JP2001002854A - エチレン共重合体組成物及びその用途 - Google Patents

エチレン共重合体組成物及びその用途

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フイルム成形において、成形機の腐蝕や目や
に発生を起こさず、フイルム強度、フイルム外観、透明
性、耐変色性が優れ、臭気の少ないフイルムの製造が可
能なエチレン・酢酸ビニル共重合体組成物を提供する。 【解決手段】 酢酸ビニル含量が10〜45重量%、メ
ルトフローレートが0.1〜15g/10分のエチレン
・酢酸ビニル共重合体に、水酸基及び炭酸根を有する複
合金属化合物及びゼオライトからなる群より選ばれる無
機化合物を0.1〜3重量%、フェノール系酸化防止剤
0.01〜1重量%及びりん系安定剤0.01〜1重量
%の割合で配合してなるエチレン共重合体組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、フイルム又はシー
ト(以下、両者を総称して単にフイルムということがあ
る)用途、とりわけポリプロピレンとの共押出しフイル
ム用途に好適なエチレン・酢酸ビニル共重合体組成物に
関する。さらに詳細には、高温度で加工でき、透明性、
強度及び外観が優れ、臭気の少ないフイルムを得ること
ができるエチレン・酢酸ビニル共重合体組成物及びかか
る組成物から得られるフイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】エチレン・酢酸ビニル共重合体は、柔軟
性、耐衝撃性、透明性等に優れているところから種々の
用途で使用されており、フイルム分野においても、スト
レッチフイルム、農業用フイルムなどにおいて広く使用
されてきた。これら従来のフイルム用途においては、フ
イルム強度、熱変形温度、非粘着性などを重視していた
ため、酢酸ビニル含量が20重量%以下のものの使用が
ほとんどであった。しかるに近年、環境問題からPVC
代替材料が求められるようになってきており、そのよう
な材料の一つとしてエチレン・酢酸ビニル共重合体が注
目されるようになってきた。その主たる理由は、この共
重合体が、PVCと同様に透明かつ柔軟でしかも高周波
シールが可能であるという点にあったが、これら諸性質
の全てをPVCのそれに近づけようとすると、どうして
も酢酸ビニル含量が20重量%を越えるような共重合体
の使用が望ましかった。
【0003】ところでエチレン・酢酸ビニル共重合体フ
イルムの製造においては、加工性、フイルム外観、透明
性等の観点から、220℃程度の高温度で加工すること
が望ましいが、該共重合体は高温度では脱酢酸し易く、
フイルムが異臭を帯びたり、成形機の腐蝕を引き起こす
などの原因となった。フイルム成形時に臭気が顕著でな
い場合でも、熱履歴を受けた場合に発臭したり着色した
りする場合もあった。またフイルム成形時に目やにを発
生するため、フイルムの品質を低下させるばかりでな
く、成形機の清掃が必要となり、長期の連続運転を行う
ことができないという問題もあった。このような傾向
は、上記のような酢酸ビニル含量が大きい共重合体を使
用する場合には一層顕著なものとなった。このような問
題点を回避するために低温度で加工する場合には、加工
性が悪くなってフイルムの肌荒れを引き起こしたり、ま
た剪断発熱により押出機内の樹脂温が上昇し、脱酢酸を
完全に防止することができなくなる場合があり、根本的
な解決方法とはならなかった。またこの場合、メルトフ
ロレートの大きい共重合体を使用すれば、ある程度加工
性を改良することはできるが、強度の大きいフイルムを
得ることができないことが問題であった。
【0004】PVC代替材料としてエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体を使用する場合には、この共重合体では不満
足な耐熱性、耐傷つき性などの諸性質をPVCのそれに
近づけるために、これら諸性質の優れた樹脂と積層する
ことによって補うことが考えられる。その1例として高
剛性で耐傷つき性が優れ、熱変形温度の高いポリプロピ
レンとの積層体が注目されるが、工業的に有利な共押出
し法によってこのような積層体を製造する場合には、高
温度での加工が必須となるため、エチレン・酢酸ビニル
共重合体の脱酢酸による臭気の発生や成形機の腐蝕を回
避することはできなかった。また極端な場合には、共押
出しフイルムの界面にボイドが発生したり、界面剥離強
度の低下を招くことがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明者らは、
上記共重合体を高温度で加工しても、とりわけポリプロ
ピレンのような高融点樹脂と共押出ししても、上述のよ
うなトラブルを回避することができ、しかも強度の優れ
たフイルムを得ることができる処方について検討を行っ
た。その結果、特定性状の共重合体に、種々の添加剤を
所定量を配合する処方を見出すに至った。したがって本
発明の目的は、フイルム成形において目やにの発生がな
く、成形機の腐蝕を起こさず、フイルム強度、フイルム
外観、透明性、耐熱変色性に優れ、臭気レベルの優れた
エチレン・酢酸ビニル共重合体組成物及びかかる組成物
から得られるフイルムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、酢酸ビニル含
量が10〜45重量%、190℃、2160g荷重にお
けるメルトフローレートが0.1〜15g/10分のエ
チレン・酢酸ビニル共重合体に、水酸基および炭酸根を
有する複合金属化合物及びゼオライトからなる群より選
ばれる無機化合物を0.1〜3重量%、フェノール系酸
化防止剤を0.01〜1重量%及びりん系安定剤を0.
