JP2003163967A - 無線端末使用制限システム - Google Patents

無線端末使用制限システム

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JP2003163967A
JP2003163967A JP2001360818A JP2001360818A JP2003163967A JP 2003163967 A JP2003163967 A JP 2003163967A JP 2001360818 A JP2001360818 A JP 2001360818A JP 2001360818 A JP2001360818 A JP 2001360818A JP 2003163967 A JP2003163967 A JP 2003163967A
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JP2001360818A
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Kimiharu Tokunaga
公治 徳永
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MX Mobiling Ltd
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NEC Corp
MX Mobiling Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡易に無線端末の使用を制限することができ
ると共に緊急時等には使用が可能な無線端末使用制限シ
ステムを得ること。 【解決手段】 無線端末使用制限システム31は、公衆
網32に接続された通常の基地局33と、そのサービス
エリア34の内部に設けられた使用制限エリア35の入
口36に通じるチェックゲート37の近傍に設けられた
端末使用制限装置38、ならびに携帯電話機39から構
成されている。携帯電話機39が通信制限エリア40に
入ると位置登録の要求を行わせ、これを端末使用制限装
置38が受信してスピーカ41から警報音を出力させる
ことで使用制限エリア35の使用を自粛させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は無線端末が特定のエ
リアで通信を制限されるようにした無線端末使用制限シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話機あるいはPHS(Personal H
andyphone System)に代表される各種の無線端末が広く
使用されるようになっている。このような無線端末は、
固定式の電話等の据置型の端末と異なって手軽に持ち運
べるものが多く、移動先で自在に通信を行うことができ
るという優れた利点を有している。しかしながら、病院
やコンサート会場等の特定の場所あるいはエリア(以
下、単にエリアという。)では、無線端末が発信する電
波が他の機器を誤動作させたり、通信に伴って発生する
音が他人に迷惑をかけることがあるためにその使用が禁
止あるいは自粛される場合がある。このようなエリアで
は、無線端末の使用自体を積極的に不可能にして規制の
徹底を図ることが行われる場合もある。このために幾つ
かの提案が従来から行われている。
【0003】図5は、規制を行うエリアで規制信号をそ
のエリア内のPHS端末に出力するようにしたものであ
る。特開平2001−025059号公報によるこの提
案では、PHS端末11の使用規制を行う制限エリア1
2の近傍に第1の使用制限通知装置13を配置すると共
に、制限エリア12の内部に第2の使用制限通知装置1
4を配置している。そして、第1の使用制限通知装置1
3から第1の使用制限信号16を送出させておき、PH
S端末11が第1の使用制限装置13の近傍にまで到達
すると、これを受信させることで利用規制が行われてい
ることを通知することにしている。また、これにも係わ
らずPHS端末11が制限エリア12の内部に入った場
合には、第2の使用制限通知装置14が出力する第2の
使用制限信号17を受信させることでPHS端末11の
発信を制限したり、着信音をオフにして使用制限を行う
ようになっている。
【0004】特開2001−095060号公報では、
