JP2001298948A - シングルフォワードコンバータの平滑回路 - Google Patents
シングルフォワードコンバータの平滑回路Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】比較的簡単な回路で出力リップル電圧及び出力
リップルノイズを小さくする。 【解決手段】入力チョークコイルに続いて複数の平滑用
のコンデンサを並列接続したチョーク入力形となるシン
グルフォワードコンバータの平滑回路であって、入力チ
ョークコイルＬ２に続いて並列接続した入力側コンデン
サＣ１と出力側コンデンサＣ２との間にインダクタンス
Ｌ１を接続してπ型フィルタ回路３を形成する。π型フ
ィルタ回路３のインダクタンスＬ１は、入力側コンデン
サＣ１と出力側コンデンサＣ２のリップル電流の電流比
（ｉr2／ｉr1）を、１未満で数分の１以上の範囲に設定
する小さなインダクタンスとする。
リップルノイズを小さくする。 【解決手段】入力チョークコイルに続いて複数の平滑用
のコンデンサを並列接続したチョーク入力形となるシン
グルフォワードコンバータの平滑回路であって、入力チ
ョークコイルＬ２に続いて並列接続した入力側コンデン
サＣ１と出力側コンデンサＣ２との間にインダクタンス
Ｌ１を接続してπ型フィルタ回路３を形成する。π型フ
ィルタ回路３のインダクタンスＬ１は、入力側コンデン
サＣ１と出力側コンデンサＣ２のリップル電流の電流比
（ｉr2／ｉr1）を、１未満で数分の１以上の範囲に設定
する小さなインダクタンスとする。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、出力リップル電圧
および出力リップルノイズを低減するチョーク入力形と
なるシングルフォワードコンバータ回路の平滑回路に関
する。
および出力リップルノイズを低減するチョーク入力形と
なるシングルフォワードコンバータ回路の平滑回路に関
する。
【０００２】
【従来の技術】従来、一般的なシングルフォワードコン
バータは、第５図に示すものがある。
バータは、第５図に示すものがある。
【０００３】図５において、シングルフォワードコンバ
ータは、トランスＴ１、ＭＯＳ−ＦＥＴ等のスイッチ素
子ＳＷ、整流回路を構成するダイオードＤ１，Ｄ２、及
びＬＣ低周波フィルタによる平滑回路を構成する入力チ
ョークコイルＬ２とコンデンサＣ３を備える。
ータは、トランスＴ１、ＭＯＳ−ＦＥＴ等のスイッチ素
子ＳＷ、整流回路を構成するダイオードＤ１，Ｄ２、及
びＬＣ低周波フィルタによる平滑回路を構成する入力チ
ョークコイルＬ２とコンデンサＣ３を備える。
【０００４】このシングルフォワードコンバータの動作
は、入力端子１ａ，１ｂに直流電圧が印加された状態で
スイッチ素子ＳＷを図示しない制御回路によりオン、オ
フ動作すると、トランスＴ１の２次側の平滑回路（ＬＣ
低周波フィルタ）にスイッチ素子ＳＷのオン時間の幅を
もつ矩形波の電圧が加えられ、この矩形派電圧の平均値
が直流出力電圧となる。
は、入力端子１ａ，１ｂに直流電圧が印加された状態で
スイッチ素子ＳＷを図示しない制御回路によりオン、オ
フ動作すると、トランスＴ１の２次側の平滑回路（ＬＣ
低周波フィルタ）にスイッチ素子ＳＷのオン時間の幅を
もつ矩形波の電圧が加えられ、この矩形派電圧の平均値
が直流出力電圧となる。
【０００５】このとき入力チョークコイルＬ２には、大
きな直流電流の上にスイッチングによる交流電流（リッ
プル電流）を重畳した形の電流が流れる。
きな直流電流の上にスイッチングによる交流電流（リッ
プル電流）を重畳した形の電流が流れる。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のシン
グルフォワードコンバータの出力リップル電圧の大きさ
は、出力コンデンサＣ３に流れる電流と、スイッチング
周波数で決まる出力コンデンサＣ３の交流インピーダン
ス（Ｚ＝１／ｊωＣ３）により、おおよそ決定される。
グルフォワードコンバータの出力リップル電圧の大きさ
は、出力コンデンサＣ３に流れる電流と、スイッチング
周波数で決まる出力コンデンサＣ３の交流インピーダン
ス（Ｚ＝１／ｊωＣ３）により、おおよそ決定される。
【０００７】この出力リップル電圧を小さくするには、