01〜1重量%の割合で配合してなるエチレン共重合体
組成物に関する。本発明は又、このようなエチレン共重
合体組成物から得られるフイルムに関する。
【0007】
【発明の実施の態様】本発明で使用されるエチレン・酢
酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含量が10〜45重量
%、好ましくは14〜35重量%、190℃、2160
g荷重におけるメルトフローレートが0.1〜15g/
10分、好ましくは0.5〜10g/10分のものであ
る。上記共重合体における酢酸ビニル含量が前記範囲よ
り少ないものは、透明性、柔軟性、高周波ウエルダー性
等が充分でなく、PVC代替材料としては性能不足であ
る。また酢酸ビニル含量が上記範囲より多いものを使用
すると、強度の大きいフイルムを得ることはできない。
またメルトフローレートが上記範囲より小さいものは、
加工性が悪く、外観良好なフイルムを得ることが難し
く、またメルトフロレートが上記範囲より大きいものを
使用すると、強度の大きいフイルムを得ることが難しい
ので、いずれも好ましくない。
【0008】本発明においては、上記エチレン・酢酸ビ
ニル共重合体に、水酸基及び炭酸根を有する複合金属化
合物及びゼオライトから選ばれる無機化合物を0.1〜
3重量%、好ましくは0.2〜1.5重量%の割合とな
るよう配合するものである。
【0009】上記複合金属化合物を構成する金属として
は、アルカリ金属あるいはアルカリ土類金属から選ばれ
る少なくとも1種の金属とアルミニウムとの組み合わせ
が最も好ましい。より具体的には、マグネシウムとアル
ミニウムの組み合わせ、あるいはリチウムとアルミニウ
ムの組み合わせを挙げることができる。
【0010】水酸基及び炭酸根を有する複合金属化合物
の例としては、一般式 Mg1-xAlx(OH)2(CO3x/2・nH2O (式中、0<x≦0.5、nは任意の整数)で示される
ハイドロタルサイト類縁化合物を例示することができ
る。
【0011】また水酸基および炭酸根を有するリチウム
・アルミニウム複合金属化合物としては、一般式 Al4Li2(OH)12CO3・mH2O (式中、mは3以下の数)で示される化合物を例示する
ことができる。
【0012】このような複合金属化合物としては、でき
るだけ屈折率がエチレン・酢酸ビニル共重合体のそれと
近似したものを用いるのが透明性を維持するという観点
から望ましく、またその粒径が5μm以下、とくに1μ
m以下のものを使用するのが好ましい。このような化合
物の具体例としては、DHT−4A(協和化学社製)、
ミズカラック(水沢化学社製)などの商品名で市場で入
手することができる。
【0013】本発明において使用することができるゼオ
ライトの代表的なものは、一般式 M2/nO・Al23・xSiO2・yH2O (式中、Mはナトリウム、カリウムのようなアルカリ金
属あるいはカルシウム、バリウムのようなアルカリ土類
金属、nはMの価数、xは2〜15、yは2〜16)で
表される化合物であり、天然品と合成品があるが、品質
が良好な合成ゼオライトを使用するのが好ましい。より
具体的には、A型ゼオライト、X型ゼオライト、Y型ゼ
オライト、ZSM−5などを例示することができる。ゼ
オライトとしてはまた、上記式の原子の一部が他の原子
に置換されたものであってもよい。これらゼオライトの
中ではまた、細孔径が4Å以上のものを使用するのが効
果的である。また、粒径が5μm以下、とくに1μm以
下のものを使用するのが望ましい。
【0014】前記複合金属化合物とゼオライトは併用す
ることが望ましく、相乗効果によって、成形機の腐蝕や
成形時の目やに発生が抑制されると共に、臭気が少な
く、透明性に優れたフイルムを容易に得ることができ
る。複合金属化合物及びゼオライトの使用量が前記範囲
より少ないと、所望の効果を達成することが難しく、ま
たそれらの使用量が前記範囲を越えると、透明性低下、
発泡等が生じ、好ましくない。
【0015】本発明の組成物においては、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、上記複合金属化合物及びゼオライト
から選ばれる無機化合物に加え、フェノール系酸化防止
剤及びりん系安定剤が併用される。
