JP4435493B2 - 移動端末の動作制御システム、動作制御方法、ならびに、プログラム - Google Patents

移動端末の動作制御システム、動作制御方法、ならびに、プログラム Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動端末の動作制御システム、動作制御方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するプログラムに関する。特に、病院や電車、美術館内などの所定の空間において、携帯電話などの移動端末(無線通信端末)の発信を制御するのに好適な、移動端末の動作制御システム、動作制御方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話やPHS(Personal Handyphone System)などの移動端末(無線通信装置)が急速に普及しており、これを利用できる範囲も拡大している。このため、いつでも「どこでも」携帯電話等が利用できるような環境が整備されつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、これらの移動端末(無線通信装置)が発する電波により、心臓ペースメーカーや各種の医療機器に誤動作を生じさせたり、電車内での携帯電話等の利用が、さまざまなトラブルをまき起こすなどの問題が生じている。また、美術館等の静寂を必要とする環境においても、携帯電話の利用を制限したいことは多い。
【0004】
本発明は、これらの課題を解決するものであり、特に、病院や電車、美術館内などの所定の空間において、携帯電話などの移動端末(無線通信端末)の発信を制御するのに好適な、移動端末の動作制御システム、動作制御方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
以上の問題を解決するため、本発明の原理にしたがって、下記の発明を開示する。
【0006】
本発明の第1の観点に係る移動端末の動作制御システムは、動作モードとして、通信可能モードと、通信禁止モードと、を有する移動端末と、当該移動端末へ無線通信可能な禁止制御基地局と、当該移動端末へ無線通信可能な許可制御基地局と、を備え、以下のように構成する。
【0007】
すなわち、移動端末は、動作モードが通信禁止モードである場合、他の端末との間の通信を停止し、動作モードが通信許可モードである場合、他の端末との間の通信を可能とする。
【0008】
一方、禁止制御基地局は、禁止制御信号を送信する。
【0009】
さらに、許可制御基地局は、許可制御信号を送信する。
【0010】
そして、移動端末は、送信された禁止制御信号を受信した場合、当該動作モードを通信禁止モードに移行する。
【0011】
一方、移動端末は、送信された許可制御信号を受信した場合、当該動作モードを通信許可モードに移行する。
【0012】
また、本発明の動作制御システムにおいて、禁止制御基地局と、許可制御基地局と、は、所定の経路の入口と出口とに配置され、送信される禁止制御信号が受信可能な地域と、送信される許可制御信号が受信可能な地域と、は、重複しないように構成することができる。
【0013】
また、本発明の動作制御システムにおいて、移動端末は、当該動作モードが移行した場合、その旨を通知(表示、発声、振動による通知を含む。)するように構成することができる。
【0014】
また、本発明の動作制御システムにおいて、移動端末は、基底帯域信号処理部と、無線送信部と、アンテナ部と、モード移行部と、を備え、以下のように構成することができる。
【0015】
すなわち、基底帯域信号処理部は、送信すべき信号の基底帯域処理を行う。
【0016】
一方、無線送信部は、基底帯域処理が行われた信号を、アンテナ部を介して無線送信する。
【0017】
さらに、モード移行部は、当該動作モードが通信禁止モードに移行するとき、無線送信部と、アンテナ部と、の間の回路を開放し、通信可能モードに移行するとき、当該回路を接続する。
【0018】
また、本発明の動作制御システムにおいて、モード移行部は、当該動作モードが通信禁止モードに移行するとき、基底帯域信号処理部への電源供給を停止し、通信可能モードに移行するとき、当該電源供給を開始するように構成することができる。
【0019】
また、本発明の動作制御システムにおいて、モード移行部は、当該動作モードが通信禁止モードに移行するとき、無線送信部への電源供給を停止し、通信可能モードに移行するとき、当該電源供給を開始するように構成することができる。
