JP2001005156A - ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法

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JP2001005156A
JP2001005156A JP17398399A JP17398399A JP2001005156A JP 2001005156 A JP2001005156 A JP 2001005156A JP 17398399 A JP17398399 A JP 17398399A JP 17398399 A JP17398399 A JP 17398399A JP 2001005156 A JP2001005156 A JP 2001005156A
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silver halide
halide photographic
tank
processing
fixing
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JP17398399A
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English (en)
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Shinji Uchihiro
晋治 内廣
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 節水をしつつ、水垢を発生させず、水洗漕内
に銀スラッジが発生せず、処理フィルムに青色色素汚れ
がつかないハロゲン化銀写真感光材料の処理方法を提供
する。 【解決手段】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
ゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
を現像槽、定着槽及び水洗槽又は安定化槽を有する自動
現像機を用いて現像、定着、水洗もしくは安定化処理す
るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法において、該自
動現像機は水洗槽又は安定化槽に過酸化水素または殺菌
剤を少なくとも一種以上含有し、かつ、大全サイズ(6
10×508mm)のハロゲン化銀写真感光材料が2枚
以上6枚以下、もしくは0.6m2以上1.8m2以下の
面積を処理するごとに水洗槽に給水することを特徴とす
るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハロゲン化銀写真
感光材料の処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ハロゲン化銀写真感光材料(以下単に感
光材料ともいう)は、露光後、現像、脱銀、洗浄、安定
化などの工程により処理される。処理は通常自動現像機
で行われ、処理液の活性度を一定に保つため補充液を補
充する方式が一般に広く用いられている。補充液の補充
は感光材料からの溶出物の希釈、蒸発量の補正及び消費
成分の補充を目的としている。また水洗工程では通常一
般用水道水を供給してフィルム内部に残留している定着
成分を洗い流して除去していた。
【0003】省エネルギー化のために、この多量な水の
使用を押さえて節水をしようという動きはあるものの、
水洗水に水垢が発生するという問題があり、あいかわら
ず水洗水を多量にいれて洗浄していた。
【0004】節水システムの中には、水洗水の量を減ら
し、かつ水垢を発生させず、銀スラッジを発生させない
ようにするために、殺菌剤を含有したり過酸化水素でハ
イポや細菌を分解、銀と殺菌剤で細菌の繁殖を防ぐもの
などいくつかの試みがいくつかなされて一部は製品化さ
れて、節水と水垢と銀スラッジ防止を効率よく行ってい
る。
【0005】しかしながら、近年の低補充化に伴い銀濃
度が増加し水洗槽中に発生する銀スラッジが多くなり写
真フィルムに付着するという問題が多く起きるようにな
った。加えて定着液中にゼラチンが多量に溶解するため
に水垢の発生も多くなり普通に浄化剤を添加したり多量
にいれても効果が小さくなってきている。
【0006】また銀スラッジや水垢を十分に取り除くた
めに、作業終了後に水洗槽の水を全て抜くが、近年の2
4時間稼働ではそれができず、また単に水を抜くだけで
は水垢はとれず、長時間作業を停めることもできないた
め、銀スラッジの発生と水垢発生が同時に起こり困難を
極め、通常作業が充分に行えないという重大な問題が発
生していた。
【0007】加えて水洗水の節水により水洗水にフィル
ムからの色素が多くとけ込み、青色色素が処理フィルム
に付着するという手におえない状態が続いていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の目的
は、節水をしつつ、水垢を発生させず、水洗漕内に銀ス
ラッジが発生せず、処理フィルムに青色色素汚れがつか
ないハロゲン化銀写真感光材料の処理方法を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、下
記構成により達成される。
【0010】(1) 支持体上に少なくとも一層の感光
性ハロゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感
光材料を現像槽、定着槽及び水洗槽又は安定化槽を有す
る自動現像機を用いて現像、定着、水洗もしくは安定化
処理するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法におい
て、該自動現像機は水洗槽又は安定化槽に過酸化水素ま
たは殺菌剤を少なくとも一種以上含有し、かつ、大全サ
イズ(610×508mm)のハロゲン化銀写真感光材
料が2枚以上6枚以下、もしくは0.6m2以上1.8
2以下の面積を処理するごとに水洗槽に給水すること
を特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0011】(2) 支持体上に少なくとも一層の感光
性ハロゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感
光材料を現像槽、定着槽及び水洗槽を有する自動現像機
を用いて現像、定着、水洗処理するハロゲン化銀写真感
光材料の処理方法において、ハロゲン化銀写真感光材料
の処理後に該自動現像機の水洗槽を排水したのちに給水
して満たし、水又は浄化剤を添加して該水洗槽を浸漬後
に再び排水する、という動作を30分以内に行うことを
特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0012】(3) 浄化剤が過酸化水素または殺菌剤
の少なくとも一つであることを特徴とする前記2記載の
ハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0013】(4) 浄化剤添加後の水洗槽の浸漬時間
が5分以内であることを特徴とする前記2記載のハロゲ
ン化銀写真感光材料の処理方法。
【0014】(5) 支持体上に少なくとも一層の感光
性ハロゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感
光材料を現像槽、定着槽及び水洗槽を有する自動現像機
を用いて現像、定着、水洗処理するハロゲン化銀写真感
光材料の処理方法において、該自動現像機は水洗槽に過
酸化水素または殺菌剤を少なくとも一種含有し、かつ、
該自動現像機が、定着槽から水洗槽への渡りローラー、
もしくは水洗槽から乾燥部への渡りローラーの少なくと
も一つが、取り外すことが可能でかつ定着槽から水洗槽
への渡りローラーは水洗槽上部へかかることなく定着槽
の上部に位置し水洗槽から乾燥部への渡りローラーは乾
燥部上部へかかることなく水洗槽の上部に位置する自動
現像機であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法。
【0015】(6) 支持体上に少なくとも一層の感光
性ハロゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感
光材料を現像槽、定着槽及び水洗槽又は安定化槽を有す
る自動現像機を用いて現像、定着、水洗もしくは安定化
処理するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法におい
