JP2001009720A - 研削盤におけるクーラント供給方法およびその装置 - Google Patents

研削盤におけるクーラント供給方法およびその装置

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JP2001009720A
JP2001009720A JP11176124A JP17612499A JP2001009720A JP 2001009720 A JP2001009720 A JP 2001009720A JP 11176124 A JP11176124 A JP 11176124A JP 17612499 A JP17612499 A JP 17612499A JP 2001009720 A JP2001009720 A JP 2001009720A
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nozzle
grindstone
coolant
moving
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Hideo Iwabuchi
秀雄 岩淵
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Hitachi Seiki Co Ltd
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B57/00Devices for feeding, applying, grading or recovering grinding, polishing or lapping agents
    • B24B57/02Devices for feeding, applying, grading or recovering grinding, polishing or lapping agents for feeding of fluid, sprayed, pulverised, or liquefied grinding, polishing or lapping agents
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T483/00Tool changing
    • Y10T483/17Tool changing including machine tool or component
    • Y10T483/1733Rotary spindle machine tool [e.g., milling machine, boring, machine, grinding machine, etc.]
    • Y10T483/1736Tool having specific mounting or work treating feature
    • Y10T483/174Abrading wheel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 研削盤の砥石の直径が変化しても、少なくと
も研削加工点に確実に十分な量のクーラントを噴射し
て、連続的にかつ安定した研削加工を行うことができる
クーラント供給方法を提供する。 【解決手段】 研削盤における研削加工時のクーラント
の供給方法は、冷却用ノズル37と洗浄用ノズル38を
移動部材61に取付け、研削加工点P1を通り主軸軸線
CLと直交する基準直線K1から、所定角度θ1離れた砥
石8に対する第1の法線K2方向にほぼ一致する方向
に、移動部材61を移動させることにより、冷却用ノズ
ル37は、研削加工点P1を通る砥石8のほぼ接線K3方
向に吐出口34が向いてクーラントLaを噴射し、洗浄
用ノズル38は、砥石8に対するほぼ法線K4方向に吐
出口36が向いてクーラントLbを噴射する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、砥石(研削砥石)
を回転させて工作物を研削加工する研削盤において、研
削加工時にクーラントを供給するクーラント供給方法お
よびその装置に関し、特に、クリープフィード研削加工
を行うときのクーラント供給方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】研削盤は、工作物に対して相対移動可能
な主軸に砥石を装着した状態で主軸を回転させて、砥石
で工作物を研削加工する。研削盤には、クーラント(切
削油剤および研削油剤等)を供給するためのクーラント
供給装置が設けられている。クーラント供給装置は、砥
石が工作物を研削加工する研削加工点に冷却用のクーラ
ントを噴射して研削加工点の近傍を冷却し、研削加工時
の発熱を防止している。研削加工点では、クーラントを
接線方向に噴射するのが理想的である。ところが、工作
物を研削加工する砥石は、他の工作機械における工具と
異なり、加工が進むにつれて、砥石の摩耗やドレッシン
グによって、砥石の直径が次第に小さくなっていく。
【0003】したがって、平面研削盤のように、砥石カ
バー等にノズルを取付け、砥石の接線方向に冷却用のク
ーラントを噴出させると、砥石の直径が小さくなるにつ
れて、砥石にクーラントが当たらなくなってしまう。そ
こで、従来技術として、あらかじめ前記接線方向に対し
て若干傾いた方向でかつ所定の位置にノズルを設け、こ
のノズルからクーラントを噴射することにより、研削加
工点近傍のみの冷却を行う技術が提案されている。ま
た、砥石の目詰まりを防止するためには、砥石の研削面
に洗浄用のクーラントを噴射した方がよい。そこで、研
削加工点と砥石の洗浄位置との中間の研削面にクーラン
トを噴射して、研削加工点の冷却と砥石の洗浄とを一つ
のノズルで同時に行う技術も提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、砥石による
研削加工では、少なくとも研削加工点に常時クーラント
を確実にかつ十分に供給することが、安定した研削加工
を行うための重要な条件の一つである。クリープフィー
ド研削では、工作物に対する砥石の切り込み量を大きく
し、低速で送って輪郭形状等の研削加工を行う。特に、
このクリープフィード研削を行う場合は、トラバース研
削等に比べて、研削加工時にクーラントを確実にかつ十
分に供給することが重要である。しかしながら、研削加
工点近傍のみの冷却を行う前記従来技術の場合には、砥
石の目詰まりを防止することができないので、クリープ
フィード研削を行うことが困難となる恐れがあった。す
なわち、工作物の被研削面に研削焼けが生じたり、研削
抵抗が増大したりしてしまう。
【0005】また、研削加工点の冷却と砥石の洗浄と
を、一つのノズルで同時に行う前記従来技術の場合に
も、研削加工点に対するクーラントによる冷却が不十分
になる傾向があった。洗浄用のクーラントは、砥石の研
削面(外周面)に直交する方向(すなわち、法線方向)
に噴射することが好ましい。しかしながら、前記従来技
術の場合には、洗浄用のクーラントの噴射方向が、砥石
の研削面に対する法線方向から大きくずれて、洗浄効果
が低下する可能性もあった。すなわち、この従来技術の
場合にも、研削焼けや研削抵抗の増大を防止することが
できなかった。他の従来技術として、機体に固定された
ロボットのアームの先端にノズルを設け、アームを任意
の方向に移動させてクーラントを供給するものもある。
しかしながら、この場合には、アームの可動範囲が限ら
れている。そのため、砥石と工作物との間の研削加工点
と、工作物の形状との関係等によっては、アームが研削
