JP2000513033A - ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒビターとして有用なベンゾ(5,6)シクロヘプタピリジン環状尿素およびラクタム - Google Patents

ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒビターとして有用なベンゾ(5,6)シクロヘプタピリジン環状尿素およびラクタム

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Abstract

(57)【要約】 Ras機能を阻害し、それ故、細胞の異常増殖を阻害または処置するために有用な式(I)の化合物、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物を開示する;ここで、RおよびR2は、ハロであり;R1およびR3は、Hおよびハロであるが、但し少なくとも1つはHであり;Wは、二重結合がC-11位に存在する場合、N、CHまたはCであり;R4は-(CH2)n−R5または(II)であり;R5は(III)であり;R6はR5または(IV)であり;Z1およびZ2は、独立して=Oおよび=Sからなる群から選択され;nは、1〜6であり;そしてn1は、0または1である。

Description

【発明の詳細な説明】 ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼインヒビターとして有用な ベンゾ(5,6)シクロヘプタピリジン環状尿素およびラクタム背景 1995年4月20日に公開された国際公報番号WO95/10516号は、以下の式の化合物 を開示する: ここでRは、ヘテロ原子により-C(=Z)-基の炭素に結合したヘテロシクロアルキ ル(置換されたピペリジニル(piperidiny)または置換されたピペリジニルメチル) であり得る。化合物はファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを阻害するの に有用であると言われる。発明の要旨 本発明の化合物は、以下の式Iにより表されるか: またはそのN-オキシド、またはその薬学的に受容可能な塩もしくは溶媒和物であ る。ここで: RおよびR2は、独立してハロから選択され; R1およびR3は、独立してHおよびハロからなる群から選択されるが、但しR1 およびR3の少なくとも1つはHであり; Wは、二重結合がC-11位に存在する場合、N、CHまたはCであり; 1およびZ2は、独立して=Oおよび=Sからなる群から選択され; nは、1〜6であり;そして n1は、0または1である。 本発明の化合物において、好ましくはRはBrであり、R2はハロであり、そし てR1はハロであり;またはRはBrであり、R2はハロであり、そしてR3はハロ であり;またはRはBrであり、R2はハロであり、そしてR1およびR3はそれぞ れHである。R2は好ましくはBrまたはClである。R1およびR3がハロである場 合、好ましくはBrまたはClである。Z1は好ましくは=Oである。Z2は好ましくは =Oである。Wは好ましくはCHである。nについての好ましい値は1〜3である 。R5およびR6は、 1は好ましくは1であり、そして得られるピペリジニル基は好ましくは炭素環 メンバーの4位でメチレンに結合している。 本発明の化合物は:(i)インビトロで、ファルネシルタンパク質トランスフェ ラーゼを強力に阻害するが、ゲラニルゲラニルタンパク質トランスフェラーゼI を阻害しない;(ii)ファルネシルアクセプターであるトランスフォーミングRas の形態によって誘導される表現型の変化をブロックするが、操作されてゲラニル ゲラニルアクセプターとなったトランスフォーミングRasの形態によって誘導さ れる表現型の変化をブロックしない;(iii)ファルネシルアクセプターであるRas の細胞内プロセシングをブロックするが、操作されてゲラニルゲラニルアクセプ ターとなったRasの細胞内プロセシングをブロックしない;および(iv)トランス フォーミングRasによって誘導される培養中の異常細胞増殖をブロックする。 本発明の化合物は、ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼおよびオンコ ジーンタンパク質Rasのファルネシル化を阻害する。本発明はさらに、哺乳動物( 特にヒト)中のrasファルネシルタンパク質トランスフェラーゼを、上記三環式化 合物の有効量を投与することによって阻害する方法を提供する。ファルネシルタ ンパク質トランスフェラーゼを阻害するために本発明の化合物を患者に投与する ことは、下記の癌の処置に有用である。 本発明は、本発明の化合物の有効量を投与することによって、異常増殖細胞( 形質転換細胞を包含する)を阻害または処置する方法を提供する。細胞の異常増 殖とは正常な調節機能とは独立した細胞の増殖をいう(例えば、接触阻害の欠如) 。これは以下の細胞の異常増殖を包含する:(1)活性化Rasオンコジーンを発現す る腫瘍細胞(腫瘍);(2)Rasタンパク質が他の遺伝子の発癌性変異の結果として活 性化される脛瘍細胞;および(3)異常なRas活性化が生じる他の増殖性疾患の良性 および悪性の細胞。 本発明はまた、腫瘍の増殖を阻害または処置するための方法を提供する。この 方法は、そのような処置を必要とする哺乳動物(例えばヒト)に、有効量の本明細 書に記載の三環式化合物を投与することによってなされる。特に本発明は、上記 化合物の有効量を投与することによって活性化Rasオンコジーンを発現する腫瘍 の増殖を阻害または処置する方法を提供する。阻害または処置され得る腫瘍の例 としては、乳癌、前立腺癌、肺癌(例えば肺腺癌)、膵臓癌(例えば膵臓癌(例えば 外分泌性膵臓癌など))、結腸癌(例えば結腸直腸癌(例えば結腸腺癌および結腸腺 腫など))、骨髄白血病(例えば、急性骨髄性白血病(AML))、甲状腺濾胞腫瘍、脊 髄形成異常症候群(MDS)、膀胱癌および表皮癌が挙げられるが、これらに限定さ れない。 本発明はまた、増殖性疾患(良性および悪性の両方)を阻害または処置するため の方法を提供すると考えられる。ここでRasタンパク質は他の遺伝子中の発癌性 変異の結果として異常に活性化される(すなわちRas遺伝子自体が変異によって発 癌性形態に活性化されているのではない)。この阻害または処置は、本明細書に 記載の三環式化合物の有効量をそのような処置を必要とする哺乳動物(例えばヒ ト)に投与することによって達成される。例えば、良性の増殖性異常である神経 線維腫症、または変異またはチロシンキナーゼオンコジーン(例えば、neu、src 、abl、lckおよびfyn)の過剰発現によってRasが活性化される腫瘍が、本明細書 に記載の三環式化合物によって阻害または処置され得る。 本発明の方法で有用な三環式化合物は細胞の異常増殖を阻害または処置する。 理論に拘束されることを望むものではないが、これらの化合物は、ras p21のよ うなGタンパク質の機能をGタンパク質のイソプレニル化をブロックすることによ って阻害することによって機能し得、その結果これらの化合物は腫瘍の増殖また は癌のような増殖性疾患の治療に有用なものなるものと考えられる。理論に拘束 されることを望むものではないが、これらの化合物はrasファルネシルタンパク 質トランスフェラーゼを阻害し、それゆえras形質転換細胞に対する抗増殖活性 を示すと考えられる。発明の詳細な説明 本明細書において、以下の用語は他に断りのない限り下記のように定義される : MH+は質量スペクトルにおける分子の分子イオン+水素を表す; Buはブチルを表し;Etはエチルを表し;Meはメチルを表し;Phはフェニルを表 し;そして ハロはフルオロ、クロロ、ブロモおよびヨードを表す。 以下の溶媒および試薬は、以下に示す略語で本明細書で表され得る:テトラヒ ドロフラン(THF);エタノール(EtOH);メタノール(MeOH);酢酸(HOAcまたはAcOH );酢酸エチル(EtOAc);N,N-ジメチルホルムアミド(DMF);トリフルオロ酢酸(TF A);無水トリフルオロ酢酸(TFAA);1-ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT);m- クロロ過安息香酸(MCPBA);トリエチルアミン(Et3N);ジエチルエーテル(Et2O) ;エチルクロロホルメート(ClCO2Et);ならびに1-(3-ジメチルアミノプロピル)- 3-エチルカルボジイミド塩酸塩(DEC)。 Wおよび任意の二重結合に関する式Iの代表的な構造は以下の通りである: 環系内に引かれた線は、示された結合が任意の置換可能の環炭素原子に付加し 得ることを示す。 本発明の特定の化合物は異なる異性体(例えば、エナンチオマーおよびジアス テレオマー)形態で存在し得る。