て、ハロゲン化銀写真感光材料が自動現像機の挿入部に
入ることを検知するごとに乾燥部の第一ローラーに対し
て水洗水を吹き付けることを特徴とするハロゲン化銀写
真感光材料の処理方法。
【0016】(7) 支持体上に少なくとも一層の感光
性ハロゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感
光材料を現像槽、定着槽及び水洗槽又は安定化槽を有す
る自動現像機を用いて現像、定着、水洗もしくは安定化
処理するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法におい
て、該自動現像機は水洗槽又は安定化槽に過酸化水素ま
たは殺菌剤を少なくとも一種含有し、かつ、該自動現像
機は乾燥部の上部第一ローラーもしくは上部第二ローラ
ーの上部に吸水ローラーが設置されていることを特徴と
するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0017】(8) 乾燥ローラー上部の吸水ローラー
に対して、乾燥風が直接あたるように設置されているこ
とを特徴とする前記7記載のハロゲン化銀写真感光材料
の処理方法。
【0018】(9) 定着液中に実質的にアンモニウム
塩を含有しないことを特徴とする前記1〜8のいずれか
1項記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
【0019】(10) 定着液中に実質的に水溶性アル
ミニウム塩を含有しないことを特徴とする前記1〜9の
いずれか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方
法。
【0020】以下、本発明を詳細に説明する。
【0021】本発明に係る自動現像機の水洗槽への給水
は、大全サイズ(610×508mm)のハロゲン化銀
写真感光材料を2枚から6枚処理した後行うのが良く、
5l程度を給水するのが、節水性と水垢発生、銀スラッ
ジ防止の面で好ましい。低補充化に伴う定着液の銀濃度
上昇を考慮すると、2枚から3枚おきが好ましい。
【0022】また近年のイメージセッターからの長いフ
ィルムが処理される場合は0.6〜1.8m2処理され
るごとに給水が行われるのが良く、好ましくは0.3〜
1.5m2、さらに好ましくは0.3〜0.7m2ごとに
給水されるべきである。
【0023】本発明に係る自動現像機は、水洗槽に水垢
が発生しないようにするためには常に水洗槽をきれいに
保つことが好ましい。浄化剤に含まれる過酸化水素又は
殺菌剤は浄化剤として添加された時から効力を発揮し、
すぐに効力が現れる。付着物に染み込む時間を考慮する
と1分以上放置することが好ましいが、より好ましくは
2〜5分である。5分以上浸漬させても構わないが、写
真製版作業の関係上、長時間イメージセッターから出力
されるフィルムを貯めておくことは困難であり、浸漬時
間を5分以内として合計30分で水洗槽の洗浄を終了さ
せることがより好ましい。
【0024】本発明に係る自動現像機の渡りローラーは
取り外し可能であり、各処理槽の上部にのみ存在し次の
処理槽にまたがることのない。渡りローラーはスクイズ
をそれ自身の処理槽の上部で行うため、次の処理槽への
キャリーオーバー分を最小限にすることが可能であり、
処理速度が速くなってキャリーオーバー分が増加した際
に大変有効である。またメンテナンス性が良く、各処理
ラックとともに渡りローラーも取り外すことが可能で便
利である。さらに、その渡りローラーを改造して水洗水
などを通すように加工することも可能であり、この部分
で処理フィルムの洗浄を補佐する役割を持たせたり、現
像槽や定着槽などでは蒸発によって減った水分を補うこ
とも可能である。
【0025】又、感光材料から流出する色素によって発
生する乾燥ローラー部分での汚れを防止するために、本
発明に係る自動現像機は、ローラー部分に洗浄水を供給
することが有効である。
【0026】常に洗浄水を供給すると乾燥不良がおこる
ため、フィルムの処理とともに最小限の給水をすること
が好ましい。
【0027】コニカ(株)社製、自動現像機の浄化剤供
給部分を取り外して浄化剤補充部分を乾燥ローラーの脇
まで伸ばし、浄化剤キットの容器に純水を入れてフィル
ムを処理すると、フィルムの処理とともに水が供給さ
れ、大変有効である。
【0028】また、使用した洗浄水はそのまま水洗槽へ
流しこんで、水洗水とともに使用できる。
【0029】本発明に係る自動現像機の乾燥上部ローラ
ーの上に設置されるローラーは吸水性をもつものであれ
ばよく、スポンジやウレタンのほか、さまざまな素材が
ある。また吸水して湿ってしまったローラーを乾燥させ
るために、乾燥部の温風を吸水ローラーに向けてやるこ
とが好ましい。更に、別に温風を出すファンなどをとり
つけても良い。
【0030】本発明の定着開始液は、通常用いられてい
る濃厚液キットを水で希釈し用いてもよいが、二種以上
の化合物から成型された固体処理剤の単独物または混合
物を水で溶解して用いて良い。補充液については、二種
以上の化合物から成型された固体処理剤の単独物または
混合物を水で溶解して用いるのが好ましい。
【0031】定着液はチオ硫酸塩を含む水溶液であり定
着開始液のpHは4.0以上、好ましくは4.2〜7.
0であり更に好ましくは、4.4〜6.9である。定着
主薬としてはチオ硫酸ナトリウム、チオ硫酸アンモニウ
ムが使用でき、チオ硫酸イオンを必須成分とするもので
ある。
【0032】臭気の発生を防止する目的からチオ硫酸ナ
トリウムが特に好ましい。定着主薬の使用量は適宜変え
ることができ、一般には、0.1〜約6.0mol/l
である。
【0033】定着液には、所望により保恒剤(例えば、
亜硫酸塩、重亜硫酸塩)、pH調整剤(例えば、硫酸、
水酸化ナトリウム)、硬化軟化剤能のあるキレート剤や
特開昭62−78551号記載の化合物を含むことがで
きる。
【0034】本発明で用いられる殺菌剤としては、イソ
チアゾリン系殺菌剤が好ましく、5−クロロ−2メチル
−4イソチアゾリン−3オン、ベンゾイソチアゾリン−
3−オンなどが好ましく用いられる。
【0035】また、一般に用いられる4級アンモニウム
系殺菌剤も好ましく用いられ、上記の殺菌剤と併用され
ても良い。殺菌剤は上記記載のものだけにはとらわれず
用いられる。
【0036】上記殺菌剤の好ましい含有量は定着液中及
び安定化液中において0.001〜100g/lであ
り、より好ましくは0.01〜50g/l、さらに好ま
しくは0.1〜30g/lである。
【0037】また、水洗槽内の細菌を防ぐためには、定
着液中にも殺菌剤が含まれてもよい。
【0038】補充液が固体処理剤より作製される際は、
液状ではない殺菌剤を用いるか、もしくは殺菌剤の入っ
た安定化液廃液で固体処理剤を溶解して用いることが好
ましい。
【0039】また、新液の場合や安定化廃液を用いない
場合では、別に殺菌剤を添加しても良い。
【0040】本発明に係る自動現像機は、感光材料を処
理する自動現像機の水洗漕に再生もしくは浄化手段とし
て感材処理面積情報に基づいて自動的に淨化剤を供給す
るための淨化剤供給手段と水洗漕に持ち込まれるハイポ
を分解するために淨化剤をいれているが、感光材料から
の溶出成分などの蓄積から考えてある汚染濃度になった
場合、水の入れ替えを行わねばならないので、そのため
少なくとも水洗水の一部を排水できるように水洗水の汚
染濃度を測定する手段を具備する排水手段と水洗漕へあ
る汚染濃度すなわちある処理面積になったら送り込まれ
る仕様になっている。
【0041】本発明における浄化剤濃度は0.0001
〜0.5wt%が好ましく、さらに好ましくは0.00
03〜0.3wt%である。
【0042】次に本発明に用いることができる処理剤に
ついて説明する。
【0043】本発明に用いられる処理剤は、粉末、ペー
スト状、顆粒、錠剤、濃縮液、使用液等いずれの形態で
供給されても構わないが、顆粒、錠剤、濃縮液で供給さ
れることが好ましい。開始液として用いる場合は、それ
らを定められたように水に溶解するなどして調製して用
いる。補充液として使用する場合は、予め水と混合溶解
して用いるか、直接自現機内に投入して用いるかいずれ
でも構わない。
【0044】また、本発明において現像液には、保恒剤
として用いる亜硫酸塩、メタ重亜硫酸塩としては、亜硫
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、亜硫酸アンモニウム、
メタ重亜硫酸ナトリウムなどがある。亜硫酸塩は0.2
5モル/リットル以上が好ましい。特に好ましくは0.