出力コンデンサＣ３の容量を大きくしてインピーダンス
を小さくするか、入力チョークコイルＬ２のインダクタ
ンス値を大きくして出力コンデンサＣ３に流れるリップ
ル電流を少なくする方法が考えられる。
出力コンデンサＣ３の容量を大きくしてインピーダンス
を小さくするか、入力チョークコイルＬ２のインダクタ
ンス値を大きくして出力コンデンサＣ３に流れるリップ
ル電流を少なくする方法が考えられる。
【０００８】ここで、出力コンデンサＣ３のインピーダ
ンスを小さくする方法では、出力コンデンサＣ３の本数
を増やしてインピーダンスを小さくするか、インピーダ
ンスの小さなコンデンサに変更する必要がある。
ンスを小さくする方法では、出力コンデンサＣ３の本数
を増やしてインピーダンスを小さくするか、インピーダ
ンスの小さなコンデンサに変更する必要がある。
【０００９】また入力チョークコイルＬ２のインダクタ
ンス値を大きくする方法では、インダクタンスを上げる
ためには大きなチョークコイルが必要となり、また、入
力チョークコイルＬ２の大きさを変えないでインダクタ
ンスを上げると入力チョークＬ２の抵抗値が大きくな
り、入力チョークコイルＬ２が発熱して結果的にコンバ
ータの効率を下げることとなる。さらにいずれの方法
も、製品価格の大きな上昇につながる。
ンス値を大きくする方法では、インダクタンスを上げる
ためには大きなチョークコイルが必要となり、また、入
力チョークコイルＬ２の大きさを変えないでインダクタ
ンスを上げると入力チョークＬ２の抵抗値が大きくな
り、入力チョークコイルＬ２が発熱して結果的にコンバ
ータの効率を下げることとなる。さらにいずれの方法
も、製品価格の大きな上昇につながる。
【００１０】本発明は、比較的簡単な回路で出力リップ
ル電圧を小さくできるシングルフォワードコンバータの
平滑回路を提供することを目的とする。
ル電圧を小さくできるシングルフォワードコンバータの
平滑回路を提供することを目的とする。
【００１１】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は次のように構成する。本発明は、入力チョーク
コイルに続いて複数の平滑用のコンデンサを並列接続し
たチョーク入力形となるシングルフォワードコンバータ
の平滑回路であって、入力チョークコイルに続いて並列
接続した入力側コンデンサと出力側コンデンサとの間に
インダクタンスを接続してπ型フィルタ回路を形成した
ことを特徴とする。
本発明は次のように構成する。本発明は、入力チョーク
コイルに続いて複数の平滑用のコンデンサを並列接続し
たチョーク入力形となるシングルフォワードコンバータ
の平滑回路であって、入力チョークコイルに続いて並列
接続した入力側コンデンサと出力側コンデンサとの間に
インダクタンスを接続してπ型フィルタ回路を形成した
ことを特徴とする。
【００１２】このπ型フィルタ回路のインダクタンス
は、入力側コンデンサに流れるリップル電流に対する出
力側コンデンサに流れるリップル電流の電流比を、１未
満で数分の１以上の範囲、即ち、 １＞（電流比）≧（数分の１） の範囲に設定する小さなインダクタンスとする。
は、入力側コンデンサに流れるリップル電流に対する出
力側コンデンサに流れるリップル電流の電流比を、１未
満で数分の１以上の範囲、即ち、 １＞（電流比）≧（数分の１） の範囲に設定する小さなインダクタンスとする。
【００１３】またπ型フィルタ回路の入力側コンデンサ
と出力側コンデンサとの各々は、複数のコンデンサの並
列接続としてもよい。更に、入力チョークコイル及びπ
型フィルタ回路のインダクタンスは、出力端子に対する
プラス側のライン又はマイナス側のラインに設ける。
と出力側コンデンサとの各々は、複数のコンデンサの並
列接続としてもよい。更に、入力チョークコイル及びπ
型フィルタ回路のインダクタンスは、出力端子に対する
プラス側のライン又はマイナス側のラインに設ける。
【００１４】このように本発明は、入力チョークコイル
に続いて並列接続している２つのコンデンサの間に小さ
なインダクタンスを接続してπ型フィルタ回路を形成し
たことで、入力チョークコイルからのリップル電流はπ
形フィルタ回路のインダクタンスにより制限されるため
出力側コンデンサに流れるリップル電流が抑制される。
これにより出力リップル電圧および出力リップルノイズ