本発明は、純粋形態および混合物(ラセミ混合物 を包含する)の両方で、このようなすべての異性体を意図する。エノール形態も また包含される。 特定の三環式化合物は自然の状態では酸性であり得る。例えば、カルボキシル またはフェノール性ヒドロキシル基を有する化合物である。これらの化合物は、 薬学的に受容可能な塩を形成し得る。このような塩の例は、ナトリウム、カリウ ム、カルシウム、アルミニウム、金、および銀の塩を包含し得る。また、薬学的 に受容可能なアミン、例えば、アンモニア、アルキルアミン、ヒドロキシアルキ ルアミン、N-メチルグルカミンなどによって形成される塩も意図される。 特定の塩基性三環式化合物もまた薬学的に受容可能な塩、例えば酸付加塩を形 成する。例えば、ピリド窒素原子は強酸との塩を形成し得るが、他方、アミノ基 のような塩基性置換基を有する化合物も弱酸との塩を形成し得る。塩の形成に適 した酸の例は、塩酸、硫酸、リン酸、酢酸、クエン酸、シュウ酸、マロン酸、サ リチル酸、リンゴ酸、フマル酸、コハク酸、アスコルビン酸、マレイン酸、メタ ンスルホン酸ならびに当業者に周知の他の無機酸およびカルボン酸である。塩は 遊離塩基形態を十分な量の所望の酸と接触させて、従来の方法で塩を生成するこ とによって調製される。遊離塩基形態は、塩を適切な希薄塩基水溶液、例えばNa OH、炭酸カリウム、アンモニア、および重炭酸ナトリウムの希薄水溶液で処理す ることによって再生され得る。遊離塩基形態はある種の物理特性、例えば極性溶 媒への溶解度において、その対応の塩形態といくぶん異なるが、酸および塩基の 塩はそれ以外はその対応する遊離塩基形態と本発明の目的に関して同等である。 このような酸および塩基の塩はすべて、本発明の範囲内の薬学的に受容可能な 塩であることが意図され、そして酸および塩基の塩はすべて本発明の目的に関し て対応の化合物の遊離形態と等価であると見なされる。 本発明の化合物は、以下の実施例に記載される方法により、またWO95/10516( 例えば、式400.00の化合物を調製する方法を参照のこと)に記載の方法を使用す ることにより生成され得る。 本発明の化合物(Z1およびZ2は=Oである)は式IIまたはIIIの化合物を反応さ せることにより調製され得る: ここで全ての他の置換基は式Iについて定義された通りであり、それぞれ式HOOC -(CH2)n-NHR7またはHOOC-(CH2)n3-NHR7の酸を有し、ここでnは上で定義された 通 りであり、そしてR7はt-ブトキシカルボニル(BOC)のようなアミノ保護基である 。反応は標準アミド結合条件を使用して行われ、例えば、反応は室温で、DMFの ような不活性溶媒中で、1-(3-ジメチルアミノプロピル)-3-エチルカルボジイミ ド塩酸塩のような縮合剤、N-メチルモルホリンのような塩基および1-ヒドロキシ ベンゾトリアゾールのような活性化剤の存在下で行われる。次いで、R7保護基 は、例えばトリフルオロ酢酸での処理により除去されて、式IIAまたはIIIAの 対応するアミンを得る: 式I化合物(R5およびR6は環状ラクタムを含む)を調製するために、式IIAま たはIIIAの化合物は4-ブロモブチリルクロリドまたは4-ブロモバレリルクロリ ドと反応され、続いてNaHのような試薬で環化される。式Iの化合物(R5または R6は環状尿素を含む)は式IIAまたはIIIAのアミンと2-ブロモエチルイソシア ネートまたは3-クロロプロピルイソシアネートとを反応させることによって同様 に調製され、すでに述べたように続いてNaHのような試薬で環化される。 あるいは式IIAまたはIIIAのアミンは上記のように標準アミド結合条件下で ラクタム-置換アセテートと反応され得る。 Z1、またはZ1およびZ2が硫黄を表す場合、式Iの化合物(Z1、またはZ1お よびZ2は酸素である)は、P2S5、Lawesson試薬または酸素の代わりに硫黄を導入 し得る他の試薬と反応される。反応はピリジン、トルエンまたは他の適切な溶媒 中、高温で起こり得る。Z1およびZ2が異なる化合物について、酸素から硫黄へ の形態の転換は、出発物質(すなわち、式IIIAの化合物およびアルカノイルクロ リドまたはイソシアネート)が反応される前に、行われ得る。 三環部分の環IのピリジルN-オキシドを含む式Iの化合物は、当該分野で周知 の手順によって調製され得る。例えば、式IIの化合物(WはCまたはCHである) は、適切な有機溶媒(例えば、CH2Cl2(通常、無水))中、適切な温度で、MCPBAと 反応され得、式IIaのN-オキシドを得る。 一般的には、式IIの有機溶媒溶液は、MCPBAを添加する前に、約0℃まで冷却さ れる。次いで、反応系は反応期間中、室温まで加温される。所望の生成物は、標 準分離手段で回収され得る。例えば、反応混合物は適切な塩基(例えば、飽和NaH CO3またはNaOH(例えば、1N NaOH))の水溶液で洗浄され、次いで無水MgSO4で乾燥 され得、そして生成物を含む溶液を、減圧濃縮し得る。生成物を標準的な手段( 例えば、シリカゲルを使用するクロマトグラフィー(例えば、フラッシュカラム クロマトグラフィー))により精製し得る。 式IIの化合物は当該分野で公知の方法によって調製される(例えば、WO95/1051 6、米国特許第5,151,423号および以下に記載されるものに記載される方法によっ て)。式IIの化合物(三環構造におけるピリジン環のC-3位はブロモにより置換さ れている)はまた、以下の工程を含む手順によって調製され得る: (a)式 のアミド(ここでR11aはBrであり、R5aは水素であり、かつR6aはC1-C6アルキル、 アリールまたはヘテロアリールである;R5aはC1-C6アルキル、アリールまたはヘ テロアリールであり、かつR6aは水素である;R5aおよびR6aは独立してC1-C6アル キル およびアリールからなる群から選択される;あるいはR5aおよびR6aはそれらが結 合する窒素と一緒になって、4個から6個の炭素原子、または3個から5個の炭素原 子を含み、そして-O-および-NR9a-(ここでR9aはH、C1-C6アルキルまたはフェニ ル)からなる群から選択される1個のヘテロ部分を含む環を形成する)を式 の化合物(ここでR1a、R2a、R3aおよびR4aは独立して水素およびハロからなる群 から選択され、そしてR7aはClまたはBrである)と、強塩基の存在下で反応させて 、式 の化合物を得る工程; (b)工程(a)の化合物を (i)POCl3と反応させて、式 のシアノ化合物を得る工程;あるいは (ii)DIBALHと反応させて、式 のアルデヒドを得る工程; (c)上記シアノ化合物またはアルデヒドを式 のピペリジン誘導体に(ここでLはClおよびBrからなる群から選択される脱離基で ある)と反応させて、各々、下式 のアルデヒドまたはアルコールを得る工程; (d)(i)上記アルデヒドをCF3SO3Hで環化して、式IIの化合物(ここで点線は二重 結合を表す)を得る工程;または (d)(ii)上記アルコールをポリリン酸で環化して、式IIの化合物(ここで点線は 単結合を表す)を得る工程。 WO95/10516、米国特許第5,151,423号に開示され、そして後に説明する式IIの 化合物の調製方法は、三環式ケトン中間体を用いる。式 のこのような中間体(ここでR11b、R1a、R2a、R3aおよびR4aは独立して、水素お よびハロからなる群から選択される)は以下のプロセスによって調製され得る。 このプロセスは下記の工程を包含する: (a)式の化合物を (i)式NHR5aR6aのアミン(ここでR5aおよびR6aは上記プロセス中で定義した通 り)と、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下で反応させて、式: のアミドを得る工程;または (ii)式R10aOHのアルコール(ここでR10aはC1-C6低級アルキルまたはC3-C6シ クロアルキルである)と、パラジウム触媒および一酸化炭素の存在下で反応させ て、式: のエステルを得、次いでこのエステルを式NHR5aR6aのアミンと反応させて、アミ ドを得る工程; (b)上記アミドを式 のヨード置換ベンジル化合物(ここでR1a、R2a、R3a、R4aおよびR7aは上記の通り である)と、強塩基の存在下で反応させて、式の化合物を得る工程;および (c)工程(b)の化合物を、式R8aMgL(ここでR8aはC1-C8アルキル、アリールまた はヘテロアリールであり、そしてLはBrまたはClである)の試薬で環化する工程( ただし環化に先だって、R5aまたはR6aが水素である化合物を適切なN-保護基と反 応させる)。 式IIの化合物の(+)-異性体(ここでXはCHである)は、エステル交換を触媒する 酵素を含むプロセスを用いることによって、高いエナンチオ選択性を有して調製 され得る。