JPH07335717A - 被処理体のバッファ装置、これを用いた処理装置及びその搬送方法 - Google Patents

被処理体のバッファ装置、これを用いた処理装置及びその搬送方法

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JPH07335717A
JPH07335717A JP18910794A JP18910794A JPH07335717A JP H07335717 A JPH07335717 A JP H07335717A JP 18910794 A JP18910794 A JP 18910794A JP 18910794 A JP18910794 A JP 18910794A JP H07335717 A JPH07335717 A JP H07335717A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置全体の高さを小さくすることができるバ
ッファ装置を提供する。 【構成】 伸縮可能になされた搬送アーム機構30によ
り搬送されるべき被処理体3を一時的に保持する被処理
体のバッファ装置32において、複数の被処理体の両端
を支持すべく、上下方向に複数段に亘って設けられると
共に上下動可能になされた支持部材40A〜40Dと、
上下方向に隣り合って設けられる前記支持部材同士を接
近離間可能に連結するリンク機構42と、前記搬送アー
ム機構の侵入する水平レベルに略対応する部分に位置す
る前記リンク機構を駆動して前記支持部材の上下間のピ
ッチを拡大させるピッチ拡大機構60とを備える。これ
により搬送アーム機構の水平レベルに対応する部分のみ
の支持部材のピッチを拡大し、他の部分の支持部材のピ
ッチは小さく設定しておき、装置全体の高さを従来装置
と比較して小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被処理体のバッファ装
置、これを用いた処理装置及びその搬送方法に係り、特
に、LCD基板等の処理装置に用いられるバッファ装置
の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、液晶表示装置(LCD)の製造
工程等においては、減圧雰囲気下でガラス等よりなるL
CD基板上に、成膜、エッチング、アッシング等の各種
の処理が施され、特に最近にあっては処理の効率化及び
歩留まりの向上等を目的として上記各種の処理を施す処
理室を複数個集合化させたいわゆるマルチチャンバ型の
処理装置が提案されている。
【0003】このような処理装置にあっては、内部にバ
ッファ装置及び搬送アーム機構を備えた真空引き可能な
共通搬送室に、上記各処理を行う複数、例えば3個の処
理室をゲートバルブを介して気密に連通・閉塞可能に連
結している。そして、被処理体であるLCD基板は、共
通搬送室の外側に設置されたLCD基板収容カセットか
ら共通搬送室内へ搬入され、共通搬送室内の搬送アーム
機構により各処理室に搬入・搬出され、順次所定の処理
が施されることになる。
【0004】ここで共通搬送室内のバッファ装置及び搬
送アーム機構について図22を参照して説明する。図2
2は共通搬送室内に収容されている搬送アーム機構とバ
ッファ装置を示す斜視図である。図示するようにバッフ
ァ装置は、等間隔で上下方向に配置された複数の、図示
例にあっては4つのLCD支持部材1A、1B、1C、
1Dを有しており、各支持部材は相互に対向させて一対
配置されている。また、各支持部材の外側端部は起立さ
れた支持部材固定板2、2に取り付け固定されている。
そして、略矩形状に成形されているLCD基板3は上記
対向する支持部材の内側端部間に掛け渡すようにして載
置支持され、図示例にあっては、4枚のLCD基板3が
保持されている。支持部材固定板2全体は図示しない昇
降手段により一体的に上下動可能になされて、側部に設
けられる多関節アームよりなる搬送アーム機構4の水平
レベルに4枚の内の所望のLCD基板を位置合わせして
選択できるようになっている。また、支持部材固定板2
及び搬送アーム機構4は同一の回転ベース(図示せず)
上に設置されており、これを回転することによりこれら
を所望の処理室に向けて方向付けをし得るようになって
いる。
【0005】LCD基板搬送時には、図示しない搬送機
構によりカセット内のLCD基板が単数或いは複数枚ず
つ搬送されて、LCD支持部材1A、1B、1C、1D
間に掛け渡して支持される。そして、支持部材固定板2
を上下方向へ移動することにより所望のLCD基板を選
択し、この基板の下方へ搬送アーム機構4の先端アーム
4Aを挿入して支持部材固定板2を僅かに降下させるこ
とによりLCD基板3を先端アーム4Aに受け渡す。そ
して、受け渡されたLCD基板3は搬送アーム機構4を
伸退させることにより所望の処理室内へ搬入されること
になる。また、処理済みのLCD基板を搬出する場合に
は、上記と逆の操作を行えばよい。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
にバッファ装置を構成する支持部材固定板は、搬送すべ
きLCD基板を選択するために、図23に示すように搬
送アーム機構4の水平レベルに対して最大、最下部のL
CD支持基板1Dから最上部のLCD支持基板1Aまで
上下動できる構造としなければならず、上下方向に大き
な必要スペースを確保しなければならない。そのため
に、この装置全体を収容する共通搬送室全体の高さ、体
積等が非常に大きくなるという問題点があった。
【0007】通常、LCD基板の厚みは約1.1mm程
度、LCD基板3の寸法は最大630mm×630mm
程度なので半導体ウエハと比較すると装置自体は非常に
大型となっており、しかも図24に示すようにLCD基
板3を先端アーム4Aで支持した時には基板両端の撓み
量は3〜5mmにも達するのみならず、LCD基板間に
は搬送アーム機構4の、プーリを内蔵する第2関節の部
分までも挿入され、しかも、搬入・搬出時には上下のL
CD基板とのクリアランスも確保しなければならない。
また、エッチング等の熱処理後にあってはLCD基板が
加熱しているためにその撓み量も増加する。そのため
に、上下のLCD基板同士の間隔L1は約30mmもと
らなければならず、装置の一層の大型化を余儀なくされ
ている。また、装置自体が大型化することにより、その
体積及び内壁の面積も増大し、所定の圧力までの真空引
きに多大の時間を要してしまい、その分スループットの
低下も招来するという問題点がある。
【0008】本発明は、以上のような問題点に着目し、
これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明
の目的は、装置全体の高さを小さくすることができるバ
ッファ装置等を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、上記問題
点を解決するために、伸縮可能になされた搬送アーム機
構により搬送されるべき被処理体を一時的に保持する被
処理体のバッファ装置において、複数の被処理体の両端
を支持すべく、上下方向に複数段に亘って設けられると
共に上下動可能になされた支持部材と、上下方向に隣り
合って設けられる前記支持部材同士を接近離間可能に連
結するリンク機構と、前記搬送アーム機構の侵入する水
平レベルに略対応する部分に位置する前記リンク機構を
駆動して前記支持部材の上下間のピッチを拡大させるピ
ッチ拡大機構とを備えるようにしたものである。
【0010】第2の発明は、伸縮可能になされた搬送ア
ーム機構により搬送されるべき被処理体を一時的に保持
する被処理体のバッファ装置において、上下方向に複数
段に亘って設けられると共に上下動可能になされた支持
部材と、この支持部材の内、最上段に位置する支持部材
を除いた各支持部材に対して離脱可能に接触された押し
上げ棒を有してこの押し上げ棒により前記支持部材を上
方へ押し上げるための押し上げ手段と、前記最上段に位