【0016】フェノール系酸化防止剤としては、2,6‐
ジ‐第三ブチル‐p‐クレゾール、2,4,6‐トリス
(3,5‐ジ‐第三ブチル‐4‐ヒドロキシベンジルチ
オ)‐1,3‐5‐トリアジン、ジステアリル(4‐ヒドロ
キシ‐3‐メチル‐5‐第三ブチル)ベンジルマロネー
ト、2,2‐メチレンビス(4‐メチル‐6‐第三ブチルフ
ェノール)、4,4‐‐メチレンビス(2、6‐ジ第三ブチ
ルフェノール)、2,2‐メチレンビス[6‐(1‐メチル
シクロヘキシル)p‐クレゾール]、ビス[3,5‐ビス
(4‐ヒドロキシ‐3‐第三ブチルフェニル)ブチリック
アシッド]グリコールエステル、4,4‐ブチリデンビス
(6‐第三ブチル‐m‐クレゾール)、2,2‐エチリデ
ンビス(4、6‐ジ第三ブチルフェノール)、2,2‐エチ
リデンビス(4‐第二ブチル‐6‐第三ブチルフェノー
ル)、1,1,3‐トリス(2‐メチル‐4‐ヒドロキシ‐5
‐第三ブチルフェニル)ブタン、ビス[2‐第三ブチル
‐4‐メチル‐6‐(2‐ヒドロキシ‐3‐第三ブチル‐5
‐メチルベンジル)フェニル]テレフタレート、1,3,
5‐トリス(2,6‐ジメチル‐3‐ヒドロキシ‐4‐第三
ブチル)ベンジルイソシアヌレート、1,3,5−トリス
(3,5‐ジ‐第三ブチル‐4‐ヒドロキシベンジル)‐
2,4,6‐トリメチルベンゼン、2,6‐ジフェニル‐4‐
オクタデシロキシフェノール、テトラキス[メチレン‐
3‐(3,5‐ジ‐第三ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)
プロピオネート]メタン、n−オクタデシル‐3‐(3,
5‐ジ‐第三ブチル‐4‐ヒドロキシフェニル)プロピオ
ネート、1,3,5‐トリス[3,5‐ジ‐第三ブチル‐4‐
ヒドロキシベンジル]イソシアヌレート、1,3,5‐ト
リス[(3,5‐ジ‐第三ブチル‐4‐ヒドロキシフェニ
ル)プロピオニルオキシエチル]イソシアヌレート、2
‐オクチルチオ‐4,6‐ジ(4‐ヒドロキシ‐3,5‐ジ
‐第三ブチル)フェノキシ1,3,5‐トリアジン、4,
4−チオビス(6‐第三ブチル‐m‐クレゾール)、ト
コフェロールなどを挙げることができる。
【0017】りん系安定剤としては、トリフェニルホス
ファイト、ジフェニルイソデシルホスファイト、フェニ
ルジイソデシルホスファイト、4,4‐ブチリデンビス
(3‐メチル‐6‐第三ブチルフェニルジトリデシル)ホ
スファイト、トリス(ノニルフェニル)ホスファイト、
トリス(モノ又はジノニルフェニル)ホスファイト、ジ
イソデシルペンタエリスリトールジホスファイト、10‐
デシロキシ‐9、10‐ジヒドロ‐9‐オキサー10‐ホスフ
ァフェナントレン、トリス(2,4‐ジ‐第三ブチルフェ
ニル)ホスファイト、2,2‐メチレンビス(4,6‐ジ第
三ブチルフェニル)オクチルホスファイト、サイクリッ
クネオペンタンテトライルビス(オクタデシル)ホスフ
ァイト、サイクリックネオペンタンテトライルビス
(2,4‐ジ‐第三ブチルフェニル)ホスファイト、サイ
クリックネオペンタンテトライルビス(2,6‐ジ‐第
三ブチル‐4‐メチルフェニル)ホスファイトなどを挙
げることができる。
【0018】フェノール系酸化防止剤及びりん系安定剤
の使用量は、エチレン・酢酸ビニル共重合体に対し、そ
れぞれ0.01〜1重量%、好ましくは0.1〜0.5
重量%の範囲である。両者を適量範囲で配合することに
よって、臭気レベル、耐目やに性、耐熱変色性、成形機
の金属腐蝕性、光学性等を改良することができる。
【0019】本発明の組成物には、必要に応じ、他の任
意の添加剤を配合することができる。このような添加剤
の例としては、光安定剤、帯電防止剤、顔料、染料、滑
剤、ブロッキング防止剤などを例示することができる。
【0020】上記本発明の組成物は、フイルムあるいは
シートの用途に好適であり、例えば220℃の如き温度
で成形しても、目やに発生や成形機腐蝕を起こさず、臭
気レベルが優れ、強度、外観、光学性、耐熱変色性等に
優れた製品を得ることが可能である。
【0021】本発明の組成物はまた、単層の製品のみな
らず、各種材料と積層して用いることができる。このよ
うな材料の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリー4−メチルー1−ペンテンなどのポリオレフ
