JP2001008471A - 半導体方式パルス電源 - Google Patents
半導体方式パルス電源Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】装置の高信頼化、安定化、高効率化を図るこ
と。 【解決手段】充電電源10より充電される主コンデンサC0
と、閉路することで主コンデンサC0のエネルギーを次段
のコンデンサC1に移行する少なくとも1個の半導体素子
を直列接続してなる半導体スイッチSSW と、可飽和リア
クトルSR1,SR2 およびコンデンサC2を有し、可飽和リア
クトルSR1,SR2 の飽和動作によりコンデンサC2のエネエ
ネルギーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス
圧縮手段MPC1, MPC2とを備えて構成される半導体方式パ
ルス電源において、磁気パルス圧縮手段MPC1, MPC2の最
終段のコンデンサC2と並列に、前段の磁気パルス圧縮手
段MPC1の可飽和リアクトルSR1 の非飽和時インダクタン
スに比べて小さく、かつ飽和時インダクタンスに比べて
大きなインダクタンス値を有するリアクトルLdと抵抗Rd
とからなる直列回路を接続する。
と。 【解決手段】充電電源10より充電される主コンデンサC0
と、閉路することで主コンデンサC0のエネルギーを次段
のコンデンサC1に移行する少なくとも1個の半導体素子
を直列接続してなる半導体スイッチSSW と、可飽和リア
クトルSR1,SR2 およびコンデンサC2を有し、可飽和リア
クトルSR1,SR2 の飽和動作によりコンデンサC2のエネエ
ネルギーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス
圧縮手段MPC1, MPC2とを備えて構成される半導体方式パ
ルス電源において、磁気パルス圧縮手段MPC1, MPC2の最
終段のコンデンサC2と並列に、前段の磁気パルス圧縮手
段MPC1の可飽和リアクトルSR1 の非飽和時インダクタン
スに比べて小さく、かつ飽和時インダクタンスに比べて
大きなインダクタンス値を有するリアクトルLdと抵抗Rd
とからなる直列回路を接続する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば排ガス中の
有害物質をパルスコロナ放電を用いて分解処理する排ガ
ス処理装置や、各種加工に用いるパルスレーザ装置等、
パルスパワー応用装置を駆動するための半導体方式パル
ス電源に係り、特に高信頼化、安定化、高効率化を図る
ようにした半導体方式パルス電源に関するものである。
有害物質をパルスコロナ放電を用いて分解処理する排ガ
ス処理装置や、各種加工に用いるパルスレーザ装置等、
パルスパワー応用装置を駆動するための半導体方式パル
ス電源に係り、特に高信頼化、安定化、高効率化を図る
ようにした半導体方式パルス電源に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、例えばNOx、ダイオキシン類等
の有害物質をパルスコロナ放電を用いて分解処理する排
ガス処理装置や、物体の超精密加工に用いるエキシマレ
ーザ装置等、パルスパワー応用装置に対する産業上の需
要が高まってきている。
の有害物質をパルスコロナ放電を用いて分解処理する排
ガス処理装置や、物体の超精密加工に用いるエキシマレ
ーザ装置等、パルスパワー応用装置に対する産業上の需
要が高まってきている。
【0003】この種のパルスパワー応用装置を駆動する
には、100ナノ秒オーダのパルス電圧を放電電極間に
印加して安定な放電を得る必要があるが、このような超
高速のパルス電圧を半導体スイッチ単独で発生すること
は非常に困難である。
には、100ナノ秒オーダのパルス電圧を放電電極間に
印加して安定な放電を得る必要があるが、このような超
高速のパルス電圧を半導体スイッチ単独で発生すること
は非常に困難である。
【0004】このため、従来では、半導体スイッチで一
次パルスを発生し、可飽和リアクトルの飽和動作を利用
してパルス電圧を高速化した後に負荷に供給する磁気パ
ルス圧縮手段が多く用いられている。
次パルスを発生し、可飽和リアクトルの飽和動作を利用
してパルス電圧を高速化した後に負荷に供給する磁気パ
ルス圧縮手段が多く用いられている。
【0005】図7は、この種の従来の半導体方式パルス
電源の構成例を示す回路図である。
電源の構成例を示す回路図である。
【0006】図7において、半導体方式パルス電源は、
充電電源10より充電される主コンデンサC0と、閉路
することで主コンデンサC0のエネルギーを次段のコン
デンサに移行する少なくとも1個の半導体素子を直列接
続してなる半導体スイッチSSWと、可飽和リアクトル
SR1,SR2およびコンデンサC1,C2を有し、可
飽和リアクトルSR1,SR2の飽和動作によりコンデ
ンサC1,C2のエネルギーをパルス圧縮して出力する
複数段(図では2段)の磁気パルス圧縮回路MPC1,
MPC2とから構成されている。
充電電源10より充電される主コンデンサC0と、閉路
することで主コンデンサC0のエネルギーを次段のコン
デンサに移行する少なくとも1個の半導体素子を直列接
続してなる半導体スイッチSSWと、可飽和リアクトル
SR1,SR2およびコンデンサC1,C2を有し、可
飽和リアクトルSR1,SR2の飽和動作によりコンデ
ンサC1,C2のエネルギーをパルス圧縮して出力する
複数段(図では2段)の磁気パルス圧縮回路MPC1,
MPC2とから構成されている。
【0007】かかる構成の半導体方式パルス電源におい
ては、充電電源10によって、充電電源10→主コンデ
ンサC0→充電用リアクトルLc→充電電源10の経路
で、図示極性で主コンデンサC0に充電される。
ては、充電電源10によって、充電電源10→主コンデ
ンサC0→充電用リアクトルLc→充電電源10の経路
で、図示極性で主コンデンサC0に充電される。
【0008】この充電エネルギーは、半導体スイッチS
SWの投入によって、主コンデンサC0→半導体スイッ
チSSW→コンデンサC1→主コンデンサC0の経路
で、コンデンサC1に移行する。
SWの投入によって、主コンデンサC0→半導体スイッ
チSSW→コンデンサC1→主コンデンサC0の経路
で、コンデンサC1に移行する。
【0009】この時、可飽和リアクトルSR1は非飽和
の状態であり、このインダクタンスは上記経路の回路イ
ンダクタンスよりも十分大きいため、コンデンサC2に
流れ込むエネルギーは、可飽和リアクトルSR1のコア
の特性で決まる漏れ電流に起因する量のみとなる。
の状態であり、このインダクタンスは上記経路の回路イ