利用禁止区域の入口に使用制限無線局を配置し、出口に
使用制限解除無線局を配置することで、微弱電波を受信
復調する機能を付加した移動局の使用制限を行うことに
している。
【0005】また、特開平9−331576号公報で
は、所定のサービスエリアの内部に通話禁止制限局を配
置するようにしている。この提案では、移動局はこの通
話禁止制限局の出力する使用制限信号を受信する機能を
有しており、使用制限信号を受信した場合には通話の発
着信を制限するようになっている。これにより、この移
動局が使用制限信号を受信している間は、基地局からそ
の移動局へ送出された信号の受信や、その移動局から基
地局への発信が抑制されるようになっている。
【0006】ところが、これらの提案では特定のエリア
内での携帯電話機等の無線端末の利用を制限することが
できるものの、エリアに対する使用制限が画一的な処理
として行われるために、使用を制限されるエリアでは緊
急時であっても使用ができないといった問題がある。ま
た、無線端末側に使用制限信号という特別の信号を受信
する回路装置とこれに応じて制御を行う回路装置を備え
る必要があり、既存の無線端末にそのまま適用できない
という大きな問題がある。
【0007】図6は、特別の回路装置を必要とせずに特
定のエリアで携帯電話機の使用を制限できると共に、緊
急時には使用が可能になる無線端末使用制限システムが
提案されるに至っている。特開2001−86566号
公報によるこの提案では、交換局21と接続された通常
の基地局22のサービスエリア23内に端末使用制限装
置24が設けられている。この端末使用制限装置24は
移動端末26にとっては通常の基地局22と全く同様の
基地局として認識される。移動端末26はサービスエリ
ア23内で、かつ端末使用制限装置24の使用制限エリ
ア25外の場所にいる場合は基地局22と通常の無線通
信を行うことで通話を行うことができる。しかしなが
ら、この図に示したように移動端末26が使用制限エリ
ア25の内部に入ると、端末使用制限装置24が基地局
として認識され、かつそのパイロットチャネルの強度が
基地局22のそれよりも強くなるので、これを移動後の
基地局としてアイドルハンドオフを実施する。
【0008】この移動端末26がその後、ユーザから発
信の要求を受けて発信メッセージを送信すると、これを
受信した端末使用制限装置24はこのアクセスチャネル
上のメッセージを無視する。これにより、移動端末26
の発信制限が行われる。また、移動端末26は端末使用
制限装置24の拡散符号を使用してその制御メッセージ
を受信している。このため、本来の基地局22からのペ
ージングによる着信メッセージを受信することができ
ず、着信も制限される。
【0009】ただし、端末使用制限装置24側が移動端
末26から受信したメッセージが緊急性のあるものであ
るかを判別する回路装置があれば、緊急性のあるメッセ
ージの発信を許可することは可能である。また、端末使
用制限装置24が受信した発信メッセージが緊急呼であ
った場合や着信者番号が消防署の番号というように緊急
呼に該当するものである場合には、その近くの正規の基
地局22にハンドオフさせることで、同様に移動端末2
6に対する緊急の用件について通話を可能にさせること
ができる。
【0010】一方、特開2000−134657号公報
も特開2001−86566号公報と同様にダミーの基
地局を本来の基地局のサービスエリア内に配置して、発
信および着信の規制を行うようになっている。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、後者の図6
等のように端末使用制限装置24あるいはダミーの基地
局を配置する手法を採った場合、発着信を制限するだけ
でなく所定の場合に発着信を可能とするようにするに
は、端末使用制限装置24あるいはダミーの基地局が公
衆網との間でデータのやり取りを行う必要があった。こ
のため、端末使用制限装置24あるいはダミーの基地局
として特別の設備を必要とするだけでなく、通常の基地
局側もこのような端末使用制限装置24あるいはダミー
の基地局との間のデータのやり取りを行うソフトウェア
あるいは回路装置を必要とするといった問題点があっ
た。
【0012】そこで本発明の目的は、簡易に無線端末の
使用を制限することができると共に緊急時等には使用が