ィン類、エチレン・(メタ)アクリル酸共重合体又はそ
のアイオノマー、ポリスチレン、ポリエステル、ポリア
ミド、紙、各種蒸着フイルム、金属箔、織布、不織布な
どを例示することができる。
【0022】これら材料の中でとくに好適なものとし
て、エチレン・酢酸ビニル共重合体と共押出しにより、
耐傷つき性、耐熱性に優れた表面層を形成することがで
きるポリプロピレンを挙げることができる。すなわちエ
チレン・酢酸ビニル共重合体を中間層とし、ポリプロピ
レンを両表面層とする3層積層フイルムあるいはシート
は、PVC代替材料として魅力があり、またこのような
積層体を共押出しによって製造するには、ポリプロピレ
ンの成形条件を考慮すると必然的にエチレン・酢酸ビニ
ル共重合体の成形温度が高くなるので、本発明の組成物
を使用する利点が生ずるからである。このような共押出
しにおいては、例えばポリプロピレンを200〜240
℃、本発明の組成物を180〜220℃の温度で押出し
てダイ内で合流させ成形すればよい。
【0023】このような目的に使用されるポリプロピレ
ンとしては、プロピレン単独重合体又はプロピレンと他
のα―オレフィン、例えば、エチレン、1―ブテン等と
の共重合体を挙げることができる。ポリプロピレンの成
形性や積層フイルムあるいはシートの各種物性を考慮す
ると、ポリプロピレンとして、230℃、2160g荷
重におけるメルトフロレートが、0.1〜15g/10
分、とくに0.5〜10g/10分のものを使用するこ
とが望ましい。
【0024】前述のような3層積層フイルムあるいはシ
ートにおいては、総厚みが30〜350μm、とくに5
0〜300μmの範囲であって、エチレン・酢酸ビニル
共重合体層の占める割合が30〜80%程度の範囲とす
るのが好ましい。
【0025】
【実施例】次に実施例により本発明を更に詳細に説明す
る。尚、実施例において使用した原料は、次の通りであ
る。 EVA:エチレン・酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル含
量:19重量%、メルトフローレート:2.5g/10
分) ハイドロタルサイト:協和化学社製 DHT−4A ゼオライト:日本化学工業社製 ゼオスターCA−10
0P フェノール系酸化防止剤:チバスペシャリティーケミカ
ル社製 Irganox1076 りん系安定剤:チバスペシャリティーケミカル社製 Ir
gafos168
【0026】実施例1 30mmφのインフレーションフイルム成形機を用い、
EVAに、ハイドロタルサイト0.25重量%、ゼオラ
イト0.25重量%、フェノール系酸化防止剤0.15
重量%及びりん系安定剤0.1重量%を配合した組成物
から、加工温度220℃で厚さ50μmのインフレーシ
ョンフイルムを成形した。得られたフイルムの物性を、
以下のようにして評価した。 臭気:官能評価 酢酸捕捉量:試料5gをサンプル瓶に取り、OVEN 70
℃、LINE 100℃にセットした濃縮捕集装置に取りつ
け、捕集温度ー12℃にセットされたTenaxGC管に揮
発成分をトラップする。この揮発成分を用い、ガスクロ
マトグラフィーにて酢酸を定量した。 目やに:目視評価 耐熱変色性:1mm厚のシート状にした試料を200℃
ギヤーオーブン中に1時間加熱した際の樹脂の変色状況
を観察した。 金属腐蝕性:1mm厚のシート状にした資料と銅板とを
熱融着させたものを試験片とし、150℃のギヤーオー
ブン中で加熱エージングした際の樹脂の変色状況を観察
した。 光学性:目視評価
【0027】実施例2 実施例1において、ハイドロタルサイト及びゼオライト
の配合量を、それぞれ0.5重量%とした以外は、実施
例1と同様に行った。
【0028】実施例3 実施例1において、ハイドロタルサイトを配合せず、ゼ
オライトの配合量を1.0重量%配合した以外は、実施
例1と同様に行った。
【0029】実施例4 実施例1において、ゼオライトを配合せず、ハイドロタ
ルサイトの配合量を1.0重量%配合した以外は、実施
例1と同様に行った。
【0030】比較例1 実施例1において、EVAに添加剤を配合しないで同様
の試験を行った。
【0031】比較例2 比較例1において、EVAにハイドロタルサイトを1.