4モル/リットル以上である。
【0045】本発明においては、現像液には、アルカリ
剤(水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等)及びpH緩
衝剤(例えば炭酸塩、燐酸塩、硼酸塩、硼酸、酢酸、枸
櫞酸、アルカノールアミン等)が添加されることが好ま
しい。pH緩衝剤としては、炭酸塩が好ましく、その添
加量は1リットル当たり0.5モル以上2.5モル以下
が好ましく、更に好ましくは、0.75モル以上1.5
モル以下の範囲である。また、必要により溶解助剤(例
えばポリエチレングリコール類、それらのエステル、ア
ルカノールアミン等)、増感剤(例えばポリオキシエチ
レン類を含む非イオン界面活性剤、四級アンモニウム化
合物等)、界面活性剤、消泡剤、カブリ防止剤(例えば
臭化カリウム、臭化ナトリウムの如きハロゲン化物、ニ
トロベンズインダゾール、ニトロベンズイミダゾール、
ベンゾトリアゾール、ベンゾチアゾール、テトラゾール
類、チアゾール類等)、キレート化剤(例えばエチレン
ジアミン四酢酸又はそのアルカリ金属塩、ニトリロ三酢
酸塩、ポリ燐酸塩等)、現像促進剤(例えば米国特許
2,304,025号、特公昭47−45541号に記
載の化合物等)、硬膜剤(例えばグルタルアルデヒド又
は、その重亜硫酸塩付加物等)、あるいは消泡剤などを
添加することができる。現像液のpHは7.5以上1
0.5未満に調整されることが好ましい。更に好ましく
は、pH8.5以上10.4以下である。
【0046】現像廃液は通電して再生することができ
る。具体的には、現像廃液に陰極(例えばステンレスウ
ール等の電気伝導体または半導体)を、電解質溶液に陽
極(例えば炭素、金、白金、チタン等の溶解しない電気
伝導体)を入れ、陰イオン交換膜を介して現像廃液槽と
電解質溶液槽が接するようにし、両極に通電して再生す
る。通電しながら本発明に係る感光材料を処理すること
もできる。その際、現像液に添加される各種の添加剤、
例えば現像液に添加することができる保恒剤、アルカリ
剤、pH緩衝剤、増感剤、カブリ防止剤、銀スラッジ防
止剤等を追加添加することが出来る。また、現像液に通
電しながら感光材料を処理する方法があり、その際に上
記のような現像液に添加できる添加剤を追加添加でき
る。現像廃液を再生して利用する場合には、用いられる
現像液の現像主薬としては、遷移金属錯塩類が好まし
い。
【0047】現像処理の特殊な形式として、現像主薬を
感光材料中、例えば乳剤層中またはその隣接層中に含
み、感光材料をアルカリ水溶液中で処理して現像を行わ
せるアクチベータ処理液に用いてもよい。また、現像主
薬を感光材料中、例えば乳剤層中またはその隣接層中に
含んだ感光材料を現像液で処理しても良い。このような
現像処理は、チオシアン酸塩による銀塩安定化処理と組
み合わせて、感光材料の迅速処理の方法の一つとして利
用されることが多く、そのような処理液に適用も可能で
ある。
【0048】感光材料の処理においては、廃液量の低減
の要望から感光材料の面積に比例した一定量の処理液を
補充しながら処理される。その現像液補充量、定着液補
充量、安定化液補充量は32〜325ml/l以下であ
る。好ましくはそれぞれ1m2当たり65〜130ml
である。
【0049】現像液補充量および定着液補充量とは、補
充される液の量を示す。具体的には、現像母液、定着母
液と同じ液を補充する場合のそれぞれの液の補充量であ
り、現像濃縮液および定着濃縮液を水で希釈した液で補
充される場合のそれぞれの濃縮液と水の合計量である。
【0050】固体処理剤を水で溶解した液で補充される
場合の補充量はそれぞれの固体処理剤容積と水の容積の
合計量であり、また固体処理剤と水を別々に補充する場
合の補充量はそれぞれの固体処理剤容積と水の容積の合
計量である。
【0051】本発明において固体処理剤とは、処理液を
構成する成分が2種以上で成型された固体をいい、処理
液成分が全て含有された1種の固体、または固体が2種
以上で処理液の成分を構成できるものであっても良い。
固体処理剤においては、少なくとも2種以上の化合物が
成型された固体を少なくとも1種あればよく、成型され
た固体以外は単体物質でも良い。
【0052】固体処理剤を作製する方法としては水を添
加して造粒を行った後に乾燥させて顆粒を得て成型する
方法と水の添加量を少なくして造粒を行い、もしくはま
ったく水を添加せずに、直接乾燥工程を経ずに成型する
方法がある。水添加量としては全体の素材の量に対して
0%以上2%以下であることが好ましい。
【0053】造粒を行わずに原材料を直接圧縮成型して
顆粒状の固体処理剤を成型する方式の例としてブリケッ
ティングマシンがある。
【0054】また造粒する手段としては一般に用いられ
ている攪拌造粒機やヘンシェルミキサーを用いる方法が
ある。
【0055】ブリケッティングマシンの造粒原理として
は回転する2つのロールの間に原料を供給してロール表
面の凹部で圧縮造粒する方法である。ブリケッティング
マシンの供給方式としては縦供給だけでなく横供給のも
のもある。
【0056】ブリケッティングの目的としては、粉塵の
発生を防ぐ、容積を減らして梱包輸送などを合理化す
る、表面積を減少させて気体や液体との反応をコントロ
ールする、液体への溶解速度や分散性を改善する、包装
容器中での固結を防止して取り扱いを容易にする、など
がある。
【0057】本発明において、感光材料の先端が自動現
像機に挿入されてから乾燥ゾーンから出て来るまでの全
処理時間(Dry to dry)は10〜60秒であ
ることが好ましく、より好ましくは15〜50秒であ
る。又、100m2以上の大量の感光材料を安定にラン
ニング処理するためには、現像時間が2〜18秒である
ことが好ましい。
【0058】自動現像機としては、60℃以上の伝熱体
(60℃〜130℃のヒートローラー等)又は150℃
以上の輻射物体(タングステン、炭素、ニクロム、酸化
ジルコニウム,酸化イットリウム,酸化トリウムの混合
物、炭化ケイ素等に直接電流を通して発熱放射させた
り、抵抗発熱体から熱エネルギーを銅、ステンレス、ニ
ッケル、各種セラミック等の放射体に伝達させたりして
赤外線を放出するもの)で乾燥するゾーンをもつものが
好ましい。
【0059】又、自動現像機としては下記に記載の方法
又は機能を採用したものを好ましく用いることができ
る。
【0060】 脱臭装置:特開昭64−37560号
第544(2)頁左上欄〜第545(3)頁左上欄 水洗水再生浄化剤及び装置:特開平6−25035
2号第(3)頁段落「0011」〜第(8)頁段落「0
058」 廃液処理方法:特開平2−64638号第388
(2)頁左下欄〜第391(5)頁左下欄 現像浴と定着浴の間のリンス浴:特開平4−313
749号第(18)頁段落「0054」〜第(21)頁
段落「0065」 補充水補充方法:特開平1−281446号第25
0(2)頁左下欄〜右下欄 外気の温度及び湿度を検出して乾燥風を制御:特開
平1−315745号第496(2)頁右下欄〜第50