好ましくは、式IIのラセミ化合物(ここでXはCであり、二重結合が存 在し、そしてR3はHでない)を、酵素(例えば、Toyobo LIP-300)およびアシル化 剤(例えば、トリフルオロエチル(trifluoroethly)イソブチレート)と反応させる ;次いで、得られる(+)-アミドを加水分解(例えばH2SO4のような酸と還流するこ とにより)して、対応する光学的に富化された(+)-異性体(ここでXはCHであり、 そしてR3はHでない)を得る。あるいは、まず、式IIのラセミ化合物(ここでXはC であり、二重結合が存在し、そしてR3はIIでない)は、対応する式IIのラセミ化 合物(ここでXはCHである)に還元され、次いで酵素(Toyobo LIP-300)および上記 のようなアシル化剤で処理されて、(+)-アミドを得、これを加水分解して光学的 に富化された(+)-異性体を得る。 式IIIの化合物は当該分野で公知の手順により式IIの化合物から調製され得る( 例えば、1-N-t-ブトキシ-カルボニルピペラジニル-4-酢酸と式IIの化合物とを上 記の標準アミド結合条件下で反応することによって)。 本発明に有用な化合物は、以下の調製実施例により例示されるが、これらは本 開示の範囲を限定すると解釈されるべきではない。本発明の範囲内の代替機構経 路および類似の構造は当業者に明らかであり得る。調製実施例1 工程A: 4-(8-クロロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b ]ピリジン-11-イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(25.86g、 55.9mmol)と濃H2SO4(250mL)とを-5℃で合わせ、次いでNaNO3(4.8g、56. 4mmol)を添加し、そして2時間撹拌する。この混合物を氷(600g)に注ぎ、そし て濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。この混合物を濾過し、水(300mL)で洗 浄し、次いでCH2Cl2(500mL)で抽出する。抽出物を水(200mL)で洗浄し、Mg SO4で乾燥し、次いで濾過し、そして減圧下で残渣となるまで濃縮する。この 残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、10%EtOAc/CH2Cl2)して、24.4 g(収率86%)の生成物を得る。m.p.=165〜167℃、質量スペクトル:MH+ =506、508(CI)。 元素分析: 計算値−C,52.13;H,4.17;N,8.29。 測定値−C,52.18;H,4.51;N,8.16。工程B: 工程Aの生成物(20g、40.5mmol)と濃H2SO4(200mL)とを20℃で合わせ、次 いでこの混合物を0℃に冷却する。1,3-ジブロモ-5,5-ジメチル-ヒダントイン(7 .12g、24.89mmol)をこの混合物に添加し、そして3時間20℃で撹拌する。0℃ に冷却し、追加のジブロモヒダントイン(1.0g、3.5mmol)を添加し、そして20℃ で2時間撹拌する。この混合物を氷(400g)に注ぎ、濃NH4OH(水溶液)を用 いて0℃で塩基性化し、そして得られた固体を濾過によって収集する。この固体 を水(300mL)で洗浄し、アセトン(200mL)中でスラリー化し、そして濾過し、19.7 9g(収率85.6%)の生成物を得る。m.p.=236〜237℃、質量スペクトル:M H+=586(CI)。 元素分析: 計算値−C,45.11;H,3.44;N,7.17。 測定値−C,44.95;H,3.57;N,7.16。工程C: Feやすりくず(filing)(25g、447mmol)、CaCl2(10g(90mmol))、およ び90:10EtOH/水(700mL)中での工程Bの生成物(20g、34.19mmol)の懸過し、そして濾過ケーキを熱EtOH(2×200mL)で洗浄する。濾液と洗浄液と を合わせ、そして減圧下で残渣となるまで濃縮する。残渣をCH2Cl2(600mL) で抽出し、水(300mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥する。濾過し、そして減 圧下で残渣となるまで濃縮し、次いでクロマトグラフ(シリカゲル、30%EtO Ac/CH2Cl2)して、11.4g(収率60%)の生成物を得る。m.p.=211〜2 12℃、質量スペクトル:MH+=556(CI)。 元素分析: 計算値−C,47.55;H,3.99;N,7.56。 測定値−C,47.45;H,4.31;N,7.49。工程D: 工程Cの生成物(20g、35.9mmol)を、−10℃で、NaNO2(8g、116mmol)の 濃HCl(120mL)水溶液にゆっくりと(分割して)添加する。得られた混合物を 0℃で2時間撹拌し、次いで50%H3PO2(150mL、1.44mole)に0℃で1時間か けてゆっくりと添加(滴下)する。0℃で3時間撹拌し、次いで氷(600g)に注 ぎ、そして濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)で抽 出し、この抽出物をMgSO4で乾燥し、次いで濾過し、そして減圧下で残渣と なるまで濃縮する。この残渣をクロマトグラフ(シリカゲル、25%EtOAc/ ヘキサン)して、13.67g(収率70%)の生成物を得る。m.p.=163〜165℃、 質量スペクトル:MH+=541(CI)。 元素分析: 計算値−C,48.97;H,4.05;N,5.22。 測定値−C,48.86;H,3.91;N,5.18。工程E: 工程Dの生成物(6.8g、12.59mmol)と濃HCl(水溶液)(100mL)とを合わせ 、そして85℃で一晩撹拌する。この混合物を冷却し、氷(300g)に注ぎ、そして 濃NH4OH(水溶液)で塩基性化する。CH2Cl2(2×300mL)で抽出し、そし てこの抽出物をMgSO4で乾燥する。濾過し、そして減圧下で残渣となるまで 濃縮し、クロマトグラフ(シリカゲル、10%MeOH/EtOAc+2%NH4 OH(水溶液))して、5.4g(収率92%)の標題化合物を得る。m.p.=172〜 174℃、質量スペクトル:MH+=469(FAB)。 元素分析: 計算値−C,48.69;H,3.65;N,5.97。 測定値−C,48.83;H,3.80;N,5.97。 調製実施例2 工程A: 濃HClに溶解しそして約100℃まで16時間加熱することによって、4-(8-クロ ロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11- イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステル(2.42g)を加水分解する 。混合物を冷却し、1M NaOH(水溶液)で中和する。CH2Cl2で抽出し、抽出物をMgS O4で乾燥させ、濾過し、そして減圧下で濃縮して、1.39g(収率69%)の生成物を 得る。工程B: 工程Aの生成物(1g、2.48mmol)と乾燥トルエン(25mL)とを合わせ、トルエン 中の1M DIBAL(2.5mL)を添加し、そしてこの混合物を還流下で加熱する。 0.5時間後、トルエン中の1M DABAL(2.5mL)をさらに添加し、そして還流 下で1時間加熱する。(反応を、50%MeOH/CH2Cl2+NH4OH(水溶 液)を用いるTLCによってモニタリングする。)この混合物を室温まで冷却し 、50mLの1N HCl(水溶液)を添加し、そして5分間撹拌する。1N NaO H (水溶液)(100mL)を添加し、次いでEtOAc(3×150mL)で抽出する。この抽 出物をMgSO4で乾燥し、濾過し、そして減圧下で濃縮し、1.1gの標題化合物 を得る。調製実施例3 [ラセミならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 調製実施例1の工程Dの生成物の16.6g(0.03mol)を、CH3CNおよび水の3:1溶 液(212.65mL CH3CNおよび70.8mLの水)と合わせ、そして得られるスラリーを室 温にて一晩撹拌する。32.833g(0.153mol)のNaIO4、次いで0.31g(2.30mmol) のRuO2を添加し、そして室温にて撹拌して1.39g(69%収率)の生成物を得る。 (RuOの添加は、発熱反応を伴い、そして温度は、20℃〜30℃に上昇する。)混 合物を1.3時間撹拌し(温度は約30分後25℃まで戻った)、次いで濾過して固体 を除去し、そしてCH2Cl2で固体を洗浄する。濾液を真空下で残渣まで濃縮し、そ して残渣をCH2Cl2に溶解する。不溶性固体を濾過して除去し、そし てCH2Cl2で固体を洗浄する。濾液を水で洗浄し、約200mLの容量に濃縮し、そし て漂白剤で、次いで水で洗浄する。6N HCl(水性)で抽出する。