JP2001008271A - 基地局、保護方法及び移動端末装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線通信システムの所定のエリア内で移動端
末装置の使用を制限することにより所定のエリアを保護
する簡素且つ効果的な手法を提供する。 【解決手段】 無線セルラ通信システムの移動端末装置
から登録要求メッセージを受信する受信手段４と、所定
のエリアを保護するために移動端末装置の動作モードを
切り換えるモード切換情報を発生する発生手段２と、発
生手段２からのモード切換情報を、無線セルラ通信シス
テムの制御チャネルにおける受信した登録要求に応じる
ロケーション更新応答メッセージによって所定のエリア
内の移動端末装置に送信する送信手段３とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、所定のエリアにお
いて、無線セルラ通信システムの移動端末装置の使用を
制限して、所定のエリアを保護する基地局、保護方法及
び移動端末装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば、レストランや劇場等のエリアに
おいて、無線通信システムの移動端末装置の使用は、第
三者にとっては好ましくない。すなわち、移動端末装置
から発せられる音は、第三者に不快感を与え、あるい
は、演劇の雰囲気を壊してしまうといったおそれがあ
る。さらに、病院や航空機内における携帯端末の使用
は、危険である。すなわち、移動端末装置の使用、特に
高周波電磁波の伝送は、他の電子機器の動作の障害とな
るおそれがある。したがって、移動端末装置の使用を禁
止すべき所定のエリアを保護するために、移動端末装置
の使用を制限する必要がある。このような移動端末装置
の使用の禁止又は制限は、ユーザが所定の操作により移
動端末装置に情報を入力して行うこともできるが、特定
のエリアにおいては、ユーザの意志に関わらず、移動端
末装置の使用を禁止又は制限する必要がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】欧州特許公開公報第Ｅ
Ｐ０８９１１１０Ａ１号には、例えば航空機内や病院等
の特定のエリアにおいて、移動端末装置の使用による障
害を阻止するための方法及び装置開示されている。この
方法は、基地局から移動端末装置へ、機能停止信号を送
信し、この機能停止信号により移動端末装置からの電波
の出力を停止するものである。この場合の基地局は、通
常の基地局であってもよく、機能停止信号を送信するよ
うに特別に設計された基地局であってもよいとされてい
る。しかしながら、欧州特許公開公報ＥＰ０８９１１１
０Ａ１には、基地局は通常の基地局であってよいとされ
ているが、機能停止信号が通常の基地局からどのように
送信されるのかについては、開示されていない。

【０００４】そこで、本発明は、所定のエリアを無線セ
ルラ通信システムにおける移動端末装置の使用から保護
するためにモード切換情報を移動端末装置に送信し、移
動端末装置の動作モードを切り換えるための簡易且つ効
果的な保護方法を提供することを目的とする。また、本
発明は、この保護方法を実現するための基地局及び移動
端末装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る基地局は、無線セルラ通信システム
における所定のエリア内で移動端末装置の使用を制限し
て、所定のエリアを保護する基地局であって、無線セル
ラ通信システムの移動端末装置からの登録要求メッセー
ジを受信する受信手段と、所定のエリアを保護するため
に移動端末装置の動作モードを切り換えるモード切換情
報を発生する発生手段と、発生手段からのモード切換情
報を、無線セルラ通信システムの制御チャネルにおける
受信した登録要求に応じるロケーション更新応答メッセ
ージによって所定のエリア内の上記移動端末装置に送信
する送信手段とを備える。

【０００６】また、上述の課題を解決するために、本発
明に係る保護方法は、無線セルラ通信システムにおける
所定のエリア内で移動端末装置の使用を制限して、所定
のエリアを保護する保護方法において、無線セルラ通信
システムの移動端末装置からの登録要求メッセージを受
信するステップと、所定のエリアを保護するために移動
端末装置の動作モードを切り換えるモード切換情報を発
生するステップと、発生したモード切換情報を、無線セ
ルラ通信システムの制御チャネルにおける受信した登録
要求に応じるロケーション更新応答メッセージによって
上記所定のエリア内に送信するステップとを有する。

【０００７】本発明に係る基地局及び保護方法によれ
ば、無線セルラ通信システムの移動端末装置の動作モー
ドを簡単且つ有効に切り換え、移動端末装置の使用を制
限して、所定のエリアを保護することができる。

【０００８】本発明に係る基地局は、無線セルラ通信シ
ステムにおける通常の基地局の構成要素に加えて、本発
明による受信手段、発生手段及び送信手段を備える基地
局であってもよい。この場合、受信手段が通信システム
の通常の信号又はユーザーデータ情報も受信し、また送
信手段が通信システムの通常の信号又はユーザーデータ
情報も伝送する。これに代えて、本発明に係る基地局
は、通常の基地局より機能が制限された専用の基地局で
あってもよい。要求されるアプリケーションによって
は、専用の基地局は、通信システムにおけるデータを送
受信するための他の構成要素を備えることなく、本発明
に基づく受信手段、発生手段及び送信手段のみを備える
構成であればよいこともある。このような構成により、
低コストで所定のエリアを保護することができる。

【０００９】また、上述の課題を解決するために、本発
明に係る移動端末装置は、無線セルラ通信システムの移
動端末装置であって、登録要求を無線セルラ通信システ
ムの基地局に送信するとともに、当該移動端末装置の所
定のエリアにおける使用を制限して該所定のエリアを保
護するために上記基地局からロケーション更新応答メッ
セージによって送信されるモード切換情報を受信する送
受信手段と、送信した登録要求に応じて受信されるモー
ド切換情報を検出し、モード切換情報に基づいて当該移
動端末装置の動作モードを切り換えて所定のエリアを保
護する制御手段とを備える。