1(7)頁右下欄及び特開平2−108051号第58
8(2)頁左下欄〜第589(3)頁左下欄 定着廃液からの銀回収:特開平6−27623号第
(4)頁段落「0012」〜第(7)頁段落「007
1」。
【0061】又、2槽以上の水洗槽または安定化槽を設
ける場合には、以前より知られている、水洗水の補充液
量を少なくする手段としての多段向流方式が用いられる
ほうが好ましい。この多段向流方式を用いれば、定着後
の感光材料は徐々に清浄な方向つまり定着液で汚れてい
ない処理液の方へ順次接触して処理されていくので、更
に効率よい水洗がなされる。
【0062】本発明の処理を行うハロゲン化銀写真感光
材料のハロゲン化銀は、塩化銀、塩化銀含有率60モル
%以上の塩臭化銀又は塩沃臭化銀であることが補充量の
低減や迅速処理にとって好ましい。
【0063】ハロゲン化銀粒子の平均粒径は1.2μ以
下、特に0.1〜0.8μが好ましい。又、粒径分布は
狭い方が好ましく、いわゆる単分散乳剤を用いるのが好
ましい。又、(100)面を主平面とする平板状粒子か
らなる乳剤が好ましく、そのような乳剤は米国特許第
5,264,337号、同5,314,798号、同
5,320,958号の記載を参考にして得ることがで
きる。更に、高照度特性を得るためにイリジウムをハロ
ゲン化銀1モル当たり10-9〜10-3モルの範囲でドー
ピングしたり、乳剤を硬調化するためにロジウム、ルテ
ニウム、オスミウム及びレニウムから選ばれる少なくと
も1種をハロゲン化銀1モル当たり10-9〜10-3モル
の範囲でドーピングしたりするのが好ましい。
【0064】ハロゲン化銀乳剤には、硫黄増感、セレン
増感、テルル増感、還元増感及び貴金属増感等公知の化
学増感を施すことができる。
【0065】本発明の処理を行うハロゲン化銀写真感光
材料は、乳剤層又は他の親水性コロイド層から選ばれる
少なくとも1層に、下記一般式(1)で表されるヒドラ
ジン化合物を含有することが好ましい。
【0066】
【化1】
【0067】式中、Aはアリール基、又は硫黄原子又は
酸素原子を少なくとも1個を含む複素環を表し、Gは−
(CO)n−基、スルホニル基、スルホキシ基、−P
(=O)R22−基、又はイミノメチレン基を表し、nは
1又は2の整数を表し、A1、A2はともに水素原子或い
は一方が水素原子で他方が置換もしくは無置換のアルキ
ルスルホニル基、又は置換もしくは無置換のアシル基を
表し、Rは水素原子、各々置換もしくは無置換のアルキ
ル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、アル
ケニルオキシ基、アリールオキシ基、ヘテロ環オキシ
基、アミノ基、カルバモイル基、又はオキシカルボニル
基を表す。R22は各々置換もしくは無置換のアルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アルコ
キシ基、アルケニルオキシ基、アルキニルオキシ基、ア
リールオキシ基、アミノ基を表す。
【0068】一般式(1)で表される化合物のうち、下
記一般式(1a)で表される化合物が更に好ましい。
【0069】
【化2】
【0070】式中、R11は脂肪族基(例えばオクチル
基、デシル基)、芳香族基(例えばフェニル基、2−ヒ
ドロキシフェニル基、クロロフェニル基)又は複素環基
(例えばピリジル基、チェニル基、フリル基)を表し、
これらの基は更に適当な置換基で置換されたものが好ま
しく用いられる。更に、R11には、バラスト基又はハロ
ゲン化銀吸着促進基を少なくとも一つ含むことが好まし
い。
【0071】バラスト基としてはカプラーなどの不動性
写真用添加剤にて常用されるものが好ましく、炭素数8
以上の写真性に対して比較的不活性である例えばアルキ
ル基、アルケニル基、アルキニル基、アルコキシ基、フ
ェニル基、フェノキシ基、アルキルフェノキシ基等が挙
げられる。
【0072】ハロゲン化銀吸着促進基としては、チオ尿
素、チオウレタン基、メルカプト基、チオエーテル基、
チオン基、複素環基、チオアミド複素環基、メルカプト
複素環基、或いは特開昭64−90439号に記載の吸
着基等が挙げられる。
【0073】一般式(1a)において、X1は、フェニ
ル基に置換可能な基を表し、mは0〜4の整数を表し、
mが2以上の場合X1は同じであっても異なってもよ
い。
【0074】一般式(1a)において、A3、A4は一般
式(1)におけるA1及びA2と同義であり、ともに水素
原子であることが好ましい。
【0075】一般式(1a)において、Gは一般式
(1)におけるGと同義であるが、カルボニル基が好ま
しい。
【0076】一般式(1a)において、R12としては水
素原子、各々置換もしくは無置換のアルキル基、アルケ
ニル基、アルキニル基、アリル基、複素環基、アルコキ
シ基、水酸基、アミノ基、カルバモイル基、オキシカル
ボニル基を表す。好ましいR12としては、Gで置換され
た炭素原子が少なくとも1つの電子吸引基で置換された
置換アルキル基及び−COOR13基及び−CON
(R14)(R15)基が挙げられる(R13はアルキニル基
又は飽和複素環基を表し、R14は水素原子、アルキル
基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基又は複素
環基を表し、R15はアルケニル基、アルキニル基、飽和
複素環基、ヒドロキシ基又はアルコキシ基を表す)。更
に好ましくは2つの電子吸引基で、特に好ましくは3つ
の電子吸引基で置換された置換アルキル基を表す。R12
のGで置換された炭素原子を置換する電子吸引基は好ま
しくはσp値が0.2以上、σm値が0.3以上のもの
で例えばハロゲン、シアノ、ニトロ、ニトロソポリハロ
アルキル、ポリハロアリール、アルキルもしくはアリー
ルカルボニル基、ホルミル基、アルキルもしくはアリー
ルオキシカルボニル基、アルキルカルボニルオキシ基、
カルバモイル基、アルキルもしくはアリールスルフィニ
ル基、アルキルもしくはアリールスルホニル基、アルキ
ルもしくはアリールスルホニルオキシ基、スルファモイ
ル基、ホスフィノ基、ホスフィンオキシド基、ホスホン
酸エステル基、ホスホン酸アミド基、アリールアゾ基、
アミジノ基、アンモニオ基、スルホニオ基、電子欠乏性
複素環基を表す。一般式(1a)のR12は特に好ましく
はフッ素置換アルキル基、モノフルオロメチル基、ジフ
ルオロメチル基、トリフルオロメチル基を表す。
【0077】好ましいヒドラジン化合物の具体例として
は、米国特許第5,229,248号第4カラム〜第6
0カラムに記載されている(1)〜(252)である。
【0078】これらヒドラジン化合物は、公知の方法に
より合成することができ、例えば米国特許第5,22
9,248号第59カラム〜第80カラムに記載された
様な方法により合成することができる。
【0079】添加量は、硬調化させる量(硬調化量)で
あれば良く、ハロゲン化銀粒子の粒径、ハロゲン組成、
化学増感の程度、抑制剤の種類などにより最適量は異な
