JP2001006229A - 光情報記録媒体の製造設備及び光情報記録媒体の製造方法 - Google Patents

光情報記録媒体の製造設備及び光情報記録媒体の製造方法

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JP2001006229A
JP2001006229A JP11170236A JP17023699A JP2001006229A JP 2001006229 A JP2001006229 A JP 2001006229A JP 11170236 A JP11170236 A JP 11170236A JP 17023699 A JP17023699 A JP 17023699A JP 2001006229 A JP2001006229 A JP 2001006229A
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Yoshihisa Usami
由久 宇佐美
Katsumi Sugiyama
勝美 杉山
Tomoyoshi Itaya
知良 板谷
Koichi Kawai
晃一 河合
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】フレキシビリティに富んだ、生産性の高い製造
ラインを実現させる。 【解決手段】基板上に、レーザ光の照射により情報を記
録することができる色素記録層を有するヒートモード型
の光情報記録媒体の製造設備において、前記基板を成形
する成形設備12A及び12Bと、前記基板上に色素記
録層を形成するための色素溶液を前記基板上に塗布する
塗布設備14と、前記色素記録層上に光反射層を形成す
る処理を含む後処理設備16と、基板に対してエージン
グ処理を施すためのエージング処理設備18と、塗布設
備14で回収された色素廃液を色素溶液として再利用す
るための溶液調整設備20とを設け、これら成形設備1
2A及び12B、塗布設備14、後処理設備16、エー
ジング処理設備18及び溶液調整設備20をそれぞれ独
立に稼働させるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ光を用いて
情報の記録及び再生を行うことができるヒートモード型
の光情報記録媒体の製造設備及び光情報記録媒体の製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、レーザ光により1回限りの情報
の記録が可能な光情報記録媒体(光ディスク)として
は、追記型CD(いわゆるCD−R)やDVD−Rなど
があり、従来のCD(コンパクトディスク)の作製に比
べて少量のCDを手頃な価格でしかも迅速に市場に供給
できるという利点を有しており、最近のパーソナルコン
ピュータなどの普及に伴ってその需要も増している。
【0003】CD−R型の光情報記録媒体の代表的な構
造は、厚みが約1.2mmの透明な円盤状基板上に有機
色素からなる記録層、金や銀などの金属からなる光反射
層、更に樹脂製の保護層をこの順に積層したものである
(例えば特開平6−150371号公報参照)。
【0004】また、DVD−R型の光情報記録媒体は、
2枚の円盤状基板(厚みが約0.6mm)の各情報記録
面をそれぞれ内側に対向させて貼り合わせた構造を有
し、記録情報量が多いという特徴を有する。
【0005】そして、これら光情報記録媒体への情報の
書き込み(記録)は、近赤外域のレーザ光(CD−Rで
は通常780nm付近、DVD−Rでは635nm付近
の波長のレーザ光)を照射することにより行われ、色素
記録層の照射部分がその光を吸収して局所的に温度上昇
し、物理的あるいは化学的な変化(例えばピットの生
成)が生じて、その光学的特性を変えることにより情報
が記録される。
【0006】一方、情報の読み取り(再生)も、通常、
記録用のレーザ光と同じ波長のレーザ光を照射すること
により行われ、色素記録層の光学的特性が変化した部位
(ピットの生成による記録部分)と変化しない部位(未
記録部分)との反射率の違いを検出することにより情報
が再生される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光情報記録媒体を製造する場合においては、前記基板を
成形する成形設備と、前記基板上に色素記録層を形成す
るための色素溶液を前記基板上に塗布する塗布設備と、
少なくとも前記色素記録層上に光反射層を形成する処理
を含む後処理設備とを有する製造設備が必要となる。
【0008】そして、生産効率を上げるために、これら
の設備を完全に連続させて稼働させることが考えられ
る。しかし、製造ラインが完全に連続していると、製造
ラインのフレキシビリティに劣り、どこかの設備が停止
すると、全ての設備を停止させる必要があり、却って、
生産効率が低下するという問題がある。
【0009】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、フレキシビリティに富んだ、生産性の高
い製造ラインを実現させることができる光情報記録媒体
の製造設備及び光情報記録媒体の製造方法を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、基板上に、レ
ーザ光の照射により情報を記録することができる色素記
録層を有するヒートモード型の光情報記録媒体の製造設
備において、前記基板を成形する成形設備と、前記基板
上に色素記録層を形成するための色素溶液を前記基板上
に塗布する塗布設備と、少なくとも前記色素記録層上に
光反射層を形成する処理を含む後処理設備とを有し、こ
れら成形設備、塗布設備及び後処理設備をそれぞれ独立
に稼働させることを特徴とする。
【0011】また、本発明に係る製造方法は、前記基板
を成形する成形設備と、前記基板上に色素記録層を形成
するための色素溶液を前記基板上に塗布する塗布設備
と、少なくとも前記色素記録層上に光反射層を形成する
処理を含む後処理設備とをそれぞれ独立に稼働させて前
記光情報記録媒体を製造することを特徴とする。
【0012】これにより、例えば成形設備が稼働を停止
したとしても、後工程の塗布設備や後処理設備に影響は
なく、塗布設備や後処理設備にストックされている基板
に対する塗布処理や後処理をそのまま継続させることが
できる。つまり、塗布設備や後処理設備を稼働させたま
まで、成形設備における不具合部分の検出や修理を行う
ことができ、製造ラインを全て停止させる必要がない。
【0013】このように、本発明に係る光情報記録媒体
の製造設備及び光情報記録媒体の製造方法においては、
フレキシビリティに富んだ、生産性の高い製造ラインを
実現させることができる。
【0014】そして、前記製造設備及び製造方法におい
て、少なくとも塗布設備が設置された部屋と後処理設備
が設置された部屋とをそれぞれ区画するようにしてもよ
い。塗布設備については空調条件を厳しくし、後処理設
備については空調条件を緩やかにするなど、環境条件を
異ならせる場合があるが、この場合に、互いの部屋を区
画することによって、これら塗布設備及び後処理設備に
対する環境条件を任意に変えることができる。これは、
フレキシビリティに富んだ、生産性の高い製造ラインを
実現できることにつながる。
【0015】また、前記製造設備及び製造方法におい
て、前記塗布設備と前記後処理設備との間に、前記基板
に対してエージング処理を施すための設備を設置するよ
うにしてもよい。
【0016】基板に対する色素塗布を終えた段階におい
ては、その色素記録層の特性が安定しておらず、そのま
ま後処理工程にまわすと、1つのロットにおける複数の
光情報記録媒体間に光反射率のばらつきが生じることに
なる。そこで、本発明のように、エージング処理を施す
ことによって色素記録層の特性が安定化し、完成した複
数の光情報記録媒体間において製造上のばらつき(例え
ば光反射率のばらつき)が生じにくくなる。
【0017】また、前記製造設備及び製造方法におい
て、前記塗布設備で回収された色素廃液を色素溶液とし
て再利用するための設備、即ち、溶液調整設備が設置さ
れた部屋を区画するようにしてもよい。
【0018】この場合も、これら塗布設備、後処理設備
及び溶液調整設備に対する環境条件を任意に変えること
ができ、フレキシビリティに富んだ、生産性の高い製造
ラインを実現することができる。
【0019】また、前記製造設備及び製造方法におい
て、前記成形設備が複数設置されている場合に、各成形
設備の基板集積部を互いに近接した位置に配置するよう
にしてもよい。
【0020】この場合、複数の成形設備にて作製された
多数の基板を一度に塗布設備に運搬することができ、オ
ペレータの作業効率の向上を図ることができる。
【0021】また、前記製造設備及び製造方法におい
て、少なくとも前記成形設備の数と前記塗布設備におけ
る塗布装置の数を、それぞれの処理能力に合わせて設定
するようにしてもよい。
【0022】これによって、製造ラインを擬似的に連続
したラインにみたてることができ、基板を不要にストッ
クさせるという不都合がなくなる。これは、光情報記録
媒体の生産効率の向上につながる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る光情報記録媒
体の製造設備及び光情報記録媒体の製造方法を例えばC
D−R等の光ディスクを製造するシステムに適用した実
施の形態例(以下、単に実施の形態に係る製造システム
と記す)を図1〜図29を参照しながら説明する。
【0024】本実施の形態に係る製造システム10は、
図1に示すように、例えば射出成形、圧縮成形又は射出
圧縮成形によって基板902(図27A参照)を作製す
る2つの成形設備(第1及び第2の成形設備12A及び
12B)と、基板902の一主面上に色素塗布液を塗布
して乾燥させることにより、該基板902上に色素記録
層904(図27B参照)を形成する塗布設備14と、
基板902の色素記録層904上に光反射層908(図
27C参照)を例えばスパッタリングにより形成し、そ
の後、光反射層908上にUV硬化液を塗布した後、U
V照射して前記光反射層908上に保護層910(図2
8B参照)を形成する後処理設備16とを有する。
【0025】また、この製造システム10は、塗布設備
14での処理を終えた基板902に対してエージング処
理を施すためのエージング処理設備18と、前記塗布設
備14で回収された色素廃液を色素溶液として再利用す
るための溶液調整設備20とを有する。
【0026】これら種々の設備は、建物の中に区画され
た複数の部屋に設置されており、この実施の形態では、
第1の部屋30に、第1及び第2の成形設備12A及び
12Bと塗布設備14が2組設置され、第2の部屋32
に後処理設備16が2組設置され、第3及び第4の部屋
34及び36にそれぞれ溶液調整設備20が設置されて
いる。第1の部屋30には、上述した各設備12A、1
2B及び14のほか、エージング処理設備18が設置さ
れている。そして、これら各種設備は、それぞれ独立に
稼働するようになっている。
【0027】なお、エージング処理設備18でのエージ
ング処理を終えた基板902は、第5の部屋38を通じ
て第2の部屋32内の後処理設備16に運搬される。
【0028】次に、本実施の形態に係る製造システム1
0を構成する各種設備について詳細に説明する。まず、
図2に示すように、第1及び第2の成形設備12A及び
12Bは、ポリカーボネートなどの樹脂材料を射出成
形、圧縮成形又は射出圧縮成形して、一主面にトラッキ
ング用溝又はアドレス信号等の情報を表す凹凸(グルー
ブ)が形成された基板902を作製する成形機40と、
該成形機40から取り出された基板902を冷却する冷
却部42と、冷却後の基板902を段積みして保管する
ためのスタックポール44が設置された集積部46(ス
タックポール回転台)とを有する。
【0029】特に、この第1及び第2の成形設備12A
及び12Bにおいては、各集積部46におけるスタック
ポール44の設置位置が互いに近接するように配置され
ており、オペレータによる出し入れ作業が簡単にできる
ようになっている。
【0030】塗布設備14は、3つの処理部50、52
及び54から構成され、第1の処理部50には、前記第
1及び第2の成形設備12A及び12Bから搬送された
スタックポール44を収容するためのスタックポール収
容部56と、該スタックポール収容部56に収容された
スタックポール44から1枚ずつ基板902を取り出し
て次工程に搬送する第1の搬送機構58と、該第1の搬