【００１０】本発明は、制御チャンネルにおいて登録メ
ッセージ又はロケーション更新メッセージを使用するあ
らゆる無線セルラシステムにおいて実現できる。通信シ
ステムのセル内の移動端末が起動されると、各移動端末
はセルの基地局を介して対応するネットワークを登録す
る。これにより、移動端末装置は、は内部初期化の後、
利用可能なネットワークを検索する。移動端末装置が利
用可能なネットワークを検出すると、移動端末装置は、
例えばロケーション情報等の重要な情報を読み込むこと
ができる。これにより３つの状況が識別できる。第１の
状況では、移動端末装置は常に、起動されそしてセルラ
システムに同期された後、登録又はロケーション更新処
理を開始する。この場合、移動端末装置は、例えば登録
要求などの形態の登録又はロケーション更新要求を問題
の基地局を介してセルラシステムに送信する。セルラシ
ステムは基地局を介して登録又はロケーション更新要求
を受信し、そして登録又はロケーション更新許可メッセ
ージを移動端末装置に送信し、登録又はロケーション更
新許可メッセージにはロケーション情報が含まれてい
る。第２の状況では、移動端末装置は、移動端末装置が
ロケーションを変えてなくても、ある一定の予め決めら
れた時間が経過した場合に登録又はロケーション更新処
理を開始する。この目的は、移動端末がなお存在してい
るシステムを知らせることにある。第３の状況では、移
動端末装置は、単に、その移動端末装置が最後に切断さ
れた以後、ロケーションエリアが変更された場合に、登
録又はロケーション更新処理を開始する。ロケーション
エリアは無線セルラ通信システムの１又は複数の物理的
セルから構成され、ページングエリアとも呼ばれる。移
動端末装置が最後の切断からロケーションエリアを変更
していない場合には、移動端末装置は、登録又はロケー
ション更新要求を現在の基地局に送信しない。しかしな
がら、システムのオプションとして、切断されそして再
び起動される時に移動端末装置が情報を送信することを
要求するようにしてもよく、この場合、これの処理は登
録処理により実現される。

【００１１】従って、本発明に係る移動端末装置が、移
動端末装置の使用が好ましくないためにその使用から保
護されるべき所定のエリア内で起動されたか、あるい
は、他の他のロケーション識別子を有する他のエリアか
らこの所定のエリア内に入ってきた場合、移動端末装置
は、登録処理を開始し、所定のエリア内の一つの基地局
又は複数の基地局の一つが応答する。本発明によれば、
基地局からの登録メッセージ又はロケーション更新回答
メッセージは移動端末の動作モードを切り換えるモード
切換情報を含み、又は、このモード切換情報を含み、あ
るいはこのモード切換情報に関連した情報を含んでい
る。

【００１２】一定周期のロケーション更新は、対応する
制御チャネルを監視している全ての起動中の移動端末装
置に同報送信されるシステム情報メッセージによりネッ
トワークで予め決められた期間の経過後に実行される。
移動端末装置がロケーションエリアの変更を検出する
と、その移動端末装置は、このエリアの変更をネットワ
ークに通知する。

【００１３】上述のように、移動端末装置は、複数のセ
ルからなる１つのロケーションエリア内で、登録又はロ
ケーションの更新を行うことなく動き回ることができ
る。しかしながら、移動端末装置が一つのロケーション
エリアから次のロケーションエリアへ移動する場合に
は、ロケーション更新を行わなければならない。したが
って、移動端末装置の妨害となる使用から保護されるべ
き所定のエリアは、無線セルラ通信システムの隣接した
ロケーションエリアに関して別個の異なるロケーション
エリアであるとみなす必要がある。移動端末装置が隣接
したロケーションエリアから保護すべき所定のエリアへ
移動する場合には、移動端末装置が所定のエリア内の基
地局からモード切換情報を受信している間に、登録又は
ロケーション更新が行われ、それにより移動端末の動作
モードは、所定のエリアを保護するために、切り換えら
れる。

【００１４】すなわち、所定のエリアとは、特定の基地
局がモード切換情報を送信する制限されたエリアであ
る。例えばそのような所定のエリアとしては、病院又は
空港の搭乗ゲート近辺のエリア及び飛行機内等がある。

【００１５】本発明の利点は、ユーザの操作に頼ること
なく、自動的に電話機の使用を制限又は禁止できる点に
ある。これにより、保護が必要なエリアにおいて、非常
に高い安全性が確保できる。

【００１６】さらに、モード切換情報はセル内の各電話
機に同報送信され、これにより、モード切換機能をもつ
各移動端末装置がモード切換情報を受信し、妨害となる
使用が確実に阻止される。なお、ここで、例えば警備員
等特定のグループに属するユーザの電話機に対しては、
モードの切換を行わないように設定してもよく、これに
より、必要な電話機のみを移動電話機として使用するこ
とができる。

【００１７】本発明のさらなる利点は、本発明では、既
存の装置又はシステムに最小限の変更を加えればよく、
インフラストラクチャへの再投資が必要ではないという
点である。本発明の技術は、現在のインフラストラクチ
ャを利用して、ソフトウェア部分を変更するのみで実現
することもできる。また、本発明に係る移動端末装置に
よれば、既存の移動端末装置に対する変更も最小限に押
さえることができ、したがって移動端末装置の製造コス
トにも殆ど影響を与えない。