るが、一般的にハロゲン化銀1モル当たり10-6〜10
-1モルの範囲であり、10-5〜10-2モルの範囲が好ま
しい。ヒドラジン化合物は、ハロゲン化銀乳剤層側の少
なくとも一層に添加され、好ましくはハロゲン化銀乳剤
層及び/又はその隣接層、更に好ましくは乳剤層に添加
される。そして、ヒドラジン誘導体を含有する写真構成
層のうち支持体に最も近い写真構成層中に含有するヒド
ラジン誘導体の量は、それよりも支持体から遠い写真構
成層中に含有するヒドラジン誘導体の総量の0.2〜
0.8モル当量である。好ましくは、0.4〜0.6モ
ル当量である。本発明に用いられるヒドラジン誘導体は
1種であっても、2種以上を併用して用いてもよい。
【0080】処理される感光材料に前記硬調化剤を用い
た場合、その硬調化を促進するために造核促進剤を用い
ることが好ましい。
【0081】好ましい造核促進化合物の具体例は、特開
平6−258751号に記載されている例示(2−1)
〜(2−20)の化合物及び同6−258751号記載
の(3−1)〜(3−6)、特開平7−270957号
記載のオニウム塩化合物、特開平7−104420号の
一般式Iの化合物、特開平2−103536号第17頁
右下欄19行目〜第18頁右上欄4行目及び同右下欄1
行目から5行目、更に特開平1−237538号記載の
チオスルホン酸化合物が挙げられる。
【0082】本発明に用いられる造核促進剤はハロゲン
化銀乳剤層側の写真構成層ならば、どの層にも用いるこ
とができるが、好ましくはハロゲン化銀乳剤層又はその
隣接層に用いることが好ましい。また、添加量はハロゲ
ン化銀粒子の粒径、ハロゲン組成、化学増感の程度、抑
制剤の種類などにより最適量は異なるが、一般的にハロ
ゲン化銀1モル当たり10-6〜10-1モルの範囲が好ま
しく、特に10-5〜10-2モルの範囲が好ましい。
【0083】本発明の処理を行うハロゲン化銀写真感光
材料には以下に記載する技術を採用するのが好ましい。
【0084】1) 染料の固体分散微粒子:特開平7−
5629号第(3)頁段落「0017」〜第(16)頁
段落「0042」 2) 酸基を有する化合物:特開昭62−237445
号第292(8)頁左下欄11行目〜第309(25)
頁右下欄3行目 3) 酸性ポリマー:特開平6−186659号第(1
0)頁段落「0036」〜第(17)頁段落「006
2」 4) 増感色素 特開平5−224330号第(3)頁段落「0017」
〜第(13)頁段落「0040」 特開平6−194771号第(11)頁段落「004
2」〜第(22)頁段落「0094」 特開平6−242533号第(2)頁段落「0015」
〜第(8)頁段落「0034」 特開平6−337492号第(3)頁段落「0012」
〜第(34)頁段落「0056」 特開平6−337494号第(4)頁段落「0013」
〜第(14)頁段落「0039」 5) 強色増感剤 特開平6−347938号第(3)頁段落「0011」
〜第(16)頁段落「0066」 6) 造核促進剤 特開平7−114126号第(32)頁段落「015
8」〜第(36)頁段落「0169」 7) テトラゾリウム化合物 特開平6−208188号第(8)頁段落「0059」
〜第(10)頁段落「0067」 8) ピリジニウム化合物 特開平7−110556号第(5)頁段落「0028」
〜第(29)頁段落「0068」 9) レドックス化合物 特開平4−245243号第235(7)頁〜第250
(22)頁 10) シンジオタクチックポリスチレン支持体 特開平3−131843号第324(2)頁〜第327
(5)頁 その他の添加剤については、例えばリサーチ・ディスク
ロージャーNo.17643(1978年12月)、同
No.18716(1979年11月)及び同No.3
08119(1989年12月)に記載の化合物を採用
することができる。
【0085】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明を詳細に説明す
るが、本発明の態様はこれに限定されない。
【0086】実施例1 《ハロゲン化銀乳剤Aの調製》同時混合法を用いて、塩
化銀含有率70モル%、平均厚み0.05μ、平均直径
0.15μの塩臭化銀コア粒子を調製した。コア粒子形
成時にK3RuCl6を銀1モル当たり8×10-8モル添
加した。
【0087】このコア粒子に同時混合法にてシェリング
した。その際にK2IrCl6を銀1モル当たり3×10
-7モル添加した。得られた乳剤は平均厚み0.10μ、
平均直径0.25μの単分散(変動係数10%)コア/
シェル型の(100)面を主平面として有する塩沃臭化
銀(塩化銀90モル%、沃化銀0.2モル%)平板粒子
の乳剤であった。
【0088】この乳剤を40℃に冷却し、凝集高分子剤
としてフェニルカルバモイル基で変性(置換率90%)
された変性ゼラチン13.8%重量%水溶液1800m
lを添加し、3分間攪拌した。その後酢酸56重量%水
溶液を添加して乳剤のpHを4.6に調整し3分間攪拌
した後20分間静置させデカンテーションにより上澄み
液を排水した。
【0089】その後40℃の蒸留水9.0lを加え、攪
拌静置後上澄み液を排水しさらに蒸留水11.25lを
加え攪拌静置後上澄み液を排水した。続いてゼラチン水
溶液と炭酸ナトリウム10重量%水溶液を加えてpHが
5.80になるよう調整し50℃で30分間攪拌し再分
散した。再分散後40℃にてpHを5.80pAgを
8.06に調整した。脱塩後この乳剤のEAgは50℃
で190mVであった。
【0090】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラザインデンを銀1モル当
たり1×10-3モル添加し更に臭化カリウム及びクエン
酸を添加してpH5.6、EAg123mVに調整し
て、p−トルエンチオスルホン酸ナトリウム1×10-3
モルを添加後、銀1モルあたりクロラミンTを350m
g、無機硫黄(S8)を0.6mg、トリクロロオーレ
イト6mgを添加して温度60℃で最高感度がでるまで
化学熟成を行った。
【0091】熟成終了後4−ヒドロキシ−6−メチル−
1,3,3a7−テトラザインデンを銀1モルあたり2
×10-3モル、1−フェニル−5−メルカプトテトラゾ
ールを3×10-4モル及び沃化カリウムを300mg添
加した。得られた乳剤をハロゲン化銀乳剤Aとする。
【0092】《ハロゲン化銀乳剤Bの調製》同時混合法
を用いて塩化銀含有率60モル%、沃化銀含有率2.5
モル%、残りは臭化銀からなる平均厚み0.05μ、平
均直径0.15μの塩沃臭化銀コア粒子を調製した。コ
ア粒子形成時にK3Rh(H2O)Br6を銀1モル当た
り2×10-8モル添加した。
【0093】このコア粒子に同時混合法にてシェリング
した。その際にK2IrCl6を銀1モル当たり3×10
-7モル添加した。得られた乳剤は平均厚み0.10μ、
平均直径0.42μの単分散(変動係数10%)コア/
シェル型の塩沃臭化銀(塩化銀90モル%、沃化銀0.