置する支持部材を除いた前記各支持部材に連結されて下
方に延びる連結バーと、この連結バーに接続されて、上
方に相隣設される支持部材の前記連結バーに対して上昇
時には係合されて降下時には離脱可能になされた上方向
移動規制部材とを備えるようにしたものである。
【0011】第3の発明は、上記問題点を解決するため
に、被処理体に対して所定の処理を施す処理室と、前記
被処理体を保持するカセットを載置するカセット載置台
と、前記処理室と前記カセット載置台の間に設けられ
て、真空引き可能になされた搬送室とを有する処理装置
において、前記搬送室内には、伸縮可能になされた搬送
アーム機構と、複数の被処理体の両端を支持すべく、上
下方向に複数段に亘って設けられると共に上下動可能に
なされた支持部材と、上下方向に隣り合って設けられる
前記支持部材同士を接近離間可能に連結するリンク機構
と、前記搬送アーム機構の侵入する水平レベルに略対応
する部分に位置する前記リンク機構を駆動して前記支持
部材の上下間のピッチを拡大させるピッチ拡大機構を備
えるようにしたものである。
【0012】第4の発明は、上記問題点を解決するため
に、被処理体に対して所定の処理を施す複数の処理室
と、前記複数の処理室に、気密に開閉可能に連結される
と共に真空引き可能になされた共通搬送室と、前記被処
理体を保持するカセットを載置するカセット載置台と、
前記カセット載置台と前記共通搬送室との間に設けられ
て真空引き可能になされたロードロック室とを有する処
理装置において、前記共通搬送室内には、前記被処理体
を搬送するために伸縮可能になされた搬送アーム機構
と、前記複数の被処理体の両端を支持すべく、上下方向
に複数段に亘って設けられると共に上下動可能になされ
た支持部材と、上下方向に隣り合って設けられる前記支
持部材同士を接近離間可能に連結するリンク機構と、前
記搬送アーム機構の侵入する水平レベルに略対応する部
分に位置する前記リンク機構を駆動して前記支持部材の
上下間のピッチを拡大させるピッチ拡大機構とを備える
ようにしたものである。
【0013】第5の発明は、上記問題点を解決するため
に、複数の被処理体を収容可能なカセットと、前記被処
理体に所定の処理を施す処理室との間に被処理体を搬送
する搬送方法において、前記カセットと前記処理室との
間で、前記複数の被処理体を水平方向に支持させると共
に上下方向に所定のピッチを隔てて複数段に一時的に保
持し、前記保持された被処理体を搬送アーム機構に受け
渡す時には前記搬送アーム機構が侵入する部分の前記被
処理体のピッチを拡大するように構成したものである。
【0014】
【作用】第1及び第5の発明によれば、搬送アーム機構
に保持した被処理体を支持部材間に受け渡す場合、或い
は支持部材間に掛け渡されている被処理体を搬送アーム
機構により取りに行く場合には、ピッチ拡大機構が動作
して搬送アーム機構が侵入する水平レベルに対応する部
分のリンク機構が駆動して支持部材間のピッチが上下方
向に広がる。そのために、搬送アーム機構は容易に被処
理体間に侵入して所望の被処理体を保持することができ
る。従って、搬送アーム機構が侵入する水平レベル近傍
に位置する支持部材間のピッチのみを拡大できるように
したので、他の部分のピッチは小さくて済み、装置全体
の高さを小さくすることができる。
【0015】このようなバッファ装置は大気雰囲気中或
いは真空引き可能な真空室、例えばロードロック室や搬
送室内に設けることができる。また、搬送アーム機構と
ピッチ拡大機構を動力伝達機構により連結することによ
り、搬送アーム機構の駆動力によりピッチ拡大機構を作
動させることができる。
【0016】第2の発明によれば、搬送アーム機構に保
持した被処理体を支持部材間に受け渡す場合、或いは支
持部材間に掛け渡されている被処理体を搬送アーム機構
により取りに行く場合には、押し上げ手段が動作するこ
とにより搬送アーム機構が侵入する水平レベルに対応す
る部分の支持部材が押し上げ棒により上昇されてこの部
分の支持部材間のピッチが上下方向に広がる。この時、
押し上げ棒が上昇された支持部材よりも上段側に位置す
る各支持部材は各上方向移動規制部材が係合するのでそ
の連結バーも上昇し、結果的に上段側に位置する各支持
部材も同様に上方向へ移動する。そのために、搬送アー
ム機構は容易に被処理体間に侵入して所望の被処理体を
保持することができる。従って、搬送アーム機構が侵入
する水平レベル近傍に位置する支持部材間のピッチのみ
を拡大できるようにしたので、他の部分のピッチは小さ
くて済み、装置全体の高さを小さくすることができる。
【0017】第3の発明によれば、第1の発明のバッフ
ァ装置を、処理室と、搬送室と、カセット載置台を連接
してなる処理装置の搬送室内に設けるようにしたので、
この搬送室全体の高さ及び体積を小さくできるのみなら
ず、真空引きに要する時間も短くすることができる。
【0018】第4の発明によれば、第1の発明のバッフ
ァ装置を、いわゆるクラスタツール型の処理装置の共通
搬送室内に設けるようにしたので、この共通搬送室の高
さ及び体積を小さくすることができる。また、ロードロ
ック室内に上記バッファ装置を設けることにより、この
高さ及び体積も小さくすることができ、特に、真空引き
に要する時間も短くすることができる。
【0019】上記ピッチ拡大機構は、リンク機構を付勢
する付勢手段よりなるが、この付勢手段を突出付勢部を
有する支持部材案内板により形成することにより、リン
ク機構を駆動する特別の駆動源を不要にできる。
【0020】
【実施例】以下に、本発明に係る被処理体のバッファ装
置、これを用いた処理装置及びその搬送方法の一実施例
について説明する。図1は本発明に係るバッファ装置を
用いたクラスタツール型の処理装置を示す平面断面図、
図2は図1に示す処理装置の斜視図、図3は図1に示す
処理装置に適用される本発明に係るバッファ装置を示す
斜視図、図4は図3に示す装置の部分側面図、図5はバ
ッファ装置と搬送アーム機構の配置関係を示す斜視図、
図6はバッファ装置の駆動部を示す断面図、図7はバッ
ファ装置の駆動部を示す斜視図である。
【0021】本実施例においては本発明のバッファ装置
をクラスタツール型の処理装置に適用してLCD基板に
所定の処理を施す場合について説明する。図示するよう
に本発明の処理装置6において、真空引き可能になされ
た共通搬送室8と、同じく真空引き可能になされたロー
ドロック室10がゲートバルブG0を介して連通・遮断
可能に連設されている。この共通搬送室8の周囲にはそ
れぞれにゲートバルブG1、G2、G3を介して複数、
例えば3つの処理室12A、12B、12Cが連通・遮
断可能に連設されている。これら処理室により、LCD
基板には、例えばCVD成膜処理、エッチング処理、ア
ッシング処理等が順次施されることになる。
【0022】上記各処理室12A、12B、12C内に
は、被処理体として例えば最大640mm×640mm
の矩形状のLCD基板Sを載置するためのマウント14
が配置され、この各マウント14にはLCD基板Sの4
つの角部を支持するための4つの昇降ピン16が設けら
れている。上記ロードロック室10の、共通搬送室8と
は反対側には、開閉可能になされたゲートバルブG4が
設けられ、その外側には大気雰囲気に配置された基板搬
送手段18が設けられている。
【0023】この基板搬送手段18の両側には、多数の
LCD基板3を収容し得るカセット20を載置するため
に昇降可能になされたカセット載置台22が配置されて
おり、図1においてはそれぞれのカセット載置台22、
22上にそれぞれカセット20A、20Bが載置されて
いる状態が示されている。この場合、2つのカセットの
内、一方のカセット20Aには未処理のLCD基板が収
容され、他方のカセット20Bには処理済みのカセット
が収容される。
【0024】上記基板搬送手段18は、上下に重ねられ
た2枚のアーム18A、18Bと、これらを一体的に進
出及び退避並びに回転可能に支持する支持ベース24と
