JP2001003142A - ディスクブレーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼 - Google Patents

ディスクブレーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼入れままで使用に供する二輪車ディスクブ
レーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼において焼入れ
安定性、制動発熱による軟化に対する抵抗を併せ持たせ
る成分組成を提供する。 【解決手段】 重量%で、C+N:0.05〜0.1
%、Si:0.1〜2.5%、Mn:0.5〜2.0
%、Cr:10〜15%、Ni:0.5%以下、Cu:
0.5〜2.0%を含有し、次式で表されるγpが85
以上を満足し、残部がFeおよび不可避的不純物からな
るディスクブレーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼。
γp=420[%C]+470[%N]+23[%Ni]+9[%Cu]+7[%Mn]-11.5[%C
r]-11.5[%Si]-52[%Al]-4.1[%W]-14.8[%V]-4.1[%Mo]+189

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二輪車のディスク
ブレーキに用いる鋼の成分に関し、ブレーキに加工後、
焼入れままで、ブレーキとして必要な硬さが安定して得
られ、かつ使用時の軟化抵抗にも優れた好適な鋼の成分
に関する。
【0002】
【従来の技術】ニ輪車のディスクブレーキでは、耐磨耗
性が重要な特性となる。耐磨耗性は、一般に硬さが高い
ほど大きくなる。しかし、硬さが高くなり過ぎると、ブ
レーキとパッドの間でいわゆるブレーキの鳴きが生じる
ため、ブレーキの硬さ(ロックウェル硬さCスケール)
は、32HRC〜38HRCが求められる。以上の硬さ
調整および耐銹性を得るため、ディスクブレーキ材料
は、マルテンサイト系ステンレス鋼が用いられている。
【0003】従来は、SUS420J1を焼入れ・焼戻
しして所望の硬さに調整し、ブレーキとしていた。この
場合、焼入れと焼戻しの2つの熱処理工程を要するた
め、省工程・省エネルギーの目的で、焼入れままでブレ
ーキとして使用できるマルテンサイト系ステンレス鋼へ
の要望が高まった。この要望に対し、低C、N化し、こ
れに伴ってオーステナイト温度域が縮小し、焼入れ可能
温度域が狭くなることをオーステナイト形成元素のMn
添加で補うことにより、焼入れままで、従来鋼より広い
焼入れ温度域で、安定して所望の硬さを得る鋼組成が開
示されている(特開昭57−198249号公報)。M
nに加えて、Cu、Nをそれぞれ0.5〜1.0%、
0.03〜0.07%添加して、焼入れ安定性を確保す
る組成も開示されている(特開昭61−174361号
公報)。
【0004】これらの鋼では、900〜1150℃の広
い焼入れ温度で所望の硬さが得られ所期の目的が達成さ
れている。ところで、ディスクブレーキは使用前の硬さ
のみならず、使用に伴う軟化が小さく、使用による耐磨
耗性の劣化が小さいことが求められる。軟化の原因はブ
レーキによる制動発熱であり、ディスクブレーキの温度
は550℃程度になる場合があると言われている。従っ
て、制動発熱相当の焼戻しを受けて生じる軟化量が低い
ことが必要となる。発熱によるディスクブレーキの温度
は、高々550℃程度とみなせるので、550℃までの
焼戻しを行って硬さが低下しなければ、使用中の軟化は
問題にはならないと考えられる。しかし、従来のディス
クブレーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼の焼戻し軟
化抵抗は、せいぜい500℃までが限度で、500℃を
超えた温度で焼戻しを行うと、顕著に硬さが低下してし
まう。
【0005】このブレーキ制動発熱による軟化を抑制す
る目的からもCuの添加が効果的であることが明らかに
されている(特開平10−152760号公報)。本先
行技術では、望ましくはCu添加量を1.0%以上とす
ることにより、ブレーキ制動で600℃にまで加熱され
るような場合でも、ロックウェルCスケールの硬さの差
が10未満となり、優れた軟化抵抗を有することが開示
されている。しかし、Cuの時効析出を利用するだけで
は、550℃の焼戻しを行った後もディスクブレーキと
しての好適な硬さ、32HRC〜38HRCを必ず保証
することは容易ではない。
【0006】マルテンサイト系ステンレス鋼において5