加工点の近傍まで届かず、クーラントを噴射できない場
合もあった。このように、研削加工点や砥石の研削面に
クーラントが十分に供給されなければ、研削加工が不安
定になり、砥石の破損が生じたり、工作物に対して良好
な研削加工を行うことが困難になってしまう。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、研削盤の砥石の直径が変化しても、
砥石が工作物を研削加工している研削加工点に砥石の接
線方向から、および、この研削加工点から離れた砥石の
研削面にこの研削面にほぼ直交する方向から常時クーラ
ントを噴射して、連続的にかつ安定した研削加工を行う
ことができる研削盤におけるクーラント供給方法および
その装置を提供することを目的とする。さらに、本発明
は、研削盤の砥石の直径が変化しても、砥石の両側の接
線方向から研削加工点に向けてクーラントを噴射して、
連続的にかつ安定した研削加工を行うことができる研削
盤におけるクーラント供給方法およびその装置を提供す
ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる研削盤におけるクーラント供給方法
は、主軸に装着された砥石を回転させるとともに、工作
物と前記砥石とを少なくとも主軸軸線と平行な方向を含
む直交3軸方向に相対移動させて前記工作物を研削加工
する研削盤において、研削加工時にクーラントを供給す
る方法であって、前記工作物を前記砥石が研削加工する
研削加工点を冷却するための少なくとも1個の第1のノ
ズルと、前記砥石の研削面の洗浄を行うための第2のノ
ズルとを移動部材に取付け、前記研削加工点を通り前記
主軸軸線と直交する基準直線から、所定角度離れた前記
砥石に対する第1の法線方向にほぼ一致する方向に、前
記移動部材を移動させることにより、前記第1のノズル
は、前記研削加工点を通る前記砥石のほぼ接線方向に吐
出口が向いて前記クーラントを噴射し、前記第2のノズ
ルは、前記砥石に対するほぼ法線方向に吐出口が向いて
前記クーラントを噴射するようにしている。前記移動部
材は、前記主軸軸線と平行な方向に移動可能なものであ
り、また、前記主軸軸線を中心として旋回動作可能なも
のであるのが好ましい。また、前記第1のノズルおよび
前記第2のノズルは、前記移動部材に対して着脱可能に
装着される1個の支持部材に取付けられているのが好ま
しい。好ましくは、前記支持部材と他の支持部材とを交
換可能にし、前記他の支持部材には、前記第1のノズル
および前記第2のノズルの取付け位置とは勝手違いの位
置に少なくとも1個の第1のノズルと第2のノズルがそ
れぞれ取付けられ、前記他の支持部材は、前記移動部材
に対して着脱可能に装着されるようになっている。前記
移動部材を、前記主軸軸線を中心として旋回動作させ
て、前記基準直線に対して前記第1の法線の位置とは反
対側でかつ所定角度離れた前記砥石に対する第2の法線
方向の位置まで移動した後、前記第2の法線方向にほぼ
一致する方向に移動させることにより、前記勝手違いの
第1のノズルは、前記研削加工点を通る前記砥石のほぼ
接線方向に吐出口が向いて前記クーラントを噴射し、前
記勝手違いの第2のノズルは、前記砥石に対するほぼ法
線方向に吐出口が向いて前記クーラントを噴射するのが
好ましい。前記第1のノズルには、前記研削加工点を冷
却するための所定圧力および所定流量の前記クーラント
が供給され、前記第2のノズルには、前記所定圧力より
高圧で、かつ前記所定流量より低流量の前記クーラント
が供給されるものであるのが好ましい。なお、前記移動
部材は、前記主軸軸線を含む所定の平面に沿って、常に
同一の姿勢を維持する運動を行うのが好ましい。
【0008】本発明の他の実施態様にかかる研削盤にお
けるクーラント供給方法は、主軸に装着された砥石を回
転させるとともに、工作物と前記砥石とを少なくとも主
軸軸線と平行な方向を含む直交3軸方向に相対移動させ
て前記工作物の研削加工を行い、前記砥石をドレッシン
グするためのドレッサを回転可能に支持しているドレッ
サ支持体が、前記主軸に対して前記主軸軸線と直交する
方向に相対移動する研削盤において、研削加工時にクー
ラントを供給する方法であって、前記工作物を前記砥石
が研削加工する研削加工点を冷却するための少なくとも
1個の冷却用ノズルは、吐出口を前記研削加工点を通る
前記砥石のほぼ接線方向に常に向けてクーラントを噴射
し、前記研削加工点を補助的に冷却するための少なくと
も1個の補助冷却用ノズルは、一方向への前記ドレッサ
支持体の移動量と同じ移動量で反対方向に移動する移動
体に取付けられるとともに、前記冷却用ノズルに対向す
る位置に配置され、前記補助冷却用ノズルの吐出口は前
記研削加工点を通る前記砥石の接線方向を常に向いて、
前記冷却用ノズルとはほぼ逆方向から前記研削加工点に
前記クーラントを噴射するようにしている。
【0009】本発明にかかる研削盤におけるクーラント
供給装置は、主軸に装着された砥石を回転させるととも
に、工作物と前記砥石とを少なくとも主軸軸線と平行な
方向を含む直交3軸方向に相対移動させて前記工作物を
研削加工する研削盤におけるクーラント供給装置であっ
て、前記主軸を回転可能に支持する主軸頭に設けられ、
前記砥石に対して少なくとも前記主軸軸線と直交する平
面内を移動可能な移動部材と、この移動部材に少なくと
も1個設けられ、前記砥石が前記工作物を研削加工する
研削加工点を冷却するために、前記研削加工点を通る前
記砥石のほぼ接線方向に吐出口が向けられた第1のノズ
ルと、前記移動部材に少なくとも1個設けられ、前記砥
石の研削面を洗浄するために、前記砥石に対するほぼ法
線方向に吐出口が向けられた第2のノズルと、前記研削
加工点を通り前記主軸軸線と直交する基準直線から、所
定角度離れた前記砥石に対する第1の法線方向にほぼ一
致する方向に沿って前記移動部材を移動制御するノズル
移動制御装置とを備えている。本発明の他の実施態様に
かかる研削盤におけるクーラント供給装置は、主軸に装
着された砥石を回転させるとともに、工作物と前記砥石
とを少なくとも主軸軸線と平行な方向を含む直交3軸方
向に相対移動させて前記工作物の研削加工を行い、前記
砥石をドレッシングするためのドレッサを回転可能に支
持しているドレッサ支持体が、前記主軸に対して前記主
軸軸線と直交する方向に相対移動する研削盤におけるク
ーラント供給装置であって、前記工作物を前記砥石が研
削加工する研削加工点を冷却するために少なくとも1個
設けられ、吐出口を前記研削加工点を通る前記砥石のほ
ぼ接線方向に常に向けてクーラントを噴射する冷却用ノ
ズルと、前記ドレッサ支持体の移動方向の反対方向に、
かつ前記ドレッサ支持体の移動量と同一の移動量で移動
する移動体と、一方向への前記ドレッサ支持体の移動量
と同じ移動量で反対方向に移動する移動体に取付けられ
るとともに、前記冷却用ノズルに対向する位置に少なく
とも1個配置され、前記研削加工点を補助的に冷却する
補助冷却用ノズルとを備え、この補助冷却用ノズルの吐
出口は前記研削加工点を通る前記砥石の接線方向を常に
向いて、前記冷却用ノズルとはほぼ逆方向から前記研削
加工点に前記クーラントを噴射するようにしている。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を図1から図9を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1から図6は本発明の第1の実施
形態を示す図で、図1は研削盤の斜視図、図2は前記研
削盤の要部の概略構成を示す右側面図、図3は前記研削
盤に取付けられたクーラント供給装置を示す概略構成
図、図4はノズル支持装置のリンク機構を示す概略構成
