可動子の作動力にリアクションディスク
の反力の一部を作用させるので、電磁付勢手段に加えた
電流に対応した(例えば比例して)大きさの定圧室及び
変圧室の間の差圧ひいてはブースタ出力が得られる。こ
のため、ブースタの出力を所望の大きさに制御する上で
従来技術で必要とされたマスタシリンダ圧力センサ等の
センサを設けることなく、電磁付勢手段に加えた電流の
大きさに比例した大きさのブースタ出力が得られること
により、センサ等を新たに設けなくて済む分、構成が簡
易になり、かつ装置の低廉化を図ることができる。さら
に、電磁付勢手段に加えた電流の大きさに比例した大き
さのブースタ出力が得られるので、電磁付勢手段に加え
る電流を広範囲に変えることにより広範囲にわたってブ
ースタ出力を調整できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図(図2
の部分拡大図)である。
【図2】図1の倍力装置を示す断面図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の倍力装置を示す断
面図である。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態の倍力装置を示す断
面図である。
【図6】図5の部分拡大図である。
【符号の説明】
4 ハウジング 5 定圧室 6 変圧室 8 パワーピストン 9 バルブボディ 10 入力ロッド 11 プランジャ 12 弁機構 13 アーマチュア(可動子) 14 ソレノイド機構(電磁付勢手段) 70,71,80 空間部 82 大気用筒体 84 反力ロッド(反力伝達部材) T3 通路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小畑 卓也 山梨県中巨摩郡▲櫛▼形町吉田1000番地 トキコ株式会社山梨工場内 Fターム(参考) 3D048 BB21 BB35 CC26 CC27

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジング内をパワーピストンにより定
    圧室と変圧室とに画成し、該パワーピストンに支持され
    たバルブボディ内には、ブレーキペダルに連動する入力
    ロッドに連結されたプランジャの移動により前記変圧室
    への作動流体の供給を制御する弁機構を設け、該弁機構
    の作動に基づく前記変圧室と前記定圧室との間に発生し
    た差圧によって前記パワーピストンに生じた推力を出力
    する倍力装置であって、前記バルブボデー内に摺動可能
    に設けられて、一端が前記入力ロッドの作動とは別に前
    記弁機構を作動させる可動子を有する電磁付勢手段を備
    え、前記可動子の一端に前記変圧室内の圧力を、該可動
    子の他端に前記定圧室内の圧力をそれぞれ作用させるよ
    うにしたことを特徴とする倍力装置。
  2. 【請求項2】 ハウジング内をパワーピストンにより定
    圧室と変圧室とに画成し、該パワーピストンに支持され
    たバルブボディ内には、ブレーキペダルに連動する入力
    ロッドに連結されたプランジャの移動により前記変圧室
    への作動流体の供給を制御する弁機構を設け、該弁機構
    の作動に基づく前記変圧室と前記定圧室との間に発生し
    た差圧によって前記パワーピストンに生じた推力をリア
    クションディスクを介して出力ロッドに伝達する倍力装
    置であって、前記バルブボデー内に摺動可能に設けら
    れ、前記入力ロッドの作動とは別に前記弁機構を作動さ
    せる可動子を有する電磁付勢手段を備え、さらに前記リ
    アクションディスクからの反力の一部を前記可動子に伝
    達する反力伝達部材を備えたことを特徴とする倍力装
    置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1238878A2 (en) 2001-02-28 2002-09-11 Hitachi, Ltd. Brake servo unit control device

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