JP2001008219A - 画像表示装置 - Google Patents
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Abstract
する画像処理部と、前記画像処理部から出力された画像
データのレベルを補正するゲイン補正部と、複数の画素
を有し、前記ゲイン補正部で補正された画像データに応
じて画像を形成するための光を前記各画素ごとに射出す
る画像表示部と、を備える。前記ゲイン補正部は、前記
画像処理部から所定の色の一様な画像を表す画像データ
が出力されたときに、前記画像表示部の前記各画素から
射出される光の輝度を全画素にわたって一致させること
なく、前記各画素から射出される光の色度の画素同士の
差が小さくなるように、前記各画素に与えられる複数の
色データのうち少なくとも1つの色データのレベルを前
記各画素の位置に応じてそれぞれ補正する。
Description
示する画像表示装置に関する。
置として、直視型の表示装置や投写型表示装置等が種々
開発されている。直視型の表示装置は、液晶パネルやプ
ラズマディスプレイパネル(PDP)、CRT等の表示
デバイス上に形成される画像を目視するタイプの表示装
置である。また、投写型表示装置は、投写レンズや、種
々の光学系を備えて、液晶パネルやディジタル・マイク
ロミラー・デバイス(DMD、TI社の商標)、CRT
等の表示デバイス上に形成される画像を投写し、投写さ
れた画像を目視するタイプの表示装置である。
ための画像表示装置において表示される画像は、色むら
のない均一な画像であることが好ましい。しかしなが
ら、実際には、以下に示すように表示された画像に色む
らが発生する場合がある。
合、液晶パネルは各画素に与えられる画像データに応じ
て各画素に照射される照明光の透過率や反射率を変化さ
せることにより、画像を形成するための光を射出し、射
出された画像を形成するための光によって画像を形成す
るタイプのデバイスである。均一で色ムラのない画像を
表示するためには、各画素における液晶の透過特性や反
射特性が一様であることが好ましい。しかしながら、実
際には、各画素における液晶の透過特性や反射特性にば
らつきがあるため、表示画像に色むらが発生する場合が
ある。また、他の表示デバイスを用いた場合にも、表示
デバイスの種々の特性ばらつきにより色むらが発生する
場合がある。
ミラー・デバイス等の表示デバイスは照明光を射出する
照明光学系を別途必要とする。この照明光学系から射出
される照明光の輝度分布や色分布に応じて表示画像に色
むらが発生する場合がある。
に備えられる種々の光学系の特性に起因して表示画像に
色むらが発生する場合もある。
を解決するためになされたものであり、表示画像の色む
らの発生を抑制する技術を提供することを目的とする。
述の課題の少なくとも一部を解決するため、本発明の画
像表示装置は、複数の色データを含む画像データを出力
する画像処理部と、前記画像処理部から出力された画像
データのレベルを補正するゲイン補正部と、複数の画素
を有し、前記ゲイン補正部で補正された画像データに応
じて画像を形成するための光を前記各画素ごとに射出す
る画像表示部と、を備え、前記ゲイン補正部は、前記画
像処理部から所定の色の一様な画像を表す画像データが
出力されたときに、前記画像表示部の前記各画素から射
出される光の輝度を全画素にわたって一致させることな
く、前記各画素から射出される光の色度の画素同士の差
が小さくなるように、前記各画素に与えられる複数の色
データのうち少なくとも1つの色データのレベルを前記
各画素の位置に応じてそれぞれ補正することを特徴とす
る。
部から所定の色の一様な画像を表す画像データが出力さ
れたときに、各画素から射出される光の色度の画素同士
の差が小さくなるように、画像表示部の画素位置に応じ
て各画素に与えられる画像データのレベルが補正される
ので、表示画像の色むらの発生を抑制することができ
る。
正部は、前記各画素ごとに与えられる複数の色データの
うち、所定の色データと、前記所定の色データを除く他
の色データとのレベルの差が小さくなるように、前記他
の色データのレベルを補正すればよい。
各画素から射出される光の輝度を全画素にわたって一致
させることなく、前記各画素から射出される光の色度の
画素同士の差が小さくなるようにすることができる。
の色データのうち前記画像を形成するための光の輝度に
最も寄与の大きな色データであることが好ましい。