5モル%残りは臭化銀からなる)平板粒子の乳剤であっ
た。
【0094】ついで特開平2−280139号に記載の
変性ゼラチン(ゼラチン中のアミノ基をフェニルカルバ
ミルで置換したもので例えば特開平2−280139号
287(3)頁の例示化合物G−8)を使い脱塩した。
脱塩後のEAgは50℃で190mVであった。
【0095】得られた乳剤に4−ヒドロキシ−6−メチ
ル−1,3,3a,7−テトラザインデンを銀1モル当
たり1×10-3モル添加し更に臭化カリウム及びクエン
酸を添加してpH5.6、EAg123mVに調整し
て、塩化金酸を2×10-5モル添加した後にN,N,
N′−トリメチル−N′−ヘプタフルオロプロピルセレ
ノ尿素を3×10-6モル添加して温度60℃で最高感度
がでるまで化学熟成を行った。熟成終了後4−ヒドロキ
シ−6−メチル−1,3,3a,7−テトラザインデン
を銀1モル当たり2×10-3モル、1−フェニル−5−
メルカプトテトラゾールを3×10-4モル及びゼラチン
を添加した。得られた乳剤をハロゲン化銀乳剤Bとす
る。
【0096】《He−Neレーザー光源用印刷製版スキ
ャナー用ハロゲン化銀写真感光材料の作製》下引き済み
支持体の一方の下塗層上に、下記の処方1のゼラチン下
塗層をゼラチン量が0.5g/m2になるように、その
上に処方2のハロゲン化銀乳剤層1を銀量1.5g/m
2、ゼラチン量が0.5g/m2になるように、さらにそ
の上層に中間保護層として下記処方3の塗布液をゼラチ
ン量が0.3g/m2になるように、さらにその上層に
処方4のハロゲン化銀乳剤層2を銀量1.4g/m2
ゼラチン量が0.4g/m2になるように、さらに下記
処方5の塗布液をゼラチン量が0.6g/m2になるよ
う同時重層塗布した。また反対側の下塗層上には下記処
方6のバッキング層をゼラチン量が0.6g/m2にな
るように、その上に下記処方7の疎水性ポリマー層を、
さらにその上に下記処方8のバッキング保護層をゼラチ
ン量が0.4g/m2になるように乳剤層側と同時重層
塗布することで試料を得た。
【0097】 処方1(ゼラチン下塗層組成) ゼラチン 0.5g/m2 染料AD−1の固体分散微粒子(平均粒径0.1μ) 25mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 10mg/m2 化合物S−1 0.4mg/m2 処方2(ハロゲン化銀乳剤層1組成) ハロゲン化銀乳剤A(銀量) 1.5g/m2 染料aの固体分散微粒子(平均粒径0.1μ) 20mg/m2 シクロデキストリン(親水性ポリマー) 0.5g/m2 増感色素d−1 5mg/m2 増感色素d−2 5mg/m2 ヒドラジン誘導体HY−1 20mg/m2 造核促進剤AM−1 40mg/m2 レドックス化合物RE−1 20mg/m2 化合物e 100mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 硬膜剤g 5mg/m2 化合物S−1 0.7mg/m2 2-メルカフ゜ト-6-ヒト゛ロキシフ゜リン 5mg/m2 エチレンジアミン4酢酸 30mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μ) 10mg/m2 処方3(中間層組成) ゼラチン 0.3g/m2 化合物S−1 2mg/m2 処方4(ハロゲン化銀乳剤層2組成) ハロゲン化銀乳剤B(銀量) 1.4g/m2 増感色素d−1 6mg/m2 ヒドラジン誘導体HY−2 20mg/m2 造核促進剤AM−1 40mg/m2 レドックス化合物RE−1 20mg/m2 2−メルカプト−6−ヒドロキシプリン 5mg/m2 エチレンジアミン4酢酸 20mg/m2 ラテックスポリマーf 0.5g/m2 化合物S−1 1.7mg/m2 処方5(乳剤保護層組成) ゼラチン 0.6g/m2 染料bの固体分散体(平均粒径0.1μ) 40mg/m2 化合物S−1 12mg/m2 マット剤:平均粒径3.5μの単分散シリカ 25mg/m2 1,3−ビニルスルホニル−2−プロパノール 40mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 コロイダルシリカ(平均粒径0.05μ) 10mg/m2 硬膜剤j 30mg/m2 処方6(バッキング層組成) ゼラチン 0.6mg/m2 化合物S−1 5mg/m2 ラテックスポリマーf 0.3g/m コロイダルシリカ(平均粒径0.05μ) 70mg/m2 ポリスチレンスルホン酸ナトリウム 20mg/m2 化合物i 100mg/m2 処方7(疎水性ポリマー層組成) ラテックス(メチルメタクリレート:アクリル酸=97:3) 1.0g/m2 硬膜剤g 6mg/m2 処方8(バッキング保護層) ゼラチン 0.4g/m2 マット剤:平均粒径5μの単分散ポリメチルメタクリレート 50mg/m2 ソジウム−ジ−(2−エチルヘキシル)−スルホサクシネート 10mg/m2 界面活性剤h 1mg/m2 染料k 20mg/m2 H−(OCH2CH268−OH 50mg/m2 硬膜剤j 20mg/m
【0098】
【化3】
【0099】
【化4】
【0100】
【化5】
【0101】
【化6】
【0102】《固形現像剤キットの作製(使用液10l
分)》 素材の前処理 エリソルビン酸ナトリウムを、ホソカワミクロン社製M
IKRO−PULVERIZER AP−B粉砕器で、
メッシュ8mm、回転数25Hzで粉砕した。8メルカ
プトアデニンを上記同粉砕器にて、メッシュ8mm、回
転数50Hzで粉砕した。KBrを上記同粉砕器にて、
メッシュ8mm、回転数50Hzで粉砕した。
【0103】素材の混合 市販のV型混合機(容量200l)を使用して、下記処
方を10分間混合した。
【0104】 エリソルビン酸ナトリウム(上記粉砕物) 163kg ジメゾンS 3.5kg 8メルカプトアデニン(上記粉砕物) 0.3kg DTPA.5H 11kg KBr(上記粉砕物) 6.5kg ソルビトール 5kg 得られた混合体の任意の点(5ヶ所)から50gずつサ
ンプリングして分析したところ、各成分の濃度は上記処
方値の±5%以内の濃度を有しており、充分に均一に混
合されていた。
【0105】成型 上記混合体を、新東工業社製圧縮造粒機ブリケッタBS
S−IV型を使用して、ポケット形状5.0mmΦ×
1.2mm(Depth)、ローラー回転数20rp
m、フィーダー回転数50rpmにて成型した。得られ
た板状成型物を分級器にて解砕し、2.4〜7.0mm
の顆粒と2.4mm以下の微粉に分けた(7.0mm以
上のものは解砕)。また2.4mm以下の微粉について
は、上記混合体と混ぜて再度圧縮成型機にもどして成型
した。以上により顆粒DAが約95kg得られた。
【0106】原材料の準備 以下の原材料を準備し、前処理を行った。
【0107】・亜硫酸ナトリウム/1−フェニル−5メ
ルカプトテトラゾール/ベンゾトリアゾールの混合 エチルアルコール400mlに1−フェニル−5メルカ
プトテトラゾール18gおよびベンゾトリアゾール78
gを溶解した。得られた溶液を、ミキサーにて回転して
いる亜硫酸ナトリウム20kgに少量づつ滴下し、充分
乾燥するまで回転を続けた。得られた混合体の任意の点
(5ヶ所)から10gづつサンプリングして分析したと
ころ、1−フェニル−5メルカプトテトラゾールとベン
ゾトリアゾールは充分均一に混合されていた。得られた
混合物をM−1とする。
【0108】・炭酸カリウム/炭酸ナトリウム・無水/
水酸化リチウム・1H2Oの混合 市販のV型混合機(容量200l)を使用して炭酸カリ
ウム56kg、炭酸ナトリウム42kg、水酸化リチウ
ム・1H2Oの2kgを10分間混合した。得られた混
合物をM−2とする。
【0109】包装(使用液10lキット) スタンディングパウチ形態に下記順番で原材料混合体お
よび成型品を充填し、ヒートシーラーで密封した。
【0110】 混合体M−2 600g (最下層) 混合体M−1 663.2g (中間層) 顆粒DA 399g (最上層) このキットを仕上がり10lに溶解後のpHは9.8で
あった。
【0111】《固形定着剤キットの作製(使用液100
l分)》 素材の前処理 1−オクタンスルホン酸ナトリウムを、ホソカワミクロ
ン社製MIKRO−PULVERIZER AP−B粉
砕器で、メッシュ4mm、回転数60Hzで粉砕した。
【0112】素材の混合 市販のV型混合機(容量200l)を使用して、下記処
方を10分間混合した。
【0113】 チオ硫酸ナトリウム 15kg (アンモニウム塩を含む実施例の場合はチオ硫酸アンモニウム15kg) 亜硫酸ナトリウム 0.2kg 得られた混合体に1−オクタンスルホン酸ナトリウム
(上記粉砕品)を1kg添加してさらに5分間混合し
た。
【0114】成型 上記混合体を、新東工業社製圧縮造粒機ブリケッタBS
S−IV型を使用して、ポケット形状5.0mmΦ×1.