図で、図4(A)はノズル支持装置の動力伝達機構を示
し、図4(B)はその動作を示している。図5はクーラ
ントを供給する状態を示す概略構成図、図6は図5のVI
線矢視図である。
【0011】まず最初に、研削盤について説明する。図
1および図2に示すように、研削盤1において、ベッド
3上にはコラム4が水平方向に移動可能に立設されてお
り、コラム4には、主軸頭5が上下方向に移動可能に設
けられている。主軸頭5には主軸6が回転可能に支持さ
れている。主軸6は、主軸モータ(図示せず)により回
転駆動される。主軸6の前端部には、工作物7を研削加
工するための工具としての砥石(研削砥石)8が着脱可
能に装着されている。主軸6には、BTツールシャンク
を有する工具,HSK工具等の二面拘束工具等の工具を
主軸端に着脱自在に装着する公知の工具クランプ・アン
クランプ機構が設けられている。この工具クランプ・ア
ンクランプ機構により、砥石8が主軸6にクランプ・ア
ンクランプされる。なお、主軸6の軸線方向をZ軸と
し、これに直交して直交座標系をなす各軸線方向をX軸
(前記水平方向の軸),Y軸(前記上下方向の軸)とす
る。ベッド3の上面には、X軸方向に一対のガイドレー
ル25が平行に取付けられている。二本のガイドレール
25上には、コラム4がX軸方向に移動自在に配置され
ている。コラム4を案内する案内面は、ころがり案内,
すべり案内等であればよい。コラム4は、図示しないX
軸用ボールねじを介して、X軸用サーボモータによりベ
ッド3上をX軸方向に往復移動する。
【0012】主軸頭5は、コラム4に移動可能に支持さ
れたヘッドボデー部30と、ヘッドボデー部30からZ
軸方向に突出したノーズ部31とからなっている。コラ
ム4には、互いに平行な一対のガイドレール32がY軸
方向に取付けられている。ヘッドボデー部30は、ガイ
ドレール32に案内されてY軸方向に移動する。主軸頭
5を案内する案内面は、ころがり案内,すべり案内等で
あればよい。ガイドレール32と平行に、Y軸用ボール
ねじのねじ軸33が、Y軸方向に配置されている。ねじ
軸33には、ヘッドボデー部30に固定されたナット
(図示せず)がねじ込まれている。ねじ軸33は、コラ
ム4の上部に取付けられたY軸用サーボモータ35によ
り正逆方向に回転駆動される。Y軸用サーボモータ35
に駆動されてねじ軸33が回転すると、主軸頭5が、ナ
ットを介してガイドレール32に案内されてY軸方向に
往復移動する。
【0013】ベッド3の上面には、Z軸方向に一対のガ
イドレール26が平行に取付けられている。二本のガイ
ドレール26上には、テーブル装置13がZ軸方向に移
動自在に配置されている。テーブル装置13を案内する
案内面は、ころがり案内,すべり案内等であればよい。
テーブル装置13は、図示しないZ軸用サーボモータが
駆動されると、ボールねじ(図示せず)を介してガイド
レール26に案内されてZ軸方向に往復移動する。テー
ブル装置13はテーブル13aを有している。テーブル
13aは、B軸方向(Y軸のまわり方向)に回転・割出
し可能に設けられており、工作物7をB軸のまわりに回
転させて割出すことができる。テーブル13aの上面に
は、A軸方向(B軸と直交する水平軸方向)に回転・割
出し可能に、割出し台27が設けられている。割出し台
27は、取付け具28を介して工作物7を着脱可能に支
持するとともに、工作物7をA軸のまわりに回転させて
割出すことができる。なお、X軸方向の移動をコラム4
の移動、Y軸方向の移動を主軸頭5の移動、Z軸方向の
移動をテーブル装置13の移動となる研削盤1で説明を
行っているが、これに限定されることはない。すなわ
ち、主軸に装着された砥石8を回転させるとともに、工
作物7と砥石8とを、少なくとも主軸軸線と平行な方向
を含む直交3軸方向に相対的に移動させて、工作物7を
研削加工する研削盤であればよい。
【0014】ベッド3の側方には、一つまたは複数の砥
石8を収納している工具マガジン15が設けられてい
る。工具マガジン15の本体には、砥石8を自動的に交
換する自動工具交換装置(以下、ATCと記載)14が
設けられている。ATC14は、ツインアームタイプの
工具交換アーム16を有している。工具交換アーム16
により、主軸6と工具マガジン15とのあいだで工具交
換動作を行う。工具交換アーム16は、一方の把持部1
7および他方の把持部18でそれぞれ砥石8を着脱自在
に把持する。そして、把持部17,18は、工具交換ア
ーム16の旋回軸(図示せず)を中心とする旋回動作、
および旋回軸の軸線方向に進退移動動作を行って、工具
マガジン15の収納ポットおよび主軸6に対して砥石8
の交換動作を行う。ATC14によって主軸6に装着さ
れた砥石8と、テーブル13a上の工作物7とを、主軸
6の中心軸線(以下、主軸軸線と記載)CLを含む直交
3軸方向、およびA軸,B軸方向に相対的に移動動作ま
たは回転動作などをさせるとともに、主軸6を回転駆動
することにより、回転する砥石8で工作物7の研削加工
を行う。
【0015】研削盤1の機体の近傍には、クーラント供
給部22が設けられている。クーラント供給部22は、
クーラント(切削油剤や研削油剤など)を貯留するタン
クと、クーラントLa,Lbを所定の圧力および所定の
流量で送り出すポンプと、その他の機器類を備えてい
る。クーラント供給部22は、研削加工時に、砥石8が
工作物7を研削加工する研削加工点(研削加工位置)P
1に、所定の圧力を有する多量のクーラントLaを供給
して、冷却を行うとともにきりくず(研削くず)等の除
去も行う。また、クーラント供給部22は、研削加工時
に、砥石8の研削面(外周面)に洗浄用のクーラントL
bを供給して、砥石8の研削面に目詰まりを生じさせよ
うとするきりくず等を除去している。クーラントLb
は、クーラントLaの所定圧力および所定流量より高圧
でかつ低流量である。主軸頭5にはノズル支持装置21
が取付けられている。このノズル支持装置21がノズル
37,38(図3)を移動させることにより、クーラン
トLa,Lbが所望の位置に供給される。
【0016】次に、研削盤1の連続ドレッシング装置1
0について説明する。コラム4には、研削加工中に砥石
8を連続的にドレッシングするための連続ドレッシング
装置10が、ガイドレール32に案内されて移動可能に
設けられている。すなわち、この連続ドレッシング装置
10のドレッシング装置本体11が、主軸頭5に対して
Y軸方向に相対移動可能にかつ主軸頭5とは分離してコ
ラム4に設けられている。ドレッサ支持体45が、ドレ
ッシング装置本体11に対して主軸軸線CL方向と直交
するY軸方向に相対移動するように、ドレッシング装置
本体11に設けられている。このドレッサ支持体45に
回転可能に支持されたドレッサ12を回転させて、砥石
8をドレッシングするようにしている。
【0017】連続ドレッシング研削加工時には、ドレッ
サ12が砥石8をドレッシングする動作と、砥石8が工
作物7を研削加工する動作とを同時に行う。この連続ド
レッシング研削加工時には、ドレッシング装置本体11
を、主軸頭5の近くでドレッサ12が砥石8をドレッシ
ング可能なドレッシング位置に移動させる。これによ
り、ドレッサ12で砥石8をドレッシングしながら、砥
石8で工作物7を研削加工するようにしている。一方、
連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加工を行う
ときには、ドレッシング装置本体11を、主軸頭5から
積極的に大きく離して、工作物7と連続ドレッシング装
置10とが干渉しない待避位置に移動させる。これによ
り、砥石8を工作物7の周囲に自在に相対移動させて、