【００１８】好ましくは、モード切換情報は、制御チャ
ネルにおける登録メッセージ又はロケーション更新応答
メッセージの少なくとも１部に置き換えられる。これに
代えて、モード切換情報は、制御チャネルにおける登録
又はロケーション更新応答メッセージに対する新しい付
加的情報としてもよい。この場合、モード切換情報は、
登録又はロケーション更新応答メッセージに含まれた登
録又はロケーション更新許可メッセージに対する付加的
な情報である。さらに、モード切換情報は、登録又はロ
ケーション更新応答メッセージに含まれた登録又はロケ
ーション更新拒否メッセージに対応させることもでき
る。

【００１９】さらに、モード切換情報は、特定の情報で
個々にアドレス指定される１又は複数の移動端末装置の
みのモードを切り換える特定の情報を含むことができ
る。この場合、特定の情報は、モード切換情報を受信し
た時にモードの切り換えられる特定の移動端末装置を指
定するアドレス情報であり、他方、所定のエリア内のそ
の他の移動端末装置は、アドレス指定されず、したがっ
て、それらの動作モードは切り換えられない。この手法
は、移動端末の一部だけの動作モードを切り換える必要
があり、所定のエリア内のいくつかの移動端末装置、例
えば警備員などの移動端末は、使用可能な状態のままと
すべき所定のエリアに用いて好適である。

【００２０】モード切換情報が登録又はロケーション応
答メッセージに交換される場合には、本発明による基地
局は、特定の制御チャネルにおいてモード切換情報を伝
送する機能を有すればよく、登録処理のような別の処理
を行う必要がないので、簡素な構成で安価に製造でき
る。所定のエリア内で起動された移動端末装置は、登録
又はロケーション応答メッセージに代えて又はこの登録
又はロケーション応答メッセージに加えてモード切換情
報を受信し、そしてそれに応答して動作モードを切り換
える。

【００２１】好ましくは、本発明に係る基地局の受信手
段は、ロケーション更新要求を受信する制御チャネルを
定期的に提供する。発生手段は、発生手段は、好ましく
は、モード切換情報を受信する移動端末装置の少なくと
も高周波信号を発生する機能を停止するモード切換情報
を発生する。例えばアップコンバーティング及びダウン
コンバーティング手段を備えた移動端末装置の高周波数
回路は、所定のエリアにおける他の電子機器又は装置の
回路との干渉を避けるために動作を停止する必要がある
最も重要な部分である。

【００２２】好ましくは、発生手段は、モード切換情報
を受信する移動端末装置をサイレントモード、例えばリ
ンガーオフ及び／又はバイブレーションモードに切り換
えるモード切換情報を発生する。サイレントモードで
は、移動端末装置から出力される可聴音、すなわち呼出
音は所定のエリアにおける第三者に対する妨害を避ける
ため低いボリュームに低減される。あるいは、可聴信号
を完全に抑制し、ディスプレイによる情報の表示、バイ
ブレーション又は他の非可聴情報信号に切り換える。

【００２３】好ましくは、本発明に係る移動端末装置
は、モード切換情報を検出している限り、切り換えた動
作モードを維持する。移動端末装置は、モード切換情報
が継続的に受信されているか否かを確認し、モード切換
情報が受信されなくなると、動作モードを切り換え前の
動作モードにリセットする。さらに、移動端末装置は、
モード切換情報を最後に受信及び検出した時刻から現在
までの時間を算出し、この時間を所定の時間閾値と比較
するタイミング手段を備え、これにより移動端末装置
は、算出した時間が時間閾値を越える場合には元の動作
モードにリセットされる。これに代えて、制御手段は、
モード切換情報と共に時間情報として受信した期間が経
過するまで、切り換えられた動作モードを維持し、この
期間の経過後、移動端末装置は、その後元の動作モード
にリセットされる。さらに、モード切換情報にモード切
換をどの程度の間維持するかに関する最小限の期間情報
を含ませるようにしてもよい。

【００２４】好ましくは、制御手段は、制御手段は受信
したロケーション更新応答メッセージに含まれるロケー
ション更新拒否メッセージをモード切換情報とみなす。

【００２５】好ましくは、移動端末装置の送受信手段
は、モード切換情報の特定の情報を受信し、この特定の
情報は、１又は複数の移動端末だけを個々に指定してそ
れらのモードを切り換えるためのものであり、移動端末
の制御手段は、特定の情報に基づいて、当該移動端末が
指定されているかを判定し、当該移動端末が指定されて
いる場合、動作モードを切り換える。

【００２６】好ましくは、制御手段は、モード切換情報
を受信した際に、移動端末装置の高周波信号を発生する
機能を停止する。この状態においても、移動端末装置
は、受信手段を介して切換モードをリセットするリセッ
トメッセージを受信することができる。しかしながら、
送信回路からも他の機器に干渉する高周波数信号が放射
される場合がある。リセットメッセージが必要でない場
合には、移動端末装置において高周波信号を発生する可
能性のある全ての機能を停止するとよい。さらに、移動
端末装置全体をオフに切り換えてもよい。これに代え
て、モード切換情報を検出する制御手段は、移動端末装
置をサイレントモード、例えばリンガーオフ、振動装置
オンモードに切り換える。サイレントモードとは、移動
端末装置から出力された可聴信号すなわち音響信号が少
なくとも低いボリュームに低減されるモードであり、そ
れにより所定のエリア内において第三者への迷惑を避け
ることができる。可聴信号すなわち音響信号を完全にオ
フにする場合には、これに代えて、可視情報又はバイブ
レーション等を用いてユーザに着信を知らせるモードに
切り換える。

