JP3003627B2 - 無線中継方法及び無線中継装置 - Google Patents

無線中継方法及び無線中継装置

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JP3003627B2
JP3003627B2 JP15386297A JP15386297A JP3003627B2 JP 3003627 B2 JP3003627 B2 JP 3003627B2 JP 15386297 A JP15386297 A JP 15386297A JP 15386297 A JP15386297 A JP 15386297A JP 3003627 B2 JP3003627 B2 JP 3003627B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話や無線呼
び出し(ページング)サービス等を提供する移動体通信
システムにおける発着信サービスの制限を行う無線中継
方法及び無線中継装置に関する。
【0002】
【従来の技術】小型ページング受信機において、コンサ
ートホール等の暗い場所では鳴音モードであっても受信
報知音の発生が行われないようにしたものがある。
【0003】実開平2ー123141号公報に記載の技
術は、無線呼び出し(ページング)サービスにおいて無
線呼び出し端末(ポケットベル)において周囲の明るさ
を測定し、その結果に応じて無線呼び出し端末の呼び出
し音鳴動可否を判定するようにし、予め設定した明るさ
が無い場所では呼び出し音鳴動を不能にするもので、無
線呼び出し端末側で無用の呼び出し音鳴動を不能にしよ
うとするものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来技術に
は、以下のような問題が残されている。
【0005】第1の問題点は、移動体通信、特に携帯電
話や無線呼び出し(ページング)サービスでは、電波が
届く範囲であればどこでもサービスを受けることができ
るが、逆にコンサートホールや式場等で呼び出し音が鳴
り周囲に多大な迷惑をかけることが多い。また、無線端
末からの不用意な発信による通話も周囲に多大の迷惑を
かける。
【0006】その理由は、現状では電源断、留守番登
録、呼び出し音のオフ等携帯電話や無線呼び出し端末
(ポケットベル)の携帯者が予め呼び出し音が鳴らない
よう設定しておくしかなく、この操作を携帯者が行わな
い限り呼び出しがあると呼び出し音が鳴ってしまう。ま
た、無線端末からの発信は少なくとも無線基地局単位で
システム側から発信規制をかけない限り可能であり、コ
ンサートホ一ルや式場内だけというひとつの無線基地局
がカバーするエリアより狭い限られたエリアでの無線端
末からの発信を規制することは出来ない。
【0007】第2の問題点は、前記従来の技術では、コ
ンサートホールや映画館の内に限らず一定の明るさが無
い所ではどこでも呼び出し音が鳴動しなくなるという欠
点がある。また、コンサートホールや映画館の内に存在
する全ての無線端末を対象に呼び出し音鳴動を不能にす
ることが出来ないという欠点がある。さらには、携帯電
話のように無線端末から発信することができるサービス
では周囲に対する迷惑を防止する目的としては不十分で
ある。
【0008】その理由は、前記公開技術では、無線端末
の周囲の明るさだけによって呼び出し音鳴動を不能にし
てしまうこと、および周囲の明るさを測定する機能を無
線端末に具備する必要があるため、該機能を具備しない
無線端末には効果が無いこと、さらに、無線呼び出し
(ページング)サービスのみを対象にしているため携帯
電話のように無線端末からの発信を考慮していないため
である。
【0009】本発明の目的は、無線呼び出し(ページン
グ)サービスに限らず携帯電話サービスを含む移動体通
信サービスにおいて、無線端末側には何らの細工もせず
に特定の限られた空間内での無線端末の呼び出しおよび
無線端末からの発信を不能にすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記従来技術の問題に鑑
み、本発明の無線中継方法は、移動体通信システムを構
成する無線基地局と無線端末とを中継する無線中継方法
において、前記無線基地局から前記無線端末に向けて送
信される下り制御チャネル信号を受信してその位相を反
転させ、さらに前記下り制御チャネル信号と同一周波数
で、特定の空間領域内、時間内に無線端末に向け送信す
ることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の無線中継装置は、移動体通