水性抽出物を0 ℃に冷却し、そして50%NaOH(水性)をゆっくり添加して温度を<30℃に保ちな がらpH=4に調節する。CH2Cl2で2回抽出し、MgSO4で乾燥し、そして真空下で残 渣まで濃縮する。20mLのEtOH中で残渣をスラリーにし、そして0℃まで冷却する 。濾過によって得られる固体を集め、そして真空下で固体を乾燥して7.95g 工程B: 工程Aの生成物の21.58g(53.75mmol)およびEtOHとトルエンとの無水1:1混合 物500mLを合わせ、1.43g(37.8mmol)のNaBH4を添加し、そして混合物を10分間 還流で加熱する。混合物を0℃に冷却し、100mLの水を添加し、次いで温度を<1 0℃に保ちながら1M HCl(水性)でpH=4〜5に調節する。250mLのEtOAcを添加し 、そして層を分離する。有機層をブラインで洗浄し(3×50mL)、次いでNa2SO4 で乾燥させる。真空下で残渣(24.01g)にまで濃縮し、そして残渣をクロマトグ ラフにかけて(シリカゲル、30%ヘキサン/CH2Cl2)生成物を得る。不純な画 工程C: 工程Bの生成物の18.57g(46.02mmol)および500mLのCHCl3を合わせ、次いで6 .70mL(91.2mmol)のSOCl2を添加し、そして混合物を室温にて4時間撹拌する。 800mLのTHF中のピペラジン(35.6g(0.413mol))の溶液を5分かけて添加し、そ して混合物を室温にて1時間撹拌する。混合物を還流で一晩加熱し、次いで室温 まで冷却し、そして混合物を1LのCH2Cl2で希釈する。水(5×200mL)で洗浄し 、そして水性洗浄液をCHCl3(3×100mL)で抽出する。有機溶液のすべてを合わ せ、ブライン(3×200mL)で洗浄し、そしてMgSO4で乾燥させる。真空下で残渣 まで濃縮し、そしてクロマトグラフにかけて(シリカゲル、5%、7.5%、10%M eOH/CH2Cl2+NH4OHのグラジエント)ラセミ混合物として18.49gの表題の化合物 を得る。工程D−エナンチオマーの分離 工程Cのラセミの表題化合物を、調製用キラルクロマトグラフイー(Chiralpa ck AD,5cm×50cmカラム,流速100mL/分,20%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチル アミン)によって分離して、9.14gの(+)-異性体および9.30gの(-)-異性体を得る 。 (+)-異性体についての物理化学データ:融点=74.5℃〜77.5℃;質量スペクト ルMH+=471.9;[a]=+97.4°(8.48mg/2mL MeOH)。 (-)-異性体についての物理化学データ:融点=82.9℃〜84.5℃;質量スペクト ルMH+=471.8;[a]=−97.4°(8.32mg/2mL MeOH)。調製実施例4 工程A: 15g(38.5mmol)の4-(8-クロロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シク ロヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエス テルおよび150mLの濃H2SO4を−5℃にて合わせ、次いで3.89g(38.5mmol)のKNO3 を添加し、そして4時間撹拌する。混合物を3Lの氷に注ぎ、そして50%NaOH( 水性)で塩基性にする。CH2Cl2で抽出し、MgSO4で乾燥させ、次いで濾過しそし て真空下で残渣まで濃縮する。残渣をアセトンから再結晶して、6.69gの生成 工程B: 工程Aの生成物の6.69g(13.1mmol)および100mLの85%EtOH/水を合わせ、次 いで0.66g(5.9mmol)のCaCl2および6.56g(117.9mmol)のFeを添加し、そして 濾過ケーキを熱EtOHでリンスする。真空下で濾液を濃縮して、7.72gの生成物を 得る。質量スペクトル:MH+=478.0工程C: 工程Bの生成物の7.70gおよび35mLのHOAcを合わせ、次いでHOAc中のBr2の溶液 (45mL)を添加し、そして混合物を室温にて一晩撹拌する。300mLの1N NaOH(水性 )、次いで75mLの50%NaOH(水性)を添加し、そしてEtOAcで抽出する。抽出物 をMgSO4で乾燥させ、そして真空下で残渣まで濃縮する。残渣をクロマトグラフ にかけ(シリカゲル、20%〜30%EtOAc/ヘキサン)、3.47gの生成物を(他の1.2 8gの部分精製した生成物とともに)得る。質量スペクトル:MH+=555.9。 工程D: 0.557g(5.4mmol)のt-ブチルニトライトおよび3mLのDMFを合わせ、そして混 合物を60℃〜70℃で加熱する。工程Cの生成物の2.00g(3.6mmol)および4mLのD MFの混合物をゆっくり添加し(一滴ずつ)、次いで混合物を室温まで冷却する。 40℃でさらに0.64mLのt-ブチルニトライトを添加し、そして混合物を60℃〜70℃ まで0.5時間再加熱する。室温まで冷却し、そして混合物を150mLの水に注ぐ。CH2 Cl2で抽出し、抽出物をMgSO4で乾燥させ、そして真空下で残渣まで濃縮する。 残渣をクロマトグラフにかけ(シリカゲル、10%〜20%EtOAc/ヘキサン)、0.74 gの生成物を得る。質量スペクトル:MH+=541.0。 工程E: 工程Dの生成物の0.70g(1.4mmol)および8mLの濃HCl(水性)を合わせ、そし て混合物を還流で一晩加熱する。30mLの1N NaOH(水性)、次いで5mLの50%NaOH (水性)を添加し、そしてCH2Cl2で抽出する。抽出物をMgSO4で乾燥させ、そし て真空下で濃縮して0.59gの表題の化合物を得る。質量スペクトル:M+=468.7。 融点=123.9℃〜124.2℃。 調製実施例5 [ラセミならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 調製実施例4からの8.1gの表題の化合物のトルエン溶液を調製し、そしてトル エン中17.3mLのDIBALの1M溶液を添加する。混合物を還流で加熱し、そしてさら に21mLの1M DIBAL/トルエン溶液を40分間かけてゆっくり添加する(一滴ずつ) 。反応混合物を約0℃まで冷却し、そして700mLの1M HCl(水性)を添加する。 有機相を分離しそして捨てる。水相をCH2Cl2で洗浄し、抽出物を捨て、次いで50 %NaOH(水性)を添加することによって水相を塩基性にする。CH2Cl2で抽出し、 抽出物をMgSO4で乾燥させ、そして真空下で濃縮して7.30gの表題の化合物を得、 これはエナンチオマーのラセミ混合物である。工程B−エナンチオマーの分離: 工程Aのラセミ表題化合物を、調製用キラルクロマトグラフィー(Chiralpack AD,5cm×50cmカラム、20%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミンを使用する )によって分離して、表題化合物の(+)+異性体および(-)-異性体を得る。 (+)-異性体についての物理化学データ:融点=148.8℃;質量スペクトルMH+= 469;[a]=+65.6°(mg/2mL MeOH)。 (-)-異性体についての物理化学データ:融点=112℃;質量スペクトルMH+=46 9;[a]=−65.2°(mg/2mL MeOH)。 調製実施例6 [ラセミならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 40.0g(0.124mol)の出発ケトンおよび200mLのH2SO4を合わせ、そして0℃ま で冷却する。13.78g(0.136mol)のKNO3を1.5時間かけてゆっくり添加し、次い で室温まで温め、そして一晩撹拌する。調製実施例1の工程Aの記載と実質的に 同じ手順を使用して反応を行う。クロマトグラフ(シリカゲル、20%、30%、40 %、50%EtOAc/ヘキサン、次いで100%EtOAc)にかけて、28gの9-ニトロ生成物 を、より少量の7-ニトロ生成物ならびに19gの7-ニトロおよび9-ニトロ化合物の 混合物とともに得る。工程B: 調製実施例1の工程Cの記載と実質的に同じ手順を使用して、工程Aの28g(7 6.2mmol)の9-ニトロ生成物、400mLの85%EtOH/水、3.8g(34.3mmol)のCaCl2、 および38.28g(0.685mol)のFeを反応させて、24gの生成物を得る。工程C: 工程Bの13g(38.5mmol)の生成物、140mLのHOAcを合わせ、そしてHOAc(10mL) 中のBr2(2.95mL,57.8mmol)の溶液を20分かけてゆっくり添加する。反応混合物 を室温にて撹拌し、次いで真空下で残渣まで濃縮する。CH2Cl2および水を添加し 、次いで50%NaOH(水性)でpH=8〜9に調節する。