もに、各画素から射出される画像を形成するための光の
輝度のばらつきをある程度抑制することが可能である。
の3つの色データであり、前記所定の色データは、緑色
の色データであることが好ましい。
が光の輝度に最も寄与が大きい。従って、上記のように
すれば、色むらを抑制するとともに、各画素から射出さ
れる画像を形成するための光の輝度のばらつきをある程
度抑制することが可能である。
素は、それぞれ多角形形状を有する複数の小ブロックに
区分されており、各小ブロックの頂点に相当する頂点画
素の補正量は、あらかじめ求められており、前記各小ブ
ロック内の前記頂点画素以外の画素の補正量は、各小ブ
ロックごとに前記頂点画素の補正量から補間されること
が好ましい。
頂点画素の補正量から各小ブロック内の画素の補正量を
補間することができるので、補正量をあらかじめ求めて
おく画素を少なくすることができる。これにより、補正
量をあらかじめ求めておく作業の簡略化や、求められた
補正量に応じたデータを格納するための装置の簡略化を
図ることができる。
の画素の中心の画素を通り水平方向に平行な線と垂直方
向に平行な線とを対角線とする菱形を考えたとき、前記
菱形の辺に平行な線と、前記水平方向に平行な線と、前
記垂直方向に平行な線とで区分されていることが好まし
い。
周辺に向かって発生する場合が多い。上記のようにすれ
ば、このような色むらの分布を効率良く抑制することが
できる。
明の第1実施例としての画像表示装置1000の概略構
成を示すブロック図である。画像表示装置1000は、
スキャンコンバータ(以下、単に「SC」と呼ぶ)11
0と、ゲイン補正部120と、コントローラ130と、
液晶パネル駆動部150と、液晶パネル160と、照明
光学系170と、投写光学系180とを備えている。こ
の画像表示装置1000は、液晶パネル160から各画
素毎に射出された赤色,緑色,青色の3つの色光を投写
光学系180を介して投写面SR上に投写することによ
り画像を表示する投写型表示装置である。なお、液晶パ
ネル160と、照明光学系170と、投写光学系180
の構成については、本出願人によって開示された特開平
10−171045号公報に詳述されているので、ここ
では説明を省略する。
てSC110と、ゲイン補正部120とに接続されてい
る。コントローラ130は、各部の処理条件を設定し、
また、各部の処理を直接制御する。
形成するために利用されるタイミング信号TCTLを出
力する。このタイミング信号TCTLには、通常、垂直
同期信号VDや水平同期信号HDやクロック信号DCL
Kが含まれている。また、入力画像信号VSを液晶パネ
ル160に入力可能な画像信号DSとして出力する。こ
の画像信号DSとして出力される画像データとしては、
1画素あたり24ビットの画像データが各画素ごとに連
続して出力される。なお、1画素の画像データは、赤、
緑、青の各色毎に8ビットの色データで構成されてい
る。以下では、画像信号DSに含まれる画像データを、
説明の便宜上「画像データDS」と呼ぶ場合もある。
は、ゲイン補正部120において、後述するように、表
示される画素位置に応じてそれぞれゲイン補正される。
ゲイン補正後の画像データDCSは、液晶パネル駆動部
150に供給される。液晶パネル駆動部150は、この
画像データDCSをタイミング信号TCTLに同期して
液晶パネル160に供給する。液晶パネル160は、照
明光学系170からの照明光を、供給された画像データ
DCSに応じて変調する。液晶パネル160で変調され
た光は、投写光学系180によって投写面SRに向かっ
て射出され、画像が表示される。
60が本発明の画像表示部に相当し、スキャンコンバー
タ110が本発明の画像処理部に相当し、ゲイン補正部
120が本発明のゲイン補正部に相当する。
示すブロック図である。ゲイン補正部120は、補正タ
イミング制御部210と、定数テーブル220と、定数
セレクタ230と、赤色乗算器240と、青色乗算器2
50と、を備えている。定数テーブル220には、各画
素ごとの赤色および青色の補正ゲインgr(x,y),
gb(x,y)が格納されている。(x、y)は、後述
する図3に示すように、画面上にマトリクス状に配列さ
れている複数の画素のうち、水平方向左端および垂直方
向上端の画素を原点(0,0)とした場合の画素の位置
を示している。xが水平方向の位置を示し、yが垂直方
向の位置を示している。
るタイミング信号TCTLに基づいて、SC110から
