JP2001009765A - 昇降ユニット及びロボット装置 - Google Patents
昇降ユニット及びロボット装置Info
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- JP2001009765A JP2001009765A JP11182392A JP18239299A JP2001009765A JP 2001009765 A JP2001009765 A JP 2001009765A JP 11182392 A JP11182392 A JP 11182392A JP 18239299 A JP18239299 A JP 18239299A JP 2001009765 A JP2001009765 A JP 2001009765A
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- unit
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 昇降部の昇降ストロークを制約することな
く、昇降部を安定した状態で昇降させることができるよ
うにする。さらに、昇降ユニット本体の高さを高くする
ことなく、昇降部の昇降ストロークを長くする。 【解決手段】 ロボット本体22内に3本のボールネジ
軸31a〜cを立て、これらのボールネジ軸31a〜c
をモータ33で回転させる。ロボット本体22から上方
へ昇降する下段昇降筒23の下段昇降ベース39に設け
た3箇所のボールネジナット44に各ボールネジ軸31
a〜cを挿通させる。さらに、下段昇降ベース39の上
に3本のボールネジ軸55a〜cを立て、これらのボー
ルネジ軸55a〜cを回転させる。下段昇降筒23から
上方へ昇降する上段昇降筒24の上段昇降ベース60に
設けた3箇所のボールネジナット65に各ボールネジ軸
55a〜cを挿通させる。
く、昇降部を安定した状態で昇降させることができるよ
うにする。さらに、昇降ユニット本体の高さを高くする
ことなく、昇降部の昇降ストロークを長くする。 【解決手段】 ロボット本体22内に3本のボールネジ
軸31a〜cを立て、これらのボールネジ軸31a〜c
をモータ33で回転させる。ロボット本体22から上方
へ昇降する下段昇降筒23の下段昇降ベース39に設け
た3箇所のボールネジナット44に各ボールネジ軸31
a〜cを挿通させる。さらに、下段昇降ベース39の上
に3本のボールネジ軸55a〜cを立て、これらのボー
ルネジ軸55a〜cを回転させる。下段昇降筒23から
上方へ昇降する上段昇降筒24の上段昇降ベース60に
設けた3箇所のボールネジナット65に各ボールネジ軸
55a〜cを挿通させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、昇降ユニット及び
ロボット装置に関する。特に、クリーンルーム内におい
て、ワークを保持して所定の操作を行なわせるためのフ
ォークやハンドリング用アーム等のワーク操作部を備え
た搬送ロボットなどに使用される昇降ユニットに関す
る。また、該昇降ユニットを用いたロボット装置に関す
る。
ロボット装置に関する。特に、クリーンルーム内におい
て、ワークを保持して所定の操作を行なわせるためのフ
ォークやハンドリング用アーム等のワーク操作部を備え
た搬送ロボットなどに使用される昇降ユニットに関す
る。また、該昇降ユニットを用いたロボット装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶表示パネル用のガラス基板や半導体
ウエハ等の薄板状をしたワークを、ストッカ、加工装
置、処理装置などの間で受け渡しするために搬送ロボッ
トが使用されるが、このようなワークは塵埃を嫌うの
で、搬送等の作業は全てクリーンルーム内で行なわれ
る。そして、クリーンルーム内においてワークを搬送す
る際には、搬送ロボットや加工装置から出る塵埃がワー
クに付着するのを避けるため、ワークを搬送するパスラ
インの高さは床面から950〜1050mmの範囲とす
ることが標準となっている。パスラインの高さを950
〜1050mmにしているのは、その下方に搬送ロボッ
トや加工装置等を設置する必要があるため、パスライン
の高さを余り低くできないこと、逆に、パスラインを高
くしてその下方に余りデッドスペースを作りたくないこ
と、また作業者が作業し易い高さであること等を考慮し
たものであって、クリーンルーム内に設置されているす
べての装置はこの高さで統一されている。
ウエハ等の薄板状をしたワークを、ストッカ、加工装
置、処理装置などの間で受け渡しするために搬送ロボッ
トが使用されるが、このようなワークは塵埃を嫌うの
で、搬送等の作業は全てクリーンルーム内で行なわれ
る。そして、クリーンルーム内においてワークを搬送す
る際には、搬送ロボットや加工装置から出る塵埃がワー
クに付着するのを避けるため、ワークを搬送するパスラ
インの高さは床面から950〜1050mmの範囲とす
ることが標準となっている。パスラインの高さを950
〜1050mmにしているのは、その下方に搬送ロボッ
トや加工装置等を設置する必要があるため、パスライン
の高さを余り低くできないこと、逆に、パスラインを高
くしてその下方に余りデッドスペースを作りたくないこ
と、また作業者が作業し易い高さであること等を考慮し
たものであって、クリーンルーム内に設置されているす
べての装置はこの高さで統一されている。
【0003】一方、ストッカは、上下に積み重ねて置く
必要があるので、その最下段がワークのパスラインの高
さと同等となるようにして設置される。そして、例えば
ストッカの上部に収容されたワークを取り出す際には、
搬送ロボットのワーク操作部をパスラインの高さから上
方に移動させてストッカからワークを取り出し、再びパ
スラインまで下降してワークをパスライン内で運ぶ。
必要があるので、その最下段がワークのパスラインの高
さと同等となるようにして設置される。そして、例えば
ストッカの上部に収容されたワークを取り出す際には、
搬送ロボットのワーク操作部をパスラインの高さから上
方に移動させてストッカからワークを取り出し、再びパ
スラインまで下降してワークをパスライン内で運ぶ。
【0004】図1は、このような用途に用いられる従来
の搬送ロボット1の構造を示している。この搬送ロボッ
ト1にあっては、基盤2aの上に固定フレーム2bが立
てられている。固定フレーム2bは、平面視でコ字状を
していて前面及び上面で開口している。固定フレーム2
bの左右前端面には、それぞれ上下方向に延びたレール
3aが固定されており、固定フレーム2bの奥壁面の左
右にも、それぞれ上下方向に延びたレール3bが固定さ
れている。固定フレーム2b内には、固定フレーム2b
に沿って昇降する昇降ベース4が納められている。図2
はこの昇降ベース4の構造を示す背面側からの斜視図で
あって、昇降ベース4の前面では、左右の縁からフラン
ジ5が突出しており、左右の各フランジ5の裏面の上下
にはそれぞれ略U字状をしたスライド部材6aが設けら
れている。又、昇降ベース4の背面には、レール3bの
間隔と等しい間隔をおいて後方へフランジ7が突出して
おり、各フランジ7先端の上下にもそれぞれ略U字状を
したスライド部材6bが設けられている。前面側のスラ
イド部材6aは、固定フレーム2bの前面のレール3a
にスライド自在に係合しており、背面側のスライド部材
6bは固定フレーム2bの奥のレール3bにスライド自
在に係合している。昇降ベース4に設けられた4つのス
ライド部材6a、6bと固定フレーム2bに設けられた
4本のレール3a、3bは、昇降ベース4の昇降駆動ガ
イドの役目とモーメント荷重を支える役目を有してい
る。従って、昇降ベース4は、スライド部材6a、6b
とレール3a、3bとの摺動自在な係合に導かれ、固定
フレーム2bに沿って滑らかに、かつ安定に昇降でき
る。
の搬送ロボット1の構造を示している。この搬送ロボッ
ト1にあっては、基盤2aの上に固定フレーム2bが立
てられている。固定フレーム2bは、平面視でコ字状を
していて前面及び上面で開口している。固定フレーム2
bの左右前端面には、それぞれ上下方向に延びたレール
3aが固定されており、固定フレーム2bの奥壁面の左
右にも、それぞれ上下方向に延びたレール3bが固定さ
れている。固定フレーム2b内には、固定フレーム2b
に沿って昇降する昇降ベース4が納められている。図2
はこの昇降ベース4の構造を示す背面側からの斜視図で
あって、昇降ベース4の前面では、左右の縁からフラン
ジ5が突出しており、左右の各フランジ5の裏面の上下
にはそれぞれ略U字状をしたスライド部材6aが設けら
れている。又、昇降ベース4の背面には、レール3bの
間隔と等しい間隔をおいて後方へフランジ7が突出して
おり、各フランジ7先端の上下にもそれぞれ略U字状を
したスライド部材6bが設けられている。前面側のスラ
イド部材6aは、固定フレーム2bの前面のレール3a
にスライド自在に係合しており、背面側のスライド部材
6bは固定フレーム2bの奥のレール3bにスライド自
在に係合している。昇降ベース4に設けられた4つのス
ライド部材6a、6bと固定フレーム2bに設けられた
4本のレール3a、3bは、昇降ベース4の昇降駆動ガ
イドの役目とモーメント荷重を支える役目を有してい
る。従って、昇降ベース4は、スライド部材6a、6b
とレール3a、3bとの摺動自在な係合に導かれ、固定
フレーム2bに沿って滑らかに、かつ安定に昇降でき
る。
【0005】固定フレーム2bの周囲は外装ケース8に
よって覆われている。固定フレーム2bの内側におい
て、基盤2aの上面と外装ケース8の天板との間にはボ
ールネジ軸9が垂直に立てられ、回転自在に枢支されて
いる。また、基盤2aの上面にはモータ10が設置され
ている。ボールネジ軸9の下端部に設けられたプーリー
11とモータ10の出力軸に取り付けられたプーリー1
2との間にはベルト13が掛け回されており、モータ1
0を駆動するとプーリー11、12及びベルト13を介
してボールネジ軸9が回転させられる。ボールネジ軸9
は昇降ベース4に設けられたボールネジ用ナット14
(図2に示す)と螺合している。
よって覆われている。固定フレーム2bの内側におい
て、基盤2aの上面と外装ケース8の天板との間にはボ
ールネジ軸9が垂直に立てられ、回転自在に枢支されて
いる。また、基盤2aの上面にはモータ10が設置され
ている。ボールネジ軸9の下端部に設けられたプーリー
11とモータ10の出力軸に取り付けられたプーリー1
2との間にはベルト13が掛け回されており、モータ1
0を駆動するとプーリー11、12及びベルト13を介
してボールネジ軸9が回転させられる。ボールネジ軸9
は昇降ベース4に設けられたボールネジ用ナット14
(図2に示す)と螺合している。
【0006】昇降ベース4の上面に固定された昇降軸1
5は、外装ケース8の上面の開口(図示せず)を通して
外装ケース8の上面から突出しており、昇降軸15の上
端にはフォークやハンドリング用アーム等のワーク操作
部16が設置されている。従って、この搬送ロボット1
にあっては、モータ10を回転させると、ボールネジ軸
9が回転し、ボールネジ軸9の回転によって昇降ベース
4が固定フレーム2bに沿って昇降し、それによって昇
降軸15の上のワーク操作部16を昇降させるようにな
っている。
5は、外装ケース8の上面の開口(図示せず)を通して
外装ケース8の上面から突出しており、昇降軸15の上
端にはフォークやハンドリング用アーム等のワーク操作
部16が設置されている。従って、この搬送ロボット1
にあっては、モータ10を回転させると、ボールネジ軸
9が回転し、ボールネジ軸9の回転によって昇降ベース
4が固定フレーム2bに沿って昇降し、それによって昇
降軸15の上のワーク操作部16を昇降させるようにな
っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、液晶
表示パネルの大画面化に伴い、液晶表示パネル用のガラ
ス基板も大型化しており、従来550mm×650mm
サイズであったガラス基板は、700mm×900mm
サイズが要求されており、搬送時におけるガラス基板の
撓みも考慮すると、ガラス基板を収納するストッカの大
きさも必然的に大きくなってくる。そのため、従来のガ
ラス基板を20枚収容するストッカでは、高さが500
mmで十分であったものが、大型のガラス基板を20枚
収容するためのストッカでは700mmの高さが必要と