送機構58によって搬送された1枚の基板902に対し
て静電気の除去を行う静電ブロー機構60とを有する。
【0031】第2の処理部52は、第1の処理部50に
おいて静電ブロー処理を終えた基板902を次工程に順
次搬送する第2の搬送機構62と、該第2の搬送機構6
2によって搬送された複数の基板902に対してそれぞ
れ色素塗布液を塗布する色素塗布機構64と、色素塗布
処理を終えた基板を1枚ずつ次工程に搬送する第3の搬
送機構66とを有する。この色素塗布機構64は6つの
スピンコート装置68を有して構成されている。
【0032】第3の処理部54は、前記第3の搬送機構
66にて搬送された1枚の基板902の裏面を洗浄する
裏面洗浄機構70と、裏面洗浄を終えた基板902を次
工程に搬送する第4の搬送機構72と、該第4の搬送機
構72によって搬送された基板902に対してロット番
号等の刻印を行う番号付与機構74と、ロット番号等の
刻印を終えた基板902を次工程に搬送する第5の搬送
機構76と、該第5の搬送機構76によって搬送された
基板902に対して欠陥の有無並びに色素記録層904
の膜厚の検査を行う第1の欠陥検査装置78と、該第1
の欠陥検査装置78での検査結果に応じて基板を正常品
用のスタックポール80あるいはNG用のスタックポー
ル82に選別する選別機構84とを有する。
【0033】また、この塗布設備14においては、第1
の処理部50と第2の処理部52との間に第1の仕切板
86が設置され、第2の処理部52と第3の処理部54
にも同様の第2の仕切板88が設置されている。第1の
仕切板86の下部には、第2の搬送機構62による基板
902の搬送経路を塞がない程度の開口(図示せず)が
形成され、第2の仕切板88の下部には、第3の搬送機
構66による基板902の搬送経路を塞がない程度の開
口(図示せず)が形成されている。
【0034】そして、成形設備12A及び12Bの数と
塗布設備14におけるスピンコート装置68の数と後処
理設備16の数を、それぞれの処理能力に合わせて設定
することが好ましい。この実施の形態では、成形設備1
2A及び12Bの数を2つとし、塗布設備14における
スピンコート装置68の数を6つとし、後処理設備16
の数を2つとした。
【0035】図3に示すように、後処理設備16は、塗
布設備14から搬送された正常品用のスタックポール8
0を収容するためのスタックポール収容部90と、該ス
タックポール収容部90に収容されたスタックポール8
0から1枚ずつ基板902を取り出して次工程に搬送す
る第6の搬送機構92と、該第6の搬送機構92によっ
て搬送された1枚の基板902に対して静電気の除去を
行う第1の静電ブロー機構94と、静電ブロー処理を終
えた基板902を次工程に順次搬送する第7の搬送機構
96と、該第7の搬送機構96によって搬送された基板
902の一主面に光反射層908をスパッタリングにて
形成するスパッタ機構98と、光反射層908のスパッ
タリングを終えた基板902を次工程に順次搬送する第
8の搬送機構100と、該第8の搬送機構100によっ
て搬送された基板902の周縁(エッジ部分)を洗浄す
るエッジ洗浄機構102とを有する。
【0036】また、この後処理設備16は、エッジ洗浄
を終えた基板902に対して静電気の除去を行う第2の
静電ブロー機構104と、静電ブロー処理を終えた基板
902の一主面に対してUV硬化液を塗布するUV硬化
液塗布機構106と、UV硬化液の塗布を終えた基板9
02を高速で回転させて基板902上のUV硬化液の塗
布厚を均一にするスピン機構108と、UV硬化液の塗
布及びスピン処理を終えた基板902に対して紫外線を
照射することによりUV硬化液を硬化させて基板902
の一主面に保護層910を形成するUV照射機構110
と、前記基板902を第2の静電ブロー機構104、U
V硬化液塗布機構106、スピン機構108及びUV照
射機構110にそれぞれ搬送する第9の搬送機構112
と、UV照射された基板902を次工程に搬送する第1
0の搬送機構114と、該第10の搬送機構114によ
って搬送された基板902に対して塗布面と保護層面の
欠陥を検査するための第2の欠陥検査装置116と、基
板902に形成されたグルーブによる信号特性を検査す
るための特性検査装置118と、これら第2の欠陥検査
装置116及び特性検査装置118での検査結果に応じ
て基板902を正常品用のスタックポール120あるい
はNG用のスタックポール122に選別する選別機構1
24とを有する。
【0037】第1及び第2の成形設備12A及び12B
における各成形機40は、図4に示すように、樹脂を金
型130内に射出するための射出部132と、金型13
0を型締めして金型130内に供給された樹脂を圧縮成
形する圧縮成形部134が基台136上に設置されて構
成されている。
【0038】射出部132は、投入された成形材料(溶
融樹脂、単に樹脂ともいう)140を一時的に貯溜する
ためのホッパー142と、該ホッパー142から供給さ
れた成形材料140を加熱溶融してノズル144側に押
し出す押出シリンダ146を有する。この成形機40で
は、前記押出シリンダ146として、スクリュー148
を用いたスクリュータイプの押出シリンダを採用してい
る。この押出シリンダ146は、図示しない往復機構に
よって圧縮成形部134に対して接近離反するように移
動可能とされている。
【0039】一方、圧縮成形部134は、金型130の
固定型150が着脱自在に取り付けられた固定側ダイプ
レート152と、該固定側ダイプレート152に取り付
けられた固定型150に対して接近離反する方向に移動
可能とされ、かつ金型130の可動型154が着脱自在
に取り付けられた可動側ダイプレート156と、該可動
側ダイプレート156を水平方向に移動駆動する往復機
構158とを有して構成されている。
【0040】圧縮成形部134の往復機構158として
は、例えば油等の流体の供給・排気によってピストンを
進退自在とするピストン式往復機構などを使用すること
ができる。往復機構158としてピストン式往復機構を
用いた場合は、図4に示すように、内部において油の供
給・排気によりピストン160が往復運動するシリンダ
部162と、該シリンダ部162を基台136に固定す
るためのフランジ状の固定板164と、該固定板164
の四隅と固定側ダイプレート152の四隅間に架設され
たガイド軸166とを有して構成することができる。
【0041】前記ピストン160には、ピストンロッド
168の端部が固着され、可動側ダイプレート156に
は前記ピストンロッド168の他端部が固着されてい
る。また、可動側ダイプレート156の四隅には前記ガ
イド軸166が挿通する4つの貫通孔(図示せず)が設
けられている。
【0042】従って、シリンダ部162への流体の供給
・排気によってピストン160が前方に移動すると、該
ピストン160の移動に伴って可動側ダイプレート15
6がピストンロッド168により前方に押圧され、これ
により可動型154が固定型150に対して接近する方
向、即ち型締めする方向に移動することとなる。
【0043】反対にシリンダ部162への流体の供給・
排気によってピストン160が後方に移動すると、該ピ
ストン160の移動に伴って可動側ダイプレート156
がピストンロッド168により後方に引っ張られ、これ
により可動型154が固定型150に対して離反する方
向、即ち型開きする方向に移動することとなる。
【0044】また、この成形機40には、成形された光
ディスクの基板902を金型から取り外すための基板取
出し機構170を有する。この基板取出し機構170
は、図5及び図6に示すように、固定側ダイプレート1
52の上面に固定された駆動モータ172と、ほぼL字
状の形状を有し、かつ、その後端部が駆動モータ172
のモータ軸174に固着されたアーム176と、該アー
ム176の先端部に取り付けられたチャッキング機構1
78とを有して構成されている。
【0045】アーム176の先端部は、前記駆動モータ
172の正方向の駆動によって、型開き状態とされた金
型130内に進入し、駆動モータ172の負方向の駆動
によって、金型130から離脱する方向に回転移動する
ようになっている。
【0046】チャッキング機構178は、成形された後
の基板902を真空吸着によって保持する吸着パッド1
80と、ランナーの部分を挟み込んで保持するメカチャ
ック182とを有する。
【0047】次に、前記成形機40で光ディスクの基板
902を成形する場合の動作について簡単に説明する。
【0048】まず、往復機構158による前方への昇圧
が行われ、可動型154は固定型150に向かって移動
することになる。金型130の型締め動作が完了した段
階で、金型の可動型154と固定型150との間に形成
されているキャビティへの溶融樹脂140の充填動作が
開始される。
【0049】この充填動作は、まず、射出部132にお
いて、ホッパー142から押出シリンダ146内に成形
材料(樹脂)140が送り込まれる。押出シリンダ14
6内に送り込まれた樹脂140は、スクリュー148の
溝を通る間に加熱、溶融され混合される。スクリュー1
48は、溶融樹脂140がその溝を通って前進するにつ
れて後退し、溶融樹脂140は先頭のバレル184の中
に貯溜される。
【0050】バレル184に1回の射出量に十分な溶融
樹脂140が貯溜されたとき、スクリュー148が前進
し、これにより溶融樹脂140はノズル144を介して
金型130内に送り込まれる。金型130内に送り込ま
れた溶融樹脂140は、固定型150におけるランナー
を通じてキャビティに供給され、充填される。
【0051】前記キャビティへの樹脂充填直後に、可動
型154の中央部分にあるパンチ部材(図示せず)が固
定型150に向かって移動し、これによって、成形され
た基板902の内径部分が切断される。
【0052】前記キャビティ内に充填された溶融樹脂1
40が固化された時点で、基板902の一主面に、図示
しないスタンパに形成されている凹凸が転写され、螺旋
状あるいは同心円状のグルーブが形成されることにな
る。
【0053】その後、往復機構158による後方への昇
圧が行われ、可動型154は固定型150から離反する
方向に移動することになる。このとき、基板取出し機構
170における駆動モータ172の正方向の駆動によっ
てアーム176の先端部分が金型130内に進入し、成
形された基板902の板面が吸着パッド180を介して
保持されると同時に、メカチャック182によってラン
ナー部分が保持される。基板902のチャッキングが完
了した時点で、駆動モータ172の負方向の駆動によっ
てアーム176が元の位置に戻ることになるが、このア
ーム176の復帰動作の間に、メカチャック182によ
るランナー部分の保持が解除されて、該ランナー部分が
回収箱(図示せず)に回収され、内径を有する円盤状の
基板902が次の工程に搬送されることになる。
【0054】一方、冷却部42は、射出成形後の複数枚
の基板902を縦向きにした状態で一方向に搬送する送
りネジ機構190と、成形機40から上述のアーム17
6(図5参照)を介してこの冷却部42に搬送された基
板902を前記送りネジ機構190に投入するアーム機
構192と、前記送りネジ機構190にて一方向に搬送
された基板902を1枚ずつ取り出してスタックポール
44に重ねる搬送機構194と、送りネジ機構190に
て搬送過程にある基板902に対して冷却風を吹き付け
る冷却風発生機196と、これら各種装置を外部の環境
と遮断するための筐体198とを有して構成されてい
る。
【0055】送りネジ機構190は、図8の拡大図に示
すように、3本の送りネジ200a〜200cがそれぞ
れ平行に回転自在に張設されて構成され、各送りネジ2
00a〜200cは、それぞれのネジ溝202に基板9
02の外周部分が接触する間隔で配されている。そし
て、各送りネジ200a〜200cが図示しない駆動モ
ータによりそれぞれ一方向に回転することによって、送
りネジ機構190に配列された複数枚の基板902は、
前記送りネジ機構190の排出位置S2に向かって搬送
され、排出位置S2に到達した基板902は、搬送機構
194によって送りネジ機構190から取り出されてス
タックポール44に順番に重ねられる。
【0056】この送りネジ機構190による基板902
の搬送は、例えばACモータによる連続搬送や、パルス
モータによる間欠送りなどが考えられる。この実施の形
態では、間欠送りを採用している。
【0057】また、この実施の形態においては、図8に
