JP2001113462A - 研削盤 - Google Patents

研削盤

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JP2001113462A
JP2001113462A JP29323599A JP29323599A JP2001113462A JP 2001113462 A JP2001113462 A JP 2001113462A JP 29323599 A JP29323599 A JP 29323599A JP 29323599 A JP29323599 A JP 29323599A JP 2001113462 A JP2001113462 A JP 2001113462A
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dressing
dresser
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spindle
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Hikari Ishigaki
光 石垣
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Hitachi Seiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一台の研削盤で連続ドレッシング研削加工と
連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加工の両方
を行う。 【解決手段】 工作物7を研削加工するための砥石工具
80が着脱可能に装着される主軸6と、この主軸を回転
可能に支持し、工作物に対して直交3軸方向に相対移動
可能な主軸頭5と、この主軸頭に対して主軸軸線方向と
平行なW軸方向に相対移動可能なドレッシング装置本体
11と、このドレッシング装置本体に対して相対移動可
能に設けられ、砥石8をドレッシングするためのドレッ
サ12を回転可能に支持しているドレッサ支持体45と
を備えている。連続ドレッシング研削加工時には、ドレ
ッシング位置にドレッシング装置本体11を移動させ、
連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加工時に
は、工作物と少なくともドレッサとが干渉しない待避位
置にドレッシング装置本体を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転する砥石(研
削砥石)で工作物を連続ドレッシング研削加工およびこ
の加工以外の通常の研削加工を行う研削盤に関する。
【0002】
【従来の技術】研削盤またはグラインディングセンタに
ドレッシング装置を設けて、ドレッシング装置が砥石を
ドレッシングする動作と、砥石が工作物を研削加工する
動作とを同時に行うという連続ドレッシング研削加工
は、「工作機械シリーズ 先端研削技術」(発行所:株
式会社大河出版、昭和60年9月20日発行),第55
〜60頁における「連続ドレッシングクリープフィード
研削」等に記載されている公知な技術である。また、特
公平3−27342号公報には、ドレッシング装置を備
えかつ二つの研削スピンドルを有する研削盤が開示され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この特
公平3−27342号公報に記載されている研削盤は、
コラムに対して研削スピンドル担持体が上下方向に移動
し、この研削スピンドル担持体に対してドレッシング装
置が上下方向に移動する構成になっている。そのため、
研削スピンドル担持体に支承されている研削スピンドル
に担持された研削ヘッドのみを移動させることができ
ず、その結果、研削ヘッドの砥石工具のみを移動させる
ことができない。したがって、工作物とドレッシング装
置のドレッシング工具(ドレッサに相当)とが干渉しな
いようにドレッシング工具と砥石工具とを大きく分離す
ることができず、砥石工具の砥石を工作物の周囲に移動
させて研削加工することが困難であった。
【0004】また、ドレッシング工具と砥石工具を大き
く分離させるために、研削スピンドル担持体に対するド
レッシング装置のわくの移動量を増加させると、研削ス
ピンドル担持体,コラム,モータおよびスピンドル駆動
部等が大型化すること、大型化した各構成体を移動させ
るためエネルギー消費を増加させること等の要因からコ
スト高となる。さらに、この研削盤は、研削スピンドル
を支承する研削スピンドル担持体を二つ備え、各研削ス
ピンドルに複数の砥石工具を有する研削ヘッドが担持さ
れ、この研削ヘッドで一つのワーク(工作物)を、同時
に相対する側から研削加工できる複雑な構成にもなって
いる。この構成は、特定の種類のタービン羽根の研削加
工には適しているかもしれないが、このタービン羽根以
外の各種工作物の研削加工を行うには必ずしも適してい
ない。すなわち、汎用性に欠けるという問題点も生じて
いた。
【0005】また、特開昭62−199359号公報お
よび特公平6−37031号公報には、研削盤で連続ド
レッシング研削加工を行う技術が開示されている。しか
し、この従来技術も、砥石ヘッド上にドレッサおよびド
レッサ駆動部等が設けられた構成であり、砥石工具とド
レッサ等を大きく分離させることにより砥石を工作物の
周囲に移動させて研削加工することができない。
【0006】本発明は、このような課題を解決するため
になされたもので、一台の研削盤で連続ドレッシング研
削加工と連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加