砥石8で工作物7を研削加工するようにしている。
【0018】ドレッシング装置本体11には、ドレッサ
軸用サーボモータ47により往復移動可能なドレッサ支
持体45が設けられている。ドレッシング装置本体11
には、Y軸方向と平行なV軸方向に一対のガイドレール
44が平行に取付けられている。ドレッサ支持体45
は、二本のガイドレール44に案内されてV軸方向に移
動する。二本のガイドレール44のあいだには、V軸用
ボールねじのねじ軸46がガイドレール44と平行に配
置されている。ねじ軸46には、ドレッサ支持体45に
固定されたナット(図示せず)がねじ込まれている。ね
じ軸46は、ドレッシング装置本体11に取付けられた
ドレッサ軸用サーボモータ47により、正逆方向に回転
駆動される。ドレッサ軸用サーボモータ47に駆動され
てねじ軸46が回転すると、ドレッサ支持体45が、ナ
ットを介してガイドレール44に案内されながらV軸方
向に往復移動する。
【0019】ドレッサ支持体45が、ドレッサ軸用サー
ボモータ47に駆動されて、主軸頭5に対してV軸方向
に移動するので、ドレッサ12を所定量ずつ移動させて
砥石8のドレッシングを行うことができる。ドレッサ支
持体45にはドレッサ回転駆動用モータ48が内蔵され
ている。ドレッサ12は、主軸軸線CLと平行な方向に
中心軸線CL1を有している。ドレッサ12の軸部をド
レッサ支持体45に回転可能に支持するために、ドレッ
サ12の両端部は、軸受を内蔵した軸受装置49,50
により回転自在に軸支されている。ドレッサ12は、プ
ーリ51,52およびベルト53を介して、ドレッサ回
転駆動用モータ48により回転駆動される。ドレッシン
グ装置本体11には被検出部41が設けられている。ド
レッシング装置本体11は、コラム4に取付けられた第
1の検出器S1が被検出部41を検出することにより、
待機位置に位置していることが検出されている。
【0020】主軸頭5とドレッシング装置本体11とを
連結するために、連結・連結解除手段54が設けられて
いる。連結・連結解除手段54は、ドレッシング装置本
体11に取付けられたクランプ・アンクランプ用シリン
ダ装置59により、クランプ・アンクランプ機構(図示
せず)を介して連結・連結解除動作を行う。連結・連結
解除手段54は、連続ドレッシング研削加工時には、主
軸頭5とドレッシング装置本体11とを連結し、通常の
研削加工時には、主軸頭5とドレッシング装置本体11
との連結を解除する機能を有している。ドレッシング装
置本体11は、連結・連結解除手段54によって連結状
態にあるとき、主軸頭5と一体的にY軸方向に移動制御
されている。連結・連結解除手段54は一組であっても
よいが、ヘッドボデー部30にまたはヘッドボデー部3
0とノーズ部31に少なくとも二組設けることにより、
連結時の負荷のバランスと分散を図っている。保持手段
55は、コラム4に取付けられたシリンダ装置56を有
している。保持手段55は、砥石8による通常の研削加
工時に主軸頭5から大きく離れて待避しているドレッシ
ング装置本体11を、所定の待避位置でコラム4に係止
することができる機能を有している。シリンダ装置56
のピストンロッド58が、ドレッシング装置本体11の
係止部材57を係止することにより、ドレッシング装置
本体11は、前記待避位置で保持手段55を介してコラ
ム4に係止される。
【0021】主軸頭5のヘッドボデー部30には被検出
部42が取付けられている。この被検出部42は、コラ
ム4に取付けられた第2,第3の検出器S2,S3により
検出可能になっている。第2の検出器S2は、主軸頭5
が上限位置に移動したことを検出する。第3の検出器S
3は、主軸頭5が下限位置に移動したことを検出する。
コラム4とドレッシング装置本体11のあいだには、連
続ドレッシング装置10の重量バランスを維持するため
のバランス用流体圧シリンダ40が設けられている。こ
のバランス用流体圧シリンダ40のピストンロッド39
は、ドレッシング装置本体11に連結されている。すな
わち、バランス用流体圧シリンダ40は、連続ドレッシ
ング装置10の重量にほぼバランスした負荷で、ドレッ
シング装置本体11を常時上昇させる方向に引っ張って
いる。このことにより、主軸頭5と連続ドレッシング装
置10とを連結して一体化させた状態でも、Y軸用サー
ボモータ35に余計な負荷を与えることなく移動制御が
適正に行われる。
【0022】次に、研削加工時にクーラントLa,Lb
を供給するクーラント供給装置60について説明する。
図1,図3から図6に示すように、ノズル支持装置21
は移動部材61を有しており、移動部材61は主軸頭5
に設けられている。移動部材61には、少なくとも1個
の第1のノズルとしての冷却用ノズル37と、少なくと
も1個の第2のノズルとしての洗浄用ノズル38が取付
けられている。冷却用ノズル37は、砥石8と工作物7
が接触して研削加工が行われる研削加工点P1に、クー
ラントLaを所定の圧力および所定の流量(たとえば、
40kgf/cm(3.9×10Pa),250l/min(0.
25m/min))で噴射するためのノズルである。な
お、クーラントLaは、研削加工点P1に確実にかつ十
分供給され、研削加工点P1近傍の冷却ときりくずの排
出等を十分に行うことができる圧力および流量を有して
いればよい。洗浄用ノズル38は、砥石8の研削面8a
にクーラントLbを所定の圧力および所定の流量で噴射
して、洗浄を行うためのノズルである。この洗浄によ
り、砥石面にきりくず等が詰まって目詰まりを起こさな
いようにしている。クーラントLbは、砥石面の目詰ま
りを防止するために、クーラントLaより高い圧力でか
つ低流量のクーラントで十分である。すなわち、クーラ
ントLbは、砥石面に付着しているきりくず等を、次の
工作物の被研削面に接触するまでに吹き飛ばすことがで
きる圧力と流量を有していればよい。冷却用ノズル37
および洗浄用ノズル38は、1個の支持部材62に取付
けられている。支持部材62は、移動部材61に対して
着脱可能に装着されている。
【0023】ノズル移動制御装置69は、NC(数値制
御)装置のサーボモータ制御部を含んでいる。ノズル移
動制御装置69は、研削加工点P1を通り主軸軸線CL
と直交する基準直線K1から、所定角度θ1離れた砥石8
に対する第1の法線K2方向にほぼ一致する方向に沿っ
て、移動部材61を移動制御する。移動部材61は、ノ
ズル支持装置21を動作させることにより、矢印Eに示
すように、主軸軸線CLと平行な方向に移動可能になっ
ている。また、移動部材61は、砥石8に対して主軸軸
線CLと直交する平面内を移動可能になっている。さら
に、移動部材61は、主軸軸線CLを含む所定の平面に
沿って、常に同一の姿勢を維持する運動を行うようにな
っている。そのために、ノズル支持装置21は、図4に
示すような、アーム揺動機構63aと平行リンク機構6
3bを備えている。
【0024】ノーズ部31には、旋回用スリーブ64が
主軸軸線CLを中心として主軸6のまわりに旋回動作可
能に嵌合している。旋回用スリーブ64には、アーム揺
動機構63aおよび平行リンク機構63bが取付けられ
ている。ヘッドボデー部30には、C軸用駆動モータ6
5が取付けられている。このC軸用駆動モータ65の駆
動力は、その出力側に設けられた減速機66を介してス
プロケット67に伝達される。スプロケット67と、旋
回用スリーブ64の外周に設けられた旋回用スリーブ側
スプロケット(図示せず)には、チェーン68が巻き掛
けられている。したがって、C軸用駆動モータ65が駆
動されると、減速機66,スプロケット67,チェーン
68,旋回用スリーブ側スプロケットを介して、旋回用