入力される画像データDSの与えられる画素の位置
(x,y)を求める。定数セレクタ230は、求められ
た画素の位置(x、y)に応じた補正ゲインgr(x,
y),gb(x,y)を定数テーブル220から選択
し、赤色の補正ゲインgr(x,y)を赤色乗算器24
0に供給し、青色の補正ゲインgb(x,y)を青色乗
算器250に供給する。
の画像データDS(R)をgr(x,y)倍した赤色の
画像データDCS(R)を出力する。青色乗算器250
は、入力されている青色の画像データDS(B)をgb
(x,y)倍した青色の画像データDCS(B)を出力
する。緑色の画像データDS(G)は、そのまま画像デ
ータDCS(G)として出力される。
イン補正部120によって補正された画像データDCS
によって表される画像を液晶パネル160に形成するこ
とにより、以下に示すように表示画像に発生する色むら
を抑制することができる。
す説明図である。以下では、説明を容易にするため、各
色の画像データのレベルを0〜100とする。赤色の輝
度レベルを0Kr〜100Krとし、緑色の輝度レベル
を0Kg〜100Kgとし、青色の輝度レベルを0Kb
〜100Kbとする。ここで、係数Kr,kg,Kb
は、各画素から射出される光の輝度に対する各色の光の
寄与率を示しており、Kr≒0.299で、Kg≒0.
587で、Kb≒0.114である。例えば、灰色の画
像の画像データのレベルを、赤色,緑色,青色のそれぞ
れ50とし、このとき、表示されるべき画像の赤色,緑
色,青色の光の輝度レベルを50Kr,50Kg,50
Kbとする。
もレベルが50の灰色の画像データが与えられたとき、
画素P1においては、赤色、緑色、青色の各色の輝度レ
ベルは、表示されるべき本来の各色の輝度レベル50K
r,50Kg,50Kbであるのに対し、画素P2にお
いては、赤色の輝度レベルが40Krで、緑色の輝度レ
ベルが45Kgで、青色の輝度レベルが55Kbとな
り、色むらが発生している場合を示している。
色の輝度レベルをそれぞれ(40/50)倍、(45/
50)倍、(55/50)倍するフィルタが設けられて
いるのと等価的に等しい。したがって、このように発生
した色むらを抑制する方法として、図3(B)に示す方
法1が考えられる。この方法1は、等価的なフィルタに
おいて発生する輝度レベル変化を打ち消すように、あら
かじめ画像データのレベルを補正する方法である。すな
わち、赤色、緑色、青色の各色の画像データに、等価的
なフィルタにおける各色のゲイン(40/50)、(4
5/50)、(55/50)の逆数値(50/40)、
(50/45)、(50/55)を乗じることにより、
係数を無視した輝度レベル(以下、単に「輝度レベル」
と呼ぶ)が各色とも50となるように補正する方法であ
る。この方法1によれば、各色の輝度レベルを本来の値
に等しくすることができるので、色むらを抑制すること
ができる。但し、この方法1においては、すべての色の
画像データのレベルを補正する必要があり、補正が煩雑
である。
を抑制している。方法2は、緑色の輝度レベルを基準と
し、赤色および青色の輝度レベルが緑色の輝度レベルに
等しくなるように補正する方法である。すなわち、赤色
の画像データに、赤色の輝度レベルに対する緑色の輝度
レベルの比(45/40)を乗じ、青色の画像データ
に、青色の輝度レベルに対する緑色の輝度レベルの比
(45/55)を乗じることにより、各色の輝度レベル
を緑色の輝度レベルの値45に等しくする方法である。
度が同じであれば色は同じである。従って、色むらを抑
制するためには、色むらの発生している画素の色度を本
来の色度に等しくなるように調整すればよい。色度だけ
に着目すれば、光の輝度が異なっていても同じ色度を有
する光が存在する。例えば、各色の輝度レベルが50で
ある場合の色度と各色の輝度レベルが45である場合の
色度とは、光の輝度レベルは異なるが色度としては原理
的に同じであり、表示される色は同じである。すなわ
ち、方法2においては、一様な色の画像を表示したとき
に、輝度レベルの変化に関わらず、各画素の色度が等し
くなるように各画素の画像データを補正して、色むらを
抑制する方法である。この方法2によれば、輝度のばら
つき(輝度むら)が発生する場合もあるが、方法1と同
じように色むらを抑制することができる。また、方法1
は、3つの色データを補正することにより色むらの抑制
を行わなければならないが、方法2は、2つの色データ
を補正すればよく、方法1に比べて補正が容易であると