をコストアップすることなく簡単に例えば１／２〜１／
５程度に小さくすることができる。
に続いて並列接続している２つのコンデンサの間に小さ
なインダクタンスを接続してπ型フィルタ回路を形成し
たことで、入力チョークコイルからのリップル電流はπ
形フィルタ回路のインダクタンスにより制限されるため
出力側コンデンサに流れるリップル電流が抑制される。
これにより出力リップル電圧および出力リップルノイズ
をコストアップすることなく簡単に例えば１／２〜１／
５程度に小さくすることができる。
【００１５】
【発明の実施の形態】図１は本発明の平滑回路を備えた
シングルフォワードコンバータの第１実施形態の回路図
である。
シングルフォワードコンバータの第１実施形態の回路図
である。
【００１６】図１において、シングルフォワードコンバ
ータは、トランスＴ１の１次巻線と直列にＭＯＳ−ＦＥ
Ｔなどのスイッチ素子ＳＷを接続して入力端子１ａ，１
ｂに直流電圧を入力する。スイッチ素子ＳＷは、図示し
ない制御回路により所望のスイッチング周波数でオン，
オフ動作される。
ータは、トランスＴ１の１次巻線と直列にＭＯＳ−ＦＥ
Ｔなどのスイッチ素子ＳＷを接続して入力端子１ａ，１
ｂに直流電圧を入力する。スイッチ素子ＳＷは、図示し
ない制御回路により所望のスイッチング周波数でオン，
オフ動作される。
【００１７】トランスＴ１の２次側には整流ダイオード
Ｄ１とＤ２が接続される。この整流ダイオードＤ１，Ｄ
２に続いては平滑回路が設けられる。平滑回路はチョー
ク入力型であることから、まず入力チョークコイルＬ２
が設けられ、続いて平滑コンデンサＣ１を接続してい
る。
Ｄ１とＤ２が接続される。この整流ダイオードＤ１，Ｄ
２に続いては平滑回路が設けられる。平滑回路はチョー
ク入力型であることから、まず入力チョークコイルＬ２
が設けられ、続いて平滑コンデンサＣ１を接続してい
る。
【００１８】この平滑回路において、本発明にあっては
平滑用の入力側コンデンサＣ１に対し、インダクタンス
Ｌ１を介して出力側コンデンサＣ２を接続することでπ
型フィルタ回路３を構成している。出力端子２ａ，２ｂ
は、π型フィルタ回路３の出力側コンデンサＣ２の両端
から取り出される。
平滑用の入力側コンデンサＣ１に対し、インダクタンス
Ｌ１を介して出力側コンデンサＣ２を接続することでπ
型フィルタ回路３を構成している。出力端子２ａ，２ｂ
は、π型フィルタ回路３の出力側コンデンサＣ２の両端
から取り出される。
【００１９】図２は図１のシングルフォワードコンバー
タの各部の動作波形のタイムチャートであり、図２を参
照して図１の動作を説明すると次のようになる。スイッ
チ素子ＳＷは一定のスイッチング周波数による周期でオ
ン，オフ動作されている。
タの各部の動作波形のタイムチャートであり、図２を参
照して図１の動作を説明すると次のようになる。スイッ
チ素子ＳＷは一定のスイッチング周波数による周期でオ
ン，オフ動作されている。
【００２０】スイッチ素子ＳＷがオンすると、その両端
電圧Ｖｓはほぼ０ボルトとなり、トランスＴ１の１次巻
線に電流が流れることで２次巻線に同極性の２次電圧Ｖ
ａが発生する。この２次電圧ＶａはダイオードＤ１で整
流され、チョークコイルＬ２に流れることでエネルギを
蓄える。
電圧Ｖｓはほぼ０ボルトとなり、トランスＴ１の１次巻
線に電流が流れることで２次巻線に同極性の２次電圧Ｖ
ａが発生する。この２次電圧ＶａはダイオードＤ１で整
流され、チョークコイルＬ２に流れることでエネルギを
蓄える。
【００２１】続いてスイッチ素子ＳＷがオフするとトラ
ンスＴ１の２次巻線の電圧Ｖａは０ボルトとなり、この
ときチョークコイルＬ２に蓄積されたエネルギが出力電
流として出力側に供給される。
ンスＴ１の２次巻線の電圧Ｖａは０ボルトとなり、この
ときチョークコイルＬ２に蓄積されたエネルギが出力電
流として出力側に供給される。
【００２２】このスイッチ素子ＳＷのオン，オフ動作に
おける入力チョークコイルＬ２のチョーク電流ＩL は、
スイッチ素子ＳＷのオン期間でダイオードＤ１を流れる
整流電流ｉS のように増加し、スイッチ素子ＳＷのオフ
期間でエネルギの放出によるダイオードＤ２を流れるダ
イオード電流ｉD のように低下し、これを繰り返す。
おける入力チョークコイルＬ２のチョーク電流ＩL は、