を有しており、同時に2枚のLCD基板を搬送し得るよ
うになっている。また、上記各アーム18A、18B上
には、基板の周縁部を支持するためのフッ素ゴム等の弾
性部材よりなる支持突起26が形成されており、基板の
位置ずれや滑落を防止している。そして、上記支持ベー
ス24を高さ調節することにより、カセット20内の高
さ方向任意の位置の基板の取出し、収納を可能としてい
る。ロードロック室10内には、上記基板搬送手段18
の2つのアーム18A、18Bに対応して2段の水平レ
ベルを有する一対のラック28が配置され、このラック
28により、2枚のLCD基板を一度に保持することが
可能となる。このラック28は昇降可能になされ、共通
搬送室8内の後述する搬送アーム機構30が、2枚の基
板の内の一方を選択的に取出すことができるようになっ
ている。尚、このラック28に替えて、後述する本発明
に係るバッファ装置32を設けて、多数枚、例えば4枚
の基板を収容できるように構成してもよい。
【0025】上記ロードロック室10内には、また、L
CD基板のアライメントを行うための一対のポジショナ
ー34、34が基板の対角線上のコーナ部に相互に対向
させて配置されている。各ポジショナー34は、図1中
において矢印A方向へ移動可能なベース36と、このベ
ース36上に自由回転可能に支持された一対のローラ3
8A、38Bを備えている。このポジショナー34は、
上記ラック28に支持された2枚の基板を対角線方向に
挟み込む態様で、基板のアライメントを行い、このアラ
イメントを確認するためにこのロードロック室10内に
は光学的センサ(図示せず)が設けられている。一方、
上記共通搬送室8内には、本発明に係るバッファ装置3
2と搬送アーム機構30が設けられる。
【0026】具体的には、このバッファ装置32は、図
3乃至図5にも示すように一度に、複数枚、例えば4枚
のLCD基板3を保持できるものであり、上記搬送アー
ム機構30が進退してくる水平レベル近傍の基板上下方
向のピッチのみを拡大してLCD基板を保持した状態で
のアームの挿脱を可能としている。尚、図5においては
LCD基板は省略されている。そのために、このバッフ
ァ装置32は、LCD基板を両側から挟み込むように支
持するために相互に対向して配置された板状の支持部材
40A、40B、40C、40Dを有しており、各支持
部材は、水平に支持された状態で上下方向に多段、すな
わち4段に設けられている。
【0027】上下方向に隣り合って配置されている上記
各支持部材同士は、それぞれリンク機構42により上下
方向に接近離間可能に連結されている。また、最下部の
支持部材40Dの下面に取り付けられるリンク機構42
は、支持部材全体を保持すべく上下移動可能になされた
ベース基板44の上面に連結されている。各支持部材4
0A〜40Dの略中央部及びベース基板44の端部に
は、それぞれ貫通孔48が直線状に配列するように形成
され、各貫通孔48には、ベース基板44の下方に位置
する回転可能になされた回転部材としての回転ベース部
材46から起立された案内ロッド50が挿通されて上下
方向への移動を案内するようになっている。
【0028】上記リンク機構42は、各支持部材40の
水平状態を維持するためにLCD基板側に位置する内側
リンク機構42Aと外側に位置する外側リンク機構42
Bにより構成され、各内側及び外側リンク機構42A、
42Bは、同じく同様に構成される。各リンク機構42
A、42Bは、支持部材の幅方向に離間させて設けた一
対のリンク部よりなり、このリンク部は上側に位置する
支持部材40の下面に一端を旋回可能に支持する上側ア
ーム52Aと、下側に位置する支持部材40の上面に一
端を旋回可能に支持する下側アーム52Bと、これら上
側及び下側アーム52A、52Bの他端を旋回可能に支
持する揺動ロッド54とにより構成される。
【0029】この揺動ロッド54は、幅方向に隣設され
たリンク部の揺動ロッドと一体的に連結されて1本のロ
ッドとして形成される。また、外側リンク機構42Bと
内側リンク機構42Aの各揺動ロッド54、54は、2
本の連結バー56、56により固定的に連結されてお
り、従って、後述するように一方、例えば外側リンク機
構42Bの揺動ロッド54を水平方向内側へ付勢して移
動させることにより、連結バー56により一体的に連結
された外側及び内側リンク機構42A、42Bが同時に
開き、これに連結される両支持部材40、40のピッチ
が大きくなる。
【0030】また、外側リンク機構42Bの各揺動ロッ
ド54には、例えばフッ素ゴム等の弾性部材よりなる2
個のローラ58、58が回転自在に装着されており、こ
のローラ58、58は、ピッチ拡大機構としての付勢手
段60により付勢されるようになっている。本実施例に
おいてはこの付勢手段60は、上記回転ベース部材46
に下端を固定して、これより起立された支持部材案内板
62よりなり、保持されるLCD基板に対向して一対設
けられる。この支持部材案内板62の内側面は、上記ロ
ーラ58が滑動する滑動面64として構成され、特に、
搬送アーム機構30が侵入する水平レベルに略対応する
部分の滑動面64には、水平方向内側へ突出した突出付
勢部66が形成されており、ここに位置するローラ58
を前述のように内側へ付勢することによりこのローラ5
8が設けられた外側リンク機構42B及びこれに連結さ
れた内側リンク機構42Aのみを上下に開いてこの部分
の支持部材、図示例にあっては支持部材40C、40D
間のみのピッチを拡大し得るようになっている。
【0031】この場合、ピッチが最大に拡大された時の
支持部材間の間隔L2は、従来装置において固定的に設
けられたLCD支持部材1A〜1D(図23参照)の間
隔L1と同じになるように上記突出付勢部66の突出量
を設定し、搬送アーム機構30がLCD基板を保持した
状態で搬入・搬出ができるようにする。
【0032】また、搬送アーム機構30の水平レベル以
外の部分での支持部材の間隔L3は、上下間のLCD基
板3がクリアランスを含めて接触しない程度にできるだ
け小さく設定し、この装置自体の必要高さをできるだけ
低くする。この場合、各リンク機構42A、42Bは、
各支持部材40A〜40Dの自重等により常時閉じる方
向すなわち図中下方向に付勢されるが、ローラ58が支
持部材案内板62の滑動面64に当接することにより閉
方向のピッチ(間隔L3)の限界が生じる。尚、上下方
向の支持部材間に閉方向のピッチを規制するスペーサ
(図示せず)を設けたり或いはリンク機構のリンク部に
制限機構を設けるようにしてもよい。上記間隔L2及び
L3は、LCD基板3の大きさが例えば640mm×6
40mmの場合にはそれぞれ約30mm及び約15mm
に設定される。また、上記各支持部材40A〜40Dの
長さL4及び幅L5は、上述の大きさのLCD基板の場
合には、それぞれ約500mm及び約100mm程度に
設定される。
【0033】次に、上記支持部材40や支持部材案内板
62全体を支持する回転ベース部材46の駆動システム
について図5乃至図7も参照しつつ説明する。図6にも
示すようにこの回転ベース部材46は、共通搬送室8の
床68を気密に貫通するシリンダ70上に固定され、こ
のシリンダ70は床68の下面でこの床に対して固定さ
れた円筒形カバー72によりその外周が覆われる。この
シリンダ70とカバー72との間には、例えば磁性流体
シールよりなるシール部材74と2つのベアリング7
6、76が介設され、共通搬送室8内を気密に保持しつ
つこのシリンダ70を回転自在に保持している。
【0034】上記カバー72には、フレーム78を介し
て旋回用モータ80が固定され、この旋回用モータ80
の駆動軸に設けたプーリ82とシリンダ70の下端に設
けたプーリ84との間にはタイミングベルト86が掛け
渡される。従って、モータ80によってシリンダ70及
び回転ベース部材46が回転されることになる。シリン
ダ70の下部には、搬送アーム機構30を駆動するため
のアーム用モータ88と回転ベース部材46を昇降させ