工の両方を行うことができ、通常の研削加工時に連続ド
レッシング装置を積極的に待避させて工作物の全周にわ
たる研削加工などを自在に行うことができる研削盤を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明にかかる研削盤は、工作物を研削加工するた
めの砥石工具が着脱可能に装着される主軸と、この主軸
を回転可能に支持するとともに、前記工作物に対して前
記主軸の軸線方向と平行な方向を含む直交3軸方向に相
対移動可能な主軸頭と、この主軸頭に対して前記主軸軸
線方向と平行な方向に相対移動可能なドレッシング装置
本体と、このドレッシング装置本体に対して前記主軸軸
線方向と直交する方向に相対移動可能に前記ドレッシン
グ装置本体に設けられ、前記砥石工具の砥石をドレッシ
ングするためのドレッサを回転可能に支持しているドレ
ッサ支持体とを備え、前記ドレッサが前記砥石をドレッ
シングする動作と前記砥石が前記工作物を研削加工する
動作とを同時に行う連続ドレッシング研削加工時には、
前記ドレッサで前記砥石をドレッシング可能なドレッシ
ング位置に前記ドレッシング装置本体を移動させ、前記
連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加工時に
は、前記工作物と少なくとも前記ドレッサとが干渉しな
い待避位置に前記ドレッシング装置本体を移動させるよ
うにしている。前記ドレッシング装置本体は、前記主軸
頭に案内手段を介して相対移動可能に設けられているの
が好ましい。また、前記主軸頭に対して前記ドレッシン
グ装置本体を前記主軸軸線方向と平行な方向に相対移動
させる駆動装置は駆動モータを備えており、この駆動モ
ータで送りねじを回転駆動して、前記ドレッシング装置
本体を前記主軸軸線方向と平行な方向に移動制御するこ
とにより、前記砥石の外周研削面の位置に応じて前記ド
レッサを所望の位置に位置決めするのが好ましい。ま
た、前記ドレッサ支持体は、複数の前記ドレッサを回転
可能に支持するドレッサ支持部と、このドレッサ支持部
を割出し回転させることにより前記ドレッサを割出す割
出し機構とを備えているのが好ましい。なお、前記主軸
頭は前記主軸軸線方向と直交する2軸方向のうち少なく
とも1軸方向に移動可能に設けられ、前記ドレッシング
装置本体は前記主軸頭とは分離して設けられ、前記ドレ
ッシング装置本体を前記1軸方向に移動させる駆動装置
は、前記連続ドレッシング研削加工時には前記ドレッシ
ング装置本体を前記主軸頭の前記1軸方向の移動動作に
同期して移動動作させるものであってもよい。また、前
記ドレッサは、前記主軸に着脱可能に装着される複数の
前記砥石工具の前記砥石の異なる形状の前記外周研削面
にそれぞれ対応するように、少なくとも二つ以上の異な
る形状の外周面部を備えているのが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明にかかる実施の形態
の一例を図1から図8を参照して説明する。 (第1の実施形態)図1から図5は本発明の第1の実施
形態を説明するための図である。図1は第1の実施形態
にかかる研削盤の斜視図、図2は、前記研削盤の要部の
概略構成を示す右側面図で、連続ドレッシング研削加工
を行っている状態を示し、図3は、前記研削盤の右側面
図で、連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加工
を行っている状態を示している。図4は前記研削盤の動
作を示す説明図で、図中(A)は連続ドレッシング研削
加工の状態を示し、図中(B)は通常の研削加工の状態
を示している。
【0009】まず最初に、研削盤について説明する。図
1および図2に示すように、研削盤1において、ベッド
3上にはコラム4が水平方向に移動可能に立設されてお
り、コラム4には、主軸頭5が上下方向に移動可能に設
けられている。主軸頭5には主軸6が回転可能に支持さ
れている。なお、主軸6の軸線と平行な方向をZ軸方向
とし、これに直交して直交座標系をなす各軸線方向をX
軸(前記水平方向の軸)方向,Y軸(前記上下方向の
軸)方向とする。主軸6は、主軸モータ(図示せず)に
より回転駆動される。主軸6の前端部には砥石工具80
が着脱可能に装着されている。砥石工具80には、工作
物7を研削加工するための砥石(研削砥石)8が取付け
られている。主軸6には、BTツールシャンクを有する
工具,HSK工具等の二面拘束工具等の工具を、主軸端
に着脱可能に装着する公知の工具クランプ・アンクラン
プ機構が設けられている。この工具クランプ・アンクラ
ンプ機構により、砥石工具80が主軸6にクランプ・ア
ンクランプされる。ベッド3の上面には、X軸方向に一
対のガイドレール25が平行に取付けられている。二本
のガイドレール25上には、コラム4がX軸方向に移動
可能に配置されている。コラム4は、ガイドレール25
に案内されて、図示しないX軸用ボールねじを介してX
軸用サーボモータによりベッド3上をX軸方向に往復移
動する。コラム4を案内する案内面は、ころがり案内,
すべり案内等であればよい。
【0010】主軸頭5は、コラム4に移動可能に支持さ
れたヘッドボデー部30と、ヘッドボデー部30からZ
軸方向の前方に突出したノーズ部31とを有している。
コラム4には、互いに平行な一対のガイドレール32が
Y軸方向に取付けられている。ヘッドボデー部30は、
ガイドレール32に案内されてY軸方向に往復移動す
る。主軸頭5のヘッドボデー部30を案内する案内面
は、ころがり案内,すべり案内等であればよい。ガイド
レール32と平行に、Y軸用ボールねじのねじ軸33