スリーブ64が主軸軸線CLと同軸のC軸のまわりに旋
回動作する。これにより、移動部材61は、主軸軸線C
Lを中心として主軸6のまわりに旋回動作することがで
きる。
【0025】図4(A)に示すように、旋回用スリーブ
64には、α軸用モータ70とβ軸用モータ71が取付
けられている。α軸用モータ70とβ軸用モータ71の
出力部には、それぞれ減速機(図示せず)が設けられて
いる。α軸用モータ70の回転中心O1とβ軸用モータ
71の回転中心O2は、同心であるが、図4(A)で
は、構成の明確化のために、回転中心O1に対して回転
中心O2の位置をわざとずらして図示している。
【0026】アーム揺動機構63aは、α軸用モータ7
0により、α軸のまわりに揺動する第1のアーム72
と、第1のアーム72に揺動自在に連結された第2のア
ーム73とを備えている。第2のアーム73は、β軸の
まわりに揺動可能になっている。第2のアーム73に
は、移動部材61が揺動自在に連結されている。β軸用
モータ71により揺動するリンク74と、第2のアーム
73に一体的に固定されているリンク75と、リンク7
4,75を連結するリンク76とにより、伝達機構がリ
ンク機構で構成されている。したがって、β軸用モータ
71を駆動すれば、リンク74,76,75を介して、
第2のアーム73がβ軸のまわりに揺動する。すなわ
ち、リンク74,76および75を有する伝達機構は、
β軸用モータ71の駆動力を第2のアーム73に伝達す
るために設けられている。
【0027】図4(B)は、移動部材61が常に同じ姿
勢を維持するように平行運動を行うことを説明するため
の図である。図4(B)に示すように、第1のアーム7
2,第2のアーム73は平行リンク機構63bを有して
いる。第1のアーム72は、前記回転中心O1,O2と同
心の回転中心O3のまわりに揺動可能である。リンク8
0の一端は回転中心O3に、リンク80の他端は旋回用
スリーブ64の支持点Hにそれぞれ連結されている。リ
ンク81は、第1のアーム72と平行であり、支持点H
でリンク80に連結されている。リンク82はリンク8
0と平行であり、第1のアーム72とリンク81とに連
結されている。したがって、リンク80,81,82お
よび第1のアーム72により、平行四辺形を作る第1の
リンク機構が構成されている。回転中心O3と支持点H
は旋回用スリーブ64上の固定点である。したがって、
第1のアーム72が回転中心O3(O1)のまわりに揺動
すると、リンク82は平行運動をし、リンク80と常に
平行な状態を維持している。
【0028】リンク82は第2のアーム73に連結され
ている。リンク83は、リンク82に連結され、第2の
アーム73と平行である。リンク84は、移動部材61
に一体的に固定されている。リンク84は、第2のアー
ム73とリンク83とに連結されている。こうして、リ
ンク82,83,84および第2のアーム73により、
平行四辺形を作る第2のリンク機構が構成されている。
したがって、第2のアーム73がβ軸のまわりに揺動す
ると、リンク84は、平行運動を行って、リンク82と
常に平行な姿勢を維持している。
【0029】これらの動作をまとめると、第1,第2の
アーム72,73が揺動しても、リンク84に固定され
た移動部材61は、主軸軸線CLを含む所定の平面に沿
って、常に同じ姿勢を維持するように平行運動を行う。
なお、旋回用スリーブ64が主軸軸線CLのまわりに旋
回移動すると、基準となるこの所定の平面も変化するこ
とになる。ノズル移動制御装置69の指令で、α軸用モ
ータ70およびβ軸用モータ71を駆動制御することに
なる。これにより、移動部材61は、アーム揺動機構6
3a,平行リンク機構63bを介して、前記所定の平面
に沿って移動することができる。すなわち、移動部材6
1は、主軸軸線CLを中心とする半径方向(主軸6の半
径方向)および主軸軸線CLと平行な方向(図3の矢印
E)に自在に移動する。また、図3および図4に示すよ
うに、ノズル移動制御装置69の指令で、C軸用駆動モ
ータ65を駆動制御することになる。これにより、移動
部材61を有するノズル支持装置21は、主軸軸線CL
のまわりに360度の範囲で自在に旋回動作する。した
がって、移動部材61に取付けられた冷却用ノズル37
と洗浄用ノズル38を、三次元空間の任意の位置に自在
に移動させることができる。
【0030】図5および図6に示すように、冷却用ノズ
ル37および洗浄用ノズル38は、ブロック状の支持部
材62に取付けられている。支持部材62は、移動部材
61の先端部61aに設けられた装着部61bに着脱可
能に装着されている。支持部材62は、クランプ・アン
クランプ機構86により、移動部材61に対してクラン
プ・アンクランプされるようになっている。クランプ・
アンクランプ機構86において、移動部材61には穴部
87が形成されている。支持部材62には軸部88が取
付けられている。また、軸部88には係合溝88bが形
成されている。移動部材61の第1の穴部61c,第2
の穴部61dには、ピストン88cが挿入されている。
ピストン88cの内径部には、大径穴部88dと小径穴
部88eが形成されている。また、移動部材61の中間
軸部61eには、一つまたは複数の穴61fが形成され
ている。複数のボール状の係合体88aが、径方向に移
動可能に各々の穴61f内に入っている。移動部材61
の第1の穴部61cとピストン88cとの間には、シリ
ンダ室88gと室88hが形成されている。室88h内
には圧縮ばね88fが組込まれている。圧縮ばね88f
はピストン88cを前方に押付けている。
【0031】したがって、圧縮空気89をシリンダ室8
8gに供給すると、ピストン88cが後退する。する
と、大径穴部88dが係合体88aの位置に移動するの
で、係合体88aは径方向に移動可能となる。この状態
が図6(B)に示すアンクランプ状態であり、支持部材
62を移動部材61に対して挿入,離脱することができ
る。また、圧縮空気89の供給を停止すると、ピストン
88cは圧縮ばね88fのばね力により前進する。これ
により、係合体88aは径方向への移動が規制される。
すなわち、係合体88aは、支持部材62の軸部88の
係合溝88bと係合した状態を維持する。この状態が図
6(A)に示すクランプ状態であり、支持部材62は移
動部材61にクランプされる。移動部材61に対して支
持部材が着脱可能なので、支持部材62とは別の構成を
有する支持部材62aを、移動部材61に装着して交換
することもできる。前記他の支持部材62aには、冷却
用ノズル37および洗浄用ノズル38の取付け位置とは
勝手違いの位置に、冷却用ノズル(第1のノズル)37
aおよび洗浄用ノズル(第2のノズル)38aが、少な
くとも1個ずつ取付けられている。移動部材61に対す
る、支持部材62と他の支持部材62aの交換は、研削
盤1に設けられた自動ノズル交換装置(図示せず)によ
り自動的になされる。
【0032】次に、砥石8で工作物7を研削加工してい
るときに、クーラントを良好に供給する手順について説
明する。砥石8で工作物7を研削加工すると、砥石8の
摩耗やドレッシング等により、砥石8の直径は次第に小
さくなっていく。図5では、砥石8の形状が直径D1か
ら直径D2まで次第に変化し、砥石8は、矢印J方向
(図5の時計回り方向)に回転しながら、工作物7に対
して矢印F方向に相対移動している場合を示している。
ノズル支持装置21を制御して、砥石8に対する第1の
法線K2にほぼ一致する方向に、移動部材61を砥石8
の直径の変化に対応させて移動させる。第1の法線K2
は、研削加工点P1と主軸軸線CLとを結んだ基準直線
K1から、所定角度θ1離れた所定の法線である。これに