【0020】
本発明の他の観点に係る移動端末は、上記動作制御システムによって制御される移動端末である。
【0021】
本発明の他の観点に係る禁止制御基地局、許可制御基地局は、それぞれ、上記動作制御システムの禁止制御基地局、許可制御基地局である。
【0022】
本発明の他の観点に係る動作制御方法は、動作モードとして、通信可能モードと、通信禁止モードと、を有する移動端末を制御し、制御信号受信工程と、禁止移行工程と、許可移行工程と、通信工程と、を備え、以下のように構成する。
【0023】
すなわち、制御信号受信工程では、基地局から送信される制御信号を受信する。
【0024】
一方、禁止移行工程では、受信された信号が、禁止制御基地局から送信された禁止制御信号である場合、当該動作モードを通信禁止モードに移行する。
【0025】
さらに、許可移行工程では、受信された信号が、許可制御基地局から送信された許可制御信号である場合、当該動作モードを通信許可モードに移行する。
【0026】
そして、通信工程では、当該動作モードが通信許可モードである場合、他の端末との間の通信を行い、通信禁止モードである場合、他の端末への発呼、他の端末からの発呼の受付、他の端末との通信を行わない。
【0027】
本発明の他の観点に係るプログラムは、無線通信可能なコンピュータを、記憶部、制御信号受信部、禁止移行部、許可移行部、および、通信部として、以下のように機能させるように構成する。
【0028】
すなわち、記憶部は、通信可能モードと、通信禁止モードを含む動作モードを現在の動作モードとして記憶する。
【0029】
一方、制御信号受信部は、基地局から送信される制御信号を受信する。
【0030】
さらに、禁止移行部は、受信された信号が、禁止制御基地局から送信された禁止制御信号である場合、当該動作モードを通信禁止モードに移行してこれを記憶部に記憶する。
【0031】
そして、許可移行部は、受信された信号が、許可制御基地局から送信された許可制御信号である場合、当該動作モードを通信許可モードに移行してこれを記憶部に記憶する。
【0032】
一方、通信部は、当該記憶された動作モードが通信許可モードである場合、他の端末との間の通信を行い、通信禁止モードである場合、他の端末への発呼、ならびに、他の端末との通信を行わない。
【0033】
当該プログラムを無線通信可能なコンピュータ(DSP(Digital Signal Processor)、FPGA(Field Programmable Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)を含む。)にて実行することにより、上記の移動端末が実現され、上記の移動端末の動作制御方法が使用される。
【0034】
また、これらのプログラムは、コンパクトディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク、光磁気ディスク、ディジタルビデオディスク、磁気テープ、半導体メモリなどのコンピュータ読取可能な情報記録媒体に記録することができ、これら情報記録媒体をコンピュータとは独立に配布・販売できるほか、無線通信網を含むコンピュータ通信網を介して当該プログラムを伝送することにより、直接配布・販売することもできる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一実施形態を説明する。なお、以下に説明する実施形態は説明のためのものであり、理解を容易にするために、移動端末として携帯電話を例にあげて説明するが、これらは、本発明の範囲を制限するものではない。
【0036】
したがって、当業者であればこれらの各要素もしくは全要素をこれと均等なものに置換した実施形態を採用することが可能であるが、これらの実施形態も本発明の範囲に含まれる。
【0037】
図1は、携帯電話による通信システムの基本的な構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0038】
携帯電話101は、各地に配置された無線基地局102と無線通信する。基地局102同士は、有線もしくは無線で電話通信網105を介して接続され、相互の通信が可能となっている。また、基地局102と一般の有線電話103とも同様に接続されている。これにより、携帯電話101と有線電話103との通話、携帯電話101同士の通話、有線電話103同士の通話が任意に実行できることとなる。