が、Y軸方向に配置されている。ねじ軸33には、ヘッ
ドボデー部30に固定されたナット(図示せず)がねじ
込まれている。ねじ軸33は、コラム4の上部に取付け
られたY軸用サーボモータ35により正逆方向に回転駆
動される。Y軸用サーボモータ35に駆動されてねじ軸
33が回転すると、主軸頭5が、ガイドレール32に案
内されてナットを介してY軸方向に往復移動する。
【0011】ベッド3の上面には、Z軸方向に一対のガ
イドレール26が平行に取付けられている。二本のガイ
ドレール26上には、テーブル装置13がZ軸方向に移
動可能に配置されている。テーブル装置13を案内する
案内面は、ころがり案内,すべり案内等であればよい。
テーブル装置13は、図示しないZ軸用サーボモータが
駆動されると、ガイドレール26に案内されてボールね
じ(図示せず)を介してZ軸方向に往復移動する。テー
ブル装置13はテーブル13aを有している。テーブル
13aは、B軸方向(Y軸のまわり方向)に回転・割出
し可能に設けられており、工作物7をB軸のまわりに回
転させて割出すことができる。テーブル13aの上面に
は、A軸方向(B軸と直交する水平軸のまわり方向)に
回転・割出し可能に、割出し台27が設けられている。
割出し台27は、取付け具28を介して工作物7を着脱
可能に支持するとともに、工作物7をA軸方向に回転さ
せて割出すことができる。
【0012】ベッド3の側方には、一つまたは複数の砥
石工具80を収納している工具マガジン15が設けられ
ている。工具マガジン15の本体には、砥石工具80を
自動的に交換する自動工具交換装置(以下、ATCと記
載)14が設けられている。ATC14は、ツインアー
ムタイプの工具交換アーム16を有している。工具交換
アーム16により、主軸6と工具マガジン15との間で
工具交換動作を行う。工具交換アーム16は、一方の把
持部17および他方の把持部18でそれぞれ砥石工具8
0を着脱可能に把持する。そして、把持部17,18
は、工具交換アーム16の旋回軸(図示せず)を中心と
する旋回動作、および旋回軸の軸線方向に進退移動動作
を行って、工具マガジン15の収納ポットおよび主軸6
に対して砥石工具80の交換動作を行う。ATC14に
よって主軸6に装着された砥石工具80の砥石8と、テ
ーブル13a上の工作物7とを、主軸6の中心軸線(以
下、主軸軸線と記載)CL方向と平行な方向(Z軸方
向)を含む直交3軸方向、およびA軸,B軸方向に相対
的に移動動作または回転動作などをさせるとともに、主
軸6を回転駆動することにより、回転する砥石8で工作
物7の研削加工を行う。なお、X軸方向の移動をコラム
4の移動、Y軸方向の移動を主軸頭5の移動、Z軸方向
の移動をテーブル装置13の移動となる研削盤1で説明
を行っているが、これに限定されることはない。すなわ
ち、主軸6に装着された砥石工具80の砥石8を回転さ
せるとともに、工作物7と砥石8とを、少なくとも主軸
6の中心軸線方向と平行な方向を含む直交3軸方向に相
対的に移動させて、工作物7を研削加工する研削盤であ
ればよい。
【0013】研削盤1の機体の近傍には、クーラント供
給部22が設けられている。クーラント供給部22は、
クーラント(切削油剤や研削油剤など)Laを貯留する
タンクと、クーラントLaを所定の圧力および所定の流
量で送り出すポンプと、その他の機器類を備えている。
主軸頭5には、クーラントノズル20を有するノズル支
持装置21が取付けられている。ノズル支持装置21は
主軸軸線CLのまわりに旋回動作する。このノズル支持
装置21でクーラントノズル20を主軸軸線CLのまわ
り方向および主軸軸線CLと平行な方向に移動させるこ
とにより、クーラントLaが所望の位置に供給される。
クーラント供給部22は、研削加工時に、砥石8が工作
物7を研削加工する研削加工点(研削加工位置)23お
よび砥石8の外周研削面9に、所定の圧力を有するクー
ラントLaをクーラントノズル20から供給して、冷却
を行うとともにきりくず(研削くず)等の除去も行う
(図4参照)。
【0014】次に、研削盤1の連続ドレッシング装置1
0について説明する。なお、研削盤1において、主軸軸
線CL方向に関して砥石8の方向(すなわち、図2の左
方)を前方として説明する。主軸頭5には、研削加工中
に砥石8を連続的にドレッシングするための連続ドレッ
シング装置10が、移動可能に設けられている。連続ド
レッシング装置10のドレッシング装置本体11が、主
軸頭5に対して、主軸軸線CL方向と平行な方向(Z軸
方向と平行なW軸方向)に往復移動可能になっている。
ドレッシング装置本体11は、案内手段62を介して主
軸頭5(ここでは、主軸頭5のヘッドボデー部30)に
相対移動可能に設けられている。
【0015】ヘッドボデー部30には、互いに平行な一
対のガイドレール65がW軸方向に取付けられている。
ドレッシング装置本体11に固定されたスライド本体6
6が、ガイドレール65に移動可能に係合している。ガ
イドレール65とスライド本体66により、案内手段6
2が構成されている。ドレッシング装置本体11は、ガ
イドレール65に案内されてW軸方向に往復移動する。
ドレッシング装置本体11を案内する案内手段62の案
内面は、ころがり案内,すべり案内などであればよく、
ヘッドボデー部30にスライド本体を、ドレッシング装
置本体11にガイドレールを、それぞれ設けたものであ
ってもよい。ガイドレール65と平行に、W軸用ボール
ねじの送りねじとしてのねじ軸67がW軸方向に配置さ
れている。ねじ軸67には、ドレッシング装置本体11
に固定されたナット(図示せず)がねじ込まれている。
主軸頭5に対してドレッシング装置本体11をW軸方向
に相対的に移動させる駆動装置は、駆動モータとしての