ンダクタンスよりも十分大きいため、コンデンサC2に
流れ込むエネルギーは、可飽和リアクトルSR1のコア
の特性で決まる漏れ電流に起因する量のみとなる。
【0010】この量は、主回路のエネルギーに比べて十
分に小さく、コンデンサC1とコンデンサC2は同等で
あるため、コンデンサC2の電圧はほとんど上昇しな
い。
分に小さく、コンデンサC1とコンデンサC2は同等で
あるため、コンデンサC2の電圧はほとんど上昇しな
い。
【0011】コンデンサC1の電圧は、全て可飽和リア
クトルSR1の端子間に印加されて励磁されるが、この
可飽和リアクトルSR1は、主コンデンサC0のエネル
ギーがコンデンサC1に全て移行した時点、すなわちコ
ンデンサC1の電圧がピークに達した時点で、飽和する
ように設計されている。
クトルSR1の端子間に印加されて励磁されるが、この
可飽和リアクトルSR1は、主コンデンサC0のエネル
ギーがコンデンサC1に全て移行した時点、すなわちコ
ンデンサC1の電圧がピークに達した時点で、飽和する
ように設計されている。
【0012】可飽和リアクトルSR1が飽和すると、そ
のインダクタンスは激減するため、コンデンサC1のエ
ネルギーは、コンデンサC1→可飽和リアクトルSR1
→コンデンサC2→コンデンサC1の経路で、コンデン
サC2に移行する。
のインダクタンスは激減するため、コンデンサC1のエ
ネルギーは、コンデンサC1→可飽和リアクトルSR1
→コンデンサC2→コンデンサC1の経路で、コンデン
サC2に移行する。
【0013】この時、コンデンサC1、コンデンサC
2、および可飽和リアクトルSR1からなる閉回路にお
ける共振周波数が、主コンデンサC0、コンデンサC1
および半導体スイッチSSWからなる閉回路における共
振周波数よりも高くなるように設計されているため、パ
ルス幅の圧縮と電流の増倍効果が得られる。
2、および可飽和リアクトルSR1からなる閉回路にお
ける共振周波数が、主コンデンサC0、コンデンサC1
および半導体スイッチSSWからなる閉回路における共
振周波数よりも高くなるように設計されているため、パ
ルス幅の圧縮と電流の増倍効果が得られる。
【0014】そして、この期間、可飽和リアクトルSR
2が励磁されるため、可飽和リアクトルSR1と同様
に、コンデンサC2の電圧がピークに達した時点で飽和
し、パルス電圧が放電負荷20の放電電極間に印加され
る。
2が励磁されるため、可飽和リアクトルSR1と同様
に、コンデンサC2の電圧がピークに達した時点で飽和
し、パルス電圧が放電負荷20の放電電極間に印加され
る。
【0015】この放電電極間の電圧が放電開始電圧以上
になると、放電電極電極間の絶縁が破壊されて、放電が
発生する。
になると、放電電極電極間の絶縁が破壊されて、放電が
発生する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、放電を
利用した上記のようなパルスパワー応用装置において
は、通常、パルス電源の出力インピーダンスと放電電極
間に発生する放電インピーダンスとを整合させることは
非常に難しい。
利用した上記のようなパルスパワー応用装置において
は、通常、パルス電源の出力インピーダンスと放電電極
間に発生する放電インピーダンスとを整合させることは
非常に難しい。
【0017】このため、パルス電源の供給する全エネル
ギーが放電負荷20で消費されず、反射エネルギーとな
ってパルス電源に戻される。
ギーが放電負荷20で消費されず、反射エネルギーとな
ってパルス電源に戻される。
【0018】この反射エネルギーの極性は、インピーダ
ンスの整合条件によって決められ、パルスコロナ放電を
利用する排ガス処理装置では、パルス電源の出力インピ
ーダンスに比べて放電インピーダンスが大きい。このた
め、供給電圧と同極性のエネルギーが反射され、エキシ
マレーザ等の放電インピーダンスが低い装置では、供給
電圧と逆極性のエネルギーが戻される。
ンスの整合条件によって決められ、パルスコロナ放電を
利用する排ガス処理装置では、パルス電源の出力インピ
ーダンスに比べて放電インピーダンスが大きい。このた
め、供給電圧と同極性のエネルギーが反射され、エキシ
マレーザ等の放電インピーダンスが低い装置では、供給
電圧と逆極性のエネルギーが戻される。
【0019】そして、この反射エネルギーは、次周期の
パルス電源の動作に影響するだけでなく、放電負荷20
に不要な電圧を発生する要因となり、場合によっては不
整放電を招くため、装置の信頼性、寿命を著しく低下さ
せる。
パルス電源の動作に影響するだけでなく、放電負荷20
に不要な電圧を発生する要因となり、場合によっては不
整放電を招くため、装置の信頼性、寿命を著しく低下さ
せる。
【0020】また、上記のような不正動作が発生しない
場合でも、これら反射エネルギーは部品の損失を増大さ
せて熱暴走の原因となり得るため、装置の信頼性を損な
う要因となる。
場合でも、これら反射エネルギーは部品の損失を増大さ
せて熱暴走の原因となり得るため、装置の信頼性を損な
う要因となる。
【0021】本発明の第1の目的は、反射エネルギーを
処理することで高信頼化、安定化を図ることが可能な半
導体方式パルス電源を提供することにある。
処理することで高信頼化、安定化を図ることが可能な半
導体方式パルス電源を提供することにある。
【0022】さらに、本発明の第2の目的は、エネルギ
ー回生機能を設けることで、高信頼化、高効率化を図る
ことが可能な半導体方式パルス電源を提供することにあ
る。
ー回生機能を設けることで、高信頼化、高効率化を図る
ことが可能な半導体方式パルス電源を提供することにあ
る。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1の発明では、充電電源より充電される主
コンデンサと、閉路することで主コンデンサのエネルギ
ーを次段のコンデンサに移行する少なくとも1個の半導
体素子を直列接続してなる半導体スイッチと、可飽和リ
アクトルおよびコンデンサを有し、可飽和リアクトルの
飽和動作によりコンデンサのエネルギーをパルス圧縮し
て出力する複数段の磁気パルス圧縮手段とを備えて構成
される半導体方式パルス電源において、磁気パルス圧縮
手段の最終段のコンデンサと並列に、前段の磁気パルス
圧縮手段の可飽和リアクトルの非飽和時インダクタンス
に比べて小さく、かつ飽和時インダクタンスに比べて大
きなインダクタンス値を有するリアクトルと抵抗とから
なる直列回路を接続している。
めに、請求項1の発明では、充電電源より充電される主
コンデンサと、閉路することで主コンデンサのエネルギ
ーを次段のコンデンサに移行する少なくとも1個の半導
体素子を直列接続してなる半導体スイッチと、可飽和リ