示すように、送りネジ機構190に投入される基板90
2の配列ピッチ(隣接する基板902の間隔)Lは、基
板902の厚みの6倍以上に設定してある。本例では、
前記配列ピッチLを基板902の厚み(1.2mm)の
10倍程度、即ち、約12mmに設定した。
【0058】アーム機構192は、支軸204によって
回転自在に取り付けられ、かつ、成形機40側に取り付
けられた基板取出し機構170におけるアーム176
(型開き状態とされた金型130内から基板902を取
り出すためのアーム)の上死点の位置から送りネジ機構
190の基板投入位置S1にかけて回転移動するアーム
206を有する。
【0059】このアーム206は、通常、前記基板取出
し機構170におけるアーム176の上死点に対応した
ところに位置しており、前記アーム176が型開き状態
とされた金型130内から基板902を取り出して前記
上死点に達した段階で、例えば真空吸着によって基板9
02を受け取るようになっている。基板902を受け取
ったアーム206は、回転を開始し、これによって、基
板902は、送りネジ機構190に投入されることにな
る。
【0060】冷却風発生機196は、送りネジ機構19
0の側面を仕切る側板210の上端に取り付けられ、送
りネジ機構190の基板投入位置S1から10枚分の基
板902に冷却風が当たるように、設置角度や羽根の長
さ等が設定されている。この冷却風発生機196の前記
側板210の上端への取り付けにおいては、例えば蝶番
を有する締結部材を用いれば、冷却風発生機196の設
置角度を容易に変更することができる。
【0061】一方、図7に示す筐体198は、例えばガ
ラス張りで構成され、内部に収容された各種装置を外部
の環境と遮断できるようになっている。この筐体198
の上部には高性能充填層フィルタ(HEPAフィルタ)
212が設置され、該筐体198の下部には排気ダクト
214が設置されており、該HEPAフィルタ212か
ら清浄な空気が筐体198内部全体に吹き付けられるよ
うになっている。
【0062】また、この冷却部42の筐体198内は、
温度制御が行われ、色素を塗布するときとほぼ同じ温度
(例えば約23℃±0.3℃)に設定されている。
【0063】次に、この冷却部42の動作について説明
する。まず、成形機40で基板902が成形されると、
金型130が型開き状態とされ、この段階で、基板取出
し機構170におけるアーム176によって金型130
内から基板902が取り出され、該アーム176の上死
点まで回転搬送される。その後、冷却部42のアーム機
構192におけるアーム206が基板902を例えば真
空吸着によって受け取って、送りネジ機構190の基板
投入位置S1に向かって回転搬送する。
【0064】送りネジ機構190の基板投入位置S1に
投入された基板902は、該送りネジ機構190の3本
の送りネジ200a〜200cにおけるそれぞれ対応す
るネジ溝202に接触するように縦向きに載置される。
この基板902の載置は、送りネジ機構190における
基板902の間欠送りの停止時間において行われる。送
りネジ機構190に投入された複数枚の基板902は、
3本の送りネジ200a〜200cの回転によって該送
りネジ機構190の排出位置S2に向かって順次搬送さ
れる。
【0065】この送りネジ機構190による搬送とHE
PAフィルタ212を通じての上方からの清浄な空気の
流通によって、基板902は徐々に冷却されることにな
る。
【0066】そして、3本の送りネジ200a〜200
cによってそれぞれ間欠送りされる複数枚の基板902
のうち、排出位置S2に到達した基板902は、搬送の
停止期間に、前記搬送機構194によって該送りネジ機
構190から取り出されて、スタックポール44に向か
って搬送され、更に、該スタックポール44に積層され
ている基板902上に重ねられる。
【0067】ここで、1つのスピンコート装置68の構
成について図9〜図13を参照しながら説明する。
【0068】このスピンコート装置52は、図9及び図
10に示すように、塗布液付与装置400、スピナーヘ
ッド装置402及び飛散防止壁404を有して構成され
ている。塗布液付与装置400は、塗布液が充填された
加圧タンク(図示せず)と、該加圧タンクからノズル4
06に引き回されたパイプ(図示せず)と、ノズル40
6から吐出される塗布液の量を調整するための吐出量調
整バルブ408とを有し、塗布液は前記ノズル406を
通してその所定量が基板902の表面上に滴下されるよ
うになっている。この塗布液付与装置400は、ノズル
406を下方に向けて支持する支持板410と該支持板
410を水平方向に旋回させるモータ412とを有する
ハンドリング機構414によって、待機位置から基板9
02の上方の位置に旋回移動できるように構成されてい
る。
【0069】スピナーヘッド装置402は、前記塗布液
付与装置400の下方に配置されており、着脱可能な固
定具420により、基板902が水平に保持されると共
に、駆動モータ(図示せず)により軸回転が可能とされ
ている。
【0070】スピナーヘッド装置402により水平に保
持された状態で回転している基板902上に、上記の塗
布液付与装置400のノズル406から滴下した塗布液
は、基板902の表面上を外周側に流延する。そして、
余分の塗布液は基板902の外周縁部で振り切られ、そ
の外側に放出され、次いで塗膜が乾燥されることによ
り、基板902の表面上に塗膜(色素記録層904)が
形成される。
【0071】飛散防止壁404は、基板902の外周縁
部から外側に放出された余分の塗布液が周辺に飛散する
のを防止するために設けられており、上部に開口422
が形成されるようにスピナーヘッド装置402の周囲に
配置されている。飛散防止壁404を介して集められた
余分の塗布液、即ち、色素廃液はドレイン424を通し
て回収容器450に回収されるようになっている。色素
廃液の回収後の処理については後で詳述する。
【0072】また、第2の処理部52(図2参照)にお
ける各スピンコート装置68の局所排気は、前記飛散防
止壁404の上方に形成された開口422から取り入れ
た空気を基板902の表面上に流通させた後、各スピナ
ーヘッド装置402の下方に取り付けられた排気管42
6を通じて排気されるようになっている。このときの排
気風速は1m/s以下に設定している。
【0073】塗布液付与装置400のノズル406は、
図11及び図12に示すように、軸方向に貫通孔430
が形成された細長い円筒状のノズル本体432と、該ノ
ズル本体432を支持板410(図10参照)に固定す
るための取付部434を有する。ノズル本体432は、
その先端面及びその先端面から1mm以上の範囲の外側
又は内側、あるいは両方の壁面がフッ素化合物からなる
表面を有する。このフッ素化合物としては、例えばポリ
テトラフルオロエチレンやポリテトラフルオロエチレン
含有物等を使用することができる。
【0074】この実施の形態で用いられる好ましいノズ
ル406の例としては、例えば、図12に示すように、
ノズル本体432の先端面及びその先端面から1mm以
上の範囲をフッ素化合物を用いて形成したノズル406
や、図13に示すように、ノズル本体432の先端面4
40及びその先端面440から1mm以上の範囲の外側
又は内側、あるいは両方の壁面442及び444をフッ
素化合物を用いて被覆したノズル406を挙げることが
できる。
【0075】ノズル本体432の先端面及びその先端面
から1mm以上の範囲をフッ素化合物で形成する場合、
強度などを考慮すると、実用的には、例えばノズル本体
432をステンレススチールで形成し、その先端面及び
その先端面から最大で5mmの範囲をフッ素化合物で形
成することが好ましい。
【0076】また、図13に示すように、ノズル本体4
32の先端面440及びその先端面440から1mm以
上の範囲の外側又は内側、あるいは両方の壁面442及
び444をフッ素化合物で被覆する場合、ノズル本体4
32の先端面440から10mm以上、更に好ましく
は、ノズル本体432の全領域をフッ素化合物で被覆す
ることが好ましい。被覆する場合のその厚みは、特に制
限はないが、5〜500μmの範囲が適当である。ま
た、ノズル本体432の材質としては、上記のように、
ステンレススチールが好ましい。ノズル本体432に形
成された貫通孔430の径は一般に0.5〜1.0mm
の範囲である。
【0077】次に、光反射層908を形成するスパッタ
機構98について図14を参照しながら説明する。
【0078】このスパッタ機構88は、図14に示すよ
うに、内部に回転テーブル500が設置され、かつ、上
部に開口が設けられた筒状のチャンバ502と、該チャ
ンバ502の前記開口に対して開閉自在に設けられたス
パッタ源504とを有する。
【0079】前記スパッタ源504をチャンバ502に
対して閉状態としたとき、回転テーブル500上にスパ
ッタ空間506が形成されるようになっており、このス
パッタ空間506は、図示しない排気孔を通じて排気さ
れることで所定の真空度に設定される。前記回転テーブ
ル500上には基板902が載置され、回転されるよう
になっている。
【0080】スパッタ源504の下部には、基板902
に対するスパッタ処理に対して基板902の外周部分を
マスクするアウターマスク508と、基板902に対す
るスパッタ処理に対して基板902の中央部分をマスク
するインナーマスク510と、アウターマスク508上
に設置されたアッパーマスク512と、これらアウター
マスク508、インナーマスク510及びアッパーマス
ク512を固定支持する支持部材514と、前記回転テ
ーブル500に載置された基板902に対向し、かつ、
前記各種マスク508、510及び512や支持部材5
14と絶縁リング516等によって絶縁されて支持され
た例えばAgによるターゲット518とが設けられてい
る。前記各種マスク508、510及び512や支持部
材514は共に金属製、例えば銅製とされている。な
お、スパッタ源504の上部には、マグネット520と
モータ522が設けられている。
【0081】アウターマスク508は、下部開口524
の径が、基板902の外径よりも僅かに小に設定されて
いる。また、スパッタ空間506の下部が、前記下部開
口524から上方に向かって広くなるようにアウターマ
スク508の下部内壁にテーパ面526や水平面528
が形成されている。
【0082】具体的には、アウターマスク508の内壁
のうち、下部開口524から上方に向かって高さAにわ
たる部分が鉛直方向に沿って立ち上がる第1の垂直面5
30とされ、該第1の垂直面530の上端部分から上方
に向かって距離Bにわたる部分が前記テーパ面526と
され、更に、テーパ面526の上端部分から所定距離だ
け水平方向に広がるように形成された前記水平面528
と、該水平面528の終端からアウターマスク508の
上端にわたる部分が鉛直方向に沿って立ち上がる第2の
垂直面532とされている。前記第1の垂直面530の
高さAとしては、例えば0.4mmが好ましい。
【0083】アウターマスク508とアッパーマスク5
12との間にはガス導入孔534が形成され、該ガス導
入孔534に接続されたガス導入管536及びガス導入
孔534を通じて雰囲気ガス(例えばArガス)がスパ
ッタ空間506に導入されるようになっている。
【0084】そして、各種マスク508、510及び5
12を陽極とし、ターゲット518を陰極として所定の
電圧(400〜500V)が印加されるようになってい
る。
【0085】ここで、簡単に前記スパッタ機構88によ
る光反射層908の形成について説明すると、ガス導入
孔534を通じてスパッタ空間506に導入された雰囲
気ガス(例えばArガス)はスパッタ空間518におい
てArイオンと電子に電離し、プラズマが発生する。
【0086】電離したArイオンは、陰極であるターゲ
ット518に飛び込む。ターゲット518は、飛び込ん
だエネルギー(Arイオンの入射エネルギー)を受けて
玉突きのように原子から原子に伝わり、表面近くのター
ゲット518の原子はスパッタ空間506(真空)に飛
び出して、基板902並びに各種マスク508、510
及び512の表面に到達し、これによって、基板902
上に例えばAgによる光反射層908が形成されること
になる。
【0087】このとき、ターゲット518からの電子は
マグネット520の磁界によってインナーマスク510
に収束され、陽極(アウターマスク508やインナーマ
スク510)に集められる。雰囲気ガスとしては、スパ