より、移動部材61に取付けられた支持部材62ととも
に冷却用ノズル37と洗浄用ノズル38は、矢印Mに示
すように、第1の法線K2方向にほぼ一致する方向に移
動する。
【0033】移動部材61のこの移動動作により、冷却
用ノズル37の吐出口34は、常に研削加工点P1を通
る砥石8のほぼ接線K3方向を向いて、研削加工点P1に
クーラントLaを噴射する。また、洗浄用ノズル38の
吐出口36は、常に砥石8のほぼ法線K4方向(すなわ
ち、研削面8a上の噴射点P2における砥石8の法線方
向)を向いて、クーラントLbを砥石8の研削面8aに
噴射している。これにより、砥石8の直径が寸法D1か
らD2まで変化しても、冷却用ノズル37で研削加工点
P1に常時クーラントLaを噴射して、研削加工点P1の
近傍の冷却を確実に行い、連続的にかつ安定した研削加
工を行うことができる。一方、洗浄用ノズル38から噴
射されるクーラントLbの噴射方向は、砥石8の直径が
変化すると、法線K4の方向に対して一方側から他方側
に若干変化する。しかし、洗浄用のクーラントLbの有
するエネルギーのほとんどは法線K4方向に作用するの
で、クーラントLbの噴射方向と法線K4の方向とがな
す角度γが±約30度以内であれば、十分に砥石8を洗
浄することができる。
【0034】工作物7に対して他の研削加工を行うため
に、砥石8を矢印Jとは反対方向(図5の反時計回り方
向)に回転させ、他の支持部材62aに取付けられた勝
手違いの冷却用ノズル37aと洗浄用ノズル38aを使
用することがある。この場合には、ノズル支持装置21
を制御して、移動部材61を、主軸軸線CLを中心とし
て矢印Nに示すように旋回動作させる。これにより、移
動部材61は、ほぼ第2の法線K5の位置まで移動す
る。砥石8に対する第2の法線K5は、基準直線K1に対
して第1の法線K2の位置とは反対側で、かつ基準直線
K1とは所定角度θ2離れている。所定角度θ1としては
ほぼ30度が好ましく、所定角度θ2としてはほぼ40
度が好ましい。なお、所定角度θ1,θ2は、砥石8の直
径,工作物7の形状,研削加工の状態,他の部材や工作
物7との干渉等に影響を受けるので、15度から50度
までの範囲内で所望の角度であればよい。その後、移動
部材61を、砥石8の直径の変化に対応させて、矢印M
1に示すように、ほぼ第2の法線K5にほぼ一致する方向
に移動させる。これにより、勝手違いの冷却用ノズル3
7aの吐出口34aは、常に研削加工点P1を通る砥石
8のほぼ接線K6方向を向いて研削加工点P1にクーラン
トLaを噴射する。また、勝手違いの洗浄用ノズル38
aの吐出口36aは、常に砥石8に対するほぼ法線K7
方向を向いて、クーラントLbを砥石8の研削面8aに
噴射する。
【0035】次に、研削盤1の動作について説明する。
図1から図6に示すように、ATC14の工具交換アー
ム16等の動作により、工具マガジン15と主軸6との
あいだで工具交換された結果、所望の砥石8が主軸6に
装着され、ドレッシング装置本体11が、待避位置で保
持手段55によりコラム4に係止されているものとす
る。研削加工中にドレッサ12が砥石8を連続的にドレ
ッシングしている連続ドレッシング研削加工を行う場合
には、主軸頭5とドレッシング装置本体11とを連結す
る必要がある。そのために、まず、Y軸用サーボモータ
35を駆動して、所定の連結位置まで主軸頭5を上昇さ
せる。そして、連結・連結解除手段54を動作させて、
主軸頭5とドレッシング装置本体11とを連結する。保
持手段55も動作させて、ピストンロッド58を係止部
材57から離脱させる。
【0036】次いで、Y軸用サーボモータ35を駆動制
御すれば、主軸頭5とドレッシング装置本体11は一体
的にY軸方向に移動する。ドレッサ軸用サーボモータ4
7を駆動すれば、ボールねじを介してドレッサ支持体4
5がV軸方向に移動して、ドレッサ12を砥石8に対し
て接触または離脱させる。ドレッサ回転駆動用モータ4
8により回転駆動されるドレッサ12を砥石8に接触さ
せれば、砥石8のドレッシングを行うことができる。ド
レッサ12はドレッサ支持体45により両端を支持され
ているので、ドレッシング時にドレッサ12が砥石8か
ら逃げるようなことはない。連続ドレッシング研削加工
を継続すると、砥石8の直径が次第に小さくなる。した
がって、この直径の変化に応じて、ドレッサ軸用サーボ
モータ47を駆動し、ドレッサ支持体45を主軸頭5側
に移動させれば、ドレッサ12は連続的に砥石8をドレ
ッシングする。このようにして、主軸頭5とドレッシン
グ装置本体11とを一体的に連結してY軸方向に移動制
御し、コラム4とテーブル13aをX軸,Z軸方向にそ
れぞれ移動制御する。さらに、テーブル13aと割出し
台27により、工作物7をB軸,A軸のまわりに回転さ
せて割出し、主軸6を回転駆動する。これにより、ドレ
ッサ12で砥石8を連続的にドレッシングしながら、砥
石8で工作物7を研削加工することができる。
【0037】次に、上述の連続ドレッシング研削加工の
後に、通常の研削加工に移行する場合の動作について説
明する。主軸頭5とドレッシング装置本体11の連結を
解除するためには、まず、Y軸用サーボモータ35を駆
動制御して、主軸頭5をY軸方向の所定の連結位置まで
上昇移動させる。保持手段55のシリンダ装置56のピ
ストンロッド58を、係止部材57に係止させる。次い
で、連結・連結解除手段54を動作させて、ドレッシン
グ装置本体11と主軸頭5との連結を解除する。その
後、主軸頭5を、研削加工を行う場所までY軸用サーボ
モータ35で下降させる。ドレッシング装置本体11は
上方の待避位置に移動して位置決めされているので、砥
石8を工作物7の周囲に自在に相対移動させて工作物7
を研削加工することができる。すなわち、工作物7の全
周にわたって研削加工を行うことができる。ドレッシン
グ装置本体11は、待避状態では保持手段55でコラム
4に係止されているので、安全である。
【0038】上述の連続ドレッシング研削加工時および
通常の研削加工時には、クーラント供給装置60によ
り、クーラント供給部22からクーラントLa,Lbが
供給される。冷却用ノズル37および洗浄用ノズル38
が取付けられた支持部材62,移動部材61を移動させ
るためには、ノズル移動制御装置69の指令により、C
軸用駆動モータ65,α軸用モータ70およびβ軸用モ
ータ71を駆動制御する。これにより、移動部材61
を、砥石8の直径の変化に対応させて、第1の法線K2
にほぼ一致する方向に移動させることができる。その結
果、冷却用ノズル37の吐出口34は、常に研削加工点
P1を通る砥石8のほぼ接線K3方向を向いて、研削加工
点P1にクーラントLaを噴射するので、研削加工時の
発熱を防止することができる。また、きりくずの排出も
スムースに行うことができる。
【0039】また、移動部材61が、第1の法線K2方
向にほぼ一致する方向に移動することにより、洗浄用ノ
ズル38の吐出口36は、常に砥石8のほぼ法線K4方
向を向いて、クーラントLbを砥石8の研削面8aに噴
射している。これにより、研削加工により発生して砥石
8の研削面8aに少量付着しているきりくず等を吹き飛
ばして、目詰まりを防止することができる。すなわち、
砥石の切れ味を長く維持することができる。なお、第1
の実施形態では、連続ドレッシング研削加工を行うこと
ができる研削盤1を例にとって、クーラント供給装置6
0を設けた場合について説明したが、連続ドレッシング
研削加工以外の通常の研削加工のみを行う研削盤であっ
てもよい。
【0040】(第2の実施形態)図7から図9は本発明
の第2の実施形態を示す図で、図7は研削盤90の概略
構成を示す左側面図、図8は図7のVIII線拡大矢視図で