【0039】
基地局102同士は、それぞれ通話可能なセルラーゾーン104を持っている。ユーザが携帯電話101を持ったまま移動した場合であっても、通話がとぎれないようにするため、近傍の基地局102同士のセルラーゾーン104は、重なり合っていることが多い。セルラーゾーン104を重複させて基地局102を配置し、いずれの基地局102とも通話不可能な領域をできるだけ減らすことによって、携帯電話サービスを各地で万遍なく受けられるようにしているのである。
【0040】
図2は、携帯電話101の概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0041】
携帯電話101は、入力部201、送信基底帯域信号処理部202、無線送信部203、方向性結合器204、アンテナ205、無線受信部206、受信基底帯域信号処理部207、出力部208、ならびに、制御部209、電源部210を備える。
【0042】
電源部210は、携帯電話101が有する各部に電源を供給する。制御部209は、CPU(Central Processing Unit)と、当該CPUにより実行されるプログラムを記憶したROM(Read Only Memory)と、不揮発性の記憶域(常時電源供給されたRAM(Random Access Memory)やEEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)と、を有し、当該プログラムの実行によって、携帯電話101が有する各部の制御を行う。
【0043】
入力部201は、ユーザからの指示入力や音声入力を受け付け、これを送信基底帯域信号処理部202に渡す。また、指示入力の一部は、制御部209に渡され、携帯電話101自身の設定操作に用いられる。
【0044】
送信基底帯域信号処理部202は、指示入力や音声入力をこれに対応する基底帯域信号へ変換するとともに、誤り訂正符号の付加などの処理を行なう。
【0045】
その結果の信号は、無線送信部203によって高周波信号に変換され、方向性結合器204を介してアンテナ205に渡される。アンテナ205では、電気信号である高周波信号を電波に変換して放射する。
【0046】
一方、基地局102から送信された電波(無線信号)は、アンテナ205によって受信され、電波が電気信号に変換される。この電気信号は、方向性結合器204を介して無線受信部206に渡される。
【0047】
無線受信部206では、電気信号(高周波信号)を基底帯域信号へ変換する周波数変換を行う。
【0048】
周波数変換された基底帯域信号は、受信基底帯域信号処理部207で誤り訂正符号を用いて復号され、出力部208に渡される。
【0049】
そして、出力部208は、当該復号された信号により、音声を再生したり、画像を表示したり、各種の処理を行うこととなる。
【0050】
一方、各基地局102は、固有の地域コードを持っており、これによって基地局102の識別が可能である。この地域コードは、各基地局102から放送的に発信されており、携帯電話101は、地域コード信号を受信して、現在の地域コードを調べ、どの基地局102との通信状況が最良であるか、を調べている。
【0051】
したがって、携帯電話101があるセルラーゾーン104から別のセルラーゾーン104へ移動すると、地域コード信号から得られる地域コードが変化することになる。
【0052】
携帯電話101は、自身が存在する位置が含まれるセルラーゾーン104を管理する基地局(多くの場合は、通信状況が最良であるもの。)102の地域コードを記憶しており、記憶された地域コードと受信された地域コードが異なる場合には、当該新たな基地局102に対して自身の位置を登録すべく無線信号を自動送信するとともに、当該登録が受け付けられると、その地域コードに記憶域を更新する。
【0053】
また、携帯電話101に対して着信があった場合は、基地局102に対して着信応答を行うため、無線信号を自動送信する。
【0054】
したがって、従来の携帯電話101では、電源を切らない限り、ユーザの意思にかかわらず、無線信号が勝手に送信される可能性がある。
【0055】
本実施形態は、この無線信号の自動送信を制御することにより、所定の領域内では携帯電話101から無線信号が発せられないようにするものである。
【0056】
図3は、本実施形態の移動端末の動作制御システムの概要構成を示す模式図である。以下、本図を参照して説明する。