ッタ中に目的金属(ターゲット518の金属)と反応し
ないもの、例えば前記ArガスやN2 ガス等が好まし
い。
【0088】そして、本実施の形態では、光反射層90
8における膜厚の面内変動が10%以内となるように、
少なくとも雰囲気ガスの流量とチャンバ502内の圧力
とを設定して光反射層908を形成する。
【0089】雰囲気ガスの流量としては、0.5〜90
SCCMがよく、好ましくは1〜70SCCMであり、
更に好ましくは2〜60SCCMである。また、前記チ
ャンバ502内の圧力としては、0.1〜18Paがよ
く、好ましくは0.5〜15Paであり、更に好ましく
は1〜12Paである。また、スパッタ出力を2〜5k
Wとし、スパッタ時間を4〜5秒とすることが好まし
い。
【0090】更に、光反射層908の安定した成膜、光
反射層908の連続成膜、並びに歩留まりの向上を図る
ための手法としては、例えば以下に示す方法が挙げられ
る。
【0091】(1) 例えばアウターマスク508の下
部開口524を基板902の外径よりも僅かに小さくし
て、基板902の径を例えば120mmとしたとき、外
径が例えば119mmの光反射層908を形成する。
【0092】(2) アウターマスク508やインナー
マスク512に付着したスパッタ層をメンテナンス作業
において除去しやすくするために、アウターマスク50
8の表面とセンターマスク510の表面にめっき処理や
カーボン塗布を施す。めっき処理としては、例えばNi
−Znめっきが好ましい。
【0093】(3) アウターマスク508の内壁面の
うち、スパッタ層が付着しやすい箇所である水平面52
8から第2の垂直面532にわたる部分に例えばステン
レス製の防着板538を取り付けて、アウターマスク5
08へのスパッタ層の付着を回避する。防着板538に
付着したスパッタ層はメンテナンス作業において簡単に
除去することができる。
【0094】(4) スパッタ空間506の高さを標準
の高さ(30mm)よりも高い40mmに設定してい
る。これにより、スパッタレートが標準の場合よりも低
下するが、基板902に形成される光反射層908の膜
厚分布を良好にすることができる。
【0095】(5) 定期的に光反射層908の成膜の
状態を監視する。例えば150枚単位に視認にて監視す
る。そして、光反射層908の成膜状態が悪ければアウ
ターマスク508等を交換する。
【0096】(6) 基板902やターゲット518な
どスパッタにかかわる部材を手で触らないようにする。
【0097】(7) チャンバ502の内部を大気に解
放した場合、次にスパッタを行う際に、予めプリスパッ
タを行ってチャンバ502内をスパッタに適した環境に
保持させる。
【0098】(8) 酸素を除去した環境でターゲット
518を保存する。
【0099】このエッジ洗浄機構102は、図15〜図
17に示すように、基板902を保持して回転させる回
転軸600と、該回転軸600を一方向に回転させる駆
動モータ602とを有する回転駆動装置604と、2本
の噴射ノズル606A及び606B(溶剤を噴射させる
ためのノズル)が並設されたノズルユニット608と、
該ノズルユニット608を支持するアーム610と、ノ
ズルユニット608を初期位置P1から規定の噴射位置
P2(図16参照)に移動させるアーム駆動装置612
とを有して構成されている。
【0100】各噴射ノズル606A及び606Bは、図
17に示すように、鉛直線mに対して約45°の角度θ
に維持されている。また、溶剤の配管途中には、濾過フ
ィルタが装着されている。また、溶剤として、例えばジ
アセトンアルコールや1−メトキシ−2−プロパノール
などを使用することができる。
【0101】前記ノズルユニット608が規定の噴射位
置P2にきたとき、図17に示すように、各噴射ノズル
606A及び606Bからの溶剤が噴射されることにな
るが、この場合、溶剤は基板902の内方における上方
から基板902の周縁部に向けて噴射され、この溶剤の
噴射によって基板902の周縁部における色素記録層9
04が除去されることになる。
【0102】また、本実施の形態に係る製造システム1
0は、図2に示すように、塗布設備14の第2の処理部
52と並行して空調システム300が設置されると共
に、図18及び図19に示すように、第1の処理部50
の天井には高性能充填層フィルタ(HEPAフィルタ)
700を介して空調機704が設置され、第3の処理部
54の天井には、HEPAフィルタ702が設置されて
いる。
【0103】空調機704は、第1の処理部50に対し
て清浄な空気を送り込むことにより、第1の処理部50
内の温度をコントロールできるようになっている。ま
た、第3の処理部54内には、HEPAフィルタ702
を通じて清浄な空気が入り込むようになっている。
【0104】塗布設備14と並行して設けられる空調シ
ステム300は、図18及び図23に示すように、前記
塗布設備14に対して清浄な空気caを送り込む空気調
和機302と、外気eaを取り入れて除湿を行い、一次
空気a1として出力する除湿機304と、塗布設備14
からの一部の排気(局所排気)daを上位の排気系統に
送る排気装置306(図21参照)とを有して構成され
ている。前記局所排気daとしては、例えば塗布設備1
4の色素塗布機構64における6つのスピンコート装置
68からの排気が挙げられる。
【0105】一方、前記空調システム300は、図18
及び図19に示すように、除湿機304と空気調和機3
02との間に、除湿機304から出力される一次空気a
1を空気調和機302に送出するためのダクト310が
設けられ、図21に示すように、塗布設備14の色素塗
布機構64における前記6つのスピンコート装置68の
各排気側と排気装置306との間に上述した排気管42
6が設けられている。
【0106】空気調和機302と塗布設備14との間に
は、空気調和機302から出力される清浄な空気caを
塗布設備14に給気させるための複数本(図示の例では
4本)の給気ダクト320a〜320dと、塗布設備1
4における前記局所排気da以外の排気raを空気調和
機302に帰還させるための複数本(図示の例では8
本)のリターンダクト322が設置されている。
【0107】また、空気調和機302には、外気eaを
取り入れるための導入口710が設置され、該導入口7
10にはプレフィルタ712が取り付けられている。通
常の空調制御(低湿制御でない場合)においては、この
導入口710から取り入れられた空気が一次空気として
空気調和機302に供給されるようになっている。
【0108】前記除湿機304は、低湿制御のときに使
用され、図18及び図19に示すように、外気eaを取
り入れるための導入口324が設置され、該導入口32
4にはプレフィルタ326が取り付けられている。従っ
て、導入口324を通じて導入された外気eaは、前記
プレフィルタ326によってほこりや塵芥等が除去され
て、除湿機304の内部に取り入れられ、該除湿機30
4内において除湿処理が行われる。除湿された外気は一
次空気として後段の空気調和機302に供給される。
【0109】空気調和機302は、図23に示すよう
に、除湿機304あるいは導入口610からの一次空気
a1と塗布設備14からの排気(局所排気以外の排気)
raを混合して混合空気haとして出力する混合機33
0と、該混合機330から出力される混合空気haに対
して加湿処理を行って二次空気a2として出力する2つ
の加湿機332a及び332bと、これら2つの加湿機
332a及び332bからの二次空気a2を塗布設備1
4に給気する4つの送風機334a〜334dとを有し
て構成されている。
【0110】加湿機332a及び332bは、その内部
に、前記一次空気a1に対して水蒸気化した水分を加え
るための加熱板336を有する。この加熱板336には
純水が張られている。この場合の純水としては、比抵抗
が0.15MΩ(室温)以上の純水が適当であり、好ま
しくは比抵抗が1.5MΩ(室温)以上、より好ましく
は比抵抗が15MΩ(室温)以上の純水を使用すること
ができる。この実施の形態では、比抵抗が2MΩ(室
温)の純水を使用した。
【0111】前記純水を得る方法としては、例えば蒸留
やイオン交換樹脂を用いる方法などがあるが、不純物の
除去効率の点などからみてイオン交換樹脂を用いる方法
が好ましい。
【0112】一方、図18及び図19に示すように、塗
布設備14への給気経路のうち、塗布設備14の上部に
は4つの高性能充填層フィルタ(HEPAフィルタ)3
40a〜340dが設置されている。また、4つの送風
機334a〜334dからそれぞれ対応する4本の給気
ダクト320a〜320dの間には、それぞれ指向板3
42a〜342dが設置されている。また、塗布設備1
4の上部において、4本の給気ダクト320a〜320
dとそれぞれ対応するHEPAフィルタ340a〜34
0dとの間にも、それぞれ指向板344a〜344dが
設置されている。
【0113】これらの指向板342a〜342d並びに
344a〜344dは、第1〜第4の送風機334a〜
334dからそれぞれ第1〜第4の給気ダクト320a
〜320dを通じて給気される清浄な空気caが第2の
処理部52内の6つのスピンコート装置68に対して均
等に行き渡るように斜め向きに設置されている。
【0114】つまり、送風経路に上述のような複数の指
向板を設けることにより、空気調和機302で加湿され
た空気中の水分を均等にミキシング(攪拌、分散)し、
第2の処理部52における各スピンコート装置68での
湿度のばらつきを軽減させることができ、しかも、各ス
ピンコート装置68における下向きの風速に関し、各ス
ピンコート装置68間での風速差をなくすことができ
る。
【0115】また、図2に示すように、第1及び第2の
処理部50及び52間に第1の仕切板70を設け、第2
及び第3の処理部52及び54間に第2の仕切板72を
設けるようにしているため、第1の処理部50から第2
の処理部52への空気の回り込み並びに第3の処理部5
4から第2の処理部52への空気の回り込みがなくな
り、第2の処理部52における雰囲気中の圧力が、第1
及び第3の処理部50及び54における各雰囲気中の圧
力よりも高い状態を維持させることができる。
【0116】即ち、空気調和機302側の4つの指向板
342a〜342dと塗布設備14側の4つの指向板3
44a〜344d、並びに前記第1及び第2の仕切板7
0及び72は、第2の処理部52における雰囲気中の圧
力を第1及び第3の処理部50及び54における各雰囲
気中の圧力よりも高い状態にするための送風量制御手段
として機能することになる。
【0117】次に、排気装置306は、図21及び図2
2に示すように、外筐がほぼ直方体状に形成され、内部
が気密化されたバッファボックス800を有する。この
バッファボックス800内には、塗布設備14における
6つのスピンコート装置68に対応して6つの排気ブロ
ア802が設けられている。
【0118】また、6つのスピンコート装置52と対応
する排気ブロア802との間には、例えばバタフライ弁
804とシャッタ806で構成された排気量調節弁機構
808と、排気量を電気的に検出するための排気量セン
サ810が設置され、排気量の調整によって塗膜の乾燥
条件を適宜変更できるようになっている。
【0119】前記バッファボックス800の後段には上
位の排気系統820が接続されている。この上位の排気
系統820は、図21に示すように、この塗布設備14
の排気のほか、成形設備や後処理設備、その他の各種製
造設備の排気が屋外に設置された屋外ブロア822を通
じて行われるようになっている。
【0120】上位の排気系統820における多数の排気
管のうち、塗布設備用に割り当てられた6本の排気管8
24は、それぞれバッファボックス800に接続されて
いる。そして、この実施の形態では、図22に示すよう
に、上位の排気系統820から塗布設備14に延びる6
本の排気管824と排気ブロア802から導出された6
本の排気管426は、バッファボックス800内におい
てそれぞれ分離されている。なお、上位の排気系統82
0から塗布設備14に延びる6本の排気管824にはそ
れぞれバタフライ弁826が設置され、上位の排気系統
820への排気量を調整できるようになっており、ま
た、屋外ブロア822の前段と後段にはそれぞれバタフ
ライ弁828及び830が設置されて、屋外への排気量
を調整できるようになっている。
【0121】また、本実施の形態に係る製造システム1
0のエージング処理設備18は、塗布設備14から取り