なる。
表示パネルの大画面化に伴い、液晶表示パネル用のガラ
ス基板も大型化しており、従来550mm×650mm
サイズであったガラス基板は、700mm×900mm
サイズが要求されており、搬送時におけるガラス基板の
撓みも考慮すると、ガラス基板を収納するストッカの大
きさも必然的に大きくなってくる。そのため、従来のガ
ラス基板を20枚収容するストッカでは、高さが500
mmで十分であったものが、大型のガラス基板を20枚
収容するためのストッカでは700mmの高さが必要と
なる。
【0008】こうしてガラス基板の大型化に伴ってスト
ッカの高さが高くなると、何段にも積み重ねられたスト
ッカの高さは一層高くなるので、搬送ロボットによって
最下段から最上段までのストッカからガラス基板を取り
出すためには、搬送ロボットの昇降ストロークを長くす
る必要がある。一方、ワークのパスラインは従来のまま
で、パスラインの高さは高くすることができないので、
搬送ロボット自体の高さは従来よりも高くする訳にいか
ない。従って、このガラス基板の場合のようにワークが
大型化すると、搬送ロボット自体の高さ(ワーク操作部
を下降させたときの高さ)は従来のままで、昇降ストロ
ークのみを伸ばすことが必要となる。
ッカの高さが高くなると、何段にも積み重ねられたスト
ッカの高さは一層高くなるので、搬送ロボットによって
最下段から最上段までのストッカからガラス基板を取り
出すためには、搬送ロボットの昇降ストロークを長くす
る必要がある。一方、ワークのパスラインは従来のまま
で、パスラインの高さは高くすることができないので、
搬送ロボット自体の高さは従来よりも高くする訳にいか
ない。従って、このガラス基板の場合のようにワークが
大型化すると、搬送ロボット自体の高さ(ワーク操作部
を下降させたときの高さ)は従来のままで、昇降ストロ
ークのみを伸ばすことが必要となる。
【0009】また、ワークが大型化すると、当然にワー
クの重量も増大する。ワークが大型化すると、搬送ロボ
ットにとっては、それだけ搬送重量が増大するから、ワ
ークを載せてワーク操作部が動く際に搬送ロボットに加
わるモーメント荷重も増大することになる。
クの重量も増大する。ワークが大型化すると、搬送ロボ
ットにとっては、それだけ搬送重量が増大するから、ワ
ークを載せてワーク操作部が動く際に搬送ロボットに加
わるモーメント荷重も増大することになる。
【0010】このようなモーメント荷重に対する対策と
して、図1に示したような構造の搬送ロボット1では、
昇降ベース4をスライド部材6a、6bと係合した4箇
所のレール3a、3bとボールネジ軸9で支持してい
る。
して、図1に示したような構造の搬送ロボット1では、
昇降ベース4をスライド部材6a、6bと係合した4箇
所のレール3a、3bとボールネジ軸9で支持してい
る。
【0011】しかし、昇降軸15が昇降ベース4の中心
に位置しているため、ボールネジ軸9は昇降ベース4の
中心から外れた位置(後部)で昇降ベース4と螺合して
いる。また、レール3a、3bに沿ってスライドする昇
降ベース4は、上からの荷重を受けると下方へ下がろう
とする。従って、図3に示すように、ワーク操作部16
によって保持されているワークWの移動位置によって、
片寄った荷重ないしモーメント荷重Mが昇降ベース4に
加わることになると、昇降ベース4が傾いてボールネジ
軸9のネジ山に引っかかったような現象が起こってい
た。これは昇降軸15のぐらつきとなって現われ、特に
ワークの大型化によってワークの重量が大きくなると、
昇降軸15のぐらつきが大きくなり、ワーク操作部16
からワークWが脱落する危険があった。
に位置しているため、ボールネジ軸9は昇降ベース4の
中心から外れた位置(後部)で昇降ベース4と螺合して
いる。また、レール3a、3bに沿ってスライドする昇
降ベース4は、上からの荷重を受けると下方へ下がろう
とする。従って、図3に示すように、ワーク操作部16
によって保持されているワークWの移動位置によって、
片寄った荷重ないしモーメント荷重Mが昇降ベース4に
加わることになると、昇降ベース4が傾いてボールネジ
軸9のネジ山に引っかかったような現象が起こってい
た。これは昇降軸15のぐらつきとなって現われ、特に
ワークの大型化によってワークの重量が大きくなると、
昇降軸15のぐらつきが大きくなり、ワーク操作部16
からワークWが脱落する危険があった。
【0012】このような昇降軸15のぐらつきを小さく
し、昇降軸15の昇降を安定させようとすれば、上下の
スライド部材6a、6b間の間隔を広くするために昇降
ベース4の上下寸法(高さ)を長くする必要がある。従
来のような構造の搬送ロボット1では、昇降ベース4の
上に昇降軸15が載っており、しかもパスラインとの関
係上、搬送ロボット1の高さ(ワーク操作部16を下降
させたときの高さ)を高くすることができないため、昇
降ベース4の上下寸法が長くなると、その分だけ昇降軸
15が短くなり、昇降軸15の昇降ストロークも短くな
る。
し、昇降軸15の昇降を安定させようとすれば、上下の
スライド部材6a、6b間の間隔を広くするために昇降
ベース4の上下寸法(高さ)を長くする必要がある。従
来のような構造の搬送ロボット1では、昇降ベース4の
上に昇降軸15が載っており、しかもパスラインとの関
係上、搬送ロボット1の高さ(ワーク操作部16を下降
させたときの高さ)を高くすることができないため、昇
降ベース4の上下寸法が長くなると、その分だけ昇降軸
15が短くなり、昇降軸15の昇降ストロークも短くな
る。
【0013】以上述べた点を整理すると、以下の通りで
ある。従来の搬送ロボットにあっては、ワークの大型化
に伴ってその昇降ストロークを長くする必要が生じる
が、パスラインとの関係で搬送ロボットの高さを高くす
ることができないので、搬送ロボットの高さを高くする
ことなく昇降ストロークを長くする必要があった。ま
た、従来の搬送ロボットにあっては、ワークの大型化に
伴ってその昇降ストロークを長くする必要があるが、一
方でワークの重量も増大するので、昇降機構に加わるモ
ーメントを安定に受けられるようにし昇降軸をスムーズ
に昇降させようとすると、昇降ストロークが短くなると
いう相反する問題があった。
ある。従来の搬送ロボットにあっては、ワークの大型化
に伴ってその昇降ストロークを長くする必要が生じる
が、パスラインとの関係で搬送ロボットの高さを高くす
ることができないので、搬送ロボットの高さを高くする
ことなく昇降ストロークを長くする必要があった。ま
た、従来の搬送ロボットにあっては、ワークの大型化に
伴ってその昇降ストロークを長くする必要があるが、一
方でワークの重量も増大するので、昇降機構に加わるモ
ーメントを安定に受けられるようにし昇降軸をスムーズ
に昇降させようとすると、昇降ストロークが短くなると
いう相反する問題があった。
【0014】本発明は上述の技術的問題点を解決するた
めになされたものであり、その目的とするところは、昇
降部の昇降ストロークを制約することなく、昇降部を安
定した状態で昇降させることができる昇降ユニットとロ
ボット装置を提供することにある。本発明の別な目的
は、それによって昇降ユニット本体の高さを高くするこ
となく、昇降部の昇降ストロークを長くすることができ
るようにすることにある。
めになされたものであり、その目的とするところは、昇
降部の昇降ストロークを制約することなく、昇降部を安
定した状態で昇降させることができる昇降ユニットとロ
ボット装置を提供することにある。本発明の別な目的
は、それによって昇降ユニット本体の高さを高くするこ
となく、昇降部の昇降ストロークを長くすることができ
るようにすることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段とその作用】請求項1に記
載の昇降ユニットは、昇降ユニット本体と、該昇降ユニ
ット本体に対して昇降する昇降部と、該昇降部を昇降さ
せるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであって、
前記昇降機構は、複数本のネジ軸をそれぞれ昇降ユニッ
ト本体と昇降部のうちいずれか一方に設け、そのネジ軸
を昇降ユニット本体と昇降部のうち他方に螺合させ、こ
れらのネジ軸を回転させることによって昇降部を昇降さ
せるものであることを特徴としている。
載の昇降ユニットは、昇降ユニット本体と、該昇降ユニ
ット本体に対して昇降する昇降部と、該昇降部を昇降さ
せるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであって、
前記昇降機構は、複数本のネジ軸をそれぞれ昇降ユニッ
ト本体と昇降部のうちいずれか一方に設け、そのネジ軸
を昇降ユニット本体と昇降部のうち他方に螺合させ、こ
れらのネジ軸を回転させることによって昇降部を昇降さ
せるものであることを特徴としている。
【0016】請求項1に記載の昇降ユニットにあって
は、複数本のネジ軸によって昇降部を昇降させるように
しているので、垂直荷重やモーメント荷重が昇降部に加
わっても当該昇降部とネジ軸との螺合部分における噛合
いによって垂直荷重やモーメント荷重をしっかりと支持
することができる。従って、昇降部を安定に昇降させる
ことができ、大きな垂直荷重やモーメント荷重が加わっ
ても昇降部がぐらつくことがなく、安定よく昇降させる
ことができる。
は、複数本のネジ軸によって昇降部を昇降させるように
しているので、垂直荷重やモーメント荷重が昇降部に加
わっても当該昇降部とネジ軸との螺合部分における噛合
いによって垂直荷重やモーメント荷重をしっかりと支持
することができる。従って、昇降部を安定に昇降させる
ことができ、大きな垂直荷重やモーメント荷重が加わっ
ても昇降部がぐらつくことがなく、安定よく昇降させる
ことができる。
【0017】なお、請求項1においては、昇降部は1段
のみでも差し支えない。また、他の機構の配置(あるい
は、その間の空間)に応じて複数本のネジ軸のうち一部
を昇降ユニット本体内に設け、残りを昇降部内に設けて
もよい。
のみでも差し支えない。また、他の機構の配置(あるい
は、その間の空間)に応じて複数本のネジ軸のうち一部
を昇降ユニット本体内に設け、残りを昇降部内に設けて
もよい。
【0018】請求項2に記載の昇降ユニットは、昇降ユ
ニット本体と、該昇降ユニット本体に対して最下段の昇
降部が昇降すると共に下段側の昇降部に対して上段側の
昇降部が昇降する複数段の昇降部と、各段の昇降部を昇
降させるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであっ
て、上段側の昇降部を昇降させるための昇降機構は、複
数本のネジ軸をそれぞれ上段側の昇降部と下段側の昇降
部のうちいずれか一方に設け、そのネジ軸を上段側の昇
降部と下段側の昇降部のうち他方に螺合させ、これらの
ネジ軸を回転させることによって上段側の昇降部を昇降
させるものであることを特徴としている。
ニット本体と、該昇降ユニット本体に対して最下段の昇
降部が昇降すると共に下段側の昇降部に対して上段側の
昇降部が昇降する複数段の昇降部と、各段の昇降部を昇
降させるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであっ
て、上段側の昇降部を昇降させるための昇降機構は、複
数本のネジ軸をそれぞれ上段側の昇降部と下段側の昇降
部のうちいずれか一方に設け、そのネジ軸を上段側の昇
降部と下段側の昇降部のうち他方に螺合させ、これらの
ネジ軸を回転させることによって上段側の昇降部を昇降
させるものであることを特徴としている。
【0019】請求項2に記載の昇降ユニットにあって
は、複数本のネジ軸によって上段側の昇降部を昇降させ
るようにしているので、垂直荷重やモーメント荷重が昇
降部に加わっても上段側の昇降部とネジ軸との螺合部分
における噛合いによって垂直荷重やモーメント荷重をし
っかりと支持することができる。従って、上段側の昇降
部を安定に昇降させることができ、大きな垂直荷重やモ
ーメント荷重が加わっても昇降部がぐらつくことがな
く、安定よく昇降させることができる。
は、複数本のネジ軸によって上段側の昇降部を昇降させ
るようにしているので、垂直荷重やモーメント荷重が昇
降部に加わっても上段側の昇降部とネジ軸との螺合部分
における噛合いによって垂直荷重やモーメント荷重をし
っかりと支持することができる。従って、上段側の昇降