【００２７】移動端末装置が所定のエリアに隣接したロ
ケーションエリアに位置している場合、移動端末装置の
送受信手段は、現在の基地局から移動端末のロケーショ
ンに関する情報を受信する。保護すべき所定のエリアに
近づくと、移動端末装置は、保護すべき所定のエリア内
の基地局からロケーションエリア情報を受信することに
よってロケーションエリアが切り換わることを検出す
る。移動端末装置は、登録又はロケーション更新処理を
実行し、そしてモード切換情報を受信した際に動作モー
ドを切り換える。ユーザーが通話中であり、且つ所定の
エリアに近づくと、セルラシステムは所定のエリアに近
付いている移動端末装置で実行される測定により、ユー
ザが所定のエリアに近づいていることを知り、移動端末
装置に対して可聴音例えば受話器またはリンガーによ
る、又は信号情報により警告信号を発する。移動端末装
置は予め決められた処理を実行する。このときユーザ
は、通話を終了するか、あるいは、移動端末の動作モー
ドを切り換えることなく、所定のエリアから離れて通話
を続けることができる。

【００２８】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係る基地局、保護
方法及び移動端末装置について、図面を参照して詳細に
説明する。

【００２９】図１は、無線セルラ通信システムの移動端
末装置の使用を禁止又は制限する必要があるエリアを保
護するための基地局１の構成を示すブロック図である。
基地局１は、所定のエリアを保護するために所定のエリ
ア内の移動端末装置の動作モードを切り換えるモード切
換情報を発生する切換情報発生回路２を備えている。基
地局１は、無線通信システムの無線通信システムの制御
チャネルのロケーション更新応答メッセージを用いて所
定のエリア内の切換情報発生回路２で発生したモード切
換情報を送信する送信機３を備えている。さらに、基地
局１は、無線通信システムの移動端末装置から登録又は
ロケーション更新要求メッセージを受信する受信機４を
備えている。送信機３は、移動端末から受信した登録又
はロケーション更新要求に応じて切換情報発生回路２が
発生したモード切換情報を送信する。

【００３０】基地局１は、無線セルラ通信システムにお
ける信号を送受信するための通常の基地局であってもよ
く、あるいは、図２に示すような、登録又はロケーショ
ン更新要求メッセージを受信して、所定のエリアを保護
するモード切換情報を単に送信する専用の基地局１１で
あってもよい。前者の場合には、送信機３及び受信機４
は、モード切換情報以外に無線セルラ通信システムにお
けるユーザーデータ及び信号データを送受信する。図２
に示す簡素化された専用の基地局１１は、受信機１４と
切換情報発生器１２と、送信機１３のみからなり、この
ような構成により、それにより非常に簡素な構成を有す
る低コストの基地局１１を実現できる。この場合、基地
局１１は、エリア内にモード切換情報を送信する目的で
専用に使用され、その他の機能は担っていない。

【００３１】一方、図１に示す基地局１は、例えば制御
回路６等、通常の基地局の動作に必要な種々の回路を備
えている。基地局１は、例えばＧＳＭ方式等の無線セル
ラ通信方式に準拠した信号により、モード切換情報を送
信する。これにより、所定の領域内の移動端末装置が指
定され、その動作モードが切り換えられ、所定のエリア
が保護される。このように無線セルラ通信方式に準拠し
た信号によりモード切換情報を送信することにより、移
動端末装置側に異なる受信部を設ける必要がないという
利点がある。すなわち、移動端末装置側には、従来の移
動セルラシステムにおける一般的な移動端末装置の構成
にモード切換情報を受信し、処理する回路を追加するだ
けでよく、したがって基本的な構成を変更する必要はな
い。

【００３２】図３は、本発明を適用した移動端末装置２
０の構成を示すブロック図である。移動端末装置２０
は、無線通信システムの基地局１へ情報を送信し、且つ
基地局１から情報を受信する送受信回路２１を備えてい
る。送受信回路２１は、さらに、無線通信システムの基
地局に登録又はロケーション更新要求を送信して、モー
ド切換情報を送信する基地局が位置する所定のエリアを
移動端末７の使用から保護するために、無線通信システ
ムのロケーション更新応答メッセージとして基地局から
送信されてくるモード切換情報を受信する。モード切換
情報を送信する基地局は図１に示すような基地局１であ
っても図２に示すような専用の基地局１１であってもよ
い。送受信回路２１は、送信回路２２と受信回路２３と
から構成される。送受信回路２１の送信回路２２は、ア
ンテナ３１を介して信号を受信する。移動端末装置２０
の各部の動作は、制御回路２４により制御されている。
受信回路２３は、受信した信号をデコーダ２８に供給
し、デコーダ２８は、この信号を復号する。これによ
り、この信号が示す情報に基づく処理が実行される。す
なわち、この信号が音声を示す信号である場合には、こ
の信号は可聴信号に変換され、スピーカ２６からこの信
号に基づく音声が出力される。また、この信号が情報信
号である場合、この移動端末装置２０は、その情報に応
答する。また、この信号がデータ信号である場合、この
信号が示すデータは、データ処理部又はデータ処理装置
に供給される。

【００３３】移動端末装置２０はさらに、入力された音
声を音声信号に変換するマイクロホン２５を備えてい
る。マイクロホン２５により変換された音声信号は、制
御回路２４の制御のもとで処理され、例えばコーダ２７
においてコーディングされ、使用されている通信方式に
則って処理され、送信回路２１からアンテナ３１を介し
て送信される。なお、移動端末装置２０は、図３に示す
デコーダ２８、コーダ２７に加えて受信信号及び送信信
号の処理に必要な種々の処理回路を備えている。必要な
処理回路は、通信方式毎に異なる。したがって、この移
動端末装置２０には、様々な変形例がある。