出された基板902を常温で1〜2時間保存するという
処理を行う。具体的には、第1の欠陥検査装置62での
検査処理を終えた基板902(正常品)をスタックポー
ル80に積載して保存するようにしている。
【0122】この塗布工程を終えた基板902に対して
エージング処理を行う理由は、スタックポール80に積
載された例えば150枚の基板の特性を安定化させて、
光ディスクDとしたときの光反射率を150枚の光ディ
スクD間でばらつかないようにするためである。
【0123】ここで、スタックポール80について図2
4〜図26を参照しながら説明する。このスタックポー
ル80は、図24に示すように、上部に外径が基板90
2の径よりも僅かに大とされたフランジ部1100を有
する円盤状の金属製(例えばA5052又はA5056
(黒アルマイト処理済み))の基台1102と、該基台
1102の中央に植立され、かつ、該基台1102の上
面に対して鉛直方向に延在して設けられた金属製(例え
ばSUS303)のポール1104とを有して構成され
ている。ポール1104の下部中央には、後述するボル
ト1106がねじ込まれるネジ溝が形成されている。ま
た、このポール1104の下部のうち、基台1102
(正確には後述する取付け部材1108の凹部111
0)に差し込まれる部分1104aの径が僅かに小とさ
れている。
【0124】また、ポール1104の表面は、軽くバフ
研磨処理され、その表面粗さは、最大高さRmaxが
6.3S、十点平均粗さRzが6.3Z、中心線表面粗
さRaが1.6aとされている。
【0125】基台1102へのポール1104の取り付
けは、例えば以下のように行われる。即ち、基台110
2の中央には段差1112を有する貫通孔1114が形
成されており、該貫通孔1114の上部の径は下部の径
よりも小に形成され、該貫通孔1114の上部内壁には
ネジ溝1116が形成されている。
【0126】そして、この段差812を有する貫通孔1
114には、ポール1104の垂直度を高めるための金
属製(例えばSUS303)の取付け部材1108が例
えばねじ込みによって固着されている。この取付け部材
1108の上部には、その周面に前記貫通孔1114の
ネジ溝1116にねじ込まれるネジ山が形成され、取付
け部材1108の下部の外径は、基台1102の貫通孔
1114における下部の内径とほぼ同じとされている。
【0127】また、取付け部材1108の上部の中央に
は、径がポール1104の下部の外径とほぼ同じとさ
れ、かつ、ポール1104の下部が挿入される前記凹部
1110が形成されている。取付け部材1108の下部
中央には下面開口の凹部1118が形成され、この凹部
1118の底部から上部の凹部1110にかけて前記ボ
ルト1106が挿通される貫通孔1120が形成されて
いる。
【0128】従って、このスタックポール80を組み立
てるときは、まず、基台1102の中央部分に下方から
取付け部材1108をねじ込んで固着し、その後、ポー
ル1104の下部を取付け部材1108の上部の凹部1
110に挿入し、取付け部材1108の下部の凹部11
18からボルト1106を前記ポール1104に向かっ
てねじ込むことによって前記スタックポール80が構成
される。
【0129】更に、このスタックポール80には、前記
ポール1104に挿通され、該ポール1104の軸方向
に移動自在とされた例えば樹脂製のコマ部材1130が
用意される。このコマ部材1130は、上部にフランジ
部1132を有する円盤状に形成され、中央に径がポー
ル1104の径よりも僅かに大とされた貫通孔1134
が形成され、その上部中央には、基板1102の内周側
に設けられた環状突起1136(図25参照)の形成範
囲よりも僅かに広いとされた環状の平坦面1138が形
成されている。フランジ部1132の上面は、外方に向
かって下り傾斜とされた環状のテーパ面1140とさ
れ、その傾斜角度θ(図25参照)は約17°程度とさ
れている。なお、図25において、基板902の前記環
状突起1136が形成されている面の反対側の面に形成
されている環状溝1142は基板902の寸法精度を高
めるためのものである。
【0130】図24に示すように、ポール1104の先
端(上端)1150は、基板902を挿入しやすいよう
に面取り加工されて丸みが帯びられ、更に連続してテー
パ面1152が形成されている。
【0131】ここで、外径が120mmであって内径が
15mmの基板902に適用させた場合の前記スタック
ポール80の好ましい寸法関係の一例について説明する
と、ポール1104の先端部におけるテーパ面1152
の形成範囲d1は、先端1150から20mm以下の範
囲が好ましく、テーパ面1152の傾斜角度ψは5°以
上、45°以下であり、好ましくは10°以上、35°
以下である。
【0132】ポール1104の径d2は、基板902の
内径に対して0.3mm以上、2mm以下の範囲で小さ
いことが好ましく、基板902の内径に対して0.5m
m以上、1mm以下の範囲で小さいことが最も好まし
い。
【0133】ポール1104の高さh、即ち、基台11
02の上面からポール1104の先端1150までの高
さhは、100mm以上、600mm以下であり、好ま
しくは200mm以上、450mm以下である。
【0134】なお、第1及び第2の成形設備12A及び
12Bの集積部46に設置されるスタックポール44、
塗布設備14のNG用のスタックポール82、後処理設
備16における正常品用のスタックポール120及びN
G用のスタックポール122は、それぞれ前記スタック
ポール80と同様の構成を有する。
【0135】そして、このスタックポール80に対して
基板902を積載させるときは、図26に示すように、
選別機構84(図2参照)に設置され、基板902を保
持して搬送する搬送機構1160と、スタックポール8
0に挿入されているコマ部材1130を上下方向に移動
させる送りネジ機構1162を用いて行われる。
【0136】搬送機構1160は、基板902の上面を
真空吸引して該基板902を吸着保持する吸着パッド1
164と、該吸着パッド1164を上下方向及び水平方
向に移動させるアーム機構1166を有して構成されて
いる。
【0137】送りネジ機構1162は、鉛直方向に延在
された送りネジ1168と、該送りネジ1168を回転
駆動する図示しないモータと、ポール1104に挿通さ
れたコマ部材1130が載せられ、かつ、前記送りネジ
1168が回転することによって、該送りネジ1168
の軸線に沿って上下に移動するアーム1170とを有し
て構成されている。
【0138】この送りネジ機構1162は、スタックポ
ール80に基板902が1枚も積載されていない場合
は、コマ部材1130をポール1104の先端部分より
も僅かに下方の位置、例えばコマ部材1130の上面が
例えばテーパ面1152の形成範囲における下側の境界
部分b(図24参照)から基板902の厚み分だけ下方
の位置にくるようにアーム1170を移動させて位置決
めする。
【0139】その後、検査工程を終えた1枚目の基板9
02を搬送機構1160によってスタックポール80の
上方まで搬送し、基板902の中心孔とスタックポール
80のポール1104とが対向するように位置決めした
後、搬送機構1160の真空吸引を停止する。これによ
って、基板902はスタックポール80のポール110
4を挿通しながら下方に落下し、コマ部材1130の上
面に載置される。
【0140】このとき、コマ部材1130がポール11
04の上端部分に位置しているため、基板902の落下
距離は非常に短いものとなり、落下に伴う変形などは発
生しない。また、ポール1104の先端1150が丸み
を帯び更にテーパ面1152が連続して形成されている
ため、基板902の中心孔にポール1104の先端部分
がスムーズに入り込むかたちになり、基板902がポー
ル1104の先端部分に衝突するということがない。
【0141】その後、送りネジ機構1162における送
りネジ1168がモータ(図示せず)によって所定回転
数だけ回転し、これにより、コマ部材1130が基板9
02の厚み分だけ下方に移動される。
【0142】次に、検査工程を終えた2枚目の基板90
2は、前記と同様に、搬送機構1160によってスタッ
クポール80側に搬送され、ポール1104を挿通しな
がら下方に落下し、図25に示すように、1枚目の基板
902上に積載される。このとき、基板902の一方の
面に形成された環状突起1136の存在によって、基板
902間に僅かな隙間d3が形成され、これにより、基
板902同士の密着が防止され、下側に位置する基板9
02の上面に形成された色素記録層904が上側に位置
する基板902の下面に密着してしまうという不都合を
回避することができる。
【0143】しかも、基板902間に形成される隙間d
3は非常に狭いため、塗布設備14からスタックポール
80を取り出して外部にさらした場合でも、基板902
間にゴミやダストが入りにくいという利点がある。
【0144】そして、本実施の形態に係る製造システム
10においては、エージング処理設備18において、塗
布設備14から取り出された基板902をスタックポー
ル80に積載した状態で常温で1〜2時間保存するとい
う処理を行う。
【0145】これにより、完成した光ディスクDは、記
録再生特性の再現性が良好で広い温湿度環境下での耐久
性に優れることとなる。ここで、記録再生特性の再現性
とは、光反射率の向上、ブロックエラーの発生率の低下
を指す。
【0146】上述の保存の条件としては、18℃〜30
℃の環境で、30分以上、12時間以下の保存が好まし
く、最も好ましくは20℃〜25℃の環境で、1時間以
上、6時間以下の保存である。また、前記保存中での温
度変動は±15℃以内であることが好ましい。
【0147】次に、この製造システム10によって光デ
ィスクDを製造する過程について図27A〜図28Bの
工程図も参照しながら説明する。
【0148】まず、第1及び第2の成形設備12A及び
12Bにおける成形機40において、ポリカーボネート
などの樹脂材料が射出成形、圧縮成形又は射出圧縮成形
されて、図27Aに示すように、一主面にトラッキング
用溝又はアドレス信号等の情報を表す凹凸(グルーブ)
900が形成された基板902が作製される。
【0149】前記基板902の材料としては、例えばポ
リカーボネート、ポリメタルメタクリレート等のアクリ
ル樹脂、ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化
ビニル系樹脂、エポキシ樹脂、アモルファスポリオレフ
ィン及びポリエステルなどを挙げることができ、所望に
よりそれらを併用してもよい。上記の材料の中では、耐
湿性、寸法安定性及び価格などの点からポリカーボネー
トが好ましい。また、グルーブ900の深さは、0.0
1〜0.3μmの範囲であることが好ましく、その半値
幅は、0.2〜0.9μmの範囲であることが好まし
い。
【0150】成形機40から取り出された基板902
は、後段の冷却部42において冷却された後、一主面が
下側に向けられてスタックポール44に積載される。ス
タックポール44に所定枚数の基板902が積載された
段階で、スタックポール44はこの成形設備12A及び
12Bから取り出されて、次の塗布設備14に搬送さ
れ、該塗布設備14におけるスタックポール収容部56
に収容される。この搬送は、台車で行ってもよいし、自
走式の自動搬送装置で行うようにしてもよい。
【0151】スタックポール44がスタックポール収容
部56に収容された段階で、第1の搬送機構58が動作
し、スタックポール44から1枚ずつ基板902を取り
出して、後段の静電ブロー機構60に搬送する。静電ブ
ロー機構60に搬送された基板902は、該静電ブロー
機構60において静電気が除去された後、第2の搬送機
構62を介して次の色素塗布機構64に搬送され、6つ
のスピンコート装置68のうち、いずれか1つのスピン
コート装置68に投入される。スピンコート装置68に
投入された基板902は、その一主面上に色素塗布液が
塗布された後、高速に回転されて塗布液の厚みが均一に
された後、乾燥処理が施される。これによって、図27
Bに示すように、基板902の一主面上に色素記録層9
04が形成されることになる。
【0152】即ち、スピンコート装置68に投入された
基板902は、図9に示すスピナーヘッド装置402に
装着され、固定具420により水平に保持される。次
に、加圧式タンクから供給された塗布液は、吐出量調整
バルブ408によって所定量が調整され、基板902上