いう利点がある。また、方法2を適用したゲイン補正部
は、方法1を適用したゲイン補正部に比べてその構成を
簡略化できるという利点がある。
に、輝度むらが発生する場合がある。しかしながら、以
下の理由から実用上問題がない。
らに比べて鈍感である。また、比較的近くで発生する光
の輝度レベルの変化にはある程度敏感であるが、比較的
離れた位置で発生する光の輝度レベルの変化には鈍感で
ある。通常、色むらは、ある程度緩やかな変化で分布す
る場合が多く、方法2によって色むらを抑制することに
より発生した輝度の変化による輝度むらもある程度緩や
かな分布を有すので、輝度むらが顕著に認識されること
は少ない。また、上述したように、各画素から射出され
る光の輝度に対する各色の光の寄与率は、赤色の光がK
r≒0.299で、緑色の光がKg≒0.587で、青
色の光がKb≒0.114であるため、緑色の光の寄与
が最も大きい。上記方法2においては、光の輝度に最も
寄与の大きい緑色を基準としているため、輝度変化の影
響を極力抑制することができる。以上のことから、方法
2による場合に発生する輝度むらは、実用上ほとんど問
題がないと言える。
ベルに赤色および青色の光の輝度レベルを合わせるよう
に調整する場合を例に説明している。しかしながら、赤
色や青色の光を基準としてもよい。但し、上述したしよ
うに、赤色、緑色、青色の3つの色光のうち、最も光の
輝度に影響を与えるのは緑色の光であるので、この緑色
光を基準とするほうが好ましい。なお、赤色,緑色,青
色の3原色の組み合わせではない他の複数の色光により
カラー画像を形成する場合にも、同様に、1つの色光を
基準とすればよく、特に、それらの光の中で最も光の輝
度に影響を与える色光を基準とするようにすればよい。
ゲインgr(x,y),gb(x,y)は、方法2にお
ける各画素の赤色の輝度レベルに対する緑色の輝度レベ
ルの比および青色の輝度レベルに対する緑色の輝度レベ
ルの比に相当する。これらの補正ゲインは、実際には以
下のように決定することができる。
SC110から出力する。 ii)各画素の色度を測定しながら、乗算器240,2
50(図2)に与える補正ゲインgr,gbを変化させ
て各画素の色度が表示されるべき本来の灰色の色度に等
しくなるように調整する。 iii)各画素の色度が本来の灰色の色度に等しくなる
ように調整されたときの補正ゲインgr,gbを、その
画素の位置(x,y)における補正ゲインgr(x,
y),gb(x,y)として定数テーブル220に格納
する。
は、上記i)〜iii)の手順に限定されるものではな
い。上記i)において、灰色の一様な画像ではなく、他
の色の画像を表示するようにしてもよい。但し、赤色,
緑色,青色の3つの色光が含まれている色の画像である
ことが好ましい。また、上記ii)においては、各画素
ごとに色度を測定するとしているがこれに限定されるも
のではない。画素単位でその色度を測定することは難し
いため、例えば、測定すべき画素を含む複数の画素の画
素領域における色度を測定し、測定された色度は画素領
域内の所定の画素の色度とするようにしてもよい。すな
わち、一様な色の画像を表示したときに、各画素の色度
と、表示したい色の色度との差が小さくなるような各画
素の補正ゲインを求めることができれば、どのような手
順でもよい。
像表示装置1000は、一様な色の画像を表示したとき
に、ゲイン補正部120において液晶パネル160に供
給される画像データを、各画素から射出される光の色度
が等しくなるように補正することができるので、色むら
の発生を抑制することができる。
実施例としてのゲイン補正部120Aの概略構成を示す
ブロック図である。このゲイン補正部120Aを第1実
施例のゲイン補正部120に置き換えることにより、第
1実施例と同様に画像表示装置を構成することができ
る。
制御部210と、定数テーブル220Aと、定数セレク
タ230と、赤色乗算器240と、青色乗算器250
と、プレーン検出部260と、ゲイン計算部270と、
を備えている。
制御部210で求められた画素位置(x,y)の含まれ
る小ブロック(以下、「プレーン」と呼ぶ)を検出す
る。図5は、プレーンについて示す説明図である。マト
リクス状に配列されている複数の画素のうち、四隅の画
素をPA,PC,PG,PIとし、中心の画素をPEと
し、中心の画素PEと同じ水平方向のライン上にある左
右両隅の画素をPD,PFとし、中心の画素PEと同じ