るための昇降用モータ90が設けられており、これら各
モータ88、90は、シリンダ70の回転と同時にシリ
ンダ70と一体となって旋回する。
【0035】図7に示すようにアーム用モータ88の駆
動軸は、回転ベース部材46内に配設されたプーリ92
に接続され、このプーリ92は搬送アーム機構30を駆
動するためにこの下部に配設されたアーム用プーリ94
にタイミングベルト96を介して歯合されている。この
搬送アーム機構30は、例えば半導体ウエハ等を搬送す
る多関節アームと同様な構造になされ、図5にも示すよ
うに第1アーム98Aと、この先端に第1アームと連動
して旋回するように設けた第2アーム98Bと、この先
端に第2アームと連動して旋回するように設けた先端ア
ーム98Cとにより構成され、上記アーム用プーリ94
を回転させることにより各アーム98A、98B、98
Cは屈曲・伸長可能になされている。
【0036】上記先端アーム98Cは、アルミニウム或
いは樹脂等の軽量部材により板状に構成され、その中心
部には必要強度を維持し得る範囲内で軽量化の目的で窓
部100が形成されている。この第3アーム98Cの長
さは、LCD基板3の幅或いは長さ方向を支持し得る長
さに設定され、LCD基板3両端縁部を4点でバランス
良く支持するようになっている。この第3アーム98C
の4つの支点部には、例えばフッ素ゴム等の弾性体より
なる支持突起102が形成されており、LCD基板3の
スベリ等を防止している。
【0037】一方、他方の昇降用モータ90の駆動軸
は、シリンダ70内を軸方向に延びる円筒形の中空シャ
フト104に接続され、この中空シャフト104の上部
には、内面に雌ねじが形成された貫通孔を有するネジ筒
106が固設される。このネジ筒106は回転ベース部
材46の上面より露出し、ボールスクリューが形成され
たスクリューシャフト108がここに螺合されている。
そして、このシャフト108の頂部は、回転ベース部材
46の上面より上方に突出してネジ110によってベー
ス基板44の下面に回転可能に支持固定される。従っ
て、このシャフト108の回転による上下動に従って、
上記ベース基板44は昇降移動することになる。
【0038】また、ベース基板44の下面には、ネジ1
12、114によってリニアガイドシャフト116、1
18が固定される。このシャフト116、118は、回
転ベース部材46に埋設されたガイド筒120、122
の中心孔を貫通し、シリンダ70内に伸びる。従って、
昇降用モータ90によりネジ筒106が回転駆動される
と、リニアガイドシャフト116、118が回転止めと
して機能し、スクリューシャフト108がベース基板4
4と一体となって回転ベース部材46に対して昇降す
る。
【0039】また、図2に示すように共通搬送室8及び
ロードロック室10の各区画壁の天井部には、これらの
室にN2 ガス等の不活性ガスを供給するために開閉弁を
介設したガス供給系124が接続されると共に底部には
真空排気系126が接続され、真空引き時に内部にダウ
ンフローを形成して可動部より発生したパーティクルを
排出し得るようになっている。
【0040】次に、以上のように構成された本発明の動
作について説明する。まず、LCD基板の全体の流れに
ついて説明する。カセット載置台22上に載置されたカ
セット20A内に収容された多数枚のLCD基板3は基
板搬送手段18により2枚同時に保持され、ロードロッ
ク室10内の上下2段に設けたラック28に移載する
(図1及び図2参照)。ロードロック室10内に移載さ
れたLCD基板3はポジショナー34によって位置合わ
せされると共にゲートバルブG4を閉じてロードロック
室10内を真空引きする。
【0041】ロードロック室10内の圧力が、予め真空
状態になされている共通搬送室8内の圧力と略同じにな
ったならば、ロードロック室10と共通搬送室8を区画
しているゲートバルブG0を開いてこれら両室を連通さ
せる。そして、共通搬送室8内に設けた搬送アーム機構
30を回転ベース部材46ごと旋回してこれをロードロ
ック室10に方向付けし、これを伸ばしてこの先端をロ
ードロック室10内のLCD基板3の下方に挿入する。
この状態でラック28を僅かに降下させることによりL
CD基板3を搬送アーム機構30の先端アーム98Cに
移載する。
【0042】次に、LCD基板を保持した状態でこの搬
送アーム機構30をロードロック室10から退避させ、
反対側に位置するバッファ装置32に向けて伸長させる
ことにより保持されているLCD基板3を板状の支持部
材40間に挿入する(図3参照)。そして、ベース基板
44を上昇することにより支持部材40を僅かに上昇さ
せて、LCD基板の両端縁部を予め選択された一対の支
持部材40により支持させることにより受け渡しを行
う。基板の受け渡しが終了したならば搬送アーム機構を
縮退させることによりこれをバッファ装置32側から退
避させ、上述した操作を繰り返すことによりロードロッ
ク室10のラック28に保持されている2枚目のLCD
基板もバッファ装置内に取り込む。また、このバッファ
装置32内には最大4枚のLCD基板を保持させること
ができるので、必要ならば、カセット20Aから他の2
枚のLCD基板を上述したと同様な操作を繰り返してバ
ッファ装置32内へ取り込むようにする。
【0043】次に、LCD基板を処理する場合には、バ
ッファ装置32に載置されているLCD基板を搬送アー
ム機構30により保持し、これを3つの処理室12A、
12B、12Cの内の所望する処理室に回転ベース部材
46ごと旋回することにより方向付けする。そして、共
通搬送室8と処理室を仕切るゲートバルブを開いて処理
室内にLCD基板を載置し、所望の処理が行われる。1
つの処理が終了したならば、搬送アーム機構を用いてL
CD基板を他の処理室に向けて順次移載することによ
り、これに所望の処理、例えばCVD成膜処理、エッチ
ング処理及びアッシング処理等を順次施すことができ
る。そして、処理が完全に終了したLCD基板は前記し
たと逆の操作を行って、ロードロック室10を経た後、
処理済みのLCD基板3を収容する他方のカセット20
C内に収容保持されることになる。
【0044】次に、共通搬送室8内におけるバッファ装
置32及び搬送アーム機構30の動作について具体的に
説明する。図3乃至図7に示すように搬送アーム機構3
0を旋回させて、所望する処理室やロードロック室10
に方向付けする場合には、図6に示すように共通搬送室
8の下部に設けた旋回用モータ80を回転駆動して回転
ベース部材46をシリンダ70を中心として旋回させる
ことにより、この回転ベース部材46上に取り付け固定
したバッファ装置32及び搬送アーム機構30を一体的
に旋回させ、所望の方向に方向付けする。
【0045】また、搬送アーム機構30のみを旋回及び
伸縮する場合には、同じく共通搬送室8の下部に設けた
アーム用モータ88を回転駆動することによりプーリ9
2を回転させ、これにより第1アーム98A、第2アー
ム98B及び先端アーム98Cよりなる搬送アーム機構
30の伸縮及び第1アーム98Aの基端部を中心とする
旋回を行う。また、バッファ装置32のベース基板44
を昇降する場合には、昇降用モータ90を回転駆動させ
てスクリューシャフト108を上下方向に移動させる。
これにより、ベース基板44が回転ベース部材46に対
して昇降することになる。
【0046】ここでバッファ装置32と搬送アーム機構
30との間のLCD基板の受け渡しについて具体的に説
明する。まず、バッファ装置32の各支持部材40A〜
40Dは、それぞれリンク機構42により接近離間可能
に上下方向に連結されており、ベース基板44を前述の
ように昇降させることにより各支持部材40A〜40D
も案内ロッド50により案内されて一体的に昇降する。
【0047】この場合、外側リンク機構42Bの揺動ロ
ッド54に回転自在に設けた一対のローラ58は、回転
ベース部材46に起立させて設けた支持部材案内板62
の滑動面64に沿って転動する。この滑動面64の、搬