W軸用サーボモータ68を備えている。このW軸用サー
ボモータ68は主軸頭5に設けられている。W軸用サー
ボモータ68は、主軸頭5のヘッドボデー部30の上部
に、支持部材69を介して取付けられている。ねじ軸6
7は、W軸用サーボモータ68により正逆方向に回転駆
動される。W軸用サーボモータ68に駆動されてねじ軸
67が回転すると、ドレッシング装置本体11が、ガイ
ドレール65に案内されて、ナットを介して所定のスト
ロークの範囲でW軸方向に往復移動する。
【0016】ドレッサ支持体45は、ドレッシング装置
本体11に対してY軸方向と平行なV軸方向に相対的に
移動するように設けられている。このドレッサ支持体4
5に回転可能に支持されたドレッサ12を回転させて、
砥石8をドレッシングするようになっている。連続ドレ
ッシング研削加工時には、ドレッサ12が砥石8をドレ
ッシングする動作と、砥石8が工作物7を研削加工する
動作とを同時に行う。この連続ドレッシング研削加工時
には、ドレッシング装置本体11を、ドレッサ12が砥
石8をドレッシング可能なドレッシング位置に移動させ
る。これにより、ドレッサ12で砥石8をドレッシング
しながら、砥石8で工作物7を研削加工することにな
る。一方、連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削
加工を行うときには、ドレッシング装置本体11を、工
作物7と少なくともドレッサ12(ここでは、連続ドレ
ッシング装置10)とが干渉しない待避位置(すなわ
ち、後退位置)まで移動させて、主軸頭5から積極的に
大きく離す。そして、砥石8を工作物7の周囲に自在に
相対移動させて、砥石8で工作物7を研削加工すること
になる。
【0017】ドレッシング装置本体11には、V軸用サ
ーボモータ47により往復移動可能なドレッサ支持体4
5が設けられている。ドレッシング装置本体11の前部
には、一対の平行なガイドレール44が、Y軸方向と平
行なV軸方向に取付けられている。ドレッサ支持体45
は、二本のガイドレール44に案内されてV軸方向に往
復移動する。二本のガイドレール44の間には、V軸用
ボールねじのねじ軸46がガイドレール44と平行に配
置されている。ねじ軸46には、ドレッサ支持体45に
固定されたナット(図示せず)がねじ込まれている。ね
じ軸46は、ドレッシング装置本体11の上部に取付け
られたV軸用サーボモータ47により、正逆方向に回転
駆動される。V軸用サーボモータ47に駆動されてねじ
軸46が回転すると、ドレッサ支持体45が、ガイドレ
ール44に案内されながらナットを介してV軸方向に往
復移動する。ドレッサ支持体45が、V軸用サーボモー
タ47に駆動されて、主軸頭5(ドレッシング装置本体
11)に対してV軸方向に移動するので、ドレッサ12
を所定量ずつ移動させて砥石8のドレッシングを行うこ
とができる。
【0018】ドレッサ支持体45には、ドレッサ回転駆
動用モータ48が内蔵されている。ドレッサ12は、主
軸軸線CL方向と平行な方向に中心軸線CL1を有して
いる。ドレッサ12をドレッサ支持体45に回転可能に
支持するために、ドレッサ12の両端の軸部は、軸受を
内蔵した軸受装置49,50により回転自在に軸支され
ている。ドレッサ12は、プーリ51,52およびベル
ト53を介して、ドレッサ回転駆動用モータ48により
回転駆動される。W軸用サーボモータ68でねじ軸67
を回転駆動して、ドレッシング装置本体11をW軸方向
に移動制御することにより、砥石8の外周研削面9のW
軸方向の位置に応じて、ドレッサ12をW軸方向の所望
の位置に位置決めしている。したがって、砥石工具80
の工具長H,砥石8の厚みT(軸線方向寸法),砥石外
周面形状等が、砥石工具80によって異なる場合でも、
ドレッサ12の外周面を砥石8の外周研削面9に対応す
る所望の位置に位置決めすることができる。
【0019】ドレッシング装置本体11には第1の被検
出部41が設けられ、主軸頭5のヘッドボデー部30に
は第1の検出器S1が取付けられている。この第1の検
出器S1が第1の被検出部41を検出すれば、ドレッシ
ング装置本体11が待避位置に移動して待避しているこ
とが確認される。図3に示すように、ヘッドボデー部3
0には第2の被検出部42が取付けられている。この第
2の被検出部42は、コラム4に取付けられた第2,第
3の検出器S2,S3により検出可能になっている。第2
の検出器S2は、主軸頭5が上限位置に移動したことを
検出し、第3の検出器S3は、主軸頭5が下限位置に移
動したことを検出する。
【0020】次に、研削盤1の動作について説明する。
図1から図4に示すように、ATC14の工具交換アー
ム16等の動作により、工具マガジン15と主軸6との
間で工具交換された結果、所望の砥石8を有する砥石工
具80が主軸6に装着され、ドレッシング装置本体11
が、図3に示すように待避位置で待避しているものとす
る。砥石8で研削加工中にドレッサ12が砥石8を連続
的にドレッシングしている連続ドレッシング研削加工を
行う場合には、主軸頭5に対してドレッシング装置本体
11を待避位置から相対的に前進させる必要がある。そ
のために、まずW軸用サーボモータ68を駆動し、砥石
工具80の工具長H等に対応させて、ドレッサ12がW
軸方向の所望の位置に移動するように、ドレッシング装
置本体11をW軸方向に前進させる。そして、ドレッサ
12の所望の外周面19a,19b(図5)が、砥石工
具80の砥石8の外周研削面9の上方に位置するよう
に、連続ドレッシング装置10を位置決めする。
【0021】次いで、V軸用サーボモータ47を駆動す
ると、ボールねじを介してドレッサ支持体45がV軸方
向に移動して、ドレッサ12を砥石8に対して接触また