00〜600℃の温度範囲の加熱を行った後の硬さを高
くする成分系も明らかにされている(特開昭53−43
023号公報)。本先行技術では、加熱による焼戻し軟
化の程度がC量およびCr量に大きく左右され、C量、
Cr量が多いほど微細な炭化物の析出が多く見られ、い
わゆる二次硬化現象を示すことが開示されている。しか
し、この場合にはディスクブレーキヘの適用を想定した
鋼ではないために、C量を上げるので、焼入れままの硬
さが必然的に高くなり、焼入れままでディスクブレーキ
としての好適な硬さ、32HRC〜38HRCに収める
という前提を満足することができない。よって、ディス
クブレーキ用に今までに提案された焼入れままで使用す
る従来鋼では、ブレーキ発熱で550℃程度の温度域に
達した場合、焼戻し軟化が避けられないという課題があ
った。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
従来技術の持つ課題を有利に解決し、焼入れ安定性に優
れさらに制動発熱による軟化に対する抵抗に優れた焼入
れままで使用に供する二輪車ディスクブレーキ用マルテ
ンサイト系ステンレス鋼の成分組成を提供することにあ
る。すなわち、焼入れままでディスクブレーキとしての
好適な硬さ、32HRC〜38HRCを有し、かつこの
硬さが得られる焼入れ温度範囲が広く、さらに、550
℃の焼戻しを行った後も32HRC以上の硬さを有する
マルテンサイト系ステンレス鋼の成分組成を新たに明ら
かにすることが、本発明の解決しようとする課題であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、CおよびN添
加量を限定し、かつオーステナイト形成元素およびフェ
ライト形成元素の含有量を限定し、さらにSiおよびC
uを好適量添加して焼戻し軟化抵抗を得ることにより、
所望の硬さと焼入れ安定性に優れ、かつ制動発熱軟化抵
抗が高いマルテンサイト系ステンレス鋼の好適組成を得
るものである。すなわち、本発明の骨子とするところ
は、以下の通りである。 (1) 重量%で、 C+N:0.05〜0.1%、Si:0.1〜2.5%、 Mn:0.5〜2.0%、 Cr:10〜15%、 Ni:0.5%以下、 Cu:0.5〜2.0% を含有し、次式で表されるγpが85以上を満足し、残
部がFeおよび不可避的不純物からなるディスクブレー
キ用マルテンサイト系ステンレス鋼。 γp=420[%C]+470[%N]+23[%N
i]+9[%Cu]+7[%Mn]−11.5[%C
r]−11.5[%Si]−52[%Al]−4.1
[%W]−14.8[%V]−4.1[%Mo]+18
9 (2) 1050℃×10分加熱、油冷の焼入れ後の硬
さが、32HRC〜38HRCの範囲で、かつ、105
0℃×10分加熱、油冷の焼入れ後550℃×30分、
空冷の焼戻しを行った後の硬さが、32HRC以上を有
することを特徴とする前記(1)記載のディスクブレー
キ用マルテンサイト系ステンレス鋼。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明者等は、焼入れままでディ
スクブレーキとしての好適な硬さ、すなわち32HRC
〜38HRCを有し、かつこの硬さが得られる焼入れ温
度範囲が広く、さらに、550℃の焼戻しを行った後も
32HRC以上の硬さを有するマルテンサイト系ステン
レス鋼を以下のように設計した。 焼入れままの硬さの制御:焼入れままで十分な硬さ
を安定して得るためには、焼入れ後の組織をマルテンサ
イト主体にすべきである。望ましくは、面積率で90%
以上がマルテンサイトであることが好ましい。マルテン
サイトが得られれば、その硬さは基本的にはC+N量で
決まるので、ディスクブレーキとして好適な硬さが得ら
れるC+N量に制御すれば良い。本発明者等は、Si:
1.5%、Mn:1.45%、Cr:12.5%、C
u:1.0%をベース成分として、CとNを種々に変化
させた鋼を実験室で溶解し、1050℃×10minの
加熱後油冷して硬さを測定した。その結果、C+N:
0.05〜0.1%とすれば、32HRC〜38HRC
を満足することを確認した。
【0010】 できるだけ広い焼入れ可能温度域の確
保:90%以上のマルテンサイト面積率が得られる焼入
れ可能温度域ができるだけ広いことが必要である。マル
テンサイトは、高温のオーステナイトが相変態して形成
される組織であるので、広い焼入れ可能温度域を得るた
めには、高温でオーステナイト相の存在する領域ができ
るだけ大きいことが望まれる。ところで、マルテンサイ
ト系ステンレス鋼のオーステナイト相領域の大きさは、