【００３４】さらに、移動端末装置２０は、制御手段２
４と送信回路２２との間に配設された切換情報発生器２
９と、制御回路２４に接続されたタイミング回路３０と
を備えている。

【００３５】図４は、空港ターミナルの見取り図であ
る。エリアＡ、Ｂは待合室Ｘをカバーするセルサイトの
カバレージエリアである。エリアＣ１、Ｃ２、Ｃ３は、
所定のエリア、例えば搭乗口に向かう通路Ｙ、Ｚ１、Ｚ
２をカバーするセルサイトのカバレージエリアを表して
いる。ユーザーがエリアＡ又はエリアＢにおいて移動端
末装置２０、例えば電話機を使用している場合、あるい
はエリアＡ、Ｂ内で電話機を携帯している場合、そのユ
ーザーの電話機は通常の動作を行う。ユーザーがエリア
Ｃ１に近付くと、ネットワークは通話中の電話に警告情
報を発してユーザーに所定のエリアに近付いていること
を警告する。そしてユーザーがエリアＣ１、Ｃ２又はＣ
３に入ると、電話機はモード切換情報を受信し、モード
を切り換える。この処理は、必ずしも、各セルサイトで
行う必要はなく、エリアＣ１のみで行うこととしてもよ
い。

【００３６】移動端末装置２０の使用を制限すべきエリ
アに設けられている基地局１は、所定のエリア内にある
例えば移動端末装置２０のような移動端末装置で受信さ
れるモード切換情報を送信して動作モードを切り換え、
そのエリアを保護する。

【００３７】図５は、本発明を適用した無線セルラシス
テムの構成を示す図である。この無線セルラシステム
は、エリアＡ、Ｂをカバーする少なくとも２つの基地局
１と、基地局制御装置３２と、公衆回線へのゲートウエ
イを備えた交換機３３と、公衆回線ネットワーク３４
と、レジスタ３５とを備える。レジスタ３５には、この
セルラネットワーク内の各端末と、このネットワークに
参加する可能性のある移動端末装置と、移動端末装置２
０等に関する情報が登録されている。各基地局１は、通
信回線を介して基地局制御装置３２に接続されており、
基地局制御装置３２は、通信回線を介して交換機３３に
接続されており、交換機３３は、通信回線を介して公衆
回線ネットワーク３４及びレジスタ３５に接続されてい
る。移動端末装置２０と基地局１は、無線伝送路を介し
て通信を行う。

【００３８】モード切換情報は、セルラシステムにおい
て、移動端末装置２０が基地局１に送信した登録又はロ
ケーション更新要求に応答するロケーション更新応答メ
ッセージに基いて又はそのメッセージを用いて基地局１
から送信される。

【００３９】基地局１の切換情報発生回路２が発生した
モード切換情報は、ロケーション更新応答メッセージに
対する付加的な情報であってもよく、あるいは制御チャ
ネルにおけるロケーション更新応答メッセージの少なく
とも一部として置き換えられるものであってもよい。

【００４０】基地局１の切換情報発生回路２が発生した
モード切換情報は、特定の情報を付加的に含むことがで
きる。この特定の情報により、１又は複数の移動端末装
置を個別にアドレス指定することができ、アドレス指定
された移動端末装置のみの動作モードを切り換えること
ができる。すなわち、この特定の情報は、移動端末装置
を指定するためのアドレス情報を含むことができる。例
えば移動端末２０のようにモード切換情報を受信する移
動端末は、送受信回路２１によって、モード切換情報に
含まれた特定の情報を受信し、この情報に基づいて、制
御回路２４は、当該移動端末装置２０が指定されている
か否かを判定し、当該移動端末装置２０が指定されてい
る場合にのみ移動端末装置２０の動作モードを切り換え
る。

【００４１】上述のように、図２に示す、構成が単純で
低コストという利点を有する基地局１１は、基本的には
切換情報発生回路１２、送信機１３尾及び受信機１４の
みから構成され、基地局１１からはモード切換情報のみ
が送信される。この場合、ロケーション更新応答メッセ
ージは付加的な情報を含む必要がなく、制御チャネルに
ロケーション更新応答メッセージの代りにモード切換情
報を送信するだけで十分である。移動端末装置２０は、
モード切換情報だけを受信し、これに応答して動作モー
ドを切り換える。基地局1の更に発展した形態では、モ
ード切換情報は制御チャネルにおけるロケーション更新
応答メッセージの一部だけに置換され、この他にモード
切換の理由、モード切換のレベル、モード切換の持続時
間などのような別の情報を移動端末装置２０に送信する
こともできる。移動端末装置２０は、所定のエリアを保
護するための基地局1に登録する必要がない。移動端末
装置２０は、基地局１からモード切換情報を受信したと
きに動作モードを切り換えてエリアを保護すればよい。
保護すべき所定のエリアの基地局１は隣接したセルの通
常の隣接基地局及びロケーションエリアとしてそれぞれ
処理される。

【００４２】いずれの場合も、移動端末装置２０の制御
回路２４はスピーカー２６から警告音を出力させ、移動
端末装置２０が保護すべき所定のエリアに近付いている
又は所定のエリア内に入ったことをシステムに通知され
た場合、従って移動端末装置２０のモードが切り換えら
れることをユーザに警告するようにしてもよい。これに
より、ユーザは、この所定のエリアから離れる、あるい
は、現在通話中の場合等には、通話を素早く終了させる
等の判断を行うことができる。