【0057】
本実施形態の動作制御システム301は、携帯電話101と、基地局102と、禁止制御基地局302と、許可制御基地局303と、を備える。
【0058】
基地局102は、図1に示す基本的な携帯電話システムにおけるものと同様の構成を有する。禁止制御基地局302と、許可制御基地局303と、は、いずれも、通常の基地局102と同様に、携帯電話101の位置登録を行うことができる。したがって、いずれの基地局102、禁止制御基地局302、許可制御基地局303についても、重複なく地域コードが割り振られており、各局から、地域コードを発信する電波が送信されている。また、この地域コードと合わせて、禁止制御基地局302からは禁止制御信号が、許可制御基地局303からは許可制御信号が、それぞれ送信されている。
【0059】
尚、通常の基地局102からは、上記のいずれの信号とも異なる通常制御信号を送信してもよいし、このような制御信号は一切送信しなくともよい。
【0060】
一般には、禁止制御基地局302は、ユーザが移動すると予想される経路の入口に配置され、許可制御基地局303は、当該経路の出口に配置される。本実施形態では、禁止制御基地局302から許可制御基地局303までの経路上では、携帯電話101からの無線信号の自動送信を抑制する。
【0061】
図4は、携帯電話101の動作制御処理の流れを示すフローチャートである。以下、本図を参照して説明する。尚、動作制御処理以外の通常の着信処理、発呼処理等の通話処理については、理解を容易にするため、適宜説明・図示を省略する。
【0062】
まず、携帯電話101の電源を投入すると、制御部209は、自身の動作モードを通信許可モードに設定し(ステップS401)、現在の地域コードとしていずれの基地局の地域コードとも一致しない地域コード「なし」を記憶し(ステップS402)、地域コードと制御信号の受信を試みる(ステップS403)。
【0063】
そして、受信された地域コードが現在の記憶されている地域コードと異なるか否かを調べ(ステップS404)、異ならない場合(ステップS404;No)、ステップS403に戻る。
【0064】
一方、異なる場合(ステップS404;Yes)、位置登録信号を送信して、当該基地局に自身の位置登録を行う(ステップS406)。
【0065】
さらに、その地域コードを現在の地域コードとして記憶して(ステップS407)、制御信号の種類を調べる(ステップS408)。
【0066】
制御信号により、当該地域コードを有する基地局が通常の基地局102であることがわかった場合(ステップS408;通常)、ステップS403に戻る。
【0067】
一方、制御信号が禁止制御信号である場合(ステップS408;禁止)、現在の動作モードを通信禁止モードに移行して(ステップS409)、ステップS403に戻る。
【0068】
なお、動作モードが変更された場合には、携帯電話101が有するディスプレイ(図示せず)にその旨を表示したり、ランプ(図示せず)を点灯・点滅させたり、音声を発したり、振動を生じさせることにより、これをユーザに通知することができる。
【0069】
通信禁止モードでは、以下のような手法により、携帯電話101からの送信を抑制する。
・制御部209が電源部210を制御して、送信基底帯域信号処理部202への電源供給を停止する。
・制御部209が電源部210を制御して、無線送信部203への電源供給を停止する。
・制御部209が方向性結合器204と無線送信部203との間の回路を開放する。
【0070】
したがって、携帯電話101が通信禁止モードであっても、基地局102、禁止制御基地局302、許可制御基地局303から送信される信号は、受信可能であることになる。
【0071】
一方、制御信号が許可制御信号である場合(ステップS408;許可)、現在の動作モードを通信許可モードに移行して(ステップS410)、ステップS403に戻る。この場合にも、上記と同様に、メッセージの表示、ランプの点灯・点滅、音声の発生(発声)・振動の発生により、ユーザに移行した旨を通知することができる。
【0072】
通信許可モードに移行する際には、上記のそれぞれの抑制手法に応じて、下記の手法により、携帯電話101からの送信を可能にする。
・制御部209が電源部210を制御して、送信基底帯域信号処理部202への電源供給を開始する。
・制御部209が電源部210を制御して、無線送信部203への電源供給を開始する。
・制御部209が方向性結合器204と無線送信部203との間の回路を短絡する。