送アーム機構30の先端アーム98Cの水平レベルに対
応する部分には突出付勢部66が形成されているのでこ
こに位置するローラ58及び揺動ロッド54は内側に付
勢され、このためこの部分の外側リンク機構42Bとこ
れに連結バー56により連結される内側リンク機構42
Aは内側方向へ押されてそれぞれの上側アーム52Aと
下側アーム52Bが上下方向に開くことになる。従っ
て、突出付勢部66の近傍に位置する2つの支持部材、
図3においては支持部材40C、40D間のピッチのみ
が拡大されることになる。このような拡大されたピッチ
L2(図4参照)は、先端アーム98CがLCD基板を
保持した状態で、この上下に位置するLCD基板と干渉
することなく挿脱ができる大きさに設定されているので
LCD基板の挿脱を支障なく行うことができる。
【0048】また、LCD基板を保持させるために支持
部材を選択する場合、或いは保持されているLCD基板
を選択する場合には、前述のようにベース基板44を昇
降させることにより選択した支持部材40のローラ58
を滑動面64の突出付勢部66に位置させればよい。搬
送アーム機構30に保持されているLCD基板をバッフ
ァ装置に移載する場合には、先端アーム98Cを挿入し
た状態でベース基板44を僅かに上昇させればよく、図
3においては選択された支持部材として支持部材40D
にLCD基板が移載される。
【0049】また、図3において、支持部材に載置され
ているLCD基板3を搬送アーム機構30に移載する場
合には、支持部材40Cが選択された支持部材であり、
先端アーム98Cを挿入した状態でベース基板44を僅
かに降下させることにより、LCD基板を移載すること
ができる。また、突出付勢部66以外の部分の滑動面6
4に位置するローラ58に対応する各外側及び内側リン
ク機構42B、42Aは閉じて支持部材間の間隔が最低
のピッチL3(図4参照)になっている。
【0050】このような支持部材40全てにLCD基板
3を保持させた時の状態及びその時のLCD基板間の間
隔状態はそれぞれ図8及び図9に示されている。すなわ
ち、搬送アーム機構30の水平レベルに対応する部分の
上下に位置するLCD基板間のピッチのみが、図23に
示す各LCD基板の間隔L1と同じになるように設定さ
れ、他の部分のピッチはこれよりもかなり小さくなるよ
うに設定されている。
【0051】従って、図9に示すようにバッファ装置自
体の高さ方向の必要スペースは図23に示す従来装置の
必要スペースと比較して大幅に小さくすることができ
る。このため、このバッファ装置32や搬送アーム機構
30を収容する共通搬送室8自体もその分、高さを小さ
くして体積を小さくでき、クリーンルーム内の省スペー
ス化に寄与することができるのみならず、材料コストも
削減することが可能となる。
【0052】また、共通搬送室8の高さを低くして内部
表面積及び体積を小さくできることから、真空引きに要
する時間を大幅に削減することができ、スループットも
向上させることができる。更には、上下の支持部材を連
結するリンク機構42は、連結バー56により連結され
た外側リンク機構42Bと内側リンク機構42Aを並設
することにより構成されているので、各支持部材40は
精度良く水平状態が維持された状態で昇降できる。
【0053】また、共通搬送室8内に不活性ガスを供給
する場合には、ガス供給系124を用いてその上部より
不活性ガスを供給し、そして、真空引き時には、その底
部に接続した真空排気系126から真空排気するように
なっているので、共通搬室8内にはダウンフローが発生
し、内部の可動部から発生したパーティクル等はこのダ
ウンフローにより室外へ排出されてしまってLCD基板
に付着することを抑制することができる。
【0054】また、共通搬送室8の高さを小さくできる
ということは、これを従来装置と同じ高さに設定した場
合には、従来装置と比較して多くの枚数のLCD基板を
収容できることを意味し、この場合には、特にクラスタ
ツール装置において、処理室の数、処理時間の多様性に
対して適切に対応することができる。
【0055】上記実施例にあっては、各リンク機構42
とLCD基板3を支持する各支持部材40は略同一水平
レベル上に位置させた構成となっているが、可動部とな
るリンク機構やローラ58から発生するパーティクルが
LCD基板3に付着することをできるだけ阻止するため
に、図10に示すように各支持部材40を縦長に形成し
てその上下端に上端水平支持部128Aと下端水平部1
28Bをそれぞれ設け、この上端水平支持部128Aに
LCD基板3を支持させると共に下端水平部128Bに
リンク機構42を設けるようにしてもよい。これによれ
ば、パーティクルを発生し易いリンク機構42やローラ
58等が、保持されているLCD基板よりも下方に位置
するのでLCD基板にパーティクルが付着することを一
層防止することが可能となる。
【0056】また、上記実施例にあっては、ピッチ拡大
機構(付勢手段)60として、支持部材案内板62を用
いたが、これに限定されず、例えば図11乃至図13に
示すように付勢手段として例えばエアシリンダ等よりな
るアクチュエータ部材130を設けるようにしてもよ
い。
【0057】このアクチュエータ部材130は回転ベー
ス部材(図示せず)より起立された取り付け部材132
に固定され、この固定位置は図3に示す支持部材案内板
62の突出付勢部66と同じ水平レベルに位置させ、こ
の部分に位置するリンク機構42のみを伸縮駆動軸13
0Aにより押圧して付勢するようにっている。図11に
示す場合には、リンク機構42としては、いわゆる外側
リンク機構42Bのみが設けられており、そして各支持
部材40の水平状態を維持するために内側方向に配列さ
せた2本の案内ロッド50、50を設けている。尚、こ
の場合、先の実施例のように外側及び内側リンク機構4
2B、42Aを設け且つ案内ロッド50を1本のみ設け
るようにしてもよい。
【0058】また、この実施例にあっては、上下の支持
部材40同士の最小のピッチL3がこれより小さくなる
ことを防止するために、各支持部材40にスペーサ13
4を介在させる。尚、外側リンク機構42Bに一定間隔
以下にこれが閉じることを防止する制限機構を設けた場
合には上記スペーサ134は不要にできる。この構成に
よれば、図12に示すように搬送アーム機構30を動作
させない時にはアクチュエータ部材130も動作させな
いことにより全てのLCD基板3間を最小のピッチL3
に維持でき、そして図13に示すように搬送アーム機構
30を駆動させる時のみアクチュエータ部材130を駆
動させて、これに対応する部分のLCD基板間を広いピ
ッチL2に拡げるようにすればよい。
【0059】また、図11に示す実施例にあっては、外
側リンク機構42Bを作動させるピッチ拡大機構として
個別の動力源で作動するアクチュエータ部材130を設
けたが、これに代えて図14に示すようにピッチ拡大機
構60として、偏心カム136と、これに接触して伸退
運動するカムロッド138と、このロッド138をカム
側に付勢するバネ部材140と、このバネ部材140の
他端を支持するハウジング142とにより構成するよう
にしてもよい。この場合にはハウジング142を取り付
け部材132に固定して、ピッチ拡大機構62を支持さ
せる。そして、この偏心カム136と搬送アーム機構3
0とを動力伝達機構144により連結して、このアーム
機構30を動力源としてピッチ拡大機構60を動作させ
る。
【0060】そのために、この動力伝達機構144は、
上記取り付け部材132に対して、2つの軸受146を
介して回転可能になされた回転軸148を有しており、
この回転軸148に上記偏心カム136を固定してい
る。また、この回転軸148の下端にはプーリ150が
固定され、このプーリ150は、搬送アーム機構30の
第1アーム98Aの回転軸152に固定したプーリ15
4にタイミングベルト156を介して連結されている。
従って、搬送アーム機構30の回転軸152を回転させ