可能な無線端末使用制限システムを提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)着信時の応答に備えて自身が呼び出されるべ
き位置の登録を要求する位置登録信号を送出する位置登
録信号送出手段と、自身が呼び出されるべき位置に存在
するかどうかを位置登録した場所に対応するエリア信号
を受信しているかどうかによって判別し、このエリア信
号を受信できないときには位置登録信号送出手段によっ
て位置登録信号を送出させる位置登録要求手段とを備え
た無線端末と、(ロ)無線端末の通信を制限するための
限定されたエリアの出入り口となる場所に配置され、エ
リア信号を無線端末が受信するのを妨害するエリア信号
受信妨害手段と、このエリア信号受信妨害手段の妨害に
対して位置登録信号が送出されてきたら警告を出力する
警告出力手段とを備えた無線端末使用制限装置とを無線
端末使用制限システムに具備させる。
【0014】すなわち請求項1記載の発明では、無線端
末の通信を制限するための限定されたエリアの出入り口
となる場所に、エリア信号を無線端末が受信するのを妨
害するエリア信号受信妨害手段を配置しておく。携帯電
話機等の無線端末が、位置登録信号送出手段と、自身が
呼び出されるべき位置に存在するかどうかを位置登録し
た場所に対応するエリア信号を受信しているかどうかに
よって判別して、エリア信号を受信できないときには位
置登録信号送出手段によって位置登録信号を送出させる
位置登録要求手段を備えている場合には、エリア信号受
信妨害手段による妨害があると位置登録信号を送出する
ことになる。そこで、この妨害時に出力される位置登録
信号を、本来、無線端末の使用が制限されるエリアの出
入り口となる場所で検出して警告出力手段によって警告
を出力させることで、無線端末の使用が制限されるエリ
アでの無線端末の使用を制限することができる。しかも
この場合には、緊急の用件等が発生したときには無線端
末の使用が制限されるエリアでの発着信が可能であるだ
けでなく、携帯電話機等の無線端末が位置登録信号送出
手段および位置登録要求手段を備えていれば、新たな回
路装置を必要としない。
【0015】請求項2記載の発明では、(イ)無線端末
と、(ロ)無線端末の通信を制限するための限定された
エリアの出入り口となる場所に配置され、この無線端末
が発信あるいは着信を行う際に出力する特定信号を受信
する発着信信号受信手段と、この発着信信号受信手段が
前記した特定信号を受信したとき警告を出力する警告出
力手段とを備えた無線端末使用制限装置とを無線端末使
用制限システムに具備させる。
【0016】すなわち請求項2記載の発明では、無線端
末の通信を制限するための限定されたエリアの出入り口
となる場所に無線端末が発信あるいは着信を行う際に出
力する特定信号を受信する発着信信号受信手段を備えさ
せ、この特定信号を受信したときに警報を出力させるこ
とで、そのエリアでの無線端末の通信を制限することが
できる。この場合にも、緊急の用件等の所定の場合に
は、そのエリアでの通信が可能である。
【0017】請求項3記載の発明では、請求項1記載の
無線端末使用制限システムで、エリア信号受信妨害手段
はエリア信号の受信を物理的に遮蔽あるいはエリア信号
の減衰を行う電波遮蔽機構であることを特徴としてい
る。
【0018】すなわち請求項3記載の発明では、電波遮
蔽機構がエリア信号の受信を実質的に不可能にすれば、
無線端末は他のエリアに移動したと誤って判断し位置登
録信号を出力するので、前記した目的が達成される。
【0019】請求項4記載の発明では、請求項1記載の
無線端末使用制限システムで、エリア信号受信妨害手段
は他のエリア信号を擬似的に発生させる擬似エリア信号
発生手段であることを特徴としている。
【0020】すなわち請求項4記載の発明では、擬似エ
リア信号発生手段が他のエリア信号を擬似的に発生させ
れば、無線端末は他のエリアに移動したと誤って判断し
位置登録信号を出力するので、前記した目的が達成され
る。
【0021】請求項5記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の無線端末使用制限システムで、警告出力
手段は警報音を出力する警報音出力手段であることを特
徴としている。