【0073】
通信禁止モードでは、携帯電話101からの無線信号の送信が不可能であるから、基地局への自機の新たな位置登録ができない。したがって、通信禁止モードにある限り、携帯電話101は、あたかも「禁止制御基地局302のセルラーゾーン」内にいるかのように扱われる。
【0074】
すなわち、ユーザが許可制御基地局303の近傍を通過して、動作モードが通話許可モードに移行するまでは、通常の基地局102のセルラーゾーン104内をいくら通過しても、携帯電話101からの無線信号の送信ができないため、当該基地局102への位置登録ができず、携帯電話101を用いた通話は不可能である。
【0075】
なお、禁止制御基地局302と許可制御基地局303とは、通常の基地局102と同様に固有コードが割り当てられていてこれを送信し、携帯電話101の位置登録を受け付け、このほかにそれぞれ、禁止制御信号、許可制御信号を送信すれば十分である。通常の基地局102は他の基地局102と接続されているが、禁止制御基地局302、許可制御基地局303は、他の基地局102と接続される必要はない(接続されていてもよい)。
【0076】
このように、領域の入口に禁止制御基地局302を配置し、出口に許可制御基地局303を配置するだけで、その経路の途中が禁止制御基地局302、許可制御基地局303のいずれのセルラーゾーン104でない場合であっても、その領域で携帯電話101からの無線送信を禁止することができる。すなわち、その領域で携帯電話101の利用そのものを禁止することができる。
【0077】
航空機内での携帯電話101の使用を禁止したい場合は、空港の搭乗口に禁止制御基地局302を配置すればよい。別の空港に到着した後は、その空港の降機口に許可制御基地局303を配置する。したがって、航空機そのものには、携帯電話101を制御する装置を配置しないですむ。
【0078】
なお、航空機の例でわかるように、禁止制御基地局302と許可制御基地局303との配置は、必ずしも同じ建物の入口と出口である必要はない。通話を禁止したい領域と通話を許可したい領域の境界に、携帯電話101の移動に沿って、適宜配置すればよい。したがって、入口と出口が複数ある場合であっても、同様に本発明を適用できる。
【0079】
上記のように、本実施形態では、携帯電話101の電源をオンにすると、初期状態が通話許可モードとなる。したがって、緊急時や許可制御基地局303が故障している場合であっても、禁止制御基地局302から離れた位置であって通常の基地局102のセルラーゾーン104内で電源を入れ直せば、通話が可能となる。
【0080】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、病院や電車、美術館内などの所定の空間において、携帯電話などの移動端末(無線通信端末)の発信を制御するのに好適な、移動端末の動作制御システム、動作制御方法、ならびに、これらをコンピュータにより実現するプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 携帯電話による通信システムの基本的な構成を示す模式図である。
【図2】 携帯電話の概要構成を示す模式図である。
【図3】 本実施形態の移動端末の動作制御システムの概要構成を示す模式図である。
【図4】 携帯電話の動作制御処理の流れを示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 携帯電話
102 通常の基地局
103 有線電話
104 セルラーゾーン
201 入力部
202 送信基底帯域信号処理部
203 無線送信部
204 方向性結合器
205 アンテナ
206 無線受信部
207 受信基底帯域信号処理部
208 出力部
209 制御部
210 電源部
301 動作制御システム
302 禁止制御基地局
303 許可制御基地局

Claims (11)

  1. 動作モードとして、通信可能モードと、通信禁止モードと、を有する移動端末と、当該移動端末と無線通信可能な複数の中継基地局と、当該移動端末へ無線通信可能な禁止制御基地局と、当該移動端末へ無線通信可能な許可制御基地局と、を備える移動端末の動作制御システムであって、
    前記複数の中継基地局のそれぞれは、前記移動端末が当該中継基地局に登録されると、前記登録された移動端末と他の端末との間の通信を中継し、