【００４３】移動端末装置２０において、送受信回路２
１がモード切換情報を受信すると、制御回路２４は、こ
のモード切換情報を検出し、このモード切換情報に基づ
いて、所定のエリアを保護するために移動端末装置２０
の動作モードを切り換える。制御回路２４は、モード切
換情報が継続的に受信され、検出されている限り、切り
換えられた動作モードを維持する。モード切換情報が受
信されなくなると、制御回路２４は、直ちに移動端末装
置２０の動作モードを上述の切換前のモードにリセット
する。移動端末装置２０のタイミング手段１７は、最後
に受信及び検出したモード切換情報の受信時刻から現在
時刻までの期間を算出し、この期間を所定の閾値と比較
する。この期間が所定の閾値を超えると、制御回路２４
は、移動端末装置２０が保護すべきエリアの圏外に出た
と判定し、移動端末装置を元の通常の動作モードにリセ
ットする。また、モード切換情報内にリセットまでの時
間が指定されている場合、制御回路２４は、この時間が
経過するまで携帯端末２０の動作モードの切換を行わな
い。

【００４４】変形例では、制御回路２４は、モード切換
情報とともに受信した所定の期間情報に示された時間が
経過するまで、変更後の動作モードを維持し、この時間
の経過後に移動端末装置２０を元のモードにリセットす
る。この場合、基地局１のモード切換情報発生回路２
は、移動端末装置２０において切り換えられた動作モー
ドを維持すべき一定の時間を示す情報を動作モード切換
情報とともに発生する必要がある。また、これにかえ
て、移動端末装置２０内にメモリを設け、このメモリに
所定の時間情報を予め記憶させておき、切り換えられた
モードを維持すべき時間を移動端末装置２０側で決定す
るような構成としてもよい。

【００４５】例えば、保護すべき所定のエリアが、移動
端末装置２０の使用を確実に禁止すべき病院である場
合、移動端末装置２０に常時モード切換情報を送信し、
移動端末装置２０は、このモード切換情報を受信してい
る間、切り換えられた動作モードを維持するような形態
とするとよい。この場合、１又は複数の基地局１を病院
内に設け、モード切換情報を定期的に送信させる。ま
た、病院などの所定のエリアにおいて、短い期間のみ携
帯端末の動作モードを切り換える必要があることもあ
る。この場合、例えば病院の入り口に基地局１を設け、
この入り口を通る移動端末装置２０の動作モードを切り
換える。変更された動作モードは、移動端末装置２０の
ユーザが病院を訪問している間のみ維持すればよい。し
たがって、所定の時間を３０分〜６０分等、適切な値に
設定する。移動端末装置２０の動作モードは、この所定
の期間経過後にリセットされる。また、別の具体例で
は、例えば空港の搭乗ゲート及び出口ゲートに基地局１
を設けて、ここでモード切換情報を受信した移動端末装
置２０の動作モードを切り換え、飛行機の飛行中は、こ
の切り換えられた動作モードを維持し、飛行機が目的地
に到着した後、出口ゲートにおいて、第２のモード切換
情報を移動端末装置２０に送信して移動端末装置２０の
動作モードをリセットする。

【００４６】移動端末装置２０内の制御回路２４は、受
信したモード切換情報に基づいて、移動端末装置２０の
動作モードを切り換える。保護される領域が病院や飛行
機内等である場合、制御回路２４は、移動端末装置２０
の少なくとも高周波信号を発生する機能を停止する。移
動端末装置２０から発生される高周波信号は、他の電子
機器に干渉するおそれがあり、したがって、このような
高周波信号の発生を抑制する必要がある。図３に示す移
動端末装置２０においては、制御回路２４は、モード切
換情報を受信した際、少なくとも送受信回路２１内の送
信回路２２の機能を停止する。この場合、移動端末装置
２０は、受信回路２３により外部からの信号を受信する
ことができ、したがって、例えばこの携帯端末２０を元
のモードに切り換えるための情報を受信することができ
る。これに代えて、制御回路２４により、送受信回路２
１全体の機能を停止するようにしてもよい。これによ
り、移動端末装置２０は、信号を送信することも受信す
ることもできなくなる。この場合は、一定の時間が経過
した後に動作モードを元に戻すか、あるいは、ユーザの
操作により動作モードを変更する。いずれのばあいも、
ベースバンド機能は利用可能であり、ユーザは移動端末
装置内の情報を編集したり、内部に設けられた電話帳に
データを登録したり、後に送信するためのメッセージを
入力したりすることができる。

【００４７】他の保護すべきエリア、例えばレストラ
ン、オペラ劇場、劇場などにおいては、移動端末装置２
０のモードをサイレントモードに切り換えれば十分であ
り、これにより、移動端末装置２０から出力される可聴
信号すなわち音響信号によりエリア内の第三者に迷惑を
かけることがなくなる。このためには、制御回路２４に
よりスピーカ２６のボリュームを単に下げればよい。あ
るいは、スピーカ２６から音が全く出力されないように
すればよい。この場合、スピーカからの出力音のボリュ
ームを下げ、あるいは、完全に消音する代わりに、制御
回路２４は、移動端末装置２０のディスプレイ上に情報
を表示させたり、あるいはバイブレータを用いて移動端
末装置２０を振動させることによりユーザに着信を知ら
せる。

【００４８】

【発明の効果】以上のように、本発明に係る基地局は、
無線セルラ通信システムの移動端末装置からの登録要求
メッセージを受信する受信手段と、所定のエリアを保護
するために移動端末装置の動作モードを切り換えるモー
ド切換情報を発生する発生手段と、発生手段からのモー
ド切換情報を、無線セルラ通信システムの制御チャネル
における受信した登録要求に応じるロケーション更新応
答メッセージによって所定のエリア内の移動端末装置に
送信する送信手段とを備える。これにより、無線通信シ
ステムの所定のエリア内で移動端末装置の使用を制限す
ることにより所定のエリアを保護する簡素且つ効果的な
基地局が提供できる。