一部を断面で示している。図9は図7のIX−IX線矢視図
である。図7から図9に示す研削盤90は、第1の実施
形態で示す研削盤に、移動体91およびこの移動体91
を移動動作させる機構を追加しており、研削加工時には
クーラントLa,Lbが供給されている。なお、第1の
実施形態と同一または相当部分には同一符号を付してそ
の説明を省略し、異なる部分のみ説明する。
【0041】本実施形態の研削盤90においても、砥石
8が矢印Jに示す方向に回転しているものとする。研削
加工点P1に対して一方側には、第1実施形態と同じよ
うに、移動部材61,支持部材62,冷却用ノズル37
および洗浄用ノズル38が配置されている。研削加工点
P1に対して他方側には、移動体91が移動可能に配置
されている。冷却用ノズル37の吐出口は、研削加工点
P1を通る砥石8のほぼ接線方向を常に向いて、この研
削加工点P1にクーラントLaを噴射して冷却する。洗
浄用ノズル38の吐出口は、常に砥石8のほぼ法線方向
を向いて、クーラントLbを砥石8の研削面に噴射して
いる。なお、連続ドレッシング研削加工時には、この洗
浄用ノズル38を省略した場合であってもよい。少なく
とも1個の補助冷却用ノズル92が、移動体91に取付
けられ、冷却用ノズル37に対向する位置に配置されて
いる。移動体91は、一方向(矢印G1方向)へのドレ
ッサ支持体45の移動量と同じ移動量で、反対方向(矢
印G2方向)に移動する。補助冷却用ノズル92は、研
削加工点P1を補助的に冷却するためのノズルである。
そのために、補助冷却用ノズル92の吐出口は、研削加
工点P1を通る砥石8のほぼ接線方向を常に向いて、冷
却用ノズル37とはほぼ逆方向から研削加工点P1にク
ーラントLaを噴射するようにしている。
【0042】ドレッシング装置本体11にはガイドレー
ル93が取付けられている。ガイドレール93には、ス
ライドブロック94が上下方向に移動自在に係合してい
る。スライドブロック94と第1のラック95は、板状
の取付け部材96に固定されている。ドレッシング装置
本体11には、ピニオン97が回動自在に取付けられて
いる。ドレッサ支持体45には第2のラック98が固定
されている。第1のラック95と第2のラック98は、
ピニオン97を挟んで平行に配置されている。したがっ
て、第1のラック95は、第2のラック98の移動量と
同じ移動量で反対方向に移動する。取付け部材96に
は、ノズル支持部材99が上下方向(V軸方向)に向け
て取付けられている。ノズル支持部材99の下端部に
は、補助冷却用ノズル92が着脱可能に取付けられてい
る。取付け部材96,スライドブロック94,第1のラ
ック95およびノズル支持部材99により、補助冷却用
ノズル92を上下方向に移動させるための移動体91が
構成されている。
【0043】本実施形態では、補助冷却用ノズル92
を、ドレッサ支持体45の移動量と同じ移動量で反対方
向に移動するようにしている。これにより、砥石8の直
径が次第に小さくなっても、補助冷却用ノズル92の吐
出口は、研削加工点P1を通る砥石8のほぼ接線方向を
常に向いている。そして、補助冷却用ノズル92で、常
に研削加工点P1にクーラントLaを噴射することがで
きる。このようにして、砥石8の回転方向(矢印J方
向)に沿って、研削加工点P1に冷却用ノズル37から
クーラントLaを噴射するとともに、冷却用ノズル37
の噴射方向とはほぼ逆方向から、補助冷却用ノズル92
で研削加工点P1にクーラントLaを噴射することがで
きる。その結果、研削加工点P1の近傍における研削加
工時の発熱を効果的に防止することができる。たとえば
クリープフィード等のように発熱量の大きい研削加工
を、良好に行うことができる。また、きりくずの排出も
さらにスムースに行われる。なお、砥石8が矢印Jとは
反対方向に回転している場合であってもよい。
【0044】第1および第2の実施形態で説明したよう
に、工作物7と砥石8を三次元の空間で相対移動させて
研削加工するときは、研削加工点P1が三次元空間中で
変化する。研削加工により砥石8の直径が次第に小さく
なっていき、また、砥石8の軸線方向の長さは様々であ
るので、同様に、研削加工点P1が三次元空間中で変化
する。このような場合、本発明によれば、移動部材61
の可動範囲が大きいので、三次元空間の任意の位置で、
クーラントLa,Lbを研削加工点P1と研削面8aに
それぞれ常時噴射することができる。また、勝手違いの
冷却用ノズル37aおよび洗浄用ノズル38aを用いれ
ば、他の方向からクーラントLaを研削加工点P1に常
時確実に噴射することができ、また、クーラントLbで
研削面8aの洗浄もできる。本発明では、クーラントL
aで研削加工点P1の発熱を十分に冷却し、クーラント
Lbで砥石8の研削面8aを洗浄し、砥石8の目詰まり
を防止しているので、常に安定した研削加工を行うこと
ができる。研削加工能率(すなわち、きりくず除去率)
を、従来より少なくとも数十倍以上、たとえば100倍
以上改善することも可能である。また、砥石の寿命も延
ばすことができる。特に、本発明はクリープフィード研
削を行う場合に有効である。なお、各図中同一符号は同
一または相当部分を示す。
【0045】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、研
削盤の砥石の直径が変化しても、少なくとも研削加工点
に確実に十分な量のクーラントを噴射して、連続的にか
つ安定した研削加工を行うことができる。すなわち、工
作物の研削焼けや研削抵抗の増大を生じさせることがな
い。また、砥石の寿命を延ばすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図6は本発明の第1の実施形態を示す
図で、図1は研削盤の斜視図である。
【図2】前記研削盤の要部の概略構成を示す右側面図で
ある。
【図3】前記研削盤に取付けられたクーラント供給装置
を示す概略構成図である。
【図4】ノズル支持装置のリンク機構を示す概略構成図
である。
【図5】クーラントを供給する状態を示す概略構成図で
ある。
【図6】図5のVI線矢視図である。
【図7】図7から図9は本発明の第2の実施形態を示す
図で、図7は研削盤の概略構成を示す左側面図である。
【図8】図7のVIII線拡大矢視図である。
【図9】図7のIX−IX線矢視図である。
【符号の説明】
1 研削盤 5 主軸頭 6 主軸 7 工作物 8 砥石 8a 研削面 12 ドレッサ 34,34a 吐出口 36,36a 吐出口 37 冷却用ノズル(第1のノズル) 37a 勝手違いの冷却用ノズル(第1のノズル) 38 洗浄用ノズル(第2のノズル) 38a 勝手違いの洗浄用ノズル(第2のノズル) 45 ドレッサ支持体 60 クーラント供給装置 61 移動部材 62 支持部材 62a 他の支持部材 69 ノズル移動制御装置 90 研削盤 91 移動体 92 補助冷却用ノズル CL 主軸軸線 K1 基準直線 K2 第1の法線 K3 接線 K4 法線 K5 第2の法線 La,Lb クーラント P1 研削加工点 θ1 所定角度 θ2 所定角度

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主軸に装着された砥石を回転させるとと
    もに、工作物と前記砥石とを少なくとも主軸軸線と平行
    な方向を含む直交3軸方向に相対移動させて前記工作物
    を研削加工する研削盤において、研削加工時にクーラン
    トを供給する方法であって、 前記工作物を前記砥石が研削加工する研削加工点を冷却
    するための少なくとも1個の第1のノズルと、前記砥石