    前記移動端末は、電源が投入されると、動作モードを通信許可モードに設定し、動作モードが通信禁止モードである場合、前記移動端末からの送信を不可能とし、動作モードが通信許可モードである場合、前記移動端末からの送信を可能とし、
    前記複数の中継基地局と、前記禁止制御基地局と、前記許可制御基地局と、は、当該基地局に対応付けられた地域コードを送信し、
    前記複数の中継基地局と、前記禁止制御基地局と、前記許可制御基地局と、は、当該基地局が送信した地域コードを受信した移動端末からの登録を受け付け、
    前記禁止制御基地局は、当該地域コードとともに、禁止制御信号を送信し、
    前記許可制御基地局は、当該地域コードとともに、許可制御信号を送信し、
    前記移動端末は、前記送信された地域コードを受信し、前記送信された禁止制御信号が当該地域コードとともに受信可能であれば、当該禁止制御信号を受信し、前記送信された許可制御信号が当該地域コードとともに受信可能であれば、当該許可制御信号を受信し、
    前記移動端末は、当該地域コードを受信すると、電源を投入されてから自身をいずれの基地局にも登録していない場合、もしくは、当該受信された地域コードが以前に自身を登録した基地局から送信された地域コードと異なる場合、現在の動作モードが通信許可モードであれば、当該地域コードを送信した基地局に自身を登録するため、当該基地局に位置登録信号を送信して、新たな地域コードを記憶し、その後、前記送信された禁止制御信号、もしくは、前記送信された許可制御信号を受信していたか否かを判断し、当該禁止制御信号を受信していた場合、当該動作モードを通信禁止モードに設定し、当該許可制御信号を受信していた場合、当該動作モードを通信許可モードに設定する
    ことを特徴とする動作制御システム。
  2. 請求項1に記載の動作制御システムであって、
    前記禁止制御基地局と、前記許可制御基地局と、は、所定の経路の入口と出口とに配置され、
    前記送信される禁止制御信号が受信可能な地域と、前記送信される許可制御信号が受信可能な地域と、は、重複しない、
    ことを特徴とする動作制御システム。
  3. 請求項1に記載の動作制御システムであって、
    前記移動端末は、当該動作モードが移行した場合、その旨を通知(表示、発声、振動による通知を含む。)する
    ことを特徴とする動作制御システム。
  4. 請求項1に記載の動作制御システムであって、
    前記移動端末は、基底帯域信号処理部と、無線送信部と、アンテナ部と、モード移行部と、を備え、
    前記基底帯域信号処理部は、送信すべき信号の基底帯域処理を行い、
    前記無線送信部は、前記基底帯域処理が行われた信号を、前記アンテナ部を介して無線通信し、
    前記モード移行部は、当該動作モードが通信禁止モードに移行するとき、前記無線送信部と、前記アンテナ部と、の間の回路を開放し、通信可能モードに移行するとき、当該回路を接続する
    ことを特徴とする動作制御システム。
  5. 請求項4に記載の動作制御システムであって、
    前記モード移行部は、当該動作モードが通信禁止モードに移行するとき、前記基底帯域信号処理部への電源供給を停止し、通信可能モードに移行するとき、当該電源供給を開始する
    ことを特徴とする動作制御システム。
  6. 請求項4に記載の動作制御システムであって、
    前記モード移行部は、当該動作モードが通信禁止モードに移行するとき、前記無線送信部への電源供給を停止し、通信可能モードに移行するとき、当該電源供給を開始する
    ことを特徴とする動作制御システム。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の動作制御システムの移動端末。
  8. 請求項1から6のいずれか1項に記載の動作制御システムの禁止制御基地局。
  9. 請求項1から6のいずれか1項に記載の動作制御システムの許可制御基地局。
  10. 動作モードとして、通信可能モードと、通信禁止モードと、を有する移動端末の動作制御方法であって、
    当該移動端末は、複数の中継基地局と、禁止制御基地局と、許可制御基地局と、のいずれかの基地局と通信可能であり、
    当該複数の中継基地局と、当該禁止制御基地局と、当該許可制御基地局と、は、当該基地局に対応付けられた地域コードを送信し、
    当該複数の中継基地局と、当該禁止制御基地局と、当該許可制御基地局と、は、当該基地局が送信した地域コードを受信した移動端末からの登録を受け付け、