【００４９】また、本発明に係る保護方法は、無線セル
ラ通信システムの移動端末装置からの登録要求メッセー
ジを受信するステップと、所定のエリアを保護するため
に移動端末装置の動作モードを切り換えるモード切換情
報を発生するステップと、発生したモード切換情報を、
無線セルラ通信システムの制御チャネルにおける受信し
た登録要求に応じるロケーション更新応答メッセージに
よって所定のエリア内に送信するステップとを有する。
これにより、所定のエリアを保護する簡素且つ効果的な
保護方法が実現できる。

【００５０】また、本発明に係る移動端末装置は、登録
要求を無線セルラ通信システムの基地局に送信するとと
もに、当該移動端末装置の所定のエリアにおける使用を
制限して所定のエリアを保護するために基地局からロケ
ーション更新応答メッセージによって送信されるモード
切換情報を受信する送受信手段と、送信した登録要求に
応じて受信されるモード切換情報を検出し、モード切換
情報に基づいて当該移動端末装置の動作モードを切り換
えて所定のエリアを保護する制御手段とを備える。これ
により、無線通信システムの所定のエリア内で移動端末
装置の使用を制限して所定のエリアを効果的に保護する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を適用した基地局の構成を示すブロック
図である。

【図２】簡略化された基地局の構成を示すブロック図で
ある。

【図３】本発明を適用した移動端末装置の構成を示すブ
ロック図である。

【図４】保護すべき領域及び隣接する領域に対応するセ
ル領域を概略的に示す図である。

【図５】本発明を適用したセルラネットワークの基本的
構成を示す図である。

【符号の説明】

１ 基地局、２ 切換情報発生回路、３ 送信機、４
受信機、５ アンテナ、６ 制御回路

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ｈ０４Ｍ 3/42 Ｈ０４Ｍ 3/42 Ｕ Ｈ０４Ｂ 7/26 １０９Ｌ (72)発明者 マティアス ウェーバー ドイツ連邦共和国 ディー−85609 アッ シュハイム フムボルト シュトラーセ ８ ソニー インターナショナル（ヨーロ ッパ） ゲゼルシャフト ミット ベシュ レンクテル ハフツング パーソナル ア ンド モバイル コミュニケーション ヨ ーロッパ内 (72)発明者 グレゴル ウィンクラー ドイツ連邦共和国 ディー−85609 アッ シュハイム フムボルト シュトラーセ ８ ソニー インターナショナル（ヨーロ ッパ） ゲゼルシャフト ミット ベシュ レンクテル ハフツング パーソナル ア ンド モバイル コミュニケーション ヨ ーロッパ内 Ｆターム(参考） 5K024 AA64 AA65 BB00 CC11 DD01 DD02 DD04 FF00 GG00 GG01 GG03 GG10 HH00 5K027 AA11 BB01 BB09 CC08 FF21 HH00 HH11 HH14 5K067 AA35 AA41 BB04 CC14 DD15 DD17 DD19 EE02 EE10 FF03 FF05 FF23 FF27 FF28 GG02 GG08 HH22 JJ13 JJ51 JJ64 JJ71 JJ77