    の研削面の洗浄を行うための第2のノズルとを移動部材
    に取付け、 前記研削加工点を通り前記主軸軸線と直交する基準直線
    から、所定角度離れた前記砥石に対する第1の法線方向
    にほぼ一致する方向に、前記移動部材を移動させること
    により、 前記第1のノズルは、前記研削加工点を通る前記砥石の
    ほぼ接線方向に吐出口が向いて前記クーラントを噴射
    し、 前記第2のノズルは、前記砥石に対するほぼ法線方向に
    吐出口が向いて前記クーラントを噴射するようにしたこ
    とを特徴とする研削盤におけるクーラント供給方法。
  2. 【請求項2】 前記移動部材は、前記主軸軸線と平行な
    方向に移動可能なものであることを特徴とする請求項1
    に記載の研削盤におけるクーラント供給方法。
  3. 【請求項3】 前記移動部材は、前記主軸軸線を中心と
    して旋回動作可能なものであることを特徴とする請求項
    1または2に記載の研削盤におけるクーラント供給方
    法。
  4. 【請求項4】 前記第1のノズルおよび前記第2のノズ
    ルは、前記移動部材に対して着脱可能に装着される1個
    の支持部材に取付けられていることを特徴とする請求項
    1,2または3に記載の研削盤におけるクーラント供給
    方法。
  5. 【請求項5】 前記支持部材と他の支持部材とを交換可
    能にし、 前記他の支持部材には、前記第1のノズルおよび前記第
    2のノズルの取付け位置とは勝手違いの位置に少なくと
    も1個の第1のノズルと第2のノズルがそれぞれ取付け
    られ、 前記他の支持部材は、前記移動部材に対して着脱可能に
    装着されるようになっていることを特徴とする請求項4
    に記載の研削盤におけるクーラント供給方法。
  6. 【請求項6】 前記移動部材を、前記主軸軸線を中心と
    して旋回動作させて、前記基準直線に対して前記第1の
    法線の位置とは反対側でかつ所定角度離れた前記砥石に
    対する第2の法線方向の位置まで移動した後、前記第2
    の法線方向にほぼ一致する方向に移動させることによ
    り、 前記勝手違いの第1のノズルは、前記研削加工点を通る
    前記砥石のほぼ接線方向に吐出口が向いて前記クーラン
    トを噴射し、 前記勝手違いの第2のノズルは、前記砥石に対するほぼ
    法線方向に吐出口が向いて前記クーラントを噴射するよ
    うにしたことを特徴とする請求項5に記載の研削盤にお
    けるクーラント供給方法。
  7. 【請求項7】 前記第1のノズルには、前記研削加工点
    を冷却するための所定圧力および所定流量の前記クーラ
    ントが供給され、 前記第2のノズルには、前記所定圧力より高圧で、かつ
    前記所定流量より低流量の前記クーラントが供給される
    ものであることを特徴とする請求項1から6のいずれか
    の項に記載の研削盤におけるクーラント供給方法。
  8. 【請求項8】 前記移動部材は、前記主軸軸線を含む所
    定の平面に沿って、常に同一の姿勢を維持する運動を行
    うことを特徴とする請求項1から7のいずれかの項に記
    載の研削盤におけるクーラント供給方法。
  9. 【請求項9】 主軸に装着された砥石を回転させるとと
    もに、工作物と前記砥石とを少なくとも主軸軸線と平行
    な方向を含む直交3軸方向に相対移動させて前記工作物
    の研削加工を行い、前記砥石をドレッシングするための
    ドレッサを回転可能に支持しているドレッサ支持体が、
    前記主軸に対して前記主軸軸線と直交する方向に相対移
    動する研削盤において、研削加工時にクーラントを供給
    する方法であって、 前記工作物を前記砥石が研削加工する研削加工点を冷却
    するための少なくとも1個の冷却用ノズルは、吐出口を
    前記研削加工点を通る前記砥石のほぼ接線方向に常に向
    けてクーラントを噴射し、 前記研削加工点を補助的に冷却するための少なくとも1
    個の補助冷却用ノズルは、一方向への前記ドレッサ支持
    体の移動量と同じ移動量で反対方向に移動する移動体に
    取付けられるとともに、前記冷却用ノズルに対向する位
    置に配置され、前記補助冷却用ノズルの吐出口は前記研
    削加工点を通る前記砥石の接線方向を常に向いて、前記
    冷却用ノズルとはほぼ逆方向から前記研削加工点に前記
    クーラントを噴射するようにしたことを特徴とする研削
    盤におけるクーラント供給方法。
  10. 【請求項10】 主軸に装着された砥石を回転させると
    ともに、工作物と前記砥石とを少なくとも主軸軸線と平
    行な方向を含む直交3軸方向に相対移動させて前記工作
    物を研削加工する研削盤におけるクーラント供給装置で
    あって、 前記主軸を回転可能に支持する主軸頭に設けられ、前記
    砥石に対して少なくとも前記主軸軸線と直交する平面内
    を移動可能な移動部材と、 この移動部材に少なくとも1個設けられ、前記砥石が前
    記工作物を研削加工する研削加工点を冷却するために、
    前記研削加工点を通る前記砥石のほぼ接線方向に吐出口
    が向けられた第1のノズルと、 前記移動部材に少なくとも1個設けられ、前記砥石の研
    削面を洗浄するために、前記砥石に対するほぼ法線方向
    に吐出口が向けられた第2のノズルと、 前記研削加工点を通り前記主軸軸線と直交する基準直線
    から、所定角度離れた前記砥石に対する第1の法線方向
    にほぼ一致する方向に沿って前記移動部材を移動制御す
    るノズル移動制御装置とを備えたことを特徴とする研削
    盤におけるクーラント供給装置。
  11. 【請求項11】 前記第1のノズルおよび前記第2のノ
    ズルは、前記移動部材に対して着脱可能に装着される1
    個の支持部材に取付けられていることを特徴とする請求
    項10に記載の研削盤におけるクーラント供給装置。
  12. 【請求項12】 主軸に装着された砥石を回転させると
    ともに、工作物と前記砥石とを少なくとも主軸軸線と平
    行な方向を含む直交3軸方向に相対移動させて前記工作
    物の研削加工を行い、前記砥石をドレッシングするため
    のドレッサを回転可能に支持しているドレッサ支持体
    が、前記主軸に対して前記主軸軸線と直交する方向に相
    対移動する研削盤におけるクーラント供給装置であっ
    て、 前記工作物を前記砥石が研削加工する研削加工点を冷却
    するために少なくとも1個設けられ、吐出口を前記研削
    加工点を通る前記砥石のほぼ接線方向に常に向けてクー
    ラントを噴射する冷却用ノズルと、 前記ドレッサ支持体の移動方向の反対方向に、かつ前記
    ドレッサ支持体の移動量と同一の移動量で移動する移動
    体と、 一方向への前記ドレッサ支持体の移動量と同じ移動量で
    反対方向に移動する移動体に取付けられるとともに、前
    記冷却用ノズルに対向する位置に少なくとも1個配置さ
    れ、前記研削加工点を補助的に冷却する補助冷却用ノズ
    ルとを備え、 この補助冷却用ノズルの吐出口は前記研削加工点を通る
    前記砥石の接線方向を常に向いて、前記冷却用ノズルと
    はほぼ逆方向から前記研削加工点に前記クーラントを噴
    射するようにしたことを特徴とする研削盤におけるクー
    ラント供給装置。
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