アクトルおよびコンデンサを有し、可飽和リアクトルの
飽和動作によりコンデンサのエネルギーをパルス圧縮し
て出力する複数段の磁気パルス圧縮手段とを備えて構成
される半導体方式パルス電源において、磁気パルス圧縮
手段の最終段のコンデンサと並列に、前段の磁気パルス
圧縮手段の可飽和リアクトルの非飽和時インダクタンス
に比べて小さく、かつ飽和時インダクタンスに比べて大
きなインダクタンス値を有するリアクトルと抵抗とから
なる直列回路を接続している。
【0024】ここで、特に例えば請求項2に記載したよ
うに、上記直列回路を構成する抵抗の値Rdを、下記の
関係式を満たす値とすることが好ましい。
うに、上記直列回路を構成する抵抗の値Rdを、下記の
関係式を満たす値とすることが好ましい。
【0025】
【数3】
【0026】ここで、Ld:直列回路を構成するリアク
トルのインダクタンス値 Cn:磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサ容量 従って、請求項1および請求項2の発明の半導体方式パ
ルス電源においては、磁気パルス圧縮手段の最終段のコ
ンデンサと並列に、前段の磁気パルス圧縮手段の可飽和
リアクトルの非飽和時インダクタンスに比べて小さく、
かつ飽和時インダクタンスとパルストランスの漏れイン
ダクタンスとの和に比べて大きなインダクタンス値を有
するリアクトルと抵抗とからなる直列回路を接続するこ
とにより、反射エネルギーが消費される経路の共振条件
振動モードとならず、反射エネルギーは速やかに消費さ
れる、すなわち正逆両極性の反射エネルギーを消費する
ことが可能となるため、反射エネルギーに起因する電源
動作不良、過度発熱、および放電負荷の不整放電の発生
を抑制することができ、装置の高信頼化、安定化を図る
ことができる。
トルのインダクタンス値 Cn:磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサ容量 従って、請求項1および請求項2の発明の半導体方式パ
ルス電源においては、磁気パルス圧縮手段の最終段のコ
ンデンサと並列に、前段の磁気パルス圧縮手段の可飽和
リアクトルの非飽和時インダクタンスに比べて小さく、
かつ飽和時インダクタンスとパルストランスの漏れイン
ダクタンスとの和に比べて大きなインダクタンス値を有
するリアクトルと抵抗とからなる直列回路を接続するこ
とにより、反射エネルギーが消費される経路の共振条件
振動モードとならず、反射エネルギーは速やかに消費さ
れる、すなわち正逆両極性の反射エネルギーを消費する
ことが可能となるため、反射エネルギーに起因する電源
動作不良、過度発熱、および放電負荷の不整放電の発生
を抑制することができ、装置の高信頼化、安定化を図る
ことができる。
【0027】また、請求項3の発明では、充電電源より
充電される主コンデンサと、閉路することで主コンデン
サのエネルギーを次段のコンデンサに移行する少なくと
も1個の半導体素子を直列接続してなる半導体スイッチ
と、可飽和リアクトルおよび前記コンデンサを有し、可
飽和リアクトルの飽和動作によりコンデンサのエネルギ
ーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧縮手
段と、磁気パルス圧縮手段の最終段の直前に挿入され、
入力パルス電圧を昇圧するパルストランスとを備えて構
成される半導体方式パルス電源において、パルストラン
スの1次巻線と並列に、前段の磁気パルス圧縮手段の可
飽和リアクトルの非飽和時インダクタンスに比べて小さ
く、かつ飽和時インダクタンスとパルストランスの漏れ
インダクタンスとの和に比べて大きなインダクタンス値
を有するリアクトルと抵抗とからなる直列回路を接続し
ている。
充電される主コンデンサと、閉路することで主コンデン
サのエネルギーを次段のコンデンサに移行する少なくと
も1個の半導体素子を直列接続してなる半導体スイッチ
と、可飽和リアクトルおよび前記コンデンサを有し、可
飽和リアクトルの飽和動作によりコンデンサのエネルギ
ーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧縮手
段と、磁気パルス圧縮手段の最終段の直前に挿入され、
入力パルス電圧を昇圧するパルストランスとを備えて構
成される半導体方式パルス電源において、パルストラン
スの1次巻線と並列に、前段の磁気パルス圧縮手段の可
飽和リアクトルの非飽和時インダクタンスに比べて小さ
く、かつ飽和時インダクタンスとパルストランスの漏れ
インダクタンスとの和に比べて大きなインダクタンス値
を有するリアクトルと抵抗とからなる直列回路を接続し
ている。
【0028】ここで、特に例えば請求項4に記載したよ
うに、上記直列回路を構成する抵抗の値Rdを、下記の
関係式を満たす値とすることが好ましい。
うに、上記直列回路を構成する抵抗の値Rdを、下記の
関係式を満たす値とすることが好ましい。
【0029】
【数4】
【0030】ここで、Ld´:直列回路を構成するリア
クトルのインダクタンス値とパルストランスの漏れイン
ダクタンス値との和 Cn:磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサ容量 従って、請求項3および請求項4の発明の半導体方式パ
ルス電源においては、パルストランスの1次巻線と並列
に、前段の磁気パルス圧縮手段の可飽和リアクトルの非
飽和時インダクタンスに比べて小さく、かつ飽和時イン
ダクタンスとパルストランスの漏れインダクタンスとの
和に比べて大きなインダクタンス値を有するリアクトル
と抵抗とからなる直列回路を接続することにより、前記
請求項1および請求項2の発明と同様の作用を奏するこ
とができる。
クトルのインダクタンス値とパルストランスの漏れイン
ダクタンス値との和 Cn:磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサ容量 従って、請求項3および請求項4の発明の半導体方式パ
ルス電源においては、パルストランスの1次巻線と並列
に、前段の磁気パルス圧縮手段の可飽和リアクトルの非
飽和時インダクタンスに比べて小さく、かつ飽和時イン
ダクタンスとパルストランスの漏れインダクタンスとの
和に比べて大きなインダクタンス値を有するリアクトル
と抵抗とからなる直列回路を接続することにより、前記
請求項1および請求項2の発明と同様の作用を奏するこ
とができる。
【0031】一方、請求項5の発明では、充電電源より
充電される主コンデンサと、閉路することで主コンデン
サのエネルギーを次段のコンデンサに移行する少なくと
も1個の半導体素子を直列接続してなる半導体スイッチ