スイッチ素子ＳＷのオン期間でダイオードＤ１を流れる
整流電流ｉS のように増加し、スイッチ素子ＳＷのオフ
期間でエネルギの放出によるダイオードＤ２を流れるダ
イオード電流ｉD のように低下し、これを繰り返す。
【００２３】そして、このダイオード電流ｉS とｉD を
平均化した電流が直流電流として得られる。いまπ型フ
ィルタ回路３のインダクタンスＬ１が無く、コンデンサ
Ｃ１とＣ２のみが並列接続されていたすると、入力チョ
ークコイルＬ２の電流ＩL の内の直流電流Ｉo を除いた
交流電流Ｉc がリップル電流として流れ、このリップル
電流とコンデンサＣ１とＣ２の並列インピーダンスによ
り決まるリップル電圧ΔＥがコンデンサ両端に発生す
る。
平均化した電流が直流電流として得られる。いまπ型フ
ィルタ回路３のインダクタンスＬ１が無く、コンデンサ
Ｃ１とＣ２のみが並列接続されていたすると、入力チョ
ークコイルＬ２の電流ＩL の内の直流電流Ｉo を除いた
交流電流Ｉc がリップル電流として流れ、このリップル
電流とコンデンサＣ１とＣ２の並列インピーダンスによ
り決まるリップル電圧ΔＥがコンデンサ両端に発生す
る。
【００２４】次にπ型フィルタ回路３を説明する。π型
フィルタ回路３はチョークコイルＬ２から流れる電流Ｉ
L に含まれるリップル電流が、インダクタンスＬ１のイ
ンピーダンスによって制限されるため、出力側コンデン
サＣ２に流れるリップル電流が抑制される。このため、
出力端子２ａ，２ｂ間に発生するリップル電圧を低減す
ることができる。
フィルタ回路３はチョークコイルＬ２から流れる電流Ｉ
L に含まれるリップル電流が、インダクタンスＬ１のイ
ンピーダンスによって制限されるため、出力側コンデン
サＣ２に流れるリップル電流が抑制される。このため、
出力端子２ａ，２ｂ間に発生するリップル電圧を低減す
ることができる。
【００２５】ここで例として、出力リップル電圧を従来
の半分にしたいと考えたとき、従来の方法だと、出力コ
ンデンサのインピーダンスを半分にするか、もしくは、
出力チョークコイルのインダクタンスを倍にする方法が
考えられる。この場合、どちらの方法でも、大きなコス
トアップにつながる。
の半分にしたいと考えたとき、従来の方法だと、出力コ
ンデンサのインピーダンスを半分にするか、もしくは、
出力チョークコイルのインダクタンスを倍にする方法が
考えられる。この場合、どちらの方法でも、大きなコス
トアップにつながる。
【００２６】本発明では、入力側コンデンサＣ１に流れ
るリップル電流ｉr1と出力側コンデンサＣ２に流れるリ
ップル電流ｉr2の電流比（ｉr2／ｉr1）を、１以下で数
分の１以上の範囲、即ち、 １＞（ｉr2／ｉr1）≧（１／５〜１／６） の範囲に設定するような小さなインダクタンスＬ１をコ
ンデンサＣ１とＣ２の間に入れることで、出力リップル
電圧を簡単に小さくすることができる。
るリップル電流ｉr1と出力側コンデンサＣ２に流れるリ
ップル電流ｉr2の電流比（ｉr2／ｉr1）を、１以下で数
分の１以上の範囲、即ち、 １＞（ｉr2／ｉr1）≧（１／５〜１／６） の範囲に設定するような小さなインダクタンスＬ１をコ
ンデンサＣ１とＣ２の間に入れることで、出力リップル
電圧を簡単に小さくすることができる。
【００２７】特に、本発明が対象とするシングルフォー
ワードコンバータにあっては、元来、リップル電圧が小
さいことから、コンデンサＣ１とＣ２の間に小さなイン
ダクタンスＬ１を入れることで、入力側コンデンサＣ１
と出力側コンデンサＣ２に流れるリップル電流比（ｉr2
／ｉr1）を１以下で数分の１以上の範囲とすることで、
リップル電圧が従来に比べ例えば半分から数分の１程度
に小さくできれば、必要にして十分なリップル電圧の低
減効果が得られる。
ワードコンバータにあっては、元来、リップル電圧が小
さいことから、コンデンサＣ１とＣ２の間に小さなイン
ダクタンスＬ１を入れることで、入力側コンデンサＣ１
と出力側コンデンサＣ２に流れるリップル電流比（ｉr2
／ｉr1）を１以下で数分の１以上の範囲とすることで、
リップル電圧が従来に比べ例えば半分から数分の１程度
に小さくできれば、必要にして十分なリップル電圧の低
減効果が得られる。
【００２８】図３は本発明によるシングルフォワードコ
ンバータの第２実施形態の回路図である。この第２実施