2mm(Depth)、ローラー回転数30rpm、フ
ィーダー回転数67rpmにて成型した。得られた板状
成型物を分級器にて解砕し、2.4〜7.0mmの顆粒
と2.4mm以下の微粉に分けた(7.0mm以上のも
のは解砕)。また2.4mm以下の微粉については、上
記混合体と混ぜて再度圧縮成型機にもどして成型した。
以上により顆粒FAが得られた。
【0115】素材の混合 市販のV型混合機(容量200l)を使用して、下記処
方を10分間混合した。
【0116】 クエン酸3ナトリウム2水塩 2.94kg グルコン酸ナトリウム 0.5kg コハク酸 1.2kg 脱水硫酸アルミニウム 1.3kg (アルミニウムを含有する実施例の時のみ添加) 成型 上記混合体を、新東工業社製圧縮造粒機ブリケッタBS
S−IV型を使用して、ポケット形状5.0mmΦ×1.
2mm(Depth)、ローラー回転数30rpm、フ
ィーダー回転数67rpmにて成型した。得られた板状
成型物を分級器にて解砕し、2.4〜7.0mmの顆粒
と2.4mm以下の微粉に分けた(7.0mm以上のも
のは解砕)。また2.4mm以下の微粉については、上
記混合体と混ぜて再度圧縮成型機にもどして成型した。
以上により顆粒FBが得られた。
【0117】包装 スタンディングパウチ形態に下記順番で成型品を充填し
た。
【0118】 顆粒FB (最下層) 顆粒FA (最上層) この100l分を10lキットに包装した。仕上がり1
0lに溶解後のpHはpH=5.6であった。アルミニ
ウムを含有した処方の場合のpHはpH=4.6であっ
た。
【0119】上記の処方で作製されたハロゲン化銀写真
感光材料を黒化率5%となるように露光し、浄化剤補充
装置をとりつけたコニカ(株)社製自動現像機GR−9
60に現像液、定着液補充用に顆粒を投入できるように
改造したコニカ(株)製ミキサーSM−10を装着し
た。
【0120】そして上記処方の現像剤と定着剤および水
洗用浄化剤を使用して、ハロゲン化銀写真感光材料1m
2あたり現像補充液130ml/m2、定着補充液130
ml/m2の補充を行い4カ月間一日あたり500枚処
理し、その液をランニング液とした。
【0121】またフィルムが一枚入るごとに浄化剤キッ
トより水洗漕に補充を行い、大全サイズ(508mm×
610mm)を表1に示す枚数、又は長尺フィルムを表
1に示す面積、処理するごとに表1に示す量の給水を行
った。またラインスピードを2.0倍まで可変できるよ
う改造し、2.0倍の高速処理で評価した。
【0122】 浄化剤処方 過酸化水素水 35wt% 171.5g サルチル酸 0.1g 5−クロロ−2メチル−4イソチアゾリン−3オン 15.0g ポリプロピレングリコール 3.1g 純水を用いて1lに仕上げた。キット形態は10lとし
た。使用時は水道水に添加して所定の濃度とし水洗水と
して用いる。
【0123】 〈水洗槽に発生する水垢の評価〉ランニング後に水洗槽
に発生する水垢の程度を下記の様に目視で5段階で評価
した。
【0124】 A:水垢が全くなく、液が澄んでいる B:水垢が全くない C:水垢は目立たないが、やや汚れて見える。実用可 D:水垢がやや浮遊する E:水垢が浮遊したり底部に蓄積する C以上が実用可であるとした。
【0125】〈水洗又は安定化槽に発生する銀スラッジ
汚れの評価〉ランニング後に水洗槽に発生する汚れの程
度を下記の様に目視で5段階で評価した。
【0126】 A:沈殿が全くなく、液が澄んでいる B:沈殿が全くない C:沈殿は発生しないが、汚れがある。実用可 D:沈殿がややする E:沈殿が底部に蓄積する C以上が実用可であるとした。
【0127】〈処理フィルム青色色素汚れ〉ランニング
後に処理フィルムに発生する青色汚れの程度を下記の様
に目視で5段階で評価した。
【0128】 A:汚れが全くない B:汚れは殆どないが端部に少し汚れが見られる C:部分的にやや汚れはあるがフィルムに問題ないレベ
ル D:全体的に汚れがローラーに発生しフィルムに付着す
る場合がある E:全体的に汚れがローラーに蓄積し処理フィルムが実
用不可のレベルになるC以上が実用可であるとした。
【0129】
【表1】
【0130】表1から、比較例では、処理した感光材料
に悪影響を及ぼすものと考えられるが、本発明では良好
な結果が得られ、充分に実用可能であった。
【0131】実施例2 実施例1で作製されたハロゲン化銀写真感光材料を黒化
率10%となるように露光し、浄化剤補充装置をとりつ
けたコニカ(株)製自動現像機GR−960に現像液、
定着液補充用に顆粒を投入できるように改造したコニカ
(株)製ミキサーSM−11を装着した。
【0132】また後述する浄化剤処方の浄化剤を、大全
サイズ(508mm×610mm)のシートフィルムが
一枚入るごとに浄化剤キットより水洗漕に補充を行い、
7枚処理するごとに5lの給水を行った。
【0133】実施例1記載の現像剤と定着剤を使用し
て、ハロゲン化銀写真感光材料1m2あたり現像補充液
130ml/m2、定着補充液130ml/m2の補充を
行い12カ月間一日あたり500枚処理し、その液をラ
ンニング液とした。
【0134】この処理期間中に一日一回、写真感光材料
の処理後に水洗槽を排水したのちに給水して満たし、表
2に示す浄化剤を添加し浸漬後に再び排水する、という
動作を行った。全洗浄時間及び浄化剤浸漬時間を表2に
示すように変更した。またラインスピードを2.0倍ま
で可変できるよう改造し、2.0倍の高速処理で評価し
た。評価は実施例1と同様におこなった。
【0135】 浄化剤処方 過酸化水素水 35wt% 171.5g サルチル酸 0.1g 殺菌剤(5−クロロ−2メチル−4イソチアゾリン−3オン) 15.0g 殺菌剤(ベンゾイソチアゾリン−3オン) 15.0g ポリプロピレングリコール 3.1g 純水を用いて1lに仕上げた。キット形態は10lとし
た。
【0136】過酸化水素、殺菌剤などは処理条件によっ
て添加または不添加とした。
【0137】
【表2】
【0138】その結果比較例では、表2に示されるよう
な結果となり、処理した感光材料に悪影響を及ぼすもの
と考えられる。一方本発明では良好な結果が得られ、充
分に実用可能であった。
【0139】実施例3 実施例1で作製されたハロゲン化銀写真感光材料を黒化
率5%となるように露光し、浄化剤補充装置をとりつけ
たコニカ(株)製自動現像機GR−960に顆粒を投入
できるようにコニカ(株)製ミキサーSM−11を装着
した。
【0140】またGR−960の各処理槽を改造し、現
像槽から定着槽への渡りローラーが定着槽上部へかから
ないように現像槽の上部に収まるようにし、定着槽から
水洗槽への渡りローラーが水洗槽上部へかからないよう
に定着槽の上部に収まるようにし、水洗槽から乾燥部へ
の渡りローラーが乾燥部上部へかからないように水洗槽
の上部に収まるようにした。また、それぞれの渡りロー
ラーは取り外し可能なようにした。比較として通常の渡
りローラーをもつ自動現像機でも同様に処理した。
【0141】そして実施例1記載の現像剤と定着剤およ
び水洗用浄化剤を使用して、ハロゲン化銀写真感光材料
1m2あたり現像補充液130ml/m2、定着補充液1
30ml/m2の補充を行い8カ月間一日あたり500
枚処理し、その液をランニング液とした。
【0142】また過酸化水素濃度が表に示す濃度となる
よう大全サイズ(508mm×610mm)のシートフ
ィルムが一枚入るごとに浄化剤キットより水洗漕に補充
を行い、7枚処理するごとに5lの給水を行った。また
ラインスピードを2.0倍まで可変できるよう改造し、
2.0倍の高速処理で評価した。比較として通常の渡り
ローラーをもつ自動現像機でも同様に処理した。
【0143】
【表3】
【0144】その結果比較例では、表3に示されるよう
な結果となり、処理した感光材料に悪影響を及ぼすもの
と考えられる。一方本発明では良好な結果が得られ、充
分に実用可能であった。
【0145】実施例4 実施例1で作製された黒白ハロゲン化銀写真感光材料を
黒化率5%となるように露光し、浄化剤補充装置をとり
つけたコニカ(株)製自動現像機GR−960に顆粒を
投入できるようにコニカ(株)製ミキサーSM−11を
装着した。
【0146】またGR−960にコニカ(株)製水きれ
い装置を二つ取り付け、一方を改造し、浄化剤吐出ノズ