と、可飽和リアクトルおよびコンデンサを有し、可飽和
リアクトルの飽和動作によりコンデンサのエネルギーを
パルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧縮手段と
を備えて構成される半導体方式パルス電源において、磁
気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサと並列に接続さ
れた降圧トランスと、降圧トランスの2次側に設けら
れ、整流ダイオードとコンデンサとからなる全波整流回
路と、全波整流回路を構成するコンデンサと充電電源の
直流コンデンサとの間に挿入された回生ダイオードとを
備えている。
充電される主コンデンサと、閉路することで主コンデン
サのエネルギーを次段のコンデンサに移行する少なくと
も1個の半導体素子を直列接続してなる半導体スイッチ
と、可飽和リアクトルおよびコンデンサを有し、可飽和
リアクトルの飽和動作によりコンデンサのエネルギーを
パルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧縮手段と
を備えて構成される半導体方式パルス電源において、磁
気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサと並列に接続さ
れた降圧トランスと、降圧トランスの2次側に設けら
れ、整流ダイオードとコンデンサとからなる全波整流回
路と、全波整流回路を構成するコンデンサと充電電源の
直流コンデンサとの間に挿入された回生ダイオードとを
備えている。
【0032】また、請求項6の発明では、充電電源より
充電される主コンデンサと、閉路することで主コンデン
サのエネルギーを次段のコンデンサに移行する少なくと
も1個の半導体素子を直列接続してなる半導体スイッチ
と、可飽和リアクトルおよびコンデンサを有し、可飽和
リアクトルの飽和動作によりコンデンサのエネルギーを
パルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧縮手段
と、磁気パルス圧縮手段の最終段の直前に挿入され、入
力パルス電圧を昇圧するパルストランスとを備えて構成
される半導体方式パルス電源において、パルストランス
の1次巻線と並列に接続された降圧トランスと、降圧ト
ランスの2次側に設けられ、整流ダイオードとコンデン
サとからなる全波整流回路と、全波整流回路を構成する
コンデンサと充電電源の直流コンデンサとの間に挿入さ
れた回生ダイオードとを備えている。
充電される主コンデンサと、閉路することで主コンデン
サのエネルギーを次段のコンデンサに移行する少なくと
も1個の半導体素子を直列接続してなる半導体スイッチ
と、可飽和リアクトルおよびコンデンサを有し、可飽和
リアクトルの飽和動作によりコンデンサのエネルギーを
パルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧縮手段
と、磁気パルス圧縮手段の最終段の直前に挿入され、入
力パルス電圧を昇圧するパルストランスとを備えて構成
される半導体方式パルス電源において、パルストランス
の1次巻線と並列に接続された降圧トランスと、降圧ト
ランスの2次側に設けられ、整流ダイオードとコンデン
サとからなる全波整流回路と、全波整流回路を構成する
コンデンサと充電電源の直流コンデンサとの間に挿入さ
れた回生ダイオードとを備えている。
【0033】従って、請求項5および請求項6の発明の
半導体方式パルス電源においては、磁気パルス圧縮手段
の最終段のコンデンサ、またはパルストランスの1次巻
線と並列に降圧トランスを接続し、降圧トランスの2次
側に整流ダイオードとコンデンサとからなる全波整流回
路を設け、全波整流回路を構成するコンデンサと充電電
源の直流コンデンサとの間に回生ダイオードを挿入する
ことにより、反射エネルギーを充電電源の直流コンデン
サに回生することが可能となるため、エネルギーの有効
利用を実現することができ、装置の高信頼化、高効率化
を図ることができる。
半導体方式パルス電源においては、磁気パルス圧縮手段
の最終段のコンデンサ、またはパルストランスの1次巻
線と並列に降圧トランスを接続し、降圧トランスの2次
側に整流ダイオードとコンデンサとからなる全波整流回
路を設け、全波整流回路を構成するコンデンサと充電電
源の直流コンデンサとの間に回生ダイオードを挿入する
ことにより、反射エネルギーを充電電源の直流コンデン
サに回生することが可能となるため、エネルギーの有効
利用を実現することができ、装置の高信頼化、高効率化
を図ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して詳細に説明する。
て図面を参照して詳細に説明する。
【0035】(第1の実施の形態:請求項1、請求項2
に対応)図1は、本実施の形態による半導体方式パルス
電源の構成例を示す回路図であり、図7と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
に対応)図1は、本実施の形態による半導体方式パルス
電源の構成例を示す回路図であり、図7と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0036】すなわち、本実施の形態の半導体方式パル
ス電源は、図7における磁気パルス圧縮回路MPC1,
MPC2の最終段のコンデンサC2と並列に、前段の磁
気パルス圧縮回路MPC1の可飽和リアクトルSR1の
非飽和時インダクタンスに比べて十分小さく、かつ飽和
時インダクタンスに比べて十分大きなインダクタンス値
を有するリアクトルLdと抵抗Rdとからなる直列回路
を、新たに接続した構成としている。
ス電源は、図7における磁気パルス圧縮回路MPC1,
MPC2の最終段のコンデンサC2と並列に、前段の磁
気パルス圧縮回路MPC1の可飽和リアクトルSR1の
非飽和時インダクタンスに比べて十分小さく、かつ飽和
時インダクタンスに比べて十分大きなインダクタンス値
を有するリアクトルLdと抵抗Rdとからなる直列回路
を、新たに接続した構成としている。
【0037】また、直列回路を構成する抵抗Rdの値
は、下記の関係式を満たす値とすることが好ましい。
は、下記の関係式を満たす値とすることが好ましい。
【0038】
【数5】
【0039】ここで、Ld:直列回路を構成するリアク
トルLdのインダクタンス値 C2:磁気パルス圧縮回路MPC1,MPC2の最終段
のコンデンサC2容量 次に、以上のように構成した本実施の形態の半導体方式
パルス電源の動作について説明する。
トルLdのインダクタンス値 C2:磁気パルス圧縮回路MPC1,MPC2の最終段