Claims (26)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無線セルラ通信システムにおける所定の
   エリア内で移動端末装置の使用を制限して、該所定のエ
   リアを保護する基地局において、 上記無線セルラ通信システムの移動端末装置からの登録
   要求メッセージを受信する受信手段と、 上記所定のエリアを保護するために上記移動端末装置の
   動作モードを切り換えるモード切換情報を発生する発生
   手段と、 上記発生手段からのモード切換情報を、上記無線セルラ
   通信システムの制御チャネルにおける受信した登録要求
   に応じるロケーション更新応答メッセージによって上記
   所定のエリア内の上記移動端末装置に送信する送信手段
   とを備える基地局。
2. 【請求項２】 上記モード切換情報は、上記制御チャネ
   ルにおけるロケーション更新応答メッセージを置き換え
   たものであることを特徴とする請求項１記載の基地局。
3. 【請求項３】 上記モード切換情報は、上記ロケーショ
   ン更新応答メッセージに対する新たな付加的情報である
   ことを特徴とする請求項１記載の基地局。
4. 【請求項４】 上記モード切換情報は、上記ロケーショ
   ン更新応答メッセージに含まれるロケーション更新許可
   メッセージに対する付加的情報であることを特徴とする
   請求項３記載の基地局。
5. 【請求項５】 上記モード切換情報は、上記ロケーショ
   ン更新応答メッセージに含まれるロケーション更新拒否
   メッセージに相当することを特徴とする請求項１記載の
   基地局。
6. 【請求項６】 上記送信手段は、ロケーション更新要求
   を受信するために、上記制御チャネルを定期的に送信す
   ることを特徴とする請求項１乃至５いずれか１項記載の
   基地局。
7. 【請求項７】 上記発生手段は、上記移動端末装置にお
   いて少なくとも高周波を発生する機能を停止させるモー
   ド切換情報を発生することを特徴とする請求項１乃至６
   いずれか１項記載の基地局。
8. 【請求項８】 上記発生手段は、上記移動端末装置をリ
   ンガーオフ及び／又はバイブレーションオン等のサイレ
   ントモードに切り換えるモード切換情報を発生すること
   を特徴とする請求項１乃至６いずれか１項記載の基地
   局。
9. 【請求項９】 上記発生手段は、上記モード切換情報と
   ともに、上記移動端末装置において切換後のモードが維
   持される期間を示す期間情報を発生することを特徴とす
   る請求項１乃至８いずれか１項記載の基地局。
10. 【請求項１０】 上記発生手段は、上記モード切換情報
    とともに、モード切換の理由を示す情報を発生すること
    を特徴とする請求項１乃至９いずれか１項記載の基地
    局。
11. 【請求項１１】 無線セルラ通信システムにおける所定
    のエリア内で移動端末装置の使用を制限して、該所定の
    エリアを保護する保護方法において、 上記無線セルラ通信システムの移動端末装置からの登録
    要求メッセージを受信するステップと、 上記所定のエリアを保護するために上記移動端末装置の
    動作モードを切り換えるモード切換情報を発生するステ
    ップと、 上記発生したモード切換情報を、上記無線セルラ通信シ
    ステムの制御チャネルにおける受信した登録要求に応じ
    るロケーション更新応答メッセージによって上記所定の
    エリア内に送信するステップとを有することを特徴とす
    る保護方法。
12. 【請求項１２】 上記モード切換情報は、上記制御チャ
    ネルにおける上記ロケーション更新応答メッセージを置
    き換えたものであることを特徴とする請求項１１記載の
    保護方法。
13. 【請求項１３】 上記モード切換情報は、上記ロケーシ
    ョン更新応答メッセージに対する新たな付加的情報であ
    ることを特徴とする請求項１１記載の保護方法。
14. 【請求項１４】 上記モード切換情報は、上記ロケーシ
    ョン更新許可メッセージに含まれるロケーション更新許
    可メッセージに対する付加的情報であることを特徴とす
    る請求項１３記載の保護方法。
15. 【請求項１５】 上記モード切換情報は、上記ロケーシ
    ョン更新応答メッセージに含まれるロケーション更新拒
    否メッセージに相当することを特徴とする請求項１１又
    は１２記載の保護方法。
16. 【請求項１６】 上記送信手段は、ロケーション更新要
    求を受信するために、制御チャネルを定期的に送信する
    ことを特徴とする請求項１１乃至１５いずれか１項記載
    の保護方法。
17. 【請求項１７】 上記モード切換情報は、上記移動端末
    装置の少なくとも高周波を発生する機能を停止させるた
    めのものであることを特徴とする請求項１１乃至１６い
    ずれか１項記載の保護方法。
18. 【請求項１８】 上記モード切換情報は、上記移動端末
    装置をリンガーオフ及び／又はバイブレーションオン等
    のサイレントモードに切り換えるものであることを特徴
    とする請求項１１乃至１６いずれか１項記載の保護方
    法。
19. 【請求項１９】 無線セルラ通信システムの移動端末装
    置において、 登録要求を上記無線セルラ通信システムの基地局に送信
    するとともに、当該移動端末装置の所定のエリアにおけ
    る使用を制限して該所定のエリアを保護するために上記
    基地局からロケーション更新応答メッセージによって送
    信されるモード切換情報を受信する送受信手段と、 上記送信した登録要求に応じて受信されるモード切換情
    報を検出し、モード切換情報に基づいて当該移動端末装
    置の動作モードを切り換えて上記所定のエリアを保護す
    る制御手段とを備えることを特徴とする移動端末装置。
20. 【請求項２０】 上記制御手段は、上記モード切換情報
    が受信され、検出されている限り、上記切り換わったモ
    ードを維持することを特徴とする請求項１９記載の移動
    端末装置。
21. 【請求項２１】 上記モード切換情報が最後に受信及び
    検出された時刻から現在までの時間を算出し、算出され
    た時間と所定の時間閾値を比較するタイミング手段を備
    え、 上記制御手段は、上記タイミング手段で算出された時間
    が上記所定の時間閾値を越えた場合に、当該移動端末装
    置の動作モードを元のモードにリセットすることを特徴
    とする請求項１９又は２０記載の移動端末装置。
22. 【請求項２２】 上記モード切換情報と共に期間情報と
    して受信した期間が経過するまで上記切り換えられた動
    作モードを維持し、該期間の経過後、元のモードにリセ
    ットされることを特徴とする請求項１９又は２０記載の
    移動端末装置。
23. 【請求項２３】 上記制御手段は、受信したロケーショ
    ン更新応答メッセージに含まれたロケーション更新拒否
    メッセージを上記モード切換情報とみなすことを特徴と
    する請求項１９乃至２２いずれか１項記載の移動端末装
    置。
24. 【請求項２４】 上記送受信手段は、上記送受信手段
    は、上記モード切換情報における特定の情報を受信し、
    上記特定の情報は、１又は複数の移動端末を個々に指定
    してそれらのモードのみを切り換え、上記制御手段は、
    上記特定の情報に基づいて当該移動端末装置が指定され
    ているか否かを判定し、指定されている場合に動作モー
    ドを切り換えることを特徴とする請求項１９乃至２２い
    ずれか１項記載の移動端末装置。
25. 【請求項２５】 上記モード切換情報を検出する上記制
    御手段は、当該移動端末装置の少なくとも高周波信号を
    発生する機能を停止することを特徴とする請求項１９乃
    至２４いずれか１項記載の移動端末装置。
26. 【請求項２６】 上記モード切換情報を検出する上記制
    御手段は、当該移動端末装置をリンガーオフ及び／又は
    バイブレーションオン等のサイレントモード切り換える
    ことを特徴とする請求項１９乃至２４いずれか１項記載
    の移動端末装置。