【0022】すなわち請求項5記載の発明では、一例と
して警告出力手段は警報音を出力する警報音出力手段で
あるこたとを示している。警報音が出力されれば、誰で
も無線端末の通信制限が行われていることに気付き、適
切な対応を採ることができる。
【0023】請求項6記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の無線端末使用制限システムで、警告出力
手段は無線端末の電源をオフにするよう音声で警告する
警報メッセージ出力手段であることを特徴としている。
【0024】すなわち請求項6記載の発明では、一例と
して警告出力手段が無線端末の電源をオフにするよう音
声で警告する警報メッセージ出力手段である場合を示し
ている。無線端末の電源をオフにすれば、発信だけでな
く着信をも的確に制限することができる。
【0025】請求項7記載の発明では、請求項1または
請求項2記載の無線端末使用制限システムで、警告出力
手段は無線端末の電源をオフにするよう表示内容で警告
する警報ディスプレイであることを特徴としている。
【0026】すなわち請求項7記載の発明では、一例と
して警告出力手段が無線端末の電源をオフにするよう表
示内容で警告する警報ディスプレイである場合を示して
いる。ディスプレイで視覚的に表示することで外国人に
対しても適切に対処させることができるだけでなく、静
寂を要する場所で無線端末の使用禁止を効果的に通知す
ることができる。
【0027】
【発明の実施の形態】
【0028】
【実施例】以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
【0029】図1は本発明の一実施例における無線端末
使用制限システムの全体的な構成を表わしたものであ
る。この無線端末使用制限システム31は、公衆網32
に接続された通常の基地局33と、そのサービスエリア
34の内部に設けられたコンサートホール等の使用制限
エリア35の入口36に通じる手前の入口としてのチェ
ックゲート37の近傍に設けられた端末使用制限装置3
8、ならびに携帯電話機39から構成されている。
【0030】この無線端末使用制限システム31の概要
を説明する。携帯電話機39のユーザはサービスエリア
34の内部で基地局33と通信することにより、公衆網
32に接続された図示しない固定電話機、あるいは公衆
網32を介して接続された図示しない移動通信網を介し
て、図示しない無線端末と通信することができる。この
点は携帯電話機を使用した通常の通話システムと変わる
ところがない。
【0031】使用制限エリア35は閉じられた空間であ
って、その中に入るには1箇所または複数箇所の入口
(実施例では1箇所)36のいずれかを通過する必要が
ある。この入口36あるいはその手前のチェックゲート
37に端末使用制限装置38が設けられている。端末使
用制限装置38はスピーカ41を付属させており、破線
で示した通信制限エリア40で通信を行っているユー
ザ、あるいはこの通信制限エリア40で携帯電話機39
を通信可能な状態に置いているユーザに対して警告音あ
るいは警告メッセージ(以下単に警告音という。)を出
力するようになっている。この警告音により、ユーザは
使用制限エリア35に入る前に通話を終了させたり、携
帯電話機39の電源をオフにする等の必要な措置を採る
ことができる。
【0032】無線端末使用制限システム31では、必ず
しも本実施例のように入口36の手前にチェックゲート
37を設ける必要はなく、入口36自体に端末使用制限
装置38を配置してもよい。しかしながら、チェックゲ
ート37を入口36の手前の場所に設けることにより、
使用制限エリア35が不必要な音の発生を嫌う場所であ
れば、スピーカ41の警報音の影響を遠ざけることがで
きる。
【0033】本実施例のように使用制限エリア35自体
がサービスエリア34の内部にあれば、緊急の用件等で
発着信が必要とされる場合にはそれが可能である。もち
ろん、ユーザが携帯電話機39で通信を行っていたり通
信を行うために携帯電話機39の電源を入れて通信が可
能な状態にしている場合(以下、単に電源が入っている
場合として説明する。)には、チェックゲート37を通
過するときにスピーカ41から警報音が出力される。従
って、電源の切断がこの時点で確実に行われることにな
る。すなわち、特に必要とされるユーザ以外は使用制限