のコンデンサC2容量 次に、以上のように構成した本実施の形態の半導体方式
パルス電源の動作について説明する。
【0040】図1において、コンデンサC2に反射エネ
ルギーが戻される過程は、前述した従来と同様である。
ルギーが戻される過程は、前述した従来と同様である。
【0041】コンデンサC2に再充電された反射エネル
ギーに起因する電荷は、コンデンサC2→リアクトルL
d→抵抗Rd→コンデンサC2の経路で流れて、抵抗R
dにより消費される。
ギーに起因する電荷は、コンデンサC2→リアクトルL
d→抵抗Rd→コンデンサC2の経路で流れて、抵抗R
dにより消費される。
【0042】この時、可飽和リアクトルSR1および可
飽和リアクトルSR2は、コンデンサC2からの電流を
ブロックする方向に飽和しているため、コンデンサC2
の電荷のほとんどは、上記経路を流れて消費される。
飽和リアクトルSR2は、コンデンサC2からの電流を
ブロックする方向に飽和しているため、コンデンサC2
の電荷のほとんどは、上記経路を流れて消費される。
【0043】また、上記経路の回路定数から決まる共振
条件は振動モードとならないため、不要な振動電流が発
生せず、反射エネルギーは速やかに消滅する。
条件は振動モードとならないため、不要な振動電流が発
生せず、反射エネルギーは速やかに消滅する。
【0044】これにより、放電の高信頼化、安定化を図
ることができる。
ることができる。
【0045】図2は、同半導体方式パルス電源における
各部電圧、電流波形を示す図である。
各部電圧、電流波形を示す図である。
【0046】上述したように、本実施の形態の半導体方
式パルス電源では、磁気パルス圧縮回路MPC1,MP
C2の最終段のコンデンサC2と並列に、前段の磁気パ
ルス圧縮回路MPC1の可飽和リアクトルSR1の非飽
和時インダクタンスに比べて小さく、かつ飽和時インダ
クタンスに比べて大きなインダクタンス値を有するリア
クトルLdと抵抗Rdとからなる直列回路を接続するよ
うにしているので、反射エネルギーが消費される経路の
共振条件振動モードとならず、反射エネルギーは速やか
に消費される、すなわち正逆両極性の反射エネルギーを
消費することができる。
式パルス電源では、磁気パルス圧縮回路MPC1,MP
C2の最終段のコンデンサC2と並列に、前段の磁気パ
ルス圧縮回路MPC1の可飽和リアクトルSR1の非飽
和時インダクタンスに比べて小さく、かつ飽和時インダ
クタンスに比べて大きなインダクタンス値を有するリア
クトルLdと抵抗Rdとからなる直列回路を接続するよ
うにしているので、反射エネルギーが消費される経路の
共振条件振動モードとならず、反射エネルギーは速やか
に消費される、すなわち正逆両極性の反射エネルギーを
消費することができる。
【0047】これにより、反射エネルギーに起因する電
源動作不良、過度発熱、および放電負荷の不整放電の発
生を抑制することができ、装置の高信頼化、安定化を図
ることが可能となる。
源動作不良、過度発熱、および放電負荷の不整放電の発
生を抑制することができ、装置の高信頼化、安定化を図
ることが可能となる。
【0048】(第2の実施の形態:請求項3、請求項4
に対応)図3は、本実施の形態による半導体方式パルス
電源の構成例を示す回路図であり、図1と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
に対応)図3は、本実施の形態による半導体方式パルス
電源の構成例を示す回路図であり、図1と同一部分には
同一符号を付してその説明を省略し、ここでは異なる部
分についてのみ述べる。
【0049】すなわち、本実施の形態の半導体方式パル
ス電源は、図1における可飽和リアクトルSR1とコン
デンサC2との間にパルストランスPTを挿入し、さら
にこのパルストランスPTの1次巻線と並列に、前段の
磁気パルス圧縮回路MPC1の可飽和リアクトルSR1
の非飽和時インダクタンスに比べて十分小さく、かつ飽
和時インダクタンスとパルストランスPTの漏れインダ
クタンスとの和に比べて十分大きなインダクタンス値を
有するリアクトルLdと抵抗Rdとからなる直列回路
を、接続した構成としている。
ス電源は、図1における可飽和リアクトルSR1とコン
デンサC2との間にパルストランスPTを挿入し、さら
にこのパルストランスPTの1次巻線と並列に、前段の
磁気パルス圧縮回路MPC1の可飽和リアクトルSR1
の非飽和時インダクタンスに比べて十分小さく、かつ飽
和時インダクタンスとパルストランスPTの漏れインダ
クタンスとの和に比べて十分大きなインダクタンス値を
有するリアクトルLdと抵抗Rdとからなる直列回路
を、接続した構成としている。
【0050】また、直列回路を構成する抵抗Rdの値
は、下記の関係式を満たす値とすることが好ましい。
は、下記の関係式を満たす値とすることが好ましい。
【0051】
【数6】
【0052】ここで、Ld´:直列回路を構成するリア
クトルLdのインダクタンス値LdとパルストランスP
Tの漏れインダクタンス値Lptとの和 C2:磁気パルス圧縮回路MPC1,MPC2の最終段
のコンデンサC2容量 次に、以上のように構成した本実施の形態の半導体方式
パルス電源の動作について説明する。
クトルLdのインダクタンス値LdとパルストランスP
Tの漏れインダクタンス値Lptとの和 C2:磁気パルス圧縮回路MPC1,MPC2の最終段
のコンデンサC2容量 次に、以上のように構成した本実施の形態の半導体方式
パルス電源の動作について説明する。
【0053】図3において、コンデンサC2に反射エネ
ルギーが戻される過程は、前述した第1の実施の形態と
同様であり、コンデンサC2に再充電された反射エネル
ギーに起因する電荷は、コンデンサC2→パルストラン
スPT→リアクトルLd→抵抗Rd→パルストランスP
T→コンデンサC2の経路で流れて、抵抗Rdにより消
費される。
ルギーが戻される過程は、前述した第1の実施の形態と
同様であり、コンデンサC2に再充電された反射エネル
ギーに起因する電荷は、コンデンサC2→パルストラン
スPT→リアクトルLd→抵抗Rd→パルストランスP
T→コンデンサC2の経路で流れて、抵抗Rdにより消
費される。
【0054】これにより、放電の高信頼化、安定化を図
ることができる。
ることができる。
【0055】上述したように、本実施の形態の半導体方
式パルス電源では、パルストランスPTの1次巻線と並
列に、前段の磁気パルス圧縮回路MPC1の可飽和リア
クトルSR1の非飽和時インダクタンスに比べて小さ
く、かつ飽和時インダクタンスに比べて大きなインダク
タンス値を有するリアクトルLdと抵抗Rdとからなる