部を安定に昇降させることができ、大きな垂直荷重やモ
ーメント荷重が加わっても昇降部がぐらつくことがな
く、安定よく昇降させることができる。
【0020】また、請求項2に記載の昇降ユニットにあ
っては、複数段の昇降部を備えているので、昇降ユニッ
ト本体の高さに比較して昇降部の昇降ストロークを長く
することができる。従って、設置スペースの高さが制限
されている場合でも、昇降ユニット本体の高さはそのま
まで、昇降部の昇降ストロークを大きくできる。
っては、複数段の昇降部を備えているので、昇降ユニッ
ト本体の高さに比較して昇降部の昇降ストロークを長く
することができる。従って、設置スペースの高さが制限
されている場合でも、昇降ユニット本体の高さはそのま
まで、昇降部の昇降ストロークを大きくできる。
【0021】特に、この昇降ユニットにあっては、複数
本のネジ軸によって昇降部を安定に昇降させられるよう
にしているので、昇降部の昇降ストロークを長くした場
合にも昇降部がぐらついたりしにくい。さらに、より大
きな荷重を受ける場合でも、ネジ軸の多軸化によって対
処でき、従来例のようにベース部分の高さを高くする必
要がないので、重量のあるワークを取り扱う場合にベー
ス部分によって昇降ストロークが制限される恐れもな
い。従って、請求項2に記載の昇降ユニットによれば、
荷重の大きなワークを取り扱う場合でも、昇降ストロー
クを大きくでき、しかも昇降部をぐらつかせることなく
安定に昇降させることができる。
本のネジ軸によって昇降部を安定に昇降させられるよう
にしているので、昇降部の昇降ストロークを長くした場
合にも昇降部がぐらついたりしにくい。さらに、より大
きな荷重を受ける場合でも、ネジ軸の多軸化によって対
処でき、従来例のようにベース部分の高さを高くする必
要がないので、重量のあるワークを取り扱う場合にベー
ス部分によって昇降ストロークが制限される恐れもな
い。従って、請求項2に記載の昇降ユニットによれば、
荷重の大きなワークを取り扱う場合でも、昇降ストロー
クを大きくでき、しかも昇降部をぐらつかせることなく
安定に昇降させることができる。
【0022】なお、請求項2においても、他の機構の配
置(あるいは、その間の空間)に応じて複数本のネジ軸
のうち一部を下段側の昇降部内に設け、残りを上段側の
昇降部内に設けてもよい。
置(あるいは、その間の空間)に応じて複数本のネジ軸
のうち一部を下段側の昇降部内に設け、残りを上段側の
昇降部内に設けてもよい。
【0023】請求項3に記載の昇降ユニットは、請求項
1又は2に記載した昇降ユニットにおける前記昇降機構
が、前記ネジ軸を3本以上有し、これらのネジ軸が一直
線上に配置されていないことを特徴としている。
1又は2に記載した昇降ユニットにおける前記昇降機構
が、前記ネジ軸を3本以上有し、これらのネジ軸が一直
線上に配置されていないことを特徴としている。
【0024】請求項3に記載の昇降ユニットにあって
は、3本以上のネジ軸を一直線上とならないように配置
しているので、昇降部の上に設けられた例えばアーム状
のワーク操作部が水平面内で回転した場合など、ワーク
操作部によって保持されているワークによるモーメント
(ベクトル)が水平面内でいずれの方向を向いていて
も、ネジ軸によってモーメント荷重を支えることができ
る。よって、荷重がいずれの方向に偏っていても昇降部
をぐらつくことなく滑らかに昇降させることができる。
は、3本以上のネジ軸を一直線上とならないように配置
しているので、昇降部の上に設けられた例えばアーム状
のワーク操作部が水平面内で回転した場合など、ワーク
操作部によって保持されているワークによるモーメント
(ベクトル)が水平面内でいずれの方向を向いていて
も、ネジ軸によってモーメント荷重を支えることができ
る。よって、荷重がいずれの方向に偏っていても昇降部
をぐらつくことなく滑らかに昇降させることができる。
【0025】この最適な配置は、3本のネジ軸を略正三
角形状に配置することであり、少ない本数のネジ軸によ
りいずれの方向のモーメント荷重もバランスよく支持す
ることができる。
角形状に配置することであり、少ない本数のネジ軸によ
りいずれの方向のモーメント荷重もバランスよく支持す
ることができる。
【0026】請求項4に記載の昇降ユニットは、昇降ユ
ニット本体と、該昇降ユニット本体に対して最下段の昇
降部が昇降すると共に下段側の昇降部に対して上段側の
昇降部が昇降する複数段の昇降部と、各段の昇降部を昇
降させるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであっ
て、最下段の昇降部を昇降させるための昇降機構は、略
正三角形状に配置された3本のネジ軸を昇降ユニット本
体と最下段の昇降部のうちいずれか一方に設け、該ネジ
軸を昇降ユニット本体と最下段の昇降部のうち他方に螺
合させ、これらのネジ軸を回転させることによって最下
段の昇降部を昇降させるものであり、上段側の昇降部を
昇降させるための昇降機構は、略正三角形状に配置され
た3本のネジ軸を上段側の昇降部と下段側の昇降部のう
ちいずれか一方に設け、該ネジ軸を上段側の昇降部と下
段側の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネジ軸を
回転させることによって上段側の昇降部を昇降させるも
のであり、前記各昇降部を昇降させるための昇降機構に
おいて3本のネジ軸が配置されている位置の中心が、平
面視でほぼ一致していることを特徴としている。
ニット本体と、該昇降ユニット本体に対して最下段の昇
降部が昇降すると共に下段側の昇降部に対して上段側の
昇降部が昇降する複数段の昇降部と、各段の昇降部を昇
降させるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであっ
て、最下段の昇降部を昇降させるための昇降機構は、略
正三角形状に配置された3本のネジ軸を昇降ユニット本
体と最下段の昇降部のうちいずれか一方に設け、該ネジ
軸を昇降ユニット本体と最下段の昇降部のうち他方に螺
合させ、これらのネジ軸を回転させることによって最下
段の昇降部を昇降させるものであり、上段側の昇降部を
昇降させるための昇降機構は、略正三角形状に配置され
た3本のネジ軸を上段側の昇降部と下段側の昇降部のう
ちいずれか一方に設け、該ネジ軸を上段側の昇降部と下
段側の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネジ軸を
回転させることによって上段側の昇降部を昇降させるも
のであり、前記各昇降部を昇降させるための昇降機構に
おいて3本のネジ軸が配置されている位置の中心が、平
面視でほぼ一致していることを特徴としている。
【0027】請求項4に記載の昇降ユニットにあって
は、請求項1、2及び3に記載した昇降ユニットと同
様、昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降
ストロークを実現することができ、しかも昇降ストロー
クを長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりす
る場合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降
させることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって
任意の方向のモーメント荷重をバランスよく支持するこ
とができる。
は、請求項1、2及び3に記載した昇降ユニットと同
様、昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降
ストロークを実現することができ、しかも昇降ストロー
クを長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりす
る場合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降
させることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって
任意の方向のモーメント荷重をバランスよく支持するこ
とができる。
【0028】さらに、請求項4に記載の昇降ユニットに
あっては、各段の昇降部を昇降させるための昇降機構に
おいて3本のネジ軸が配置されている位置の中心を、平
面視でほぼ一致させているから、垂直荷重によって昇降
部が撓んだりすることがなく、昇降ユニットの耐荷重性
能を高くできる。
あっては、各段の昇降部を昇降させるための昇降機構に
おいて3本のネジ軸が配置されている位置の中心を、平
面視でほぼ一致させているから、垂直荷重によって昇降
部が撓んだりすることがなく、昇降ユニットの耐荷重性
能を高くできる。
【0029】請求項5に記載の昇降ユニットは、昇降ユ
ニット本体と、該昇降ユニット本体に対して最下段の昇
降部が昇降すると共に下段側の昇降部に対して上段側の
昇降部が昇降する複数段の昇降部と、各段の昇降部を昇
降させるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであっ
て、最下段の昇降部を昇降させるための昇降機構は、複
数本のネジ軸を昇降ユニット本体と最下段の昇降部のう
ちいずれか一方に設け、該ネジ軸を昇降ユニット本体と
最下段の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネジ軸
を回転させることによって最下段の昇降部を昇降させる
ものであり、上段側の昇降部を昇降させるための昇降機
構は、複数本のネジ軸を上段側の昇降部と下段側の昇降
部のうちいずれか一方に設け、該ネジ軸を上段側の昇降
部と下段側の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネ
ジ軸を回転させることによって上段側の昇降部を昇降さ
せるものであり、下段側に位置する昇降部を昇降させる
ための昇降機構と上段側に位置する昇降部を昇降させる
ための昇降機構との間に連結軸を配設し、両昇降機構の
ネジ軸どうしを連結軸を介して連動させるようにしたこ
とを特徴としている。
ニット本体と、該昇降ユニット本体に対して最下段の昇
降部が昇降すると共に下段側の昇降部に対して上段側の
昇降部が昇降する複数段の昇降部と、各段の昇降部を昇
降させるための昇降機構とを備えた昇降ユニットであっ
て、最下段の昇降部を昇降させるための昇降機構は、複
数本のネジ軸を昇降ユニット本体と最下段の昇降部のう
ちいずれか一方に設け、該ネジ軸を昇降ユニット本体と
最下段の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネジ軸
を回転させることによって最下段の昇降部を昇降させる
ものであり、上段側の昇降部を昇降させるための昇降機
構は、複数本のネジ軸を上段側の昇降部と下段側の昇降
部のうちいずれか一方に設け、該ネジ軸を上段側の昇降
部と下段側の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネ
ジ軸を回転させることによって上段側の昇降部を昇降さ
せるものであり、下段側に位置する昇降部を昇降させる
ための昇降機構と上段側に位置する昇降部を昇降させる
ための昇降機構との間に連結軸を配設し、両昇降機構の
ネジ軸どうしを連結軸を介して連動させるようにしたこ
とを特徴としている。
【0030】請求項5に記載の昇降ユニットにあって
も、請求項1、2及び3に記載した昇降ユニットと同
様、昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降
ストロークを実現することができ、しかも昇降ストロー
クを長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりす
る場合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降
させることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって
任意の方向のモーメント荷重をバランスよく支持するこ
とができる。
も、請求項1、2及び3に記載した昇降ユニットと同
様、昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降
ストロークを実現することができ、しかも昇降ストロー