    当該複数の中継基地局のそれぞれは、当該移動端末が当該中継基地局に登録されると、当該登録された移動端末と他の端末との間の通信を中継し、
    当該禁止制御基地局は、当該地域コードとともに、禁止制御信号を送信し、
    当該許可制御基地局は、当該地域コードとともに、許可制御信号を送信し、
    当該動作制御方法は、
    電源が投入されると、動作モードを通信許可モードに設定する初期設定工程、
    当該いずれかの基地局から送信される地域コードを受信し、可能であれば、禁止制御信号もしくは許可制御信号を当該制御信号とともに受信する受信工程、
    当該動作モードが通信許可モードである場合、前記移動端末からの送信を可能として、他の端末との間の通信を行い、通信禁止モードである場合、前記移動端末からの送信を不可能として、他の端末への発呼、他の端末からの発呼の受付、他の端末との通信を行わない通信工程
    当該地域コードが受信されると、電源を投入されてから自身をいずれの基地局にも登録していない場合、もしくは、当該受信された地域コードが以前に自身を登録した基地局から送信された地域コードと異なる場合、現在の動作モードが通信許可モードであれば、当該地域コードを送信した基地局に自身を登録するため、当該基地局に位置登録信号を送信し、当該新たな地域コードを記憶する位置登録工程、
    前記新たな地域コードが記憶されると、前記送信された禁止制御信号、もしくは、前記送信された許可制御信号を受信していたか否かを判断し、当該禁止制御信号を受信していた場合、当該移動モードを通信禁止モードに設定し、当該許可制御信号を受信していた場合、当該移動モードを通信許可モードに設定するモード設定工程
    を備えることを特徴とする方法。
  11. 無線通信可能なコンピュータを、動作モードとして、通信可能モードと、通信禁止モードと、を有する移動端末として機能させるプログラムであって、
    当該移動端末は、複数の中継基地局と、禁止制御基地局と、許可制御基地局と、のいずれかの基地局と通信可能であり、
    当該複数の中継基地局と、当該禁止制御基地局と、当該許可制御基地局と、は、当該基地局に対応付けられた地域コードを送信し、
    当該複数の中継基地局と、当該禁止制御基地局と、当該許可制御基地局と、は、当該基地局が送信した地域コードを受信した移動端末からの登録を受け付け、
    当該複数の中継基地局のそれぞれは、当該移動端末が当該中継基地局に登録されると、当該登録された移動端末と他の端末との間の通信を中継し、
    当該禁止制御基地局は、当該地域コードとともに、禁止制御信号を送信し、
    当該許可制御基地局は、当該地域コードとともに、許可制御信号を送信し、
    当該プログラムは、当該コンピュータを、
    通信可能モードと、通信禁止モードを含む動作モードを現在の動作モードとして記憶する記憶部、
    電源が投入されると、動作モードを通信許可モードに設定する初期設定部、
    当該いずれかの基地局から送信される地域コードを受信し、可能であれば、禁止制御信号もしくは許可制御信号を当該制御信号とともに受信する受信部、
    当該記憶された動作モードが通信許可モードである場合、当該移動端末からの送信を可能として、他の端末との間の通信を行い、通信禁止モードである場合、当該移動端末からの送信を不可能として、他の端末への発呼、ならびに、他の端末との通信を行わない通信部、
    当該地域コードが受信されると、電源を投入されてから自身をいずれの基地局にも登録していない場合、もしくは、当該受信された地域コードが以前に自身を登録した基地局から送信された地域コードと異なる場合、現在の動作モードが通信許可モードであれば、当該地域コードを送信した基地局に自身を登録するため、前記通信部に、当該基地局へ位置登録信号を送信させ、当該新たな地域コードを記憶する位置登録部、
    前記新たな地域コードが記憶されると、前記送信された禁止制御信号、もしくは、前記送信された許可制御信号を受信していたか否かを判断し、当該禁止制御信号を受信していた場合、当該移動モードを通信禁止モードに設定し、当該許可制御信号を受信していた場合、当該移動モードを通信許可モードに設定するモード設定部
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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