信システムにおいて、対無線基地局アンテナ、無線基地
局から送信される下り制御チャネル信号を受信する下り
チャネル受信部、該受信した下り制御チャネル信号の位
相を反転させる位相反転部、該位相反転された下り制御
チャネル信号を前記無線基地局から送信される下り制御
チャネル信号と同一周波数で送信する下りチャネル送信
部、該下りチャネル送信部の出力を複数の送信ポートに
分配する分配部、該分配部出力を限られた範囲の空間に
送出するように指向性を持たせた複数の下りチャネル送
信アンテナ、前記無線基地局から送信される下り制御チ
ャネル信号の解析と前記下りチャネル送信部の出力オン
/オフ制御を行う制御部および電源部を具備することを
特徴とするものである。そして、制御部は無線基地局か
ら制御チャネル上に送信される無線端末呼び出し信号お
よび通話チャネル指定信号を検出した時のみ、該無線端
末呼び出し信号および通話チャネル指定信号を受信して
いる間だけ前記下りチャネル送信部の電源をオンするも
のである。
【0012】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態について図面を
参照して説明する。
【0013】図1は、本発明の実施の形態である無線中
継装置の構成を示すブロック図である。
【0014】対無線基地局アンテナ1は、無線基地局
(図示なし)に対し電波の送信あるいは受信を行う。下
りチャネル受信部2は、無線基地局から送信される下り
制御チャネル信号を受信し、位相反転部3および制御部
6に下り制御チャネル信号を中継する。
【0015】位相反転部3は、受信した制御チャネル信
号の位相を反転し下りチャネル送信部4に中継する。下
りチャネル送信部4は、位相反転された下り制御チャネ
ル信号を無線基地局から送信される下り制御チャネル信
号と同一周波数で送信する。
【0016】分配部5は、下りチャネル送信部4の出力
を制御部6の指示に従い複数の送信ポ一トに分配出力す
る。制御部6は下り制御チャネル信号の受信・分析、上
り制御チャネル信号の受信・分析・編集・送信、下りチ
ャネル送信部4への電源供給オン/オフ制御、分配部5
に対する送信ポートオン/オフ制御等を行う。
【0017】下りチャネル送信アンテナ7は、分配部の
各送信ポート出力を限られた範囲の空間に送出するよう
に指向性を持たせたアンテナである。上りチャネル受信
アンテナ8は、無線端末からの上りチャネル電波を受信
する。
【0018】上りチャネル受信部9は、上りチャネル受
信アンテナ8を介して無線端末から送信される上り制御
チャネル信号を受信し、制御部6へ中継する。上りチャ
ネル送信部10は、無線基地局に対して位置登録信号等
の上り制御チャネル信号を送信する。
【0019】電源部11は、下りチャネル受信部2、位
相反転部3、下りチャネル送信部4、上りチャネル受信
部9、上りチャネル送信部10、分配部5、制御部6に
電源を供給する。
【0020】入出力端末12は、本中継装置の監視およ
び送信オン/オフ、送信ポートオン/オフ設定等の制御
を制御部6を介して行う。
【0021】次に、本発明の実施の形態である無線中継
装置の動作を説明する前に、本無線中継装置と無線基地
局との間の送受信について説明する。
【0022】図3は、無線中継装置と無線基地局との間
で送受信する制御チャネル上の信号シーケンスを示す図
である。
【0023】位置登録信号31は、本発明の無線中継装
置から無線基地局に送信される信号で、無線端末の端末
識別番号情報を含んでいる。位置登録確認信号32は、
無線基地局から本発明の無線中継装置に送信される信号
で、位置登録信号31が交換局等上位制御局で受け付け
られると返送されるもので、端末識別番号情報を含んで
いる。
【0024】呼び出し信号33は、通常、無線端末を呼
び出す場合に無線基地局から送信される信号で、本発明
の無線中継装置に対して位相反転下り制御チャネル信号
の送信オン/オフ指示を行う場合にも送信され、端末識
別番号情報、送信オン/オフ信号、および送信ポートオ
ン/オフ信号を含んでいる。呼び出し応答信号34は、
呼び出し信号33に対して本発明の無線中継装置から無
線基地局に返送される信号で、端末識別番号情報、送信
オン/オフ状態、および送信ポートオン/オフ状態を含
んでいる。
【0025】さて、本発明の実施の形態である無線中継
装置の動作について説明する。
【0026】下りチャネル受信部2は、対基地局アンテ
ナ1を介して受信した下り制御チャネル信号を位相反転
部3にそのまま転送し、位相反転部3は受信した下り制
御チャネル信号の位相を反転させ下りチャネル送信部4
に転送する。下りチャネル送信部4は、予め設定された