クを長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりす
る場合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降
させることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって
任意の方向のモーメント荷重をバランスよく支持するこ
とができる。
【0031】さらに、請求項5に記載の昇降ユニットに
あっては、下段側に位置する昇降部を昇降させるための
昇降機構と上段側に位置する昇降部を昇降させるための
昇降機構との間に連結軸を配設し、両昇降機構のネジ軸
どうしを連結軸を介して連動させるようにしているか
ら、各段の昇降部を連動させて昇降させることができ、
昇降部の昇降制御を容易にできる。また、各段の昇降部
が連動するので、モータ等の原動機は1ヵ所に設ければ
済み、コストを安価にできる。
あっては、下段側に位置する昇降部を昇降させるための
昇降機構と上段側に位置する昇降部を昇降させるための
昇降機構との間に連結軸を配設し、両昇降機構のネジ軸
どうしを連結軸を介して連動させるようにしているか
ら、各段の昇降部を連動させて昇降させることができ、
昇降部の昇降制御を容易にできる。また、各段の昇降部
が連動するので、モータ等の原動機は1ヵ所に設ければ
済み、コストを安価にできる。
【0032】請求項6に記載の昇降ユニットは、請求項
1、2又は5に記載した昇降ユニットにおける前記昇降
機構が2本のネジ軸によって構成されており、該昇降機
構は全体として水平面内で回転可能となっていることを
特徴としている。ここで、昇降機構を全体として回転さ
せる手段としては、昇降ユニット自体を回転台などに設
置して昇降ユニットを回転させることも含まれる。
1、2又は5に記載した昇降ユニットにおける前記昇降
機構が2本のネジ軸によって構成されており、該昇降機
構は全体として水平面内で回転可能となっていることを
特徴としている。ここで、昇降機構を全体として回転さ
せる手段としては、昇降ユニット自体を回転台などに設
置して昇降ユニットを回転させることも含まれる。
【0033】請求項6に記載の昇降ユニットのように2
本のネジ軸によって昇降機構を構成した場合でも、昇降
機構に対してモーメントの加わる方向が一定の場合に
は、モーメントを安定した状態で支えることができる。
例えば、モーメント荷重のベクトルの方向が2本のネジ
軸を含む平面と垂直になるようにしてあれば、2本のネ
ジ軸によってモーメント荷重を安定に支えることができ
る。
本のネジ軸によって昇降機構を構成した場合でも、昇降
機構に対してモーメントの加わる方向が一定の場合に
は、モーメントを安定した状態で支えることができる。
例えば、モーメント荷重のベクトルの方向が2本のネジ
軸を含む平面と垂直になるようにしてあれば、2本のネ
ジ軸によってモーメント荷重を安定に支えることができ
る。
【0034】従って、ワークを保持するアーム等を回転
させる必要がある場合でも、昇降機構全体を回転させる
ことにより昇降機構と共にアームを回転させれば、空間
的にはモーメントの方向が2次元的に変化しても昇降機
構に対してはモーメントの方向が一定となり、ワークに
よって任意の方向で発生するモーメントを2本のネジ軸
によって安定に支持させることができる。
させる必要がある場合でも、昇降機構全体を回転させる
ことにより昇降機構と共にアームを回転させれば、空間
的にはモーメントの方向が2次元的に変化しても昇降機
構に対してはモーメントの方向が一定となり、ワークに
よって任意の方向で発生するモーメントを2本のネジ軸
によって安定に支持させることができる。
【0035】請求項7に記載のロボット装置は、請求項
1、2、3、4、5又は6に記載した昇降ユニットを備
え、ワークに所定の操作を行なわせるためのワーク操作
部を前記昇降部の上端部に設けられ、該ワーク操作部が
該昇降ユニットによって昇降可能となっていることを特
徴としている。
1、2、3、4、5又は6に記載した昇降ユニットを備
え、ワークに所定の操作を行なわせるためのワーク操作
部を前記昇降部の上端部に設けられ、該ワーク操作部が
該昇降ユニットによって昇降可能となっていることを特
徴としている。
【0036】請求項7に記載のロボット装置にあって
は、フォークやハンドリング用アーム等のワーク操作部
を請求項1〜6の昇降ユニットを用いて昇降させるよう
にしているので、ワーク操作部で保持しているワークに
よる垂直荷重やモーメント荷重を強固に支持することが
できる。従って、ワーク操作部をぐらつかせることなく
安定に昇降させることができ、ワークが大型化及び重量
化しても安定にワークを操作させることができ、ワーク
を脱落させたりすることがなく信頼性が向上する。
は、フォークやハンドリング用アーム等のワーク操作部
を請求項1〜6の昇降ユニットを用いて昇降させるよう
にしているので、ワーク操作部で保持しているワークに
よる垂直荷重やモーメント荷重を強固に支持することが
できる。従って、ワーク操作部をぐらつかせることなく
安定に昇降させることができ、ワークが大型化及び重量
化しても安定にワークを操作させることができ、ワーク
を脱落させたりすることがなく信頼性が向上する。
【0037】特に、請求項2に記載した昇降ユニットを
用いている場合には、本体部分(昇降ユニット本体)を
高くすることなく昇降距離を長くでき、コンパクトで昇
降ストロークの長いロボット装置を製作することができ
る。従って、ワークの大型化に伴って重いワークを長い
距離昇降させる必要が生じた場合にも、安定にワークを
昇降させることができる。
用いている場合には、本体部分(昇降ユニット本体)を
高くすることなく昇降距離を長くでき、コンパクトで昇
降ストロークの長いロボット装置を製作することができ
る。従って、ワークの大型化に伴って重いワークを長い
距離昇降させる必要が生じた場合にも、安定にワークを
昇降させることができる。
【0038】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)以下、昇降筒
が2段となった本発明の一実施形態による搬送ロボット
を詳細に説明する。図4は該搬送ロボット21の全体構
造を示す一部破断した斜視図である。図5及び図6はこ
の搬送ロボット21の内部構造を模式的に表した断面図
であって、図5は昇降筒23、24が上昇した状態を表
し、図6は昇降筒23、24が下降した状態を表してい
る。また、図7はロボット本体22の基盤上面の構成を
示す水平断面図(図5のX−X線断面図)、図8は下段
昇降筒23(下段昇降ベース39)の下面の構造を示す
裏面図(図5のY−Y線断面図)、図9はロボット本体
22と下段昇降筒23内におけるボールネジ軸やボール
スプライン軸等からなる昇降機構の構成を示す概略斜視
図である。
が2段となった本発明の一実施形態による搬送ロボット
を詳細に説明する。図4は該搬送ロボット21の全体構
造を示す一部破断した斜視図である。図5及び図6はこ
の搬送ロボット21の内部構造を模式的に表した断面図
であって、図5は昇降筒23、24が上昇した状態を表
し、図6は昇降筒23、24が下降した状態を表してい
る。また、図7はロボット本体22の基盤上面の構成を
示す水平断面図(図5のX−X線断面図)、図8は下段
昇降筒23(下段昇降ベース39)の下面の構造を示す
裏面図(図5のY−Y線断面図)、図9はロボット本体
22と下段昇降筒23内におけるボールネジ軸やボール
スプライン軸等からなる昇降機構の構成を示す概略斜視
図である。
【0039】この搬送ロボット21は、ロボット本体2
2、ロボット本体22に対して入れ子状になっていてロ
ボット本体22の上面から突出して昇降する下段昇降筒
23、下段昇降筒23に対して入れ子状になっていて下
段昇降筒23の上面から突出して昇降する上段昇降筒2
4、および上段昇降筒24の上面に設けられたフォーク
やアーム(ロボットアーム)等のワーク操作部25から
構成されている。以下の説明においては、ロボット本体
22はクリーンルーム内の床面に設置されているものと
して説明するが、走行軸によってロボット本体22を直
線状に移動させるようにしたり、XYテーブル等によっ
てロボット本体22を水平面内で移動させるようにして
もよい。また、この実施形態では、ワーク操作部25は
ワークを移載するものであって、全体として搬送ロボッ
ト21となっているが、ワーク操作部25としてワーク
の反転や検査を行なうものを用いれば、本発明の昇降ユ
ニットを搬送以外にも用いることができる。
2、ロボット本体22に対して入れ子状になっていてロ
ボット本体22の上面から突出して昇降する下段昇降筒
23、下段昇降筒23に対して入れ子状になっていて下
段昇降筒23の上面から突出して昇降する上段昇降筒2
4、および上段昇降筒24の上面に設けられたフォーク
やアーム(ロボットアーム)等のワーク操作部25から
構成されている。以下の説明においては、ロボット本体
22はクリーンルーム内の床面に設置されているものと
して説明するが、走行軸によってロボット本体22を直
線状に移動させるようにしたり、XYテーブル等によっ
てロボット本体22を水平面内で移動させるようにして
もよい。また、この実施形態では、ワーク操作部25は
ワークを移載するものであって、全体として搬送ロボッ
ト21となっているが、ワーク操作部25としてワーク
の反転や検査を行なうものを用いれば、本発明の昇降ユ
ニットを搬送以外にも用いることができる。
【0040】まず、ロボット本体22の構造を図4、図
5、図9等により説明する。ロボット本体22において
は、床面に固定される基盤26の上を外装ケース27に
よって覆ってあり、ロボット本体22の機構部分(下段
昇降筒23の昇降機構)は外装ケース27内に納められ
ている。外装ケース27には、天板28の中心部におい
て、下段昇降筒23を突出させるための開口29があけ
られている。外装ケース27内における、開口29より
も外周側の空間には3本のガイド軸30a,30b、3
0c、3本のボールネジ軸31a、31b、31c、1
本のボールスプライン軸32が立てられており、各ガイ
ド軸30a,30b、30cの上端部及び下端部はそれ
ぞれ外装ケース27の天板28下面と基盤26上面とに
固定されており、各ボールネジ軸31a、31b、31
c及びボールスプライン軸32の上端部及び下端部は、
それぞれ外装ケース27の天板28下面と基盤26上面
とに回転自在に枢支されている。
5、図9等により説明する。ロボット本体22において
は、床面に固定される基盤26の上を外装ケース27に
よって覆ってあり、ロボット本体22の機構部分(下段
昇降筒23の昇降機構)は外装ケース27内に納められ
ている。外装ケース27には、天板28の中心部におい
て、下段昇降筒23を突出させるための開口29があけ
られている。外装ケース27内における、開口29より
も外周側の空間には3本のガイド軸30a,30b、3
0c、3本のボールネジ軸31a、31b、31c、1
本のボールスプライン軸32が立てられており、各ガイ
ド軸30a,30b、30cの上端部及び下端部はそれ
ぞれ外装ケース27の天板28下面と基盤26上面とに
固定されており、各ボールネジ軸31a、31b、31
c及びボールスプライン軸32の上端部及び下端部は、
それぞれ外装ケース27の天板28下面と基盤26上面
とに回転自在に枢支されている。
【0041】ここで、3本のボールネジ軸31a、31
b、31cは、平面視でロボット本体22の軸心を中心
として同一円周上に等間隔で配置されており、正三角形
を描くように配置されている。同様に、3本のガイド軸
30a,30b、30cも、平面視でロボット本体22
の軸心を中心として同一円周上に等間隔で配置されてお
り、正三角形を描くように配置されている。さらに、ガ
イド軸30a、30b、30c、ボールネジ軸31a、
31b、31c及びボールスプライン軸32は、同一円
周上に配置されている(これらの7本の軸が配置されて
いる仮想的な円を図7に1点鎖線Cで示す)。
b、31cは、平面視でロボット本体22の軸心を中心
として同一円周上に等間隔で配置されており、正三角形
を描くように配置されている。同様に、3本のガイド軸
30a,30b、30cも、平面視でロボット本体22
の軸心を中心として同一円周上に等間隔で配置されてお
り、正三角形を描くように配置されている。さらに、ガ