有機相を水、次いでブライン で洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥させる。真空下で濃縮して、11.3gの生成物を得 る。工程D: 100mLの濃HCl(水性)を0℃まで冷却し、次いで5.61g(81.4mmol)のNaNO2を 添加し、そして10分間撹拌する。工程Cの11.3g(27.1mmol)の生成物をゆっく り添加し(一部ずつ)、そして混合物を0℃〜3℃にて2.25時間撹拌する。180m Lの50%H3PO2(水性)をゆっくり添加し(一滴ずつ)、そして混合物を0℃にて 一晩放置する。150mLの50%NaOHを30分かけてゆっくり添加して(一滴ずつ)、p H=9に調節し、次いでCH2Cl2で抽出する。抽出物を水、次いでブラインで洗浄し 、そしてNa2SO4で乾燥させる。真空下で残渣まで濃縮し、そしてクロマトグラフ (シリカゲル、2%EtOAc/CH2Cl2)にかけて8.6gの生成物を得る。工程E: 工程Dの8.6g(21.4mmol)の生成物および300mLのMeOHを合わせ、そして0℃ 〜2℃まで冷却する。1.21g(32.1mmol)のNaBH4を添加し、約0℃にて1時間撹 拌する。さらに0.121g(3.21mmol)のNaBH4を添加し、0℃にて2時間撹拌し、 次いで0℃にて一晩放置する。真空下で残渣まで濃縮し、次いでCH2Cl2と水との 間で残渣を分配する。有機相を分離し、そして真空下で濃縮して(50℃)、8.2g の生成物を得る。工程F: 工程Eの8.2g(20.3mmol)の生成物および160mLのCH2Cl2を合わせ、0℃まで 冷却し、次いで14.8mL(203mmol)のSOCl2を30分かけてゆっくり添加する(一滴 ずつ)。混合物を室温まで温め、そして4.5時間撹拌し、次いで真空下で残渣ま で濃縮し、CH2Cl2を添加し、そして1N NaOH(水性)、次いでブラインで洗浄し 、そしてNa2SO4で乾燥させる。真空下で残渣まで濃縮し、次いで乾燥THFおよび8 .7g(101mmol)のピペラジンを添加し、そして室温にて一晩撹拌する。真空下で 残渣まで濃縮し、CH2Cl2を添加し、そして0.25N NaOH(水性)、水、次いでブラ インで洗浄する。Na2SO4で乾燥させ、そして真空下で濃縮して9.46gの粗生成物 を得る。クロマトグラフ(シリカゲル、5%MeOH/CH2Cl2+NH3)にかけ 工程G−エナンチオマーの分離: 工程Fからのラセミの表題化合物(5.7g)を、30%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジ エチルアミンを使用して、調製実施例3の工程Dに記載のようにクロマトグラフ にかけて、表題化合物の2.88gのR-(+)-異性体および2.77gのS-(-)-異性体を得る 。 R-(+)-異性体についての物理化学データ:質量スペクトルMH+=470.0;[a]= +12.1°(10.9mg/2mL MeOH)。 S-(-)-異性体についての物理化学データ:質量スペクトルMH+=470.0;[a]= −13.2°(11.51mg/2mL MeOH)。調製実施例7 [ラセミならびに(+)-および(-)-異性体]工程A: 調製実施例1の工程Dからの13g(33.3mmol)の表題化合物および300mLのトル エンを20℃にて合わせ、次いでトルエン中の32.5mL(32.5mmol)のDIBALの1M溶 液を添加する。混合物を還流で1時間加熱し、20℃まで冷却し、さらに32.5mLの 1M DIBAL溶液を添加し、そして還流で1時間加熱する。混合物を20℃まで冷却し 、そしてこれを400gの氷、500mLのEtOAc、および300mLの10%NaOH(水性)の混 合物中に注ぐ。水層をCH2Cl2(3×200mL)で抽出し、有機層をMgSO4で乾燥させ 、次いで真空下で残渣まで濃縮する。クロマトグラフ(シリカゲル、12%MeOH/C H2Cl2+4%NH4OH)にかけて、10.4gの表題化合物をラセミ体として得る。質量 工程B−エナンチオマーの分離: 工程Aのラセミ表題化合物を、調製用キラルクロマトグラフィー(Chiralpack AD,5cm×50cmカラム、5%iPrOH/ヘキサン+0.2%ジエチルアミンを使用する )によって分離して、表題化合物の(+)-異性体および(-)-異性体を得る。 (+)-異性体についての物理化学データ:質量スペクトルMH+=470.9(FA (-)-異性体についての物理化学データ:質量スペクトルMH+=470.9(FA 調製実施例8 [ラセミならびにR-(+)-およびS-(-)-異性体] 4-(8-クロロ-3-ブロモ-5,6-ジヒドロ-11H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[1,2-b] ピリジン-11-イリデン)-1-ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルを、調製実 施例3、工程A〜Dの記載と実質的に同じ手順で処理し、工程Cの生成物として ラセミ体の表題化合物、ならびに工程Dの生成物として、表題化合物のR-(+)-異 性体およびをS-(-)-異性体を得る。 調製実施例9 工程A: 9.90g(18.9mmol)の調製実施例4、工程Bの生成物を150mL CH2Cl2および200mL のCH3CN中に溶解し、そして60℃まで加熱する。2.77g(20.8mmol)のN-クロロスク シンイミドを添加し、そしてTLC(30%EtOAc/H2O)により反応をモニターしながら 3時間加熱還流する。追加の2.35g(10.4mmol)のN-クロロスクシンイミドを添加 し、そしてさらに45分還流する。反応混合物を室温まで冷却し、1N NaOHおよびC H2Cl2で抽出する。CH2Cl2層をMgSO4で乾燥し、濾過し、そしてフラッシュクロマ トグラフィー(1200mLの順相のシリカゲル、30%EtOAc/H2Oで溶出)で精製して、6 .24gの所望の生成物を得る。M.p.193〜195.4℃。工程B: 160mLの濃HClに、-10℃で、2.07g(30.1mmol)NaNO2を添加し、10分間攪拌する 。5.18g(10.1mmol)の工程Aの生成物を添加し、反応混合物を-10℃から0℃へ2時 間加温する。反応系を-10℃まで冷却し、100mL H3PO2を添加し、そして一晩静置 する。反応混合物を抽出するために、砕いた氷に注ぎ、そして50%NaOH/CH2Cl2 で塩基性化する。有機層をMgS04で乾燥し、濾過し、そして乾燥するまで濃縮す る。フラッシュクロマトグラフィー(600mLの順相のシリカゲル、20%EtOAc/ヘキ サンで溶出)で精製して3.98gの生成物を得る。質量スペクトル:MH+=497.2。工程C: 100mLの濃HCLに3.9gの工程Bの生成物を溶解し、そして一晩還流する。混合物 を冷却し、50%w/w NaOHで塩基性化し、そして得られた混合物をCH2Cl2で抽出す る。CH2Cl2層をMgSO4で乾燥し、溶媒をエバポレートし、そして真空下で乾燥し て、3.09gの所望の生成物を得る。質量スペクトル:MH+=424.9。工程D 調製実施例5に記載されるのと同様の手順を使用して、1.73gの所望の生成物 を得る。m.p.169.6〜170.1℃;[a]=+48.2°(c=1、MeOH)。 調製実施例10 工程A: 無水DMF中の1.33gの調製実施例5、工程Bの化合物の(+)-エナンチオマーと、 1.37gの1-N-t-ブトキシカルボニルピペリジニル-4-酢酸、およびDEC、HOBTなら びにN-メチルモルホリンを合わせる。室温で一晩、混合物を攪拌する。真空で濃 縮して、DMFを除去し、そして50mLの飽和NaHCO3(水溶液)を添加する。CH2Cl2(2 ×250mL)で抽出し、抽出物を50mLのブラインで洗浄し、そしてMgSO4で乾燥する 。真空で残渣まで濃縮し、そしてクロマトグラフ(シリカゲル、2%CH3OH/CH2Cl2 +10%NH4OH)にかけて、2.78gの生成物を得る。質量スペクトル:MH+=694.0(FA B);[α]=+34.1°(5.45mg/2mL、MeOH)。工程B: 2.78gの工程Aの生成物およびCH2Cl2を合わせ、次いで0℃まで冷却し、そし てTFAを添加する。混合物を0℃で3時間攪拌し、次いで1N NaOH(水溶液)、続い て50%NaoH(水溶液)を添加する。CH2Cl2で抽出し、MgSO4で乾燥し、真空で濃縮 して1.72gの生成物を得る。M.p.=104.1℃;質量スペクトル:MH+=594;[α]= +53.4°(11.42mg/2mL、CH3OH)。 