垂直方向のライン上にある上下両隅の画素をPB,PH
とする。複数の画素は、画素PB,PE,PHを通る垂
直ラインと、画素PD,PE,PFを通る水平ライン
と、画素PB,PD,PH,PFを頂点とする菱形の辺
とで、8つの直角三角形の領域(プレーン)に区分され
ている。三角形PAPBPD,PBPEPD,PBPF
PE,PBPCPF,PDPHPG,PDPEPH,P
EPFPH,PFPIPHの領域を、それぞれ第1,第
2,第3,第4,第5,第6,第7,第8プレーンとす
る。各画素の位置(x,y)は、画素PAの画素位置を
原点(0,0)とし、水平方向の位置をx,垂直方向の
位置をyとして求められる。図5では、各画素PB,P
C,PD,PE,PF,PG,PH,PIの位置は、そ
れぞれ(XB,0),(XC,0),(0,YD),
(XB,YD),(XC、YD),(0,YG),(X
B,YG),(XC,YG)と設定されている。
制御部210から出力された画素の位置(x,y)の存
在するプレーンを、以下のように判定する。図5からわ
かるように、x≧XBならば、その画素は右半分のプレ
ーンに属し、x<XBならば左半分のプレーンに属す
る。また、y≧YDならば、その画素は下半分のプレー
ンに属し、y<YDならば上半分のプレーンに属する。
このことから、プレーン検出部260は、補正タイミン
グ制御部210から出力された画素の位置(x,y)の
存在するプレーンを、x<XBでy<YDならば第1,
第2プレーンと判定し、x≧XBでy<YDならば第
3,第4プレーンと判定する。また、x<XBでy≧Y
Dならば第5,第6プレーンと判定し、x≧XBでy≧
YDならば第7,第8プレーンと判定する。
た画素の位置(x,y)の存在するプレーンが第1プレ
ーンか第2プレーンかの判定は、以下のように行われ
る。図6は、補正タイミング制御部210から出力され
た画素の位置(x,y)の存在するプレーンが第1プレ
ーンか第2プレーンか判定する条件について示す説明図
である。図6(A)に示すように、第1プレーンと第2
プレーンの境界線L1は、2つの画素PA,PB間の画
素数をX01(=XB−0)とし、2つの画素PA,P
D間のライン数をY01(=YD−0)とすると、下式
(1)で表される。
判定は、この(1)式を利用して、下式(2a),(2
b)のように決定される。
判定した場合には、プレーンデータPLSとして3ビッ
トの2進データPLS=000(10進数:0)を出力
する。第2プレーンと判定した場合には、プレーンデー
タPLS=001(10進数:1)を出力する。
以下のように判定される。図6(B)に示すように、画
素PBを原点(0,0)とする。第3プレーンと第4プ
レーンの境界線L2は、2つの画素PB,PC間の画素
数をX02(=YD−0)とし、2つの画素PB,PE
間のライン数をY02(=XC−XB−0)とすると、
下式(3)で表される。
定は、この(3)式を利用して、下式(4a),(4
b)のように決定される。
判定した場合には、プレーンデータPLS=010(1
0進数:2)を出力する。第4プレーンと判定した場合
には、PLS=011(10進数:3)を出力する。
上記第3プレーンか第4プレーンかの判定と同様に判定
することができる。すなわち、画素PDを原点(0,
0)とし、2つの画素PD,PE間の画素数をX03
(=XB−0)とし、2つの画素PD,PG間のライン
数をY03(=YG−YD−0)とすると、下式(5
a),(5b)のように決定される。
判定した場合には、プレーンデータPLS=100(1
0進数:4)を出力する。第6プレーンと判定した場合
には、PLS=101(10進数:5)を出力する。
上記第1プレーンか第2プレーンかの判定と同様に判定
することができる。すなわち、画素PEを原点(0,
0)とし、2つの画素PE,PF間の画素数をX04
(=XC−XB−0)とし、2つの画素PE,PH間の
ライン数をY04(YG−YD−0)とすると、下式
(6a),(6b)のように決定される。
判定した場合には、プレーンデータPLS=110(1
0進数:6)を出力する。第8プレーンと判定した場合
には、PLS=111(10進数:7)を出力する。
は、補正しようとする画素を含むプレーンを検出するこ
とができる。
計算部270のゲイン計算において用いられる定数ar
i,bri,cri,abi,bbi,cbi(i=1
〜8)が上記プレーン毎に格納されている。
60で求められたプレーンを示すプレーンデータPLS