の内周側にノズル406を通して滴下される。
【0153】このノズル406は、上述したように、そ
の先端面及びその先端面から1mm以上の範囲の外側又
は内側、あるいは両方の壁面がフッ素化合物からなる表
面を有しているため、塗布液の付着が生じにくく、ま
た、これが乾燥して色素の析出やその堆積物が生じにく
く、従って、塗膜を塗膜欠陥などの障害を伴うことなく
スムーズに形成させることができる。
【0154】なお、塗布液としては色素を適当な溶剤に
溶解した色素溶液が用いられる。塗布液中の色素の濃度
は一般に0.01〜15重量%の範囲にあり、好ましく
は0.1〜10重量%の範囲、特に好ましくは0.5〜
5重量%の範囲、最も好ましくは0.5〜3重量%の範
囲にある。
【0155】駆動モータによってスピナーヘッド装置4
02は高速回転が可能である。基板902上に滴下され
た塗布液は、スピナーヘッド装置402の回転により、
基板902の表面上を外周方向に流延し、塗膜を形成し
ながら基板902の外周縁部に到達する。外周縁部に達
した余分の塗布液は、更に遠心力により振り切られ、基
板902の縁部の周囲に飛散する。飛散した余分の塗布
液は飛散防止壁404に衝突し、更にその下方に設けら
れた受皿に集められた後、ドレイン424を通して回収
される。塗膜の乾燥はその形成過程及び塗膜形成後に行
われる。塗膜(色素記録層904)の厚みは、一般に2
0〜500nmの範囲で、好ましくは50〜300nm
の範囲で設けられる。
【0156】色素記録層904に用いられる色素は特に
限定されない。使用可能な色素の例としては、シアニン
系色素、フタロシアニン系色素、イミダゾキノキサリン
系色素、ピリリウム系色素、チオピリリウム系色素、ア
ズレニウム系色素、スクワリリウム系色素、Ni、Cr
などの金属錯塩系色素、ナフトキノン系色素、アントラ
キノン系色素、インドフェノール系色素、インドアニリ
ン系色素、トリフェニルメタン系色素、メロシアニン系
色素、オキソノール系色素、アミニウム系色素、ジイン
モニウム系色素及びニトロソ化合物を挙げることができ
る。これらの色素のうちでは、シアニン系色素が好まし
く、ベンゾインドレニン系色素がより好ましく、下記一
般式(1)で示される色素が特に好ましい。
【0157】
【化1】
【0158】一般式(1)のR1 は1価の置換基を示
す。1価の置換基としては、置換又は無置換のアルキル
基が好ましい。アルキル基は、炭素原子数1〜18のア
ルキル基が好ましく、炭素原子数1〜12のアルキル基
がより好ましく、炭素原子数1〜4のアルキル基が特に
好ましい。
【0159】また、アルキル基は直鎖でも分岐でもよ
く、置換基としては、フッ素原子、塩素原子等のハロゲ
ン原子;メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基;メ
チルチオ基等のアルキルチオ基;アセチル基等のアシル
基;ヒドロキシ基;エトキシカルボニル基等のアルコキ
シカルボニル基;ビニル基等のアルケニル基;フェニル
基等のアリール基等が挙げられる。
【0160】一般式(1)のR2 及びR3 は、それぞれ
独立に1価の置換基を示す。1価の置換基としては、置
換又は無置換のアルキル基が好ましい。アルキル基は、
炭素原子数1〜4のアルキル基が好ましく、メチル基、
エチル基が特に好ましい。R 2 とR3 とは互いに結合し
て環を形成していてもよい。
【0161】一般式(1)のR4 は、1価の置換基を示
す。1価の置換基としては、水素原子、炭素数1〜16
のアルキル基、ハロゲン原子、アラルキル基が好まし
く、メチル基、エチル基及びベンジル基がより好まし
く、メチル基が特に好ましい。
【0162】一般式(1)のXn-は、陰イオンを示し、
nは1、2又は3を表す。陰イオンとしては、ハライド
イオン、スルホネートイオン、ClO4 - 、BF4 -
SbF5 - 、金属錯体イオン、リン酸イオンを挙げるこ
とができる。この中でも、2価の陰イオン(n=2)が
好ましく、下記一般式(2)で表される2価の陰イオン
が特に好ましい。
【0163】
【化2】
【0164】一般式(2)のR5 〜R10は、それぞれ独
立に1価の置換基を示す。1価の置換基としては、水素
原子、アルキル基、ハロゲン原子、アラルキル基が好ま
しく、水素原子、炭素原子数8以下のアルキル基がより
好ましく、メチル基が特に好ましい。
【0165】色素記録層904を形成するための塗布剤
の溶剤の例としては、酢酸ブチル、セロソルブアセテー
トなどのエステル;メチルエチルケトン、シクロヘキサ
ノン、メチルイソブチルケトンなどのケトン;ジクロル
メタン、1,2−ジクロルエタン、クロロホルムなどの
塩素化炭化水素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;
シクロヘキサンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、
エチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル;エタノー
ル、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノ
ール、ジアセトンアルコールなどのアルコール;2,
2,3,3−テトラフロロ−1−プロパノールなどのフ
ッ素系溶剤;エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレング
リコールモノメチルエーテルなどのグリコールエーテル
類などを挙げることができる。
【0166】前記溶剤は使用する色素の溶解性を考慮し
て単独または二種以上を適宜併用することができる。好
ましくは、2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロ
パノールなどのフッ素系溶剤である。なお、塗布液中に
は、所望により退色防止剤や結合剤を添加してもよい
し、更に酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、そして潤滑
剤など各種の添加剤を、目的に応じて添加してもよい。
【0167】退色防止剤の代表的な例としては、ニトロ
ソ化合物、金属錯体、ジインモニウム塩、アミニウム塩
を挙げることができる。これらの例は、例えば、特開平
2−300288号、同3−224793号、及び同4
−146189号等の各公報に記載されている。
【0168】この実施の形態においては、下記一般式
(3)で示される退色防止剤が好ましい。
【0169】
【化3】
【0170】一般式(3)のR11、R12はそれぞれ独立
の水素原子又は1価の置換基を表す。
【0171】R11及びR12で示される置換基は、ハロゲ
ン原子、又は炭素原子、酸素原子、窒素原子又は硫黄原
子が組み合わせてなる置換基であり、具体的には、アル
キル基、アルケニル基、アラルキル基、アリール基、ヘ
テロ環基、ハロゲン原子、シアノ基、ニトロ基、メルカ
プト基、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリールオキシ
基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシルオキシ
基、アミノ基、アルキルアミノ基、アミド基、スルホン
アミド基、スルファモイルアミノ基、アルコキシカルボ
ニルアミノ基、アルコキシスルホニルアミノ基、ウレイ
ド基、チオウレイド基、アシル基、アルコキシカルボニ
ル基、カルバモイル基、アルキルスルホニル基、アルキ
ルスルフィニル基、スルファモイル基、カルボキシル基
(塩を含む)、スルホ基(塩を含む)を挙げることがで
きる。これらは、更に、これらの置換基で置換されてい
てもよい。
【0172】R11、R12は、それぞれ独立に水素原子、
炭素数1〜6のアルキル基、ハロゲン原子、シアノ基、
炭素数1〜6のアルコキシ基、炭素数1〜6のアルキル
チオ基、炭素数1〜6のアミド基、炭素数1〜6のスル
ホンアミド基、炭素数1〜6のウレイド基、炭素数1〜
6のアシル基、炭素数2〜6のアルコキシカルボニル
基、炭素数1〜6のカルバモイル基、炭素数1〜6のア
ルキルスルホニル基、炭素数1〜6のアルキルスルフィ
ニル基が好ましく、原子炭素数4以下のアルコキシ基が
より好ましく、メトキシ基、エトキシ基が特に好まし
い。
【0173】結合剤の例としては、ゼラチン、セルロー
ス誘導体、デキストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機
高分子物質;およびポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、ポリイソブチレン等の炭化水素系樹脂、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・
ポリ酢酸ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ポリアクリ
ル酸メチル、ポリメタクリル酸メチル等のアクリル樹
脂、ポリビニルアルコール、塩素化ポリエチレン、エポ
キシ樹脂、ブチラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・
ホルムアルデヒド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物な
どの合成有機高分子を挙げることができる。
【0174】結合剤を使用する場合に、結合剤の使用量
は、色素100重量部に対して、一般に20重量部以下
であり、好ましくは10重量部以下、更に好ましくは5
重量部以下である。
【0175】色素記録層904の厚みは、一般に20〜
500nmの範囲で、好ましくは50〜300nmの範
囲で設けられる。
【0176】なお、色素記録層904が設けられる側の
基板表面には、平面性の改善、接着力の向上及び色素記
録層904の変質防止などの目的で、下塗層が設けられ
てもよい。
【0177】下塗層の材料としては例えば、ポリメチル
メタクリレート、アクリル酸・メタクリル酸共重合体、
スチレン・無水マレイン酸共重合体、ポリビニルアルコ
ール、N−メチロールアクリルアミド、スチレン・ビニ
ルトルエン共重合体、クロルスルホン化ポリエチレン、
ニトロセルロース、ポリ塩化ビニル、塩素化ポリオレフ
ィン、ポリエステル、ポリイミド、酢酸ビニル・塩化ビ
ニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の高分子
物質、およびシランカップリング剤などの表面改質剤を
挙げることができる。
【0178】下塗層は、前記物質を適当な溶剤に溶解ま
たは分散して塗布液を調整した後、この塗布液をスピン
コート、ディップコート、エクストルージョンコートな
どの塗布法を利用して基板表面に塗布することにより形
成することができる。下塗層の層厚は一般に0.005
〜20μmの範囲、好ましくは0.01〜10μmの範
囲で設けられる。
【0179】色素記録層904が形成された基板902
は、第3の搬送機構66を介して次の裏面洗浄機構70
に搬送され、基板902の一主面の反対側の面(裏面)
が洗浄される。その後、基板902は、第4の搬送機構
72を介して次の番号付与機構74に搬送され、基板9
02の一主面又は裏面に対してロット番号等の刻印が行
われる。
【0180】その後、基板902は、第5の搬送機構7
6を介して次の第1の欠陥検査装置78に搬送され、基
板902の欠陥の有無や色素記録層904の膜厚の検査
が行われる。この検査は、基板902の裏面から光を照
射してその光の透過状態を例えばCCDカメラで画像処
理することによって行われる。この第1の欠陥検査装置
78での検査結果は次の選別機構84に送られる。
【0181】上述の検査処理を終えた基板902は、そ
の検査結果に基づいて選別機構84によって正常品用の
スタックポール80か、NG用のスタックポール82に
搬送選別される。
【0182】正常品用のスタックポール80に所定枚数
の基板902が積載された段階で、正常品用のスタック
ポール80はこの塗布設備14から取り出されて、第1
部屋30内のエージング処理設備18に運搬される。こ
のエージング処理設備18では、常温で1時間〜2時間
の保存処理が行われる。この保存処理にてスタックポー
ル80に積載されたすべての基板902における色素記
録層904は安定した状態となる。
【0183】エージング処理設備18を取り出されたス