調製実施例11 (+)-1-(アミノアセチル)-4-(3-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5, 6]シクロ−ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)ピペリジン 工程1:(+)-1,1-ジメチルエチル[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒド ロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジニル]-2 -オキソエチル]-カーバメート 調製実施例5の生成物(+-異性体)(0.4g、0.85mmol)をDMF(10mL)に溶解し、次 いで約4℃に冷却した。次いで、BOC-グリシン(0.19g、1.1mmol)を添加し、続い てDEC(0.2g、1.1mmol)、HOBT(0.15g、1.1mmol)および4-メチルモルホリン(0.11g 、0.12μL、1.1mmol)を添加した。反応系を室温で一晩攪拌し、次いで真空で残 渣まで濃縮し、そしてCH2Cl2と飽和NaHCO3(水溶液)との間で分配した。水相をさ らにCH2Cl2で抽出し、合わせたCH2Cl2画分をMgSO4で乾燥し、真空で濃縮して残 渣を得た。この残渣を溶出液として5%(NH3飽和CH3OH)/CH2Cl2を使用して、シ リカゲルカラムでクロマトグラフにかけ、表題化合物を白色固体として得た:0. 52g、収率99%、m.p.=95〜96℃、MH+=628。工程2: 工程1の生成物(2.65g、4.2mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶解し、そして0℃まで冷 却した。次いで、トリフルオロ酢酸(10mL)を添加した。反応混合物を室温で4時 間攪拌し、次いで氷に注ぎ、そして50%(w/v)水性NaOHを使用して、pHを10に調 整した。反応混合物をCH2Cl2で抽出し、合わせたCH2Cl2抽出液をH2Oおよびブラ インで洗浄し、そしてNa2SO4で乾燥した。溶媒をロータリーエバポレーションに よって除去して表題化合物を白色固体として得た:2.18g、収率98%、m.p.=150 〜152℃、MH+=528。調製実施例12 (+)-1-(3-アミノ-1-オキソプロピル)-4-(3-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5 H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)ピペリジン 工程1:(+)-1,1-ジメチルエチル[3-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒド ロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジニル]-2 -オキソプロピル]-カーバメート BOC-β-アラニンをBOC-グリシンの代わりに使用したことを除いて、調製実施 例11、工程1についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化合物を調製して、 白色固体を得た。収率=99%、MH+=642。工程2: 調製実施例11、工程2における記載と本質的に同じ手順に従い表題化合物を調 製して白色固体を得た。収率=100%、m.p.=136〜137℃、MH+=642。調製実施例13 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ- [1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[4-アミノ]-1-オキソブチル]ピペリジン 工程1:(+)-1,1-ジメチルエチル[4-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒド ロ-5h-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジニル]-2 -オキソブチル]-カルボキサミド BOC-α-アミノ酪酸をBOC-グリシンの代わりに使用したことを除いて、調製実 施例11、工程1についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化合物を調製して 、白色固体を得た。収率=79%、m.p.=102〜103℃、MH+=781。工程2: 調製実施例11、工程2についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化合物を 調製して白色固体を得た。収率=94%、m.p.=114〜115℃、MH+=681。調製実施例14 (+)-1-(アミノアセチル)-4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H- ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジニル]-2-オキ ソエチル]ピペリジン 工程1:(+)-1,1-ジメチルエチル[2-[4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11- ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジ ニル]-2-オキソエチル]-1-ピペリジニル]-2-オキソエチル]カーバメート 調製実施例10の化合物(+-異性体)を調製実施例5からの化合物の代わりに使 用したことを除いて、調製実施例11、工程1についての記載と本質的に同じ手順 に従い表題化合物を調製して、白色固体を得た。収率=82%、m.p.=98〜99℃、 MH+=753。工程2: 調製実施例11、工程2についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化 合物を調製して白色固体を得た。収率=89%、m.p.=130〜131℃、MH+=653。調製実施例15 (+)-1-(3-アミノ-1-オキソプロピル)-4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11- ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジ ニル]-2-オキソエチル]ピペリジン 工程1:(+)-1,1-ジメチルエチル[3-[4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11- ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジ ニル]-2-オキソエチル]-1-ピペリジニル]-3-オキソプロピル]カーバメート 調製実施例10の化合物を調製実施例5の化合物の代わりに使用したことを除い て、調製実施例12、工程1についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化合物 を調製して、白色固体を得た。収率=84%、m.p.=87〜88℃、MH+=767。工程2: 調製実施例11、工程2についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化 合物を調製して白色固体を得た。収率=84%、m.p.=120〜121℃、MH+=667。調製実施例16 (+)-1-(4-アミノ-1-オキソブチル)-4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジ ヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジニ ル]-2-オキソエチル]ピペリジン 工程1:(+)-1,1-ジメチルエチル[4-[4-[2-[4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11- ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロ-ヘプタ[1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-ピペリジ ニル]-2-オキソエチル]-1-ピペリジニル]-4-オキソプロピル]カーバメート 調製実施例10の化合物を調製実施例5の化合物の代わりに使用したことを除い て、調製実施例13、工程1についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化合物 を調製して、白色固体を得た。収率=79%、m.p.=102〜103℃、MH+=782。工程2: 調製実施例11、工程2についての記載と本質的に同じ手順に従い表題化 合物を調製して白色固体を得た。収率=94%、m.p.=114〜115℃、MH+=681。調製実施例17 2g(12.7mmol)のメチル2-オキソ-1-ピロリジンアセテートを20mLのEtOH中に溶 解し、次いで20mLの1M LiOHを添加する。