に応じて定数テーブル220Aに格納されている定数a
ri,bri,cri,abi,bbi,cbiを選択
して、ゲイン計算部270に供給する。
を示す画素(頂点画素)の補正ゲインから各プレーン内
の画素(区分内画素)の補正ゲインを直線補間演算によ
り求める。
1、第2プレーンに存在する画素のゲイン計算について
示す説明図である。図7(A)に示すように、画素PA
を原点(0,0)とし場合に第1プレーン内に存在する
任意の区分内画素P(x,y)の補正ゲインgは、下式
(7)に示す補間演算式により決定される。
の頂点画素PA,PB,PDの補正ゲインをそれぞれg
A,gB,gDとし、2つの画素PB,PA間の画素数
をX01(=XB−0)とし、2つの画素PD,PA間
のライン数をY01(=YD−0)とすると、下式(8
a)〜(8c)で表される。
内画素P(x,y)の赤色および青色の補正ゲインg
r,gbの補間演算式は、赤色の定数をar1,br
1,cr1とし、青色の定数をab1,bb1,cb1
とすると、(7)式から下式(9a),(9b)のよう
に表される。
の赤色の補正ゲインをそれぞれgAr,gBr,gD
r,とし、青色の補正ゲインをそれぞれgAb,gB
b,gDbとすると、定数ar1,br1,cr1,a
b1,bb1,cb1は、(8a)〜(8c)式によ
り、下式(10a)〜(10f)のように表すことがで
きる。
ゲインは、第1実施例で説明した補正ゲイン決定の手順
と同様にしてあらかじめ求めることができる。
Pの補正ゲインgも、図7(B)に示すように、画素P
Aを原点(0,0)として、下式(11)に示す補間演
算式により決定することができる。
の頂点画素PB,PD,PEの補正ゲインをgB,g
D,gEとすると、下式(12a)〜(12c)で表さ
れる。
内画素P(x,y)の赤色および青色の補正ゲインg
r,gbの補間演算式は、赤色の定数をar2,br
2,cr2とし、青色の定数をab2,bb2,cb2
とすると、(11)式から下式(13a),(13b)
のように表される。
の赤色の補正ゲインをそれぞれgBr,gDr,gEr
とし、青色の補正ゲインをそれぞれgBb,gDb,g
Ebとすると、定数ar2,br2,cr2,ab2,
bb2,cb2は、(12a)〜(12c)式により、
下式(14a)〜(14f)のように表すことができ
る。
ーンと同様にして各プレーンにおける頂点画素の補正ゲ
インから補間して区分内画素の補正ゲインを求めること
ができる。図8は、各プレーンにおける補正ゲインの補
間演算式および定数テーブル220Aに格納されている
定数例を示している。なお、これらの補間演算式および
定数は一例であり、これに限定されるものではなく、各
プレーン毎に各頂点画素の補正ゲインから各区分内画素
の補正ゲインを補間できる補間演算式および定数であれ
ばよい。
正ゲインgr,gbを各画素毎に求めて、赤色乗算器2
40および青色乗算器250に供給する。
の画像データDS(R),DS(G),DS(B)を補
正して画像データDCS(R),DCS(G),DCS
(B)として出力する。ゲイン補正部120Aによって
補正された画像データDCSによって表される画像が液
晶パネル160に形成される。これにより、色むらの発
生が抑制された画像が表示される。
0Aが各画素の画像データの赤色と青色の画像データを
緑色の画像データのレベルにほぼ等しくなるように補正
するので、表示する画像に発生する色むらを抑制するこ
とができる。また、第2実施例においては、あらかじめ
設定されている各プレーンの頂点画素の補正ゲインから
各プレーンに存在する任意の画素の補正ゲインを補間演
算により求めるようにしているので、全画素の補正ゲイ
ンをあらかじめ求めておかなくても良いという利点があ
る。また、これにより、補正ゲインをあらかじめ求めて
おく作業の簡略化や、求められた補正ゲインに応じたデ
ータを保存するための定数テーブルを小さくすることが
できるという利点もある。
ように、8つのプレーンは、画素PB,PE,PHを通
る垂直ラインと、画素PD,PE,PFを通る水平ライ
ンと、画素PB,PD,PH,PFを頂点とする菱形の
辺とで区分されている。これは、一般に、色むらの分布
が画面の中心から周辺に向かって放射状に変化する傾向
にあるため、この変化に対応するように区分するために
設定した一例であり、これに限定されるものではない。
例えば、図9や図10に示すように区分してもよい。す