エリア35で通話または通信を行わないことになる。
【0034】ところでこのような無線端末使用制限シス
テム31を実現するためには、チェックゲート37を通
過するときに携帯電話機39の電源が入っていることを
確実にチェックする必要がある。本実施例では携帯電話
機やPHS(Personal Handyphone System)に使用され
る位置登録という技術を使用して携帯電話機39の電源
が入っていることを検出し、このような携帯電話機39
がチェックゲート37を通過するときに警報音を出力す
るようになっている。
【0035】図2は携帯電話機における位置登録の概念
を説明するためのものである。交換局51は位置情報デ
ータベース52を備えており、配下の幾つかの基地局3
1〜33Nにおける一斉呼出エリア551〜55Nのそれ
ぞれに位置している携帯電話機39の情報を登録してい
る。ここでそれぞれの一斉呼出エリア551〜55Nには
通常複数の基地局33が配置されている。交換局51の
配下の携帯電話機39に着信があると、交換局51は位
置情報データベース52を調べて該当の一斉呼出エリア
55に属するすべての基地局(たとえば基地局331
含む一斉呼出エリア551内のすべての基地局)に着信
信号を送出し、これらの基地局は着信チャネルで着信信
号を送出する。これが一斉呼出である。
【0036】各携帯電話機39は通信を行っていないと
きには、着信チャネルを着信の待ち受けを行っている。
そして、自分に対する着信があった場合には着信応答信
号を基地局33に送出することになる。ところが、携帯
電話機39が1つの一斉呼出エリア55、たとえば一斉
呼出エリア551から他の一斉呼出エリア552に移動し
たとすると、一斉呼出に応答できなくなるおそれがあ
る。そこで、各基地局331〜33Nは自身が所属する一
斉呼出エリア55を表わす位置情報をエリア内に送出し
ている。携帯電話機39はこの位置情報が別の一斉呼出
エリア55を表わす位置情報に切り替わったり、一斉呼
出エリア55を表わす位置情報自体が判別できなくなっ
たような場合には、今までの一斉呼出エリア55から新
しい一斉呼出エリア55に移動したものと判別する。そ
して、交換局51に対して自身の新しい場所を位置情報
データベース52に書き換えてもらうために位置登録要
求を示した位置登録信号を基地局33に送信することに
なる。
【0037】この位置登録信号を受信した基地局33は
これを交換局51に伝える。交換局51は位置登録信号
を受信した基地局33との関係で新たな一斉呼出エリア
55(たとえば一斉呼出エリア552)を割り出して、
位置情報データベース52の内容を更新する。この結
果、携帯電話機39がいろいろな場所に移動していって
も、一斉呼出によって着信に応答できることになる。
【0038】本実施例では、携帯電話機39の電源が入
っていて着信に応答できる状態となっていることの判別
を、その携帯電話機が現在の一斉呼出エリア55から外
れてしまったと誤認識を起こさせることで行っている。
【0039】図3は、本実施例で使用される端末使用制
限装置の構成を具体的に表わしたものである。端末使用
制限装置38は、各種制御を行うためのCPU(中央処
理装置)61を搭載している。CPU61はデータバス
等のバス62を介して装置内の各部と接続されている。
このうちROM63は、この端末使用制限装置38の各
部の制御を行うための制御プログラムを格納したリード
・オンリ・メモリである。RAM64はCPU61が各
種の制御を行う際に必要とされるデータを一時的に格納
する作業用メモリであり、ランダム・アクセス・メモリ
で構成されている。送受信回路65はアンテナ66を使
用して信号の送受信を行う回路である。エリア信号妨害
信号生成回路67は、図1に示した基地局33が送出す
るエリア信号の受信をこの端末使用制限装置38の周囲
の限定されたエリアとしての通信制限エリア40(図1
参照)で制限するためのエリア信号妨害信号を生成する
回路である。エリア信号妨害信号としては、本来のエリ
ア信号の帯域にノイズを発生させたものや、本来の信号
よりも強い擬似エリア信号を出力するもの等が有効であ
る。エリア信号妨害信号生成回路67で生成されたエリ
ア信号妨害信号は送受信回路65に送られて常時送信さ
れることになる。
【0040】位置登録信号判別回路68は、送受信回路