タックポール80は、その後、後処理設備16に搬送さ
れ、該後処理設備16のスタックポール収容部90に収
容される。この搬送は、台車で行ってもよいし、自走式
の自動搬送装置で行うようにしてもよい。
【0184】正常品用のスタックポール80がスタック
ポール収容部90に収容された段階で、第6の搬送機構
92が動作し、スタックポール80から1枚ずつ基板9
02を取り出して、後段の第1の静電ブロー機構94に
搬送する。第1の静電ブロー機構94に搬送された基板
902は、該第1の静電ブロー機94において静電気が
除去された後、第7の搬送機構96を介して次のスパッ
タ機構98に搬送される。スパッタ機構98に投入され
た基板902は、図27Cに示すように、その一主面
中、周縁部分(エッジ部分)906を除く全面に光反射
層908がスパッタリングによって形成される。
【0185】光反射層908の材料である光反射性物質
はレーザ光に対する反射率が高い物質であり、その例と
しては、Mg、Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、N
b、Ta、Cr、Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、
Ni、Ru、Rh、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、A
u、Zn、Cd、Al、Ga、In、Si、Ge、T
e、Pb、Po、Sn、Biなどの金属及び半金属ある
いはステンレス鋼を挙げることができる。
【0186】これらのうちで好ましいものは、Cr、N
i、Pt、Cu、Ag、Au、Al及びステンレス鋼で
ある。これらの物質は単独で用いてもよいし、あるいは
二種以上を組み合わせて用いてもよい。または合金とし
て用いてもよい。特に好ましくはAgもしくはその合金
である。
【0187】光反射層908は、例えば、前記光反射性
物質を蒸着、スパッタリングまたはイオンプレーティン
グすることにより色素記録層902の上に形成すること
ができる。光反射層908の層厚は、一般的には10〜
800nmの範囲、好ましくは20〜500nmの範
囲、更に好ましくは50〜300nmの範囲で設けられ
る。
【0188】光反射層908が形成された基板902
は、第8の搬送機構100を介して次のエッジ洗浄機構
102に搬送され、図28Aに示すように、基板902
の一主面中、エッジ部分906が洗浄されて、該エッジ
部分906に形成されていた色素記録層904が除去さ
れる。その後、基板902は、第9の搬送機構112を
介して次の第2の静電ブロー機構104に搬送され、静
電気が除去される。
【0189】その後、基板902は、同じく前記第9の
搬送機構112を介してUV硬化液塗布機構106に搬
送され、基板902の一主面の一部分にUV硬化液が滴
下される。その後、基板902は、同じく前記第9の搬
送機構112を介して次のスピン機構108に搬送さ
れ、高速に回転されることにより、基板902上に滴下
されたUV硬化液の塗布厚が基板全面において均一にさ
れる。
【0190】この実施の形態においては、前記光反射層
908の成膜後から前記UV硬化液の塗布までの時間が
2秒以上、5分以内となるように時間管理されている。
【0191】その後、基板902は、同じく前記第9の
搬送機構112を介して次のUV照射機構110に搬送
され、基板902上のUV硬化液に対して紫外線が照射
される。これによって、図28Bに示すように、基板9
02の一主面上に形成された色素記録層904と光反射
層908を覆うようにUV硬化樹脂による保護層910
が形成されて光ディスクDとして構成されることにな
る。
【0192】保護層910は、色素記録層904などを
物理的及び化学的に保護する目的で光反射層908の上
に設けられる。保護層910は、基板902の色素記録
層904が設けられていない側にも耐傷性、耐湿性を高
める目的で設けることもできる。保護層910で使用さ
れる材料としては、例えば、SiO、SiO2 、MgF
2 、SnO2 、Si3 4 等の無機物質、及び熱可塑性
樹脂、熱硬化性樹脂、そしてUV硬化性樹脂等の有機物
質を挙げることができる。
【0193】保護層910は、例えば、プラスチックの
押出加工で得られたフイルムを接着剤を介して光反射層
908上及び/または基板902上にラミネートするこ
とにより形成することができる。あるいは真空蒸着、ス
パッタリング、塗布等の方法により設けられてもよい。
また、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂の場合には、これら
を適当な溶剤に溶解して塗布液を調整したのち、この塗
布液を塗布し、乾燥することによっても形成することが
できる。
【0194】UV硬化性樹脂の場合には、上述したよう
に、そのまま、もしくは適当な溶剤に溶解して塗布液を
調整したのちこの塗布液を塗布し、UV光を照射して硬
化させることによって形成することができる。これらの
塗布液中には、更に帯電防止剤、酸化防止剤、UV吸収
剤等の各種添加剤を目的に応じて添加してもよい。保護
層910の層厚は一般には0.1〜100μmの範囲で
設けられる。
【0195】その後、光ディスクDは、第10の搬送機
構114を介して次の第2の欠陥検査装置116と特性
検査装置118に搬送され、色素記録層904の面と保
護層910の面における欠陥の有無や光ディスクDの基
板902に形成されたグルーブ900による信号特性が
検査される。これらの検査は、光ディスクDの両面に対
してそれぞれ光を照射してその反射光を例えばCCDカ
メラで画像処理することによって行われる。これらの第
2の欠陥検査装置116及び特性検査装置118での各
検査結果は次の選別機構124に送られる。
【0196】上述の欠陥検査処理及び特性検査処理を終
えた光ディスクDは、各検査結果に基づいて選別機構1
24によって正常品用のスタックポール120か、NG
用のスタックポール122に搬送選別される。
【0197】正常品用のスタックポール120に所定枚
数の光ディスクDが積載された段階で、該スタックポー
ル120が後処理設備16から取り出されて図示しない
ラベル印刷工程に投入される。
【0198】次に、第3及び第4の部屋36及び38に
設置された溶液調整設備20について図29を参照しな
がら説明する。この溶液調整設備20には、回収された
色素廃液を収容した回収容器450(図10参照)が定
期的にあるいは必要なときに搬入されるようになってい
る。
【0199】また、第3及び第4の部屋36及び38に
は、定期的にあるいは必要なときに、例えばメンテナン
スを目的としてスピンコート装置68のスピナーヘッド
装置402や飛散防止壁404が搬入され、該第3及び
第4の部屋36及び38内に設置されている洗浄槽10
00(図29参照)を使用して洗浄が行われるようにな
っている。
【0200】具体的には、図29に示すように、洗浄槽
1000内に入っている洗浄液にスピナーヘッド装置4
02や飛散防止壁404を漬け込んで洗浄処理が行われ
る(漬け込み洗い)。この洗浄処理によって、スピナー
ヘッド装置402や飛散防止壁404に付着していた色
素が洗い流され、洗浄液中に拡散する。
【0201】この洗浄処理を繰り返すことによって、洗
浄液中の色素の濃度が徐々に高くなり、色素廃液100
2として洗浄槽1000内に溜まることになる。
【0202】そして、この溶液調整設備20において
は、洗浄槽1000内の色素廃液1002の濃度が、回
収容器450内の色素廃液452の濃度以上になった段
階で、洗浄槽1000内の色素廃液1002と回収容器
450内の色素廃液452を混合して混合色素廃液10
04とする。この場合、新たな容器1006を使用して
混合するようにしてもよく、洗浄槽1000内に回収容
器450内の色素廃液452を入れて混合するようにし
てもよい。
【0203】本実施の形態に係る製造システム10にお
いては、基板902上に形成された色素溶液の塗膜のう
ち、基板902の裏面に付着した塗膜を除去する裏面洗
浄機構70と、基板902上に形成された色素溶液の塗
膜のうち、基板902の外周縁部に対応する部分を除去
するエッジ洗浄機構102とを有する。
【0204】これらの機構70及び102から排出され
る廃液についても回収を行うが、前記色素廃液452及
び1002とは分離するようにしている。即ち、前記色
素廃液452及び1002と混合しないようにしてい
る。
【0205】前記混合色素廃液1004は、その後、混
合色素廃液1004中の色素及び退色防止剤の含有量を
定量する定量工程1008と、混合色素廃液1004中
の色素及び退色防止剤の濃度を、色素溶液中の色素及び
退色防止剤の濃度と2桁以上の精度で一致するように調
整する濃度調整工程1010を経て再生色素溶液101
2として再利用される。
【0206】定量工程1008では、いかなる定量方法
を用いて行ってもよいが、測定時の色素及び退色防止剤
の安定性等を考慮すると、液体クロマトグラフィにより
定量するのが好ましい。
【0207】濃度調整工程1010において、色素及び
退色防止剤の濃度を有効数字2桁の精度で厳密に調整す
るためには、有効数字3桁以上の精度で定量を行うこと
が好ましい。
【0208】次に、濃度調整工程1010は、前記定量
工程1008で決定された混合色素廃液1004中の色
素及び退色防止剤の含有量に基づいて、再生色素溶液1
012の色素及び退色防止剤の含有量を調整する。
【0209】調液処方の算出は、色素、退色防止剤及び
溶剤のいずれかの含有量を固定し、当初調整された色素
溶液中の色素の濃度及び退色防止剤の濃度にするため
に、不足している量を算出することにより行う。
【0210】そして、色素及び退色防止剤の濃度の調整
は、再生色素溶液1012の色素及び退色防止剤の濃度
が、前記色素溶液中の色素及び退色防止剤の濃度と2桁
以上の精度で一致するように、前記算出値に従い、不足
分の色素及び退色防止剤を補充し、溶剤で希釈すること
により行う。
【0211】例えば、色素溶液中の色素の濃度及び退色
防止剤の濃度がそれぞれ2.575重量%、0.257
重量%であり、混合色素廃液606中の色素及び退色防
止剤の濃度がそれぞれ6.14重量%と0.256重量
%である場合においては、この混合色素廃液200gに
含まれる色素は12.284gであり、退色防止剤は
0.512gである。
【0212】色素を追加せずに、他の成分(退色防止剤
及び溶剤)を追加して、各成分を色素溶液の濃度にする
ためには、退色防止剤0.714gと溶剤276.34
gとを正確に加える必要がある。色素及び退色防止剤以
外の成分を添加する際も、同様の精度で行うことが好ま
しい。
【0213】このように、本実施の形態に係る製造シス
テム10においては、基板902を成形する成形設備1
2A及び12Bと、基板902上に色素記録層904を
形成するための色素溶液を基板902上に塗布する塗布
設備14と、少なくとも色素記録層904上に光反射層
908を形成する処理を含む後処理設備16とを有し、
これら成形設備12A及び12B、塗布設備14及び後
処理設備16をそれぞれ独立に稼働させるようにしてい
る。
【0214】そのため、例えば成形設備12A及び12
Bが稼働を停止したとしても、後工程の塗布設備14や
後処理設備16に影響はなく、塗布設備14や後処理設
備16にストックされている基板902に対する塗布処
理や後処理をそのまま継続させることができる。つま
り、塗布設備14や後処理設備16を稼働させたまま
で、成形設備12A及び12Bにおける不具合部分の検
出や修理を行うことができ、製造ラインを全て停止させ
る必要がない。
【0215】このように、本実施の形態に係る製造シス
テム10においては、フレキシビリティに富んだ、生産
性の高い製造ラインを実現させることができる。
【0216】また、本実施の形態に係る製造システムに
おいては、塗布設備14が設置された第1の部屋30
と、後処理設備16が設置された第2の部屋32とをそ
れぞれ区画するようにしている。通常、塗布設備14に
ついては空調条件を厳しく、後処理設備16については
空調条件を緩やかにすることなど、環境条件を異ならせ
る場合があるが、この場合に、互いの部屋30及び32
を区画することによって、これら塗布設備14及び後処
理設備16に対する環境条件を任意に変えることができ
る。これは、フレキシビリティに富んだ、生産性の高い
製造ラインを実現できることにつながる。