てこれを伸退させる時に、その動力は動力伝達機構14
4を介してピッチ拡大機構側へも伝達される。そして、
偏心カム136によりカムロッド138が延出して外側
リンク機構42Bが開き、このリンク機構42Bに連結
された支持部材のピッチがピッチL2まで拡大されるこ
とになる。
【0061】これによれば、別個特別な動力源を不要に
でき、製造コストを一層抑制することができる。また、
上記動力伝達機構144は、上述のようなタイミングベ
ルトやプーリ等を用いないで、別の構成、例えばリンク
機構により構成するようにしてもよい。尚、上記実施例
にあっては上下方向に隣り合う各支持部材40間をリン
ク機構により連結して部材間のピッチ拡大可能とした
が、これに替えて次に説明するような構成としてもよ
い。
【0062】図15は本発明のバッファ装置におけるピ
ッチ拡大機構の他の実施例を示す斜視図、図16は図1
5に示すピッチ拡大機構の部分拡大斜視図、図17は図
15に示すピッチ拡大機構の断面図、図18は図15に
示すピッチ拡大機構の側面図、図19はピッチ拡大機構
に用いる押し上げ手段を示す概略構成図、図20はピッ
チ拡大機構に用いる上方向移動規制部材を示す概略構成
図、図21はピッチ拡大機構の動作原理を示す図であ
る。尚、図3乃至図5に示す部分と同一部分については
同一符号を付す。
【0063】本実施例においても支持部材40A〜40
Dは、上下方向に4段設けられており、この実施例にお
いては保持されるLCD基板3を中心として90度方向
に一対配置され、従って、一方はLCD基板の短辺の部
分に、他方は長辺の部分に位置する。これら一対の支持
部材は前述の実施例と同様に同期して動作される。一方
の支持部材、すなわちLCD基板の短辺側に位置する各
支持部材40A〜40Dには略L字状の支持腕140A
〜140Dが水平方向に取り付けられ、この部分に支持
突起102を設けて主にLCD基板の長辺側縁部を支持
するようになっている。
【0064】また、他方の支持部材、すなわちLCD基
板の長辺側に位置する各支持部材40A〜40Dには両
端を僅かに屈曲させた支持腕142A〜142Dの中心
が取り付けられており、LCD基板の角部を支持するよ
うになっている。このように90度方向に一対の支持部
材を配置させることにより他方を空け、この空き部分よ
り搬送アーム機構30を侵入させるようになっている。
【0065】上記一対の支持部材40A〜40Dは、そ
れらの支持腕140A〜140D、142A〜142D
の形状を除き、同様に構成されているので、以後一方の
支持部材の構成について主に述べる。まず、各支持部材
40A〜40Dの下面には、それぞれ下方向に延びる2
本の連結バー144A〜144Dがボルト等により接結
されており、各連結バー144A〜144Dは、それぞ
れの下方向位置する各支持部材に形成した貫通孔146
を介してこれらと干渉することなく上下動可能に挿通さ
れている。そして、この連結バー144A〜144Dの
下端は、クランクボックス148内へそれぞれリニアブ
ッシュ150を介して挿通されている。
【0066】ここで、最上段の支持部材40Aに連結さ
れる連結バー144Aの下端は、前記昇降可能なベース
基板44(図3参照)側、具体的にはベース基板44に
取り付けられるクランクボックス148に固定され、他
の支持部材40B〜40Dに連結される連結バー144
B〜144Dの下端は、それぞれ板状の上方向移動規制
部材152B、152C、152Dが固定されている。
各板状の上方向移動規制部材152B、152C、15
2Dは、それぞれ上方向に隣り合う支持部材に対応する
上方向移動規制部材同士、例えば152Dと152C及
び152Cと152Bはそれぞれ上段側支持部材に対応
する規制部材が上段に位置するように相互に重ね合わさ
れている。この時の概略図は図20に示されている。従
って、上記3つの支持部材152B、152C、152
Dの内、1つの支持部材が上昇する時には、それより上
段に位置する支持部材は全て係合されて上昇し、降下時
には離脱可能になされている。最小段の規制部材152
Dが上昇する時には、その上段側に位置する他の2つの
規制部材152C、152Bも上昇されることになり、
また、中段の規制部材152Cが上昇する時にはその上
段の規制部材152Bも上昇されることになる。
【0067】上記クランクボックス148内には最上段
に位置する支持部材40Aを除く各支持部材40B〜4
0Dを押し上げるための押し上げ手段としてのクランク
機構154が設けられている。具体的には、このクラン
ク機構154は、クランクボックス148の側壁に軸受
150を介して回転自在に支持されたクランク回転軸1
56と、この回転軸156の偏心位置に揺動可能に取り
付けたクランク腕158B、158C、158Dとによ
り構成されている。上記各クランク腕158B、158
C、158Dの偏心位置は、それぞれクランク回転軸1
56の回転角に対して90度ずつ順次位置ズレされてい
る。また、各クランク腕158B、158C、158D
の偏心量は、図4中の支持部材間における拡大されたピ
ッチL2と通常時のピッチL3の差、例えば20mm程
度となるように設定されている。各クランク腕158
B、158C、158Dの先端には、上方向に延びる押
し上げ棒160B、160C、160Dの下端が揺動可
能に取り付けられている。
【0068】そして、各押し上げ棒160B、160
C、160Dは、最上段の支持部材40Aを除く各支持
部材40B、40C、40Dの下面に下方向に向けて取
り付けた、上端が閉塞されたそれぞれの案内筒162
B、162C、162D内に摺動可能に挿入されてい
る。また、各案内筒162B、162C、162Dは、
前述した連結バーと同様にその下方に位置する支持部材
に対してはそれぞれに形成した貫通孔を介して遊嵌状態
になされている。この時の状態は図19に示されてい
る。従って、押し上げ棒160B〜160Dの上昇時に
は、対応する支持部材は上方へ押し上げられるが押し上
げ棒が降下する場合には、支持部材の動きはこの押し上
げ棒の動きには拘束されないようになっている。
【0069】また、各押し上げ棒160B〜160Dは
それぞれ上端が開口されて内部が中空になされており、
この摺動によって発生するパーティクル等を外部へ飛散
させることなく押し上げ棒内へ落下させて収容するよう
になっている。そして、上記クランク回転軸156はカ
ップリング164により駆動シャフト166へ接続され
ており、これを任意の角度に回転し得るようになってい
る。以上のように構成されたバッファ装置の動作につい
て説明すると、各支持部材40A〜40Dの動きは、前
述した実施例と同様に搬送アーム機構30が挿入される
水平レベルと対応する部分のみの支持部材間のピッチが
拡大される。
【0070】この時の各支持部材40A〜40Dの動き
は図21に示され、図21(A)は最下段の支持部材4
0Dの動きを、図21(B)は下から2番目の支持部材
40Cの動きを、図21(C)は下から3番目の支持部
材40Bの動きをそれぞれ示し、図21(D)は4つの
支持部材の動きを重ね合わせた全体動作の状態を示す。
尚、最上段の支持部材40Aは、他の3つの支持部材4
0B〜40Dに対しては相対移動しない点は前述の通り
である。ここで図21中、左図より順次右図に向けて、
最下段の支持部材40Dにアクセスする場合、下から2
番目の支持部材40Cにアクセスする場合、下から3番
目の支持部材40Bにアクセスする場合及び最上段の支
持部材40Aにアクセスする場合をそれぞれ示す。
【0071】上記動作を具体的に説明すると、駆動シャ
フト166を介してクランク機構154のクランク回転
軸156を所定の回転角度に回転させて停止させること
により、所定の支持部材間のピッチを拡大する。例えば
下から2番目の支持部材40Cに対して搬送アーム機構
をアクセスする場合には、この支持部材40Cに対応す
るクランク腕158Dをクランク回転軸158の最上端
に位置させて、この押し上げ棒160Cを上死点位置ま