電力で位相反転下り制御チャネル信号を分配部5に送信
する。分配部5は、各送信ポートに位相反転下り制御チ
ャネル信号を送信することにより、ポートに接続された
下りチャネル送信アンテナ7から位相反転下り制御チャ
ネル信号を無線基地局から送信される下り制御チャネル
信号と同一周波数で送信する。
【0027】下り送信アンテナ7は指向性を有し、コン
サートホール内等の限られた空間のみカバーするように
配置される。位相反転下り制御チャネル信号を送信する
下りチャネル送信アンテナ7が配置された空間では、無
線基地局から送信されている本来の下り制御チャネル信
号が位相反転下り制御チャネル信号による逆位相干渉を
受け、下りチャネル送信アンテナのカバーする場所では
全ての無線端未は正常に下り制御チャネル信号を受信で
きずサービス圏外となり、呼び出し信号33の受信も発
信も不可能となる。
【0028】また、制御部6には予め他の無線端末と同
様に端末識別番号情報を設定しておくことが出来、本発
明の無線中継装置の電源投入時等の初期化時に、制御部
6は端末識別情報を含む位置登録信号31を上りチャネ
ル送信部10を介して無線基地局に送信する。位置登録
信号は交換局等上位制御局に中継され、受け付けられる
と無線基地局を介して位置登録確認信号32が返送され
る。制御部6は下りチャネル受信部2を介して位置登録
確認信号32を受信し、本発明の無線中継装置がシステ
ムに組み込まれたことを確認する。
【0029】以上の動作により、下りチャネル送信部4
のオン/オフおよび分配部5の送信ポートオン/オフを
交換局等上位制御局から遠隔制御することができるよう
になる。
【0030】交換局等上位制御局から無線基地局を介し
て下り制御チャネル上に本発明の無線中継装置に設定さ
れた端未識別番号情報を指定して呼び出し信号33が送
信されると、受信部2は無線基地局から受信した下り制
御チャネル信号を制御部6にも転送し、制御部6は下り
制御チャネル上の呼び出し信号33に含まれる端末識別
番号情報を検出し、予め設定された自端未識別番号情報
と照合する。制御部6は端末識別番号情報が一致した場
合、呼び出し信号33に含まれる送信オン/オフ信号を
読み取り、送信オンの時、下りチャネル送信部4に電源
供給し、送信オフの時電源供給を停止するよう電源部1
1に指示する。下りチャネル送信部4は電源オン時のみ
位相反転下り制御チャネル信号を分配部5および下り送
信アンテナ7を介して送信する。また制御部6は同時に
呼び出し信号33に含まれる送信ポートオン/オフ信号
を検出し、送信ポートオン/オフ信号に従い分配部5に
各送信ポートのオン/オフを指示する。分配部5は制御
部6の指示に従いそれぞれの送信ポートのオン/オフを
行い、送信オンされた送信ポートに接続の下りチャネル
送信アンテナからのみ位相反転下り制御チャネル信号が
送信される。制御部6は送信オン/オフおよび各送信ポ
ートのオン/オフを確認した後、オン/オフ状態を付加
した呼び出し応答信号34を編集し、上りチャネル送信
部10を介して無線基地局に返送する。交換局等上位制
御局は呼び出し応答信号34によって呼び出し信号33
で指定した送信オン/オフおよび送信ポートのオン/オ
フ指示が行われたことを確認する。 (節電例)上記動作は、外部からの指示による送信オン
からオフの間、連続的に位相反転下り制御チャネル信号
を送信する場合を示したが、下り送信部の消費電力低減
のため必要最小限の間だけ位相反転下り制御チャネル信
号を送信する動作を以下に説明する。
【0031】制御部6は下りチャネル受信部2を介して
受信する下り制御チャネル上に流れる無線端末呼び出し
信号および通話チャネル指定信号を監視し、無線呼び出
し信号および通話チャネル指定信号を検出した時のみ下
り送信部4の電源オンを電源部11に指示することによ
り、位相反転下り制御チャネル信号は無線基地局から無
線端末呼び出し信号33および通話チャネル指定信号が
送信された時のみ送信される。無線端末は下り制御チャ
ネル信号を受信することはできるためサービス圏外には
ならないが、呼び出し信号33が受信出来ないため呼び
出しが不能となり、発信操作を行っても通話チャネル指
定信号を受信出来ないため通話が出来なくなる。トラヒ
ックが低い程、下りチャネル送信部4のオン時間が少な
くなり、より少ない消費電力で同じように発着信を不能
にすることができる。
【0032】また、上りチャネル受信アンテナ8および
上りチャネル受信部9を具備することによりさらに消費
電力の低減を図ることができる。
【0033】上りチャネル受信部9は上りチャネル受信
アンテナ8を介して上り制御チャネル上の信号を監視
し、無線端末からの発信操作による発呼信号を検出する