直列回路を接続するようにしているので、前述した第1
の実施の形態と同様の効果を得ることが可能となる。
式パルス電源では、パルストランスPTの1次巻線と並
列に、前段の磁気パルス圧縮回路MPC1の可飽和リア
クトルSR1の非飽和時インダクタンスに比べて小さ
く、かつ飽和時インダクタンスに比べて大きなインダク
タンス値を有するリアクトルLdと抵抗Rdとからなる
直列回路を接続するようにしているので、前述した第1
の実施の形態と同様の効果を得ることが可能となる。
【0056】(第3の実施の形態:請求項5に対応)図
4は、本実施の形態による半導体方式パルス電源の構成
例を示す回路図であり、図7と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
4は、本実施の形態による半導体方式パルス電源の構成
例を示す回路図であり、図7と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0057】すなわち、本実施の形態の半導体方式パル
ス電源は、図7における磁気パルス圧縮回路MPC1,
MPC2の最終段のコンデンサC2と並列に、2次側に
センタタップを設けた降圧トランスTrを接続し、この
降圧トランスTrの2次巻線の一方を整流ダイオードD
r1を、他端を整流ダイオードDr2を介してコンデン
サCrの正極性端子に接続し、センタタップをコンデン
サCrの負極性端子に接続していわゆる全波整流回路を
構成し、上記コンデンサCrを充電電源10に内蔵され
る直流コンデンサに回生ダイオードDcを介して接続し
た構成としている。
ス電源は、図7における磁気パルス圧縮回路MPC1,
MPC2の最終段のコンデンサC2と並列に、2次側に
センタタップを設けた降圧トランスTrを接続し、この
降圧トランスTrの2次巻線の一方を整流ダイオードD
r1を、他端を整流ダイオードDr2を介してコンデン
サCrの正極性端子に接続し、センタタップをコンデン
サCrの負極性端子に接続していわゆる全波整流回路を
構成し、上記コンデンサCrを充電電源10に内蔵され
る直流コンデンサに回生ダイオードDcを介して接続し
た構成としている。
【0058】次に、以上のように構成した本実施の形態
の半導体方式パルス電源の動作について説明する。
の半導体方式パルス電源の動作について説明する。
【0059】図4において、コンデンサC2に反射エネ
ルギーが戻される過程は、前述した第1および第2の実
施の形態と同様である。
ルギーが戻される過程は、前述した第1および第2の実
施の形態と同様である。
【0060】コンデンサC2に正極性の反射エネルギー
が戻された場合には、コンデンサC2に再充電された反
射エネルギーに起因する電荷は、コンデンサC2→降圧
トランスTr→整流ダイオードDr1→コンデンサCr
→降圧トランスTr(センタタップ)→コンデンサC2
の経路で流れ、コンデンサCrに移行される。
が戻された場合には、コンデンサC2に再充電された反
射エネルギーに起因する電荷は、コンデンサC2→降圧
トランスTr→整流ダイオードDr1→コンデンサCr
→降圧トランスTr(センタタップ)→コンデンサC2
の経路で流れ、コンデンサCrに移行される。
【0061】この時、可飽和リアクトルSR1および可
飽和リアクトイレSR2は、コンデンサC2からの電流
をブロックする方向に飽和しているため、コンデンサC
2の電荷のほとんどは、上記経路を流れコンデンサCr
に移行する。
飽和リアクトイレSR2は、コンデンサC2からの電流
をブロックする方向に飽和しているため、コンデンサC
2の電荷のほとんどは、上記経路を流れコンデンサCr
に移行する。
【0062】コンデンサCrの電圧が、充電電源10内
蔵の直流コンデンサの電圧以下の場合には、回生ダイオ
ードDcがオフ状態のため、そのまま保持される。
蔵の直流コンデンサの電圧以下の場合には、回生ダイオ
ードDcがオフ状態のため、そのまま保持される。
【0063】また、コンデンサCrに反射エネルギーが
移行され続けて、この電圧が充電電源10内蔵の直流コ
ンデンサの電圧以上になると、回生ダイオードDcがオ
ンして、コンデンサCrのエネルギーが充電電源10内
蔵の直流コンデンサに移行される。
移行され続けて、この電圧が充電電源10内蔵の直流コ
ンデンサの電圧以上になると、回生ダイオードDcがオ
ンして、コンデンサCrのエネルギーが充電電源10内
蔵の直流コンデンサに移行される。
【0064】この移行されたエネルギーは、充電電源1
0により再利用されるため、エネルギーの有効利用が実
現され、パルス電源の効率向上に寄与する。
0により再利用されるため、エネルギーの有効利用が実
現され、パルス電源の効率向上に寄与する。
【0065】一方、コンデンサC2に逆極性の反射エネ
ルギーが戻された場合には、整流ダイオードDr2を介
して反射エネルギーがコンデンサCrに移行される点
が、前述の回路動作と異なるのみであり、その他は同様
な動作となる。
ルギーが戻された場合には、整流ダイオードDr2を介
して反射エネルギーがコンデンサCrに移行される点
が、前述の回路動作と異なるのみであり、その他は同様
な動作となる。
【0066】これにより、装置の高信頼化、高効率化を
図ることができる。
図ることができる。
【0067】図5は、同半導体方式パルス電源における
各部電圧、電流波形を示す図である。
各部電圧、電流波形を示す図である。
【0068】上述したように、本実施の形態の半導体方
式パルス電源では、磁気パルス圧縮回路MPC1,MP
C2の最終段のコンデンサC2と並列に降圧トランスT
rを接続し、この降圧トランスTrの2次側に整流ダイ
オードDr2とコンデンサCrとからなる全波整流回路
を設け、この全波整流回路を構成するコンデンサCrと
充電電源10の直流コンデンサとの間に回生ダイオード
Dcを挿入するようにしているので、反射エネルギーを
充電電源の直流コンデンサに回生することができる。
式パルス電源では、磁気パルス圧縮回路MPC1,MP
C2の最終段のコンデンサC2と並列に降圧トランスT
rを接続し、この降圧トランスTrの2次側に整流ダイ
オードDr2とコンデンサCrとからなる全波整流回路
を設け、この全波整流回路を構成するコンデンサCrと
充電電源10の直流コンデンサとの間に回生ダイオード
Dcを挿入するようにしているので、反射エネルギーを
充電電源の直流コンデンサに回生することができる。
【0069】これにより、エネルギーの有効利用を実現
することができ、装置の高信頼化、高効率化を図ること
が可能となる。
することができ、装置の高信頼化、高効率化を図ること
が可能となる。
【0070】(第4の実施の形態:請求項6に対応)図