いわゆるオーステナイト形成元素を添加すれば、大きく
なることが分かっている。本発明で関係するオーステナ
イト形成元素は、C、N、Mn、Ni、Cuである。一
方で、フェライト形成元素、典型的には、Cr、Siな
ど、を添加すると逆にオーステナイト相領域は小さくな
る。従って、本発明を構成する成分元素がオーステナイ
ト相領域の大きさに及ぼす影響を明らかにすれぱ、でき
るだけ広い焼入れ可能温度域の確保を可能とする構成元
素の選択と量を求めることができる。
【0011】本発明者等は、本発明の構成成分元素とオ
ーステナイト相領域の大きさとの関係を調査して、少な
くとも900〜1150℃の温度域でオーステナイトの
面積率が90%以上となる成分組成の組み合わせの条件
として、以下のγpが85以上必要であることを確認し
た。本条件を満足すれば高温で90%以上のオーステナ
イト面積率(残りはフェライト)が得られる。本発明の
マルテンサイト系ステンレス鋼は10〜15%のCrを
含有するので、いわゆる焼入れ硬化能を有しており、焼
入れ加熱時のオーステナイトはほぼ全部がマルテンサイ
トに変態する。よって、本条件式を満足すれば、900
〜1150℃という広い焼入れ温度で、焼入れ後90%
以上のマルテンサイト面積率が得られる。
【0012】 焼戻し軟化抵抗の付与:マルテンサイ
ト系ステンレス鋼のマルテンサイトの硬さは、基本的に
はマルテンサイト変態で鋼中に多量に導入された転位が
固溶CやNによって固着される結果もたらされる。この
マルテンサイトを焼戻すと、転位密度の減少、炭化物や
窒化物の析出が生じ、軟化が生じる。本発明者等は、マ
ルテンサイトの焼戻しによる軟化抵抗を増すため、Cu
の時効析出強化をより有効に機能させる添加元素の効果
を種々検討し、SiとCuの複合添加が有効であること
を見出した。本発明者等は、C+N:0.07%、M
n:1.5%、Cr:12.2%をベースにSiとCu
を変化させた鋼を実験室溶解し、熱間圧延の後、熱処理
用の試験片を切り出し、1050℃×10min油冷の
焼入れ処理を行って試験片断面の硬さを測定した。さら
に、同様の焼入れを行った後、引き続いて550℃×3
0min空冷の焼戻しを行い試験片断面の硬さを測定し
た。焼入れままの硬さはいずれの成分の試験片において
も32HRC〜38HRCの範囲にあった。焼入れ・焼
戻し後の硬さ測定結果を図1に示す。図1は、Cu添加
量を0.6、1.0、1.5、2.0%と変化させたと
きの焼戻し後硬さ(HRC)に及ぼすSi添加量の影響
を示したものである。Cu:0.6、1.0、1.5、
2.0%の各鋼について、Siを1%以上にすれば、5
50℃で焼戻しを行っても、32HRC以上の硬さを維
持することが可能となる。また、Si添加量が一定の場
合、Cu添加量が多いほど焼戻し後の硬さは大きくな
る。このようにSiとCuの添加により焼戻し焼戻し軟
化抵抗が増大する理由は次のように考えられる。焼入れ
ままでCuは鋼中に固溶しているが、550℃近傍で焼
戻しを行なうとCuが析出して強化に寄与する。鋼中の
Siは、Cuの析出物を微細に分散する傾向を持つ。析
出強化は析出粒子が微細に分散するほど大きくなるの
で、Si添加によりCuの析出強化代が大きくなり、焼
戻しに伴う軟化を補う効果を発揮して、焼入れままの硬
さからの低下を小さく抑えることができる。本発明者等
は、上述の、、の3つの要件をはじめて好適に満
足して合金設計することにより、本発明を完成するに至
った。
【0013】以下に、本発明の成分限定理由を述べる。
CおよびNは、マルテンサイトの硬さを高め耐磨耗性を
得るのに有効な元素である。本発明の構成成分組成にお
いて、焼入れままでディスクブレーキとして所望の最低
の硬さ32HRCを得るために、C+Nの下限を0.0
5%とする。一方、C+Nの上限は、ディスクブレーキ
として所望の最高の硬さ38HRCに収めるために、
0.10%とする。
【0014】Siは、焼戻し軟化抵抗を増大するために
添加する。Siは本発明鋼が焼入れ後550℃程度で焼
戻しを受けたときに析出するCuをより微細分散して、
Cuによる析出強化をより有効に寄与せしめる効果を有
する。このようなSiの効果を発現するために1.0%
以上の添加を行う。しかし、2.5%を超えて添加して
も本効果は飽和する上、過度の添加は靭性を損なうので
上限を2.5%とする。
【0015】Mnは脱酸と焼入れ可能温度域を拡大する
ために0.5%以上添加する。しかし、多量に添加する
と鋼中にMnSが多量に残存し、発誘起点となって耐銹
性を劣化させるので上限を2.0%とする。
【0016】Crは耐食性を確保するため最低10%以
上を必要とする。しかし、15%を超えるとフェライト