イド軸30a、30b、30c、ボールネジ軸31a、
31b、31c及びボールスプライン軸32は、同一円
周上に配置されている(これらの7本の軸が配置されて
いる仮想的な円を図7に1点鎖線Cで示す)。
【0042】また、図5及び図7に示すように、基盤2
6の上面には昇降筒23、24を駆動するための動力と
なるモータ33が設置されている。モータ33の出力軸
には原動プーリー34が取り付けられており、原動プー
リー34とほぼ同じ高さにおいて、各ボールネジ軸31
a、31b、31cの下端部とボールスプライン軸32
の下端部には、それぞれ従動プーリー35、35、3
5、36が取り付けられており、基盤26上面の適宜位
置には回転自在なガイドローラ37が設けられている。
そして、図7に示すように各プーリー34、35、36
及びガイドローラ37にタイミングベルト38を掛け回
してあり、モータ33を回転させると、各プーリー3
4、35、36及びタイミングベルト38を介して3本
のボールネジ軸31a、31b、31c及びボールスプ
ライン軸32が同時に回転するようになっている。
6の上面には昇降筒23、24を駆動するための動力と
なるモータ33が設置されている。モータ33の出力軸
には原動プーリー34が取り付けられており、原動プー
リー34とほぼ同じ高さにおいて、各ボールネジ軸31
a、31b、31cの下端部とボールスプライン軸32
の下端部には、それぞれ従動プーリー35、35、3
5、36が取り付けられており、基盤26上面の適宜位
置には回転自在なガイドローラ37が設けられている。
そして、図7に示すように各プーリー34、35、36
及びガイドローラ37にタイミングベルト38を掛け回
してあり、モータ33を回転させると、各プーリー3
4、35、36及びタイミングベルト38を介して3本
のボールネジ軸31a、31b、31c及びボールスプ
ライン軸32が同時に回転するようになっている。
【0043】つぎに、図5、図8、図9により下段の昇
降筒23を説明する。下段昇降筒23にあっては、下段
昇降ベース39の上に筒状カバー40が設けられてお
り、筒状カバー40内に下段昇降筒23の機構部分(上
段昇降筒24の昇降機構)が納められている。下段昇降
ベース39には、ロボット本体22のガイド軸30a,
30b、30cに対応する位置に貫通孔41が開口され
ており、この貫通孔41にはガイド軸30a,30b、
30cに摺動自在に装着されたベアリング入りのブッシ
ュ42が固定されている。なお、このガイド軸30a,
30b、30cとしては、ブッシュ42のベアリングと
嵌合する溝を設けられたボールスプライン軸を用いるこ
とができる。よって、下段昇降筒23が昇降するときに
は、3本のガイド軸30a,30b、30cにガイドさ
れながらスムーズに、かつ真っ直ぐに昇降することがで
きる。
降筒23を説明する。下段昇降筒23にあっては、下段
昇降ベース39の上に筒状カバー40が設けられてお
り、筒状カバー40内に下段昇降筒23の機構部分(上
段昇降筒24の昇降機構)が納められている。下段昇降
ベース39には、ロボット本体22のガイド軸30a,
30b、30cに対応する位置に貫通孔41が開口され
ており、この貫通孔41にはガイド軸30a,30b、
30cに摺動自在に装着されたベアリング入りのブッシ
ュ42が固定されている。なお、このガイド軸30a,
30b、30cとしては、ブッシュ42のベアリングと
嵌合する溝を設けられたボールスプライン軸を用いるこ
とができる。よって、下段昇降筒23が昇降するときに
は、3本のガイド軸30a,30b、30cにガイドさ
れながらスムーズに、かつ真っ直ぐに昇降することがで
きる。
【0044】下段昇降ベース39には、ロボット本体2
2のボールネジ軸31a、31b、31cと対応する位
置に貫通孔43が設けられており、この貫通孔43には
ボールネジ軸31a、31b、31cに螺合されたボー
ルネジナット44が固定されている。従って、ロボット
本体22内のモータ33を駆動して各ボールネジ軸31
a、31b、31cを回転させると、ボールネジナット
44がボールネジ軸31a、31b、31cに沿って軸
方向に移動するので、それに伴って下段昇降ベース39
がガイド軸30a,30b、30cにガイドされながら
昇降し、下段昇降筒23がロボット本体22の開口29
から突出したり、後退したりして昇降する。ここで、各
ボールネジ軸31a、31b、31cの回転に伴う各ボ
ールネジナット44の移動距離は等しくなっているの
で、下段昇降ベース39ないし下段昇降筒23は水平姿
勢を保ったままでバランス良く昇降する。なお、このた
めにはボールネジ軸31a、31b、31cのネジピッ
チを等しくし、各ボールネジ軸31a、31b、31c
が等しい回転数で回転するようにすればよいが、特にこ
れに限定する理由はない(一部のボールネジ軸31a、
31b、31cを逆ネジとすることも差し支えない)。
2のボールネジ軸31a、31b、31cと対応する位
置に貫通孔43が設けられており、この貫通孔43には
ボールネジ軸31a、31b、31cに螺合されたボー
ルネジナット44が固定されている。従って、ロボット
本体22内のモータ33を駆動して各ボールネジ軸31
a、31b、31cを回転させると、ボールネジナット
44がボールネジ軸31a、31b、31cに沿って軸
方向に移動するので、それに伴って下段昇降ベース39
がガイド軸30a,30b、30cにガイドされながら
昇降し、下段昇降筒23がロボット本体22の開口29
から突出したり、後退したりして昇降する。ここで、各
ボールネジ軸31a、31b、31cの回転に伴う各ボ
ールネジナット44の移動距離は等しくなっているの
で、下段昇降ベース39ないし下段昇降筒23は水平姿
勢を保ったままでバランス良く昇降する。なお、このた
めにはボールネジ軸31a、31b、31cのネジピッ
チを等しくし、各ボールネジ軸31a、31b、31c
が等しい回転数で回転するようにすればよいが、特にこ
れに限定する理由はない(一部のボールネジ軸31a、
31b、31cを逆ネジとすることも差し支えない)。
【0045】また、下段昇降ベース39の、ロボット本
体22のボールスプライン軸32と対応する位置にも貫
通孔45が設けられており、この貫通孔45にはボール
スプライン軸32を挿通されたロータリーボールスプラ
イン46が取り付けられている。ロータリーボールスプ
ライン46は、図10に示すように、インナーレース4
7とアウターレース48の間にベアリング列49を挟み
込むことによりインナーレース47がアウターレース4
8に対して自由に回転するようにしたものであり、イン
ナーレース47の内周面にはボールスプライン軸32の
溝51に係合させるためのベアリング50を有してい
る。このロータリーボールスプライン46は、アウター
レース48を下段昇降ベース39に設けられた貫通孔4
5に固定されており、インナーレース47にボールスプ
ライン軸32を挿通され、インナーレース47の内周の
ベアリング50をボールスプライン軸32の溝51に係
合させることによりインナーレース47に対してボール
スプライン軸32が摺動自在かつ相対回転不能となるよ
うにしている。下段昇降ベース39の下面において、こ
のロータリーボールスプライン46のインナーレース4
7には原動プーリー52が固定されている。従って、下
段昇降ベース39の昇降位置にかかわらず、ボールスプ
ライン軸32の回転によって原動プーリー52を回転さ
せることができる。
体22のボールスプライン軸32と対応する位置にも貫
通孔45が設けられており、この貫通孔45にはボール
スプライン軸32を挿通されたロータリーボールスプラ
イン46が取り付けられている。ロータリーボールスプ
ライン46は、図10に示すように、インナーレース4
7とアウターレース48の間にベアリング列49を挟み
込むことによりインナーレース47がアウターレース4
8に対して自由に回転するようにしたものであり、イン
ナーレース47の内周面にはボールスプライン軸32の
溝51に係合させるためのベアリング50を有してい
る。このロータリーボールスプライン46は、アウター
レース48を下段昇降ベース39に設けられた貫通孔4
5に固定されており、インナーレース47にボールスプ
ライン軸32を挿通され、インナーレース47の内周の
ベアリング50をボールスプライン軸32の溝51に係
合させることによりインナーレース47に対してボール
スプライン軸32が摺動自在かつ相対回転不能となるよ
うにしている。下段昇降ベース39の下面において、こ
のロータリーボールスプライン46のインナーレース4
7には原動プーリー52が固定されている。従って、下
段昇降ベース39の昇降位置にかかわらず、ボールスプ
ライン軸32の回転によって原動プーリー52を回転さ
せることができる。
【0046】また、下段昇降筒23の筒状カバー40の
天板40aには、その中心部に、上段昇降筒24を突出
させるための開口53があけられている。筒状カバー4
0の内部において、開口53よりも外周側の空間には、
3本のガイド軸54a,54b、54cと3本のボール
ネジ軸55a、55b、55cが立てられており、各ガ
イド軸54a,54b、54cの上端部及び下端部はそ
れぞれ筒状カバー40の天板40a下面と下段昇降ベー
ス39の上面とに固定されており、各ボールネジ軸55
a、55b、55cの上端部及び下端部は、それぞれ筒
状カバー40の天板40a下面と下段昇降ベース39と
に回転自在に枢支されている。
天板40aには、その中心部に、上段昇降筒24を突出
させるための開口53があけられている。筒状カバー4
0の内部において、開口53よりも外周側の空間には、
3本のガイド軸54a,54b、54cと3本のボール
ネジ軸55a、55b、55cが立てられており、各ガ
イド軸54a,54b、54cの上端部及び下端部はそ
れぞれ筒状カバー40の天板40a下面と下段昇降ベー
ス39の上面とに固定されており、各ボールネジ軸55
a、55b、55cの上端部及び下端部は、それぞれ筒
状カバー40の天板40a下面と下段昇降ベース39と
に回転自在に枢支されている。
【0047】図8に示すように、この3本のボールネジ
軸55a、55b、55cも、平面視でロボット本体2
2の軸心を中心として同一円周上に等間隔で配置されて
おり、正三角形を描くように配置されている。同様に、
3本のガイド軸54a,54b、54cも、平面視でロ
ボット本体22の軸心を中心として同一円周上に等間隔
で配置されており、正三角形を描くように配置されてい
る。従って、ロボット本体22内の3本のボールネジ軸
31a、31b、31cの中心と、下段昇降筒23内の
3本のボールネジ軸55a、55b、55cの中心とは
一致している。
軸55a、55b、55cも、平面視でロボット本体2
2の軸心を中心として同一円周上に等間隔で配置されて
おり、正三角形を描くように配置されている。同様に、
3本のガイド軸54a,54b、54cも、平面視でロ
ボット本体22の軸心を中心として同一円周上に等間隔
で配置されており、正三角形を描くように配置されてい
る。従って、ロボット本体22内の3本のボールネジ軸
31a、31b、31cの中心と、下段昇降筒23内の
3本のボールネジ軸55a、55b、55cの中心とは
一致している。
【0048】ボールネジ軸55a、55b、55cの下
端部は下段昇降ベース39の下面に突出しており、下段
昇降ベース39の下面側において、各ボールネジ軸55
a、55b、55cの下端部にはそれぞれ従動プーリー
56、56、56が取り付けられており、さらに下段昇
降ベース39の下面の適宜位置には回転自在なガイドロ
ーラ57が設けられている。そして、図5に示すよう
に、ロータリーボールスプライン46の原動プーリー5
2と、各ボールネジ軸55a、55b、55cの従動プ
ーリー56及びガイドローラ57にタイミングベルト5
9を掛け回してある。よって、ロボット本体2のモータ
33を駆動してボールスプライン軸32を回転させる
と、タイミングベルト59を介して3本のボールネジ軸
55a、55b、55cが、ボールネジ軸31a、31
b、31cと同時に回転するようになっている。
端部は下段昇降ベース39の下面に突出しており、下段
昇降ベース39の下面側において、各ボールネジ軸55
a、55b、55cの下端部にはそれぞれ従動プーリー
56、56、56が取り付けられており、さらに下段昇
降ベース39の下面の適宜位置には回転自在なガイドロ