【0217】また、本実施の形態に係る製造システム1
0においては、塗布設備14と後処理設備16との間
に、基板902に対してエージング処理を施すための設
備18を設置するようにしている。
【0218】基板902に対する色素塗布を終えた段階
においては、その色素記録層904の特性が安定してお
らず、そのまま後処理工程にまわすと、1つのロットに
おける複数の光ディスクD間に光反射率のばらつきが生
じることになる。そこで、本実施の形態のように、塗布
処理後にエージング処理を施すことによって色素記録層
904の特性が安定化し、完成した複数の光ディスクD
間において製造上のばらつき(例えば光反射率のばらつ
き)は生じにくくなる。
【0219】また、本実施の形態に係る製造システム1
0では、第1の部屋30や第2の部屋32と区画された
第3及び第4の部屋34及び36に、前記塗布設備14
で回収された色素廃液を色素溶液として再利用するため
の設備、即ち、溶液調整設備20を設置するようにして
いる。
【0220】この場合も、これら塗布設備14、後処理
設備16及び溶液調整設備20に対する環境条件を任意
に変えることができ、フレキシビリティに富んだ、生産
性の高い製造ラインを実現することができる。例えば溶
液調整設備20では、粉体を使用するが、本実施の形態
のように、溶液調整設備20が設置された第3及び第4
の部屋34及び36を第1の部屋30と区画すること
で、溶液調整設備20における粉体が塗布設備14に混
入することを効果的に防止することができ、基板902
上への色素記録層904の塗布を高品質に行うことがで
きる。
【0221】また、本実施の形態に係る製造システム1
0においては、成形設備12A及び12Bが複数設置さ
れている場合に、各成形設備12A及び12Bの集積部
46を互いに近接した位置に配置するようにしている。
【0222】この場合、複数の成形設備12A及び12
Bにて作製された多数の基板902を一度に塗布設備1
4に運搬することができ、オペレータの作業効率の向上
を図ることができる。
【0223】また、本実施の形態に係る製造システム1
0においては、成形設備12A及び12Bの数、塗布設
備14におけるスピンコート装置68の数並びに後処理
設備の数を、それぞれの処理能力に合わせて設定するよ
うにしている。
【0224】これによって、製造ラインを擬似的に連続
したラインにみたてることができ、基板902を不要に
ストックさせるという不都合がなくなる。これは、光デ
ィスクDの生産効率の向上につながる。
【0225】なお、この発明に係る光情報記録媒体の製
造設備及び光情報記録媒体の製造方法は、上述の実施の
形態に限らず、この発明の要旨を逸脱することなく、種
々の構成を採り得ることはもちろんである。
【0226】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る光情
報記録媒体の製造設備及び光情報記録媒体の製造方法に
よれば、フレキシビリティに富んだ、生産性の高い製造
ラインを実現させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る製造システムを示すレイア
ウト図である。
【図2】本実施の形態に係る製造システムの成形設備、
塗布設備及び空調システムの配置関係を示すレイアウト
図である。
【図3】本実施の形態に係る製造システムの後処理設備
の配置関係を示すレイアウト図である。
【図4】成形設備の成形機を示す構成図である。
【図5】成形設備に取り付けられる基板取出し機構を示
す構成図である。
【図6】基板取出し機構の動作を示す説明図である。
【図7】成形設備における冷却装置を示す構成図であ
る。
【図8】冷却部の筐体内に設置される各種装置の構成を
示す拡大図である。
【図9】塗布設備に設置されるスピンコート装置を示す
構成図である。
【図10】塗布設備に設置されるスピンコート装置を示
す斜視図である。
【図11】スピンコート装置のノズルを示す平面図であ
る。
【図12】スピンコート装置のノズルの一例を示す側面
図である。
【図13】スピンコート装置のノズルの他の例を一部省
略して示す縦断面図である。
【図14】スパッタ機構を示す構成図である。
【図15】エッジ洗浄機構を一部破断して示す正面図で
ある。
【図16】エッジ洗浄機構を示す平面図である。
【図17】エッジ洗浄機構において、ノズルユニットを
規定の噴射位置に位置させた場合を示す側面図である。
【図18】空調システムを示す平面図である。
【図19】空調システムを示す正面図である。
【図20】空調システムを示す側面図である。
【図21】空調システムにおける排気装置の構成を上位
の排気系統と共に示す図である。
【図22】排気装置に設置されるバッファボックスの構
成を示す断面図である。
【図23】空気調和機の構成を示すブロック図である。
【図24】本実施の形態に係る製造システムで使用され
るスタックポールを一部破断して示す側面図である。
【図25】スタックポールのコマ部材に基板が載せられ
た状態を示す拡大図である。
【図26】スタックポールに基板を積載させるための搬
送機構と送りネジ機構を示す構成図である。
【図27】図27Aは基板にグルーブを形成した状態を
示す工程図であり、図27Bは基板上に色素記録層を形
成した状態を示す工程図であり、図27Cは基板上に光
反射層を形成した状態を示す工程図である。
【図28】図28Aは基板のエッジ部分を洗浄した状態
を示す工程図であり、図28Bは基板上に保護層を形成
した状態を示す工程図である。
【図29】溶液調整設備での再生処理を示す工程図であ
る。
【符号の説明】
10…製造システム 12A…第1
の成形設備 12B…第2の成形設備 14…塗布設
備 16…後処理設備 18…エージ
ング処理設備 20…溶液調整設備 30…第1の
部屋 32…第2の部屋 34…第3の
部屋 36…第4の部屋 38…第5の
部屋 46…集積部 68…スピン
コート装置 98…スパッタ機構 102…エッ
ジ洗浄機構 300…空調システム 902…基板 904…色素記録層 908…光反
射層 D…光ディスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 板谷 知良 東京都羽村市神明台2丁目10番地8 富士 マグネディスク株式会社内 (72)発明者 河合 晃一 東京都羽村市神明台2丁目10番地8 富士 マグネディスク株式会社内 Fターム(参考) 4D075 AC02 AC64 AC84 CB04 DC27 4F042 AA06 CC07 CC30 EB00 ED00 5D121 AA01 AA02 AA04 AA05 DD04 DD05 EE03 EE19 EE22 EE23 EE24 EE27

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板上に、レーザ光の照射により情報を記
    録することができる色素記録層を有するヒートモード型
    の光情報記録媒体の製造設備において、 前記基板を成形する成形設備と、 前記基板上に色素記録層を形成するための色素溶液を前
    記基板上に塗布する塗布設備と、 少なくとも前記色素記録層上に光反射層を形成する処理
    を含む後処理設備とを有し、 これら成形設備、塗布設備及び後処理設備をそれぞれ独
    立に稼働させることを特徴とする光情報記録媒体の製造
    設備。
  2. 【請求項2】請求項1記載の光情報記録媒体の製造設備
    において、 少なくとも塗布設備が設置された部屋と後処理設備が設
    置された部屋とがそれぞれ区画されていることを特徴と
    する光情報記録媒体の製造設備。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の光情報記録媒体の製
    造設備において、 前記塗布設備と前記後処理設備との間に、前記基板に対
    してエージング処理を施すための設備があることを特徴
    とする光情報記録媒体の製造設備。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれか1項に記載の光情
    報記録媒体の製造設備において、 前記塗布設備で回収された色素廃液を色素溶液として再
    利用するための溶液調整設備を有し、該溶液調整設備が
    設置された部屋が区画されていることを特徴とする光情
    報記録媒体の製造設備。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の光情
    報記録媒体の製造設備において、 前記成形設備が複数設置されている場合に、各成形設備
    の基板集積部が互いに近接した位置に配置されているこ
    とを特徴とする光情報記録媒体の製造設備。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか1項に記載の光情
    報記録媒体の製造設備において、 少なくとも前記成形設備の数と前記塗布設備における塗
    布装置の数とが、それぞれの処理能力に合わせて設定さ
    れていることを特徴とする光情報記録媒体の製造設備。
  7. 【請求項7】基板上に、レーザ光の照射により情報を記
    録することができる色素記録層を有するヒートモード型
    の光情報記録媒体の製造方法において、 前記基板を成形する成形設備と、前記基板上に色素記録
    層を形成するための色素溶液を前記基板上に塗布する塗
    布設備と、少なくとも前記色素記録層上に光反射層を形
    成する処理を含む後処理設備とをそれぞれ独立に稼働さ
    せて前記光情報記録媒体を製造することを特徴とする光
    情報記録媒体の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項7記載の光情報記録媒体の製造方法
    において、 少なくとも塗布設備が設置された部屋と後処理設備が設
    置された部屋とをそれぞれ区画して前記光情報記録媒体
    を製造することを特徴とする光情報記録媒体の製造方
    法。
  9. 【請求項9】請求項7又は8記載の光情報記録媒体の製
    造方法において、 前記塗布設備と前記後処理設備との間に、前記基板に対
    してエージング処理を施すための設備を設置して前記光
    情報記録媒体を製造することを特徴とする光情報記録媒
    体の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項7〜9のいずれか1項に記載の光
    情報記録媒体の製造方法において、 前記塗布設備で回収された色素廃液を色素溶液として再
    利用するための溶液調整設備が設置された部屋を区画し
    て前記光情報記録媒体を製造することを特徴とする光情
    報記録媒体の製造方法。
  11. 【請求項11】請求項7〜10のいずれか1項に記載の
    光情報記録媒体の製造方法において、 前記成形設備が複数設置されている場合に、各成形設備
    の基板集積部を互いに近接した位置に配置させて前記光
    情報記録媒体を製造することを特徴とする光情報記録媒
    体の製造方法。
  12. 【請求項12】請求項7〜11のいずれか1項に記載の
    光情報記録媒体の製造方法において、 少なくとも前記成形設備の数と前記塗布設備における塗
    布装置の数とを、それぞれの処理能力に合わせて設定し
    て前記光情報記録媒体を製造することを特徴とする光情
    報記録媒体の製造方法。
JP11170236A 1999-06-16 1999-06-16 光情報記録媒体の製造設備及び光情報記録媒体の製造方法 Pending JP2001006229A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002342984A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Fuji Photo Film Co Ltd 光情報記録媒体の製造方法
JP2003272245A (ja) * 2002-03-14 2003-09-26 Ricoh Co Ltd 光記録媒体の製造方法
CN114394391A (zh) * 2021-12-06 2022-04-26 昆山可腾电子有限公司 载具自动过uv光设备

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