ルを延ばし、浄化剤キットの入れ物に水を注入し写真感
光材料が自動現像機の挿入部に入ることを検知するごと
に乾燥部の第一ローラーに対して水洗水を吹き付けるよ
うにした。
【0147】そして実施例1記載の現像剤と定着剤およ
び水洗用浄化剤を使用して、ハロゲン化銀写真感光材料
1m2あたり現像補充液130ml/m2、定着補充液1
30ml/m2の補充を行い3カ月間一日あたり500
枚処理し、その液をランニング液とした。
【0148】また、大全サイズ(508mm×610m
m)のシートフィルムが一枚入るごとに浄化剤キットよ
り水洗漕に補充を行い、7枚処理するごとに5lの給水
を行った。またラインスピードを2.0倍まで可変でき
るよう改造し、2.0倍の高速処理で評価した。
【0149】
【表4】
【0150】その結果比較例では、表4に示されるよう
な結果となり、処理した感光材料に悪影響を及ぼすもの
と考えられる。一方本発明では良好な結果が得られ、充
分に実用可能であった。
【0151】実施例5 実施例1で作製されたハロゲン化銀写真感光材料を黒化
率5%となるように露光し、浄化剤補充装置をとりつけ
たコニカ(株)製自動現像機GR−960に顆粒を投入
できるようにコニカ(株)製ミキサーSM−11を装着
した。またGR−960にコニカ(株)製水きれい装置
を取り付けた。
【0152】更にGR−960の乾燥部分を改造し、乾
燥部の上部第一ローラーもしくは上部第二ローラーの上
部に吸水ローラーを設置した。また、さらに改造して、
乾燥ローラー上部の吸水ローラーに対して、乾燥風が直
接あたるように乾燥風の流れを制御するカバーを変形さ
せたものも作製して取り付けた実験もおこなった。
【0153】そして実施例1記載の現像剤と定着剤およ
び水洗用浄化剤を使用して、ハロゲン化銀写真感光材料
1m2あたり現像補充液130ml/m2、定着補充液1
30ml/m2の補充を行い2カ月間一日あたり500
枚処理し、その液をランニング液とした。
【0154】また、大全サイズ(508mm×610m
m)のシートフィルムが一枚入るごとに浄化剤キットよ
り水洗漕に補充を行い、7枚処理するごとに5lの給水
を行った。またラインスピードを2.0倍まで可変でき
るよう改造し、2.0倍の高速処理で評価した。
【0155】
【表5】
【0156】その結果比較例では、表5に示されるよう
な結果となり、処理した感光材料に悪影響を及ぼすもの
と考えられる。一方本発明では良好な結果が得られ、充
分に実用可能であった。
【0157】
【発明の効果】本発明により、節水をしつつ、水垢を発
生させず、水洗漕内に銀スラッジが発生せず、処理フィ
ルムに青色色素汚れがつかないハロゲン化銀写真感光材
料の処理方法を提供することができた。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
    を現像槽、定着槽及び水洗槽又は安定化槽を有する自動
    現像機を用いて現像、定着、水洗もしくは安定化処理す
    るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法において、該自
    動現像機は水洗槽又は安定化槽に過酸化水素または殺菌
    剤を少なくとも一種以上含有し、かつ、大全サイズ(6
    10×508mm)のハロゲン化銀写真感光材料が2枚
    以上6枚以下、もしくは0.6m2以上1.8m2以下の
    面積を処理するごとに水洗槽に給水することを特徴とす
    るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  2. 【請求項2】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
    を現像槽、定着槽及び水洗槽を有する自動現像機を用い
    て現像、定着、水洗処理するハロゲン化銀写真感光材料
    の処理方法において、ハロゲン化銀写真感光材料の処理
    後に該自動現像機の水洗槽を排水したのちに給水して満
    たし、水又は浄化剤を添加して該水洗槽を浸漬後に再び
    排水する、という動作を30分以内に行うことを特徴と
    するハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  3. 【請求項3】 浄化剤が過酸化水素または殺菌剤の少な
    くとも一つであることを特徴とする請求項2記載のハロ
    ゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  4. 【請求項4】 浄化剤添加後の水洗槽の浸漬時間が5分
    以内であることを特徴とする請求項2記載のハロゲン化
    銀写真感光材料の処理方法。
  5. 【請求項5】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
    を現像槽、定着槽及び水洗槽を有する自動現像機を用い
    て現像、定着、水洗処理するハロゲン化銀写真感光材料
    の処理方法において、該自動現像機は水洗槽に過酸化水
    素または殺菌剤を少なくとも一種含有し、かつ、該自動
    現像機が、定着槽から水洗槽への渡りローラー、もしく
    は水洗槽から乾燥部への渡りローラーの少なくとも一つ
    が、取り外すことが可能でかつ定着槽から水洗槽への渡
    りローラーは水洗槽上部へかかることなく定着槽の上部
    に位置し水洗槽から乾燥部への渡りローラーは乾燥部上
    部へかかることなく水洗槽の上部に位置する自動現像機
    であることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材料の処
    理方法。
  6. 【請求項6】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
    を現像槽、定着槽及び水洗槽又は安定化槽を有する自動
    現像機を用いて現像、定着、水洗もしくは安定化処理す
    るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法において、ハロ
    ゲン化銀写真感光材料が自動現像機の挿入部に入ること
    を検知するごとに乾燥部の第一ローラーに対して水洗水
    を吹き付けることを特徴とするハロゲン化銀写真感光材
    料の処理方法。
  7. 【請求項7】 支持体上に少なくとも一層の感光性ハロ
    ゲン化銀写真乳剤層を有するハロゲン化銀写真感光材料
    を現像槽、定着槽及び水洗槽又は安定化槽を有する自動
    現像機を用いて現像、定着、水洗もしくは安定化処理す
    るハロゲン化銀写真感光材料の処理方法において、該自
    動現像機は水洗槽又は安定化槽に過酸化水素または殺菌
    剤を少なくとも一種含有し、かつ、該自動現像機は乾燥
    部の上部第一ローラーもしくは上部第二ローラーの上部
    に吸水ローラーが設置されていることを特徴とするハロ
    ゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  8. 【請求項8】 乾燥ローラー上部の吸水ローラーに対し
    て、乾燥風が直接あたるように設置されていることを特
    徴とする請求項7記載のハロゲン化銀写真感光材料の処
    理方法。
  9. 【請求項9】 定着液中に実質的にアンモニウム塩を含
    有しないことを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項
    記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  10. 【請求項10】 定着液中に実質的に水溶性アルミニウ
    ム塩を含有しないことを特徴とする請求項1〜9のいず
    れか1項記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008217141A (ja) * 2007-02-28 2008-09-18 Fujitsu Ltd 制御装置および記憶装置

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