ーラ57が設けられている。そして、図5に示すよう
に、ロータリーボールスプライン46の原動プーリー5
2と、各ボールネジ軸55a、55b、55cの従動プ
ーリー56及びガイドローラ57にタイミングベルト5
9を掛け回してある。よって、ロボット本体2のモータ
33を駆動してボールスプライン軸32を回転させる
と、タイミングベルト59を介して3本のボールネジ軸
55a、55b、55cが、ボールネジ軸31a、31
b、31cと同時に回転するようになっている。
【0049】つぎに、図5により上段の昇降筒24を説
明する。上段昇降筒24にあっては、上段昇降ベース6
0の上に筒状カバー61が設けられており、筒状カバー
61内に上段昇降筒24の機構部分(ワーク操作部25
の回転機構)が納められている。上段昇降ベース60に
は、下段昇降筒23のガイド軸54a,54b、54c
に対応する位置に貫通孔62が開口されており、この貫
通孔62にはガイド軸54a,54b、54cに摺動自
在に装着されたベアリング入りのブッシュ63が固定さ
れている。なお、このガイド軸54a,54b、54c
としても、ブッシュ63のベアリングと嵌合する溝を設
けられたボールスプライン軸を用いてもよい。よって、
上段昇降筒24が昇降するときには、3本のガイド軸5
4a,54b、54cにガイドされながらスムーズに、
かつ真っ直ぐに昇降することができる。
明する。上段昇降筒24にあっては、上段昇降ベース6
0の上に筒状カバー61が設けられており、筒状カバー
61内に上段昇降筒24の機構部分(ワーク操作部25
の回転機構)が納められている。上段昇降ベース60に
は、下段昇降筒23のガイド軸54a,54b、54c
に対応する位置に貫通孔62が開口されており、この貫
通孔62にはガイド軸54a,54b、54cに摺動自
在に装着されたベアリング入りのブッシュ63が固定さ
れている。なお、このガイド軸54a,54b、54c
としても、ブッシュ63のベアリングと嵌合する溝を設
けられたボールスプライン軸を用いてもよい。よって、
上段昇降筒24が昇降するときには、3本のガイド軸5
4a,54b、54cにガイドされながらスムーズに、
かつ真っ直ぐに昇降することができる。
【0050】上段昇降ベース60には、下段昇降筒23
のボールネジ軸55a、55b、55cと対応する位置
に貫通孔64が設けられており、この貫通孔64にはボ
ールネジ軸55a、55b、55cに螺合されたボール
ネジナット65が固定されている。従って、ロボット本
体22のモータ33を駆動してボールスプライン軸32
を回転させ、それと連動して各ボールネジ軸55a、5
5b、55cを回転させると、ボールネジナット65が
ボールネジ軸55a、55b、55cに沿って軸方向に
移動するので、それに伴って上段昇降ベース60がガイ
ド軸54a,54b、54cにガイドされながら昇降
し、上段昇降筒24が下段昇降筒23の開口53から突
出したり、後退したりして昇降する。ここで、各ボール
ネジ軸55a、55b、55cの回転に伴う各ボールネ
ジナット65の移動距離は等しくなっているので、上段
昇降ベース60ないし上段昇降筒24は水平姿勢を保っ
たままでバランス良く昇降する。なお、このためにはボ
ールネジ軸55a、55b、55cのネジピッチを等し
くし、各ボールネジ軸55a、55b、55cが等しい
回転数で回転するようにすればよいが、特にこれに限定
する理由はない(一部のボールネジ軸55a、55b、
55cを逆ネジとすることも差し支えない)。
のボールネジ軸55a、55b、55cと対応する位置
に貫通孔64が設けられており、この貫通孔64にはボ
ールネジ軸55a、55b、55cに螺合されたボール
ネジナット65が固定されている。従って、ロボット本
体22のモータ33を駆動してボールスプライン軸32
を回転させ、それと連動して各ボールネジ軸55a、5
5b、55cを回転させると、ボールネジナット65が
ボールネジ軸55a、55b、55cに沿って軸方向に
移動するので、それに伴って上段昇降ベース60がガイ
ド軸54a,54b、54cにガイドされながら昇降
し、上段昇降筒24が下段昇降筒23の開口53から突
出したり、後退したりして昇降する。ここで、各ボール
ネジ軸55a、55b、55cの回転に伴う各ボールネ
ジナット65の移動距離は等しくなっているので、上段
昇降ベース60ないし上段昇降筒24は水平姿勢を保っ
たままでバランス良く昇降する。なお、このためにはボ
ールネジ軸55a、55b、55cのネジピッチを等し
くし、各ボールネジ軸55a、55b、55cが等しい
回転数で回転するようにすればよいが、特にこれに限定
する理由はない(一部のボールネジ軸55a、55b、
55cを逆ネジとすることも差し支えない)。
【0051】よって、この搬送ロボット21において
は、ロボット本体22内に設置されているモータ33を
駆動すると、図5及び図6に示すように上段昇降筒24
と下段昇降筒23とが連動して同時に昇降し、大きな昇
降ストロークで伸び縮みできるようになっている。な
お、ここでは昇降筒が2段構成の場合について説明した
が、同様な構成を繰り返すことにより、昇降筒を3段以
上に構成することも容易である。
は、ロボット本体22内に設置されているモータ33を
駆動すると、図5及び図6に示すように上段昇降筒24
と下段昇降筒23とが連動して同時に昇降し、大きな昇
降ストロークで伸び縮みできるようになっている。な
お、ここでは昇降筒が2段構成の場合について説明した
が、同様な構成を繰り返すことにより、昇降筒を3段以
上に構成することも容易である。
【0052】さらに、上段昇降部24内には、ロボット
本体22の軸心周りにワーク操作部25を回転させるた
めの回転機構66が納められている。上段昇降部24の
上面に取り付けられたワーク操作部25は、この回転機
構66によって回転させられるようになっており、ワー
ク操作部25はフォークのように水平方向に伸縮するよ
うになっている。
本体22の軸心周りにワーク操作部25を回転させるた
めの回転機構66が納められている。上段昇降部24の
上面に取り付けられたワーク操作部25は、この回転機
構66によって回転させられるようになっており、ワー
ク操作部25はフォークのように水平方向に伸縮するよ
うになっている。
【0053】しかして、この搬送ロボット21の一動作
例を説明すると、次の通りである。この搬送ロボット2
1は、待機状態においては、図6のように昇降筒23、
24が縮んだ低背状態となっており、ワーク操作部25
も最短状態に収縮している。搬送ロボット21がワーク
搬送指令を受け取ると、図5に示すように、昇降筒2
3、24が延びてワーク操作部25を所定高さまで上昇
させ、ワーク操作部25を延ばしてワーク供給元からワ
ークを受け取る。ワークを受け取ったワーク操作部25
は適当な長さまで縮められ、ついで回転機構66によっ
て回転させられる。ワーク操作部25が所定の方向まで
回転すると、再びワーク操作部25が延びてワーク供給
先へワークを渡す。ワークを渡し終えた搬送ロボット2
1は、元の待機状態に戻る。
例を説明すると、次の通りである。この搬送ロボット2
1は、待機状態においては、図6のように昇降筒23、
24が縮んだ低背状態となっており、ワーク操作部25
も最短状態に収縮している。搬送ロボット21がワーク
搬送指令を受け取ると、図5に示すように、昇降筒2
3、24が延びてワーク操作部25を所定高さまで上昇
させ、ワーク操作部25を延ばしてワーク供給元からワ
ークを受け取る。ワークを受け取ったワーク操作部25
は適当な長さまで縮められ、ついで回転機構66によっ
て回転させられる。ワーク操作部25が所定の方向まで
回転すると、再びワーク操作部25が延びてワーク供給
先へワークを渡す。ワークを渡し終えた搬送ロボット2
1は、元の待機状態に戻る。
【0054】ここで説明した搬送ロボット21にあって
は、昇降筒23、24を2段としている。このように昇
降筒を2段あるいは2段以上とすることによりロボット
本体の高さを高くすることなく、昇降筒もしくはワーク
操作部の昇降ストロークを長くすることができる。従っ
て、ワークの大型化等によってストッカー等の高さが高
くなったりした場合にも、昇降筒の多段化によって対応
することができる。特に、ロボット本体の高さを高くす
ることなく昇降筒の昇降ストロークを大きくできるの
で、クリーンルーム仕様の搬送ロボットとしても対応可
能となる。
は、昇降筒23、24を2段としている。このように昇
降筒を2段あるいは2段以上とすることによりロボット
本体の高さを高くすることなく、昇降筒もしくはワーク
操作部の昇降ストロークを長くすることができる。従っ
て、ワークの大型化等によってストッカー等の高さが高
くなったりした場合にも、昇降筒の多段化によって対応
することができる。特に、ロボット本体の高さを高くす
ることなく昇降筒の昇降ストロークを大きくできるの
で、クリーンルーム仕様の搬送ロボットとしても対応可
能となる。
【0055】しかも、下段昇降筒23のボールネジナッ
ト44がボールネジ軸31a、31b、31cに噛み合
っていて下段昇降筒23が下方へ滑り落ちることがな
く、上段昇降筒24のボールネジナット65もボールネ
ジ軸55a、55b、55cに噛み合っていて上段昇降
筒24が下方へ滑り落ちることがなく、下段昇降筒23
及び上段昇降筒24がそれぞれ3本のボールネジ軸31
a、31b、31c;55a、55b、55cに噛み合
った状態で昇降させられるので、上段昇降筒23も下段
昇降筒24もモーメント荷重によって傾いたり、がたつ
いたりすることなくスムーズに昇降する。
ト44がボールネジ軸31a、31b、31cに噛み合
っていて下段昇降筒23が下方へ滑り落ちることがな
く、上段昇降筒24のボールネジナット65もボールネ
ジ軸55a、55b、55cに噛み合っていて上段昇降
筒24が下方へ滑り落ちることがなく、下段昇降筒23
及び上段昇降筒24がそれぞれ3本のボールネジ軸31
a、31b、31c;55a、55b、55cに噛み合
った状態で昇降させられるので、上段昇降筒23も下段
昇降筒24もモーメント荷重によって傾いたり、がたつ
いたりすることなくスムーズに昇降する。
【0056】従来例のように1本のボールネジ軸とスラ
イド部及びレールによって昇降ベースを支持する構造で
あると、ワークの大型化によって昇降ベースに加わるモ
ーメントが大きくなると昇降筒がぐらつくが、この搬送
ロボット21のように複数本のボールネジ軸31a、3
1b、31cを用いれば、モーメントをボールネジ軸3
1a、31b、31cで垂直荷重やモーメント荷重を確
実に支えることができ、昇降筒23、24を安定した状
態で昇降させることができる。
イド部及びレールによって昇降ベースを支持する構造で
あると、ワークの大型化によって昇降ベースに加わるモ
ーメントが大きくなると昇降筒がぐらつくが、この搬送
ロボット21のように複数本のボールネジ軸31a、3
1b、31cを用いれば、モーメントをボールネジ軸3
1a、31b、31cで垂直荷重やモーメント荷重を確
実に支えることができ、昇降筒23、24を安定した状
態で昇降させることができる。
【0057】また、この搬送ロボット21においては、
3本のボールネジ軸31a、31b、31cあるいは3
本のボールネジ軸55a、55b、55cを正三角形状
に配置しているので、いずれの方向からモーメントが加
わっても下段昇降筒23及び上段昇降筒24をがたつき
なくスムーズに昇降させることができる。さらに、3本
のボールネジ軸31a、31b、31cの中心点と、3
本のボールネジ軸55a、55b、55cの中心点とが
平面視で一致しているので、上下の昇降筒23、24間
にもモーメントが発生しにくく、より一層スムーズに昇
降筒23、24を昇降させることができる。
3本のボールネジ軸31a、31b、31cあるいは3
本のボールネジ軸55a、55b、55cを正三角形状
に配置しているので、いずれの方向からモーメントが加
わっても下段昇降筒23及び上段昇降筒24をがたつき
なくスムーズに昇降させることができる。さらに、3本
のボールネジ軸31a、31b、31cの中心点と、3
本のボールネジ軸55a、55b、55cの中心点とが
平面視で一致しているので、上下の昇降筒23、24間
にもモーメントが発生しにくく、より一層スムーズに昇
降筒23、24を昇降させることができる。
【0058】ロボット本体22に設けられたガイド軸3
0a、30b、30c及び下段昇降筒23に設けられた