65によって受信された信号の中に位置登録信号が存在
するかどうかを判別する回路である。携帯電話機39が
通信制限エリア40に入ってきてエリア信号妨害信号を
受信し、これを新たな基地局の信号と誤って認識して位
置登録信号を出力したときには、これを検出することに
なる。警報メッセージ出力回路69は、位置登録信号判
別回路68が位置登録の要求を検出したときに所定の警
報メッセージを出力する回路である。本実施例では警報
音とこれに続く「あなたの携帯電話の電源をお切り下さ
い。」というようなメッセージが出力される。警報メッ
セージ出力回路69は警報音および警報メッセージ等の
所定の音声信号を予め内蔵の図示しない音声回路に記憶
させている。スピーカ41はこの警報メッセージ出力回
路69の出力する音声信号を外部に音声として出力する
ことになる。
【0041】操作部71はこの端末使用制限装置38の
各種操作を行う部分であり、図示しない複数のキースイ
ッチとディスプレイによって構成されている。使用者
は、端末使用制限装置38の送受信回路65から送出さ
れるエリア信号妨害信号の強度を調整したり、携帯電話
機の使用制限の動作を開始させたり、あるいは警報音と
しての音およびメッセージを選択するといった作業をこ
の操作部71を介して行うことができる。
【0042】図4は、本実施例の端末使用制限装置によ
る携帯電話機の使用制限の制御の流れを表わしたもので
ある。この端末使用制限装置38の使用者が携帯電話機
の使用制限の動作を開始させるために図3に示した操作
部71を操作して使用制限モードを開始させると(ステ
ップS81:Y)、CPU61はエリア信号妨害信号生
成回路67を制御してエリア信号妨害信号を出力させ、
これを送受信回路65から送出させる(ステップS8
2)。これ以後、使用制限モードが終了するまでエリア
信号妨害信号は継続的にアンテナ66から出力されるこ
とになる。
【0043】この状態でCPU61は位置登録信号判別
回路68が位置登録信号を判別(検出)するかどうかを
監視し、検出したら(ステップS83:Y)、警報メッ
セージ出力回路69を指示してまず「ピー」等の警報音
を短時間出力させる(ステップS84)。そしてそれに
続いて、「あなたの携帯電話の電源をお切り下さい。」
とか、「携帯電話機の電源が入っています。お切り下さ
い。」というような警報メッセージを出力させる(ステ
ップS85)。この後、使用制限モードが終了しない限
り(ステップS86:N)、処理がステップS83に戻
る。したがって、位置登録信号が出力されている間は、
以上の警報音の出力処理が継続されることになる。
【0044】携帯電話機39のユーザがその電源を切っ
た場合、その携帯電話機39から位置登録信号の送出は
停止される。したがって、その段階で位置登録信号が検
出されない状態となる(ステップS83:N)。最初か
ら携帯電話機39の電源を切った状態でユーザが通信制
限エリア40を通過する場合も同様である。この場合、
CPU61は警報メッセージ出力回路69から音声を出
力させないでもよいが、場内での携帯電話機39等の無
線端末の使用を禁止させるアナウンスを所定間隔で出力
させることができる(ステップS87)。たとえば「場
内では携帯電話機の使用はできません。ご協力下さ
い。」というようなアナウンスを音楽と共に出力して協
力を呼びかけることになる。この場合も、使用制限モー
ドが終了しない限り(ステップS86:N)、処理がス
テップS83に戻され、位置登録信号が検出されなけれ
ば同様のアナウンスが継続することになる。
【0045】変形例
【0046】本実施例と異なり、「電源を切るかマナー
モードにして下さい。」というような警報メッセージを
出力することも可能である。ただし、設定されるマナー
モードがエリア信号に対応して位置登録を要求する処理
を禁止するモードでない限り、警報音は通信制限エリア
40内で出力されることになる。もちろん、この場合に
も通信制限エリア40を過ぎれば警報音が出力すること
はないので、たとえば実施例における使用制限エリア3
5で警報音が出力されて騒音になるという心配はない。
【0047】また、実施例ではエリア信号妨害信号生成
回路67にエリア信号妨害信号を生成させ送受信回路6
5からこれを出力させることにしたが、これに限るもの
ではない。たとえば、基地局33からのエリア信号の受