形態にあっては、π型フィルタ回路３のインダクタンス
Ｌ１の前後に設ける入力側コンデンサ及び出力側コンデ
ンサとして、入力側コンデンサについてはコンデンサＣ
１１〜Ｃ１ｎのｎ個のコンデンサを並列接続し、同様に
出力側コンデンサについてもコンデンサＣ２１〜Ｃ２ｎ
のｎ個のコンデンサを並列接続したことを特徴とする。
ンバータの第２実施形態の回路図である。この第２実施
形態にあっては、π型フィルタ回路３のインダクタンス
Ｌ１の前後に設ける入力側コンデンサ及び出力側コンデ
ンサとして、入力側コンデンサについてはコンデンサＣ
１１〜Ｃ１ｎのｎ個のコンデンサを並列接続し、同様に
出力側コンデンサについてもコンデンサＣ２１〜Ｃ２ｎ
のｎ個のコンデンサを並列接続したことを特徴とする。
【００２９】このように入力側コンデンサ及び出力側コ
ンデンサとして複数のコンデンサを並列接続すること
で、π型フィルタ回路３における入力側コンデンサ及び
出力側コンデンサの容量を増加させてリップルに対する
インピーダンスを下げることができ、これによって、よ
り一層、出力電圧に含まれるリップル電圧を小さくする
ことができる。
ンデンサとして複数のコンデンサを並列接続すること
で、π型フィルタ回路３における入力側コンデンサ及び
出力側コンデンサの容量を増加させてリップルに対する
インピーダンスを下げることができ、これによって、よ
り一層、出力電圧に含まれるリップル電圧を小さくする
ことができる。
【００３０】図４は本発明によるシングルフォワードコ
ンバータの平滑回路の第３実施形態の回路図である。こ
の第３実施形態にあっては、図３の第２実施形態が平滑
回路における入力のチョークコイルＬ２とπ型フィルタ
回路３におけるインダクタンスＬ１を出力端子２ａ，２
ｂの内のプラス側の出力端子２ａに対するプラスライン
に設けていたものを、出力端子２ｂ側のマイナスライン
にチョークコイルＬ２とインダクタンスＬ１を設けるよ
うにしたことを特徴とする。このようにマイナスライン
にチョークコイルＬ２とインダクタンスＬ１を設けて
も、その平滑動作は基本的に同じになる。
ンバータの平滑回路の第３実施形態の回路図である。こ
の第３実施形態にあっては、図３の第２実施形態が平滑
回路における入力のチョークコイルＬ２とπ型フィルタ
回路３におけるインダクタンスＬ１を出力端子２ａ，２
ｂの内のプラス側の出力端子２ａに対するプラスライン
に設けていたものを、出力端子２ｂ側のマイナスライン
にチョークコイルＬ２とインダクタンスＬ１を設けるよ
うにしたことを特徴とする。このようにマイナスライン
にチョークコイルＬ２とインダクタンスＬ１を設けて
も、その平滑動作は基本的に同じになる。
【００３１】尚、上記の実施形態はシングルフォワード
コンバータの平滑回路を例にとっているが、このような
シングルフォワードコンバータは通常、降圧コンバータ
としてスイッチングレギュレータなどの直流安定化電源
装置に使用されており、スイッチングレギュレータに使
用した場合には、図１，図４及び図５の各実施形態にお
ける出力端子２ａ，２ｂの出力電圧を制御回路に入力し
て出力電圧を一定電圧に保つようにスイッチング素子Ｓ
Ｗをフィードバック制御する回路構成をとることにな
る。
コンバータの平滑回路を例にとっているが、このような
シングルフォワードコンバータは通常、降圧コンバータ
としてスイッチングレギュレータなどの直流安定化電源
装置に使用されており、スイッチングレギュレータに使
用した場合には、図１，図４及び図５の各実施形態にお
ける出力端子２ａ，２ｂの出力電圧を制御回路に入力し
て出力電圧を一定電圧に保つようにスイッチング素子Ｓ
Ｗをフィードバック制御する回路構成をとることにな
る。
【００３２】また上記の実施形態におけるπ型フィルタ
回路３に使用する入力側コンデンサ及び出力側コンデン
サとしては、コンバータのスイッチング周波数及びリッ
プル電流を考慮して、市販されているセラミックコンデ
ンサ、フィルムコンデンサ、タンタルコンデンサ、アル
ミコンデンサなど適宜のコンデンサを使用することがで
き、使用するコンデンサの種類による制限は受けない。
回路３に使用する入力側コンデンサ及び出力側コンデン
サとしては、コンバータのスイッチング周波数及びリッ
プル電流を考慮して、市販されているセラミックコンデ