で上昇させる。この時、この押し上げ棒160Cは案内
筒162C内を上昇してその上端はこの支持部材40C
に当接してこれを最上端まで押し上げることになる。
【0072】この支持部材40Cの押し上げに伴って、
これと連結バー144Cにより連結されている板状の上
方向移動規制部材152Cも上昇し、従って、この上段
に位置する上方向移動規制部材152Bも一緒に上昇す
るのでこれに連結バー144Bを介して連結されている
上段の支持部材40Bも一緒に上昇することになる。し
かしながら、この上方向移動規制部材152Cの下段に
位置する上方向移動規制部材152Dは上昇しないので
最下段の支持部材44Dは最下部に静止したままの状態
となる。この時の状態は図21(D)中の左より2つ目
の状態となる。従って、最下段の支持部材40Dとその
上の支持部材40Cとの間のみのピッチが大きくなり、
ここに搬送アーム機構をアクセスさせることができる。
【0073】このように、クランク回転軸156の停止
位置を選択することにより図21(D)に示すように任
意の支持部材間のピッチを広げることができ、図3にお
いて示した装置と同様な作用効果を発揮することができ
る。尚、図21(D)においては、右側の図に行くに従
ってピッチが広くなっている部分が次第に上方に行くよ
うに記載されているが、実際にはこれと同時にベース基
板が下がるのでピッチ拡大部は同一水平レベルとなる。
【0074】上記実施例においては、クランク腕の取り
付け位置は、クランク回転軸156の回転角度に対して
90度づつずらすようにしたが、同一回転角度に設定し
ない限り、どのような角度でずらして設けるようにして
もよい。また、押し上げ手段としてクランク機構を設け
たが、これに限定されず、例えば個々の押し上げ棒に対
応させて例えばエアシリンダ等のアクチュエータを設け
るようにしてもよい。
【0075】尚、以上の実施例にあっては、バッファ装
置を搬送アーム機構と共に、共通搬送室内に設けた場合
について説明したが、このバッファ装置のみをロードロ
ック室10内に設けるようにしてもよい。これによれ
ば、ロードロック室10内に保持できるLCD基板の枚
数をロードロック室10の高さをそれ程大きくすること
なく増加させることができるのみならず、従来構造で同
じ枚数のLCD基板を収容できるように構成した場合と
比較してその高さ、体積を小さくできる。従って、大気
圧復帰と真空引きを繰り返して行うこの室内の真空引き
に要する時間を大幅に小さくできるので、一層スループ
ットを向上させることが可能となる。
【0076】また、上記各実施例においては、バッファ
装置や搬送アーム機構30を主に真空雰囲気中に設置し
て使用する場合について説明したが、これに限定され
ず、これら装置類を真空室外に設けて常時大気雰囲気中
にて使用するようにしてもよい。また更に、上記実施例
ではいわゆるクラスタツール型の処理装置に本発明装置
を適用した場合について説明したが、これに限定され
ず、例えば処理室と、真空引き可能になされた搬送室
と、カセットを載置するカセット載置台を順次配列して
なる通常の単独の処理装置にも適用することができる。
【0077】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のように優れた作用効果を発揮することができる。搬送
アーム機構が伸退する部分のみの支持部材のピッチを拡
大して他の部分の支持部材のピッチを小さくしているの
で、バッファ装置全体の高さを従来装置と比較して小さ
くできる。従って、このバッファ装置を真空引き可能な
搬送室、共通搬送室、ロードロック室に設けた場合に
は、室全体の体積及びその内側表面積を小さくできるの
で、真空引きに要する時間を大幅に削減することがで
き、その分、スループットを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のバッファ装置を用いたクラスタツール
型の処理装置を示す平面断面図である。
【図2】図1に示す処理装置の斜視図である。
【図3】図1に示す処理装置に適用される本発明のバッ
ファ装置を示す斜視図である。
【図4】図3に示す装置の部分側面図である。
【図5】バッファ装置と搬送アーム機構の配置関係を示
す斜視図である。
【図6】バッファ装置の駆動部を示す断面図である。
【図7】バッファ装置の駆動部を示す斜視図である。
【図8】バッファ装置に保持させた被処理体と搬送アー
ム機構との関係を示す斜視図である。
【図9】搬送アーム機構に対して被処理体のピッチが変
化する状態を示す側面図である。
【図10】本発明のバッファ装置の支持部材の変形例を
示す部分側面図である。
【図11】本発明のバッファ装置におけるピッチ拡大機
構の変形例を示す部分側面図である。
【図12】図11に示すピッチ拡大機構の動作を説明す
るための動作説明図である。
【図13】図11に示すピッチ拡大機構の動作を説明す
るための動作説明図である。
【図14】本発明のバッファ装置におけるピッチ拡大機
構の他の変形例を示す側面図である。
【図15】本発明のバッファ装置におけるピッチ拡大機
構の他の実施例を示す斜視図である。
【図16】図15に示すピッチ拡大機構の部分拡大斜視
図である。
【図17】図15に示すピッチ拡大機構の断面図であ
る。
【図18】図15に示すピッチ拡大機構の側面図であ
る。
【図19】ピッチ拡大機構に用いる押し上げ手段を示す
概略構成図である。
【図20】ピッチ拡大機構に用いる上方向移動規制部材
を示す概略構成図である。
【図21】ピッチ拡大機構の動作原理を示す図である。
【図22】従来のバッファ装置と搬送アーム機構との関
係を示す斜視図である。
【図23】従来のバッファ装置の動作状態を説明するた
めの説明図である。
【図24】被処理体の撓み状態を説明するための説明図
である。
【符号の説明】
3 LCD基板(被処理体) 6 処理装置 8 共通搬送室 10 ロードロック室 12A〜12C 処理室 20A、20B カセット 22 カセット載置台 30 搬送アーム機構 32 バッファ装置 40、40A〜40D 支持部材 42 リンク機構 44 ベース基板 46 回転ベース部材(回転部材) 50 案内ロッド 52A 上側アーム 52B 下側アーム 54 揺動ロッド 56 連結バー 58 ローラ 60 ピッチ拡大機構(付勢手段) 62 支持部材案内板 64 滑動面 66 突出付勢部 130 アクチュエータ部材(付勢手段) 140A〜140D 支持腕 142A〜142D 支持腕 144 動力伝達機構 144A〜144D 連結バー 152A〜152D 上方向移動規制部材 154 クランク機構(押し上げ手段) 156 クランク回転軸 158B〜158D クランク腕 160B〜160D 押し上げ棒 162B〜162D 案内筒

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伸縮可能になされた搬送アーム機構によ
    り搬送されるべき被処理体を一時的に保持する被処理体
    のバッファ装置において、複数の被処理体の両端を支持
    すべく、上下方向に複数段に亘って設けられると共に上
    下動可能になされた支持部材と、上下方向に隣り合って
    設けられる前記支持部材同士を接近離間可能に連結する
    リンク機構と、前記搬送アーム機構の侵入する水平レベ
    ルに略対応する部分に位置する前記リンク機構を駆動し
    て前記支持部材の上下間のピッチを拡大させるピッチ拡
    大機構とを備えたことを特徴とする被処理体のバッファ
    装置。
  2. 【請求項2】 前記支持部材と前記リンク機構と前記ピ
    ッチ拡大機構は大気雰囲気中に設置されることを特徴と
    する請求項1記載の被処理体のバッファ装置。
  3. 【請求項3】 前記支持部材と前記リンク機構と前記ピ
    ッチ拡大機構は真空引き可能な真空室内に設置されるこ