0重量%配合した以外は、同様の試験を行った。
【0032】比較例3 比較例1において、EVAにゼオライトを1.0重量%
配合した以外は、同様の試験を行った。
【0033】比較例4 比較例1において、EVAにゼオライト及びハイドロタ
ルサイトをそれぞれ0.5重量%配合した以外は、同様
の試験を行った。
【0034】比較例5 比較例1において、EVAにハイドロタルサイトを0.
5重量%及びフェノール系酸化防止剤を0.15重量%
配合した以外は同様の試験を行った。
【0035】比較例1において、ハイドロタルサイトを
配合しないで同様の試験を行った。
【0036】これらの試験結果を表1に示す。
【0037】
【表1】 判定: ◎:非常に良好 ○:良好 △:やや劣
る ×:劣る
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、フイルム成形におい
て、成形機の腐蝕や目やに発生を起こさず、フイルム強
度、フイルム外観、透明性、耐熱変色性が優れ、臭気の
少ないフイルムの製造が可能なエチレン・酢酸ビニル共
重合体組成物を提供することができる。このような組成
物とポリプロピレンとからなる積層フイルムは、耐傷つ
き性、透明性、強度、耐熱性、高周波特性等に優れてお
り、PVC代替材料として好適である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 3/26 C08K 3/26 3/34 3/34 5/13 5/13 5/524 5/524 C08L 31/04 C08L 31/04 S // B29K 23:00 B29L 9:00 Fターム(参考) 4F071 AA15 AA15X AA28 AA28X AA88 AB21 AB26 AC11 AC15 AE05 BB09 BC01 4F100 AA34A AC04A AC04H AC10H AK07B AK07C AK68A BA02 BA03 BA06 BA10B BA10C BA15 CA05A CA06A EH20 GB01 JA06A JG10 JJ03 JK01 JK20 JN01 YY00A 4F207 AA10 AA11 AB06 AB16 AB19 AG01 AG03 AH01 AR06 KA01 KA17 KB13 KB22 4J002 BB061 DE076 DE146 DE226 DE236 DE246 DJ006 EJ017 EJ027 EJ037 EJ047 EJ067 EU187 EU197 EV087 EW068 EW088 FD038 FD077 FD206

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酢酸ビニル含量が10〜45重量%、1
    90℃、2160g荷重におけるメルトフローレートが
    0.1〜15g/10分のエチレン・酢酸ビニル共重合
    体に、水酸基および炭酸根を有する複合金属化合物及び
    ゼオライトからなる群より選ばれる無機化合物を0.1
    〜3重量%、フェノール系酸化防止剤を0.01〜1重
    量%及びりん系安定剤を0.01〜1重量%の割合で配
    合してなるエチレン共重合体組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1のエチレン共重合体組成物から
    なるフイルム又はシート。
  3. 【請求項3】 請求項1のエチレン共重合体組成物層と
    ポリプロピレン層とからなる共押出しフイルム又はシー
    ト。
  4. 【請求項4】 エチレン共重合体層を中間層とし、ポリ
    プロピレン層をその両面に配してなる請求項3の共押出
    しフイルム又はシート。
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