と制御部6に通知する。制御部6は発呼信号に含まれる
発呼した無線端未の端末識別番号情報を記憶し、下り制
御チャネル上で監視している通話チャネル指定信号を検
出すると、通話チャネル指定信号に含まれる端末識別番
号情報と記憶している発呼した無線端末の端末識別番号
情報を照合し、一致した時のみ下りチャネル送信部4の
電源をオンするよう電源部11に指示する。以上の動作
により、上りチャネル受信部9で受信出来ない他エリア
での発信に対する通話チャネル指定信号が下り制御チャ
ネルに検出されても下りチャネル送信部4は電源オンさ
れないため、さらに消費電力の低減を図ることができ
る。
【0034】次に、本発明の実施の形態である無線中継
装置を利用した携帯電話システムについて、具体的に説
明する。
【0035】図2は、本発明の無線中継装置を利用した
携帯電話システムの構成を示すブロック図である。
【0036】交換局21は携帯電話の接続制御を行い、
無線基地局22は交換局21に接続され、送受信アンテ
ナ23を介して無線端末28の接続制御を行う。
【0037】本発明の無線中継装置20は無線基地局2
2と対無線基地局アンテナ25(1相当)を介して接続
され、無線基地局22から送信される下り制御チャネル
信号を受信すると共に、下り制御チャネル信号の位相反
転を行い、下りチャネル送信アンテナ26(7相当)か
ら送信する。
【0038】本発明の無線中継装置20はコンサート会
場等のホール30内に設置され、下りチャネル送信アン
テナ26はホール30内の限られた空間をカバーするよ
う指向性を持たせて複数設置され、対無線基地局アンテ
ナ25は下りチャネル送信アンテナ26から送信される
位相反転下り制御チャネル信号の影響を受けず、また無
線基地局22からの電波が最も良好に受信できるようホ
ール30外に設置される。
【0039】ホール30内に存在する無線端末28は送
受信アンテナ29を介して無線基地局22に接続され、
かつ本発明の無線中継装置20の下りチャネル送信アン
テナ26から送信される位相反転下り制御チャネル信号
も受信する。
【0040】また、上りチャネル受信アンテナ27は無
線端末28から送信される電波を受信するようホール3
0内に配置される。
【0041】本無線中継装置を利用した携帯電話システ
ムにおける無線中継の作用について説明する。
【0042】本発明の無線中継装置20は電源部11の
入力電源を投入することにより動作を開始する。
【0043】電源投入時は電源部11は下りチャネル送
信部4および上りチャネル送信部10以外の各構成部に
電源を供給する。
【0044】この状態では、下りチャネル送信アンテナ
26(7)から位相反転下り制御チャネル信号は送信さ
れず、無線端末28は送受信アンテナ29を介して無線
基地局22の送受信アンテナ23から送信される下り制
御チャネル信号を正常に受信出来、呼び出し信号受信あ
るいは発信が行える。
【0045】制御部6には無線端末28と同様に本発明
の無線中継装置固有の端末識別番号情報が設定される。
電源投入後、制御部6が初期化され、初期化が正常に終
了すると制御部6は電源部11に上りチャネル送信部1
0への電源供給を指示し、予め制御部6に指定された端
末識別番号情報を含む位置登録信号31を編集し、上り
チャネル送信部10および対無線基地局アンテナ1(2
5)を通して無線基地局22に位置登録信号31を送信
する。
【0046】位置登録信号31により無線基地局22あ
るいは交換局21において、本発明の無線中継装置20
の存在を認識し、位置登録確認信号32が返送される。
制御部6は対無線基地局アンテナ1(25)および下り
チャネル受信部2を通して位置登録確認信号32を受信
すると、上りチャネル送信部10への電源供給を停止す
るよう電源部11に指示する。
【0047】以上の動作により本発明の無線中継装置2
0は以下に説明する通り、無線基地局22あるいは交換
局21から遠隔で位相反転下り制御チャネル信号の送信
オン/オフを制御することができるようになる。
【0048】次いで、交換局21から無線基地局22を
介して下り制御チャネル上に本発明の無線中継装置20
に設定された端末識別番号情報を指定して呼び出し信号
33が送信されると、制御部6は下り制御チャネル上の
呼び出し信号33に含まれる端末識別番号情報を検出
し、予め設定された自端末識別番号情報と照合し一致し
た場合、呼び出し信号33に含まれる送信オン信号を読
み取り、下りチャネル送信部4に電源供給するよう電源
部11に指示する。また同時に制御部6は送信ポートオ
ン/オフ信号を検出し、分配部5に各送信ポートのオン
/オフを指示する。以上により、分配部5の送信オンさ