    とを特徴とする請求項1記載の被処理体のバッファ装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ピッチ拡大機構は、前記搬送アーム
    機構の伸縮に伴って駆動される動力伝達機構に連結され
    ていることを特徴とする請求項1乃至3記載の被処理体
    のバッファ装置。
  5. 【請求項5】 伸縮可能になされた搬送アーム機構によ
    り搬送されるべき被処理体を一時的に保持する被処理体
    のバッファ装置において、上下方向に複数段に亘って設
    けられると共に上下動可能になされた支持部材と、この
    支持部材の内、最上段に位置する支持部材を除いた各支
    持部材に対して離脱可能に接触された押し上げ棒を有し
    てこの押し上げ棒により前記支持部材を上方へ押し上げ
    るための押し上げ手段と、前記最上段に位置する支持部
    材を除いた前記各支持部材に連結されて下方に延びる連
    結バーと、この連結バーに接続されて、上方に相隣設さ
    れる支持部材の前記連結バーに対して上昇時には係合さ
    れて降下時には離脱可能になされた上方向移動規制部材
    とを備えたことを特徴とする被処理体のバッファ装置。
  6. 【請求項6】 前記押し上げ手段は、上方向に隣り合う
    支持部材の各押し上げ棒に対してそれぞれ順次90度ず
    つのずれ角度で昇降させるクランク機構を有することを
    特徴とする請求項5記載の被処理体のバッファ装置。
  7. 【請求項7】 被処理体に対して所定の処理を施す処理
    室と、前記被処理体を保持するカセットを載置するカセ
    ット載置台と、前記処理室と前記カセット載置台の間に
    設けられて、真空引き可能になされた搬送室とを有する
    処理装置において、前記搬送室内には、伸縮可能になさ
    れた搬送アーム機構と、複数の被処理体の両端を支持す
    べく、上下方向に複数段に亘って設けられると共に上下
    動可能になされた支持部材と、上下方向に隣り合って設
    けられる前記支持部材同士を接近離間可能に連結するリ
    ンク機構と、前記搬送アーム機構の侵入する水平レベル
    に略対応する部分に位置する前記リンク機構を駆動して
    前記支持部材の上下間のピッチを拡大させるピッチ拡大
    機構を備えたことを特徴とする処理装置。
  8. 【請求項8】 被処理体に対して所定の処理を施す複数
    の処理室と、前記複数の処理室に、気密に開閉可能に連
    結されると共に真空引き可能になされた共通搬送室と、
    前記被処理体を保持するカセットを載置するカセット載
    置台と、前記カセット載置台と前記共通搬送室との間に
    設けられて真空引き可能になされたロードロック室とを
    有する処理装置において、前記共通搬送室内には、前記
    被処理体を搬送するために伸縮可能になされた搬送アー
    ム機構と、前記複数の被処理体の両端を支持すべく、上
    下方向に複数段に亘って設けられると共に上下動可能に
    なされた支持部材と、上下方向に隣り合って設けられる
    前記支持部材同士を接近離間可能に連結するリンク機構
    と、前記搬送アーム機構の侵入する水平レベルに略対応
    する部分に位置する前記リンク機構を駆動して前記支持
    部材の上下間のピッチを拡大させるピッチ拡大機構とを
    備えたことを特徴とする処理装置。
  9. 【請求項9】 前記ロードロック室内には、前記支持部
    材と、前記リンク機構と前記ピッチ拡大機構とを備えた
    ことを特徴とする請求項8記載の処理装置。
  10. 【請求項10】 前記共通搬送室内の前記搬送アーム機
    構、前記支持部材及び前記ピッチ拡大機構は同一の回転
    部材上に支持されて一体的に旋回されることを特徴とす
    る請求項8乃至9記載の処理装置。
  11. 【請求項11】 前記ピッチ拡大機構は、前記リンク手
    段を水平方向へ付勢して前記リンク手段を伸ばす付勢手
    段により構成されていることを特徴とする請求項7乃至
    10記載の処理装置。
  12. 【請求項12】 前記付勢手段は、前記搬送アーム機構
    の水平レベルに略対応する部分に、水平方向に突出した
    突出付勢部を有する支持部材案内板よりなることを特徴
    とする請求項11記載の処理装置。
  13. 【請求項13】 前記付勢手段は、前記搬送アーム機構
    の水平レベルに略対応する部分に設けたアクチュエータ
    部材であることを特徴とする請求項11記載の処理装
    置。
  14. 【請求項14】 被処理体に対して所定の処理を施す処
    理室と、前記被処理体を保持するカセットを載置するカ
    セット載置台と、前記処理室と前記カセット載置台の間
    に設けられて、真空引き可能になされた搬送室とを有す
    る処理装置において、前記搬送室内には、伸縮可能にな
    された搬送アーム機構と、上下方向に複数段に亘って設
    けられると共に上下動可能になされた支持部材と、この
    支持部材の内、最上段に位置する支持部材を除いた各支
    持部材に対して離脱可能に接触された押し上げ棒を有し
    てこの押し上げ棒により前記支持部材を上方へ押し上げ
    るための押し上げ手段と、前記最上段に位置する支持部
    材を除いた前記各支持部材に連結されて下方に延びる連
    結バーと、この連結バーに接続されて、上方に相隣設さ
    れる支持部材の前記連結バーに対して上昇時には係合さ
    れて降下時には離脱可能になされた上方向移動規制部材
    を備えたことを特徴とする処理装置。
  15. 【請求項15】 被処理体に対して所定の処理を施す複
    数の処理室と、前記複数の処理室に、気密に開閉可能に
    連結されると共に真空引き可能になされた共通搬送室
    と、前記被処理体を保持するカセットを載置するカセッ
    ト載置台と、前記カセット載置台と前記共通搬送室との
    間に設けられて真空引き可能になされたロードロック室
    とを有する処理装置において、前記共通搬送室内には、
    前記被処理体を搬送するために伸縮可能になされた搬送
    アーム機構と、上下方向に複数段に亘って設けられると
    共に上下動可能になされた支持部材と、この支持部材の
    内、最上段に位置する支持部材を除いた各支持部材に対
    して離脱可能に接触された押し上げ棒を有してこの押し
    上げ棒により前記支持部材を上方へ押し上げるための押
    し上げ手段と、前記最上段に位置する支持部材を除いた
    前記各支持部材に連結されて下方に延びる連結バーと、
    この連結バーに接続されて、上方に相隣設される支持部
    材の前記連結バーに対して上昇時には係合されて降下時
    には離脱可能になされた上方向移動規制部材とを備えた
    ことを特徴とする処理装置。
  16. 【請求項16】 前記押し上げ手段は、上方向に隣り合
    う支持部材の各押し上げ棒に対してそれぞれ順次90度
    ずつのずれ角度で昇降させるクランク機構を有すること
    を特徴とする請求項14または15記載の処理装置。
  17. 【請求項17】 複数の被処理体を収容可能なカセット
    と、前記被処理体に所定の処理を施す処理室との間に被
    処理体を搬送する搬送方法において、前記カセットと前
    記処理室との間で、前記複数の被処理体を水平方向に支
    持させると共に上下方向に所定のピッチを隔てて複数段
    に一時的に保持し、前記保持された被処理体を搬送アー
    ム機構に受け渡す時には前記搬送アーム機構が侵入する
    部分の前記被処理体のピッチを拡大するように構成した
    ことを特徴とする被処理体の搬送方法。
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