信を物理的に不能あるいは困難にさせる電波に対する遮
蔽空間を作成し、ここをチェックゲートとして使用する
ことで、同様に携帯電話機等の無線端末から位置登録要
求を出力させることができる。したがって、このような
遮蔽空間の内部に位置登録信号を受信する装置を置い
て、位置登録信号を検出した時点で何らかの警報を出力
するようにすることによって同様の目的を達成すること
ができる。
【0048】また、実施例では音声で警告を行ったが、
たとえば通信制限エリア40にフラッシュランプや電光
掲示板等の視覚的な警報手段を設置して、警報音とは別
に、あるいは警報音と併せて光や文字によって警報を表
示するようにしてもよい。
【0049】更に実施例では携帯電話機等の無線端末の
ユーザが通信制限エリア40で誤って発着信を行う場合
を説明しなかったが、単に電源が入っているという場合
とは別のこのような場合に更に対応する措置を採ること
も可能である。たとえば、端末使用制限装置38が単に
携帯電話機39からの位置登録信号を受信するだけでな
く、基地局33へ携帯電話機39が発着信を行う際に出
力する信号を受信して、これに対して警報を出力するよ
うにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、通常の無線端末の持っている位置登録信号送
出手段および位置登録要求手段を活用して、無線端末側
に特別の回路装置を要求することなく無線端末の使用が
制限されるエリアでの無線端末の使用を制限することが
できる。しかもこの場合には、緊急の用件等が発生した
ときには無線端末の使用が制限されるエリアでの発着信
が可能である。
【0051】また請求項2記載の発明によれば、無線端
末の通信を制限するための限定されたエリアの出入り口
となる場所に無線端末が発信あるいは着信を行う際に出
力する特定信号を受信する発着信信号受信手段を備えさ
せ、この特定信号を受信したときに警報を出力させるこ
とで、そのエリアでの無線端末の通信を制限することが
でき、しかも緊急の用件等の所定の場合には、そのエリ
アでの通信が可能である。
【0052】更に請求項3記載の発明では、エリア信号
受信妨害手段はエリア信号の受信を物理的に遮蔽あるい
はエリア信号の減衰を行う電波遮蔽機構であるので、特
別の信号を発信する回路を用意することなく、無線端末
側に位置登録信号を送出させることができる。
【0053】また請求項4記載の発明では、請求項1記
載の無線端末使用制限システムで、エリア信号受信妨害
手段は他のエリア信号を擬似的に電気的に発生させる擬
似エリア信号発生手段であるので、そのオン・オフが容
易である。したがって、あるエリアが特定の時間帯のみ
無線端末の通信を制限するような場合、たとえば休憩時
間は通信を可とするような場合にも、これに簡単に対応
させることができる。
【0054】更に請求項5記載の発明によれば、警報音
が出力されるので、誰でも無線端末の通信制限が行われ
ていることに気付き、適切な対応を採ることができる。
【0055】また請求項6記載の発明によれば、警告出
力手段が無線端末の電源をオフにするよう音声で警告す
る警報メッセージ出力手段であるので、無線端末の電源
をオフにすることにより、発信だけでなく着信をも的確
に制限することができる。
【0056】更に請求項7記載の発明によれば、警告出
力手段が無線端末の電源をオフにするよう表示内容で警
告する警報ディスプレイであるので、ディスプレイで視
覚的に表示することで外国人に対しても適切に対処させ
ることができるだけでなく、静寂を要する場所で無線端
末の使用禁止を効果的に通知することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における無線端末使用制限シ
ステムの全体的な構成を表わしたシステム構成図であ
る。
【図2】携帯電話機における位置登録の概念を示した説
明図である。
【図3】本実施例で使用される端末使用制限装置の構成
を表わしたブロック図である。
【図4】本実施例の端末使用制限装置による携帯電話機
の使用制限の制御の流れを表わした流れ図である。
【図5】規制を行うエリアで規制信号をそのエリア内の
PHS端末に出力するようにした従来の提案を示すシス
テム構成図である。
【図6】従来提案された他の無線端末使用制限システム
を表わしたシステム構成図である。