ガイド軸54a、54b、54cは、下段昇降筒23及
び上段昇降筒24の昇降を滑らかにガイドする機能と、
搬送ロボット21の剛性を高くする機能とを有してい
る。
0a、30b、30c及び下段昇降筒23に設けられた
ガイド軸54a、54b、54cは、下段昇降筒23及
び上段昇降筒24の昇降を滑らかにガイドする機能と、
搬送ロボット21の剛性を高くする機能とを有してい
る。
【0059】また、この搬送ロボット21においては、
ロボット本体22、下段昇降筒23、上段昇降筒24を
ほぼ密閉構造とし、基盤26の上面中心部、下段昇降ベ
ース39の下面中心部、上段昇降ベースの下面中心部に
それぞれ送風用ファンからなる排気装置67、68、6
9を設け、上段昇降筒24、下段昇降筒23およびロボ
ット本体22の内部の空気を下方へ向けて排出してい
る。
ロボット本体22、下段昇降筒23、上段昇降筒24を
ほぼ密閉構造とし、基盤26の上面中心部、下段昇降ベ
ース39の下面中心部、上段昇降ベースの下面中心部に
それぞれ送風用ファンからなる排気装置67、68、6
9を設け、上段昇降筒24、下段昇降筒23およびロボ
ット本体22の内部の空気を下方へ向けて排出してい
る。
【0060】搬送ロボット21を稼働しているうちに
は、部品の摩耗等によって搬送ロボット21の内部に塵
埃が発生するが、この塵埃を含んだ内部の空気を各排気
装置67、68、69によって搬送ロボット21の下面
から下方へ向けて排出する事により、ワーク側へ塵埃が
飛散してワークが汚染されないようにしている。また、
クリーンルーム内のように高いクリーン度が要求される
場合には、各排気装置67、68、69によって搬送ロ
ボット21内の空気を強制排気し、搬送ロボット21の
下面に接続した排気用ダクト等によってクリーンルーム
外へ排出すれば、クリーンルーム内やワークの汚染を防
止できる。あるいは、クリーンルームにおける要求クリ
ーン度によっては、フィルタ装置を通して塵埃を除去し
てからクリーンルーム内へ排気するようにしてもよい。
は、部品の摩耗等によって搬送ロボット21の内部に塵
埃が発生するが、この塵埃を含んだ内部の空気を各排気
装置67、68、69によって搬送ロボット21の下面
から下方へ向けて排出する事により、ワーク側へ塵埃が
飛散してワークが汚染されないようにしている。また、
クリーンルーム内のように高いクリーン度が要求される
場合には、各排気装置67、68、69によって搬送ロ
ボット21内の空気を強制排気し、搬送ロボット21の
下面に接続した排気用ダクト等によってクリーンルーム
外へ排出すれば、クリーンルーム内やワークの汚染を防
止できる。あるいは、クリーンルームにおける要求クリ
ーン度によっては、フィルタ装置を通して塵埃を除去し
てからクリーンルーム内へ排気するようにしてもよい。
【0061】(第2の実施形態)上記実施形態において
は、3本のボールネジ軸によって昇降筒を昇降させるよ
うにしているが、2本のボールネジ軸によって昇降筒を
昇降させるようにしてもよい。図12に示すように、2
本のボールネジ軸31a,31bによって昇降筒を昇降
させるようにした場合には、該ボールネジ軸31a,3
1bの軸心を含む平面Pと垂直な軸M1の周りに回転さ
せるようなモーメントに対しては強いが、該平面Pと平
行な軸M2の周りに回転させるようなモーメントに対し
ては弱い。
は、3本のボールネジ軸によって昇降筒を昇降させるよ
うにしているが、2本のボールネジ軸によって昇降筒を
昇降させるようにしてもよい。図12に示すように、2
本のボールネジ軸31a,31bによって昇降筒を昇降
させるようにした場合には、該ボールネジ軸31a,3
1bの軸心を含む平面Pと垂直な軸M1の周りに回転さ
せるようなモーメントに対しては強いが、該平面Pと平
行な軸M2の周りに回転させるようなモーメントに対し
ては弱い。
【0062】従って、搬送ロボットに加わるモーメント
荷重の方向が一定である場合には、そのモーメント荷重
のベクトル方向がボールネジ軸31a、31bに対して
M1の方向を向くようにすれば、2本のボールネジ軸3
1a、31bによってモーメントを支持する事ができ、
昇降筒を安定に昇降させることが可能になる。
荷重の方向が一定である場合には、そのモーメント荷重
のベクトル方向がボールネジ軸31a、31bに対して
M1の方向を向くようにすれば、2本のボールネジ軸3
1a、31bによってモーメントを支持する事ができ、
昇降筒を安定に昇降させることが可能になる。
【0063】また、例えばフォークやアーム等のワーク
操作部を水平面内で回転させる場合のように、ワーク操
作部で保持しているワークによるモーメント荷重の方向
が変化する場合であっても、2本のボールネジ軸によっ
て昇降筒を昇降させるようにすることもできる。この実
施形態を図11に示す。
操作部を水平面内で回転させる場合のように、ワーク操
作部で保持しているワークによるモーメント荷重の方向
が変化する場合であっても、2本のボールネジ軸によっ
て昇降筒を昇降させるようにすることもできる。この実
施形態を図11に示す。
【0064】この実施形態の搬送ロボット71にあって
は、図11に示すように、基盤26の上に立てた2本の
ボールネジ軸31a、31bによって下段昇降筒23の
下段昇降ベース39を昇降させるようにし、下段昇降ベ
ース39の上に立てた2本のボールネジ軸55a、55
bによって上段昇降筒24の上段昇降ベース60を昇降
させるようにしている。ここで、4本のボールネジ軸3
1a、31b、55a、55bの軸心は基盤26に垂直
な同一平面内に位置しており、ワーク操作部25は上段
昇降筒24に対して固定されており、ワーク操作部25
の中心も当該平面内に含まれている。なお、図11では
先の実施形態で説明したようなボールスプライン軸やガ
イド軸、モータ等は省略している。
は、図11に示すように、基盤26の上に立てた2本の
ボールネジ軸31a、31bによって下段昇降筒23の
下段昇降ベース39を昇降させるようにし、下段昇降ベ
ース39の上に立てた2本のボールネジ軸55a、55
bによって上段昇降筒24の上段昇降ベース60を昇降
させるようにしている。ここで、4本のボールネジ軸3
1a、31b、55a、55bの軸心は基盤26に垂直
な同一平面内に位置しており、ワーク操作部25は上段
昇降筒24に対して固定されており、ワーク操作部25
の中心も当該平面内に含まれている。なお、図11では
先の実施形態で説明したようなボールスプライン軸やガ
イド軸、モータ等は省略している。
【0065】さらに、この搬送ロボット71では、回転
可能に設置されている。例えば、ターンテーブル装置等
の回転台(図示せず)の上に設置されており、任意の方
向に回転させられるようになっている。従って、搬送ロ
ボット71全体の向きを回転させることによってワーク
操作部25を回転させることができる。
可能に設置されている。例えば、ターンテーブル装置等
の回転台(図示せず)の上に設置されており、任意の方
向に回転させられるようになっている。従って、搬送ロ
ボット71全体の向きを回転させることによってワーク
操作部25を回転させることができる。
【0066】この搬送ロボット71にあっては、全体を
回転させられるようにしているので、ワーク操作部25
を回転させたとき、2本のボールネジ軸31a、31b
に対しても、2本のボールネジ軸55a、55bに対し
てもワークWによるモーメントは、図12のM1の方向
となる。よって、各段の昇降筒23、24をそれぞれ2
本のボールネジ軸によって安定に支持し、スムーズに昇
降筒23、24を昇降させることが可能になる。
回転させられるようにしているので、ワーク操作部25
を回転させたとき、2本のボールネジ軸31a、31b
に対しても、2本のボールネジ軸55a、55bに対し
てもワークWによるモーメントは、図12のM1の方向
となる。よって、各段の昇降筒23、24をそれぞれ2
本のボールネジ軸によって安定に支持し、スムーズに昇
降筒23、24を昇降させることが可能になる。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
昇降ユニットによれば、垂直荷重やモーメント荷重が昇
降部に加わっても当該昇降部とネジ軸との螺合部分にお
ける噛合いによって垂直荷重やモーメント荷重をしっか
りと支持することができるようにしているので、昇降部
を安定に昇降させることができ、大きな垂直荷重やモー
メント荷重が加わっても昇降部がぐらつくことがなく、
安定よく昇降させることができる。
昇降ユニットによれば、垂直荷重やモーメント荷重が昇
降部に加わっても当該昇降部とネジ軸との螺合部分にお
ける噛合いによって垂直荷重やモーメント荷重をしっか
りと支持することができるようにしているので、昇降部
を安定に昇降させることができ、大きな垂直荷重やモー
メント荷重が加わっても昇降部がぐらつくことがなく、
安定よく昇降させることができる。
【0068】請求項2に記載の昇降ユニットによれば、
大きな垂直荷重やモーメント荷重が加わっても昇降部が
ぐらつくことがなく、安定よく昇降させることができ
る。また、設置スペースの高さが制限されている場合で
も、昇降ユニット本体の高さはそのままで、昇降部の昇
降ストロークを大きくできる。従って、請求項2に記載
の昇降ユニットによれば、荷重の大きなワークを取り扱
う場合でも、昇降ストロークを大きくでき、しかも昇降
部をぐらつかせることなく安定に昇降させることができ
る。
大きな垂直荷重やモーメント荷重が加わっても昇降部が
ぐらつくことがなく、安定よく昇降させることができ
る。また、設置スペースの高さが制限されている場合で
も、昇降ユニット本体の高さはそのままで、昇降部の昇
降ストロークを大きくできる。従って、請求項2に記載
の昇降ユニットによれば、荷重の大きなワークを取り扱
う場合でも、昇降ストロークを大きくでき、しかも昇降
部をぐらつかせることなく安定に昇降させることができ
る。
【0069】請求項3に記載の昇降ユニットによれば、
モーメント荷重がいずれの方向を向いていてもネジ軸に
よってモーメント荷重をしっかりと支えることができの
で、荷重がいずれの方向に偏っていても昇降部をぐらつ
くことなく滑らかに昇降させることができる。特に、3
本のネジ軸を略正三角形状に配置すれば、少ない本数の
ネジ軸によりいずれの方向のモーメント荷重もバランス
よく支持することができる。
モーメント荷重がいずれの方向を向いていてもネジ軸に
よってモーメント荷重をしっかりと支えることができの
で、荷重がいずれの方向に偏っていても昇降部をぐらつ
くことなく滑らかに昇降させることができる。特に、3
本のネジ軸を略正三角形状に配置すれば、少ない本数の
ネジ軸によりいずれの方向のモーメント荷重もバランス
よく支持することができる。
【0070】請求項4に記載の昇降ユニットによれば、
昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降スト
ロークを実現することができ、しかも昇降ストロークを
長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりする場
合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降させ
ることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって任意
の方向のモーメント荷重をバランスよく支持することが
できる。
昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降スト
ロークを実現することができ、しかも昇降ストロークを
長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりする場
合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降させ
ることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって任意
の方向のモーメント荷重をバランスよく支持することが
できる。
【0071】さらに、請求項4に記載の昇降ユニットに
よれば、各段の昇降部を昇降させるための昇降機構にお
いて3本のネジ軸が配置されている位置の中心を、平面
視でほぼ一致させているから、垂直荷重によって昇降部
が撓んだりすることがなく、昇降ユニットの耐荷重性能