6は、本実施の形態による半導体方式パルス電源の構成
例を示す回路図であり、図4と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
6は、本実施の形態による半導体方式パルス電源の構成
例を示す回路図であり、図4と同一部分には同一符号を
付してその説明を省略し、ここでは異なる部分について
のみ述べる。
【0071】すなわち、本実施の形態の半導体方式パル
ス電源は、図4における可飽和リアクトルSR1とコン
デンサC2との間にパルストランスPTを挿入し、さら
にこのパルストランスPTの1次巻線と並列に、2次側
にセンタタップを設けた降圧トランスTrを接続し、こ
の降圧トランスTrの2次巻線の一方を整流ダイオード
Dr1を、他端を整流ダイオードDr2を介してコンデ
ンサCrの正極性端子に接続し、センタタップをコンデ
ンサCrの負極性端子に接続していわゆる全波整流回路
を構成し、上記コンデンサCrを充電電源10に内蔵さ
れる直流コンデンサに回生ダイオードDcを介して接続
した構成としている。
ス電源は、図4における可飽和リアクトルSR1とコン
デンサC2との間にパルストランスPTを挿入し、さら
にこのパルストランスPTの1次巻線と並列に、2次側
にセンタタップを設けた降圧トランスTrを接続し、こ
の降圧トランスTrの2次巻線の一方を整流ダイオード
Dr1を、他端を整流ダイオードDr2を介してコンデ
ンサCrの正極性端子に接続し、センタタップをコンデ
ンサCrの負極性端子に接続していわゆる全波整流回路
を構成し、上記コンデンサCrを充電電源10に内蔵さ
れる直流コンデンサに回生ダイオードDcを介して接続
した構成としている。
【0072】次に、以上のように構成した本実施の形態
の半導体方式パルス電源の動作について説明する。
の半導体方式パルス電源の動作について説明する。
【0073】図6において、コンデンサC2に反射エネ
ルギーが戻される過程は、前述した第3の実施の形態と
同様であり、反射エネルギーは、コンデンサC2→パル
ストランスPT→降圧トランスTr(センタタップ)→
整流ダイオードDr1→コンデンサCr→降圧トランス
Tr(センタタップ)→パルストランスPT→コンデン
サC2の経路で流れて、コンデンサCrに移行される。
ルギーが戻される過程は、前述した第3の実施の形態と
同様であり、反射エネルギーは、コンデンサC2→パル
ストランスPT→降圧トランスTr(センタタップ)→
整流ダイオードDr1→コンデンサCr→降圧トランス
Tr(センタタップ)→パルストランスPT→コンデン
サC2の経路で流れて、コンデンサCrに移行される。
【0074】これにより、装置の高信頼化、高効率化を
図ることができる。
図ることができる。
【0075】上述したように、本実施の形態の半導体方
式パルス電源では、パルストランスの1次巻線と並列に
降圧トランスTrを接続し、この降圧トランスTrの2
次側に整流ダイオードDr2とコンデンサCrとからな
る全波整流回路を設け、この全波整流回路を構成するコ
ンデンサCrと充電電源10の直流コンデンサとの間に
回生ダイオードDcを挿入するようにしているので、前
述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能
となる。
式パルス電源では、パルストランスの1次巻線と並列に
降圧トランスTrを接続し、この降圧トランスTrの2
次側に整流ダイオードDr2とコンデンサCrとからな
る全波整流回路を設け、この全波整流回路を構成するコ
ンデンサCrと充電電源10の直流コンデンサとの間に
回生ダイオードDcを挿入するようにしているので、前
述した第1の実施の形態と同様の効果を得ることが可能
となる。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の半導体方
式パルス電源によれば、パルス電源の出力インピーダン
スと放電インピーダンスとのインピーダンス不整合に起
因する反射エネルギーを消費する回路を設けるようにし
たので、装置の高信頼化、安定化を図ることが可能とな
る。
式パルス電源によれば、パルス電源の出力インピーダン
スと放電インピーダンスとのインピーダンス不整合に起
因する反射エネルギーを消費する回路を設けるようにし
たので、装置の高信頼化、安定化を図ることが可能とな
る。
【0077】さらに、本発明の半導体方式パルス電源に
よれば、反射エネルギーを回生する回路を設けるように
したので、エネルギーの有効利用を実現することがで
き、装置の高信頼化、高効率化を図ることが可能とな
る。
よれば、反射エネルギーを回生する回路を設けるように
したので、エネルギーの有効利用を実現することがで
き、装置の高信頼化、高効率化を図ることが可能とな
る。
【図1】本発明による半導体方式パルス電源の第1の実
施の形態を示す回路図。
施の形態を示す回路図。
【図2】同第1の実施の形態の半導体方式パルス電源に
おける動作を説明するための各部電圧、電流波形図。
おける動作を説明するための各部電圧、電流波形図。
【図3】本発明による半導体方式パルス電源の第2の実
施の形態を示す回路図。
施の形態を示す回路図。
【図4】本発明による半導体方式パルス電源の第3の実
施の形態を示す回路図。
施の形態を示す回路図。
【図5】同第3の実施の形態の半導体方式パルス電源に
おける動作を説明するための各部電圧、電流波形図。
おける動作を説明するための各部電圧、電流波形図。
【図6】本発明による半導体方式パルス電源の第4の実
施の形態を示す回路図。
施の形態を示す回路図。
【図7】従来の半導体方式パルス電源の構成例を示す回
路図。
路図。
10…充電電源、 20…放電負荷、 C0…主コンデンサ、 C1,C2…コンデンサ、 Lc…充電用リアクトル、 SSW…半導体スイッチ、 SR1,SR2…可飽和リアクトル、 MPC1,MPC2…磁気パルス圧縮回路、 Ld…リアクトル、 Rd…抵抗、 PT…パルストランス、 Tr…降圧トランス、 Dr1,Dr2…整流ダイオード、 Cr…コンデンサ、 Dc…回生ダイオード。
Claims (6)
- 【請求項1】 充電電源より充電される主コンデンサ
と、 閉路することで前記主コンデンサのエネルギーを次段の
コンデンサに移行する少なくとも1個の半導体素子を直
列接続してなる半導体スイッチと、 可飽和リアクトルおよび前記コンデンサを有し、前記可
飽和リアクトルの飽和動作により前記コンデンサのエネ
ルギーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧
縮手段とを備えて構成される半導体方式パルス電源にお