は離脱させることができる。ドレッサ回転駆動用モータ
48により回転駆動されているドレッサ12の外周面を
砥石8の外周研削面9に接触させれば、砥石8のドレッ
シングを行うことができる。ドレッサ12の両端軸部は
ドレッサ支持体45により両持ち支持されているので、
ドレッシング時の負荷によりドレッサ12が砥石8に対
して逃げるようなことはない。この状態で、Y軸用サー
ボモータ35を駆動制御すれば、主軸頭5とドレッシン
グ装置本体11は一体的にY軸方向に移動する。このよ
うにして、主軸頭5とドレッシング装置本体11とを一
体的にY軸方向に移動制御し、コラム4およびテーブル
13aを、X軸方向およびZ軸方向にそれぞれ移動制御
する。さらに、テーブル13aと割出し台27により、
工作物7をB軸,A軸のまわりに回転させて割出し、主
軸6を回転駆動する。これにより、図2および図4
(A)に示すように、ドレッサ12で砥石8を連続的に
ドレッシングしながら、砥石8で工作物7を研削加工す
ることができる。連続ドレッシング研削加工を継続する
と、摩耗により砥石8の直径が次第に小さくなる。した
がって、この砥石8の直径の変化に応じて、V軸用サー
ボモータ47を駆動制御し、ドレッサ支持体45をV軸
方向でかつ主軸頭5側に移動させれば、ドレッサ12は
連続的に砥石8をドレッシングすることができる。
【0022】次に、上述の連続ドレッシング研削加工の
後に、通常の研削加工に移行して加工を実行する場合の
動作について説明する。そのためには、主軸頭5に対し
て、ドレッシング装置本体11を待避位置に待避させる
ことになる。まず始めに、V軸用サーボモータ47を駆
動して、ドレッサ支持体45をY軸方向の所定の高さ位
置まで上昇移動させる。この上昇動作時には、砥石8の
外周研削面9,主軸頭5などと、ドレッサ12,ドレッ
サ支持体45とが干渉しない位置まで上昇させる。次い
で、W軸用サーボモータ68を駆動制御して、ドレッシ
ング装置本体11を待避位置までW軸方向に後退移動さ
せる。ドレッシング装置本体11が待避位置に待避した
ことは、第1の被検出部41を検出する第1の検出器S
1の信号により確認される。こうして、ドレッシング装
置本体11は後方の待避位置に積極的に待避しているの
で、図3および図4(B)に示すように、砥石8を工作
物7の周囲に自在に相対移動させて工作物7を研削加工
することができる。ドレッシング装置本体11は後方の
待避位置に待避しているので、砥石工具80や工作物7
が、ドレッサ12やドレッサ支持体45等と干渉する恐
れが全くなく、砥石8で工作物7の全周にわたって自在
に研削加工を行うことができる。
【0023】上述の連続ドレッシング研削加工時および
通常の研削加工時には、クーラント供給部22から研削
加工位置23にクーラントLaが供給されるので、研削
加工時の発熱を防止することができ、きりくずの排出も
スムースに行うことができる。また、連続ドレッシング
研削加工時には、砥石8の外周研削面9にその法線方向
からクーラントLaが供給されるので、ドレッシング位
置24で発生する砥石8の削りかす等を吹き飛ばして、
外周研削面9の目詰まりを防止することができ、砥石8
の良好な切れ味を常に維持することができる。したがっ
て、特に常時切れ味のよい研削が要求されるタービン羽
根(工作物)などを、良好に研削加工することができ
る。なお、ドレッシング装置本体11が前方に位置し、
ドレッサ12が上昇した状態で、砥石8を工作物7の周
囲に自在に相対移動させても、砥石工具80や工作物7
がドレッサ12やドレッサ支持体45等と干渉する恐れ
がない研削加工の場合には、ドレッシング装置本体11
を待避位置まで後退移動させなくてもよい。
【0024】図5は砥石とドレッサとの位置関係を示す
説明図である。図2,図3および図5に示すように、砥
石工具80を主軸6に装着した状態で、主軸6の基準位
置h1から砥石8の先端位置h2までの長さHは、砥石工
具80の工具長である。砥石8で工作物7を研削加工す
る場合に、工作物の形状,研削加工の条件に応じて砥石
工具80の工具長Hや外周研削面9の形状などが決めら
れる。たとえば、高負荷の研削を行う研削加工では砥石
工具80に高い剛性が必要なので、工具長Hの短い砥石
工具80で研削加工を行うことが好ましい。また、工作
物の形状によっては、砥石工具80が工作物7と干渉し
ないように、工具長Hの長い砥石工具80を使用しなけ
ればならない場合もある。また、工作物7の研削加工す
べき形状(たとえば、凹凸状)に対応させて、砥石8の
外周研削面9が所定の形状(たとえば、凸凹状)に形成
されている場合がある。このときには、ドレッサ12の
外周面の形状は、工作物7の研削加工すべき形状に対応
した形状に形成されている必要がある。このように、研
削加工の条件,工作物7の形状等が変われば、この研削
加工に合うように砥石工具80およびドレッサ12を使
い分ける必要がある。
【0025】そこで、図5に示すように、一つのドレッ
サ12aで複数の砥石工具80a〜80cの各砥石8a
〜8cの異なる形状の外周研削面9a,9bにそれぞれ
対応するように、ドレッサ12aが、第1の形状の外周
面部19aと第2の形状の外周面部19bなど、少なく
とも二つ以上の異なる形状の外周面部を備えているよう
に構成すると好都合である。なお、ドレッサ12aが二
種類の形状の外周面部19a,19bを備えている場合
を示したが、三種類以上の形状の外周面部を備えていて
もよい。このようにすれば、ドレッサ12aの第1の形
状の外周面部19aで砥石の外周研削面9aをドレッシ
ングし、第2の形状の外周面部19bで他の砥石の外周
研削面9bをドレッシングすることができる。