ンサ、フィルムコンデンサ、タンタルコンデンサ、アル
ミコンデンサなど適宜のコンデンサを使用することがで
き、使用するコンデンサの種類による制限は受けない。
【００３３】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、入力チョークコイルに続いて複数の並列接続された
複数のコンデンサの間に小さなインダクタンスを接続し
てπ型フィルタ回路を形成したことで、入力チョークコ
イルへのリップル電流はπ型フィルタ回路のインダクタ
ンスにより制限されて出力側コンデンサにほとんど流れ
ず、従来の入力チョークコイルのインダクタンスを大き
くしたり、平滑コンデンサのインピーダンスを大きくし
ていた場合に比べコストを大幅に低減でき、比較的簡単
な構成で出力リップル電圧及び出力リップルノイズを例
えば１／３乃至１／４程度といった必要にして十分な程
度に低減することができる。
ば、入力チョークコイルに続いて複数の並列接続された
複数のコンデンサの間に小さなインダクタンスを接続し
てπ型フィルタ回路を形成したことで、入力チョークコ
イルへのリップル電流はπ型フィルタ回路のインダクタ
ンスにより制限されて出力側コンデンサにほとんど流れ
ず、従来の入力チョークコイルのインダクタンスを大き
くしたり、平滑コンデンサのインピーダンスを大きくし
ていた場合に比べコストを大幅に低減でき、比較的簡単
な構成で出力リップル電圧及び出力リップルノイズを例
えば１／３乃至１／４程度といった必要にして十分な程
度に低減することができる。
【図１】本発明の第１実施形態の回路図
【図２】図１の各部の動作波形のタイムチャート
【図３】本発明の第２実施形態の回路図
【図４】本発明の第３実施形態の回路図
【図５】従来例の回路図
１ａ，１ｂ：入力端子 ２ａ，２：出力端子 ３：π型フィルタ回路 Ｔ１：トランス ＳＷ：スイッチ素子 Ｄ１，Ｄ２：整流ダイオード Ｌ２：入力チョークコイル Ｌ１：インダクタンス Ｃ１，Ｃ11〜Ｃ1n：入力側コンデンサ Ｃ２，Ｃ21〜Ｃ2n：出力側コンデンサ
Claims (4)
- 【請求項１】入力チョークコイルに続いて複数の平滑用
のコンデンサを並列接続したシングルフォワードコンバ
ータの平滑回路に於いて、 入力チョークコイルに続いて並列接続した入力側コンデ
ンサと出力側コンデンサとの間にインダクタンスを接続
してπ型フィルタ回路を形成したことを特徴とするシン
グルフォワードコンバータの平滑回路。 - 【請求項２】請求項１記載のシングルフォワードコンバ
ータの平滑回路に於いて、前記π型フィルタ回路のイン
ダクタンスを、入力側コンデンサに流れるリップル電流
に対する出力側コンデンサに流れるリップル電流の電流
比を、１未満で数分の１以上の範囲に設定する小さなイ
ンダクタンスとしたことを特徴とするシングルフォワー
ドコンバータの平滑回路。 - 【請求項３】請求項１記載のシングルフォワードコンバ
ータの平滑回路に於いて、前記π型フィルタ回路の入力
側コンデンサと出力側コンデンサとの各々を、複数のコ
ンデンサの並列接続としたことを特徴とするシングルフ
ォワードコンバータの平滑回路。 - 【請求項４】請求項１記載のシングルフォワードコンバ
ータの平滑回路に於いて、前記入力チョークコイル及び
π型フィルタ回路のインダクタンスを、出力端子に対す
るプラス側のライン又はマイナス側のラインに設けたこ
とを特徴とするシングルフォワードコンバータの平滑回
路。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000111977A JP2001298948A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | シングルフォワードコンバータの平滑回路 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2000111977A JP2001298948A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | シングルフォワードコンバータの平滑回路 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001298948A true JP2001298948A (ja) | 2001-10-26 |