反応混合物を16時間室温で攪拌する 。溶媒を取り去り、得られた物質を水に溶解し、そしてpHを約4に調整する。反 応混合物を濃縮して、生成物を得る。質量スペクトル:MH+=144。 実施例1 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[(2-オキソ-1-ピロリジニル)アセチル]ピペリジン 調製実施例15の化合物(0.15g、0.32mmol)をDMF(5mL)に溶解し、次いで約4℃ まで冷却した。次いで、調製実施例17の化合物(0.06g、0.4mmol)を添加し、続 いてDEC(0.08g、0.4mmol)、HOBT(0.6g、0.4mmol)および4-メチルモルホリン(0.0 4g、50μL、0.4mmol)を添加し、次いで反応系を室温で一晩攪拌した。反応混合 物を残渣まで真空で濃縮し、この残渣をCH2Cl2と飽和NaHCO3(水溶液)との間で分 配した。水相をさらにCH2Cl2で抽出し、合わせたCH2Cl2画分をMgSO4で乾燥し、 そして真空で濃縮して残渣を得た。この残渣を溶出液として5%(NH3飽和CH3OH) /CH2Cl2を使用して、シリカゲルカラムでクロマトグラフにかけ、表題化合物を 白色固体として得た:0.11g、収率61%、m.p.=118〜119℃、MH+=596。実施例2 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[(1-オキソ-3-(2-オキソ-1-ピロリジニル)プロピル ]ピペリジン 調製実施例12の表題化合物(0.4g、0.74mmol)をCH2Cl2(10mL)に溶解し、次い で4-ブロモブチリルクロリド(0.2g、0.13mL、1.11mmol)およびEt3N(0.164g、0.2 3ml、1.62mmol)を添加した。反応混合物を16時間室温で攪拌した。反応混合物を 飽和NaHCO3とCH2Cl2との間で分配した。水相をCH2Cl2で抽出し、合わせたCH2Cl2 抽出物をMgSO4で乾燥し、そして溶媒をロータリーエバポレーションによって除 去した。得られた生成物をTHF(10mL)に溶解し、-10℃まで冷却し、NaH(0.09g、3 .7mmol)を添加し、そして反応混合物を16時間攪拌し、温度を室温にした。次い で、反応混合物を飽和NaHCO3とEtOAcとの間で分配した。有機相をMgSO4で乾燥し 、そしてシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより、3%CH3OH(NH3で 飽和)/CH2Cl2で溶出して精製し、表題化合物を白色固体として得た(0.07g)、m.p .=128〜129℃、MH+=610。実施例3 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[1-オキソ-4-(2-オキソ-1-ピロリジニル)ブチル]ピ ペリジン 実施例2についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題化合物を調製 実施例13の生成物から調製し、白色固体を得る。m.p.=127〜128℃、MH=624。 実施例4 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[(2-オキソ-1-ピペリジニル)アセチル]ピペリジン 4-ブロモバレリルクロリドを4ブロモブチリルクロリドの代わりに使用したこ とを除いては、実施例2についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題 化合物を調製実施例11の生成物から調製し、白色固体を得た。 収率=50%、m.p.=138〜139℃、MH=610。実施例5 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,1l-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[1-オキソ-3-(2-オキソ-1-ピペリジニル)プロピル] ピペリジン 4-ブロモバレリルクロリドを4-ブロモブチリルクロリドの代わりに使用したこ とを除いては、実施例2についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題 化合物を調製実施例12の生成物から調製し、白色固体を得た。 収率=50%、m.p.=138〜139℃、MH=610。実施例6 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[1-オキソ-4-(2-オキソ-1-ピペリジニル)ブチル]ピ ペリジン 4-ブロモバレリルクロリドを4-ブロモブチリルクロリドの代わりに使用したこ とを除いては、実施例2についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題 化合物を調製実施例13の生成物から調製し、白色固体を得た。 収率=81%、m.p.=101〜102℃、MH=638。実施例7 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[(2-オキソ-1-イミダゾリジニル)アセチル]ピペリ ジン 調製実施例11の生成物(2.08g、3.9mmol)をCH2Cl2(20mL)に溶解し、そして2- ブロモエチルイソシアネート(0.8g、0.5mL、7.9mmol)を添加した。反応混合物を 16時間室温で攪拌した。反応混合物を飽和NaHCO3とCH2Cl2との間で分配した。水 相をCH2Cl2で抽出し、合わせたCH2Cl2抽出物をMgSO4で乾燥し、そして溶媒をロ ータリーエバポレーションによって除去した。得られた生成物をTHF(20mL)に溶 解し、-10℃まで冷却し、NaH(0.46g、19.5mmol)を添加し、そして反応混合物を1 6時間攪拌し、温度を室温にした。次いで、反応混合物を飽和NaHCO3とEtOAcとの 間で分配した。有機相をMgSO4で乾燥し、そしてシリカゲルのフラッシュクロマ トグラフィーにより、5%CH3OH(NH3で飽和)/CH2Cl2で溶出して精製し、表題化合 物を白色固体として得た:1.95g、収率=80%、m.p.=167〜168℃、MH+=597。実施例8 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[3-(2-オキソイミダゾリジニル)-1-オキソプロピル ]ピペリジン 実施例7についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題化合物を調製 実施例12の生成物から調製し、白色固体を得る。 収率=45%、m.p.=202〜203℃、MH+=611。実施例9 ((+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ- [1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[1-オキソ-4-(2-オキソ-1-イミダゾリジニル)ブチ ル]ピペリジン 実施例7についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題化合物を調製 実施例13の生成物から調製し、白色固体を得る。 収率=52%、m.p.=120〜123℃、MH+=625。実施例10 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[(ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-ピリミジニル)アセ チル]ピペリジン 実施例7についての記載と本質的に同じ手順にしたがい、3-クロロプロピルイ ソシアネートを2-ブロモエチルイソシアネートに置き換えて、表題化合物を調製 実施例11の生成物から調製し、白色固体を得る。 収率=56%、m.p.=155〜156℃、MH+=611。 実施例11 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[1-オキソ-3-(ヘキサヒドロ-2-オキソ-1-ピリミジ ニル)-オキソプロピル]ピペリジン 実施例10についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題化合物を調製 実施例12の生成物から調製し、白色固体を得る。 収率=40%、m.p.=135〜136℃、MH+=625。実施例12 (+)-4-(3,10-ジブロモ-8-クロロ-6,11-ジヒドロ-5H-ベンゾ[5,6]シクロヘプタ-[ 1,2-b]ピリジン-11-イル)-1-[4-(ヘキサヒドロ(hexahydo)-2-オキソ-1-ピリミジ ニル)オキソブチル]ピペリジン 実施例10についての記載と本質的に同じ手順にしたがって、表題化合物を調製 実施例13の生成物から調製し、白色固体を得る。 