いて、 前記磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサと並列
に、 前段の磁気パルス圧縮手段の可飽和リアクトルの非飽和
時インダクタンスに比べて小さく、かつ飽和時インダク
タンスに比べて大きなインダクタンス値を有するリアク
トルと抵抗とからなる直列回路を接続したことを特徴と
する半導体方式パルス電源。 - 【請求項2】 前記請求項1に記載の半導体方式パルス
電源において、 前記直列回路を構成する抵抗の値Rdを、下記の関係式
を満たす値としたことを特徴とする半導体方式パルス電
源。 【数1】 ここで、Ld:直列回路を構成するリアクトルのインダ
クタンス値 Cn:磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサ容量 - 【請求項3】 充電電源より充電される主コンデンサ
と、 閉路することで前記主コンデンサのエネルギーを次段の
コンデンサに移行する少なくとも1個の半導体素子を直
列接続してなる半導体スイッチと、 可飽和リアクトルおよび前記コンデンサを有し、前記可
飽和リアクトルの飽和動作により前記コンデンサのエネ
ルギーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧
縮手段と、 前記磁気パルス圧縮手段の最終段の直前に挿入され、入
力パルス電圧を昇圧するパルストランスとを備えて構成
される半導体方式パルス電源において、 前記パルストランスの1次巻線と並列に、 前段の磁気パルス圧縮手段の可飽和リアクトルの非飽和
時インダクタンスに比べて小さく、かつ飽和時インダク
タンスと前記パルストランスの漏れインダクタンスとの
和に比べて大きなインダクタンス値を有するリアクトル
と抵抗とからなる直列回路を接続したことを特徴とする
半導体方式パルス電源。 - 【請求項4】 前記請求項2に記載の半導体方式パルス
電源において、 前記直列回路を構成する抵抗の値Rdを、下記の関係式
を満たす値としたことを特徴とする半導体方式パルス電
源。 【数2】 ここで、Ld´:直列回路を構成するリアクトルのイン
ダクタンス値とパルストランスの漏れインダクタンス値
との和(但し、請求項1の場合はパルストランスの漏れ
インダクタンスはゼロ) Cn:磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサ容量 - 【請求項5】 充電電源より充電される主コンデンサ
と、 閉路することで前記主コンデンサのエネルギーを次段の
コンデンサに移行する少なくとも1個の半導体素子を直
列接続してなる半導体スイッチと、 可飽和リアクトルおよび前記コンデンサを有し、前記可
飽和リアクトルの飽和動作により前記コンデンサのエネ
ルギーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧
縮手段とを備えて構成される半導体方式パルス電源にお
いて、 前記磁気パルス圧縮手段の最終段のコンデンサと並列に
接続された降圧トランスと、 前記降圧トランスの2次側に設けられ、整流ダイオード
とコンデンサとからなる全波整流回路と、 前記全波整流回路を構成するコンデンサと前記充電電源
の直流コンデンサとの間に挿入された回生ダイオードと
を備えたことを特徴とする半導体方式パルス電源。 - 【請求項6】 充電電源より充電される主コンデンサ
と、 閉路することで前記主コンデンサのエネルギーを次段の
コンデンサに移行する少なくとも1個の半導体素子を直
列接続してなる半導体スイッチと、 可飽和リアクトルおよび前記コンデンサを有し、前記可
飽和リアクトルの飽和動作により前記コンデンサのエネ
ルギーをパルス圧縮して出力する複数段の磁気パルス圧
縮手段と、 前記磁気パルス圧縮手段の最終段の直前に挿入され、入
力パルス電圧を昇圧するパルストランスとを備えて構成
される半導体方式パルス電源において、 前記パルストランスの1次巻線と並列に接続された降圧
トランスと、 前記降圧トランスの2次側に設けられ、整流ダイオード
とコンデンサとからなる全波整流回路と、 前記全波整流回路を構成するコンデンサと前記充電電源
の直流コンデンサとの間に挿入された回生ダイオードと
を備えたことを特徴とする半導体方式パルス電源。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169748A JP2001008471A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 半導体方式パルス電源 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11169748A JP2001008471A (ja) | 1999-06-16 | 1999-06-16 | 半導体方式パルス電源 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
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Family
ID=15892123
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---|---|---|---|
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Country Status (1)
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---|---|
JP (1) | JP2001008471A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005094827A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Shunsuke Hosokawa | 高電圧電源パルス電源 |
-
1999
- 1999-06-16 JP JP11169748A patent/JP2001008471A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005094827A (ja) * | 2003-09-12 | 2005-04-07 | Shunsuke Hosokawa | 高電圧電源パルス電源 |
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A02 | Decision of refusal |
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