主体の組織となり、所望の硬さが得られなくなるので、
上限を15%とする。
【0017】Niは、Mnと同様焼入れ可能温度域を広
げる効果を有するが、高価であるため本発明では上限を
0.5%とする。
【0018】Cuは焼入れ可能温度域を拡大するためと
550℃程度の焼戻し中に析出させて析出強化により鋼
の焼戻し軟化抵抗を得るために添加する。Cuによる析
出強化は、上述のように1.0%以上のSiを複合添加
することにより550℃の焼戻し後も32HRCを維持
し得る程有効に機能する。このようなCuの効果を得る
ために少なくとも0.5%以上のCuを添加する。しか
し、Cuは過度に添加すると熱間加工性を低下させる
し、Cuの析出で靭性が低下するので、上限を2.0%
とする。
【0019】また、本発明では、900〜1150℃の
温度範囲で安定して、焼入れを行えるようにするため、
オーステナイト形成元素とフェライト形成元素の好適組
成として、次式で表されるγPが85以上を満足するよ
うに添加成分を調整する。 γp=420[%C]+470[%N]+23[%N
i]+9[%Cu]+7[%Mn]−11.5[%C
r]−11.5[%Si]−52[%Al]−4.1
[%W]−14.8[%V]−4.1[%Mo]+18
【0020】
【実施例】表1に示す成分の鋼を実験室で溶製し、イン
ゴットを作製した。実験室で熱間圧延後熱処理用のサン
プルを切り出し、熱処理を行った。熱処理は、1050
℃に10分間加熱後油冷して焼入れを行った。さらに、
焼入れたサンプルを550℃で30分間焼戻した。
【0021】
【表1】
【0022】焼入れまま、焼戻し後のサンプルについ
て、ロックウェルCスケールの硬さを測定した。結果を
表2に示す。焼入れままの硬さは、ディスクブレーキで
一般に要求される32HRC〜38HRCを満たす必要
がある。焼戻しに伴う軟化抵抗に関しては、焼戻し後の
硬さが32HRC以上を維持しているかどうかを確認し
た。この硬さを維持していれば、ブレーキ制動発熱でデ
ィスクブレーキの温度が550℃程度に上昇しても使用
中に軟化してブレーキと耐磨耗性を損なうことはない。
【0023】
【表2】
【0024】本発明の条件に従う鋼の場合、焼入れまま
で32HRC〜38HRCを満足し、所望の硬さが得ら
れる。さらに、550℃で焼戻しを行っても、依然とし
て32HRC以上の硬さを維持しており、優れた軟化抵
抗を有している。しかし、従来鋼である比較鋼は、焼入
れままの硬さは所望の硬さを満足するものの、焼戻しに
より軟化し、ブレーキ使用中の耐磨耗性劣化が生じてし
まう。
【発明の効果】本発明により、焼入れ安定性と制動発熱
による軟化に対する抵抗の両方に優れた焼入れままで使
用に供する二輪車ディスクブレーキ用マルテンサイト系
ステンレス鋼が提供できるため工業的効果は非常に大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】C+N:0.07%、Mn:1.5%、Cr:
12.2%を含有する鋼を1050℃×10min油冷
→500℃×30min空冷の焼入れ・焼戻しを行なっ
たときの硬さに及ぼすSiとCuの添加量の影響を示し
た図表である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F16D 65/12 F16D 65/12 E M

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重量%で、 C+N:0.05〜0.1%、 Si:0.1〜2.5%、 Mn:0.5〜2.0%、 Cr:10〜15%、 Ni:0.5%以下、 Cu:0.5〜2.0% を含有し、次式で表されるγpが85以上を満足し、残
    部がFeおよび不可避的不純物からなるディスクブレー
    キ用マルテンサイト系ステンレス鋼。 γp=420[%C]+470[%N]+23[%N
    i]+9[%Cu]+7[%Mn]−11.5[%C
    r]−11.5[%Si]−52[%Al]−4.1
    [%W]−14.8[%V]−4.1[%Mo]+18
  2. 【請求項2】 1050℃×10分加熱、油冷の焼入れ
    後の硬さが、32HRC〜38HRCの範囲で、かつ、
    1050℃×10分加熱、油冷の焼入れ後550℃×3
    0分、空冷の焼戻しを行った後の硬さが、32HRC以
    上を有することを特徴とする請求項1記載のディスクブ
    レーキ用マルテンサイト系ステンレス鋼。
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