収率=63%、m.p.=157〜158℃、MH+=639。 上記出発物質および適切な手順を使用して、以下の構造の化合物を調製する: FPT IC50(ファルネシルタンパク質トランスフェラーゼの阻害、インビトロ酵 素アッセイ)、COS細胞IC50(細胞ベースのアッセイ)、GGPT IC50(ゲラニルゲ ラニルタンパク質トランスフェラーゼの阻害、インビトロ酵素アッセイ)、Cell Mat Assay、および抗肺瘍活性(インビボ抗腫瘍研究)を、WO 95/10516に記載 のアッセイ手順によって決定した。アッセイについての試験プロトコールを使用 して、ヒト腫瘍細胞増殖の阻害を決定した。軟寒天アッセイは以下の通りである : 足場非依存性増殖は、腫瘍発生細胞株の特徴である。ヒト腫瘍細胞を、0.3% アガロースおよび所定の濃度のファルネシルトランスフェラーゼインヒビターを 含む増殖培地に懸濁する。溶液を、上部層と同じ濃度のファルネシルトランスフ ェラーゼインヒビターを含む0.6%アガロースで凝固した増殖培地上に積層する 。上部層を凝固した後、プレートを、5%CO2下で37℃にて10〜16日間インキュ ベートしてコロニーを生長させ得る。インキュベーション後、コロニーを、MTT( 3-[4,5-ジメチルチアゾール-2-イル]-2,5-ジフェニルテトラゾリウムブロミド、 チアゾールブルー)の溶液(PBS中1mg/mL)を寒天に積層することによって染色 する。Ras変異状態をELISA(Oncogene Science)により決定した。コロニーを計数 し、そしてIC50を決定する。 本発明の化合物について決定されたFPT IC50値は、0.0014〜0.085μMの範囲 であった。 COS細胞におけるrasプロセシングの阻害についてのIC50値は、本発明の化合物 について<0.010〜0.16μMの範囲であった。 H ras NIH 3T3を活性化した腫瘍細胞株を使用する軟寒天アッセイの結果は、 本発明の化合物について0.145〜>0.500の範囲であった。 本発明によって記載される化合物から薬学的組成物を調製するために、不活性 で薬学的に受容可能なキャリアは、固体または液体のいずれかであり得る。固体 形態調製物は、粉末、錠剤、分散顆粒、カプセル、オブラート、および座薬を含 む。粉末および錠剤を、約5〜約70%の活性な成分から構成し得る。適切な固体 キャリア(例えば、炭酸マグネシウム、ステアリン酸マグネシウム、タルク、糖 、ラクトース)は、当該分野で公知である。錠剤、粉末、オブラート、およびカ プ セルを、経口投与のために適切な固体投薬形態として使用し得る。 座薬を調製するために、低融点ワックス(例えば、脂肪酸グリセリドの混合物 またはココアバター)を、まず溶融し、そして活性成分を、撹拌することによっ てその中に均一に分散させる。次いで、溶融した均一な混合物を、都合の良い大 きさの鋳型に注ぎ、冷却させ、そしてそれによって凝固させる。 液体形態調製物は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。例として、非 経口的注入のためには、水または水−プロピレングリコール溶液が、言及され得 る。 液体形態調製物はまた、鼻内投与のための溶液を含み得る。 吸入剤に適切なエアロゾル調製物は、溶液および粉末形態の固体を含み得、そ れは薬学的に受容可能なキャリア(例えば、不活性な圧縮ガス)との組合せであ り得る。 使用する少し前に、経口または非経口投与のいずれかのために液体形態調製物 に変換されることを意図される固体形態調製物もまた含まれる。このような液体 形態は、溶液、懸濁液、およびエマルジョンを含む。 本発明の化合物はまた、経皮的に送達され得る。経皮組成物は、クリーム、ロ ーション、エアロゾル、および/またはエマルジョンの形態をとり得、そしてこ の目的のために当該分野では従来通りのマトリックスまたはリザーバータイプの 経皮パッチ中に含まれ得る。 好ましくは、化合物を、経口的に投与する。 好ましくは、薬学的調製物は、単位投薬形態である。このような形態では、調 製物は、適切な量(例えば、所望の目的を達成するために有効な量)の活性成分 を含有する単位用量に再分割される。 調製物の単位用量中の活性化合物の量を、特定の適用に従って約0.1mg〜1000m g、より好ましくは約1mg〜300mgに変動され得るかまたは調節され得る。 実際に用いる投薬量は、患者の条件および処置する症状の重度に依存して変動 され得る。特定の状況のための適切な投薬量の決定は、当業者の範囲内である。 一般に、処置は、化合物の最適な用量未満である、より少量の投薬で開始される 。その後、投薬量は、その状況下の最適な効果が達せられるまで、少量ずつ増加 さ せる。便宜上、所望ならば、全一日投薬は分割し得、そして一日の間分配して投 与し得る。 本発明の化合物およびその薬学的に受容可能な塩の投与の量および頻度は、患 者の年齢、状態、および大きさならびに処置する症状の重度のような要因を考慮 する担当臨床医の判断に従って調節される。代表的な推薦投薬処方は、腫瘍増殖 をブロックする2〜4分割投薬で、10mg/日〜2000mg/日、好ましくは、10mg/日 〜1000mg/日の経口投与である。この投薬量範囲内で投与された場合、化合物は 無毒である。 以下は、本発明の化合物を含む薬学的投薬形態の例である。薬学的組成物局面 における本発明の範囲は、提供された例によって限定されるものではない。 薬学的投薬形態の例 実施例A 錠剤 製造方法 適切なミキサーで品目番号1および2を、10〜15分間混合する。品目番号3を 用いて混合物を顆粒化する。必要に応じて、湿顆粒を粗いふるい(例えば、1/4" ,0.63cm)を通して製粉する。湿顆粒を乾燥させる。必要に応じて、乾燥した顆 粒をふるいにかけ、そして品目番号4と混合し、そして10〜15分間混合する。品 目番号5を添加し、そして1〜3分間混合する。混合物を適切な大きさに圧縮し 、そして適切な錠剤機械で計量する。実施例B カプセル 製造方法 適切なブレンダー中で品目番号1、2、および3を10〜15分間混合する。品目 番号4を添加し、そして1〜3分間混合する。混合物を、適切なカプセル化機械 で適切な2片硬ゼラチンカプセル中に充填する。 本発明は上記の特定の実施態様に結びつけて記載されているが、その多くの代 替、改変、および変更は、当業者に明らかである。全てのこのような代替、改変 、および変更は、本発明の精神および範囲内にあると意図される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 43/00 111 A61P 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR, NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,KE,L S,MW,SD,SZ,UG,ZW),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AM,AU,AZ,BA,BB,BG,BR,BY, CA,CN,CZ,EE,GE,GW,HU,ID,I L,IS,JP,KG,KR,KZ,LC,LK,LR ,LT,LV,MD,MG,MK,MN,MX,NO, NZ,PL,RO,RU,SG,SI,SK,SL,T J,TM,TR,TT,UA,UZ,VN,YU (72)発明者 ピント,パトリック エイ. アメリカ合衆国 ニュージャージー 07950,モーリス プレインズ,バトル リッジ ロード 34 (72)発明者 ギリジャバラバン,ビヨール エム. アメリカ合衆国 ニュージャージー 07054,パーシッパニー,メイプルウッド ドライブ 10

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.以下の構造式により表される化合物 またはそのN-オキシド、あるいはその薬学的に受容可能な塩または溶媒和物: ここで、 RおよびR2は、独立してハロから選択され; R1およびR3は、独立してHおよびハロからなる群から選択されるが、但しR1 およびR3の少なくとも1つはHであり; Wは、二重結合がC-11位に存在する場合、N、CHまたはCであり; 1およびZ2は、独立して=Oおよび=Sからなる群から選択され; nは、1〜6であり;そして n1は、0または1である。 2.以下からなる群から選択される請求項1に記載の化合物: 3.薬学的に受容可能なキャリアと組み合わせて請求項1または2に記載の化合 物の有効量を含む、細胞の異常増殖を阻害するための薬学的組成物。
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