を高くできる。
よれば、各段の昇降部を昇降させるための昇降機構にお
いて3本のネジ軸が配置されている位置の中心を、平面
視でほぼ一致させているから、垂直荷重によって昇降部
が撓んだりすることがなく、昇降ユニットの耐荷重性能
を高くできる。
【0072】請求項5に記載の昇降ユニットによって
も、昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降
ストロークを実現することができ、しかも昇降ストロー
クを長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりす
る場合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降
させることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって
任意の方向のモーメント荷重をバランスよく支持するこ
とができる。
も、昇降ユニットの高さを高くすることなく大きな昇降
ストロークを実現することができ、しかも昇降ストロー
クを長くしたり、大きなモーメント荷重が加わったりす
る場合でも、昇降軸をぐらつかせることなく安定に昇降
させることができ、さらに少ない本数のネジ軸によって
任意の方向のモーメント荷重をバランスよく支持するこ
とができる。
【0073】さらに、請求項5に記載の昇降ユニットに
よれば、下段側に位置する昇降部を昇降させるための昇
降機構と上段側に位置する昇降部を昇降させるための昇
降機構との間に連結軸を配設し、両昇降機構のネジ軸ど
うしを連結軸を介して連動させるようにしているから、
各段の昇降部を連動させて昇降させることができ、昇降
部の昇降制御を容易にできる。また、各段の昇降部が連
動するので、モータ等の原動機は1ヵ所に設ければ済
み、コストを安価にできる。
よれば、下段側に位置する昇降部を昇降させるための昇
降機構と上段側に位置する昇降部を昇降させるための昇
降機構との間に連結軸を配設し、両昇降機構のネジ軸ど
うしを連結軸を介して連動させるようにしているから、
各段の昇降部を連動させて昇降させることができ、昇降
部の昇降制御を容易にできる。また、各段の昇降部が連
動するので、モータ等の原動機は1ヵ所に設ければ済
み、コストを安価にできる。
【0074】請求項6に記載の昇降ユニットによれば、
モーメント荷重の方向が変化する場合でも、昇降機構全
体を回転させることにより昇降機構と共にアームを回転
させれば、空間的にはモーメントの方向が2次元的に変
化しても昇降機構に対してはモーメントの方向が一定と
なり、ワークによって任意の方向で発生するモーメント
を2本のネジ軸によって安定に支持させることができ
る。
モーメント荷重の方向が変化する場合でも、昇降機構全
体を回転させることにより昇降機構と共にアームを回転
させれば、空間的にはモーメントの方向が2次元的に変
化しても昇降機構に対してはモーメントの方向が一定と
なり、ワークによって任意の方向で発生するモーメント
を2本のネジ軸によって安定に支持させることができ
る。
【0075】請求項7に記載のロボット装置によれば、
ワーク操作部で保持しているワークによる垂直荷重やモ
ーメント荷重を強固に支持し、ワーク操作部をぐらつか
せることなく安定に昇降させることができる。従って、
ワークが大型化及び重量化しても安定にワークを操作さ
せることができ、ワークを脱落させたりすることがなく
信頼性が向上する。
ワーク操作部で保持しているワークによる垂直荷重やモ
ーメント荷重を強固に支持し、ワーク操作部をぐらつか
せることなく安定に昇降させることができる。従って、
ワークが大型化及び重量化しても安定にワークを操作さ
せることができ、ワークを脱落させたりすることがなく
信頼性が向上する。
【0076】特に、請求項2に記載した昇降ユニットを
用いている場合には、本体部分(昇降ユニット本体)を
高くすることなく昇降距離を長くでき、コンパクトで昇
降ストロークの長いロボット装置を製作することができ
る。従って、ワークの大型化に伴って重いワークを長い
距離昇降させる必要が生じた場合にも、安定にワークを
昇降させることができる。
用いている場合には、本体部分(昇降ユニット本体)を
高くすることなく昇降距離を長くでき、コンパクトで昇
降ストロークの長いロボット装置を製作することができ
る。従って、ワークの大型化に伴って重いワークを長い
距離昇降させる必要が生じた場合にも、安定にワークを
昇降させることができる。
【図1】従来の搬送ロボットの構造を示す一部省略した
斜視図である。
斜視図である。
【図2】同上の搬送ロボットに用いられている昇降ベー
スを示す背面側からの斜視図である。
スを示す背面側からの斜視図である。
【図3】同上の搬送ロボットにおいてワークによるモー
メントが加わっている状態を説明する概略図である。
メントが加わっている状態を説明する概略図である。
【図4】本発明の一実施形態による搬送ロボットの構造
を示す一部破断した斜視図である。
を示す一部破断した斜視図である。
【図5】同上の搬送ロボットの内部構造を模式的に表わ
した断面図であって、昇降筒が上昇した状態を表してい
る。
した断面図であって、昇降筒が上昇した状態を表してい
る。
【図6】同上の搬送ロボットの内部構造を模式的に表わ
した断面図であって、昇降筒が下降した状態を表してい
る。
した断面図であって、昇降筒が下降した状態を表してい
る。
【図7】図5のX−X線断面図である。
【図8】図5のY−Y線断面図である。
【図9】ロボット本体及び下段昇降筒の内部における昇
降機構を概略的に表した斜視図である。
降機構を概略的に表した斜視図である。
【図10】ロータリーボールスプラインの構造を示す一
部破断した正面図である。
部破断した正面図である。
【図11】本発明の別な実施形態による搬送ロボットの
概略斜視図である。
概略斜視図である。
【図12】同上の搬送ロボットにおけるボールネジ軸に
加わるモーメントの方向を示す概略図である。
加わるモーメントの方向を示す概略図である。
21 搬送ロボット 22 ロボット本体 23 下段昇降筒 24 上段昇降筒 25 ワーク操作部 30a,30b、30c ガイド軸 31a、31b、31c ボールネジ軸 32 ボールスプライン軸 33 モータ 39 下段昇降ベース 54a,54b、54c ガイド軸 55a、55b、55c ボールネジ軸 60 上段昇降ベース 66 回転機構 67、68、69 排気装置
Claims (7)
- 【請求項1】 昇降ユニット本体と、該昇降ユニット本
体に対して昇降する昇降部と、該昇降部を昇降させるた
めの昇降機構とを備えた昇降ユニットであって、 前記昇降機構は、複数本のネジ軸をそれぞれ昇降ユニッ
ト本体と昇降部のうちいずれか一方に設け、そのネジ軸
を昇降ユニット本体と昇降部のうち他方に螺合させ、こ
れらのネジ軸を回転させることによって昇降部を昇降さ
せるものであることを特徴とする昇降ユニット。 - 【請求項2】 昇降ユニット本体と、該昇降ユニット本
体に対して最下段の昇降部が昇降すると共に下段側の昇
降部に対して上段側の昇降部が昇降する複数段の昇降部
と、各段の昇降部を昇降させるための昇降機構とを備え
た昇降ユニットであって、 上段側の昇降部を昇降させるための昇降機構は、複数本
のネジ軸をそれぞれ上段側の昇降部と下段側の昇降部の
うちいずれか一方に設け、そのネジ軸を上段側の昇降部
と下段側の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネジ
軸を回転させることによって上段側の昇降部を昇降させ
るものであることを特徴とする昇降ユニット。 - 【請求項3】 前記昇降機構は、前記ネジ軸を3本以上
有し、これらのネジ軸が一直線上に配置されていないこ
とを特徴とする、請求項1又は2に記載の昇降ユニッ
ト。 - 【請求項4】 昇降ユニット本体と、該昇降ユニット本
体に対して最下段の昇降部が昇降すると共に下段側の昇
降部に対して上段側の昇降部が昇降する複数段の昇降部
と、各段の昇降部を昇降させるための昇降機構とを備え
た昇降ユニットであって、 最下段の昇降部を昇降させるための昇降機構は、略正三
角形状に配置された3本のネジ軸を昇降ユニット本体と
最下段の昇降部のうちいずれか一方に設け、該ネジ軸を
昇降ユニット本体と最下段の昇降部のうち他方に螺合さ
せ、これらのネジ軸を回転させることによって最下段の
昇降部を昇降させるものであり、 上段側の昇降部を昇降させるための昇降機構は、略正三
角形状に配置された3本のネジ軸を上段側の昇降部と下
段側の昇降部のうちいずれか一方に設け、該ネジ軸を上
段側の昇降部と下段側の昇降部のうち他方に螺合させ、
これらのネジ軸を回転させることによって上段側の昇降
部を昇降させるものであり、 前記各段の昇降部を昇降させるための昇降機構において
3本のネジ軸が配置されている位置の中心が、平面視で
ほぼ一致していることを特徴とする昇降ユニット。 - 【請求項5】 昇降ユニット本体と、該昇降ユニット本
体に対して最下段の昇降部が昇降すると共に下段側の昇
降部に対して上段側の昇降部が昇降する複数段の昇降部
と、各段の昇降部を昇降させるための昇降機構とを備え
た昇降ユニットであって、 最下段の昇降部を昇降させるための昇降機構は、複数本
のネジ軸を昇降ユニット本体と最下段の昇降部のうちい
ずれか一方に設け、該ネジ軸を昇降ユニット本体と最下
段の昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネジ軸を回
転させることによって最下段の昇降部を昇降させるもの
であり、 上段側の昇降部を昇降させるための昇降機構は、複数本
のネジ軸を上段側の昇降部と下段側の昇降部のうちいず
れか一方に設け、該ネジ軸を上段側の昇降部と下段側の
昇降部のうち他方に螺合させ、これらのネジ軸を回転さ
せることによって上段側の昇降部を昇降させるものであ
り、 下段側に位置する昇降部を昇降させるための昇降機構と
上段側に位置する昇降部を昇降させるための昇降機構と
の間に連結軸を配設し、両昇降機構のネジ軸どうしを連
結軸を介して連動させるようにしたことを特徴とする昇
降ユニット。 - 【請求項6】 前記昇降機構は2本のネジ軸によって構
成されており、該昇降機構は全体として水平面内で回転
可能となっていることを特徴とする、請求項1、2又は
5に記載の昇降ユニット。 - 【請求項7】 請求項1、2、3、4、5又は6に記載
した昇降ユニットを備え、ワークに所定の操作を行なわ
せるためのワーク操作部を前記昇降部の上端部に設ら
れ、該ワーク操作部が該昇降ユニットによって昇降可能
となっていることを特徴とするロボット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11182392A JP2001009765A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 昇降ユニット及びロボット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11182392A JP2001009765A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 昇降ユニット及びロボット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001009765A true JP2001009765A (ja) | 2001-01-16 |
Family
ID=16117527
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11182392A Pending JP2001009765A (ja) | 1999-06-28 | 1999-06-28 | 昇降ユニット及びロボット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001009765A (ja) |
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- 1999-06-28 JP JP11182392A patent/JP2001009765A/ja active Pending
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