Family
ID=18624219
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2000111977A Pending JP2001298948A (ja) | 2000-04-13 | 2000-04-13 | シングルフォワードコンバータの平滑回路 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001298948A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1633038A2 (en) * | 2004-09-03 | 2006-03-08 | BIFFI ITALIA S.r.L. | Wide voltage range stabilized switching power supply for valve actuators |
| KR100644327B1 (ko) | 2005-01-18 | 2006-11-10 | 주식회사 엘씨케이전자 | 외부기기의 강력한 전파 간섭으로 인한 에스엠피에스의피드백 계통의 오동작을 방지하기 위한 회로장치 |
| KR100701504B1 (ko) | 2005-06-25 | 2007-04-02 | 국방과학연구소 | 호모폴 발전기용 평활필터와 그 제작방법 |
| JP2007194565A (ja) * | 2006-01-23 | 2007-08-02 | Denso Corp | チョークコイル及びノイズフィルタ |
| JP2015510208A (ja) * | 2012-03-12 | 2015-04-02 | 韓亜蘭ＨＡＮ，Ｙａｌａｎ | 自然続流可能な交流チョッパ主電気回路構造 |
| CN113258772A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-08-13 | 西安科技大学 | 一种采用开关电感的二次型升降压变换器 |
-
2000
- 2000-04-13 JP JP2000111977A patent/JP2001298948A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1633038A2 (en) * | 2004-09-03 | 2006-03-08 | BIFFI ITALIA S.r.L. | Wide voltage range stabilized switching power supply for valve actuators |
| KR100644327B1 (ko) | 2005-01-18 | 2006-11-10 | 주식회사 엘씨케이전자 | 외부기기의 강력한 전파 간섭으로 인한 에스엠피에스의피드백 계통의 오동작을 방지하기 위한 회로장치 |
| KR100701504B1 (ko) | 2005-06-25 | 2007-04-02 | 국방과학연구소 | 호모폴 발전기용 평활필터와 그 제작방법 |
| JP2007194565A (ja) * | 2006-01-23 | 2007-08-02 | Denso Corp | チョークコイル及びノイズフィルタ |
| JP2015510208A (ja) * | 2012-03-12 | 2015-04-02 | 韓亜蘭ＨＡＮ，Ｙａｌａｎ | 自然続流可能な交流チョッパ主電気回路構造 |
| CN113258772A (zh) * | 2021-05-11 | 2021-08-13 | 西安科技大学 | 一种采用开关电感的二次型升降压变换器 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040513 |
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| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040518 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040928 |