れた送信ポートからのみ位相反転下り制御チャネル信号
が出力され、送信オンされたポートに接続された下りチ
ャネル送信アンテナ26(7)から位相反転下り制御チ
ャネル信号が送信される。
【0049】この状態では、無線端末28は、送受信ア
ンテナ29を介して本発明による無線中継装置20の下
りチャネル送信アンテナ26(7)から送信される位相
反転下り制御チャネル信号による逆位相干渉を受けるた
め、無線基地局22の送受信アンテナ23から送信され
る下り制御チャネル信号を正常に受信することが出来な
くなり、呼び出し信号33の受信および呼び出し応答信
号34の発信が出来なくなる。
【0050】次に、本発明の実施の形態の無線中継装置
を利用した無線呼び出し(ページング)システムについ
て説明する。
【0051】無線呼び出し(ページング)システムにお
いても、本発明の無線中継装置は携帯電話システム(図
2)と同様に利用できる。したがって、図2を利用して
説明し、特に無線呼び出し(ページング)システムにつ
いて図示することはしない。
【0052】無線呼び出し(ページング)システムでは
通常無線端末に対して呼び出し信号を送信するのみであ
るため図2において、無線基地局22は送受信アンテナ
23から下り制御チャネル信号を送信するのみとなり、
本発明の無線中継装置20に上りチャネル受信アンテナ
27(8)、上りチャネル受信部9、および上りチャネ
ル送信部10は不要である。
【0053】携帯電話システム同様、本発明の無線中継
装置20には予め固有の端未識別番号情報を持たせ交換
局21から呼び出し信号33により下りチャネル送信部
4および分配部5の各送信ポートのオン/オフ制御が行
われるが、上りチャネルが無いため位置登録信号31、
位置登録確認信号32の送受信および呼び出し応答信号
34の送信は行われない。
【0054】呼び出し信号による送信オンおよび送信ポ
ートオンが行われると、あるいは下り制御チャネル上に
呼び出し信号を検出すると、携帯電話システムと同様
に、位相反転下り制御チャネル信号が下りチャネル送信
アンテナ26(7)から送信され、無線端末28(ポケ
ットベル)は無線基地局22から送信される本来の下り
制御チャネル上の呼び出し信号を正常に受信することが
出来なくなり、呼び出し不能となる。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、第1の効果は、無線呼
び出し(ページング)サービスに限らず携帯電話サービ
スを含む移動体通信サービス全般において、無線端末側
には何らの細工もせずに特定の限られた空間内での無線
端末の呼び出しおよび無線端末からの発信を不能にする
ことが出来、特定の場所での呼び出し音鳴動や不用意な
発信による通話を無線端末携帯者の意識に頼らず防止で
きる。
【0056】その理由は、本発明による無線中継装置を
特定の限られた場所に設置し、位相反転された同一周波
数の下り制御チャネル信号を送信することにより、無線
端末がたとえ電源を入れていたとしても下り制御チャネ
ル信号を正常に受信出来なくなるためである。
【0057】第2の効果は、システム運用側から遠隔で
必要な時間だけ特定の限られた場所の発着信を不能にす
ることができる。その理由は、本発明の無線中継装置は
無線端末と同様に位置登録によりシステムに組み込むこ
とができ、無線端末呼び出し信号を利用した遠隔位相反
転下り制御チャネル信号の送信オン/オフ制御を行うこ
とができるためである。
【0058】第3の効果は、少ない電力で無線端末の呼
び出し、発信を不能にする位相反転下り制御チャネル信
号の送信を行うことができる。その理由は、本発明の無
線中継装置は下り制御チャネル上に呼び出し信号が流れ
ている時のみ、あるいは無線チャネル指定信号が流れて
いる時のみ位相反転下り制御チャネル信号の送信部に電
源を供給するようにできるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である無線中継装置の構成
を示すブロック図
【図2】本発明の無線中継装置を使用した携帯電話シス
テムの構成を示すブロック図
【図3】本発明の無線中継装置を遠隔制御する信号シー
ケンス例
【符号の説明】
1 対無線基地局アンテナ 2 下りチャネル受信部 3 位相反転部 4 下りチャネル送信部 5 分配部 6 制御部 7 下りチャネル送信アンテナ 8 上りチャネル受信アンテナ 9 上りチャネル受信部 10 上りチャネル送信部 11 電源部 12 入出力端未 20 無線中継装置 21 交換局 22 無線基地局 23 無線基地局送受信アンテナ 25 無線中継装置対無線基地局アンテナ 26 無線中継装置下りチャネル送信アンテナ 27 無線中継装置上りチャネル受信アンテナ 28 無線端末 29 無線端末送受信アンテナ 30 ホール 31 位置登録信号 32 位置登録確認信号 33 呼び出し信号 34 呼び出し応答信号