なわち、プレーンの区分は、色むらの分布に応じて各プ
レーン内の色むらを補間演算により抑制することができ
るように区分されていれば、区分の数や区分の形状は限
定されない。なお、図10に示すプレーンの場合、図5
に示したプレーンを1組として画面の縦横方向を複数組
に分割した場合を示している。この場合には、各組ごと
に同じ処理を繰り返すことにより補正処理を実行するこ
とができるので、補正処理をより容易にすることができ
る。
部270を複数のプレーンに応じて備えるとともに、こ
れを選択する手段を備えて、装置の色むら分布特性に応
じてプレーンを選択することができるようにしてもよ
い。このようにすれば、各装置毎に発生する様々な色む
ら特性に応じてより精度良く色むらを抑制することがで
きる。
に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲に
おいて種々の態様において実施することが可能であり、
例えば次のような変形も可能である。
例に説明しているが、直視型の表示装置においても適用
可能である。
を用いた場合を例に説明しているが、これに限定される
ものではなく、PDP、DMD、CRT等の種々の表示
デバイスを備える場合にも適用可能である。
000の概略構成を示すブロック図である。
図である。
る。
20Aの概略構成を示すブロック図である。
素の位置(x,y)の存在するプレーンが第1プレーン
か第2プレーンか判定する条件について示す説明図であ
る。
ーンに存在する画素のゲイン計算について示す説明図で
ある。
よび定数テーブル220Aに格納されている定数の例を
示す説明図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 画像表示装置であって、 複数の色データを含む画像データを出力する画像処理部
と、 前記画像処理部から出力された画像データのレベルを補
正するゲイン補正部と、 複数の画素を有し、前記ゲイン補正部で補正された画像
データに応じて画像を形成するための光を前記各画素ご
とに射出する画像表示部と、を備え、 前記ゲイン補正部は、前記画像処理部から所定の色の一
様な画像を表す画像データが出力されたときに、前記画
像表示部の前記各画素から射出される光の輝度を全画素
にわたって一致させることなく、前記各画素から射出さ
れる光の色度の画素同士の差が小さくなるように、前記
各画素に与えられる複数の色データのうち少なくとも1
つの色データのレベルを前記各画素の位置に応じてそれ
ぞれ補正する、画像表示装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像表示装置であって、 前記ゲイン補正部は、前記各画素ごとに与えられる複数
の色データのうち、所定の色データと、前記所定の色デ
ータを除く他の色データとのレベルの差が小さくなるよ
うに、前記他の色データのレベルを補正する、画像表示
装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の画像表示装置であって、 前記所定の色データは、前記複数の色データのうち前記
画像を形成するための光の輝度に最も寄与の大きな色デ
ータである、画像表示装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の画像表示装置であって、 前記複数の色データは、赤色と緑色と青色の3つの色デ
ータであり、 前記所定の色データは、緑色の色データである、画像表
示装置。 - 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれかに記
載の画像表示装置であって、 前記複数の画素は、それぞれ多角形形状を有する複数の
小ブロックに区分されており、 各小ブロックの頂点に相当する頂点画素の補正量は、あ
らかじめ求められており、 前記各小ブロック内の前記頂点画素以外の画素の補正量
は、各小ブロックごとに前記頂点画素の補正量から補間
される、画像表示装置。 - 【請求項6】 請求項5記載の画像表示装置であって、 前記複数の小ブロックは、前記複数の画素の中心の画素
を通り水平方向に平行な線と垂直方向に平行な線とを対
角線とする菱形を考えたとき、前記菱形の辺に平行な線
と、前記水平方向に平行な線と、前記垂直方向に平行な
線とで区分されている、画像表示装置。
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