【0026】ところが、ドレッサ支持体45が主軸頭5
に対してV軸方向にのみ移動するが、W軸方向には相対
移動できないとすれば、ドレッサ12aのW軸方向の位
置を変えることができない。そのため、砥石8a,8b
の外周研削面9a,9bの形状の位置が、ドレッサ12
aの第1の形状の外周面部19aまたは第2の形状の外
周面部19bの形状の位置に一致するように、砥石工具
80a,80b,80cの工具長Ha,Hbを従属的に
決める必要がある。その結果、工具長の選択が制限され
てしまい、その工作物の研削加工に最適な工具長の砥石
工具を使用することが困難である。
【0027】これに対して、本発明では、上述のように
ドレッサをW軸方向に移動制御することができるので、
工具長の選択の制限はなくなる。すなわち、図5(A),
(B),(C)に示すように、研削加工条件に最適な工具
長Ha,Hb,Hcおよび所定形状の外周研削面9a,
9bを有する砥石8a,8b,8cを自在に選択するこ
とができる。そして、W軸用サーボモータ68を駆動制
御して、ドレッサ12a(ドレッサ支持体45)をW軸
方向に移動させて、ドレッサ12aの所望の形状の外周
面部19aまたは19bを選択し、砥石8a,8bまた
は8cの外周研削面9aまたは9bの位置に一致させれ
ばよい。ドレッサ12aは、W軸用サーボモータ68に
よりW軸方向に容易にかつ高精度に位置決めされる。そ
の結果、たとえば、図5(A)に示すように、剛性の高
い砥石工具を使用したい場合には、工具長Haの短い砥
石工具80aを使用することができる。また、図5
(C)に示すように、砥石工具と工作物7との干渉の恐
れがある研削加工の場合には、工具長Hcの長い砥石工
具80cを使用することもできる。このように、本発明
では、砥石と工具長の選択に関して柔軟性があるので、
工作物の研削加工に合う工具長を有する砥石工具を選択
して、その砥石で研削加工または連続ドレッシング研削
加工を良好に行うことができる。また、複雑な形状の工
作物(たとえば、タービン羽根)を研削加工する場合に
は、一つの工作物に対して複数種類の外周面形状の砥石
による研削加工が必要であるが、異なる種類の形状の砥
石工具を順次自在に選択して、容易にドレッシングまた
は連続ドレッシング研削加工中のドレッシングを行うこ
とができる。
【0028】(第2の実施形態)図6および図7は本発
明の第2の実施形態を示す図である。図6は研削盤に設
けられた連続ドレッシング装置10aの一部を示す正面
図、図7の(A)は図6の右側面図で一部を断面で示し
ている。図7の(B)は図7(A)中のB−B線断面図
である。なお、第1の実施形態と同一または相当部分に
は同一符号を付してその説明を省略し、異なる部分のみ
説明する。図6および図7(A)に示すように、ドレッ
サ支持体45aは、ドレッシング装置本体11に対して
Y軸方向と平行なV軸方向に相対的に移動するように、
ドレッシング装置本体11の前部に設けられている。ド
レッサ支持体45aには、複数(たとえば、2個)のド
レッサ12b,12cが割出し回転可能に支持されてい
る。ドレッサ支持体45aには、ドレッサ回転駆動用モ
ータ48aが取付けられている。ドレッサ12b,12
cは、主軸軸線CL方向と平行な方向に中心軸線CL1
を有している。ドレッサ支持体45aは、ドレッサ12
b,12cを回転可能に支持するドレッサ支持部75
と、ドレッサ支持部75を矢印Eに示すように割出し回
転させかつ矢印Fに示すように移動させることにより、
ドレッサ12bまたは12cを割出す割出し機構76と
を備えている。2個のドレッサ12b,12cは、ドレ
ッサ支持部75の半径方向外方に180度離れて取付け
られている。ドレッサ回転駆動用モータ48aと各ドレ
ッサ12bまたは12cは、ジョイント部材77により
係合離脱可能になっている。このドレッサ回転駆動用モ
ータ48aと一方のドレッサ12b(または、ドレッサ
12c)がジョイント部材77で直結で連結されると、
ドレッサ回転駆動用モータ48aによりドレッサ12b
が回転駆動されて、砥石8をドレッシングすることがで
きる。
【0029】ドレッサ支持部75には、割出し軸部74
が後方に一体的に突出形成されている。割出し軸部74
には、このドレッサ支持部75と同一の中心軸線CL2
を有して後部側に配置されたピストン78と、ピストン
78の後部側に配置されたギヤ79とが取付けられてい
る。ドレッサ支持部75は、ドレッサ支持体45aの本
体89により、割出し回転可能にかつ中心軸線CL2方
向に摺動可能に支持されている。ピストン78は、ドレ
ッサ支持体本体89に形成されたシリンダ室81に摺動
可能に嵌合している。圧力油または圧縮空気など圧力流
体82が、電磁切換弁83を介してシリンダ室81の一
方の圧力室84または他方の圧力室85に供給される
と、ピストン78は、矢印Fに示すように中心軸線CL
2方向に進退移動する。ドレッサ支持部75およびギヤ
79も、ピストン78と一体的に進退移動する。ギヤ7
9は、ドレッサ支持体本体89に取付られた割出し用モ
ータ86の出力側のギヤ87と噛み合っている。ドレッ
サ支持部75は、ドレッサ支持体本体89に対して、ク
ラッチ歯の噛み合い・噛み合い解除を行うクラッチ機構
88により連結・非連結可能になっている。すなわち、
図7(B)に示すように、クラッチ機構88は、ドレッ
サ支持体本体89側のクラッチ歯(固定側クラッチ歯)
88aにドレッサ支持部75側のクラッチ歯(回転側ク
ラッチ歯)88bが噛み合うことにより連結状態とな
り、両方のクラッチ歯88a,88bの噛み合いが解除
されることにより非連結状態となる。
【0030】ピストン78が中心軸線CL2方向に摺動
して、ドレッサ支持部75が図7の左方に前進移動する