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体通信システムを構成する無線基地
    局と無線端末とを中継する無線中継方法において、前記
    無線基地局から前記無線端末に向けて送信される下り制
    御チャネル信号を受信してその位相を反転させ、さらに
    前記下り制御チャネル信号と同一周波数で無線端末に向
    けて送信することを特徴とする無線中継方法。
  2. 【請求項2】 位相反転された下り制御チャネル信号が
    特定の空間領域内、時間内に無線端末に向けて送信する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線中継方法。
  3. 【請求項3】 無線基地局と複数の無線端末とから成る
    移動体通信システムにおいて、対無線基地局アンテナ、
    無線基地局から送信される下り制御チャネル信号を受信
    する下りチャネル受信部、該受信した下り制御チャネル
    信号の位相を反転させる位相反転部、該位相反転された
    下り制御チャネル信号を前記無線基地局から送信される
    下り制御チャネル信号と同一周波数で送信する下りチャ
    ネル送信部、該下りチャネル送信部の出力を複数の送信
    ポートに分配する分配部、該分配部出力を限られた範囲
    の空間に送出するように指向性を持たせた複数の下りチ
    ャネル送信アンテナ、前記無線基地局から送信される下
    り制御チャネル信号の解析と前記下りチャネル送信部の
    出力オン/オフ制御を行う制御部および電源部を具備す
    ることを特徴とした無線中継装置。
  4. 【請求項4】 無線基地局に対して位置登録信号を送信
    する上りチャネル送信部を具備し、前記制御部は予め該
    制御部に設定された無線端末相当の端末識別番号情報を
    含む位置登録信号を該上りチャネル送信部および前記対
    無線基地局アンテナを介して前記無線基地局に送信する
    機能を有することを特徴とする請求項3記載の無線中継
    装置。
  5. 【請求項5】 制御部は無線基地局から下り制御チャネ
    ル上に送信される端末識別番号情報と送信オン/オフ信
    号を検出し、該送信オン/オフ信号に従い前記下りチャ
    ネル送信部の電源オン/オフを行う機能を有するするこ
    とを特徴とする請求項4記載の無線中継装置。
  6. 【請求項6】 分配部は送信ポート毎に送信ポートオン
    /オフの切り替えを行う機能を有し、前記制御部は各送
    信ポート毎の送信ポートオン/オフを指示する機能を有
    することを特徴とする請求項3乃至5のいずれか1項に
    記載の無線中継装置。
  7. 【請求項7】 制御部は無線基地局から下り制御チャネ
    ル上に送信される端末識別番号情報と前記送信ポート毎
    の送信ポートオン/オフ信号を検出し、該送信ポートオ
    ン/オフ信号に従い前記分配部に各送信ポート毎の送信
    ポートオン/オフを指示する機能を有することを特徴と
    する請求項5または6に記載の無線中継装置。
  8. 【請求項8】 制御部は無線基地局から制御チャネル上
    に送信される無線端末呼び出し信号および通話チャネル
    指定信号を検出した時のみ、該無線端末呼び出し信号お
    よび通話チャネル指定信号を受信している間だけ前記下
    りチャネル送信部の電源をオンすることを特徴とする請
    求項3乃至7のいずれか1項に記載の無線中継装置。
  9. 【請求項9】 無線端末からの送信信号を受信する上り
    チャネル受信アンテナおよび上りチャネル受信部を具備
    し、前記制御部は該上りチャネル受信部が前記無線端末
    からの発呼信号を受信すると前記無線基地局から下り制
    御チャネル上に該無線端末に対して送信される通話チャ
    ネル指定信号を検出し、該通話チャネル指定信号を受信
    している間だけ前記下りチャネル送信部の電源をオンす
    ることを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記
    載の無線中継装置。
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