【符号の説明】
31 無線端末使用制限システム 33 基地局 34 (基地局の)サービスエリア 35 使用制限エリア 37 チェックゲート 38 端末使用制限装置 39 携帯電話機 40 通信制限エリア 61 CPU 63 ROM 65 送受信回路 67 エリア信号妨害信号生成回路 68 位置登録信号判別回路 69 警報メッセージ出力回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5K024 AA63 CC11 DD02 DD04 FF06 GG10 5K067 AA21 BB04 EE02 EE10 EE12 EE16 FF23 GG01 GG11 HH23 HH31 KK13 KK15

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着信時の応答に備えて自身が呼び出され
    るべき位置の登録を要求する位置登録信号を送出する位
    置登録信号送出手段と、自身が前記呼び出されるべき位
    置に存在するかどうかを位置登録した場所に対応するエ
    リア信号を受信しているかどうかによって判別し、この
    エリア信号を受信できないときには前記位置登録信号送
    出手段によって位置登録信号を送出させる位置登録要求
    手段とを備えた無線端末と、 無線端末の通信を制限するための限定されたエリアの出
    入り口となる場所に配置され、この限定されたエリアに
    対して前記エリア信号を無線端末が受信するのを妨害す
    るエリア信号受信妨害手段と、このエリア信号受信妨害
    手段の妨害に対して位置登録信号が送出されてきたら警
    告を出力する警告出力手段とを備えた無線端末使用制限
    装置とを具備することを特徴とする無線端末使用制限シ
    ステム。
  2. 【請求項2】 無線端末と、 無線端末の通信を制限するための限定されたエリアの出
    入り口となる場所に配置され、この無線端末が発信ある
    いは着信を行う際に出力する特定信号を受信する発着信
    信号受信手段と、この発着信信号受信手段が前記特定信
    号を受信したとき警告を出力する警告出力手段とを備え
    た無線端末使用制限装置とを具備することを特徴とする
    無線端末使用制限システム。
  3. 【請求項3】 前記エリア信号受信妨害手段はエリア信
    号の受信を物理的に遮蔽あるいはエリア信号の減衰を行
    う電波遮蔽機構であることを特徴とする請求項1記載の
    無線端末使用制限システム。
  4. 【請求項4】 前記エリア信号受信妨害手段は他のエリ
    ア信号を擬似的に発生させる擬似エリア信号発生手段で
    あることを特徴とする請求項1記載の無線端末使用制限
    システム。
  5. 【請求項5】 前記警告出力手段は警報音を出力する警
    報音出力手段であることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載の無線端末使用制限システム。
  6. 【請求項6】 前記警告出力手段は無線端末の電源をオ
    フにするよう音声で警告する警報メッセージ出力手段で
    あることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無
    線端末使用制限システム。
  7. 【請求項7】 前記警告出力手段は無線端末の電源をオ
    フにするよう表示内容で警告する警報ディスプレイであ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2記載の無線
    端末使用制限システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007134881A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Nec Corp 携帯電話検知システム、装置、プログラム、方法
JP2009253821A (ja) * 2008-04-09 2009-10-29 Adc Technology Inc 通信管理システム及び通信端末

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