と、クラッチ機構88とジョイント部材77は非連結状
態になる。この非連結状態で、割出し用モータ86を駆
動して、出力ギヤ87を介してギヤ79を180度回転
させれば、ピストン78およびドレッサ支持部75が矢
印Eに示すように180度回転して、他方のドレッサ1
2c(または、ドレッサ12b)が、ドレッサ回転駆動
用モータ48aに対向する位置に割出される。この状態
で、電磁切換弁83を切り換えて、圧力流体82を一方
の圧力室84に供給してピストン78およびドレッサ支
持部75を後退させれば、クラッチ機構88とジョイン
ト部材77が連結状態になる。これにより、ドレッサ支
持部75はクラッチ機構88によりドレッサ支持体本体
89に係合して、非回転状態に位置決め保持される。そ
して、ドレッサ回転駆動用モータ48aを駆動すれば、
割出されたドレッサ12cはジョイント部材77を介し
て回転するので、他の砥石をドレッシングすることがで
きる。なお、ドレッサ支持部75に2個のドレッサ12
b,12cを設けた場合を示したが、ドレッサの数は3
個以上(たとえば、3個または4個)であってもよい。
また、ドレッサ12b,12cの外周面を、図5に示す
形状のものにしてもよい。このように、本実施形態で
は、ドレッサ12b,12cが割出し機構76で割出さ
れるので、砥石の種類に対応させて、所望のドレッサ1
2bまたは12cに交換することができる。これによ
り、少なくとも二種類の砥石をドレッサ12b,12c
で自動的にドレッシングまたは連続ドレッシングするこ
とができ、各種の研削加工条件で連続ドレッシング研削
加工を行うことができる。たとえば、前記タービン羽根
の研削加工等にも有効である。
【0031】(第3の実施形態)図8は、本発明の第3
の実施形態にかかる研削盤90の要部の概略構成を示す
右側面図で、図2相当図である。なお、前記各実施形態
と同一または相当部分には同一符号を付してその説明を
省略し、異なる部分のみ説明する。図8に示すように、
本実施形態の連続ドレッシング装置10bを有する研削
盤90では、主軸頭5は、主軸軸線CL方向と直交する
2軸方向のうち少なくとも1軸方向(Y軸方向)に移動
可能に設けられている。連続ドレッシング装置10bの
ドレッシング装置本体11は、主軸頭5とは分離して昇
降台93に設けられている。昇降台93は、コラム4に
移動可能に支持されており、ガイドレール32に案内さ
れてY軸方向に往復移動する。ドレッシング装置本体1
1を前記1軸方向(Y軸方向)に移動させる駆動装置と
して、コラム4の上部に連続ドレッシング装置追従用サ
ーボモータ91を取付けている。Y軸用サーボモータ3
5と連続ドレッシング装置追従用サーボモータ91は、
制御装置92により制御されている。
【0032】ドレッシング装置本体11は、ガイドレー
ル65とスライド本体66とを有する案内手段62を介
して昇降台93に支持されるとともに、案内手段62に
案内されてW軸方向に移動可能になっている。昇降台9
3には、W軸用サーボモータ68が支持部材69を介し
て取付けられている。連続ドレッシング装置追従用サー
ボモータ91の駆動力は、正逆方向に回転駆動されるボ
ールねじのねじ軸94と、昇降台93に取付けられてね
じ軸94にねじ込まれたナット(図示せず)を介して伝
達され、昇降台93とともにドレッシング装置本体11
をY軸方向に往復移動させる。昇降台93は、連続ドレ
ッシング装置追従用サーボモータ91により、主軸頭5
のY軸方向の移動動作に常に追従して、同じくY軸方向
に移動動作するようになっている。そのため、連続ドレ
ッシング装置追従用サーボモータ91は、連続ドレッシ
ング研削加工時には、ドレッシング装置本体11を主軸
頭5のY軸方向の移動動作に同期して移動動作させるよ
うに追従移動制御される。このようにすれば、主軸頭5
に連続ドレッシング装置10の重量がかからないので、
Y軸用サーボモータ35の負荷を軽減することができ
る。なお、第2,第3の実施形態においても、第1の実
施形態と同一の作用効果を奏する。
【0033】第1から第3の実施形態のように、ドレッ
シング装置本体11を前進させて、砥石の近くにドレッ
サ12,12a,12bまたは12cを配置すれば、連
続ドレッシング研削加工を行うことができる。また、ド
レッシングのみを行うこともできる。連続ドレッシング
研削加工以外の通常の研削加工時には、ドレッシング装
置本体11を後退させて、ドレッサを砥石から積極的に
大きく離して待避させれば、砥石を工作物7の周囲に自
在に相対移動させることができる。その結果、一台の研
削盤で、連続ドレッシング研削加工と、連続ドレッシン
グを行わないで工作物7の全周にわたる通常の研削加工
の両方の加工を自在に行うことができる。ドレッシング
装置本体11とドレッサ支持体45,45aが、砥石の
周囲から積極的に大きく離れて待避することができるの
で、通常の研削加工時に、連続ドレッシング装置10,
10a,10bと工作物7との干渉を防止することがで
きる。その結果、オペレータは、この干渉の有無の心配
をすることなく、NC加工プログラムを作成することが
できる。
【0034】なお、前記各実施形態では、主軸頭5に対
してドレッシング装置本体11をW軸方向に相対的に移
動させる駆動装置として、W軸用サーボモータ68を用
いる場合について説明したが、変形例として、このW軸
用サーボモータ68に代えてシリンダ装置を設け、この
シリンダ装置で、ドレッシング装置本体11を前方のド
レッシング位置と後方の待避位置との間(すなわち、二
つの位置間)を所定のストロークで往復移動させる場合
であってもよい。他の変形例として、シリンダ装置とサ
ーボモータを組み合わせた駆動装置を用いて、ドレッシ
ング装置本体11をシリンダ装置で概略移動させたのち
サーボモータで微量の移動制御を行ってもよい。このよ
うにすれば、ボールねじの長さを短くすることができ
る。なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示
す。
【0035】
【発明の効果】本発明は上述のように構成したので、一
台の研削盤で、連続ドレッシング研削加工と連続ドレッ
シング研削加工以外の通常の研削加工の両方を行うこと
ができ、通常の研削加工時に連続ドレッシング装置を積
極的に待避させて工作物の全周にわたる研削加工などを
自在に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1から図5は本発明の第1の実施形態を示す
図で、図1は研削盤の斜視図である。
【図2】研削盤の要部の概略構成を示す右側面図であ
る。
【図3】研削盤の右側面図である。
【図4】研削盤の動作を示す説明図で、図4(A)は連
続ドレッシング研削加工の状態を示し、図4(B)は連
続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加工の状態を
示している。
【図5】砥石とドレッサとの位置関係を示す説明図であ
る。
【図6】本発明の第2の実施形態にかかる連続ドレッシ
ング装置の一部を示す正面図である。
【図7】図7(A)は図6の右側面図で一部を断面で示
しており、図7(B)は図7(A)のB−B線断面図で
ある。
【図8】本発明の第3の実施形態にかかる研削盤の要部
の概略構成を示す右側面図である。
【符号の説明】
1,90 研削盤 5 主軸頭 6 主軸 7 工作物 8,8aから8c 砥石 9,9a,9b 外周研削面 11 ドレッシング装置本体 12,12a,12b,12c ドレッサ 19a 第1の形状の外周面部(外周面部) 19b 第2の形状の外周面部(外周面部) 45,45a ドレッサ支持体 62 案内手段 67 ねじ軸(送りねじ) 68 W軸用サーボーモータ(駆動モータ) 75 ドレッサ支持部 76 割出し機構 80,80aから80c 砥石工具 91 連続ドレッシング装置追従用サーボーモータ
(駆動装置) CL 主軸の軸線

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工作物を研削加工するための砥石工具が
    着脱可能に装着される主軸と、 この主軸を回転可能に支持するとともに、前記工作物に
    対して前記主軸の軸線方向と平行な方向を含む直交3軸
    方向に相対移動可能な主軸頭と、 この主軸頭に対して前記主軸軸線方向と平行な方向に相
    対移動可能なドレッシング装置本体と、 このドレッシング装置本体に対して前記主軸軸線方向と
    直交する方向に相対移動可能に前記ドレッシング装置本
    体に設けられ、前記砥石工具の砥石をドレッシングする
    ためのドレッサを回転可能に支持しているドレッサ支持
    体とを備え、 前記ドレッサが前記砥石をドレッシングする動作と前記
    砥石が前記工作物を研削加工する動作とを同時に行う連
    続ドレッシング研削加工時には、前記ドレッサで前記砥
    石をドレッシング可能なドレッシング位置に前記ドレッ
    シング装置本体を移動させ、 前記連続ドレッシング研削加工以外の通常の研削加工時
    には、前記工作物と少なくとも前記ドレッサとが干渉し
    ない待避位置に前記ドレッシング装置本体を移動させる
    ようにしたことを特徴とする研削盤。
  2. 【請求項2】 前記ドレッシング装置本体は、前記主軸
    頭に案内手段を介して相対移動可能に設けられているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の研削盤。
  3. 【請求項3】 前記主軸頭に対して前記ドレッシング装
    置本体を前記主軸軸線方向と平行な方向に相対移動させ
    る駆動装置は駆動モータを備えており、 この駆動モータで送りねじを回転駆動して、前記ドレッ
    シング装置本体を前記主軸軸線方向と平行な方向に移動
    制御することにより、前記砥石の外周研削面の位置に応
    じて前記ドレッサを所望の位置に位置決めすることを特
    徴とする請求項1または2に記載の研削盤。
  4. 【請求項4】 前記ドレッサ支持体は、複数の前記ドレ
    ッサを回転可能に支持するドレッサ支持部と、このドレ
    ッサ支持部を割出し回転させることにより前記ドレッサ
    を割出す割出し機構とを備えていることを特徴とする請
    求項1,2または3に記載の研削盤。
  5. 【請求項5】 前記主軸頭は前記主軸軸線方向と直交す
    る2軸方向のうち少なくとも1軸方向に移動可能に設け
    られ、 前記ドレッシング装置本体は前記主軸頭とは分離して設
    けられ、 前記ドレッシング装置本体を前記1軸方向に移動させる
    駆動装置は、前記連続ドレッシング研削加工時には前記
    ドレッシング装置本体を前記主軸頭の前記1軸方向の移
    動動作に同期して移動動作させるものであることを特徴
    とする請求項1,3または4に記載の研削盤。
  6. 【請求項6】 前記ドレッサは、前記主軸に着脱可能に
    装着される複数の前記砥石工具の前記砥石の異なる形状
    の前記外周研削面にそれぞれ対応するように、少なくと
    も二つ以上の異なる形状の外周面部を備えていることを
    特徴とする請求項1から5のいずれかの項に記載の研削
    盤。
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